album

1st Album『Forgiven, Not Forgotten』● '95/9/26 ('97/10/25 on Japan) release

アイルランド出身の4人兄妹バンド、The Corrsのデビューアルバム。アイルランドの伝統的な音を取り入れては、ポップやロックに昇華させて、とっても心地の良い世界を聞かせてくれます。 そして、とっても丁寧な音作りは、なんとDavid Fosterがプロデュースを手がけるという、随分と豪華なデビュー作となりました。 ヴォーカルを務めるAndreaの澄んだ声と共に、ギター、ドラム、ヴァイオリンが優雅に舞う。時に力強く、時にしなやかに、独自の世界を作るThe Corrs。 デビュー曲「Runaway」はじめ、キャッチーなメロディと洗練されたサウンドに包み込まれます。そして、間々にはインストを挟み、アルバム全体としての流れもとっても作り込まれたものになっています。 アイルランドという大地で生まれた音だからこその、ちょっと不思議ながらに壮大な世界が広がっていますね。

日本盤は、ボーナストラックを1曲収録。それてにしても、邦題が「遥かなる想い」とは、また、The Corrsのイメージにぴったりだね。

1. ERIN SHORE (TRADITIONAL INTRO)

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

美しきヴァイオリンの音色が優雅に響き渡るインストナンバー。次曲へとスムースにつなげる小曲です。

2. FORGIVEN NOT FORGOTTEN

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

キーボードの音に冷たさを感じさせるイントロを経て、幻想的な空間を届けるアルバムのタイトルチューン。 力強いギターサウンドをバックに、力強いAndreaのヴォーカルが響き渡るミディアムロックチューン。間奏のヴァイオリンは、やっぱりThe Corrsの魅力を放つよね。

3. HEAVEN KNOWS

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

イントロのリズムビートが安室奈美恵「You're My Sunshine」みたいだけれども、こっちの方が先ですよ。マイナー調のクールなメロディから始まるミディアムナンバー。 鮮やかに映えるサウンドと、美しき世界を作るコーラスでうっとり。その世界へと連れて行かれるようだな。

4. ALONG WITH THE GIRLS

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

ヴァイオリンと笛の音色がケルティックに響き渡るインストナンバー。アイルランドの地を思い浮かべるかのような曲だね。

5. SOMEDAY

music and lyrics by D. Foster and The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

どっしりと力強いサウンドをかましてくるミディアムロックチューン。エッジの効いたギターの音と、力強いヴォーカル&コーラスが魅了してきます。 サビではじっくりと聞かせる仕様だね。どっしりとした音でありながら、説得力のある音使いだね。

6. RUNAWAY

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

アイルランドの兄妹バンド、The Corrsの記念すべきデビュー曲。 優しく包み込んでくれるようなサウンドと、Andrea Corrの澄んだヴォーカルが響き渡るバラードチューンです。 特にサビの爽快で壮大な雰囲気に、大自然溢れるアイルランドの情景が重なるようだね。

7. THE RIGHT TIME

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

オープニングから美しいハーモニーで幕開けるミディアムチューン。ゆったり心地の良いリズムが、さらにリラックスムードを作る。 やっぱりサビが全てを持っていくね。The Corrsの魅力たっぷりで、ケルトの要素も加えて、美しい世界を聞かせてくれます。 なるほど、シングルとしてカットされるほどの力を持っているだけあって、曲の世界へと引き込まれますね。

8. THE MINSTREL BOY

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

ヴァイオリンが壮大に広がるインストナンバーは、アイルランドの伝統曲。 クラシックのような古典的な雰囲気を漂わせては、次第にストリングスも入ってきてゴージャスに。音の厚みが加わって、ダイナミックな1曲に仕上がりました。

9. TOSS THE FEATHERS

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

前曲から続けて聞かせてくれるインストナンバー。ヴァイオリンの巧みな動きと、呼応するかのように響く笛の音。 そして、ダイナミックなギターとドラム、The Corrsの4人それぞれ魅力を出してくるナンバーです。ケルトの風が気持ちいいね。さすがはアイルランドの伝統曲。

10. LOVE TO LOVE YOU

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

イントロ無しで優しく歌を聞かせてくれるミディアムバラードナンバー。Bメロの掛け合いを経てからの、サビへの流れで、より温かさが生まれるね。 しかし、後半のちょっとキリッとクールに変化する流れに、ちょっと驚かされます。一転して、かっこいいThe Corrsを聞かせてくれた。

11. SECRET LIFE

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

ギターが前面に出てきたミディアムロックチューン。Andreaのヴォーカルも、どこかしらキリッとしていて、かっこいいね。 でも、サビはなんだかフツーな雰囲気。

12. CARRAROE JIG

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

ケルティックの風を送る優雅なインストチューン。 伝統を感じるね。笛とヴァイオリンの音色が美しいです。ただ、ちょっと短すぎるのが残念。もっと聞いていたいな。

13. CLOSER

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

「もっとあなたに近づきたい」という気持ちを伝えるバラードナンバー。 シンプルなサウンドが、優しく伝わってくるね。伸びやかなサビでのヴォーカルとコーラスも魅力たっぷりだね。

14. LEAVE ME ALONE

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

軽やかに弾むビートと、鮮やかに映えるギターの音がポップなアップテンポチューン。 アルバムの中では、The Corrs特有のケルティック/アイリッシュな面は薄く、唯一、間奏でのヴァイオリンがダイナミックに聞かせてくれる。

15. ERIN SHORE

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

アルバムのオープニングを飾ったインストナンバーのフルバージョン。しなやかなヴァイオリンの音と笛の音色が風に祈って届く。 大自然の中で1人、立っているような壮大な展開に呑みこまれていきます。

16. SOMEBODY ELSE BOYFRIEND

music and lyrics by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Arranged by Jim Corr

エッジの効いたギターがイントロから舞うロックチューン。ゴリゴリせず、そこはThe Corrsらしさを出してくるね。 ヴァイオリンの音もご機嫌だし、Andreaのヴォーカルも楽しそうだね。

Live Album『The Corrs - Live』● '97/2/25 release

The Corrs初のライブアルバム。というか、ライブEPかな。収録されている全7曲のうち、ライブトラックは冒頭3曲のみ。 大きな会場で、伸び伸びと歌を聞かせてくれるAndreaと、ダイナミックな演奏に、ライブならではの躍動感があって、なかなかかっこいいね。 その他、1st Album「FORGIVEN, NOT FORGOTTEN」からのナンバーを、アコースティックバージョンで聞かせてくれたり、リミックスしたりと、結構聞き応えのある内容となっているんです。 その中でも、アルバム未収録のM-6「RAINY DAY」は、なかなかポテンシャルが高く、ポイントの高い曲だね。“これぞThe Corrs”なポップさで、キラキラ輝いています。貴重な1枚となった作品。

1. RUNAWAY (LIVE)

RECORDED AT THE LANGELANDS FESTIVAL DENMARK 27 JULY 1996

会場内に壮大に響き渡るヴァイオリンの音が、気持ちの良いライブトラック。Bメロパートなんか、会場も一緒に歌っているし、とっても親しみのあるナンバーなんだね。 生ならではの躍動感や臨場感があって、The Corrsの力も大きくなっているね。

2. SECRET LIFE (LIVE)

RECORDED AT THE LANGELANDS FESTIVAL DENMARK 27 JULY 1996

ノリに乗って、ギターが響き渡るロックチューン。ライブということもあって、なんだか脂が乗っているよね。歌って演奏してと、The Corrsのメンバーが随分と楽しそうなんだ。 スタジオバージョンだと普通な感じがしたけれども、生だと印象が大分変わるね。

3. TOSS THE FEATHERS (LIVE)

RECORDED AT THE LANGELANDS FESTIVAL DENMARK 27 JULY 1996

歓声や手拍子に乗せて、優雅に響き渡るヴァイオリンと笛の音がとってもダイナミック。 ライブならではの躍動感も、ダイレクトに伝わってくるね。そして、演奏後の大歓声はすごい。

