album
●1st Album『TEARS』● '97/1/22 release
テレビ東京系の番組「ASAYAN」出演を機にデビューに至った天方直実の待望のデビューアルバム。 そのパワフルな歌声を持つ彼女を小室哲哉の右腕とも言われる久保こーじがプロデュースを担当。 伸びやかで力強いヴォーカルを生かしたサウンドは、もちろん小室哲哉譲りのキャッチーさを放つダンスサウンドですが、 久保こーじならではのギターがうねりを上げるロック寄りのサウンドで魅了する。 天方直実のヴォーカルにも抑揚があって、これがデビュー盤とは思えないほどの歌声を聞かせてくれます。 シングル「逢いたい君がいない」「can'T」「STEP UP 1997」「・・・・tears」と、4曲収録し、そのうち何曲かはアルバム用にミックスも施されて、充実の1枚です。 ダンス、ポップ、ロック、ブルージーな曲もあり、グルーヴ溢れる曲やファンクチューン、じっくり聞かせてくれるバラードなど、ヴァラエティ豊か。 天方直実の様々な表情を覗くことのできる1枚です。
1. #5397
SE from noises
アルバムのオープニングはインストナンバー。足音のみです。でも、何かが始まる予感。
2. WELCOME - IT'S MY TIME, IT'S YOUR TIME
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
前曲のトラックから流れるように、ドアが開いて始まる実質のオープニングナンバー。 うねりを上げるギターと、力強いダンスビートが天方直実のヴォーカルスタイルを飾る。 いやぁ、とにかく全編をギターが勢いよく駆け巡ります。なんか、すごいんだ、とにかく。ヴォーカルがパワフルなんで、圧倒されます。
3. ・・・・tears
composed & arranged by COZY KUBO words by NAOMI AMAGATA & TAKAHIRO MAEDA
冬の季節感たっぷりに聞かせてくれる天方直実の4枚目のシングル。イントロから切ないモードを出してきます。 アコースティックギターの音色もね。ドラックの方は、打ち込みベースのミディアムチューン。 なんと天方直実自身も作詞に参加したりと、アーティストとしての幕が開き始めたか? 力強いヴォーカルからも切なさ、儚さも伝わってきます。 最後は転調して、より世界観を出してきました。
アルバムでは、イントロで語りが付け足されては、力強いビートへと変わったミックスバージョンでお届け。
4. STEP UP・1997
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
快進撃を続ける天方直実の3枚目のシングルナンバー。 弾けるサウンドと共に、天方直実の伸びのあるヴォーカルが宙を舞う。随分と突き抜けるサウンドだよね。 久保こーじも攻めて来ています。そして、エネルギッシュなギター^もうねりを上げています。 前向きな歌詞も、曲同様にドンドンと漲っていくね。
5. GET IT, Baby
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
イントロからギターが渋く響きます。ファンキーでグルーヴィーなミディアムロックチューン。 天方直実の歌い方も荒々しく、かっこいいね。別にヴォーカルエフェクトをかけなくてもよかったんじゃないかな。 歌詞も随分と強い主人公に迫力を感じます。
6. 恋じゃね。
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
ちょっと南国アジアンテイストを加えたミディアムポップチューン。 リラックスムードを醸し出して、心地よさの出たサウンドで包み込んできます。 フワフワした恋のイメージが出ているね。
7. glow
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
エモーショナルなギターがバックで叫ぶように響いていますね。 なんか、妖艶で天方直実の新境地を感じさせるミディアムテンポのグルーヴチューン。 曲構成の方も、ちょっとひねりがあって、なかなかいい味が出ている。
