album

1st Mini Album『SHAKKATTACK』● '95/9/1 release

1. SHAKKATTACK Featuring KURO-OVI

(lyrics:T. OHSUMI, H. IGUCHI, K. ISHIGURO Music:クボタタケシ)

SHAKKAZOMBIEのデビュートラックは、アングラ感とメジャー感の間をさまようようなサウンド。 そして、その音に乗せては日本語ラップが炸裂するナンバー。 キミドリのクボタタケシがプロデュースを担当。3MCのめくるめく言葉、マイクパフォーマンスがいい感じだね。 Hookがクレイジーで面白い。

2. SHAKKATTACK (Tsutchie Mix)

(REMIXED BY Tsutchie)

SHAKKAZOMBIEのトラックメーカー、TSUTCHIEがリミックスを手がけたナンバー。 随分とどっぷりアングラ感たっぷりのブレイクビーツが淡々と進行。 その分、ライムに注目が集まるようなつくりになっているね。

3. 無限のスペース

(lyrics:T. OHSUMI, H. IGUCHI Music:S. Tsuchida)

クールなブレイクビーツに乗せて、2MCが激しくラップパフォーマンスを聞かせるナンバー。 一方で、ちょっと猥雑な言葉が飛び交ったり。はたまた、心理を突いてきたりと、変幻自在の言葉が宙に舞う。

6. SHAKKATTACK (クボタ's Groove)

チキチキのブレイクビーツ。特にヴォーカルが入ってくるわけではないので、 本当にDJプレイ用のトラックなんだよね。チキチキ。

1st Album『HERO THE S.Z.』● '97/7/24 ('03/12/3) release

2MC+1DJ、SHAKKAZOMBIEメジャー初のフルアルバム。 日本語を巧みに使い、強いメッセージや問題提起などもラップに乗せて伝える2MCの言葉が強力です。 そこに、冷たさや無機的ながらにかっこよさ、クールなTSUTCHIEのブレイクビーツに呑まれていく。 そう、これがSHAKKAZOMBIEワールド。シングル「手のひらを太陽に」や「THREE -明日のために-」も、アルバムでは、 別バージョンで収録されて、新たなる世界で魅力を増してきます。 まぁ、このアルバムの中での目玉は、なんと言っても「空を取り戻した日」だろうね。 アニメ「COWBOY BEBOP」の地上波放送最終回で1度だけ流れたこともあり、もはや伝説と化しています。 いわゆるコワモテながら、近寄りがたいドスの利いたラップではないので、どこかしら親近感もあるんだよね。 他のHIP-HOPグループとはちょっと一線を画すようなグループです。

1. OMEN

(MUSIC / S. TSUCHIDA)

アルバムのオープニングを飾るインストチューン。グツグツビートとピコピコSEでSHAKKAZOMBIEの力を放出。 さすがTSUTCHIEな音業で勝負を仕掛けてきました。

2. Z.O.M.B.I.E.

(WORDS / T. OSUMI, H. IGUCHI MUSIC / T. TSUCHIDA)

前曲からスムーズに入ってくるチューン。ダークです。 セルフイントロデュース的なナンバーかな。まぁ、ゾンビのようなおどろおどろしさがあり、間奏ではパイプオルガンのような音が キリッとさせる。2MCもアグレッシヴなマイクパフォーマンスでいいね。 こういうダークなトラックに、まるで光が差すようだ。

3. THE RETURNZ

(WORDS / T. OSUMI, H. IGUCHI MUSIC / T. TSUCHIDA)

ブレイクビーツと軽やかな雰囲気。ベースの音が雰囲気を作り上げるトラック。 叫び声がすごいな。ライムからは、SHAKKAZOMBIEの勢いを感じる。いいね。

4. 空を取り戻した日

(WORDS / T. OSUMI MUSIC / T. TSUCHIDA, T. OSUMI)

名曲の呼び声が高い曲。アニメ「COWBOY BEBOP」の地上波放送最終回で1回だけ流れたこともあり、伝説と化しています。 無機質なブレイクビーツと叙情的なキーボードが鋭さを生み出す。そこにSHAKKAZOMBIEの2MCが物語を作り上げるようにライミング。 日本語の意味が突き刺してくるよね。 所々に入ってくるサウンドが、エスニック感を漂わせて、これもまたいいんだよね。

5. 明日のため

(WORDS / H. IGUCHI, T. OSUMI MUSIC / T. TSUCHIDA)

淡々と広がるクールなブレイクビーツと、ハンズアップで1つになれるようなHookで盛り上がるナンバー。 訴えかけるように、ライムの波がやってくる。明日のために何をする?明日のために何ができる? SHAKKAZOMBIEからのメッセージ。シングル収録のトラックも、新たなバージョンによってディープに変身しました。

