album

1st Album『A Peacetime Boom』● ’89/5/21 ('05/8/3) release

THE BOOM、記念すべきデビューアルバム。ホコ天出身ならではの勢いや力強さがダイレクトに伝わってくるね。スカをベースにしたロックは、お祭り騒ぎのごとく、楽しさを伝える。 デビューシングル「君はTVっ子」なんてコミカルな曲もあれば、後の名曲にも挙げられる「星のラブレター」なんて甘い曲も聞かせてくれる。 実に音幅が豊かなバンドだよね。特に、クライマックスを飾るM-11「虹が出たなら」は、宮沢和史が自分らしさを出せたという歌詞にも注目。彼ならではの視点で、THE BOOMの持つ力を感じさせる。 ジャケットもまたいいよね。温かさがあって。写真家、ハービー山口によるものなんだけれども、女の子も、肩車する宮沢和史も温かさがにじみ出ていて印象的です。 ちなみにアルバムタイトルは、「戦争景気」を意味する「A wartime boom」の反対を示しています。こういうところから、すでにTHE BOOMの、宮沢和史の社会的な面が出ていたんですね。 2005年にリマスター盤を一気に発売。さらに、ボーナストラックとして、シングル「それだけでうれしい」のカップリングだった「愛のかたまり」を収録。これは粋な計らいだね。

1. CHICKEN CHILD

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

エネルギーを爆発させるかのように、弾けまくっていますね。ストリートの力を放出するかのようだ。勢いあふれるロックチューン。 宮沢和史もシャウトするかのように、荒ぶるヴォーカルを聴かせる。THE BOOMのロックを、ギュッと凝縮したようなナンバーだね。

2. SUPER STRONG GIRL

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

冒頭からうめき声というか、唸り声。これがスーパーストロングガール? ハーモニカも登場。器用な宮沢和史です。ストーリー性のある歌詞で楽しませてくれる、アップテンポのロックチューン。ウキウキわくわく、恋心が爆発しているかのようだ。

3. 都市バス

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

イントロからリズミカルで、トリッキーな印象も与えるスカロックチューン。バスに乗って、妄想を繰り広げるような内容かな。 宮沢和史の歌い方もユニークだね。また、歌詞もとっても不思議な世界。3分にも満たないんだけれども、かなり濃厚な世界観が出ています。

4. きっと愛してる

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

アップテンポのスカロックチューン。前曲と続けて聴いても、なんら違和感のないサウンドだね。君のことを愛しているんだろうと、自分に確認しています。 コップや缶が散らばって、新宿見たいという表現の仕方が独特でいいですね。

5. 星のラブレター

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

イントロなどで印象的なハーモニカが登場する、ゆったりミドルテンポのスカロックチューン。 裏打ちビートと親しみのあるメロディに引き込まれますね。そして、何より宮沢和史の深みのある、愛を伝えるストレートな歌い方もいい感じだ。 後に色々な人がカバーをするほどの名曲は、デビューアルバム「A Peacetime Boom」からのリカットシングル。

6. 君はTVっ子

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

THE BOOM、記念すべき1枚目のシングルナンバー。勢いよく音を聴かせるロックチューンです。少々スカテイストを出しては、軽やかに演出。 TVに夢中の君に、こっちを向いて欲しくって、気を引こうとする頑張る主人公の歌。かなり斬新といいますか、これが本来のTHE BOOMの持つ力なんだよね。 バンジョーなんかも入ってくるけれど、間奏のギターが物を言います。

7. おりこうさん

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

冒頭から咳き込む演出で面白さを出す、リズミカルなロックチューン。親の期待を背負って、利口に生きるんだけれども、やっぱり窮屈を感じる主人公の物語。 弱虫でわがままで過保護。なんだかグサッと胸に刺さるようなフレーズがたくさん。YES?NO?結局どっち?

8. 不思議なパワー

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

ドッッシリと力強さを出したミディアムテンポのロックチューン。宮沢和史の、伝えるような力強い歌い方が、ストレートにぶつかってくる。 作り込まれたメロディは、サビに向かって引き込む力を放つ。君の存在が大きいのは、君が僕にくれる力。不思議なパワーだ。

9. 雨の日風の日

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

「ヘイ!」と始まる、勢いあふれるスカロックチューン。 ウキウキわくわく楽しんでいる様子が伝わってくるね。前半は歌パート、後半はバンド演奏で盛り上がりますよ、ヘイ!

10. ないないないの国

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA SONG COMPOSED BY 小沢元 & THE BOOM ARRANGED BY THE BOOM

こちらは疾走感たっぷりのロックチューン。掛け声の威勢がいいね。THE BOOMの熱な部分が出まくっています。 でもって、キャッチーに進行。ノリがとにかく出てて、圧倒されますね。

11. 虹が出たなら

SONGS & LYRICS WRITTEN BY MIYA ARRANGED BY THE BOOM

アルバムのラストを飾るアコースティックベースのナンバー。宮沢和史の書く詩に温められたり、ドキッとさせられたり、突き刺さったりするね。 現実と幻想をうまく織り交ぜて聞かせてくれます。サウンドは軽く、言葉は重く。このバランスを表現できるところが、THE BOOM、宮沢和史の武器ですね。 ラストのカントリーな雰囲気が、またいい感じだ。

12. 愛のかたまり

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

ハーモニカの音がしみじみさせてくれるイントロ。宮沢和史のヴォーカルも、随分とおおらかに。粘り気が出ているけれども、包容力があって、いいね。 「ありがとう」という感謝の言葉が、」より一層深く伝わってきます。

2nd Album『サイレンのおひさま』● ’89/12/1 ('05/8/3) release

デビューアルバム「A Peacetime Boom」から、わずが半年でリリースされたTHE BOOMの2枚目のオリジナルアルバム。 前作の1stと対を成す、2枚でTHE BOOMの両面を見ることができるという位置付けだそうです。 ベースとなるスカロックサウンドを軸に、このアルバムでは社会に深く入り込んだ宮沢和史の歌詞が印象的ですね。 少年少女の犯罪や戦争、天安門事件など、社会情勢を取り入れて、社会派のTHE BOOMを聞くことができます。 もちろん、鋭く切り込んでいながらも、温かく包み込んでくれるような曲もあり、特に矢野顕子とデュエットを想定して作られた「釣りに行こう」など、 ハードな面、ソフトな面、いろいろと楽しめる作品でもあります。お日様のサイレン、危険信号が放たれたナンバーの数々ですね。 2003年にはリマスターされて、ボーナストラックを収録。ライブトラックでもある「僕がきらいな歌」を収録。

1. ミ・ソ・ラ・SKA (Instrumental)

作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

おしゃべりでスタート。そして、THE BOOMの本領発揮のスカチューンを投入。インストナンバーで魅了してきます。 ホーンセクションで本田雅人が参加しているところにも注目。勢いに乗って、次曲へバトンタッチ。

