album

1st Album『Let Go』● '02/6/4 release

若干17歳、カナダ出身のシンガー、Avril Lavigneのデビューアルバムは、とことんポップでとことんロックな1枚。 デビュー曲「Complicated」はじめ、「Sk8er Boi」「I’m With You」「Losing Grip」と立て続けにシングルを放ち、そのどれもがヒットを記録。 また、曲もヴァラエティ豊かで、ゴリゴリロックにアッパーパンク、じっくりバラードにヘビィなトラックなど、器用に歌いこなしています。 この娘は、本当にすごいよね。あた、彼女を支えるバックのThe Matrixが、いい仕事をしているわけですよ。彼らも彼女と同じタイミングでブレイクを果たしたようですね。 シングル曲以外にも、アルバムの中で魅力を放つ曲もあり、キャッチーさを放って引き込んできたり、ヘビィな音でノックアウトしてきたりと、 本当にヴァラエティ豊かだ。そして、Avril Lavigneのかわいさもあるし、老若男女誰もが受け入れやすいアルバムとなりました。

1. Losing Grip

Written by Avril Lavigne & Clif Magness Produced by Clif Magness

Avril Lavigne、デビューアルバム「Let Go」のオープニングを飾るミディアムロックチューンは、のちに4枚目のシングルとしてカットされるほどの力のある1曲。 どこかしら、始まりのメロディパートは。Dido「Thank you」あたりを彷彿とさせるダークな雰囲気を放っていますが、サビのどっしりとした演奏に、度肝を抜かれるくらいに迫力を感じる。 これがAvril Lavigneだ。ただ単にポップな曲だけじゃないんだと。ディストーションがまた、かっこいいぞ。

2. Complicated

Written by Avril Lavigne & The Matrix Produced, Arranged & Recorded by The Matrix

カナダ発のロックンロール少女、Avril Lavigneのデビューシングルは、等身大の女の子の気持ちを、エッジの効いたミディアムロックで聞かせるナンバー。 ギターの音がざっくりと、そしてキャッチーなメロディととともに、元気よく歌うAvrilが印象的ですね。PVの印象もあるけれども、かなりポップでインパクトがあります。

シングルでは、the Matrixによるミックスで、よりどっぷりとしたアレンジに変身。こちらも力を増した感じでかっこいいですね。

3. Sk8er Boi

Written by Avril Lavigne & The Matrix Produced, Arranged & Recorded by The Matrix

快進撃が続くAvril Lavigneが放つロックチューン。疾走感たっぷりで、がっつりと音をかましてきます。それでいてキャッチーなところは、さすが。 軽快に歌いこなし、サビでも駆け抜けてゆく。韻を踏んだ歌詞とキャッチーなメロディでノックアウト。 さらにAvrilの可愛さも出ていて、ノックアウトです。アルバムから2枚目のシングルとしてカットされ、もちろんこちらも大ヒット。

4. I'm with You

Written by Avril Lavigne & The Matrix Produced, Arranged & Recorded by The Matrix

大ヒットを続けるAvril Lavigneが、アルバム「Let Go」から3枚目のシングルとしてカットしたのは、 どっぷりバラードチューン。これまで元気でポップな楽曲を放ってきたけれども、ここで一息入れ、落ち着いた楽曲で大人っぽさを見せてくれました。 これがまた、かっこいいんだな。エモーショナルなヴォーカルが印象的な中盤から、とにかく盛り上がります。

5. Mobile

Written by Avril Lavigne & Clif Magness Produced by Clif Magness

軽やかにギターがかき鳴るスタート。しかし、サビに入るとヘビィな音でどっしりと聴かせるという流れ。 Avril Lavigneの軽やかさと力強さ、2つを兼ね備えて魅力をぶつけてきます。

6. Unwanted

Written by Avril Lavigne & Clif Magness Produced by Clif Magness

オープニングからヘビィな音をぶつけてくる、かっこいいAvril Lavigne。サビでもシャウト。激しいと音と歌で圧倒してきます。 かわいいだけじゃなく、迫力たっぷりに歌いこなすところが、かっこいいよね。ダークでキリッとした部分も、虜にさせてくれる1曲。

7. Tomorrow

Written by Avril Lavigne, Curt Frasca & Sabelle Breer Produced by Curt Frasca for Verce Entertainment Inc.

まずはアコースティックギターをかき鳴らしての熱唱。その後、どっしりと打ち込みトラックを携えて、力強さを増すミディアムテンポのロッカバラード。 明日がもう違う日だから、今の気持ちを感じていたい、という思いが詰まった1曲に仕上がっています。

8. Anything But Ordinary

Written by Avril Lavigne & The Matrix Produced, Arranged & Recorded by The Matrix

軽めの打ち込みトラックをバックに、さらりと歌い上げるAvril Lavigne。しかし、サビは極上級のキャッチーメロディで引き込む。 これはかなり強力だね。でもって、とことんポップ。Avril Lavigneらしい、爽やかナンバーです。シンプルなメッセージの中にも、深い思いが詰まった1曲。

9. Things I'll Never Say

Written by Avril Lavigne & The Matrix Produced, Arranged & Recorded by The Matrix

アコースティックギターをかき鳴らして、どこかしら牧歌的な軽やかさを放つミディアムナンバー。 Avril Lavigneも、伸び伸びと歌っている様子が伝わってきますね。ただ、その言葉には力があって、Avril自身の思いが込められているようにも思える。

10. My World

Written by Avril Lavigne & Clif Magness Produced by Clif Magness

こちらもアコースティックギターをかき鳴らしながらも、エッジの効いたギターを合わせて、どっしりと聴かせてくれるミディアムチューン。 サビのメロディも引き込み力があって、とっても楽しそうだな。

11. Nobody's Fool

Written by Avril Lavigne & Peter Zizzo Produced & Arranged by Peter Zizzo

HIP-HOPのような軽やかライミングで聞かせるAvril Lavigneが、 新鮮に映えるミディアムロックチューン。サビでは一転、伸びやかなヴォーカルとサウンドで魅了してきます。

