album
●Indies Mini Album『TRICERATOPS』● '97/5/25 (’06 Live Limited) release
TRICERATOPSにとって初のCDはタワレコのbounceからの発売。これがまた、青臭いながらも既にTRICERATOPSの音として確立されているんだよね。
初期の名曲「Raspberry」のインディーズバージョンなんかごり押しサウンドで聞かせてくれます。とにかく和田節が炸裂。Oh Yeah!の連発。若いながらに若いパワーがでまくった一作です。
TRICERATOPS初の流通版、インディーズでリリースされたミニアルバムが再発。しかも、当時は収録が見送られたというM-3「Day Dream」を収録し、コンプリートな作品として再リリースだ。 これがまた、若いながらにポップセンスとメレディメーカーぶりを発揮させる和田唱の力を思う存分に楽しめる1枚なんだよね。 歌詞は若さ溢れるものだけれども、メロディやサウンドは、この頃から三位一体のトライアングルを確立しています。ポップでロックでファンキーでグルーヴィーなトラックを堪能せよ。 「Raspberry」は本当に名曲ですね。
1. Snow White
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
のっけから骨太ロックサウンドかましてくれています。インディーズ・ミニ・アルバムのオープニングチューンは勢いのあるギターといいベースといいドラムといい。 上手い具合に三位一体。Snow whiteと言っておきながら冬の歌ではありませんね、これ。
2. Special.K
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
ちょいとパンキッシュなロックナンバー。でもキャッチーさは手抜きしていません。ところでSpecial.Kって何?誰?
Special.KよりかわいいってSpecial.Kもかわいいのか?謎が謎を呼ぶSpecial.K。
3. Raspberry
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
メジャーデビューSingleインディーズバージョン。やっぱサウンド的にも荒いですよね。でもそこんところがまたインディーズのいいところでしょう。
メジャーバージョンとは引きを取らないくらないくらいの曲です。
4. Future shock
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
ちょっとだら~っとした歌い方が印象的な曲。ベースがバックでやけに弾けているところ、注目ですよ。
ヴォコーダーとか使っている所がまたいいですね。
5. Dr.Frankenstein
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
ロッカバラードなんだけれどもAメロはしっとりと、サビはどっしりと。メリハリがついておもしろい作品になっています。
結構重圧でどっしりとしている濃い曲。ちょっと内容的には変わったラブソング。
3. Day Dream
written by Sho Wada
リズミカルなドラムを打ち鳴らしては、ギターが入ってきて、ファンキーグルーヴなミディアムチューンをドロップ。 こんなに若いのに、こんな音を放ってくるってすごい。随分と渋くてかっこいいなぁ。歌詞は青臭さ全開なんだけれども、音がとにかくかっこいい1曲。ラストのセッションもしびれますね。
●1st Album『TRICERATOPS』● '98/3/21 release
記念すべきメジャー1stアルバム。とにかくこれでもかというくらいに気合充分でTRICERATOPSが詰まっています。サウンドはシンプルなギター、ベース、ドラムの構成で、最大限の音を演出。 その巧みな技の数々は若いながらに聞くものを圧倒させてくれる。特に和田の作るメロディーはどれもこれも耳になじみやすく、ポップでキャッチーだ。
そこに乗っかるか詞も和田ワールド展開の小物とOh Yeahのオンパレード。初アルバムなのにとにかくすごい作品です。これだけ入って40分満たない、疾走感あふれたアルバム。
1. Two Chairs
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
とっても軽快でポップなロックナンバー。ごく日常に溢れている身の回りの出来事を歌詞にしている感じでなじみやすいです。
失恋後の歌みたいですが、ポップでキャッチーなサウンドにのせて、前向きに次の恋に進んでいる。
2. 彼女のシニヨン
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
非常にアップテンポで勢いのあるナンバー。サビではコーラスとの掛け合いもありかなり盛り上がる曲。ヴォコーダーとか使っちゃたりみたりして。
でもシニヨンを歌のタイトルに持ってくるところがこの頃のトライセラ的な感覚でしょうか。それにしても、元カノを気にしすぎていませんかね、この主人公。
3. オレンジライター
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
こちらはミディアムロックの曲。しかもアレンジが太いです。しっかりとロックしています。
サビ直前がこの曲のポイントに思える。詞はちょっとわかりにくいなぁ。
4. ロケットに乗って
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
イントロから骨太ロックのアレンジを感じる。この頃のトライセラの詞って“青さ”を感じる。この曲は初期作品の集大成なモノですね。
やっぱりキャッチーだし。この曲はオリコン初登場97位でした。また、微妙な・・・。
5. 復刻ジーンズ
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
これぞロック!ってな感じの勢いのあるビートでたたみかける様に攻めてくるナンバー。ジーンズについてあーだこーだと言っています。
結局は趣味の領域を歌ったんだよね、和田君?お得意の♪Oh yeah!もそりゃ飛び出すわ。「彼女のシニヨン」と対をなしている感じがする。
6. Raspberry
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
これぞ業界関係者の度肝を抜きあっと驚かせたデビュー曲。懐かしのディスコサウンドと特有のロックを融合させたポップでキャッチーなナンバーに仕上がりました。 ただのギターロックで終わらず、和田唱の詞・曲の才能が多いに表れている作品となっておるんですねぇ。セールス的には振るわなかったけれども、リスナーの反応は結構よかったんじゃないでしょうか? この曲との出会いはNHK-FM「ミュージック・スクエア」。この曲が偶然耳に入ってきた瞬間、体に電流が走ったように感じて、頭からメロディーが離れませんでした。
7. Satr Jet
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
骨太ロック。そんな名前がとっても似合うチューン。ところでタイトルにもあり歌詞の中にも登場するスタージェットってなんですかね?
和田唱的ラブソングはどこか変わっていておもしろい。けどどこかちょとわかりにくい。
8. プレゼント
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
とってもポップでキャッチーな曲。やっぱサビの部分のメロディーセンスがとってもいい。 この曲に限らず初期の頃の曲の主人公って若いよね。まぁ、和田自信も20代前半だからねぇ。誕生日の次の日に会いに行くよ、だなんて。
9. アイ・ラブ・エスカレーター
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
ちょっとこの頃のトライセラにない感じの曲。
詞といいサウンドといいAメロにギターが入っていなかったり、サビのマイナーポップといいちょっとクセになる1曲。グルーヴィーでもありポップでもある。なんかとにかくおもしろいよ。
10. My Skywalker's T-Shirt
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
最後もポップに締めてくれました。ちょっとイントロのスィング具合いにくらくらしちゃう。 Aメロはちょっとグルーヴィーに。
Bメロからポップに。サビではこれでもか、というくらい極上ポップに。
ルーク・スカイウォーカーはもちろんスター・ウォーズの登場人物ですが、和田唱がスター・ウォーズ・フリークだからってこんな曲を作るとはね。
●2nd Album『THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK』● '98/12/2 release
TRICERATOPSの2枚目。1年に2枚もアルバムを出すなんて、何とも意欲的です。前作がグループ名をタイトルにし、名刺代わりとしたものに対して、今回のアルバムタイトルは何とも長い。
まぁ、骨太サウンドがつまっていることをこのタイトルから読み取ることができますね。
前作からさらにいい気負いをつけたし、トライセラならではの3ピースがうまく生かされたサウンドが展開。
キャッチーなものから骨太サウンドのものまで、彩り豊かのヴァラエティサウンド。和田の歌詞にも磨きがっかり、Oh yeahしかり、飛びぬけています。いいねぇ。
1. PARTY
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
オープニングからかましてくれます。ギターがとってもいい感じのポップロックサウンド。お得意の小道具が登場する歌詞。
ちょっと青臭いラブソングetc. なんだか1stの頃と変わってないなぁ、と思ったら大間違い。ちゃんと成長しています。
音に重圧感が増し、いやはや9ヶ月間でここまで変わるとはさすがですね。
2. MIRROR
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
ミディアムテンポのロックチューン。ちょっと濃いめのナンバー。でも身体が自然にリズムに乗ってくる。
まるで半径5m以内の身近なことを歌っている歌詞が親近感を沸かせてくる。にしても6分。長いなぁ、彼らにしては珍しく。後半1分はもはやセッション。
3. GUATEMALA
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
この曲がまた新たなトライセラというか、今までになかったタイプの楽曲であります。
スウィングを聞かせた横乗りグルーヴのミディアムテンポのバラードナンバー。ちょっと雰囲気が違います。随分とのんびりでのどかですなぁ。
でもこの曲じゃなくてもシングルカットするに値する楽曲は他にもあったはず・・・。ちょっともったいない気がするなぁ。どちらかというとリスナー受けしないような。
4. FEVER
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
メジャーデビュー曲「Raspberry」に続けとばかりのトライセラ流ディスコロック。ミラーボールが回っているよ。
ベースラインがとってもノリをたどっていてグルーヴィーです。メロディーといい歌詞といいポップでキャッチー、和田節炸裂。相変わらずのOh yeah。
テレビ出演の際、最後のサビの重なり部分を林が歌ったのがちょっと新鮮で印象に残っている。いやぁ、歌ってるよって。
5. GREEN
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
何かひねくれた感じのメロディーラインってな感じがするギターチューン。が、サビでは一気にポップでキャッチー大爆発。
これがまたトライセラしているんだよね。随分と彼女に夢中みたいです、詞の中の主人公は。グリーンの手帳ねぇ。
6. GOOD TIMES
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
こちらも一味違ったギターチューン。特にサビの部分。キャッチーでもあり一癖、二癖あり、あっさりしてもいるし。ちょっと変化球が来ました。
打ちにくいです。でもツボにはまる。
7. GOTHIC RING
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
ちょっと深みのある味わい深いロッカバラード。メロディーとサビという2つだけの単純な構成にちょっとした中メロが入る。
でもメロディー部分、単純すぎてつまらない。その反動でサビがとってもいい感じになってる。そして意外にも切ない詞だった。
シングルの裏ジャケ、和田の口元青いです。濃いですよ、髭が。
8. MASCALA&MASCARAS
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
1st Album後、初のSingle。ロックチューンでアッパーに攻めてきた。プロレス好きの和田ならではの歌詞。他の誰も思いつかないと思います。
相変わらず小道具多様の詞といい、yeahの連発といい。マスカラとマスカラス。絶対無理あるって。よくもまぁすんなりといったもんだ。
9. CARAMEL TEA
