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Best Album『A COMPLETE ~ALL SINGLES~』● '08/9/10 release

デビュー10周年を記念した浜崎あゆみのアイテム。シングル「Mirrorcle World」に続いて登場したのは、コンプリートシングルコレクションアルバム。これがまた、賛否両論。いや、否の方が多いかな。 まず、ベストアルバムとしての間隔。前年に「A BEST 2」を出したばかりなのに、今度はシングルコレクションですか。 で、中身の方も、シングルコレクションと銘打っておいて、一部の曲ではアルバムバージョンで収録されていたり、さらには両A面など、複数でメインを飾った曲も、切り捨てられたり。 うーん、本当にただパッケージしましたという感じでつまらなさが生じるね。例の絶望3部作も、1枚のCDにパッケージされず、「SEASONS」だけ切り離されてしまっている。 まぁ、収録曲数や時間の関係なのはわかるんだけれども、なんだかつれないなぁ。悪い面ばかりではなく、多少いい面もある。CCCDでリリースされたシングルが、解除されてい収録されています。 ボーナストラックでは、2nd Albumに収録されていた「Who...」を10周年記念バージョンとして歌い直して収録。 さらに、初回盤はDVDつき。商品化されていないファンクラブツアーのライブや、a-nationでのパフォーマンスを収録。 まぁ、おいしいとこ取りなので、見応えはあるんだけれども、欲を言えばフルサイズでそれぞれ見たいところだよね。でも、avexの屋台骨ならではの大御所パフォーマンスは必見です。 さらに特製ボックス仕様、シングルジャケットの別カットを集めた身に写真集も付いていて、豪華に10周年を祝っています。

3-14. Who...

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HAL

ボーナストラックは、2nd Album「LOVEppears」に収録されていたバラードを歌い直した10周年記念バージョン。風味豊かになり、味わい深いアレンジだね。 そして、浜崎あゆみのヴォーカルも熟しては貫禄たっぷりに聞かせてくれます。ただ、無理やりなビブラートがちょっと気になった。それでも、曲の持つ力の大きさは感じることができる。

[DVD]

こちらへ→☆☆☆

10th Album『NEXT LEVEL』● '09/3/25 release

浜崎あゆみ、次なるステージへ。10周年を迎えても、勢いが衰えることない浜崎あゆみ。 シングルコレクションのベスト盤をリリースした後、年末と春先にそれぞれ両A面のシングルをリリースしては、さらに力を出してきて、このアルバムへとたどり着いた。 10作目のオリジナルアルバムということで、力の入れようもハンパないね。音の方はもう、ハードなデジロックチューンを聞かせてくれたり、ドラマティックなバラードを聞かせてくれたりでパワーは感じる。 しかし、あまりにも音がゴリゴリ過ぎて、耳が痛いと思う部分もあるんだよね。特に、HALのアレンジはもう、いいんじゃないかな。 浜崎あゆみのヴォーカルも、ちょっとクセを出してきているというか、ビブラートが妙に気になって仕方がない。なんだかんだで、インストを除くと10曲。 まぁ、安定の浜崎あゆみ節が炸裂。詞は代わり映えがなく、前作「GUILTY」の延長線といったところかな。 初回盤は、カラーケース仕様。でもって、4形態での発売という、幅広さも面白いね。CDのみ、そしてCDとビデオクリップ6曲などを収録したCD+DVD盤。 映像の方はもう、豪華絢爛。壮大で、お金がかかっているなぁ、と思わせてくれます。さらに、初となるライブCDを付属した2CD+DVD盤。 こちらのライブは、めったに歌われない曲をメインに聞かせてくれた2009年のプレミアムカウントダウンライブから、16曲を抜粋。映像作品もこの後に出ますが、音だけで楽しみたい方はぜひ。 昔の曲は懐かしいけれども、歌い方が気になるね。そして、浜崎あゆみ自身初となるUSBでのリリースも大きな話題となりました。

1. Bridge to the sky

words:ayumi hamasaki music & arrangement:Yuta Nakano

アルバムのオープニングを飾るデジタルナンバー。浜崎あゆみが優しく添えるように歌うイントロダクション。 曲名を表すかのような爽やかさも手伝って、新たな扉が今、開かれた。

2. NEXT LEVEL

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:HAL

浜崎あゆみの次なるステージへ。アルバムのタイトルチューンは、これぞ浜崎あゆみなデジタルチューン。D・A・Iの麗しきメロディに乗せて浜崎あゆみも優雅に歌を届ける。 HALのアレンジは、全盛期に比べると随分と落ち着いているよね。それでも、力はあります。軽やかにさらっと聞かせるナンバーです。

3. Disco-munication

music & arrangement:CMJK

オリエンタルな雰囲気と8bitな要素を絡めて、ピコピコ打ち込んできた、CMJKのインストチューン。さすがな技で楽しませてくれます。

4. EnergizE

words:ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:CMJK

浜崎あゆみにしては珍しい、スィングを効かせたアップチューン。もう、歌よりも曲の方に珍しさを感じるから、圧倒させられるね。 サビではアグレッシヴにビートを打って来ます。かっこいい変身。「てかね」っていう歌詞が普通に登場してきてしまうこの御時世。 ノリは出ているし、大きく盛り上がるような曲だね。

5. Sparkle

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:CMJK

両A面扱いのシングルナンバー。こちらは、タイトル通りに弾けまくるトラックです。しかも、ためにためて、ためてからの大爆発。 このじらしが大きなポイント。CMJKのアレンジが生きています。原一博のメロディも攻め上げてくるし、かっこいい。 浜崎あゆみの説教じみた歌詞も、ぐずぐずしていないで前へ行けと、S気たっぷりに聞かせてくれます。なかなかいいじゃないですか。久し振りにはまったナンバー。

6. rollin'

words:ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:CMJK

おとぎのようなイントロを経て、いきなり雰囲気がガラッと変わって。エッジの利いたサウンドでノックアウトだ。 ノリの出たビートとともに、とにかく勢いに拍車をかけてきた。1980年代のディスコビートな雰囲気を出しては楽しませてくれるメロディパート。 サビパートは、さらに勢いを増して、畳み掛けてj来る。とにかくギターの音がいいね。Aメロパートのヴォーカルにエフェクトをかけたのは失敗じゃないか?

7. GREEN

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:tasuku

10周年を迎えても加速する浜崎あゆみの両A面シングル。こちらはオリエンタルな雰囲気を前面に出した、艶やかなバラードに仕上がっています。 アジアンなサウンドとアレンジに比べると、浜崎あゆみのヴォーカルがちょっと怖い。でも、曲全体から感じる力はすごいね。「Days」とはまた、一味違ったバラードでパンチを効かせた。

8. Load of the SHUGYO

music & arrangement:CMJK

リズミカルなビートと激しいギターが織り成すインストナンバー。激熱です。修行の道も険しいようですね。

9. identity

words:ayumi hamasaki music & arrangement:Yuta Nakano

ハードなデジタルロックサウンドを聞かせる、パンチの効いたナンバー。迫力のあるサウンドは、浜崎あゆみの力を押し上げる。 まぁ、楽曲自体はそこまで珍しさもないけれどもね。前作「GUILTY」の延長。いつもの浜崎あゆみらしさを感じることが出来ます。

10. Rule

words:ayumi hamasaki music:Miki Watanabe arrangement:HAL

あの「ドラゴンボール」の実写版映画に起用された、浜崎あゆみのシングルナンバー。もうね、勢いだけでノックアウト。 さすがはHALなアレンジで、ごつごつしたデジタルビート炸裂。攻めの姿勢はいいんだけれども、Aメロパートで浜崎あゆみのヴォーカルにエフェクトをかけるから、汚く聞こえるんだよね。 ただでさえHALのアレンジで、せわしなくうるさいのに。なんだか、よくわからないままに始まって終わってしまった。

11. LOVE'n'HATE

words:ayumi hamasaki music & arrangement:Yuta Nakano

スリリングなサウンドと、エッジの効いたギターが入ってきては、ハードに決めるミディアムチューン。 浜崎あゆみのオーラも、ここで全開ですね。でも、メロディの展開が面白さを感じさせない。惹かれる部分がないかな。

12. Pieces of SEVEN

music & arrangement:HAL

ふわっと広がる幻想的なインストナンバー。HALの壮大な音がドンドンと押し寄せてきましたね。 まさかのアップテンポに変身する流れ。バッキバキに打ち込んできて、さらにギュインギュインとギターも参戦。やられた。

13. Days

words:ayumi hamasaki music:Kunio Tago arrangement:HAL

10周年もますます精力的に駆け抜ける浜崎あゆみ。冬にぴったりなバラードを年末にリリース。作曲が多胡邦夫で、なるほど納得な訴えかけるようなメロディ。 サビから最後の優しく語りかけるようなところがポイントだね。メロディラインは、なんだか温かくさせてくれるようだ。だからこそ、HALのアレンジも、そこまで力強くなくてもよかったんじゃないかな。 ヴォーカルは、所々でビブラートを効かせて、ちょっと気になったり。

14. Curtain call

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:Yuta Nakano

アルバムの最後を飾るバラードナンバー。ピアノのみをバックに、浜崎あゆみが歌い上げる。妙にビブラートを効かせてね。逆に、耳に残って、変な気持ちになるかな。 後半では、コーラスも大きく加わって、よりドラマティックに演出。さらに転調もして、盛り上がりに拍車をかける。アルバムの締めナンバーとして、十分に力を発揮していますね。

LIVE CD from“PREMIUM COUNTDOWN LIVE 2008-2009 A”

大きな歓声を受けながら、M-1からスタート。ダイナミックな演奏とヴォーカルで魅了してくる。 続けても、世界を作るM-2で、浜崎あゆみが熱唱。後半は大きく盛り上がるんだけれども、浜崎あゆみの出番がない。音だけ堪能しても、なんだかもったいないよ。 3rd AlbumからM-3。どっしりと構えては、ドンとぶつけてくるサビがかっこいいね。 今度は5th AlbumからM-4。ギターのザックリした音をバックに。サビの高音はギリギリかな。

