album

1st Album『ロミオ道行』● '02/2/14 release

まさかここまでやるとはね。藤井隆のファーストアルバムは、歌謡界の大御所でもある松本隆のプロデュース。

いい意味でも悪い意味でも、21世紀型歌謡曲を貫くW隆のその姿勢に乾杯です。松本隆の詞を見事に引き立たせる作曲人も豪華に揃っています。

キリンジ兄の堀込高樹、ORIGINAL LOVEの田島貴男、SMAPでおなじみのコモリタミノル。

さらには歌謡界の重鎮でもある筒美京平までもが参加した、豪華絢爛なアルバム。80年代の歌謡界を敬愛する藤井隆の世界がこのアルバムで見事に表現されています。

だから、勢いあまって?リリースされた浅倉大介プロデュース作品が浮きますので。ボーナストラック的な扱いで収録されています。まぁ、色がまったく違うのでね。

1. 未確認飛行体

作詞:松本隆 作曲:堀込高樹 編曲:CHOKKAKU

アルバムと同時発売のシングルナンバーは、キリンジの兄、堀込高樹が作曲を担当。ギターも軽快に響くポップなナンバーです。

キーボード音があたかもオーケストレーションのごとく、曲を盛り上げている。サビでの藤井隆のヴォーカルが、これまた実に伸びやかだ。

なんだか楽しそうに歌っているよね。松本隆の描く詞も、失ったあの頃の何かを呼び戻すような詞で、「ぼく」と「君」の関係を、絶妙に手がけています。

やっぱり、ここまでポップに仕上がると、松本隆の詞も生かされるよね。

2. 究極キュート

作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:CHOKKAKU

こういうタイトルのつけ方がモロに“歌謡曲”だよな。曲のほうも随分とポップに富んでいる作品。まるでアイドルだね。

すごい懐かしさと新しさが交差している作品だ。往年の先輩アイドルを踏襲しているような感じ。見事に藤井隆が表現しています。

アレンジからすると、80年代の再現しているに過ぎないんだけれども、やはり松本隆の描く詞の世界がキラキラしているんだよね。

3. 地球に抱かれて

作詞:松本隆 作曲:bice 編曲:石川鉄男

アンビエントなイントロから4つ打ちキックでポップに展開するナンバー。 biceのコーラスがまたいい味付けを加える。ポップながらにクールなのは曲の世界観の表れでしょうね。

サビとかも派手というよりかはじっくり聴かせている。松本隆の歌詞も、幻想的な部分がよく表れている。松田聖子の「瑠璃色の地球」のアンサーソングと言わんばかりにね。

4. 素肌にセーター

作詞:松本隆 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光

タイトルからして惹かれてきますね。本間昭光的アレンジでちょっとポルノグラフィティのような情熱的な曲となっています。

ギターの効果は大きいね。歌詞はちょっと歌謡曲路線を突出しすぎかな。「ジルバ」なんて言葉が登場している。

でも、曲全体の印象としては、藤井隆の魅力がきちんと出ている作品だ。最後の転調もきちんと味を出しています。

5. リラックス

作詞:松本隆 作曲:田島貴男 編曲:CHOKKAKU

田島貴男の曲をCHOKKAKUがアレンジするという、ある種の化学反応が見られます。ミディアムテンポで、生音趣向で来ましたね。

この曲がまた随分とつくりが複雑というか、玄人受けしそうな曲に仕上がっている。さすがは田島貴男が作り上げた曲だ。

大人の妖艶ムードがぷんぷんと出ています。この曲だと、ちょっと詞のノリが悪いというか、曲に詞が負けている印象を受けますね。

せっかくだったら田島貴男本人にアレンジもやって欲しかった。

6. 幸福インタビュー

作詞:松本隆 作曲:コモリタミノル 編曲:コモリタミノル

SMAPなどでおなじみのコモリタミノルが曲を手がけたナンバー。コモリタらしさが見事に曲に表れている、ポップな打ち込みダンスナンバー。

弾けています。そして、ゲストヴォーカルにはYOUとPUFFYの吉村由美が参加しているので、聞き逃せないです。 タイトルのように幸せというか、のびのびとした藤井隆のヴォーカルが意外にも気持ちがいいじゃないですか。

詞に関しては、もうちょっと松本隆のクセを出してもらったほうが楽しめたかも。タイトルにちょっと負けている感じですね。

7. 絶望グッドバイ

作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:本間昭光

うわ~、イントロからモロに歌謡曲テイスト丸出しで驚きだ。 これまた本間昭光のアレンジは、あたかも広瀬香美の「promise」や、ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」のようなテイスト。

ギターかき鳴り、せつなさを前面に出したポップナンバー。結構、高音が多いメロディーながら、藤井隆は歌いこなしていますね。

この曲のテイストだもん、松本隆の歌詞の世界が実に映える映える。ただ、シングルにはこの曲1曲のみしか収録されていないのが残念だな。リミックスしても面白そうな作品ですね。

8. 代官山エレジー

作詞:松本隆 作曲:堀込高樹 編曲:CHOKKAKU

キリンジ兄、堀込高樹が曲を担当したミディアムバラードナンバー。CHOKKAKUのアレンジでお見事にもA.O.R.風に仕上がっております。

まぁ、キリンジテイストが全面に出ていますから、クォリティ高い作品でもありますよ。サビの展開がまたキリンジ節というか、不思議なメロディーラインで、味わい深くなっています。 ちょっぴり大人の雰囲気ですな。松本隆の歌詞も、甘くスィートなテイストで、しっとりと世界観が出ています。

9. モスクワの夜

作詞:松本隆 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光

イントロからギターがかき鳴っています。もう第一印象からして太田裕美の「さらばシベリア鉄道」だよね。詞を手がけたのも松本隆だし。

タイトルもモスクワだし、つながっています。つまり、シベリア鉄道でモスクワに辿り着いたということかな?ということは主人公は同じ?

