album

1st Album『MONDO GROSSO』● '93/6/18 ('04/9/22) release

大沢伸一率いるMONDO GROSSOの記念すべき1枚目となるオリジナルアルバム。アシッドジャズを中心に、ラテンやブラック要素のあるナンバー、はたまたラップが飛び交う曲などを投入し、 グルーヴをさらけ出したアルバムに仕上がっています。曲によって名義が違うみたいだけれども、 基本は大沢伸一、MONDO GROSSOらしさをとにかく出すことで、リスナーを引き込む。オープニングからファンキーなグルーヴトラックで、 勢いが出ているね。全11曲、とにかく濃厚で、熱い演奏が繰り広げられています。MONDO GROSSOのラテン異質は、このころから既にあったんだな。 様々なミュージシャンの参加、豪華なセッション。大沢伸一のプロデュース力が長けていると実感ができる1枚です。

1. ANGER (Rhymin' for original) / MONDO GROSSO

WORDS:B MUSIC:OSAWA

ファンキーグルーヴで決める濃い1曲。ジャムセッションみたいなノリが、とってもクールだね。そこにB-BRANDJのラップがフィーチャーされて、 よりいっそうブラックモードに。さらにブラスも際立つアレンジで、かっこよく仕上がっています。

2. VOICE OF MOON / SECRET VIBES

MUSIC:OSAWA

おしゃれな要素を振りまくグルーヴチューン。キーボードの滑らかなメロディと、サックスが織りなすアーバンジャズ。 これほどまでにセクシーでクールなトラックを堪能させても、しゃしゃり出て来ないところがいいね。

3. VIBE・P・M (Funky Samba mix) / MONDO GROSSO

WORDS:OKINO MUSIC:OSAWA

ミクス名どおりに、サンバホイッスルが縦横無尽に駆け巡るファンキーナンバー。 アグレッシヴな音で攻めて攻めて攻めまくる。MONDO GROSSOのブラジル音楽傾倒は、この時点で既にあったわけで。BRENDAが華麗に歌い上げています。

4. CARNIVAL OF COLORS / BAHIA SUNSETS

WORDS・MUSIC:Ivan Lins, Victor martins, Deborah Thomas

こちらはボッサテイストを振りまいて、華麗に聞かせるミディアムナンバー。 オリジナルは「ABRE ALAS」という曲。ブックレットの表記は間違いみたい。小粋なムードでさりげないかっこよさを聞かせてくれます。

5. SOUFFLES H / MONDO GROSSO

WORDS:B MUSIC:OSAWA

アシッドジャズなサウンドを前面に、クールに聞かせるトラック。ここでのラップはフランス語というのもおしゃれだよね。 さすがはMONDO GROSSO。パーカッションも歩く打ち込まれてゆく。後半では、キーボードが出てきて、よりスタイリッシュに聞かせてくれるトラックに。

6. PIVOT THROW / MEN AGAINST COOLD

MUSIC:OSAWA

サックスやらトランペットやら、ブラスが軽快に吹き荒れるファンクなナンバー。 小粋なリズムとサウンドで、クールに展開。途中、どっしりドラムがリズミカルになって、なかなか愉快だね。

7. HIGH MAX / DOUBLE MOON

MUSIC:OSAWA, KUROBANE

ファンキーダイナマイトなセッションチューン。グルーヴを放ち、ブラスが音を放ち、キーボードが軽やかに舞う。 アップテンポのトラックが、熱く攻めてきます。テンションも高くなるくらいに、がっつり聞かせてくれます。躍動感もたっぷりです。うん、ブラスがいい音を聴かせるね。

8. DAY DREAMIN' / BRENDA

WORDS:Brenda K Pierce MUSIC:OSAWA

どっしりビートを打ち込むミディアムナンバー。BRENDAのヴォーカルをフィーチャーして、グルーヴィーに聞かせてくれます。 タイトルどおりに、夢見心地にさせてくれるようなナンバー。とにかくおしゃれな風が吹きます。

9. DAZZLING / SECRET VIBES

MUSIC:ISSEI NORO

アーバンジャズな雰囲気で、クールに聞かせるナンバー。キーボードなどが柔らかい音を奏でるけれども、やっぱりおしゃれに仕上がっていますね。 途中のピアノの音の波がいい感じに押し寄せてくる。

10. SAMBA DO GATO / MONDO GROSSO

MUSIC:OSAWA, HAJIME, MASA

ブレイクビーツのような音で、ちょっとHIP-HOPなアプローチ。サックスが盛り上げるように吹き荒れては、とってもクールなファンキーグルーヴチューン。 ワッツアップ?な縦ノリでかっこいいね。いい感じに音を楽しんでいます。

Mini Album『MARBLE』● ’93/10/21 (’04/9/22) release

MONDO GROSSOがデビューアルバムに続けて仕掛けてきたEP.。新曲3曲+リミックス4曲という組み合わせで、 クラブ/アシッドジャズ/ラテンアプローチをしています。特にメイントラックのM-1「TREE, AIR, AND RAIN ON THE EARTH」は、このEPのすべてを凝縮するかのようなサンバチューンですね。 既発曲もクラブ寄りのトラックに変身していて、とってもクールなテイストを振りまいています。 オリジナルのトラックが、よりいっそう力を増して伝わってきます。でも、いかにもなリミックストラックみたいに激変しているわけではないので、聞きやすい感じかな。 新曲をもっと聴きたくなるし、リミックスで面白さをもっと味わいたくなる。これがMONDO GROSSO、EPじゃまだまだ力を有り余らせているね。

1. TREE, AIR, AND RAIN ON THE EARTH

WORDS:OSAWA, HAJIME, S. OKINO MUSIC:OSAWA, HAJIME

木、空気、そして雨。地球に存在する自然を謳歌するような、ラテンビートチューン。心地よいサンバのリズムとグルーヴ。夢見心地なヴォーカルに引き込まれて行きます。 そして、コーラスの陽気な空気を醸し出しては、1つになるようなところがポイントだね。うねる大沢伸一のベース。なめらかな吉澤はじめのピアノも、踊るように聞かせてくれる。 かっこいいぞ、この曲もまた。

2. ANGER (CLUB MIX)

Remixed by Norman Cook

Norman Cookによるリミックスチューン。確かにクラブミュージックの要素を出しては、ビートを決めてくるね。 オリジナルよりもディープな雰囲気で、クール&セクシーに。

3. SOUFFLES H (SOUFFLE YOUR WIG)

Remixed by Norman Cook

こちらもNorman Cookによるリミックス。オリジナルに躍動感を加えて、クールなトラックに。 そこまで劇的に変化したわけではないけれども、聞きやすい仕上がりです。

4. THAT'S HOW IT IS

WORDS:B MUSIC:OSAWA

冒頭からブラスがセクシーに吹き渡るファンキーなグルーヴチューン。 そして、B-BRANDJのラップも炸裂し、ブラック要素たっぷりのMONDO GROSSOを聴かせてくれます。今回は、もっぱらラップとブラスがメインだね。両者とも熱い。

5. SPIRIT OF VOYAGE (NON VOCAL MIX)

MUSIC:OSAWA, HAJIME

イントロのピアノが、これまた美しいのなんのって。もう、うっとり。吸い込まれて行きそうだ。そのピアノをメインに繰り広げられるジャズナンバー。 A.O.R.路線に近いアプローチで、ムードをさりげなく出してきています。瑞々しい音の流れにうっとり。

6. YELLOW NOTE (STRAIGHT TO PRINCE JAZZBEARDS HEAD)

Remixed by Brother Marco

Brother Marcoによるリミックスは、妖しくディープでドープ。 オリジナルよりも音があっさりしているんだけれども、濃さが付いているね。のっしりのっしりと、聴かせてくれます。

