album
●4th Album『skupinova terapia』● '04/8/25 release
スロヴァキアで活躍するバンド、DESmodの4枚目となるオリジナルアルバム。 今回も、バリバリとヘヴィな音を組み合わせて、パワーなロックを聴かせてくれます。 時にハードに、時にソフトに、そしてキャッチーなメロディに親しみを覚える部分もあるし、 欧州ならではのメランコリックな要素もあって、多様なパフォーマンスで楽しませてくれます。 個人的に驚いたのは、アルバム本編ラストでPlayStation 2について歌を歌っているところかな。 日本人じゃあまり考えられないものを在在に、曲に仕上げてしまうという驚きを聞かせてくれます。 ボーナストラックを含めて、全13曲。ところんDESmodの世界に浸ることができる作品です。
1. ABY BOLD JASNE!
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD & ROMAN SLAVIK
イントロからドラマティックなピアノの音色で始まるミディアムロックチューン。 冷たくクールな雰囲気を出し、ちょっとお国柄といいますか、バックグランドも曲に表れているような気がするね。 サビのパートが、意外にもキャッチーなメロディで力強く聞かせてくれます。間奏でもゴリゴリギターが攻めてくる。 「はっきりしろ!」というタイトルです。
2. ...Na TEBE ZAVISLY
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD & ROMAN SLAVIK
「お前次第だ」というタイトルのナンバー。 激しさを前面に出したミディアムチューンで、まずは切々と広がるヴォーカルを聴かせる。 サビも力強さを出しながらも、メロディや言葉をしっかりと伝えようとしている姿勢が音に出ています。 間奏ではスクラッチの音も効果的に。
3. ZEMNY PLYN
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD
「天然ガス」という曲名です。スクラッチ全開で始まるゴリゴリロックチューン。 ギターの音も、とにかく力強く鋭いね。それに比べると、サビパートのヴォーカルと演奏がおとなしいというか、 真面目に音楽やってます、という雰囲気に感じ取ってしまうかな。 もうちょっと暴れてもいいくらい。 最後にシャウトを聴かせてくれる展開は、いかにもヘビメタでかっこよかったな。
4. XY
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD
イントロから激しく展開。DESmodが攻撃を仕掛けてきます。 メロディパートは静かな音だけれども、サビで溜めていたものを爆発するかのようにがっつり聴かせてくれます。 おまけにメロディがキャッチーだね。
5. PAR DNI
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD
「ほんの数日」というタイトルのナンバー。 ROMAN SLAVIKをゲストヴォーカルに迎えたミディアムナンバー。 ヨーロッパ、特段東欧な雰囲気を出して、ちょっと切なく、ちょっとメランコリックなメロディとアレンジで聴かせる1曲。 ざっくりギターの音が優しさを出す。
6. HODINY
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD & ROMAN SLAVIK
「時間」というタイトルのナンバー。 デジタル要素を醸し出すロックチューンは、激しく進行する中、サビに突入して「ビンバンボン」と入って来る。 若干、面白く感じてしまうね。激しいサウンドなのに、親しみを感じます。
7. RANNE SPRAVY
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD
「朝のニュース」というタイトルで、冒頭から高らかに伸びのあるヴォーカルを聴かせてくれるロックチューン。 がっつりギターに、スクラッチ音を少々加えて、DESmodが行く。 サビメロディもアレンジは力強く展開。キャッチーな要素もあるけれども、勢いで駆け抜けてゆくような感じかな。
8. BUBNY BUBNJUJU
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD
ダークで強面な雰囲気を出す、ミディアムテンポのロックチューン。 低音ヴォーカルを聴かせて、タイトルさながらどっしり聴かせてくれます。 サビはキャッチーに展開。コールアンドレスポンスでもできてしまうような仕様です。
9. NIECO MEDZITYM
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD & ROMAN SLAVIK
疾走感を出したロックチューン。 いいね、勢いが出ているね。ヴォーカルは淡々とした雰囲気で進行。サビでも力強く、とにかく芯が太く感じるヴォーカルを届けてくれる。 「翼を与えよ」と歌うヴォーカルに、切なる願いが詰まっているようだ。
10. POVIEM TILEN...
HUDBA: DESMOD TEXTY:DESMOD
バンドが一丸となって演奏している様子が伝わって来るイントロだね。 エッジを効かせて、曲が展開。 サビも聴きやすい仕上がりになっています。コーラスも重ねて、力強さがとにかく出ているね。
11. KOMA
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD & ROMAN SLAVIK
DJの技とロックサウンドが融合するパワーロックチューン。 ミディアムテンポだからこその、より一層力強さの出た音がどっしり伝わってくる。 随分と重装備な感じがして、かっこいいね。
12. NEZMYSLY
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD
「月の光」というタイトルのナンバー。 イントロからして軽い感じがするね。このアルバムの中では、一番テンポが速くて、疾走感が出ています。 どっしりとエッジを効かせたサウンドをバックに、 軽やかで力強く歌い上げるヴォーカルが印象的です。
13. PlayStation 2
HUDBA:DESMOD TEXTY:DESMOD & ROMAN SLAVIK
アルバム本編を締めるナンバーは、バラードチューン。 それにしても、まさかPlayStation 2が歌の題材になるとはね。 しかも、こんなにドラマティックに。アコースティックギターをざっくりと鳴らしては、ゆったりと温かく包み込むように。 クリスマスに欲しいなら、目を閉じて願いなさい、という感じで、子供に向けたような歌だね。
14. VSETKO IM PREJDE (remix Slobodny)
HUDBA:PRELUD TEXTY:PRELUD
DESmodとPreludによるコラボ作。 ロックなDESmodとHIP-HOPなPreludが、うまい具合に絡み合う。 エッジを効かせたギターと軽やかドラム、そしてスクラッチがいい味を出すね。それでいて、リミックスらしさもきちんと出しています。