12. Too Much to Ask

Written by Avril Lavigne & Clif Magness Produced by Clif Magness

6拍子のロッカバラード。Avril Lavigneの渋さが光る1曲です。力強いサウンドの中で、力強さや優しさを出したりなど、ヴォーカルを使い分けて、 Avrilが歌声で聞かせてくれます。サビでは、聞き惚れてしまうメロディを奏でています。

13. Naked

Written by Avril Lavigne, Curt Frasca & Sabelle Breer Produced by Curt Frasca for Verce Entertainment Inc. & Clif Magness

アルバム本編の締めを飾るロッカバラードチューン。Avril Lavigneの持つ力をすべて集約させたような、力強い思いが詰まった1曲。 自分のすべてをさらけ出して、あなたへ見せるこの思い。まっすぐ力強く、Avril Lavigneの歌声が響き渡ってきます。かっこいい曲だね。

14. Complicated MUSIC VIDEO

*DVD 「Avril Lavigne My World」 収録*

2nd Album『Under My Skin』● '04/5/25 release

カナダ出身のロックガール、Avril Lavigne待望の2枚目となるオリジナルアルバム。 前作デビューアルバムでは、名刺代わりにポップやロック、パンクなどなど、親しみあるサウンドとAvrilのかわいさが受けて、大大大ヒットを記録したけれども、今作では大きく化けました。 とことんロックを追求し、どっしりサウンドで攻めてきます。オープニングチューン「TAKE ME AWAY」から、エッジを効かせたギターの音に、張り裂けるようなAvrilのヴォーカルで、これまでの像を突き破る。 続くM-2「TOGETHER」も、飛ばしていますよ。Avril Lavigne、見事な変身ぶりで、聞く者をあっと驚かせます。 シングルカットされた「DON’T TELL ME」「MY HAPPY ENDING」「NOBODY’S HOME」「HE WASN’T」は、アルバムの中で軽くポップなカラーなんだけれども、 全体を通して聴くとうまくマッチしていますね。いずれにせよ、Avril Lavigneにロックガールなイメージを決定付けた1枚です。いやはや、かっこいいよ。

1. TAKE ME AWAY

Written by Avril Lavigne Music by Evan Taubenfeld Produced by Don Gilmore

イントロから緊迫感を出しまくりで、攻めの音を放つミディアムロックチューン。 Avrilの心の叫びのようなヴォーカルにも力強さがあって、これまでの可愛くポップな印象を一気に脱ぎ捨てて、大きく成長した姿を聞かせる。

2. TOGETHER

Written by Avril Lavigne & Chantal Kreviazuk Produced by Don Gilmore

ピアノの音が印象的なミディアムロックチューン。 躍動感たっぷりおバンドサウンドに乗せて、サビではシャウトのごとく、Avril Lavigneが解き放つ。激しさの中にも優しさみたいなものを感じさせるね。

3. DON'T TELL ME

Written by Avril Lavigne Music by Evan Taubenfeld Produced by Butch Walker

Avril Lavigne、待望の2nd Album「Under My Skin」からの1st Single。アコースティックギターをベースに、ゆったりテンポで聞かせるミディアムロックチューンです。 サビでは一転して、ヘビィでノイジーなバンドサウンドをがっつりと聞かせてくれます。 それでいてキャッチーなメロディを放っては、いいバランスを持った曲です。Butch Walkerのプロデュースというのも、大きな要因かな。

4. HE WASN'T

Written by Avril Lavigne & Chantal Kreviazuk Produced by Raine Maida

快進撃を続けるAvril Lavigne。アルバム「Under My Skin」から4枚目のシングルとしてカットされた、 アッパーなロックチューン。パンキッシュで元気いっぱいというか、強い感じで突き放すところがかっこいいね。 これぞAvrilというか、尖った音とヴォーカルで、圧倒してきます。キャッチーでポップな魅力も放っては、引き込んできますよ。

5. HOW DOES IT FEEL

Written by Avril Lavigne & Chantal Kreviazuk Produced by Raine Maida

どっぷりとした中に、Avrilの思いがどっしりと注ぎ込まれたミディアムロックチューン。 低音ヴォーカルでじっくりと聞かせてくれたと思ったら、伸びやかな高音ヴォーカルで魅了したりと、結構声に幅を利かせてくれる1曲。でも、全体的には地味目な印象かな。

6. MY HAPPY ENDING

Written by Avril Lavigne & Butch Walker Produced by Butch Walker

Avril lavigneらしいキャッチーさと力強さを兼ね備えたミディアムロックチューン。メロディパートは淡々としていながら、尖った感じがカッコ良さを出しているね。 そして、サビでのシャウトのごとく力強く振り絞って聞かせるヴォーカルがいいね。かっこいいです。アルバム「Under My Skin」から、2枚目のシングルとしてカット。

7. NOBODY'S HOME

Written by Avril Lavigne Music by Avril Lavigne & Ben Moody Produced by Don Gilmore

アルバム「Under My Skin」から3枚目のシングルとして放たれたミディアムロックチューン。ギターの音が前面に出ていて、緊迫感が漂っています。 どっしりと地に足がついた演奏と、力強いAvrilのヴォーカルがかっこいいね。Cメロでのファルセットがいい味を出す。

8. FORGOTTEN

Written by Avril Lavigne & Chantal Kreviazuk Produced by Don Gilmore

Avrilの嘆き。イントロから「あ~あ~あ~」と声を出してきたかと思えば、 淡々とメロディラインを進行。しかし、サビでは一気にヘビィな音をガツンとぶつけてくる。まるで打ちのめすかのように。いやぁ、迫力というか、緊迫感が半端ないね。

9. WHO KNOWS

Written by Avril Lavigne & Chantal Kreviazuk Produced by Raine Maida

どっしりとしてながら、Avrilの余裕を見せるミディアムロックチューン。 サビのメロディが鮮やかに映えるし、サウンドも程よい力強さをポップの間を行く。意外とキャッチーさが光る曲だね。

