album
●1st Album『Awesome City Tracks』● '15/4/8 release
5人組バンド、AWESOME CITY CLUBが7曲入りのアルバムを発表。若いながらに、シティポップやA.O.R.に精通していて、かっこいいトラックをぶつけてきます。 「架空の街のサウンドトラック」をテーマに、時にポップに、時にじっくりと、全編英語詞だったり、ヴォーカルにファルセットを効かせたり、男女ツインヴォーカルで魅了してきたりとヴァラエティ豊か。 同時期にデビューしているバンドとは一線を画しているような感じだね。プロデュースをしているのがmabanuaというところも興味深いです。 何はともあれ、全7曲というコンパクトさが、かえって聞きやすい仕上がりになっていますね。どんどんと魅力を放出し、どんどんと聞きたくなってくるマジックです。
1. Children
Words:atagi Music:atagi Produced by mabanua
瑞々しいギターの音が広がり気持ちの良いイントロで始まるミディアムチューン。atagiとPORINのWヴォーカルも生きたBメロから、 爽やかさで突き抜ける音が気持ちいいサビがどっと押し寄せてくる。
2. 4月のマーチ
Words:マツザカタクミ / PORIN Music:atagi Produced by mabanua
ドカドカリズムがどしどしと響き渡るミディアムチューン。PORINのヴォーカルも瑞々しく、お化粧に目覚めた女の子の気持ちがよく表れています。
3. Jungle
Words:ユキエ Music:atagi Produced by mabanua
ピコピコエレクトロなモードで、ゆったりと聞かせてくれるオープニング。随分と混沌とした感じのナンバーだね。 淡々としていながら、渋さを感じさせるナンバーだね。
4. Lesson
Words:マツザカタクミ Music:atagi Produced by mabanua
イントロからシンセの音が鮮やかに聞かせてくれては、かっこいいね。クールなテイストをじっくりと聞かせてくれるゆったりミディアムチューン。 時折、atagiがファルセットを響かせては、うっとりとさせてくれる。全編英語詞ということで、おしゃれなんだな。
5. P
Words:マツザカタクミ Music:atagi Produced by mabanua
ウキウキワクワク楽しさがいっぱいなオープニング。PORINも軽やかにヴォーカルを聞かせてくれます。 なんだかノリノリしたくなるようなウキウキトラックですね。多国籍感も出ていて、なんだか、このごちゃ混ぜ感が逆にハマるんだな。
6. It's So Fine
Words:atagi Music:atagi Produced by mabanua
イントロ無しでサビ始まり。音がもうファンクグルーヴ。これがまた癖になる曲なんだな。メロディパートはじっくりと、サビでは一気に煌びやかに。 手拍子しながら腰を動かしたくなるようなノリで楽しいね。ミラーボールがお似合いなトラックで、眩しいね。
7. 涙の上海ナイト
Words:マツザカタクミ Music:atagi Produced by mabanua
シティポップに少々のチャイナフレーバーを加えたグルーヴチューン。イントロは瑞々しく、まぁ、歌詞はほとんどノリのようなもんだね。 サビもノリの良い歌詞なんだけれども、意外に切なくメロディアス。atagiのヴォーカルも真っ直ぐ届いてきます。
●2nd Album『Awesome City Tracks 2』● '15/9/16 release
5人組バンド、AWESOME CITY CLUB。架空都市のサウンドトラックをテーマにした作品の第2弾を発表。今回もシティポップを見事に体現する7曲を収録。 1枚目から短いインターバルでのリリースということもあり、まるで2枚で1作のフルアルバムのような作りに感じますね。 今回もmababuaのプロデュースのもと、シティポップよろしくピコピコな音も加えたりしたバンドサウンドをお届け。クラウドファンドでリリースしたシングル「アウトサイダー」など、 やはりどの曲もセンスを武器にして引き込んできます。atagiとPORIN、それぞれ味のあるヴォーカルを伸びやかに響かせてきます。 今回はマツナガタクミのラップもあるぞ。作り込まれたメロディとサウンドを武器に、ますますおしゃれに華が咲く。
1. GOLD
Words:マツザカタクミ Music:atagi / モリシー Produced by mabanua
