album

1st Album『affection』● '02/3/27 release

倖田來未、待望の1st Albumが登場。これまた、見事なヴォーカルを聞かせてくれるアルバムとなった。ヒットシングル4枚を含む豪華なアルバム。

R&Bテイストの楽曲をはじめ、ポップなナンバーじゃラじっくりと聞かせてくれるバラードまで。彼女のヴォーカルをフルに生かしたが曲が詰まっている。 とくに、アカペラのM-7とか、すごいよね。多重録音だって。初回盤のみ特殊パッケージ&ボーナストラック入リ。

1. atomic energy

music:Harada Ken arrangement:Harada Ken

刻みの良いビートが繰り広げるアルバムのオープニングを飾るインストナンバー。 デジタル世界を演出し、タイトルどおり大きな力を感じる。

2. Trust Your Love

lyrics:Koda Kumi music:Kikuchi Kazuhito arrangement:h-wonder

2nd SingleはR&B調だけれどもポップな路線。A・Bメロでは抑え目なサウンドもサビでは力強く響き渡る。

初めて聞いたときはどうかとおもったけどなかなか良い作品。何はともあれイントロがけこう好き。

3. Go Together

lyrics:Koda Kumi music:Hara Kazuhiro arrangement:Hara Kazuhiro

力強いグルーヴ溢れるナンバー。やっぱりサビの部分に引き付けられる。

メロディーといいヴォーカルといい底から湧きあがるものが伝わってきます。2番のサビの歌詞では何気に韻を踏んでいたりと面白い。

4. Your Song

lyrics:Koda Kumi music:Kaido arrangement:h-wonder

R&B調のトラックの中にアコースティック感が漂うバラードナンバー。ヴォーカルの音の波が聞こえる。時に強く、時に優しくと。

転調後なんか特にヴォーカルを堪能できる。もう少しリズムトラックを抑え目にしてくれたほうがいいと思った。

5. feel me

lyrics:Koda Kumi music:Watanabe Miki arrangement:h-wonder

典型的なR&Bトラックなんですが、サビの直前でアタックをかけてきて、サビが強調されたキャッチーなナンバー。

最後の部分で決まったと思ったら音が残っちゃってるんだよね、ここもったいない。歌詞は妖艶です。

6. COLOR OF SOUL

lyrics:Watanabe Natsumi music:Watanabe Miki arrangement:h-wonder

3rd Singleは他人に詞を委ねた作品。ちょっとラテン調でちょっとハウス的な要素も含んだテンポの良い曲。

コーラスもなかなか絡んできていいんじゃない。ただ、ジャケットだけはどうかと思う。ちょっとこれは・・・きっついなぁ。

7. Best Friend Of Mine

lyrics:Koda Kumi music:Watanabe Miki arrangement:Takahashi Tetsuya

この曲がまた圧巻。全て倖田來未自身の声で作られた曲。こんなゴスペルはちょっとやそっとじゃできないね。

短いながらもかなり高度な技術を使った作品。おススメ。いい友達でいようってな詞です。

8. My Dream

lyrics:Koda Kumi music:motsu arrangement:h-wonder

moveのmotsuによるナンバーはミディアムテンポのグルーヴィーなナンバー。サビの部分のパンチ力がまたいい。

メロディーもさながらとにかくバックトラックとのからみが最高。詞ののせ具合もまたいいんだ。ちょっとダークな曲だね。

9. So Into You

lyrics:Koda Kumi music:Abe Yasuhiro arrangement:h-wonder

このアルバムからのリードシングルはミディアムテンポのR&B的な曲。でもそこまでディープじゃないから聴きやすい。

サビの部分がちょっとあっさりし過ぎかもしれない、逆に。パンチ力が足りないわけじゃないんだけどね。ちょっと妖艶です、歌い方。 いやぁ、トリプルタイアップがついたにもかかわらずセールス的には全くの惨敗でしたね。ま、ついた番組が番組ですからね。全てが深夜番組。

もうちょっとメジャーな番組について欲しいけど、サウンドがそうさせるのか?

10. Till Morning Comes featuring VERBAL[m-flo]

lyrics:Koda Kumi, VERBAL music:Okubo Kaoru arrangement:h-wonder

m-floのVERBALをfeautureしたナンバーは詞がとってもエロティックなR&B、HIP-HOPを基としたブラックテイストあふれる曲。とにかくカッコいい。

この絡みはなかなかのものですよ。

11. come back

lyrics:Koda Kumi music:Watanabe Miki arrangement:h-wonder

前曲とうって変わって落ち着きのある深いバラードナンバー。そして歌い上げる。とっても壮大。しっとりとします。

打ち込みよりも生音で聴きたい1曲。

12. TAKE BACK

lyrics:Koda Kumi music:Kikuchi Kazuhito arrangement:h-wonder

デビュー曲。打ち込みが心地よいR&B的要素満載のナンバー。ここから倖田來未は始まったのだ。とにかくサビの部分でひかれる。

力強いヴォーカルが新人とは思わせないほど。また、菊池一仁の作るメロディーもなかなかのもので、CMで聞いたときにとても魅かれた思い出がある。もう少しヒットして欲しかったな。 最後のフェイク部分も新人さながら、うまいすうよ。なんかドスが効いていたりとね。

13. Can't Lose

lyrics:Koda Kumi music:Harada Ken arrangement:h-wonder

サビから始まるグルーヴィーなナンバー。サビが何気にアコースティックの要素を捨てていなくておもしろい。

全体的にはロックなんだけれども、カッコいい曲に仕上がっている。

14. walk

lyrics:Koda Kumi music:Kikuchi Kazuhito arrangement:Suzuki Masaya for GROUND-BASE PROJECT

epilogueと銘打たれたナンバーはアコギで始まり打ち込みが入り、コーラスが入りと濃いバラードに。サビの部分がとても強力。

ポジティブな歌詞がとても印象的だし、心強い感じがする。これって本人のことを歌っているのかな?