4. FORGIVEN, NOT FORGOTTEN (ACOUSTIC)

力強さと幻想的な空間を聞かせてくれたナンバーのアコースティックバージョン。 音の圧が弱まったことで、より美しさが映えたね。どこかしら昔話や伝説のような古の雰囲気が出ている。

5. THE RIGHT TIME (ACOUSTIC)

ケルティックなナンバーを、アコースティックバージョンで。ゆったり優雅な風に包まれては、爽やかに展開。 アコースティック特有の優しさや柔らかさが心地よさを生み出す。そして、何はともあれ、ヴァイオリンの踊る音が良いんだ。

6. RAINY DAY (NON-LP BONUS TRACK)

イントロからヴァイオリンの音色がウキウキワクワクさせてくれるポップチューン。 The Corrsのイメージをそのまま出したような、キラキラ輝くナンバー。雨の日というよりも、雨が上がった後のシチュエーションがぴったり。

7. THE RIGHT TIME (RADIO EDIT - DANCE MIX)

ダンスミックスということで、打ち込みトラックを取り入れては、 グルーヴ感を出してきました。ただ、オリジナルの持つ心地よさは捨てていないので、新しい魅力を身につけてパワーアップした感じかな。

2nd Album『Talk On Corners』● '97/10/28 ('97/10/29 on Japan) release

アイルランド出身の兄妹バンド、The Corrsの2枚目となるオリジナルアルバム。 前作「Forgiven, Not Forgotten」は、いかにも「アイルランド出身です」といわんばかりに、アイリッシュ/ケルティックサウンドを押し出していたんだけれども、 今作は、バンドとしての面を結構押し出してきましたね。それ故、アイリッシュ/ケルティックな面は抑え目に。 いろんなプロデューサーとタッグを組んでは、しなやかな音や、ミディアムスロー系の曲を中心に、良質ポップバンドサウンドを聞かせてくれます。 アルバム冒頭のシングルンナンバー「ONLY WHEN I SLEEP」が、 このアルバムの入り口となっているように、バンドとしての力強さとヴァイオリンやヴォーカルの柔らかさがいい融合を図っているような気がするね。 アルバムの前半はポップな曲が続けてきたりするので、後半の流れがちょっと淡々としているような。同じような曲に聞こえてしまうところが少々残念。 唯一、本編最後を飾るジミヘンカバー「LITTLE WING」が、ケルティックに変身しているところがいいね。

日本盤は、ボーナストラックを2曲収録しています。

1. ONLY WHEN I SLEEP

The Corrs / Oliver Leiber / Paul Peterson / John Shanks; Lyrics:Andrea Corr Produced by Oliver Leiber for the Noise Club, Inc.

冒頭からシブいギターの音が響き渡るミディアムテンポのロッカバラード。 どっしりとした演奏と切ないながらもキャッチーなメロディでノックアウトナところは、さすがThe Corrs。間奏やラストでは、やっぱりヴァイオリンの魅力を思う存分味わえるから、かっこいいね。 シングルナンバーの力を思う存分発揮して、ドンドンと引き込まれていきます。

2. WHEN HE'S NOT AROUND

The Corrs; Lyrics:Andrea Corr Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Arranged by David Foster and The Corrs

オープニングで見事なコーラスワークを聞かせてくれました。やっぱりThe Corrsの息が合っているところを聞かせてくれましたね。 ポップなんだけれども、こだわりを感じさせるようなメロディを響かせては、渋さも光らせる。打ち込みを使用したりして、これまでのThe Corrsをパワーアップさせたようなナンバーだ。

3. WHAT CAN I DO

The Corrs; Lyrics:Andrea Corr Produced by Jim Corr

スキャットコーラスが美しく響き渡る始まりは、The Corrsの絆の深さを感じさせるね。 その後は優しいメロディに乗せて、伸びやかに聞かせてくれます。あなたへの思いが詰まっている曲だね。ヴァイオリンの繊細な響きも手伝って、心地よい世界へ連れて行ってくれます。

4. I NEVER LOVED YOU ANYWAY

The Corrs / Carole Bayer Sager; Lyrics:Andrea Corr / Carole Bayer Sager Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Arranged by The Corrs and David Foster

イントロからケルトの風を感じさせるミディアムチューン。最初はしっとりと聞かせてくれたけれども、サビに入ると、どっしりとした演奏で伸びやかに。 実際、シンプルなんだけれども、笛とヴァイオリンの力で、より壮大な雰囲気を漂わせます。キャッチーなメロディと共に、相乗効果を生み出しています。

シングルカットされた際は、アウトロをカットしての短いエディットバージョンで。また、2nd Albumのスペシャル版では、より1つ1つの男がクリアになって、洗練された感じですね。 丁寧な音使いと共に、The Corrsらしさを出す。

5. SO YOUNG

The Corrs; Lyrics:Sharon Corr Produced by Jim Corr and Oliver Leiber for the Noise Club, Inc.

イントロから清々しさを前面に出したポップチューン。聞いていて、気持ちがいいね。ギターの音も、エッジを効かせたりかき鳴ったり。 優雅なヴァイオリンの音色もまた、心地よいんだ。どこまでも突き抜けて行くキャッチーさが力を出しています。

6. DON'T SAY YOU LOVE ME

The Corrs / Carole Bayer Sager; Lyrics:Andrea Corr / Carole Bayer Sager Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Arranged by David Foster and The Corrs

優しいアコースティックサウンドで包み込んでくれるバラードナンバー。 The Corrsの持つ安らぎ感をたっぷりと詰め込んで、夢の中へ連れて行ってくれるようだ。コーラスワークも美しいけれど、ちょっと切ない歌詞だね。

7. LOVE GIVES LOVE TAKES

The Corrs / Dane DeViller / Sean Hosein / Oliver Leiber / Stacey Piersa / Elliot Wolff; Lyrics:Andrea Corr Produced by Oliver Leiber for the Noise Club, Inc.

前曲と同じく、アコースティックテイストで聞かせるミディアムバラードチューン。愛について歌っています。深いです。 2番からは、力を付けたサウンドと共に、コーラスワークで重厚になったりしては、The Corrsらしさをドンドンと伝えてくる。Jimがアコーディオンを弾いているとはね。

8. HOPELESSLY ADDICTED

The Corrs / Oliver Leiber / John Shanks; Lyrics:Andrea Corr Produced by Oliver Leiber for the Noise Club, Inc.

どっぷりアンビエントでエスニックなサウンドを聞かせてくれるミディアムチューン。サビでは、どっしりバンドサウンドで力強く。 あなたに突然恋をしてしまったという、一目惚れ名内容です。愛する喜びみたいなものが伝わってくるね。

9. PADDY McCARTHY (Instrumental)

The Corrs Produced by Jim Corr Co-Produced by Leo Parson

打ち込みを軽やかに使用しては、コーラスがフワフワ入ってくるインストナンバー。 エスニックな雰囲気も漂い、The Corrsらしさを出している。ヴァイオリンと笛の巧みな音色で壮大な世界が広がってゆく。

10. INTIMACY

Billy Steinberg / Rick Nowels / Neil Geraldo Produced by Rick Nowels and Billy Steinberg

アコースティックサウンドと共に、 ストリングスが飾るバラードチューン。優しさを委ねるようなコーラスがまた、美しいね。サビでの温もりもまたいいんだ。

11. QUEEN OF HOLLYWOOD

The Corrs / Glen Ballard / Dane DeViller / Sean Hosein; Lyrics:Andrea Corr Produced by Glen Ballard Co-Peoduced by Dane DeViller, Sean Hosein

どっしりミディアムテンポのロッカバラード。あまりハリウッドのようなけばけばしさや派手さは感じないけれども、 これがThe Corrsの視点なのかもね。サビでのメロディは、さすがだね。引き込む力を放っています。アウトロのヴァイオリンとTin Whistleが優雅に踊りました。