ガツガツとドラムを打ち鳴らしては、シンセとコーラスで包み込む。イントロからポエトリーリーディング。 ファルセットを効かせたatagiのヴォーカルも、心地よく広がっていきます。BメロのPORINのヴォーカルから、サビに向かってワクワクさせてくれるんだな。
2. what you want
Words:atagi Music:atagi Produced by mabanua
イントロからシティポップなテイストを出した打ち込みポップチューン。グルーヴな音をバックに、軽やかに歌い上げるatagiの生き生きした感じがいいね。 サビは英語をメインに、スタイリッシュに聞かせてくれます。これぞACCのセンスで魅力たっぷりだ。
3. WAHAHA
Words:マツザカタクミ Music:atagi Produced by mabanua
それぞれの音が瑞々しく主張してくるサウンド。そこに溶け込むようなヴォーカルがいい感じ。 夏のテイストを盛り込んだミディアムロックチューン。サビのキャチーさ、そしてみんなで声を出したくなるような作りで巻き込んでくる。 サビ後のマツザカラップとPORINヴォーカルもGoodだね。
4. 僕らはここでお別れさ
Words:マツザカタクミ / atagi Music:atagi Produced by mabanua
イントロからして、メロウに効かせてくれるミディアムスローチューン。ロマンティックな歌詞もうっとりとさせてくれる。 軽やかなテイストをじっくり上品に聞かせてくれる音の中で、涙を誘ってくる。別れの歌なのに、お洒落な仕上がりですよ。
5. 愛ゆえに深度深い
Words:マツザカタクミ / atagi Music:atagi Produced by mabanua
ピコピコエレクトロな要素をメインに聞かせてくれる不思議なナンバー。atagiの歌よりも、マツザカメインのラップの方が聞くポイントになっているね。 ノリは出まくっていますな。
6. アウトサイダー
Words:マツザカタクミ Music:atagi Strings Arranged by Yuu Yanaura Produced by mabanua
イントロからスタイリッシュ。ストリングスも加わっては、おしゃれに始まるポップチューン。中身はギターがいい味を出すファンクロック。 メロディも味わいがあって、聞き応えがありますね。サビでのatagi&PORINのWヴォーカルが華開く。
7. Lullaby for TOKYO CITY
Words:マツザカタクミ Music:atagi Produced by mabanua
アルバムのラストを飾るバラードチューン。おしゃれA.O.R.なテイスト。メロウに響き渡るシンセの音がメロディアス。 atagiのファルセットヴォーカルも、切なくて涙を誘ってくるね。都会の疲れに安らぎを与えてくれるかのようだ。
●3rd Album『Awesome City Tracks 3』● ' 16/6/22 release
5人組バンド、AWESOME CITY CLUBの3作目。今回は、前作から約9ヶ月と、ブランクが少々開きながらも1年も経たないでのリリースは精力的ですね。 これまでのmabanuaのサウンドプロデュースから離れて、転換期を迎えるような作品となっています。 配信ナンバー「Vampire」やクラウドファンディングシングル「Don't Think, Feel」で聞かせてくれた音からも分かるように、よりバンドとしてのキレ、成長が伺えますね。 また、面白いところで、いしわたり淳治や高橋久美子、LEO今井などが参加してコラボを果たしたりと、新しいACCを聞かせてくれました。 煌めくバンドサウンドと、輝くシティポップ。より彼らの力が凝集された架空の街のサウンドトラックとなっています。
1. Into The Sound
Words:atagi Music:atagi Sound Produced by Awesome City Club
イントロからファンクグルーヴを放ってきて、一気に世界へと引き込んできます。ギターもおしゃれに響き渡る、シティ派な1曲。 サビでのatagiヴォーカルの伸びやかさと心地よさが、タイトル通り。音の中へと吸い込まれそうな魅力を放つ。
2. Don't Think, Feel
Words:いしわたり淳治 / マツザカタクミ Music:atagi Strings Arranged by Yuu Yanaura Sound Produced by Shingo Suzuki