15. TAKE BACK Jonathan Peters' Radio Mix -English Version-

ボーナストラック1曲目はJonathan Peterによるハウス・リミックス。これがまたいい感じにラテンの要素も含まれていてのりやすい。

もとの曲さながらサビの部分がカッコいい。低音が特に。

16. Trust Your Love Hex Hector Main Radio Mix -English Version-

こちらもHex Hectorの職人技がきらりと光るハウス・リミックスナンバー。 ま、3rd Singleにも収録されているからね。こちらは英語。

2nd Album『grow into one』● '03/3/27 release

倖田來未、オリジナル作品としては2枚目のアルバム。これまた、かなり深くR&Bよりのアルバムが完成しています。

M-4、5、6の「One」つながり楽曲がまた面白い流れを組んでいる。h-wonderの打ち込みアレンジが、何処までもブラック要素を引き出す。

それと同時に、LISAが楽曲提供をした曲をじっくり歌い上げる倖田來未の歌唱力はすごいです。迫力があって、素晴らしい。その分、アルバムの中ではシングル曲がちょっと浮く感じ。 初回盤のみ「1000の言葉」の特別バージョンが収録されています。この曲がこのアレンジで、またぐっと来るんだよ。

1. Teaser feat. Clench & Blistah

lyrics:S. Bennett, Clench & Blistah music & arrangement:Miki Watanabe

アルバムのオープニングはラッパーを迎えてのブラック要素たっぷりのアッパーチューン。

このアルバムの導入曲となっており、なかなかカッコいい展開を見せてくれる。ただ倖田自身の出番が少ないなぁ。

2. real Emotion

lyrics:Ken Kato music:Kazuhiro Hara arrangement:h-wonder

アルバムからのパイロットシングルであり、彼女にとってこの時点で最高のセールスを上げたヒット曲。

まぁ、売れた理由としてゲームのテーマということもあって少なからずFF好きが買ったということもあるな。曲の方は普通のダンスポップチューン。

特に変哲はない。間奏ではギターが大活躍です。前向きの歌詞が共感を呼んだそうです。でもその詞に関しては「決して振り向きはしない あなたには頼らない」と言っておきながら、 「なにかがあれば必ず すぐに来てくれるから」っておいおい、結局頼っているんじゃないか?ちなみにPVではCGを使ってゲームの世界を演出。さすがFFです。

3. BOY FRIEND?

lyrics:Ken Matsubara music & arrangement:h-wonder

打ち込み、スクラッチなどが飛び交うR&Bフレーバーたっぷりの曲。内容的には微妙な男女の関係を歌っています声が伸びやかでいい感じ。

4. Your only one

lyrics:Kumi Koda music:Daisuke Suzuki arrangement:h-wonder

ここでバラードナンバーの登場。曲の方はしっとりとしていて聞きほれてしまう。ただ、本人の歌詞なんですけれども、英語間違っていませんか?

あえて言及はしませんが。

5. one

lyrics:Kumi Koda, LISA music:LISA arrangement:Ryuichiro Yamaki Producer:LISA

ex. m-floのLISAがプロデュース!これはまた絶妙なタッグです。本領発揮のR&Bで、おっ、こんな部分もあるんだ、と感心してしまう。

LISAとの掛け合いラップもかっこいい。このコラボ、Goodです。

6. One night romance

lyrics, music, arrangement & Produce:Daisuke Imai

FASTKLASでもおなじみ、今井大介によるチューンはいかにも彼らしさが出ている楽曲。

R&Bフレーバーたっぷりの中にアコースティックな面も少し覗かせるサウンドがとってもいかしていてクール。幻想的な恋愛模様を描いていますね。

全体を通してみるとやはりひときわ目立つほど完成度の高い作品。

7. 1000の言葉 [Original Mix]

lyrics:Kazushige Nojima music & arrangement:Takahito Eguchi & Noriko Matsueda

こちらもFF関連の曲でございまして、これまたドラマティックな展開を見せる壮大なバラードナンバー。ゲームの世界観を見事に表している。

アコースティックを軸にして、打ち込みを使ったバラードチューン。すべて日本語で書かれた詞です。見事に歌い上げる彼女はさすがですなぁ。

8. S.O.S. ~sound of silence~

lyrics:Ken Kato music:Daisuke Suzuki arrangement:Ryuichiro Yamaki

イントロからしてブラックだ。かっこいいね、この打ち込みのアレンジが。ミディアムテンポのアッパーチューンであります。

ただ、やけにA・Bメロとサビとの温度差がありすぎるような気がする。おしいなぁ。

9. m・a・z・e

lyrics:Ken Kato music:Hiroo Yamaguchi arrangement:813 & h-wonder

今回は他人の詞を歌った形でリリース。タイトル同様にサウンドの方は少しスリリング感が漂っている。

基本的、王道のR&Bサウンドなんだけれども、サビでもう少し盛り上がりがほしかった。せっかくそこまで行ったんだから。

このころは妹、datのmisonoにちょっとやられ気味でしたね。ま、フィールドが違うからいいのかな。

10. 乱反射

lyrics:Ken Matsubara music:Miki Watanabe arrangement:Ken Matsubara

R&Bなんだけれども、なんか薄っぺらいアレンジなんだよなぁ。

Bメロからサビへの盛り上がりや、オーケストラもところどころに入っていてスパイスになっているところが救いかな。

11. Pearl Moon

lyricsKen Matsubara music:LISA arrangement:Ken Mastubara

LISA作曲によるピアノ1本の極上バラードナンバー。もうとにかく“聞けっ”てなかんじですよ。 息継ぎの声まで聞こえてきてドキッとしますね。見事に歌い上げているドラマティックな曲です。

12. Nasty girl

lyrics:Kumi Koda music:shifo & Genki Hibino arrangement:Seiji Akiyama

ブルースハープやピアノがスパイスとなっているちょっとジャズテイストのR&Bナンバー。それをとってしまったらフツーの曲になりかねないね。

なかなかキャッチーでいいのでは?一方的に愛してしまっている本人の歌詞。

13. To be one

lyrics:Ken Kato music:Masaki Iehara arrangement:Satoshi Hidaka [GTS]

大御所GTSの日高氏がアレンジを手がけたハウスチューン。もうGTS節が炸裂。もう言うことなしです、ハイ。

前向きな歌詞もさらに前を向くような勢い。

14. love across the ocean

lyrics:Kumi Koda music:TSUKASA arrangement:h-wonder

1st Album後の初のMaxi。R&Bの王道を行くサウンドだけれども、一味も二味も大きく成長した彼女のヴォーカルが堪能できるナンバーに。

打ち込みサウンドとギターの辛みが絶妙にマッチしている。h-wonderの見事なアレンジですね。ジャケ写の真珠の海、実は油だそうです。浸かりたくないねぇ。

15. 1000の言葉 [Alternate Orchestra Version]

オーケストラバージョンはよりダイナミックに変身した。これでもかというくらいにね。極上、というか最上級ですよ。

2時間半のスペシャルドラマですね。初回版だけの限定ソング、買い逃していませんか?