6. NON PHIXION

(WORDS / H. IGUCHI MUSIC / T. TSUCHIDA)

韻を踏んだライムが飛び交うポップな1曲。全ては事実。日常を切り取るSHAKKAZOMBIE。 お金のことについてのラップ。まぁ、いちばん言いたいことは、最後のバースだよね。

7. WHO'S THAT?

(WORDS / H. IGUCHI, T. OSUMI MUSIC / T. TSUCHIDA)

相手を威嚇しては、圧倒する攻撃的なトラック。 トラックもクールでかっこいいぞ、SHAKKAZOMBIE。 この当時のラップシーンを先見するかのように、攻める攻める。そして、これからのSHAKKAZOMBIEを期待しろよ、と。

8.

(WORDS / T. OSUMI, H. IGUCHI MUSIC / T. TSUCHIDA)

オープニングから囁き声で入ってくるからびっくり。 TSUTCHIEの作るトラックがタイトルのごとく、キラキラ煌びやかで眩しいね。 そこに2MCの野太いラップで濃さを出す。 虹の持つ色に合わせたライムの波。トラックと言葉にそれぞれ工夫があって面白いね。で、結局は自分の色で生きているのか?という問いかけなわけだ。

9. MAGIC

(WORDS / H. IGUCHI MUSIC / T. TSUCHIDA)

フワッとしているかのような、ライト無し上がりのHIP HOPトラック。 なんか、SHAKKAZOMBIEにしては、随分と愛に満ち溢れているような雰囲気だよな。

10. FACE YOUR HAND TOWARD THE SUN

(WORDS / H. IGUCHI, T. OSUMI MUSIC / T. TSUCHIDA)

シングル「手のひらを太陽に」の別バージョン。 若干、歌詞も変わったり。トラックもボコスカビートを畳み掛けたりで、お祭りモードになっている。 でも、結局はアングラ感があって、元ネタが一体なんだったのか、というくらい。

11. 信号

(WORDS / T. OSUMI MUSIC / T. TSUCHIDA)

SHAKKAZOMBIEにしては、随分とシンプルなタイトルですが、 トラックの方は、ディープに聞かせてくれます。LowとHioghのヴォーカルが、独特の雰囲気を作る。 最後のノイズの流れにはびっくりだね。

12. この手につかんだ真実

(WORDS / H. IGUCHI, T. OSUMI MUSIC / T. TSUCHIDA)

タイトルが硬いけれども、それがSHAKKAZOMBIEというものなんだな。 ストレートにライムをぶつけてきます。これがまたかっこいいんだ。 トラックの方もクールで、TSUTCHIEがいい味を出しています。

13. 共に行こう

(WORDS / T. OSUMI, H. IGUCHI MUSIC / T. TSUCHIDA)

のっけから畳み掛けてくるというか、メッセージをぶつけてくるSHAKKAZOMBIEの2MC。 なんだか、パッと開いた感じだぞ。リズムが掴みにくいよね。TSUTCHIEが狙っているような感じ。 その中にも緊迫感はあって、なんだか不思議なトラックに仕上がっています。結構、前向きな言葉が並んでいるね。

14. REMAINS

(MUSIC / T. TSUCHIDA)

アルバムのラストを飾るインストチューン。 TSUTCHIEならではの淡々と響き渡るブレイクビーツが、これまでの熱を冷ましてくるように、 綺麗に包み込んでくるように。

52. Secret Track]

52トラック目に登場するシークレットトラック。 「共に行こう」のリミックスチューンで、ゲストラッパーにSUIKENやDABO、Macka-ChinにGore-Texが参加していて、 オリジナルとはまったく別の雰囲気。これがまた、特段と濃いな。

OSUMI Solo Album『control (the spiritual matters)』● '98/12/23 release

SHAKKAZOMBIEのBIG-Oこと、OSUMIが初となるソロアルバムをリリース。 プロデューサーにDJ WATARAIとDEV LARGEを迎えて、SHAKKAZOMBIEとはまた違ったアプローチで言葉を投げてきます。 やはりDJ WATARAIのトラックがSHAKKAZOMBIEの時よりこく、手の込んだような感じに聞こえる分、OSUMIのラップも迫力を増しているようだ。 リリックもいつにも増して、社会問題に切り込んで来るような内容で、鋭く言葉が突き刺してきます。 かっこいいなぁ、OSUMI。ゲストも豪華に、SHAKKAZOMBIEの盟友、IGNITION MANやDEJJA、TINAやDJ OHKUBOなどなど、いろんなコラボを果たしています。 また、TSUTCHIEもリミキサーとして参加していて、SHAKKAZOMBIEとはまた違った角度から楽しませてくれる1枚です。

