album

1st Album『DANCE TRACKS VOL.1』● '95/10/16 release

安室奈美恵、初のオリジナルアルバムは、「TRY ME」「太陽のSEASON」「Stop the music」と、ユーロ3部作の大ヒットした勢いに乗っている中での登場。 その3枚のシングルもアルバム用にミックスされて、さらにパワーアップ。また、SUPER MONKEY'S時代のシングルナンバーなども収録され、ベストアルバムに近い、盛りだくさんの内容になっております。 このアルバムのプロデューサーが、実はエイベックスのMAX松浦という時点で、納得な感じのサウンド。星野靖彦やDAVE RODGERSなどの参加もさすがだ。 さらに、ボーナストラックのリミックスにはGTSの日高智が参加していたり。既発曲が多くて新曲が少ないのがちょっと残念な部分かな。しかし、安室奈美恵の勢いは出まくっていますね。 若いながらにその圧倒的なヴォーカルパフォーマンスは本物です。かわいいのにかっこいい。 このアルバムを以って、EMIからエイベックスへ移籍。さらに磨きのかかったヴォーカルとダンスパフォーマンスを堪能できるようになるわけですよ。

1. GO! GO! ~夢の速さで~

作詞:小野香代子 作曲:G. PASQUINI - L. PERNICI 編曲:星野靖彦

アルバムのオープニングを飾るユーロビートナンバー。これぞ安室奈美恵な勢いがほとばしるアップチューンで、オープニングからノックアウトだね。 キャッチーなサビは、ライブでも盛り上がるような合いの手を入れて聞かせる。直球ラブソング。あなたに向かって走ってゆく思いが伝わってきます。

2. TRY ME ~私を信じて~ (NEW ALBUM MIX)

作詞:鈴木計見 作曲:HINOKY TEAM 編曲:DAVE RODGERS

安室奈美恵とSUPER MONKEY'Sの名を一躍広めたシングルナンバー。ダンスブームに乗じてユーロビートのカバーに挑戦。これが大ヒットを記録したわけですよ。 さすがはDAVE RODGERSなバリバリのユーロをモロともせずに、伸び伸び歌い踊る安室奈美恵の力がハンパない。本物だね。サビでの振り付けも印象的です。

アルバムではミックスが施され、音のバランスがよくなったね。ピコピコ感を増して、パワーアップ。

3. Stop the music (NEW ALBUM MIX)

作詞:渡辺なつみ 作曲:Accatino - Rimonti - Gelmetti 編曲:星野靖彦

安室奈美恵の単独名義では2枚目となるシングルナンバー。今作も攻めの姿勢を見せるユーロビートナンバーを聞かせてくれます。 しかし、ヴォーカルは落ち着き感があって、芯が伝わってくるね。相変わらずかっこいいなぁ。そう考えると、トラックの方は、やや力が足りなく感じるかな。

アルバムではミックスを施しての収録。F.O.で終わっていたシングルだったけれども、こちらはカットアウトでまとまった。

4. GET MY SHININ'

作詞:渡辺なつみ 作曲・編曲:星野靖彦

ミディアムポップなノリで軽快に聞かせてくれるナンバー。 伸びのある安室奈美恵のヴォーカルがとっても爽快。星野靖彦にしては、グルーヴィーなトラックだね。

5. わがままを許して (GROOVY MIX)

作詞:及川眠子 作曲・編曲:小森田実 REMIXED BY YASUHIKO HOSHINO

安室奈美恵のヴォーカルをじっくりと聞けるバラードナンバー。サビで「抱いて」と大胆に歌い上げる部分がとっても印象的だね。 ビブラートもしっかりと効かせて、かなり高難易度の歌を聞かせてくれます。Bメロのメロディが、なかなかグッと来るものがあるね。ラストもサックスの音がムードを出します。

アルバムでは星野靖彦がミックスを担当。ビートを前面に出したトラック。う~ん、オリジナルの方がムードがあってよかったな。

6. 愛してマスカット (GROOVY MIX)

作詞:及川眠子 作曲・編曲:小森田実 REMIXED BY YASUHIKO HOSHINO

最初にタイアップありきの楽曲だよね。それでいて、極上キャッチーなサビの破壊力がハンパないシングルナンバー。 作詞は及川眠子なのか、びっくりだな。まさか、この後にエヴァンゲリオンの楽曲に携わる人物になるとは。まぁ、マスカット以外の部分を見れば、いたって普通のラブソングなんだよね。 だからこそ、マスカットの部分だけで相当やられます。陰ながら、ストリングスも活躍しているトラックもポップさ溢れる楽曲を力助け。

アルバムでは収録にあたり星野靖彦がリミックス。低音を効かせて、グルーヴィーに仕上がっています。

7. PARADISE TRAIN (GROOVY MIX)

作詞:売野雅勇 作曲:中西圭三 編曲:小西貴雄 REMIXED BY YASUHIKO HOSHINO

SUPER MONKEY'S 4から、さらに改名。メインヴォーカルを務める安室奈美恵を前面に押し出して、 心機一転。中西圭三が作曲を手がけた爽やかポップチューン。伸びやかなヴォーカルを惜しみなく披露する安室奈美恵。元気いっぱいで、健康的ですね。

アルバムでは星野靖彦のリミックスで。爽やかからグルーヴィーに変身。イントロからヒューマンビートボックスっぽい音が入ってきてびっくりだな。

8. DANCING JUNK (GROOVY MIX)

作詞:売野雅勇 作曲・編曲:馬飼野康二 REMIXED BY YASUHIKO HOSHINO

メンバーが1人脱退し、グループ名も「SUPER MONKEY'S 4」で出直したシングルナンバー。 これまた、売野雅勇の遊び心たっぷりな歌詞と、ファンキーなグルーヴを聞かせてくれた馬飼野康二のメロディ、アレンジが見事に絡み合う名曲。 アニメタイアップの力もあってか、少しは耳にする機会が増えたんじゃないかな。

アルバムでは、星野靖彦がリミックス。よりグルーヴィーに、低音を強めたトラックになっております。

9. Super Luck!

作詞:飯塚麻純 作曲・編曲:星野靖彦

グルーヴィーな力のあるパワーチューン。オープニングからサビでのスタート。 安室奈美恵のヴォーカルに力があるね。芯があって、真っ直ぐ伝わってくるようだ。星野靖彦のメロディ/アレンジにもかなり力があって、かっこいいね。

10. ハートに火をつけて (NEW ALBUM MIX)

作詞:鈴木計見 作曲:HINOKY TEAM 編曲:DAVE RODGERS

これぞ安室奈美恵×ユーロビートの決定版。勢いを出しまくったナンバーは、 メイントラックの「太陽のSEASON」に負けじと、かなり熱くほとばしる。キャッチーに攻めてくるサビで、ノックアウト間違いないね。とにかくヴォーカルに気迫こもったものがある。

アルバムでは新しくミックスされ、パワーアップ。エフェクトが増えて力強くなったね。

11. 太陽のSEASON (NEW ALBUM MIX)

作詞:鈴木計見 作曲:HINOKY TEAM 編曲:DAVE RODGERS

ついに、このシングルから安室奈美恵の単独名義となった。前作「TRY ME」の勢いに乗って、夏に向けてユーロビート爆発。力強いヴォーカルも、真っ直ぐ届きます。 二人は今、恋の絶頂期。みたいな熱さがあって、良いね。

アルバムではミックスが施されて、イントロを伸ばしたエクステンデッド仕様に。

12. TRY ME ~私を信じて~ (EXTENDED VERSION)

EDITED BY TAKESHI“BUNTA”MATSUMOTO

タイトル通りに延長バージョン。ベースとなるのはオリジナルミックスの方かな。長さも全体的に1分ちょっと伸びたくらいで、 間奏がより長くなったのかな。フロア向きなのかも。

13. 太陽のSEASON (SALSOULIKE MIX)

REMIXED BY SATOSHI HIDAKA

ユーロビートがガラッと変わって、サルサソウルのリミックス。 ムードたっぷりで、ちょっと大人っぽくなったような感じもする。リゾートサウンドにぴったりで、夏を盛り上げてくれるようだ。リミキサーは、GTSの日高智というところにも注目。

2nd Album『SWEET 19 BLUES』● '96/7/22 ('12/9/16) release

安室奈美恵、エイベックスに移籍しての初アルバムは、小室哲哉プロデュースの会心作。 シングル「Body Feels EXIT」から始まり、「Chase the chance」「Don’t wanna cry」「You’re my sunshine」と立て続けにリリースしたシングルは、すべてリミックスして収録。 装いも新たに、違った角度から攻めてくるところに力が入っていますね。特に「Body Feels EXIT」は、ラテン調に仕上がったエクステンデッドミックスで、どっぷりと聴かせてくれた。 さらに、アルバム発表後にタイトルナンバー「SWEET 19 BLUES」もシングルカット。その曲が軸となり、アルバムが構築されています。 全体的にはR&BやHIP-HOPなブラック要素を出して、グルーヴを感じさせますね。いわゆる“エイベックス的ダンスポップ”や“TK節”も見えては来るんだけれども、 ここではクールで濃厚なトラックを前面に押し出している。 分厚いコーラスしかり、グルーヴの効いたビートしかり、アナログノイズやストリングスなどの細かい音も効いて、小室哲哉プロデュースというブランドを大きく成長させたかのような1枚。 スキットやインタルードなどを挿入した全19曲は、始まりから終わりまで、1つの作品として楽しめますね。 アルバムトラックも実にグルーヴィー。安室奈美恵がラップを聞かせてくれたりと、彼女自身、挑戦した1枚にも思える。 100万枚ごとにスリーブケースのデザインが変わるというのも話題になりました。4種類既に用意されていて、400万枚に迫る売り上げも記録しました。すごいや。

1. watch your step!!

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

「watch your step!!」ということで、「気をつけて!」の一言スキットで始まり始まり。

2. motion

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

インストナンバー。カツカツ靴音を響かせて、さらには分厚いコーラスで飾ってきました。

3. LET'S DO THE MOTION

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

スペイシーで大作な雰囲気とともに、ブレイクビーツを響かせる。 さらにはゴスペル風の強力コーラスを従えて、いよいよ安室奈美恵のアルバムが巻く開ける。ラップ披露しては、ブラック要素たっぷりの展開です。クールに言葉をぶつけてきて、かっこいいね。 ポップに来るかと思いきや、見事に裏切ったトラックで楽しませる。勢いというか、迫力を感じさせるヴォーカルに脱帽です。

4. PRIVATE

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

ディープでクールなビートを聞かせる、プライベート感溢れるミディアムナンバー。低いラインを辿っては、妖しさをキープして進行。 さらに安室奈美恵がラップを聞かせてくれたりと、かなりの攻めのナンバー。「クロムハーツ」なんていう歌詞が登場しては、当時の流行も切り取る1曲。

5. Interlude~Ocean way

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

ストリングスが美しく彩りを加えるインタルード。しなやかで繊細な音が、優雅に舞います。

6. Don't wanna cry (Eighteen's Summer MIX)

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

ブラック要素/R&B要素を押し出したシングルナンバー。リズミカルなビートと、ゴスペル風な分厚いコーラスが盛り上げる、ミディアムテンポのグルーヴチューン。 切なくも前向きなメロディと、「泣きたくないよ」という強さを表す歌詞が背中を押してくれる。恋愛だけでなく、世界の人々との関わり合いをテーマにした、前田たかひろの大きな歌詞も胸に響きます。 安室奈美恵のヴォーカルも力強く、実にイキイキ伸び伸びしているね。そして、ラストはF.O.で。

アルバムではリミックスが施されて、18歳の夏を演出したトラックで。ベースやビートの音に力が出てきたね。 オリジナルに近いアレンジです。ちなみに、シングル時から歌詞が追加されています。そして、最後まできちんと聞かせるフルレンクで。

