album

●1st Album『PRISMIC』● '02/3/27 release

元JUDY AND MARYのヴォーカル、YUKIの1st Album。やはり、比べてしまうのはジュディマリ時代だけど、ここにはソロ歌手・YUKIの葛藤と自由が詰まっているように思える。 1st Single「the end of site」で聞かせてくれたオルタナロックは、とにかく重く強く、日暮愛葉という強力バックを携えては、ワイルドなYUKIがいる。 アルバムの中でも、その姿は健在。一方、2nd Single「プリズム」で聞かせてくれたキラキラポップなYUKIもアルバムにきちんと登場。 ジュディマリ時代のポップでキュートなYUKIをさらにアップデート。そして、YUKI自身も積極的に作詞・作曲に参加しては、新たなるYUKI像を創り上げる。 掴もうとすると、どこかするりと抜け出してしまうような、とらえどころのないところが、逆にこのアルバムの魅力となっているのかもしれない。ゲストミュージシャンも豪華だ。 先のシングルに参加した日暮愛葉やAndy Sturmer、クラムボンのミトにクヤロル・キング、スピッツのメンバー4人に高野寛などなど、 様々なコラボレーションも実現しては、大いに盛り上がっている。ロックやポップ、ダンスチューンやまったりアコースティックナンバーなどなど、サウンドも様々で、 ソロ歌手・YUKIはまだ原石なのかもしれないけれども、そこから磨きがかかってゆくような過程を見ているような気がした。

1. 眠り姫

作詞 / 作曲:YUKI 英訳:日暮愛葉 Produced by 日暮愛葉 / YUKI

ミトのベースがかっこよく鳴り響くオープニングを聞かせるロックチューン。作詞・作曲はYUKI自身が担当。 攻撃的なサウンドに味付けされているけれども、端的にYUKIを表しているような楽曲だろうね。途中、英語詞の部分がいい味を出している。

2. the end of shite

作詞 / 作曲:日暮愛葉 Produced by 日暮愛葉

JUDY AND MARY解散後、ついにYUKIがソロ歌手として始動した。これまた、ジュディマリをさらに強力にさせたロックをぶつけてきた。 作詞・作曲、さらにはプロデュースを手がけたのは、シーガル・スクリーミング・キスハー・キスハーの日暮愛葉と来たもんだ。YUKIをここまでかっこよく仕上げるとは、すごいなぁ。 でもって、低音ヴォーカルの毒々しさが、またいい味を出しているんだ。今まで見たこと聞いたことのなかったYUKIがいます。

3. 66db

作詞 / 作曲:YUKI Produced by YUKI

作詞・作曲のみならず、YUKI本人がプロデュースまでも手がけた1曲。 淡々としたビートの中で、YUKIがまったり歌ったり、ファルセットを含む高音ヴォーカルも聞かせてくれたりする。 アンビエントなサウンドで進行し、2番ではより浮遊感漂うロックサウンドへ変身。聞かせる1曲に仕上がっている。 昇天後の最後の囁きはたまらないね。この曲をシングルカットするという大胆な試みも、かっこいい。

4. サヨナラダンス

日本語詞:YUKI 作曲:Carole King

キャロル・キングの登場とは、これまた驚きますね。 YUKI自身の日本語詞が飛び交う、元気いっぱいロックに仕上がっています。YUKIらしさ全開だね。サビでのコーラスとのやり取りも、かわいく聞かせてくれる。

5. 惑星に乗れ

作詞:YUKI 作曲:太田朝子 Produced by ミト

クラムボンのミトがプロデュースを手がけたポップロックチューン。 タイトル通りに、ちょっと宇宙的な浮遊感がありながらも、ロックをかますところがやっぱりかっこいい。1番が終わると、高速プログラミングビートが襲い掛かってきたりと、 かなり勢いを感じさせるね。ラストの伸びのある声が印象的。ミト以外にも、高野寛やASA-CHANGが参加しています。

6. Rainbow st.

作詞:YUKI / DON 作曲:YUKI / DON Produced by DON

4つ打ち炸裂のポップチューン。踊れる1曲ですね。軽やかに流れるように、YUKIが歌ってくれます。でも、途中、ギターでどっしりと変化。 これがかっこいいんだ。しかも、英語詞パートなので、おしゃれ度もアップ。そして、まさかのラップ披露?ビースティー・ガールズが聞かせるよ。

7. I U Mee Him

作詞 / 作曲:日暮愛葉 Produced by 日暮愛葉

さすが日暮愛葉なロックチューン。どっしり、がっしりと。そこに優雅に鳴り響くヴァイオリンも入ってきては、不思議ワールドが展開。 アグレッシヴなYUKI、かっこいいぞ。

8. 忘れる唄

作詞 / 作曲:YUKI Produced by YUKI / Russell Simins / Jamey Staub

YUKIが作詞・作曲を手がけたミディアムロックチューン。ギターバックに一定なヴォーカルは、ちょっとラップみたいにぶっきらぼうに。 でも、サビのような中心部に入ると、コーラスと合わさってどっしりと。1970年代ロックのような、味わい深さを出しては聞かせてくれます。

9. 愛に生きて

作詞 / 作曲:YUKI

何が驚きって、スピッツの4人が演奏に参加しているんですよ。味わいあるナチュラルロックでまったりと。YUKIのヴォーカルも生き生きと。 さらに、間奏では草野マサムネがハーモニカを披露。なんか、優しさ溢れるトラックだね。

10. プリズム

作詞:YUKI 作曲:Andy Sturmer Produced by Andy Sturmer

YUKIの2枚目となるシングルナンバーは、前作シングルから一転、 キラキラ煌めくポップチューン。プロデュースは、あのAndy Sturmer。輝きたっぷりに、YUKIが瑞々しいヴォーカルを聞かせてくれます。 なんか、聞いていて幸せ気分になるね。ここまでうっとりさせてくれる楽曲も、しっかりとお似合いなYUKIであります。 でも、前作シングルとのギャップがすごいな。どっちもYUKIなんだから。

11. ふるえて眠れ

作詞 / 作曲:YUKI Produced by 亀田誠治

こちらは、亀田師匠プロデュースのナンバー。YUKI自身が作詞・作曲を担当したミディアムロックチューン。 淡々とした感じのメロディパートから、サビへの変化がいいね。訴えかけるように。どこまでも真っ直ぐに。また、詞がいいんだ。

12. 呪い

作詞 / 作曲:YUKI

タイトルに破壊力を感じさせるミディアムロックチューン。 しかも、7分もあるんだ。作詞・作曲はYUKI。ギターがEL-MALOの會田茂一、ベースがGREAT 3の高桑圭で、ドラムが同じく白根賢一という、 結構強力な豪華布陣。音の方も、それなりにどっしりとかっこよさを出してきて、味わい深さを届けてくれる。