2. FISH DANCE

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

勢いそのままスカロックを展開するナンバー。もうね、勢いに身を委ねて弾けまくりだね。ハイテンションのTHE BOOM。 アルバムのタイトル名も歌詞に登場するなど、核を担うような曲だね。

3. ダーリン

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

ゆったり聴かせるロッカバラード。THE BOOMの温かさの出たサウンドとは裏腹に、歌詞は社会性に満ちている。 核などを扱っては切り込んできたね。宮沢和史の鋭さが歌詞に表れています。何もない未来を2人で生きていくという、冷たさのあるお話。

4. 釣りに行こう

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

宮沢和史が矢野顕子とのデュエットを想定した書いた曲だそうで。ゆったりサウンドに委ねるように、愛しさと鋭さを出したナンバー。チェロの音が優雅に響いています。 ふわふわしたサビのメロディは、なるほど矢野顕子も器用に歌いそうだね。実際、この後にデュエットも実現するんですよ。すごいね。

5. 僕のヒーロー

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

疾走感のあるロックチューン。TVの向こうのあなたが僕のヒーロー。 人気者の力を頼りにする主人公の気持ちを歌っています。激しさのある宮沢和史の歌いっぷりがいいね。

6. オレンヂジュース

作詞:MIYA 作曲:TAKASHI 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

イントロからハイテンションなアップテンポのロックチューン。1番の歌詞だけではわからない。2番以降で意味が出てくる曲だね。 戦争に負けて、空腹時にオレンヂジュースを飲んで満たそうとしているんだね。しかし、全ての力を爆発させるような音だね。

7. 晩年 -サヨナラの歌-

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

ミディアムテンポのナンバー。冒頭から「サヨナラするよ」と、自殺を連想させる歌詞が衝撃的なナンバーだね。 嘘をつきたくないから自ら命を断つという、決断させる社会に意を発するような曲だ。 本当にそれでいいのだろうか。「僕を見つけて」と、助けも求めているんだよね。いろいろと考えてしまう歌詞です。

8. 僕はぬけがらだけおいてきたよ

作詞:MIYA 作曲:TAKASHI 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

ピアニカの音がフランスあたりを思わせる優雅ナンバー。 3拍子で、まるでシャンソン。お上品な曲をバックに、宮沢和史が歌い上げる。1分半ちょっとなのに、とっても濃密な曲です。

9. なし

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

ひらがなで書くと、インパクトがあるね。梨の歌です。宮沢和史の歌い方も、どこかしらカラッとしているね。バンジョーの音もいい味を出しています。 イケメンに嫉妬する男の話。元気が無くて落ち込んでいるときに、梨を食べて元気を出せという気遣いを感じさせるナンバー。キャッチーさが出ていて、いい感じだね。

10. みにくいあの娘

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

タイトルにインパクトがありますね。頭のパーツをいろいろと例えて、褒めて褒めて褒めまくる1曲。 そんな女の子が宗教にはまったみたいで、そこからの脱却を願う主人公です。近年はびこる新興宗教へのツッコミが入る1曲だね。

11. 町の郵便屋

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

軽快ロックサウンドに乗せて聞かせてくれるナンバー。あの娘の手紙を早く届けておくれよ、とお願いしているんだけれども、ポストはギュウギュウという内容。 気持ちが高ぶるように、後半の演奏は華々しく花開いています。

12. 気球に乗って

作詞・作曲:MIYA 編曲:THE BOOM Produced by THE BOOM

宮沢和史の歌詞の深さや鋭さで惹きつけるナンバー。僕は不必要と歌う、この切なさ。アコースティックをベースにした、ゆったりバラードなんだけれども、 この濃密な世界は唯一無二だね。THE BOOMだからこそ、宮沢和史だからこそ描ける詩の世界です。

13. 僕がきらいな歌

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

渋谷公会堂でのライブトラック。ゆったりロックで、会場内に音が溢れて流れて行きます。 伸びやか宮沢和史のヴォーカルが響き、どっしりとバンドの演奏を聴かせてくれる。ライブバンドとしての力を、思う存分に味わえるトラックですね。

3rd Album『JAPANESKA』● '90/9/21 ('05/8/3) release

THE BOOM、3枚目のオリジナルアルバムは、前作「サイレンのおひさま」から約8ヶ月ぶりとなる作品。タイトルは「ジャパネスク」と「スカ」を組み合わせた造語。 日本を意識した部分は、オープニングのナンバー「100万つぶの涙」から感じられるね。沖縄テイストを前面に、ヨナ抜き音階を取り入れた楽曲から幕を開ける。 しかし、三線ではなく三味線というところで、まだまだ沖縄サウンドには足を踏み入れた段階なんだろうね。 同様に、「からたち野道」も、沖縄や戦争を思わせる歌詞に、宮沢和史の伸びのあるヴォーカルが響き渡る。 シングル「逆立ちすれば答えがわかる」や「中央線」を含む全10曲は、THE BOOMの示す道を体現するかのようだね。 ブックレットに記載された宮沢和史の言葉も、痛く突き刺してくるようだ。皮肉や社会への批判、戦争や平和、そして日常。様々な要素を詰め込んでいます。

1. 100万つぶの涙

作詩・作曲:宮沢和史

冒頭から三味線を聞かせては、その後にヨナ抜き音階の沖縄民謡テイストで聞かせるロックチューン。陽気な宮沢和史の歌い方にインパクトがあるね。 生と死を宮沢和史ならではの視線、表現で聞かせてくれます。掛け声もかけたくなるようなサウンドで、アルバムのオープニングから引き込まれますね。

2. 過食症の君と拒食症の僕

作詩・作曲:宮沢和史

イントロからハイテンション。フィドルやアコーディオンの音で。カントリー/アイリッシュテイストを出してきた。 そして、とにかく言葉の波が押し寄せてくる。この言葉の量が、過食気味でお腹いっぱいだ。宮沢和史の歌い方も、随分とユニークだね。ハイテンションです。

3. 逆立ちすれば答えがわかる (REMIX)

作詩・作曲:宮沢和史

シングルにもなったナンバー。スカテイストを前面に出して、THE BOOMの本領発揮かな。ホーンセクションも吹き荒れては、勢いを出す。 宮沢和史の歌い方も随分とインパクトがあるし、歌詞にも皮肉が入っていて、面白いね。要は考え様ということですよ。

4. 川の流れは

作詩・作曲:宮沢和史

レゲエビートを彷彿とさせるグルーヴィーなミディアムチューン。懐かしさのあるメロディは、日本古来の情緒豊かさを感じさせてくるようだ。 不変な川の流れとともに、何もできない自分の無力さを嘆くような歌詞が、グサッと胸に突き刺してくるようだ。