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
ベースとドラムからのイントロがちょっと珍しく、 "おっ"ときたもんだ。ま、ふたを開けて見ればいつものトライセラワールド。ポップでキャッチー。
ここで登場はキャラメルティー。キャラメルティーな生活。随分と甘いんでしょうね。踊れる1曲。でも「FEVER」にはかないっこないね。
10. LIP CREAM
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
この曲もポップでサビの部分がとってもキャッチー。 1stの「プレゼント」に似通った感じがします。
特にサビの前半部、ヴォーカルとコーラスの重なる部分がツボにはまる。この部分、何か胸に引っかかるんだよね。
ところで最初の詞、そこまでするんかい!って突っ込みを入れたくなりますね。
11. SHORT HAIR
Words & Music:Sho Wada Arranged:TRICERATOPS
最後は乗りよく締めに入ります。スピーディーでキャッチー。もう何もかもがトライセラワールド。何がいいって全ていいんだ、これがまた。
サビの部分、なかなか伝わってきますよ。ここまでポップセンス爆発だと引き込まれること間違いなし。言う事無しの二重◎。
●3rd Album『A FILM ABOUT THE BLUES』● '99/11/3 release
トライセラ渾身作の3枚目。大ヒット曲「GOING TO THE MONN」をはじめシングル曲が4作収められています。
ただ、ポップなのはそのシングル曲がほとんどで、アルバムの中身としては、タイトル通りブルースを彷彿とさせるような渋い楽曲がつまっています。
「VERTIGO」のヴァイブレーションや「CHILDHOOD」のセッションなんてそんなところじゃない?とにかく、オープニング1曲だけでは判断できない、大作なんですよ、これがまた。
1. GOING TO THE MOON
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
アルバムのオープニングからこれを持ってくるとはね。トライセラの知名度を一気に上げた名曲。何がいいってすべていい。
和田のポップセンスが大きく光る一品。サビなんかとってもキャッチーで耳に残る。うねるうねるギターロック。
でもCMと合わせて聞くともっといいよね。後藤理沙が砂漠を飛んでいるシーンにとってもぴったりだった。
2. VERTIGO
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
こちらがまた重圧なナンバーで驚き。とにかく林のベースが濃い。
そしてサビの部分はタイトル通りにちょっとした揺らぎというか、波というか、違う攻め方できた。
ちょっと強いトライセラを演出、"ポップ"ではなくまさに"ロック"なナンバー。フェイドアウトで余韻を残している部分がまたいいね。
3. PRETTY WING
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
こちらはかスカみたいなテイストを加えつつ、サビで激しくロックする。このギャップがたまらない。
やっぱり今作のアルバムではトライセラの冒険心が見られる。この曲、なかなかのキャッチーさです。
4. ANOTHER TRAVEL
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
こちらはストレートな骨太ロック。そしてまた和田熱が燃え上がる。 oh yeahが連発で出てくるナンバー。
サビの歌いまわしに癖があるが、全体を通すときちんとつながっているからやっぱりすごいよね。
5. SECOND COMING
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
このアルバムからの先行シングルという形でリリースされたストレートなロックナンバー。とにかくこの歌は詞に注目だね。
和田唱が現代の混沌としている世界を一刀両断、叩き切っています。とにかく汚い世の中を真っ直ぐに見て進もうじゃないか、というようなポジティブソングに。とにかくストレートです。
6. if
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
ちょっと青臭く、ブルージーなミディアムバラードロックチューン。至る所で何気ない和田の♪oh yeahが入ってくる。
やっぱりサビでぐっと引き付けてくれる。最後のシャウトなんてもうたまらない。
7. CHILDHOOD
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
イントロなしで歌入りするミディアムテンポの曲。最初の方は和田のギター1本で切なく、サビに入ると骨太ロック全快サウンド、このギャップがまたいいんです。
詞の部分、なんか最近の音楽業界を皮肉っている感じがする。最後のフェイドアウトでセッションプレイはなかなかの絶品。
8. DANCE
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
なんか全然ダンスっぽくない。なんかこのアルバムの中では意表を突くような曲だ。ここで変化球を入れて流れを変えたって事か。
一応ロックテイストふんだんの曲。3分ちょっとのコンパクト。
9. YOU'RE MY GASOLINE
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
ガソリンってねぇ。液体だし。さて、こちらもばりばりのロックチューンでございます。
サビの部分ではキャッチーさを含ませて、ギターが掻きなる、ベースが唸る、ドラムが暴れるといった感じで。今回のアルバム、やっぱり詞に変化が見られる。全体的に堅いというかねぇ。
10. FUNKY TALK
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
タイトル通りファンキーなロックチューン。ギターが軽いね。そしてyeahもいつも以上に飛び交う。何かとても楽しい雰囲気が伝わってくる。
とにかくファンキー!熱い血が流れている。
11. UNIVERSE
MUSIC & LYRICS by SHO WADA ARRANGEMENT by TRICERATOPS
アルバムの最後を飾るのはミディアムテンポのロッカバラードナンバー。アルバムの名の通り、1本の映画を通してみた感じでいい感じのエンディングとなっております。 スタッフロールが流れてきそう。そして、この曲は曲名の通り、雄大な宇宙のパワーをそのまま感じるような力強さがあふれる重圧なサウンドを提供してくれる。
後にシングルカットされましたが、なかなかいいんじゃないでしょうか。ただ、売り上げには貢献できなかった模様。
●4th Album『KING OF THE JUNGLE』● '01/2/21 release
ジャケットが暑苦しい4枚目。ジャングルの熱っぽさがアルバムから滲み出てきますね。
4枚目ともなると今までのTRICERATOPSを演出しながらも、新しい要素をバンバンと出してくるところに面白さを覚えますね。
今回の一番の衝撃はやはりベースの林が詞・曲・歌を担当しているところ。これがまた名曲だし、歌声渋いし、いいとこ取りだなぁ。
シングルチューンでパンチ効かせながらも、アルバムの楽曲のほうが燃え上がっていたりと、渾身作の意欲が伝わってきますね。
1. King Of The Jungle
lyrics and music by Sho Wada
オープニングを飾るのはアルバムのタイトルチューンであります。野性への目覚め、和田お得意のYEAHが響き渡る。のっけから熱いね。
曲自体もRock of Rockでかっこいいです。ストレートにぶつけてきました。
2. Silly Scandals
lyrics and music by Sho Wada
疾走感あるロックナンバー。曲の展開も早く、サビ前後での変化に気を引かれる。特にサビ入りのメロディー。Yeah連発。
CMソングなだけあって十分にキャッチー。
3. 摩天楼
lyrics and music by Sho Wada
メロディパートとサビパートの2本立てですが、なんかサビがとっつきにくいんだよね。
和田自身のライナーノーツにも最初は不評だって書いてあるし。サビの部分は無理に突き抜けている。落とせばいいんだよ、きっと。
後半に加わるコーラスが何とか持ち直しているがヤッパリいっぱいいっぱいだ。
4. エメラルド
lyrics and music by Sho Wada
ミディアムテンポのロッカバラード。ギターの寂しさが冬を演出する。前サビでじっくり聞かせコーラスも効き目ありで。
後サビの展開がちょっと歌謡曲っぽいがここでもコーラスの効き目あり。この曲で和田はエレピを引いているそうです。
5. Hotter Than Fire
lyrics and music by Sho Wada
タイトルどおり熱いロックを聞かせてくれるナンバー。とにかく勢い命だね。
サビではマーチングになったりディスコみたいな合いの手が入ったりと面白い展開を見せている。
がしかしだ、曲自体のロックは捨てていないのでかっこいい仕上がりになっている。さすがにYeahも熱くなるね。
6. Fall Again
lyrics and music by Sho Wada
ドラマの主題歌と来たもんだ。しかしそんなのお構いなしのトライセラ節が炸裂するロックナンバー。
「Raspberry」や「FEVER」路線で曲自体マイナー調なんだけれども、サビがまたいいんだわ。メロディラインが切なくてねぇ。
後半のクロスフェードとか好きです。ヒットしなかったのが残念だよね。ドラマもあまり好調じゃなかったみたいだし。
7. Rain
lyrics and music by Sho Wada
もともとカップリング用に作られた曲なようで。でもでき上がりがよかったのでアルバム用に回ったんだとさ。
で、曲自体はミディアムテンポのロックチューン。和田節炸裂です。とにかく熱い。詞が何気にかっこいいかも。
8. Listen
lyrics and music by Koji Hayashi
初!の林作詞・作曲・ヴォーカル曲。 A,Bメロの繰り返しながらも林のセンスがきらりと光る。
なかなかキャッチーで、歌もうまいしご立派です。後半のYeahは和田?
9. Touch Me
lyrics and music by Sho Wada
和田のファルセットが全編を包み込むアコースティックなナンバー。イントロがちょっと古内東子の「今の二人が好き」のサビみたいなメロディだ。
以外にも和田のファルセットとサウンドがぴったりあったナンバー。サビもキャッチーでなかなか。
10. 万華鏡へ
lyrics and music by Sho Wada
イントロのギターが印象的なアップテンポのビートを効かせたナンバーの登場だ。ギターソロがいいじゃないですか、かっこいい。
キャッチーなメロディーと和田節の満載な歌詞がいい味を出しているが、このアルバムを通すとちょっと薄いかなぁ。
11. Groove Walk
lyrics and music by Sho Wada
CMソングのタイアップが付いたビートを効かせたロックナンバー。4つ打ちが心地よくビートを刻み、ディスコサウンドに。
女の子の歩き方が好きって言うテーマがまた和田らしいっちゃらしい。Yeah連発。でもあまりCMで耳にしなかったなぁ。
12. New World
lyrics and music by Sho Wada
締めはロカビリーと来たもんだ。メロディ部がかっこいい分、サビの部分の力が弱い気がします。最後の最後でしつこい和田のYeah。
●5th Album『DAWN WORLD』● '02/10/9 release
移籍第一弾アルバムが完成。心機一転というか、新しいトライセラトップスが誕生した。まさに「DAWN WORLD」。 和田以外にも林や吉田の楽曲が採用されるなど、実験性も高く出ているアルバムとなっています。ただ、ちょっとコアに入りすぎというか、わかりにくい部分が多いようなアルバムですね。
それもセールスに反映したのかちょっと売れ線ではないアルバム。でも、彼らのエキスが十分にでまくっています。ロックしています。初回にDVD付いています。
1. Flay Away
Written by Sho Wada
アルバムからの先行シングルがアルバムのオープニングを飾る。つまりはこの曲がアルバムを象徴しているようなものなんですよね。
アップテンポのロックナンバーで、1番は何かが始まるような、秘めた力を持っています。そして、サビで一気に爆発。
タイトルのように飛んでいってしまいそうなキャッチーなメロディーとアレンジでひきつける。
トライセラの新しい道がこの曲によって開けたような気がする。それを象徴するかのような前向きの歌詞に背中を押されるような気分です。和田唱、かっこいいね。
2. 2020
Written by Sho Wada
ミディアムテンポの哀愁漂うグルーヴを放つ曲はレコード会社移籍第一弾シングル。 新たな気持ちで再出発を示すかのようなこの曲は、ずばり「新しい夜明け」を表しているね。
激しさを抑え、元気な歌詞から一線を離れては渋めで、今までとは一味もふた味も違ったトライセラをアピールしています。でもなんで「2020」なんだ?
