album

1st Album『Duet for Guitars #2』● '99 ('07) release

孤高のギタリスト、M.Wardの初となるアルバム。どこか寂しげながら、華麗なるテクニックで聞かせてくれるギターの調べ。 またヴォーカルも入ってくるけれども、どこか物憂げで、寂しかったり気だるかったり。 時に渋く、時に明るく聞かせてくれるけれども、やっぱりメインはギターの音だね。時にカントリーなテイストも盛り込んで、じっくりと、味わい深いアコースティックな世界を聞かせてくれます。

1. Duet for Guitars #2

鮮やかなギターの音が軽やかに舞うタイトルチューン。巧みな指の動きとギターの融合がものを言う。優しく柔らかく。

2. Beautiful Car

ざっくりギターとしゃがれたM.Wardのヴォーカルが絡み合うミディアムナンバー。 どこか陰りがあるんだけれども、渋さも出てくるね。まったりまったりと。

3. Fishing Boat Song

ギターの音が爽やかにざらつき感もあるけれども、M.Wardの囁くようなヴォーカルと、いい具合に混じり合う。ハーモニカもいい味わいだね。

4. Scene from #12

意外と弾んだ音で聞かせてくれるミディアムナンバー。 アコースティックな味わいのまま、懐かしさと味わい深さを届けてくれるM.Wardのヴォーカルです。

5. Good News

味のあるヴォーカルで弾き語り、眠気を指すような優しいアコースティックギターの調べ。静かの中を彷徨うように。

6. The Crooked Spine

いろんな雑音を加えては、楽しげな雰囲気も出してくる軽快なインストナンバー。リズミカルなギターとSEがほっこりとした空間を作り上げる。

7. Look Me Over

どっしりと力強いギターの音もエッジが効いていてかっこいい。そこにか細くも味わいのあるM.Wardのヴォーカルが響き渡るわけだ。 でも、ヴォーカルよりも、演奏の方が前に出ているね。

8. Who May Be Lazy

アコースティックギターの音をポロンポロンと響かせては、語るように歌を聞かせてくれるM.Ward。切々と、ちょっと寂しげな声も味が出ているね。 最後のハミングもまた、乙だね。

9. It Won't Happen Twice

軽やかな音が踊るアコースティックギター。M.Wardのヴォーカルもこのアルバムの中では、結構クリアな感じだね。 しゃがれた渋い歌声がまったりとした温度の中で響き渡ります。シャンシャンとした音もいい雰囲気を作るね。

10. He Asked Me to Be a Snake & Live Underground

ウキウキワクワクなテンポ。どこかしらデモテープのようなほっこりまったりとした味わい。 じんわりと染み渡るような雰囲気の中、M.Wardのカラッとしたヴォーカルとギターが広がります。

11. Song from Debby's Stairs

語るような、唸るようなヴォーカルが特徴的なアコースティックナンバー。ざらりとした音が渋さを出す。

12. It Was a Beautiful Car

タイトルがM-2と対を成すかのようなナンバーだね。ざっくりギターとほのかな温かさを届けてくれる1曲。

13. Were You There?

滑らかで軽快で、はアズ無アコースティックギターの音を操りながら、M.Wardが歌います。とっても気持ちよさそうなヴォーカルだね。 そして、渋く響き渡ります。

14. Not a Gang

ざらついていながらも、哀愁を漂わせるギターの音色。 牧歌的というか、カントリーな雰囲気もあって、これまた渋い世界を聞かせてくれますね。

15. Duet for Guitars #1

ギターの滑らかな演奏。1本、そして、2本と増えては軽やかさと繊細さを組み合わせて。 繊細かつ大胆に進行するにつれて、鮮やかになってゆくギターの調べ。

2nd Album『End of Amnesia』● '01/7/17 ('02/8/27 on Japan) release

「健忘症の終わり」と名付けられた、M. Wardの2作目となるアルバム。インディーロックならではの、ざらつき感、粗っぽさ、まったり感を詰め込んで、心地よいサウンドが響き渡る。 時にまったりドリーミングな音が包み込んでくれる。全体的に濃く、もやもやした膜を張ったような、独特の雰囲気が漂います。 日本盤も発表しているとは、お目が高い。ボーナストラック2曲を追加収録です。