12. NO GOOD FOR ME

The Corrs; Lyrics:Andrea Corr Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Arranged by The Corrs and David Foster

ゆったりしていながらも、力を感じるミディアムチューン。ドラマティックなサウンドへと流れて行っては、壮大な世界を創る。 ヴァイオリンの音も効果的ですね。前作アルバムに引き続いてのDavid Fosterプロデュース。

13. LITTLE WING

Jimi Hendrix Produced by John Hughes Celtic Arrangement by Paddy Maloney of The Chieftains

Jimi Hendrixのナンバーを、The Corrsがカバーだって。これは驚きだけれども、伸びやかなヴォーカルでAndreaが魅了しています。 小さな翼ながら大空を舞う。優雅な感じが素晴らしいね。

14. REMEMBER

Written by The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-produced by The Corrs

ボーナストラック。こちらもDavid Fosterプロデュースで、洗練されたサウンドで大人っぽさを出したサウンドを聞かせてくれます。 ヴァイオリンの音色もスパイスに鳴る、ミディアムチューンに仕上がっています。

15. WHAT I KNOW

(Glen Ballard / Siedah Garrett) Produced by Glen Ballard

リズミカルに聞かせるミディアムチューン。The Corrsの楽しさを出しつつ、バンドとしての一体感を伝える1曲。 Glen Ballardのプロデュースで、洗練された感じに伝わってくる。

2nd Reiisue Album『TALK ON CORNERS SPECIAL EDITION』● '98/11/9 release

The Corrs、大ヒットのアルバム「TALK ON CORNERS」のスペシャル版が満を持して登場。 オリジナルは全世界で大ヒットだもんね、すごいよ。そのスペシャルバージョンは、既発シングルナンバーを中心にリミックして、新たなバージョンとして収録。 彼らにリミックスという言葉が似つかわしいように思えるけれども、よりスタイリッシュな輝きを放っています。記念すべき1st Single「RUNNAWAY」もリミックスして収録。 そして、Fleetwood Macのカバーチューン「DREAMS」も収録と、まさしくスペシャルな1枚に仕上がっています。ただ、やっぱり全体を通して聞くと、ケルト/アイリッシュな音とは距離が出てきたね。 良質のポップソングは変わらず、The Corrsの一体感を特別に感じさせる1枚です。

1. WHAT CAN I DO (TIN TIN OUT REMIX)

The Corrs Produced by Jim Corr Additional Remix and Production by Tin TIn Out for Empire Artist Management Strings by The Duke Quartet

2nd Albumのスペシャル版からのシングルで、リミックスしてのカットチューン。 美しきスキャットコーラスはなくなり、ギターに差し替えられたね。その後も小粋な打ち込みリズムトラックで、やっぱりパワーアップしている感じが伝わってくるね。

2. SO YOUNG (K-KLASS REMIX)

The Corrs Produced by Jim Corr and Oliver Leiber for the Noise Club, Inc. Reproduced and Remixed by K-Klass for Diesel Productions

シングルでリリースするにあたり、K-KLASSによるリミックスを施してのバージョンで。 オリジナルのテイストを残しつつ、軽やかな打ち込みを散りばめて、スタイリッシュに聞かせてくれます。

5. DREAMS (TEE'S RADIO)

Stevie Nicks Produced by Oliver Leiber for the Noise Club, Inc. Remix and Additional Production by Todd Terry for Big Management Ltd, NYC

全体的な音が抑えられたというか、後ろへ回っているような感じ。 ヴォーカルを前面に持ってきたのはいいんだけれども、なんだか物足りなさを感じる。ビートを軽やかに放っているから、もったいないかな。最後の最後、コーラスが救いとなっています。

9. RUNAWAY (TIN TIN OUT REMIX)

The Corrs Produced by David Foster for Chartmaker, Inc. Co-Produced by Jim Corr Additional Arrangements by David Foster Live Strings Arranged by David Foster

デビューナンバーをリミックしして収録。音に力が加わって、成長したような雰囲気だね。 演奏面に重みが加わって、かっこいい。アコースティックギターやヴァイオリンの音はさすがですね。そこまでリミックスされた感じもなく、聞きやすい仕上がりかな。

Live Album『The Corrs Unplugged』● '99/11/12 ('99/11/25 on Japan) release

The CorrsがMTVのプログラム「Unplugged」に登場。アコースティックサウンドをベースに、Tin WhistleなどThe Corrsならではのアイリッシュテイストを盛り込んで聴かせてくれるステージです。 DVD盤とは違った曲順で収録されているんだけれども、これはどうなんだろうか。 意図的にこの流れの方が盛り上がるのか?パフォーマンスをあらためて見て、こういう流れにしたのだろう。耳だけで感じることができるステージ。 The Corrsの持つ要素を集約させて、アコースティックテストがダイレクトに伝わってきます。でも、この盛り上がりを聞いていると、やっぱり目でも楽しみたいよね。 ちなみに、日本版ではボーナストラックとして「Dreams」を収録。って、DVD盤には普通に収録されているじゃないですか。 本国盤CDには未収録っていうのも、なんだかかわいそうだな。

DVD[The Corrs Unplugged]を参照→☆☆☆

3rd Album『In Blue』● '00/7/13 ('00/11/29 on Japan) release

The Corrs、待望の3作目となるオリジナルアルバムが完成。今作は、プロデューサーに、あのMutt Langeを迎えたナンバーもあり、よりポップなThe Corrsを楽しむことができます。 先行ナンバー「BREATHLESS」の爽快かつキャッチーな力がヒットへと導いたのと同時に、「IRRESISTIBLE」や「GIVE ME A REASON」などのシングルの力は相当なもの。 キャッチーな面を出して、盛り上げてくれました。ただ、このアルバム制作時に、彼らの最愛なる母親が他界したということもあり、所々に母親に対する思いが入った楽曲も登場している。 「NO MORE CRY」というタイトルも、そういうところから来ているんだろうね。 ちなみに、アルバムタイトルの「Blue」という部分は、そういう悲しみに溢れているBlueではなく、「GIVE ME A REASON」の歌詞から取ったもの。 どちらかといえば、これまでのThe Corrsのイメージでもある爽やかなブルーをまとったアルバムといった感じがするね。 シングルナンバーがとことんキャッチーだったせいか、後半の彼ら自身のプロデュースナンバーがちょっと地味目に映ってしまい、武器でもあるアイリッシュ要素が少ないのがちょっと残念かな。 後日、スペシャルエディションも発売され、ライブトラックや未発表曲などを収録した2枚組でパワーアップした世界を聴かせてくれます。

1. BREATHLESS

(R. J. Lange / The Corrs) Produced by Robert John‘Mutt’Lange

冒頭から軽やかにヴォーカルが舞います。そして、イントロが放たれると、とっても爽やかな風が吹く。これぞThe Corrsなポップなアップテンポチューン。 時にアイリッシュなテイストを感じさせるけれども、キャッチーさと繊細さがいい感じにミックスされています。やっぱり、サビのふわふわしたヴォーカルがいい味を出しているね。 プロデューサーに、あのMutt Langeを迎えているということで、アコースティックな味をダンサブルに仕上げた1作です。もちろん、大ヒットを記録しました。

2. GIVE ME A REASON

(The Corrs) Produced by The Corrs

作詞・作曲、そしてプロデュースをThe Corrs自身が手がけたナンバー。どこか暗さを出しては、「理由をちょうだい」と疑問を投げかけてくるような印象を感じる。 4つ打ちビートを軽やかに投入しては、サビでフレーズを畳み掛けてくる。間奏では、これぞThe Corrsなアイリッシュテイストを出してきたね。

3. SOMEBODY FOR SOMEONE

(The Corrs) Produced by The Corrs and DFHM / Additional Production by Mitchell Froom

