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●6th Album『何度でも新しく生まれる』● '17/6/7 release
大沢伸一によるプロジェクト、MONDO GROSSOガ、14年ぶりに再始動。その口火を切ったこのアルバムが、またものすごくいいんだよね。 先行ナンバーとして発表された曲「ラビリンス」は、なんと女優の満島ひかりがヴォーカルを担当。飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女が、華麗に歌い上げました。 そのほか、birdやUAといったおなじみのヴォーカリストたちや、乃木坂46の齋藤飛鳥、二神アンヌ、やくしまるえつこ、Kick a Showなど、ヴァラエティ豊かなヴォーカリストたちを迎えては、 楽しませてくれるんだ。トラックは、これまでの熱くラテンなテイストを感じさせない。新しいフィールドに入ってきたかな。 どこかしら落ち着いた雰囲気を漂わせては、メロウなメロディにうっとりさせられる。もちろん打ち込みは強力に。 全て日本語詞という構成も、実に挑戦的ですね。収録曲のPVを収めたDVD付きのバージョンも登場。
1. TIME
Music:Shinichi Osawa, MINMI Words:bird Produced by Shinichi Osawa
もはや名パートナーなbirdを迎えたナンバーは、アコースティックテイストを醸し出す、鮮やかギターが流れる1曲。 からのサビでテンポが変わる流れ。まさかこういう展開を聞かせてくれるとはね。アルバムの1曲目から魅了してきます。さすがは大沢伸一。狙っていますな。 心地よさに心を奪われて、魅了してきます。
2. 春はトワに目覚める (Ver.2)
Music:Shinichi Osawa, Kei Owada Words:UA Produced by Shinichi Osawa
こちらも、すっかりおなじみ感が出ているUAをヴォーカルに迎えて、エレクトロチューンを展開。 もっさりピコピコ。グルーヴィーなトラックをバックに、伸び伸びと歌声を聞かせてくれるUAがとっても頼もしい。むしろ、余裕な雰囲気も出ているし。 トラックの方も、お得意のエレクトロな路線。ちょっと安定感がありすぎて、物足りなさもあるな。
3. ラビリンス (Album Mix)
Music:Shinichi Osawa Words:Atsushi Yanaka Arranged by Shinichi Osawa, Yoshito Tanaka, Yoshihiko Ishizuka Strings arranged by Yoshihiko Ishizuka Produced by Shinichi Osawa
MONDO GROSSOが再始動というニュースを聞いてびっくりなのに、こちらのリードナンバーを歌っているのが満島ひかりという、さらなる衝撃を与えてきた。 切なくメロウな世界に引き込まれてゆく。まさしくラビリンスな1曲だね。エレクトロな4つ打ちビートが、次第にエネルギーを増して、魅了してくるトラックです。 しなやかでかっこいいんだ。そして、谷中敦が描く世界もまたかっこいいし、さらにはPVの舞台が夜の香港というのが、本当にかっこよすぎましたね。 出だし好調です。
4. 迷子のアストゥルナウタ
Music:Shinichi Osawa, Mitsuharu Kitago Words:Kazufumi Miyazawa Produced by Shinichi Osawa
ゆったりと重たい雰囲気をバックに、INO hidefumiがオスなヴォーカルを聴かせてくれるトラック。エレクトロな世界がかっこいいんだ、これがまた。 さすがは大沢伸一だね。プログラミングやシンセの音で、魅了していきます。でもって、歌詞を担当したのが宮沢和史だ。ポルトガル語で「宇宙飛行士」だそうですよ、このタイトル。
5. 惑星タラントラ
Music:Shinichi Osawa Words:Tica α Produced by Shinichi Osawa Co-produced by Yakushimaru Etsuko
これまた意外なヴォーカリストの起用に驚き。乃木坂46の齋藤飛鳥を迎えています。淡々としていて、どこかしら無機的で。 でも、この雰囲気が逆に世界を作っている感じかな。4つ打ちエレクトロサウンド、さらにはやくしまるえつこも加わって、なるほど、この世界の展開が面白いんだな。