これまた懐かしい、2nd AlbumからのM-5。なかなか声が出ているからびっくりだ。しかし、1番のみ。 流れてM-6へ。声は出ているけれども、どこかしら必死感が伝わってくるな。とにかくダイナミックに歌を聞かせてくれる。歓声もすごいね。 1st AlbumからM-7のバラードナンバー。やっぱりベテラン的な歌い方だな。経験を積んでしまったからこその残念さがちょっとある。1番を歌い終わったら、大歓声ですよ。 どっしりとしたバラードのM-8。難なく歌いこなしていますね。

M-9もバラード。サビで大きく歓声が上がった。壮大な世界が繰り広げられている様が伝わってきます。 さらにバラードM-10。ゴージャスなサウンドに浜崎あゆみのオーラが出まくっていますね。後半はダイナミックな演奏をたんと御堪能あれ。 1st AlbumからのM-11。ノリが出ていますね。若干、きつそうにも聞こえるけれど、ぎりぎりセーフ。 同じく1st AlbumのM-12。こちらは短めサイズで。やっぱり力のあるヴォーカルのためか、高い音は厳しいかな。

ここに懐かしのシングルンなバーM-13。あぁ、キーが下がっていて、ちょっと残念だな。途中でメンバーとダンサー紹介も。やっぱり野村義男の人気はすごいなぁ。 妖しさを漂わせるM-14。この曲はなかなか力のあるパフォーマンスだね。サビでもガッツリと聞かせてくれます。 この時点での最新バラードM-15。やっぱり歌い方は最近だよね。過去の曲と差が出ています。 そしてM-16。これがもう、厳しいんだ。今の歌い方で歌うと、違和感がハンパない。浜崎あゆみの曲に対する気持ちがとっても伝わってくるんだけれども。

[DISC 3:DVD]

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11th Album『Rock'n'Roll Circus』● '10/4/14 release

浜崎あゆみ、通算11枚目となるオリジナルアルバム。今回は、イギリス・ロンドンでのレコーディングに挑んだ意欲作。 アルバム全体としては、タイトル通りにロック色が強く出ていて、よりアルバムの統一感が感じられる。アルバム曲の中では、やっぱりリードナンバー「Microphone」のパンチの聞いた音でノックアウト。 「count down」や「Don't look back」など、とことん畳み掛けてくるようなサウンドに圧倒される。 女性上位時代を歌うような「Lady Dynamite」や「sexy little thing」の歌詞は、浜崎あゆみらしい世界だよね。 「sexy little thing」にいたっては、ピコピコデジタルサウンドが、痛快というかクセになって、なかなかいいね。 それに比べると、先行でカットされたシングルナンバーとの落差が激しくて、シングルとしてのキャッチーさしか魅力がないんだよね。無理してアルバムの中に突っ込まなくても良かったんじゃないかな。 あとは、歌い方だよね。浜崎あゆみも相当、喉を酷使しているように聞こえる。無理矢理ビブラートを使っては、耳に引っかかるんだよね、悪い方に。 まぁ、何はともあれ、アルバムの最後ではファンに向けたナンバー「RED LINE」で締めですよ。 今回は3形態でのリリース。CD、CD+DVD、CD+DVD+同時発売ライブDVD+グッズというもの。 DVDは今回も豪華ですよ。シングル曲やアルバム曲など、8曲のPVとメイキングを収録。イギリスで撮影されたPVは、世界観がすごくて見応えがあります。

1. THE introduction

music & arrangement:CMJK

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。 何かが忍び寄るような、深いところから攻めてくる音です。そして、ダイナミックにオープニングを飾った。

2. Microphone

lyrics written by ayumi hamasaki music & arrangement:Yuta Nakano

パイプオルガンのような音が入ってきて、スリリングな感じを出したと思ったら、今度はバリバリとヘビィに音を立てて入ってきた。 なんだか恐ろしい世界を聞かせるな。ゴシックロック要素で、攻める浜崎あゆみです。ドスの効いたヴォーカルが、ロックサウンドとの相性の良さを伝える。

3. count down

lyrics written by ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:CMJK

前曲に続いて、ゴシック要素の恐ろしさを音に乗せて聞かせるミディアムロックチューン。CMJKも、おどろおどろしい世界を出すねぇ。 音がハードだし。浜崎あゆみのヴォーカルも、低めでどっしり太く聞かせてくれる。うーん、なんだか世界が演歌だよね。激しい音の演歌ロックだ。

4. Sunset ~LOVE is ALL~

lyrics written by ayumi hamasaki music:Hana Nishimura arrangement:Yuta Nakano

両A面シングルは、「夜明け」「夕暮れ」の2バージョンでそれぞれの世界を出す夏ソング。こちらの夕暮れバージョンは、時間帯にぴったりなバラードに仕上がっております。 が、なんだか浜崎あゆみにしては、ごくごくありきたりな世界だし、歌詞のテーマもいたって普通のラブソングな感じだね。ビブラートを無理に披露する歌い方は、どうにかならんのか?

5. BALLAD

lyrics written by ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:Yuta Nakano

浜崎あゆみの両A面シングルンナンバー。タイトルそのままに、バラードです。和のテイストを取り入れたメロディはいいんだけれども、浜崎あゆみの歌い方がねぇ。 良かれと思ってビブラートをつけているのかもしれないけれども、不自然なんだよ、なんか。バラードだからこそ、その部分が妙に目立ってしまうのが残念。

6. Last Links

lyrics written by ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:CMJK Strings Arrangement:Harvey Brough

アコースティックギターがザックリとかき鳴って始まるミディアムロックチューン。残念ながら、地球規模の歌詞に説得力が感じられない。 トラックの方は、ロンドンのストリングスも入って、豪華なんだけれども、プログラミングが軽い。 なぜサビの「踏みしめて」の「て」の後に「ぁ」が付いてくるのか。この奇妙な歌い方は一体何なんだ。

7. montage

music & arrangement:Yuta Nakano

インストナンバー。鐘の後のスリリングなストリングスが効いていますね。 洋物映画のサウンドトラックみたいに、美しいストリングスに惚れ惚れ。夢見心地な気分にさせてくれます。

8. Don't look back

lyrics written by ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:CMJK

エキゾチックな雰囲気が出ていたのは、シタールの音が入っているからか。妖しい雰囲気が淡々と繰り広げられるミディアムチューン。 メロディパートとサビの繰り返しがベースとなっていて、無難にこなしているけれども、うーん今ひとつ。

9. Jump!

music & arrangement:CMJK

デジタルビートと共に、浜崎あゆみがうなり声を上げるインストナンバー。その後、「Jump!」の掛け声が飛びまくりで、盛り上がりに拍車がかかる。

10. Lady Dynamite

lyrics written by ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:CMJK

で、またバリバリのメタメタのデジロックサウンドをガツンとぶつけてくる浜崎あゆみです。 歌詞の方が、よそよそしくて、何を言いたいのかわからないメロディパート。歌詞の中にも登場するけど、薄っぺらい。サビパートのメロディや歌詞は様になっているけれどもね。

11. Sexy little things

lyrics written by ayumi hamasaki music & arrangement:Yuta Nakano

ピコピコサウンド炸裂のポップナンバー。8bitのチップチューンを彷彿とさせる音が随分と軽い。最近はバリバリのロックサウンドが多かった分、 こういうデジタルサウンドを持ってくるところは新鮮に映るね。女性賛歌みたいな1曲。最後の歌詞はイマイチ。別に引用しなくても良かったのでは?

12. Sunrise ~LOVE is ALL~

lyrics written by ayumi hamasaki music:Hana Nishimura arrangement:CMJK

アルバム「NEXT LEVEL」で次のステージへ。浜崎あゆみ、アルバム後となるシングルンナンバーは、夏の季節を彩る爽快サマーチューン。 最初はゆったりと、サビ前でテンポアップして盛り上がる流れなんだけれども、うーん、正直イマイチだな。メロディは平凡な感じだし、CMJKのアレンジも、なんだか薄くないか? 浜崎あゆみのヴォーカルも、中低音域を淡々とこなすような感じ。ライブでは盛り上がるとは思うけれども、CD音源としては、パンチが足りないです。

13. meaning of Love

lyrics written by ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HIKARI Strings Arrangement:Harvey Brough

ド直球のバラードナンバー。シンプルで、よくあるテーマを壮大に仕上げてしまうマジック。 なるほど、HIKARIがいい味に仕上げていますね。力強さの出たサウンドをバックに歌い上げる浜崎あゆみ。可もなく不可もなく。

14. You were...

lyrics written by ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:HAL Strings Arrangement:Gen Ittetsu

浜崎あゆみが冬を彩るシングルンなバーを両A面でリリース。こちらは直球バラードナンバー。鈴の音をイントロで入れては、冬の情景を見せる1曲。 寒い中、別れた相手の事を思う主人公。まぁ、ごくごくありきたりなんだけれども、浜崎あゆみ自身を重ねてしまうところが多いよね。 例の彼のことなのかな、と。それにしても、引きずり過ぎのような気も。

15. RED LINE ~for TA~ [album version]

lyrics written by ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:Yuta Nakano

タイトルからわかるように、浜崎あゆみのファンクラブ会員に向けられたナンバーと言ってもいいよね。 歌詞はそこまで限定しているようではないけれども。いたって普通の、前向きなメッセージを伝えるような曲だよね。まぁ、そこには強固なつながりがあるということなんだろうけど。

アルバムでは、アウトロで大合唱スタイル。結束力を出すような演出だね。さらに最後の最後でアカペラを披露熱唱の浜崎あゆみです。

[DISC 2:DVD]

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12th Album『Love Songs』● '10/12/22 release