●2nd Album『commune』● '03/3/26 release

YUKIの2nd Albumは、前作「PRISMIC」から1年ぶり。その間に、「スタンドアップ!シスター」「センチメンタルジャーニー」「ハミングバード」と、 立て続けに3枚のシングルをリリースしては、精力的な活動をしているね。けれども、このアルバムのレコーディング時には妊娠中だったというのもすごい話だ。 今回は、會田茂一プロデュースのもと、様々なミュージシャンがYUKIを一緒に盛り上げている。 前作アルバムに引き続いての日暮愛葉がギュインギュインとギターをかき鳴らしたり、茂木&柏原のフィッシュマンズコンビがラヴァーズロックを聞かせてくれたり、 Caravanやスネオヘアーが作曲を担当していたり、豪華だな。そして、YUKIもより温かみを増した歌詞とヴォーカルで包み込んでくれる。 全体的にミディアム~スロー系の曲を中心に、ゆったりと時間が流れる。M-12「砂漠に咲いた花」は、子供を授かったYUKIだからこそ描ける詞の世界だね。 ただ、後にも先にも、アルバムトータルで見ると、結構地味な印象のアルバム。それだけ、飾らない姿を見せてくれた作品でもあるということかな。 どこにでもいるような人たちの中にYUKIもいる。アルバムジャケットのそっくりさんたちが、そう示しているような気がした。

1. SWELLS ON TH EARTH

作曲:會田茂一

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。會田茂一のギターとピアノが、どこかしら寂しくメランコリック。 でも、オーガニックで優しく語りかけてくれるような雰囲気も持ち合わせる。

2. 泣きそうだ

作詞・作曲:YUKI Produced by 日暮愛葉

YUKIが作詞・作曲を手がけたロックチューン。前曲インストからの流れを見事に裏切った感じだね。 今作は、デビュー曲のプロデュースを担当した日暮愛葉がプロデュース。さすがな鋭いロックに仕上がりましたよ。でも、メロディ本体はとっても聞きやすい流れ。 YUKIワールドが展開する歌詞が生きる1曲。

3. Good Times

作詞・作曲:日暮愛葉 Produced by 日暮愛葉

作詞・作曲・プロデュースは日暮愛葉。ガツンとギターが攻め入るロックチューン。でも、プログラミングを使用して、不思議なハーモニーを生み出す。 低めのヴォーカルと、淡々としたサウンドの展開に、逆に新しさを感じさせる。 掴みにくい流れだけれども、攻めの姿勢は伝わってくるね。ラストの爆発が、その反動で、ものすごくインパクト。

4. ストロベリー

作詞:YUKI 作曲:會田茂一 Produced by 會田茂一

まったりテイストのロックナンバーは、會田茂一プロデュース。 バンドサウンドがとっても玄人な音で、YUKIのヴォーカル&コーラスも生き生きとした声を届けてくれる。愛に溢れた1曲。心も体も弾むように。

5. ロックンロールスター

作詞:YUKI 作曲:太田朝子 Produced by 會田茂一

ノイジーなギターが、かき鳴るミディアムロックチューン。伸びやかながらに、包み込まれそうになるYUKIのヴォーカルが魅力的。 あたかも自身の昔を歌っているかの様な歌詞にしびれますね。日本の音楽シーンを変えたじゃないですか、YUKIさん。

6. スタンドアップ!シスター

作詞:YUKI 作曲:ナンバキイチロウ produced by YUKI & PRISMIC YUKI BAND、會田茂一

アルバム「PRISMIC」発売後となるシングルトラックは、その名もPRISMIC YUKI BANDがプロデュースに参加。 まったりとしていながらも、力強さのあるミディアムチューン。バンド演奏の一体感があって、楽しさが伝わってくるね。 YUKIのヴォーカルも、包み込んでくれるように、背中を押してくれるように。柔らかいサウンドの中にも、芯の強いメッセージがあってかっこいいね。

7. ハミングバード

作詞:YUKI / Caravan 作曲:Caravan Produced by 會田茂一

ソロ2作目となるアルバム「commune」からの先行シングルナンバー。アコースティックサウンドがとっても優しく広がるミディアムチューン。 今回は、作曲をCaravanが担当。どこかしら、オーガニック感が漂うアレンジは、さすが會田茂一のプロデュース。今回は、AJICOでおなじみ、椎名恭一がドラムを担当。 さらには、斉藤ネコのストリングスアレンジが効いています。YUKIのキュートなヴォーカルも、まったりと耳に届く。

8. センチメンタルジャーニー

作詞:YUKI 作曲:松浦友也 Produced by 會田茂一

まったりテイストで聞かせる柔らかロックナンバー。會田茂一プロデュースのもと、高桑&白根のGREAT3コンビに、NARGOと沖祐一のスカパラコンビも参加して、 実にまろやかに聞かせる。YUKIの優しさが前面に出たシングルトラックになったね。ハープも美しく響き渡るよ。YUKIの愛があふれ出ています。

9. ファンキー・フルーツ

作詞:YUKI 作曲:ナンバキイチロウ produced by 會田茂一

エスニック風味を効かせたイントロにノックアウト。でも、ちょっとpizzicato five「darlin' of discotique」に似ているかも。 本編は、チェロが優雅に響き渡るポップなロックチューン。まさしくファンキーな空気が広がるトラック。サビ最後は、もうみんなでシャウトだね。

10. 恋人よ (version)

作詞:YUKI 作曲:松浦友也 Produced by 會田茂一

ピアノの音で、幻想的に始まるナンバー。そして、スティールパンも鳴り響いては、南国気分。レゲエ/ダブ/ラヴァーズロックな感じで進行するミディアムチューン。 ドラムが茂木欣一、ベースが柏原譲のフィッシュマンズコンビが参加しているっていうのが面白いね。さらに、スカパラから沖祐一も参加。YUKIを大きく盛り上げる。 恋人モードたっぷりに、愛に溢れた1曲。

アルバムでは、新たなバージョンで収録。さらに、ダブ要素を出しては、浮遊感たっぷりに聞かせてくれます。心地よさもたっぷり。

11. コミュニケーション

作詞:YUKI 作曲:スネオヘアー Produced by 會田茂一

作曲がスネオヘアーというのが、また驚きだ。會田茂一のプロデュースで、どっしりとネオロックテイスト。YUKIのヴォーカルにエフェクトをかけては、 ちょっと伸びた感じに仕上げてきましたね。どこかしら、生活感というか、身の回りにありそうな雰囲気を匂わせるナンバーだね。 YUKIなりの人間関係の解釈。優しく柔らかく、ありのままを伝える。

12. 砂漠に咲いた花

作詞:YUKI 作曲:辻村豪文 Produced by 會田茂一

浮遊感を漂わせ、聞かせてくれるミディアムロックチューン。YUKIのヴォーカルもエフェクトをかけて伸ばしては、幻想的に仕上げてきましたね。 それ以上に、愛のある歌詞に惹かれます。妊娠中、我が子へ向けられたメッセージに受け取れますね。温かいですよ。