10. FALL TO PIECES

Written by Avril Lavigne & Raine Maida Produced by Raine Maida

こちらもAvril Lavigneがじっくりと心の奥底から思いをぶつける1曲。音はどっしりと。ただ、そこまで引き込む力はないかな。 淡々としているようだ。ただ、あなたを見ていたい。ただ、あなたを前にして、泣きたい。恋する気持ちを歌ったナンバーです。強さの中にある弱さを見せてくれる曲です。

11. FREAK OUT

Written by Avril Lavigne Music by Evan Taubenfeld & Matt Brann Produced by Butch Walker

イントロからかなり引き込んでくるね。どっしりミディアムロックチューンは、これまたButch Walkerのプロデュース。 Avrilの強い意志がストレートにぶつかってくるような、ヘビィな音を聞かせてくれる。迫力たっぷりで、圧倒されるな。

12. SLIPPED AWAY

Written by Avril Lavigne & Chantal Kreviazuk Produced by Raine Maida

アルバムのラストを飾るナンバーも、Avrilの魅力を放出するミディアムロックチューン。ただ、歌詞は悲しいもの。Avrilが祖父へ捧げる1曲です。 とっても大好きだったんだろうな。悲しみがどんどんと滲み出てきます。その悲しみを吹き飛ばすかのように、Avrilがヴォーカルを聴かせる。

3rd Album『The Best Damn Thing』● '07/4/17 release

Avril Lavigne、待望の3枚目のオリジナルアルバムは、前作「Under My Skin」から3年でのリリース。何があったのか、もう弾けまくっていて、とにかくすごいのなんのって。 リードナンバー「Girlfriend」のインパクトが強い。そのノリがあって、「I Can Do Better」や「I Don't Have To Try」など、ここまで弾けるAvrilに驚きと戸惑いが生じます。 プロデュースを手掛けたDr. Lukeがそうさせたのか。それとも、Avril自身の意図なのか。「Let go」「Under My Skin」のような、ちょっと影のある雰囲気を払拭し、とにかく明るくポップに聴かせてくれる。 前作に引き続いて、Butch Walkerがプロデュースをしている曲もあるけれども、やっぱりジャケット同様、明るく華やかに弾けまくっている雰囲気が強いね。 キャッチーなのはいいけれども、随分と賛否が生じたアルバムです。「When You're Gone」「Hot」「The Best Damn Thing」と、シングルカットされ、ヒットを記録。 デラックス版は、アルバムの制作ドキュメントに密着したDVD付きの2枚組仕様。

1.

2.

DVD

The Making Of The Best Damn Thing

Photo Gallery

1. Girlfriend

(Avril Lavigne, Lukasz Gottwald) Produced by Dr. Luke for Kasz Money Productions, Inc.

Avril Lavigne、待望の3rd Albumからのリードナンバーは、もうノリノリで展開するポップチューン。 親しみやすさやノリはあるんだけれども、如何にもこうにも砕けすぎて、これまで持っていた荒さや鋭さがあまり感じられないな。 音はがっつりロックしているんだけれども、曲全体からはポップな感じの方が強く伝わってくる。まぁ、とにかくキャッチーさで勝負を仕掛けているんです。

2. I Can Do Better

(Avril Lavigne, Lukasz Gottwald) Produced by Dr. Luke for Kasz Money Productions, Inc.

この曲も冒頭からアッパーに攻めて攻めて攻めまくるね。勢いそのままに、Avrilもキレッキレなヴォーカルで突き刺してきます。 サビでは「もっとよくすることができる!」と強い口調で頼もしさを出してきます。キャッチーなサビとともに、疾走。 まぁ、ノリで突き抜けてゆく感じもするけれどもね。最後の笑い声は、完全にあっぱれだね。

3. Runaway

(Avril Lavigne, Lukasz Gottwald, Kara Dioguardi) Produced by Dr. Luke for Kasz Money Productions, Inc.

ちょっとぶっきらぼうな感じで聴かせてくれるロックチューン。バリバリギターが鳴っては鋭さを出してくる。サビではより力強く、どっしりと聴かせてくれるナンバー。 なかんかかっこいいね。「全てを忘れて走り去りたい」という気持ちがそのまま音に出ています。

4. The Best Damn Thing

(Avril Lavigne, Butch Walker) Produced by Butch Walker

アルバムのタイトルナンバー。冒頭からコールアンドレスポンス的な軽いノリで、 キャッチーに引き込んできました。Butch Walkerの手がけた疾走感のあるナンバーは、パンクなAvril Lavigneを楽しく表現してみせる、聴かせる1曲です。

5. When You're Gone

(Avril Lavigne, Butch Walker) Produced by Butch Walker

ギターをざっくり弾いては、じっくりと聴かせてくれるバラードチューン。 Aメロはしっとりと。Bメロでどっしりと音数が増えて、サビでは全ての感情をぶつけてくるかのように、Avrilが歌います。 あなたが去ってしまって、私の子ことにぽっかりと穴が空いてしまった。よくあるシチュエーションをドラマティックに飾るヴォーカルが突き刺してきます。 ストリングスが効果を出しています。アルバムから2枚目のシングルとしてカットされました。

6. Everything Back But You

(Avril Lavigne, Butch Walker) Produced by Butch Walker

とにかく弾けまくり。がっつりガツガツと、音を叩きまくっては、 Avrilも弾けまくったヴォーカルを披露。とにかくノリで突き抜けていきます。Butch Walkerプロデュースな音で、攻めて攻めて攻めまくります。

7. Hot

(Avril Lavigne, Evan Taubenfeld) Produced by Dr. Luke for Kasz Money Productions, Inc.

イントロからどっしりと音をぶつけてきたけれども、本編はアップテンポで進行。そして、サビではのっしりどっしりと。 畳み掛けてくる感じと、ヘビィなテイスト、ポップさとキャッチーさをミックスさせて、これぞAvril Lavigneなパンチのある1曲に仕上がっています。とってもHotなミディアムロックチューンだね。 アルバムから3枚目のシングルとしてカット。

8. Innocence

(Avril Lavigne, Evan Taubenfeld) Produced by Rob Cavallo

イントロでピアノの音が美しく飾って始まるバラードナンバー。 ちょっと弱さを見せる主人公が、「あなたが必要」と訴えてきます。アルバム全体の色をきりっとさせる美しきロッカバラードです。ストリングスの効果もいい。

9. I Don't Have To Try

(Avril Lavigne, Lukasz Gottwald) Produced by Dr. Luke for Kasz Money Productions, Inc.