浜崎あゆみの通算12枚目となるオリジナルアルバム。久しぶりにリリース活動も精力的で、前作「Rockn' Roll Circus」からのインターバルも、たった8ヶ月。 年に2枚のオリジナルアルバムをリリースだもん、頑張っているよ。今作は、「MOON」「blossom」「crossroad」そして記念すべき50枚目のシングル「L」収録曲など、目白押し。 特に、アルバムの大半を占めるのが小室哲哉の楽曲というところにも、浜崎あゆみやavexの力を感じる。まあ、再起にかける小室哲哉のバックアップというところも兼ねているんでしょうが。 それにしても、こんなにたくさん、よく曲を作り上げられるもんだ。せっかくだったら、アレンジも手がけて欲しかったんだけれどもね。残念ながら、「crossroad」のみが、小室哲哉アレンジ。 一方で、浜崎あゆみのヴォーカルは、いつも以上に太くたくましく。やっぱりビブラートが気になってしょうがないんだよね。こういう歌い方は、ちょっと難ありのような。 歌詞も、ちょっと時間がなかったのか、軽く聞こえたり、同じような内容だったりね。 今作も、CDのみとCD+DVDなど、3形態でのリリース。DVDには、シングル曲やアルバム曲などのPVとメイキングを収録。相変わらず、映像に力は入っています。 初回盤は、スリーブケース仕様&ボーナストラックとして、「SEVEN DAYS WAR」のライブトラックを収録。こちらは聞き応えがあります。ライブならではの迫力と感動が伝わってきますね。

1. Love Song

Words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

愛の歌。アルバムのオープニングを飾るタイトルナンバーは、アルバムの全てを総括するような、壮大な1曲。 このメロディ、さすがは小室哲哉といわんばかりの惹きつける力を放つ。力強くも親しみあるメロディと、ガッツリ聞かせるアレンジが効果絶大。 浜崎あゆみの歌い方は、なんだか大物演歌歌手のような、拳を利かせたような雰囲気を放っているね。

2. crossroad

words:ayumi hamasaki music & arrangement:Tetsuya_Komuro Strings Arrangement:Randy Waldman

浜崎あゆみと小室哲哉のタッグがついに実現したナンバー。以前、song+nationプロジェクトでも歌っていたけれども、今回はシングルとして作曲・編曲までを手がけて、 力の入れ様を感じます。メロディはモロに小室節。マイナー調のメロで詞の哀愁感が、ドンドン曲を盛り上げていきます。アレンジもほど良い力強さに、浜崎あゆみのヴォーカルが映えます。 締め方はカットアウトではなく、余韻が欲しかったな。

3. MOON

words:ayumi hamasaki music:Yasuhiko Hoshino arrangement:Yuta Nakano

初期に楽曲を提供していた星野靖彦のナンバーに再び挑戦した浜崎あゆみ。両A面という自信の表れの下、強力なトラックをじっくりと聞かせてくれます。 まぁ、アレンジは前作アルバム「Rockn' Roll Circus」の延長を行くようなどっしりデジロックサウンドのミディアムバラードな仕上がり。 正直、特に面白さもなく、いつもの浜崎あゆみ王道バラードといったところかな。それ以上でも以下でもない、光るものが特に感じられないな。

4. sending mail

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

小室哲哉の作曲ナンバー。緊迫感漂う4つ打ちビートのトラック。一方で、サビではバリバリデジロックサウンドが畳み掛けてくると同時に、 迫力たっぷりの浜崎あゆみのヴォーカルが攻めてきます。メールを送る送らないで、ここまで物語を作ってしまうところがすごいけれども、あまり説得力がないかな。

5. Last Angel

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:CMJK

トリプルA面シングル「L」からの1曲。イントロからストリングスがゴージャスに彩ったかと思えば、いきなりデジタルビートが入って来る。 CMJKのやりたいようにやっている感じが伝わってくるね。メロディパートはどうなの?手抜きなの?どうなの小室哲哉。低いメロディを歌う浜崎あゆみが怖い怖い。そこからサビへとトランシーに変身。 久しぶりにこういうサウンドで呑み込んで行った。

6. insomnia

music & arrangement:CMJK

忍び寄るようなプログラミングビートを妖しく放つインストチューン。時より攻めてくるトランシーなサウンドが、よりいっそう緊迫感を生む。

7. Like a doll

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:CMJK

ピアノをバックにして、静かな始まり。バラードになるかと思いきや、プログラミングビートが入ってきて、なんだか淡々としたトラックだね。 ビート以外の音は、力強さや繊細さ伝わってくるんだけれども、うーん、バランスの問題かな。惜しいぞ、CMJK。生ドラムが良かったな。メロディの方は、小室哲哉さすがです。

8. Aria

music & arrangement:Yuta Nakano

インストナンバー。ヴァイオリンが優雅に踊ります。そして、鮮やかに彩るデジタルサウンドで、まさしく浜崎あゆみの世界が広がってゆく。

9. blossom

words:ayumi hamasaki music:Yasuhiko Hoshino arrangement:Yuta Nakano

通算48枚目のシングルは両A面。しかも、初期の頃に楽曲を提供してた星野靖彦が久しぶりに登板。なるほど、メロディは初期に通じるようなものがあるね。 ほぼ中域で浜崎あゆみも安定して歌っているけれども、ビブラートがなんだかなぁ。間奏ではヘビィにギターがうねりを上げているけれども、全体的には浜崎あゆみによくあるデジタルロックチューン。 うーん、もう1つ。

10. Thank U

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

オープニングから大合唱のコースを行くアップテンポチューン。軽やかなプログラミングビートをバックに、浜崎あゆみが高らかに歌い上げる。 もちろん、奇妙なビブラートも添えて。随分とひねりのない構成で、小室哲哉、これには残念だよ。アレンジも、もっと力強さが欲しかったかな。

11. Sweet Season

words:ayumi hamasaki music:Noriyuki Makihara arrangement:Shingo Kobayashi

強力ナンバーを取り揃えたトリプルA面シングルより、なんと槇原敬之が楽曲提供したトラック。彼のキャラクターが良く表れた、優しさ溢れるメロディ。 派手さはなくとも、親しみと温かさを伝えてくれる。歌詞はまぁ、キラキラ眩しい、1年を表現しています。

12. overture

music & arrangement:Yuta Nakano

次曲へとつなげるためのインストナンバー。オーケストラのようなダイナミックなサウンドで飾ってきます。

13. do it again

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

ロッカバラードの様相を見せる始まり。しかし、同じフレーズを繰り返して、手抜きのような感じを覚えてしまう。 あれ、Bメロに入ったらテンポアップした。かっこよくなったけれども、サビではまたゆったりモードに変わっちゃった。もうこの際、アップテンポで突き抜けていって欲しかったな。

14. November

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:CMJK Strings Arrangement:Suzie Katayama

季節感を出すミディアムチューン。メロディの切なさはさすが、小室哲哉。CMJKのアレンジで、さらにムードを出す。 それに比べると、浜崎あゆみの歌詞が平凡なんだよね。鳥のように自由に飛びたいとかね。

15. Virgin Road

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya_Komuro arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

前作シングル「crossroad」から2週連続でのリリースとなったシングルナンバーは、収録曲全てがメインとなるトリプルA面。 で、こちらのナンバーは、タイトルそのままに結婚ソング。この曲も小室哲哉の作曲なんだよね。Aメロ、Bメロと盛り上がっていくけれども、サビはマイナー調なんだよね。 この展開にはちょっと驚き。歌詞はちょっとどうなんだろうか。浜崎あゆみ、また歩き出す。ちなみに、その年の紅白歌合戦では、ウエディングドレス姿で歌った浜崎あゆみ。 その翌日には結婚を発表だもんね。話題づくりがお上手です。

16. SEVEN DAYS WAR (Live at Yoyogi on Oct.11.2010)

words:Mitsuko Komuro music:Tetsuya_Komuro

代々木第一体育館でのライブトラック。やっぱり、生だと実力というか、迫力みたいなものを感じられるね。ただ、やっぱり引っかかるのは浜崎あゆみの歌い方かな。 でも、CDバージョンよりかはひどくないね。ライブでのお馴染みのミュージシャン達がバックを固めているところも大きい。よっちゃんギターも大活躍。

[DISC 2:DVD]

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Remix Album『ayu-mi-x 7 -version HOUSE-』● '11/4/20 release

浜崎あゆみのリミックスシリーズが、4年ぶりリリース。しかも、今回はこれまでリリースしたシングルのメイントラック50枚を4つのカテゴリーにリミックスし、4枚同時発売+ その4枚とスペシャルNON-STOPミックスCDを付けたBOXセットをリリースと、かなり勢いを出してきました。 こちらの「version HOUSE」は、リミキサーの名前に懐かしい面々がいて、なんだか安心してしまうね。 Jonathan PetersやHex Hector、大沢伸一にDub Master X、Eric KupperやFPMの田中知之などなど、洋邦名のあるDJたちが繰り広げるリミックスワールド。 ただ、リミックスされた楽曲は、個性を出しまくっていて、統一されていない感じだな。それゆえ、「version HOUSE」とカテゴライズしなくても良かったような気がする。 ハウスをベースに、テクノやトランス寄りの楽曲もあり、ノレるといえばノレるかな。しかも、こちらもノンストップミックス仕様でお届け。

1. TO BE (Jonathan Peters Club mix)

Remix and additional production by Jonathan Peters for Hoshg Music

イントロからトランシーな深く冷たいサウンドをぶつけてくる、おなじみJonathan Petersのリミックス。 バラードにハウスはマッチするけれども、こちらもうまく当てはまっているかな。ただ、ハウスというよりかは、トランス寄りのハードハウスっぽいアプローチで仕掛けてくる。

2. Dearest (Razor ’N Guido Club mix)

Remixed produced by Razor ’N Guido

お久しぶりのRazor ’N Guidoによるリミックスは、デジタルサウンドを飾っては、エナジー系の入ったトラック。サビに向けてキタキタキタと、アゲてきます。 オリジナルのイントロのピアノをうまく効果的に使っていますね。なかなか好きなリミックスに仕上がっています。

3. For My Dear... (HOUSE NATION remix)

Remix and additional production by Tetsuya Tamura

冒頭から躍るピアノにやられるRemo-con田村によるハウスリミックス。4つ打ちのシャカシャカハウスビートと、煌めくピアノの音色でノックアウト間違いなしだ。 ただ、ヴォーカルにエフェクトをかけて加工している部分が、もう少し聞きやすくしても良かったかな。むしろ、このトラックをバックにして、歌い直して欲しいくらいだ。

4. Mirrorcle World (Johnny Vicious Club mix)

Remixed Produced by Jonny Vicious

Jonny Viciousによるリミックスは、デジタルビートのレーザー光線が飛び交いまくりのトラック。 こちらもハウスというよりかは、トランスやテクノ寄りのアプローチかな。でも、オリジナルの持つ緊迫感がより一層引き立って、クールでかっこいいです。嫌いではないかな。

