album

1st Album『Half and, Half』● '91/3/21 ('05/3/16) release

声優として活躍する林原めぐみの初となるフルアルバム。いわゆるキャラクター的なヴォーカルではなく、シンガーとしての面を強く出してきています。 参加しているミュージシャン、楽曲提供しているミュージシャンたちも、実に豪華なんだな。辛島美登里に西脇唯、大森俊之に原一博、久保浩二、吉元由美や中村康就などなど。 林原めぐみを見事に支えているミュージシャンたちもすごいんだ。1990年代前半の、いかにもな音使いが温かく淡く、キラキラ聞かせてくれます。 ヴォーカルはどこかしら初々しさがあって、まだまだこれから伸びる感じが伝わってきます。ジャケットもまたインパクトがあるね。 いわゆる声優が堂々と顔を出してくるところも意外だし。ミニ写真集の如く、化粧をしたりポーズをしたり、1日を演出しているブックレットも必見ですね。

1. 君のAnswer

作詩:吉元由美 作・編曲:西岡治彦

煌びやかなサウンドがポップに弾けるナンバー。可愛らしいヴォーカルをじっくりと届けてくれるように。 ただ、サビはちょっと初々しさを感じる部分もあるかな。アイドルらしい煌めきも感じさせます。

2. a Late Comer

作詩:木本慶子 作曲:尾関昌也 編曲:大森俊之

おしゃれに聴かせてくれるイントロは、グルーヴもあってクール。そこから一気にポップで可愛らしく。 デートに遅れては、言い訳をする女の子の気持ちを歌っています。歌い方も可愛く。一方で、間奏でのサックスはおしゃれに響き渡ります。

3. 虹色のSneaker

作詩・作曲:辛島美登里 編曲:村瀬恭久

辛島美登里が手がけた爽やかポップチューン。親しみあるアレンジで、クラ切らしているけれども、メロディはやっぱり作り込まれているね。 そして、林原めぐみのヴォーカルも伸びやかに、心地よく響き渡っています。ギターが意外とアグレッシヴだ。

4. 真夏のバレンタイン

作詩:西脇唯 作曲:久保浩二 編曲:古川貴司

これは面白い布陣。西脇唯が作詞、そして作曲はのちの小室哲哉の右腕となる久保コージだ。 ポップさ全開で、キラキラする音に可愛らしさ満載の歌詞。とにかくラブラブモードで、君に夢中な主人公の気持ちが伝わってきます。まさかのF.O.な展開だ。

5. Don't Say“Wake up Baby”

作詩:松葉みほ 作・編曲:岡田徹

ミドルテンポのナンバーで、ビートがインパクトを出すと同時に、林原めぐみのヴォーカルもちょっと癖を出して可愛らしさで聴かせる。 間奏はまさかの12弦ギターかな。こだわりある音使いに、面白さを生み出す。「もうちょっと寝させて」という歌です。

6. 雨の日のシェイクスピア -TO FLY AWAY-

作詩:松葉みほ 作・編曲:岡田徹

どこかしら1980年代風、人昔なテイストを聞かせるナンバー。マイナー調のメロディとビートが織りなすアップチューンです。 シェイクスピアの「ハムレット」の文を使っておしゃれに聞かせる異色作。

7. Friends

作詩:木本慶子 作曲:尾関昌也 編曲:大森俊之

もう、もろに1980年台のアイドル歌謡じゃないですか。中森明菜とかの路線にピタリなイントロにびっくり。 メロディパートはマイナー調ですが、サビでは一転してメジャーコードで明るく楽しく。そして最後はやっぱりマイナーコードで締めてくる。いやぁ、アイドルだね。ギターはうねりすぎている感じ。

8. カレッジリングを買いにゆこう

作詩:西脇唯 作曲:丸尾めぐみ 編曲:長谷川智樹

ナイアガラなテイストのあるイントロが、爽やかに仕上げてきます。テニスサークルの主人公のカレッジライフを歌う林原めぐみです。 元気いっぱいのヴォーカルが響き渡ります。カレッジリング、時代ですね。

9. リクレットが泣いている

作詩:吉元由美 作曲:山浦克己 編曲:山中紀昌

パッと聞いた印象では、岡村孝子「夢をあきらめないで」な路線の爽やかポップチューン。このアルバムの中では、林原めぐみの歌い方もちょっと大人っぽさを出している。 後悔している主人公。ちょっと切ない曲ですね。