1. End of amnesia

Written by Mariah Carey and Walter Afanasieff

ゆったり聞かせてくれるインストナンバー。ギターの音が優しく瑞々しく、心地よい気分にさせてくれます。

2. Color of water

Written by Sammy Cahn and Jule Styne

フェイドインしてくるアコースティックギターの音に、躍動感を追加して、まったりドシドシ。 巧みなギター演奏に、耳奪われながら、ハスキーなM. Wardのヴォーカルがまったりと響き渡る。

3. Half-Moon

Written by Hal Moore and Bill Fredericks

のっしりどっしりとした雰囲気をぶつけてきては、優しくもエッジを効かせたサウンドで、 じっくり聞かせてくれるM. Wardです。やっぱり、ギターの音が特徴的だね。

4. So much water

Written by Irving Berlin

ガツガツとしたサウンドをバックに、語るように、おしゃべりするように歌を聞かせてくれるM. Ward。濃いのに軽やかさも出して、聞き入ってしまうね。

5. Bad dreams

Written by R. Alex Anderson

不安を掻き立てるような音からスタート。まさしくBadな雰囲気が出ていますね。その後もざらっとしたギターの音と、 ざらつき感のあるサウンドの中を泳いでいきます。時に激しく厚く、音をまとめて注入。

6. Archangel tale

Written by Domenick Casta, Alan Bergman and Marilyn Bergman

かすれ気味のハスキーヴォーカルと、まったりサウンドで聞かせてくれるミディアムチューン。 囁くというか、語るというか、落ち着いた印象のM. Wardのヴォーカルが広がっていきます。

7. Silverline

Written by Johnny Marks and Marvin Brodie

ギターの弦を自由に使った音使いで、ギュイ~ンと、ちょっと気の抜けた音使い。 どっしりとした力強いビートが織りなすナンバー。ドカドカと響き渡っては、時にゆるまって変化が面白いナンバーだね。

8. Flaming heart

Written by Felix Bernard and Richard B. Smith

がっつりロックチューン。どっしりビートを加えつつ、粗さの出たエフェクトヴォーカルに鋭さを感じさせるアップチューン。 ピアノの音も印象的で、スパイスになっていますね。歌い方も結構、ロックンロールな荒々しさがあります。

9. Carolina

Written by Cynthia Weil and Barry Mann

ゆったりと響き渡るギターの音をバックに、しゃがれたヴォーカルのM. Wardの声が響き渡るバラードチューン。 所々で不協和音的に聞こえてくるけれども、効果的にはなっているね。

10. From a Pirate radio sermon, 1989

Written by Carl Sigman and Peter DeRose

エフェクトヴォーカルが、さらに囁くように聞かせてくれるアコースティックチューン。 静かながら、ギターの音が鮮やかで映えています。そして、どっしりアレンジに変身して、より魅力を増してゆく。最後はカオスのごとく、音が襲いかかってきます。

11. Psalm

Written by Dudley Brooks, Hal Stanley and Irving Taylor

アコースティックギターの音が優しさを添えるナンバー。 M. Wardのギターで魅了するインストチューンです。時に優しく、時に淡く、心地の良いひと時を提供してくれる。

12. Ella

Written by Ross Bagdasarian

とっても寂しい雰囲気が漂っています。ギターとハーモニカの音をバックに、切々と語るように歌うM. Ward。 途中から音がどっしりと変身。ドリーミングで幻想的な味わいを出してきました。

13. Seashell tale

Written by Cynthia Weil and Barry Mann

軽やかなギターの音を響かせて展開する、どこかしらカントリーチックな雰囲気も出ているね。伸びやかに歌うM. Wardです。

14. O'brien / O'brien's nocturne

Written by Carl Sigman and Peter DeRose

ざらりとしたM. Wardのヴォーカルがまた渋いね。ギターを弾き、語るように、思いの丈をぶつけるように。 それでいて、なんか乗っている感じもする。低めのテンションながら。後半では重たく湿った雰囲気の中で、ギターの音が響き渡ります。

15. I can never remember

Written by Dudley Brooks, Hal Stanley and Irving Taylor

囁くように、つぶやくように、ヴォーカルを聞かせては、どっしりとバンドサウンドで聞かせるミディアムチューン。 渋さと幻想的な雰囲気と、M. Wardの魅力が詰まっています。

16. Lost the power

Written by Ross Bagdasarian

デモテープのような荒くざらついた雰囲気。それもまた、味なのである。1分半の小曲。まったりテイストで。

3rd Album『Transfiguration of Vincent』● '03/3/18 release

通算3枚目となるM. Wardのオリジナルアルバム。今回は、始まりと終わりにインストナンバーを配して挟んで、心地よさを出してきました。 全体的には、やはりこれまでの路線同様、淡くまったりと、そしてじっくりと聞かせてくれるインディーロックなテイストですね。 渋さの出たヴォーカルも広がり、M. Wardのワールドを聞かせてくれます。ギターの音のバリエーションも多くて、今回もじっくりと作り込まれた感じが出ています。