7. Rainy DANCE

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

雨の音で始まり始まり。ゆったりグルーヴィーなミディアムチューン。安室奈美恵のヴォーカルとコーラスが重なって、印象もグッと伝わってくるね。 ステップを踏んで、雨の憂鬱さを吹き飛ばすかのような感じがします。心地よいグルーヴが、いい感じだね。

8. Chase the Chance (CC MIX)

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

「Body Feels EXIT」に続く、安室奈美恵、エイベックス移籍第2弾シングル。弾むシンセサウンドと、エッジの効いたギターがうねりを上げるダンスチューンです。 さらに安室奈美恵がラップを披露するなど、かなり革新的な1曲。サビのキャッチーさや勢いも手伝って、自身初のミリオンセールスを記録したヒット曲です。 カラオケでも受け入れやすい歌いやすさがあります。「夢は叶えるもの」と、背中を押してくれるような1曲だね。

アルバムではリミックスが施され、パンチの効いたビートを打ち込んできます。よりいっそう、弾んできたね。 イントロも、オリジナルはシンセからスタートだったけれども、アルバムではギターのうねりでスタート。コーラスも厚くなって、より強力なトラックに変身。カットアウトでサクッと終了。

9. Interlude~Joy

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

m.c.A・Tも参加したグルーヴィーなR&Bチューン。ブラック要素たっぷりで、かっこいいね。 m.c.A・Tのラップに続けて、安室奈美恵のラップが始まると思ったら、F.O.だもん。「あー、もっと聞きたいよ!」という方は、このあとにシングルカットされているフルバージョンでお楽しみを。

10. I'll JUMP

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

4つ打ちビートを打ち込んでクールに聞かせるダンストラック。ビートが押し寄せてきては、盛り上がりに拍車がかかるね。 さらにコーラスもバックで見事に支える。そのサビパートが、やぱりキャッチーに聞かせる。でも、安室奈美恵のヴォーカルも、とても伸びやかだね。

11. Interlude~Scratch Voices

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

「わかんないよ」

12. i was a fool

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

R&Bベースのゆったりグルーヴチューン。この曲も、分厚いバックコーラスが頼りになるね。安室奈美恵のラップから始まり、クールに聞かせてくれます。 サックスも響き渡るナンバーは、ブラック要素たっぷりで、とってもかっこいいね。

13. present

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

「Don’t wanna cry」のカップリングに収録されていたナンバーの、歌モノバージョン。 グルーヴィーなR&Bトラックをバックに、高らかに歌い上げる安室奈美恵。そのバックで、ブラックテイスト溢れる分厚いコーラスも飾っていて、かっこいいね。 やっぱり、シングルの会話バージョンよりも、しっくり来ます。サックスもムードを出して、なかなかかっこいい。じっくりと聴かせてくれるバラードです。

14. Interlude~Don't wanna cry Symphonic Style

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

インタルード。オーケストラバージョンで「Don’t wanna cry」を奏でる、ドラマティックなトラックです。 しなやかさと力強さが絡み合います。F.O.で消えて行きました。

15. You're my sunshine (Hollywood Mix)

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

安室奈美恵、夏に先駆けて、思い切り夏なシングルをドロップ。まずはゆったりモードで、グルーヴィーな展開。コーラスも分厚く、ブラックな感じも少々。 しかし、そこからテンポアップ。攻めのダンスポップチューンに変身だ。激しくキレのあるヴォーカルで圧倒してくるYo! エッジの効いたギターも、バリバリと味をつけていますね。夏のギラギラ太陽が眩しい雰囲気が出ています。そして、ラストは再びスローテンポへ戻るという流れです。

アルバムでは、リミックスが施されて、新たなトラックで。頭のスローパートはインストになっちゃった。ストリングスが飾り、ホーンセクションが彩る。 歌はアップテンポになってから入って来ます。少々、ラテン要素を加えた分、鋭さが薄くなったかな。ストリングスがポイントになったね。後半のスローパートはなし。

16. Body Feels EXIT (LATIN HOUSE Mix)

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

安室奈美恵、エイベックス移籍&小室哲哉プロデュースで始まる新章。 さすがはTKと言わんばかりのアグレッシヴなダンスチューンで、体も自然と動かしたくなるナンバーです。ギターの音もエッジが効いていて、新たなスタートを勢いとともに聞かせてくれます。 なおかつキャッチーなメロディで、カラオケ受けも良く、見事大ヒットを記録。安室奈美恵のヒット街道が始まります。

アルバムでは大胆なリミックスが施されて、ラテンナンバーに変身。 さすがにオリジナルを期待していた人はアッと驚く展開だ。ヴォーカルをサンプリング投入しては、4分半経ってようやく歌が始まる展開。トータル約9分のロングランです。

17. '77~

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

インタルード。まったりとした音楽と波のSEで、クールダウンさせてくれるかのような。穏やかさもあって、包み込んでくれるようだ。

18. SWEET 19 BLUES

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

安室奈美恵、2nd Albumのタイトルチューン。19歳を迎える安室奈美恵が歌うバラードチューン。よくまぁ、小室哲哉はこの年頃の子の心情を歌詞に書けたよね。 優しく淡いメロディと、ブラックテイストのあるコーラスで飾ってきては、盛り上げてきます。大人の一歩手前という複雑な気持ちを歌う安室奈美恵。 かっこいいんだ、とにかく。後半の転調で、さらに盛り上がりに拍車がかかります。TEENAGEな安室奈美恵の傑作ナンバー。のちにシングルカットされました。

19. ...soon nineteen

PRODUCED by TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED by COZY KUBO

オルガンの音が響き渡り、随分と神秘的な雰囲気が漂ってきます。 そして、安室奈美恵はぼそぼそと語るように歌って、アルバムが幕です。まもなく、19歳を迎えます。

Best Album『ORIGINAL TRACKS VOL.1 / 安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S』● '96/9/30 ('18/5/2) release

安室奈美恵が東芝EMI在籍中に発表した全シングルナンバー及び、カップリング曲をコンプリート収録。シングルコレクションとしてまとまったベストアルバムです。 エイベックスに移籍してからの張るアルバム「SWEET 19 BLUES」が大ヒットしているさなか、EMIから人気に乗じてリリースも、あまりセールスは振るわなかったみたい。 でも、このアルバムの存在価値はかなり高いですね。SUPER MONKEY'S時代を含めて、全シングルナンバーをシングルバージョンで聞くことができるしね。 リリース順に収録されているので、安室奈美恵の歴史を辿りながら聞くこともできる。初々しい声が印象のデビューシングル「ミスターU.S.A.」や、 安室奈美恵以外のメンバーもソロパートが存在する「恋のキュートビート」など、貴重ですよ。 安室奈美恵の力が、とにかくすごいね。リリースを重ねるごとに、迫力を増してくるヴォーカルにも注目の1枚。だからって、「DANCE TRACKS VOL.1」同様、「~VOL.1」をタイトルにつけなくても。 VOL.2を期待してしまうような、嫌らしさはマイナスポイント。

3rd Album『Concentration 20』● '97/7/24 ('12/9/16) release

安室奈美恵、前作「SWEET 19 BLUES」から、約1年ぶりに届けられたオリジナルアルバムは、もちろん小室哲哉のプロデュース。 先行シングルにもなった「How to be a Girl」の延長を行く、ブラックミュージクとデジタルサウンドの融合系で、攻めに攻めてきます。 ただ、攻め過ぎた分、濃さも出すぎてアルバム曲が淘汰されしまい、ちょっとシングルナンバーの方がインパクトが強くなってしまっているね。 ただ、前作以上に作り込まれたアルバムではあると感じられるね。一方、MARCが歌詞を担当するようになって、よりいっそう頭がこんがらがってきます。 その反面、安室奈美恵のヴォーカルは伸びや張りがあって、さらにはラップなども器用にこなしています。今回のアルバムは、やっぱりシングル「CAN YOU CELEBRATE?」の存在が大きいよね。 安室奈美恵自身最大のヒット曲なだけあって、やっぱり聞かせます。全てをかっさらっていくかのごとく。 しかし、アルバムでは敢えて、その後にインスト、そして「How to be a Girl」と続けて、思わずニヤリの展開だね。バラードでの幕締めをひねって、ただでは終わらせなかった。 ちなみに、「a walk in the park」「CAN YOU CELEBRATE?」はクレジットはないものの、リミックスが施されていて、アルバム色に染められています。 20歳を迎えるにあたっての集中力がハンパないね。安室奈美恵の全てが詰まったアルバムにはなっているものの、前作よりかインパクトはないかな。

1. Concentration 20 (make you alright)

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

イントロからエッジを効かせて鋭さを出す。パンチの効いたロックテイスト溢れるサウンドで、度肝を抜かすミディアムチューン。 どっしり重みのあるサウンドをバックに、ラップを披露。さらにサビではコーラスを従えて、伸びのあるヴォーカルで挑発を仕掛けてくるようで、かっこいいね。 オープニングから、ある意味裏切ってくれたような1曲をぶつけてきたところに、意欲を感じさせる。

2. B w/z you

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

ミディアムテンポのグルヴバラードチューン。意外とゆったりとした雰囲気の中、安室奈美恵のヴォーカルも伸びやか優しく響いてきますね。 その裏でギターがギュインギュインと唸っている部分が、いいギャップを生み出している。

3. Close your eyes, Close to you

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

4つ打ちビートの中で、うねりを上げるギターが鋭く刺してくるデジロックチューン。ベースのメロディも味わいがあるね。 ポップなんだけれども、妖しさもあって絶妙なバランス。ただ、一方で淡々とした雰囲気なのも否めない。小室哲哉の実験的サウンドが斬新に映えるね。

4. Me love peace!!

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

レゲエ風のサウンドで、どっぷりどっぷりと響き渡るミディアムチューン。歌詞の舞台は南の島ということで、爽やかさも薫ってきます。 でも、歌詞はよくわからない。さすがはMARCだ。エッジを効かせたリゾートソングです。

5. No Communication

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

デジタルサウンド満載で新しい安室奈美恵を聞かせてくれる爽やかロックチューン。ギターのエッジが効いた音を響かせて、安室奈美恵も伸び伸びと歌を聞かせてくれます。 意外とサウンドが爽やかだね。タイトルにもなっているパートの音が、なんだか安っぽく聞こえるのが残念。

6. a walk in the park

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by TETSUYA KOMURO

大ヒットアルバム「SWEET 19 BLUES」後の初のオリジナルシングルは、冬の情景を切り取る歌詞とサウンドがクールに響き渡るアップテンポのダンスチューン。 イントロのギターがまた、いい味を出すね。淡々としていながらも、かっこいいメロディパートに引き込まれます。 そして、サビでは一気にメジャーコードに変身して明るく聞かせてくれます。1人よりも2人でいたいな、という気持ちがダイレクトに伝わってきます。

アルバムではリミックスが施されて、キーボードのイントロからスタート。よりいっそう、冷たさや緊迫感を兼ね備えたトラックになっています。 その後もギターが鳴っては、かなり力強さを増した感じ。ただ、本編はシングルに比べるとすっきりとした感じだね。

7. To-day

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by COZY KUBO WORDS WRITTEN by MARC

久保こーじが作曲を担当したナンバー。静かな始まりで、淡々とビートを響かせては、 ギターやベースの音がクールでファンキーに聞かせるミディアムチューン。安室奈美恵のヴォーカルもクールで抑えめな感じがかっこいいね。ただ、あまり楽しい展開ではないかな。

8. Storm

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by AKIO TOGASHI WORDS WRITTEN by m.c.A・T

前作「SWEET 19 BLUES」に引き続き、富樫明生とm.c.A・Tコンビが参加のナンバー。どっしりビートでHIP-HOPな展開を聞かせる。 冒頭から安室奈美恵がかっこいいラップを披露。やっぱり他の作品とは違うラインを行くナンバーだね。アグレッシヴなトラックに圧倒されます。