●3rd Album『joy』● '05/2/23 release

YUKIのオリジナルアルバムも3枚目。タイトルはずばり「joy」と、ヒットシングルと同名で、とにかくウキウキワクワク楽しさが伝わってくる作品となっています。 出産を経て、復活を果たした「Home Sweet Home」や「ハローグッバイ」、そして先行ナンバー「JOY」と、様々なタイプの楽曲を聞かせてくれるけれども、やっぱり 1stや2ndとは違ったサウンドアプローチを楽しんでいるよね。蔦谷好位置の参加が新たなYUKI像を作り上げているようにも思える。 シンガーとして魅力を増大させるメロディが引き込んでくる作品をたっぷり届けてくれます。 音の方も、どっしりダンスビートを聞かせてくれた「JOY」のインパクトが強いけれども、比較的ポップな作品が並んでいて、 バランスもいいんだよね。ドライブミュージックのような爽やかな曲もあったり、YUKIのキャラクターそのままに、 伝わってくるような作品目白押しな全13曲。生きる喜び、歌う喜び、そう、YUKIの喜びが、歌と言葉と音楽で届けられるんです。

1. 舞い上がれ

作詞・作曲:YUKI / Zuriani / Joachim“Jock-E”Bjorklund Sound Produced by 田中ユウスケ Arranged & Programing:田中ユウスケ

デジタルサウンドを組み込んで、不思議なYUKIワールドを広げるナンバー。ビュワーン、ビュワーンと音が飛び交っては、田中義人のギターがかっこよく鳴り響いたり。 でもって、中盤では、ラップも聞かせてくれるYUKIがかっこいい。軽やかにYUKIが舞い上がります。

2. JOY

作詞:YUKI / 蔦谷好位置 作曲:蔦谷好位置 Sound Produced by 田中ユウスケ、玉井健二 Arranged & Programing by 田中ユウスケ、湯浅篤

おっ、今度のYUKIは4つ打ちで来たか。ポップなビートとYUKIのキュートなヴォーカルが印象的な曲。タイトル同様に、とっても楽しんでいる様子が伝わってくる。 YUKIといいコンビネーションを見せる蔦谷好位置のいいお仕事。やっぱり歌詞に惹かれるよね。明るくもあり、切なくもあり。でも、最後の言葉にYUKIの想いが集約されている。 死ぬまでドキドキしたいね。

3. ハローグッバイ

作詞:YUKI / 蔦谷好位置 作曲:蔦谷好位置 Sound Produced by 湯浅篤、玉井健二 Arranged & Programing by 湯浅篤

「Home Sweet Home」に続くシングルナンバーは、エッジの効いたギターサウンドがメインながら、温かさが滲み出てくるミディアムチューン。 YUKIのキャラクターがそのまま出ている感じだね。変化を恐れず、前向きに。YUKIのメッセージもいいね。 蔦谷好位置が優しいメロディを聞かせてくれました。美しく広がっていくサウンドに包まれます。

4. Walking on the skyline

作詞・作曲:YUKI / Jonas“Nordlead”Nordelius / Andreas Levander / Nikki Anders Sound Produced by 湯浅篤、玉井健二 Arranged & Programing by 湯浅篤

4つ打ちビートでリズミカルに聞かせるポップチューン。随分と爽やかなテイスト溢れる音が気持ちいいね。 YUKIのヴォーカルも、伸び伸びと突き抜けてゆく。なんだろう、とっても元気いっぱいで、聞いているこっちまで元気になるような力があるね。愛くるしい1曲。

5. スウィートセブンティーン

作詞・作曲:YUKI / Jez Ashurst / Richie Wermerling Sound Produced by 湯浅篤、玉井健二 Arranged & Programing by 湯浅篤

リズミカルに弾むポップなロックチューン。青臭さというか、若さが溢れ出ている曲だね。YUKIのヴォーカルも、どこかしら無邪気さが出まくっていますよ。 大人でも子供でもない、複雑なお年頃の気持ちをm愉快痛快に聞かせてくれるYUKIです。

6. サイダー

作詞・作曲:YUKI / K Sound Produced by 會田茂一

エッジの効いた鋭いロックナンバー。YUKIのヴォーカルも突いているね。バックの演奏、The Planetsがガッツリと聞かせてくれます。 浮遊感みたいなものもあって、不思議な世界へ連れて行ってくれるようだな。弾けた感は出ているよ。爽快感もたっぷり。

7. AIR WAVE

作詞:YUKI 作曲:Andy Sturmer Sound Produced by Andy Sturmer

Andy Sturmer作曲のナンバー。かき鳴るギターが心地よさを出してきます。結構、どっしりとロックサウンドで、YUKIのヴォーカルも伸び伸び響き渡っています。 どこかしらフォーキー/カントリーな温かさがありますね。YUKIにぴったり合っている。歌詞もまたいいんだ。

8. WAGON

作詞:YUKI / Caravan 作曲:Caravan Sound Produced by 會田茂一

Caravanとの共作ナンバー。軽やかロックサウンドで来たと思ったら、 サウンドプロデューサーが會田茂一だし、高桑&白根のGreat3コンビに、堀江博久もピアノで参加と、豪華メンバーで聞かせてくれます。いいね、ドライブミュージックにぴったりな爽やかさがあります。 トランペットが何気にいい味を出しているんだ。

9. ブレーキはノー

作詞・作曲:YUKI / Steve McNerney Sound Produced by 湯浅篤、玉井健二

ピコピコ打ち込みサウンド大活躍の疾走ナンバー。激しさがあって、勢い任せな感じもするけれど、YUKIのパワーが思い切り出ているぞ。 歌詞も弾けまくっている。サービスエリアでウナギに遭遇って。2分半を突き抜けてゆく。ちなみに、この曲だけブックレットの歌詞は縦書き。YUKIのこだわりを感じさせるね。

10. キスをしようよ

作詞・作曲:YUKI / Zuriani / Ken Ingwersen Sound Produced by 田中ユウスケ、玉井健二 Arranged & Programing by 田中ユウスケ

YUKIの愛が溢れる歌詞が印象的な、ミディアムナンバー。かき鳴るギターのカラッと晴れた音が爽やかに響き渡る。 伸びやかに広がるサビが包み込んでくれるようだ。YUKIのヴォーカルも、元気いっぱいに愛を届けてくれる。

11. ティンカーベル

作詞・作曲:YUKI / Zuriani / Andy Lutscounig Sound Produced by 湯浅篤、玉井健二 Arranged & Programing by 湯浅篤

オープニングからクワイアの登場で、クライマックス感たっぷり。みんなで1つになって歌いたくなるね。本編は意外にロック色の強いポップチューン。 YUKIのドリーミングな歌詞が包み込んでくれるようだ。まさしくピーターパンの世界なんだよね。夢見心地にさせてくれるYUKIのヴォーカルです。

12. 愛しあえば

作詞・作曲:YUKI / Mats Hedstorm / Jade Ell Sound Produced by 湯浅篤、玉井健二 Arranged & Programing by 湯浅篤

淡々と流れるプログラミングビート。しかし、YUKIのヴォーカルが優雅に響き渡れば、愛に溢れ、愛に包まれる。 この曲もドリーミングで、YUKIのヴォーカルが真っ直ぐ届いてきます。踊るように歌うYUKIがかわいいね。なるほど、本編は打ち込みベースだったけれども、 アウトロがストリングスで壮大に聞かせてくれるんだ。