がっつりどっぷりとした音がイントロで鳴り響いたと思ったら、歌が始まったら高速アッパーチューンでびっくり。ノックアウトです。 もうね、勢いだけで突き抜けていきますよ。やりたいことをやるんだよ、という意気込みが表れていますね。Avrilのヴォーカルも、すごいな。Motherfxxkerと叫んでいますよ。

10. One Of Those Girls

(Avril Lavigne, Evan Taubenfeld) Produced and Mixed by Deryck Whibley

バリバリとロックサウンドで突き抜けてゆくアッパーチューン。 元気いっぱいに歌うAvrilです。彼女はあなたに向かないタイプだから注意して、という主人公が、実は彼のことが気になっているんだよね。そのまま、気持ちが音に表れています。

11. Contagious

(Avril Lavigne, Evan Taubenfeld) Produced and Mixed by Deryck Whibley

あまり聞き慣れない単語。意味は「伝染」だそうです。頭から離れない、あなたのことについて、歌ったナンバー。 なかなかサビのメロディがいいね。かっこいい1曲に仕上がっています。

12. Keep Holding On

(Avril Lavigne, Lukasz Gottwald) Produced by Dr. Luke for Kasz Money Productions, Inc.

Avril Lavigneが映画主題歌としてシングルをリリース。がっつりとした演奏の中でもじっくりと聴かせてくれるドラマティックなメロディラインにうっとり。 かなり迫力のあるロッカバラードです。全てがゴージャスなのは、やっぱり映画の主題歌だからだね。ただ、どちらかというと、映画の主題歌の印象が強いせいか、アルバムの色に染まっていない感じ。 ボーナストラック的位置付けと考えた方がいいね。

[DISC 2:DVD]

こちらへ→☆☆☆

Remix Album『12”Masters The Essential Mixes』● '10/9/17 release

12インチシングルなどのトラックをコンパイルしたソニーの「The Essential Mixes」シリースに、Avril Lavigneがラインナップ。 収録曲が10曲と少ない上に、その半数以上6曲はアコースティックバージョンを中心としたものなので、リミックスアルバムとはあまり言いがたいような感じだね。 ただ、オリジナルとは違った面を見せるということであれば、十分に納得のいく作品ではあります。 リミックストラックも、M-3「HOT」やM-10「GIRLFRIEND」など、4つ打ちクラブ/トランスアプローチでがっつりと変えてくると、より一層面白さが出てきたね。 全曲大胆に変えてきたトラックで構成して欲しかったのが、正直なところだけれども、これはこれでOKかな。

1. COMPLICATED (THE MATRIX MIX)

Produced by: The Matrix

カナダ発のロックンロール少女、Avril Lavigneのデビューシングルは、等身大の女の子の気持ちを、エッジの効いたミディアムロックで聞かせるナンバー。 ギターの音がざっくりと、そしてキャッチーなメロディととともに、元気よく歌うAvrilが印象的ですね。PVの印象もあるけれども、かなりポップでインパクトがあります。 The Matrixによるミックスは、オリジナルよりどっぷりとしたアレンジに変身。こちらも力を増した感じでかっこいいですね。

2. GIRLFRIEND (DR. LUKE MIX FEATURING LIL MAMA)

Remixed by: Dr. Luke for Kasz Money Productions, Inc.

オリジナルのプロデュースを手掛けたDr. Lukeによるリミックスは、Lil Mamaをフィーチャーして、冒頭から癖のあるラップが炸裂。 その後も、メロディパートはたっぷ、そしてサビはオリジナルという組み合わせ。面白いんだけれども、もっと濃くしてもいいくらい。なんか、サビがあっさりしている感じ。

3. HOT (WOLFADELIC REMIX)

Produced by: Wolf At Flow Studios, NYC

まさかの4つ打ちAvril。冒頭から元気よく、勢いよくぶっ放されるビートに体を委ねるクラブミックス。 ベタなんだけれども、聞きやすい仕上がりですね。

4. SK8ER BOI (LIVE ACOUSTIC VERSION)

アコギをかき鳴らして、オリジナルの勢いをそのまま出してきます。ライブならではの興奮も伝わってくるね。観客も盛り上がっているようです。

5. MY HAPPY ENDING (LIVE ACOUSTIC VERSION)

アコースティックバージョンで聞かせるライブトラック。 ヴォーカル&コーラスのハーモ二ーも手伝って、なかなか聞き応えのあるパフォーマンスだね。シンプルながら、力強さが伝わってきます。

6. TAKE ME AWAY (LIVE ACOUSTIC VERSION)

アルバム「Under My Skin」のオープニングを飾った、鋭さを利かせたナンバーのアコースティックライブバージョン。 オリジナルとはまた、一味違った角度で攻めてくるこの曲。本当にかっこいいな。

7. NOBODY'S HOME (LIVE ACOUSTIC VERSION)

アコースティックで聞かせるライブバージョン。 音数が少なくても迫力のあるヴォーカルを聴かせてくれるAvril Lavigneです。曲の持ち味がそのまま溢れ出ているね。

8. HE WASN'T (LIVE ACOUSTIC VERSION)

(Avril Lavigne, Evan Taubenfeld) Produced by Rob Cavallo

アコースティックギターを奏でて聞かせてくれるバージョン。 ヴォーカルに力強さがあるけれども、やはりギター1本でこの曲を奏でるには、迫力が欠けるかな。もっと元気いっぱいな音で、ガツンと聴きたくなります。

9. WHEN YOU'RE GONE (LIVE ACOUSTIC VERSION)

Produced by: Dr. Luke

ヒットシングルのアコースティックバージョン。 激シブのフォークロックといった感じだね。Avrilの歌も感情も、まるで情熱のように、別れた相手へ届け、みたいな印象で聞こえます。