イントロで優しい音を聞かせてくれたけれども、その後は淡々としたリズムと軽やかなギターが加わり、さらにはAndreaのヴォーカルが舞います。 そして、これぞ兄妹なコーラスで魅了するバラードチューンです。優しさに包まれます。間奏のヴァイオリンおしなやかさに、やられるよね。

4. SAY

(The Corrs) Produced by Mitchell Froom and The Coors

キーボードの音が温かく、ドラムも軽やかに打ち放たれる1曲は、ポップなミディアムチューン。サビでキャッチーの引き込んできます。 寂しい時は愛していると言ってね。そうすれば、笑顔になれるから、と歌っています。当時の彼らの心境をストレートに表していますね。

5. ALL THE LOVE IN THE WORLD

(R. J. Lange / The Corrs) Produced by Robert John‘Mutt’Lange

Mutt LangeとThe Corrsの共作で届けてくれるナンバーは、カントリー要素とアイリッシュ要素、両者のいいところが合わさったバラードチューン。 どっしりと力強いサウンドと、兄妹ならではのハーモニーで聴かせてくれる、美しい曲です。特に後半、転調して更に盛り上がってきます。いいね、ゴージャスだ。

6. RADIO

(The Corrs) Produced by The Corrs and DFHM / Additional Production by Mitchell Froom

「MTV unplugged」ですでに披露していたナンバーのスタジオバージョン。 無機的なビートがクールに響き渡り、Andreaのヴォーカルも、どこかしら鋭く聞こえてきます。それがサビに入ると、キャッチーさを兼ね備えてポップに展開。 今回は結構ダンサブルなアプローチになっているけれども、unpluggedあたりのゆったりとしたアレンジでもいい味は出ていたと思うな。

7. IRRESISTIBLE

(R. J. Lange / The Corrs) Produced by Robert John‘Mutt’Lange

イントロのハーモニーから魅力を出しまくりで引き込む、その後ビートと共に弦の音がキリッとさせてはかっこいいロックチューンに仕上がっています。 マイナー調のメロディパートから、明るく弾けるサビパートのギャップがいいね。こちらもMutt Langeとの共作で聴かせる極上のポップチューンです。 アルバム「 In Blue」から2枚目のシングルカットチューンです。

8. ONE NIGHT

(The Corrs) Produced by The Corrs and DFHM / Additional Production by Mitchell Froom

淡々としたリズムビートが、無機的で、どこかしら冷たさや寂しさを感じさせる。そこにストリングスがしなやかに入ってきては、美しさを際立たせる。 Andreaのヴォーカルも、伸びやかに聴かせるというよりかは、胸に届くように、じっくりと語りかけるように響かせているね。

9. ALL IN A DAY

(The Corrs) Produced by The Corrs

前曲同様に、淡々とした雰囲気を聞かせては、内部から染み渡るかのような1曲。 どっぷりどっぷりとビートを打ち込み、間奏ではしなやかなヴァイオリン、そして後半で美しきコーラスも加わって、The Corrsの新たな世界を作り出す。

10. AT YOUR SIDE

(The Corrs) Produced by Mitchell Froom and The Coors

この曲も「RADIO」同様、先にMTV Unpluggedで披露していた曲のスタジオバージョン。 とっても軽やかでリズミカルなビートに乗せて、しなやかに躍るサウンドの爽やかさは、まさしくThe Corrs。Andreaのヴォーカルも優雅に舞っています。なんだかとっても楽しそうだね。

11. NO MORE CRY

(The Corrs) Produced by The Corrs and DFHM / Additional Production by Mitchell Froom

久しぶりにギターが前面に響いているイントロから、元気いっぱい。そして、まるでラップのように言葉を畳み掛けてくるAndreaのヴォーカルに呑み込まれます。 キャッチーなメロディは伸びやかで、聞いていてウキウキワクワクさせてくれます。「もう泣かない」。まさしくタイトルを表すように、カラッとしたナンバーだね。

12. RAIN

(The Corrs) Produced by The Corrs and DFHM / Additional Production by Mitchell Froom

じっくりどっぷり、ミディアムテンポのトラックを聞かせてくれるナンバー。 雨が降るような、湿っぽさも感じるかな。派手さはないけれども、聞いていて曲の世界へスーッと染み込んでいくようだ。美しさの出た1曲。

13. GIVE IT ALL UP

(The Corrs) Produced by The Corrs / Additional Production by Mitchell Froom

なんだか今までのThe Corrsに無かったようなナンバーだな。スカのリズムを取り入れては、心地よさを出してきました。さらにブラスの音も軽快に。 アイリッシュサウンドとリゾートサウンドの融合系だね。聴きながらリラックスできるようなナンバー。

14. HURT BEFORE

(The Corrs) Produced by Mitchell Froom and The Coors

Andreaのヴォーカルが印象的な1曲。音もそこまでは厚くはなく、じっくりと聴かせてくれるバラードに仕上がっています。 歌詞はあれでも傷つくことはあるという内容なんだけれども、その傷を癒してくれるようなナンバーだね。心地よい空間を作ってくれます。

15. REBEL HEART

(The Corrs) Produced by The Corrs and Hughes & Farrell / Additional Production by Mitchell Froom

アルバム本編を締めるナンバーは、アイリッシュの風を呼ぶインストナンバー。 優雅にヴァイオリンが流れては、Tin Whistleが加わって、より洗練された空間が広がる。そこに広がる壮大な景色を目にして飛び回るように、ゆったりと風になったみたいだ。

16. JUDY

(The Corrs) Produced by The Corrs

ゆったりと流れるサウンドに身をゆだねるように、心地よい風をなびかせて、The Corrrsの音を届けてくれるバラードナンバー。 包み込んでくれるように、ゆったりと。時折、儚いヴォーカルになるんだけれども、その部分もいい味が出ているんだよね。

DISC-2

1. SOMEBODY FOR SOMEONE (Acoustic Performance from UK's Virgin Radio)

ざっくりとしたギターの音が映えるライブトラック。いい感じにSharon&Carolineのコーラスが、Andreaのヴォーカルをバックアップしているね。

2. NO MORE CRY (Acoustic Performance from UK's Virgin Radio)

この曲でも、姉妹のヴォーカル&コーラスがいいハーモニーを生み出しているね。 鮮やかなアコースティックサウンドをバックに、軽やか&爽やかに展開しています。

3. RADIO (Acoustic Performance from UK's Virgin Radio)

もはやライブやアンプラグドの印象が強くなったね。 この曲もハーモ二-は絶大な力を持ち、2番からはギター、パーカッション、そしてヴァイオリンがそれぞれの持ち味を生かしてくるパフォーマンス。かっこいいトラックです。

4. AT YOUR SIDE (Acoustic Performance from UK's Virgin Radio)

軽やかに聴かせてくれるトラック。 MTVのアンプラグドライブよりも、楽しさいっぱい。そして、ハーモニーの重厚さでノックアウトだね。心地よい1曲は、まさしくThe Corrs。

5. LOVE IN THE MILKY WAY (Previously unreleased studio tracks)

(The Corrs / Oliver Leiber)

いきなりがっつりギターが入ってきて、かっこいいね。The Corsの強い部分を出してきたかのようなナンバー。 どこかしらエスニックな雰囲気を出してくるサビも、なんだか今までに無かったようなテイストです。銀河のような感じはあまり伝わってこないけれどもね。

6. LOOKING IN THE EYES OF LOVE (Previously unreleased studio tracks)

(Trisha Walker & Costas Lazarides)

アコースティックサウンドが流れて心地よさを届けてくれるバラードチューン。 The Corrsの安らぎがダイレクトに届けられます。どっしりとした演奏に迷いはなく、とっても頼もしいね。