13. Home Sweet Home

作詞:YUKI 作曲:田中ユウスケ Sound Produced & Arranged by 田中ユウスケ

YUKI、アルバム「commune」リリース後、出産を経てのシングルナンバーは、 YUKIの愛がたくさん詰まったロッカバラードチューン。ストリングスが美しく響き渡りながらも、次のステージへと力強く進むYUKIの意志が 表れた1曲です。迷ったり悩んだりしても、自分の帰る場所がある幸せを感じる。気づきの1曲です。美しい。

●4th Album『WAVE』● '06/9/6 release

YUKI、4枚目のオリジナルアルバム。「長い夢」「ドラマチック」「歓びの種」「メランコリニスタ」「ふがいないや」と、強力シングルを立て続けにリリースしては、 変幻自在なYUKIの姿を見せてくれました。蔦谷好位置とのタッグは、かなり強力なものになってきているね。全体的に、とにかくいろいろなサウンドが楽しめて、ポップなんだな。 エレクトリックなダンスチューンや激しいロック、アコースティックなバラードなど、それもYUKIは器用にこなしてしまうから、さすがです。そこに、YUKIワールド全開の歌詞が広がる。 喜びや悲しみ、怒りや楽しさ、そう、喜怒哀楽が心の奥底から出ている。人生山あり谷ありと、激動の中でのリリースになったわけで、まさしくWAVEなアルバム。 今作では盟友、蔦谷好位置以外にも、スキマスイッチにKT Tunstallといったミュージシャン達の参加に驚き。 豪華なコラボも果たし、YUKIの魅力が増大していく。ただ、全体としては既発曲が多く、物足りなさもあるかな。 初回盤は、「歓びの種」「メランコリニスタ」「ふがいないや」の3曲のPVを収録したDVD付き。どの曲も、映像からYUKIの世界が伝わってくる作品です。

1. 長い夢

作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置 編曲:蔦谷好位置

ドリーミングなYUKIの決定版。アルバム「joy」から、さらに楽しくポップに広がるYUKIの世界を堪能させてくれるシングルナンバー。 打ち込みベースのポップなサウンドとキャッチーなメロディを操る蔦谷好位置が、本当にいい仕事をしているんだ。 タイトル通りに、ドリーミングなYUKIの歌詞がポップに弾ける。えっ、YUKIはシンバルとティンパにも叩いているんだ。 歌詞は暗く怖い夢から覚めてほしいという内容なんだけれど、いろいろと深読みしてしまいます。 ラストのフルートの音色にうっとりさせられます。ってか、ジャケットのウサギ、でかすぎやしないか?

2. メランコリニスタ

作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置 編曲:田中隼人

年が明けても絶好調のYUKI。今回も蔦谷好位置とのタッグで、極上キャッチーなポップチューンを放つ。藤井謙二のギターがガッツリと鳴っている。 愉快なリズムでウキウキワクワクさせてくれるね。サビもキャッチーなメロディで、YUKIのヴォーカルでドンドンとその世界へ引き込む。 ダンスビートとの相性抜群なナンバーで、強力に決めてきます。メランコリックな様子を感じさせない、陽気なナンバーです。

3. ドラマチック

作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置 編曲:蔦谷好位置 Strings Arranged by 弦一徹

前作「長い夢」から2ヶ月で早くも登場のシングルナンバー。今作は、前作と打って変わって、生音ベースのポップなロックチューン。 サビで始まり、美しいストリングスが広がる流れは、まさしくドラマチック。もちろん、そうじゃなくても、 どうしても歌詞から寂しさが伝わって来るんだよな。「大切なもの」は壊れてしまったけれども、いつかまた会える日が来る。そう信じて、それぞれ行く場所へ。YUKIが再び歩み始めた。

4. 裸の太陽

作詞:YUKI 作曲:平野航 編曲:YUKI & TAKIBIE

プログラミングビートが軽やかに踊るポップチューン。YUKIのヴォーカルも、ワクワクしているよね。そして、サビがとっても爽やかで、とっても気持ちがいいんだ。 とってもキラキラしていて、眩しいね。メロディラインが懐かしさを呼び起こす。YUKIのキャラクターがそのまま歌になったようナンバーだ。

5. ふがいないや

作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置 編曲:YUKI & Band ASTRO、玉井健二、湯浅篤

アルバム「WAVE」に先駆けてリリースされた先行シングルは、 YUKIの全てをぶつけてくるロックチューン。ここまで激しいのは久しぶりだな。バックのBand ASTROが、本当に強力なサウンドをぶつけてくるんだ。 とにかくアッパーにかますYUKIのヴォーカルにパンチがあって、圧倒される。鬱憤晴らしというか、嫌なものからの解放のような。突き抜ける感じが気持ちいい1曲。

6. バースディ

作詞・作曲:YUKI, KT Tunstall 編曲:YUKI、玉井健二、湯浅篤

YUKIとKT Tunstallがタッグを組むとは、これまたものすごいコンビネーションだな。 アコースティックなテイストとドリーミングなプログラミングが優雅に流れるナンバーです。 伸びやかに、まったり優雅に聞かせてくれるYUKIのヴォーカルが気持ちいいね。フォーキーなんだけれども、サイケな流れが圧巻。

7. ヘイ!ユー!

作詞・作曲:YUKI, Andreas Levander, Per Eklund 編曲:YUKI & TAKIBIE

軽快なカウントでスタートのポップチューン。いやぁ、YUKIが弾けまくっていますね。ここまでピコピコな音にエッジの効いたギターも入り込んで、 とにかく濃い。サビのキャッチーさもノックアウト。また、YUKIもキュートにヴォーカルを聞かせてくれるんだ。YUKIが提唱するダンスナンバー。最後のキスがまたいい。

8. あおぞら

作詞・作曲:YUKI, Steve McNerney, Shelly Peiken 編曲:YUKI & TAKIBIE

ギターが心地よく広がると同時に、YUKIのヴォーカルも広がってゆく。心にクモ1つない青空が広がる、ゆったりミディアムチューン。 そう、この曲のシチュエーションは雨の日なんだよね。そういう日にこそ、心は晴れ晴れさせていこう。前向きな気持ちにさせてくれます。

9. You've got a friend

作詞:YUKI 作曲:スキマスイッチ 編曲:YUKI、玉井健二、湯浅篤

ウキウキワクワクなポップロックチューン。作曲者がスキマスイッチということで、納得なつくり。でも、YUKIとスキマというコラボもなかなか新鮮だね。 歌詞はYUKIワールド全開。ガーリーでキュート。歌声も伸びやかで、かわいく。This is YUKIなナンバーだね。手拍子とコーラスがまた、温かい。

10. ユメミテイタイ

作詞・作曲:YUKI, KT Tunstall, Edwin Makromallis 編曲:YUKI、玉井健二、湯浅篤

アコースティックギターとフルートが優雅に踊るアコースティックナンバー。 こちらもYUKIとKT Tunstallのコラボ。まさしく夢見心地な気分だね。音の優しさとYUKIの自由気ままなヴォーカルがリラックスムードを連れてくる。