1. INTRO

[LYRICS:T. OSUMI, H. IGUCHI, Y. YOSHIDA / MUSIC:H. WATARAI) PRODUCED by DJ WATARAI for KING OF DIGGIN' PRODUCTION

アルバムのオープニングを飾るイントロダクション。DJ WATARAIのスクラッチ業を堪能しつつ、 「OSUMI」のヴォーカルサンプリングが、いいスパイスとなるトラック。

2. GOT ME

[LYRICS:T. OSUMI, H. IGUCHI, Y. YOSHIDA / MUSIC:H. WATARAI) PRODUCED by DJ WATARAI for KING OF DIGGIN' PRODUCTION

じっくりのっしり、ブレイクビーツに乗せて、OSUMIが言葉を畳み掛ける。 現代社会を斬るように、鋭いワードをチョイスし、挑戦。韻もきちんと踏んで、HIP-HOPをダイレクトに聴かせて来るナンバーです。

3. PERFECT WORLD

[LYRICS:T. OSUMI, H. IGUCHI, Y. YOSHIDA / MUSIC:H. WATARAI) PRODUCED by DJ WATARAI for KING OF DIGGIN' PRODUCTION

がっつりゴージャスな雰囲気のトラック。さすがはDJ WATARAIな音をぶつけて来るHIP-HOPトラック。 この曲もまた、OSUMIの心の叫びみたいな言葉が、次々と押し寄せて突き刺して来る。ほんと、何が完璧な世界なんだろうか。

4. FAITH AND LOVE (feat. DEJJA)

[LYRICS:T. OSUMI, DEJJA MUSIC:H. KON] PRODUCED by DEV LARGE for HUSTLER BOSE PRODUCTION

こちらはDEV LARGEプロデュースの音。随分とかっこいいい音だね。 近未来感の出たきらびやかな音をバックに、OSUMIがラップを披露。クールなサウンドと、DEJJAのコーラスが合うサビのテイストもなかなかカッコイイ仕上がりです。 聞き入ってしまうタイプの曲だね。

5. UNSIGNED HYPE (feat. IGNITION MAN & SCISSORHANDS“5”MINUTES & DJ OHKUBO)

[LYRICS:T. OSUMI, H. IGUCHI, Y. YOSHIDA / MUSIC:H. WATARAI) PRODUCED by DJ WATARAI for KING OF DIGGIN' PRODUCTION

とにかっこいい。いきなりディープでドープなトラックをバックに、OSUMIがラップを披露。 でもって、SHAKKAの盟友、IGNITION MANと、SCISSORHANDS“5”MINUTESもフィーチャーされて、ラップをぶつけて来る。 どっぷりHIP-HOPチューン。もう、本領発揮で、濃厚に聴かせてくれます。

6. SHO U TO TSU (feat. CRO-OVI)

[LYRICS:T. OSUMI, K. ISHIGURO MUSIC:H. KON] PRODUCED by DEV LARGE for HUSTLER BOSE PRODUCTION

タイトルがわかりにくいけれども、衝突ですね。で持って、CRO-OVIをゲストに迎えてのラップ対決。 ハイとロウの言葉のバトルがメラメラ衝突しています。なるほどね。淡々と広がるブレイクビーツの冷たさが、また2人のリリックを熱する。

7. NO LIMIT

[LYRICS:T. OSUMI / MUSIC:H. WATARAI) PRODUCED by DJ WATARAI for KING OF DIGGIN' PRODUCTION

グルーヴィーなDJ WATARAIのトラックを軽やかラップで味付けする重量級のOSUMI。自分の限界を突破するように、 みなぎる力を感じさせるナンバーだね。それ以上に、やっぱりサンプリングトラックが頭の中でループするほどに、インパクト強し。

8. YOU ARE THE ULTIMATE (feat. TINA)

[LYRICS:T. OSUMI / MUSIC:H. WATARAI) PRODUCED by DJ WATARAI for KING OF DIGGIN' PRODUCTION

がっつりブレイクビーツに、DJ WATARAIの勢いを感じさせるトラック。 そこにOSUMIのラップが吠えるように突き刺して来る。まぁ、この曲の驚きは、サビでのTINAのコーラスだろうね。 この2人がコラボすると、この面白さが出ています。

9. OUTRO

[Music:H. WATARAI] PRODUCED by DJ WATARAI for KING OF DIGGIN' PRODUCTION

アルバム本編を締めるアウトロ。ブレイクビーツがゆっくり入ってきては、ドリーミングに包み込んで来るようだ。

10. PERFECT WORLD -Go Go King Recorders Remix-

PRODUCED by Go Go King Recorders

生演奏でがっつりと聴かせてくれる。また面白いアプローチになったね。 音がとっても楽しく、ぶつかって来る。オリジナルとはまたガラッと雰囲気が変わる。LA-PPISCHやスカパラ、ヒックスビルなどのメンバーで構成されたGo Go King Recordersによる アレンジバージョン。なるほど。

