album

Indies Album『POP CULT DO-DO』● '96/4/25 ('96/11/21) release

プリにとって初となるCDは、インディーズでのリリース。さすが、初のCDということもあって、どこかしら青臭さが残っていますね。 BLUR世代ということもあって、エッジの効いたギターが多き登場するね。ソリッドな印象がありながらも、自由奔放に楽器を演奏し、プリらしさを出しています。 この先も結構歌われることもあり、思い入れの強い曲であろう「POPSTAR」や「PASTIME」も収録されています。 すべてはここからpre-schoolが始まったわけですよ。全曲の作詞を佐藤が手がけており、独特のストーリーが展開されている。 さて、初版はなんとソールドアウトを記録する名盤となりまして、後に再発されました。 その際、全曲リマスタリングも施され、さらには未発表トラックを2曲も追加して収録。 おまけにジャケットまで一新したというこの力の入れようだもん、インディーズデビューしたばかりのプリの勢いを感じます。

1. The Real Introduction to the World of POP CULTURE

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

軽快なキーボードが奏でられるイントロダクション的ナンバー。さすがは佐藤。 ナレーションも担当しています。

2. POPSTAR

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

アグレッシヴなギターがバリバリと入るミディアムロックチューン。 やっぱり大和田のヴォーカルは特徴あるよな。それを後押しするかのようにバンドサウンドは確かにBlurの影響がある。 サビメロも覚えやすいし、キャッチーだよね。

3. PASTIME

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

ノイジーなギターが暴れまくるアップテンポナンバー。結構ゴリゴリしているけれども、聞きやすい仕上がりとなっております。 本当にポップなんだなぁ。そして、ちょっとシフトチェンジされるサビもいい感じ。疾走感から足を止める、というような流れとなっている。

4. THAT'S THE WAY MY DREAMS ALWAYS GO

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

ゲームのSEが散りばめられたポップロックナンバー。SEの正体は、おもちゃの銃だそうで。 大和田のヴォーカルも、いじくりまくりのエフェクトで、曲の魅力を出しまくっています。 サビもパンチが効いているけれど、コーラスにも踊らされるね。後にメジャーになってからも再録されています。

5. HOLDAY LOVERS

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

ミディアムロックナンバーで、意外に激しいサウンドが鳴り響く。 やっぱりギターの音が飛び交っているね。サビでのコーラスも、メンバー、フルで大合唱。間奏ではテンポアップして、駆け抜けてゆく。

6. NO.5

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

3拍子のインタルード。ここでも佐藤のキーボードが魅力あるサウンドをお送りします。かなり劇的。

7. NOHJ

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

いかにもプリらしいミディアムロックナンバー。 「ノッジ」という主人公の話を歌にしています。この物語も面白いよね。ギターもバリバリとかき鳴っているけれども、そこまでうるさくなく、 大和田のヴォーカルも滑らか。

8. WHEN A PIG FLIES

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

疾走感溢れるアップテンポのロックナンバー。 なんだかものすごい曲のタイトルだけれども、詞の内容がいいじゃないですか。「人生、何でもできる」と歌っています。 これに背中を押されるね。2分半の小曲ながら、つまりに詰まったプリスクール。

9. NEFARIOUS

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

イントロの不思議な声が気になった。その後はミディアムテンポのギターロックで、 プリスクールらしさが出たナンバーに仕上がっています。ギターの厚いサウンドとポップなメロディーがいい感じですね。 アウトロではキーボード佐藤が余韻を響かせる。

10. MR. SULTAN BOY

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

ファンファーレとともに、マーチング風味のロックナンバー。ポップな進行で、プリの一面が見え隠れする。 サビでは滑らかな大和田のヴォーカルが響きます。間奏がいい味出しているね。これは手拍子して盛り上がるよ。

11. TINY RED CAR

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

イントロのキーボードがものすごい音階で引き込んでくる。 ミディアムテンポでじっくりとした演奏とヴォーカルを聞かせてくれる。サビ最後でゆっくりになって、再びもとのテンポに戻るという展開を聞かせてくれる。 ってか、終始キーボードが攻めてくるね。

再発版追加トラック

12. WAIT, SALMON!!

lyrics by Mieko Sato written by Ryoji Ariga / POTSHOT arranged by Pre-School

“待てよ鮭!”というタイトルで、作詞はPOT SHOTのメンバーが担当。 これがまた面白いストーリーが展開するわけでありますよ。ミディアムテンポのロック。じっくりと歌われているナンバーで、プリ直球。

13. SAIMON

lyrics by Mieko Sato written by Pre-School arranged by Pre-School

軽快なギターサウンドを聞かせてくれるポップなロックナンバー。 ノイジーながら、そこまで暑苦しくなく、プリらしさの出た曲です。 後半は音で勝負を仕掛けてくるかのごとく、ヴォーカルもサウンドに融合するかのような流れになっている。

