album

Indies Album『名曲アルバム』● '89 release

FLYING KIDS、初の音源。まだメジャーデビューする前に放たれたアイテムは、全6曲のライブ盤。 これがまた、ライブバンドならではのパフォーマンスで楽しませてくれるんだ。これぞFLYING KIDS。観客を魅了する演奏。そして、心底から歌を伝える浜崎貴司のヴォーカルに胸を打たれます。 これでメジャーデビューする前なんだから、その力は本物だよね。コーラス浜家のテンションも高く、聞いていて楽しくなってきます。 まさしく名曲ぞろいのアルバム。この後のメジャーデビュー盤にもスタジオ音源で収録されているので、要チェックです。

1. 国民の皆さん

作詞:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 編曲:FLYING KIDS

Yo!Yo!ファンキーに始まるミディアムチューン。派手さは抑えつつも、ヴォーカルが熱に溢れている。 観客からの手拍子が期待を寄せる。そして浜崎貴司の登場だ。

2. あれの歌

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 編曲:FLYING KIDS

浜崎貴司の演説からスタート。そして、ファンキーでグルーヴィーなナンバーで大盛り上がり。 浜崎貴司の歌い方も、かなり飛んでいるけれども、浜家のコーラスもかなり気合が入っているね。間奏でのクラップハンズも、ライブならではだね。

3. ちゅるちゅるベイビー

作詞:浜崎貴司 作曲:伏島和雄、丸山史朗 編曲:FLYING KIDS

こちらも激しさの出た1曲。浜崎貴司、魂の叫びのようなヴォーカルが熱いんだ。 そして、演奏もファンキーグルーヴィーで、かっこいいね。ライブならではのパフォーマンスを感じられる。

4. 君が昔愛した人

作詞:浜崎貴司 作曲:伏島和雄 編曲:FLYING KIDS

タイトルを叫ぶと、歓声が上がった。煌びやかに聞かせるポップでファンキーなナンバー。 弾けながらも、しっかりと伝える浜崎貴司のヴォーカルがかっこいいね。

5. キャンプファイヤー

作詞:浜崎貴司 作曲:丸山史朗 編曲:FLYING KIDS

疾走してゆくポップなトラックを聞かせてくれます。いかにもライブな熱が出ていてかっこいい。楽しさ溢れた1曲。

6. おやすみなさい

作詞:浜崎貴司 作曲:フランスのフォークソング 編曲:FLYING KIDS

拍手に包まれる。そして、浜崎貴司が個性溢れるヴォーカルで伝える。高らかに、伸びやかに。感謝の弁も述べて。

1st Album『続いてゆくのかな』● '90/4/21 release

「イカ天キング」を経て、メジャーデビューを果たしたFLYING KIDS待望のオリジナルアルバム。大所帯ならではのお祭りムードが漂ってきますね。 収録曲の半分はインディーズで発表済みだけれども、再度演奏を整えて聞かせてくれました。 とにかくソウルフルでファンキー。とにかく音を楽しんでいる。浜崎貴司のソングライティングも、幅を利かせて、おちゃらけたものからシリアスなものまで、多様に披露。 何よりも、デビューシングルにもなった「幸せであるように」の力がハンパないね。心の奥底からのメッセージのような、パワーのあるナンバーです。 ファンキーなFLYING KIDSを前面に出したシングル「我想う故に我あり」も収録の全11曲。

1. あれの歌

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

激しく弾けたファンクチューン。とにかく浜崎貴司の歌い方がすごいんだ。 いやぁ、それ以上にFLYING KIDSというバンドがすごいね。ノックアウトな勢いでインパクトを放つ。

2. キャンプファイヤー

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

ギターを聞かせるイントロから、エネルギッシュに大変身。勢いの出まくったロックチューンを叩きつけるかのようなナンバー。 サビでの浜浜コンビのヴォーカルがいい味を出すね。それでも、やっぱり浜崎貴司のテンションはすごいね。

3. 行け行けじゅんちゃん

作詞:浜崎貴司 作曲:飯野竜彦 編曲:FLYING KIDS

小芝居を聞かせるナンバー。淡々と歌う浜家淳子と茶々を入れる浜崎貴司の対比が面白いナンバー。これがFLYING KIDSなんだね。

4. ちゅるちゅるベイビー

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

ベースのラインといい、かき鳴るギターといい、かっこいい音を聞かせてくれるファンキーチューン。 浜崎貴司の心からの叫びみたいなヴォーカルに熱を感じるね。

5. ぼくはぼくを信じて ~満ち足りた男

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

前曲とクロスフェイドして入ってくるミディアムテンポのファンクチューン。メロディがしっかりしているサビの力が、ストレートにぶつかってくるね。 かっこいいぞ、FLYING KIDS。吠える浜崎貴司の熱いこと、熱いこと。メドレー形式で、次のパートに流れても、盛り上がりは続いている。

6. 我想うゆえに我あり

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

FLYING KIDS、2枚目となるシングルナンバーは、メジャーデビューアルバム「続いてゆくのかな」からのカット。 勢いに溢れて、これぞFLYING KIDSなパフォーマンスで聞かせてくれるファンクロック。浜崎貴司のアグレッシヴなヴォーカルが、すべてを突き破るかのように吹っ飛んでくる。 ピストルのSEも、FLYING KIDSの勢いの表れだね。

7. 幸せであるように

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

デビュー曲にして名曲。FLYING KIDSを代表するシングルナンバーは、浜崎貴司の攻めの歌を聞かせてくれるミディアムチューン。 FLYING KIDSらしいファンク要素を出して、だからといって派手さは抑えつつ、じっくりと聞かせてくれる。最後はインストで余韻に浸ります。

8. きのうの世界

作詞:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 編曲:FLYING KIDS

ポップ全開のナンバー。軽やかな音に乗って、浜崎貴司が個性溢れるヴォーカルを利かせてくれます。 昨日を踏み台にして、明日への希望へとつなげる歌。ラストではフェイドインしてきて、楽しく歌っている様子を聞かせる。

9. 君が昔愛した人

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

緊迫感があるようなイントロで始まるロックチューン。これまた、FLYING KIDSならではの力のある音と、浜崎貴司の言葉、そして歌に迫力を感じる1曲。

10. おやすみなさい

作詞:浜崎貴司 作曲:イギリス童謡 編曲:FLYING KIDS

教会のパイプオルガンのような音。そのバックは、子供のはしゃぐ声と、浜崎貴司のメッセージ。 この2つの声のギャップがいい味を出すね。バックの音楽、メロディが外国民謡ということで、ちょっとしんみり。

11. あれの歌 (再び)

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

M-1のリプライズ。いきなりガツンと音が入ってきては、驚かすんだけれども、ほんの数秒でおしまい。

2nd Album『新しき魂の光と道』● '90/12/16 release

ファンキーでソウルフルでダイナミックなFLYING KIDSのメジャー2作目となるオリジナルアルバム。 今作も、楽しい曲からじっくりと聞かせてくれる曲まで、実に多彩なトラックが揃っています。やっぱり浜崎貴司のヴォーカルパフォーマンスがすごいんだよね。 弾けたり、熱かったり、ストレートに言葉をぶつけてきたりで、心に響き渡ります。「心は言葉に包まれて」と「新しい方々」の2枚のシングルはじめ、 謎の集団「マッチョズ」が活躍するトラックもあり、とにかく1曲1曲、アクが強いです。 まさしく音を楽しんで音楽を届けてくれるFLYING KIDS。アルバムジャケットで見せるメンバーの姿も、かなりパンチを利かせています。

1. 心は言葉につつまれて

作詞:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 編曲:FLYING KIDS

とってもキャッチーな力を放つナンバーは、FLYING KIDSにとって3枚目のシングル。ファンキーポップな勢い溢れるナンバー。 ここでも浜崎貴司節が炸裂。言葉の力を感じさせる1曲だね。「伝える」という行為を、浜崎貴司の感性で広げてゆく。

2. 毎日の日々

作詞:浜崎貴司 作曲:丸山史朗、浜崎貴司 編曲:FLYING KIDS

ミディアムテンポのロックチューンは、どっしりと音をぶつけてきます。メロディパートは浜浜コンビがいい掛け合いを聞かせてくれます。 淡々と進む毎日という中で、どうすればいいのか。結局は、続いていくんだよ。