5. fairyland (Hex Hector remix)

Additional production and remix by Hex Hector

これまた、お久しぶりのHex Hector登場。冒頭から弾むキーボードが期待を高めます。そして、これぞHex Hectorな重みのあるビートが展開するハウスへと転じる。 クールなテイストも手伝って、なかなかかっこいいトラックに仕上がったね。

6. No way to say (sugiurumn remix)

Remixed by Sugiurumn

浜崎あゆみ×Sugiurumnという組み合わせも、なかなか新鮮だね。ただ、テンションは低いね。全体的に音がこもった感じで、なんだか残念。 ピーヒョロロと、祭り囃子のような音も微妙だ。

7. appears (Shinichi Osawa remix)

Remix and additional production by Shinichi Osawa

大沢伸一御大によるリミックス。もうね、ど頭からひっくり返るね。 ピコピコ音を投入しては、デジタルビートと合わせて遊びまくりです。これもハウスとは言い難い感じだな。

8. Bold & Delicious (Dub’s Standard House remix)

All Instruments & remixed by Dub Master X

おお、Dub Master Xキター。ということで、4つ打ちビートとシャキシャキのSEを加えて聴かせるトラック。 もうベテランのなせる業ですかね。ヴォーカルも切り刻んでは、楽しんでいる様子が伝わってきます。ただ、物足りなさがあるのは、安定しているが故からか。

9. Voyage (TURBO’s Circuit mix)

Remixed by TURBO (GTS)

GTSのTURBOが4つ打ちビートを携えて聴かせてくれるリミックスチューン。さすがGTSな味付けで、ポップかつキャッチーに。 ただ、無難な感じもするのがなんだかもったいない気もするな。

10. M (Remo-con remix)

Remix and additional production by Tetuya Tamura

再び登板のRemo-con田村によりリミックス。こちらはディープな4つ打ちビートのトラック。トランシーな雰囲気でクールに進行します。 これはもはや、ハウスではなくトランスだね。

11. UNITE! (EK’s Big Room remix)

Remix produced by Eric Kupper for Hysterical Productions

これまたEric Kupperによるビッグビートな4つ打ちで聴かせてくれるリミックスチューン。 無難なラインを行くね。ヴォーカルを強調しているけれども、エフェクトがかけられています。こちらもハウスとトランスの間のような雰囲気。

12. crossroad (Johnny Vicious Club mix)

Remixed Produced by Jonny Vicious

再びJonny Viciousによるリミックス。こちらも4つ打ちビートをシャカシャカと聴かせるリミックスチューン。 ハウステイストもあり、ゴシック要素もあって、なんだか新しいね。サビ直前の一瞬あっさりとした部分が、なんだか残念。 続けてゴスゴスしていてよかったのに。全体的に音数が途中で少なくなったりしては、中途半端な感じがしてもったいない。

13. Virgin Road (FPM EVEREST mix)

Remixed by FPM (Tomoyuki Tanaka)

FPM田中知之によるリミックス。こちらもハウスというよりかはテクノアプローチが強い感じがするね。 ピコピコとグルーヴィーな4つ打ちビートとともに聴かせてくれるナンバーです。

Remix Album『ayu-mi-x 7 -version Acoustic Orchestra-』● '11/4/20 release

浜崎あゆみのリミックスシリーズが、4年ぶりリリース。しかも、今回はこれまでリリースしたシングルのメイントラック50枚を4つのカテゴリーにリミックスし、4枚同時発売+ その4枚とスペシャルNON-STOPミックスCDを付けたBOXセットをリリースと、かなり勢いを出してきました。 こちらは、浜崎あゆみの楽曲をアコースティックサウンドやオーケストラアレンジで聴かせてくれる1枚。 本間昭光などがアレンジを手がけては、じっくりと味わい深い演奏を聴かせてくれます。静けさや温かさ、鋭さや力強さなど、木管、金管、弦などの融合で、浜崎あゆみの楽曲が衣替え。 ダンサブルなナンバーが激変するのはわかるけれども、もともとバラードだったナンバーが、さらに壮大な雰囲気に変えて聴かせてくれる。 そして、今回のアルバムの中で、ピアニストの辻井伸行が参加しているところに驚きだ。 名曲「LOVE」を、ピアノ1本のアレンジで、ドラマティックに演出。今回の同時発売のリミックス盤の中で一番聞き応えのある作品になったんじゃないかな。

1. WHATEVER (Arranged by CMJK)

Arrangement:CMJK

ダンサブルだったVersion Mよりかは、ミドルテンポで聴かせてくれたVersion Jの延長を行くリアレンジバージョンかな。 とってもドラマティックで、壮大な仕上がりは、曲の持つ力をそのまま引き出しきた。この曲の持つ力は、やっぱりすごいんだな。

2. HANABI (Arranged by Shingo Kobayashi)

Arrangement:Shingo Kobayashi

ストリングスとともに、アコースティックギターが優しさと安らぎを与えるかのようなアレンジで聴かせてくれるナンバー。 静かながら、底から突き上げるような力を出してくる。この曲の味が引き立ちます。

3. Moments (Arranged by Akimitsu Homma)

Arrangement:Akimitsu Homma (bluesofa)

本間昭光のアレンジでお送りするナンバー。ピアノのしっとりとした音と、ストリングス、アコースティックギターが織りなす優雅なサウンドをバックに、 浜崎あゆみのヴォーカルが響き渡る。ただ、このヴォーカルに張りがあり過ぎて、静かな音とのギャップがあって、もったいない。

4. kanariya (Arranged by Yuta Nakano)

Arrangement:Yuta Nakano

静かなピアノが逆に緊迫感を生むストリングスアレンジナンバー。 オリジナルも結構ドラマティックなバラードだったし、劇的な変化を感じるわけではない。でも、ダイナミックに聴かせてくれます。

5. HEAVEN (Arranged by Akimitsu Homma)

Arrangement:Akimitsu Homma (bluesofa)

壮大なバラードを、本間昭光がしなやかなストリングスアレンジで聴かせる1曲。 サビではピアノがメインに前に出てきたけれども、オリジナルの壮大な音にちょっと負けている気がするな。後半、TEHOがピアノをちょっと弾ませ気味な感じがします。

6. NEVER EVER (Arranged by Akimitsu Homma)

Arrangement:Akimitsu Homma (bluesofa)

ブラスのイントロは引き込まれますね。その後もストリングスとブラスの華やかさがいいインパクトを与えるアレンジで面白い。 間奏での躍り具合もいいし、ここまでやってくれると、逆に気持ちがいいくらいだね。

7. Trust (Arranged by Akimitsu Homma)

Arrangement:Akimitsu Homma (bluesofa)

アコースティックジャズの雰囲気を出したトラック。イントロのハーモニカがポイントかな。 この曲、もともとシングルのc/wでアコースティックバージョンを収録していたけれども、それとどう変わるかがポイント。それでこの音となると、なるほど変化しているね。 かき鳴るギターの音で、ボッサアプローチも感じる。

8. AUDIENCE (Arranged by Akimitsu Homma)

Arrangement:Akimitsu Homma (bluesofa)

弾けるパーカッションに引っ張られるように、あらゆる音がアグレッシヴに、オリジナルに即したアコースティックバージョンは、 軽やかに展開。チェロが入ってくるサビで躍動感も出てきた。なかなかのかっこよさが広がってゆきます。

9. evolution (Arranged by Yuta Nakano)

Arrangement:Yuta Nakano

しっとりとした始まりからのトランペット大爆発。オーケストラアレンジにびっくり。随分と壮大な変化を聴かせてくれるナンバーです。 クラシックやオペラ、歌劇のようなダイナミズムを感じる。すごいなぁ、突き抜けたなぁ。

10. BLUE BIRD (Arranged by Akimitsu Homma)

Arrangement:Akimitsu Homma (bluesofa)

弦の音が躍動するアレンジだね。オリジナルの持つ元気いっぱいな弾ける雰囲気を見事に表すトラック。 四重奏ならではのアンサンブルが、とってもかっこいい。

11. You were... (Arranged by CMJK)

Arrangement:CMJK

オリジナルも随分と壮大なロッカバラードだった分、ここまで静かなオーケストラアレンジじゃ、正直物足りないような気もする。 何せ浜崎あゆみのヴォーカルが力強過ぎ。どうも、そこに追いつかないといけないように感じる。

12. forgiveness (Arranged by Shingo Kobayashi)

Arrangement:Shingo Kobayashi

浜崎あゆみの中で、オリジナルのトラックが一番クラシック要素のあるナンバーだからこそ、 さらに映えるような印象を受けます。ピアノとオーケストラの融合で、さらにドラマティックな世界を聴かせてくれました。 もともと、影の薄いシングルナンバーだけれども、かなり底力はあるよね。

13. LOVE ~Destiny~ (Arranged by Nobuyuki Tsujii)

Arrangement:Nobuyuki Tsujii

今回のアルバムの中で、一番の目玉なんだろうな。ピアニスト、辻井伸行のピアノ1本で聴かせてくれるアレンジ。 シンプルなのに、感情を揺さぶられるようなピアノの音色にうっとりです。1つ1つの音に神経が研ぎ澄まされているような、心にダイレクトに響き渡るような楽曲となりました。

Remix Album『ayu-mi-x 7 presents ayu trance 4』● '11/4/20 release

浜崎あゆみのリミックスシリーズが、4年ぶりリリース。しかも、今回はこれまでリリースしたシングルのメイントラック50枚を4つのカテゴリーにリミックスし、4枚同時発売+ その4枚とスペシャルNON-STOPミックスCDを付けたBOXセットをリリースと、かなり勢いを出してきました。 こちらは浜崎あゆみの楽曲をトランスにリミックスした1枚。しかも、ノンストップでお届け。 トランスといえば、時に静まり帰ってクールなSEとともにタメて爆発して疾走して、みたいな流れが一般的だけれども、随分と色々なスタイルのトランスがあるものだね。 サウンド自体はいいのに、ヴォーカルと合わせるとなぜかミスマッチに聞こえたりして、難しいところだな。 しかも、ヴォーカルのないパートで盛り上がりに拍車がかかるのが定番なので、そこまでヴォーカルの必要性も感じないし。 その部分で、もはや別の曲と化していたりもして、なんとも言えないな。ちょっと今回は中途半端感や物足りなさなど、いろいろと出てきています。