3rd Album『feel my mind』● '04/2/27 release

通算三枚目のオリジナルアルバム。奇数曲にはR&B寄りの曲を、偶数曲にはポップな楽曲を持ってきたというちょっとコンセプト的なものが面白い。

ということもあってか、かなり奇数曲のトラックが面白い仕上がりになっています。ヴォーカルとの相性も抜群のクールなトラックがものを言いますね。

また偶数曲もポップな仕上がりで聞きやすく、従来の倖田來未を伸ばしたようで新鮮さが増しています。

ボーナストラックはあまり考えないほうがいいかも。なんだかボーナス的役割をあまりしていない。

1. Break it down

Lyric:Kumi Koda / Daisuke Imai Music & Arrangement:Daisuke Imai

熱を感じるアルバムのオープニングチューン。本領発揮のR&Bトラックが曲を飾ります。

今井大介の巧みな職人技サウンドに倖田の挑発的なヴォーカルがまたかっこよく仕上がるんですねぇ。頭っからやってくれます。

ちなみにこのアルバム、奇数曲はR&B寄りで、偶数曲がJ-POP寄りになっているそうですが、まぁ、1枚のアルバムとして聞きましょうか。

2. Crazy 4 U

Lyric, Music & Arrangement:MIKI WATANABE

アルバムからの先行シングルとしてリリースされたアッパーなダンスチューン。イントロのパーカッションがちょっとサンバ系入っていますね。

もうあげあげで攻めて行きます。サビではキャッチーなメロディーを出すとともに、倖田自身のパンチの効いたヴォーカルを見事に聞かせてくれる。 確かにこの曲を聴く限りではR&BよりもJ-POPの要素が詰まっていますね。フロア対応の踊れる1曲には仕上がっています。

3. Rock Your Body

Lyric:Kumi Koda / Daisuke Imai Music & Arrangement:Daisuke Imai

Justin Timberlakeの同タイトル曲にインスパイアされて作られた楽曲だとか。確かに似ているんだよね、サウンドが。特にギターの具合がモロです。

R&BとJ-POPの要素がうまく混ざり合った曲ですね。それなりにキャッチーなサビだし。まぁ、JustinもPOP爆発ですからね。

4. Rain

Lyric:Kumi Koda Music:Hiroo Yamaguchi Arrangement:Miki Watanabe

ちょいとアナログ感を出したイントロからスタート。そしてしっとりとしたバラードナンバーへ。

アコースティックなバラードなんですけれど、倖田、じっくりと歌い上げていますねぇ。

歌い方に本人独特の癖が出ています。まぁ、歌詞も自分ですからそれなりに思いが入っているんでしょうね。

5. Without Your Love

Lyric:Kumi Koda / Daisuke Imai Music & Arrangement:Daisuke Imai

クールなビートを打ち込んでくるグルーヴチューン。これまた今井大介が作り上げるトラックがいい味を出しているんです。

かっこいいねぇ、まったく。SEのサイレンも曲の雰囲気にぴったり合っていますし。見事に倖田の魅力を出し切っています。

間奏も十分に活かされており、この曲で勝負しても十分通じるんじゃないでしょうか。はっきり言えば、シングルのタイトルトラックにしてもいいくらいだ。

6. Talk to you

Lyric:Kumi Koda Music:Kazuhiro Hara Arrangement:Miki Watanabe

キラキラ輝くミディアムテンポチューン。倖田自身の生活や素顔などが覗ける曲ですね。愛犬のラムちゃんが登場したり、SEで笑い声が入ったりと、とってもラフです。

この曲だけ浮いているけれど。まぁ、こういうのが倖田らしいっちゃあらしいかもね。

7.

Lyric:KAIDO / TOOKO Music:KAIDO Arrangement:Reo Nishikawa

再びバラードナンバー。何かどっぷりと浸かっていますねぇ。しかも作曲がKAIDOだなんて、久しぶりの登場です。この曲、ちょっと低音部をたどりすぎじゃないかい?

サビがほんの少しだけれども、不安定に聞こえる。さすがに芯の強いヴォーカルで何とかがんばっていますがね。

8. Get Out The Way

Lyric:Kumi Koda Music & Arrangement:AKIRA

この曲もブラックの要素があり、低音ビートが効いています。サビではキャッチーさを出すけれども、全体的にはごくごくありきたりな曲なんだよね。

倖田自身の歌詞がきらりと光ります。曲にもう少し工夫があったらよかったかな。

9. sweet love...

Lyric:KAIDO / TOOKO Music:KAIDO Arrangement:Reo Nishikawa

再びKAIDOによる曲です。ミディアムテンポのグルーヴチューン。歌い始めの部分からキャッチーな要素があります。

サビでもその勢いを落とすことなく、曲の世界へとどんどん引き込んでいきます。十分にJ-POPの域なんだけれども、いい曲ですね。珍しくフェイドアウトで終わるのがかえって新鮮。

10. Gentle Words

Lyric:Kumi Koda Music:D・A・I Arrangement:h-wonder

D・A・Iによる曲はグルーヴ感溢れるミディアムチューン。低音部をかなり効かせています。よーく聞くと、サビのメロディーって全部同じだね。

椎名林檎「ギブス」の間奏にも似ているという意見があったし。Aメロのメロディーも繰り返しだし。何か随分と飾り立てはしているけれども、剥ぎ取ってしまうと随分とシンプルな曲ですね。 まぁ、はっきり言えばシングルとしての力は足りないですよね。派手なアレンジで持って行こうとしている。

11. magic

Lyric:Ken Matsubara Music:LISA Arrangement:Ryuichiro Yamaki

ちょっと和のテイストを感じるイントロで幕開けるバラードナンバー。そして作曲はなんとLISA姐です。コーラスにも登場し、かなりバックアップとなっています。

極上のバラードで、メロディもとってもいい曲なんです。Aメロ部分がちょっと低いラインを辿りすぎでわかりにくいのが難。Cメロもちょっと苦しいかも。

12. COME WITH ME

Lyric:Kumi Koda Music & Arrangement:h-wonder

夏真っ盛りの時期にリリースされたシングルチューン。アップテンポのハウスナンバーであげあげ。ホーンもバリバリと登場して曲を盛り上げています。

h-wonderの仕事がきらりと光る曲ですね。やっぱりサビでキャッチーさを前回にして引き込ませています。

倖田自身による詞も夏モードです。ハウスビートが夏を盛り上げてとっても熱くなりますね。ジャケットがまたセクシーなんですけれども。ただ、後ろが白だけっていうのが寂しくないかい?