1. Transfiguration #1

Written by Mariah Carey and Walter Afanasieff

夜の雰囲気。そして、アコースティックサウンドをまったりまったり。ギター音の心地よさと夜の静けさが交差する、オープニングのイントロダクション。

2. Vincent O'Brien

Written by Sammy Cahn and Jule Styne

ガツガツギターの音と、M. Wardのヴォーカルが響き渡るロックナンバー。 ギターのざらつき感、エッジの効いた音が、激しさを物語る。結構、弾けてきましたね。

3. Sad, Sad Song

Written by Hal Moore and Bill Fredericks

もっさりドシドシ、ドラムビートが単調で無機的に進行する中で、 ギターの音がざっくりと響き渡る。渋いを通り越したような、ヴォーカルのしっかり具合がまさにサッドな雰囲気を作り上げる。

4. Undertaker

Written by Irving Berlin

滑らかなアコースティックギターが心地よさを生むナンバー。のほほんと温かいM. Wardのヴォーカルも、まったり気分にさせてくれます。

5. Duet For Guitars #3

Written by R. Alex Anderson

1st Albumの延長をいくギターインストナンバー。2本のギターが踊るように空間を泳いでいきます。

6. Outta My Head

Written by Domenick Casta, Alan Bergman and Marilyn Bergman

ものすごいディストーションで、インパクトを出すロックナンバー。 それでいて、ヴォーカルは落ち着いた雰囲気で、心地よさを出してくる。優しさと激しさが交差する。

7. Involutary

Written by Johnny Marks and Marvin Brodie

心地よいスローテンポのギターが味わいを出すナンバー。 まったりとしたM. Wardのヴォーカルも、優しく響き渡る。染み渡る世界にうっとりだね。そして、眠気も誘ってくる。

8. Helicopter

Written by Felix Bernard and Richard B. Smith

カントリーよろしく、ガツガツと勢いよく音が攻めてくる。タイトルよろしく、まるでプロペラが勢いよく回転しているかのようだ。 ヴォーカルも、熱さが伝わってくる。

9. Poor Boy, Minor Key

Written by Cynthia Weil and Barry Mann

でもトラックのような、ちょっと粗い音がまた、味わい深さを演出。 ピアノとギターが軽やかに、渋く響き渡っています。しばらくしてから、どっしりとした演奏に変身。

10. Fool Says

Written by Carl Sigman and Peter DeRose

「馬鹿が言ってるよ」という、ちょっと強烈なタイトル。滑らかなギターの音使い、流れるようなロックサウンドをバックに、 心地よく、それでいて力強く聞かせてくれるM. Wardです。

11. Get To The Table On Time

Written by Dudley Brooks, Hal Stanley and Irving Taylor

サクサクしたビートと、軽やかギター、そしていつも以上にヴォーカルが饒舌なM. Ward。なんか、歌っている本人がとっても楽しそうな1分半。

12. A Voice At The End Of The Line

Written by Ross Bagdasarian

子守唄のような優しいヴォーカルで聞かせてくれるバラードナンバー。淡いピアノの音色、そして落ち着いたドラムと夢見心地にさせてくれます。

13. Dead Man

Written by Cynthia Weil and Barry Mann

これまたインパクトのあるタイトルだね。「死んだ男は泣かない」と、語るように歌うM. Wardです。アコースティックギターをかき鳴らしては、優しく。

14. Let's Dance

Written by Carl Sigman and Peter DeRose

なんとDavid Bowieの「Let's Dance」をカバー。これがまた、原曲の面影がまったくもってなくて、驚きです。 M. Wardがギターをざっくりと弾き語るように聞かせてくれます。とにかく派手さはなく、渋さで勝負。間奏でのハーモニカも効いていますね。

15. Transfiguration #2

Written by Dudley Brooks, Hal Stanley and Irving Taylor

アルバムのラストを飾るインストナンバー。オープニングとついをなすかのように、ピアノの音がちょっとドラマティックだね。 美しく儚く、そしてギターの音も加わって、より深い世界を聞かせてくれます。