1st Album『peace pact』● '98/1/21 release

記念すべきメジャーファーストアルバム。どこを切ってもぷりスクール。英詩がやはりメインなので、かっこよさが伝わってくるね。

それと同時に、まだまだ青臭さが残っていて新鮮のギターサウンド。シングル3曲を筆頭に、痛快なロックナンバーてんこもりの1枚目。

初回限定は特殊ブックレットでみごたえありあり。

1. MANHOOD-MAN

words by Eco music by Tatsuya Kodaira & Eco

ギターがのっけからうねり、あげまくるロックチューン。 とにかく全編ギターが激しく走りまくっている。

そこに大和田の特徴あるヴォーカルが曲に一体化して響き渡る。 疾走感あふれていて、とてもかっこいいっすよ。

2. ONCE BITTEN, TWICE SHY

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

怪しげな打ち込みトラックが広がる。そのままアコースティックギターやエレキギターが入ったりと、味付けされる本編。

結構パンチの効いたミディアムロックナンバー。最後までプリ色。

3. FAT MAN THIN MAN

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

ポップなサウンドと打ち込み感たっぷりのドラムにギターがからむからむ。 大和田&佐藤コンビで歌っているようなものですね。

サビが明るくてキャッチーだし、Cメロの浮遊感とかも、プリスクールらしさが出ているね。

4. HOLE

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

アップテンポのロックナンバー。もう直球的な歌詞がそのまま曲をあらわすようなストレートロック。

ライブ等で盛り上がること間違い無しのような曲だね、。間奏のギターの歪みとかが非常のいい。

5. MAN ON THE TOP

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

ヴォーカルにエフェクトをかけて歪ませたナンバー。アコースティックサウンドがベースのミディアムナンバー。

サビ直前からガツンとロックサウンドで聞かせてくれる。それでもキラキラしたサウンドも下地にしかれていて、メロディアス。

それにしても詞の主人公は野望が大きいね。

6. ROSY POSY FLYFLAP!

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

ギターの魅力が出まくったアップテンポのロックナンバー。テンポやタイミングが面白い曲だね。

サビが終わったあとの襲い掛かってくるビートもうずくね。3分にも満たない勢いのあるナンバーでノックアウトされる。

7. Inexpiable

words & music by Eco

キーボードの入りがちょいと洋楽チックでして、不思議な感じ。 ミディアムテンポのふわふわ浮遊感のあるロッカバラード。

サビでガツンとロックテイストあふれたあとは、 音が分厚くなった。佐藤の特徴がよく曲に表れているね。

8. COUNTRY STAR!!

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

あたかもインタルードのような曲ですね。カセットテープを歪ませたような、ものすごくアナログ感を伴った曲。

奥の奥から聞こえているような曲だし。ヴォーカルもまったく変わっている。本当、なんんだこりゃと思うけれど、プリらしいお遊びだね。

9. SPUNKY JOSH

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

記念すべきプリスクールのメジャーデビューシングル。デビューの勢いなのか、はたまたプリ本来の持ち味なのか。

とにかくギターのうねりが曲全体に響き渡る痛快ロックナンバー。これぞプリというようなキャッチーなメロディーと不思議なストーリーが絶妙に絡む。

キーボードの音もいい味出しているね。最後の展開がまた面白い。最初のフレーズに戻って音を歪ませながら終わる。

10. A SAD SONG

words & music by Eco

プリの勢いがとまらない3枚目のシングル。ノイジーなギター音、勢いのあるドラム、癖になるメロディーを奏でるキーボード。

イントロからしてかましてくれます、プリスクール。そのまま本編も勢いよく進行する。そのテイストを残しまたままサビに突入。

キャッチーなメロディーと激しいギターサウンドがいかにもプリらしい。間奏でのキーボードがまた面白いんだ。

そしてラストに向かって畳み掛けるサウンドの波が激しいこと。さすがだ、プリスクール。

11. 僕が生まれた日の讃歌

words by Eco music by Tatsuya Kodaira

このアルバムの中では唯一の日本語ナンバー。大和田のヴォーカルにエフェクトがかけられ、プリらしい歪みを演出。

ミディアムロックながらも、いろいろな音が詰まっていて、随分とカラフルだ。プリポップだね。

12. PANIC PACT

music by Eco

前曲から間髪いれずに突入するインストナンバー。 デジタル色の強い、浮遊感たっぷりのナンバーです。ここでちょっと一息ということで。

13. SHEEP LULLABY

words by Eco music by Ippei Tajima

アルバムのラストを飾るのはミディアム・スローながらかなり濃いサウンドを聞かせてくれるロッカバラード。

ヴォーカルにエフェクトをかけてはまたまたお得意の歪みを演出。独特の味が出まくっていますね。

ギターの歪み音が、あたかも羊の鳴き声みたいに聞こえる。なるほど、こういう手法で来たか。

2nd Album『 』● '99/1/20 release

pre-school、メジャーフィールドでの2枚目のアルバムが登場。しかもこのアルバム、名前が無い! さすが、やることが違いますね、彼らは。

詩、曲共に前作の勢いをさらに超える痛快なロックナンバーのオンパレード。 どこを切ってもpre-schoolの味が染みこんでいるトラックです。

シングル3曲もアルバムを構築していて、更なる飛躍を楽しんでいる様子。 初回版はなんと特殊パッケージ&ブックレットの豪華仕様。

このアルバムでpre-schoolの勢いが感じられることでしょう。 全編英語詞で、彼ら独自のセンスにも磨きがかかっております。

1. PRIME

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

アルバムのオープニングは、プリ節炸裂の熱く勢いのあるロックナンバー。 ハイスピードの中に、大和田独特のヴォーカルが響き渡る。

サビではキーボード佐藤とのハモリも聞かせてくれる。 アルバムの頭からやってくれるじゃないですか、プリスクール。勢いとどまることを知らないね。

2. DAZZLE,CANOPY,POSER

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool Strings arranged by pre-school & Audrey Riley

1st Album後にドロップされたシングルナンバー。 ちょっとパンキッシュな部分もある疾走感溢れたロックナンバーですよ。

とにかく熱い楽曲をぶつけてきた。 シングルとしての力があるのかはちょっと微妙だけれども、結構面白い展開で聞かせてくれる。

1st Album後のpre-school後からが、これでもかというくらいに凝縮され、ぶつけられています。pre-schoolの新章か?