7. VIBE・P・M (STRANGER THINGS HAVE HAPPENED-BRAZIL)

Remixed by Men From U・N・K・L・E [James Lavelle / Tim Goldworthy]

よりいっそう、サンバとかしたトラックだね。ギロが鳴り響き、ボコスカサウンドを投入して、熱を感じさせます。 しかも、派手さがありながらも、クールな部分も引き出されていて、バランスの良い仕上がり。

Remix Album『Pieces from the editing floor』● '95/2/17 release

MONDO GROSSO、シングル「INVISIBLE MAN」に続いてのリリースは、これまで発表してきた楽曲の中から、代表曲をリミックスした全7曲のEP盤。 同じ楽曲なのに、違った角度から楽しむことのできるリミックス。 今回は、大沢伸一自身をはじめ、 MASTERS AT WORKやNORMAN COOKなどのおなじみの面々が、MONDO GROSSOの楽曲をいじくり倒す。 ビートを強めたり、ゆったりどっぷりと聴かせてくれたり、4つ打ちビートを決めたりと、様々なアプローチで変身したMONDO GROSSOをお届け。 全7曲ながら、濃厚なひと時を味わうことのできる作品です。それでいて、とってもクールでかっこいいんだな。

1. INVISIBLE MAN (DELTA CITY PEARL SILVER)

REMIXED BY DJ MURPHY A.K.A. OSAWA

大沢伸一がDJ MURPHY名義でリミックスを担当したトラック。グルーヴ溢れるビートをメインに、低音を強めた感じで聴かせてくれます。 ディープなんだけれども、どこかしら軽さも出ていて、バランスの良いリミックスかな。とにかくクールです。大沢伸一のセンスが光っている。

2. YELLOW NOTE (STRAIGHT TO PRINCE JAZZBEARDS HEAD)

ADDITIONAL PRODUCTION + REMIXED BY JR. NELSON & DEMUS FOR YOUNG DISC PRODUCTIONS + TOTLLY FRO, D

ミックス名は「MARBLE」に収録されていたものに近いけれども、 トラック自体はオリジナルの「MONDO GROSSO」の収録されているものに近いかな。ラップをフィーチャーして、ファンキー&グルーヴに仕上がっています。

3. VIBE・P・M (CROOKLYN DUB)

REMIXED BY MASTERS AT WORK

MASRERS AT WORKによるダブミックス。 でも、ほとんど「INVISIBLE MAN」に収録のトラックと変わらないかなぁ。グルーヴィーに聞かせてくれる。

4. ANGER (HOT HEAD RADIO MIX)

REMIXED BY DJ SMASH

DJ SMASHによるリミックス。オリジナルをさらに深く掘り下げて、ディープに。それでも、聞きやすい仕上がりなのは、 メロディがいいからなのかな。ブラスが底上げしているからか。ブレイクビーツも、よりクールさを際立たせてくれるトラックです。

5. SOUFFLES H (DUB SOUFFLE)

REMIXED BY NORMAN COOK

NORMAN COOKによるダブミックス。4つ打ちビートを携えながら、見事に浮遊感を出すトラックで勝負を仕掛けてくるハウスチューン。 そこまでどっぷりどっぷりしていないけれども、いい感じにトリップできるような味付けです。

6. ANGER (ANGRY VERSION)

REMIXED BY NORMAN COOK

再び登板のNORMAN COOK。今作は、4つ打ちビートをかまして、より一層怒りを表現?心地よいグルーヴを投入し、リミックスらしさを出してきたね。 でも、がっつり変えていないので、聴きやすいです。

7. SOUFFLES H (MONDO MIX)

REMIXED BY MASTERS AT WORK

こちらはMASTER AT WORKによるリミックス。4つ打ちビートを投入し、ちょっとディープな色を見せる仕上がり。 サックスがフィーチャーされては、アグレッシヴでファンクな音を届ける。全体的には、軽やかなハウステイストで届け。

Live Album『The European Expedition』● ’95/7/5 (’04/9/22) release

Mondo Grosso、世界を股にかける。ということで、ヨーロッパツアーの中からの熱狂ライブをパッケージ。 躍動感たっぷりで、生ならではの音で大盛り上がりだね。基本は「MOND GROSSO」や「MARBLE」「INVISIBLE MAN」などらかの選曲。 ジャズやファンクをベースに、クラブというハコをにぎわす音をぶっ放してきます。大沢伸一自身もベースを弾きまくっているし、B-BRANDJが熱いラップでオーディエンスを奮い立たせる。 Monday満ちるもゲストヴォーカルとして参加し、勢いあふれるヴォーカルで熱唱。その他のミュージシャン達も、アグレッシヴなパフォーマンスで楽しませてくれます。 やっぱり、ライブという生の空間を楽しんでいる様子がダイレクトに伝わってくるんだよね。濃厚な時間が流れています。 再発バージョンは、CDと映像集をパッケージした2 in 1仕様。映像もDVD.化されたことで、よりお手軽に見ることができますね。オーディエンスも体を揺らして楽しんでいる様子がわかります。

紹介を受けてスタートのM-1。なんかお経みたいな音が流れているね。その後は小粋なジャズサウンドが会場に流れる。うん、かっこいいね。そこに熱くほとばしるサックスの音が勢い良く迫ってきます。 ファンキーグルーヴに身を委ねるようにM-2。弾むドラムに乗るように、サックスやフルートがいい感じに暴れています。 まずはラップでスタートのM-3。ジャズな感じで小粋に聞かせるサウンドがカッコいい。2本のサックスが重なると、かっこよさが増すね。 Monday満ちるを迎えてのM-4。ラップvsヴォーカルの激しいバトルが聞きどころだね。キーボードの音がメロウです。 サンバホイッスルが入って始まるM-5。本編はMonday満ちるの艶やかなヴォーカルと、フルート、サックスが絡み合うアグレッシヴナンバーです。間奏では、パーカッションとドラムの熱いプレイで濃厚。

フルートの音色がスリリングなM-6。ジャミングしているサウンドにグルーヴを乗せて、熱い演奏を届けるステージ。渋いです。 軽快グルーヴに乗せてラップとヴォーカルが広がるM-7。体が自然とリズムに乗ります。クールな演奏に惹かれますね。中盤でコールアンドレスポンス。これは大盛り上がりだ。濃厚な8分超え。 って秒針アンコールが沸き起こるM-8。フルートの音が独自の空間を作るMondo Grosso。ギターがかき鳴っては、ファンキーグルーヴを投入してきました。とにかく後半に行くにつれて、盛り上がって燃え上がる。ラストのフルートの音も、かなりキレッキレです。とっても聞き応えのある14分のパフォーマンス。 再びアンコールのM-9。何はともあれ、観客が盛り上がっているね。歌が始まると、ファンキーなサウンドをグルーヴに乗せて。ラップも熱いし、Monday満ちるのヴォーカルも軽やかに。 そして、最後の最後まで大盛り上がりのパフォーマンス。とっても濃厚かつクールな時間を楽しませてくれました。

再発盤[DISC 2:DVD]

こちらを参照→☆☆☆

Remix Album『DIGGIN' INTO THE REEL』● ’96/4/3 release

2枚目となるフルアルバム「Born To Free」のリミックスアルバムが登場。元々クラブよりのアプローチで音を届けてくれたMONDO GROSSOの楽曲を、 藤原ヒロシはじめ様々なミュージシャン/DJたちが、よりグルーヴィーに仕上げたトラックを、とくと堪能あれ。 さらには、ここにも新曲を投入して、MONDO GROSSO、大沢伸一の飽くなき挑戦を垣間見ることができます。 派手さというよりかは、よりディープに、よりグルーヴィーに仕上げている感じかな。違った角度からMONDO GROSSOを味わうことのできる作品です。

1. DO YOU SEE WHAT I SEE (Deep Zone Mix)

Remix and Additional Production by Mike Delgado and Matthias Heibronn for Deep Zone Production