10. GIRLFRIEND (JUNKIE XL EXTENDED MIX)

Remixed by: Junkie XL

Junkie XLが手がけたリミックスは、濃厚で4つ打ちビートを放っては、 うねうねと仕掛けてきます。トランシーなテイストで、クールなんだな。明るく弾けている楽曲が、スタイリッシュに展開します。

4th Album『Goodbye Lullaby』● ' 11/3/2 release

前作「The Best Damn Thing」で弾けまくってから約4年、Avril Lavigneの4作目となるオリジナルアルバムは、ちょっと雰囲気が変わったぞ。 前作のようなイケイケトラックは、先行ナンバー「What The Hell」くらいで、そのインパクトとが強いあまり、全体的に落ち着いたものなのでびっくり。 「Push」や「Wish You Were Here」などシングルカットされたナンバーも、実は聞き入るような作りで、原点回帰というか、原点のようなロックアプローチで 新たな路線をゆくAvril Lavigneです。特に、今回はセルフプロデュースナンバーもあったりで、よりこのアルバムにかける思いが伝わってきます。 本編ラストの流れ、「Remember When」「Goodbye」で、Avrilの優しさに包まれていきそうだね。でも、全体的にはちょっと切ない歌詞が並んでいます。私生活でも色々と変化があったようで。 日本版は、アコースティックバージョン3曲や、「天国への扉」など全5曲のボーナストラックを収録。 さらに、初回盤は、今回のアルバムの制作過程に迫るドキュメントを収録したDVD付きの2枚組み仕様ですよ。

1.

DVD<SICP 2822>

Making of Goodbye Lullaby

1. Black Star

Written by Avril Lavigne Produced by Deryck Whibley

アルバムのオープニングを飾る小曲。1分半という短い時間の中を優雅に踊るピアノの音色に吸い込まれてしまいそうなナンバー。 アルバムの世界へと導いてくれる1曲です。

2. What The Hell

Written by Avril Lavigne, Max Martin and Shellback Produced by Max Martin and Shellback for Maratone Productions

Avril Lavigne、待望の4作目となるアルバムからの先行シングルは、 前作「The Best Damn Thing」なテイストの弾けたロックチューン。とにかくノリがあって、キャッチーに展開するサビでノックアウトです。 プロデュースを Max MartinとShellbackが手がけているということもあり、最近よく聞くデジポップな仕上がりで仕掛けてきました。いやぁ、Avril、すごいね。

3. Push

Written by Avril Lavigne and Evan Taubenfeld Produced by Deryck Whibley

淡々と響きわたるプログラミングビートをバックに、鮮やかに映えるギターのと音が温かさを出してくるミディアムロックチューン。 男と女、微妙な関係の時期を歌っています。別れず寄りを戻そうとするあなたとの、あと一押しを求めるナンバー。

4. Wish You Were Here

Written by Avril Lavigne, Max Martin and Shellback Produced by Max Martin and Shellback for Maratone Productions

アコースティックギターの音で優しく聴かせるバラードナンバー。途中から打ち込みのビートが加わって、より躍動感を増してくる。 「あなたにここにいてほしい」と、切々に歌うAvril Lavigneが印象的だね。ちょっと弱さをいせて訴えかけてくるようだ。

5. Smile

Written by Avril Lavigne, Max Martin and Shellback Produced by Max Martin and Shellback for Maratone Productions

イントロからギターがエッジを効かせては、パンチのあるドラムビートでがっつりと聴かせてくれるロックチューン。 これぞ元気いっぱいのAvril Lavigneらしいミディアムナンバーで、カッコよく聴かせてくれます。 そして、サビでは超絶キャッチーでノックアウト。辛いことや何があっても、常に笑っていようという姿勢がいいじゃないですか。

6. Stop Standing There

Written by Avril Lavigne Produced by Butch Walker

前作アルバムに引き続いて登場のButch Walkerがプロデュースを手がけるミディアムロックチューン。 片思いの主人公の気持ちが優しいヴォーカルと力強いサウンドに乗せて、生き生きと伝わってくる。

7. I Love You

Written by Avril Lavigne, Max Martin and Shellback Produced by Max Martin and Shellback for Maratone Productions

シンプルなタイトルで、意外性を出してくるAvril Lavigne。 でも、音は軽やか且つ大胆に。どっしりと攻めてきながらも、優しさを中和させるミディアムロックチューンです。 歌詞の最初では「I like you」だったけれども、サビでは「I love you」に変わっています。この心情の変化に注目ですね。

8. Everybody Hurts

Written by Avril Lavigne and Evan Taubenfeld Produced by Deryck Whibley

感傷的なタイトルなんだけれども、曲の方もマイナー調のメロディがキリッとさせる1曲です。 誰もが傷つくことは当たり前のこと。ちょっと暗く重たい気持ちを切々と歌うAvrilです。そこを打ち砕くかのように、どっしり演奏でじっくりと聴かせてくれます。

9. Not Enough

Written by Avril Lavigne and Evan Taubenfeld Produced by Deryck Whibley

アコースティックギターの音を軸に、音があらゆる方向からやってきては、肉付けされてかっこ良さを出す。そして、サビではがっつりロックサウンドで訴えかけてきました。 「物足りない。欲しいと願っていたけれども、諦めないといけない」と、ちょっと残念な気持ちを訴えかけてきます。とにかくAvrilの叫びが迫ってきます。

10. 4 Real

Written and Produced by Avril Lavigne

なんとAvril LAvigneがセルフプロデュースを手掛けたナンバー。ギターをベースに、どっしり打ち込みドラムでがっつり聴かせるミディアムバラードナンバー。 でも、ヴォーカルはどこかしら柔らかく、「あなたがそばにいてくれるなら嬉しい。私を離さないで」という、気持ちが素直に表れています。