3. するコトダケ

作詞:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 編曲:FLYING KIDS

ミディアムスローのバラードチューン。ちょっとブルージーな渋さがありますね。 するコトしても、まだまだ物足りないのか。愛することの難しさを心の底から歌う浜崎貴司であります。

4. マッチョズ宣言

作詞:FLYING KIDS 作曲:飯野竜彦 編曲:FLYING KIDS

まさかの4つ打ちプログラミングビートを聞かせるナンバー。謎のマッチョズが大活躍する曲。 伏島と飯野がリードヴォーカルを務めるという、斬新な1曲です。

5. 体の弱い若者

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

タイトルがまずすごいよね。導入もなんだかすごいFLYING KIDS。とっても濃いです。 歌い方もアグレッシヴに。それでも、結婚して子供を育てる若者なんだよ。最後の一言が、また納得させられる。

6. 長い道のり

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

ファンキーで熱いロックを聞かせるナンバー。ここでも浜浜コンビがいい味を出していますね。 歌い方はいつもながらに激しいけれども、伝える言葉は結構真面目でして。

7. 変化の兆し

作詞:浜崎貴司 作曲:伏島和雄 編曲:FLYING KIDS

浜崎貴司らしいメッセージの詰まったアップテンポのファンクロック。 テレビから感じる変化の兆し。でも、今日も明日も、まったく見えないもんなんだね。音の方はパンチがあってかっこいいね。

8. 陸の王者大行進

作詞:FLYING KIDS 作曲:飯野竜彦、丸山史朗 編曲:FLYING KIDS

本気で遊ぶ姿が面白いFLYING KIDS。カンフーみたいな声が飛び交ったと思えば、シュールなヴォーカルも響いていて、もうよくわからないよ。

9. マッチョズのテーマ

作詞:丸山史朗 作曲:丸山史朗 編曲:FLYING KIDS

「アレの歌」をバックに、マッチョズが歌います。こちらも随分と遊んでいますね。FLYING KIDS、やりたいことをやって楽しんでいるな。

10. 炎 (ファイヤー)

作詞・作曲:JIM WILLIAMS - CLARENCE SATCHELL - LEROY BONNER - MAESHALL JONES - RALPH MIDDLEBROOKS - MARVIN PIERCE - WILLIAM BECK 編曲:FLYING KIDS

カバーナンバー。浜崎貴司が日本語詞をつけて、FLYING KIDS仕様で聞かせる。 曲中に台詞も登場するんだけれども、随分と本気だよね。でも、本編はとにかく熱いぞ。

11. 歌の思い出

作詞:浜崎貴司 作曲:加藤英彦、浜崎貴司 編曲:FLYING KIDS

スムースでクールな音を聞かせるアップテンポチューン。いつも以上に落ち着いた雰囲気が伝わってきます。 浜崎貴司の歌詞もいいね。切なくも力のある、まさしく歌の思い出を呼び起こす。

12. 新しい方々

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 編曲:FLYING KIDS

浜崎貴司が作詞・作曲を手がけたミディアムナンバー。じっくりと聞かせるタイプの歌ですよ。時にソウルフルで、時にファンキーで。 かなり作りこまれた6分半の大作。メッセージ力もあり、ガッツリとハートをわしづかみ。アルバムからリカットされるほどの力のある1曲です。

13. 大切な人

作詞:浜崎貴司 作曲:飯野竜彦、浜崎貴司 編曲:FLYING KIDS

じっくりと聞かせてくれるバラードナンバー。今まで出会ったの人の名を思い出し、大切な人を指折り数えて思い出し。 ハッと気づかされるような浜崎貴司の温かいメッセージが詰まっています。

14. ギターボンゴ

作詞:浜崎貴司 作曲:丸山史朗、浜崎貴司 編曲:FLYING KIDS

ギターをかき鳴らし、ボンゴを叩きまくりで聞かせるエピローグ的な1曲。最後の最後で遊んでいますね、本気で。

3rd Album『青春は欲望のカタマリだ!』● '91/10/21 release

FLYING KIDS、通算3枚目のオリジナルアルバム。タイトルからしてFLYING KIDS節が出ているね。といった感じで「青春」要素も加えながらも、いつものファンキーでにぎやかな楽曲を届けてくれた。 楽しさいっぱいの演奏と、ソウルフルでエネルギッシュな浜崎貴司のヴォーカルは、心に突き刺さります。それを支えるコーラス浜家、今作ではメインヴォーカルを1曲務めるなど、大活躍。 君と僕の関係性が、これほどまで濃密な浜崎ワールドの歌詞に惹かれる部分があり、あらためて青春の切り取り方がうまいんだよねと思う。 とにかく自分たちが一番、音楽を楽しんでいるよね。そんな和気あいあいな部分も含めて、濃厚な時間を届けてくれる。カバーシングル「君だけに愛を」を収録しているところにも注目。

1. 欲望のカタマリ

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:HIROYUKI NAKAZONO Arranged by FLYING KIDS

いきなり浜崎の語りで始まるナンバー。クサいね。そして、浜崎&浜家のヴォーカル&コーラスで盛り上げる。 ファンクテイストのミディアムロックチューンは、といかく浜崎の濃いヴォーカルで引き込んでくる。FLYING KIDSらしい音と言葉で楽しませてくれます。

2. 朝日を背にうけて

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:KAZUO FUSEJIMA Arranged by FLYING KIDS Brass Arrange:MASAIHRO KOBAYASHI

ブラスが華やかに広がったり、パーカッションが叩き荒れたり、アコースティックギターが軽やかにかき鳴ったりするアップテンポチューン。 浜崎貴司のメッセージも詰まった青春真っ盛りの歌詞は、若いし青いし、ちょっとクサかったりもする。そういうところがFLYING KIDSだね。

3. 明日への力

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:TAKASHI HAMAZAKI, TATSUHIKO IINO Arranged by FLYING KIDS

弾むピアノが印象的な始まり。ベースの音もどっしりと聞かせてくれるミディアムチューン。 低音ヴォーカルをじっくりと聞かせてくれたと思ったら、サビでは高らか伸びやかに歌う浜崎貴司のヴォーカルがいい味を出す。明日のために、浜崎貴司が心配してくれる。

4. 木馬 (あたたかな君と僕)

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:TAKASHI HAMAZAKI Arranged by FLYING KIDS

かき鳴るギターに勢いを感じるポップなロックチューン。ここでも高らかなヴォーカルを聞かせてくれる浜崎貴司。 それでいて、どこかしら温かさもあり、僕と君の関係性は切ないけれども、濃く描かれています。

5. お別れのあいさつ

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:SHIRO MARUYAMA Arranged by FLYING KIDS Strings Arrange:ASUKA KANEKO

どっしりヘビィな音をかましながらも、意外とあっさり聞かせてくれるミディアムテンポのロッカバラード。 まぁ、テーマが別れだしね。別れなのに濃いんだよ。これまた浜崎貴司のヴォーカルが、バックのストリングスが盛り上げています。

6. この世の楽しみ

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:TAKASHI HAMAZAKI Arranged by FLYING KIDS Strings Arrange:ASUKA KANEKO

ほんわかムードを漂わせるミディアムチューン。ギターの音がちょっとハワイアンテイストを醸し出す。 そして、ほとんど浜崎貴司のヴォーカルがファルセットで進行しては、メインパートで壮大なコーラスで「生きててよかった」なんて聞かせてくれます。

7. 野生のハマザキ

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:HISEHIKO KATO Arranged by FLYING KIDS Brass Arrange:MASAIHRO KOBAYASHI

タイトルがすごいぞ。どんだけ濃いんだ。そして、ファンキーダイナマイトな感じでドロップしてきます。 浜崎貴司、すごいぞ。中盤では突如、雰囲気が変わったと思ったら、再び濃さ全開で戻ったり。なんだか高カロリーな1曲。

8. 君だけに愛を

Words:JUN HASHIMOTO Music:KOICHI SUGIYAMA Arranged by FLYING KIDS

FLYING KIDS、なんとザ・タイガースのナンバーをカバーしました。 オリジナルのGSテイストを残しつつ、FLYING KIDSらしさを出した、ファンクでヒップでポップなアレンジを仕掛けてきました。 でもって、浜崎貴司のヴォーカルがもう、熱くほとばしる。時にかすれたりしては、熱を放出する。とにかく濃いんだけれども、FLYING KIDSのテイストが前面に出ていて、圧倒してきました。