いやいや、いつでもはじけ飛んでいますよ。

3. LINES

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

電子音鳴り響くイントロ。そしてヘビィなロックサウンドが投入された。

濃い印象があるが、歌に入るとアコースティックギターが前に出たサウンドで、あっさり目になった。

英詞だからちょっとわかりにくいけれど、なかなか詞がいいんだよね。サビも結構キャッチーな仕上がりだし、 これぞプリの本領発揮といえようか。

4. Youth

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

低音ビートにうねるギター。そして激しいロックチューンで曲が幕開ける。

曲の構成は単純でわかりやすいけれど、なんだか英語詞がうまく曲に乗り切っていないなぁ。

大和田のヴォーカルも、ちょっとはみ出しているというか、しっくりこないんだ。

曲負けしているのはもったいないけれども、勢いだけは感じることが出来ますね。

5. helplessness and a glance

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ギターが前面に押し出されたミディアムロックナンバー。 ゆったりとした流れの中に、プリらしいサウンドと皮肉の混じった歌詞が印象を残す。

ギターもごり押しエレキと、アコースティック感のある音が入り混じり、不思議なプリワールド展開。 サビも意外に爽快です。

6. love is the beauty itself

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ポップに弾けまくる曲。ギターと木琴(!)が、不思議なプリワールドを構築しています。

軽いギターのノリと、いつものような前のめりの勢いがなく、ゆったりとした感じで聞くことが出来ます。

これは、アレンジが面白くていいじゃないですか。

7. KNEE

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

間髪いれずにロックする突入するロックなナンバー。 勢いOKですね。大和田の味あるヴォーカルもエフェクトで被せて、曲の魅力を引き出している。

激しいから勢いだけで過ぎてしまう曲。このノリはものすごいよ。詞の主人公と銃との葛藤がプリらしさで描かれています。

8. WHY?

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

後にシングルカットされたロックナンバー。 ヘビィなサウンドながらに、どこかしらキャッチーな要素があって、聞きやすいね。

歌詞はタイトル通りに疑問を投げかけています。しかも、メンバー全員で? 歌う姿勢はまさにプリスクールの存在意義を問い掛けているようだ。

間奏から最後にかけては聞き応え十分。 だけども、この曲は「何?」といった感じですね。

9. We Are In No Hurry

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

アコースティックベースのバラードナンバー。

曲やアレンジはどこにでもあるような感じなんだけれども、 大和田のヴォーカルはやっぱりプリを作り上げるね。

今まで続いたノイジーな楽曲を聞いていて、この曲でちょっと落ち着きます。

10. You Say GO I GO

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

高速ギターがイントロからかき鳴るハイスピードなナンバー。 いやぁ、ここまでアッパーに来ると、ノックアウトされるね。

シングル曲という勢いも何のその、これぞプリスクールという感じを全体通してぶつけてくる。

サビのたたみかけもキャッチーなメロディーながら、大和田のヴォーカルとコーラスが、別物に仕上げる。 これぞ、pre-schoolマジックだね。

僕と君との不思議な関係を歌っております。

11. Pain's a Pain

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool Strings arranged by pre-school & Audrey Riley

ポップながらにノイジーなギターが曲中を飛び交うミディアムナンバー。 油断大敵。気づいたら静。

落ちついていると思ったら瞬時に激しくエッジの効いたサウンドになっていたりと、かなりの変化球できます。

あぁ、最後のほうなんか激しくごっちゃになっていて、もうわけわからん。

12. Glutton Barney

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ギターとベースがうねりを上げるミディアムポップのロックナンバー。 非常にバンドサウンドとしてきっちりと固まっていますね。

下手に横道にそれず、ストレートに展開。 だがしかし、最後の展開がいかにもプリだな。激しくこんがらがったギターサウンドでお楽しみあれ。

13. long vacation

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

インストナンバー。ベースがメインになっていて、ゆったりとした曲が展開します。 そして、なんと長いことだ。

プリらしさを前面に押し出したナンバーです。 インストで、大作を持ってくるとは。プリもやることが違いますな。

14. lines*

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

あれ、また「lines」?とはいっても、こちらはアスタリスクがついているので、まったくの別曲と考えていいですね。 お後がよろしいようで。

3rd Album『this album』● '00/3/23 release

前作、前々作とかっ飛ばしたロックサウンドを聞かせてくれたpre-schoolのメジャー第3作。今作も溢れんばかりのギターサウンドが展開され、更なる勢いを感じさせる一品に仕上がった。 特に、先行の形を取ったシングル「temple at the back」から幕開けるという試みは、このアルバム全体の力を解き放つかのような印象がありますね。 ほかのシングルナンバー2曲や、そのほかの楽曲も、やはりpre-schoolだからできるパフォーマンスを聞かせてくれる。 デジパック仕様で、ジャケットのデザインもこれまた斬新。 従来のpre-schooサウンドと、外部からプロデューサーを招いた新しいサウンドが交差する、渾身作でございます。

1. temple at the back

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

アルバムからの先行シングルで、プリにとって初のCMタイアップがついたナンバー。 イントロはいかにも激しいサウンド。しかし、メロディー部分に入ると淡々と歌い上げる大和田。 そして、サビを機に再び激しいサウンドで攻撃をかましてくる。この差がまたいいじゃないですか。 意外やキーボードの効果も大きいね。珍しく、最後では転調するという手段を使ってきているところにも注目。