なんだか結構深読みできますね。曲はロシア民謡を彷彿とさせるようなメランコリックなアップテンポの曲。このマイナー調メロディーにやっぱり引き込まれますね。 迫力も、スリリングさと共に力強い印象。後半の転調でさらに過熱させてくれる。さすがは本間昭光のアレンジだ。

10. 乱反射

作詞:松本隆 作曲:bice 編曲:石川鉄男

バラードナンバーでしっとりと。ただ、妙なラインのサビメロディが進行する不思議な曲なので、難しいね。

特にサビ最後の持っていき方は、辛いかも。バラードだからこそ際立って聞こえる松本隆の歌詞にも注目。

11. アイモカワラズ

作詞:GAKU-MC 作曲:浅倉大介 編曲:浅倉大介

デビュー曲に引き続き、浅倉大介×GAKU-MCのコンビでお送りする藤井隆の第2弾シングル。

デビュー曲よりも随分とパワーアップした感じで、テンポも速いポップな楽曲です。でも、1聞きで浅倉大介の曲だとわかる、このド派手なアレンジはどうなんだろうね。

そこにのるGAKU-MCの歌詞が、なんか曲に合わないというか、詞と曲、それぞれが単独なような感じを受けます。

GAKU-MCの書く「ですます調」の歌詞が、藤井隆の真面目な性格を引き出しすぎて、曲としてのノリを落し気味なんだよね。

せっかくだから、もう少し歌詞の面で弾けさせてもよかったんじゃないかな。まぁ、前作のシングルがヒットしたから、その勢いでリリースされたことは間違いないでしょうね。

12. ナンダカンダ

作詞:GAKU-MC 作曲:浅倉大介 編曲:浅倉大介

記念すべき藤井隆のデビュー曲。モロに浅倉大介のピコピコ打ち込みサウンドが展開。

浅倉メロディーの場合、耽美的な歌詞が合うんだけれども、あえてここではGAKU-MCが担当。身近にあふれる、使い慣れた言葉で書かれています。

前向きになれる歌詞が背中を押してくれる。ポップにはじけたアレンジも勢いづけてくれるね。ただ、派手すぎ。浅倉大介の力を出しすぎて、真面目に歌っている藤井隆と絶妙な反応をしている。

でも、この曲によって新しい世界を切り開いた藤井隆の活躍がヒートアップ。

2nd Album『オール バイ マイセルフ』● '04/7/28 release

レコード会社を移籍して、藤井隆が2枚目となるオリジナル・アルバムをリリース。 その名も「オール バイ マイセルフ」。ヴァラエティ番組で見せる藤井隆とは一線を画し、アーティストとしての魅力を思う存分に放っている作品となっています。 前作アルバム同様に、今回のアルバムでも参加している作家陣がこれまた豪華だこと。 公私共に交流のあるYOUや、前作でも参加していたキリンジの堀込高樹、また林田健司や横山輝一なんて懐かしい名前もそろっています。 そして、Fayrayや小室哲哉までもが藤井隆をバックアップするかのように参加しています。藤井隆の魅力をうまく引き出す楽曲が、作家達によって作り上げられているんですね。 先行シングルとなったM-1「わたしの青い空」に見られるようなエレクトロ・ポップなサウンドや、M-9「美しい別れ」に見られるような極上のバラードナンバーなど、 色々なサウンドも見事に藤井隆色で染められている。全曲で編曲を担当している本間昭光も、いい仕事をしていますね。 前作とはまた一味違った藤井隆ポップスを堪能できること間違いなしの1枚となっております。21世紀型ポップは進行中だね。

1. わたしの青い空

作詞・作曲:堀込高樹 編曲:本間昭光、堀込高樹

久々のシングルは、なんとも妖しげなにおいを醸し出している、エレクトロポップナンバー。 キリンジの兄、堀込高樹が手がけた80年代テイスト溢れる仕上がりで、藤井隆のアーティスティックな部分がよく出ている作品。 歌詞やメロディーが、キリンジでもおかしくないような作り込まれた曲で、なんか1クセも2クセもあるんだよねぇ。 サウンドも、下手にバンドサウンドでロックというようなものでもなく、打ち込みを使用し無機質感を出すことで、 見事に曲の魅力が引き出されている。そこにシンセやキーボードのメロウなサウンドが加わり、切なさも引き出されているんです。この曲、藤井隆の新たな面を見せてくれます。