9. 小さな私

Words:JUNKO HAMAYA Music:HISEHIKO KATO Arranged by FLYING KIDS

浜家淳子が作詞だけでなく、メインヴォーカルを務めたミディアムバラードチューン。 小さな自分だけれども、大事なことをやりたいという気持ちが出まくったソウルフルあナンバーだね。歌声自体も、かなりソウルフルでかっこいいね。

10. 一日の終り

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:SHIRO MARUYAMA Arranged by FLYING KIDS

手拍子を叩いては、リズムを打ち込み、同時にキーボードの温かいサウンドで包み込んでくれるようなバラードナンバー。 このタイトルにして、アルバムの締めを飾ります。ほんわかしていていいね。FLYING KIDSの温かい面を感じることができます。

4th Album『GOSPEL HOUR』● '92/5/21 release

愉快痛快、お祭りバンドFLYING KIDSの新作は、「天国まであと三歩」シリーズと銘打った作品。この第一弾は、なんとFLYING KIDSがゴスペルに挑戦。 FLYING KIDSとゴスペルの組み合わせが意外だけれども、ベースとなる浜崎貴司のヴォーカルは、心の奥底から熱唱。 ソウルを伝える物だから、意外としっくり来るんだな。分厚いメンバーのコーラスと、手拍子に支えられて、めくるめくFKワールドが展開。 こういう曲調だと、ちょっと心を打たれるというか、感動の方向に行くよね。歌詞の世界は相変わらず身近な物で、親しみやすさを感じます。 全6曲のコンパクトサイズながら、なかなか聞き応えがある作品です。次のステップへと、大きく足を踏み込みました。

1. 胸のチャイム

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:HIROYUKI NAKAZONO Arranged by FLYING KIDS

アコースティックギターをバックに、熱唱する浜崎貴司が印象的なバラードナンバー。サビでは、まさしくゴスペルのようにコーラスが重なって、力強さをアピール。 手拍子も加わって、リズミカルになったりして。FLYING KIDSの新しい魅力を増幅させる。アグレッシヴながら、かっこよさで魅了してきました。とにかくかっこいいよ。 後半でのキーボードやドラム等が加わって力がハンパない。

2. カナリア

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:KAZUO FUSEJIMA Arranged by FLYING KIDS Brass Arrange:MASAIHRO KOBAYASHI

イントロではブルージーなコーラスで始まる。ヴォーカルとコーラスのハーモニーで、歌を歌うカナリヤのような気持ちも伝わってくるね。 2番からはそれぞれの楽器の音も加わった。Let’s Sing a Songな雰囲気で包み込んでくれます。

3. 進め!進め!進め!

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:TAKASHI HAMAZAKI, TATSUHIKO IINO Arranged by FLYING KIDS

浜崎貴司の語りから始まるナンバー。こういう部分にFLYING KIDSらしさっていうものを感じるよね。 そこから弾むピアノをバックに歌うゴスペルチューンです。浜崎&浜家はじめ、ほかのメンバーもヴォーカルを担当する楽しいポップロックチューン。ちょっとだけエッチ路線だけれどもね。

4. 恵み深き緑と水と君と

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:TAKASHI HAMAZAKI Arranged by FLYING KIDS

手拍子とギターをバックにし、リズミカルに聴かせてくれるロックチューン。浜崎貴司のヴォーカルが野太いね。 どこかしらサザンの桑田圭祐を意識しているかのようなクセを感じます。曲の方は、軽快カントリーロックという感じかな。「ハッ!」という掛け声も飛びます。

5. Brothers&Sisters

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:SHIRO MARUYAMA Arranged by FLYING KIDS Strings Arrange:ASUKA KANEKO

浜崎貴司のヴォーカルの入りが、とっても低くてびっくりした。アコースティクテイストを振りまき、コーラスワークで魅了するミディアムチューン。 濃さ全開で、アッパーに攻める浜崎貴司と、そのバックコーラスとのギャップがいいじゃないですか。ドラマティックな歌詞は、さすが浜崎貴司。

6. 恋人だけじゃ愛が足りない

Words:TAKASHI HAMAZAKI Music:TAKASHI HAMAZAKI Arranged by FLYING KIDS Strings Arrange:ASUKA KANEKO

3拍子でじっくり聞かせるゴスペルナンバー。手拍子とヴォーカル、そしてピアノとコーラスで、その世界が一気に広がってゆく。 FLYING KIDSメンバーの一体感を感じるね。この曲で、このアルバムをきれいにまとめました。

5th Album『DANCE NUMBER ONE』● '92/8/26 release

FLYING KIDS、天国シリーズの第2弾アルバム。とにかく踊れ!の勢いを出した濃密ソング6曲を詰め込んだミニアルバムとなっています。 いわゆる4つ打ちとか、打ち込み系のダンストラックではなく、心の奥底から楽しんで体を動かしたくなるような、そんな曲がそろっています。 でもって、とにかく濃いんだよね。ファンキーでロックなナンバーはじめ、男女間の関係を見事に表すポップチューンや感動バラードなど、いろいろな角度から攻めてきました。 シングルナンバー「TELEPHONE」も、クールでかっこいい曲だね。FLYING KIDSの持つ力を思う存分に味わうことができるアルバムです。さぁ、天国までもうちょっとだ。

1. YOUNG ANIMAL No.1

Lyrics:takashi HAMAZAKI Music:hidehiko KATO and takashi HAMAZAKI Produced by BAnaNA-UG

シンセサウンドをベースに、ファンクでポップなミディアムロックチューンからアルバムはスタート。 弾けているところは、さすがFLYING KIDS。日本語なのに、カタカナ表記にするところも、曲を見事に演出。「ジュリアナ東京」という歌詞に時代を感じますね。

2. 結婚シタイんじゃない?

Lyrics and Music:takashi HAMAZAKI Produced by FLYING KIDS Horns Arranged by kazutoki UMEZU

いきなり浜崎貴司の雄叫びだもん、びっくりしちゃうよ。でもって、ブラスが軽快に吹き荒れて、ギターがかき鳴りまくり。 勢い溢れるアップテンポのソウルロック。「結婚」というワードが頭を駆け巡る。そして、どうしても「僕=浜崎貴司」のイメージがこびりついてくるね。とにかく濃いんだ。

3. してきちゃいなよ

Lyrics:takashi HAMAZAKI Music:tatsuhiko IINO Produced by FLYING KIDS

セクシーな吐息にまみれるアップテンポロックチューン。派手派手な音に乗せては、アゲアゲモード。Bメロでの浜家淳子がメインヴォーカルを務めるパートが、 なかなかかっこいいね。全体的には、こういう俗の雰囲気がFLYING KIDSにぴったりだよね。楽しい1曲。

4. ワザワザイチャイチャ

Lyrics:takashi HAMAZAKI Music:shiro MARUYAMA Produced by FLYING KIDS

モータウンを彷彿とさせるレトロなロックチューン。浜崎&浜家が、まるでカップルのように歌を繰り広げる。歌詞がイチャイチャしているね。 もう、遠くから見ていた方がいいや。ブラスも入って、楽しく盛り上がる幸せナンバーです。

5. TELEPHONE

Lyrics and Music:takashi HAMAZAKI Produced by katz HOSHI

FLYING KIDS、前作シングル「君だけに愛を」から約1年半ぶりとなったシングルナンバー。クールな雰囲気を放出し、かっこよく聞かせるミディアムロックチューン。 タイトル通り、電話をテーマにストーリーが展開。コードレス、携帯、留守電...、いろんな電話が時代を表す。この曲は、とにかくメロディがかっこいいんだ。

6. 天使のプレゼント

Lyrics:takashi HAMAZAKI Music:kazuo FUSEJIMAI Produced by katz HOSHI

しっとり聞かせるバラードナンバー。なんだかアダルトフレーバーたっぷりで、かっこいいじゃないですか。そして、ドストレートなラブソングで、本当にかっこいい。 ストリングスも入って、大盛り上がり。ちょっとウルッとさせてくれる曲かな。こういうキリッとした面もあるから、FLYING KIDSは面白いんだよね。

6th Album『レモネード』● '92/12/16 release

FLYING KIDS、天国まで三歩シリーズも、ついにSTEP3の今作にて完結。タイトルがまたいいね。「レモネード」。 甘くて酸っぱい気持ちをそのままに、秋冬シーズンにぴったりな楽曲が6曲収録されています。ゴスペル、ダンスと来て、ここでミディアム~スロー系の楽曲を投入。 ちょっと落ち着いた雰囲気を聞かせてくれる。どこかしら、これまでの流れが大人の階段を上るようなプロセスを踏んでいるみたいだね。 それでも、浜崎貴司の描く君と僕の距離感は絶妙です。シングル「君とサザンとポートレート」はじめ、秋冬を温かく包み込んでくれる1枚の誕生です。