4th Album『Transistor Radio』● '05/2/22 ('05/2/4 on Japan) release

M.Wardの4枚目のアルバム。今回も、彼のキャラクターにあった、渋めのアコースティックチューンを中心に聞かせてくれます。 オープニングがいきなりカバーチューンなので、びっくりしましたが、これがThe Beach Boysのナンバーで、しかもギターインストというところに、こだわりを感じます。 その後も、ちょっと力強かったり、ソフトだったり、時にカントリーだったりと、色々な面を見せてくれる全16曲。 やっぱり1曲1曲、どれもにこだわりが詰まっているね。キャッチーさで引きこむというよりかは、とにかくしんみりしみじみ染み渡ってきます。通好みな1枚ですね。

1. You Still Believe in Me

インストナンバー。ジャカジャカとかき鳴るギターも愛しい始まりですね。しかも、こちらのナンバー、The Beach Boysのカバーと来たもんだ。 オープニングからつかみはOKだね。

2. One Life Away

アナログ感たっぷりのヴォーカルで魅了してくる、まったりミディアムチューン。確かに古いラジオから流れてくるような、味のあるナンバーだね。

3. Sweethearts on Parade

Louis Armstrongで知られるナンバーのカバー。エッジの効いたギター、ざらりと聞かせてくれるギターの音をミックス。 さらにまろやかなM.Wardのヴォーカルに、うっとり引き込まれていきます。

4. Hi-Fi

ザクザクざっくりと聞かせてくれるギターの音に、渋さたっぷりのM.Wardのヴォーカルが絡み合うナンバー。 結構力強さもあって、どっしりと構えてくる感じがかっこいいね。サビでのメロディ、ファルセットヴォーカルが、キュンとさせてくれるぞ。

5. Fuel for Fire

しんみりと哀愁感を漂わせるギターの音に吸い込まれるバラードチューン。優しく美しく。しみじみと染み渡るギターの音と、M.Wardのヴォーカルにうっとり。

6. Four Hours in Washington

イントロのギター、渋いなぁ。この曲がまた面白いな。リズム良く駆け抜けるように、M.Wardのヴォーカルもほとんど一定のメロディ。 朝の1時からの4時間、眠れないという歌。1時間ごとの眠れないシチュエーションを面白おかしく聞かせてくれます。

7. Regeneration No.1

こちらはインストナンバー。前曲同様に、リズミカルで勢いよく駆け抜けていきます。 かき鳴るギターの熱が迸る。コンパクトでサクッと聞かせてくれました。

8. Big Boat

ピアノの音が弾んでポップに聞かせてくれるナンバー。ブルースよろしく、渋さがここで爆発してくるね。 時に濃いギターやベースの登場も、スパイスになる。

9. Paul's Song

前曲から一転、これまたまったり渋さを出してくるミディアムナンバー。ヴォーカルもまろやかまったりと。 ラジオから流れてくるような淡さをまとって聞かせてくれます。

10. Radio Campaign

ギターを軽やかに操っては、じっくりと聞かせてくれるポップなナンバー。ベースやリズムも入ってきては、レディオキャンペーンに乗せて、歌声を届けてくれる。 そして、戻ってくれ、自分の平和よ。ピースフルなナンバーだね。

11. Here Comes the Sun Again

イントロのピアノの音も明るく楽しく、そこにフェイドインしてきてアコースティックギターとM.Wardのヴォーカルが潜り込んでくる。 そこからは、まったりまろやかな展開。心地よい音とヴォーカルを届けてくれます。

12. Deep Dark Well

タイトルよろしく、ディープでダークなヴォーカルが広がる1曲。もちろん、そこまで深く暗いわけではなく、M.Wardテイストで、まろやかに聞かせてくれるわけで。 ただ、歌詞はちょっと暗い感じかな。ラストの演奏パートは鮮やかに。

13. Oh Take Me Back

The Carter Familyのカバーナンバー。ザクザクギターの音と、淡くも濃いヴォーカルで展開していきます。 どっしりと重たく感じさせる雰囲気が、たくましさも伝えてくる。

14. I'll Be Yr Bird

ざらりとかき鳴るギターが伝わってくる渋さ、そして切々と語るようにヴォーカルを聞かせてくれるM.Ward。 「君の鳥になろう」という思いを伝えるナンバーです。ただ、フェイドアウトがすごい。