5. 中央線

作詩・作曲:宮沢和史

ゆったりアコースティックサウンドをベースに聞かせるバラードナンバー。宮沢和史の深みのある歌詞と、伸びやかなヴォーカルが優しく温かく響き渡る。 後半では弦楽四重奏も加わって、ダイナミックに聞かせてくれます。もともとは「逆立ちすれば答えがわかる」のカップリングナンバーだったけれども、 のちにこちらをメインにしてシングルカットし直した珍しいナンバー。矢野顕子など多くのアーティストにもカバーするほどに支持され、名曲に挙げられるまでになりました。

6. 夜道

作詩・作曲:宮沢和史

3拍子のナンバー。随分と軽い宮沢和史の歌い方が気になります。この曲では、大正琴を取り入れているみたい。そんな工夫もあります。 楽曲自体、随分と面白いストーリーは、まるで昔話のような、怖い話のような。夜道ではいろんなことが起こるんだよ、という教訓かな。

7. ウキウキルーキー

作詩:宮沢和史 作曲:小林孝至、宮沢和史

タイトルさながら、音もウキウキしています。ポップに弾むロックチューン。本田雅人や村田陽一など、ホーンで参加しているところにも注目。 歌詞は随分とおじさんが登場してきますね。怖いけれども、それを宮沢和史なりのストーリーで仕上げてきました。

8. おうちバイバイ

作詩・作曲:宮沢和史

若干、レゲエビート/ダブの要素を出しているミディアムナンバー。サックスの音も印象的だね。宮沢和史の熱唱する声もインパクトがあります。

9. ルティカ

作詩・作曲:宮沢和史

アコースティックギターの始まりで、宮沢和史の熱唱。バンドサウンドが入ってからは、宮沢和史が声をちぎるようにして、熱を与えるように声を届ける。

10. からたち野道

作詩・作曲:宮沢和史

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。ピアノの音色が印象的ですね。戦争をテーマに書かれた宮沢和史の歌詞。そして、ヴォーカルが壮大に広がって行く。 後半では、和太鼓や三味線の音も入ってくて、沖縄テイストも出してくる。和を前面に出してきた感じかな。 この曲に幽霊の声が入っていると、心霊特集番組で話題になりましたが、なんでもないバックのコーラス、かけ声ですよ。

11. 恐怖の昼休み

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

Mini Album『D.E.M.O.』● '91/3/21 ('05/8/3) release

THE BOOMがメジャーデビューする前に発表していた楽曲を、今のスタイルで演奏すると言う企画盤。 デビュー前に、すでに宮沢和史の世界が確立されていたと言わんばかりにセンスが出ていたり、まだまだ若さがあったりと、なかなか面白いね。 これ、当時の音源も是非とも聴きたくなります、「TAKE IT EASY」が7分くらいあるんだけれども、全く長さを感じさせない不思議さ。まだまだ、THE BOOMとしての可能性を秘めた作品ですね。

1. GET ME, YOU

Written by MIYA Arranged by THE BOOM

伸びやかな宮沢和史のヴォーカルの包容力とメッセージに、ガツンとしたバンドの演奏がうまく溶け込む。 突如、鋭く力強いヴォーカルに変身しては、説得力を伝えてきた。ラストのガムシャラ感、必死感の出た歌い方もなかなかいいね。さらにギターがエッジを効かせては鮮やかに響きます。

2. 誰も知らない

Written by MIYA Arranged by THE BOOM

ファンキーソウルな1曲で、随分と陽気な雰囲気が伝わってきます。ベースの音が随分と前に出ていて、グルーヴィーだよね。 ホーンセクションもいい感じに吹き荒れています。その中に小林孝至も参加しているとは。

3. Free Time

Written by MIYA Arranged by THE BOOM

渋さがあって、ジャジーな雰囲気がとってもおしゃれな3連バラードナンバー。 進むに連れて壮大になったり3拍子が4拍子に変わってロックなアレンジになったりと、変化を楽しむことができる、まさしくフリーな1曲。

4. TAKE IT EASY

Written by MIYA Arranged by THE BOOM

THE BOOMらしさをダイレクトに伝えるロックチューン。おおらかで伸びやかに歌う宮沢和史のヴォーカルも印象深いね。 歌詞もまた、宮沢節の片鱗を見ることができるような、シンプルさがあるね。何はともあれ、後半の演奏でしびれます。全く長さを感じさせない7分の旅。

4th Album『思春期』● '92/1/22 ('05/8/3) release

THE BOOM、フルアルバムとしては、前作「JAPANESKA」から1年4ヶ月ぶりとなる4作目。 「思春期」と言うタイトルにインパクトを感じますが、この時期の衝動的な思いのように、ダイレクトな音使いで届けるバンドサウンドがとっても印象的です。 そして、ロックだけにとらわれず、スカやレゲエ、さらには沖縄ミュージックも取り入れて、THE BOOMの変幻自在な面もうかがい知ることができます。 後にも先にも、THE BOOMの代表曲「島唄」のオリジナルバージョンが収録されているぶん、この曲だけどうしても目立ってしまうんだよね。 けれども、そのほかの曲もエスプリや現代社会の皮肉めいた歌詞など、作詞家・宮沢和史のセンスも光る作品です。冒頭からの4曲流れが、とにかく濃くて、ものすごいインパクトがあります。

1. 思春期

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。ヘビィな音使い、エッジの効いたギターの音といい、とにかく尖った印象を与える1曲。 思春期のごとく、アグレッシヴに弾けまくり、荒々しい音がカッコよく伝わってくるんだ。

2. 子供らに花束を

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

スカビートを取り入れたナンバー。このメロディラインや音使いが、THE BOOM、宮沢和史らしさを伝えてきます。 冒頭サビで全てを持って行かれたようなインパクトがあるな。それでいて、言葉の重みがすごく出ている1曲だね。生と死を扱った詞に注目。

3. ひのもとのうた

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

沖縄テイストを出したチャンプルーロック。でもって、当時の日本を揶揄する可能ように、バッタバッタと斬り捨てる宮沢和史の歌詞がいいね。 歌い方も、どこか陽気で、どこか嘆きのようにも聞こえます。

4. みちづれ

作詞:宮沢和史 作曲:小林孝至・宮沢和史 編曲:THE BOOM

スカをベースにした、ごちゃ混ぜロックチューン。色々とツッコミ所がある衝撃ナンバーで、まさかこの曲をシングルとしてリリースするとは、すごいな。 宮沢和史のヴォーカルも、いつも以上にハイテンション。人生はイバラ道であり、獣道であり、トライアスロンである。道連れという表現で、 ずっと一緒に言いようという気持ちを表すラブソングです。斬新。

5. きょうきのばらあど

作詞:宮沢和史 作曲:小林孝至 編曲:THE BOOM

ブラスがイントロから華やぐナンバーは、バチコンとドラムの勢いも伝わってくるスカロック。 タイトルが「バラード」ではなく、ひらがなで「ばらあど」と表記されているところがポイント。 歌詞の中では、カタカナ表記なんだけれどね。この曲も、現代社会を皮肉るような、宮あわ和史の歌詞が突き刺してきます。確かにある意味、凶器でもあり、狂気だ。

