album

1st Album『猿の記憶』● '04/6/30 release

黒沢健一がまたもや新たなプロジェクトを始動させた。その名も「Science Ministry」。 メンバーが黒沢健一のほか、岡井大二とホッピー神山という組み合わせ。これがまた、不思議ながらもしっくりとくるチームなんだよね。 しかし、サウンドの方は、予測不可能なほどに、面白い音を届けてくれる。 アコースティックな予感をさせるんだけれども、エレクトロ要素もあったり、じっくりと聴かせてくれる曲もあれば、ちょっと濁して音を味わわせたり。 英語詞の曲もあり、ちょっと感覚的にも変化をもたらしているね。 この不思議な三位一体が、聞いていてはドンドンと染み込んで来て、ちょっと病み付きになるかも。

1. HALF EMPTY / HALF FULL

Music:黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

アグレッシヴなドラムのループで始まるポップチューン。 黒沢健一のヴォーカルも、優雅に響き渡る。ボコスカとぶつけてくるメロディパートと、 浮遊感たっぷりのサビパート。間奏では、そこからまた組曲みたいに変化を遂げて。 オープニングからすごいな。

2. TILL YOU SEE ME THROUGH

Music:黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

ノイジーギターが程よく熱を帯びた、ブリティッシュなロックチューン。 コーラスも降り注いできては、なんだかちょっとL⇔Rっぽさも漂っているね。

3. SWEET WONDERING

Music & Lyrics:黒沢健一

ウキウキワクワク。リズミカルなポップチューンだ。黒沢健一のヴォーカルも、ドンドンと押し寄せてくるように。 サビが鮮やかに変身。コーラスも合わさって、ちょっと大人っぽく上品に。 曲からは黒沢節全開に伝わってくるね。間奏ではフルートが舞う。

4. EVERYTHING HAS CHANGED

Music:黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

アナログノイズ的な香りを漂わせるバラードナンバー。 黒沢健一のヴォーカルとコーラスが絡み合っては、幻想的な魅惑の空間を作り上げる。 足音みたいなビートがいいね。

5. SPEED OF LIFE

Music:ホッピー神山+黒沢健一 Lyrics:黒沢健一

打ち込みビートがボコスカと。黒沢健一のヴォーカルも、ちょっとまどろんだ感じで。 なんか、おもちゃ箱をひっくり返したように、SEが散りばめられたような曲だね。ポップで華やかに、広がりを聴かせてくれる。

6. HALF EMPTY / HALF FULL (Reprise)

Music:黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

M-1のリプライズ。F.I.してきては、幻想的なコーラス&ハーモニーで包み込んでくれる小曲です。

7. FALLING DOWN

Music:黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

ポコポコポンとリズムの音が軽快に響き渡るミディアムロックチューン。ノイジーなギターと絡み合っては、 ちょっとオルタナな感じで。不思議な空気が漂います。

8. 猿の記憶

Music:ホッピー神山 Lyrics:黒沢健一

あっさりアコースティックギターを爽やかに聴かせてくれるアルバムのタイトルチューン。 ミディアムナンバーで、サウンドの方は、ギター以外にも浮遊感に富んでいる。 このバンドの世界観がよく表れているね。コーラスも入ってきては、まったりな気分。

9. THE CIRCLE IS TRUE

Music:黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

ザックリ爽やかロックは、どこかしらウエストコースの風も漂わせて。 小粋に進行するロックナンバー。全編英語詞で、おしゃれに飾る。

10. SHE DIDN'T MEAN MUCH TO ME

Music:黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

アコースティックギターをしっとりと弾きながら歌う黒沢健一。 そこからジワジワと広がっていっては、なんか遊園地のパレードのように華やかに変わったり。 寂しげな歌声と楽しげな音のギャップがあって不思議な曲。

11. HURRY UP AND WAIT

Music:ホッピー神山+黒沢健一 Lyrics:Brian Peck

ピアノの音階がちょっと妖しげに聞かせるナンバー。 そこからめくるめく展開で、いくつもの華やかな扉を開けてゆく。 雰囲気もガラリと変わったり、型にはまらない曲だね。なんだか、すごいよ。浮遊感もたっぷりに。

11. STILL LIFE ~Deaf idiot journalist starts colored rumour…

Music:ホッピー神山

SF的SEが押し寄せては、黒沢健一のコーラス&ハーモニーが響き渡るナンバー。 F.I.してきては、F.O.して。なんだか、アウトロ的でアルバムを閉じるように。

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