オリジナルがとってもグルーヴィーでメロウなミディアムチューンだったのに対して、なんと4つ打ちハウスミックスに仕上げて、大変身のトラック。 これは天晴れだね。7分半、じっくりと。ベースもラインを辿っては、うねりをあげる。そして、ヴォーカルもより軽やかになった感じで聞こえます。なかなかのミックスだね。

2. LE MANEGE (The Beatnuts Remix)

Remix Production by The Beatnuts

The Beatnutsによるリミックス。ブレイクビーツを淡々と鳴らしては、よりいっそうアングラ感が出てきたね。

3. GIVE ME A REASON (Allstar Remix)

Remix Produced by Allstar

Allstarによるリミックスは、どこかしらブラック要素、HIP-HOPな雰囲気を漂わせるリミックス。 オリジナルの持つメロウな部分はヴォーカルに集約。その他のトラック面は、結構ドープに攻めているような感じだな。

4. SLOW IT DOWN (Original Album Mix)

Written by S. OSAWA, JHELISA, PETE SMITH

メロウなグルーヴをお届けするミディアムチューン。スローペースでも、ほっこりしていて、かつ濃厚に。 MONDO GROSSOのすべてを凝縮するかのように、クールな展開にうっとり。心地よいグルーヴに身を寄せて揺れますね。

5. SLOW IT DOWN (Beatminerz Remix)

Remix by “Da Beatminerz”

M-4のオリジナルを、ちょいとディープに、ちょっとダークに仕上げたリミックス。淡々としたブレイクビークが若干怖い。 でもって、今回は新たにラップも追加して、攻めの姿勢も感じる仕上がりだ。

6. DO YOU SEE WHAT I SEE (Diamond D Remix)

Remixed by Diamond D and KID 158 for Diggin’ In The Crates Productions

こちらはグルーヴメインのミディアムテンポリミックス。 アナログノイズを散りばめては、ちょっとレトロなテイストも出してきた。でも、オリジナルとも引けを取らないくらいにかっこいいね。

7. FAMILY (Hiroshi Fujiwara Remix)

Remixed by Hiroshi Fujiwara

渋谷のファッション界を牛耳る?プロデューサの藤原ヒロシがリミックス。えっ、これリミックスされているの?ホーンの音は前に出てきたけれども。感想はそれだけ。 藤原ヒロシじゃなくてもねぇ、と思ってしまうくらい。大胆な変身を期待していたけれども、ちょっと肩透かしを食らった感じかな。約9分のロングランです。

3rd Album『CLOSER』● ’97/8/21 (’04/9/22) release

大沢伸一率いるMONDO GROSSOのオリジナルアルバムも、数えて3枚目。 独自のグルーヴを放出し、クラブ仕様に昇華させては、とことん追及した音を奏でる全13曲。3人の女性ヴォーカルをフィーチャーし、 華麗なるアーバンシティのナイトライフを演出。とにかくムードたっぷりに、聞いていて心地よさが出てくる一品。 両A面シングル「EVERYDAY LIFE/THINGS KEEP CHANGIN'」や、Neil Sedakaのカバー「Laughter In the Rain」を筆頭に、 大沢伸一のやりたいことがとことん音に表れている1枚。時代を先取りしすぎたせいか、R&Bをいち早く取り入れたけれども、あまりに本場に近い音づくりが、 逆に世間一般に浸透しなかったのかなぁ。玄人向けなので、かっこいいのはいいんだけれど、職人だからでしょうか、楽曲に濃さが表れています。 ジャケットからしてブラックモードをプンプンと放出していますね。オリジナル作としては、ひとまずここでお休み。この後、大沢伸一はbirdを育てます。

1. Closer

(Shinichi Osawa, Hajime Yoshizawa & Monday Michiru)

いいねぇ、ド頭からストリングスが鋭く入ってきては、ムードを出してきます。その後はR&Bベースのビートでゆったり時くりと聞かせてくれるミディアムスローチューン。 ヴォーカルも、本場色で届けてくれる。分厚いコーラスも手伝って、盛り上がってくるタイトルチューンです。最後はナレーションが流れるという、かっこいい締め方です。

2. Things Keep Changin’

(Shinichi Osawa & Monday Michiru)

MONDO GROSSO、両A面シングルをドロップ。どっぷりビートでじっくりヴォーカルが交差するR&Bチューン。ホーンセクションが所々でポイントとなる構成。 全体的には、地に足をつけて、どっしりとしたトラックを届けるナンバー。ヴォーカル&コーラスも軽やかに舞います。いいねぇ、アーバンな薫りがクール。

3. Laughter In the Rain

(Neil Sedaka)

クールなブレイクビーツとグルーヴを投入。MONDO GROSSO、「Family」に続き、再びカバーチューンをシングルでドロップ。 今作はNeil Sedakaのチューンを、R&Bにして、ガッツリと聴かせてくれます。 さらに途中ではセクシーなサックスも登場。クールかつセクシーに、グルーヴを感じさせるアーバンでアダルトなナンバーです。

4. Untitled

(Untitled)

インストチューンは無題。クールなビートをゆったりと聴かせてくれる。 プログラミングの心地よさに酔いしれながらも、時折入ってくるアコーディオンのような音が、オシャレ度をアップさせる。

5. I Can’t Go For That

(Daryl Hall, John Oates & Sara Allen)

プログラミングビートにサンプリングSE、そしてヴォーカル&コーラスが幾度となく変化を見せるミディアムグルーヴチューンに仕上がった カバーナンバー。まさかHall&Oatesの楽曲を、こんなにブラック要素たっぷりに仕上げてくるとはね。 メロディラインは直球ポップスなんだけれども、アレンジを施して、グッとアーバンなR&Bで、本当にかっこいいです。

6. 100% Woman Overtime

(Shinichi Osawa & Monday Michiru)

ベースの音やギターの音が前面に出たアレンジがいいね。 クールな打ち込みR&Bチューンなんだけれども、ヴォーカル&コーラスも曲に浸透しては、心地よいグルーヴを届けてくる。

7. Shoulda Been Lovin’ You

(Shinichi Osawa & Stephanie Cooke)

ホーンからしてアーバンポップな音を醸し出しては、クールなグルーヴを撃ち放つミディアムチューン。 とても心地よいトラックで、うっとり。そこにメロウなヴォーカル&コーラスが加わって、大人の世界へ誘ってくれます。

8. Until The Day

(Shinichi Osawa & Stephanie Cooke)

メロウなミディアムスローのR&Bチューン。 ヴォーカルも抑えめで、じっくりと聴かせてくれる。時代を先取りするかのように、日本にこういう音を届けてくれることがすごいね。うっとりとさせてくれます。

9. 89.5℃

(Shinichi Osawa)

インストチューン。ステレオサウンドを駆使して、左右、そして両方向から音を響かせるトラック。基本的にはビートメインの打ち込みトラック。

10. Everyday Life

(Shinichi Osawa & Monday Michiru)

MONDO GROSSSOの両A面シングル。こちらは、シンセがポップに弾む軽やかグルーヴチューン。伸びやかなヴォーカルと、プログラミングビートの相性も抜群な、 アーバンポップなR&Bに仕上がっております。サビパートの心地よさがいいね。

11. First Time

(Shinichi Osawa & Monday Michiru)

ど直球R&Bチューン。グルーヴ重視の低音効きまくりトラックで、心地よい世界へ連れて行ってくれるナンバーです。 どこかしら、ヴォーカルにセクシーな感じが漂っているね。まぁ、そういう世界がぴったりなトラックです。

12. Just For Tonight

(Shinichi Osawa & Stephanie Cooke)