13. 夢 with You R. Yamaki's Groove Mix

Lyric & Music:TOSHINOBU KUBOTA

久保田利伸の大ヒット曲を大胆にカバーです。ちょっとドラムンベーステイストで味付けをしたりミックスバージョンは随分と軽い感じがしますねぇ。

しかもそのペースでサビまで行くから、なんかあんまり聞き応えがないんだよなぁ。

それに比べるとシングルテイクのほうはR&Bテイストがふんだんに盛り込まれたグルーヴチューンとなっています。

本家久保田バージョンのしっとりとしたバラードからかけ離れ、倖田によって新しい魅力を作り上げました。

14. キューティーハニー

Lyric:クロードQ Music:渡辺岳夫 Arrangement:h-wonder *4th Album 「secret」 収録*

4th Album『secret』● '05/2/9 release

約1年ぶりにリリースされた4枚目。「キューティーハニー」のヒットで知名度もぐんと上がり、レコード会社的にはおいしい仕上がりとなりましたね。

シングルも多数収録され、しかもDVDまでつけちゃう。そんなおいしいアルバムをお届けしています。ただ、楽曲やヴォーカルに関して言うならば、前作よりも大衆化されていますね。 倖田來未の持ち味が十分かされていないところが問題かな。楽曲もごくごく普通のポップなものが多く、ヴォーカルを十分に生かした楽曲が少ない。

それを超えてクセが強すぎなものがあって、このアルバム、ちょっといただけないかもな。

[DISC 1:CD]

1. Intro ~Get down~

words & music & arrangement:Daisuke“D.I”Imai

電子音が鳴り響き、R&Bトラックをバックにクールな曲が展開。セクシーを武器に倖田來未が喘ぎまくる。これで路線は確定か?

2. キューティーハニー

words:クロードQ music:渡辺 岳夫 arrangement:h-wonder

なんとあの往年の名作アニメソングをカバーです。ドラムンベースを彷彿とさせるイントロ、そしてサウンドにR&Bの要素を加え、アップテンポのビートでフラッシュ!

見事、倖田ハニーのお出ましだ!いつもながらにパワフルなヴォーカルをフルに使い、アニメとは一線をおくようなJ-POPソングとなっています。この力の入れようはすごいねぇ。 改めて歌詞を読むとやっぱりよくわからない。映画の主題歌でもあり、映画には本人もチョイ役で出ているそうです。

正直シングル化するのであれば、前作アルバムの限定トラックにする必要は無かったんじゃないか?

3. Hot Stuff feat. KM-MARKIT

words:Kumi Koda / KM-MARKIT music & arrangement:Daisuke“D.I”Imai

アルバム「Secret」から限定生産でシングルカットされたアゲアゲのHIP-HOPテイストブラックチューン。

ゲストラッパーには新進気鋭のKM-MARKITを迎えた。この曲で新境地を繰り広げる倖田來未。今井大介によるトラックがまた、絶妙なコンビネーションで、いい反応を示してくれます。 かなりかっこいい。この曲をシングルカットしたのは、やはり倖田來未の幅を広げるためでしょうかね。

あまり売れ線的なトラックではないにしろ、実験性が出ていて新しいフィールドの開拓としては成功でしょうね。

4. Selfish

words & music & arrangement:Miki Watanabe

エッジの効いたギターやスクラッチが飛び交うナンバー。ロック色が強い楽曲で、ヴォーカルにも張りが出ています。

ちょっと新しさが出ているよね。今までのR&Bよりのヴォーカルとはまた一味違った印象を与えてくれます。

5. hands

words:Kumi Koda music:Katsumi Ohnishi arrangement:h-wonder

先行という形でリリースされたバラードナンバー。この曲でかなり歌番組にも出ていましたね。

典型的R&Bバラードトラックなんだけれども、曲の展開と合わせると、かなり感情揺らいできますね。倖田本人の描く歌詞も見事曲に乗っています。同時にヴォーカルも気持ちがこもっていますね。 切ないですねぇ。ただ、歌い方が妙にクセを残しています。もっとフツーでいいのに。

6. Hearty…

words:Kumi Koda music & arrangement:Y@suo Ohtani

イントロ無しでいきなり始まるミディアムナンバー。ちょっとヴォーカル作りすぎじゃないかなぁ?かわいこぶっちゃっています。

トラック的にはごくごくありきたり。R&Bよりのポップなトラック。詞は倖田來未自身によるラブソング。こちらもありきたりかな?

ここに出てくる“メール”はケータイメールでしょうね。今を表す言葉となっています。

7. SHAKE IT

words:Kumi Koda music & arrangement:Daisuke“D.I”Imai

やっぱ倖田來未と今井大介のコンビが一番なんじゃないでしょうかね?ストレートなR&Bがぴったり合っています。かっこいいしね。

でも、途中でテンポ変わっているけれど、これは失敗だなぁ。急すぎる。倖田自身の描く詞の世界がまたエロイ。かなりやってくれましたね。

それに比べるとヴォーカルはいつもどおりで安心して聞ける。

8. 奇跡

words:Kumi Koda / Kosuke Moriomoto music:Kosuke Morimoto arrangement:Reo Nishikawa

バラードナンバーです。R&B寄りのポップな打ち込みトラック。コーラスなんかで飾っているけれども、結構シンプルなんだよね。

着飾らなくても十分いけているんじゃないでしょうかね。その分ヴォーカルを堪能できます。 かなり力を入れて、感情もこもっているみたい。あまり目立ってはいない曲だけれども、なかなかの作品ですね。

9. Trust you

words:Kumi Koda / Toru Watanabe music:Toru Watamabe arrangement:Daisuke“D.I”Imai

ミディアムテンポのクールなトラック。やっぱり今井大介のアレンジが光るね。メロディパートではちょっとスローな印象、そしてサビではアッパーな印象を与えています。 この展開は見事だよね。ヴォーカルだけでなくて曲も生きる。いやぁ、この曲本当にいいよ。和の雰囲気も合って面白い作品。

10. Chase

words:Kumi Koda / Kazuhiro Hara music:Kazuhiro Hara arrangement:h-wonder

イントロの力が弱いなぁ。中途半端な展開でちょっともったいない。曲のほうはブラック要素を含んだミディアムポップナンバー。

メロディ部がつかみにくいけれどね。サビではキャッチーさを持ったサウンドで攻めてきますが、シングルとしてはちょっとパンチが弱いんだよなぁ。ギリギリラインだね。 何はともあれ、ジャケットの力が一番大きいね。インパクト大。これは濃すぎじゃないか?曲のイメージは出ているんだろうけども。

11. LOVE HOLIC

words:Kumi Koda music:Tsutomu Yamasaki arrangement:h-wonder

アップテンポでキャッチーな楽曲に関西弁が乗っかる異色の曲。う~ん、やっぱり曲やアレンジはいつも通りなんだよね。

ちょっとR&B的な要素がありながらも、コアに行かず大衆受けしやすいような味付けであっさり目。

ちょっとロック色を付け足しといて、力強さを出していますね。しいて言うならば、倖田來未の関西弁が自然なところがこの曲のポイントか?