6. 星を数えているうちに

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

ざらっとしたギターの音がさらさら流れるバラードナンバー。ゆったりとした味わいのある宮沢和史のヴォーカルが包み込んでくれるような優しい1曲だね。 ハーモニカの音色も効果的です。THE BOOM流「見上げてごらん夜の星を」みたいな印象だな。

7. 憂鬱なファーブル

作詞:山川浩正・宮沢和史 作曲:山川浩正、宮沢和史 編曲:THE BOOM

イントロから楽しい印象が伝わってくるポップなロックチューン。あれ、ちょっと声の雰囲気が違うな、と思っていたら、山川がヴォーカルを担当。 曲の方は、爽やかさたっぷりで、それにあった歌詞が躍る1曲。うん、THE BOOMのポプな面がよく表れているね。

8. そばにいたい

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

ゆったりとしたサウンドが心地よさを出すミディアムナンバー。 どこかしらTHE BOOMのリゾートロックな雰囲気で、爽やかで瑞々しい1曲だね。歌詞もシンプルなラブソング。宮沢和史のヴォーカルも、とっても伸びやかに響き渡る。

9. 島唄

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

言わずと知れたTHE BOOMの代表曲。発表当初は、アルバムの中の1曲で、標準語バージョンで聴かせてくれます。 イントロのギターの音から始まり、三線の音を経て、ヨナ抜き音階で作り上げた心地よいメロディが染み渡ります。 宮沢和史も、海人島人のような雰囲気があって、なるほど沖縄生まれと間違われてもおかしくないね、山梨県人だけれども。 この後、沖縄県限定で、ウチナーグチ・ヴァージョンでリリースされたり、その口コミが広がってシングルカットさえて大ヒットを記録したりと、大きな転機を迎えた曲でもあります。

10. サラバ

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

アルバムのラストを飾るのは、裏打ちビートが心地よいレゲエ/ダブ/ラヴァーズロックなナンバー。 ゆったりとしたサウンドに乗せて、新たな人生の門出を歌います。別れの悲しさ、寂しさは伝わってこないね。 むしろ、この先の人生がワクワクしているような雰囲気が出ているね。印象的なキーボードの音は、朝本浩文です。

11. 島唄(ウチナーグチ・ヴァージョン)

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

Best Album『THE BOOM』● '92/9/21 release

THE BOOM、初となるベストアルバムは、メジャーデビューしてから今までリリースした作品の中からの選曲。 シングルコレクションではなく、アルバムからの選曲もあるので、とっても充実している内容です。 デビュー曲「君はTVっ子」が収録されていなかったりしますが、シングルもアルバム曲も、変わらず魅力があるナンバー盛りだくさんです。 「星のラブレター」や「中央線」などの初期作品や、矢野顕子とのデュエットシングル「釣りに行こう」、沖縄テイスト溢れたナンバー「島唄」「からたち野道」「ひのもとの歌」などなど、 ロックや沖縄などのかでゴリがあるけれども、その全てを見事に浸透させて届けてくれるジャンルレスなバンド、THE BOOMの活動をギュッと凝縮。 非常にバランスの良い選曲で、初期THE BOOMのいいとこ取りです。

5th Album『FACELESS MAN』● '93/8/21 ('05/8/3) release

THE BOOM、通算5枚目となるオリジナルアルバム。シングル「島唄」がヒットしている中でも、全く自由なサウンドアプローチで仕掛けてくる意欲作。 特に、シングル「月さえも眠る夜」では朝本浩文、「真夏の奇蹟」では久保田麻琴などとのコラボ、そして「有罪」ではセルフプロデュースを行うなど、色々と衝撃を送り込んできたTHE BOOMです。 沖縄やインドネシアの「ケチャ」を取り入れた「いいあんべえ」で始まり、Ram Jam Worldプロデュース「YOU'RE MY SUNSHINE」、ラップとポエトリーリーディングを取り入れた「YES MOM!」、 ゆったりと聴かせてくれるバラード「つばき」などなど、様々な音楽を聴かせてくれます。 なんだか、THE BOOMの過渡期にも思えるけれども、この後にブラジリアンテイストを取り入れた「極東サンバ」で大きな転換期を迎えると思うと、 このアルバムがまだまだ可能性を秘めていたんだなと思えます。ジャケット写真がインパクト大ですね。

1. いいあんべえ

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:KUBOTA MAKOTO, MIYAZAWA KAZUFUMI Produced by KUBOTA MAKOTO

イントロからやられますね。沖縄テイストの始まりから、いきなりエスニックな音、インドネシアの「ケチャ」を持ってきて、 さらに歌が入ってくると、どっぷりグルーヴィーな打ち込みを投入したきた沖縄トラック。THE BOOMもとより、宮沢和史の才能が爆発しているような、 とにかくインパクトのあるナンバーです。アルバムのオープニングから、攻めてきますね。間奏でのエネルギッシュなギターの音も、いい感じです。

2. YOU'RE MY SUNSHINE

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:R.J.W., MIYAZAWA KAZUFUMI Produced by R.J.W.

イントロからブラスが響き、THE THRILLの面々が大活躍。グルーヴなトラックは、なんとRam Jam Worldのプロデュースです。 ファンキーな面を出しては、かなりアグレッシヴに攻めてくる1曲。宮沢和史のヴォーカルも弾けています。とにかく熱いナンバーだね。

3. 真夏の奇蹟

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:KUBOTA MAKOTO, THE BOOM Produced by KUBOTA MAKOTO

THE BOOM、12枚目のシングルナンバーは、とっても爽やかに聴かせるポップチューン。 宮沢和史のヴォーカルは、とにかく伸びやかなのに何かを秘めたようなソフトな歌い方だね。サビではとにかく美しく爽やか。キャッチーなメロディも伸びやかに広がってゆく、まさしく奇蹟な1曲。 コーラスでDICK LEEが参加しているところにも注目。アジアンテイストをこういうコラボで表してきたのかな。

4. 有罪

作詞:宮沢和史 作曲:小林孝至 Arrangement:THE BOOM Strings Arrangement:SAITO NEKO, MIYAZAWA KAZUFUMI Produced by THE BOOM

このタイトルが、随分と衝撃的なTHE BOOM、13枚目のシングルナンバー。蓋を開けてみると、じっくりと聴かせてくれるバラードナンバーだった。 なんだろう、この世界観、詩の壮大な雰囲気。宮沢和史の歌詞の力が、とてつもないね。その歌詞を見事に際立たせる小林孝至のメロディの力もすごいぞ。愛は有罪、巡り会うことも有罪。

5. 雪虫

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:MIYAZAWA KAZUFUMI Produced by THE BOOM

まず、この歌い方はなんなのか。今にも消えてしまいそうな声。 衝撃。そして、じっくりと進むかと思いきや、所々で入ってくるドカドカとした音がこれまたインパクト大。宮沢和史自身がアレンジを手がけているところにも注目。

6. 18時 (Remix)

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:THE BOOM Produced by R.J.W.