9. Whisper

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

イントロから安室奈美恵のヴォーカルが入ってくるまでの緊迫感がハンパないね。 中へ入ると、アップテンポのダンスロックチューンで、小室哲哉もギターを操って響かせる。安室奈美恵も高音ヴォーカルを披露して、クールに歌いこなしています。鋭さ光る1曲だね。

10. CAN YOU CELEBRATE?

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by TETSUYA KOMURO

ドラマ主題歌にもなった安室奈美恵のシングルナンバーは、ウェディングソングです。 小室哲哉が見事なまでに味わい深さを出して、じっくりと聴かせてくれるバラードに仕上げてきました。 マイナー調のメロディなのに、どこかしら華やかさや温かさを醸し出す不思議なアレンジ。ストリングスもゴージャスに飾っては、主役の新郎新婦を祝福するかのように。 後半のゴスペルコーラスも手伝って、かなり盛り上がってきます。そして、安室奈美恵最大のヒット曲となりました。

アルバムでは多少ミックスを変えて、落ち着いた大人の雰囲気で聴かせてくれました。

11. I know...

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

インタルード。SEとドラムビートが頭の中を駆け巡るかのように。 バッチンと力強い音を叩き込んできます。ピコピコ音も投入し、サイバーな音で攻めてきますね。

12. How to be a Girl

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO COMPOSED & ARRANGED by TETSUYA KOMURO WORDS WRITTEN by MARC

大ヒットシングル「CAN YOU CELEBRATE?」に続くシングルとしてリリースされた、ファンキーなダンスロックチューン。 そこにブラック要素も付け足して、かなり攻めの姿勢を見せる安室奈美恵です。堂々とした歌いっぷりに感服。向かってくるものを屈服させるかのごとく、攻めのオーラでノックアウトですね。 それでいてキャッチーさも残しては、夏の爽やかさを醸し出す。小室哲哉、かなり狙ってきたね。かっこいい仕上がりを聞かせてくれました。

Best Album『181920』● '98/1/28 ('12/9/16) release

結婚、産休とおめでたいことが続いていた安室奈美恵、さらなるおめでたいベストアルバムをリリース。 タイトル通り、18歳、19歳、20歳と、駆け抜けた年の楽曲をコンパイル。まぁ、蓋を開けてみると、これまでリリースしたシングルを抑えているわけですよ。 しかも、SUPER MONKEY’Sと歌ってブレイクのきっかけとなった「TRY ME」など、東芝EMI在籍時のユーロビートカバー3曲も収録。 これは、エイベックスの松浦氏がプロデュースを手掛けていたものだったので、特別に収録されたみたいです。 粋な計らいだね。そして、エイベックスに移籍して、「Body Feels EXIT」から「Dreaming I was dreaming」までのTKプロデュースナンバーを一気に収録。 しかも、下手にリミックスを施していない、オリジナルバージョンです。ただ、「Don’t wanna cry」は歌詞が追加されたフルレンクです。 アップテンポのダンスチューンからしっとりじっくりバラードまで、やっぱり、シングルのキャッチーさの出たトラックは、引き込む力があるね。 小室哲哉最大限の力で安室奈美恵を輝かせていたことがわかります。多感な時期に大ヒット曲を連発して、しばしのお休み。復帰後も早く楽しみになりますね。

4th Album『GENIUS 2000』● '00/1/26 ('12/9/16) release

安室奈美恵、産休明け復帰第1弾のアルバムは、「I HAVE NEVER SEEN」「RESPECT the POWER OF LOVE」「SOMETHING 'BOUT THE KISS」「LOVE 2000」 という、強力4シングルを収録した通算4作目。しかも、小室哲哉とDallas Austinが手がけるプロデュースナンバーを取り揃えて来ました。 次第にR&B寄りの路線になって来たね。両者の音使いが全く違うから、そこに差が生じてくるけれども、安室奈美恵のヴォーカルは、どちらのトラックにも順応しているようだね。 がっつりデジロックチューンや、どっぷりR&Bナンバーなど、器用に歌いこなしています。これが安室奈美恵の進む道なんだと感心してしまいますね。 そう考えると、いわゆるがっつりと踊るようなポップなダンスチューンが入っていないのも、アルバム全体の色からは違うと判断されたからかな。 シングル「toi et moi」も、権利関係からなのか、未収録なんだけれども、トータルで考えるとアルバムの色にはそぐわなかったのかもしれない。

1. Make the Connection Complete

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, arrangement & Performed:Tetsuya Komuro

アルバムのイントロダクションを飾るインストナンバー。デジタルエフェクトを投入して、近未来感たっぷり。次第にゆっくりとなって、今扉が開け放たれる。

2. LOVE 2000

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words:Tetsuya Komuro, Sheila E., Lynn Mabry & Takahiro Maeda Music & arrangement:Tetsuya Komuro, Sheila E. & Lynn Mabry

ミレニアムイヤーの幕開けと同時に、安室奈美恵がシングルをリリース。イントロから印象的なメロディは、あの「トッカータとフーガ」をサンプリングして、緊迫感を出す。 なんだなんだ、ミレニアムを祝うのではなく、警告しているのか?それくらいにクールでヒリヒリしたサウンドとかしで、安室奈美恵が訴えかけます。 とにかくデジロックサウンドで、ばちばちドラムが炸裂する異色な曲だね。

3. RESPECT the POWER OF LOVE

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

安室奈美恵産休明け復帰第2弾シングル。イントロなしで始まる展開は、ちょっと斬新だね。 ゴスペルテイスト溢れるグルーヴィーなトラックをバックに、生き生きと歌い上げる安室奈美恵がたくましく生える1曲。 芯が太くて、伝えるという気持ちを大事にしている感じだね。ビートの力強さが、背中を押してくれるようだ。

アルバムでは、カウントを入れてのスタート。そして、ビートは入ってこないですっきりとした印象。キーボードの音をメインに聴かせる。 サビパートからはビートが入ってくるけれども、軽めのテイストだね。どちらかというと、ギターの音がメインになっているような気がする。

4. LEAVIN' for LAS VEGAS

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Words, music & arrangement:Dallas Austin Lyric Translation:Junko Kudo

これぞDallas AustinなR&Bチューン。どっぷりビートが妖しくもありクールであり、安室奈美恵のヴォーカルも低めで始まって、ちょっとダークな印象だね。 ブラックな面を押し出して、キリッとさせる1曲。ポップでキャッチーなわけではないけれども、彼女の新しさを感じる。

5. SOMETHING 'BOUT THE KISS

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Words:Dallas Austin, Lysette Titi & Chang Hai Rap words:Jasper Cameron Music & arrangement:Dallas Austin

安室奈美恵のニューシングルは、なんとR&B界の大御所プロデューサーDallas Austinが手がけたどっぷりチューン。 これが本場の味なんだな、と驚かされてしまう音使いで、濃厚なR&Bトラックです。とにかくこういうナンバーを歌いこなしてしまう安室奈美恵が、本当にかっこいいんだ。 日本じゃ全くの売れ線じゃないラインだから、ヒットとはちょっと遠いけれども、安室奈美恵のサウンドに大きな影響を与えているんだろうな。

アルバムでは、間奏で英語のラップが挿入されて、これまたかなりのかっこ良さを放って来た。

6. I HAVE NEVER SEEN

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

おかえり、安室奈美恵。産休明けで放った復帰第1弾シングルは、打ち込みがクールなミディアムグルーヴチューン。 派手な音使いではなく、安室奈美恵のヴォーカルを十二分に生かして前に持って来ました。バックのブラックテイストあるコーラスも、力になる。一皮も二皮も向けましたね。

アルバムでは、ミックスが施されて収録。2番のサビでヴォーカルにエフェクトをかけて来ました。

7. STILL IN LOVE

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Words, music & arrangement:Dallas Austin Lyric Translation:Junko Kudo

軽やかグルーヴィーなトラックは、Dallas Austinのプロデュースチューン。ヴォーカルの使い方がTKナンバーとは違った雰囲気。 曲に溶け込むようにクールな感じが伝わってきます。打ち込みでグルーヴィーで、ポップなテイストもある仕上がり。でも、落ち着いて歌いこなしていますね。

8. MI CORAZON (TE'AMOUR)

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words:Tetsuya Komuro, Sheila E., Lynn Mabry & Takahiro Maeda Music & arrangement:Tetsuya Komuro, Sheila E., Lynn Mabry & Renato Neto

タイトルそのままにスパニッシュギターがイントロから響き渡っては、情熱を注ぎ込んでくるトラック。 しかも、4つ打ちビートを炸裂させるアップテンポチューンで、さらに燃え上がる。Bメロでメジャーコードな雰囲気を出して来たけれども、やっぱりサビのマイナー調メロディが効いています。

9. YOU ARE THE ONE featuring IMAJIN

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

TKファミリーが総出演で歌ったナンバーを、安室奈美恵がソロで披露。IMAJINを迎えて、本場テイストのコーラスで聞かせてくれます。 トラックもどっぷりビートを打ち込んで、R&Bテイストを出した超絶クールなチューン。うん、かっこいいね。ヴォーカルにスポットが当たっています。

アルバムでは、どっぷり打ち込みが排除されて、ちょっと軽めのテイストでミックスをし直しています。生音ベースのどっしり演奏で、ドラマティックになったね。 ピアノも小室哲哉自身が弾いています。うん、こっちのバージョンの方がいいな。

10. KISS-AND-RIDE

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words:Takahiro Maeda Music & arrangement:Tetsuya Komuro & Cozy Kubo

小室哲哉と久保コージが作曲を手掛けたミディアムグルーヴチューン。淡々としたビートを伴って、安室奈美恵も淡々と歌いこなす。じっくりと歌を聴かせてくれるんです。 若干、ヴォーカルにエフェクトをかけている部分が、ひねりを加えている。全体的に落ち着いていて、クールではあるね。

11. THINGS I COLLECTED

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Words & music:Dallas Austin, Debra Killings Arrangement:Dallas Austin Lyric Translation:Junko Kudo

Dallas Austinプロデュースのゆったりバラードナンバー。とってもメロウで、生音をベースにしたサウンドが意外に温かさを出してくるね。 一方、安室奈美恵のヴォーカルは、いつもに比べて低く、どっしりと構えている感じが怖くもあり、カッコよくもある。6分超をゆっくりと。

12. NEXT TO YOU

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Words & music:Dallas Austin, Jasper Cameron Arrangement:Dallas Austin Lyric Translation:Junko Kudo

こちらもDallas Austinプロデュースチューン。これがまた、クールなビートを打ち込んで、 直球R&Bナンバーで、とってもかっこいいんですよ。テクニカルなサウンドを武器に、安室奈美恵が器用に歌いこなします。キャッチーさはないけれども、聴かせる力はたっぷりあります。

13. ASKING WHY

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words:NICO Music:Tetsuya Komuro Arrangement:Tetusya Komuro & Cozy Kubo

始まりはR&Bテイストに寄せているナンバーで、安室奈美恵のヴォーカルも切なさを出して来ましたね。 サビ前にスパイスを出して、ギターの音で少々工夫を凝らして来た1曲。この曲も、生音を下地に、じっくりと聴かせてくれます。美久月千晴のベースが魅力を加える。

14. GIVE IT A TRY

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Words:Tetsuya Komuro, Sheila E., Lynn Mabry & Takahiro Maeda Music & arrangement:Tetsuya Komuro, Sheila E. & Lynn Mabry

安らぎを与えてくれるかのようなバラードナンバー。高音ヴォーカルが響きますが、ちょっと辛そうにも聞こえるんだな。 でも、おおらかな音の流れが心地よさを出して来ます。優しいサウンドと力強いビートが安室奈美恵のヴォーカルをバックアップ。

15. LOG OFF

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, arrangement & Performed:Tetsuya Komuro