2. ある夜 僕は逃げ出したんだ

作詞:YOU 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光

作詞をYOUが担当したキラキラ輝くポップなナンバー。ここではヴァラエティーで見せる姿がまったくなく、 1アーティストとしてのYOUがいますね。「FAIRCHILD」時代が懐かしい。 それでも、歌詞のほうはYOUの世界がじっくりと出されていて、独特の表現がまた、藤井隆のヴォーカルと化学反応を示すんだ。 曲のほうは、90年代前半あたりを思わせるようなポップなナンバーで、煌びやかで明るいサウンドが散りばめられている。

3. 赤と黒

作詞:YOU 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光

作詞とコーラスにYOUが参加したナンバー。このコーラスがまたいいんだよ。サウンドが90年代半ばあたりにあったようなミディアムポップ。 ブラスを思わせるキーボードサウンドが、ちょっとTo Be Continuedぽいんだよなぁ。 ちょっとファンキーな要素もある。やっぱり藤井隆は80年代、90年代型のポップを、いい具合に21世紀型へとシフトチェンジさせているんだよなぁと思う。 それは、藤井隆自身の持つマニアックな趣味とポップな要素が混同することで、聞き手にも解りやすく解釈できるサウンドにっているからじゃないでしょうかね。

4. Sa ら Sa

作詞・作曲:林田健司 編曲:本間昭光

オープニングから、いかにも林田健司なポップナンバーだ。弾けるビートに藤井隆の甘い歌声が響き渡ります。 ってか、林田健司、前面に出過ぎだって。ギターがいい感じに味付けされている打ち込みナンバー。後半じゃうねっていますよ。

5. Ka-ra-su

作詞:シマタケミ 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光

本間昭光の手中に収められたミディアム・スローのバラードナンバー。 アコースティックな要素も含まれているゆったりサウンドの中で、藤井隆のヴォーカルを敢えてエフェクトを少々かけることで、不思議な感覚で聞かせてくれる。 単調な歌詞の繰り返しだけで成り立ってしまうサビが、逆にすごい力を持っているように思える。だからこそ、どんどんと曲の世界に引き込まれてゆくんだよね。

6. Socket

作詞:シマタケミ 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光

90年代前半を思わせるようなシンセ&キーボードのサウンドが、逆に新鮮に映るミディアムポップのナンバー。 歌詞で「髭剃りあとの~」というくだりを聞いて、藤井隆のひげの濃さがふと頭をよぎった。 サビあたりで、歌詞の区切り方に違和感がちょっと生じたが、1癖あるメロディーが、うまくカバーしているかな。この不思議な感覚が、うまく藤井隆の魅力として引き出されていると思う。

7. タメイキ

作詞・作曲:小室哲哉 編曲:本間昭光

作詞・曲を小室哲哉が手がけたミディアム・スローのナンバー。 どうせだったら、編曲もやってほしかったな。打ち込みを基調としたナンバーで、メロディー部では、物寂しさをうまく演出。 サビでは、光を放つかのように、壮大までとは言えないものの、力を出したサウンドで聞かせてくれる。 最後の転調という展開が、いかにも小室哲哉だな。歌詞もストーリー性があって、ちょっと80年代を思わせるような曲となっています。懐かしさと新しさが混同する曲。

8. 未来 -SEX-

作詞:YOU 作曲:本間昭光 編曲:本間昭光

シンセサウンドが妖しい雰囲気を生み出すミディアムナンバー。 本間昭光ならではの曲の世界が出ている。ポルノグラフィティが歌っていても、あまり違和感無いような感じです。YOUの描く独特の世界観が出た歌詞が、これまた曲と見事に絡み合うんだ。 ただ、全体を通すと、なんかタイトル負けしているような気もする。最後のささやきまでにして、その後の後ろを一気にカットしてもよかったかも。

9. 美しい別れ

作詞・作曲:Fayray 編曲:中村太知

作詞、作曲、そしてコーラスまでもFayrayが参加したバラードナンバー。 しかも、3拍子と来たもんだ。いかにもFayrayな世界のでまくったサウンドは、優しくもありはかないアコースティックサウンドで彩っている。歌詞も、Fayray節炸裂だ。 本当の恋愛をぶつけているみたいで、かなり歌詞のほうは重いですよ。まさに「美しい別れ」。その重みにも耐えて、歌いこなしている藤井隆に拍手。

10. 月と砂漠と

作詞:シマタケミ 作曲:横山輝一 編曲:本間昭光

ハウステイストのポップなビートが炸裂する、アップテンポのナンバー。久しぶりに目にした横山輝一のクレジット。まったくもって衰えていないそのセンスに、脱帽です。 その横山輝一の曲を、本間昭光がポップに料理。藤井隆のヴォーカルも伸びやかな仕上がりで聞かせてくれる。

11. 1/2の孤独

作詞:四方海 作曲:堀込高樹 編曲:本間昭光

疾走感のあるアップテンポナンバー。堀込兄のセンスがまたキラリと光るメロディーを、本間昭光がいい具合に料理していますね。 メロディー自体は80年代テイストがありますが、うまく21世紀型ポップソングになっている。サビもキャッチーな仕上がりで、聞きやすい。 アルバムの締めとは思えないほど、明るい曲です。