どっぷりグルーヴに軽やかパーカッションを味付けて、 伸びやかなヴォーカルと濃厚コーラスも手伝って、ゴージャスなアーバンソウルを聴かせてくれるミディアムスローチューン。 クールだけれども、ヴォーカルは熱を帯びていてかっこいいね。

13. Outro...Murphy Said

(Shinichi Osawa)

エンディングを飾るアウトロのインストチューン。 クールかつメロウなグルーヴトラックで、これまでの熱を冷ますかのような、落ち着いた印象でF.O.していきます。

Remix Album『The Man From Sakura Hills』● '98/3/21 release

MONDO GROSSOのリミックスアルバムは、アルバム「Closer」から、6曲をチョイス。ムードたっぷりで、アーバンな夜を演出していたアルバムを、6組のリミキサーがお料理。 どちらかというと、ディスコ/サンバなオーガニックなテイストや、ディープでどっぷりなトラックという、両極端なサウンドで楽しませる。 ただ、やっぱり6曲だけというのはなんだかもったいない気がするな。もっともっと、様々なサウンドで楽しませて欲しいと思わせるアルバムです。

1. Laughter In The Rain (Sakura Hills Disco 3000 Remix) - edit

Remixed by Sakura Hills Disco 3000

ミックス名通りに、ディスコライクな軽快ビートで聞かせてくれるリミックスチューン。 ここちよい軽やかさが、とっても気持ちよい。ベースのグルーヴは、体を揺らしますね。後半のブラスもなかなか。6分半の空間です。

2. I Can’t Go For That (Freedom Jazz Samba Mix) - edit

Remixed by Sakura Hills & Yoshihiro Okino from Kyoto Jazz Massive

サンバビートで始まるも、しばらくはまったりまったり。そしてストリングスが優雅に響いて、 心地よい世界を作り出す。歌が始まると、ビートとストリングス、そしてヴォーカルの三位一体に夢見心地にさせてくれます。 随分と丁寧で、おしゃれな仕上がりのリミックスです。

3. Things Keep Changin’ (No I.D.’s Use Your Common Sense Mix)

Remixed by No I.D.

アナログノイズをちりばめて、クールでディープに聞かせてくれるリミックスチューン。 アングラ感たっぷりで、アルバム「Closer」の世界を見事に集約したような、パワーアップさせたようなトラックでかっこいいね。

4. Everyday Life (Everyday Dreaming Mix)

Remixed by GOTA Dashiki for Respect Productions

ドラムンベースのようなディープでクールなビートを携えて進行。 コーラスが入って明るくなったり、それでもアングラ感もあって、うまく結びついています。さすがGo Hotoda。

5. First Time (After Hours Organic High Mix)

Remixed by Monday Michiru

まさかのMonday満ちるがリミックスを担当。ミックス名通りに、オーガニックな風を感じさせる、ボッサテイストのリミックスチューン。 優しく体を委ねるように。途中でうっとりさせてくれるキーボードは、島健によるもの。さすがですね。Monday満ちる自身のコーラスも心地よく。

6. Closer (The Roots Remix)

Produced by The Roots, Richard Nicjols, Kenyatta Saunders, Melvin Lewis, Scott Storch, Dave Ivory and Everybody else in their Mother or not I

The Rootsによる演奏でクールに聞かせてくれるリミックス。生音ベースのサウンドが、 オリジナルの楽曲を際立たせるように、じっくりと染み渡ってくる。あまりにも心地よすぎて、えっ、これだけ?て思って終わってしまった。う~ん、もっと聴きたくなりますね。

4th Album『MG4』● '00/7/26 release

大沢伸一のメインプロジェクト、MONDO GROSSOが再始動。レコード会社も移籍しての待望のオリジナルアルバムは「MG4」。 何が豪華って、すべてが豪華。世界のいろいろな場所で出会ったアーティスト達とのコラボレートで、ここまで濃密な作品が出来上がったわけだ。 とっても熱を感じさせるラテン/サンバ/ブラジリアンテイストなトラックをベースに、ソウルフルでグルーヴィーなトラックの詰まった全15曲。 ゲストヴォーカルも大変豪華。元Groove CeoryのAmel Larrieux、元BRAND NEW HEAVIESのN'dea Davenport、日本からはMonday満ちるも参加し、MONDO GROSSOを盛り上げる。 また、島健やJazztronikの野崎良太も演奏面で参加しています。どこまでもアグレッシヴな色で飾り立てる大沢伸一の業が光る名盤です。 初回盤は限定デジパック仕様。さらに、birdを迎えた大ヒットナンバー「Life」は、日本版のみのボーナストラックなんです。

1. MG2SS

(Shinichi Osawa)

アルバムのオープニングを飾るのは、今回のMONDO GROSSOのアルバムの核となるサウンド、 2STEPをフィーチャーして、なおかつおしゃれで大胆な展開を聞かせる。ストリングスも麗しの音を響かせ、スクラッチも入ったりと、クラブ仕様でもあり、かっこいいんだな。 ボコスカビートとの絡みも絶大なオープニングチューンです。

2. into the wind

(Shinichi Osawa)

インタルード。島健のピアノがムードを出して、うっとりとした気分にさせてくれます。そして、次のトラックへと流れる。

3. BUTTERFLY

(Monday Michiru & Shinichi Osawa)

移籍第2弾シングルは、これぞMONDO GROSSOなダンストラック。2STEPで力強いビートを伴いながらも、軽やかに仕上げてきました。 Monday満ちるをヴォーカルに迎えて、さらに広がってゆくように、飛び立ってゆくように。ストリングスが優雅に響き渡ったり、 滑らかな島健のピアノが躍ったり。やはり、とても作りこまれた1曲ですよね。とにかくおしゃれな空気が漂います。

ちなみに、アルバムではアウトロを1分ほどカットしたエディットバージョンで収録。

4. SHOW ME YOUR LOVE

(N'dea Davenport & Shinichi Osawa)

滑らかでおしゃれな2STEPを聞かせてくれるダンスナンバー。ヴォーカルにN'dea Davenportを迎えて、クールに展開。リズムトラックをベースに、軽やかな感じ。 途中で添えるように聞かせてくれるホーンの味もいいね。

5. into the sound

インタルード。どこかを彷徨い、歩くように。

6. LIFE feat. bird

(bird, Shinichi Osawa & Yoshito Tanaka)

MONDO GROSSOが再始動。レコード会社を移籍して最初に放ったシングルナンバーは、 ヴォーカルに大沢伸一の愛弟子birdを迎えたリゾートサウンドたっぷりのサンバなポップチューン。 バックヴォーカルもMonday満ちるだし、ギターは田中義人だし、なにげにとことん豪華な1曲。 ブラジリアンな面とクラブ要素をうまく融合させたMONDO GROSSOのアンセムがここに誕生。CM効果もあり、夏にぴったりなナンバーになったね。

オリジナルのメイントラックは、イントロが2分あるんだけれども、8cmのeditはイントロが1分、アルバムではイントロが30秒となっています。

7. MG4BB

(Shinichi Osawa & Yoshito Tanaka)

ジャジーな音にボコスカビートがからまる。 そこにスキャットも入ってきては、ピアノが軽やかに舞う。おっしゃれなサンバトラックに大変身。ラテンの風を感じさせるね。

8. CENARIO

(Calso Viafora & Shinichi Osawa)

麗しき島健のピアノとともに広がるバラードナンバー。ストリングスも美しく広がっては、サウダージな1曲に仕上がっています。男性ヴォーカルも哀愁を漂わせ。 途中からはビートが入ってきては、ちょっと強いサウンドへ変身。さらにラップも入ってきては、ちょっと熱くなる。

9. into the seawind

(Shinichi Osawa)

サンバのリズムが遠くからこっちへやってくるインタルード。静かながらに、激しさを出してくる。その流れで次曲へ。

10. SAMBA DO GATO

(Tania maria & Shinichi Osawa)