6. SOLITARY
Music:Shinichi Osawa, Kei Owada Words:Kei Owada Produced by Shinichi Osawa
エッジを効かせたり、癖を出したり、なんだか不思議な世界を醸し出す。それでいて、MONDO GROSSOの世界をうまく出しているミディアムチューン。 大和田慧のヴォーカルもまた、重量があるというのか、なんか印象深いね。かっこいいトラックだ。
7. ERASER
Music:Shinichi Osawa Words:Anne Futagami, Shinichi Osawa Produced by Shinichi Osawa
巧みなエレクトロチューンで、イントロから魅了してきます。特にベースの音がブンブンとしていて、かっこいいんだな。 でもって、ヴォーカルを務める二神アンヌもインパクトを放つヴォーカルがスパイスとなる。躍動感も出して展開する中盤からの流れがかっこいいんだな。
8. SEE YOU AGAIN
Music:Shinichi Osawa, Kick a Show Words:Kick a Show, Shinichi Osawa Produced by Shinichi Osawa
こちらはギターの音がイントロからインパクトを出してきました。でもって、Kick a Showが音に乗せて、 軽やかなヴォーカルを披露。こちらもダンサブルなトラックで、どんどんと引き込まれていきます。そして、サビでダイナミックに変身する。 これまでのMONDO GROSSOの魅力を全て詰め込んだような、メロディやアレンジ、トラックに惚れ込んでしまうね。いや、本当にかっこいいよ。
9. late night blue
Music:Shinichi Osawa Words:YUKA (moumoon) Produced by Shinichi Osawa
めまぐるしいエレクトロの世界。でもって、ゆったりまったり、音を自由自在に操っては、近未来感たっぷりでかっこいい世界を作る。 moumoonのYUKAをヴォーカルに迎えて、まさしく夜な世界を効かせる深い味わい。じんわりと広がっていきます。
10. GOLD
Music:Shinichi Osawa Words:bird, Shinichi Osawa Strings arranged by Yoshihiko Ishizuka, Shinichi Osawa Produced by Shinichi Osawa
ラテン/アコースティックなテイストを出しながらも、しなやかに聴かせるナンバー。ひとまずは、下重かおりのヴォーカルが冒頭から堪能できるわけです。 そして、ストリングスが飾っては、華麗に展開。いいね、麗しいね。そして中盤からはエレクトロニカな音を追加。でも全体的にはしなやかさが表れているね。
11. 応答せよ
Music:Shinichi Osawa & Tica α Words:Tica α Produced by Shinichi Osawa Co-produced by Yakushimaru Etsuko
どっぷりどっぷりと展開するビートに、美しくピアノの音、そして癖の出たやくしまるえつこのヴォーカルにノックアウトな1曲。 なんか不思議な世界だね。しっかりMONDO GROSSOの曲になっているんだけれども、今までになかったような曲でもある。歌詞もまた、しっかりとやくしまるえつこの世界。 唯一無二の歌詞、なんだかすごいなぁ。
[DISC 2:DVD]
こちらへ→☆☆☆
●7th Album『Attune / Detune』● '18/3/21 release
14年ぶりにオリジナルアルバムを発表したMONDO GROSSOが、早くも新作をリリース。続編のような位置付けで、前作とともに合わせて聞きたい作品となっています。 今作もゲストヴォーカルを招いて、BiSHのアイナ・ジ・エンドをフューチャーしてきたりと、びっくりです。懐かしいところでは、SHAKKAZOMBIEのBIG-Oや大橋トリオが参加していたり、 やくしまるえつこが「惑星タラントラ」をセルフカバーしたり、楽しませてくれます。躍動感を満たす打ち込みトラックと、MONDO GROSSOの持つおしゃれ要素広がる世界が交差する。 限定版は、前作に収録されたPV、そして今作収録の楽曲あわせて7曲のPVを収録した完全版のBlu-ray付きの2枚組仕様。 KISSonix 3Dサウンドでの収録で、簡単に立体音質感を楽しむことができます。