2. NO TUESDAY

Produced by pre-school & Yoshifumi IIo Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ノイジーなギターとキーボードが響き渡るイントロ。 そして、いつものプリ節でアッパーなロックサウンドを聞かせてくれる。サビではキャッチーなメロディーを放ち、引きつけてくる。 間奏ではふわふわしたようなサウンドと、key.佐藤のコーラスがまた不思議な雰囲気を生み出す。後半での風を切るようなサウンドも、プリには新しいね。

3. depends

Produced by pre-school & Yoshifumi IIo Composed, Arranged & Performed by pre-scool

リズムがドンドンと入ってきて、ノイジーなギターがかきなる。 全体的にはあっさりとしたテイストで幕開けるミディアムテンポのロックナンバー。サビでは、前向きな歌詞と反応するかのように、ポップで前向きさを表現するサウンドが広がっている。 ホンワカしたプリを楽しめる。2回目のBメロでの笛の柔らかさがいいじゃないですか。さすがは外部からプロデューサーを招いた作品なだけある。

4. TIME LIES

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

軽いテイストのギター、そしてドラムとキーボードが入ってくるミディアムスローのロックナンバー。 結構どっしりと固めてきたいるような曲だなという印象。サビではノイジーなギターがまた、インパクトを与える。 これくらいゆったりなpre-schoolも始めてかも。

5. whipped cream

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

かきなるギターとドラムでの幕開け。そこにエフェクトがかかった大和田のヴォーカルが登場。 このテイストが、いかにもpre-schoolだよね。サビ部や間奏で入ってくるオーケストレーションとプリとの癒合が、また新鮮というか斬新というか。 後半では壮大ナンバーと化してます。すごい変化に富んだ楽曲ですね。

6. Pharmacy woman

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

題して「薬屋の女」。カントリー・フレーバーを持った軽快なロックチューン。 大和田のヴォーカルに、所々エフェクトをかけ、インパクトを与える。サビではとっても爽やかなアレンジとキャッチーなメロディーが展開。 とってもカラッとしています。間奏でのメンバーのセッションも結構聞き所なんじゃないかな。

7. laugh and laugh your life away

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ロックサウンドの勢いと、キーボードサウンドの面白さが絡み合う。 しかし、それはイントロのみ。いきなりノイジーなパンキッシュロックに仕上がった本編。かなり激しい展開だ。 間奏では再びイントロ時のテイストで。それでも、ギターがかなり攻撃的ですね。本編がまた早口なこと。 何を言っているのかよくわからない部分も。でも、それがこの曲の面白いところなのかもね。

8. Oxygen

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

リコーダーらしき笛の合唱。のんびりのどかなインストナンバーです。 こういったセンスも、きっきちプリスクールらしさが出ていますね。後半では、オーケストレーションも加わって、見事な合奏曲となりました。 なかなか聞かせてくれるじゃないですか。

9. Play High

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

イントロなしで、いきなりヴォーカルが登場。拍子が取りにくいと思ったら、6拍子だし。 曲ののっけからかましてくれるじゃないですか。でも本編は普通に4拍子なんだよね。プリのロックセンス炸裂のミディアムナンバーなんです。 間奏でじっくりと聞かせるなど、なかなかどっしりと構えてきた曲だと思う。しかも、何気に約6分という長さに驚いた。

10. so sing a song la,la

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ハイスピードでスピード飛ばしまくりのナンバー。勢い爆発ですね。 コーラスというか、合いの手も面白さを醸し出しています。弾けまくっており、止まることなく突き抜ける。 キーボードもいい味付けをしている。

11. Embarrasing Is That He's Greedy

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ミディアムテンポの曲で、イントロからちょっと不協和音っぽいギターとキーボードが曲を彩る。 本編はゆったりとした印象。アコースティックギターがざっくり入っているからかな。シンプルさが故に、落ち着いた印象がありますね。 意外に心地のよい曲でした。

12. this life (リベンジ)

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

風を切るようなSEとノイジーなギターが絡み合うイントロ。かなりアグレッシヴな展開なんだけれども、ドラムの音が出てこないのがまた不思議な印象を与えているね。 アルバムの最後ということだけあって、かなり激しくなっています。後半になって、やっとドラムらしい音が入ってきた。 色々な音が交差して、もうわからなくなってくる。止められないpre-schoolは8分を乗り切った。

Indies Album『Nueva York』● '00/11/10 release

3rd Albumを発表して間もないプリスクールが、早くも新作を持ってきたと思ったら、なんとインディーズからの発売。 これまたどうしたんでしょうか。大人の事情ってやつか?といっても、別にメジャーとの契約が切れたわけでもなく、再びこの後はメジャーからリリースとなっていますしね。 ということで、今作のアルバムは敢えてインディーズからリリースし、自由に音楽をやる意味をプリスクールがもたらしているんじゃないでしょうかね。 だからこそ、プリスクールがぎゅっと凝縮された作品となっています。 ストレートに音をぶつけてくるロックサウンドは健在ですよ。

1. Adore You

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ノイジーなオープニングでプリの勢いが爆発。かなり濃いロックナンバーに。 歌に入ると、ちょっと落ち着きを取り戻したというような雰囲気。それでも、やっぱりアグレッシヴなんだなぁ。 ヴォーカルにエフェクトを被せたりと、いろいろな工夫が見られます。ラストでは、さらにテンポアップし終了。

2. Rich and Strong

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ベースがうねり、負けじとギターもかきなるアップテンポのロックナンバー。 低音メインで、かなり響きます。ただ、その分こもって聞こえるんだよな。でも、意外とポップな面を滑らせています。