11. Darlin

Written by Avril Lavigne Produced by Deryck Whibley

ざっくりギターを演奏。気持ちが沈んでいるダーリンに対して、「大丈夫。私が力を貸す。心のそこから愛する」と歌う1曲。 いいね。あなたに対する愛で溢れています。今は辛いけれども、大丈夫。そんなメッセージに感じます。

12. Alice (Extended Version)

Written by Avril Lavigne Produced by Butch Walker

映画の主題歌に起用されたAvril Lavigneのナンバーは、そのなも「ALICE」。「不思議の国のアリス」をモチーフとした歌詞を、エモーショナルに歌い上げるAvrilが印象的。 高らかなヴォーカルと、どっしりとした演奏にどんどんと引き込まれてゆく。静と動の組み合わせもGoodです。 エクステンデッドバージョンということで、オリジナルよりも1分半ほど延びて、さらにじっくりと堪能できます。

13. Remember When

Written by Avril Lavigne Produced by Deryck Whibley

ピアノをバックに切々と語るように歌うAvrilが印象的なバラードナンバー。サビではギターの音も入ってくるけれども、それを差し置いて、ピアノがいい味を出してきます。 そして、2番のサビからはロッカバラード調になって、がっつりとたたみかけてきます。ちなみに、ピアノはAvril自身が弾いているとのことで。

14. Goodbye

Written and Produced by Avril Lavigne

こちらも単刀直入、さよなら、愛しい人。ということで、別れの歌です。Avril Lavigneのセルフプロデュースで聴かせるバラードナンバー。 ストリングスが美しくゴージャスに飾ってきます。あなたのことは愛しているけれども、行かなければならない、 という並々ならぬ別れの決意、意思が歌詞に表れています。ドラマティックにアルバム本編を締めました。

15. What The Hell (Acoustic)

アコースティックバージョンなのに、オリジナルの勢いがそのまま表れています。ピアノの音も鮮やかに弾んで、ベースの音も強さを出してきた。 いっそのこと、オリジアンルと同じに聞こえるコーラスは排除しても良かったんじゃないかな。躍動感はハンパなく、オリジナルと同じくらいにかっこいい。

16. Push (Acoustic)

ざっくりギターとベースで重みを加えながらも、アコースティックとしての優しさが伝わってくるバージョン。シンプルさが際立ちますね。

17. Wish You Were Here (Acoustic)

バラードとしての味わい深さがより一層出てきたね。ギターとピアノの音色が寄り添ってくれるようだ。このバージョンがオリジナルでもいいくらい。

18. Knockin' On Heaven's Door

Written by Bob Dylan Produced by Avril Lavigne

元々はチャリティイベントの一環でカバーしていた名曲を、スタジをトラックとして収録。アコースティックギターをベースとしたどっしりミディアムロッカバラード。 Avrilのセルフプロデュースということで、この曲にかける思いがどっしりと伝わってきます。

19. Bad Reputation

Written by Joan Jett Produced by Deryck Whibley

激しく突き抜けてゆくパンクロックな1曲。元々はJoan Jettが発表したナンバーだけれども、Avril印のポップで明るい色も加わって、いい感じに弾けています。 いいね、楽しさがダイレクトに伝わってきます。

5th Album『Avril Lavigne』● ' 13/11/1 ('13/11/6 on Japan) release

Avril Lavigneの待望となる5枚目のオリジナルアルバムは、なんと自分の名を冠したセルフタイトル。自信の表れを感じさせますね。 今回は、結婚相手のChad KrogerやMartin Johnson、David Hodgesなどをプロデューサーに迎えて、より弾けたAvril Lavigneを感じさせます。 先行ナンバー「HERE'S TO NEVER GROWING UP」「ROCK N ROLL」で聴かせるようなパワーロックはじめ、じっくりバラード「LET ME GO」をChad Krogerとデュエットで聴かせてくれたり、 ラップを披露した「BITCHIN' SUMMER」、まさかのEDMチューン「HELLO KITTY」など、もはやガールズロックの枠を飛び越えて、様々なサウンドを貪欲に取り入れた濃い作品です。 中でも、MARILYN MANSONとの共演には驚いたな。こんなデスでゴスな曲を聴かせてくれるとは。 ただ、悪く言えば、いろいろなサウンドがありすぎて、まとまりがないようなアルバムに印象なんだけれども、あえていろいろと挑戦したという証明をしてくれるかのようでもあるね。 30という年齢を迎えて、アーティストとして成長しているということですね。 ボーナストラックとして、「ROCK N ROLL」のアコースティックバージョン、カバーチューン「BAD REPUTATION」「HOW YOU REMIND ME」の3曲を収録。 ただ、「BAD REPUTATION」は前作アルバムにもボーナストラックとして収録されていたので、残念な気もする。 ジャケットが、「Black Swan」のNatalie Portman的な雰囲気を漂わせていますね、かっこいい。

1. ROCK N ROLL

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger, David Hodges, Peter Svensson, Rickard B Goransson and J Kash PRODUCED BY Peter Svensson, Rickard B Goransson and Martin Johnson

アルバムからのリードチューンは、タイトルそのまま「ロックンロール」。Avril Lavigneがストレートにぶつけてくるパワーナンバー。 どこかしらJoan Jett & the Blackhearts「I Love Rock'n Roll」なノリでリズムを刻んで、どっしりのっしりと聴かせてくれます。 どちらかと言えば、デジロックの要素が強いけれども、キャッチーさと力強さを兼ね備えてぶつけてくる姿はたくましい。

2. HERE'S TO NEVER GROWING UP

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger, David Hodges, J Kash and Martin Johnson PRODUCED BY Martin Johnson

アルバムに先駆けてシングルをリリースしたAvril Lavigne。どこかしらデビュー曲「Complicated」に通じるようなミディアムグルーヴを彷彿とさせるロックチューン。 デジタルサウンドを味付けては、ポップ&キャッチーに。それでいてパワーも感じるナンバーで、ノックアウトだね。青春謳歌な1曲。