7. HASTE TO THE WEDDING (Live from Lansdowne Road, Dublin (July 1999))

*DVD 「The Corrs - Live at Lansdowne Road」 収録*

8. SO YOUNG (Live from Lansdowne Road, Dublin (July 1999))

*DVD 「The Corrs - Live at Lansdowne Road」 収録*

Compilation Album『Best of The Corrs』● '01/11/05 ('01/10/15 on Japan) release

アイルランド出身の兄妹グループ、The Corrsの初となるベストアルバムがついに登場。デビューアルバム「Forgiven, Not Forgotten」をはじめ、「Talk On Corners」「Unplugged」「In Blue」と、 これまでリリースしたアルバムの中からのヒット曲をバランスよく収録して、これまでの活動をギュッと凝縮。 まぁ、ほとんどはアルバムからのシングルカットナンバーなんだけれども、ポップかつ爽快で、時々アイリッシュテイストを盛り込んで、The Corrsの得意な部分を出してきます。 何曲かはリミックスバージョンで、何曲かはライブトラックからの収録。その都度、The Corrsのポイントを押さえているサウンドになっているね。新曲も2曲ほど収録されているけれども、 オープニングを飾る「WOULD YOU BE HAPPIER?」は、前作アルバムで組んだ名プロデューサー、Mutt Langeと組んだからこそ作り上げることができたような、 ポップなセルフプロデュース作となっています。 もちろん、よりよくThe Corrsを知るにはオリジナルアルバムをじっくりと聞くことが重要だけれども、入門編には適したアルバムで、The Corrsをおさらいするにはもってこいの作品ですね。

日本版は、ボーナストラックを1曲収録。

14. ALL THE LOVE IN THE WORLD (Remix)

(The Corrs / R. J. Lange) Produced by Robert John‘Mutt’Lange

プログラミングビートを携えながらも、ヴォーカル&コーラスが有機的に広がるリミックスチューン。音がより瑞々しく、鮮やかに輝きだしたね。

18. MAKE YOU MINE

(The Corrs / David Foster) Produced by The Corrs Co-production by Wayne Wilkins

おひさしぶりにDavid Fosterとタッグを組んで新曲を発表。 滑らかなメロディラインに優しさを感じさせるミディアムテンポナンバーは、心地よい爽やかなサウンドと伸びやかなヴォーカルが広がります。 セルフプロデュースなんだけれども、なんだろう、少々プログラミングがチープに感じる。

19. LIFTING ME

(The Corrs) Produced by Boo Hewerdine

イントロからThe Corrs節全開。かき鳴るギターとヴァイオリンの刻みに安心感を覚えるね。 爽やかさ全開のポップなナンバーで、聞いていて心地よさを感じる。しかし、歌詞はよくわからないぞ。

CD-ROM. ALL THE LOVE IN THE WORLD (Remix) Video Clip

*DVD 「Best of The Corrs」

Live Albm『VH1 Presents:The Corrs Live in Dublin』● '02/3/12 release

The CorrsがVH1の企画で行ったライブの音源をCDリリース。The Rolling StonesのRon WoodやU2のBonoを迎えて、とっても豪華なライブとなりました。 The Corrsの代表曲を中心に、カバーナンバーでコラボ共演。Bonoがまた、とってもしぶいヴォーカルで魅了して来るんだ。また、Ron Woodの味のあるギアーの音にうっとりさせてくれるね。 ラストに収録されたThe Rolling Stonesのカバーも、The Corrsらしい、しなやかさを携えて聴かせてくれたりと、The Corrsらしさ溢れるライブになっています。 ただ、これだけでは物足りないな。カバーとオリジナル、約半々で収録されてはいるものの、The Corrsの醍醐味でもある観客と一体化するライブをもうちょっと堪能できたらよかったな。 ライブとしての楽しさはダイレクトに伝わっては来ます。

軽やかなナンバーM-1からスタート。Jimのギターがいい味を出すね。そして、姉妹のヴォーカル&コーラスのハーモニーが美しく会場を舞う。会場からは、暖かく手拍子が起こっています。 続いて大ヒットナンバーM-2。意外とがっつりギターを響かせて、エッジを効かせているね。ロックなテイストが力強く伝わってくる。それでも爽やかさがありますね。 U2のBonoとのデュエットで聴かせるM-3。Ryan Adamsのナンバーをじっくりと聴かせてくれます。2人とも渋いヴォーカルで、かっこいいね。 続いては、The Rolling StonesのRon Woodを迎えて、Jimmy HendlixのカバーM-4をじっくり、ゆったりと聴かせてくれます。AndreaのTin Whistleが神秘的に響き渡ります。そして、間奏で聴かせるRon Woodのギターが渋くて渋くて。拍手喝采です。 インストナンバーM-5は、手拍子が軽快に響き渡ります。躍動感を増しては、4人並びにバンドの一体感&アイリッシュの世界を作る。盛り上がりますね。

The Corrsの代表曲M-6は、じっくりと聴かせてくれます。オリジナルをより引き立てるようなどっしりアレンジ&コーラスに聞き入ってしまいます。アコーディオンの音もポイントだね。 Neil YoungのカバーM-7も、心地よいバンドサウンドで、The Corrsらしさを表現する。爽やかさとともに、愛しいハーモニーが広がります。 拍手喝采でスタートの代表曲M-8。歌い慣れているからか、余裕のヴォーカルという印象もするな。聞いていて気持ちがいいしね。 Nancy Sinatraが歌って有名になった曲M-9をカバー。しかも、こちらもBonoとのデュエットで聴かせてくれます。とにかくBonoのヴォーカルが渋くて渋くて。演奏も、古き良き時代を懐かしく表していて、ゴージャスに。ブラスがいい味を出しているね。 これまた、The Corrsの代表曲M-10。観客からの拍手が熱いね。とってもさやわかな仕上がりで、ポップ爆発です。もちろん、間奏でクラップハンズ。大盛り上がりだ。 一転して、しっとりと聴かせる始まりのM-11。The Rolling Stonesのカバーということで、Ron Woodも参加。The Corrs流にヴォーカル&コーラスのハーモニーで、じっくりと聴かせてくれます。

4th Album『Borrowed Heaven』● '04/5/31 ('04/5/28 on Japan) release

ベストアルバムを挟んで、The Corrs待望の4枚目となるオリジナルアルバムが登場。前作「In Blue」から4年。その間、最愛の母を亡くし、彼らのキャリアに衝撃が走った中でのこの作品。 タイトルの「Borrowed Heaven」や「angel」「goodbye」など、母親を思うタイトルや歌詞などが顕著に表れては、偲んでいます。 でも、そこはThe Corrs。相変わらず爽やかでしなやか、繊細なサウンドで魅了してきます。 先行ナンバーにもなった「summer sunshine」の爽やかでキャチーさで、一気にアルバムの世界へと引き込んできます。「long night」の美しきバラードにも心を打たれ、染み渡ってきます。 結構ポップさが前に出てきている楽曲も多く、より親しみやすさも湧いてきましたね。 日本盤はボーナストラックを1曲収録。

1. summer sunshine

written by The Corrs Produced by Olle Romo

ベスト盤を挟んで、ついにThe Corrsが再始動。その第1弾シングルは、ゆったりした従来の爽やかさたっぷりなThe Corrsと、力強いThe Corrsが交差する。 さらに打ち込みを使用していて、クールに聞かせ、見事にミックスさせたアップチューンです。トラックは爽やかだけれども、歌詞は切なく。 Andreaの軽やかに舞うヴォーカルは、悲しい内容を歌っているんですよ。

2. angel

written by The Corrs Produced by Olle Romo

瑞々しいアコースティックギターの音と、デジタルトラック交差するナンバー。 クールな雰囲気から、コーラスワークが冴え渡るパートを経て、サビで爽快に聞かせてくれる。これぞThe Corrsな1曲。 歌詞は亡くなった母親へ捧げられた曲。悲しさも感じさせない、希望に溢れる1曲。