10. 恋のScramble Race

作詩:西脇唯 作曲:辛島美登里 編曲:村瀬恭久

作詞を西脇唯、作曲を辛島美登里というシンガーソングライターコンビの共作は、アレンジで大きく化けてくるね。 こちらも歌謡曲テイストを出しては、かなりインパクトのあるサウンド。林原めぐみの歌い方もかっこいいんだ。サビ最後の1フレーズがもう、歌謡曲なんだよね。

11. EL WAKT

作詩:西脇唯 作曲:山浦克己 編曲:中村康就

ラテンでカリビアンなモードを注入して、情熱サウンドで聞かせるポップチューン。どこかしら妖艶な林原めぐみのヴォーカルも伸びやかに響き渡ります。 アーティスティックな風を吹かせては、駆け抜けていきました。

12. BECAUSE

作詩・作曲:西脇唯 編曲:長谷川智樹

アルバムのラストは、西脇唯が作詞・作曲を務めたナンバー。イントロの弦楽演奏が美しく彩る始まり。 歌が始まると、ピアノをバックにしっとりと聞かせてくれます。ただ、曲としてはなんだか難しく感じ展開ですね。

3rd Album『Perfume』● '92/8/5 ('05/3/16) release

声優・林原めぐみの3枚目となるオリジナルアルバム。前作はアニメ関連など、タイアップのついたナンバーが中心でしたが、今作は全曲オリジナルナンバーで構成された12曲。 冒頭「メグミアイランド」なんて曲名で、いきなりパンチを効かせてきます。また、今作は本人が作詞を手がけるなど、意欲的な面も見せてきます。 ヴォーカルもさすが声優な面を覗かせるけれども、シンガー的な雰囲気でじっくりと歌を届けてきます。 まぁ、1番の注目は、ジャケットとブックレットですね。軽井沢を舞台に、様々な衣装を着ての撮影に臨んでいます。こちらもインパクトがありますね。さすが声優界のパイオニア。

1. メグミアイランド

作詩:松葉美保 作曲・編曲:西岡治彦

爽やかポップチューン。タイトルにパンチがあるけれども、アイドル手前ソングかな。可愛らしく、夏を彩る。

2. 眠れない街で

作詩:松葉美保 作曲・編曲:原一博

原一博が作曲・編曲を手がけたポップチューン。元気一杯な林原めぐみのヴォーカルと重なって、爽やかさを演出。 またまた南の島が登場してきます。ちょっと演技も入るような歌い方が特徴的だね。

3. 私にハッピーバースデイ

作詩:松葉美保 作曲:佐藤英敏 編曲:Vink

時代を感じさせるサウンドが展開するアップチューン。随分とワクワクさせてくれるけど、サビで一気に弾けていきそうだね。 あまりバースデイバースデイな感じがしないバースデイソング。

4. 優しさは贈りもの

作詩:木本慶子 作曲:三留研介 編曲:林有三

タイトルが優しく柔らかいね。バラードナンバーです。安らぎを感じさせるような心地よさとともに、林原めぐみのヴォーカルもさらりと軽やかに。 歌詞をじっくりと届けてくれるような、丁寧なヴォーカルを聞かせてくれます。

5. ポ・ト・フーが煮詰まる前に

作詩・作曲:松宮恭子 編曲:岩本政樹

「ポ・ト・フー」という表記には時代を感じさせますね。ポップで可愛らしいお料理ソングです。 「あなたが来るから一生懸命作りました!」という、ベタなんだけれども、愛くるしい1曲だね。

6. 9月の扉

作詩:木本慶子 作曲:石川kanji 編曲:岩本政樹

タイトルとは裏腹に、元気を出すようなポップチューン。夏から秋へと移り変わるようなテイストを出してくるサウンドに。 対して、林原めぐみのヴォーカルは、ちょっと硬いというか、逞しさを感じさせるかな。

7. HOW HOW BEAR

作詩・作曲:松葉美保 編曲:林有三

ドリーミングでおとぎの国のような雰囲気を出す、可愛らしいソング。随分とブリブリしたような歌詞だけれども、林原めぐみはしっかり丁寧なヴォーカルを聞かせてくれます。 サビは英語詞で、テンポが変わったりしては、なんか物語を聞いているようだ。