3rd Album『上海大腕』● '06/4/26 release

藤井隆の3枚目となるアルバムは、彼が出演している番組との連動企画モノ。 番組で中国・上海のナビゲーターを務める藤井隆が、J-POPのヒット曲を中国語でカバーしたアルバムとなっています。 中国語って難しいんだよね。それを、よくもここまでスムーズに歌いこなすことができること。驚きですね。 ORANGE RANGEや木村カエラ、T.M.Revolutionなどのヒット曲が、中国語で斬新に生まれ変わりました。 カバー曲以外にも、オリジナル曲が収録されていますが、不思議な空気が漂っていますね。 なんだこれ?ひとまず、お勧めは、藤井隆と島田珠代のデュエットナンバー「T&T」でしょうかね。必聴です。そして、なんとDVDまで付いてきます。 こちらも藤井隆のパフォーマンスが見逃せませんね。ただ、せっかくこのアルバムの発売前にTommy february6プロデュースで新曲を出したんだから、 その流れでオリジナルアルバムにたどり着いて欲しかったな。もちろん、これはこれで藤井隆のパフォーマンスを堪能できること間違い無しです。

1. あまいかおり

Lyrics and Music:T&T Arranged:Laugh & Peace

よくわからないスキャットとともに始まり、ボッサタッチのナンバーがスタート。 随分とおきらくなナンバーだこと。「2番!」とか言っておきながら、そのままF.O.してしまうオチはさすがだ。歌詞も随分とシュールだし、面白いです。

2. * ~アスタリスク~

Lyrics & Music:ORANGE RANGE Aranged:Seiji Akiyama Chinese Lyrics:Li Hao 日本語意訳詞:大原祥枝

ORANGE RANGEの大ヒット曲を、藤井隆が中国語でカバー。バリバリのロックチューンを、 滑らかな中国語で歌い流しています。特に、ラップ部分は違和感もまったく無いんだよね。不思議と面白い。

3. vestige -ヴェスティージ-

Lyrics:Akio Inoue Music:Daisuke Asakura Aranged:Joji Nakajima Chinese Lyrics:Li Hao 日本語意訳詞:大原祥枝

T.M.Revolutionのナンバーをカバーです。ドラマティックな曲も、中国語が染み付いて、いい展開を聞かせてくれる。正直、選曲が引っかかったかなぁ。 もう少しポップな楽曲のほうがよかったのでは?ただ、藤井隆の歌は相変わらずうまいんだよね。

4. 目がキライ

Lyrics and Music:T&T Arranged:Laugh & Peace

アナログというか、ラジオチューンから流れてくるようなイントロ。 随分と凝っていますな。それにしても、何故にカントリー?バンジョーが鳴り響いております。

5. NO MORE CRY

Lyrics:吉田 安英 Music:生熊 朗 Aranged:Seiji Akiyama Chinese Lyrics:Li Hao 日本語意訳詞:大原祥枝

D-51の大ヒット曲を、伸び伸びとした歌声でカバー。爽やかなサウンドとともに、中国語でさらりと歌い上げる藤井隆に感無量ですな。

6. リルラ リルハ

Lyrics:木村 カエラ Music:曾田 茂一 Aranged:Joji Nakajima Chinese Lyrics:Li Hao 日本語意訳詞:大原祥枝

木村カエラのヒット曲を中国語で鮮やかに歌う藤井隆。 正直、本家に劣るアレンジなのが残念だな。だから、なんかパンチが足りないと感じてしまうんだよな。もう少しスパイスが欲しいところ。

7. T&T

Lyrics and Music:T&T Arranged:Laugh & Peace

打ち込みトラックで襲い掛かってくるポップチューン。即興性のある歌なんだけれども、結構実験度が高いんだな。かなりインパクトのある作品です。

8. OH MY JULIET!

Lyrics:Tommy february6 Music & Arranged:MALIBU CONVERTIBLE Chinese Lyrics:Li Hao 日本語意訳詞:大原祥枝

藤井隆自身のシングルナンバーを、中国語でセルフカバー。サウンド自体は特に変わりなく、エレクトロベースの打ち込みポップナンバー。 なんか、スムーズに聞こえてきますね。曲とうまく溶け合っていますね。

9. Get Down

Lyrics and Music:T&T Arranged:Laugh & Peace

タイトルとサウンドはかっこいいのに、歌詞はものすごくお笑いです。 このギャップがいいのかも。畳み掛けてくる打ち込みビートと、真剣に歌うT&Tが印象的ですよ。

10. T&T Remix version

Lyrics and Music:T&T Arranged:Laugh & Peace

リミックスバージョンで、さらにダンサブルに。Laugh & Peaceの腕が見事に発揮されていますね。なかなかかっこよく仕上がっているじゃないですか。

[DISC 2:DVD]

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4th Album『上海大腕II』● '07/5/23 release

テレビ東京で放送されていた番組「上海大腕」と連動した作品の第2弾。前作は藤井隆がJ-POPのヒット曲を中国語で華麗に歌っていましたが、 今回は藤井隆ならびに番組共演者が様々な歌を聞かせてくれました。オープニングナンバーは森三中の村上、そしてシュールな笑いを唄で届ける板尾、 哀愁漂わせる宮川大輔。番組の中心でもある藤井隆は、中国語のレッスンにもなる歌を聞かせてくれたりと、 日本と中国のコラボ、歌と笑いの融合、様々な可能性を秘めたナンバーを収録しています。DVDには、宮川大輔と板尾の歌のクリップを収録。映像の方も、おかしく笑わせてくれます。