11. 夏のヒーロー

作詞:YUKI 作曲:HARCO 編曲:YUKI、玉井健二、湯浅篤 Strings Arranged by 弦一徹

「長い夢」でリミックスを担当したHARCO作曲のミディアムナンバー。ゆったりと聞かせてくれるバラードです。夕暮れにお似合いの柔らかさが伝わってきますね。 サビでは涙腺直撃の泣きのメロディを聞かせてくれます。どこかしら懐かしく、包み込んでくれるような愛が伝わってくる。 YUKIのヴォーカルも、切なくもあり、また次を期待するかのような魅力を伝えてきます。

12. 歓びの種

作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置 編曲:島田昌典 Strings Arranged by 弦一徹

さらに精力的にリリースを続けるYUKI。映画のタイアップが付いたシングルナンバーは、 YUKIの優しさが溢れんばかりに出ているミディアムチューン。蔦谷好位置の優しいメロディを、YUKIが伸びやかに歌い上げます。 aikoでおなじみ、島田昌典のアレンジも、ヘビィとライトの中間あたりをしっかりと音にしていて、軽やかさがあっていいね。 そして、ストリングスがドラマティックに仕上げます。YUKIの愛が溢れた歓びの種が、大きく華開く。

[DISC 2:DVD]

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●Best Album『five-star』● '07/10/3 (’09/9/2) release

YUKI、ソロになってからの初となるベストアルバムは、シングルコレクションです。この5年間にリリースしたシングルを、発表順に辿る作品です。 デビュー曲「the end of shite」の衝撃、そして次のシングル「プリズム」でも衝撃。攻撃的でありながらも、温かく包み込んでくれるYUKIの様々なキャラクターが、シングルを通して伝わってきます。 2nd Album「commue」期のゆったりオーガニックサウンドもいいし、4th Album「 WAVE」期の、とことんポップを突き詰めるところもいい感じだね。 最新シングル「星屑サンセット」は、もう極上級のポップチューンの仕上がりで、楽しさを伝えてきます。 もちろん、シングルという面では、リスナーにドンと伝えて、そこからアルバムの世界へ引き込むことが大事になるわけで。 それぞれのアルバムに対して、やはりシングル曲の力がすごくなると、アルバムでの印象が薄くなりがち。ぜひ、このアルバムからそれぞれのアルバムへ入ってもいいよね。 今回は、ボーナストラックとして、配信限定でリリースされた「ビスケット」も収録。こちらも非常にポップ。ブックレットのセルフライナーノーツは、読み応えがあります。 初回盤は、黒または白のハードケース仕様で、YUKIの世界観が出たパッケージ。さらにミニ写真集もついて、YUKIを眺めることができます。 さらにDVDも付いた2枚組仕様。オリジナルアニメ「ゆきんこ」と、配信シングル「ビスケット」のPVを収録と、ソロデビュー5年を祝う実に豪華な内容となっています。

DVD

1.

2.

ゆきんこ around the world

ビスケット (MUSIC VIDEO)

16. ビスケット

作詞:YUKI 作曲:蔦谷好位置 編曲:YUKI & TAKIBIE Sound Produced by YUKI、玉井健二

配信限定でリリースされた温かさ溢れるポップロックチューン。YUKIが語りかけるように、優しさの出たヴォーカルを聴かせてくれます。 蔦谷好位置ならではのキュートでキャッチーなメロディを、伸び伸びとバックのサウンドが奏でています。 1番サビ後のYUKIのヴォーカルが、どこまでも伸びて行くんだ。これがかっこいいんだ。この曲も、とことん愛に包まれていますね。

[DISC 2:DVD]

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●5th Album『うれしくって抱きあうよ』● '10/3/10 release

ベストアルバム「five-star」を挟んで、前作「 WAVE」から、実に3年半ぶりとなる5枚目のオリジナルアルバム。 「汽車に乗って」「ランデブー」「COSMIC BOX」「うれしくって抱きあうよ」と、コンスタントにシングルをリリースしているYUKI。 今作は、M-1「朝が来る」から、M-13「夜が来る」という曲で終わり、アルバムの中で1日を表現しています。 とってもゆったりと、愛の溢れる1日を過ごす日々。その1日を構成する曲は、実にヴァラエティ豊か。 ゆったりバラード、ジャズ、A.O.R.、ロックにポップスに、YUKIのヴォーカルを最大限に生かして、それぞれ楽しむことができます。 優雅なひと時。特に、アルバム曲では「朝が来る」「恋愛模様」は、YUKIのヴォーカルパフォーマンスとサウンドに、酔いしれること間違いなし。 すべてを肯定する歌「うれしくって抱きあうよ」のシンプルに作り込まれたサウンドと筆頭に、YUKIの優しさがすべてを映し出す。 未収録となったシングル「ワンダーライン」は確かにこのアルバムの中では少々、浮いてしまうような感じだね。 初回盤は、ハードケース仕様。さらにはDVD付きの2枚組。収録シングル4曲に加えて、YUKIが踊りまくってアルバムを表す「Dance! Dance! Dance!」を収録。 YUKI、本当にいい表情をしているんだな。こっちまでうれしくって抱きたくなる。

1. 朝が来る

作詞:YUKI 作曲:mugen 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

アルバムのオープニングを飾る有機的なナンバー。お目覚めのように、ゆっくりのっりしとしたサウンドに乗せて、YUKIがじっくりと歌を聴かせてくれます。 そして、サビでは突き抜けるように、何かが始まる予感を示す、元気いっぱいなヴォーカルが響き渡る。まるで新しい命、新しい鼓動が生まれるように。

2. プレゼント

作詞:YUKI 作曲:HALIFANIE 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

アグレッシヴなロックチューン。YUKIのヴォーカルも研ぎ澄まされた鋭さがあって、かっこいいね。 ちょっと「ふがいないや」に通じるようなスピーディーでガッツリと攻めてくるトラックですね。 言葉の波に呑み込まれるようだ。最後の“喋り”というか、“語り”がかっこいいんだ、これがまた。

3. COSMIC BOX

作詞:YUKI 作曲:mugen 編曲:YUKI、玉井健二、湯浅篤、百田瑠衣

リリースの続くYUKIが放つシングルナンバー。イントロのピアノがまた、美しく、玉井、湯浅、百田の面々がアレンジに参加しては、生演奏の極みを聴かせてくれます。 間奏ではジャジーなテイストも出してきたね。元気がありながらも、切ない要素を出す。YUKIのヴォーカルがいい味を出す。伸び伸びと、自由気ままな感じが好印象だ。 アウトロはテンポアップで、ピアノプレイをとことん堪能できます。

4. ランデブー

作詞:YUKI、mugen 作曲:mugen 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

前作シングル「汽車に乗って」から一転、ポップに弾ける、まさしくランデブーな1曲。 優雅に歌い踊るYUKIが、楽しげに歌っていますね。「ロミオとジュリエット」をテーマに、恋愛綱渡り。軽やかに走り抜ける。いい意味でYUKIの十八番ナンバーかな。

5. just life! all right!