3. 17

WRITTEN BY Avril Lavigne, J Kash and Martin Johnson PRODUCED BY Martin Johnson

タイトルそのまま、17歳の主人公の、血気盛んな様子を歌っています。弾けっぷりがたまらないデジタルロックチューンが、サビで大きく展開。 元気一杯、若さ溢れる瑞々しさが、そのまま音に表れています。そう言えば、Avril Lavigne自身も、デビューしたのが16とか17でしょ、その頃の気持ちに戻ったのかね。

4. BITCHIN' SUMMER

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger, David Hodges, Matt Squire and J Kash PRODUCED BY Matt Squire and Chad Kroger

タイトルがまた、尖っているな。どっしりドラムビートとアコースティックギターの音で始まる静かなパートから、 次第に音が増してゆき、サビではざっくりギターが爽やかに夏を彩るトラック。あまりAvril Lavigneと夏のイメージが結びつかないから、なんだか新鮮だな。そして、なんとラップを披露だ。

5. LET ME GO FEAT. CHAD KROEGER

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger and David Hodges PRODUCED BY Chad Kroger and David Hodges

夫のChad Krogerとデュエットを披露とは、ラブラブなAvril Lavigneですな。じっくりと聴かせるロッカバラードで、ストリングスもしなやかに聴かせてくれます。 夫婦がまさか別れの歌を熱唱するとはね。いい曲なんだけれども、驚きです。ラストが美しく、余韻に浸れます。

6. GIVE YOU WHAT YOU LIKE

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger and David Hodges PRODUCED BY Chad Kroger and David Hodges

静かで暗めで、淡々としたドラムで始まるミディアムチューン。 いつも以上に、なんだかオーガニックな、生を感じるな。ギターの音、手拍子を彷彿とさせるドラム、そしてピアノといい、雨に音が出てきます。

7. BAD GIRL FEAT. MARILYN MANSON

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger and David Hodges PRODUCED BY Chad Kroger and David Hodges

まさかの共演、Marilyn Mansonの語りが入って来て、思わず笑ってしまったけれども、かなり突き抜けたロックナンバーを投下して来たAvril Lavigne。 パワーと鋭さを同時にぶっ放しては、ノックアウト。Marilyn Mansonもいい感じにシャウトしています。ヴォーカルにエフェクトをかけたりしては、ゴスな感じもかっこいいね。

8. HELLO KITTY

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger, David Hodges and Martin Johnson PRODUCED BY Martin Johnson

「ハローキティ」好きが高じて、まさか曲まで作ってしまったAvril Lavigne。 「みんなサイコー!」と日本語もお茶目に披露してくれますが、驚きなのは、まさかのEDMチューンということ。 Avril Lavigne、どこへいく?でも「カワイイ」んですよ、Avril。キャッチーに決まって、新しいAvril像ができたかな。アルバムからシングルカットもされました。

9. YOU AIN'T SEEN NOTHIN' YET

WRITTEN BY Avril Lavigne PRODUCED BY Chad Kroger and Chris Baseford

シンプルかつストレートに聴かせてくれるロックナンバー。 もう愛が詰まっています。爽やかでキャッチーで、言うことなしだね。恋愛の楽しさがそのまま曲に、ヴォーカルに表れています。変にひねりも加えていないので、気持ちがいいです。

10. SIPPIN' ON SUNSHINE

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger, David Hodges, J Kash and Martin Johnson PRODUCED BY Martin Johnson

晴れ渡る空がお似合いなミディアムチューンは、ビートがどっしりと打ち込まれて、 明るいパワーを投入。軽やかな気持ちで進行しては、サビでぎゅっと思いを固めてぶつけてくる。なんて美しい日なんだと、そのまま曲にヴォーカルに、表れている1曲。

11. HELLO HEARTACHE

WRITTEN BY Avril Lavigne and David Hodges PRODUCED BY David Hodges

イントロがどこかしらエスニックなテイストのコーラスを加えて、不思議テイストを盛り込んできた。 ヴォーカルもどこかしら神秘的な要素を含んだ1曲は、優雅に舞うメロディと、どっしり力強いサウンドが交差するナンバーです。別れがあっても、どこか前向きな姿勢を見せてくれます。

12. FALLING FAST

WRITTEN BY Avril Lavigne PRODUCED BY Chad Kroger

ちょっと切なくしなやかなギターの音が印象的なイントロですね。Avril Lavigneのヴォーカルも、切々と、儚く聴かせてくれます。 かすれるような歌い方が、より一層曲の世界観を出してきます。全体的に落ち着いた雰囲気で、曲の世界をぐっと出してきます、マンドリンの効果もいいね。

13. HUSH HUSH

WRITTEN BY Avril Lavigne and David Hodges PRODUCED BY David Hodges

アルバム本編を締めるナンバー。ピアノをメインに、しっとりと始まり、メロディパートを飾った後は、サビでどっしりと聴かせてくれるバラードナンバー。 力強いサウンドと、儚いヴォーカルがいいドラマを生み出す。何も言わず、自分の人生を歩んでと、別れた相手を思うナンバー。これがまた、切ないな。

14. ROCK N ROLL (ACOUSTIC)

WRITTEN BY Avril Lavigne, Chad Kroger, David Hodges, Peter Svensson, Rickard B Goransson and J Kash PRODUCED BY Peter Svensson, Rickard B Goransson and Martin Johnson

パワーロックのアコースティックバージョン。音が柔らかいのに、ヴォーカルはやっぱりパンチが効いているね。軽いのに鋭く突き刺してきます。 かっこいいな。アコースティックなのに、力強さがハンパない。

15. BAD REPUTATION

WRITTEN BY JOAN JETT PRODUCED BY DERYCK WHILBLEY

16. HOW YOU REMIND ME

WRITTEN BY Chad Kroger, Michael Kroger, Ryan Peake and Ryan Vikedal PRODUCED BY David Hodges

Nickelbackのナンバーのカバー。ピアノの旋律が美しく、響き渡りながらも、強力なバンドサウンドがじっくりと奏でられて、 じっくり聴かせてくれるミディアムナンバー。壮大な世界がゆっくりと繰り広げられる。