アルバムのエンディングを飾るインストナンバー。小室哲哉の1人舞台ですが、浮遊感のあるエフェクトで、雰囲気を出して、クールに聴かせてくれます。

5th Album『break the rules』● '00/12/20 ('12/9/16) release

安室奈美恵、通算5枚目となるオリジナルアルバムが、早くも登場。1年で2枚もアルバムをリリースするとは、随分と精力的です。 今作も、前作に引き続き、小室哲哉とDallas Austin2人のプロデューサーによるトラックをバランスよく収録。今作では、より洋楽テイスト溢れるグルーヴィーなチューンで魅了して来ます。 全編英語詞に挑戦したM-5「LOOKING FOR YOU」は、最初Dallas Austinの曲かと思いきや、なんと小室哲哉の曲だったとは。 小室哲哉も、今回はより洋楽的な味をつけて、歩み寄って来たかな。全体的に色が統一されたような気がするな。ただ、「NEVER END」以外はね。 この曲に対する思いもわかりますが、如何せん、位置が悪かった。無理して入れなくても良かったような気がするけれども、 どうせだったらボーナストラックの位置でよかったんじゃないかな。そのほか、「PLEASE SMILE AGAIN」「CROSSOVER」、 のちにカットされる「think of me」「no more tears」などを収録。ラストのJunior Vasquesによるリミックスも心を躍らせます。まさしく安室奈美恵というルールを破ったかのような、超会心作ですね。

1. RULE 8AM

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music & Performance:Tetsuya Komuro

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。朝8時の様子を出した感じだね。町のコンビニでのやり取りのような音を持って来た。

2. no more tears

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, Arrangement & Words:Tetsuya Komuro

軽やかでグルーヴィーなナンバー。音使いが優しく寄り添ってくるような、温かさが伝わってくる1曲。 シンプルなんだけれども、メロディがやっぱりいい味を出すね。小室哲哉、いい曲を書くじゃないですか。 転調、そしてゴスペル風コーラスも付け加えられて、盛り上がりに拍車をかけて来ます。のちに「think of me」と両A面でシングルカットされるほど、力のある曲だと思います。

3. better days

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN and RICCIANO KUMPKINS for DARP, Inc. Music & Arrangement:Dallas Austin Words:Gary White Lyrics Translation:Junko Kudo

Dallas AustinとRicciano Kumpkinsによるプロデュースナンバーは、タイトルさながら ベターなR&Bナンバーで、心地よいグルーヴを届けてくれる。クールなんだけれども、優しさの出たヴォーカルが包み込んでくれるような1曲です。うん、軽やかだ。

4. break the rules

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, Arrangement & Words:Tetsuya Komuro

アルバムのタイトルチューンは、ダークなSEを振りまき、どっぷりビートをまとって聴かせるミディアムチューン。 キリッとした安室奈美恵のヴォーカルが広がっていきます。メロディパートはラップのごとく、言葉を畳み掛けてくる。小室哲哉の洋楽アプローチで、勢いを出して来たかのような曲だな。

5. LOOKING FOR YOU

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, Arrangement & Words:Tetsuya Komuro Lyrics Translated by Zhana

全編英語しで、クールな音使いだから、てっきりDallas Austinのナンバーかと思いきや、TK作のクールなブラックチューンだった。 ポップでキャッチーさもありながら、洋楽テイストを含む音使いに惹かれるね。なんだ小室哲哉、やればできるじゃないか。器用に英語で歌う安室奈美恵もかっこいいんんだ。

6. PLEASE SMILE AGAIN

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, Arrangement & Words:Tetsuya Komuro

安室奈美恵、「NEVER END」に続くシングルナンバーは、攻撃的な面を前面に出したデジタルロックチューン。 かなりアグレッシヴな音使いに、小室哲哉の挑戦が感じられる1曲。イントロの音の緊迫感もさることながら、ゴリゴリしたギターの音がかっこいい。 負けじと安室奈美恵のヴォーカルも荒々しくて、かっこいいんだ。 アルバムでは低音に力が入ったトラックになっているね。平間至のジャケット写真もクールでかっこいいい。

7. never shoulda

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Music & Arrangement:Dallas Austin Words:Dallas Austin and Jasper Cameron Lyric Translation:Junko Kudo

緊迫感を漂わせる音からのディープなトラック。さすがはDallas Austinなアレンジで、どっぷりブラックワールド展開のR&Bチューン。 メロディはポップさを感じさせながら、やっぱりクールに演出。かっこいいねぇ。キレッキレの音をバックに、安室奈美恵が大きく立ちはだかっています。

8. CROSS OVER

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, Arrangement & Words:Tetsuya Komuro. Rap Words & Performed by POPA L.Q.

早口ヴォーカルで始まった後は、グツグツした打ち込みがドシドシと押し寄せてくる。 緊迫感たっぷりで、ヒリヒリするんだけれども、なんだか展開にハリがないというか、小室哲哉のダメな部分が顕著に出ているよな。自分の世界に陶酔している感じです。

アルバムでは、ラストにPOPA L.Q.のラップが付け足されて、より緊迫感を出してきた。こっちのバージョンの方がいいな。

9. GIRLFRIEND

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Music & Arrangement:Dallas Austin Words:Dallas Austin and Debra Killings Lyric Translation:Junko Kudo

Dallas Austinプロデュースナンバー。どっぷりR&Bサウンドで、安室奈美恵がクールに歌い上げる。 英語詞をメインにしていて、よりかっこよさが出ているね。発音にぎこちなさはあるんだけれども、上を目指そうとしている姿勢は伝わってきます。

10. NEVER END

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, Arrangement & Words:Tetsuya Komuro

小室哲哉自らミックスを手掛けたオリジナルミックス。どっぷりした打ち込み音は抑えて、 他の楽器を前面的に出して来た感じかな。全体的にまったりと優雅で、雄大な雰囲気に仕上がっています。ただ、最後サビのヴォーカルバランスが、なんだかな。

アルバムではミックスが施されて、よりダイナミックな音使いになったかな。Bメロのキーボードとサビでのコーラスが厚くなって来た。

11. think of me

PRODUCED BY DALLAS AUSTIN for DARP, Inc. Music, Arrangement & Words:Dallas Austin Lyric Translation:Junko Kudo

どストレートなバラードナンバー。Dallas Austinプロデュースのナンバーで、曲やアレンジだけでなく、珍しく作詞も担当しているようで。 まぁ、日本語訳で歌っているものの、その世界観は出ているね。トラックはR&B路線のバラードサウンドで、訴えかけてくるように安室奈美恵もヴォーカルを披露。 時にラストの感情を高ぶらせて聞かせてくれるパートのパンチが強力。この後、両A面扱いで、シングルカットされた強力バラードです。

12. RULE 8PM

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music & Performance:Tetsuya Komuro

再びインスト。コンビニでの様子。夜8時の雰囲気を伝えてくるトラックです。

13. HimAWAri

PRODUCED BY TETSUYA KOMURO Music, Arrangement & Words:Tetsuya Komuro

アルバムのラストナンバーは、ゆったりミディアムテンポのグルーヴチューン。 和を少々感じさせるメロディと、洋楽テイストのある打ち込みトラックのバランスの良さが際立つナンバーです。 安室奈美恵のヴォーカルも、表現力があって、じっくりと胸に届いてきます。アコースティックギターの音が優しさを表現しているようで、ほっこりするね。

14. NO MORE TEARS REMIX

Remixed by Junior Vasquez

大御所Juniro Vasquezによる4つ打ちクラブリミックスチューン。軽快な音使いに温かさも加わっての展開。 サビヴォーカルをサンプリングしたような感じで始まり、その後はノリの良い流れで、ウキウキさせてくれるじっくり9分。ソウルフルなフレーバーもありますね。

Best Album『LOVE ENHANCED single collection』● '02/3/13 ('12/9/16) release

安室奈美恵、復帰後初となるベストアルバムを発表。今作では、New Mixを施したり、New Vocal Takeで聞かせてくれたり、新しいアレンジでガラッと世界観を変えて来た、変則的ベストアルバムです。 復帰後初となったシングル「I HAVE NEVER SEEN」はガラッと大人っぽいミディアムスローなアレンジで、 ゴリゴリ聞かせてくれた「PLEASE SMILE AGAIN」は新たなミックスで、ゴリゴリソリッドでクールな音に。 どっぷりR&Bの世界を聞かせてくれた「SOMETHING 'BOUT THE KISS」は、新しく歌い直して、より濃厚な世界になったりと、ほとんどの曲がアップデートされて、新たな魅力を放って来ました。 これだけでも、オリジナルアルバムのような感じで、力の入れようがハンパないですね。 アルバムナンバー「HimAWAri」や、songnationプロジェクトの「lovin' it」まで収録。復帰後からこれまでをギュッと凝縮。 特大にヒットしたわけではないけれども、噛めば噛むほどに味わい深くなる1枚です。

1. Say the word

words:NAMIE AMURO music:Ronald Malmbelg, Thomas Johansson re-arrangement:Eiji Isomura

記念すべき20枚目のシングルは、ニューアレンジで装いも新たに。 どっぷりビードが病みつきになるグルーヴィーなトラックで、よりクールになった安室奈美恵です。なかなかいい変身を遂げたね。

2. RESPECT the POWER OF LOVE

words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

New Mixでは、オリジナルのビートを若干抑えて、ヴォーカルを前に出して来た感じかな。 ギターの音も前に出て来て、バランスの良い仕上がりになった1曲。

3. NEVER END

words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

サミットでも披露されたナンバーは、新たなヴォーカルで再録。包容力と安心感、郷愁の思いと成長を感じさせるヴォーカルは、より表現力が広がった安室奈美恵の証。 全体的にヴォーカルが前面に出ている。音がごちゃごちゃせずにすっきりとした感じだね。

4. LOVE2000

words:Tetuya Komuro, Sheila E., Lynn Mabry & Takahiro Maeda music & arranegement:Tetuya Komuro, Sheila E. & Lynn Mabry

New Mixで聞かせるアグレッシヴなナンバー。音のバランスが整えられて、スタイリッシュに。それでいて、超絶クールな雰囲気は変わらず。これはいい。

5. PLEASE SMILE AGAIN

words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

エナジー溢れる鋭いデジロックチューンは、新たなミックs

6. think of me

words, music & arrangement:Dallas Austin lyrics translation:Junko Kudo

新たなヴォーカルで聞かせてくれるバージョン。アレンジもきらびやかなキーボードが追加されて、輝きを増す。鮮やかになったね。

7. SOMETHING 'BOUT THE KISS

words:Dallas Austin, Lysette Titi & Chang Hai rap words:Jasper Cameron music & arrangement:Dallas Austin

New Vocalということで、クールなR&Bチューンを歌い直し。 随分とヴォーカルに太さと重量感が増して、たくましく聞かせてくれます。うん、カッコ良さがアップしているね。ミックスも若干変わっていて、全体的にすっきりとした味わい。

8. lovin' it (NAMIE AMURO & VERBAL)

words:Tetsuya Komuro & VERBAL music & arrangement:Tetsuya Komuro

Songnationプロジェクト、夢のタイアップが次々と実現する中、第3弾は、安室奈美恵とm-floのVerbalのコンビで聞かせてくれます。 R&Bベースとした打ち込みグルーヴチューンで、縦ノリよろしく、ゆったりじっくりと味わうことのできるナンバーです。 メッセージがシンプルなのに、小室哲哉の歌詞はちょっと回りくどかったり、変だったり。

9. I HAVE NEVER SEEN

words & music:Tetsuya Komuro re-arrangeent:Keiichi Ueno

産休明けに放った復帰シングルを、ニューバージョンにて収録。どっぷりバラードで、グルーヴィーなビートを取っ払って、メロウに仕上げて来ました。 安室奈美恵の歌い方も、切なくて儚くて、ちょっと消え入りそうなヴォーカルが逆にセクシーに映えます。