ダブ/レゲエなテイストで聴かせるナンバーは、朝本浩文プロデュース。なるほど、Ram Jam World路線な音で、心地よさを聴かせる1曲だ。 こういう音をTHE BOOMにももたらすとは、なかなか面白いね。夕方18時の情景の描き方が独特です。潮が引き始め、死んだ魚は海へと還る。そして、僕も帰る。

アルバムでは、リミックスバージョンとして、Ram Jam Worldプロデュースで収録。よりアグレッシヴになり、ビートが襲いかかってきます。

7. Honey! Your turn

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:THE BOOM Produced by THE BOOM

ファンキーに暴れまくりのTHE BOOM。全編英語詞で、THE THRILLのホーンセクション隊の音も弾けまくっています。 「I'm going crazy」という歌詞が、そのまま曲を表しているね。

8. 目覚めのメロディー

作詞・作曲:山川浩正 Arrangement:UEDA TADASHI, THE BOOM Produced by THE BOOM

ハーモニーが優雅に舞って幕明けたかと思いきや、裏打ちギターがンジャンジャと入ってきて、心地よさを出すナンバー。 山川のヴォーカルも、とっても伸びやかでおおらかだね。心地よい目覚めを誘ってくるかのような曲だ。

9. 帽子の行方

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:KUBOTA MAKOTO Strings Arrangement:JENNY CHIN Produced by KUBOTA MAKOTO

ゆったりと聴かせてくれるバラードナンバー。宮沢和史の包容力のあるヴォーカルに、うっとり包み込まれてゆく。 ピアノも際立つ美しさ。シンプルなメロディとストリングスが飾った音使いで、バラードが盛り上がります。ゆったりゆっくり聴かせてくれるひと時。

10. Black Guitar

作詞:宮沢和史 作曲:小林孝至 Arrangement:THE BOOM Produced by THE BOOM

タイトルさながら、ギターがものを言う。ギュインギュインとエッジを効かせて、飛ばしまくり。 全編英語詞のナンバーで、宮沢和史もシャウトしながら歌っています。尖っています。THE BOOMのロックな面を思う存分に見せる1曲。

11. YES MOM!

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:R.J.W., MIYAZAWA KAZUFUMI Produced by R.J.W.

随分とおしゃれなテイストの始まりだ。しかし、蓋を開けてみたら、なんとラップ/ポエトリーリーディングで、宮沢和史が攻めてきます。 音も濃いんだけれども、やっぱり言葉の濃さが先に入ってくるね。宮沢和史の毒が、じわじわと効いてきます。

12. 祝日が一日もない町

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:THE BOOM Produced by THE BOOM

アグレッシヴでアップテンポのロックチューン。勝手な思い込みで、バラードかと思ってしまうタイトルだけれども、 走り抜けていきます。ブラスも効果を添えて、セクシーな音を加える。しかし、歌詞は宮沢和史が世相を斬ったりしていて、インパクトがありますね。社会にメスを入れてきます。

13. 幸せであるように

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:THE BOOM Produced by THE BOOM

手拍子で始まるアカペラナンバー。次第にハモンドオルガンの音が出てきて、女性ヴォーカルも加わって、 ゴスペルテイストで聴かせてくれる。幸せとは何か、改めて問いただすようなナンバーだね。シンプルさが出ていて、みんなで1つになって歌いたくなるような曲。

14. 月さえも眠る夜

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:ASAMOTO HIROFUMI, MIYAZAWA KAZUFUMI Produced by ASAMOTO HIROFUMI

ベストアルバム「THE BOOM」発表後となるシングルナンバーは、朝本浩文がプロデュースを手がける、 ゆったりミディアムグルーヴチューン。ダブ/レゲエテイストを盛り込んで、伸びやかな宮沢和史のヴォーカルが響き渡る。 それをバックアップするかのように、バックの音も月夜のように幻想的。地味目なんだけれども、心地よさが際立つ作品だね。

15. いいあんべえ (毛遊び)~唐船ドーイ (沖縄民謡)

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:THE BOOM, CHAMPLOOSE Produced by THE BOOM

沖縄テイストを出した「いいあんべえ」と、沖縄民謡の「唐船ドーイ」をメドレーで、聴かせてくれます。 ライブのようなテイストがいいね。ちゃんぷるーずも参加して、盛り上がっている様子が伝わってきます。後半なんて、お祭り状態。フェイドアウトでも、祭りは続く。

16. つばき

作詞・作曲:宮沢和史 Arrangement:FEBIAN LEZA PANE, MIYAZAWA KAZUFUMI Produced by THE BOOM

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。二胡が登場して、しなやかさを出したイントロに引き込まれます。 シンプルな言葉とメロディで進むナンバーは、嫁ぐ娘へ贈る歌。アコースティックな音が温かく、包み込んできます。どこかしら、「知床旅情」な雰囲気も。

17. deja vu

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

THE BOOM meets ボサノヴァ。おしゃれなカフェサウンドで、まったり気分に浸ります。本多俊之のSoprano Saxがまた、間奏でおしゃれに踊ります。 心地よいね、うん。ただ、THE BOOMらしくなく感じてしまうのは、まだブラジル熱にどっぷり浸る前だからかな。

18. 18時

作詞:宮沢和史 作曲:宮沢和史 編曲:THE BOOM

Remix Album『REMIX MAN』● '93/12/12 ('05/8/3) release

THE BOOM、初となるリミックスアルバムは、「いいあんべえ」「18時」の2曲を3人のリミキサーが料理。 ともにオリエンタルな要素があって、沖縄だサンバだと、様々な音を聞かせてくれるのと同時に、久保田麻琴や朝本浩文がプロデュースを手掛けていたので、こう言うアプローチ方法もあるんだなと。 4つ打ちのクラブミックス風トラックで踊らせる「いいあんべえ」が見事にマッチしていたり、どっぷりダブテイストで心地よく表現する「18時」 に引き込まれたり。 そして、リミックスらしさがきちんと伝わってきて、面白い作品であります。欲を言えば、もう少し多くの作品をバリエーション豊かにリミックスして欲しかったかな。

1. いいあんべえ (New Jack Mix)

Mixed by Bally Sagoo

New Jack Swingよろしく、アーバンポップなビートで味付けされたクラブミックスでお送りするトラック。 でもって、不思議とマッチしているから、なんだか笑ってしまうな。いや、もちろんかっこいいんだよ。グルーヴィーな沖縄を感じさせます。

2. 18時 (On The Brock Of Nature)

Mixed by Mad Professor

これぞMad Professorなダブミックス。どっぷりどっぷり、ベースを効かせては、 浮遊感たっぷりのトリップトラック。ここちよいを通り越すナンバーです。

3. いいあんべえ (The Boombay Mix)

Mixed by Bally Sagoo

4つ打ちビートで、よりグルーヴィーに。M-1のリミックスよりも、鮮やかさを増してきました。 ポップさも前面に出ているね。曲本来の持ち味と、リミキサーの業が見事に絡み合う。

4. 18時 (EBB Tide)

Mixed by Mad Professor

M-2同様に、Mad Professorが仕掛ける浮遊感たっぷりのダブミックス。 もう、ほとんどヴォーカルも入っておらず、ベースの音の深さを堪能できる感じで展開。どこか深く深く沈んでいきそうだ。

5. いいあんべえ (Gado Gado Mix)

Mixed by Wiwied S.