11. NO LIMIT -TSUTCHIE REMIX-

PRODUCED & REMIXED by TSUTCHIE (from SHAKKAZOMBIE)

SHAKKAZOMBIEの盟友、TSUTCHIEが手がけたリミックストラック。 不思議な浮遊感とブレイクビーツをミックスさせては、独自の世界観を出してきたトラックだね。 インパクトの強かったサンプリングがなくなった分、よりクールなテイスト。

2nd Album『JOURNEY OF FORESIGHT』● '99/7/23 ('03/12/3) release

SHAKKAZOMBIE、待望の2nd Album。待ちに待った甲斐がありましたよ。そして、驚かされるんだ。 いきなりインストチューン連発で来るとは思わなかった。今作も、よりパワーアップしたトラックを聞かせてくれるTSUTCHIE。 お仕事が光っていると同時に、OSUMI、HIDE-BOWIEの2MCも大活躍だ。巧みな日本語のチョイスは、 これぞSHAKKAZOMBIEの世界を作る。そして、ゲストも豪華なんだ。SUIKENやDABO、XBSといった面々に、 DJ WATARAIやLori Finなども参加して、新たなるSHAKKAZOMBIEワールドが展開する。 全体を見ると、突出するようなキラーチューンは無いにしろ、1つ1つが凝っていて、この2年間の成果が良く表れているような気がする。 先行シングル「BIG BLUE」は、なかなか完成度が高いと思うよ。 それはそうと、ジャケットの西遊記には迫力を感じる。特殊メイク&中国ロケ。よっぽど力が入っている証拠。 まぁ、OSUMIの猪八戒は、そのまんまだけれども。

1. ELECTRONIC COMPOSITION

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

2nd Albumのオープニングを飾るイントロダクション。 淡々と響き渡るビートと共に、「1、2、1、2」と声が入ってきます。 何かが始まる予感。

2. INTRO (IN THE BEGINNING)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

そして、始まり始まり。幻想的なトラックをぶつけてきたTSUTCHIEです。

3. WONDER WORKER

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

勢いあるHookでスタートのHIP HOPトラック。 濃いビートを伴って、2MCの口撃が始まる。次なるステージに立つSHAKKAZOMBIE。 前向きな言葉が並ぶ中で、やっぱりその口から放たれる言葉の勢いがいいね。 途中で入ってくるEMILYの声がちょっと怖かった。

4. THE DRAMA (UNDER THE MOON) (feat. SUIKEN)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, Y. KUWATA, S. TSUCHIDA

イントロのピコピコなトラックは何だったんだ? その後、ジャジーな雰囲気の出たトラックで、グッと印象を変えた。 クールなラップでノックアウト。今回はSUIKENを迎えて、熱いラップバトルを繰り広げる。 三者三様、やっぱり独自の色があって面白いね。

5. SKIT (FEEDBACK LOOP)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

インタルード。ムードたっぷりのドリーミングなサウンドが広がります。 コーラスも色っぽくて、心地よさもあって、なかなかいいね。

6. IT'S LIKE THAT (feat. LORI FINE from COLDFEET)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, L. FINE, S. TSUCHIDA

ディープなブレイクビーツに乗せて、COLDFEETのLori Fineのヴォーカルが色を付けるHIP HOPトラック。 SHAKKAZOMBIEの2MCはいつもどおり。巧みな日本語を送り込んでくる。 Lori Fineのヴォーカルも、まったりと。ムードがあって、なかなかいいコラボレーションだね。

7. WARM OR COLD (feat. SAIKOLEE TSUKAMOTO from MUSEUM OF PLATE)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA, S. TSUKAMOTO

クールなブレイクビーツと、美しく彩りを加えるピアノの音が幻想的なシチュエーションを生む。 なるほど、MUSEUM OF PLATEのSAIKOLEE TSUKAMOTOによるピアノなのか、美しい。 その美しいトラックをバックに、SHAKKAZOMBIEの2MCもクールなラップを聞かせてくれる。 しかも、HIDEBOWIEパートとOSUMIパートでガラッと雰囲気が変わる展開だ。 ピアノの音も、より鮮やかに。後半もピアノのパフォーマンスにうっとり。

8. 白いヤミの中 (Version SZ)

written by T. KUBOTA, K. ISHIGURO, M. AOKI

キミドリの楽曲をSHAKKAZOMBIEバージョンで聞かせるナンバー。 シングル「BIG BLUE」に収録されているバージョンとも違っています。 ドンドコ打ち込んでくるビートとギターのようなエッジの効いた音が鋭く入ってくる。 かなりパンチのあるナンバーだね。