10. HimAWAri

words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

New Vocalで聞かせるトラック。より深みを増して、力強さを感じます。コーラスも厚くなって、盛り上げて来ます。

11. no more tears

words, music & arrangement:Tetsuya Komuro

新たなミックスでビートを強調して、力強さが増した。プラスでしなやかなキービードの音が加えられて、より一層曲の温かみが伝わってくるね。

12. I WILL

words:NAMIE AMURO music & arrangement:Hiroaki Hayama strings arrangement:Murayama Strings Group

こちらもNew Mix。曲の壮大さは変わらず、若干、音のバランスが整ったのかな。そこまで大きな変化はなく、曲本来の力をダイレクトに感じることができる。

6th Album『STYLE』● '03/12/10 ('12/9/16) release

ベストアルバムで区切りをつけて、新たなスタイルを模索し始めた安室奈美恵。行き着いた先はR&B。どストレートなまでにディープでドープなトラックを操っては、 自分のスタイルを構築する。SWEET CHICでの活動もあってか、今までの安室奈美恵像より、クールさが出てきたね。 一連のシングル、特に「Shine More」「Put'Em Up」「So Crazy」の流れは、大衆向けではないけれども、新たな安室奈美恵の名刺と言わんばかりに、じっくりと聞かせます。 アルバムの中でも、洋物トラックを取り入れたり、ZEEBRAやMICBANDITZなどHIP-HOPシーンの人気者達とコラボをしたり、なかなか挑戦する姿が面白いんだ。 冒頭が「Namie's Style」。この路線へのかける想いがストレートに伝わってきます。 初回盤は、別バージョンのトラックを2曲追加。ただ、ご時世のためか、CCCDでのリリースがマイナスなんだよな。

1. Namie's Style

Produced by T. Kura for Giant Swing Productions Music & Lyrics:T. KURA & MICHICO Arrangement & All Instruments Performed by T. Kura

レゲエ?レゲトン?な熱くディープなオープニングで度肝を抜かす。かっこいいね。これが安室奈美恵の新しいスタイル。 SWEET CHICを経て、自分でやりたいことを見事に示します。「こんな感じどう?」「みんな待ってた」これが安室奈美恵。

2. Indy Lady feat. ZEEBRA

Produced by Teddy Riley for New Jack Swing Productions, Inc. Music, Lyrics & Arrangement:Teddy Riley Japanese Lyrics:ZEEBRA / Yuji Toriumi

ディープでドープ。まさしく安室奈美恵の攻めを感じさせるブラックチューン。言葉をサウンドに見事乗せながら、器用に歌いこなしています。 さらにはZEEBRAも登場し、熱く聞かせる。

3. Put'Em Up

Produced by Dallas Austin for DARP, Inc. Music & Arrangement:Dallas Austin Lyrics:Dallas Austin & Jasper Cameron Japanese Lyrics Translated by MICHICO

この曲が本当にかっこいいんだな。まず、プロデューサーがDallas Austinですよ。今までも何度か安室奈美恵をプロデュースしてきたけれども、 この曲はストレートにR&Bを聞かせるし、日本語がたくさん詰め込まれては、強い主人公が見事に表現されている。そしてクールに歌い上げる安室奈美恵が本当にかっこいい。 「手を上げろ」という意味のタイトル、もう安室奈美恵に降伏ですね。

4. SO CRAZY

Music & Lyrics:Full Force & Jennifer“JJ”Johnson Japanese Lyrics:MICHICO RAP Lyrics:TIGER Arrangement:Cobra Endo

しっかりと自分のスタイルを築いている安室奈美恵のシングルナンバー。これぞなR&Bチューンをどっしりと聞かせ、 ヴォーカルもクールに。秘めた熱をぶつけてくるように、クレイジーにさせてくれるナンバーです。心地の良いミディアムグルーヴが虜にさせる。

5. Don't Lie To Me

Music, Lyrics & Arrangement:Jeff Lorber & Jeff Pescetto Japanese Lyrics Translated by Yuji Toriumi

ソフトなトラックをクールに歌いこなすミディアムチューン。どこかしら寄り添うような優しい安室奈美恵のヴォーカルが印象的。 バラードとは違った、柔らかさや優しさを感じる。

6. LOVEBITE

Music & Lyrics:TAKURO Arrangement & All Instruments Programmed by AKIRA

クレジットを見て???と思ったんだけれども、なんとGLAYのTAKUROが楽曲を提供。アレンジはAKIRAが手がけていて、しっかりとR&Bテイストの仕上がりを見せる。 それにしても、このコラボにはびっくりだね。クールの中に温かさを覗かせてきます。

7. Four Seasons

Music:MONK Lyrics:JUSME Arrangement & All Instruments Programmed by MONK

こちらはクールでソフトなミディアムバラードチューン。グルーヴを効かせながらも、ポップな要素を出して、じっくりと聞かせてくれます。 春夏秋冬をテーマに、季節の移ろいと、その気持ちを丁寧に聞かせてくれます。美しいね。

8. Fish feat. VERBAL & Arkitec (MICBANDITZ)

Music:MONK Lyrics:JUSME Rap Lyrics:VERBAL & Arkitec (MICBANDITZ) for espionage records Arrangement & All Instruments Programmed by MONK

MIC BANDITZの2人とのコラボ。いきなりラップで攻めてきては、かっこいいね。和風な音使いが、逆に洋的R&Bサウンドをキリッとさせてくれます。 群がる魚たち。安室奈美恵が、どこまでもかっこよく聞かせてくれます。

9. gimme more

Music & Lyrics:Ivan Johnson / Sylvia Bennett Smith Japanese Lyrics:Namie Amuro Arrangement:Cobra Endo

どっぷりどっぷり、どストレートなR&Bチューンでクールに聞かせてくれるナンバー。いやぁ、音が強力で圧倒されるね。 しかも、安室奈美恵本人が日本語詞を手がけた渾身の一作。時に聞こえてくる和的な音使いがポイントになっているね。

10. As Good As

Music & Lyrics:Niclas Molinder / Joakim Persson / Pelle Anckaberg Japanese Lyrics:kenko-p Arrangement:Cobra Endo

このアルバムの中では、ちょっとロックテイストを醸し出してきたミディアムチューン。 ギターが効いている中で、軽やかに、それでいて力強く歌い上げる安室奈美恵が印象的だね。サビは全て英語で、キリッと聞かせてくれます。この姿もまた、カッコいいんだな。

11. shine more

Music & Lyrics:Scott Nickoley / Sandra Pires / Paul Taylor Japanese Lyrics:H.U.B. Arrangement:Cobra Endo

イントロがとってもスリリング。そこから激しく「oh yeah!」と放つ安室奈美恵がかっこいい。 R&Bに特化したシングルで、とってもクールに歌いこなすヴォーカルも印象的です。綺麗に聞かせるBメロのヴォーカル&コーラスに吸い込まれそうだけれども、 そこから一気にサビの力強さに圧倒される流れを生み出す。この路線を行くという、並並ならぬ気持ちが伝わってくるね。

12. Come

Music & Lyrics:Kask / Mansson / Cunnah Japanese Lyrics:Yuriko Mori Arrangement:Cobra Endo

両A面でのリリース。R&Bとはちょっと方向の違う、エレクトロなサウンドと4つ打ちで決める安室奈美恵です。 ピコピコな世界も華麗に彩ってきますね。全体的にヴォーカルが伸びやかだ。トラックもクールで抑えめ。全体的に緊迫感があって、かっこいいチューン。

13. Wishing On The Same Star

Music & Lyrics:Dian Eve Warren Lyric translation:kenko-p Arrangement:Masaki Iehara Strings Arrangement:Tatsuya Murayama

ベストアルバムで区切りをつけて、安室奈美恵がまた新たな道を行く。今回はど直球のバラードチューン。しかも、Dian Warrenのナンバーですよ。 ベースは洋物ですが、じっくりと聞かせてくれるA.O.R.テイストのバラードとして、染み込んできますね。ストリングスも加わって、ゴージャスに。ヴォーカルの力で圧倒してきます。

14. SO CRAZY (MAD BEAR MIX)

Remix Produced by MAD BEAR SOUND SYSTEM

MAD BEARによるリミックスチューン。どっしりビートはレゲトン風味。これが、とにかく濃いんだ。 のっしりのっしりとくるから、ギラギラしていて、アグレッシヴ。でも、聴きやすいですね。

15. Wishing On The Same Star (Movie Version)

映画バージョン。基本的にはドラムパートを引いて、ストリングスとピアノをベースに、じっくりと聞かせてくれる。 いいところをギュッと凝縮しているね。美しいバージョンです。

7th Album『Queen of Hip-Pop』● '05/7/13 ('12/9/16) release

前作「STYLE」で、自身のスタイルを築き上げた安室奈美恵。1年半ぶりとなる7枚目のオリジナルアルバムは、さらに自信を持ってお届け。 なにせ「Queen of Hip-Pop」。タイトルからして自信に満ち溢れています。今回はT. Kura & michico夫妻やNao'ymtを中心に、じっくりどっぷりブラックチューン、 HIP-HOPやR&Bな音を歌い聞かせてくれます。もうね、とにかくかっこいいんだよね。シングルナンバーは、「the SPEED STAR」が未収録なものの、 「ALARM」「ALL FOR YOU」「GIRLS TALK」「WANT ME, WANT ME」の4曲を収録。濃さとキャッチーさをうまく融合させて、女王様のお通りだ。 ピンクパンサーとのコラボもなかなかおしゃれですね。この後もさらに快進撃を続けるわけですよ。

1. Queen of Hip-Pop

(TIGER / Nao'ymt) Produced by Nao'ymt

アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。Nao'ymtによるストレートなHIP-HOP/グルーヴチューンを器用に歌いこなす安室奈美恵が、 かっこよさと頼もしさを伝えてきます。TIGERの挑発的な歌詞もなんのその、すべてから自信がみなぎって伝わってきます。

2. WANT ME, WANT ME

(Michico / SUGI-V) Produced by SUGI-V Co-produced by Michico

イントロかましてきます。レゲトン、エスニック、HIP-HOPなテイストをぶつけてくる濃いめのナンバー。 安室奈美恵がどうしてもシングルとしてリリースしたかったというほどに、とにかく攻めを感じさせる1曲。ストレートにSex Song。でも、コンドーム「Trojan」も用意させているので、 楽しんでいる様子が伝わってくるね。今までなかったタイプの楽曲。歌詞の世界も難なく歌いこなして、次なるステージへ。

3. WoWa

(Nao'ymt) Produced by Nao'ymt

レゲトンベースの妖しげなトラックを、明るく歌いこなす安室奈美恵。手拍子したくなるようなビートを携えて、 軽やかでキャッチーに展開するR&B/グルーヴチューン。ウー!ワー!ノリに乗って、楽しさいっぱい。PVのチアリーディング姿が印象的だったな。

4. I Wanna Show You My Love

(Michico / T. Kura) Produced by T. Kura for Giant Swing Productions

電子サウンドがクールに響き渡るオープ二ング。そこからどっぷりビートを加えて、 スムース&アグレッシヴなヴォーカルを聞かせてくれます。さすがmichico&T. Kura夫妻のコンビトラック。 安室奈美恵を見事に味付けては、輝かせてきます。「これはファンのため」と歌っては、とっても嬉しさを感じるね。

5. GIRL TALK

(Michico / T. Kura) Produced by T. Kura for Giant Swing Productions

両A面でのシングルナンバー。こちらはT. Kura/michicoの夫婦コンビによるスムースでグルーヴィーなミディアムチューン。 ガールズトークに花が咲くシチュエーションがまた、鮮やか。同性から共感を得そうな歌詞。そして、キャッチーでグルーヴィーなサビが染み渡ってくる。 仲間っていいなと思わせてくれますね。「Sex and the City」や「Thelma and Louise」なんてワードもおしゃれ。