この曲の持ち味はやっぱりじわじわと来る所でしょうね。特に最後のサビ直前の重層コーラスとかはすごいね。神秘性を感じるように聞こえます。
3. Couple Days
Written by Sho Wada
ピアノが加わったポップなロックナンバー。単純明快のメロ部とサビ部で痛快に仕上がっています。詞の内容はちょっとほろ苦いですね。
1stの頃よりか断然に成長しているラブソング。
4. New Lover
Written by Sho Wada
アコースティックギターがフューチャーされてかきなっています。なんかLOVE PHYCHEDELICOみたいですね。同じレコード会社なだけあって。
洋楽的アプローチもあり、レトロな雰囲気を醸し出す。でもちょっとパンチが足りないというか、するりと流されそうです。
5. Heaven
Written by Sho Wada
アコースティックギターが切なさを演出するバラードナンバー。なんか今までのトライセラにはあまりなかったタイプの曲ですね。
後半に行くにつれてドラムの色が濃くなったりはしているけれど、このゆったり空間は崩さずに違った面を見せてくれた。柔らかいキーボードの音も曲を盛り上げる。
6. Change Your Life
Written by Sho Wada
うってかわってこちらはワイルドなロックナンバー。Aメロの歌い方もかなり入っています。この曲の聞き所はサビですかね。
それにあわせるかのようなコーラスも聞き逃せない。見事にサビをバックアップするとともに、新しいトライセラを演出します。
サビの部分ってちょっと字余りじゃないかな?何か詰まった感じがします。
7. Broken
Written by Sho Wada, Yoshihfumi Yoshida
イントロといいサウンドといい、やけにスリリングで危険な感じがします。絶対に盛り上がりはしないけれども、聞かせてくれる曲だとは思います。サビもすごいダークだし。 この曲は今までのトライセラのイメージから一番かけ離れているような気がします。始めから終わりまで随分と曇っているしね。ちなみに和田と吉田の初タッグ作品です。
8. スカルの柄
Written by Sho Wada
曲のタイトルのつけ方がいかにもトライセラ。曲の方も本領発揮のポップなロックナンバーで勢いは加速。
いささか変化に富んでいますね、この曲も。サビの終わり方の伸ばしなんてそう感じることができます。サビのサウンド、ちょっとギターが強すぎてほかの部分が殺されています。
まぁ、このギターがこの曲の目玉なんでねぇ。バランスが難しい。
9. Be My Baby
Written by Sho Wada
おぉ、この曲も今までのトライセラになかったタイプの曲だね。
ホーンに加えて和田自身がオルガンを弾いて曲を盛り上げる。随分と明るくてイノセントな世界です。
サビの部分で追いかけあったり。最後の最後で転調があったり、愉快です。ただ、終わり方がちょっとあっさりしすぎていないかい?
10. Waiting For You
Written by Sho Wada
アコースティックサウンドがメインのバラードナンバー。ここでもホーンがバックで曲を盛り上げる。サビでは和田のファルセットが堪能できます。
2分ちょっとのコンパクトな作品。あっさりしていながらも、曲の本質というか真髄が伝わってきそうです。しみじみとね。飛行機をモチーフにした歌詞がなんともほんわかしています。
11. Driver
Written by Koji Hayashi
このアルバムでもやってくれましたね、林幸治。詞、曲、ヴォーカルを担当以前よりもかなり勢いを増した痛快ロックチューン。
とにかく前へ前へ進もうという気持ちが曲に表れています。すごい元気になれる応援歌ですね。これからも林に期待大です。
12. Old Lighter
Written by Yoshifumi Yoshida
トライセラの最終兵器?ドラムの吉田が詞、曲、ヴォーカルに挑戦。いやぁ、曲がまた渋いですねぇ。キーボードも加わっているアコースティックロックナンバー。 吉田のイメージにまたぴったりなんだよね。最後に和田のサポートコーラスも入ってきます。なかなかいいトラックに仕上がりましたね。
13. Finally
Written by Sho Wada
イントロが一瞬Grapevineの「風待ち」っぽいんだよね。ピアノも入ってくるミディアムテンポのロックナンバーで、ラストに向けて盛り上がる。
Aメロ、Bメロは切々と、ストーリーがあっていいね。そしてサビでは和田のヴォーカルが畳み掛けるように来ます。でもってメロディーがいいじゃないですか。
なんか切なさもあり、懐かしさもあり、コーラスもいい感じに曲に味をつけています。最後、アウトロで余韻を出して曲をいい感じに仕上げました。
14. Diamond Girl
Written by Sho Wada
プログラミングを使用したイントロにはちょっとびっくりだね。
このアルバムでトライセラはいろいろと挑戦してきましたが、最後は基本のロックを捨てていないナンバーを持ってきました。
でもアプローチの仕方に変化が表れているね。シンプルに聞こえる不思議なマジック。次回作への足向きですね。
初回特典DVDExclusive Films
●Best Album『TRICERATOPS GREATEST 1997-2001』● '03/1/27 release
TRICERATOPSにとっての初のベストアルバム。とはいったものの、レコード会社の移籍に伴って、前レーベルからリリース。
一応メンバー自身が楽曲をセレクトということもあってか、全てのシングルを入れるというわけではありませんね。
アルバムのおいしい部分もきちんとやってくれています。いやぁ、どこをどう切っても和田節炸裂のYeah!Yeah!ものだね。
うねるギターを持つ恐竜大暴れってとこです。ポップポップのオンパレード。ま、名刺代わりにはなる作品だけれども、ちょっとアルバムとしてのクオリティは下がるかな。
果たして本当にトライセラメンバー自身が選んだのであろうかという点が気になる。レコード会社の圧力はあった気がする選曲。おまけとして未発表の新曲までも収録。
17. Ramble
Lyric and Music by Sho Wada
ミディアムテンポのグルーヴィーなロックチューン。と聞いていたら大きく裏切られたね。サビでは激しいアップテンポのロックチューンに変身。
この曲がまた痛快ナンバーで、とてもキャッチーなんだな。おなじみ和田のyeah!も炸裂。
でもなんだかヴォーカルが若い?ように聞こえるんですけれども、これって新曲ですよね?かなり癖の強いヴォーカルだ。
●6th Album『LICKS AND ROCKS』● '04/2/18 release
完全無欠のロックンロール。そんな感じがアルバムから伝わってくる6枚目のアルバム。今回は本当にストレートにロックを表現。
単純明快でわかりやすく、どの曲もキャッチーでポップに富んでいる。これぞ和田唱の醍醐味だね。3者の見事なプレイも聞き逃せない。
濃いものから軽いものまで。ただ、他のメンバーの楽曲が無いのがちょっと寂しい。でも、とにかくバラエティーに富んだ楽曲には楽しませてもらえる1枚。個人的には久しぶりのヒットだよ。
1. MECHANICAL FRIEND
WRITTEN BY SHO WADA
単純明快のトライセラロックで幕開けるポップなナンバー。三人の役割がはっきりと表れているうえ、いいプレイを聞かせてくれます。
この勢いから始まるわけでしょ?もうアルバムの世界に引き込まれますよ。
2. 1000 LOVE
WRITTEN BY SHO WADA
同じく勢いがあるロックナンバー。歌詞が初期に戻ったなぁ。こういう雰囲気は和田ならではだよね。
幼心を忘れていないというか、いつまでも青臭いというかね。この曲にはキャッチーなサビは無いけれど、全体を通して盛り上がるような曲だと思います。
3. TATOO
WRITTEN BY SHO WADA
これがまたキング・オヴ・キャッチーで攻め立ててくるポップなロックナンバー。とにかくリフの嵐で同じメロディーを畳み掛けてくる。
それがまた病みつきになってくる面白さなんでたまらない。 詞の方も初期の初々しさみたいな部分が出ていて、和田らしいです。この曲で再び原点回帰かトライセラ?新たなステージへと突入しましたな。
4. 世界は燃えている
WRITTEN BY SHO WADA
この曲もまたイントロからの重々しさ、そして歌が入るといかにも「勢い命」のような雰囲気漂っています。でもサビでのキャッチーさはいいね。
絶対にコールアンドレスポンスやるでしょ、この曲で。タイトルさながら燃えていますよ、この曲。
5. 何気ないSUNDAY
WRITTEN BY SHO WADA
ギターの音がどこかしら哀愁漂うミディアムナンバー。一番最初の歌詞がまた切ないなぁ。でもってCメロ。
切ない上に和田のファルセットでさらにキュンとなってゆく。ゆったりグルーヴが織り成す味わい深い1曲ですね。
6. ROCK MUSIC
WRITTEN BY SHO WADA
アルバムからの先行できられた一触即発爆発ロックナンバー。きたきた、サビでの勢いさとキャッチーなメロディーでもう染まってゆく。
ギターリフもまた曲を作る大事な要素となって攻め立てながら世界を構築しています。
とにかくこの曲はアルバムを表す曲だね。トライセラロックを改めて示しつける作品でもあります。相変わらずのかっこよさ。
7. 赤いゴーカート
WRITTEN BY SHO WADA
前曲と両A面としてリリースされたシングルナンバー。こちらもかなり来ていますよ。イントロ無しではいる。そしてそのまま突き抜ける感じが持ち味だね。
ゴーカートを題材にする点も和田ならではのセンスだよね。だからといって侮れない曲の勢いは素晴らしい。
8. JOHNNY DEPP
WRITTEN BY SHO WADA
イントロの音がかっこいいミディアムロックナンバー。 Aメロは濃いよなぁ。Bメロもその勢いで入ってくる。 けれどサビがちょっと違った雰囲気を持っており、いい引き締めとなっている。そして極めつけのCメロで曲を訴えかけているかのようですね。 それにしてもジョニー・デップをタイトルにするとはなぁ。
9. CAROUSEL
WRITTEN BY SHO WADA
イントロの弾けっぷりが愉快痛快だね。曲の雰囲気がとにかく明るく楽しい、まるで遊園地。
ポップでキャッチーとくれば、もうトライセラの十八番でしょうね。この勢いで引き込んでくれる。夢から目覚めて現実を見る、といったような結構鋭い歌ですね。
10. 夜のSTRANGER
WRITTEN BY SHO WADA
アルバム最後の曲は締めにふさわしい疾走感漂いながらもシャープな音を聞かせてくれるナンバー。
ポップながらもやるところはきちんと抑えているような作品。やっぱりサビで聞かせてくれますね。特にファルセット部分がたまらないよ。
●7th Album『THE 7TH VOYAGE OF TRICERATOPS』● '05/3/2 release
トライセラ、早くも7枚目のアルバムが完成。その名も「7回目の航海」ですよ。収録されている2枚のシングルにもその前提が描かれていますね。
サウンドのほうは前作のシンプルなサウンドにさらに磨きがかかり、ストレートなロックサウンドを相変わらず聞かせてくれる。
直でガツンとやってくれているので、聞き応え充分な作品が揃っています。和田節も劣らずにパワー全開ですぜ、oh yeah!