1. レモネード

作詩:浜崎貴司 作曲:飯野竜彦 Produced by Satoshi Nakamura Co-Produced by Itaru Sakota

落ち着いた様相を見せるアルバムのタイトルチューン。ブラスを彷彿とさせる音がポイントとなるミディアムトラックは、いつも以上に大人っぽく感じるね。 「いつまでも子供じゃない」というメッセージが、甘酸っぱく広がるナンバーです。演奏がA.O.R.っぽくスタイリッシュに決まっています。

2. あなただけ

作詩:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 Produced by Satoshi Nakamura Co-Produced by Itaru Sakota

一転して、4つ打ちナンバーをぶち込んできたFLYING KIDS。この時代に合ったクラブ風味のビートがクールに響き渡ります。 女性視点に立った歌詞なんだけれども、なんというか、この主人公は恋愛に奔放なのか一途なのか、よくわからん。

3. 君とサザンとポートレート

作詩・作曲:浜崎貴司 Produced by Satoshi Nakamura Co-Produced by Itaru Sakota

季節感たっぷり盛り込んだFLYING KIDSのシングルナンバー。 落ち着いては、じっくりと聞かせてくれる。なるほど、ちょっといつもの元気いっぱいなイメージは抑えて、こういう面もあるぞ、というアピールかな。 ただ、やっぱり物足りなさはあるんだよね。メロディは聞き応えあるんだけれども、あと1つ、パンチが欲しいかな。

4. 強引なんだね

作詩:浜崎貴司 作曲:伏島和雄 Produced by Satoshi Nakamura Co-Produced by Itaru Sakota

オープニングから、タイトルに引っ掛けて「GOING」というコーラスが飛び交います。 グツグツ煮込んだようなトラックを聞かせてくれるミディアムロックチューン。何かを狙うような感じで歌う浜崎貴司が、いい具合だね。男女の掛け合いが展開されています。 ステレオサウンドを使って、右から左から、セクシーに聞かせてくれたり。それでいて、ソウルフルな1曲。

5. 冬になれば

作詩:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 Produced by Satoshi Nakamura Co-Produced by Itaru Sakota

冬の温かさがそのまま音に出ているミディアムポップチューン。 こういう温かさは、いかにも FLYING KIDSだね。秋から冬にかけての情景を切り取って、届けてくれます。

6. 少年と少女のようなキスをもう一度

作詩:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 Produced by Satoshi Nakamura Co-Produced by Itaru Sakota

アルバムの締めを飾るミディアムバラードナンバー。タイトルからして、もう青春そのものだ。 子供と大人の狭間を生きる男女のシチュエーションを描くのが、とってもうまい浜崎貴司。甘酸っぱいながらに、一歩一歩成長する主人公の姿がいい味を出しています。

7th Album『FLYING KIDS』● '93/9/22 release

天国にたどり着いたFLYING KIDSが、新作をドロップ。その名も「FLYING KIDS」。セルフタイトルを持ってくるとは、勢いに乗っているし、自身に満ち溢れている証拠だね。 冒頭からシングルヒットチューン「大きくなったら」でFK節をたんと堪能した後は、これでもかと言わんばかりにバンドらしさを放つ。 ファンクでヒップでポップな音に、浜崎貴司のシャウトなヴォーカルが響き渡ります。もう、恐れるものなんて何もないというくらいに、見事なパフォーマンス。 さすが天国にたどり着いたバンドなだけあります。作曲もメンバー各々が手がけていて、よりどりみどりな楽曲で楽しませてくれる。 歌詞の方は随分と幅広いね。切なく決めたかと思えば、ハッチャケてくるし、このバランスで楽しませてくれるんだ。FLYING KIDS、青春真っ只中を突き進んでいますね。

1. 大きくなったら

作詞:浜崎貴司 作曲:飯野竜彦 編曲:FLYING KIDS

天国まで到達したFLYING KIDSが、その勢いに乗ってシングルをリリース。超キャッチーなサビで始まるポップなロックチューン。大きくなったら何になる? FLYING KIDSからの問いに、どう答える?浜崎貴司が少年少女に向けて、導くように応援してくれます。 メロディは爽やかに広がり、FLYING KIDSのバンドとしての一体感を味わえる1曲です。

2. 虹を輝かせて

作詞:浜崎貴司 作曲:伏島和雄 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

ジャカジャカかき鳴るギターの音が爽やかなんだけれども、ドラムの音があまり弾んでないような雰囲気なんだよね。もっとガツンと行ってもいいのに。 歌詞はもう、浜崎節が全開。がむしゃらな少年少女の思いを代弁。サビでのコーラスは、涙が出そうになるくらいに感動テイスト。

3. 男VS女

作詞:浜崎貴司 作曲:丸山史朗 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

ド頭からヘビィな音をぶっ放しては、迫力満点なロックチューン。タイトルがまた、すごいな。 男VS女って。でもって、浜崎貴司のヴォーカルがなんだかすごいことになっている。女役もこなしてしまう。「VS」の歌い方も粘り気があって、クセになる1曲。

4. 王子様のように

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 & 中村哲 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

前曲から間髪入れずに始まる。まずはゴスペルの雰囲気を広がらせてきます。そして、ディスコソウルなサウンドを響かせては、ノリを効かせて聞かせてくるリズムナンバー。 王子様とお嬢様が、現代で繰り広げるストーリー。Cメロのヴォーカルに熱が出ていて、かっこいいね。

5. I Wish...Merry X'mas

作詞:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 & 中村哲 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

FK流のクリスマスソングは、3連のバラードナンバー。 しかも、まさか別れの歌とはね。浜崎貴司の歌い方も、どこかしら思い出に浸るような、痛みを分かち合うような感じだね。ロマンティックにあふれています。

6. ノンストップでいくぜ

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS

ディスコビートがキャッチーに奏でられるポップなロックチューン。歌詞はリアルな風景を切り取る。湾岸高速の描き方は、やっぱり実体験なんだろうな。 ファンキーな音も手伝って、浜崎貴司のヴォーカルが伸び伸びと、熱く響き渡ってきます。サビの肝となるフレーズまでのたどり着き方が、なかなかクセになるね。

7. せめて一度だけ

作詞:浜崎貴司 作曲:加藤英彦 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

グルーヴィなテイストを放出するロックチューンの歌詞がまた、厨二病の浜崎貴司のオンステージ。 テイストが一定なので、なんだか盛り上がりには欠けるような雰囲気。もうちょっと音に山や谷があってもいいのにな。ヴォーカルは相変わらず、燃えています。

8. お楽しみはこれからだ!

作詞:浜崎貴司 作曲:飯野竜彦 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

大所帯バンドならではの音で楽しませてくれるロックチューン。 そして、エロ全開の歌詞を堂々と歌う浜崎貴司がこれまた、勇ましいこと勇ましいこと。あっぱれです。

9. 汚れた英雄

作詞:浜崎貴司 作曲:飯野竜彦 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

冒頭から浜崎貴司が頼もしい宣言をするように、ヴォーカルを聴かせてくれるアップテンポのロックチューン。 特にピアノがいい具合に弾んでいるね。ブラスも華やいで、FLYING KIDSらしい楽しさがストレートに伝わってきます。 さらにラストはセッションのごとく、盛り上がっては弾けまくっています。これぞFLYING KIDSな味だよね。

10. Flying Kids (大人になれない子供達)

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 & 中村哲 編曲:中村哲 & FLYING KIDS

自分たちのバンド名を冠したアルバムのラストを飾る、これまた自分たちのバンド名を曲名に託したナンバー。しっとりとした始まりに、しっとりと歌い上げる浜崎貴司。 まるで語るように聴かせる。味わい深いパーカッションやブラス、そしてコーラスに温かさを覚えるバラードチューンは、 ちょっとバンドの元気なイメージからは掛け離れるけれども、新鮮に映えるね。