15. Lullaby + Exile

ゆったりまったり、ギターも軽やかに聞かせてくれるアコースティックチューン。 まさしくララバイな優しさに包まれて、心地よくM.Wardのヴォーカルが広がります。

16. Well-Tempered Clavier

アルバムのラストを飾るナンバー。バッハの「平均律クラヴィーア」で締めるというセンスがまたいいね。 ギターの優しいアルペジオが、心地よく、まったりと響き渡ります。

5th Album『Post-War』● '06/8/22 ('06/09/15 on Japan) release

M. Ward、通算5枚目となるオリジナルアルバム。これまた「戦後」と名付けられたアルバムのごとく、ゆっくりと癒されるような、静かでまったりとしたポップロックを聴かせてくれます。 エフェクトをかけることによって、より魅力を引き立たせる、哀愁あるヴォーカルに、優しく柔らかく温かいギターが曲中を彩る。 よりコアで、よりディープで、よりハートフルな作品に仕上がっています。

1. POISON CUP

Written by M. Ward produced by M. Ward

フォーキーなテイストでギターをかき鳴らし、語るように歌を聞かせるM. Ward。 幻想的にシンセの音を響かせたり、どっしりドラムを加えたりと、次第に変化の様子を見せる。 アルバムのオープニングにしては、キャッチーにつかんできましたね。終わり方もポップに。

2. TO GO HOME

Written by Daniel Dale Johnston produced by M. Ward

激しい方向へと導くポップなロックチューン。ガツガツした音が心地よさを生み出す。 そして、伸びやかなヴォーカルを聞かせてくれるM. Ward。いつも以上に明るさが出ていますね。

3. RIGHT IN THE HEAD

Written by M. Ward produced by M. Ward

ジャカジャカかき鳴るアコースティックギター。そして、エッジを効かせたエレキギターが交差して、 勢いを増してくるロックチューンです。静かなところから激しく変化する様を楽しめる。なかなかアグレッシヴなナンバーだね。

4. POST-WAR

Written by M. Ward produced by M. Ward

静かにまったりと始まるスローテンポのアルバムタイトルチューン。 淡い音が包み込んでくれるかのようだね。M. Wardの本領発揮と言わんばかりに、渋いヴォーカルを聞かせては、語るように。

5. REQUIEM

Written by M. Ward produced by M. Ward

「レクイエム」ということで、どこかしら陰は感じるものの、そこまで哀愁感は出していないね。 なくなった彼を思いやすように、思い出を語るように歌う。時に思いがこみ上げて、激しく、ハスキーなヴォーカルが魅力的。間奏のギターもいい味を出す。

6. CHINESE TRANSLATION

Written by M. Ward produced by M. Ward

ストーリー性のある歌詞が印象的だね。海を渡って中国へ。 老人に質問をして、出た答えがこの歌。ちょっと哲学も入り、作り込まれた感があるね。サウンドの方はカントリーテイストで、軽やかに。

7. EYES ON THE PRIZE

Written by M. Ward produced by M. Ward

まろやかまったりなテイストで聞かせてくれるナンバーは、アコースティックテイストのサウンドが心地よさを生み出す。 M. Wardのヴォーカルも淡く、サウンドが少々ドリーミングで、包まれていきそうだ。

8. MAGIC TRICK

Written by M. Ward produced by M. Ward & Jim James

まるでライブな歓声からスタートして、楽しさを出してくるポップロックチューン。 激しさがありながらも、親しみやすさもあるね。これおマジックな1曲。

9. NEPTUNE'S NET

Written by M. Ward produced by M. Ward

前曲から間髪入れずに滑らかなギターを挿入。そこからドカドカドラムのビートと、ギターの音を絡ませて、 どこかしらサーフロックな感じで爽やかに聞かせてくれるナンバー。タイトルから曲から、なるほど海の感じが出ているね。

10. ROLLERCOASTER

Written by M. Ward produced by M. Ward

疾走感のあるローラーコースターとは裏腹に、随分とゆったりまったりしたアコースティックナンバーを聞かせてくれるM. Ward。 リラックスした雰囲気の中で、心地よさそうにヴォーカルが広がります。

11. TODAY'S UNDERTAKING

Written by M. Ward produced by M. Ward

つぶやくように、語るように。ギターをまったりと聞かせてくれるバラードナンバー。 淡々と歌うM. Wardが印象的ですね。どこかしらフォーキーに。のっしりとした音とキーボードの華やかさが際立ちます。

12. AFTERWORD / RAG

Written by M. Ward produced by M. Ward

アルバムのラストを飾る「あとがき」。ギターとキーボードの音が終りを告げるかのような、 まろやかさを放つ。まったりと、M. Wardのヴォーカルも。心地よく流れます。サラサラとね。