オリジナルのトラックに深い音を加えたようなディープなトラック。 渋いんだけれども、聴きやすい仕上がりだね。ブラック要素も出ていて、なかなかかっこいいです。

6th Album『極東サンバ』● '94/11/21 ('05/8/3) release

THE BOOM、通算6枚目となるオリジナルアルバム。前作「FACELESS MAN」を経て、今回kはワールドワイドなサウンドを展開。 サンバやボッサ、ジャズなどをベースに、シングル「brangkat -ブランカ-」で聞かせてくれたインドネシアのケチャや、「帰ろうかな」で聞かせてくれた祭りばやしなど、 様々な音をミックスしては、唯一無二のTHE BOOMの世界を聞かせてくれます。そして、宮沢和史のヴォーカルの包容力や温かさがまた、いいんだな。 ジャケットのインパクトも大なんです。極東、アジアの東の果てで奏でられるサンバで大盛り上がり。 初回盤は縦長パッケージで、さらにインパクト大。ミニ写真集のような作りで、見応えがあります。

1. Human Rush

作詞・作曲:宮沢和史

冒頭からベースのうねりが気持ちいい、サンバロック。宮沢和史も随分と気持ちよさそうにヴォーカルを聴かせてくれます。 軽やかで熱い風が吹き荒れていますね。間奏ではギターもキーボードも弾けまくり。そして、やっぱり全体を彩るブラスの力が大きいな。

2. 風になりたい

作詞・作曲:宮沢和史

この曲もサンバ一直線。そこに宮沢和史の歌詞がまさしく、風の如く響き渡る。「生まれてきたことを幸せに感じる」。 当たり前のことを当たり前として思わず、感謝している歌詞がみんな気づかされるんだよね。パーカッション軍団と、コーラスワークの厚さがモノをいうナンバーです。 アルバムからシングルカットされては、後世に語り継がれるような、たくさんカバーされるほど、名曲になりました。

3. TOKYO LOVE

作詞・作曲:宮沢和史

ジャジーなトラック。ベースの踊るサウンド。ブラスが吹き荒れては、クールさを漂わせる曲。 全体的には夜の東京がぴったり。サビに入ると、ラテンモードが全開だね。ラテンジャズなナンバーを、THE BOOMがじっくり楽しく聴かせてくれます。

4. Far East Samba

作詞・作曲:宮沢和史

クールディープな1曲。妖しさたっぷり。宮沢和史のヴォーカルも、高揚感を出すサビでは突き抜けています。 メロディパートがちょっと暗いんだけれども、そこからサビパートの抑揚へとうまくつなぎきれていない感じもするな。

5. 帰ろうかな

作詞・作曲:宮沢和史 DJ詞:CATAPILA

「brangkat -ブランカ-」に続くTHE BOOMのシングルナンバー。今回も異国感たっぷりに聴かせてくれるエスニックチューン。 祭囃子や「帰ろうかな」と、童歌の要素となどの東南テイストを加えて、なんとも言えない不思議な曲が誕生。宮沢和史のヴォーカルも、どこかしら演歌の雰囲気。 さらに、DJ CATAPILAもラップを加えて、もうカオスな1曲だね。

6. carnaval -カルナヴァル-

作詞・作曲:宮沢和史

小粋なギターをかき鳴らすアップテンポチューン。ボッサやラテンな軽やかさで盛り上がるポップナンバーだね。 軽やかに舞うフルートの音が美しさを加える。宮沢和史のヴォーカルも、ソフトで軽やか。随分と楽しそうなんだな。

7. Poeta

作詞・作曲:宮沢和史

ボサノバチューン。とっても心地よいサウンドに、まったりと。おしゃれギターと麗しピアノの音色にうっとりなのです。 これまで熱かった流れをゆっくりと冷ませてくれるようだ。

8. モータープール

作詞・作曲:宮沢和史

こちらはムードたっぷりなイントロからパーカッションの音が鳴り響く。ラテン/サルサ/タンゴなテイストを出して、妖艶に聴かせてくれます。 とってもアダルトフレーバーに、満ち溢れた1曲だ。

9. 東京タワー

作詞・作曲:宮沢和史

まったりテイストのミディアムチューン。心地よさたっぷりで語りかけてくれるかのように、宮沢和史のヴォーカルが味わい深い。 どこかしら玉置浩二を意識しているかのようにも思えてしまうな。そんな息遣い。

10. It's Glorious

作詞・作曲:宮沢和史

重めのビートを加えたラテンチューン。心地よさとともに、興味をどんどんと引いてきます。 宮沢和史も、随分と伸びやかなヴォーカルをサビで聞かせてくれます。まさしく、輝かしい1曲ですね。

11. brangkat -ブランカ-

作詞・作曲:宮沢和史

沖縄を経て、THE BOOMがたどり着いたのは、インドネシアのバリ。とっても爽やかなサウンドに、インドネシア・バリのケチャをミックスさせたエスニックチューン。 グルーヴたっぷりなのに、程よい濃さと爽やかさで、新たなTHE BOOMの世界を聞かせてくれます。リゾート感もあって、とっても気持ち良い曲だよね。

12. 10月

作詞・作曲:宮沢和史

冒頭からストリングスが麗しく響き渡るナンバー。これぞボッサ/ジャズの極みを聞かせてくれる、しっとりじっくりバラードです。 聞き入ってしまいましたね。とにかく麗しのひと時です。

13. それでも気車は走る

作詞・作曲:宮沢和史

このアルバムの中では、ロックテイストなバラードチューン。渋いギターの音色とともに、ゆったり聞かせてくれる宮沢和史のヴォーカルが軽やかに舞います。 おおらかで味わい深く、包容力と温かさでノックアウト。