1. Far away (Alex M.O.R.P.H. Extended rmx)

Re-produced, re-arranged, and re-mixed by Alex M.O.R.P.H. and D. Schimonik for Music and Artist Management

力強いビートとともに突き抜ける風の如くSEが散りばめられたトランスリミックス。疾走感のある4つ打ちビートがクールに展開。 2番のメロディパートのバックサウンドがメロディアスで煌びやか。そこからタメを作って、盛り上げに拍車をかけてきた。フロアに向けてはノックアウト。

2. MOON (Clokx remix)

Remix and additional production by Clokx

このころのヴォーカルって、なんだか演歌調というか、無理にビブラートを使って伸ばしてという印象だから、 このヴォーカルに合わせると、バックのパートがしっくりこない。サビも何か物が挟まった感じ。 むしろヴォーカルが抜けた方が盛り上がるというか、聞き応えのあるリミックスです。

3. SEASONS (John O’Callaghan remix)

Remix and additional production by John O’Callaghan

バラードとトランスも合うんだけれども、やけにサウンドが明るくて、ヴォーカルがしっくりこないんだよな。 もっとマイナー調でダークに攻めても良かったと思う。

4. Days (Aly & Fila remix)

Remix and additional production by Aly & Fila

この曲も、やっぱりヴォーカルとトラックがなんだかミスマッチな前半。 そんな気がする中での進行。サビをじっくりと聴かせてからタメて、アッパーに仕掛けてきた。この曲もヴォーカル抜きの方が盛り上がっていくような感じだな。

5. poker face (Ronald Van Gelderen Extended remix)

Additional production and remix by Ronald Van Gelderen for Ronald Van Gelderen Productions

グツグツ煮えたようなビートが急に消えては静かに。 サビが中途半端に出たり消えたり。でも、しっかりとトランスの流れを組み込んで盛り上げに拍車をかけてくる。これくらいアッパーに攻めてくると、気持ちがいいね。

6. monochrome (Remo-con classic trance remix)

Remix and additional production by Remo-con

Remo-con田村によるトランスリミックスは、ベタな展開なんだけれども、盛り上がるコースを行く。 クールなサウンドと疾走するビートに身を委ねて展開。

7. Rule (Public Domain remix)

Remixed by Public Domain

パンチの効いたトランスビートでアグレッシヴに仕掛けてくるリミックスチューン。 ビープ音みたいなのが、ちょっと耳障りだったけれども、迫力を感じさせて疾走して駆け抜けていった。

8. vogue (Groove Coverage remix)

Produced by Axel Konrad @ supreme:studios / Germany

前曲から急に静かになって、テンポも落ちたことで、一気に冷めてしまう。その後、高速テンポに変わるんだけれども、最初からこのテンポで進んでいった方が、 前の曲とのつながりがよかったんじゃないかな?ビートは細かく刻んだような、弾けっぷりだね。

9. Endless sorrow (Dance Nation remix)

Dance Nation remix by Brad Grobler and Rob Janssen

スペイシーな緊迫した空間を行くトランスリミックス。サビで音が集約してぶつかってくる。そこからの疾走パートでアゲアゲに。 オリジナルの世界観も良き引き出しているね。これぞトランスな流れを聴かせてくれます。

10. YOU (Ramon Zenker remix)

Remix and additional production by Ramon Zenker

Ramon Zenkerによるトランスリミックスは、 4つ打ちビートと鮮やかなサウンド、カラフルに色づいてゆく流れ。とってもキラキラ煌びやかなタメのパートからの突き上げでポップに。もうちょっとスパイスが欲しいかな。

11. Grateful days (DJ JOKER vs HEAVENS WiRE remix)

Remix and additional production by Hiroshi Tenpin, Shohei Matsumoto

ボコスカビートで引き込んで来たら、静かになり、じわりじわりとやってくる。 サビのピアノのメロディアスな雰囲気がいいね。ただ、そこからの展開が最悪。なぜにノイジーな音を盛り込んでくるかな。

12. CAROLS (Push remix)

Remixed by Push

ラストはPushの登場だ。力強い4つ打ちビートと緊迫感のあるサウンドが見事にマッチする流れで、ワクワクさせてくれる。 ヴォーカルパート以外でも、アッパーに聴かせては、クールに走り抜けて行くところがかっこいいね。

Remix Album『ayu-mi-x 7 presents ayu-ro mix 4』● '11/4/20 release

浜崎あゆみのリミックスシリーズが、4年ぶりリリース。しかも、今回はこれまでリリースしたシングルのメイントラック50枚を4つのカテゴリーにリミックスし、4枚同時発売+ その4枚とスペシャルNON-STOPミックスCDを付けたBOXセットをリリースと、かなり勢いを出してきました。 おなじみユーロビートリミックスされた楽曲を、しかもノンストップで聴かせてくれます。もうね、聞いた瞬間からお腹いっぱいです。 バリバリとビートを打ち込んでは、ギターはギュインギュインとうねりを上げて、また王道のイタロユーロだけでなくセンチユーロ、ポップなユーロもあったりと、様々なサウンドアプローチで楽しめます。 まぁ、どれもユーロビートなんだけれどもね。ただなぁ、流れを感じるとなると、「Daybreak」はユーロビートじゃないリミックスの方が良かったかな。この曲、やっぱり料理するのが難しいんだろうな。 あと、ジャケットの文字が見にくいのなんのって。黄色に白字って、もうちょっと見やすさを考えて欲しかった。

1. STEP you (Morris Capaldi versus ayumi hamasaki rmx)

Produced by M. Capaldi & S. Moretti Aranged by M. Capaldi & Matteo Rizzi

のっけからバリバリとビートを打ち込んでくるユーロリミックス。 この曲はオリジナルのメロディが引き込まれる部分があるし、そのテイストがうまく生かされているね。弾けているのに、切ない要素もきちんと残っている。うん、いいね。

2. glitter (AKBK“DJ Command”remix)

Remixed by Hiroshige“DJ Command”Youhei, Katsunari“DJ MOCCHI”Mochizuki (AKBK)

行くぞ、行くぞ、という感じだね。勢い出まくりのユーロリミックスチューン。オリジナルもバリバリのデジポップチューンだったけれども、 煌びやかさは相変わらず。夏の爽やかさもほどほどに、アゲアゲ派手派手に攻めてきます。

3. SURREAL (DIMA EURO remix 2011)

Recorded and mixed by Davide Di Marcantonio at DimaStudio Thailand Produced by Davide Di Marcantonio and Nuanchan Chanthawongsa for DIMAMUSIC Co., LTD

すでにユーロビートミックスは幾つかあるけれども、今回はさらに拍車をかけては、 派手に仕掛けてくる。導入部分からすでに弾けまくりだね。ラストではギターの音もほとばしっています。

4. Daybreak (Plum mix)

Remixed by M.O.R. for Plum

この曲のリミックスは本当に難しいんだよ。テンポの問題や色々とあるけれども、素材はいい味をしているので、どう料理するか、リミキサーの腕の見せ所。 ユーロビートはアゲアゲで突き抜けてゆく。もうね、捻りなしで疾走疾走。

5. Sunrise ~LOVE is ALL~ (accatino - rimonti - festari remix)

Remixed by Accatino - Rimonti - Festari

ユーロビートの割に、随分とポップというか、、チープというか。 なんか、今ひとつなトラックだなぁ。ワイワイした感じが伝わってくるんだけれども、なんかもったいない。

6. Fly high (THE CLOUD UPSTAIRS SCP version)

Produced by Stefano Castinga Remixed by SCP Music Team

この曲も幾度とユロビートにリミックスされるたびに印象を変えてくるけれども、 今回はトリップするようなサウンドと力強いビートが織り成すアグレッシヴなユーロビート。鮮やかに映えます。

7. Boys & Girls (SUNNY DAY SCP version)

Produced by Stefano Castinga Remixed by SCP Music Team

大ヒットナンバーもバリバリのユートビートトラックに。メロディパートは意外とビートを前面に。シンセ音は後ろでバックアップのスタイル。 サビではユートビートの本領発揮でバリバリと。

8. Startin' (EUROGROOVES 2011 rmx)

Remixed by Sergio Dall'ora & Luca Degani Produced by Sergio Dall’ora

随分とメロディアスなシンセ音にうっとりだね。 メロディパートは深いところを漂う雰囲気。重たい空気でクールなユーロビートを聴かせる力強いリミックスですね。

9. INSPIRE (AKBK“valle blanco”remix)

Remixed by Shirasawa“valle blanco”Ryo Produced by Katsunari“DJ MOCCHI”Mochizuki (AKBK)

ゴシックユーロというべき鋭さを放つシンセの音に、惹かれます。中に入ると、ビートは普通かな。淡々とした雰囲気を放つので、物足りなさはあるね。

10. talkin' 2 myself (EUROGROOVES fashion mix)

Remixed by Sergio Dall’ora & Luca Degani Produced by Sergio Dall’ora

こちらもダークな雰囲気を醸しながら、深く攻めてくるリミックスチューン。メロディパートはクールに。派手さはないね。

11. Free & Easy (Plum mix)

Remixed by NRG Factory for Plum

イントロでバリバリとギターが鳴ったと思ったら、 オリジナルのように静かな始まり。バリバリとサビで変身。シンセとギターの音がいい具合に絡み合い、めくるめくユーロビートの世界が展開します。

12. Depend on you (EUROBEAT GoGo's remix)

Remix by S. Oliva & Domino for GoGo’s Music

この曲もユーロリミックスがたくさんありますが、今回は意外とおとなしい。派手派手シンセは潜んでいますね。 ビートを打ち込んで始まると、落ち着いたユーロビートを聴かせてくれます。