6. Free

(Namie Amuro / Nao'ymt) Produced by Nao'ymt

安室奈美恵自身が歌詞を手がけた1曲。トラックはウネウネのサイバーエレクトロなミディアムスローチューンで、 どっぷりどっぷりと攻めてきます。妖しさを漂わせながらも、「どんな時代も生きていたい」という意気込みを感じさせる1曲です。

7. My Darling

(Michico / T. Kura) Produced by T. Kura for Giant Swing Productions

濃いねぇ。このどっぷりトラック。さすがはT. Kura&Michicoコンビ。ブンブンと唸るビートに、キリッと歌い上げる安室奈美恵のかっこよさが目立ちます。 「オイ!オイ!」な濃いヴォーカルが、L. L. Brothersとはね。これまたびっくりだ。まぁ、とにかく濃いんだな。

8. Ups & Downs duet with Nao'ymt

(Nao'ymt) Produced by Nao'ymt

しっとりミディアムグルーヴチューン。プロデュースを務めるNao'ymtとのデュエットで聞かせてくれるメロウなトラック。 メロディの優しさに包まれますね。ゴリゴリのブラックチューンが2曲続いたので、ここらでちょっと箸休め。あっさりと爽やかさを感じさせる。いい曲だなぁ、と染み込んできます。

9. I Love You

(Christopher Stewart / Tab / Traci Hale) Produced by C“Tricky”Stewart for RedZone Entertainment

軽やか4つ打ちキックビートを放つトラック。ストレートなタイトル、I Love You。ピコピコ感の華やかさを身にまとって、 安室奈美恵も楽しそうに軽やかに歌い上げる。フランス語、スペイン語、中国語もサビで登場。恋をしているウキウキな気持ちがそのまま曲に表れているんだね。

10. ALL FOR YOU

(Natsumi Watanabe / Ryoki Matsumoto) Arranged by Jun Abe & Ryoki Matsumoto

R&B路線を絶賛進行中の安室奈美恵が、久しぶりにどストレートなバラードナンバーを発表。 歌詞を渡辺なつみ、作曲を中島美嘉「雪の華」でお馴染み松本良喜、アレンジには安部潤も加わって、感動的な1曲が誕生しました。 シンプルでも、ゴージャス、そして、やっぱりヴォーカルパフォーマンスはさすがですね。実に気持ちが良さそうだ。

11. ALARM

(JUSME / MONK) All instruments performed by MONK

アルバム「STYLE」で、自分のスタイルを築き上げた安室奈美恵が放つシングルナンバーは、直球R&b・ エレクトロニカな味付けもクーリに、じっくりと歌い上げるスタイルがとにかくかっこいい。派手さやキャッチーさではなく、歌、曲、全体として伝えてくるナンバー。 それゆえ、自身の楽曲で初めてベスト10入りを逃した曲ということだけれども、そんなの関係ないよ、と突っぱねた感じが伝わってきます。

12. No

(Nao'ymt) Produced by Nao'ymt

アクの強い4つ打ちビートで、がっつりと聞かせてくれるナンバーは、アルバムを締めるにふさわしい勢いをだすトラック。 クールで強さを出す安室奈美恵が、とにかくかっこいいんだな。「Say NAMIE」なんて、また面白さを出してくるじゃないですか。ライブで盛り上がるにふさわしい1曲だ。

Secret Track. No pt.2

Music & Lyrics:Kask / Mansson / Cunnah Japanese Lyrics:Yuriko Mori Arrangement:Cobra Endo

シークレットトラックで収録されたpt.2。こちらはミドルテンポになって、落ち着いた雰囲気のアレンジになっていますね。 オリジナル「No」の続編的な位置づけながら、クールなかっこよさ、ソフトな優しさが交差する1曲。

8th Album『PLAY』● '07/6/27 ('12/9/16) release

安室奈美恵、通算8枚目となるオリジナルアルバム。前作で「Queen」とまで言い切った彼女の自信の表れ。もう、遊びまくっています。 冒頭を飾るエッジの効いたチューン「HIDE & SEEK」で見事なまでに安室奈美恵の世界を体現。今回も、Nao'ymtとT.Kura&Michico夫妻のプロデュースで、安室奈美恵が輝き出す。 「CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK」や「BABY DON'T CRY」「FUNKY TOWN」「VIOLET SAUCE」の4曲のシングルを筆頭に、 新しい感じの「FULL MOON」、電話を扱った「HELLO」、可愛らしい感じの「PINK KEY」など、安室奈美恵がやりたいことを見事に聴かせてくれる。 うん、かっこいいね相変わらず。ジャケットも、鞭を持って遊ばせてくれるんだ。 DVD付き版は、アルバム収録ナンバーから5曲のPVを収録。さらには安室奈美恵お気に入りの「The World of Golden Eggs」とのコラボ映像も。

1. HIDE & SEEK

LYRICS & MUSIC:NAO'YMT PRODUCED BY NAO'YMT

安室奈美恵、8枚目のオリジナルアルバムのオープニングを飾る、とってもかっちょいいナンバー。 ミリタリーな雰囲気を出しながら攻めてくるエレクトロな音に圧倒させるオープニング。こんなにかっこいいかくれんぼがあっただろうか。 Nao'ymtがこんな曲を作って、とっても最高にさせてくれます。スリリングの中にもキャッチーさとポップさを兼ね備えた逸曲ですね。

2. FULL MOON

LYRICS & MUSIC:NAO'YMT PRODUCED BY NAO'YMT

ボーンと、銅鑼の音でスタート。こちらもNao'ymtのトラック。エレクトロなビートでグルーヴィーに攻めてきます。 満月の夜の妖しさが出ていますね。全体的には、落ち着いたビートトラック。それがさビデオかなり癖を出して聞き込んでくるんだな。パーティーだ。

3. CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK

LYRICS:MICHICO MUSIC:T. KURA, MICHICO PRODUCED BY T. KURA FOR GIANT SWING PRODUCTIONS

イントロからびっくりだし、難しい曲なんだよね、サビから始まり、言葉をたくさん振りかけては、器用に歌いこなしてしまうマジック。 この路線で行く安室奈美恵の最高難度に部類する曲なのに、さらりと聴かせて、しかもこの曲を歌って踊るわけですよ。半端ないね。とにかくかっこいいぞ。 寝られない、食べられない、どうやら病んでいるほどにあなたに夢中、という曲なんだね。

4. IT'S ALL ABOUT YOU

LYRICS:MICHICO MUSIC:T. KURA, MICHICO PRODUCED BY T. KURA FOR GIANT SWING PRODUCTIONS

なんか随分とメタメタな音。クールで濃い音攻めてくるメロディパートに、ビートを打ち込んできてきても、リズムが掴みにくい。すごいな、マネジメントできないよ。 一転して、サビは濃さを保ちつつも、キャッチーさを出してくる。フレーズでついつい口ずさみたくなる仕様です。

5. FUNKY TOWN

LYRICS:MICHICO MUSIC:T. KURA, L.L. BROTHERS, MICHICO PRODUCED BY T. KURA FOR GIANT SWING PRODUCTIONS

タイトルそのまま、ファンキーなトラックで圧倒する安室奈美恵のシングルナンバー。T.Kura & Michico夫妻、そしてL.L.BROTHERSが、 安室奈美恵をアップデートさせます。濃いめのどっぷりビートが効いているんだな。ブラック要素たっぷりに染めてきます。

6. STEP WITH IT

LYRICS:MICHICO, L.L. BROTHERS MUSIC:T. KURA, MICHICO, L.L. BROTHERS PRODUCED BY T. KURA FOR GIANT SWING PRODUCTIONS

ステップ揃えて、クールに聴かせてくれるエレクトロなR&Bチューン。今回はL.L. BROTHERSもヴォーカルで参加するコラボを聞かせてくれます。 これがまた、超絶かっこいいんだな。どっぷりビートもいい塩梅で、濃すぎず、でもあっさりし過ぎず。いい具合に攻めてきました。

7. HELLO

LYRICS:ANGIE IRONS, MICHICO MUSIC:T. KURA, ANGIE IRONS PRODUCED BY T. KURA FOR GIANT SWING PRODUCTIONS

グルーヴィーなテイストもあり、ピコピコなSEを加えてもブレない安室奈美恵のかっこいい「こんにちは!」。 Helloから始まるフォントーク。携帯電話を使ったシチュエーションも、なかなかリアル。クールでかっこいいね。便利だけれども、気分によっては話したくないんだよね。

8. SHOULD I LOVE HIM?

LYRICS:MICHICO MUSIC:T. KURA, MICHICO PRODUCED BY T. KURA FOR GIANT SWING PRODUCTIONS

グルーヴィーなバラードチューン。いかにも洋物テイストなんだけれども、メロディアスでじっくりと聞かせてくれます。 これがまた、随分と意味深な歌詞。彼を愛すべきなのか、主人公の迷いがよく表れていますね。トラックは本当にスィートでメロウなんだけどね。

9. TOP SECRET

LYRICS & MUSIC:NAO'YMT PRODUCED BY NAO'YMT

またも妖しげなトラックで勝負を仕掛けてくる。安室奈美恵。これまた、かっこいいんだよ。Nao'ymtが見事なまでに安室奈美恵をプロデュースしてきたね。 クールなヴォーカルとトラック、そして時に囁くようなヴォーカルスタイルに、ゾクゾクさせられる。早口パートもワクワクさせてくれるね。

10. VIOLET SAUCE (SPICY)

LYRICS & MUSIC:NAO'YMT PRODUCED BY NAO'YMT

両A面扱いのシングル、こちらはディープでドープで妖しくクールな安室奈美恵を効かせるグルーヴチューン。 どっしりどっぷりと、濃いめのトラックをバックに、ソフトながらに芯の真っ直ぐなヴォーカルが伝わってくる。時折ヴォーカルにエフェクトをかけては、キリッとさせてくれるね。 ギターで竹内朋康が参加しているところにも注目だね。

アルバムではさらにスパイシーに、激しさと濃さをアップさせてはロックテイスト溢れるアレンジに変身です。

11. BABY DON'T CRY

LYRICS & MUSIC:NAO'YMT PRODUCED BY NAO'YMT

R&Bテイストをにおわせつつも、ポップな味付けで聞かせてくれるアップチューン。 これもNao'ymtの仕事というから、随分と幅広く手がけているよね。でもって、ストレートな応援歌。1人じゃないから泣かないで、というメッセージを伝えてきます。 メロディもキャッチーな仕様で、口ずさみやすいところもポイントになるよね。安室奈美恵の曲な中でも飛び抜けています。後半のキラキラ感も印象深いな。

12. PINK KEY

LYRICS & MUSIC:NAO'YMT PRODUCED BY NAO'YMT

鐘の音が鳴ってスタート。そして、どっぷりビートが入ってきて、濃いめのR&Bトラックと思ったら、どこかポップなテイストも感じさせる。 「Joy to the world」を彷彿とさせるメロディも忍び込ませて、狙っていますね。なんだかんだ、悔いなく生きようというメッセージのあるナンバー。 Cメロラストでのコーラスの分厚さに圧倒されますね。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『BEST FICTION』● '08/7/30 ('12/9/16) release

安室奈美恵、3枚目のベストアルバムが、6年ぶりに登場。小室哲哉のプロデュースを離れ、SWEET CHICなどの自身がやりたいスタイルを追求した時期をコンパイルした、 「最高の作り物」を聴かせてくれます。 安室奈美恵がやりたいことと、リスナーが求めるものとの乖離があったために、一時期セールスは低迷したものの、地道に続けて、スタイルを確立したことで、世間に認知されたような気もする。 いやいや、世間が気づくのが遅かったんだよ。チャート1位を獲得したコンセプチュアルシングル「60s 70s 80s」の勢いに乗って、このベストアルバムも大ヒットを記録しました。 10代、20代、30代でのミリオンセールス記録という偉業も成し遂げてしまった安室奈美恵。 さて、内容はというと、この6年間にリリースしたシングルA面曲を中心に、新曲2曲を追加。どっぷりR&Bナンバーやじっくりバラードなど、見事なパフォーマンスを聴かせてくれます。 CDとCD+DVD付きという2形態でのリリース。DVDには、収録曲と同じPVを収録という大胆なサービスだ。初回盤はデジパック仕様で、こちらも注目。