6th Album『Head Above Water』● ' 19/2/15 ('19/2/15 on Japan) release

おかえり。ということで、前作アルバム「Avril Lavigne」より、5年ぶりとなるアルバムを遂に発表。その間、やはり彼女の病気との闘いが大きくクローズアップされますね。 それを乗り越えての作品は、さらに大きな心で聞かせてくれるものとなりました。全体的にバラードが多く、どっしりと。それでいてじっくりと聞かせてくれる曲が多いかな。 等身大な気持ちを聞かせてくれたりもします。タイトルチューンや「WARRIOR」からは、生きる意味をも感じさせる壮大な作品。 ますます創作意欲にかき立てられた1枚をじっくり味わい尽くしたくなりますね。 日本版は、豪華にBlu-spec CD2仕様。そして、ボーナストラックを1曲追加収録していますよ。

1. HEAD ABOVE WATER

(Avril Lavigne, Travis Clark, Stephan Moccio) Producer:Stephan Moccio

オープニングからエモーショナルなヴォーカルで、圧倒してくるAvril Lavigne。ダイナミックなサウンドに乗せて、生きる意味を訴えかけてくるように。 病気を克服した彼女だからこその世界を一気に放ってきます。ハードに、そしてヘビィに。そして、ストリングスの繊細さを出しては引き込んでくるロッカバラードです。

2. BIRDIE

(Avril Lavigne, JR Rotem) Producer:JR Rotem

どんどこビートをぶつけては、のっしりのっしりと展開。細く張り詰めたようなAvril Lavigneのヴォーカルが刺してくるかのように、鋭く響いてきます。 束縛からの脱出を図る主人公の恋愛模様に、Avril Lavigneのヴォーカルがたくましく響き渡ります。

3. I FEEL IN LOVE WITH THE DEVIL

(Avril Lavigne) Producer:Chris Baseford

こちらもゆったりどっしりと。優雅ながらに言葉に重きを置くAvril Lavigneが印象的。タイトルもまた、インパクトがあるね。 どんどんと深みにハマっていく要素を巧みに聞かせてくれるバラードに仕上がっています。

4. TELL ME IT'S OVER

(Avril Lavigne, Ryan Cabrera, Melissa Bel, Justin Gray, Johan Carlsson) Producer:Johan Carlsson

どこかしらソウルやブルースのような味わいを感じさせるミディアムナンバー。 味わいのあるサウンドに乗せて、相手に関係をはっきりさせてと訴える主人公の気持ちをストレートに聞かせてくれます。なかなかの渋さがあって、ちょっと新しいAvril Lavigneを感じる。

5. DUMB BLONDE

(Avril Lavigne, Mitch Allan, Bonnie McKee) Producer:Mitch Allan

今作のアルバムの中では、これまでのAvril Lavigneのイメージ通りに弾けっぷりが楽しめる1曲。 等身大というよりかは、ちょっと若い年頃の女性の気持ちを歌うナンバーかな。それでも自分をしっかりと持っていて、かっこいいんだな。

6. IT WAS IN ME

(Avril Lavigne, Lauren Christy, Johan Carlsson) Producer:Johan Carlsson

これまた、ドラマティックなイントロ。まるでEnyaっぽくも感じさせるピアノの音色と、どっしりじっくりと展開するスローチューン。 サビでは明かるさを持って、どっしりと聞かせてくれるAvril Lavigneのヴォーカルがかっこいい。自信を見つめ直す1曲ですね。

7. SOUVENIR

(Avril Lavigne, Lauren Christy) Producer:Joe Levine, Lauren Christy

しみじみとした中、歌をじっくりと聞かせてくれるAvril Lavigne。歌詞の内容は別れのことを歌っていますが、この経験を思い出にしていいよね? 寄り添いながらも1つ乗り越えていこうとする主人公の姿を見せます。

8. CRUSH

(Avril Lavigne, Zane Carney, Johan Carlsson) Producer:Johan Carlsson

まったりテイストのミディアムチューン。タイトルだけだとハードだったり、アップテンポだったりする感じだけれども、R&Bにも通じるようなゆったりグルーヴチューン。 その中を舞うように、泳ぐように歌うAvril Lavigneが華麗です。

9. GODDESS

(Avril Lavigne, Johan Carlsson, Ross Golan) Producer:Johan Carlsson

アコースティックテイストな1曲。ざっくりギターの音と軽やかにはなったり、しっとり奏でて切ないヴォーカルを聞かせてくれたり。 あなたに出会えた喜び、感謝を素直に伝える内容です。

10. BIGGER WOW

(Avril Lavigne, Lauren Christy, Jon Levine) Producer:Joe Levine, Lauren Christy

冒頭から楽しげにNa Na Naと歌うAvril Lavigne。もう曲から楽しさがたっぷりと伝わってきますね。 二人で一緒にいることの楽しさを、軽やかな音使いとともに聞かせてくれます。

11. LOVE ME INSANE

(Avril Lavigne, Lauren Christy) Producer:Lauren Christy, Joe Levine

ゆったりと温かく聞かせてくれるバラードナンバー。フィンガースナップのような音使いがまたいいね。 軽やかさとともに、私を愛して、と願いを乞う主人公の気持ちを歌います。切なさも出ているな。

12. WARRIOR

(Avril Lavigne, Travis Clark, Chad Kroeger) Producer:Avril Lavigne

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。病気を経験したからこその歌詞から伝わってくる、戦いを切り抜けてゆく気持ちがダイレクトに表れているね。 そこにヘビィで、それでいて繊細さを伝えるサウンドに、どんどんと引き込まれてゆく。とにかく生きる、生き抜く思いが強く伝わってきます。

13. HEAD ABOVE WATER FEATURING REAVIS OF WE THE KINGS

(Avril Lavigne, Travis Clark, Stephan Moccio) Producer:Stephan Moccio

ボーナストラック。アルバムのオープニングを飾ったタイトルチューンを別バージョンで。 共同制作者のTravis Clarkとのデュエットで、より力強さを増していく感じができています。この曲の持つ力がよりダイナミックに。

前へ戻る