8. 逢いたい君がいない
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
天方直実の記念すべきデビュー曲。さすがは小室哲哉の右腕、久保こーじが仕掛けたサウンドだけあるね。 TKダンスポップの直系サウンドで、ガッツリと打ち込んで来ました。それでいて、キャッチーなメロディで引き込んでくるし、 ギターもうねりを上げてかっこいいですね。 天方直実のヴォーカルも、とてもデビューしたばかりの新人とは思えないほどに迫力たっぷり。 華々しいデビューとなりましたね。
アルバムでは、ミックスが施されて、かなり力のあるトラックに生まれ変わりました。 ヴォーカルも再録。
9. can'T
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
勢いに乗る天方直実の2枚目となるシングル。イントロ無しでサビから始まる展開は、一気にその世界へと引き込んでくるね。 ただ、Aメロパートが単調過ぎて、なんかつまらないんだよね。サウンドは弾けるサウンドがクールな雰囲気を作り上げる。 さすがは久保こーじなダンストラックに仕上がっています。最後のサビ、ヴォーカルを残した展開は、なるほど耳に残るね。
10. MOONLIGHT to DAYBREAK
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
うねりを上げるギターがイントロから吠えるミディアムテンポのダンスナンバー。 この曲がまた、難しいこと難しいこと。Aメロのメロディラインを辿るのも、かなりの至難の業だと思うよ。 さすがは天方直実、難なくこなしています。 そして、サビのメロディの力強さからは、説得力があってかっこよさを感じる。 実はこの曲、仲間由紀恵のデビュー曲でもあり、小室哲哉がホストを務めた音楽番組「TK MUSIC CLAMP」のエンディングで、 いろいろなアイドル達が課題曲として歌っていたナンバーのカバーなんだよね。
11. OVER THE DREAM ~She's so far~
composed & arranged by COZY KUBO words by COZY KUBO
珍しく久保こーじが作詞・作曲・アレンジまで手がけたナンバー。 オープニングはドリーミングだから、バラードかと思いきや、アップテンポへと大変身。 本家TKバリのコーラスを重ねたサビパートが重厚です。シチュエーションを想像しやすい歌詞の世界です。 ちょっと甘く包み込んでくれるようだ。
12. おっきなシアワセ
composed & arranged by COZY KUBO words by COZY KUBO & TAKAHIRO MAEDA
アルバムのラストを締めるバラードナンバー。天方直実のヴォーカルが、大きく包み込んでくれるように。 伸びやかなヴォーカルを生かしています。優しく柔らかい、アコースティックテイストの淡いサウンドが幸せを表現しているかのようだね。 心温まる1曲。
●2nd Album『ユメ』● '98/2/4 release
テレビ番組「ASAYAN」出身の歌手、天方直実の2枚目となるオリジナルアルバム。 今作も、しっかりと久保こーじのプロデュース。 先行シングル「ユメ/Bark at the night」をはじめ、アルバム用にミックスして変化を加えた「ZUTTO ZUuTTO」「power」と、 4曲の強力タイアップナンバーを筆頭に聞かせる全11曲を収録。 理想に向かってもがく「夢」を、様々な角度から攻める歌詞は、聴くものを勇気付ける。 ただ、前田たかひろとHIROSHIの歌詞の差が激しいな。天方直実も単独で作詞をしたりと、精力的な面も見せる。 そして、サウンドの方も、前作同様にヴァラエティ豊か。ダンスポップ弾けるトラックや、グルーヴ溢れるナンバー、 ソウルフルでファンキーなナンバーがあったり、じっくり聞かせてくれるバラードがあったり、ひたむきに追いかける夢を曲という形で届けてくれる天方直実。 実力を感じることができる作品です。