Box『ayu-mi-x 7 -LIMITED COMPLETE BOX SET-』● '11/4/20 release

4年ぶり、7回目のシリーズ作品「ayu-mi-x」が、HOUSE、Acoustic orchestra、Trance、Eurobeatと4枚同時リリース。すごい。さらには、その4枚を全てコンパイルし、1つのBoxセットとして発売。 こちらには、ボーナスディスクもついていて、リミックスされた50曲の中から20曲をピックアップ。 何はともあれ、アナログジャケとサイズということで、でかいです。本当に置き場に困ります。 さらにこれまでリリースしたリミックスCDのジャケットシートもアナログサイズで付いています。完全生産限定盤なので、さすがはエイベックス、やることが違います。 で、肝心のボーナスディスクは、20曲をノンストップでつないでいます。 正直、これは難しいな。もともとがカテゴライズされていたために、それぞれのカテゴリ内のつなぎは良しとして、別枠への移動の流れが本当に微妙なんだ。 ayu-mi-x2や3の時のノンストップみたいな仕上がりだったらよかったんだけれども、やっぱりユーロの濃さがはみ出してきています。

Mini Album『FIVE』● '11/8/31 release

間にリミックスアルバムのリリースを挟み、オリジナルとしては「Love Songs」以来となるアイテムは、久しぶりのミニアルバム。 5曲入りということで、タイトルもそのまま「FIVE」。これぞ浜崎あゆみな楽曲「progress」、弟分でもあるAAAの浦田直哉とのコラボを果たした「ANother song」、 JUNOをフィーチャーした「Why…」、星野安彦が手がけたシンプル&ゴージャスなバラード「beloved」、そしてオリエンタル&エスニックなサウンドがエキゾチックな「BRILLANTE」と、 様々な楽曲5曲で、今の浜崎あゆみの表現を最大限に聴かせる1枚。飽くなき探求でリスナーを楽しませる展開が嬉しいね。今作は複数携帯でのリリース。 CD+DVD盤には、5曲のPVをそれぞれ収録。2監督それぞれの味を出してきていますが、正直、出来不出来の差があるかな。 CDのみのバージョンは、ボーナストラックとして「beloved」のオーケストラバージョンを収録。そして、テイルズ盤は、アニメジャケットが印象的ですね。

1. progress

Words:ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

しっとりと始まるオープニング。ストリングスをベースに展開し、浜崎あゆみががっつりと歌い上げる。 2番からはゴシックメタルのごとく、変身しては、激しく聴かせてくれる。切ない要素と力強さが融合して、圧倒してくるね。 間奏はギターがバリバリと。なんだか恐ろしいことになっています。なんだろう、浜崎あゆみが全てをぶつけてくるような曲だ。

2. ANother song feat. URATA NAOYA

Words:ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:Yuta Nakano

AAAの浦田直哉をフィーチャーしたデュエットナンバー。R&Bをベースにした打ち込みビートと、鮮やかなピアノの音色が美しさを出す。 別れた相手を引きずっている歌ですね。ラストでは転調して、盛り上がりに拍車がかかる。それにしても、相変わらず大げさなビブラートを聞かせてくれる浜崎あゆみです。 ちなみに、AYUとNAOYAでANother song。師弟関係がしっかり築かれています。

3. Why... feat. JUNO

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

JUNOをフィーチャーしたミディアムバラードチューン。 原一博のメロディは説得力があるんだけれども、う~ん、アレンジがいつものデジロックといった感じでつまらないかな。 そして、JUNOでなきゃいけない要素が伝わってこない。終わり方は潔い。

4. beloved

words:ayumi hamasaki music:Yasuhiko Hoshino arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

星野靖彦が作曲を担当したバラードナンバー。 やっぱりメロディが作り込まれているという感じがするね。シンプルさを出したほうが、メロディが際立つと思うんだけれども、いつもながらどっしりとしたロックサウンドで攻めてきます。 浜崎あゆみのヴォーカルは中音域をしっかりと聴かせてくれます。

5. BRILLANTE

words:ayumi hamasaki music:Timothy Wellard arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings Arrangement:Yuta Nakano

オリエンタルな雰囲気を前面に出した、妖しいバラードチューン。 バックの雄なコーラスが迫力あり過ぎて、逆に怖い。なんか、今までの浜崎あゆみにはなかったタイプの楽曲だね。 こういう挑戦は面白い。歌詞はよくわからないけれども。終わり方が、なんだか気持ちが悪いなぁ。

6. beloved (Orchestra version)

Arrangement:Yuta Nakano

通常盤のボーナストラックは、どっしりロッカバラードナンバーをがっつりオーケストラアレンジで聴かせてくれる1曲。 ストリングスのしなやかさが曲を支えてきます。メロディと浜崎あゆみのヴォーカルも、より際立っていますね。でも、無理してコーラスを入れる必要はなかったかな。

Secret Track. Why…feat. URATA NAOYA

JUNOをフィーチャーして聴かせてくれたバラードナンバーを、AAAの浦田直哉がフィーチャーされたトラック。 ちょっと罠風味を加えたアレンジに変身。正直、オリジナルよりも面白さがあるように感じられる。

[DISC 2:DVD]

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13th Album『Party Queen』● '12/3/21 release

浜崎あゆみ、13枚目となるオリジナルアルバムは、なんと全曲新曲で構成された勝負作。先行配信はあったものの、シングルとしてカットされた曲はなく、曲で仕掛けてくる1作になりました。 しかも、イギリスはロンドンでレコーディングを行い、アグレッシヴな姿勢を覗かせます。 冒頭タイトルナンバー「Party Queen」でアゲアゲ路線を行けば、「Return Road」でじっくりとどっしりバラードを聞かせて、 はたまた「the next LOVE」でジャジーな曲の挑戦し、最後はシンプルに「how beautiful you are」を聞かせてくれたりと、今回も様々な音の世界を展開。 トラックは色々勝負を仕掛けてきて楽しいんだけれども、正直、歌い方がね。ビブラートはもう強調されているように思えて、耳が入ってしまうところが難。 これが近年の浜崎あゆみにおけるマイナスポイントかな。 今作も複数パターンでリリース。CD+DVDは、アルバム収録曲4曲のPVとメイキングを収録したDVDとなっています。こちらもかなりアグレッシヴな映像で見せてくれますよ。 さらにCD+2DVDには、ついこの間行われたカウントダウンライブ「ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2011-2012 ~HOTEL Love songs~」を早くも映像化。 ただ、こちらはダンサーばかりがフォーカスされて、肝心の浜崎あゆみの存在が少々薄くなってしまっているような気がする。 全体を通してしっかりとしたショーにはなっていて見応えはあるんだけれどもね。まぁ、一夜限りのスペシャルな感じですよ。そのほかグッズもついた超特別版もリリースと豪華仕様ですね。

1. Party queen

words:ayumi hamasaki music:Timothy Wallard arrangement:tasuku

13枚目のオリジナルアルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。デジタルビート炸裂のエレクトロチューン。 4つ打ちウネウネビートが曲中を進む。「乾杯!」というフレーズで、パーティーらしさが出ているね。 歌詞も強い主人公を演出。何度痛い目にあっても、負けたりしないって。ただ、曲全体を見ると、そこまで特徴ある曲でもなく、ダンスポップチューン。

2. NaNaNa

words:ayumi hamasaki music:corin. arrangement:CMJK

ダークだねぇ。でもって、激しいデジタルサウンド投入で、圧力をかけてくるようだ。Aメロパートのヴォーカルにエフェクトをかけて、妖しさアップ。Bメロはほぼラップ調。 そこからサビへの流れは、面白さは特にないかな。イントロやアウトロがカッコ良かっただけに、残念。

3. Shake It

words:ayumi hamasaki music:BOUNCEBACK arrangement:CMJK

エッジの効いたギターがほとばしるアグレッシヴなデジロックチューン。 全国の女子を代表して浜崎あゆみが歌います。迷ってないでgirl。とにかく音の圧がすごいな。

4. taskebab

music & arrangement:tasuku

おなじみtasukuによるインタルード。ギターの濃さを出すロックチューン。これだけで1曲できてしまうんじゃないかな。 そのくら出来がいい。変幻自在な流れもかっこいい。でも、タイトルが「タスケバブ」って。

5. call

words:ayumi hamasaki music:Katsumi Ohnishi arrangement:tasuku

もうね、頭から歌い方が気になってしょうがない。そこまでビブラートを強調した歌い方でなくても良いでしょう。 サウンドの方は、クールなロックチューンですね。サビの音は向こうっぽくてかっこいいんだけれども、やっぱりヴォーカルが残念、いまひとつ。

6. Letter

words:ayumi hamasaki music:Katsumi Ohnishi arrangement:tasuku

分厚いギターロックでサウンドをまとうミディアムバラードチューン。 ストリングスも入ってきて、ゴージャスに。ヴォーカルも結構前の浜崎あゆみらしさがあって、そこまでビブラードも気にならないくらい。1番はね。2番からはまた震えてきたよ。

7. reminds me

words:ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:tasuku

F.I.してきた音に緊迫感を出してきた。そこからアコースティックテイストを出すミディアムバラードチューン。 そしてサビで一気に大爆発。力強さ溢れるサウンドとヴォーカルで、押し倒してくるかのような勢いを出してきた。

8. Return Road

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings arrangement:Yuta Nakano

ど頭からストリングス、そしてキーボードがゴシックな雰囲気を作る、壮大なイントロダクション。そのサウンドを下地にして聴かせてくれるミディアムバラードチューン。 分厚い音で圧倒されそうな激しいゴシックロックなテイストは、どこかしら「MY ALL」の頃のような感じだね。

9. Tell me why

words:ayumi hamasaki music:Hanif Sabzevari, Lene Dissing, Marcus Winther-John, Dimitri Stassos arrangement:CMJK

淡々と聴かせるビートをベースに、力強さを込めたヴォーカルで曲の世界を伝えてくるミディアムチューン。 なんで何にもできないんだ、と悩む彼氏に対して、あなたの痛みを分かち合いたい、と思う彼女の気持ちを歌っています。

10. a cup of tea

music & arrangement:CMJK

ストリングスやデジタルビートをミックスさせて、どっぷりとした世界を聴かせるインタルード。 奇妙に音が交差します。CMJKらしさがあるのかな。

11. the next LOVE

words:ayumi hamasaki music:Timothy Wallard arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings arrangement:Yuta Nakano

ストリングスが美しく響き渡るイントロにはうっとり。そして、なんとジャジーなトラックを聴かせてくれる。また新境地を見せてくれるんだな、浜崎あゆみ。 ただ、中途半端にロックな音を出してくるんだったら、いっそのこと、もっとジャズにしちゃえばいいのに。これはアレンジが失敗。