14. HAJA CORACAO

作詞:ARCO-IRIS 作曲:宮沢和史

アルバムのラストを飾るボッサチューン。とっても心地よく、アルバムの締めにはもってこいな1曲だね。 バイーヤな感じが心温まるナンバーです。

Remix Album『REMIX MAN '95』● '95/4/21 ('05/8/3) release

THE BOOMのリミックスアルバム第2弾。今作は、アルバム「極東サンバ」に収録されていた「brangkat -ブランカ-」「帰ろうかな」「Far East Samba」の3曲を、 これまた粋なリミキサー達が味わいよくリミックス。オリジナルが濃い「帰ろうかな」はさらに濃く、爽やかだった「brangkat -ブランカ-」も、やはり濃いテイストへと変身。 これぞリミックスと言わんばかりの変身ぶりに驚かされます。特に、Ram Jam Worldのトラックは、さすがと言わんばかり。

1. 帰ろうかな (Raggafied Mix)

Mixed by Bally Sagoo

どっぷりビートを加えたラガミックス。ディープなのに軽やかさを感じてのリミックスは、Bally Sagooによるもの。 オリジナルの妖しさも残しつつ、暑苦しさも残しつつ。

2. brangkat -ブランカ- (Jakarta Jam Mix)

Mixed by Guest Band

オリジナルよりスタイリッシュな仕上げ直したようなリミックス。エスニック感は抑えて、爽やかさを前面に出してきたようなトラックだね。 その分、あっさりしていて物足りなさも。

3. 帰ろうかな (New Lick Mix)

Mixed by Sly & Robbie

ディープでドープなビートに、ベースの深い演奏がクールなトラック。そして、キーボードの弾んだ音がおしゃれに広がる。 錆は一転して、明るさを生み出す。オリジナルとはまた違った印象で、随分と爽やかさを感じさせる。

4. Far East Samba

Mixed by Syohjiroh Watanabe

渡辺省二郎が手掛けるリミックス。パーカッションの暴れるようなビートと、ストリングスが突き刺して、クールなトラックに変身。 かなり強力なトラックへと昇華させていきました。

5. 帰ろうかな (Cool Up Mix)

Mixed by Syohjiroh Watanabe

こちらも渡辺省二郎によるリミックスチューン。とにあっくアグレッシヴな上に、ドープ。 一体何が起こるのか、構えてしまう。バックコーラスの勢いが半端ない。

6. brangkat -ブランカ- (Eastern Promise Mix)

Mixed by Bally Sagoo

まるでHIP-HOPのようなブレイクビーツを投入しては、ブラコンよろしくな印象も出してくる。それでも、意外にあっさりとした雰囲気で展開。 オリジナルの爽やかさも残しつつ、アングラの路線を行く。

7. 帰ろうかな (Jungle Train Mix)

Mixed by R.J.W.

高速ドラムンベースでリミックスを施した、R.J.W.によるリミックス。さすがは朝本浩文、勝負をかけてきますね。 オリジナルのもつ祭囃子的SEも生かしつつ、ダークでアングラで濃ゆいリミックスの誕生。ノックアウトだ。

7th Album『TROPICALISM-0°』● '96/7/1 ('05/8/3) release

「極東サンバ」である種、全ての音を制覇したようなTHE BOOMが、さらにエスニック道を突き進んだ1作。衝撃的なシングル「手紙」や、先行ナンバー「時がたてば」の2作からは、 エスニックな要素が伝わってこないけれども、アルバムの中身はボッサやラテン、ジャズやサンバなど、様々な音を聞かせてくれます。 久しぶりにDick Leeがコーラスで参加しているナンバーや、ブラジルのスタンダートナンバーのカバー、しっとりバラードやタンゴの音色で魅了するナンバーなど、 THE BOOMでしか、宮沢和史でしかなせないようなナンバーを揃えています。なお、このアルバムがソニーからの最後のオリジナルアルバムとなり、 ベストアルバム発表後は、バンドとしてしばらく休憩です。

1. JUSTIN

作詞・作曲:宮沢和史

アルバムのオープニングナンバー。コーラスが美しく彩りますが、お久しぶりにDick Leeとのコラボとなっています。 アカペラでのトラックで、魅力たっぷりに美しく、淡く、輝きを示します。

2. TROPICALISM

作詞・作曲:宮沢和史

アルバムのタイトルチューン。ホーンが吹き荒れては、パーカッションが暴れまくりのサンバロックだね。 濃い音を固めて、一気に放出してきます。そのアグレッシヴなイントロを経た後の宮沢和史のヴォーカルが、お経みたいで妖しさたっぷり。 しかも、メロディラインは沖縄だったり、レゲエだったり。かなりの大作だね。歌詞も衝撃。核実験への批判も込めて。

3. 漁火

作詞・作曲:宮沢和史

しっとりバラード。とっても静かに展開。ピアノとガットギター、そして、宮沢和史のヴォーカルのアンサンブルで美しく広がる1曲です。 2分ちょっとの短さの中に、物語を全て詰め込んで、かっこいいんだ。

4. TIMBAL YELE

作詞・作曲:宮沢和史

アグレッシヴなテンポでかき鳴るギターと暴れるパーカッションが駆け巡る。エスニックな要素を前面に出したロックチューン。 ポルトガル語も華麗に広がっては、体が自然に揺れてくる。メロディラインも染み渡るような味わい深さがあるね。

5. Call my name

作詞・作曲:宮沢和史 DJ詞:CATAPILA

直球ラテンチューン。心地よいサウンドとパーカッション。カリビアンな味もあって、とっても陽気な気分にさせてくれる。 宮沢和史のヴォーカルも、とっても伸びやか。ここでもDick Leeのコーラスが効いています。さらに、DJ CATAPILAのラップが濃い。

6. 街はいつも満席

作詞・作曲:宮沢和史

イントロ無しで始まるボッサチューン。パッと歌が始まると、もっとおしゃれな雰囲気が広がります。 ギターの音も軽やかに。おしゃれサウンドに「磯部焼き」なんて歌詞も登場。ストリングスやホーンも味わいがあるけれども、なんとピアノで矢野顕子が参加している。

7. 砂の岬 Ponta de Areia

作詞・作曲:MILTON NASCIMENTO, FERNANDO BRANT 日本語詞:国安真奈、宮沢和史

ブラジルのスタンダードナンバーに、日本語詞を付けて聞かせてくれるカバー。とっても伸びやかで優しさ溢れるサウンド。 さらに中盤は、サックスが入ってムードたっぷり。さらに我如古より子もヴォーカルで参加して、沖縄テイストも加えてきました。

8. JET LAG

作詞:宮沢和史、DICK LEE 作曲:宮沢和史

ボッサ/ジャズ/タンゴな要素を加えて、全編英語詞で聞かせてくれるおしゃれなミディアムスローチューン。 ピアノの音色がとってもアダルトで、ムードが出ているね。中盤は一気にラテンモード突入で盛り上がります。

9. 手紙 (DOWN TO TRIP MIX)

作詞・作曲:宮沢和史

なんでも、「MUSIC STATION」でのパフォーマンスを想定して制作されたという作品で、これがまた問題作。 ポエトリーリーディングで、宮沢和史が淡々と語る。そのバックで、エッジを聞かせたロックサウンドが広がる。「鼻くそほじったって地球は回ってるよ」という部分が、 当時はいろんな意味で衝撃だったな。