12. 24

words:Kumi Koda / Hitoshi Shimono music & arrangement:Hitoshi Shimono

バラードナンバーでちょっと変拍子を含んだ面白い楽曲。R&Bトラックを見事に歌いこなす倖田はなかなかですな。

サビ部のフェイクみたいな歌がまたいいじゃないですかね。ヴォーカルをアピールできる曲でかなり聞き応えがあります。

13. Let's Party

words:Hinaco music:Junpei Takada arrangement:h-wonder

ポップなミディアム・グルーヴ。クールながらもキャッチーなメロディーで、聞きやすい。ライブ受けするね、こりゃ。

ただ、特に“これ”といった特徴が無いんだよなぁ。ありきたり?無難な感じがいいじゃないんでしょうかね?

ポップでノリがいいので、フツーに盛り上がれるんじゃないでしょうかね。

14. Believe

words:Kumi Koda music:KAIDO arrangement:Masaki Iehara

おっ、イントロのアコギがいいじゃないですか。エンディングに向かってかなり斬新な曲を持ってきた。

アレンジというか、バックのサウンドが意外と汚い。いろいろと持って来すぎ。2番からはギターとピアノがメインになっていたり。

それでもまとまりが無い感じですね。せっかく張りのあるヴォーカルを聞かせてくれているのに、何かもったいない。

15. Through the sky

words:Kumi Koda / Hiroo Yamaguchi music:Hiroo Yamaguchi arrangement:h-wonder

アルバムラストを飾るのはやはりバラードナンバー。どっしりとしているヴォーカルにしっとり目のサウンドがいい反応を示していますね。

ただ、サビのメロディはごくごくありきたりなような気が。MISIAあたりがこんなメロディを歌っていたような・・・。

もう少し、倖田來未らしさを出してもよかったね。曲のほうはなかなかの作品。きらきらと輝いておりました。

16. It's a small world/Kumi Koda & Heartsdales

R. M. Sherman, R. B. Sherman

ボーナストラックは映画の主題歌。倖田來未とHeartsdalesでのパフォーマンスです。

かなりavex的な味付けをしていて濃い楽曲に生まれ変わっている。サビ部ではラテンフレーバーたっぷりなキャッチーメロディーで熱くなりますね。

激しいパーティーチューンにもなっていますが、F.O.で終わるのはいかがなものでしょうか。

[DISC 2:DVD]

こちらへ→☆☆☆

4th Limited Album『secret』● '05/4/13 release

4枚目のアルバムが、売れに売れまくったのを記念して、限定でリリースされた特別版。曲や映像が追加され、あたかもお得感を出している感じがまたにくいじゃないですか。 でも、ちょっと中途半端というか、オリジナル盤と同時発売のシングルを買った方が、揃った感じがします。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『BEST ~first things~』● '05/9/21 release

デビュー5年目にして初のベストアルバムをリリース。ただ、これをベストアルバムと称するのはいかがなものか。違うよな。

これはあくまでもシングルコレクションであって、ベストアルバムじゃないよね。アルバム収録曲の中にもいい曲がありますし。

つまりは、このアルバムは倖田來未の入門編のアルバム。単純明快のシングル集です。急にブレイクして、過去のことがまったくわからない人でもこの1枚で彼女の歴史がわかります。

ただ、最近の楽曲は面白みにかけるんだよな。彼女自身が転機となったという「Crazy 4 U」以降の楽曲が特にね。

つまりはいたって普通のポップ路線がやりたかったのか?1枚目と2枚目の音の色が完全に違いますね。新曲の「NO TRICKS」が唯一のこのアルバムでの面白みかもしれません。

なお、初回盤のみCDにはBoAとコンビで歌ったチャリティー曲「the meaning of peace」の倖田來未ソロバージョンを収録。

って、この曲は既に「love across the ocean」に収録しているでしょうが。なんだかあまり価値が感じられませんな。

せっかくだったんだらお蔵入り音源とか、シングルメガミックスをいたりとか、他の手で楽しませて欲しかったな。

DVDには、ほぼすべてのシングルクリップが収録されています。では、今までリリースされたDVDは一体・・・?という思いもあるよね。

[DISC 1:CD]

1. NO TRICKS

words:Kumi Koda / Daisuke“D.I”Imai music & arrangement:Daisuke“D.I”Imai

ベストアルバムに収録されている新曲。原点回帰というようなR&B系打ち込みトラックで、かっこいい仕上がりなんだよ。さすがは今井大介だよね。

倖田來未との組み合わせが最高です。倖田來未の持ち味でもあるヴォーカルをフルに生かしています。

ちょっと早口っぽい歌い方が挑発してきますね。でも、サビでの英語詞がしっくりこないのは何でだろう。

続けて聞くと、次曲がデビュー曲なので、ヴォーカルが違いますね。倖田來未の成長ぶりがうかがうことが出来る作品。

[DISC 3:DVD]

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Best Album『BEST ~second session~』● '06/3/8 release