サンバと2STEPのいいとこ取りなアップテンポナンバー。軽快ながらに熱を放出。ヴォーカルからも勢いが感じられるね。 スキャットに変わると、もう、リズムに乗りまくり。ラテンの勢いが突出している。

11. NOW YOU KNOW BETTER

(Amel Larrieux, Shinichi Osawa & Yoshito Tanaka)

田中義人のギターが切なく響き渡るミディアムテンポのナンバー。ヴォーカルにはAmel Larrieuxを迎えて、さらにじっくりとした歌声を聞かせてくれます。 それでいて、伸びやかに。曲の持つ色に染まってムードを出してきますよ。なんだか、うっとりとしちゃうな。アダルトフレーバーたっぷりなバラードです。

シングルでカットされた際には、新たにミックスが施されました。初めから結構低音を効かせては、どっしりと構えてきましたね。

12. STAR SUITE I. New Star

(Monday Michiru & Shinichi Osawa)

夜中、はたまた夜明けのような雰囲気を醸し出すトラックからスタート。 アンビエントなサウンドをバックに、Monday満ちるが語ります。最後の最後で、タンバリンが鳴り響いては、サンバテイストも放出。

13. STAR SUITE II. Fading Star

(Monday Michiru & Shinichi Osawa)

続けて、ストレートな2STEPトラックで、軽やかに決めるダンスナンバー。同じくMonday満ちるが語るように声を届けてくれる。 ホーンも入ってきては、ムードも出ている。中盤では、スィングジャズに大変身。スタイリッシュな流れで、かっこいいんだ。

14. STAR SUITE III. North Star

(Monday Michiru & Shinichi Osawa & Ryota Nozaki)

まったりミディアムテンポのグルーヴィーなトラック。Monday満ちるのヴォーカルのほか、ゴージャスなコーラス隊が盛り上げてくる。 Jazztronikの野崎良太もピアノで参加したりと、クライマックスな1曲に仕上がっています。

15. 1974 -WAY HOME-

(Shinichi Osawa)

アルバムの締めナンバーは、安らぎを与えてくれるようなミディアムスローチューン。 うっとりなピアノはここでもJazztronikの野崎良太が大活躍。確かに、夕暮れの中を、家に変えるような哀愁漂うメロディとサウンド。しっとりと、そしてちょっとはかなさも。

Best Album『MONDO GROSSO best』● ’00/8/23 release

MONDO GROSSO初となるベストアルバムは、FOR LIFEに残した良質のナンバーから、代表曲をコンパイル。 デビュー直後はアーバンソウルやアシッドジャズなどのアプローチを仕掛けてきたけれども、 次第にグルーヴ溢れるR&Bよりへとシフトを変えて、よりいっそうフロアライクな楽曲で楽しませてくれました。 作り込まれている楽曲の数々に、身を委ねては、心地よいグルーヴに呑み込まれて行きます。 特段とヒットしたという楽曲があるわけではないんですが、やっぱりこの時期、時代の先を行くサウンドをいち早く取り入れているところに注目すべきだよね。濃厚な時間を楽しませてくれる全13曲。 ただ、ジャケットが簡素過ぎるのは、レコード会社主導の非公認的な部分の関係でしょうか。とにかくセンスないね。

Best Album『MONDO GROSSO best remixes』● ’00/10/18 release

MONDO GROSSOのベスト盤第2弾は、これまで発表してきたリミックスナンバーを厳選しての収録。 表とは一味違った色を持つ、まさしく裏ベスト的な1枚。これほどまでフロアライクなトラックで楽しませてくれるとはね。 Norman Cook、Master At Work、藤原ヒロシなどなど、多彩な面々が、あの手この手を使ってMONDO GROSSOをお料理。 よりいっそう、ディープでドープななおかつヒップでポップなトラックに味付けたナンバーを堪能できる1枚です。

Remix Album『MG4R』● '01/7/25 release

MONDO GROSSOのレコード会社移籍第1弾アルバム「MG4」をリミックスしたアルバムが登場。アルバムの曲はもちろんのこと、最新シングルナンバー「DON'T LET GO」もリミックスして収録。 最新サウンドがぎっしりと詰まっています。 ラテンやサンバで情熱的だったトラックを、ハウスや4つ打ちのクラブテイスト溢れるミックスに生まれ変わらせるなど、もう、世界のトレンドを先行くリミキサーたちが、素晴らしいお仕事で驚かせてくれます。 ガラリと変わるものもあれば、ラストを飾る「1974 -WAY HOME-」の美しい彩を聞かせてくれるサウンドなど、リミックスならではの楽しさがありますね。 オリジナル盤「MG4」と合わせて楽しみたい1枚です。

1. DON'T LET GO (OSJ Club Mix)

Remixed by SHINICHI OSAWA for Osawa Japan

MONDO GROSSO最新シングルナンバーを、大沢伸一自らがリミックス。 オリジナルは、ギターかき鳴る2STEPナンバーだったけれども、こちらは少々、味のあるエレクトロナンバーに仕上がっております。ピコピコした音を添えて、深いビートが入ってきては、 4つ打ち炸裂で腰を打ってきます。フロア対応型トラックです。

2. MG4BB (Wideboys 2 by 2)

Remixed by WIDEBOYS for Garage Jams Label

小粋な2STEPのビートに委ねて、サンバのような軽やかさを表現。スキャットも小刻みに入ってきては、さらに軽くなるね。 オリジナルテイクの持つおしゃれ要素は相変わらず。

3. LIFE (Vida Soalheira)

Arranged and additional production by THOMAS NAIM Lyrics by JOYCE

ちょっとボッサに近い演奏で、サウダージな雰囲気を出すトラック。 リミックスというよりかは、リアレンジかな。JOYCEの滑らかなヴォーカルが熱を冷ますかのような、クールなラテンを聞かせる。間奏でのサックスが、大人っぽく。 オリジナルの大サビ部分がないので、別曲のような雰囲気でしたね。

4. LIFE feat. FACE (Smith & Mighty Remix)

Remixed by SMITH & MIGHTY

妖しい雰囲気を漂わせるリミックス。デジタル音を漂わせては、FACEのヴォーカルもディストーションがかかって浮遊感たっぷりに。 どちらかといえば、ダブに近いかな。こちらもオリジナルテイクから結構かけ離れてしまった感じで。

5. SAMBA DO GATO (Hybrid Beats Remix)

Remixed by JAZZTRONIK

Jazztronikによるリミックスは、リズムが楽しく踊るアグレッシヴなトラック。 なるほど、ハイブリッドなビートだね。さらにはホイッスルも吹き荒れて、サンバモード炸裂。歌が入ると、結構クールなダンスナンバーに。

6. MG2SS (DJ Zinc Remix)

Remixed and additional production by DJ ZINC for Bing Beats / True Playaz

なんだか恐ろしいものが押し寄せてくるようなビートが入ってきては、 その後、グツグツとアングラ感たっぷりに聞かせるリミックス。ピコピコ音が入ってきては、もう異空間に放り出された気分だね。

7. CENRIO (Da Lata Remix)

Remixed and Additional production by DA LATA for F&G management

DA LATAによるリミックス。なんだかアシッドジャズのようなクールな雰囲気を放出してきましたね。 意外にあっさりした感じなんだけれども、かっこいい仕上がりだね。

8. NOW YOU KNOW BETTER (Ananda Project Remix)

Remixed and additional production by CHRIS BRANN for Wamdue Music Production

いきなり男性ヴォーカルが登場したから、驚いた。で、本編は高速ラテンモードで、もう大フィーバーな感じ。 オリジナルの、あのしっとりじっくりと聞かせてくれたナンバーが激変。さらにびっくり。Amel Larrieuxのヴォーカルも、若干、伸びが強調されたようだね。