6th Album『Hold Time』● '09/2/17 release

シンガーソングライター、M. Wardの通算6枚目となるオリジナルアルバム。今作では、オールディーズなロックサウンドをモチーフに聞かせてくれます。 やっぱり、女優のZooey Deschanelとのユニット、She&Himでの活動が影響しているのかな。そのZooeyもヴォーカルで参加していたりと、 実に面白いコラボを聞かせてくれます。そのほか、Lucida Williamsもヴォーカルで参加するなど、味わいのあるヴォーカルで魅了してきます。 また、Buddy HollyやFrank Sinatra、Billy Holidayのナンバーをカバーしたりと、なかなか挑戦的な作品。でも、全体的にはまったりまろやか優しく聞かせてくれます。

1. FOR BEGINNERS

written by m. ward Produced by M. Ward

滑らかなギターの音色が心地よいオープニングナンバー。 カントリーな雰囲気も合わせて、M. Wardが渋いヴォーカルを聞かせてくれるんだ。次第にノリが出てくるような、手拍子みたいな音も入ってきて、どこかしら楽しそうに聞こえるね。

2. NEVER HAD NOBODY LIKE YOU

written by m. ward Produced by M. Ward

渋さ全開ロックで、どっしりドシドシ。そして、今回はなんと女優のZooey Deschanelを迎えてのデュエットナンバーなんだね。 2人のヴォーカルはほっこりとした温かさで、いい感じだね。

3. JAILBIRD

written by m. ward strings arranged by m. ward Produced by M. Ward

カゴの中の鳥の気持ちを歌ったナンバー。「助けて!助けて!」と、渋い声て聞かせてくれます。 ここではミディアムロックをベースにして、ストリングスもゆっくりと響き渡りと、聞き応えがありますね。

4. HOLD TIME

written by m. ward strings arranged by m. ward Produced by M. Ward

アルバムのタイトルチューン。これまた、どっぷりと深さを出し、その中を繊細にストリングスが泳いだりと、 実に音が豊かなナンバーだ。ドープなのに心地よく、深く沈んでいきそうな1曲だね。

5. RAVE ON

written by sonny west, bill tilghman, norman petty arranged by m. ward Produced by M. Ward

随分と音がウキウキワクワクしています。古き良きロックンロールなテイストを聞かせてくれるポップチューン。 なるほど、Buddy Hollyのカバー。ここでもZooey Deschanelがヴォーカルで参加し、瑞々しいコーラスを加えてくれます。

6. TO SAVE ME

written by m. ward Produced by M. Ward

パーカッションが3人も担当している、ポップに溢れるロックチューン。 1960年代あたり、オールディーズなテイストがまたいい感じだね。間奏では滑らかでテクニシャンなギターの音にさらわれる。そこのパートがとってもキャッチーなんだ。

7. ONE HUNDRED MILLION YEARS

written, performed and recorded by m. ward Produced by M. Ward

全ての演奏を1人で行ったアコースティックチューン。こちらもまた、渋いね。南部映画でも見ているかのような、かっこよさがぎゅっと詰まっています。 本人のヴォーカル&コーラスで魅了してきます。静かながら、ゆっくりと伝わってくる。

8. STARS OF LEO

written by m. ward Produced by M. Ward

濃さの出たギターのざっくり音、そしてまろやかながらにきらめくキーボードの音で魅了してくるアップチューン。 ちょっとエッジが効いていたり、ハーモニカが加わっては優しさを出してきたりと、不思議ナンバーだね。さらに途中から激しくなってきたぞ。

9. FISHER OF MEN

written by m. ward strings arranged by m. ward Produced by M. Ward

躍動感を感じさせるポップなロックチューン。ズカズカと言った具合に、ギターやドラムが展開。そして、M. Wardのヴォーカルに エフェクトをかけては、渋さも出す。

10. OH LONESOME ME

written by don gibson arranged by m. ward strings arranged by m. ward Produced by M. Ward

Don Gibsonのナンバーをカバー。これまた、ゆったりまったり進行。だらっとした感じのヴォーカルもご愛嬌。 淡々とした雰囲気の中、ゆったりと聞かせてくれるM. Wardです。そして、ここではLucida Williamsを迎えてのコラボ。ストリングスもじっくり華やぐ。

11. EPISTEMOLOGY

written by m. ward strings arranged by m. ward Produced by M. Ward

ベースの音はじめ、いろいろな音が力強く、迫力を感じさせるナンバー。 M. Wardも結構伸び伸びと歌っていて、心地よさそうだ。ガツガツと音をぶつけては、じっくりと聞かせる。

