visual

VHS『butterfish』● '97/5/21 (DVD:'00/10/18) release

中谷美紀、初のライブ映像作品。これがまた、初ライブながらに堂々とした歌いっぷりで、素晴らしいですね。

1st Albumからの楽曲を中心に、大ヒット曲「砂の果実」や、坂本龍一のアルバムに収録されている「愛してる、愛してない」などパフォーマンス。

今となっては女優一筋の彼女にとって、この映像はもうお宝も同然じゃないでしょうか。 アーティスト、中谷美紀が堪能できる1本です。

初のライブ('97.2.26、2.27)を収めた初のライブビデオ。ちなみに場所は渋谷CLUB QUATTRO。

まずヴィデオの始まりのイントロダクションみたいなのが 「エヴァンゲリオン」。これにはビックリ。

で、ライブ本編。オープニングは1st Albumに入っていたポエトリー・リーディングの曲。でも幕が閉じてあり、そこに中谷美紀のサーモグラフィー姿が。

くねくね踊っています。

で2曲目から歌が始まり体を横に動かしながら澄んだ歌声で歌っています。これまたキレイです。

たびたびカメラカットでアングルが変わるからちょっと 見ている方は落ち着かない。

最後はこの時点ではまだ発売になっていなかった「砂の果実」。やっぱりオリジナルとは一味もふた味も違いますね。

にしてももう単独ライブやらないのでしょうか?やっぱり女優業に本腰入れるの?

VHS『COMPLETENESS』● '98/8/21 (DVD:'00/10/18) release

中谷美紀初のクリップ集。FOR LIFE時代のシングル曲を完全にコンパイル。 これがまた、中に美紀の世界を見事に映像化しているんだ。

新進気鋭の映像クリエーターによる中谷美紀のヴィジュアライズ。

「STRANGE PARADISE」の不思議な映像といい、「天国より野蛮」の丹監督による独特の映像技術にはもう圧巻です。

1. MIND CIRCUS

Video Director:Kyoji Takahashi

また、とってもいろ鮮やかな映像です。奇妙な部屋で指を動かしてみたり。 カメラがぐるっと一か移転してさかさまになったり。上目遣いになったり。

とにかく中谷美紀の魅力を引き出そうとはしているんだが、出し切れていないな。

2. STRANGE PARADISE

Video Director:Robert Bergman-Ungar

セクシーな宇宙服だこと。ちょっとしたストーリー仕立てのPVに引き込まれます。 銃がちょっとキーポイントじゃない?にしても不思議な空間だ。

3. 砂の果実

Video Director:Kazunali Tajjiemax-Tajima

オープニングから不思議映像ですね。体がふわりと落ちてくる。なんとも言えない。 そしてタランチュラの登場。一つのアート作品ですね、これは。

そんじょそこらのPVじゃない。

4. 天国より野蛮 ~WILDER THAN HEAVEN~

Video Director:Shunichi Tan

洗面器の中で足踏みする姿が異様です。角が生えている姿、これがまた絵になる。 曲のイメージとリンクするかのように不思議な空間の中。

両隣に肉の固まりがあったりね。

5. いばらの冠

Video Director:Kazunali Tajjiemax-Tajima

モノクロ画像がまたがらりと印象を変えて来ます。しっとりと、落ち着いた感じで魅力たっぷり。 映像の中で歌っている姿が5曲中一番多い。

最後のノイズが入ったように伸びる画像はどうだろう?

DVD『こわれたこころ』● '00/10/25 release

シングル「こわれたこころ」のクリップとメイキングやインタビューなどを織り交ぜたDVD作品。 何がすごいって、監督が渡部篤郎なんだよね。

俳優だけでなく、監督業もやるとは、素晴らしい。 しかも、このコンビネーションがいいことに。見事、中谷美紀を映像化しています。

1.

こわれたこころ

始めはPVを撮るにいたる経緯を中谷美紀本人が語るインタビュー。 映像面ではオフショットを挟んだり、夜の街を車を走らせてどこかへ向かったり。 朝を迎えたりしています。

夏っぽい服装の中谷美紀、オフショットシーン。とっても本人楽しそうです。 詞の世界を淡々と語る中谷美紀。

「ひらがな」がポイントらしいです。ここから「ライブ」「詞」「願い」「街」 をテーマに語ります。「願い」に関していえば、坂本龍一信者になっています。 さすが教授。

1. こわれたこころ

Video Director:Atsuro Watabe

砂漠に座って。顔をアップで。色々な表情を見せる中谷美紀。 また白黒映像というのが効果付けていますよね。光の使い方がより際立ちます。

明るい絵がをと寂しい顔の交互の映像も対比がはっきりとしていて効果的。

DVD『Air Pocket』● '02/2/27 release

中谷美紀のシングル「エアーポケット/CHELSEA GIRLS」をフィーチャーした映像作品。 「CHELSEA GIRLS」はパリでの撮影。

これまた、見事街に馴染むんだよね、中谷美紀が。 パリジェンヌと化しています。普通に地下鉄に乗ったり、お店で買い物したりしています。

一方、「エアーポケット」は大島での撮影観光。シンプルながらに、なんかものすごい希薄が迫っている映像に仕上がった。

両方とも前作同様に渡部篤郎が監督しています。必見ですね。

1.

2.

CHELSEA GIRLS

エアーポケット

まずは導入映像から。電車に乗ってどこかへ移動中です。 と思ったら切り替わってパリ市内を歩いています。地下鉄に乗ってすっかりパリジェンヌ。 すっかり染み付いています。 街中や公園を歩いていてもすっかり馴染んでいる。 何やら文房具屋で画材を購入。フランス語も喋ってます。 そして再び歩き出してどこかへ。

1. CHELSEA GIRLS

Video Director:Atsuro Watabe

アパートの1室で何か必死に色鉛筆で画用紙に色塗っています。青と赤紫。どういった組み合わせだ。これは何を意味するんだ?

にしても豪華な色鉛筆セットの方に目が行きます。そして絵が完成し、部屋を去る中谷美紀。どこへ行くんだ?

港町を散策している。船に乗ったり車に乗ったり電車に乗ったりもしている。

場面は切り替わってレストラン。なぜかカヒミカリイが登場し、一緒に食事をしている。この二人の関係って・・・?

2. エアーポケット

Video Director:Atsuro Watabe

砂山を歩く歩く。ただひたすら歩く。訳もなく歩く。前へ前へ歩く。ちょっと不気味です。 でも光の使い方や風の演出がちょっと神秘的ですね。

間奏で誰かがくるくる回っている。腰から下だけの映像なので分からない。

そして最後、中谷美紀は立ち止まり何かに気づく。振り向いたその先には・・・何があったのか、微笑とともに終わってゆく映像。

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