1. 白い招待状 村上知子 (森三中)

詞・曲:貫井良一

ポップで華やかな始まりで、心も体もウキウキワクワク。弾ける打ち込みのポップソングでノックアウト。 アイドルポップのテクノ歌謡な感じで、村上知子が高らかに歌います。

2. 初対面 藤井隆

詞:藤井隆 曲:Laugh & Peace

ネオアコースティック感を漂わせる爽やかなナンバー。それでいて、「木綿のハンカチーフ」的な歌謡曲テイストもあるね。 藤井隆も伸び伸びした歌声を聞かせてくれる。

3. CHINA SHOCK (bossa) 板尾創路

詞・曲:謎の男 (板尾創路)

謎の男こと、板尾創路が軽やかに歌い上げるナンバー。こちらはボッサテイストで聞かせてくれます。 結構、ヴォーカルがスムースで、軽い感じ。それが逆に笑いの要素となっているね。歌詞の内容はもう、板尾ワールド。まさしくショック。

4. めかくしのセレモニー 藤井隆

詞:藤井隆 曲:Laugh & Peace

サイバーな感じのイントロがかっこいいね。歌が始まると、エレクトロ要素で聞かせるミディアムナンバー。 音的にはP.S.B.っぽくて、なんだかかっこいい。ここでも藤井隆が中国語を交えて、独特のワールドを展開。全体的には「雨音はショパンの調べ」っぽい。

5. パンダ街道 藤井隆

詞・曲:貫井良一

演歌です。ドストレートに。音が本格的なのに、歌詞がシュール。さすがは藤井隆。ものともせずに、歌い切っています。終始、チュンチュンさえずりも。

6. 夜の動物園 宮川大輔

詞:タワジン (宮川大輔) 曲:山寺巣“tk”吉六

優しいアコースティックの調べ。宮川大輔が大らかに歌う。なんだか、谷村新司バリの迫力があります。 擬音の表現がハンパないですね。2番になって、さらにゴージャスに。遠回しに言えば、命を大切にしようという、教訓の歌。

7. CHINA SHOCK (HERO) 板尾創路

詞・曲:謎の男 (板尾創路)

M-3の別バージョン。ヒーロー戦隊のような、アニメのような。勢いあるアレンジで聞かせてくれる。 しかし、板尾創路の、この落ち着き感たっぷりのヴォーカルと温度差があって、シュール。そして、ほくそえんでしまうね。

[DISC 2:DVD]

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5th Album『COFFEE BAR COWBOY』● '15/6/17 release

実に約11年ぶりとなる藤井隆のオリジナルアルバム。企画盤を除いて、これまで様々な作家とのコラボレーションによって、ポップを体現してきた藤井隆。 今作は、NONA REEVESの西寺郷太を中心に、富田譲とのプロデュースで聴かせるダンスポップな1枚を届けてくれました。 ゲストも豪華で、RHYMESTERの宇多丸やYOU、乙葉(これはずるい)が参加したり、RAM RIDERやtofubeatsがリミックスで参加したりと、周りもとっても濃密です。 全体的には藤井隆のポップス炸裂で、彼自身がポップスに熟知しているからこその、体現がなされている。 冒頭リード曲「YOU OWE ME」は、1980年代に通じるようなダンスポップをうまく現代に持ってきたり、懐かしテイストをうまく最新サウンドに取り入れながら、シフトしている。 やっぱりバックの方も強力なんだよなラストナンバー「I OWE YOU NOTHING」で締めるあたり、コンセプチュアルなものとして捉えることもできるし、 このカバー曲のチョイスも絶妙だね。 11年ぶりの作品ということもあり、とにあっく弾けまくっています。ホットホット!な藤井隆がこれでもかというくらいに詰まっていますね。

1. YOU OWE ME

作詞:藤井隆・西寺郷太 作曲:藤井隆 編曲:冨田謙

藤井隆、実に11年ぶりとなるオリジナルアルバムからのリードナンバーは、 藤井隆自身が作曲も手がけたダンストラック。言葉の語呂の良さも、西寺郷太がうまく引き出しているね。 意外とエレクトロビートのトラックと藤井隆は相性がいいみたいだ。とってもおしゃれで、クールに映えます。 さらにオープニングチューンからなんと8分というロングランなのに、魅力を放出。「TALK U STORE」がポイント。

2. Quiet Dance feat. 宇多丸

作詞:藤井隆・宇多丸(RHYMESTER) 作曲:藤井隆 編曲:冨田謙

ゆったりグルーヴィートラックは、なんとRHYMESTERの宇田丸とのコラボチューン。 藤井隆自身が作曲も手がけては、艶やかなヴォーカルをじっくりと聴かせてくれる1曲。懐かしのディスコフレーバーよろしく、 ポップなのに上品な仕上がりあ、大人のエレクトロ。藤井隆がアーティストとして、しっかりと聴かせてくれるコラボチューンに仕上がっています。