1. Favorite St.
Written by Sho Wada
アルバムのオープニングは重低音をじっくりと聞かせてくれるミディアムロックチューン。
渋いサウンドながら歌詞の内容は往年の和田特有“小物”が登場する。テイストとしては、本当に渋いサウンドに走っているので、本当のリスナーだけが引き込まれるような曲だと思う。
2. Parachuter
Written by Sho Wada
キーンと響き渡るギターのリフが何かを予感させてくれるような緊迫感がありますね。ガツンとバンドサウンドで聞かせてくれるアップテンポのナンバー。 とにかくA・Bメロ、サビとわかりやすい展開。そして、サビではこれでもかという勢いを放ち、ストレートにぶつかってくるサウンドがとにかく熱いんです。
3. Ace
Written by Sho Wada
イントロのギターが渋くかっこいい。そのままAメロを行くんだけれども、濃いです。 Bメロは合いの手が出来そうな感じ。
せっかくだから他の二人に歌わせてもよかったんじゃないかな。A・Bと濃いサウンドを聞かせてくれたが、サビではちょっと落ち着き感を伴ったメロディアスなメロディーを持ってきて、聞かせてくれる。 歌詞はこれまた、このアルバムを表現するような海賊船の中でのお話ですかね。トライセラ・ファンタジー。
4. エベレスト
Written by Sho Wada
これまたカッコイイサウンドで魅了させてくれるミディアムロック。熱く展開するのではなく、ちょっとクールで渋いトライセラです。
そこまで目立ちはしないが、結構ぐっとくるものがあるよね。聞く曲、感じる曲とでも言うのかな。大人のトライセラトップスですね。
5. The Captain
Written by Sho Wada
勢いよくガツンと聞かせてくれるロックナンバー。アルバムからの先行シングルとしてドロップ。
まるでラップのように早口で歌う和田の攻撃からスタート。サビ直前の落ちるメロディーといい、サビのひねったサウンドがこれまたいいんだ。
いやぁ、こういう手法もありだよね。ストレートながら変幻自在に音を操るトライセラに乾杯。歌詞の中身はもうアルバム全開を見るかのような航海ものです。
6. Now I'm Here
Written by Sho Wada
分厚いサウンドとビートでイントロからかましてくれるロックナンバー。これがまた随分とかっこいい音。 そしてそのサウンドをバックにして歌詞が乗っかるんですが、この歌詞が面白い。トライセラにとって、というか和田にとって初とも言える長編ストーリー!?前半はファンタジーに満ち溢れています。
後半からは「僕」と「君」の関係を歌っています。面白い展開とサウンドで楽しむことのできる曲ですね。サビもキャッチーだし乗りやすい。最後は手拍子を入れたくなるね。
7. It
Written by Sho Wada
アコースティックギターのアルペジオが鳴り響く。アコースティックの要素をうまく使った1番。渋さがきらりと光りますね。
2番からはロックテイストを踏まえた展開で。ちょっと説得力があって、どこか心を突かれるような歌詞です。
それ以上にサウンドが本当にかっこよくてたまらない。後半、手拍子が加わるのが温かいね。最後の展開には驚き。かっこいいんだこれがまた。
8. Big Bag Blues
Written by Sho Wada
イントロ、激渋。もうブルースが染み渡っているサウンドに泣けてきますね。テンポアップして、ちょいとカントリーのフレーバーを足している。
軽快、そしてポップに。でも、ちょっと難しくないか?今までに無い入り方している。最後まで味のある歌を届けてくれるね。こういうトライセラもありだ。
9. Jewel
Written by Sho Wada
イントロ無しで始まるポップロック。歌詞が初期を思わせるような淡く甘いラブソングだね。シングルとしての持ち味充分で、キャッチーに決めてくれるサビがいい感じ。 珍しく最後転調しています。最後F.O.で終わるのがちょっと残念だなぁ。でも、やっぱりこのアルバムの一部としてきちんと成り立っているんだよね。かっこいいよ、トライセラトップス。
10. ラストバラード
Written by Sho Wada
タイトルからもわかるようにバラードです。こちらも随分と渋く、じっくりと聞かせてくれるので、なんかしみじみ。
サビなんていいメロディー聞かせてくれるじゃないですか。久しぶりに和田のファルセットを聞いたような。
なんか雰囲気的にはこの曲で締めてしまう感じだよね。最後もメロディー部で終わるというのが良いんじゃないでしょうか。
11. Any Day
Written by Sho Wada
アコースティック感たっぷりのミディアムナンバー。弾けすぎず、このいい具合が結構クセになりますね。
サックリサックリ刻まれるギター音が心地よい。なんか一発録りとか、シークレットトラック的な匂いがするのは何ででしょうか。おいしすぎるぞ、トライセラ。
●8th Album『LEVEL32』● '06/11/1 release
TRICERATOPSの通算8枚目となるオリジナルアルバム。シングルナンバー「33」から1を引いた数の「32」には、「Me, too」という意味が込められているそうです。 「自分達」も楽しむことができるアルバム。それは、誰もがわかる内容という意味でもありますね。とにかく、リフロックの嵐。前作よりも格段に増して、濃いながらもキャッチーなナンバーが揃っています。 のっけから、アッパーなシングルチューン「トランスフォーマー」をかますというところから、彼らの勢いが感じられますね。 そんな力もありながら、これまた先行シングルとなった「僕らの一歩」では、しっとりとじっくりと聞かせてくれるわけですよ。変幻自在に音を操ってくる職人、和田唱の巧みな技にやられること間違いなし。 ごく身近にあるありふれた日常を切り取った和田による歌詞には共感できますね。林や吉田の楽曲がないのが残念だよね。また日の目に見ることを期待したいところ。 ジャケットのハートも、温かいな。 TRICERATOPSの新境地を行く作品でもありますね。
1. トランスフォーマー
Written by Sho Wada
TRICERATOPSが2006年に放つ、最強のロックナンバー。イントロのギターから、ヘビィに響き渡るベース音にわたって、TRICERATOPSのみなぎる力を感じる。 ぐいぐいと攻めてくるメロディパートは、とってもかっこいいんだ。そして、濃いんだ。一転して、サビではポップに。カラッとしていながらも、ストレートに突き進むTRICERATOPS。 新たな魅力でもあるリフがとっても効いてますね。前向きな歌詞が、今までにないくらいに説得力がありますよ。和田自身がトランスフォーマーなのかもね。
アルバムでは、ミックスが施され直しており、音が整っています。
2. Scar
Written by Sho Wada
ポップに弾けるミディアムロックナンバー。ドラムの具合はそのまま弾み、ギターとベースはサビに入ると、流れるような瑞々しい音へと移る。 メロディ部は濃い味がするのに、サビだと爽やかなあっさりテイスト。
3. Warp
Written by Sho Wada
ヘビィなイントロとファンキーなテイストでかましてくれるミディアムロックナンバー。 和田も随分とかっこよく仕上げてきたよね。サビでは突き抜けるような展開を聞かせてくれる。
こちらもアルバムではミックスをし直しております。
4. Walk In The Park
Written by Sho Wada
ゆったりテンポのミディアムバラードチューン。静かな雰囲気で進行する。 ほんと、のんびりとした感じで、公園を歩いているようだね。リラックスムードで、とってもハートフル。和田のヴォーカルも、温かく包み込んできます。
5. Vine
Written by Sho Wada
アップテンポながら、じっくりと聞かせてくれるリフ・ロックナンバー。テイストも、地に足が着いている感じで、貫禄たっぷりの演奏を聞かせてくれる。 キャッチーとまではいかないものの、覚えやすいメロディが妙にクセになる1曲。
6. ホログラム
Written by Sho Wada
ミディアムテンポでギターがかき鳴るロックナンバー。Bメロでは滑らかなメロディを披露。 そして、サビメロはネオアコ系バンドによくあるような、柔らかく包み込んでくれるメロディです。そういたテンションでも、和田はoh yeahを連発しています。
7. ベル
Written by Sho Wada
アコースティックギターの音色が落ち着いた雰囲気を運ぶミディアムテンポのバラードチューン。 音の方も、アコースティックサウンドでしっとりとね。曲だけでなく、詞のほうも随分とスローペース。2人でゆっくりと人生を歩むといったような、ほっこり温かい内容となっております。
8. 僕らの一歩
Written by Sho Wada
アルバム「LEVEL32」からの先行シングルとなった、ミディアムテンポのロッカバラード。 これがまた、今までのTRICERATOPSには見られなかったような、とてもスィートな1曲。どうしたんだ、和田唱?と思ってしまうほどに、メロウな曲なんですよ。そして、ストレートなラブソング。 なんか、とっても幸せいっぱいな気持ちが伝わってくるね。ラストのサビで転調し、さらに盛り上がりに拍車をかける。 純な気持ちのTRICERATOPSの思いが詰まった1曲です。かなりいですね。
9. ハンマー
Written by Sho Wada
エッジの効いたギターリフが特徴的な、ミディアムロックチューン。随分とパンチがある曲だよね。攻撃的ながらも、ポップな一面を覗かせる。サビも随分とキャッチーだし。 フレーズに合わせて手拍子を入れたくなるね。最後は和田節炸裂でoh yeah。
10. 33
Written by Sho Wada
突っ走るTRICERATOPS、2006年第2弾となるシングルナンバー。タイトルは、和田がお気に入りのジーンズのサイズから。 そんなジーンズを元にストーリーが展開する歌詞は、さすが和田ならではの視点だ。曲のほうは、ポップに進行するアッパーなロックチューンで、疾走感があり、突き抜けてゆきます。 サビのメロディもキャッチーなんだけれども、シングルとしての力がちょっともの足りない感じですね。
11. アンブレラ
Written by Sho Wada
クセのあるメロディが妙につぼを突いてくるミディアムテンポのロックチューン。歌謡曲テイストもあり、どこかしら和な心があるんだけれども。タイトルはカタカナだしね。 人生の迷いを歌っているような感じで、暗めのテイストに仕上がっています。やっぱり決めてはギターリフだよね。
12. ブレーカー
Written by Sho Wada
エレクトリックなSEで始まるアップテンポのロックナンバー。ブレーカーを元気のスイッチに例えて、前へ前へと進みます。 キャッチーなメロディとギターリフが頭の中を駆け巡る。パンチも効いているし、TRICERATOPSの魅力が凝縮していますね。
●Best Album『DON'T STOP THE NOISE! ~The Best Singles & B-Sides 1997-2007~』● '07/7/25 release
デビュー10周年を記念してリリースされた2枚目となるベストアルバム。しかも、今作は2枚組みのヴォリューム。さすがは10周年だ。 スリーピースという最小限の形で、これほどまで巧みなサウンドを届けてくれるロックバンドもいませんよ。ロックンロールの原点でもある踊れるトラックが詰まっています。 DISC 1には「これぞTRICERATOPS」といえるようなシングル曲が中心のベスト集。TRICERATOPSの代名詞ともいえる「リフロック」が勢ぞろい。曲順もこだわりがあるみたいだね。 さらには新曲も収録して、おいしい1枚となっております。 DISC 2は、かねてより和田唱がリリースしたかったというB-SIDE集。 TRICERATOPSのc/wには、シングルで見られないようなコアなトラックや、味のある楽曲がありますからね。 さらにはデビューシングルの限定版のみにしか収録されていなかった幻のナンバー「MILK」が、ここにきて日の目を見ることが出来ましたね。これはかなり貴重な1枚です。 アルバムのタイトルからも勢いを感じさせるTRICERATOPSを表していて、これまでの10年、そしてこれからを楽しませてくれる。