9. STAR SUITE (Shelter Album Mix)

Remixed by BLAZE

BLAZEによるリミックス。いかにもクラブなノリで聞かせるダンサブルなトラック。 リズミカルで心も体も踊る。そのバックで鳴り響くフルートに耳が行くね。

10. 1974 -WAY HOME- (Finding My Way Home)

Arranged by E. LURIE

打ち込みを排除し、生音で聞かせる。ゴージャスなアレンジにノックアウトで感涙。 優しいフルートの音色とストリングスの繊細な音色に涙ですよ。

5th Album『NEXT WAVE』● '03/6/25 release

大沢伸一のプロジェクト、MONDO GROSSOが帰ってきました。アルバムは、前作「MG4」以来、約3年ぶりとなる通算5作目。 今作も、前作の熱いブラジリアン/ラテンサウンドを引き継ぐかのような熱気がありながらも、よりいっそう深く、4つ打ちハウスサウンドを堪能させてくれる曲が勢ぞろい。 「BLAZE IT UP」がオープニングを飾り、熱を作り上げる。シングルにもなった「EVERYTHING NEEDS LOVE」や「SHININ'」など、 キャッチーな要素たっぷりな曲もありながら、聞いていて自然に体が動くような4つ打ちトラックでノックアウトしてくるんだ。 ラストを飾るにふさわしい「光」からは、MONDO GROSSO大沢伸一のとてつもない力を感じる。 BoA、Kj、UA、海外からはKELISなどのヴォーカリストの存在も大きいし、何よりもクラブがよりいっそう身近になったことも、受け入れられたことが大きいのかな。 MONDO GROSSOの次なる波がドンドンと押し寄せてくるダンストラックのオンパレード。とにかくこの波に乗って、踊れ。初回盤は特殊パッケージ仕様となっております。

1. BLAZE IT UP

(Shinichi Osawa) Vocals by Blu Lyrics co-written by Robert Hamilton & Y.O.

MONDO GROSSO再始動。 シングル「DON'T LET GO」以来となるナンバーは、This is MONDO GROSSO。これぞ、大沢伸一なブラジリアン/ラテンハウスでノックアウト。 4つ打ちのビートに乗せて、ギターが情熱的にかき鳴ります。そして、手拍子も入ってきては、さらに熱く燃え上がる。 Blu Jonesのヴォーカルも軽やかで熱を帯びていて、かっこいいぞ。2002年のFIFAワールドカップ公式アルバムに、日本から唯一の参加トラックでもあります。

2. MOTORMOUTH

(Lori Fine, Shinichi Osawa) Vocals by LORI FINE (COLDFEET)

ウネウネするエレクトロビートを聞かせるナンバー。ヴォーカルにCOLDFEETのLori Fineを迎えて、おしゃれなダンスナンバーを繰り広げる。 トラックも、フィルターハウスのような展開で、時に軽やかに、時にアグレッシヴに、時にディープにビートが響き渡る。

3. WAITIN' FOR T

(saigenji, Shinichi Osawa) Vocals by saigenji

いきなりのスキャットで驚かされるよね。そして、この声の持ち主がsaigenjiですよ。 ヴォーカルサンプリングのようにお料理しては、ちょっと俗っぽい雰囲気の展開で。上がって下がって、低温が心地よさを生み出すトラック。おしゃれ要素もあって、かっこいいね。 とにかくsaigenjiのスキャット天国です。

4. Intermezzo Cosmo

(Shinichi Osawa)

壮大に広がるサウンドが期待を膨らますインタルード。MONDO GROSSOの更なる世界へと導いてくれるような1分のトラックです。

5. EVERYTHING NEEDS LOVE

(Shinichi Osawa) Vocals by BoA Strings arranged by Shinochi Osawa & Tatsuya Murayama Lyrics co-written by Y. O. & Robert Hamilton

まさかのコラボレーション実現に驚きだ。MONDO GROSSOがBoAとタッグを組んで、シングルを発表。 ピアノの繊細な音とストリングスが鮮やかに絡み合いながらも、攻めのハウストラックを聞かせるナンバー。 MONDO GROSSOの十八番に、BoAのヴォーカルが加わって、素敵な化学反応を示す。ポップな仕上がりに聞きやすいハウス。入門編にもってこいな1曲だね。 4つ打ち万歳な展開で、楽しいです。

6. Intermezzo Earth

(Shinichi Osawa)

母なる大地の息吹を感じさせるようなインタルード。エレクトロサウンドとアンビエントサウンドを掛け合わせたような心地よさも。

7. FIGHT FOR YOUR RIGHT

(Beastie Boys, R. Rubin) Vocals by KELIS

エッジの効いたギターの音で、いきなり度肝を抜かれたね。歌姫KELISを迎えて、アグレッシヴなアレンジで聞かせるBeastie Boysのカバーチューン。 4つ打ちビートは控え目で、ギターとヴォーカルが前面に出ている分、あっさり聞こえる感じ。オリジナルのような熱気は伝わってくるけれども、もう少しスパイスが欲しかった。

8. DANCEFLOOR COMBAT

(Armand Van Herden, Shinichi Osawa) Vocals by ARMAND VAN HELDEN

前曲から流れるように入ってきた。そして、4つ打ちビートをぶつけてくるんだ。 まさかのArmand Van HerdenとMONDO GROSSOのコラボ。とにかくダンスフロアが盛り上がること間違いなしのトラックで、 熱くなる。ピコピコSEとパンチの効いたビートが駆け抜けてゆく。

9. GRACEFUL WAYS

(Anis, Rie Eto, Shinichi Osawa) Vocals by ANIS (MONORAL)

ほわっとしたオープニングから、夢見心地にさせるようなミディアムスローのグルーヴチューン。 MONORALのANISをヴォーカルに迎えて、よりディープな世界へ連れて行ってくれる。深く深く、どっぷりと。なんだか、このアルバムの中では異色のような感じ。

10. NEXT WAVE

(Towa Tei, Shinichi Osawa) Co-produced by TOWA TEI

テイ・トウワを迎えてのアルバムのタイトルチューン。 軽めの打ち込みトラックは、やはりテイ・トウワならではだね。そこから押し寄せてくる深い音に呑みこまれていくように。 ガラッと雰囲気が変わり、力強くなった。4つ打ちビートがたくましいね。途中の切り刻みには驚かされた。

11. TORNADO

(Harry Romero, Shinichi Osawa) Co-produced by HARRY ROMERO

HARRY ROMEROを迎えてのダンストラック。 次第にビートを強めていくハードなハウスチューン。そこに妖しさを展開しつつ、突き上げてくる。後半は、ダイナミックに駆け抜けていった。

12. Intermezzo Sun

(Shinichi Osawa)

太陽が昇るような、はたまた太陽が沈むような。向こうに見えるは壮大な地平線。淡々と音を聞かせるインタルード。

13. SHININ'

(Kj, Shinichi Osawa) Vocals by Kj

まさか、こういうタッグが実現するとは。BoAに続いて、MONDO GROSSOがゲストヴォーカルに迎えたのは、Dragon AshのKj。 ミクスチャーロックとはまったく違った、メロウなヴォーカルで魅了してくれます。宇宙を飛び交うような、爽やか4つ打ちトラックが、光を差すように輝く。かきなるギターも効果的に。 歌詞は英語詞だとサウンドと一体化するように。日本語訳を見ると、なんだか堅苦しいね。アルバムでは、1分程短いエディットバージョン。

14.