イントロのストリングスから、もう爽やかさたっぷり。ドライブミュージックの要素も放って、とにかくおしゃれなテイストを出しまくり。 サビもシティポップさながらクールに展開。作詞がいしわたり淳治ですよ。ここに注目。フェルメールなんていうワードを盛り込むセンスはさすが。 これぞACCな音ながら、新しい世界を覗かせてきます。
3. Vampire
Words:PORIN / 高橋久美子 Music:atagi Sound Produced by mabanua
煌めくエレクトロサウンドを見事に聞かせる4つ打ちダンスポップチューン。 今までにないACCな感じだね。でもって、メインヴォーカルのPORINがどこかしらヴォーカロイド風な感じ。サビでの爽快感とピコピコ感のミックスもなかなかすごいね。 これがmabanuaの力なのか、恐ろしい。
4. Moonlight
Words:atagi Music:atagi Sound Produced by Awesome City Club
色鮮やかなミディアムポップチューン。月光の瑞々しさの出たサウンドとコーラスで、うっとりさせてくれる。 atagiのヴォーカルも、よくの世界へと引き込んでくるメロウな味わい。丁寧さが伝わってくる。
5. ネオンチェイサー
Words:Leo Imai Music:atagi Sound Produced by Awesome City Club
キラキラ煌めくバンドサウンドも新鮮に映える1曲。注目すべきは、作詞をしているのがLEO今井という展開かな。 ACCとはまた違った都会を映し出す独自の世界を言葉で感じさせます。その言葉をシティポップよろしく、ACCのバンドサウンドにうまく溶け込ませてきた。
6. エンドロール
Words:PORIN / 高橋久美子 Music:atagi Sound Produced by Awesome City Club
淡く切なく、まったりと聞かせてくれるナンバーは、PORINがメインヴォーカルを務めるミドルチューン。 淡々と響き渡るプログラミングビートの中、PORINのヴォーカルがいい感じに映えているね。
7. Around The World
Words:atagi Music:atagi / モリシー Sound Produced by Awesome City Club
アルバムのラストを飾る身でィアムスローチューン。atagiの「Around The World」の発音もポイントだね。 渋さと味わいをじっくりと届けてくれる。いい具合に1980年代テイストのサウンフォとメロディと引き込んできました。ギターの音使い、この味わいもなかなかなんだ。
●4th Album『Awesome City Tracks 4』● ' 17/1/25 release
AWESOME CITY CLUBのアルバムも4作目。今作は、冒頭ナンバー「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」の破壊力が半端ないね。ディスコティークなシティポップでミラーボールも回っています。 また、「Sunriseまで」のメロウで心地よいグルーヴトラックにもうっとりなんだ。枚数を重ねるごとに、表現力の幅も広がってきたじゃないですか。 atagiとPORINのヴォーカルもいい具合に融合しているし、魅惑のAWESOME CITYを飾るサウンドトラックは、心地よく瑞々しく、新しい世界へと溶け込んでゆく。
1. 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる
Words:atagi、マツザカタクミ、いしわたり淳治 Music:atagi、モリシー Sound & Words Produced by いしわたり淳治
アルバムからのリードトラック。これまで以上にファンクでポップでディスコティークな1曲。イントロからミラーボールが回っていますね。 そして、atagiとPORINのWヴォーカルで聞かせてくれる。これまた、いしわたり淳治が描き出す男女関係がリアルのようでフィクションのようで、見事な世界観。 どこか懐かしく、それでいて新しい世界へと連れて行ってくれるACCです。
2. Girls Don't Cry
Words:PORIN、マツザカタクミ Music:atagi、モリシー Sound Produced by Awesome City Club、浦本雅史
PORINがメインヴォーカルを務めるポップなロックチューン。ギターの音使い、エッジも効いていてなかなか興味深いね。 PORINもいつもの可愛らしさをたくましさに変えて、ヴォーカルで魅了してきます。おしゃれにポップなガールズアンセムの誕生だね。