Best Album『ザ・バイブル』● '93/12/16 release

祝!天国到達のFLYING KIDSが記念としてコンセプチュアルなベストアルバムを発表。 天国シリーズの3枚はもちろんのこと、前作「FLYING KIDS」からの選曲に加えて、新曲とライブトラックを収録した作品です。 変則的なベストアルバムながら、勢いに乗っている時期だからこそ成せる業かな。新曲「恋の瞬間」のキャッチーなパーティーロック振りが大きく舵を取る。 その他のシングルは、「大きくなったら」「君とサザントポートレート」のみながら、アルバム曲が恋や愛を大きく支える。FLYING KIDSらしくなく、それでいてFLYING KIDSらしい優しい面を覗かせる。 デビュー曲「幸せであるように」のライブトラックがボーナストラックとして収録されていますが、この曲を聞かせるだけでも幸せですね。 さて、天国の次はどこへと向かうFLYING KIDS。この後も楽しみですね。

1. 恋の瞬間

作詞:浜崎貴司 作曲:丸山史朗 編曲:FLYING KIDS&根岸孝旨

イントロのギターがモロにJackson 5「I WANT YOU BACK」なんだけれども、 本編もそんなモータウン風テイストを出して楽しく、FKらしいパーティーロックチューンに仕上がっています。 ブラスも力強く吹き荒れているね。キャッチーで爽やかなサビ、バックのコーラスも後押しして盛り上げてきます。久しぶりに大きく突き抜けてゆくようなシングルナンバーになったね。

12. 幸せであるように (Live Take)

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:FLYING KIDS Recorded at エルパーク仙台 5, Oct, '93

FLYING KIDSといえば、この曲でしょう。ボーナストラックとしてライブトラックで聞かせてくれるナンバー。仙台でのパフォーマンスは、とっても濃いんだ。 曲紹介の時の観客の反応が、これまた熱いんだ。やっぱり、脂が乗っている時期なだけ、演奏もとっても生き生きしているね。

8th Album『Communication』● '94/12/5 release

ベストアルバムで一区切りをつけて、新たなステージへと向かうFLYING KIDS。今作は「風の吹き抜ける場所へ」と「君に告げよう」の2曲のシングルを軸に、聴かせてくれる全10曲。 これまでの強烈ファンクなイメージの強い彼らだけれども、今作ではいつも以上にポップなサウンドに挑戦。 それゆえ、非常に聴きやすい仕上がりで、親しみやすさがありますね。ただ、そのせいか、いつものアクの強さが薄くなってしまって、FLYING KIDSのガヤガヤした感じが少ないのが残念。 オープニングナンバー「ジェットコースター」で駆け抜けて行って、「星屑のふたり」で感動を誘ってくる。 「セクシーフレンド・シックスティナイン」でらしさを出して、このアルバムの中で一番の濃さを放っている。 ラストはシンプルナンバーで包みこんでくれるようだね。ただ、一回りもふた回りも成長し、よりアーティストとして熟した彼らとの今のコミュニケーションスタイルだね。

1. ジェットコースター

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

カタカタ軋む音からポップに疾走してゆくナンバー。タイトルのごとく、スピーディーに展開。サビのキャッチーなメロディと浜崎貴司の青春な歌詞が見事にマッチするね。 ガツンと来る音ながら、ギターの音もさらりと爽やかに聴かせてくれます。アルバムのオープニングから、キャッチーに引き込んできたね。

2. 風の吹き抜ける場所へ (Growin' Up, Blowin' In The Wind)

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

「ザ・バイブル」で天国到達を記念し区切りをつけたFLYING KIDSが次なる航海へ出航。 この曲がまた、彼らには似合わない(失礼)爽やかなナンバーなんだな。シングル向きのポップなサウンドは、これまでのファンキーで熱を上げたFKとは違った様子。 ストレートな売れ線ソングで、キャッチーなサビの力がとてつもないんだ。より親しみやすさが出ていて、FKのイメージが変わった曲だね。

3. セクシーフレンド・シックスティナイン

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

これぞFLYING KIDSなヘビィな音をガツンと一発かますロックチューン。 しかも、のっけから浜崎貴司がアラップで攻めてくる。いつも以上にセクシーさを出して妖しく、FLYING KIDSの新たな魅力で、パワーアップした姿を聴かせてくれる。

4. 男の子でも女の子でも

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

ギターの音が爽やかに、さらにブラスも登場しては、夏らしさが出てきたポップチューン。 ひと夏の恋っぽさが出ているね。シンプルなラブソングで、よりリアルなシチュエーションを浜崎貴司の歌詞が紡ぎ出す。いいね、本当に爽やかな青春だ。

5. 君に告げよう

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

「風の吹き抜ける場所へ」に続くシングルナンバーは、シンプルなバラードナンバー。 しかし、この世界観はさすが浜崎貴司。少年少女の気持ちを代弁するかのように、青春を飾ってくる。ただし、ヴォーカルはいつも以上に粘り気を感じるな。 シンプルイズベストなナンバーです。しっとり染み込んでくるような曲だね。

6. 天使気分はジゴクの底まで

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

随分とムードのあるを放つFLYING KIDS。A.O.R.のような丁寧なサウンドとメロディでクールに展開。天国から地獄へ堕ちる様子は直滑降ではなく、 どこかしら風に吹かれて流されていくような雰囲気。ファンクなFKがアダルトフレーバーで魅了するナンバー。聞きごたえがあります。

7. 星屑のふたり

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

しっとりピアノで始まるバラードナンバー。これがまた、感動的な1曲なんだ。永遠に2人の関係が続くように、神様へお願いするシチュエーションが、青春だね。 歌詞もロマンティックだし、サビのメロディが涙を誘ってきます。ストリングスも入ってきては、このアルバムの中でクライマックスに達します。

8. ザケンジャネーヨ

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

一転して、「ザケンジャネーヨ」とコーラスが入ってきては、シャウトをかます浜崎貴司。 アグレッシヴなナンバーで圧倒してきます。もうね、勢いです。このノリ。楽しく音を放つという姿勢が曲全体から伝わってきます。

9. 思い出のハイスクール

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

イントロからキーボードがウキウキワクワクしているね。そして、リズムも軽やかに。あの頃を思い出させるスクールデイズ。 浜崎貴司、こういうシチュエーションを描くのが、本当にうまいんだよね。周りの音と言葉といい感じに絡み合う。 なんだけれども、サビパートはあっさり感。ちょっと物足りないんだよな。もっと濃厚でもよかったんじゃない?

10. 僕が言える事のすべて

Words Written by 浜崎貴司 Songs Composed & Arranged by FLYING KIDS

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。シンプルなアコースティックテイスト溢れるサウンドは、FLYING KIDSの持つ温かさ、柔らかさをストレートに伝える。 いいねぇ、この感じ、しみじみと伝わってくる。歌詞もまた、慰めてくれるような感じなんだけれども、切なさも出ていてグッとくる。

9th Album『Home Town』● '95/11/1 release

前作「Communication」から約1年、FLYING KIDS9枚目のオリジナルアルバムは、全8曲と、ちょっとおとなし目の収録数。 正直、数的には物足りないけれども、内容はぎっちりと濃さを出してきました。冒頭タイトルナンバーのアグレッシヴな始まりから、シングル3曲をちりばめて、キャッチーに仕上げてくる。 そして、渋いメッセージを届けてくれたラストチューンまで、一気に駆け抜けてゆく。 これまでの売りでもあったファンク要素は薄れながらも、次なる段階の音として、ポップなサウンドに向き合って、バンドとして届けてくれます。 相変わらず、浜崎貴司の少年少女を描く歌詞が、瑞々しくて眩しくて、胸にキュンときます。FLYING KIDSにとってのホームタウンは、この音楽という街なんだろうね。

1. HOME TOWN

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:FLYING KIDS

9枚目となるオリジナルアルバムのタイトルナンバーが、オープニングを飾ります。これまた、迫力たっぷりパワーロックで聞かせてくれます。 どこかしらQUEEN「WE WILL ROCK YOU」のような力強さをかましてくる。かっこいいんだよ、FLYING KIDS。 ライブを意識したようなサビパートは、どこかしらアンセムのような雰囲気を放ってきます。

2. 暗闇でキッス ~Kiss in the darkness~

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:FLYING KIDS

ロマンティックなシングルナンバーが続くFLYING KIDS。 爽やかさと愛らしさが覆うサウンドと、粘り気があって暑苦しくも真剣に伝えようとする浜崎貴司のヴォーカルが絡み合うラブソングです。 特にサビのメロディやフレーズが、極上キャッチーに聞かせてくれるんです。チュチュチュ。なんだかんだで、別れてしまった相手を思い出す男の話。