3. I just want to hold you (RAM RIDER REMIX)

作詞:Seiko Matsuda、作曲:Seiko Matsuda, Ryo Ogura remixed by RAM RIDER

シングルではクールなトラックだったけれども、アルバムではRAM RIDERがリミックスを手がけて、よりいっそうエレクトロなアプローチで仕掛けてきました。 しかも、そのビートがもっさりハウスな感じで、面白いんだよな。

4. driving me crazy

作詞・作曲:藤井隆 編曲:冨田謙

こちらは藤井隆が単独で作詞・作曲を手がけたミディアムテンポのグルーヴチューン。 この時代にあえてこういうゆったりクールなビートで魅了してくるところにまた、光るセンス。 この独自な藤井ワールドに、どんどんと吸い込まれて行くね。それでいて、こんなに濃厚に、ねっとりと仕上げて包んだ。がっちりと7分。

5. make over feat. 乙葉

作詞 : YOU 作曲 : 藤井隆 編曲:冨田謙

藤井隆のアルバムに、乙葉がヴォーカルで参加って、ずるいよなぁ。 さすがは夫婦です。今回は藤井隆が裏方に回って、妻を支えます。ふんわり穏やかなイメージがある乙葉なだけに、意外と芯がしっかりとしたヴォーカルを聞かせてくれるから驚き。 そして、作詞もYOUが手がけているし、ここまでテクノアプローチなエレクトロトラックでポップに聴かせてくれるところは、なんだか新鮮だね。

6. SAVE ONESELF

作詞:西寺郷太・藤井隆 作曲・編曲:西寺郷太

クールかつポップに、さすがは職人・西寺郷太が作曲並びにアレンジまで手がけているだけあります。 スタイリッシュなデジタルサウンドで魅了してきますよ。サビに入ると、よりいっそう疾走感を増す。軽やかで煌びやかなので、眩しい音を堪能できます。

7. discOball

作詞:藤井隆 作曲:藤井隆・西寺郷太 編曲:冨田謙

イントロからして、1990年代初期のハウスですよ。軽やかなキーボードの弾け具合にノックアウトだね。 Bメロでは、よりいっそう盛り上がりに拍車がかかり、サビでノックアウト。超キャッチーなメロディで包み込んできます。懐かしさたっぷりなのに、新しい藤井隆ワールドを聞かせてくれます。

8. She is my new town (tofubeats west-kobe remix)

作詞:Seiko Matsuda、作曲:Seiko Matsuda, Ryo Ogura remixed by tofubeats

こちらはtofubeatsがリミックスを担当。ガラッと雰囲気が変わって、アングラなテイストで。アーバンポップなのにセクシーで、妖艶に包まれる。 サビ直前の8bit風打ち込みサウンドも気になるな。

9. I'M IN with YOU

作詞・作曲・編曲:西寺郷太

西寺郷太が作詞・作曲、そしてアレンジまで手がけた1曲は、藤井隆とYOUのデュエットナンバー。 タイトルも「with YOU」が効いていますね。そして、まったりゆったりバラードナンバーで、YOUの魅力が増大。コケティッシュなのに、落ち着き感たっぷりで、貫禄を示します。 大人のデュエットのような雰囲気で、プライベートでも仲の良い2人だからこその世界観、息がぴったり合っています。

10. I OWE YOU NOTHING with 西寺郷太

作詞・作曲:Nicky Graham・Tom Watkins 編曲:冨田謙

アルバムのラストは、なんと藤井隆と西寺郷太のデュエット。しかも、カバー。 Brosとういチョイスもさすがですね。とにかくキラキラしていて、歌っている2人が青春時代に戻ったように、生き生きしたヴォーカルを聴かせてくれます。 その楽しさがt¥ダイレクトに伝わって来るんだ。トラック自体もとってもポップに華やいだ打ち込みサウンドに仕上がっています。

Best Album『ザ・ベスト・オブ 藤井隆 AUDIO VISUAL』● '15/10/21 release

約11年ぶりにオリジナルアルバムを発表した藤井隆が、勢いに乗ってこれまでの活動をまとめあげたベストアルバムを発表。 華々しくデビューした「ナンダカンダ」は打ち込みダンスポップチューンだったけれども、豪華な作家陣とタッグを組んだアルバム「ロミオ道行」の方が、藤井隆らしさを伝えてくるね。 THE歌謡曲なシングル「絶望グッドバイ」や「乱反射」の瑞々しさに惹かれます。 その後も2枚目のアルバムで、様々なアーティストたちとともにポップスを作り上げて、現在に至るまでに、錚々たるメンバーが藤井隆を支えてきました。 選曲もTHE藤井隆。最近のコラボナンバー「 Selfish Girl」「ディスコの神様」、そして最新アルバムから「YOU OWE ME」までをパッケージ。 笑いも忘れず、島田珠代との「T&T」もしっかりと収録されたところに、藤井隆のこだわりを感じます。これがポップなんだ。 DVD付きバージョンもリリースされ、こちらにはこれまで作成されたPVを全曲収録。CDには未収録の「アイモカワラズ」をここで堪能できます。 そのほか、RGと椿鬼奴とのユニット「Like a Record round! round! round!」のナンバー2曲の収録もうれしいね。 吉田豪によるインタビューも収録されたフォトブックレットも見ごたえ、読みごたえがあります。

15. Selfish Girl feat. 藤井隆 / Smalll Boys

作詞:西寺郷太・corin.・堂島孝平 作曲:corin.・西寺郷太 編曲:corin.