3. Sunriseまで
Words:ユキエ Music:atagi Sound Produced by Awesome City Club、浦本雅史
おしゃれなテイストでじっくりと聞かせてくれるミディアムチューン。タイトルの如く、夜明けを迎えるシチュエーションにぴったりなメロディにうっとりな1曲。 atagiのヴォーカルもサウンドにマッチしていて、夢見心地。ユキエの単独歌詞もドリーミング。
4. Cold & Dry
Words:マツザカタクミ Music:atagi Sound Produced by Yaffle
じっくりどっぷりと聞かせるスローチューン。シティポップを深く掘り下げたようなクールで渋い味わいで届ける。 どちらかというと、洋物サウンドに近いかな。サビではファルセット炸裂のatagiヴォーカルが世界を作る。
5. Movin' on
Words:atagi Music:atagi Sound Produced by Awesome City Club、浦本雅史
クールなビートをバックに、シンセサウンドも淡く広がる1曲。派手に飾らず、じっくりと聞かせてくれる巧みな1曲。 タイトルのような激しい動きはないものの、ACCの面白さをじっくりと味わえる。後半には4つ打ちビートを投入してきては、軽やかさを出してきた。さらに印象も変わって、よりグルーヴィーに。
6. 青春の胸騒ぎ
Words:PORIN、マツザカタクミ Music:atagi Sound Produced by Curly Giraffe
じっくりファンクポップ。時折HIP-HOPな縦乗りリズムで惹かれてしまうナンバー。あの日に戻りたくなるような、瑞々しさあふれる歌詞を、 atagiとPORINのWヴォーカルでじっくり聞かせてくれます。間奏のシンセは妙に明るすぎやしないか?全体的にはじっくりと聞かせてくれるトラックです。
7. Action!
Words:マツザカタクミ Music:atagi Sound Produced by Awesome City Club、浦本雅史
ギターも踊る小粋なA.O.R./シティポップな1曲。バンドの音もバランスよく、軽やかに響き渡ります。 タイトルよろしく、アグレッシヴな動きも見せては、じっくりと聞かせてくれる。これからの、この先のACCを示すかのような世界観だな。
●Best Album『ACCBST』● '17/8/23 release
「架空の街のサウンドトラック」をテーマに、これまで4枚のアルバムをリリースしてきたAWESOME CITY CLUB。これまでの活動をまとめたベストアルバムを発表です。 これまでの楽曲の中から、代表曲を新しい順に聴かせてくれます。ちなみにオープニングは嬉しい新曲を収録。こちらはACCの新しい面を覗かせるような、次のいく道を示すかのような曲だね。 収録された代表曲たちは、やはりどの曲もスタイリッシュだよね。若いながらにして、シティポップ/A.O.R.なグルーヴを生み出して聴かせてくれるんだ。 atagiとPORINのWヴォーカルも、そのうねりに呑み込まれてはじっくりと届けてくれる。もちろん収録された曲以外にもACCの魅力があるので、これまでのリリースアイテムは押さえておきたいね。 初回盤は、とっても豪華。代表曲のビデオクリップを8曲収録。さらにはAKASAKA BLITZでのライブの模様を収録で、こちらなんと副音声使用でメンバーのトークも楽しむことができます。
1. ASAYAKE
Words:マツザカタクミ Music:モリシー Arrangement & Sound Produced by CHRYSANTHEMUMBRIDGE
初となるベストアルバムに収録された新曲は、歌詞をマツザカ、曲をモリシーが担当した1曲。 これまたシティポップなテイストを残しつつも、新たなACCを聴かせるアップチューン。やはりサウンドプロデュースを手掛けたCHRYSANTHEMUMBRIDGEの力が大きいね。 この路線で吉と出るか凶と出るか。ただ、やはりACCにとっては転機になるような楽曲なのかな。
[DISC 2:DVD]
こちらへ→☆☆☆
●EP『TORSO』● '18/3/14 release