9. MUSIC OF THE COMING AGE

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

インタルード。ノイズのようなSEと共に、 ベースとドラムの音が縦横無尽に入ってきては、未知なる世界へと連れて行く。 OSUMIがドラムを、HIDE-BOWIEがベースを演奏しているところにも注目。

10. SZ BURNING (feat. ILLSHIT TSUBOI)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA, C. TSUBOI

どっぷりディープながらに軽さもあるブレイクビーツが鳴り響く1曲。 今回はILLSHIT TSUBOIを迎えてのナンバー。 スクラッチしまくりで、かなりの業を披露。これぞDJなんだな、という音使いで楽しませてくれます。

11. 64 BARS RELAY (feat. DABO, XBS and SUIKEN)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, D. ASHIDA, N. FUKAMI, Y. KUWATA, S. TSUCHIDA

DABO、XBS、そしてSUIKENを迎えてのマイクリレー。 5MCの見事なまでの流れで、畳み掛けてくるし、5者5様のラップスタイルがあって面白いね。

12. KOKORO WARP

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

先行シングル「BIG BLUE」に収録されていたナンバーのオリジナル。 ベースの音がクールでかっこよく、ワープするかのようにSEもどんどんせめて来るトラックに乗せて、 2MCが巧みな口撃を仕掛けてくる。SF感はシングル収録バージョンの方が出ているね。

13. INTERLUDE (A SYNTHESIS)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

インタルード。冷たく無機的なTSUTCHIEのブレイクビーツが、 前曲と次曲を見事につなげる。

14. BIG BLUE

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

先行シングルナンバー。アルバムでは別バージョンで収録。 トラック自体は変化無し。F.O.した後に、新たなエンディングを付け加えるといった流れ。 こちらもTSUTCHIEの業が出たアンビエントビーツ。余韻に浸れます。

15. I GOT STYLE (NO DOUDT) (feat. DJ WATARAI)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA, H. WATARAI

DJ WATARAIをフィーチャーして聞かせるトラック。 なるほど、TSUTCHIEもまた一味違ったビートを持ち込んできたね。 でも、とことんディープだし、クールなんだよね。音数が少なくて、 この世界観を出して来るんだからすごいよね。2MCの迫力があります。

16. OUTRO (TO THE PATHLESS WORLD)

written by T. OSUMI, H. IGUCHI, S. TSUCHIDA

アウトロ。とんとことんとこ、ブレイクビーツが響き渡ります。 淡々とね、淡々と。

Secret Track]

いきなりヘビィな音で始まるシークレットトラック。 これがまさか、Stevie Wonderの「A Place in the sun」とはね。 選曲も意外ならば、アレンジもこんなにパンク調で来るとは。SHAKKAZOMBIE、なんかすごすぎるぞ。

Remix Album『S-SENCE 2000』● '00/2/23 release

SHAKKAZOMBIE初のリミックスアルバム。2nd Albumの楽曲を中心に、いろいろな人たちとのコラボレーションみたいな作品になっています。 驚いたのは、BRAHMANやBACK DROP BOMBのようなパンクロック系バンドとSHAKKAZOMBIEがコラボを果たしているということ。 まったく違う方向のアプローチだからか、面白いトラックで仕上がっているわけなんだ。 とにかく、従来のHIP HOPの可能性を大きく広げるような トラックの数々で、なかなか内容盛りだくさんの作品だよね。 もっとテクノやハウスといったダンスサウンドで攻めて来てほしかった気もするけれども、 それぞれの個性溢れるサウンドで、新たなSHAKKAZOMBIEを味わうことができます。

1. I GOT STYLE -NO DOUDT- (DJ SPINNA REMIX)

remix and additional production by DJ SPINNA for Beyond Real Productions

DJ SPINNAによるリミックス。 ムードを出しながらも、ディープでクールなトラックをぶつけてくる。 ってか、2MCの音量バランスを間違えていないか?所々で入ってくるスペイシーなSEはGoodです。

2. IT'S LIKE THAT (MASTER LOW REMIX)

performed by MASTER LOW, TDC AND SZ

MASTER LOWとTDCが参加して、ロックなサウンドを聞かせるリプロダクショントラック。 LOW IQ 01の参加がこれほどまでに強力になるとはね。新たなSHAKKAZOMBIEが広がる。 ハードでエッジの効いたトラックは、結構かっこいいんだ。

3. 虹 (B.B.H. REMIX)

performed by B.B.H. (SHAKKA BAND) meets RUDE HORNS

キラキラなトラックが印象的だったナンバーが、 思いっきりファンキーな生音サウンドで大変身。いいねぇ。ブラスの音がアッパーで、熱を感じる。 ギターも攻めて来ては、かなりアグレッシヴに聞かせてくれるトラックだ。