1. D.R.W.
composed & arranged by COZY KUBO
アルバムのオープニングを飾るイントロダクション。 ポップなビートが飾ってきては、コンピューターヴォーカルが入ってきて、染めてくる。 そのまま次の曲へと流れます。
2. power ALBUM EDITION
composed & arranged by COZY KUBO words by NAOMI AMAGATA & HIROSHI
前作シングル「ZUTTO ZUuTTO」に続くシングルナンバーは、タイトル通り力がみなぎるパワーポップチューン。 天方b直実のパワフルなヴォーカルが背中を押してくれるような、頼り甲斐のある曲です。 久保こーじの作るメロディも、ポップなんだけれども元気をくれるような前向きソングです。 結構、Bメロの辺りが好きだな。もちろん、ギターもエネルギッシュに応援しています。
アルバムでは、グルーヴィーに展開。4つ打ちビートじゃなくなった分、 なんだか“power”がだうんしたようにも感じてしまうんだよね。
3. ユメ
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
両A面としてリリースされたシングルは、2枚目のアルバムのタイトルでもあります。 ポップな4つ打ちビートと切ないメロディが織り成す天方直実ワールド。これは久保こーじのメロディが読めない曲だね。 上がると思ったら下がったり、メジャーコードになるかと思いきやマイナーコードになったりと、いろんな意味で面白い曲。 前田たかひろの歌詞も胸に来ます。
4. i know, you know
composed & arranged by COZY KUBO words by TAKAHIRO MAEDA
イントロはファンキーグルーヴといった、軽い感じで始まる。 天方直実の歌も軽いね。いつも以上に力を抜いて、いい意味で能天気なナンバーだね。 前曲とのギャップが激しいです。
5. ZUTTO ZUuTTO ALBUM EDITION
composed & arranged by COZY KUBO words by NAOMI AMAGATA & TAKAHIRO MAEDA
1st Albumも好調だった天方直実が、次のステージへ。 引き続き久保こーじのプロデュースナンバーは、ポップなダンスビートに乗せて、切なさを引き出す。 マイナー調のメロディがサビで映える。ラテン的な熱も感じさせるキャッチーな業で引き込んできます。 天方直実のヴォーカルも実力を感じさせるように、どっしりとしていて、伸びやか。 ただ、歌詞がよくわからない。
アルバムでは、ガツンと生音テイストを加えたバージョンでお届け。 かっこよさが増大しているね。
6. Draw, into the doubt
composed & arranged by COZY KUBO words by NAOMI AMAGATA & HIROSHI
クールな雰囲気まとうミディアムロックチューン。 メランコリックなギターと、エッジを効かせてうねりを上げる2本のギターの絡みがいいね。 無機質なビートを背にした天方直実の有機的なヴォーカルが色を染めてゆく。結構、高音でも攻めてくるね。
7. a little more
composed & arranged by COZY KUBO words by NAOMI AMAGATA & TAKAHIRO MAEDA
イントロからポップに弾むビートとうねりを上げるギターで魅了するミディアムチューン。 うわっ、Bメロのメロディラインが掴みにくくて気持ちが悪い。 正しいのに変に聞こえてしまう。難しいものを作ったな、久保こーじ。 ギターの音がハードで、とにかくかっこいい。
8. Bark at the night
composed & arranged by COZY KUBO words by NAOMI AMAGATA & HIROSHI
両A面シングル。こちらは、タイトルのごとくエッジの効いたギターが吠えるイントロを聞かせてくれる、ミディアムポップチューン。 久保こーじ王道のダンスサウンドは、軽やかビートを放ち、天方直実がパワフルに歌い上げる。 ラテン要素のあるメロディとサウンドで、さらに熱を伝える。 天方直実のヴォーカルも、吠えるかのごとく、ものすごく力強いんだ。
9. balance
composed & arranged by COZY KUBO words by NAOMI AMAGATA
単独で天方直実が作詞を手がけたところに注目の1曲。 サウンドはレゲエライクなミディアムテンポのグルーヴィーなナンバー。 でもまぁ、アルバムの中では平々凡々な感じで終わってしまったかな。
10. BLACK OUT -1999-
composed & arranged by COZY KUBO words by HIROSHI
デジタルビートとエッジの効いたサウンドでかっこよく攻めるミディアムチューン。 天方直実のヴォーカルも芯が太くて、迫力を感じさせる。 ただねぇ、HIROSHIの歌詞が、大して面白くないんだ。かっこついているけれども、滑ってしまった感じだね。 もったいない。
11. GO AND SEE MY LOVE
composed & arranged by COZY KUBO words by COZY KUBO & TAKAHIRO MAEDA
アルバムを締めるにふさわしい、安らぎを与えるようなバラードナンバー。 しんみり染み渡ってくるようなサウンドと、 天方直実の優しいヴォーカルで包み込んでくれる。うっとりさせてくれるね。 間奏じゃ、ギターが恐ろしくうねりを上げているよ。