作詞:YUKI 作曲:大川カズト 編曲:YUKI、玉井健二、大川カズト

イントロから攻めの姿勢で打ち込みがどんどんと押し寄せる。 非常にキュートなYUKIのヴォーカルが楽しく踊る。ドリーミングな味付けで、伸び伸びとサウンドが広がって行きます。元気いっぱいだ。

6. チャイニーズガール

作詞:YUKI 作曲:小形誠 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

中国人2人組のデビュー曲、というコンセプトで作られた1曲。 チャイニーズ感を漂わせるSEがポイントだね。全体的には、伸びやかなサウンドで聞かせてくれるミディアムチューンです。 YUKIのヴォーカルも、どっしり伸びやかに。間奏では中国語も登場だ。

7. 恋愛模様

作詞:YUKI 作曲:古川貴浩 編曲:YUKI、玉井健二、安部潤

ピアノをバックにして始まったと思ったら、シャンソンっぽいスタート。でもって、本編ではジャジーに決めてきます。スィングだったり、ビッグバンドだったりと、 随分と音で遊んでいる感じがするね。ホーンセクションが踊っていて、生音バンザイな名曲に仕上がっています。とにかくゴージャスです。

8. さようなら、おかえり

作詞:YUKI 作曲:mugen 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

YUKIのストーリー性の出た歌詞が素敵なミディアムチューン。 優しさの出たメロディとともに、少年の物語が進行。バックの音はシンプルなんだけれども、シンプルだからこそ生きる歌詞とYUKIのヴォーカルだね。 幼き少年はもういない、そう、彼は大人になったんだ。

9. うれしくって抱きあうよ

作詞:YUKI 作曲:mugen 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

YUKI、同名アルバムからの先行ナンバーは、イントロから大人っぽく、A.O.R.やシティポップな優しさ、柔らかさが伝わってくるね。 パッと最初、聞いた時は、まるでキリンジや冨田恵一の仕事かと思ったくらいに、丁寧な作りです。YUKIの歌い方も、随分と滑らかだね。 そして、伸びやか。NONA REEVESの小松&奥田が参加しています。とにかく、全体がとってもハートフルだ。YUKIのヴォーカルも、どこかしら委ねるように頼もしさがあるね。

10. ミス・イエスタデイ

作詞:YUKI 作曲:Nanami 編曲:YUKI、玉井健二、橋本竜樹

ゆったりビートで展開するミディアムロックチューン。 YUKIの伸びやかなヴォーカルは、サビで大きく華開く。優しいメロディはとても温かく、お日さまの匂いがするように。昨日があるから今日がある。そして明日へ。

11. 汽車に乗って

作詞:YUKI 作曲:大川カズト 編曲:YUKI、玉井健二、大川カズト

シングル「ワンダーライン」に続くナンバーは、スロー/ミディアムテンポの、 優雅で伸びやかなトラック。どこかしら牧歌的で、優しさを振りまくYUKIのヴォーカルがどこまでも響き渡る。 前作シングルが打ち込みだったのに対して、」こちらは生音主体で有機的に聞かせる。ゆったりとした時間を過ごすには、最適のナンバーですね。

12. 同じ手

作詞:YUKI 作曲:Trica McTeague, Jez Ashurst 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣、石成正人

アコースティックギターをバックに、切々と歌いあげるYUKI。 君を知って、君に触れ、君を愛し、君と生きる。愛に包まれるような1曲だね。シンプルの中にある温かさが出ています。

13. 夜が来る

作詞:YUKI 作曲:大川カズト 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

スローテンポのジャズ風サウンドで飾るバラードナンバー。 優しいサウンドとともに、キラキラと星が輝くようなドリーミングテイストが美しさを出す。YUKIの歌詞も夢見心地にさせてくれます。夢という旅に出ようか。おやすみ。

[DISC 2:DVD]

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●5th Album『YUKI“The Present”2010.6.14,15 Bunkamura Orchard Hall』● '10/12/1 release

YUKI初となるライブアルバムは、オーチャードホールでのオーケストラ部隊とのコラボレーション作。 ステージを優雅に彩るストリングスやブラスの音とともに、バンドメンバーの音と伸びやかに広がるYUKIのヴォーカルに包まれます。 アルバム「うれしくって抱きあうよ」のナンバーを中心に、過去曲からもセレクト。 アルバムでは「朝が来る」→「夜が来る」という流れだったけれども、このライブでが「夜が来る」から始まり、「朝が来る」という流れ。夜中のYUKIを、夢の中で味わうような感じのステージだね。 とにかくYUKIのヴォーカルがハンパない。会場の音響効果かもしれないけれども、伸びに伸びて、どこまでも届くような素晴らしい声を聞かせてくれます。そして、本当に楽しそうに歌っているね。 初回盤は、特殊パッケージギフトボックス仕様。特典DVDには、ライブから3曲ピックアップ。って、これだけでは物足りませんよ。

オープニングチューンのM-1。まずはオーケストラのチューニングから。そして、ダイナミックな演奏で、幕が開けるイントロダクション。幻想的ですね。 ゆったりモードでM-2から、本編はスタート。YUKIが登場すると、拍手の渦。そして、オーケストラをバックに、優雅なヴォーカルを聴かせてくれます。YUKIという明るい闇が、夜へと誘ってきます。キラキラ星が照らすような夜空がお似合いのトラックだね。 優しく「家へ帰ろう」と語りかけてくれるようにM-3も、優しさに包まれる。しなやかで壮大なオーケストレーションがかっこいいね。そこに力強いバンドサウンドも加わって、唯一無二のステージが展開する。ホーンセクションがいい味を出して、ジャジーな雰囲気がかっこいいM-4。YUKIもごあいさつ。「今という時間を歌います」と語った。そのまま歌は進行。伸びやかで楽しそうで、YUKIが輝く。サビのパートが頂点だね。そして、山下達郎の「DONUTS SONG」も挿入しては、手拍子を浴びながら聴かせるステージ。いいねえ、楽しさが出ているね。そして、再び「WAGON」本編へと戻る流れ。 管楽器がイントロを彩ったM-5。本編はバンドサウンドアプローチでどっしりと。オーケストラの音もそこそこに効果的。それ以上に、YUKIのヴォーカルが伸びていますね。気持ちいいくらいに届きます。 ゆったりナンバーM-6。これほどまでにオーケストラサウンドがぴったり合う曲もないよね。じっくりと歌い上げるYUKIをサポートするかのように、繊細かつ大胆に音を奏でている。そして、ヴォーカルもどこまでも伸びやか。 シングルナンバーM-7も、オーケストレーションでより曲が映えたね。どっしりバンドサウンドとともに、繊細さが際立ちます。伸びた歌声も、どこまでも響いていきますね。

MC。梅雨入りからの、感謝の言葉。そして、今回のライブのお話。衣装も作ったとのことだけれども、ライブCDではその衣装が見れないんだよ。残念。さらにニューアルバムに収録の曲「プレゼント」について語ります。