1-10. Chewing Gum
Written by Sho Wada
ベストアルバムの中に収録された新曲。 とにかく10周年のTRICERATOPSを象徴するような、経験の積まれたサウンドとデビュー当初からの魅力でもある身の回りのことをテーマにした歌詞が絡み合うキャッチーなロックナンバー。 イントロの勢いから、年季を感じさせますね。かっこいいぞ、TRICERATOPS。さらにはリフで攻める攻める。 キャッチーなサビでもうノックアウトだ。おなじみのOh Yeahが無いのが不思議なくらい、和田節の出まくった1曲です。
●Live Album『SHAKE YOUR HIP!!』● '08/2/20 release
10周年記念ベストアルバムをリリースしたTRICERATOPSからの次なる爆弾は、なんと初となるライブアルバムだ。これがまた、3ピースの迫力を思う存分に伝える最高の1枚となっております。 1公演をそのままパッケージしたものではないそうだけれども、最高のパフォーマンスを寄り抜きで収録した自信作だそうです。 やはり生という空気を詰め込むと、その緊張感がいい具合に伝わってくるよね。リフロック炸裂で、特にM-12「ROCK MUSIC」からの往年のロックメドレーがまた、心をくすぐる。これぞロックスピリッツ。 また、提供曲の「ハートのショップ」「水溜りの向こう」もセルフカバーし、ライブバージョンで収録。 ここでしか聞けないこれまた貴重なトラックでもあります。この1枚にとにかくTRICERATOPSの魅力がとことん詰まっていますよ。
拍手で迎えられ、M-1からスタート。アルバム「LEVEL32」の中でも異彩を放つ曲ですね。ファンキーでグルーヴィー。TRICERATOPS、かっこよすぎます。 そして、流れるような展開でM-2へ。このスライドは、かなりイケてます。 LISAとのコラボナンバーを、TRICERATOPSのバージョンで、渋く聞かせてくれます。Yeahですよ。 続けて、グルーヴィーに富んでるM-3で熱くなる。 Yeahの合唱。そして手拍子。みんな踊っているね。 メロウなナンバーM-4でうっとり。観客も聞き入っているね。これぞ3ピースバンドの魔力。静かながらに秘めたる力を出して、じっくりと聞かせてくれますよ。 勢いに乗って、M-5。提供曲をセルフカバー。 TIRICERATOPSバージョンは、パンチの効いたロックチューンに。とっても楽しさが出ているね。最後は歌い上げた。 さらに勢いに乗って、メロウチューンM-6でノックアウト。流れるようなポップロックで、心を撃ち抜く。林も熱唱。
アコースティックサウンドで聞かせてくれるM-7は、松たか子への提供曲のセルフカバー。しっとりとしているのに、TRICERATOPSの三位一体で聞かせてくれる。ちょっと大人テイストのコーラスワークに注目。 続けて、アルバム「DAWN WORLD」の中から、隠れた名曲のM-8。こちらもアコースティックサウンドでしっとり&コーラスワークで聞かせてくれる。 c/wナンバーの中でも、ヘビィなサウンドを聞かせてくれるM-9。とにかく重圧。TRICERATOPSにも、こういう面があるのかと驚きの1曲ですよ。中盤のギターソロが、すごいよ。 打って変わって、アッパーなサウンドを畳み掛けてくるM-10。もう、観客大盛り上がり。ラストの合唱で、もうノックアウト。これがTRICERATOPSの魅力だ。 そして、立て続けにTRICERATOPSのデビュー曲M-11。会場はもう、ダンスフロアだね。 その盛り上がりを続けて、M-12へ。コール&レスポンスで始まり、Oh Yeah。そしてタイトル通りに往年のロックナンバーメドレーを聞かせてくれる。彼ららしいセンスの光る選曲で楽しませてくれるんだ。ファンクでロックでメロウで。かなりツボを押さえてきたね。
「まだまだ足りないか?」との和田の問いかけで、M-13に突入。アッパーなディスコビートとハードなギターが絡み合います。会場全体が踊り狂っているようだ。 そして、最後M-14は、メロウなバラードを聞かせてくれる。ここまで熱くなったものを一気に冷やして、それでもほのかな温かさを残すナンバー。聞き入ってしまうほどにスィートな1曲です。
●9th Album『MADE IN LOVE』● '08/10/8 release
TRICERATOPSが再びレコード会社を移籍。今度はavex系のレーベル「tearbridge」で、新たな力を見せつける。今作アルバムのテーマは、ずばり「愛」「宇宙」「ダンス」。 ここまで踊れるロックを詰め込んだアルバムも、なかなかありませんね。やはり新境地での勢いが出まくったのでしょう。さすがは和田唱。 どれもキャッチーでポップで、かつマニアックな要素もあって、楽しませてくれます。演奏面でも力強さが増して、よりダイナミックに愛を伝えるメンバー達。より一層、三位一体感が出ていますね。 踊れるロックの要でもあるリフも、今作は強力です。何はともあれ、TRICERATOPSの愛が詰まったアルバムであることは間違いない。 今回は、豪華に3形態でのリリース。実に精力的です。初回生産限定BOXは、GONZO制作のアニメとのコラボグッズ満載。ピンバッジにアクセサリー、フライヤーや写真集など、魅力たっぷり。 さらにはCD-EXTRA仕様。 DVD付き限定版は、シングル2曲とアルバムのタイトルチューンのクリップを収録。通常版は無修正版トライセラトップスSPECIALの第3弾など、CD-EXTRAでお届け。
1. SPACE GROOVE I
Written by Sho Wada
アルバムのオープニングナンバー。ザックリとギターテイストを出しつつも、ちょと切なさやほろ苦い感じが出ていて、味がありますね。 小曲ながら、結構詰まった作りになっています。
2. FUTURE FOLDER
Written by Sho Wada
TRICERATOPSがレコード会社をavex系の「tearbridge」へ移籍。 その第1弾となったシングルナンバーは、かねてからTRICERATOPSが提唱してきた「踊れるロック」をそのまま表した、勢いのあるアップテンポチューン。 和田唱の才能が爆発。心機一転と言わんばかりに、楽しさが曲ににじみ出ております。リフロックをベースに、 未来への前向きな姿勢や気持ちが曲に込められています。オープニングとエンディングのダークなイメージとは裏腹に、本編はポップに炸裂。これぞ和田節。
3. PYRAMID CRASH
Written by Sho Wada
アラビアンなイントロでかましてくれるロックチューン。今回も、じっくり熟したロックを武器に、 キャッチーなメロディを仕掛けてくる。特に、サビはポップに進行。妖しさも無くなり、ノリにノレる1曲。さすがは和田唱のソングライティングだね。
4. PHOTOGRAPH
Written by Sho Wada
哀愁漂うメロウなロックチューン。サビのメロディがマイナー調のメロディながら、 歌謡曲テイストがあって、非常に聞きやすい。一方、AメロパートはリフロックでTRICERATOPSのバンドサウンドをぶつけてくる。切ない失恋ソングです。
5. LOONY'S ANTHEM
Written by Sho Wada
TRICERATOPS移籍第2弾のシングルナンバー。どこか軟派なメロディラインでも、なんか引き込まれてゆくんだよね。うますぎるぞ、和田唱。 タイトル通りにロクデナシ応援歌。閉塞間の漂う現代社会を、いい意味で突き放す歌だね。こういうの、ありです。最後は合唱コースで大盛り上がり間違い無しだね。
6. シラフの月
Written by Sho Wada
イントロのギターの音色が色気を漂わせるミディアムチューン。淡々としたサウンドをバックに、「オレ」と「おまえ」の関係を歌っています。 サビではマニアックに偏り過ぎない、渋いメロディでじっくりと味わい深く聞かせてくれる。 3rd Album「A FLIM ABOUT A BLUES」の時の匂いがする。
7. COSMIC HEROES
Written by Sho Wada
漫画のヒーローを題材にしたアップテンポのロックチューン。なんか、これも1st Album「TRICERATOPS」のような、青臭いものがあるね。さすがは和田唱ワールド。 サビは極上級のキャッチーさを放ち、どんどんと引き込んでくる。熱いね、かっこいいね。
8. FOREVER
Written by Sho Wada
随分とシンプルなタイトルと、シンプルなサウンドで聞かせてくれるミディアムロックチューン。 和田唱特有の甘い部分が曲にとってもマッチしていて、メロウです。いいよね、こういうラブソング。
9. シリンダーの中の夢
Written by Sho Wada
初期のシングル「ゴシックリング」見たいなイントロからスタート。そこから疾走感をまとうアッパーなロックチューン。この曲は先行で配信されていたナンバーです。 TRICERATOPSの勢いが詰め込まれていますね。ヘビィなサウンドながら、前向きな歌詞が背中を押してくれる。
10. MILK&SUGAR
Written by Sho Wada
Yeahと和田唱おなじみのフレーズから始まるファンクチューン。 こういうサウンドをTRICERATOPSが演奏するとは、なんか珍しく感じる。でも、とっても渋く決めてくれますよ。
11. SPACE GROOVE II
Written by Sho Wada
リプライズ的な1曲。M-1の続きですかね。フェイドインしてきて、アコースティックテイストを踏まえたサウンドで、グルーヴィーに聞かせてくれますよ。
12. MADE IN LOVE
Written by Sho Wada
アルバムのタイトルチューンをアルバムのラストに配置して締め。これぞ踊れるロックの決定版。ここまで愛に溢れたグルーヴチューンもTRICERATOPSの中には無いね。 4つ打ちグルーヴの波に、バリバリのロックサウンドを乗せて、ノリに乗っています。 そして、キャッチーなサビのメロディにノックアウト。こういうメロディセンスもやっぱり和田唱。Love&Peaceな1曲だね。
[DISC 2:DVD](CD+DVD盤のみ)
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●10th Album『WE ARE ONE』● '10/9/8 release
TRICERATOPS、記念すべき通算10枚目となるオリジナルアルバム。 今作は、前作「MADE IN LOVE」のノリが続いてできたということもあり、やはりTRICERATOPS流のポップでキャッチーなロックが散りばめられたアルバムとなっております。 和田唱が全曲で作詞・作曲を手がけ、武器でもあるリフを生かしたメロディが、これまたツボを突いてくるんだ。今作では、なんと「Believe The Light」で共演したLISA以来となる、コラボレーションが実現。 タワレコ30周年記念でタッグを組んだ藤井フミヤ、そして新世代の歌姫May J.、さらには、9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎といったヴァラエティ豊かな3人が、 TRICERATOPSとのケミストリーで聞かせてくれます。新たな試みとともに、新鮮さと斬新さを味わうことができるアルバムとなりましたね。 また、ピースフルな色ということで、ジャケットが黄色一色というのも眩しいや。ビートルズの「ホワイト・アルバム」になぞって、「レモン・アルバム」と呼んで欲しいと、和田唱曰く。 メンバーだけでなく、聞く側も一緒に、1つになることができるアルバムとなりました。 初回版は、紙ジャケット仕様。さらに、先行シングルにもなった「I GO WILD」のPVや、アルバムのレコーディングドキュメント映像等を収録したDVD付きの2枚組み仕様だ。豪華なTRICERATOPSだね。
1.