4. BIG BLUE (D.O.I. REMIX)

REMIXED BY D.O.I. FOR DAIMONION RECORDINGS

D.O.I.によるリミックスは、さらにディープに。 ビートとMCを前面に、アンビエントなトラックは後ろへ行き、 不思議なバランスが生まれ変わった曲として楽しみをぶつけてくる。

5. WONDER WORKER (FORCE OF NATURE REMIX)

remixedby FORCE OF NATURE

FORCE OF NATUREによるリミックス。 随分と神秘性を増して、メロディアスなトラックに変身。 なんだか昔のドラマやアニメのようなサウンドに感じるけれど、 まったく古臭さを感じない。なかなかかっこいいね。

6. KOKORO WARP (4 HERO FRIDAY NITE MIX)

remixed by 4 HERO

4HEROによるリミックス。 心地よいリズムトラックだよね。やっぱり生ドラムならではの迫力、 全体的にはジャジーな雰囲気。でもって、2MCの声も勢いそのままに。 所々でエフェクトをかけて、近未来感も。ハミングのようなコーラスでムードを出す。

7. WARM OR COLD (ROPES REMIX)

remixed by ROPES

ROPESによるリミックス。ギターとベースが生音になった分、 プログラミングの力をよりいっそう感じる。 しかし、ラップが始まると、ギターが踊るように広がっていって、面白いね。

8. 64 BARS RELAY ft. DABO, XBS and SUIKEN (DJ WATARAI STREET REMIX)

Remixed by DJ WATARAI

オリジナルも濃かったけれども、 こちらも濃さが出たりミックス。なるほど、DJ WATARAIによるストリートリミックスといった感じだね。 クールながらに、力を出して、強力ビートを打ち込んでくるトラックです。

9. KOKORO WARP (BRAHMAN REMIX)

arranged by BRAHMAN

なんと、あのBRAHMANがリミックスというか、リアレンジ。 これがまた、かっこいいんだ。ガッツリとパンクでロックなバリバリ音をぶつけてくる。 Hookの力がハンパなくて、かっこいい。TOSHI-LOWも歌を聞かせてくれます。 このコラボレーションは最高だね。

10. BIG BLUE (GO-GO KING RECORDERS REMIX)

REMIXED BY GO-GO KING RECORDERS

まったく別物と化したリミックスというかリプロダクション。 かき鳴るアコースティックギターを筆頭に、ガッツリバンドサウンドでお届け。 スカパラの青木達也や沖祐一、大森はじめ、さらにLA-PPISCHのTATSUなども参加した豪華なトラックを聞かせてくれます。

11. 共に行こう (DJ HAZIME REMIX)

remixed by DJ HAZIME

パンチの効いたビートと共に、スクラッチを切り刻んでくる DJ HAJIMEによるミックスチューン。 結構、濃いのに聞きやすいね。攻めの音なんだよね。でも、それくらい脂に乗っていると、 SHAKKAZOMBIEが引き立つってモンだよね。

12. S.Z. BURNING performed by MEMBER OF BACK DROP BOMB, DJ WATARAI and SZ

またまた、この曲もすごいコラボレーションで聞かせてくれます。 BACK DROP BOMBとDJ WATARAIが参加しては、ハードでヘビィなナンバーに仕上がっています。 SHAKKAZOMBIEの曲も、随分と鋭いトラックに変身。 後半はB.D.B.主導で歌パートがあったりと、聞き応えがあります。

13. Secret Track

13トラックのマイナスサーチで始まるシークレットトラック。 「共に行こう」のライブバージョンです。レゲエのような雰囲気もあるけれども、 なるほど、RUDE BONESとの共演なわけだ。とにかく濃いんだ。そして、大盛り上がりなんだ。 生だと迫力も違いますね。

2nd Mini Album『GET ON DA TRACK』● '01/6/27 release

SHAKKAZOMBIEがコラボシングルに続いてリリースしたミニアルバム。 HIP-HOPというよりも、打ち込み多用のデジタルサウンドでを放って、エレクトロ系のアプローチを聞かせてくれる。 どうした、SHAKKAZOMBIE?シフト変更か?全9曲中、インストは3曲、TSUTCHIEの色が光ります。 そして新曲3曲にそれぞれリミックスをプラスして、実に充実した内容だね。 ゲストにはNIPPSやS-WORDを迎えたり、リミキサーにJay Dee やDJ WATARAIが参加するなど、いろんな意味でコラボシングルの延長をいく作品なのかもね。 しかも、シークレットトラックで、あの曲のあんなトラックを聞くことができるとは。 パッケージが特殊仕様だから、なんだかびっくりなサイズ。CDケースに箱をプラスして、DVDサイズに変身だ。