3. hideaway

written by The Corrs Produced by Olle Romo

独特のプログラミングが世界を作るミディアムナンバー。美しい旋律だけれども、とにかく暗い。しかし、サビに入ると一気にダイナミックに歌い上げる流れです。 隠れないで、堂々としていいんだよ、というThe Corrsからのメッセージが心強い。

4. long night

written by The Corrs Produced by Olle Romo

静かな始まりからの、伸びやかなヴォーカルが広がるバラードナンバー。 優しく切なく、それでいて叙情的に。コーラスもダイナミックに聞かせてくれる壮大なナンバーです。 そして、Sharonのヴァイオリンが優雅に飾る。アルバムから3枚目のシングルとしてカットされたナンバーです。

5. goodbye

written by The Corrs Produced by Olle Romo

イントロが眩しく、キラキラ煌めいているね。瑞々しい流れで、聞かせてくれるミディアムポップナンバー。 母親の死をストレートに表現し、「さようなら」と事実を受け入れる部分が悲しいけれども、それを乗り越えようとする佇まいがかっこいいナンバーです。

6. time enough for tears

written by Bono / Gavin Friday / Maurice Seezer Produced by Olle Romo

元々は映画の主題歌で、なんとU2のBonoが手がけていますが、The Corrsとして聞かせてくれるバージョンは、 優しく寄り添ってくれるかのような、包み込んでくれるようなバラードナンバー。

7. humdrum

written by The Corrs Produced by Olle Romo

いきなりスクラッチかましてくるとは、The Corrsもなかなか尖ってきたね。マイナー調のメロディラインと、サビの明るくメジャー調のラインがいいギャップを生み出す。 HIP-HOP / R&Bなテイストから、間奏で聞かせるエスニックなテイストと、サウンドの幅の広さを伺える1曲だね。

8. even if

written by The Corrs Produced by Olle Romo

非常にポップで明るさ爆発な1曲。元気いっぱいに展開してゆく中で、間奏でのケルティックな雰囲気を出しては、 The Corrsの武器をここで見せつける。なかなか渋さも光る1曲だね。

9. borrowed heaven

written by The Corrs Produced by Olle Romo

アルバムのタイトルチューンは、どこかしらアンビエントでエキゾチック。Andreaのヴォーカルとドラムのリズムで、どっしりと聞かせてくれる展開です。 死生観や肉体云々を歌詞にして、ちょっと一味違ったThe Corrsのテイストを出してきた。後半なんか、アフリカンな要素が強まっては迫力を増す。コーラスも心を洗うように。

10. confidence

written by The Corrs Produced by Olle Romo

どっしりサウンドが迫力満点なロック色の強いミディアムチューン。タイトルのごとく、自信に満ちています。いやはや、かっこいいね。 それでいて、突き抜けるような爽やかさも持ち合わすThe Corrs。間奏では、Sharonのヴァイオリンも優雅に舞います。

11. baby be brave

written by The Corrs Produced by Olle Romo

クールでスタイリッシュで、どこかしらダークなテイストを振りまくミディアムナンバー。 グルーヴィーでもあり、クラッシュテイストとエミネムテイストを加えたとか。なんだかんだで、かっこいい曲ができたね。サビでの重厚コーラスがインパクトを出してくる。

12. silver strand

written by The Corrs Produced by Olle Romo

アルバム本編を占めるインストナンバー。これぞThe Corrsな、自身のサウンドルーツをそのままに音にした優雅なアイリッシュトラック。 みずみずしく広がるサウンドに心が洗われる。ヴァイオリンやTin Whistle、そしてコーラスが優雅に舞います。

13. miracle

written by The Corrs Produced by Olle Romo

これまた美しいナンバーだ。The Corrsの魅力の1つでもあるハーモニー、コーラスを思うぞんぶんに味わえる、 ゆったりバラードナンバー。愛する子供、あなたはまさしく奇跡と歌っています。

5th Album『Home』● '05/9/26 release

The Corrsの5枚目となるオリジナルアルバムは、前作「Borrowed Heaven」から約1年半ぶり。 今回は、亡くなった母親へ捧げるアイリッシュトラッドカバーアルバムとなっています。どんんだけ母親を愛していたのかがわかるThe Corrs兄妹。 トラディショナルソングをベースに、カバーして母親へと捧げています。アコースティックサウンドをベースに、優雅な演奏で魅了してきます。 ライブでにすでに披露していたPhil Lynott「Old Town」のカバーや、インストナンバー「Haste to the Wedding」のスタジオバージョンも今回初収録となりました。 また、ゲール語で歌うナンバーや、Sharonが歌うナンバーなどもあり、音楽だけでなく、水と緑の国、アイルランドもこよなく愛するThe Corrsの優しさがそのままに詰まっています。 本当にリラックスした雰囲気、楽しくカバーしている様子が届いてきます。

1. My Lagan Love

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

トラディショナルナンバーを優雅きにかせてくれるカバーナンバー。 最初はヴァイオリンが優雅にまい、ピアノが優しさを添えてきた。途中からはギターがざっくりと、さらにオーケストレーションが華麗な音使いになったりと、変化に富んだ1曲。

2. Spancill Hill

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

6拍子のちょっと切ないナンバー。アコースティックギターの音が叙情的に。 アイルランドの自然を演出するかのような、優しいながらも力強い音使いで聞かせる1曲です。そして、ラストはこれぞアイリッシュな演奏を披露。華麗に舞う弦楽器です。

3. Peggy Gordon

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

2本のギターを操り、Tin Whistleを加えた、ゆったり軽やかアコースティックナンバー。 2番からはベースの音も加わり、どっしりと。ハーモニー度もアップして、美しく力強く展開です。さらに3番からはオーケストラとドラムが加わって、より一層力強くなった。

4. Black Is the Colour

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

どっしりとしたアレンジの中でも、弦楽のしなやかさが光るナンバー。 全体的に暗いんだけれども、意志の強さみたいなものが全体的に表れていて、クールな仕上がりです。

5. Heart Like a Wheel

(Anna McGarrigle) Produced by Mitchell Froom

Anna McGarrigleのナンバーの、美しきアコースティックカバー。ピアノの音色に涙。優しく柔らかいAndreaのヴォーカルに包まれて、安心を覚える1曲。 弦楽も加わってくるけれども、ピアノ1本だけでもいいかも。それほど音色から情が伝わってくる。

6. Buachaill on Eirne

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

ゲール語で歌うナンバー。より一層アイリッシュテイストが伝わってくるナンバー。 ピアノ、ギター、ヴァイオリンにTin Whistleと、The Corrsらしさを一気に出してくる美しきナンバー。特に、弦のたくましさ、自身の表れがストレートに伝わってきますね。

7. Old Hag

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

インストナンバー。踊るTin Whistleとヴァイオリンが心地よさを出して始まります。 さらにギターやアコーディオンも加わって、ドラムも入って楽しさが出てきました。開放的で親しみやすく、牧歌的な雰囲気が漂っていますね。

8. Moorlough Shore

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

アイリッシュ演歌のようなテイストのバラードナンバー。Andreaのヴォーカルも、どこかしら演歌の女王。こぶしをきかせて、情念を歌うかのようだね。 なんか、しみじみだな。ちょっと切ないメロディと影のあるヴォーカルが、一気に引き込んでくるんだ。

9. Old Town

(Philip Lynott / Jimmy Bain) Produced by Mitchell Froom

ダブリン出身、Thin LizzyのPhil Lynottのナンバーをカバー。 MTVのアンプラグドライブなどで既に演奏していたけれども、スタジオバージョンは今回が初収録。まさか冒頭でストリングスが舞うとはね。 全体としては、アコースティックベースのポップなロックナンバー。原曲をソフトにして、The Corrsテイストに仕上げてきました。鮮やかで軽やかで、楽しさが伝わってきます。