3. I'll Be There Late

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

音をすべてぶつけてきたかのようなイントロ。Bメロで佐藤が歌っております。 サビではふわふわしたキーボードとともに、大和田が歌い上げる。 その後はいろいろな展開を聞かせてくれるミディアムロックナンバーです。時に熱く、時にしっとりと、そして時にじっくりと。 ラストはステレオサウンドをうまく使ったね。

4. HOMMER

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

キラキラ輝くポップなイントロ。ギターが結構、前面に出ているね。 大和田のヴォーカルは相変わらず淡々としています。 なんか、不思議な世界を歌っています。サビが頭の中を駆け巡るね。

5. This is LIFE

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

随分と軽いテイストながら、疾走感のあるイントロ。 pre-schoolらしさがまとまって、ぶつかってきているようなアップテンポのロックナンバーです。 本編はとにかく駆け抜けてゆく。そんな人生。イントロ、アウトロのキーボードとギターのからみが面白いね。

6. SHE

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

イントロ無しで歌が始まるアコースティックテイストのバラードナンバー。 今までの流れを一気に打ち消し、落ち着かせてくれるね。間奏ではキーボードがラストへ向けてドラマティックな展開を聞かせてくれる。 ラストは厚めのサウンドで幕。5分半の大作です。

7. Bobbie

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

かなり音が暴れまくった、ポップなアップテンポのロックナンバー。 イントロじゃおもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドだな。 本編もかなり面白いし、激しいし。サビもポップでキャッチー。2分弱の小作ながら、プリの勢いが詰まっている。

8. We Should Not Have Been Together

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

アグレッシヴなロックナンバーで、ギターがかなり暴れまくっています。 Bメロでは、キーボードのオリエンタルなサウンドがスパイスになっているかな。 間奏では、ノイズを多用して、力強さをアピール。

9. IT'S OVER

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

タイトルを表すかのような、ドラマティックなキーボードのサウンドをバックに、 ヴォーカル・大和田が悠々と歌い上げるバラードナンバー。 ギターは色々なタイミングでうねったり、暴れたりしています。 サビでは、なかなか聞かせてくれるんだ。一瞬、キーボードの音に「カノン」を想像させたね。

Limited Best Album『masterpiece+』● '01/4/25 release

pre-scool初のベストアルバムを2種類リリース。こちらのスペシャルエディションは、ベストアルバムとライブアルバムの2枚組み仕様。 通常版と曲目違い&曲数もちょっと少ないながらに、pre-schoolの歴史を端的に知ることの出来るベストアルバムのdisc 1。 そして、2000年12月4日に渋谷クラブクアトロで行われたライブをパッケージしたdisc 2。 とにかく生pre-schoolの音は、やばいくらいにすごいね。 スペシャルなのは2枚組みというだけではなく、パッケージのほうも豪華キャリングケース仕様です。 やはり一線を画すpre-schoolならではのやり方だね。

ノイジーなギターが鳴り響くオープニング。会場はかなり大盛り上がりの様子。そのままM-1へ突入。 勢い出まくりのロックナンバーをお見舞い。そのままM-2へ流れる。サビ後の叫びがまたすごいね。 高速ギターをかますM-3は、イントロから大盛り上がりだ。観客も声を出してヒートアップ。

「pre-schoolです」と名乗った後も、さらに燃え上がるM-4。かなり強力パンチが効いています。 続いてM-5も、かなり熱が入っていますね。インストナンバーということもあって、 かなり濃い演奏だ。ノイズを漂わせた後は、ドラマティックなロッカバラードチューンM-6をじっくりと聞かせてくれます。 余韻を吹き飛ばすかのように、かなり激しいロックチューンM-7。 タイトルを叫んで始まるM-8。淡々とした始まりとは対照的に、サビじゃ弾けまくっていますよ。 怒涛のポップチューンM-9は、会場が跳ねています。掛け合いもばっちりだ。

続いても会場がヒートアップしたM-10。どっしりとした演奏で決めてくれる。 そのまま流れるようにM-11。とにかく熱く勢いが出まくっている。そのままノイジーなギターが鳴り響き、M-12に。 この曲がまた、どっしりとした大作感を漂わせています。6分超えの演奏もすごいよね。

そしてアンコールまでも完全収録。ファンの声が響き渡る。アンコールのメジャーデビューシングルM-13は、 ダイナミックに聞かせてくれた。熱いぜ、pre-school!

Best Album『masterpiece』● '01/4/25 release

pre-schoolにとって、初となるベストアルバム。インディーズデビュー盤「POP CULT DO-DO」から、渾身の3rd Album「this album」までの収録曲の中から、 これぞpre-schoolといえるようなトラックが、惜しみなく収められています。その数、22曲で77分。 もう、隅から隅までpre-schoolですよ。pre-schoolの武器ともいえる、エッジの効いたギターが駆け巡り、 ポップでキャッチーな曲から、とにかく突っ走るナンバーまで、ありとあらゆるプリ・サウンドを放出してきたpre-school。 時にシニカルに攻めてくる歌詞も、サウンドともにパンチが効いていて、かっこいいわけですよ。 まさに、「傑作」と名付けられるにふさわしい、最高のベストアルバムとなりましたね。 かつ、pre-schoolの歴史も知ることができ、全シングル曲も収録されているので、pre-school入門編にもなっていますね。 とにかくお腹一杯になる1枚です。