12週連続シングルリリースという偉業を見せ付けた倖田來未。その12週シングル(のA面)を全て収録し、さらには新曲まで収録した2枚目のベストアルバム。 CDのみ、CD+DVD、CD+2DVDでの3形態でリリースというのもちょっと話題になりましたね。 ただ、このアルバムは賛否両論が飛び交っていますね。何のために12週のうち9枚のシングルを5万枚の限定発売にしたのか。 それではプレミア度も何もない。結局、12枚全部揃えて絵を完成させるという目的になってしまったよね(ネット配信限定リミックスアルバムの入手目的も兼ねてるけど)。 だから、結局このベストアルバムはベストアルバムでもなんでもない。このアルバムは、12枚のシングルを収録したオリジナルアルバムなんだよね。 よくあるパターンですよ。アルバムの半数をシングル曲が占めたりするアルバムとかあるでしょう。それの発展系ですよ、いわば。 「ベストアルバム」とは一体ナンなのかを。このアルバムで再び考えるのもいいかもしれませんね。 収録されているシングル曲は、タイアップが付いていたりチャートの1位を獲得したり、カバー曲やコラボレーションなど様々なものです。倖田來未のいろいろなことに挑戦する意欲的な姿勢は感じますね。 初回版には、映画アラジンの主題歌を歌っています。 そして、CD+DVD版には、なんと12週連続シングルのビデオクリップを収録。このクリップに関していえば、12曲全て作ったという点でもかなりの力作ぞろいですね。 おまけに、豪華クリエーターが揃ったもんだし、新進気鋭の俳優たちも出演していたりと、ヴォリュームたっぷりです。 さらには、CD+2DVD版にはライブを収録。前作のベストアルバムを発売して行われたライブから、大阪での公演を丸々収録しています。 やはり倖田來未のパフォーマンスはライブで発揮されるということも分かりますね。「エロカッコイイ」という言葉をものにした倖田來未のステージにも注目。 ベストアルバムを引っさげてのライブだけに、新旧ヒット曲入り乱れの内容。パフォーマンスだけでなく、喋りも達者でございますね。 ラストに歌われた「walk」は、やはり倖田來未には無くてならない楽曲だと、映像を見て思いました。

[DISC 1:CD]

1. Introduction to the second session

Words & Music & Arrangement:Daisuke“D.I”Imai

倖田來未のヴォーカルガ幾重にもなって構成されたナンバー。エスニック風の怪しいトラックは、おなじみ今井大介によるもの。 倖田來未の料理の仕方を一番知っている男が、今回も見事に倖田來未を輝かせる。イントロダクションということで、本当に短いナンバーなんだけれども、十分に楽しめる。 ちなみに、この曲にはフルバージョンが存在しており、現段階では着うた配信サービス限定なんだよね。いやらしい。

8. Love goes like・・・

Words:Kumi Koda Music & Arrangement:Daisuke“D.I”Imai

アルバムに収録されている新曲です。楽曲は今井大介本領発揮と言わんばかりのグルーヴの効いたR&Bナンバー。 クールに決める倖田來未。かなりかっこよく決まっていますね。やっぱり今井大介と倖田來未の組み合わせは、かっこよく聞かせてくれる。 歌詞の方は、相手に「戻ってきなよ」と言わせたい主人公の恋愛模様を歌っています。

Bonus Track

15. A Whole New World/Koda Kumi & Peabo Bryson

Song by A. Menekn and T. Rice Arranged by Masaru Nishiyama and Motoyoshi Mitsuura

ボーナストラックとして収録されている曲です。ディズニー映画「アラジン」のテーマソングをライブバージョンで収録。 なんでも、和製ジャスミンに選ばれたなんかがきっかけだったと思うけれど、やりますなぁ倖田來未。しかも、本家Peabo Brysonとのデュエットだなんて、恐れ入ります。 もうイントロからして壮大なサウンドにやられますよ。だって、生音弦楽ですよ。生は違うよなぁ、生は。ただ、気になる点が。ヴォーカルの力の違いがちょっとあからさまじゃないか? Peabo Brysonのほうが声量ありすぎです。倖田來未のヴォーカルが、殺され気味となっております。

[DISC 2:DVD] MUSIC VIDEO

[DISC 3:DVD] LIVE VIDEO from LIVE TOUR 2005 ~first thing~

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Remix Album『KODA KUMI REMIX ALBUM』

12週連続でリリースされたシングルを全て購入し、そのパスワードを倖田來未のオフィシャルサイトで入力することによってダウンロードか可能となる配信限定のリミックスアルバム。 これはねぇ、本とリミックスに興味ある人でなければ、ここまでがんばらないと思いますよ。だって、12種連続シングルはベストアルバムに全部収録されていますからね。 ということで、せっかくだったんなら全ての楽曲のリミックスを用意してくれればよかったものの、なんか中途半端に8曲。 リミキサーはさすがはavexというような面々が揃っています。新進気鋭のDJ達や、大御所Dub Master Xも参戦。 ただ、オリジナルの楽曲自体があまり浸透されていなかったりもするので、十分に熟知した上でリミックスと比較したほうが面白くなりますね。 それにしても、やはりリミキサーによって色が違うや。結構満足できます。

1. you (Acoustic Piano mix)

Arranged by tasuku

ピアノだけをバックにしっとりと歌い上げる倖田來未。ちょっとジャジーな雰囲気も出ていて、かなりぐっと来ますね。 ムードたっぷりで、このアレンジはこの曲をより深いものにさせる。

2. Birthday Eve (A Cup Of Cappuccino Bossanova Remix)

Remixed by Yasunari Nakamura

ブリブリのアイドルポップが大胆にオトナサウンドへと変わった。ボサノヴァですよ、ボサノヴァ。ただ、ヴォーカルがオリジナルテイクのままなので、浮いています。 サウンドはとってもおしゃれ。カフェミュージックにぴったりなんだよね。せっかくだったら、ヴォーカルなくしてもよかったんじゃない?なんてね。

3. Shake It Up (Kazz Caribbean Remix)

Additional prodction & Remix by DJ KAZZANOVA

怪しげなイントロはとってもスリリング。なんか映画の一幕みたいな感じがする。 さすがはカリビアンミックスだ。もっさりビートのレゲエナンバーに。オリジナルのサンバが一転したね。ただもう1つ何かが欲しいところ。

4. Lies (Clubbangaz Remix)

Remixed by V. Smoove & Serg Sniper of Clubbangaz Clubbangaz.com

これまた奇妙なリミックスだ。レゲエというか、エスニックというか。 不思議なビートで包み込まれたリミックス。正直、オリジナルのほうが数倍いいんですけれど。曲のスリリングさがなくなり、ちょっと軽くなった。

5. Candy feat. Mr. Blistah (DJ Mad reggaeton remix)

Remixed by Dj Mad

タイトル通り、レゲトンに大変身。アラビア世界から、一気にダンスホールへと大移動。熱さは変わりないね。赤道大移動だ。随分と濃いよ。 ただ、サウンドのほうが、ちょっと定着していないというか、どこかしらきっちりしていないような感じもする。

6. No Regret (Dub's not have regret either Remix)

Remixed by Dub Master X

Dub Master Xの登場ですよ。D・M・Xならではの4つ打ちキック炸裂。その後はヴォイスサンプリングを交えて、ハードハウステイストでさっくりと進行。 ビートのバックで、しっとりと奏でられるピアノがまたいいじゃないですか。ちょっとしたドラマティックな演出になっています。 ただ、どこかしら淡々としている気もするので、もう少しメリハリをつけてもよかったんじゃないかな。