1. One Temperature
Music:Shinichi Osawa, Big-O Words:Big-O, RHYME Produced by Shinichi Osawa
幻想的な音でスタート。魅惑のひと時。そして、ブレイクビーツよろしく、ドカドカビートとともに、懐かしのBIG-O(SHAKKAZOMBIE)がラップを展開。 なんだか、まるでSHAKKAZOMBIEが蘇ったようなナンバーだな。そこからエレクトロな音を加えることで、MONDO GROSSOの世界が広がってゆく。小和田慧のコーラスも麗しい。
2. TURN IT UP
Music:Shinichi Osawa, ohashiTrio Words:micca Produced by Shinichi Osawa
こちらもまた面白い組み合わせだな。大橋トリオをヴォーカルに迎えては、静かに展開するエレクトロチューン。 この落ち着いた雰囲気をベースに、時折鮮やかな音使いの展開がおしゃれ。さすがはMONDO GROSSOな面を見せてきます。そして、ソウルジャズ風味のテイストで進行。
3. 偽りのシンパシー (Album Mix)
Music:Shinichi Osawa Words:Kei Owada Produced by Shinichi Osawa
BiSHから、アイナ・ジ・エンドがヴォーカルとして参加したナンバー。淡々とした落ち着いた店舗をベースに、ゆったりじっくりと。 少々ハスキーなヴォーカルが味を出すトラックだね。中盤からは4つ打ちビートを加えて、エレクトロモードに突入。軽やかでクール。これぞMONDO GROSSO。 でも、落ち着き感もあって、おしゃれな仕上がりだね。
4. KEMURI
Music:Shinichi Osawa Words:Junji Ishiwatari Produced by Shinichi Osawa
のしのしと重量感のあるビートを効かせるミディアムチューン。ヴォーカルがACOというこのチョイスも、なかなかツボですね。 そして、いしわたり淳治の綴る歌詞もまた、独特の世界を作る。いい具合にどっしりとぶつけてくる音に、惹きつけられる1曲。
5. -Attune / Detune-
Poetry by RHYME
インタルード。英語のメッセージでおしゃれに聴かせます。前後の曲をうまい具合に結びつけるね。
6. KEMURI (Retune)
Music:Shinichi Osawa Words:RHYME Produced by Shinichi Osawa
前曲から流れるようにリプライズへ突入。RHYMEがおしゃれにヴォーカルを聴かせる1曲です。 一気に洋物と化したMONDO GROSSOワールド。トラック自体は2曲前のオリジナルと同じだよね。
7. ERASER (FRF 2017 Rearrangement)
Music:Shinichi Osawa Words:Anne Futagami, Shinichi Osawa Produced by Shinichi Osawa
前作アルバム収録チューンのリアレンジバージョン。オリジナルと引けを取らないインパクトのある展開で、かっこいいんだ。 ヴォーカルも鮮やかに映えさせるバックのトラックのかっこよさときたら、もう圧倒させられるね。
8. ラビリンス (Thousand Tears Orchestra Instrumental)
Music:Shinichi Osawa Arranged by Yoshihiko Ishizaka Produced by Shinichi Osawa
前作アルバムのリードナンバーをインストで聞かせてくれるトラック。しっとりピアノを奏でては、ヴァイオリンとチェロもしなやかに参戦。 切なく儚く、曲の世界がより鮮やかに色づいているね。まるで映画を見るような感じ。
9. 惑星タラントラ
Music:Shinichi Osawa Words:Tica α Produced by Yakushimaru Etsuko
やくしまるえつこによるセルフカバー。さらには、セルフプロデュースも手がけていて、ちょっとMONDO GROSSO = 大沢伸一と違うアプローチを楽しめる。 バンドなアレンジなのも独特の浮遊感が幻想的な世界を創る。素晴らしいの一言に尽きるね。
[DISC 2:Blu-ray]
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