「Awesome City Tracks」シリーズを完結させて、ベストアルバムで区切りをつけたAWESOME CITY CLUBが次なる章へと進み出した。その第1弾となるのが、このEP。 新曲4曲とカバー1曲の構成で、聞かせてくれます。今度はルネサンス期に突入ということで、新しいACCの魅力を届けてくれます。 どの曲もメロウでメロディアスが特徴的で引き込んでくる。アレンジはグルーヴィーかつポップに。今までのシティポップな味が薄くなってしまったのは、ちょっと残念かな。 全体的にはノリも出ているし、一皮剥けてきた感じは伝わってきます。さて、ここからどういう方向で進化していくのかが気になるところだね。 初回盤は、豪華にBillboard TOKYOで行われたアコースティックライブの模様を収録したDVD付きの2枚組仕様。 場所が場所なだけに、ちょっとかしこまっては、大人なACCのパフォーマンスで魅了してくれます。
1. Magnet
Words:マツザカタクミ Music:atagi Arrangement & Sound Produced by CHRYSANTEMUMBRIDGE
シンセサウンドが眩しいファンクポップなテイストを聞かせてくれるナンバー。 BメロでPORINのヴォーカルの淡さから、サビでの小粋さ、キャッチーさが引き込む鮮やかな1曲。見事に決まったね。グルーヴィーだ。
2. ダンシングファイター
Words:atagi Music:atagi *1st Full Album 「Catch The One」 収録*
3. yesから二人始めましょう
Words:atagi Music:atagi Sound Produced by Shingo Suzuki
煌めくミディアムポップチューン。冒頭からatagiとPORINのWヴォーカルで世界を作ってくる。atagiのヴォーカルがいつになく、こもった感じなのがもったない。 なのに、ポップでキャッチーで、華やかなACCがここにある。
4. 燃える星
Words:atagi / jam Music:atagi *1st Full Album 「Catch The One」 収録*
5. エイリアンズ (Studio Live ver.)
Words:Yasuyuki Horigome Music:Yasuyuki Horigome
ACCがカバーを披露。なんとキリンジのメロウチューン「エイリアンズ」だ。演奏はもう、本家とほぼ同じテイスト。 ウェットで染み渡る。Bメロ、まさか途中からPORINとatagiが入れ替わりでヴォーカルを聴かせるとは、なかなか面白い。atagiヴォーカル、ちょっと元気よさ、明るさが出過ぎてしまった感じ。
[DISC 2:DVD]
こちらへ→☆☆☆
●1st Full Album『Catch The One』● '18/12/19 release
5人組バンド、AWESOME CITY CLUB、意外にも初となるフルアルバムがお目見え。これまでは、7曲入りのACTシリーズだったからね。 そして、前作の5曲入りのEP「TORSO」、そして配信でシングルなども発表。いよいよ、ここまでたどり着きました。 ACCの代名詞でもある、お馴染みシティポップやファンク、ブラックミュージックを下地に、ポップでキャッチーな楽曲をお届け。 atagiの作るメロディもさることながら、マツザカタクミの歌詞も光るね。モリシーやユキエも積極的に楽曲制作に参加していることで、よりバンドの力を見せてきました。 PORINはヴォーカルにコーラスに、バンドの核をうまく支えている感じだね。今までのシティポップ路線からはちょっと離れてきた感じもする。 それゆえ、ポップさが出ているけれども、なんか物足りなさもあるんだよね。おしゃれなセンスやムードが薄くなってしまった感じも否めない。でも、今後も気になるバンドです。 初回盤のDVDには、メンバーの素顔が覗けるバラエティ番組「Awesome City TV」を収録。これが、それぞれの味のあるキャラクターを見せてくれて、面白いね。 身近というか、親近感が湧きます。 さて、このアルバムのリリース、そして、ツアーなどが行われますが、それを機に、ベースのマツザカタクミが脱退という、ちょっと残念な出来事があります。 それをどう乗り越えていくのか、ACC、この先も注目です。
Awesome City TV
1. Catch The One
Words:atagi Music:atagi
アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。イントロ無しで始まっては、atagiが伸びやかなヴォーカルを聴かせてくれます。 シティポップやソウルミュージックなテイストを盛り込んだポップチューン。特にBメロパートが色を出してくるね。 ただ、確かにキャッチーなんだけれども、ヴォーカルもなんだけれども、物足りなさがあるんだよね。守りに入ってしまったのかな?