1. THE KIT (INTRO)

produced & arranged by SHAKKAZOMBIE

神秘的というか、緊迫感が漂うイントロダクション。 淡々とした雰囲気を注ぎ込み、期待を膨らませる。ただ、ちょっと長く感じるんだよな、3分が。

2. RIGHT HERE

(H. IGUCHI / T. OSUMI / S. TSUCHIDA)

デジタルビートをまとって濃さを出す。 そこにSHAKKAのラップが叩き込まれては、熱い。ほどよいピコピコ感と、ドスの効いたラップのバランスがいいね。 Hookもキャッチーに。SHAKKAにとってはインパクトをぶつけてくる感じで、 なかなか面白いと思う。

3. カモフラ (Barak REMIX) featuring S-WORD

remixed by Jay Dee (http://www.barakent.com)

ディープなトラックで、ゆったりと。アングラな雰囲気を出すJay Deeによるリミックス。 ゆったりのっしりとしたバックだからこそ生きる3人のラップパフォーマンス。 声のバランスがそれぞれ取れているね。

4. FIRST TOUR featuring NIPPS

(H. IGUCHI / T. OSUMI / H. KIMURA / S. TSUCHIDA)

NIPPSを招いてのナンバー。 緊迫感のあるリズミカルなTSUTCHIEのビートとともに、3人が怒涛のマイクパフォーマンス。 時に尖ってきて、時に粘り気があり、なんだか面白いな。 後半のブレイクビーツが次曲へつなげる。

5. RIGHT HERE (DJ WATARAI REMIX)

remixed by DJ WATARAI

随分と壮大なオープニングだな。DJ WATARAI、なんかとんでもないトラックに仕上げてきたな。 オリジナルでは奥まっていたヴォーカルが、前に出てきて、よりHIP-HOPなトラックに変わった。 こっちの方がSHAKKAらしさが出ているね。

6. copies (INSTRUMENTAL)

(S. TSUCHIDA)

インタルード。淡々としたTSUTCHIEのトラックに、金原千恵子のストリングスが鋭く入ってくる。 ヴァイオリンとチェロの音が緊迫感の中、優雅に泳いでいる。5分の味わい。

7. カモフラ featuring S-WORD

(H. IGUCHI / T. OSUMI / Y. SHIMOMURA / S. TSUCHIDA)

S-WORDを迎えたトラックは、4つ打ち音を彷彿とさせるデジタルトラックをバックに、 三者三様のラップで示すアップチューン。ラップは相変わらず熱いんだけれども、 これはトラックの勝ちだね。TSUTCHIEのうねうねしたビートトラックが、少々病みつきになる。

8. FIRST TOUR (Kubota, Takeshi REMIX) featuring NIPPS

remixed & additional production Kubota, Takeshi

イントロからもう、やってくれましたね。 クボタタケシによるリミックスは、様々な音がぶつかり合っては、ラウンドバトル開始。 完全ノックアウトな試合展開のリミックスチューン。オリジナルの温度を上げて、沸騰させたナンバー。 聞いているこっちも火傷しそうなくらい、大盛り上がりだ。

9. EXIT (OUTRO)

produced & arranged by SHAKKAZOMBIE

浮遊感のあるエレクトロな雰囲気を出しつつ、どっしりブレイクビーツを放つアウトロチューン。 もう、TSUTCHIEだからこそ成せる業ですね。この雰囲気、なかなかいい締めになった。

Secret. GET YOURSELF ARRESTED (W.E. IN THE U.S. ARE IN TROUBLE MIX)

remixed by Tim Kinsella for Joan of Arc

32トラック目に収録されているシークレットトラック。 さらに10分ほど経過して、ようやくスタート。 SHAKKAラップを切り刻むように散りばめては、今度はエスニックなビートを叩き込んだりして。 キーンという音が耳に突き刺すと、これは痛いな。

3rd Album『THE GOODFELLAZ』● '02/3/27 release

SHAKKAZOMBIE、待望の3枚目となるオリジナルアルバム。 今作は、とにかくゲストが豪華。先行ナンバー「SO TIGHT, SO DEEP」ではmichicoを迎えたけれども、 そのほかDELIやSUIKEN、夜光虫やGAS BOYS、DABOなど、とにかく濃いメンツ、たくさんの仲間とコラボをしては、 SHAKKAラップを聞かせてくれるんです。 緊迫感のあるトラックや、ディープデドープなアングラ感たっぷりの、いわゆるコワモテ系サウンドをバックに、ドスの利いた声でライム。 こういう部分は、他のラッパーとあまり変わらないけれども、やっぱり表に出てくるのは言葉選びだよね。 韻を踏んだりしてリズミカルに、そしてキャッチーさを出してはBIG-O、IGNITION、それぞれの特徴を生かして聞かせてくれます。 この後、KASHI DA HANDOMEとの共演作「WHAT U WANT?」をシングルカットしたものの、それ以降の活動がフェイドアウトしてしまったのが残念です。