12. Eyes, Smoke, Magic

words:ayumi hamasaki music:Timothy Wallard arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings arrangement:Yuta Nakano

前曲に続いて、ちょっと異色ナンバー。ショーレビューのような、ゴージャスサウンドをバックに、ミュージカルみたいに聴かせる。 フィンガースナップがクールな雰囲気を出すけれども、なんか狙い過ぎて、逆に冷めてしまうな。また、ビブラートが響きまくること。

13. Serenade in A minor

music & arrangement:Yuta Nakano Strings arrangement & Conducted:Yuta nakano

ストリングスで聴かせるインタルード。 切なくマイナー調のメロディが物悲しさを伝えるように。前曲の流れを受けて、どこかしら昔の映画のような雰囲気もありますね。

14. how beautiful you are

words:ayumi hamasaki music:Timothy Wallard arrangement:Yuta Nakano Programming & Strings arrangement:Yuta Nakano

しいて言うなら、先行配信されていたので、このアルバム「Party Queen」からのパイロットナンバーになるのかな。 シンプルかつゴージャスに聴かせてくれるバラードチューンです。ここまでストレートに聴かせてくれるバラードも、随分と久しぶりのような感じがする。 メロディ自体はシンプルなんだけれども、ドラマティックなアレンジが効果大。ネットでは「うどんの歌」と言われているけれども、曲自体にコシはありますよ。

[DISC 2&3:DVD]

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Best Album『A SUMMER BEST』● ’12/8/8 release

浜崎あゆみの夏の楽曲を集めたベストアルバム。う~ん、迷走感がハンパないな。2枚組のCDは、それぞれDISC-NとDISC-Aと名付けられているが、どういうこっちゃ。 アゲ夏と切ない夏を彩る楽曲は、まぁ、浜崎あゆみらしさ全開。その曲は夏なの?というナンバーもあるけれども、サラッと流しておきましょうか。 そもそも新曲として収録されているtrfのカバー「Happening Here」のカバーは、夏なの? もう一方の新曲「You & Me」は、なんだかやっつけっぽい曲に聞こえるんだよね。TK、どうした?ちょっと手抜きメロディじゃないか?そこにチープな歌詞が並びます。 そして、今回の多くの批判の的が、若干ケバさの出たジャケット。Leslie Keeの撮影なのに、ちょっと修正し過ぎ?パンチがあり過ぎて厳しいし、人工感がハンパないな。 DVDの付いたバージョンは、浜崎あゆみがMCを務めていた番組「ayu ready?」での夏ライブやa-nation、夏ソングビデオクリップと盛りだくさん。 う~ん、a-nationだけでいいから、フルサイズで見せて欲しかったな。公私混同問題作扱いに見られる「You & Me」のPVも、なんだかな。

1-13. Happening Here

words:TETSUYA KOMURO, TAKAHIRO MAEDA music:TETSUYA KOMURO arrangement:CMJKん

trfのカバーなんだけれども、選曲がまた渋いな。結構埋もれてしまったシングルの印象があるけれども、浜崎あゆみのセンスもまたいいな。 ただ、実際この歌、難しいからね。ラップのようなパートもただ言葉を喋っているような印象も受けかねない。アレンジは、このご時世にアップデートされているね。

[DISC 3:DVD]

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Mini Album『LOVE』● '12/11/8 release

デビュー15周年に向けて、浜崎あゆみが始動。連続リリースの第1弾となる今作は、新曲3曲を筆頭に、リミックスやインストを含んだ浜崎あゆみの世界を聴かせるミニアルバムです。 ドラマティックなサウンドや、どっしりと聴かせるデジタルサウンドもさることながら、いつも以上に詞とヴォーカルがピッタリと合っていて、伝える姿勢を感じさせます。 3曲A面シングルという扱いでもよかったような気がするけれども、3曲それぞれに「LOVE」の想いが込められているようだね。 リミックスも個性にあふれていて、「You & Me」は料理のしがいがあるんだろうね。ジャケットも温かさを感じさせて、なかなかいいんじゃないですか。

1. Song for u (Original mix)

words:ayumi hamasaki music:HINATAspring、Yuta Nakano arrangement:Yuta Nakano *14th Album 「Love again」 収録*

2. Missing (Original mix)

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:Yuta Nakano *14th Album 「Love again」 収録*

3. Melody (Original mix)

words:ayumi hamasaki music:Yasuhiko Hoshino arrangement:Yuta Nakano *14th Album 「Love again」 収録*

4. Song for u (Orchestra version)

Arranged by Yuta Nakano

ゴージャスなイントロ。さすがオーケストラバージョン。ピアノの切ない音色にソロのヴァイオリンが加わって、とってもしなやかで壮大な展開。 激しさの出たヴォーカルをバックアップするように、周りのオーケストラも力がみなぎっているね。

5. You & Me (SHINICHI OSAWA remix)

Remixed by SHINICHI OSAWA

おぉ、大沢伸一がリミックスですよ。デジタルサウンド満載で、パンチの効いたビート。 ドープなんだけれども、ノリを出してグイグイと引き込んできます。ヴォーカルは程よい程度で、トラックを楽しむ雰囲気。

6. You & Me (Remo-con rmx - Extended)

Remixed by Remo-con

Remo-conによるリミックスは、トランステイストを出して、緊迫感を感じさせるトラックをぶつけてくる始まり。 その後はテクノポップのような派手派手ピコピコサウンドで味付け。なんかものすごいことになっている。いかにもなリミックスで、楽しめますね。

7. Missing (Dubscrible remix)

Remixed by Dubscrible

どっしりドシドシビートを打って、ゆっくりじっくり聴かせてくれると思ったら、4つ打ちビートを軽快に響かせてのテクノリミックス。 と思っていたら、さらにサビになるとうねりを挙げてのフューチャーベース。でもって、この流れを繰り返し。とんでもないリミックスだな、いい意味で。

8. Melody (BROKEN HAZE remix)

Remixed by BROKEN HAZE

ピコピコたっぷり、エレクトロリミックス。ヴォーカルは崩しすぎず、一方で周りの音はとにかく弄りまくり。 弾けまくりなんだけれども、意外と聴きやすかったりも。じっくり6分の面白いトラックです。

[DISC 2:DVD]

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Mini Album『again』● '12/12/8 release

浜崎あゆみのデビュー15周年記念連続リリースの第2弾は、またまたミニアルバム。 今回は4曲の新曲と4曲のアレンジトラック、4曲のインストナンバーと、これまたたっぷりの内容で聴かせてくれます。 どっしり力強いサウンドをまとったオリジナルの新曲は、今の浜崎あゆみの思いをダイレクトに伝えてくる。リミックスは、デジタルアレンジやオーケストラアレンジなど、その曲の魅力をさらに引き出してくる。 で、話題にもなり、炎上したのがジャケット写真ですよ。ダンサーの内山麿我と共に映った写真は、当時恋人のような扱いで、公私混同しているんじゃないかなどと、顰蹙を買っては、 批判されましたね。熱愛からの破局というスピードも早かった。

1. Wake me up (Original mix)

words:ayumi hamasaki music:Hiten Bharadia、Philippe-Marc、Anquetil、Bardue Haberg arrangement:tasuku *14th Album 「Love again」 収録*

2. Sweet scar (Original mix)

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:Yuta Nakano *14th Album 「Love again」 収録*

3. snowy kiss (Original mix)

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Komuro arrangement:tasuku *14th Album 「Love again」 収録*

4. Ivy (Original mix)

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Komuro arrangement:Yuta Nakano *14th Album 「Love again」 収録*

5. Missing (Orchestra Version)

Arranged by Yuta nakano

オーケストラバージョンは、しっとりしなやかに。弦の音が切なく儚く、曲を盛り上げてきます。 そして、抑揚をつけたり抑えたり、ダイナミックにその感情を出すように、どっしりと。

6. Melody (Acoustic Piano version)

Arranged by Shingo Kobayashi

ピアノをバックに聴かせてくれるアコースティックバージョン。 シンプルかつ大胆に、場を映し出すような音使いに惹かれます。そう考えると、コーラス入れなくても良かったんじゃないかな、と。

7. Wake me up (Remo-con rmx)

Remixed by Remo-con

Remo-conによるリミックスチューン。こちらもフューチャーベース系のどっぷりビートを携えて、 アゲアゲに攻めてきます。十分に弄った後は、アッパーに。サビ前のBメロの手拍子とか盛り上がるよね。とにかくハイカロリーなトラックです。

8. snowy kiss (Shohei Matsumoto remix)

Remix & Additional Production by Shoei Matsumoto

オリジナルでも相当のダンスビートだったけれども、こちらもかなりアゲアゲモードに入ったリミックスチューン。アッパーに仕掛けてきます。 完全フロア対応型のイケイケリミックス。サビに向かってどんどんと盛り上がっていくEDMトラックで、ノックアウトですよ。7分みっちりと。

[DISC 2:DVD]

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14th Album『Love again』● '13/2/8 release

浜崎あゆみ、通算14枚目となるオリジナルアルバムが、デビュー15周年連続リリースの第4弾アイテムとして登場。 これがまた、賛否両論なんだよね。如何せん、第1弾「Love」と第2弾「again」の楽曲がまんま収録されているじゃないの、ということで、あまりにも ミニアルバムの存在意義がなくなってしまったという、アコギな商売。 15周年商法で、アイテム数を増やしたかったのでしょうか。でも、アルバム全体を通して聴くと、意外とまとまりがあって、「Love again」の世界観が出ています。 まぁ、プライベートでいろいろなことがありましたからね。ということで、アルバム収録の新曲も、なかなか聞きごたえがありますよ。 今作はDVD付きのほか、Blu-rayやPLAYBUTTON、グッズ付きなどなど多種での販売。 ディスクには、PVとそのメイキングを収録。とにかくすごく作り込まれた世界観。ただ、グアムロケの作品は、やはり公私混同感が半端なく漂っています。

1. Wake me up

words:ayumi hamasaki music:Hiten Bharadia、Philippe-Marc、Anquetil、Bardue Haberg arrangement:tasuku