12. BLAKE'S VIEW

written, performed and recorded by m. ward Produced by M. Ward

ざっくりギターとまったりベースで聞かせてくれるアコースティックナンバー。 M. Wardのヴォーカルもソフトに、味わい深うサウンドでまったりと聞かせてくれます。約2分半、ほんのり温かく包み込んでくれます。

13. SHANGRI-LA

written by m. ward Produced by M. Ward

ヴォーカルやギター演奏、録音nなど自ら全て手がけたアコースティックチューン。 ギターを重ね、ヴォーカルを重ね、ゆったり心地よいナンバーの誕生ですね。

14. OUTRO (AKA: I'M A FOOL TO WANT YOU)

written by joel s. herron, jack wolf, frank sinatra arranged by m. ward strings arranged by m. ward cProduced by M. Ward

Frank SinatraやBilly Holidayでおなじみのナンバーをアルバムのラストに持ってきて。 M. Ward、とにかく渋みたっぷりのギターが心地よい空間内に響き渡る。

7th Album『A Wasteland Companion』● '12/4/6 release

M. Ward「Hold Time」に続くアルバムは、約3年ぶりでのリリース。Zooey Deschanelとのユニット、She&Himでの活躍も華々しい限りだけれども、 その正反対を行くような、彼のこだわりをより一層味わうことのできるアルバムになっています。基本、M. Wardの奏でる渋いギターの音に、 まったりじっくりなアコースティックの世界が展開。今回もカバーあり、Zooeyはじめゲストとのコラボもあり。 ただ、ジャケットの影響からか、ちょっとどんより暗めのイメージがあるかな。1960年代テイストを盛り込んで、味を噛みしめるアルバムです。

1. CLEAN SLATE (for Alex & El Goodo)

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

しっとりとギターを弾き、切々と語るように歌うM. Ward。カントリーテイストを出して心地よく、それでいてしっとりと聞かせてくれるナンバーです。

2. PRIMITIVE GIRL

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

イントロから華やいでいますね。ピアノの音が鮮やかです。「彼女」について歌ったポップでキャッチーなナンバー。 瑞々しい1970年代風なナンバーだね。

3. ME AND MY SHADOW

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

ヴォーカルにエフェクトをかけて、とっても渋く聞かせてくれるナンバー。 そして、華麗なるギターさばきを聞かせた後は、フォーキーにロックンロールになり、変身してガツガツ聞かせてくれたり。Zooey Deschanelもコーラスを聞かせてくれます。

4. SWEETHEART

WRITTEN by DANIEL JOHNSTON PRODUCED by M. WARD

エッジを効かせたナンバーは、Daniel Johnstonのカバーチューン。 こちらもZooey Deschanelとのデュエットで聞かせてくれます。She&Himがハードになったように、息のぴったりあったコラボで聞かせてくれます。

5. I GET IDEAS

WRITTEN by DORCAS COCHRAN and LENNY SANDERS PRODUCED by M. WARD

オリジナルはタンゴナンバー。で、M. Wardは弾んだロックテイストにカバー。 もはやタンゴの面影もなく、1960年代風のロックで渋さ爆発ですね。

6. THE FIRST TIME I RAN AWAY

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

滑らかに、滑るように、流れてゆくハーモニー。エフェクトをかけたヴォーカルが味わい深く、濃くまったりと。不思議な物語を歌にした感じで。

7. A WASTELAND COMPANION

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

アルバムのタイトルチューン。イントロからギターでを弾いて叩いて、 味を出してきます。ヴォーカルも渋さを効かせて、自由なスタイルで。後半からラストにかけては、渋さの出たインストを。

8. WATCH THE SHOW

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

淡々とした歌い方なんだけれども、音も弾んで意外とポップさが出ていますね。体もノッテくるように。心地よい激しさ、濃さがキャッチーに響き渡る。

9. THERE'S A KEY

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

心地の良いアコースティックナンバー。M. Wardのギターをバックに、まったりと美しさが交差するナンバー。 ここまでM. Wardのヴォーカルって渋かったっけ?