1. Do Me More

Lyrics & Music:Nao'ymt Produced by Nao'ymt

まるで映画のようなイントロ。これでだけで世界に引き込まれてしまう、 ベストアルバム用の新曲。 さすがはNao'ymtなクールなグルーブトラックに、ファンタジックな味付けを加えて、唯一無二の世界を作り上げる。 妖しさの中のキャッチーさに、気づかぬうちにはまってしまっているね。この罠からもう、抜け出せられない。

17. Sexy Girl

Lyrics:Ryosuke Imai Music:Ryosuke Imai & USK TRAK Produced by Ryosuke Imai & USK TRAK for TinyVoice, Production

ベストアルバムの用の新曲その2。どっぷりと深い音をブッ放してきます。今井亮介が手がけているところにも注目。随分とディープでドープな1曲。 しかも、全く違和感もなく、きちんと歌いこなしてしまう安室奈美恵がかっこよすぎるんだな。英語の歌詞もなんのその、堂々とした振る舞いで圧倒してきます。

9th Album『PAST < FUTURE』● '09/12/16 ('12/9/16) release

「BEST FICTION」で区切りをつけた安室奈美恵が、更なる境地へと挑む作品。ジャケットからもわかるよね。 「BEST FICTION」のジャケットを破く姿は、過去を切り捨てて次へと進む、そんな勢いが感じられます。 先行シングルにもなっている「WILD/Dr.」のような、最新クラブサウンドを武器にして勝負を仕掛けてきます。 T. Kura & michico夫妻のコンビや、Nao'ymtのトラックはじめ、海外クリエーターのトラックを器用に歌いこなしては、とにかくかっこいい安室奈美恵がそこにいるわけだ。 冒頭ナンバーの「FAST CAR」から、もうかっこよさがハンパない。DOBERMAN INCとの共演も面白いし、彼女にとっても刺激がたくさんあったに違いない、今回のアルバムです。 CD盤以外にCD+DVD盤もリリースされ、6曲のPVを収録と、豪華に仕掛けてきました。

1. FAST CAR

Written by TIGER / Anne Judith Wik / Ronny Svendsen / Robin Jensen / Nermin Harambasic / Chris Young Produced by DSign Music at DSign Music Studio, Trondheim, Norway

ファンキーな音とビートでかなりクールに決めるアルバムのオープニングチューン。海外クリエーターのトラックをなんなく歌いこなしては、ガッツリと歌い上げる。 これがまた、かなりかっこいいわけだ。あなたは高速の車、手に負えないけれども、誰にも乗らせない。私だけのもの、なんて歌詞がまたかっこいいじゃないですか。

2. COPY THAT

Written by T. Kura & michico Produced by T. Kura for Giant Swing Productions

T. Kura & michico夫妻制作のトラック。イントロはまるでスパイ映画の如く、緊迫感を出してきた。かっこいいなぁ。 ヴォーカルに重なるコータスがまた、いい感じ。ピザのデリバリーより早いスーパーウーマンの歌。

3. LOVE GAME

Written by DOUBLE / Anthony Anderson / Joleen Belle / Jaden Michaels / Steve Smith Produced by Anthony Anderson and Steve Smith for SA TrackWorks Productions

こちらも海外勢制作のトラック。日本ではあまり聞かないようなビートを叩き込んでは、クールに盛り上げてくる。DOUBLEも歌詞に参加しているところにも注目。 Bメロパートのサウンド、なかなか業を出してきているじゃないですか。そして、サビではエレクトロな音使いも妖しさを出して、クールにノックアウト。

4. Bad Habit

Written by TIGER / Hugo Lira / Thomas Gustafsson / Negin / Ian-Paolo Lira Produced by Hugo Lira, Thomas Gustafsson and Ian-Paolo Lira for Random Music

力強いビートを操り、軽やかに歌い上げる安室奈美恵が、これまたかっこいいわけだ。 かなりクセのあるトラックに感じるけれども、なんなく歌を聞かせてくれます。

5. Steal my Night

Written by Jeff Miyahara / Kanata Okajima Produced by Jeff Miyahara (UM360)

Jeff Miyaharaプロデュースチューン。これまた、、音に鋭さと軽やかさを感じさせるね。 そして、高らかに歌い上げたり、低音で妖しさを出したりと、なかなかのテクニックでヴォーカルを聞かせてくれる安室奈美恵に拍手。 メロディもキャッチーさを感じさせる。J-POPと洋楽を上手い具合にミックスさせたような1曲だね。

6. FIRST TIMER feat. DOBERMAN INC

Written by T. Kura & michico / DOBERMAN INC Produced by T. Kura for Giant Swing Productions

安室奈美恵とDOBERMAN INCのコラボチューン。力強そうな感じは一切感じさせない。堂々としている女性ですよ。 そして、michico & T. Kuraの作り上げるトラックもかなり攻めているね。安室奈美恵の歌パートもかっこいいけれども、D.I.のラップパートの言葉とトラックの変身ぶりも面白い。

7. WILD

Written by T. Kura & michico Produced by T. Kura for Giant Swing Productions

ベストアルバム「BEST FICTION」を経て、新たなステージへ向かって、安室奈美恵が両A面のシングルをリリース。 こちらはエレクトロなサウンドがインパクトを出すクールなダンスチューン。T. Kura & michicoコンビがこういうトラックを持ってくるとはこれまた驚きだな。 サビは同じフレーズを繰り返しなんだけれども、頭の中を駆け巡るほどに病みつき。まさしくこの曲を経て、安室奈美恵がワイルドになってゆく。

8. Dr.

Written by Nao'ymt Produced by Nao'ymt

こちらはNao'ymtによるトラック。高速4つ打ちトラックをベースに、聞かせてくれるアップチューン。 この曲のヤマ場はやっぱりBメロのボレロなテンポの部分かな。あとはスタイリッシュに歌いこなして聞かせてくれる感じ。意外とあっさりとしたナンバーだね。

9. Shut Up

Written by Nao'ymt Produced by Nao'ymt

こちらもNao'ymtによるプロデュースナンバー。意外とロックなゴリゴリサウンドアプローチ。 まさしく「お黙り」な勢いを出してきて、かっこいいんだ。とにかく言葉をぶつけてくるお説教ソング。攻めながらも鼓舞させてくれるような、安室奈美恵のヴォーカルです。

10. MY LOVE

Written by HIRO Produced by HIRO for Digz, inc

心地良いビートはアーバンな香りを漂わせてくるトラック。安室奈美恵のヴォーカルも、優しさや柔らかさ、温かを出してくるあいのうた。 なんかもう、あなたに夢中な気持ちが伝わってきますね。サビも単調に思えて、実は染み込むように、浸透するような1曲です。

11. The Meaning Of Us

Written by MOMO“mocha”N. & U-Key zone Produced by U-Key zone

美しさたっぷりのバラードナンバー。キラキラしているおと。地に足をつけて聞かせる安室奈美恵のヴォーカルが聞くものを虜にさせてくれる。 包み込むように、おおらかなテイストを放ってくるね。

12. Defend Love

Written by Nao'ymt Produced by Nao'ymt

アルバムのラストは、妖しくも力強いビートを放つクールなトラック。Nao'ymtによるプロデュースチューンは、未来を示すかのようなアグレッシヴな音を添えてくる。 そして、安室奈美恵が軽やかに歌い上げるナンバーなんだ。途中で雰囲気が変わったり、「Dr.」の一節が入ってきたりと、面白さを出してきたね。

[DISC 2:DVD]

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Collaboration Album『Checkmate!』● '11/4/27 ('12/9/16) release

安室奈美恵がこれまでに発表してきたコラボレーション楽曲を集めたコンピレーションアルバム。 自身がやりたい路線を見つけたSUITE CHICの活動を機に、さまざまなアーティストとタッグを組んだり、フィーチャリングされたりと、色々な魅力をその都度振り撒いてきました。 その活動を一気に凝縮。ヴォーカリストとして、色々なアーティストとのパフォーマンスで楽しませる。DOUBLEやAI、Mummy-DやZEEBRAなど、やはりHIP-HOP / R&Bアーティストとのタッグが多いかな。 今回はさらに新曲を4曲も収録。この曲たちも実に香ばしいんだ。まさかの山下智久、まさかの川畑要、まさかのAFTERSCHOOL、そしてAIと土屋アンナのコラボという豪華な共演な訳ですよ。 CD+DVD版には、さまざまなPVを収録しては、さらに魅力を放ってきます。

1. Wonder Woman 安室奈美恵 feat. AI & 土屋アンナ

Written by TIGER, Marek Pompetzki, Paul NZA, Chantal Kreviazuk, Tanya Lacey Produced by Marek Pompetzki and Paul NZA

AI、土屋アンナと濃いメンツを揃えてのタッグナンバー。これまたゴリゴリと力強い音がまさしく強い女性を表してくるかのようだ。 迫力のある三位一体に、ただただ圧倒されるばかりですね。

2. UNUSUAL 安室奈美恵 feat. 山下智久

Written by Nao'ymt Produced by Nao'ymt

このコラボはかなり驚きだね。まさかの山下智久と安室奈美恵という2人に、ただただびっくり。 デジタルビートをバックに器用に歌いこなす2人のプロフェッショナルなパオfーマンスを楽しむことができるナンバー。とにかくアグレッシヴなんだな。

3. make it happen 安室奈美恵 feat. AFTERSCHOOL

Written by DOUBLE, Jorgen Elofsson, Erik Lidbom, Bonnie McKee Co-produced by Jorgen Elofsson and Erik Lidbom

安室奈美恵と韓国のガールズグループ、AFTERSCHOOL。小rまた新鮮なコラボだね。しかし、トラックは随分と濃いぞ。 スイングビートをベースに、グルーヴィーで濃い音をぶつけてくるダンストラック。キャッチーさを感じさせながら、どんどんと展開しては波に呑み込まれる。

4. ROCK U feat. 安室奈美恵 ravex

Lyrics:VERBAL Music:ravex

ravexと安室奈美恵のコラボというのもすごいよね。 ファンキーなエレクトロチューンで、終始クールながらにヒートアップする安室奈美恵がかっこよすぎます。 難なく歌いこなしちゃうからすごいよね。

5. Do What U Gotta Do feat. AI, 安室奈美恵 & Mummy-D ZEEBRA

Written by Zeebra, AI, Mummy-D Produced by Zeebra

AI、Mummy-D、そして安室奈美恵を迎えたナンバー。これはSUITE CHICの流れがうまくできているね。 ちょいとラテンフレーバーで軽やかな音がいい感じ。バウンスしながらも、アップテンポのビートが熱く攻めてくるマイクリレーを盛り上げる。

6. Wet'N Wild feat. SUITE CHIC Heartsdales

Lyrics:Heartsdales Music:DAISUKE IMAI Sound Produced by L12 (VERBAL & DAISUKE IMAI) Additional rap:VERBAL

SUITE CHICのメンツをフィーチャーしたナンバー。さすが今井大介のクールでグルーヴィーなトラックが映えるブラックチューンに仕上がっています。 でもって、姉妹ラップがヤバいくらいにいい感じだ。Heartsdales、かっこいいよ。安室奈美恵の歌パートはメロウで心地よいね。

7. Do or Die feat. 安室奈美恵 JHETT

Music:JHETT & MICHICO Lyrics:MICHICO Arrange & programing & produced by JHETT Co-produced by MICHICO