妖しさを漂わせるデジタルナンバー。鋭さと熱を巻き込んで、どっしりドシドシビートを放ってきます。 今まで溜まっていたものを一気に解き放つかのような、デジロック/EDMチューン。エッジの効いたサウンドに負けじと、浜崎あゆみのヴォーカルにも圧をかけてくるようで、激しいです。 サビ最後、「お城よ砂の」の語順が気持ち悪いかな。

2. Song 4 u

words:ayumi hamasaki music:HINATAspring、Yuta Nakano arrangement:Yuta Nakano

ドラマティックなイントロを経て、歌が始まったと思ったら、随分と言葉数が多くて早口のように聞こえてきます。 サビからは、どっしりと打ち込みビートを携えて、パワーアップ。いつもながら、ゴリゴリデジロックな仕上がり。さらに、2番からは4つ打ちビートが加わって、かなり勢いを増してきました。 ただ、残念なことに、サウンドに耳が行ってしまい、メロディパートの言葉があまり入ってこないかな。

3. Missing

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:Yuta Nakano

原一博メロディを歌い上げる浜崎あゆみ。切々と歌い上げては、曲の世界観をうまく出してきます。 ただ、サビはいつも通りかな。激しく気持ちをぶつけてくると共に、どっしりデジロックサウンドで、いつもの仕様。 ゴージャスかつ大胆に。でも、う~ん、やっぱりいつも通りでイマイチ。Aメロパートが一番聴きどころに感じる。

4. SAKURA

words:ayumi hamasaki music:Kunio Tago arrangement:Yuta Nakano

浜崎あゆみも桜ソングに挑戦。多胡邦夫が作るメロディを優雅でしなやかに歌い上げる世界を作る。 ベースはどっしりとしたロックなアレンジ。まあ、いつもの浜崎あゆみの世界ですよ。ストリングスもゴージャスに飾ってきます。ハラハラと、短い命の桜のような人生を歌っています。

5. Melody

words:ayumi hamasaki music:Yasuhiko Hoshino arrangement:Yuta Nakano

星野靖彦のメロディを、ゴージャスに聴かせてくれるミディアムナンバー。 ギターの滑らかな音がポイントとなる1曲。懐かしさや親しみを感じるメロディラインが、いいね。懐にスーッと入ってくるようだ。歌詞の世界はまぁ、ごくごくありきたりな感じ。

6. task'n'bass

music:tasuku arrangement:tasuku

恒例、tasukuのインタルード。タイトル通りにドラムンベースでドシドシバシバシとビートを打ち込んできます。 別に浜崎あゆみのアルバムの中じゃなくてもいいんじゃない?なんて思ってしまうんだな。

7. Bye-bye darling

words:ayumi hamasaki music:Yasuhiko Hoshino arrangement:tasuku

イントロからベースがブンブンと音を放ってくるから、ちょっとびっくりです。アップテンポのトラックは、星野靖彦が作曲を手がけた、 懐かしさのあるメロディラインをいくナンバー。サウンドは今風だけれども、軸のメロディは聴きやすいね。なるほど、tasukuのアレンジか。 バリバリ手前の力強さとストリングスのしなやかさのバランスが丁度いい。

8. snowy kiss

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Komuro arrangement:tasuku

小室哲哉が作曲を手がけたナンバー。イントロからストリングスがゴージャスに飾ってきたかと思えば、 ギュインギュインとギターも入ってきて、キタキタキターのデジタルビートで全てをぶつけてくる。 もうね、tasukuの力業に完敗。降伏です。ドシドシとせめてきて呑み込まれるようなサウンドに1本取られる。サビが結構高音なんだけれども、大丈夫だろうか。

9. Sweet scar

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:Yuta Nakano

情緒を出した切なく聞かせるバラードナンバー。おひさしぶりに、D・A・Iの楽曲を聴かせてくれます。 ピアノの音の滑らかさに心を奪われる、美しきナンバーは、シンプルかつゴージャスへ。流れるように聴かせてくれる曲です。チェロで徳澤青弦が参加しているじゃないですか。

10. petal

words:ayumi hamasaki music:Kunio Tago arrangement:Yuta Nakano

ゴシックな雰囲気で麗しく聴かせる3連のミディアムチューン。 多胡邦夫もこういうメロディを描くんだね。ヴァイオリンの華麗さを殺すようなどっしりロックサウンドで、とにかく圧を加えてくる。浜崎あゆみのヴォーカルは、しなやかさと儚さを加えて。

11. glasses

music:Yuta Nakano arrangement:Yuta Nakano

中野雄太によるインストナンバー。どっしり力強いサウンドとプログラミング、 さらには浜崎あゆみのヴォーカルをサンプリングして、ミックス。個性的なインタルード。

12. untitled for her…story 2

words:ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:Yuta Nakano

以前、同タイトルで発表していたナンバーの第2弾。イントロを美しくストリングスが飾り、ピアノがしっとりと響き渡るバラードナンバーです。 あれから5年、あの人のことを思って浜崎あゆみが歌います。でもって、途中でどっしり力強いアレンジに変身ですよ。このアレンジはいらない。

13. Gloria

words:ayumi hamasaki music:Yasuhiko Hoshino arrangement:Yuta Nakano

フワッとした音で包み込んでくれるバラードナンバー。 そこに弦楽も入って、ゆったりまったり聴かせてくれます。でもって、サビでガツンとしたアレンジ。もういいよ。懐かしさ溢れるメロディラインは、なるほど星野靖彦。

14. Ivy

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Komuro arrangement:Yuta Nakano

随分と意味深な歌詞だけれども、今までがあって、これからがある。 過去を認めて、今から未来を見つめる姿勢が伝わってくる歌詞だね。曲は小室哲哉が紡ぎあげたミディアムバラードチューン。 感動一直線のドラマティックなアレンジも手伝って、かなりゴージャスな曲に出来上がっています。

15. You & Me

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Komuro arrangement:tasuku

ピアノの音色でしっとりと聴かせてくれた後は、EDMよろしく、ポップなダンスチューンを展開。作曲を担当したのは小室哲哉ですが、とっても単調な展開。 そして、それに乗せる浜崎あゆみの歌詞もつまらない。アレンジも、なんか安っぽいEDMな感じなんだよな。どうしたtasuku。こうやれば盛り上がるっしょ?みたいな味付けに感じる。

[DISC 2:DVD / Blu-ray]

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Remix Album『A CLASSICAL』● '13/1/8 release

浜崎あゆみ、デビュー15周年連続リリースの第3弾は、既発曲を壮大なオーケストラアレンジにして聴かせてくれるリミックス/リアレンジアルバム。 これまでも何枚かアコースティック/オーケストラアルバムを出してきたけれども、今回は山下康介をスーパーバイザーに迎えて監修を担当。かなり力の入った作品になっています。 力強い「Love song」やピコピコポップだった「You & Me」が華麗で豪華なオーケストラアレンジに生まれ変わり、「BLUE BIRD」や「M」も印象をガラッと変えてきました。 ここ最近の「Song 4 u」や「Missing」も、全く雰囲気を変えてしなやかにアピール。ただ、「Voyage」や「Seasons」「Dearest」は定番すぎる感じかな。後は全10曲というのが物足りないかな。 せっかく15年も活動しているのだから、もっと色々な曲を意外なアレンジでせめて欲しかったのに、という希望もありますね。 ジャケットはミニアルバム「LOVE」をスケッチタッチで。これは、なかなか美しいね。

1. M

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Kosuke Yamashita

イントロからハープが響いたりしては、とってもゴージャスに。 オーケストラならではの静けさや優しさで壮大なアレンジを聴かせてくれます。サビ前からは弦が躍動してくる。ティンパニとかドカドカ入ってくると、盛り上がるね。

2. Love song

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Kosuke Yamashita

力強いヴォーカルとしなやかさが絡み合うアレンジで、どっしりと。金管の勇ましさがダイレクトに伝わってきますね。かっこいい。 ドラムもまるで行進するかのように。このまま戦いに行くかのように鼓舞してくる。

3. SEASONS

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Hiromitsu Ishikawa

おなじみのイントロも、木管、金管、そして弦楽によって、ものすごくゴージャスに。 バラードならではの切なさが、オーケストラによってさらにゴージャスに。しかし、繊細さは伝わってきます。

4. You & Me

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Hiromitsu Ishikawa

あんなにバリバリの打ち込みポップチューンが、オーケストラに変更されて、これまたダイナミック。 ただ、コーラス入らなかったね。それにしても、この曲、個人的にはあまり好きではないので、そこまで持ち上げなくてもいいのにな、と思ったり。

5. BLUE BIRD

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Yuya Mori

爽やかポップチューンも大胆にオーケストラに変身。ハープのドラマティックな音が盛り上げてくるね。 元気いっぱいなのに、華麗に舞っている感じが伝わってきます。

6. Days

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Hideaki Haginomori

この曲はオーケストラにぴったりだね。イントロとアウトロが美しい。 ただ、この曲もコーラスはいらなかったかな。なんだか勿体無い感じがする。しなやかさととtもに、ドラマティックな演出にはうっとり。

7. Voyage

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Sayaka Yamamoto

もともとオーケストラ色の強いナンバーだからか、そこまで驚きのないアレンジですね。まぁ、普通に聞けます。

8. Song 4 u

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Natsumi Kameoka

より一層、壮大になったオーケストラバージョン。オリジナルもかなり迫力があったけれども、こちらのアレンジも、結構低音が効いているね。 後半の盛り上がりは、波乱に満ち溢れたような音使いで、ものすごい。

9. Missing

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Kosuke Yamashita

先にミニアルバム「again」で発表していたオーケストラバージョンよりも、さらにゴージャスに聴かせてくれるバージョン。正直、こっちの方がやっぱり本気度を感じますね。 木管、金管、ハープにティンパニまでも入ってきて、タッパル豪華に聴かせてくれます。

10. Dearest

Supervised by Kosuke Yamashita Arranged by Yuhei Kobayashi

この曲も、もともとバラードだしオーケストラ映えするナンバーだよね。 オリジナルは結構おとなしめな印象だったけれども、今回のアレンジはかなりゴージャスな味つけ。生まれ変わって、より一層曲の世界に深みを増したかのようだ。

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