4th Album『First Heaven』● '01/9/27 release

ベストアルバム「masterpiece」を挟んで、pre-schoolの新しいステージの始まり始まり。 メジャーで4枚目となるオリジナルアルバムは、これまでのギターサウンドロックを進化させ、さらには打ち込みを使用してきた意欲作。 どうしたんだ!?pre-school。今度はそういう方向性なのか。その驚きが顕著に表れているのは、 同時発売となったシングル「ROCK AND ROLL HIGH SCHOOL」でしょう。 ここまでピコピコサウンドとヴォコーダーを多用するとは、本当に驚きだ。 その中にも、もちろんpre-schoolのロック魂は垣間見ることができるんだけれども、 不思議な感覚に襲われます。 また、M-12「Mother!」では、AIRの車谷浩二と競演しています。 これまた珍しい組み合わせで、楽しませてくれた。初回プレス限定で、“HEAVEN”ジャケット仕様になっております。

1. his first heaven

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ざっくりとギターが入ってきたかと思えば、打ち込みが入ってきて、どっしりと構えてきたミディアムナンバー。 アルバムのオープニングを飾るこのナンバーで、pre-schoolの新しいステージが始まる。 確かに、どこかしらタイトルのような天国感がありますね。

2. MEMBERS ONLY

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ヴォーカルにエフェクトをかけら疾走感溢れるロックナンバー。 今までのpre-schoolを象徴するような激しさと荒さが表れているね。 これ、本当にメンバーのことを歌っているのかな?

3. ROCK AND ROLL HIGH SCHOOL

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

4th Album「First Heaven」と同時発売となったシングルナンバー。 pre-schoolの新たなステージを切り開いたポップなナンバーに仕上がっています。 まさかデジタルサウンドを導入するとは思わなかったよね。斬新的な1曲。 キャッチーなサウンドがありながらも、やっぱり軸はバンドならではのロックサウンドだよね。 特に、大和田のヴォーカルにエフェクトをかけているところが、新鮮だよね。

4. Maybe Best Friends

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

奇妙なイントロからスタート。それにしても、ベースがものすごい勢いを放っている。 歌が入ると、いつものpre-schoolサウンドを聞かせてくれるロックナンバー。 いい感じにデジタルサウンドでも味付けされています。 歌詞のほうも、pre-schoolを展開。ストーリー性が在りますが、皮肉も効いているね。

5. Mr. S

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

キーボードが弾けると思ったら、佐藤がメインヴォーカルを務めています。 これまた愉快でポップなナンバーです。笑いが起こったりと、かなり面白いね。 pre-schoolっぽくなく、それでいてpre-schoolっぽい不思議な曲です。

6. SO SUDDENLY

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ギターがかき鳴るミディアムロックチューン。 とにかくアグレシッヴに決めてくる。ざっくりざっくりと進行しては、pre-schoolの味を出す。 後半もかなり聞き所ありますよ。

7. Marathon

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

随分とポップな展開で始まるロックナンバー。 程よくデジタルサウンドを添えて、軽やかに。 特に後半が激しくなる。なんか独特のメロディが頭を駆け巡るね。

8. Sister-in-Law

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

スローテンポで入ってきたかと思えば、急にアップテンポに変身。 なんか「A SAD SONG」みたいな音になっている。その疾走感とデジタルサウンドが融合するロックナンバーです。 曲、歌詞ともども不思議な世界が広がっております。

9. WHO ARE THEY

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

重みのあるサウンドで聞かせてくれるミディアムテンポのロッカバラード。 うねるギター、かき鳴るギター。とにかくアグレッシヴに攻めてくる。 歌詞もまた、難しいというかシニカルというか。preschoolワールドが見事に広がっています。

10. Please Forgive Us

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

無機質感漂うエフェクトに、ロックサウンドが絡み合うナンバー。 ギターは随分と激しいながらに、ストーリー性のあるメロディがなかなか聞かせてくれる。 曲作りに関しての歌詞みたいなんだけれども、pre-school自身のことなのかな?

11. Black and White

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

なんともドリーミングなイントロを聞かせてくれる曲だ。 デジタルサウンドとロックサウンドの融合系。pre-schoolの進化系ですね。 ほどよいピコピコ感がいいね。歌詞もこれまた哲学的で、考えさせられます。人生は難しいという、悟りですかね。

12. Mother!

Produced, Composed & Arranged by pre-scool Performed by pre-scool with AIR

カラッとポップに仕上がったナンバー。 これまたヴォーカルの響き方が独特ですな。キーボードの弾み具合が、一瞬、カリビアンなんだけれど。 しかし、サビではストレートにロックサウンドをぶつけてくる。この曲でAIRの車谷浩二が参加しています。

13. YOUR HORSES

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

アルバムのラストは、どっしりとしたサウンドを聞かせてくれるロッカバラード。 でもって、変拍子に聞こえるようなやり方で、これまた難しいね。 でも、これがpre-schoolなんだと示しているような曲。何気に壮大な雰囲気を醸し出していますよ。

Live Album『01/12/2001』● '02/3/22 release

pre-schoolのライブアルバムが登場。 インディーズからのリリースというのが、また彼らならでは。メジャーでは通用させてくれないプリの勢いが詰まった作品です。 タイトル通り、2001年12月4日に赤坂ブリッツで行われた公演をパッケージ。 熱気と興奮が伝わってきますね。 ベストアルバムで第1期を総括し、4th Album「first heaven」で打ち込みサウンドのアプローチを見せたpre-school。 その時点での演奏スタイルが色濃く表れています。 ライブならではの音が、本当にたまりませんな。 「temple at the back」や「ROCK AND ROLL HIGH SCHOOL」などのシングルナンバーもとより、 最新作「firt heaven」からの曲を中心に聞かせてくれます。 初期のシングルナンバー「A SAD SONG」の変身振りには驚かされます。 ギターロックから打ち込みサウンドへ。これぞ現時点でのプリ・スタイルだね。