NONA REEVESの西寺郷太と、シンガーソングライターの堂島孝平によるユニット、Smalll Boysに藤井隆が参加。 バリバリにエッジを効かせたダンストラックが、グイグイと攻めてきます。懐かしさと新しさの組み合わさったハードなナンバーで、 三者三様のスタイルを見せる。EDMアプローチでかなり熱いトラックに仕上がっているね。

16. ディスコの神様 feat. 藤井隆 / tofubeats

Music & Lyrics:tofubeats

tofubeats、メジャーデビュー後となる2枚目のEPのリードトラックは、 なんと藤井隆を迎えたディスコチューン。しかも、古臭さを全く感じさせずに、あの頃を蘇らせる良質のポップチューンです。この世界観をtofubeatsが書き上げるのも、新鮮に感じますね。 ポップさがとにかく突出していて、藤井隆のスタイルとうまくマッチしている。

[DISC 2:DVD]

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Mix CD『Takashi Fujii DJ MIX "Delicacy" mixed by DJ DC BRAND'S』● '16/7/13 release

藤井隆、初となるミックスCDを発表。これがまた、面白くて、これまで発表した楽曲から、ノンストップでお届け。もちろん大ヒットナンバー「ナンダカンダ」「アイモカワラズ」「わたしの青い空」 はじめ、近年の「YOU OWE ME」「SAVE ONESELF」、はたまた珠代と隆の「T&T」まで、懐かしさと新しさを全てミックスしてきました。 ところどころ、つなぎの甘さはあるものの、藤井隆の楽曲をたっぷりと堪能できますね。数曲はリミックスもされていて、ここでしか聞けない貴重なトラックとなっています。 ちなみに、ミックスを担当したのはDC BRAND'S。このネーミングセンスもなかなか。実は、藤井隆とミッツィー申し訳というコンビでお送りしています。 さらに、このジャケットは、伝説の、顔が大きくて立たないという藤井隆フィギュアじゃないですか。こちらにも注目だね。

Remix Album『RE:WIND』● '17/7/14 release

藤井隆、初となるリミックスアルバムは、これまた個性あふれるリミキサーたちを揃えてきましたね。DJケオリーなハウストラックだったり、 tofubeatsによるディープでドープなリミックスだったり、はたまた「ナンダカンダ」や「絶望グッドバイ」など、選曲も多岐にわたっていて、藤井隆の歌の魅力を再構築。 個人的にイチオシなのは、インドネシアのバンド、ikkubaruによる「未確認飛行隊」のA.O.R.なリミックス。実に清々しくて爽やかなんだな。 ただ、思いの外、ガラッと変わったリミックスが少なく、曲数も6曲と物足りなさを感じる作品でもありますね。

1. OH MY JULIET! [DJ KAORI REMIX]

おなじみ、DJケオリーなリミックスは、4つ打ちハウス。オリジナルがユーロビートだったけれども、 正直、そこまで驚きのないリミックスなんだよね。ノリがあって、キャッチーなんだけれども、なんだか物足りないというか、もうちょっとできたでしょうDJケオリーなら。

2. わたしの青い空 [tofubeats REMIX]

こちらは若手クリエーターを代表して、tofubeatsの登場だ。とにかくピコピコなSEを加えまくりのハードな路線のリミックス。 ちょっと色々とひねりを加えてきては、なんだか散漫になり気味なトラックになった印象かな。。勿体無いなぁ、素材がいいだけに。

3. ナンダカンダ [HyperJuice REMIX]

デビュー曲のリミックス。オリジナルは浅倉大介のハイパーなトラックで聞かせてくれたけれども、 このミックスもかなりインパクトがあるね。アグレッシヴなテクノベースのピコピコチューン。しかも、サビはフューチャーベースときたもんだ。焦らしてきますよ。

4. 絶望グッドバイ [MACKA-CHIN REMIX]

オリジナルは、ザ・歌謡曲だったけれども、こちらはギターをじゃかじゃかとかき鳴らしては、ラテンなアプローチでなかなかかっこいいね。 情熱的に仕掛けてきます。

5. Quiet Dance feat. 宇多丸 (RHYMESTER) [PARKGOLF REMIX]

ゆったりビートでじっくりと聞かせてくれるリミックスチューン。アンビエントな心地よさも感じられるトラックだね。 後半ではテンポも出てきて、ビートが連れて行ってくれる。なかなかかっこいいんだな。

6. 未確認飛行隊 [ikkubaru REMIX]

なんと、インドネシアのバンドが参戦。こういうチョイスもなかなか面白いね。でもって、A.O.R.テイストの丁寧なアレンジ。 シティポップを彷彿とさせるトラックが、とってもスタイリッシュな1曲。これ、このまま本人に歌って欲しいほどに気持ち良さが伝わってくるナンバーでし。 今回のリミックスの中で一番いいね。