JHETTが安室奈美恵を迎えてのどっぷりビートチューンをドロップ。迫力あるトラックは、JHETTとMICHICOが流石の世界を作り上げる。 そして、安室奈美恵のクールに歌い上げるヴォーカルがカッコ良すぎるんだな。

8. FAKE feat. 安室奈美恵 AI

Lyrics:AI Music:George Tashiro Arranged by UTA for Tiny Voice Production

AIのシングルナンバーは、なんと安室奈美恵をフィーチャー。どっぷりビートは、さすがTInyVoice。さすがUTAなドカドカどっぷりビートに塗れるね。 AIの逞しいヴォーカルと、安室奈美恵の繊細なヴォーカルを楽しむ1曲だね。

9. #1 安室奈美恵 feat. 川畑要 (CHEMISTRY)

Written by TIGER, Christopher Rojas, Curtis Richardson, Charlie Vox, Amos Winbush Produced by Chris Rojas (RMI)

このタッグも実に香ばしいね。CHEMISTRYの川畑要を迎えてのブラックチューン。どっぷりグルーヴに塗れて、呑み込まれて、とにかく堕ちてゆくような1曲。 どちらもヴォーカルパフォーマンスがカッコよくて困っちゃうんだな。海外勢の新作のトラックもなんなく歌いこなしてしまう2人のすごさがダイレクトに伝わってくる作品。

10. BLACK OUT feat. Lil Wayne & Namie Amuro VERBAL

Produced by VERBAL, Major Dude (KOZM R) co-produced by Jermaine Dupri Additional vocals and co-written by Minami (CREAM)

Lil Wayneと安室奈美恵をフィーチャーしたトラックは、 デジタルビートが押し寄せる、クールなナンバー。安室奈美恵が本当にかっこよく歌い上げるんだ。 Lil Wayneも、クセのあるラップで存在感を示す。 そうなると、ちょっとVerbalの活躍が薄く感じちゃうんだよね。これには残念。

11. BLACK DIAMOND DOUBLE & 安室奈美恵

Lyrics:DOUBLE Music:DOUBLE, UTA, Ryosuke Imai Produced by DOUBLE, UTA, Ryosuke Imai for TinyVoice, Production

DOUBLEのコラボベストに先駆けて発表された新曲は、なんと安室奈美恵とタッグを組んだトラック。 この曲がまた、極上級のかっこよさを放ってくるんだな。いかにもTinyVoiceチームの制作な力強いビートとグルーヴで攻めてきては、強さを全面に出してくる、この女豹たち、カッコ良すぎる。

12. Luvotomy m-flo loves 安室奈美恵

Written by m-flo & Emi Hinouchi Produced by m-flo

これまた豪華に安室奈美恵との“loves”。SEとキーボードの音から、ハウスっぽい印象をイントロから与えてくる。 しかし、Verbalのラップが入ってくると、ドラムンベース/ジャングルビートを放ち、さらにはサビになるとスウィングビートと言わんばかりに独特の雰囲気で聞かせてくれる。 何だか1粒で3度美味しい曲となっています。でも、ちょっとアングラな気もするね。

13. AFTER PARTY feat. 安室奈美恵 ZEEBRA

Written by ZEEBRA, RYOSUKE IMAI, DJ KEN-BO Produced by FIRSTTKLAS

安室奈美恵をフィーチャーしたスイートなHIP-HOPチューン。音使いがラグジュアリーだよね。 そして瑞々しく。荒々しいイメージのあるZEEBRAは、今回は見当たらない。とってもおしゃれな1曲に仕上がっています。

Secret Track. WANT ME, WANT ME 安室奈美恵 feat. VERBAL

ヒットチューンのコラボバージョン。そのお相手が、m-floのVERBALと来たもんだ。これまた、冒頭から濃いラップで仕掛けています。 オリジナルがレゲトンの濃ゆい楽曲だから、なんら違和感がないね。

[DISC 2:DVD]

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10th Album『Uncontrolled』● '12/6/27 ('12/11/24) release

安室奈美恵、オリジナルアルバムとしては記念すべき10枚目。まもなく迎えるデビュー20周年を記念するかのような作品となりました。 シングル「Break It」「Get Myself Back」「Naked」「Fight Together」「Tempest」「Sit! Stay! Wait! Down!」「Love Story」「GO ROUND」「YEAH-OH」と9曲を収録の盛りだくさん。 中にはバージョンやミックスを変えたりして、アルバム色に染めてパワーアップ。かっこよさ全開で聞かせてくれます。新曲もかっこよさ爆発なんだな。 洋楽テイストあふれるトラック、しかも歌詞は全編英語詞ということで、これは世界進出に向けた一歩なのか?なんて勘繰ってしまうところ。 とにかくまだまだ衰え知らずの安室奈美恵。誰にもコントロールできない程に快新作を放って、走り抜けていきます。 CD+DVD版には、収録曲のうち11曲のPVを収録と、こちらも盛りだくさんでサービス。かっこいい踊りや可愛い衣装などにも注目だね。

1. In The Spotlight (TOKYO)

Music & Lyrics:Henrik Nordenback, Christian Fast Track Produced by Henrik Nordenback

アルバムのオープニングを飾るエレクトロチューン。4つ打ち炸裂のEDMトラックなんだけれども、なんと全編英語詞。 ここにも注目だね。安室奈美恵もとうとう海外に本格に進出だな。押し寄せるビートが躍動しては羽ばたく。そして東京を照らし出す。

2. NAKED

Music:SHINICHI OSAWA Lyrics:VERBAL Produced, Arranged & Mixed by SHINICHI OSAWA

かなりバッキバキのエレクトロチューンをぶっ放してくると思ったら、なんと大沢伸一のトラックでしたか。 歌詞はm-floのVERBALが手がけています。トラックに比べると、歌詞はそこまでといった印象かな。トリプルA面のシングルとしてリリースされた中で、実験的要素の強いナンバーだね。

3. GO ROUND ('N ROUND 'N ROUND)

Music:T-SK, TESUNG Kim, Liv NERVO, Mim NERVO Lyrics:Liv NERVO, Mim NERVO Track Produced by T-SK

両A面シングル。こちらはエレクトロモード全開で、クールに決めてくるアップチューン。4つ打ちビートをバックに、落ち着いたヴォーカルを聞かせてくれる安室奈美恵です。 緩急もしっかりとしていて、Bメロで落ち着いてから、サビでキャッチーに攻めてくるぞ。高音ファルセットも聞かせてくれたりと、伸びやかな1曲です。

アルバムでは英語バージョンで聞かせてくれます。言葉の響き方が違って、なんだか新鮮だね。

4. Sit! Stay! Wait! Down!

Music:T. Kura & michico Lyrics:michico Produced by T. Kura for Giant Swing Productions

タイトルがものすごく勢いというか、圧があるよね。それもそのはず、T. Kura & michicoコンビ制作のナンバーなわけだ。 でも、なんだかんだ、犬への愛を歌った曲なわけですよ。いい子だいい子だと歌っているんですよ。 そんな歌詞を強力なグルーヴトラックに乗せて、迫力あるヴォーカルを聞かせてくれる安室奈美恵がカッコ良すぎます。

5. Hot Girls

Music & Lyrics:Miriam Nervo, Olivia Nervo, Michael Dennis Smith, Stefanie Ridel Track Produced by ‘SMIDI’Michael Smith

こちらも海外制作の1曲。全編英語詞で、クセがありながらもクールに決めるグルーヴチューン。怪しく艶かしく、それでいてかっこいいんだな。 さすがは安室奈美恵な1曲。ただ、メロディパートとサビパートの繰り返しは単調であまり面白さがなぁ。

6. Break It

Music & Lyrics:Nao'ymt Produced by Nao'ymt

勢いが出まくりのシングル。まさしく全てをぶっ壊すようなドカドカビートを放って歌を聞かせてくれる安室奈美恵です。 Nao'ymtのプロデュースで、力強くファンキーなデジロックでノックアウトだ。Cメロパートでのテンポの取り方が難しく、トリッキーでテクニシャン。 そして、サビでキャッチーさで一気に引き込む。これはもう、圧倒させられるね。 アルバムでは、ミックスが施されて新たな様相。バランスを変えてさらにパワーアップだ。

7. Get Myself Back

Music & Lyrics:Nao'ymt Produced by Nao'ymt

両A面シングル。こちらもNao'ymtのプロデュースナンバーで、ゆったりと雄大な世界を表現するミディアムチューン。 優しく、そして癒してくれるかのようなメロディライン。心地よいグルーヴィーな打ち込みが、本当に心を洗い流してくれるかのようなんだ。 後期の安室奈美恵の楽曲の中でも、人気な理由がわかるような気がするな。「大丈夫、全てはうまくいく」。

8. Love Story

Music:T-SK, TESUNG Kim, Liv NERVO, Mim NERVO Lyrics:TIGER Track Produced by T-SK

恋愛ドラマ主題歌でもある王道バラードナンバー。しかし、シンプルなタイトルとは反対に、ドラマティックでゴージャスなサウンドを聞かせてくれます。 とにかくTIGERの書き上げる歌詞が切ないこと切ないこと。その歌詞を安室奈美恵が感情を超えて歌い上げるわけですよ。より一層、切ないモード炸裂です。

9. Let's Go

Music:T-SK, TESUNG Kim, Liv NERVO, Mim NERVO Lyrics:TIGER, Liv NERVO, Mim NERVO Track Produced by T-SK

イントロからエレクトロモード全開。4つ打ちビートを叩き込んでは、クールに展開するアップチューン。こちらも洋物テイストがあってかっこいいね。 Bメロでじっくり聞かせてから、サビで一気に駆け上がるような展開。メロディもキャッチさと攻めの姿勢を感じさせて、本当にかっこいい曲だね。

10. SINGING“YEAH-OH”

Music:T-SK, TESUNG Kim, Liv NERVO, Mim NERVO Lyrics:Liv NERVO, Mim NERVO Track Produced by T-SK

両A面シングル。こちらもエレクトロな4つ打ちビートが押し寄せてくるダンストラック。ガッツリガツガツと。 「GO ROUND」よりもさらに突き刺してくるようなビートとヴォーカルでノックアウトだね。キャッチーさを武器に、サビではみんなで歌いたくなるようなノリもいいね。 バナナボートを取り入れるにくいセンスだ。

アルバムでは全編英語詞で、より洋楽テイストを加えてかっこいい仕上がりとなりました。

11. Fight Together

Music & Lyrics:Nao'ymt Produced by Nao'ymt

爽やかなダンスポップチューン。アニメ映画のタイアップが付いたナンバーなだけあって、前向きポジティヴソングに仕上がっています。 Nao'ymtのプロデュースで、とっても爽快でスタイリッシュな曲です。曲構成もシンプルながら、起承転結をしっかりと聞かせてくれました。

12. ONLY YOU

Music & Lyrics:Didrik Thott, Christian Fast, Peter Mansson, Sharon Vaugh Track Produced by Peter Mansson

爽やかさ全開。4つ打ちの加減が、意外と1980年代あたりの懐かしい雰囲気があって、どこか親しみがある。 ポップで、安室奈美恵のヴォーカルの伸びやかさが印象的だね。こちらも全編英語詞。カッコよく、しなやかな安室奈美恵の新境地を聞かせてくれます。

13. Tempest

Music & Lyrics:Nao'ymt Produced by Nao'ymt

イントロ無しで始まるバラードナンバー。ドラマ/映画の主題歌ということもあり、随分と壮大な展開を聞かせてくれます。 この曲もNao'ymtのプロデューストラック。打ち込みプログラミングに加えて、ゴージャスなオーケストラアレンジでダイナミックに伝えてくるナンバー。 感動路線の1曲ですね。海や風、自然をテーマにした歌詞が染み渡ります。

[DISC 2:DVD]

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