7. WIND (PORTABLE WIND MIX)

Remixed by RAM RIDER

これぞRAM RIDERというようなカラフルポップなリミックス。打ち込みビートからしてすでにRAM RIDERだからね。これはおもしろいよ。 オリジナルに毛が生えたようなポップナンバーなんだけれども、そこはもはやRAM RIDERなんだよね。いいテイストに仕上がっています。

8. Someday (R. Yamaki's Groove Mix)

Remixed by Ryuichiro Yamaki

随分と濃い仕上がりとなったR&Bリミックス。ただ、濃すぎて反面気持ち悪いかも。オリジナルのポップさがなくなった分、かなり深い部分をえぐってきています。 ま、こういうリミックスもあるかなっていう感じですかな。

5th Album『Black Cherry』● '06/12/20 release

快進撃を続ける倖田來未。ベストアルバム2枚(「BEST ~first things~」と「BEST ~second session~」)を挟み、オリジナルアルバムとしては実に1年半ぶりとなる渾身の1作をギリギリ年末に放った。 熟れた果実のごとく、選り取りみどりな楽曲のオンパレード。シングル曲を多数収録していることもあって、もうベストアルバム的な内容となっておりますね。 その分、新曲でしっかりとカバーしていて、倖田來未の実力を発揮しています。バラエティ豊かな楽曲たち。 その中でも、やはり倖田來未自身が作曲まで手がけたというM-15「ミルクティー」が聞き所となっているのではないでしょうか。 しかも、初回版にはボーナストラックを3曲も収録してしまうこの太っ腹な作品。コラボ曲や映画の主題歌など、聞き応えがありますね。 さらに、今作はCDのみ、CD+DVD(PV収録)、CD+2DVD(PV収録 & 倖田來未主演ドラマ!)という3形態でのリリース。 一番脂の乗っている彼女だからこそができる技。ちなみに、主演DVDドラマ「Cherry Girl」は、M-7「恋のつぼみ」が主題歌となっていたドラマ「ブスの瞳に恋してる」の スタッフが再集結した作品でもあり、見応えがあります。倖田來未の演技は...自分の目で確かめてください。

DVD

1.

DVD Movie「Cherry Girl」

[DISC 1:CD]

1. INTRODUCTION

Words:Daisuke“D.I”Imai Music & Arrangement:Daisuke“D.I”Imai

アルバムのオープニングを飾るイントロダクション。さすがは今井大介というようなブラック要素満載のトラックを聞かせてくれる。 次曲へつなげるための曲ながら、これだけでかなりアゲアゲだね。

2. Get Up & Move!!

Words:Daisuke“D.I”Imai Music & Arrangement:Daisuke“D.I”Imai

前曲からの見事な流れで入るダンストラック。どこかしら妖しい匂いを醸し出している。 倖田來未の魅力に反応していますね。とにかく熱く踊れるアゲアゲチューンとなっております。のっけからかましてくれたという感じで、かなり気合の入った1曲です。

3. 人魚姫

Words:Kumi Koda Music & Arrangement:Miki Watanabe

夏を彩るシングルからの1曲。タイトルとは裏腹に、随分とヘビィなハードロックを聞かせてくれる。 ここまでバリバリとギターが鳴り響き、パンチの効いた曲を持ってくるとは、ある種、倖田來未の勢いを表しているようだね。詞のベースはもちろん、アンデルセンの童話「人魚姫」から。

4. 夢のうた

Words:Kumi Koda Music:Hirro Yamaguchi Arrangement:Tohru Watanabe Strigs Arrangement:CHIKA

同じメロディに違う歌詞を乗せて、2つの世界観を出すという試みで話題を呼んだ両A面のシングルナンバー。 こちらのサイドは別れをテーマにした歌詞に、ドラマティックなアレンジで聞かせてくれる1曲となっております。ストリングスの効果が絶大ですね。奥華子の曲に酷似していると一部で騒がれたけれども、 それを吹き飛ばすかのような力強い倖田來未のヴォーカルが印象的。

5. 月と太陽

Words:Kumi Koda, Yoko Kuzuya Music:Yoko Kuzuya, OCTOPUSSY Arrangement:OCTOPUSSY

バラードナンバーは、SOULHEADでおなじみのOCTOPUSSYによるアレンジが光っているトラック。 ムードたっぷりのR&Bをベースとしたトラックは、倖田來未のクールな面を引き立たせている。葛谷葉子が手がけている点でも、バラードの旨みが出ているよね。

6. Puppy

Words:Kumi Koda Music & Arrangement:Miki Watanabe

スィングビートをメインに持ってきた、ポップでクールなナンバー。倖田來未の愛犬“ラムちゃん”からの視点で作詞したという曲は、とっても愛くるしいトラックです。 まぁ、トータルで聴いて、いかにも倖田來未的な1曲だと感じさせる。

7. 恋のつぼみ

Words:Kumi Koda Music & Arrangement:Yusuke Kato Strings Arrangement:Gen Ittetsu

2枚目のベストアルバム「BEST ~second session~」発売後のシングル。シングルナンバーとしては、 初めて関西弁を歌詞に取り入れた倖田來未らしい曲で、愛の溢れるナンバーです。ポップに弾けたトラックは時に楽しく、時にストリングスのサウンドでぐっと聞かせてくれるところもあり、 いろいろな要素が詰まっている。全体的には、キラキラ眩しい曲という感じがしますね。

8. WON'T BE LONG ~Black Cherry Version~

Words:Bro.KORN Music:Bro.KORN Arrangement:h-wonder

EXILEとコラボレーションした楽曲の倖田來未だけのソロバージョン。ディープな打ち込みを強調して、かなりクールな仕上がりで聞かせてくれる。 無駄な音が削ぎ落とされ、どちらかといったら、ヴォーカルやコーラスを前面に出しているような感じですな。 随分とブラックな要素を出しまくっている雰囲気もまたいいね。

9. JUICY

Words:Yo Taira (Digz, inc group) Music & Arrangement:STY (Digz, inc group)

これまた随分とディープでドープなトラック。夏に発売されたシングルナンバーの中で、一番クールというか、いろんな意味で暑苦しいかも。 洋的な要素もあってかっこいいんですが、ちょとアングラ方面に傾いているね。ちょっととっつきにくいかもしれません。