10. Dimming of the Day

(Richard Thompson) Produced by Mitchell Froom

Sharonがメインヴォーカルを務めるナンバーは、よりホームカントリーなテイストが出ていて、しみじみ染み込んできます。 美しく、うっとり。優しく、そしてコーラスワークで包み込んでくれる。ストリングスも美しく、さすがはThe Corrsなカバーに仕上がっています。

11. Brid Og Ni Mhaille

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

ゲール語で聞かせてくれるナンバー。最初はアカペラで始まり、しっとりとした味わい。 そして、音が増えて、優しさに包まれるような温かさを届けてくれます。

12. Haste to the Wedding

(The Corrs / Trad Arr) Produced by Mitchell Froom

The Corrsといえばこの曲と言わんばかりに聞かせてくれる、アイリッシュトラッドのインストナンバー。 ライブでは聞き慣れているけれども、スタジオバージョンが初収録なんですね。もう、どこからどう切ってもアイリッシュな、とっても心地よく、 ウキウキワクワク。全ての楽器が喜びを爆発させるナンバーです。

Compilation Album『Dreams:The Ultimate Corrs Collection』● '06/11/20 ('07/1/24 on Japan) release

The Corrs、2枚目となるオールタイムベストアルバム。1枚目が3枚のアルバムをリリースしてのタイミングでしたが、その後、2枚のオリジナルアルバムをリリースしてのオールタイムベストの登場。 ヒットシングルナンバーやリミックス、ライブトラックやコラボ作品など、色々なThe Corrsが詰まってるという意味では、いいバランスの収録曲となっているね。 大ヒットチューン「BREATHLESS」「SO YOUNG」「RUNAWAY」「SUMMER SUNSHINE」はじめ、アイリッシュテイストを出しつつ、ポップで軽やか、爽やかに聞かせるナンバーや、 「RUBY TUESDAY」「OLD TOWN」 などのコラボやカバーも聞かせてくれます。本当にヴァラエティ豊かですね。 しばらくはプライベートを充実させるとのことで、活動休止中は、このベスト盤をじっくり味わうということです。

1. GOODBYE (2006 REMIX)

Written by The Corrs Produced by Olle Romo

ベストアルバムに先駆けて、アルバム「Borrowed Heaven」収録ナンバーをリミックス。 これがもうね、鮮やかな変身を遂げて、全ての音が瑞々しく輝く。ロックな力強さがありながらも、The Corrsの持つしなやかさとともに放ってきます。

12. ALL I HAVE TO DO IS DREAM FEATURING LAURENT VOULZY

Written by Bryant Produced and Arranged by Stuart Bruce

ざっくりギターとともに、優しい2人のヴォーカルが交差するコラボパフォーマンス。 アコースティックサウンドをベースに、じっくりとした演奏はとっても丁寧で上品。お手本のような1曲。ハーモニーも心地よいね。

18. I KNOW MY LOVE FEATURING THE CHIEFTAINS

Written by Paddy Moloney / Tradd. Arr Produced by Paddy Moloney

同郷アーティスト、The Chieftainsとの共演。アコースティックサウンドをどんどこ響かせては、 軽やかな演奏とコーラスで魅了してきます。中盤からは手拍子も加わって、一緒に叩いて盛り上がります。優雅な共演ですね。

Compilation Album『The Works』● '07/9/25 release

「The Works」シリーズにThe Corrsがラインナップ。これまでの活動をまとめた57曲、19曲×3枚組のフルヴォリュームで、The Corrsのナンバーを振り返る。 ベストアルバムとしては3作目にあたるけれども、1作目、2作目と、オールタイムのベスト盤で代表曲を抑えていたので、今作は、やはり企画面が強いかな。曲数も欲張っています。 DISC-1は、1st、2ndから、DISC-2は2nd、3rdから、DISC-3は4th、5th、そして別バージョンやリミックスなどを収録。 正直、収録楽曲の年代に偏りが見られるけれども。それほど1st、2nd、3rdが大ヒットを記録したということなんでしょうね。 しばらく活動を休止しているだけあって、この作品を聞いて、次の作品を待つばかりですね。

6th Album『White Light』● '15/11/27 ('15/12/16 on Japan) release

アイルランドの兄妹バンド、The Corrsがついに活動を再開。なんと、約10年ぶりとなるオリジナルアルバムが登場です。 活動休止期間は、個々それぞれに過ごしていたみたいで、再び終結した作品が、これまた興味深い。 全12曲のうちの前半6曲は、ポップなダンスサウンドをメインに、新しいThe Corrsを聞かせてくれます。 EDMを彷彿とさせるポップなノリで魅了してくるとはね。冒頭ナンバー「I DO WHAT I LIKE」から「BRING ON THE NIGHT」「WHITE LIGHT」が顕著だね。 そして、後半はこれぞThe Corrsなアイリッシュテイスト溢れるサウンドで聞かせてくれる。愛くるしいナンバー勢揃い。 失った人を思うカントリーテイストの「Stay」と、そのダウンテンポチューン「With Me Stay」や、紛争をテーマに聞かせる「Harmony」など、 ちょっと重たいながらに軽やかサウンドで聞かせてくれるところ、The Corrs健在ですね。ブランクも感じさせず、まだまだ瑞々しい輝きを放っています。

1. I DO WHAT I LIKE

music and lyrics by The Corrs Produced by John Shanks

アルバムのオープニングを飾るポップな4つ打ちナンバー。軽やかなトラックとクールなサウンドで、The Corrsの新境地をうかがわせるスタイリッシュな曲だね。 伸びやかなAndreaのヴォーカルと、コーラスワークは健在です。「私は好きなように生きるんだ」という、まっすぐな気持ち、謳歌している雰囲気が伝わってくるキャッチーチューン。

2. BRING ON THE NIGHT

music and lyrics by The Corrs Produced by John Shanks

ついに活動再開のThe Corrs。11年ぶりとなる幕開けは、まさしく夜明けのような、ゆっくりと陽が昇るような壮大なミディアムチューン。 じわりじわりと響き渡る音と、伸びやかなヴォーカルとコーラスが交差する、これぞThe Corrsなナンバーだね。聞いていて、気持ちの良いポップチューンに仕上がっています。

3. WHITE LIGHT

music and lyrics by The Corrs Produced by John Shanks

アルバムのタイトルチューンは、これまたクールな雰囲気をまとって聞かせてくれるアップチューン。 随分と歌う世界観が大きくて、神秘的な神々しいテイストを盛り込んできました。そこにThe Corrsならではのしなやかなヴォーカルが加わって、舞います。 かっこいい曲だね。打ち込みテイストでダンサブルに聞かせては、キャッチーさを出してくるサビで盛り上がりますね。

4. KISS OF LIFE

(John Shanks / The Corrs / Natasha Bedingfield Lyrics by Andrea Corr) Produced by John Shanks

タイトルからも伝わる、優しさたっぷりのバラードナンバー。ピアノの音をメインに、しっとりと。 時におおらかに歌うAndreaが印象的。あなたのおかげで私は生きている、みたいなストレートな愛を歌っています。まさしくビューティフル。

5. UNCONDITIONAL

(John Shanks / The Corrs / RuthAnne Cunningham) Produced by John Shanks

デジタルビート炸裂の硬派な1曲。どっしり力強いThe Corrsがそこにいます。 この曲もまた、あなたに対してのストレートな愛を歌います。とっても頼もしいね。かっこいいサウンドと歌詞が、背中位を押してくれる。The Corrsのクールさが、とってもかっこいいんだ。

6. STRANGE ROMANCE

music and lyrics by The Corrs Produced by John Shanks

ゆったりミディアムナンバーは、なかなか意味深な世界を歌っていますね。私が犯した過ちを反省し、あなたに対して申し訳なく思っている主人公が、 もう一度だけやり直すチャンスをと懇願しています。あまりThe Corrsにはなかったタイプの曲かな。じっくりと聞かせてくれる。それでも、サウンドは美しさも届けてくれる。