6th Album『light showers』● '17/9/13 release

ベスト、ミックスCD、リミックスと、何気にコンスタントにリリースを重ねる藤井隆が、久しぶりとなるオリジナルアルバムを発表。 今作は、冨田謙とがっつりとタッグを組んでは、1990年代の雰囲気を出してきたポップアルバムとなっています。 特に、CMソングっぽさをコンセプトに、キャッチーに掴んでくるメロディラインの作りが良く出ている楽曲な、押し寄せてきては、波に呑み込まれます。 作家も豪華で、EPOやYOU、堂島孝平やシンリズム、スカートの澤部渡や葉山拓亮などなど、多彩な顔ぶれです。もちろん、藤井隆模試を手がけるなどの多彩ぶりを発揮。 でも、ヴォーカルもきちんと届けてくれます。この人は、つくづく面白いところをつく歌手だよね。これもセンス、才能ですね。 なお、全曲タイアップ付きで、とにかく豪華な仕様。何はともあれ、YouTubeに配信して話題となった、CMパロディがいい味を出しています。

1. Going back to myself ~再生のリズム~

作詞・作曲:EPO 編曲:冨田謙

「う・ふ・ふ・ふ」でおなじみ、EPOが作詞・作曲を手がけたナンバー。まず、この人選はさすが藤井隆です。 2STEP風味のデジタルトラックなアレンジもまた、クールでかっこいいね。藤井隆のヴォーカルもソフトで、ファルセットを効かせてきたりと、なかなか聞き応えのある1曲。

2. made in the end

作詞YOU 作曲:RIS 編曲:冨田謙

冒頭からエッジを効かせて、ハードに聞かせるトラック。これまた、親友でもあるYOU姐さんが、甥っ子の藤井隆のために作詞で参加。 こういうデジロック風味のサウンドでガツガツエナジー溢れるトラックも、かっこいいね。

3. DARK NIGHT

作詞・作曲:堂島孝平 編曲:冨田謙

スタイリッシュながら、ピコピコダンスサウンドが時代を作るアップチューン。 こちらは堂島孝平が作詞・作曲を担当。稀代のメロディメーカーらしく、サビでは爽やかに聞かせてくれます。 最後にキリッとマイナー調に仕上げてくるところがかっこいいんだな。

4. AIR LOVER

作詞・作曲:ARAKI 編曲:冨田謙

これぞ1990年代のCMソングな雰囲気を出しまくりのミディアムチューン。 グルーヴなトラックと覚えやすくキャッチーに仕上げては、世界を見事に出してきたね。BAVYMAISONのARAKIが楽曲を担当。この人選もなかなか。

5. 守ってみたい

作詞 : 藤井隆 作曲:冨田謙 編曲:冨田謙

藤井隆自身が作詞を担当したミディアムグルーヴチューン。ゆったりしながらも、ディープでクールでかっこいいんだ。 ストレートなラブソングで君を守りたいという気持ちをダイレクトに表してきます。ピアノサウンドが生きる間奏が最高だね。

6. くちばしは黄色

作詞・作曲:シンリズム 編曲:冨田謙

爽やかさが先行するナンバーはシンリズムが作詞・作曲を担当。1990年代のおしゃれサウンドを彷彿とさせるトラックが、面白さを出す。 それでいて、サビのメロディはきちんとキャッチーに引き込んでくる。うん、おしゃれだ。その底力が発揮されるのが間奏だね。藤井隆のヴォーカルもスムースです。

7. 踊りたい

作詞・作曲:澤部渡 編曲:冨田謙

1990年代風ポップチューンに仕上がっているナンバーは、スカートの澤部渡が手がけた1曲。 クールな面を前に出して進行しては、サビでキャッチーなメロディで一気に引き込んでくる。リズムをアップさせているだけでもインパクトがあるし、 ヴォコーダーのコーラスもポイントが高いね。

8. カサノバとエンジェル

作詞・作曲:西寺郷太 編曲:冨田謙

西寺郷太が手がけたナンバーは、4つ打ちよろしくなハウスな1曲。弾けまくりで、ちょっとコモリタミノルな雰囲気を漂わせるポップチューンだね。 とっても爽やかに舞う感じで、藤井隆も楽しをうに歌を聴かせてくれます。

9. ドライバー

作詞:藤井隆 作曲:葉山拓亮 編曲:冨田謙

これまた面白い人選。D-LOOPで活躍していた(Tourbillonかな)葉山拓亮による曲。この曲がまた、おしゃれに仕上がっているんだな。 もちろん、冨田謙のアレンジの力もあるけれども、メロディパートはゆったりバラード調、そしてサビではテンポをアップさせて、訴えかけてくるようにする展開にグッとくる。 ものすごく丁寧な作りで、情景を浮かばせる藤井隆の歌もいいね。

10. プラスティック・スター

作詞 : 藤井隆 作曲:冨田謙 編曲:冨田謙

配信で先行発表されていたナンバーは、直球ダンスチューンで、キャッチーに盛り上げてくる。 コーラスには妻の乙葉が参加している点でずるいなと。とにかく弾けまくりで、体も心も自然と揺れるリズム、躍動感がたまらない。 これぞポップなナンバーで、あの頃を思い出してくるような感じだね。

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