2.
初回限定DVD
I GO WILD MUSIC CLIP
WE ARE ONE 密着映像
1. あのね Baby
Written by Sho Wada
単純明快の痛快ロックンロール。ベースのビートが胸を打つメロディパートと、極上キャッチーなメロディが爆発するサビパートの繰り返しという構成は、 TRICERATOPSの魅力を思う存分に発揮しているね。相変わらず青臭い歌詞が男心をくすぐる。 和田唱お得意のYeahが、ここでも飛び交いまくりだ。オープニングチューンからノックアウトさせられるね。
2. Neo Neo Mods
Written by Sho Wada
TRICERATOPS、ここ最近のツアータイトルにもなっていた楽曲。ネオモッズのさらにネオな展開を聞かせてくれる。 繰り返しの構成という覚えやすいメロディといい、これまたTRICERATOPSの王道なんだけれども、やっぱり音に経験という厚みがあって、かっこいいんだな。
3. I GO WILD
Written by Sho Wada
アルバム「MADE IN LOVE」発売以降、初となるシングルナンバー。 ドラムのリズムがいつも以上に高速で攻めてくるね。淡々としていながらも、じっくりと聞かせてくれるメロディパートから、突き抜ける力強さが出たサビへと流れるロックチューン。 TRICERATOPS流の男の生き様が描かれている。和田唱の書く歌詞が、これまたかっこいいんだ。草食系男子を奮い立たせる、肉食系ロックナンバー。
4. Happy Saddy Mountain
Written by Sho Wada
ピアノの弾む音がポイントとなるミディアムロックチューン。人生の山あり谷ありを、TRICERATOPSなりの表現で聞かせてくれます。 極上キャッチーまでとは行かないものの、ポップに富んでいて親しみやすいメロディにキュンとさせられるね。 ちょっとブルースのような雰囲気も持ち合わせているけれども、和田唱曰く、このアルバムの中で一番のお気に入りだそうで。
5. 爆音Time
Written by Sho Wada
タワーレコード設立30周年を記念して作成されたコラボナンバー。 お相手は、なんと藤井フミヤだ。元々は、藤井フミヤのアルバムに和田唱が曲を提供したり、藤井フミヤのBSフジの番組にTRICERATOPSが出演したりと、交流がどんどんと深まって、 ここに行き着いたって事かな。2組の勢いを思う存分に出した、キャッチーなロックチューンで。 まったくもって、時代遅れどころか時代の先を行くような曲だね。和田唱も藤井フミヤも、楽しく歌っているような雰囲気が伝わってきます。音楽好きにはたまらない、 まさにNO MUSIC, NO LIFEを体現するナンバーです。タイトルも、爆音とBACK ONとかけているんだよね?
6. Invisible ~透明のハグ~
Written by Sho Wada
落ち着きながらも疾走感の出ているロックチューン。この安定感は一体何なんだ?すごいぞ、TRICERATOPS。 失った人を思い続ける主人公の一途な気持ちが出ているんだよね。和田唱にとっては、やっぱりマイケル・ジャクソンかな?とっても歌詞が切ないんです。
7. ZOMBIES
Written by Sho Wada
いいねぇ、いいねぇ。このおどろおどろしいオープニングが。ガッツリと攻めてくる、ちょっとヘビィなミディアムロックチューン。 渋いメロディパートに比べて、サビは一気にポップでキャッチーに聞かせてくれる。これぞTRICERATOPSマジック。間奏でのギタープレイにしびれるね。
8. Startin' Lovin'
Written by Sho Wada
まさか、こういう組み合わせが実現するとは。すごいぞTRICERATOPS。お相手は、新世代のR&Bディーヴァ、May J.。 これまた、甘い甘いシティポップみたいなロックチューンだね。なんかA.O.R.的な匂いがするし、山下達郎あたりが歌っていそうだ。サビのメロディも、とってもキャッチーでおしゃれな感じ。 スカパラのNARGOも、トランペットで参加。華やかな1曲に仕上がったコラボレーションナンバーです。
9. CanとCan'tのパスポート
Written by Sho Wada
ヘビィでアッパーナロックチューン。この曲、なんと9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎とのコラボレーション。 和田唱が菅原とのコラボを想定して書いたという曲だけあって(書いてからオファーしたらしい)、 すっかり2人の世界が出来上がっていますね。丁寧口調の歌詞が、なんだか和田唱にしては珍しく感じられる。 これぞロックというような、かっこいい感じで聞かせてくれるね。このコラボレーション、とにかく熱いな。
10. 後ろの君へ
Written by Sho Wada
渋めのミディアムロックチューン。随分と切ない歌詞を書き上げたものだ。和田唱。 曲構成が、これまた複雑に展開。サビ、Aメロ、Bメロなどの枠にとらわれず、自由に進行。それでもTRICERATOPSなりの味を出して聞かせてくれる。
11. 3000ワットのスピーカー
Written by Sho Wada
ベースの音が脳を刺激するアップテンポのロックチューン。 抑えられない気持ちを、自身がスピーカーのごとく叫びまくるんだ。いいね、こういう一直線な気持ち。
12. GIRLS
Written by Sho Wada
随分と弾けまくったオープニングだ。ノリが出まくっていて、おもしろいね。 覚えやすいサビのメロディといい、これはライブでウケること間違いないね。スキャットのごとく、みんなで大合唱したり。
13. WE ARE ONE
Written by Sho Wada
アルバムのタイトルチューンがラストを締めくくる。渋いメロディと演奏で、なかなかかっこいい展開のメロディパート。その渋さはサビでも炸裂。いいね、このメロディ。 ポップではない感じだけれども、キャッチーさは十分にある。韻も踏んだ歌詞が、さらにスパイスに。 アルバムのタイトルチューンだからなのか、ちょっとメッセージ性が強いというか、きっと和田唱の思いがとてつもなく詰まっているんだろうな。そうだよ、みんな1つなんだ。
[DISC 2:DVD](初回生産限定版)
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●Mini Album『WE ARE ONE CERTIFICATE』● '10/12/29 release
TRICERATOPS、アルバム「WE ARE ONE」が好調の中、年末にミニアルバムを急遽リリース。 アルバムの世界をギュッと恐縮し、リカット的な内容なので、正直、ファンの中では賛否両論が相次いだわけさ。 アルバムのタイトルナンバー、そして収録されていたコラボ3曲に、HOME MADE 家族とのタイトルチューンのリミックスコラボを収録した全5曲という内容。 何でこうなったのかについては、和田唱自身がブログで言及しています。あくまで契約上の問題で、せっかくの新曲コラボをお蔵入りしないための決断だそうです。 そういう大人の事情もあってか、なんだか複雑な感じですね。しかしながら、良くぞリリースしてくれました、というコラボレーションだ。 両者の良い面がそれぞれ出ているバトルで、かっこいいよ。レモンアルバムに対して、こちらは「ライムミニアルバム」かな。黄緑色がいい感じに鮮やかに映えます。
1. WE ARE ONE
Written by Sho Wada *9th Album 「MADE IN LOVE」 収録*
2. CanとCan'tのパスポート (with 菅原卓郎[9mm arabellum Bullet])
Written by Sho Wada *9th Album 「MADE IN LOVE」 収録*
3. Startin' Lovin' (with may J.)
Written by Sho Wada *9th Album 「MADE IN LOVE」 収録*
4. 爆音Time (with 藤井フミヤ)
Written by Sho Wada *9th Album 「MADE IN LOVE」 収録*
5. WE ARE ONE -Fickle Remix- (with HOME MADE 家族)
Written by Sho Wada, MICRO, KURO Arranged by DJ U-ICHI, Yuji Kano (Taja)
RUN DMCとAEROSMITHの「WALK THIS WAY」を彷彿とさせるコラボレーションだね。 大地を揺さぶるような力強いビートで幕開ける、10th Albumタイトルチューンのリミックス。 なんだか、よりTRICERATOPSの骨太さが出てきたね、ギターのリフトプログラミングビートの力強さがうまい具合に絡み合う。 さらに、HOME MADE 家族のライミングが踊る踊る。中盤のラップがまた、かっこよく決まったね。
●Live Album『LOVE IS LIVE』● '11/12/21 release
TRICERATOPSが、年末大感謝のリリース。今回は、ライブレコーディングアルバムということで、一発録音のトラックをぶつけてきました。 1曲目の「ENTER!」って、メンバーが録音ブースに登場して、お客さんから歓声が上がるんだけれども、それだけのトラックでも、ここからの始まりに大きな期待をぶつけてくる。 新曲2曲、カバー曲2曲、そして、TRICERATOPSの代表ナンバーをぶっ放す。初期のナンバーもパワーアップしているね。やっぱり、生音は正直で素直に伝えるよね。 よっぽどの自身がないとできませんよ、これは。この三位一体トリオ、ゴールデントライアングルだからこその結束力。TRICERATOPS、ライブでその力を示す。 ジャケットもとことんハートフル。こだわりの一品ですね。 また、DVDには、最新ツアー「MOD SURFER」からのライブ映像を収録。フルサイズじゃないのが残念だけれども、美味しいとこ取りで楽しく見せてくれます。 やっぱり、ライブバンドだな、という証明。新しく定番ナンバーと化した「トランスフォーマー」の会場との一体感は格別です。