3. ガードレールにもたれて

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:FLYING KIDS

アッパーにかましてくるイントロで、ポップに突き抜けていくアップテンポチューン。疾走感たっぷりのサウンドと、青春真っ只中な浜崎貴司の歌詞が爽やかさを届ける。 若い頃の勢いが曲全体に力となり歌となる。がむしゃら感も出たヴォーカルが、あの頃に巻き戻してくれそうだ。

4. とまどいの時を越えて

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:FLYING KIDS

躍動感と勢いたっぷりのFLYING KIDSが放つニューシングルは、超ポジティヴな前向きソング。とにかく、いざ進め。ホーンも華やぎ力を与えてきます。 キャッチーなサビの力がハンパないね。浜崎貴司のヴォーカルも、歌詞もまっすぐに伝える。芯の太さを感じるね。勇気付けられる1曲です。

5. 愛してる

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:FLYING KIDS

シンプルなタイトルが逆にインパクトになるミディアムバラードチューン。まったりと流れるサウンドと、親しみやすいメロディに、ついつい身を委ねたくなる。 素直な気持ちが表れて、ちょっと照れくささもあるけれども、ストレートに届けてくれる「愛してる」の言葉の力を感じる。

6. Christmas Lovers

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS、根岸孝旨

FLYING KIDS、久しぶりのクリスマスソングは、ロマンティックなオープニングだね。 うっとり。湿っぽくならないアレンジで、華やかさを演出。イントロのシャンシャンと鳴り響く鈴の音が、らしさを演出。 シンプルかつキャッチーなメロディで、浜崎貴司がダイレクトに愛を伝える。寒いクリスマスを暖かく包み込んでくれるような1曲。間奏でのオルガンの音が、温かみを増す。

7. 森の中へ

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:FLYING KIDS

アコースティックテイストのしっとりバラードナンバー。冬を彩るような暖かさが伝わってくるね。ギターの音とベースの音が、シンプルが故にストレートに届いてきます。 派手さはないけれども、FLYING KIDSの優しい面を伝える1曲。

8. やりたい事をやりたい

作詞:浜崎貴司 作曲:FLYING KIDS 編曲:FLYING KIDS、OTO

FLYING KIDS本領発揮ながら、ファンクな要素とポップな要素を掛け合わせたナンバー。 ノリもあるし勢いもあるし、それでいてキャッチーに聴かせてくれます。 派手にブラスが吹き荒れて、とっても楽しそうだね。そして、FLYING KIDSからの渋いメッセージが耳に響いてきます。やりたいことをやろう、と。

10th Album『真夜中の革命』● '96/11/25 release

FLYING KIDS、10枚目となるオリジナルアルバム。何かを決意したような勢いを感じさせるタイトルだね。シングルナンバー「真夏のブリザード」「ディスカバリー」「僕であるために」 と勢いを出してきたり、優しさを見せたりするけれども、全体的にはポップな仕上がり。初期のようなファンキーテイストはあまり感じられないけれども、 がっつり濃いロックナンバーもあって、かなり強力に聞かせてくれます。なにせ、オープニングが「快楽天国」だからね。 青春時代の友人を歌った「ブルー」、ストレートなラブバラード「暖炉」など、よりどりみどりナンバーが揃っております。 頭とお尻をインストナンバーで挟んで、面白い試みも。青春と大人の狭間を瑞々しく描き出す浜崎貴司の歌詞の世界観がまた、いい味を出してくるんだ。

1. ハジマリ ~Ignition~

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。何かが始まる予感。カウントダウンを経て、打ち上げ。さぁ、始まり始まり。

2. 快楽天国

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

バリバリがっつりロックで聞かせる1曲は、青春、性春な1曲。 とにかく欲望そのままストレートに歌う浜崎貴司が、かっこいいね。結局、みんなこの気持ちなんだよね。

3. ディスカバリー

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

ヘビィなFLYING KIDSのシングルナンバー。とにかく勢いが出まくっている。 少々デジタルサウンドを彷彿とさせながらも、アッパーなバンドサウンドでストレートにぶつけてくる。愛する人を求めて、突き進む歌です。 久々に、とってもかっこいいFLYING KIDSを聞かせてくれました。

4. 僕であるために

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

FLYING KIDS、2ヶ月連続でシングルをリリース。その第2弾が、名曲中の名曲なんだな。 イントロから温かさが溢れているミディアムロックチューン。それ以上に、浜崎貴司のまっすぐな歌詞がかっこいいぞ。 そして、君を幸せにしようという意思の出た1曲です。最後にAメロに戻って幕という流れ、ここでほろっとさせるんだな。

5. 少年の宝物

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

しっとりまったりのアコースティックバラード。少年の気持ちを忘れない浜崎貴司の言葉とヴォーカルが響き渡る。 派手さはないけれども、染み渡ってくるね。しみじみ。うん、いい感じだ。

6. 真夏のブリザード

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

FLYING KIDS、「Home Town」後のシングルナンバーは、情熱と熱気を激しくぶつけてくる真夏のロックチューン。 火傷するほどに、かっこいいんだ。キャッチーなメロディと浜崎貴司の熱いヴォーカルが、突き刺してくる。かっこいいぞ。

7. 新しい自転車

Composed And Arranged by FLYING KIDS

インストナンバー。アコースティックギター2本を軸に、繰り広げられる爽やかソング。 新しい自転車がよっぽど嬉しく、どこまでも走ってゆくような姿が想像できますね。s

8. ブルー

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

カントリーテイストで、ポップで楽しさを出すロックでファンクなチューン。 ブルーといっても、沈んだブルーではなく、青春のブルーだね。あの頃を懐かしむ1曲。ヒロシとアキラとクミコとアケミと、 ミツコとマユミとマコトとトシオとヨーコとメグミの物語。あの頃を思い出しながら聞くことができますね。

9. HEY GIRL! ~君を知りたい~

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

ヘビィなロックチューン。「Hey! Girl!」の掛け声がみんなを1つにさせる。 サビパートもメロディパートも、「Hey! Girl!」がベースになっていて、随分と斬新。でもって、このGirlがまた、いやらしいんだ。

10. 溢れる想いがあるかぎり

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

瑞々しいギターの音をバックに、高らかに歌い上げる浜崎貴司が心強い1曲は、自分への応援歌。 「負けてたまるか」とサビで叫ぶ、この気高さに心を揺さぶられます。自分の可能性を信じて、未来へと進む1曲。

11. 暖炉

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

冬の中の温かさを出すような、バラードナンバー。 アコースティックギターの優しく柔らかい音に委ねるように。でも、浜崎貴司のヴォーカルがたくましくて元気いっぱいだ。歌詞はとってもロマンティックだこと。

12. 真夜中の革命

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

アルバムのタイトルチューン。どっしりロックサウンドで力強く、音と言葉をダイレクトにぶつけてくるように届けてくれるナンバー。 本当の自由を見つけるためのがむしゃらに先へと進む姿を生き生きと映し出す。歌詞はさすがだね。ちょっと大人なFLYING KIDSです。

13. オワラナイ オワリ ~Daybreak~

ラストのインストはオープニングナンバーとリンクする。打ち上げられた衛星からのメッセージのように、音声が無線から伝わってくる。

11th Album『Down to Earth』● '97/10/22 release

FLYING KIDS、11作目となるオリジナルアルバムは、共同プロデューサーに高野寛を迎えて、お送りする温かなロックアルバム。 シングルナンバー「Love & Peanuts」のような強さや、「君にシャラララ」のような温かさなどを兼ね備えている。 「New Adventure」のようなアッパーナンバーだったり、「ある男のメロディー」のような感動的なナンバーがあったり、シンプルな「Bridge」だったりと、 ポップさを追求した作品のような気がします。ただ、実質、このアルバムが最後のオリジナルアルバムとなり、この後にベストアルバム、 そして渋公での解散ライブという流れとなります。青春と大人をうまく歌にするFLYING KIDSの全てが詰まったラスト作となりました。

1. NEW ADVENTURE PART 2

作曲:FLYING KIDS 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

アカペラのようにヴォイスパーカッションなどを入れたあとは、エッジの効いたギターが鳴り響く。 そこにどっぷり打ち込みも入ってきて、ちょっと勇ましさを感じさせるインストナンバー。まさしくFLYING KIDSにとっての新しい冒険が今始まる。

2. Love & Peanuts

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

真夜中に革命を起こしたFLYING KIDSの新たなシングルナンバーは、原点回帰と言わんばかりに、 ファンキーでヘビィなロックチューンを投入。熱いぞ、濃いぞ、そして躍起させるように煽って来る。ピーナッツみたいなLoveを歌う浜崎貴司です。