曲制作のお話からM-8。ゆったり洗練されたサウンドとともに、まったりと聴かせてくれます。YUKIのヴォーカルもしなやかに。ゴージャスな空間を演出する。いいね、うれしいね。 前曲の余韻からM-9へ。ギターの音がとっても有機的。そしてYUKIのヴォーカルも瑞々しく広がって行く。大サビに入ってくると、オーケストラのダイナミックな演奏が生きてきますね。 ピアノイントロがカッコいい大ヒット曲M-10。YUKIの声も伸びやかに。ってか、浦清英のピアノ1本をバックに歌い上げるYUKIがかっこいい、ドラマティックなステージです。最後は拍手喝采。

二胡の演奏から始まるM-1。さすがはチャイニーズな雰囲気を出してきました。しなやかな二胡の音色にうっとりですね。歌が始まると、優雅に舞います。艶やかなYUKIなヴォーカルがいい感じで。 ドラマティックに弦が聴かせるイントロのM-2。しっとりと雨が降っているような雰囲気が出ていますね。中盤はバンドサウンドよりも弦の音の方がより際立っています。かっこいい。 手拍子を煽ってM-3。YUKIも語って、観客の声を呼ぶ。じっくりと聴かせてくれますね。本編はどっしりバンドサウドとオーケストレーションが見事に融合する。そしてコールアンドレスポンスも再び後半で展開。 ピコピコ音と弦が交わるM-4。生音が生かされた展開で、YUKIのヴォーカルも元気いっぱいに広がる。よくここまで伸びやかに聞かせてくれますよね。 ヒットシングルナンバーM-5。冒頭から弦、そしてブラスが大活躍。まさしくドラマティックなアレンジで、包み込んでくれます。全体的にゴージャスだね。 美しくピアノとストリングスが飾るM-6。とっても壮大で、まるで宇宙へ飛び立つかのようなパワフルな演奏です。YUKIのヴォーカルはしなやかで伸びやか。ラストのセッションもまた、かっこいいね。

MC。今回のライブを忘れないでください、と。

そしてラストアナウンスでM-7。やっぱりサビがいいね。壮大に広がって行き、YUKIのハイトーンヴォーカルがどこまでもいつまでも響き渡るように。バックのオーケストレーションも、ボレロのようなリズムに、力が沸き起こる。

拍手喝采でYUKI再登場。スィングしながらスキャットを披露して、始まるM-8。バックとの息がぴったりだ。すごく練習したとのことで、観客から熱い拍手。そして本編へ。 会場からも手拍子が上がる。ゴージャスな演奏をバックに、YUKIが優雅に歌い躍ります。途中でメンバー紹介も。それぞれのパートをパフォーマンス。歌い終わっても拍手は鳴り止まず。再度メンバー紹介を。 「歌っていたのは?」「YUKI!」観客の声が熱いね。

[DISC 3:DVD]

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●6th Album『megaphonic』● '11/8/24 release

YUKIのニューアルバムは、名作「うれしくって抱きあうよ」から約1年半。通算6枚目となる今作は、よりいっそう、大人なYUKIの世界が詰まった作品となっている雰囲気を出していますね。 シングル「2人のストーリー」「ひみつ」「Hello!」で聞かせてくれた、軸がしっかりとしたメロディラインと、YUKIの伸びやかなヴォーカルがいいね。 YUKI、玉井、百田のトライアングルは、これでもかというくらいに発揮され、アレンジで巧みなサウンドを届けてくれます。ディスコビートよろしくなダンスポップチューンだったり、 カントリーやロックだったり、けだるいナンバーだったりと、音を楽しく操っていますね。ただ、シングルは特段とヒットしたという印象がないので、アルバム全体としては綺麗にまとまっているかな。 前作に比べると派手さはない分、1曲1曲がしっかりとした作りで味わい深い作品なんだな。タイトルのごとく、最良なものを届けてくれる、YUKIのこだわりが詰まったアルバムです。 初回盤はDVD付きの2枚組で、デジパック仕様。「2人のストーリー」と、「ひみつ」2バージョンのPVを収録。う~ん、正直物足りないなぁ。

1. Hello!

作詞:YUKI 作曲:HALIFINE 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

コンスタントにリリースを続けるYUKIのシングル。こんにちは!まったりテンポで、ゆったり楽しく聞かせてくれるほんわかチューン。 これまた、YUKI、玉井、百田のトライアングルが見事に構築されているね。 世界もみんなも1つになって、愛に溢れたYUKIの真骨頂んアンバー。ポップに溢れ、温かく包み込んでくれるようだね。

2. 勇敢なヴァニラアイスクリーム

作詞:YUKI 作曲:HALIFANIE 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

「Hello!」と同じチームで製作されたポップなロックチューン。ギターがかき鳴っては、程よい濃さを出して、YUKIの軽やかな歌が踊る踊る。 まず、このタイトルがすごいね。これはYUKIワールド全開だ。その中でも、溶けそうでもたくましく甘さを伝えるアイスクリームの、 冷たくキリッとしたような気持ちを伝えてくるぞ。なんだか、すごいんだ。

3. 揺れるスカート

作詞:YUKI 作曲:飛内将大 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

イントロから打ち込みよろしく、ベースがうねり、アグレッシヴに届けるディスコビートな1曲。 クールな展開でポップさを出すマイナー調のメロディで、ノックアウト。サビの流れをうまくかわし、 一気に舞い上がる。まさしく揺れる揺れる。この曲、ちょっとやそっとじゃ掴めない、高度なナンバーだ。

4. 鳴いてる怪獣

作詞:YUKI 作曲:網本ナオノブ 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

フェイドインして入ってくるロックチューンは、爽やかさ全開。 まるでバンド時代に戻ったような、爽やかさを持っているね。サビでは16ビートを武器に、踊るように軽やかポップに。ノリノリで聞かせてくれるYUKIが、楽しそうだ。とにかく音がいい。

5. クライマー・クライマー

作詞:YUKI 作曲:飛内将大 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

電子音よろしく、打ち込みポップを華麗に聞かせるYUKI。メロディパートにちょっと低めのヴォーカルで、 クールな雰囲気が真剣さを伝えてくるようだ。YUKIのヴォーカルと絡み合っては、まろやかテイストに変身。 2番の味付けがまた、いいアレンジ。ポップでキャッチーのその先を行く、アレンジだね。この3人体制は、本当にすごい。

6. マイ・プライヴェート・アイダホ

作詞:YUKI 作曲:刃流 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

その名のごとく、カントリー、フォークなテイストのギターとリズム。 ハーモニカの音が、田舎らしさを出して、渋さも伝わってくる。YUKIのヴォーカルもひねっているようだね。 アメリカンロックというよりかは、まさしくアイダホの田舎ソングな雰囲気が、逆にクールでかっこいい印象を放ってきます。

7. Wild Ladies

作詞:YUKI 作曲:飛内将大 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

まさしくワイルド。イントロからエッジの効いたギターがインパクトを与える。 ガッツリとどっしりと、ストレートにぶつけてきます。きらめくサウンドも投入しては、濃いのにドリーミング。この見事なバランスがYUKIワールドだな。かっこいい音に、吸い込まれていきます。

8. ひみつ

作詞:YUKI 作曲:大川カズト 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣 ブラスアレンジ:浦清英