1. ENTER!
Written and Composed by Sho Wada
拍手に迎えられて、TRICERATOPSのメンバーが登場。そして、和田唱が一言「みなさん、ようこそ」。
2. LOVE IS LIVE
Written and Composed by Sho Wada
ド頭から新曲をぶつけてくるとは、このライブレコーディングへの意気込みが感じられるね。 これぞTRICERATOPSなギターリフが印象的なアップテンポのロックチューン。でもって、歌詞の方は君一筋な青臭い物語。若いぞ、和田唱。 愛は生モノ。生歌から感じられる精気がかっこいいんだ。
3. SILLY SCANDALS
Written and Composed by Sho Wada
ロカビリーなシングルナンバー。疾走感がたまらないね。Bメロのアレンジがオリジナルとちょっと違うぞ。 全体的に演奏がパワフルになっている。ドンドン力をつけてきているTRICERATOPSを感じる。
4. GREEN
Written and Composed by Sho Wada
2枚目のオリジナルアルバムからのナンバー。ヘビィなギターとベースの絡みが相変わらずかっこいいんだ。 それでいて、サビのパートはより鮮明に。音と言葉を伝えてくれます。
5. 2020
Written and Composed by Sho Wada
メロウに聞かせてくれるシングルナンバーは、16ビートが心地よさを生み出す。 丁寧な演奏とヴォーカルで、味わい深いTRICERATOPSを聞かせてくれる。Cメロでのメンバー3人のハーモニーが美しいね。
6. CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU
Written by Bob Crewe, Bob Gaudio
骨太ロックサウンドで聞かせてくれるカバーチューン。ディスコビートなベースの音がいい感じに。 まさしく踊れるロックに仕上がった音に乗せて、和田唱の甘いヴォーカルが響き渡る。ラストはチークタイムなアレンジで、さらにスィートに。
7. 仲直り
Written and Composed by Sho Wada
新曲。どこまでも、どこまでも、甘い物語が展開。けんかした2人。仲直りしたい、やっぱり君が好きだから。和田唱の綴る歌詞が、青春真っ只中だよね。 でも、素直な気持ちの表れだよね。
8. WAITING FOR YOU
Written and Composed by Sho Wada
さらりと爽やかなアコースティックチューン。和田唱のファルセットや口笛を思う存分に堪能できる1曲。 ライブならではの柔らかさがダイレクトに伝わってきます。
9. プロポーズ
Written by KAN
カバーチューン。まさかのKANの曲を演奏するとは、これまた意外な感じもするね。 でも、なんか詞に対してKANと和田唱に共通する部分があるようにも感じたり。ザックリあっさり、ミディアムな流れを。
10. LIP CREAM
Written and Composed by Sho Wada
これまた、懐かしい。2枚目のオリジナルアルバムから。どっしり骨太ロックでガッツリとした演奏を聞かせてくれるけれど、 歌詞の方はもう、若い。あの日が蘇ってくるように。
11. GOTHIC RING
Written and Composed by Sho Wada
ちょっと異彩を放つバラードチューン。なんか、より深みが出てきたね。力強い演奏と年を重ねたヴォーカルが、渋さをより出してきた。 ギターの音も、しなやかに踊っているね。
12. MILK&SUGAR
Written and Composed by Sho Wada
和田唱の「イェーイ」から始まる、渋い1曲は、ライブならではのヘビィな雰囲気がぶつかってくる。ロックだねぇ。サビのコーラスもまたいいな。
13. RASPBERRY
Written and Composed by Sho Wada
そして、TRICERATOPSのデビュー曲にして名曲。観客から拍手を浴びる3人。踊れるロックの決定版だね。 がっつり重厚パンチの効いたアレンジに仕上がっている。間奏でのギター&ドラムプレイが本当に熱い。
[DISC 2:DVD](初回生産限定版)
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●Best Album『DINOSOUL -BEST OF TRICERATOPS-』● '12/7/18 release
あっという間の15年。1997年にデビューしたTRICERATOPSの15周年を記念した、オールタイムベストアルバムが登場。 15周年ともなると、楽曲が数多くなるけれども、その中でも選りすぐりのメンバーセレクションの16曲。そして、うれしい新曲1曲の、全17曲が収録されています。 いちばんの驚きは、デビュー曲の「Raspberry」が入っていないんだよね。「踊れるロック」TRICERATOPSの始まりを敢えて外したところに、こだわりを感じます。 シングル曲のみならず、アルバムからのナンバーもあって、15年を駆け抜ける。ギターのリフにこだわった和田唱のトラックを、とことん御堪能あれ。 でもって、今作はオールタイムベストPV集も付属したDVDとの2枚組み仕様。これまで発表したPVの中から、こちらも選りすぐりの21曲、100分以上を収録。 これまでにパッケージされていなかったPV「Believe The Light」「WARP」「Startin' Lovin'」を初収録するという、うれしいサービスも。 目から耳から、とことんTRICERATOPSを味わうことのできる作品となりました。 初回盤は、こだわりにこだわった、特殊ジャケット仕様。なんと、7インチレコードと同じサイズ、ちょいでかジャケットですぞ。
17. ハートとダイヤのマグカップ
Written by Sho Wada
ベスト盤に収録された新曲は、TRICERATOPSの15年を凝縮したようなロックナンバー。 詞のシチュエーションがまた、ものすごく生活感溢れたキミと僕の関係。こういう小物アイテム登場技は、和田唱、お得意で強いね。 でもって、勢いに乗る16ビートに乗せて、リフギターで攻めるサウンドもまた、かっこいい。 キャッチーなメロディとTRICERATOPSのキャラクターがうまく絡み合った1曲。
[DISC 2:DVD]
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●Book+CD『連載・おとといミーティング TRICERATOPS“12-Bar"』● '13/2/6 release
西麻布界隈のライブハウスで行っていた企画ライブ「おとといミーティング」内での、「宿題」と題されていたカバー曲をコンパイルしたCD付きBOOK。 これまでのライブを振り返ったり、インタビューを掲載していて、なかんか読み応えのある内容ですね。やはりシークレットゲストが豪華だったのも、このライブの醍醐味だったんかもね。 KANや松たか子、山崎まさよしにスガシカオ、ゆずに吉井和哉などなど、TRICERATOPSとの化学反応を示してくれました。 そんな分厚い本と一緒にパッケージされたCDは、なんとそのライブからのテイクを収録。生ならではの空気が伝わってきますね。 ベースとなるアコースティックサウンドとともに、和田唱のヴォーカル&吉田と林のコーラスでうっとりと聴かせてくれます。 カバー曲のチョイスもまた面白い。RCサクセションや中島美嘉、沢田研二に嵐などなど、随分と幅広い楽曲に挑戦。 そんな数々の楽曲を、TRICERATOPS仕様に仕上げては、魅了してくれます。彼らにとっても、今後の活動に大きな糧となったんじゃないかな。
1. スローバラード
作詞:忌野清志郎、みかん 作曲:忌野清志郎、みかん
ざっくりギターをかき鳴らして、RCサクセションのナンバーを聴かせてくれます。 甘いヴォーカル&コーラスに引き込まれてしまうね。和田唱のヴォーカルにも、とにかく抑揚があるし、幅広いなぁ。キヨシローの濃さをあっさりテイストで。
2. イケナイコトカイ
作詞・岡村靖幸 作曲:岡村靖幸
頭から和田唱のファルセットでキュンとさせてくれる、岡村ちゃんのカバー。 メロウで温かさを出したアコースティックカバーで、まったりとした時間を過ごさせてくれる。林&吉田のウォウウォウコーラスも、いい味を出す。ベイベー。ソウルフルな歌声もかっこいいぞ。
3. Swallowtail Butterfly ~あいのうた~
作詞:岩井俊二、CHARA、小林武史 作曲:小林武史
クセのありまくりなCharaのヴォーカルが印象的だったナンバーが、 TRICERATOPS特有の温かさで包み込むアコースティックカバー。サビは意外とヴォーカルが力強さを帯びて、迫力を増す。
4. 恋のバッド・チューニング
作詞:糸井重里 作曲:加瀬邦彦
沢田研二のナンバーをカバー。 和田唱ヴォーカルは、もうワクワクさせてくれるね。GSサウンド溢れる渋さやキャッチーさが、意外とTRICERATOPSの味とマッチする。
5. ORION
作詞:百田留衣 作曲:百田留衣
選曲がまたいいね。中島美嘉のバラードナンバーを、じっくりと聴かせてくれます。 う~ん、コーラスはもう少し抑えても良かったかな。中島美嘉の世界とは、また違った冬の味も出ていて、全体としてはなかなかいい感じ。
6. 冷たい頬
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
TRICEARTOPSがスピッツに挑戦。しかも、「ロビンソン」でもなければ「チェリー」でもない。選曲が渋いね。 鮮やかなギター奏法で、うっとり魅惑のひと時。三人のハーモニーも手伝って、夢見心地な1曲。スピッツに近づいたかな?