アルバムでは、R.J.W.がリミックスを担当し、より衝撃的なトラックに変身した。あまりヴォーカルが耳に入ってこないな。ボコスカビートが強調された感じ。

10. 幸せと書いた手紙

作詞・作曲:宮沢和史

アジアンテイストを出したミディアムチューン。言葉数が多くて、始まりの字余り的な部分から、一気に引き込んでくる。 HIP-HOP / R&B的なビートも手伝って、なんだかEast meets Westな1曲に感じます。クールだね。

11. Samba de Tokyo

作詞・作曲:宮沢和史

ウキウキワクワク、タイトルそのままサンバなナンバー。 軽やかギターやビートとともに、おしゃれなテイストで聞かせてくれるTHE BOOMの面々。不思議と東京らしさも出ていて、軽やかに聞かせてくれます。 パーカッションの躍動感。そして、ブラスのアグレッシヴな音にやられますね。

12. ほほえみ

作詞・作曲:宮沢和史

ストリングスのゴージャスな音がスリリング感を生み出すボッサチューン。久保田麻琴がプロデュースを手掛けた1曲は、 これまたムードたっぷりに展開する1曲です。

13. 空想の戦場

作詞:宮沢和史 作曲:小林孝至

なるほど、タンゴな1曲は、小松亮太がバンドネオンで参加。これはかっこいいね。 小林孝至が作曲とプロデュースを手掛けては、かなり攻めた1曲に仕上がっています。反戦歌のようだね。宮沢和史の言葉の重たさがどっしりと伝わってきます。 そこにラテンなパッションも加わって、熱いんです。

14.

作詞・作曲:小林孝至

珍しい試みですね。小林孝至が作詞・作曲のみならず、ヴォーカルも努めた作品。 宮沢和史と、やっぱり雰囲気が違うね。デビュー期のホコ天の残り香を漂わせながら、荒々しく聞かせてくれます。

15. 夢を見た

作詞:矢野顕子 作曲:宮沢和史

矢野顕子が作詞を手掛けたナンバー。歌詞も不思議テイストを感じさせながら、メロディも怪しさを感じさせて、独特の雰囲気を醸し出してくる。 どこか童謡っぽく、子守唄のようにしっとりと。それでいて、ものすごくインパクトを残す1曲。

16. 時がたてば

作詞・作曲:宮沢和史

アルバムからの先行シングルとしてカットされたナンバー。エスニックの旅路を終えて、シンプルなロッカバラードを聞かせてくれるTHE BOOMです。 より一層、宮沢和史のヴォーカルの包容力が半端なく大きくなったね。サビに入ると、曲の存在感が増してゆく。壮大なバラード変身。 シンプルなのにゴージャス。時が来ればわかることもあるよ、という歌です。

Best Album『THE BOOM 2』● '97/1/22 release

THE BOOMのベストアルバム第2弾が登場。今作は、前作ベスト盤以降にリリースされたアルバム「FACELESS MAN」「極東サンバ」「TROPICALISM-0°」からのチョイスで聞かせてくれる11曲。 シングルナンバーやアルバム曲など、全体的にポップでキャッチーさを放っているナンバーが中心となっています。 「風になりたい」「berangkat -ブランカ-」「手紙」など、THE BOOMらしさを出したシングルのインパクトがダイレクトに伝わってきます。 「月さえも眠る夜」は、新たなミックスで収録されているということで、このアルバムの中では貴重なトラックかな。ただ、全11曲は物足りないな。 なんて、思っていたら、この2ヶ月後にモアベストな形で、青盤のリリースですよ。

5. 月さえも眠る夜 ('97 Mix)

written by Kazufumi Miyazawa

力のあるバラードナンバーを新たなミックスに。R.J.W.の渡辺省二郎が手かけていますが、いわゆるがっつり系リミックスではないので、 聞きやすい仕上がり。リマスタリング的な面が強いかな。

Best Album『THE BOOM 2 (BLUE)』● '97/3/21 release

ベストアルバム「THE BOOM 2」に続くベストアルバムは、その名も「THE BOOM 2 (BLUE)」。そう、THE BEATLESに倣って、赤盤・青盤という構成でのリリースになっています。 ポップでキャッチーさを前面に出した曲が中心だった「赤盤」に比べて、こちら青盤は、じっくりと染み渡るような味わい深い曲を中心にセレクト。 悪く言えば、地味なんだけれども、曲自体の持ち力はきちんと伝わってきますね。シングル曲も「帰ろうかな」「時がたてば」の2曲だけながら、 アルバム全体として、THE BOOMらしさが伝わってきます。

Best Album『Singles+』● '99/2/27 (03/01/01) release

THE BOOMのベストアルバムが、またまた登場。今作は、ソニーレコードで発表したシングルナンバーをリリース順に収録し、これまでの歴史を辿るような作品となっています。 さらに2枚組仕様で、矢野顕子とのコラボシングルや「島唄」の沖縄限定リリース盤、ヤミボロと宮沢和史とのコラボシングルなどなど、企画シングルを収録したディスクを付属。 初期のホコ天バンドサウンドがら、エスニックへと移りゆく流れを感じることのできる作品ですね。THE BOOM、このあとはレコード会社を移籍しての復活となります。

2ー4. 神様の宝石でできた島

作詞・作曲:宮沢和史

レゲエ界の貴公子、ヤミボロとTHE BOOMの宮沢和史がユニットを結成。MIYA & YAMI名義で聴かせてくれるレゲエチューンです。 軽やかなヴォーカルとともに、リズミカルに聴かせてくれるナンバーです。程よい濃さも、いい塩梅。

2ー5. 二人のハーモニー

作詞・作曲:宮沢和史、矢野顕子

数多く共演している矢野顕子とTHE BOOMの宮沢和史がシングルをリリース。 タイトル通りに2人のハーモニーが実に軽やかで麗しいナンバー。軽めのボッサタッチのナンバーは、とっても清々しい。変なクセもなく、サラリと流れます。 タイアップはコーヒーだけれども、歌詞の中では紅茶が出てきます。

Best Album『THE BOOM STAR BOX EXTRA』● '01/12/5 release

ソニーレコードのベストアルバムシリーズ「STAR BOX」が好評を博し、EXTRAとして新たなシリーズが登場。そこにTHE BOOMがラインナップです。 過去に「THE BOOM」「THE BOOM 2」「SINGLES+」と、様々なベストアルバムが登場していたけれども、今回はソニー在籍期間全ての楽曲の中からのチョイスということもあり、 一番ベストアルバムらしいベスト盤になった気がします。シングル曲だけではなく、アルバム曲もあり、非常にバランスの良い選曲だね。 実にヴァラエティ豊かなサウンド変遷に、このバンドらしさを感じます。