「2人のストーリー」に続くシングルナンバーは、もともと「赤い糸」というタイトルでライブで披露していたものとのこと。 それをガッツリと変えて、ドロドロしていたものを変えてきたんだって。確かにYUKIらしい愛くるしい内容になっているね。 メロディも愛に溢れているような、温かさが伝わってきます。ストリングスやブラスも涙を誘ってくる。うん、感動です。

9. 2人のストーリー

作詞:YUKI 作曲:飛内将大 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

アルバム「うれしくって抱きあうよ」以来となるシングルナンバーは、サウンドもその延長を行くようなミディアムロックチューン。 でも、歌い方がいつもよりもたくましく、ガラッと雰囲気が違うね。男性視点で歌詞も描かれているということです。 「待ち合わせはローソンで」「どしゃ降りなら中央線で」といった身近な歌詞が、より想像力をかきたてますね。 丁寧なメロディラインと、君以外はいない、という強い思いが結びつくストーリー。

10. あの娘になりたい

作詞:YUKI 作曲:HALIFINE 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

イントロのギターがインパクトを出してきますね。そして、落ち着いたYUKIの歌い方も雰囲気が変わっています。 彼が好きなエッチなアニメの女の子みたいになりたい、という「萌え」をテーマに、YUKIが可愛く歌います。 内容は結構過激だけれどね。サウンドとしては、ダイナミックに広がって言って、気持ちがいい。

11. 笑いとばせ

作詞:YUKI 作曲:田中秀典 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

ストリングスを彷彿とさせる音、そしてムードたっぷりのミディアムテンポのナンバーは、 おしゃれなシティポップな雰囲気。歌詞からも、東京という言葉がこの曲を引き立てます。おしゃれにカフェ的サウンドが心地よくてリラックスムードにさせてくれる。 その中で、みずみずしく響き渡るYUKIのヴォーカルがいいね。

12. 相思相愛

作詞:YUKI 作曲:HALIFINE 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

気だるい歌い方も、YUKIらしさ全開なミディアムロックチューン。そこから一気にサビに流れ込み、伸びやかに愛を歌う。 シンプルなのに大きな世界。YUKIの小さな体から大きく広がってゆくヴォーカルで、呑み込まれ、温かさと愛に包まれてゆく。

13. 集まろう for tomorrow

作詞:YUKI 作曲:小形誠 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣

楽しそうなタイトルそのまま、音もウキウキワクワクな雰囲気を出すポップチューン。 資本主義なんて言葉も出てきては、社会に軽く切り込んでくるけれども、みんなで1つになって集まって、知恵を振り絞ってアイデアを出そう、みたいなテイストが出ているね。 懐中電灯売り切れの部分は、震災後の計画停電を指すのかな。サビの韻を踏んだ歌詞が弾みます。

[DISC 2:DVD]

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●Best Album『POWERS OF TEN』● '12/2/1 release

祝ソロデビュー10周年、YUKIが2作目となるベストアルバムをリリース。こちらは前作同様、シングルコレクション的な作品でボーナストラックや新曲も収録した大盤振る舞いまメモリアルアイテム。 例えば、ソロデビューシングルよりも前に初めて作曲を手掛けたという「MY HAND」を収録したり、セッションをより一層味わえる「Rainbow st. (super session)」を収録したりと、 聞き応えあるし、こういう部分で前作のシングルコレクションを持っていても買って損はない作品となっています。 ソロになってから模索期、オーガニック期、蔦谷期、玉田&百田期と渡り歩いて来たけれども、そのどれもがYUKIを表すもので、この人はとにかく音楽を楽しんでいる様子が伝わって来ます。 ようやくアルバムに収録された「ワンダーライン」のパンチ力はじめ、新曲「世界はただ、輝いて」のメモリアルな雰囲気は、素直に伝える作品だね。 しかし、これはまだまだ助走に過ぎないんだろうな。この先もYUKIは走り続けるでしょう。 豪華版では、Tシャツも付いてくるけれども、初回盤は、3枚組仕様で、ユキンコの2nd stage、「Hello!」のPVを収録しています。「Hello!」のPVは、見ごたえがありますよ。

DVD

1.

2.

ゆきんこ around the world season2

Hello! (music video)

1ー1. MY HAND

作詞/作曲:YUKI Sound Produced by 亀田誠治

バンドを解散して、初めてレコーディングした3曲のうちの1曲だそうで。亀田師匠が見事にアレンジを手がけた楽曲が、こkに来て日の目を見た。 ブンブンとベースが唸るところは、さすがベーシスト亀田師匠。そのほかも、どっしりとした音使いで、ヘビィなんだけれども、YUKIのヴォーカルが軽やかに舞っています。

1ー14. Rainbow st. (super session)

作詞:YUKI/DON 作曲:YUKI/DON Sound Produced by DON

オリジナルアルバム「PRISMIC」に収録されていた4通知グルーヴチューンは、ズボンズによる演奏で、YUKIが輝く1曲。 そして、その演奏をとことん楽しむことのできる、まさしくスーパーなセッションがラストに繰り広げられています。アグレッシヴな演奏で、虜にさせてくれる濃厚な1曲。

2ー12. 世界はただ、輝いて

作詞:YUKI 作曲:HALIFINE 編曲:YUKI、玉井健二、百田瑠衣 Sound Produced by YUKI、玉井健二

10年という月日を経てリリースされたベストアルバムに収録された、YUKIの新曲は、 これまで発表した曲名を歌詞に散りばめたアニーバーサリーソング。アップテンポのロックチューンで、どんどんとYUKIの言葉が攻めてくる。 Cメロパートの語りかけもいい味が出ています。結構、無理やり感もあるけれども、なんか流れを生み出す歌詞は、YUKIらしさが伝わってくるね。

2ー13. 大人になって

作詞/作曲:YUKI Sound Produced by 會田茂一

1st Album「PRISMIC」収録曲の「愛に生きて」と同時期に制作された曲で、 コード進行もほぼ同じというナンバー。どこかしらフォーキーな味わいも伝わってくるヘビィなロックサウンドは、アイゴンこと會田茂一のプロデュース。 GREAT3の高桑、bloodthirsty butchersの吉村も参加したパンチのあるミディアムチューン。

[DISC 3:DVD]

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●Best Album『BETWEEN THE TEN』● '12/11/7 release

YUKIのアナザーサイドなベストアルバムは、10周年記念の「POWERS OF TEN」と対を成すかのようなカップリングナンバーのコンピレーション作品。 「BETWEEN THE TEN」という名前の通り、間々に注ぎ込まれた粒ぞろいのナンバーを取り揃えています。 アルバムに収録された曲もあるけれども、最初はシングルの裏方という立ち位置でしたね。ライブトラックやリミックスを除いたナンバーは、 正直、やっぱりメイントラックでは表現できないことを伸び伸びとやっている印象があるね。シングル「the end of shite」から「Hello!」までのカップリングも、かなり強力です。 最後のボーナストラックは、JazztronikのナンバーにYUKIがフィーチャーされたもの。う~ん、これだけだと作品単体の力としては、全体期には弱いかな。 初回盤は、バンダナをセットしたものを用意しているけれども、やっぱり歌を堪能したいね。