10. CRAWL AFTER YOU

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

ゆったりテンポにピアノの鮮やかな音が映えるバラードナンバー。そして、次第に音が華やかになってゆく。 そして、踊るヴァイオリンの音がしなやかに駆け抜けてゆく。

11. WILD GOOSE

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

見事な演奏で魅了しては、心地よの良い魅惑のヴォーカル&コーラスで楽しませてくれます。ストリングスやオーケストラまで入ってきて、ゴージャスに。

12. PURE JOY

SONGS by M. WARD PRODUCED by M. WARD

カントリーな味わい深さを聞かせてくれるアコースティックバラードナンバー。 まろやかに響き渡るM. Wardのヴォーカルが、不思議な心地よさを出してきたね。

8th Album『More Rain』● '16/3/4 release

M. Ward通算8枚目となるオリジナルアルバム。She&Himの活動も好調だけれど、相変わらずソロでは渋さマックスのインディーロックを展開。 ゆったりまったりとギターを響かせては、のらりくらりな印象が強いね。そして、エフェクトをかけたヴォーカルも味わいを出してくる。オールディーズなラインを引き出しては、じっくりどっぷりと。 やっぱりこういうテイスト、メジャーな方向には行きにくいけれども、こだわりを感じますね。カバーナンバーもあり、自由気ままな雰囲気です。

1. [MORE RAIN]

produced by M. Ward written by M. Ward

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。アンビエントな雰囲気を振りまいて、静かに広がるサウンドスケープ。

2. PIRATE DIAL

produced by M. Ward written by M. Ward

ざっくりギターが軽やかに響き渡るナンバー。ちょっとエフェクトをかぶせて、淡いサウンドに聞こえてきます。 優しさ溢れるM. Wardのヴォーカルが誇り。まろやかなトラックで、心も温まる1曲。

3. TIME WON'T WAIT

produced by M. Ward written by M. Ward

どっしりと音をぶつけてきては、「ドゥドゥドゥドゥ」とビートに合わせたコーラスが微笑ましい。 ガツガツした感じも聴きやすいロックチューン。「時間は待ってくれない」と、伸びやかでキャッチーなサビが展開。間奏でのピアノがいい味を出すんだ。

4. CONFESSION

produced by M. Ward written by M. Ward

アナログテイストな音使いが温かいミディアムロックチューン。濃さもエッジも出ていて、攻めな雰囲気。 M. Ward自身のヴォーカルも、早口なんだけれども、渋さは相変わらず。

5. I'M LISTENING (CHILD'S THEME)

produced by M. Ward written by M. Ward

まったりオールディーズなミディアムロックチューン。 ストリングスがうっとりと響き渡り、味わい深いギターが響き渡り、子守唄のような優しい歌声が響き渡るナンバーです。

6. GIRL FROM CONEJO VALLEY

produced by M. Ward written by M. Ward

レトロな音使いがポップセンスと相まって、なかなか雰囲気がいいんだ。 ギターやムーグ、マンドリンなどが登場しては、軽やかさで演出。コーラスワークも華やいで、なかなか面白いね。

7. SLOW DRIVING MAN

produced by M. Ward written by M. Ward

タイトルさながら、ゆったりスローテンポで聞かせてくれるまったりロッカバラード。 程よいエフェクトがヴォーカルにかけられて、M. Wardの渋さが出ています。ここでもストリングスの美しさが際立ちます。

8. YOU'RE SO GOOD TO ME

produced by M. Ward written by Brian Wilson and Michael Love

ざっくりザクザク、ギターが響き渡っては、ポップでキャッチーな雰囲気を放つ温かいナンバー。 コーラスも温かく、さすがBrian Wilsonなナンバーのカバー。フェイドアウトの展開もまた、おしゃれに。

9. TEMPTATION

produced by M. Ward written by M. Ward

疾走感を加えて、アグレッシヴな面をのぞかせるロックチューン。メロディアスながらも、 勢いを出して、ポップでキャッチーに聞かせてくれます。音使いも鮮やかですね。

10. PHENOMENON

produced by M. Ward written by M. Ward

優しさ漂わせる美メロバラード。M. Wardのヴォーカルも優しく語りかけてくれる感じで、ほっこり。とにかく演奏人の渋い生演奏に優しく身をゆだねたくなるね。 うっとり。

11. LITTLE BABY

produced by M. Ward written by M. Ward

ドゥーワー、シャララなコーラスを従えて、優しく歌を聞かせてくれるM. Ward。素敵なハーモニーがまろやか気分にさせてくれます。

12. I'M GOING HIGHER

produced by M. Ward written by M. Ward

ジャカジャカ、ざっくり。渋さ全開でロックしているナンバー。なんか、大人な雰囲気を醸しながらも、ちょっとやんちゃ気質な部分も表れているね。

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