(UA, Shinichi Osawa) vocals by UA Strings arranged by Shinichi Osawa & Tatsuya Murayama

アルバムの締めを飾るナンバーは、壮大だ。ゲストヴォーカルになんと、UAを迎えたダイナミックかつ繊細なナンバーを聞かせてくれます。 ここでも大沢伸一の業が光るね。1番のメロディパートは、深い音でどこか妖しさを生み出す。 そして、ためからの一気に解放。サビではトランシーなハードハウスで、ビートを畳み掛けてくる。 添えられているストリングスも、より曲の持つ力強さと繊細さを結びつける。本当にかっこいいね。まさに光が差すような1曲。

シングルミックスは、オリジナルより20秒短いエディット。

Remix Album『HENSHIN』● '03/12/3 release

大沢伸一率いるMONDO GROSSOが、久々にはなったオリジナルアルバム「NEXT WAVE」を、大胆にリミックスしたのが、このタイトルそのままの作品「HENSHIN」。 9曲と収録曲数は少ないながらに、オリジナルのトラックを大胆に変身させ、もう楽しませてくれるんですよ。 リミキサーも豪華だしね。CORNELIUSやBOB SINCLAR、JUNIOR JACK、さらには大沢伸一自身もリミックスを担当。 国内外のミュージシャン達が仕上げる業に感嘆。さらには新曲も収録。特に、「SHAKE YA BODY」をよくよく聞くと、birdを迎えた大ヒットナンバー「LIFE」じゃないですか。 ちょっと、ほくそ笑んだりしてしまいますね。新曲、そしてリミックス。MONDO GROSSOの次なる波が大きく変身した作品だ。 さらには、このアルバム、DVDの付いた2枚組み仕様でのリリース。 「NEXT WAVE」に収録されていたシングルナンバー4曲とアルバム収録曲のPV、さらにはオリジナルPVをリミックスして収録すると言う試みで楽しませる。 そりゃ、楽曲とリンクするかのようなハードなビートと映像が見事にマッチしては、大きく盛り上がるし。映像美にも惹かれるんだよね。「EVERYTHING NEEDS LOVE」なんかは、特に美しいよね。 何はともあれ、この作品、限定生産ということで注意。MONDO GROSSOファン以外にも、クラブ好きの人にはたまらない1枚なんじゃないでしょうか。

1. FIRE & ICE

(Shinichi Osawa, Leonie Laws) Vocals by LEONIE LAWS (BREAKBEAT ERA) Produced, performed & arranged by Shinichi Osawa

今作アルバムに収録された新曲。ベースの重たさがずっしりと伝わってくる始まり。歌が入ってくると、ウネウネピコピコ、いろんな音が入り混じり。 グツグツと煮込んだようなナンバーですね。ブーンブーンと、音が入ってきたりして、耳障りに感じたりも。燃え上がるような勢いと、クールな雰囲気が伝わってくるナンバー。

2. FIGHT FOR YOUR RIGHT BORIS DLUGOSCH & MICHI LANGE REMIX

Remixed and additional production by Boris Dlugosch & Michi Lange for Elusive Production, Hamburg

パンチの効いた4つ打ちビートを巧みに操り、アグレッシヴな雰囲気を色濃く出すリミックスチューン。 ギターの音を取り払っては、とにかくビートを前面に押し出した。完全クラブ/フロア対応の踊るトラックに変身。スタイリッシュな濃さで聞かせてくれました。

3. EVERYTHING NEEDS LOVE CORNELIUS REMIX

Remixed by Cornelius

BoAを迎えたシングルナンバーを、なんとコーネリアスがリミックス。これまた、小山田圭吾特有の瑞々しさを含んだ、エレクトロなトラックですね。 心地よいギターの音を加えて、優しさを滲み出す。まったりした中の展開から、力強さを出して、さらには昇天していくように。緻密な作りで楽しませてくれました。

4. BLZ BOB SINCLAR REMIX

Remixed by Bob Sinclar for yellow Productions

深いビートと軽やかにかき鳴るビートが絡み合うBob Sinclarによるリミックス。 オリジナルよりもあっさりとした雰囲気なのは、冒頭のみ。そこからは、上品な味付けで、4つ打ちハウスを聞かせてくれます。

5. SHAKE YA BODY

(Shinichi Osawa) Produced, performed & arranged by Shinichi Osawa

グツグツ煮込んだようなエレクトロビートを聞かせてくれるナンバー。 そして、ヴォーカルのループ。さらには、ホイッスルも入ってきたりサンバビートのような音も入ってきたり。次第にお祭りモードと化す。ここまで来ると、もうMONDO GROSSOお手の物だよね。 birdを迎えた大ヒットナンバー「LIFE」もサンプリングして、かっこいいつくりで聞かせてくれます。というか、反則業だよ。

6. GRACEFUL WAYS a rocket in dub REMIX

Remixed and additional production by “a rocket in dub”

a rocket in dubによるリミックス。ちょっと軽めの始まりから、 4つ打ちビートを心地よく打ち込んできて、スタイリッシュに。ほどよい濃さが味付けのポイントだね。

7. 光 GUSGUS REMIX

Remixed and additional production by biggi veira and buckmaster for gg-music

ピコピコ4つ打ちビートと、パーカッションやスクラッチなどの様々な音をミックスさせたトラック。 なんか、面白いね。ヴォーカルはいじくっていないので聞きやすい仕上がりに。

8. EVERYTHING NEEDS LOVE JUNIOR JACK REMIX

Remixed and additional production by Vito‘Junior Jack’Lucente for HOMEWORKS/EYE INDUSTRIES

Junior Jackによるリミックス。始まりは、もう元の曲が何だったのかわからない展開で。 ディープでドープなんだ。さらに、ラップも付け足されて、不思議な世界を生み出す。 あとはもう、どっぷりどっぷりとビートが進行。オリジナルの面影はあまり無いけれども、これがリミックスというものだよね。

9. SHININ' MONDO GROSSO REMIX

Remixed and additional production by Shinichi Osawa

Kjを迎えたナンバーを、MONDO GROSSOの大沢伸一自らがリミックス。 いきなりヴォーカルサンプリングをぶつけてくるのでびっくり。なんか、DAFT PUNKの「One More Time」のような雰囲気を醸し出す。 そこから先も同じテイストで。オリジナルとはまた違った曲に仕上げてきたね。ようやくヴォーカルが入ってきたら、ハードハウスのような力強さと疾走感でノックアウト。

[DISC 2:DVD]

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Live Album『LIVE ON THE NEXT WAVE 1』● '04/4/21 release

MONDO GROSSO=大沢伸一が、アルバム「NEXT WAVE」をライブで再現したCD。やっぱり、フロアでの盛り上がりがハンパないね。 今作は、ライブ本編の前半の模様を収めたCDで、アルバム「NEXT WAVE」収録曲以外にも、moby「Porceline」などをプレイしては、 観客を興奮の渦へと落としてきました。DJとして会場を盛り上げる大沢伸一の気持ちが、会場に、フロアにダイレクトに伝わってきます。 曲の流れもスムースで、盛り上がりに拍車がかかっているね。ためからの解放で決めてきたり、聞いているだけでそのフロアにいるみたいだ。 BoAを迎えたヒット曲「Everything Needs Love」の盛り上がること盛り上がること。 今作は完全生産限定版で、ボーナスディスクが付いています。リミックスが収録されたり、ライブの模様やVJ映像をCD-EXTRAとして収録したりと、これまた豪華な仕様。 とにかく、MONDO GROSSOの世界へと導かれる作品です。 後半戦の模様は、翌月リリースの第2弾CDで。なお、CCCDでもあるレーベルゲートCDでのリリースはマイナスポイント。

DISC 1.