8. STRAY CAT

作詩:MEGUMI 作曲・編曲:原一博

林原めぐみが作詞を手がげたグルーヴロックチューン。原一博が作曲と編曲を担当し、攻撃的な音をガッツリとぶつけてくる。 勢いのある音とヴォーカルは挑戦的なナンバーに聞こえるね。

9. Growing Up

作詩:MEGUMI 作曲・編曲:原一博

こちらも林原めぐみ自身が作詞を手がけ、原一博が作曲と編曲を手がけたナンバー。ポップで元気いっぱいなナンバーだね。 サビは一気に華やかになるけれど、メロディパートからなんかギャップができたな。

10. 瞳に銀河

作詩:木本慶子 作曲:若林剛太 編曲:Vink

オリエンタルなフレーバーを取り込んだミディアムチューン。どこかしら神秘的な雰囲気と、1980年代風のアイドルらしさを出したサウンドがいい感じだね。 確かに、銀河感も出ている、クールな1曲です。ラストサビのクロスフェイドも決まったね。

11. Summer Vacation

作詩:木本慶子 作曲・編曲:原一博

タイトルそのまま、夏休みの歌。こちらもポップで軽やかに聞かせてくれるナンバー。 キラキラ眩しくて、華やかさが出ているね。サビも伸びやかなヴォーカルが元気いっぱいに広がります。

12. ハートの行方 -MEMORIES FOREVER-

作詩:松葉美保 作曲:佐藤英敏 編曲:Vink

林原めぐみのヴォーカルがクールで低めなところにまず驚かされた。サビでは、そのまま勢いよくダイナミックなヴォーカルが響き渡り、かっこよさをアピール。 今後の林原めぐみを予見させるような、キリッとしたナンバー。勢いがとにかく伝わってくるね。

7th Album『bertemu』● '96/11/1 ('05/3/16) release

人気声優、林原めぐみの7枚目となるアルバム。ここ最近のシングルヒット「Give a reason」「MIDNIGHT BLUE」「Going History」を含んだアルバムで、 そのほかに「新世紀エヴァンゲリオン」関連の「残酷な天使のテーゼ」「FLY ME TO THE MOON」などもカバーして収録。半分ベストアルバムな面も見せてくれる作品となりました。 シンガーな面で歌ったり、キャラクターに近い形でヴォーカルを聞かせてくれたりと、やっぱり声優としての力はすごいなと感じさせてくれますね。 楽曲の方は幅広く、イケイケドンドンなポップソングもあれば、じっくりと聞かせてくれるナンバー、さらに可愛らしいポップなナンバーもあったりと、いろいろ楽しませてくれます。 そして、自身が作詞を手がけた初のクリスマスソングもあったりと、とにかくヴァラエティ豊かな作品となっています。 初回盤は豪華写真集付きパッケージと、とにかく力の入れようがすごいですね。

1. Give a reason

作詩:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:大平勉

アニメ「スレイヤーズ NEXT」のオープニングナンバー。勢いのあるビートに乗せて、しっかりと言葉を届け流林原めぐみのヴォーカル。 思いの強さがキャラクターと重なるかのようだね。サビではキャッチーなエロディと前向きな歌詞が、これまた背中を押してくれるようだ。1990年台の林原めぐみを代表する曲でもあるかな。

2. Touch Yourself

作詩:MEGUI 作曲:佐藤英敏 編曲:添田啓二

ダイナミックなイントロを経て、妖しさを出すヴォーカル。さすが林原めぐみ、歌い方の使い分けも面白いほどにテクニシャンだね。 そして、本人作詞のナンバーでもあります。自分を大事に、自分を愛してというメッセージをダイレクトに届けてきます。

3. はなれていても

作詩・作曲:岡崎律子 編曲:光宗信吉 コーラス・アレンジ:岡崎律子

岡崎律子の作詞・作曲ナンバー。本人も久しぶりに歌ったとのこと。アルバムの中では、優しさ、柔らかさ、温かさが出ているソフトなバラードチューン。 ストレートなラブソングで、女性らしさを出して届けてくれる。

4. 残酷な天使のテーゼ <AYANAMI Version>

作詩:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之

説明不要のアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌。「AYANAMI Version」ということで、彼女がけ期中演じるキャラクター、綾波レイとして聞かせてくれます。 でも、あまり綾波らしさはなく、林原めぐみ本人が歌っています、なテイストだね。本家の高橋洋子バージョンよりも、かき鳴るギターとアグレッシヴなパーカッションで、ラテン要素を強めて。 ビートはあまり感じられないので、軽やかさが前面に出ていますね。