7. A面で恋をして
作詞:松本隆 作曲:大滝詠一
ざっくりギターが鮮やかで爽やか。ナイアガラサウンドをそのまま伝えるナンバー。これも3人のコーラス、そしてハーモニーでうっとりとさせてくれる。 もはやコーラスワークはTRICERATOPSの武器でもあるね、と思わせる1曲に仕上がっています。
8. Monster
作詞:UNITe / Sean-D 作曲:CHI-MEY
TRICERATOPSが嵐とはね。これもまた、すごいカバー。しかも、アコースティックテイストでまったりと。ちょっと粘り気のある和田唱のヴォーカルも、 聞いていくうちに癖になっていきます。大人のモンスター登場だ。
9. ラ・ヴィアンローズ
作詞:売野雅勇 作曲:大沢誉志幸
これはもう、カラオケに近いくらいに生き生きしている歌声。 吉川晃司のナンバーを、聴かせてくれるTRICERATOPS。やっぱり世代がものをいうのか、もう自由自在に音を操っては、自分の世界に仕上げています。
10. 瞳はダイアモンド
作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂
松田聖子とTRICERATOPSの結びつき、というのも面白いな。しかもオリジナルのジックリバラードではなく、アコースティックならではの軽やかさを放つカバーを披露です。 こういう楽しさや温かさを出しては、彼ら自身の味を出す。なかなかいいね。
11. しるし
作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
同じバンドとしてのアプローチの仕方を別角度から味わえるカバー。Mr. Childrenの大ヒット曲を、TRICERATOPS流にカバー。 アコースティックサウンドならではの味の深さと、3人のコーラス&ハーモニーでうっとりと。バラードにより深い味わいを付け足して聴かせてくれる空間が広がります。
●Album『MIYATORA. / 宮沢和史&TRICERATOPS』● '13/11/6 release
TRICERATOPSと、THE BOOMの宮沢和史がタッグを組むというコラボレーション。新曲で3曲を発表し、それぞれタイプの違ったナンバーを聴かせてくれました。ロック、ブルース、ミディアムバラード。 お互いのことを意識している可能で、でも作者の色が濃く出ていて、とてもバランスの良い作品だね。 演奏だけでなく、ヴォーカルもバランスも非常に良くて、まさしく奇跡のコラボレーションになったんじゃないかな。2枚組仕様で、ライブ盤も付いています。 こちらは、恵比寿リキッドルームでのライブ公演を収録。それぞれのヒットナンバーを歌ったり、THE POLICEやU2のカバーを披露したりと、とっても楽しそうなライブです。 いいねぇ、お互いがリスペクトしあって、それでいてその空間にお客さんもとっても楽しそうに過ごしている様子が伝わってくる。両者にとって、得るものが大きいコラボレーションに感じました。
1. STIMULATOR
Written by Kazufumi Miyazawa
宮沢和史の作詞・曲によるナンバーは、渋さ全開で聴かせるロックチューン。 宮沢&和田のWヴォーカルがぴったりと息の合っている様子がうかがえる。サビもキャッチーに。
2. 氷のブルー
Written by Sho Wada
ブルージーなテイスト全開で聴かせてくれるナンバーは、作詞・作曲を和田唱が担当。 こちらも渋くてクールでかっこいいんだ。間奏じゃブルースハープも吹き荒れて、とってもかっこいいタッグです。
3. カントリーロードが聴こえる
Written by Kazufumi Miyazawa
宮沢和史の優しい面が表れたミディアムチューンのナンバー。 まったりとした雰囲気で、音も心地よく。2人のヴォーカルも時にユニゾン、時にハーモニーをじっくりと聴かせてくれました。
ざっくりギターのリフで始まるM-1からスタート。宮沢和史と和田唱のハーモニーがいけています。1番は宮沢が、2番は和田唱がメインでヴォーカルを。ゆったりメロディをそれぞれの特性を生かしたヴォーカルで聴かせてくれます。 手拍子煽ってM-2へ。がっつりギターロックでTRICERATOPSナンバー。Aメロを宮沢が、Bメロを和田が歌ってアゲてきます。いいね、いい感じでギターロックしています。 THE POLICEのカバーM-3を披露。心地の良いギターの音と、サビでの疾走感がたまらない1曲に仕上がっています。間奏でのギタープレイがたまらない。とにかく軽快だね。 続いてはTRICERATOPSの爽快ナンバーM-4。とにかくハーモニーがいい感じ。リズミカルに誘ってきては、とにかくノリまくりですね。 甘い甘いバラードナンバーのM-5。まったりサウンドと、ヴォーカル2人の違いのあるヴォーカルで楽しませてくれます。温めてくれるような、優しいヴォーカルとサウンドに包まれます。 TRICERATOPSの異色バラードナンバーM-6あ、ジャジーな雰囲気を漂わせて、クールに展開。かっこいいなぁ。ハーモニーも絶品。意外と宮沢和史のヴォーカルにもマッチしている。 続けてもTRICERATOPSのバラードチューンM-7。ギターの音が有機的で、瑞々しさもあります。この曲といえば、やっぱりハーモニー。ジックリと聴かせてくれます。 甘くとろけるようなヴォーカルを聴かせてくれるバラードM-8。和田唱独特の粘りのあるヴォーカル、そしてサビでのハーモニーが美しさを生み出す。 なんと、USのカバーM-9を披露してくれました。まったりとしたヴォーカル、どっしりとした演奏、底から丁寧に伝えるような演奏が、迫力のある空間を生み出します。 THE BOOMの後期を代表するナンバーM-10。観客からも手拍子が起きて、盛り上がっています。ジックリと聴かせてくれるヴォーカルとメッセージに耳が行きます。 拍手を煽って始まるM-11。観客も「1、2、3、4!」と盛り上がり。ディスコティークにノリノリ。本編の音に迫力がないのがちょっと残念。でも、間奏でのソロギタープレイは熱い。 「もっと歌いたい!」と宮沢和史の声でM-12へ。こちらも前曲同様にディスコビートでノリノリ盛り上がっています。体が自然に乗っているような感じが伝わってきますね。 ベースがモノを言うアッパーチューンM-13に突入。これがまた迫力たっぷりで、大盛り上がり。そして、大合唱。観客だけでも聴かせてくれました。 歌い出したら観客が声を上げたM-14。軽快なギターとともに、クールでジャジーに聴かせてくれます。中盤ではメンバー紹介とともに、ソロパフォーマンスも。じっくりと温かいパフォーマンスでした。
●11th Album『SONGS FOR THE STARLIGHT』● '14/12/10 release
踊れるロックを掲げる雄恐竜、TRICERATOPSのオリジナルアルバムも、11作目に突入。前作「 WE ARE ONE」からライブ盤やベスト盤を挟んだことで、約4年ぶりのリリースとなりました。 今作も、ベースとなるのはやはりギターを駆使したりフロック。和田唱の奏でる心地よいギターに、林のベースと吉田のドラムが加われば、これでもかというくらいに響き渡る三位一体のとろけるサウンド。 先行サンバーにもなった「スターライト スターライト」のような、輝くミラーボールが似合うディスコティークな曲もあれば、 体を揺るがす「GOOD ENOUGH」、4つ打ち炸裂の「FLASH!!!」、まったり気分にさせてくるれる「恋するギターとガーベラの花」などなど、 メロディメーカー和田唱の才能が思う存分発揮されています。常に進化を続けるバンドだし、メジャーデビューして伊達に15年も活動していません。 常に新しい音と魅力を放って楽しませてくれるバンドです。踊れるロック、そしてグルーヴたっぷりでoh yeah!TRICERATOPSが輝きを増す。 今作は、特典CDが付いていて、それもまた豪華。なんとMr. Childrenの桜井和寿とコラボレーション。バンド名が「Quattro Formaggi」って、チーズじゃねぇか。 名前の面白さとは裏腹に、聞き応えのあるロックチューンに仕上がっています。どちらかといえば桜井寄りのメロディなんだけれども、TRICERATOPSの新しい魅力を放ちます。
1.
特典CD
STAND BY ME / Quattro Formaggi
1. GRRR! GRRR! GRRR!
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
イントロから林ベースがブンブンと唸るロックチューン。そこからガッツリギターとどっしりドラムが加わって、アッパーにかますミディアムロックチューン。 グルルルルと獣のような唸り声をタイトルにして、何かを狙うTRICERATOPS。ギターがやっぱりメインになっているけれども、 三者の音がバトルしていて楽しいね。「倍返し」のフレーズは、ちょっと流行に乗っちゃったな。全体的にキャッチーに仕留め上げて掴みはOK。
2. HOLLYWOOD
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
イントロに昔のハリウッド映画のオープニングテーマのような音を加えてきた。その後はリズミカルな16ビートのディスコロックチューン。ここでもリフギターが大活躍。 煌びやかなシンセサウンドも手伝って、華やかで眩しいハリウッドらしさを演出。キャッチーなのにちょっと切なさのあるメロディに惹かれますね。「ッド」の部分が気になる和田ヴォーカルです。
3. スターライト スターライト
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
アルバムからの先行ナンバー。イントロから踊れと言わんばかりに煌びやかなサウンドと ディスコビートでノックアウト。歌詞も星空の下でダンスと、ロマンティックなんだから。軸はやっぱり和田唱のギターリフなんだけれども、 面白いくらいに、それぞれの音が際立っているし、コーラスもGoodだね。Love&Peaceなんて、この時代に叫べるのは、TRICERATOPSだけかも、Oh yeah!
4. ポスターフレーム
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
ギターの音が印象的だ。パンチの効いたドラムビートがガツンと入ってきて、 かっこいいね。メロディパートは、どちらかというと、淡々とした感じなんだけれども、そこからサビへはガラッと変わって、極上キャッチーなメロディでノックアウト。 和田唱節炸裂の歌詞と曲で引き込む。2人の物語にしよう、なんてロマンティック。
5. GOOD ENOUGH
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
グルーヴィーな音で妖しさを醸し出すアップチューン。和田唱の歌詞が、いつも以上にクサイのに、いつも以上に惹かれてしまう。 曲もキャッチーとまではいかないものの、歌詞と合わさると、耳に残るものがあるよね。
6. PUMPKIN
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
まったりグルーヴィーで、ファンク要素を加えて渋くおしゃれに決めるミディアムロックチューン。 意外とメロウな展開で、職人・和田唱の業が効きまくっています。カボチャの馬車をテーマに、ロマンティックでファンタジックな面を出すのも、TRICERATOPSの味ですね。
7. 僕はゴースト
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
パワーロックなどっしりとした音がかっこいいTRICERATOPS。 エッジの効いた鋭さを出し、濃さも出ているし、ヴォーカルはいつも以上に伸びがある。主人公が死んでしまっているというのも、面白いな。 ゴーストの視点に立ったラブソング。こういう世界観もTRICERATOPS和田唱ならでは。
8. 虹色のレコード
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
甘い甘いコーラスが温かく、それでいてメロウ。どっしりビートとアコースティックサウンドがまったり心地よい気分にさせてくれる。 何気に失恋ソング。失った君を思い出す主人公の気持ちを歌うナンバーです。そのバックで響くギターもロマンティックだったりするんだな。
9. FLASH!!!
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
4つ打ちビートのダンスロック。ギターのリフもスパイスに。何かを狙うかのような鋭さを加える1曲。 和田唱の歌詞も、いつも以上に弾けてはひねりを加えて韻を踏んだりと、工夫を凝らしているね。ノリが出まくっているし、サビの引き込む力もあって、キャチーに攻めてきます。
10. 恋するギターとガーベラの花
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
ウキウキワクワクな気持ちが音に表れているポップなロックチューン。歌詞がまた、若さあふれていて、和田唱、永遠の少年の心みたいなものが出ているね。 でも、別れた相手を思う歌なんだよね。引きずっているのに、暗さが出ていないところがいい。炸裂するギターリフに耳が奪われます。
11. ふたつの窓
Music and Lyrics by Sho Wada Produced by TRICERATOPS, Kenji Kisaki (BRIDGE)
アルバムのラストを飾るミディアムナンバー。ギターの優しい音色とふわふわしたシンセの音が温かく包み込む。 まったりした雰囲気の中で進行するかと思い気や、Cメロはガツンとバンドサウンドでダンサブルなロックアレンジになって、びっくりだ。 でも、このメロウなメロディに引き込まれてしまうな。いい曲だ。
特典CD. STAND BY ME / Quattro Formaggi
Written by KAZUTOSHI SAKURAI / SHO WADA
奇跡のコラボレーションが実現。TRICERATOPSとMr. Childrenの桜井和寿がタッグを組み、Quattro Formaggiを結成。稀代のメロディメーカー2人の共作は、 両方のバンドの美味しいところをギュッと凝縮して聴かせてくれます。時にどっしりサウンドと、時に高音ヴォーカルが舞い、キャッチーなメロディで引き込んだりと、かなり強力なナンバーをドロップ。 ただサビは桜井和寿寄りかな。ここまでの高音で来ると、和田唱も裏に回っちゃうよな。