3. 君にシャラララ

Written by TAKASHI HAMAZAKI Composed And Arranged by FLYING KIDS

ファンキー要素とポップ要素、FLYING KIDSのモテる要素を詰め込んだシングルナンバー。そう、この曲がFLYING KIDSのラストシングルになってしまったんだな。 フォークソングのように言葉を畳み掛けて来るメロディパート、さすが浜崎貴司な、2人の関係性をよく表す歌詞が流れます。

4. この空、きっと晴れ

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

みずみずしく爽やかさたっぷりのロックンナンバー。滑らかなサウンドに乗せて、2人が恋に落ちる瞬間を、 浜崎貴司が歌い上げる。タイトルと合わせて、とっても爽やかな1曲。

5. 境界線

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

イントロからアコーディオンの音色が優しさを生み出すミディアムバラードナンバー。アコースティックギターのさらりとした音も、 しみじみ伝わって来るね。大人になって仲間たちとの関係性を歌います。夢と現実の境界線、悩みの尽きない人生です。

6. 旅の途中で

作詞:浜崎貴司 作曲:丸山史朗 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

レゲエを彷彿とさせるゆったりビートで聞かせてくれるミディアムチューン。 軽やかなリズムに合わせて、心地よく浜崎貴司が歌い上げる。自然と触れ合いながらの旅模様だ。

7. Bridge

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

ドリーミングなイントロを経て、まったりゆったり展開するミディアムナンバー。 優しいヴォーカルの浜崎貴司。でも、歌詞はいつもの浜崎節全開だぜベイベー。シンプルでストレートなバラードです。

8. NEW ADVENTURE

作詞:浜崎貴司 作曲・編曲:高野寛 & FLYING KIDS

「人生は冒険だ」と勢いよく歌を聞かせてくれるロックチューン。骨太の演奏と熱いヴォーカルだ。 このテンション、さすがFLYING KIDSです。ガツガツせててきて、気持ちがいいね。

9. 暴走ワールドセールスマン

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

世相を着るような斬新なタイトルと歌詞。癖の効いたヴォーカルで、べらんめえに歌う浜崎貴司。現実を逃げても変わらないよ、という歌。

10. ある男のメロディー

作詞・作曲:飯野竜彦 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

この曲がまた、名曲でねぇ。涙が出て来るほどに、感動ソングなわけですよ。アカペラのゴスペルでのパフォーマンス。 FLYING KIDSもこういうことができるんだよね、びっくりだな。メンバー全員での熱唱にウルッときます。2番からはバンドサウンドで、厚みを増してきました。

11. 気分上々 ~つながってゆく世界~

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

音からしてとっても楽しそうな雰囲気が出ていますね。自分たちの誕生日に、親への感謝。 そして、毎日を祝おうよ、友達、恋人、家族、楽しく過ごして行きましょうと。

12. My Friends

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:高野寛 & FLYING KIDS

アルバムのラストを飾るナンバー。フォークのように言葉数が多くて、波のように押し寄せてくる。 ブラスなどがまた、ムードを出してくるんだな。熱いソウルバラードに仕上がっています。

Best Album『BEST OF THE FLYING KIDS ~これからの君と僕のうた~』● '98/2/11 release

イカ天からデビューしたFLYING KIDSがついに解散。これまでの楽曲からの選りすぐりを集めたベストアルバムを最後にリリース。「これからの君と僕のうた」ということで、 永遠に歌い継がれてゆくFKナンバーを2枚のCDに惜しみなく収録。「幸せであるように」「我想うゆえに我あり」「大きくなったら」「風の吹き抜ける場所へ」「ディスカバリー」「僕であるために」 などなど、彼らを代表するシングルはじめ、「木馬」「ジェットコースター」「ある男のメロディ」「真夜中の革命」など、アルバムからのナンバーもチョイス。 まさしくベストオブベストなFLYING KIDSが詰まっています。 さらに、今作のために新曲「アゲハ」も用意。常に前を向いて進めという浜崎貴司からの熱いメッセージを歌にしています。 当初は日本のファンクバンドな位置付けだったけれども、次第にポップなロック路線で、お茶の間に浸透。浜崎がドラマにも出ちゃうしね。 そんな変化がありながらも、まっすぐな浜崎貴司の歌詞は常に健在。青春を忘れない大人だからこそ、耳に届いてくるものがあります。 なお、こちらのベストアルバム購入者の応募限定で、ラストライブの音源CDをプレゼント。

2ー12. アゲハ ~これからの君と僕のうた~

作詞・作曲:浜崎貴司 編曲:FLYING KIDS

FLYING KIDS、解散にあたって、ベストアルバムに新曲を用意。アゲハ蝶と君との境遇を重ね合わせて、 みずみずしく聞かせてくれます。アコースティックギターとピアノの爽やかなサウンドをバックに、エッジを効かせたギターがスパイスとなる。 何が起きても、前を向いて進めというメッセージがとにかく力強くて熱いね。

Special Disc. 幸せであるように (1998.2.12 LIVE VERSION)

at SHIBUYA KOKAIDO TOKYO JAPAN

ベスト盤購入者の応募特典でプレゼントされた、解散ライブでのトラック。 やはりFLYING KIDSといえば、この曲でしょうね。ということで、ラストの悲しさは見せず、思い切りのパフォーマンスを感じられます。

Best Album『FLYING KIDS NOW! ~THE NEW BEST OF FLYING KIDS~』● '04/2/25 ('07/11/8)release

すでに解散してしまったFLYING KIDSのデビュー15周年を祝うベストアルバムが登場。今回は、1枚のCDにぎっしりと代表曲を詰め込んで聞かせてくれます。 「幸せであるように」「我想うゆえに我あり」「心は言葉に包まれて」「恋の瞬間」「風の吹き抜ける場所へ」「暗闇でキッス」「僕であるために」などなど、 これぞFLYING KIDSな楽曲が、シングル曲、アルバム曲など、14曲を収録しています。 あの頃がそのまま蘇ってくる青春ソングの決定版ですね。ただ、ご時世からか、CCCDでのリリースなのがマイナスポイント。 なお、初回限定盤では、これまた浜崎貴司が選曲した濃ゆい8曲入りのボーナスディスクを付属。これがまた、こっちがFKの本当の姿なんじゃないかと思うくらいに、ファンキーな楽曲を聞かせてくれます。

12th Album『エヴォリューション』● '09/9/23 release

なんと、復活を果たしたFLYING KIDS。今回は、浜谷淳子を除く男メンバーでの復活ということで、 どこかしら男臭く、勢いにまして濃く聞かせてくれます。タイトルも勢いそのままに「EVOLUTION=進化」ということで、解散してから各々の活動を経て、 パワーアップしたFLYING KIDSの姿を見せてくれます。先行となった「ドマナツ」の直球FKロックはじめ、青春やエロといったFK要素をたっぷり聞かせてくれる全10曲。 大盛り上がり間違い無しだね。さらに、大阪でのライブトラック5曲をボーナストラックとして追加。興奮がダイレクトに伝わって来て、とっても嬉しい1枚に仕上がりました。

1. マタサブロウ

作詞:浜崎貴司 作曲:Flying Kids 編曲:Flying Kids

和なテイストを出してきたメロディ。シンセやプログラミングがとっても新鮮。 「風の又三郎」をベースに、浜崎貴司が書き上げた歌詞がとっても斬新なファンクロックチューン。どっどど、どどうど、どどうどど。

2. ドマナツ

作詞:浜崎貴司 作曲:Flying Kids 編曲:Flying Kids

再始動アルバムからの先行ナンバーは、これぞFKな1曲。がっつりギターと軽やかな音使いとともに、 浜崎貴司の歌詞がドット押し寄せて来るロックチューン。ど真ん中の夏。それがドマナツ。いやぁ、気持ちが熱いね。とにかく言葉の数にやられる。

3. 激しい雨

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 編曲:Flying Kids

冒頭から、かなり衝撃的な歌詞が並びます。とても辛いけれども、浜崎貴司が1人じゃないから生きようよ、と言葉をかけてくれるようだ。。 どんなに困難で苦しそうでも、小さな一歩を踏み出す勇気をくれるよう。

4. 40肩 (フォーティーショルダー)