10. Candle Light

Words:Kumi Koda Music:Yoko Kuzuya Arrangement:Tohru Watanabe

バラードナンバー。作詞はもちろん倖田來未自身が担当。別れてしまった恋人への思いを綴っている主人公で、倖田來未が感情を込めて歌い上げます。 バックサウンドがピアノのみということで、シンプルなアレンジが倖田來未のヴォーカル自体を引き立てているね。葛谷葉子の織り成すメロディが切ないんだよ。

11. Cherry Girl

Words:Kumi Koda Music:Curtis A. Richardson, Charlene Gilliam, Andreao“Fanatic”Heard, Sherrod Barnes Arrangement:Andreao“Fanatic”Heard, The Conglomerate

5枚目のアルバム「Black Cherry」からの先行シングルとしてリリースされたナンバー。これがまた、今までの倖田來未にありそうでなかったような楽曲。 本当に、聞いていて面白すぎるんだ。日本じゃあまり聞くことのないタイプの曲だよね。トラックメーカーが海外組みだからなのか、サウンドが何だかすごいんだ。 パンチの効いたビートとギターが絡み合い、独特のダークな雰囲気を放出している。倖田來未のさらなる魅力を生み出したナンバーだね。

12. I'll be there

Words:Kumi Koda Music:Shinatro Hariwara Arrangement:tasuku

夏を彩る爽快なロックナンバー。イントロなしでサビからスタート。これだけでも爽やかだ。そして、サビが終わるとしっとりとしたサウンドで聞かせてくれる。 でもって、再びサビに入るとすっきり爽快サウンドでリスナーのハートをぎゅっとつかむ。軽快なロックサウンドが清涼剤のような瑞々しさを与えてくれるミディアムナンバーです。

13. 運命

Words:Kumi Koda Music:Hirofumi Hibino Arrangement:Masaki Iehara

5th Album「Black Cherry」からの先行トラックは、壮大なスケールでお送りするバラードナンバー。映画の主題歌ということもあって、壮大な仕上がりとなっております。 1番はしっとりと進行。2番からはサウンドも次第に厚くなって行く。そして、ラストのサビではこれでもかというくらいにガツンと聞かせてくれるバラードに仕上がった。もう、圧巻ですよ。

14. With your smile

Words:Kumi Koda Music:Tohru Watanabe Arrangement:h-wonder

倖田來未お得意のポップな4つ打ちダンスナンバー。もう、何も考えなくていいような感じだね。h-wonderのアレンジで、夏の空に広がる爽快な曲になった。 歌詞は2人で過ごす浜辺がテーマ。幸せに満ち溢れていますね。

15. ミルクティー

Words & Music:Kumi Koda Arrangement:h-wonder

倖田來未が初めて作曲に挑戦したバラードチューン。メロディがまた複雑だね。こういうメロディを作るとは、倖田來未も只者じゃないなぁ。 サビはキャッチーなメロディとコーラスが絡み合い、幸せムードたっぷりに聞かせてくれる。今後の倖田來未の曲作りが楽しみになってくる1曲となった。タイトル通りに暖かい曲です。

16. Twinkle ~English Version~

Words:Kumi Koda English Lyrics:SACHI BENNETT Music & Arrangement:h-wonder

オリジナルは企画盤「Amazing Nuts!」に収録。全編英語詞という、かなり意気込みが表れた1曲です。 いかにもh-wonderなメロディとポップなアレンジを聞かせてくれます。全米デビューしているだけあって、倖田來未の英語もなかなかなんじゃないでしょうか。

17. GO WAY!!

Words:Kumi Koda Music & Arrangement:Hiroshi Komatsu

サビ入りでキャッチーなメロディとサンバホイッスルが吹き荒れる、ポップなダンスナンバー。アニメ映画の主題歌ということで、何だか弾けまくっていますね。 情熱的なラテンサウンドが、熱くほとばしる。元気をくれるような曲ですよ。ま、単純明快ということでしょうね。

18. WON'T BE LONG ~Red Cherry Version~

Words:Bro.KORN Music:Bro.KORN Arrangement:h-wonder

EXILEとのコラボレーションした曲のオリジナルテイクのまま、 倖田來未がソロで歌うバージョンです。これまたかっこいい仕上がり。倖田來未1人でも十分に通用してしまうような雰囲気を放っている。

[DISC 2:DVD] MUSIC VIDEO

[DISC 3:DVD] DVD Movie

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Best Album『BEST ~BOUNCE & LOVERS~』● '07/3/14 release

オリジナルアルバム「Black Cherry」を発売したばかりの倖田來未が、早くも3枚目となるベストアルバムをリリース。またベスト?って思っちゃうよね。 今作は「バラードベストアルバム」と「ダンスベストDVD」という2枚組みで、期間限定生産での発売。ただ、ベストアルバムの乱発というイメージになってしまい、安っぽいアーティストに思われてしまうね。 「ベスト」ではなく、「バラードアルバム」と銘打っておけば、少しは批判が和らいだかも。せっかくの徳永英明書下ろしの新曲「明日へ」も、陰に潜んでしまった感じです。 2nd Album「grow into one」に初回限定ボーナストラックとして収録された「1000の言葉」のオーケストラバージョンや、 12週連続リリースシングル購入者特典の「you」の別バージョンを収録しているところが、ちょっといただけないと思います。 一方、DVDの方は、倖田來未のダンスをメインとしたクリップを中心に、撮り下ろしやライブ映像などを収録。 「聞く」と「見る」で楽しませてくれるけれども、ちょっと中途半端感もある作品になってしまったような気がする。

[DISC 1:CD]

1. 明日へ

Words:Kumi Koda Music:Hideaki Tokunaga Arrangement & Programming:Akira Matzura

このベストアルバムの目玉となる新曲は、なんと徳永英明が作曲を担当。ストリングスが響き渡る、美しいバラードナンバーです。 このCDが春先にリリースということもあってか、倖田來未の歌詞も、桜など春のワードが登場してきます。バックの音が静かなせいか、倖田來未のヴォーカルが際立って聞こえる。 正直、ヴォーカルにここまでクセを出さなくてもいいんじゃないか?

9. 最後の雨 ~Time Heals Version~

Words:Jun Natsume Music:Takashi Toshimi Arrangement:AKIRA

中西保志のナンバーをカバー。が、元々はシングル「Gentle Words」に収録されていたんだけれども、このベストアルバムに収録するにあたり、 改めてバージョンを変更して収録。実に大人っぽい生音サウンドで聞かせてくれます。

[DISC 2:DVD]

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