ガッツリギターと打ち込みサウンドで始まるM-1。今日が終わると大歓声。畳み掛けてくるノイジーギターが熱くさせるM-2。 それでいて、メロディアスだね。後半は荒れに荒れているぞ。パンチの効いたM-3は、弾けたロックナンバーで、会場全体が熱くなっている。 その熱さをそのままM-4へスライド。勢いが出まくっている。 シングルナンバーのM-5は、キーボードの音が効いている。そしてサビでは攻撃を仕掛けてくるね。 ギターの音とゆったりビートが、プリの世界を作るM-6。サビメロでじっくりと聞かせてくれる。

イントロでなにやら不思議な世界を創るシングルナンバーのM-7。 これまた壮大な雰囲気を放っている。曲名のごとく、いきなり始まるM-8。ノイジーギターで魅了する。 打ち込みを前面に出したM-9。かなり愉快。ヘビィなロックチューンM-10。これぞpre-schoolだ。 続いてもノイジーなギターとキーボードが絡み合うM-11。ヴォコーダーまで使用。これはかっこいいね。 掛け声とともに始まるアップテンポのロックチューンM-12。これでもかというくらいにキーボードが前に出ている。 ラストが荒れ狂っているね。

ポップな要素の出たロックナンバーM-13。観客熱が伝わってくるM-14。打ち込みを前面に出して、ポップに聞かせてくれる。 エフェクトヴォーカルも効果絶大。打ち込みをバリバリ使用したM-15。かなりアグレッシヴ。かつ奇妙奇天烈。 オリジナルのアレンジからものすごくかけ離れている。同じく、打ち込みを前面に持ってきたM-16。 とにかく踊れ!の勢いを放っているね。約7分。そして、さらに打ち込みナンバーが続くM-17。ラストは打ち込みとロックの融合系。 ドリーミングなサウンドも聞かせてくれるM-18。疾走しまくりのpre-school。きれいに締めてくれました。

5th Album『feel something?』● '02/7/24 release

pre-schoolの5枚目となるオリジナルアルバム。とうとう突き進んだ打ち込みサウンド満載のデジタルpre-school。 先行でリリースされた両A面シングル「The King of Hell/HEAVEN'S DOOR」でも象徴されているダンスサウンドへシフトチェンジしたpre-schoolの今が詰まったアルバムです。 アルバムタイトルからも、試行錯誤感はありますが、彼らがやりたい事が顕著に表れていますね。 もちろん、この変化に驚いたんで批判する人もいるでしょう。今までのプリ・ロックがここでは封印されてしまって残念ですが、 往年のプリ・メロディは健在。 独特の歌詞やヴォーカルも、pre-schoolの存在を表した1枚となっていおります。ジャケットのありも、かなりインパクト大ですね。

1. walk into

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

アルバムのオープニングチューンは、 アルバムのイントロダクションとなるインストナンバー。 静かにフェイドインしてくるデジタルビートが、新たなpre-schoolの姿を照らしだす。そのまま次曲へとスライド。

2. HEAVEN'S DOOR

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

アルバム「feel something?」からの先行シングルで、両A面としてリリースされた、pre-schoolのデジタルトラック。 ギターやベースなどを残しつつも、完全に打ち込みサウンドへと傾倒した問題作ですね。 音の方はキラキラと輝いていて、大和田の特徴あるヴォーカルもエフェクトをかけて聞かせてくれる。 サビは相変わらずキャッチーですよ。

3. ring ring

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

何かが湧き出るような打ち込みサウンドが包み込む、ポップなトラック。 何か混沌とした感じが曲全体から出ているよね。案外、淡々としているトラックなんだけれども、存在が大きすぎる印象です。

4. GUTTER

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

pre-schoolのロックテイストを残しつつも、打ち込みサウンドで魅了するアップテンポのナンバー。 ポップでキャッチーながら、皮肉の効いた詞はさすがですね。打ち込みサウンドが実に気持ちのいいトラック。

5. MAD WHEELS PUMPING AROUND

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

今作のアルバムの中では、一番ロックしているナンバー。 かなり激しく爆発しています。これが本来のpre-schoolなのかも。 疾走感たっぷりで、たまりませんな。この曲はやばいよ。

6. MY FRIEND

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ゆったりと聞かせてくれるポップな打ち込みトラック。 メロディパートはほんわかと、サビでは攻撃的なサウンドに変わって、プリらしさを出している。 歌詞もプリならでは。後半はゆったりと。

7. (Half My Friend)

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

M-6の2週間後の話というナンバー。 淡々とした進行の後に、いきなり叫ばれたのでびっくりだ。

8. The King of Hell

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

pre-schoolの完全デジタルサウンド移行を象徴する両A面のシングルナンバー。 4つ打ちキックのトラックをベースに、プリならではの歌詞が味をつけるポップチューン。 天国サイドと対を成す、地獄ナンバー。閻魔大王を題材にするとは、pre-schoolも面白すぎるよね。 不思議と打ち込みからは無機質感が出ていないよね。

9. Oh, Sunset

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

ロック色の強いナンバー。とってもポップで、従来のプリ・ロックを柔らかくした ネオアコースティックロックな雰囲気を漂わせています。 こんなに明るいサウンドだのに、歌詞は意外と酷だね。