2. SUNNY GIRL
Words:atagi Music:atagi
軽やかに弾みポップチューン。リズミカルな音に乗せて、ウキウキatagiの伸びやかなヴォーカルが響き渡る。 手拍子も軽快に、コーラスを厚めにして聴かせる曲に仕上げてきました。
3. 君はグランデ
Words:atagi Music:atagi
夜空に煌くダンスチューン。クールながらにポップなシティトラックの如く、丁寧な音作り。さらには、ブラスも加わって、パワーを出してくるんだな。 PORINのヴォーカルを加えることで、よりドラマが生まれてきます。ただ、もうちょっとシンセの音をアーバンな感じにして欲しかったな。
4. 愛とからさわぎ
Words:ユキエ / 真部脩一 Music:モリシー
この曲がまた面白いね。作詞にユキエ、作曲にモリシーが参加したミディアムチューン。 少々洋物クラブミュージックなテイストも出して、とってもグルーヴィー。世界を作ります。不思議な感覚に堕ちてゆく。
5. 燃える星
Words:atagi / jam Music:atagi
ソウルフレーバーを散りばめたミディアムチューン。なかなかメロウでグルーヴィー。 シティポップに捉われないサウンドで魅了してくるatagiの才能が華開く。サビでのWヴォーカルも、うっとり。そして、ドラマティックに広がってゆく。
6. クリエイティブオールナイト
Words:マツザカタクミ Music:マツザカタクミ / atagi
プログラミングビートを投入。淡々としたトラックをバックに、ラップのように早口ヴォーカルを加えてくるナンバー。 クリエイティブな人を題材にしているんだけれども、なんだか意識がちょっと高そうにも見える。いい具合に面白くしているような感じだな。目の付け所はさすがマツザカ。
7. ダンシングファイター
Words:atagi Music:atagi
ピコピコポップでノリが出たナンバー。その音に呼応するかのように、ベース、ドラムがいい仕事をしています。 サビでは見事に弾けて、楽しく聞かせてくれる。atagiの前向きな歌詞も勢いよく迸る。それに比べると、サビ前のPORINのパートがなんだか唐突。
8. ワンシーン
Words:PORIN Music:モリシー
この曲も面白い組み合わせ。PORIN単独の歌詞に、モリシーが作曲を担当したミディアムチューン。 PORINはヴォーカルも務めては、可愛い世界を聞かせてくれる。ただ、普通にポップソングなテイストで、あまり面白さが感じられないのが残念。
9. 台湾ロマンス
Words:マツザカタクミ Music:atagi
PORINヴォーカルで始まるバラードチューン。台湾を舞台にしたラブロマンス。 そこまで台湾台湾しているわけではないサウンド。でも、ドラマティックに聞かせてくれるナンバーです。
10. 8月とモラトリー
Words:atagi Music:atagi
ノリノリリズミカルビートでウキウキワクワクさせてくれるナンバー。 ホワンホワンとシンセの音も幻想的に包み込んできます。一転して、サビでは華やいでくるポップチューンを仕掛けてきました。
[DISC 2:DVD]
こちらへ→☆☆☆