7. ELLIS ISLAND

music and lyrics by The Corrs Produced by The Corrs and Chris Young

ピアノをしっとりと響かせて、優雅にヴォーカルを聴かせてくれる、アイリッシュテイストを感じさせるナンバー。 アメリカ、ニューヨーク湾内にある島について歌っていて、自由の国へと目指した移民の物語。 また、ヴァイオリンが舞ったり、素敵なコーラスを聞かせてくれたりと、The Corrsの素晴らしさが伝わってきます。

8. GERRY'S REEL

music and lyrics by The Corrs Produced by The Corrs and Chris Young

これぞアイリッシュなサウンドで、踊らせてくれるインストナンバー。バンジョーの軽やかな音と、時に神秘的で深いサウンドを武器に、美しくも力のある音で飾ってきます。 Thin Whistleとヴァイオリン、この2つを自在に操るThe Corrsの魅力が満載だ。

9. STAY

music and lyrics by The Corrs Produced by John Shanks

カントリー要素のあるダンスポップチューン。Avicii「Wake Me Up」路線に、The Corrsも挑戦ということですね。 鮮やかだけれども、どこかしら陰のあるサウンド。でも、生き生きしている。今はいないあなたと、永遠に一緒にいたいという気持ちを爽やかに聞かせてくれます。 それでいて、コーラスワークに明るいサウンドで、心地よい気持ちにさせてくれます。

10. CATCH ME WHEN I FALL

music and lyrics by The Corrs Produced by John Shanks

まったりゆったりと味付け。丁寧な音使いで聞かせてくれるミディアムナンバー。サビのメロディも、高らかに歌うAndreaが印象的な仕上がりになっています。 ただ、どこかしらPet Shop Boys「You Only Tell Me You Love Me When You're Drunk」にメロディが似ている気がする。 それでも、The Corrs特有の優しさが染み渡ってきます。

11. HARMONY

music and lyrics by The Corrs Produced by The Corrs and Chris Young

まさしくThe Corrsのことを指しているかのようなタイトル。しかし、歌詞の内容は北アイルランド紛争を題材にしています。 争いがなくなり、共存し合える世界を願う、ハーモニーな1曲。社会派な歌詞をThe Corrsなりに美しく、じっくりと聞かせてくれるアイリッシュチューンです。

12. WITH ME STAY

music and lyrics by The Corrs Produced by John Shanks

M-9「STAY」のダウンテンポバージョン。アコースティックテイストで、優しさを増したね。 カントリーのような軽やかさ、温かさ、ソフトなAndreaのヴォーカルを包みこんでくれるバージョンにうっとりだ。ララバイのような1曲。

7th Album『Jupiter Calling』● '17/11/10 release

アイルランド出身の4人兄妹バンド、The Corrsの7作目は、前作「White Light」から2年。前作では随分とポップな雰囲気と、伝統的なアイリッシュサウンドをうまくバランスよく聞かせてくれたけれども、 今作では、全体的にアコースティックテイストな仕上がりとなっていますね。プロデューサーに、T-Bone Burnettを迎えては、じっくりと、古き良きアコースティックサウンドを聞かせてくれます。 そして、バンドの音もそれぞれが際立っていて、響いてくるようだね。ただ、全体的には落ち着いていて、あまり派手さを感じさせない。 それゆえ、ちょっと地味目な感じかな。じっくりと味わうとは、いい感じだけれども、もう1つ、パンチが欲しい部分もあるかな。 唯一、「SOS (Song of Syria)」がどっしりと伝わってくるね。それにしても、デビューして20年以上も活躍できるのは、やっぱりすごいな。

1. Son of Solomon

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

しっとりアコースティックサウンドで始まるナンバー。とっても暗く、低い声で始まるから、一体何事かと。ただただびっくりだな。 しかし、曲の全容がわかると、心地よいアコースティックサウンドに包まれる流れを聞かせてくれる。そして、壮大な物語を綴るように、The Corrsが届けてくれます。

2. Chasing Shadows

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

牧歌的なテイストを出すアコースティックチューン。サビに入ると、どっしりと力強さを増し、コーラスワークもバッチリ。 どこかしら影あるテイストがキリッとさせる。ヴァイオリンの音も差し音になって、スパイスとなるね。感想で、Tin Whistleが入ってくると、もう完全にThe Corrs。

3. Bulletproof Love

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

しっとりと聞かせてくれる始まり。ほんわかテイストも出しては、心地よくスタート。途中からはギターがジャッと入ってきて、力強さも出してくる。 けれども、The Corrsの安心感と共に進行していきます。オールディーズなテイストで懐かしくまったりと。

4. Road to Eden

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

こちらもアコースティックなテイストで、まろやかに包み込んでは、優しい歌声を聞かせてくれる。 サビ直前の「It's gonna be alright」というヴォーカルに、より安心感を覚えるね。カントリーミュージックな様相とともに、さらりと聞かせてくれます。

5. Butter Flutter (Love in a Time of Terror)

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

ドラムが勢いよく弾けては、リズミカルに展開するロックチューン。サビでは優雅なAndreaのヴォーカル、そのバックのコーラスが軽やかさと清々しさを届けてくれる。 マイナー調のメロディもキリッとした感じがスパイスになるね。

6. SOS (Song of Syria)

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

The Corrsの願い。SOSを発しては、シリアのこと思う。サウンドの方は、The Corrsの暖かさが詰まったアコースティックチューン。 この曲でシリアに対してのSOSが伝わってくれれば。

7. Dear Life

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

イントロ無しでスタート。デモテープのような、生々しさが伝わってくるアコースティックバラード。Carolineのカホンの音がいい感じに響き渡り、 躍動感を生み出してくる。時折響き渡るヴァイオリンの音色が、懐かしさを醸し出す。間奏はケルティックな音で彩ってきます。麗しいねラストが特に圧巻。

8. No Go Baby

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

淡々としたヴォーカルから始まるけれども、どこかしら寂しげ。あなたをまだ感じでいたい、愛おしい。 だからどこにも行かないで。切実に思う気持ちをストレートに表す儚いバラード。どの音も¥とても繊細で、クラシカル。上品だけれども、悲しみに浸れますね。

9. Hit My Ground Running

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

煌めくサウンドとヴォーカル。静かな始まりながら、どこか希望に満ちたような爽やかさや清々しさを感じさせてくれる。 そして、サビで一気に弾けては、とても楽しそうに聞かせてくれる展開。いや、いいね、このウキウキワクワク感。 今、私は生きている。その素晴らしさ、そしてあなたが好きなんだという思いが、そのまま音に出ています。

10. Live Before I Die

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

ピアノをベースにして、しっとりと聞かせてくれるバラードナンバー。Andreaの優雅なヴォーカルが自由気ままに広がります。 2番からはどっしりとバンドサウンドの音を加えて、より音が広がっていく。寂しいながらも、真っ直ぐな姿勢が伝わってきますね。

11. Season of Our Love

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

イントロ無しで、クールな始まりを聞かせてくれるミディアムチューン。優雅に広がっては、まるで子守唄のようなおおらかな、懐の深さが感じられる1曲。 The Corrsの真骨頂も感じさせるナンバーだね。

12. A Love Divine

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

アコースティックサウンドながらに、キラキラと眩しさを感じさせる。とにかくバンドの音の1つ1つが瑞々しく響き渡るんだ。 Andreaのヴォーカルも柔らかく、温かいね。The Corrsを全体から味わえる1曲。

13. The Sun and the Moon

Words and Music by The Corrs Produced by T-Bone Burnett

しっとりピアノをベースに、切々と語るように聞かせてくれるバラード。月と太陽。同じようで違う、1つのようで1つになれない世界を歌います。 アンビエントなテイストがかっこいいんだ。ラストはバンドのセッション、そしてAndreaのコーラスがどこまでも広がっていきます。

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