作詞:浜崎貴司 作曲:Flying Kids 編曲:Flying Kids

タイトルがまた、哀愁を漂わせます。40男の悲しい現実。体について、歌っています。 サウンドはヘビィなんだけれども、やっぱり、なんかしみじみするような歌詞ですね。「働けるうちが花」って。

5. ア・ハ~ン

作詞:浜崎貴司 作曲:Flying Kids 編曲:Flying Kids

この曲もまた、タイトルにインパクトがあるね。もう、勢いまかせのような1曲。 ただただ、ア・ハ~ン。のインパクトにやられます。もう勢いだけで駆け抜けていってるね。

6. ソウルシンガー

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 編曲:Flying Kids

イントロからピアノが弾んでは、まさしくソウルを感じますね。 どこかしら「幸せであるように」のような雰囲気も感じます。浜崎貴司が心の底から歌い上げる1曲ですね。味わい深く聞かせてくれます。

7. ハチミツ

作詞:浜崎貴司 作曲:Flying Kids 編曲:Flying Kids

イントロからかっこいいんだ。ファンクなサウンドで、がっつりと聞かせる1曲。タイトルとは裏腹に、 セクシャルでちょっと妖しさを放ってくるロックチューン。浜崎貴司の歌い方も、どこか妖しく攻めてきますね。

8. ユルギナキコト

作詞:浜崎貴司 作曲:丸山史朗 編曲:Flying Kids

いきなりドラムとパーカッションが暴れ出して、とにかくこれでもかと、勢いを放ってくるグルーヴロック。 浜崎貴司のヴォーカルも勢い乗りまくり。聞いていくうちに、心も体も躍動感で満ちてゆく。

9. シャイン!

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 編曲:Flying Kids

ゆったりまったり、心地よいミドルテンポナンバー。レゲエを彷彿とさせるリズムに、体を委ねたくなる1曲。 歌詞の方はストレートなラブソング。君に一筋の光を与える主人公の気持ちが、まっすぐ表れています。

10. さよならレインボウ

作詞:浜崎貴司 作曲:浜崎貴司 編曲:Flying Kids

アルバムの本編ラストを飾るバラード。ゆったりとした音の中で、ピアノの音が際立ちますね。 歌詞がまた、切ないけれども、この悲しさをカバーするような浜崎貴司のヴォーカルです。うっとりと響き渡りますね。

11~15. Bonus Tracks ~ Live at Shinsaibashi Club Quattro 2009.02.13

興奮のライブトラック。がっつりとドラムとキレのあるギターでM-11を聞かせる。熱いファンクロックだ。 「今日も俺についてこい!」でM-12。のっしりどっしり、ヘビィなファンクが熱いのなんのって。 ベースのラインが気持ちいいM-13。舐めるような浜崎貴司のヴォーカルが、なんてったって妖しく感じる。 FLYING KIDSといったら、この曲M-14。ベテランの味がより一層染み渡る。 でもって、ゆったりじっくりのM-15。会場が1つになっているかのような雰囲気。伸び伸び歌う浜崎貴司が、本当に気持ち良さそうだ。

14th Album『みんなあれについて考えてる』● '18/2/14 release

FLYING KIDS is Back。何と6年半ぶりのアルバムとなった今作。結成30周年ということで、かなり気合が入っていることが伝わってきます。 新メンバーを迎えての新生FLYING KIDSワールドを届けてくれる作品です。何はともあれ、ボーイミーツガールな青春劇を、いつまでもブレずに届けてくれるんだ。 その世界を見事に描き出す浜崎貴司。ダイレクトなヴォーカルにも惹かれますね。長年、浜家のサイドヴォーカルがポイントだった部分を、 新メンバーのEllieが努めています。まだまだ初々しい新生FLYING KIDS、まだまだ青春を届けてくれるんですよ。

1. 新・我想うゆえに我あり

Words:Takashi Hamazaki Music:Flying Kids Produced by Flying Kids

FLYING KIDSの代表曲の新バージョン。始まり方からして、もう濃いね。ベテランな味を加えて、ダイナミックなバンド演奏で引き込んできた。 メロディパートの掛け合いが浜崎×浜家じゃなくなったのが残念だけれども、味をうまく引き継いで頑張っている感じかな。

2. Don't Give It Up!

Words:Shiro Maruyama Music:Shiro Maruyama Produced by Flying Kids

丸山四郎が作詞・作曲を手がけたナンバーは、ストレートなファンクロックで、上げてくる1曲。 全員で歌ってコーラスして、みたいな感じの作りがFLYING KIDSらしさを出してくる。ブラスの力もハンパないね。

3. ♂+♀ (ボーイミーツガール) Album ver.

Words:Takashi Hamazaki Music:Takashi Hamazaki Produced by Flying Kids

少年少女の気持ちを歌わせたら右に出るものはいない、これぞFLYING KIDS。これぞ浜崎貴司なポップロックチューン。ボーイミーツガールな素敵な青春物語。 丁寧な歌詞とヴォーカルに加えて、大所帯だからこそのバンド演奏で盛り上げてきます。そして、ドラマティックだね。最後の終わり方も今までにない感じ。いいね、かっこいいね。

4. 明日なんて忘れちゃおう

Words:SWING-O、Takashi Hamazaki Music:SWING-O Produced by Flying Kids

新メンバーのSWING-Oが作曲を手がけたポップなロックチューン。真っ直ぐと、伸びやかな浜崎貴司のヴォーカルが届いてきます。 どこかしらA.O.R.的な丁寧で大人な要素も感じさせるスタイリッシュなナンバーだね。

5. あいのいたみ

Words:Hidehiko Kato、Takashi Hamazaki Music:Takashi Hamazaki Produced by Flying Kids

新メンバーのSWING-Oが作曲を手がけたポップなロックチューン。真っ直ぐと、伸びやかな浜崎貴司のヴォーカルが届いてきます。 どこかしらA.O.R.的な丁寧で大人な要素も感じさせるスタイリッシュなナンバーだね。

6. ラッセーラ

Words:Takashi Hamazaki、Elli Music:Kazuo Fusejima、Shiro Maruyama、Takashi Hamazaki Produced by Flying Kids

「ラッセーラ」の言葉の勢いが全てを物語るようなファンクポップチューン。ブラスも勢いよく盛り上げてくる。 バーティーソングだね。そして、浜崎貴司とEllieのヴォーカルのコンビネーションがうまくいかされた1曲だね。

7. ファンキースター

Words:Takashi Hamazaki Music:SWING-O Produced by Flying Kids

まるでラップのようなSEを加えたミドルチューン。まさしく自身のことを歌っているかのような、力強いヴォーカルで魅了してくる浜崎貴司です。 間奏でのラップのやりとりもまた、味と勢い、グルーヴが出ているね。

8. アンネの日記

Words:Takashi Hamazaki Music:Takashi Hamazaki Produced by Flying Kids

ポップに聞かせるナンバーは、王道FLYING KIDSな音を聞かせてくれる。1990年代半ばの清々しさが出ているね。 タイトルもなかなかないけれども、そこから浜崎貴司が見事にボーイミーツガールな物語を作ってくる。素晴らしい。

9. 夜の散歩をしないかね

Words:Kiyoshiro Imawano Music:Fukuichi Kimosawa Produced by Flying Kids

RCサクセションのカバーチューン。レゲエ調のリズムに乗せては、ゆったりと、ほっこりと。 愛を感じるカバーですね。とにかく聞いていて、心地よさが広がります。

10. クエスチョンズ Album ver.

Words:Takashi Hamazaki Music:Takashi Hamazaki Produced by Flying Kids

ディープでダークで、クールでかっこいいミドルロックチューン。 バンドとしての一体感を出す音が、熟していてかっこいいんだ。ポップなんだけれども、キリッとしていて、浜崎隆のヴォーカルもガッツリとぶつかってくる。

11. 銀河系

Words:Takashi Hamazaki Music:Takashi Hamazaki Produced by Flying Kids

ブルースだね。3連のバラードナンバー。そして、歌詞はかなり真面目に、じっくりと聞かせてくれます。 核だ争いだなんて、なかなか歌にすることはない。それゆえに難しい歌詞をぶつけて訴えかけてくる。

12. ウスアカリ

Words:Takashi Hamazaki、SWING-O Music:Takashi Hamazaki、SWING-O Produced by Flying Kids

アルバムのラストを締めるナンバー。これぞFLYING KIDSなファンクチューン。そして、FKからのメッセージをダイレクトに伝えてきます。 「青春の夢を取り戻せ」。

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