10. TOO MANY CHANCES

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

打ち込みバンザイといわんばかりのデジタルトラック。 軽やかながらに、不思議なプリ・ワールドを展開。蜂のお話を聞かせてくれます。

11. Hardly Sleep Away

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

妖しいメロディラインが妙な気持ちにさせてくれるミディアムチューン。 pre-schoolにしては、ちょっと気持ちの悪いサウンドで、逆に興味が涌いてくる。 歌詞の方はダークです。

12. WBC

Produced, Composed & Arranged by pre-scool Performed by pre-scool with AIR

静かに、そして抑え目に。それでいて、ほんわかしている音を聞かせてくれるトラック。 キーボードのサウンドが特徴づける1曲です。随分と不思議な展開を見せるなぁ。息抜き的な1曲。

13. MALI

Produced, Composed, Arranged & Performed by pre-scool

なんだかんだで、アルバムのラストはメロディアスなプリ・ロックチューンだ。 ほどよい弾け具合のサウンドにキーボードが味付け。何かが曲全体から大きな印象を受けるトラックですね。

6th Album『DANCING IN THE SUN』● '02/7/24 release

プリスクール、事実上のラストアルバム。進化に進化を遂げ、突き詰めたデジタルサウンドの最高峰。 これがプリスクールの行き着いた道であった。ポップなのに殺気があり、キャッチーなのに棘がある。 プリスクールなりのシニカルな面が出ていながらも、これほどまですがすがしいの、やっぱりやりたいことをやっているからなのかな。 バンドというスタイルにとらわれず、自由なスタイルで演奏。いや、もはや大和田と佐藤の2人のやりたいことなのか? 大和田のヴォーカルは、相変わらず独特のオーラを放って健在です。 激しいダンスミュージックに、今までのプリスクールの影が見えないのがちょっと残念ですね。とにかく斬新、驚きの連発。 これで有終の美を飾ったプリスクールに拍手。

1. DANCING IN THE SUN

music by eco & akira

プログラミングビートと煌びやかなキーボードサウンドで聞かせてくれるオープニングチューン。 とにかくキラキラしていて、ポップに富んでいる。 完全デジタルサウンドのプリスクールだね。ピコピコとオープニングから攻め立てます。 そしてエフェクトのかけられた大和田のヴォーカルが、サウンドにぴったりと合いますね。

2. RAINBOW FLOW

music by eco & akira

なんかNHK教育の科目番組にありそうな、ニューウェーブテクノを彷彿とさせるアップテンポナンバー。 懐かしさと新しさが交差するデジタルサウンドに清々しさを感じる。とある彼女の歌をピコピコサウンドともにお届け。

3. JOY

music by eco & akira

ちょっと8bit的な匂いのするミディアムナンバー。 ベースにドラム、パーカッションにキーボードと、ちょっとしたバンドサウンドも感じられますね。 大和田の歪んだヴォーカルが、不思議な空間を作り出す。

4. FAR

music by eco & akira

1980年代風打ち込みサウンドで聞かせてくれるポップナンバー。 軽やかでチープな感じがするのも愛嬌だよね。 大和田と佐藤の独壇場のような気もするけれど、楽しい雰囲気は伝わってくる。

5. I GUESS

music by eco & akira

ゆったりテンポのぐったり打ち込みナンバー。 大和田と佐藤のヴォーカル相性がまたいいね。ねちっこくもあり、奇妙なトラックに仕上がっています。どっしりと構えているね。

6. CHERRY PIE!

music by eco & akira

ポップなテクノビートで味付けされたアップテンポナンバー。 随分と簡素な構成と単純明快な歌詞。もはやサウンドを肌で感じろといわんばかりの作りだね。

7. FAST CAR

music by eco & akira

エッジの効いたサウンドに、力強さを感じるアップテンポナンバー。 ちょっとしたスリリングと緊迫感があって、かっこよく感じるかも。

8. GENERALLY

music by eco & akira

ポップなビートで独特のプリワールドを展開させるプリスクール。 アップテンポの今作は、エフェクトのかかった大和田のヴォーカルがいい味を出しているのと同時に、 佐藤のキーボードも前面に出ていては聞かせてくれる。

9. itsy-bitsy picture

music by eco & akira

インストナンバー。 ギロが鳴り響く。ウネウネしていて、プリスクールの遊び心が出まくっているね。デジタルサウンドの可能性を広げている。

10. WHIP!

music by eco & akira

アルバムのラストナンバーは、随分とカラフルなデジタルサウンドを聞かせてくれる。 しかも、佐藤が最初歌い、ポップに展開。その後は大和田も登場し、2人で一緒に。歌詞がちょっと意味深かも。

Best Album『masterpiece II』● '03/12/17 release

pre-school活動休止というショッキングなニュースが駆け巡り、このベストアルバムも活動の集大成という意味合いでリリースされたベストアルバム第2弾。 前作のベストアルバム「masterpiece」以降にリリースされたシングルとアルバムから、おいしいナンバーをチョイス。 ロックサウンドから、徐々に打ち込みサウンドへと移行していくpre-schoolの変遷を味わうことができます。 やはりpre-schoolはpre-school。サウンドやメロディ、英語詞からは突出する何かが伝わってきますね。 ほかのアーティストやバンドでは真似できないことをやってきた彼らからの最後で最高のプレゼント。 DVDも付いた2枚組み仕様。こちらはDVD「masterpiece**」以降に発表したPVを収録。 音と映像で楽しませてくれるpre-schoolでした。

[DVD]

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