オープニングのM-1で歓声を浴びてスタート。 そしてM-2へ。mobyのトラックが、会場内を優雅に響き渡る。さらに、ナレーションをサンプリングして、ライブを盛り上げる。アッパーな4つ打ちビートを打ち込んで、さらに力強く攻めてくる。 その流れでM-3へ。どっしり力強いビートが会場内で渦を巻く。一回沈んでからの浮上。これでさらに盛り上がる。ラストはナレーションで、「Welcome Tokyo」と。 会場内から手拍子も沸き起こるM-4。静かな展開からの大きな弾ける流れ。会場がヒートアップします。間に聞こえてくるジャジーな雰囲気もおしゃれだね。そして、後半は畳み掛けてくるように。

「Let’s Dance」でM-5へ。バッキバキの4つ打ちビートが心を躍らせる。ナレーションもかっこいいね。 さらに勢いを増してM-6へ。ボコスカビートやノイジーな音を加えて、会場をあおる。観客も歓声を上げまくりで、盛り上がっているね。 さらにM-7で勢いを増してくる。ボコスカボコスカ、ビートが縦横無尽に駆け巡る。 M-8はサンプリングが襲いかかってくる。そして、ポップながらに力強いビートが会場を包み込む。シャカシャカビートとともに始まり、サビで一気に爆発。手拍子が温かいね。ここでライブの高揚感を感じます。

2-1. LIKE NO ONE'S LOOKING

(Shinichi Osawa) Produced, performed, arranged by Shinichi Osawa

どっぷりと濃いビートが襲いかかってくるトラック。ちょっとグツグツ煮ているような感じがするけれども、アグレッシヴな感じは伝わってくるね。 ゴツゴツとした硬さもまた、ダイナミズムを伝えるかのようだ。妖しさの出た囁きも、曲のイメージに合っているね。

2-2. DANCEFLOOR COMBAT (BREAK DA FLOOR MIX)

Remixed by Tony Senghore

4つ打ちビートで始まるクラブミックス。どっしり構えて、ノシノシと歩いてきそうだ。ただ、テンポの速さが多少の軽やかさみたいなものを感じさせる。

2-3. MOTORMOUTH (ARTIFICIAL FUNK REMIX)

Additional remix production by Rune RK and Johanners Trope

同じく、少々軽さを示すリミックストラック。ナレーションも浮遊感たっぷりと。どこかへトリップするかのようなリミックスチューン。これぞクラブの世界だね。

1. EVERYTHING NEEDS LOVE <LIVE>

Directed by Toshiya Ikeda

フロアの盛り上がりがハンパないね。大沢伸一もDJやりながら、興奮しているようにも見える。 会場にはPVも流れ、BoAの姿が映し出されていますね。とにかく熱気伝わってくるライブ映像。

2. MOTORMOUTH <VJ>

Directed by GLAMOOVE

踊る女性がキラキラきらびやかになって光っています。 セクシーに体を動かし、なんだか艶めかしさと躍動感が伝わってきますね。

Live Album『LIVE ON THE NEXT WAVE 2』● '04/5/19 release

MONDO GROSSO=大沢伸一がアルバム「NEXT WAVE」をライブで再現したCDの第2弾。つまりはライブの後半戦を収録しています。前半での盛り上がりをそのまま後半にスライド。 フロアの熱気が音から伝わってきます。birdを迎えた「LIFE」をサンプリングした「SHAKE YOUR BODY」や、UAをヴォーカルに迎えた「光」、 さらにkjを迎えたトラック「SHINE」のリミックスなど、アッパーにかまして、とにかく突き抜けてゆく。 大沢伸一も、最後に「ありがとう」とお礼を叫んだりしては、とにかくこのお祭りを楽しんでいる様子が伝わってくる。 フロアならではの躍動感がたまらない。今作も、前作同様に、完全生産限定版。 リミックスチューン3曲、ライブ映像を1曲、VJ映像を1曲と、豪華なボーナスディスクが付いた特殊パッケージ仕様の2枚組作品です。 こちらも前作同様にCCCDでもあるレーベルゲートCD仕様。うーん、なんか残念だな。

DISC 1.

情熱的なトラックM-1で、もうフロアは熱狂の渦に。アグレッシヴな音に、会場も燃え上がる。後半の鞭の音が入ってくるパートも、躍動感みたいなものが伝わってくるね。 その流れからM-2へ。サンバテイストの音が、いかにもお祭りという演出で楽しいね。Birdでおなじみ「LIFE」の音も切り刻んでぶっ込んでくるトラックなので、盛り上がりもハンパない。 サンプリングしたナレーションからM-3へ。前2曲のラテンテイストは消え、バッキバキの4つ打ちビートでノックアウト。これぞクラブだね。と思っていたら、後半はエスニックなビートのなりました。大沢伸一、いろいろな音を操ります。そしてフロアを盛り上げる。 M-4でも、奇妙な音を操って大沢マジックを聞かせてくれる。UAのヴォーカルが妖しく会場内に響き渡るけれども、会場は手拍子して盛り上がっていますね。本当に楽しそうだ。サビでは、とにかくヒートアップしています。最後に「ありがとう」と大沢伸一が叫んで、ひとまず幕。しかし、即アンコールがかかりました。

そして再登場。M-5はクールなビートを会場内に送り込む。スタイリッシュな音に、大沢伸一のセンスを感じさせますね。 そこからM-6へスムースに入り、巧みな音を聞かせてくれます。ビートに身を委ねて、盛り上がりに拍車がかかった。これにてライブは終了。

2-1. SHAKE YA BODY (TIM DELUXE'S SHAKE YA DUB)

Remix and additional production by Tim Deluxe

どっしりと打ち込むビートに迷いはなく、次第に音の圧が強くなってくるリミックスチューン。 サンバテイストの音を入れながらも、ダブのクールな雰囲気をキープ。かっこいい仕上がりとなっています。

2-2. FIRE & ICE (SWITCH VOCAL MIX)

Remix and additional production by Dave Taylor & Trevor Loveys for Solid Groove Productions

エレクトロビートとサンプリングヴォーカルでミックス。 独特の重さと軽さを使い分けて、時に燃えて、時に冷たく。こちらもダブ的感覚で盛り上がりますね。

2-3. MOTORMOUTH (2020SOUNDSYSTEM REMIX)

Remix and additional production by Ralph Lawson, Danny Ward, Fernando Pulichino & Julian Sanza

ムギュムギュっとした音も入ってきて、なんだか不思議な雰囲気。でも、基本はどっぷりビートな4つ打ちビートで、攻めて来るリミックスチューンです。 淡々としていながらも、やっぱりその腕を味わうことができますね。

1. 光 <LIVE>

Directed by Toshiya Ikeda

ハンズアップでスタート。レーザービームも飛び交って、かっこいいね。PVもスクリーンに映し出されて、疾走感を感じるね。 会場の盛り上がりもハンパない。最後に大沢伸氏陽が感謝を述べる。

2. DANCEFLOOR COMBAT <VJ>

Directed by GLAMOOVE

まずは文字が打ち出されて、インパクトを与える。リズムに合わせて、点いたり消えたり。ライブ会場の模様もVJの技術で切り取ったり。 曲に合わせて躍動感が伝わってきますね。

Live Album『LIVE ON THE NEXT WAVE』● '04/6/30 release

完全生産限定でリリースされたMONDO GROSSOのライブアルバムを、2 in 1でパッケージした通常版CD。 ということで、「1」「2」それぞれに付いていたボーナスディスクはないけれども、この作品でMONDO GROSSOのライブを味わうことができます。 大沢伸一のDJプレイによって、盛り上がるフロアの興奮がそのまま伝わってきます。「Everything Need Is Love」「光」「SHINE」など、ヒット曲を交えて、 アルバム「NEXT WAVE」の世界を再現してくれました。

Best Album『Best+Best remixes』● ’04/7/21 release

MONDO GROSSOのFOR LIFEからリリースされたベスト盤2枚を、1パッケージにまとめた、いわゆる2 in 1の新装ベスト盤。 まぁ、ジャケットが変わっただけで、中身は同じということで。今までお手元になかった方は、お買い得な感じがする作品だと思います。 この2枚で、初期MONDO FROSSOの濃厚なトラックを思う存分味わえるわけですよ。