5. MIDNIGHT BLUE

作詩:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:五島翔

劇場版「スレイヤーズ」の主題歌。4つ打ちビートとゴリゴリの吠えるギターが、そしてべ0すがグルーヴィーに響き渡るアップチューン。 妖しさたっぷりな林原めぐみのヴォーカルが、壮大な世界を物語る。サビは爽快感とともに、祈りをするかのようなヴォーカルで、世界を作っていますね。 キャッチーなんだけれども、聞かせるタイプのナンバーかな。

6. まつりうた

作詩:MEGUMI 作曲・編曲:川井憲次

アニメ「BLUE SEED」のクライマックスに流れるメロディに、歌詞を本人が手がけて歌ったナンバー。アレンジや歌詞の内容にもこだわったという1曲。 和の要素を前面に出しては、トラディショナルな雰囲気も感じさせるね。そこにさらりと流れてゆくように。

7. 灼熱の恋

作詩:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:小野沢篤

「スレイヤーズ EX」のエンディング・テーマ。ラテンなモードで情熱的に弾けるアップチューン。 サビでは情熱モード炸裂で届けてくれます。林原めぐみのヴォーカルも、「あなたに愛してほしい」という思いがメラメラ伝わってきます。

8. -Life-

作詩・作曲:岡崎律子 編曲:岩本正樹 コーラス・アレンジ:岡崎律子

岡崎律子作詞・作曲のナンバーは、とっても華やかでとってもポップなミディアムナンバー。もうね、キラキラ眩しく輝いていますよ。 アコーディオンが麗しさを出しています。そして、林原めぐみのヴォーカルも、可愛らしさ全開で聞かせてくれますよ。アイドルやキャラクターなテイストを感じさせるね。

9. FLY ME TO THE MOON <AYANAMI Version>

作詩・作曲:Bart Howard 編曲:Toshiyuki Ohmori

こちらもアニメ「殷世紀エヴァンゲリオン」より。エンディングを飾った、スタンダードジャズナンバーを、林原めぐみがカバー。 こちらも「AYANAMI Versino」となっていますが、林原めぐみとしての歌唱になっているね。同じく、あまり綾波レイ感はない。 抑え目で、優しく語りかけてくるようなヴォーカルで、愛らしさを出してきます。

10. Shining Girl

作詩:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:五島翔

イントロからタイトルそのままに輝いているアップチューン。輝いて、眩しくて、爽やかな1曲。 サビも超絶キャッチーに羽ばたいているね。林原めぐみらしさを伝えてくるナンバーです。

11. Nostalgic Lover

作詩:有森聡美 作曲・編曲:光宗信吉

ゴリゴリなギターの音もポイントになるマイナー調のナンバー。 これがまた、クールで、音なテイストを出してくるんだ。林原めぐみのヴォーカルも、どこか力強くてたくましさが出ているね。サビもしなやかでかっこいい。

12. TOO LATE <NEW Version>

作詩:松葉美保 作曲・編曲:大森勉

グルーヴィーな打ち込みをバックに、しなやかに歌を聞かせてくれるアップチューン。どこかした異国感を出すクールなサウンドが、またかっこいいんだ。 「サヨナラ」をしては次へと進む、主人公の強い気持ちをダイレクトに聞かせてくれます。

13. Going History

作詩:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:小野沢篤

アニメの世界、勢いを出すようなイントロに、もうかっこよさが感じられるね。冒頭のギターのうねりがカッコ良すぎます。 歌詞がまた、すごいんだ。誰かの恋人を奪って、恋人になったけれども、その関係も終わってしまったと。そして、またすぐに他の人に恋をするという主人公。なんかすごいんだ。 まぁ、なんだかんだ、自分の人生ですよ。行くところまで行っちゃえ、という姿勢を感じるね。

14. Cherish Christmas

作詩:MEGUMI 作曲・編曲:光宗信吉

林原めぐみ、初となるクリスマスソング。自身で歌詞も書き上げては、季節を彩ってきます。 グルーヴィーで軽やかに、そして、コーラスも加わって、寒さを吹き飛ばしてくるようだね。1番では1人のクリスマス、2番は2人のクリスマス。この主人公の気持ちの違いがわかりやすいんだ。

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