1. INTRO

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA)

これぞSHAKKAZOMBIEなディープなトラックの向こうで、 2MCのラップが繰り広げられるイントロダクション。 さぁさぁ、新たなるSZの世界へ。

2. 破壊FLOW feat. DELI

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / Y. MIKI)

冒頭からスクラッチ炸裂。パンチの効いたトラック。 DELIをゲストラッパーに迎え、言葉の波が押し寄せてくる。「ヤフオク」なんて言葉も出てきますが、時代ですね。 一番のポイントは、重低音でBIG-Oが披露する重ラップかな。ディープでドープです。 BIG-O、DELI、IGNITIONと、音が軽くなってゆく流れです。

3. ATTAAACK!! feat. PH

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / D. ITO)

PHをゲストに迎えた鋭いトラック。ギターのような尖った音が刻んで入ってきては、 スパイスとなる。Hookも韻を踏んではラップらしさがあるんだけれども、ちょっと弱いかな。

4. SO TIGHT, SO DEEP feat. Michico

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / MICHICO)

Michicoを迎えて熱いラテンテイスト溢れるR&B/HIP-HOPトラック。 情熱的なギターの音が登場するんだけれども、これがSAIGENJIの演奏だとは、びっくりです。 でもって、2MCもアグレッシヴなラップで盛り上げる。それ以上にスパイスとなるmichicoのヴォーカルがセクシーです。 攻めのSHAKKAZOMBIEを感じられる1曲。

5. INTERLUDE

(S. TSUCHIDA)

TSUTCHIEのグルーヴを聞かせてくれるインタルード。 クールかつディープなサウンドを、ほどよく。

6. GET IT, GET IT feat. SUIKEN

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / Y. KUWATA)

SUIKENをフィーチャーしたHIP-HOPトラック。 ちょっとレゲトンスパイスを加えて、濃さを出してくる。なにせ、SUIKENのラップが一段と濃いわけですよ。 BIG-Oから、プリンセス天功なんて言葉も飛び出す。程よい熱が気持ちのよいトラックですね。

7. WHAT U WANT? feat. KASHI DA HANDSOME

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / K.K. FUCKWELL)

随分と緊迫感を漂わせるトラックがポイントのHIP-HOPチューン。 なんか、全てを持っていくな。KASHI DA HANDSOMEを迎えて、3人それぞれ特有のラップスタイルで聞かせる1曲。 ただ、Hookは弱いかな。でも、トラックのフロウに身を委ねるだけでいいんじゃないかな。言葉はいらない。

8. ハサミウチ feat. 夜光虫

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / R. TATE / K. TAKAHASHI)

夜光虫を迎えたナンバーは、ちょっとファンクテイストも感じるHIP-HOPチューン。 力強いビートをバックに、荒々しいラップが飛び交う。 BIG-Oの口から「ショウロンポウ」という言葉が出てくると、なんか微笑ましい。HookにSZ、夜光虫、別々の聞かせ方があっていいね。

9. 4747 feat. LUNCH TIME SPEAX

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / Y. GOTO / T. KOBAYASHI)

ピコピコな音を取り入れながらも、ダークな雰囲気を注ぎ込むトラック。 LUnCH TIME SPEAXを迎えてのアグレッシヴなナンバー。Hookの韻の踏み方、好きだな。1、2、3、4。4MCのラップも早口で、 勢いがあってGoodです。

10. SWEET BROWN feat. MARTIN-KINOO & BINGO

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / M. KIMIYAMA / H. WATANABE)

MARTIN-KINOOとBINGOを迎えてミディアムテンポの力強いビートがダイナミックに。 ラップのバックで、抑えられないのか、MARTINが喋っているんだけれども、とにかく熱が出まくっているよ。 すべてMARTINが持っていった感じかな。

11. S.....

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA)

ディープで神妙な雰囲気を放つトラックに乗せて、SZの2MCがマイクパフォーマンス。 どっぷりトラックと重厚なラップが、より強力に映えるトラック。力強さ出まくりですな。

12. 四六時中 feat. GAS BOYS

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / K. UESUGI / T. IMAI)

GAS BOYSとの共演で聞かせるHIP-HOPチューン。 トラックはピコピコ要素を含みつつ、いい具合にディープなサウンドで引き込む。 Hookはタイトルの四六時中とRock With Uをかけて聞かせるけれども、パンチは弱いかな。 そのバックで響くCUTSをバリK~んがやっているというところで、耳が行くかな。

13. 激奏ライム (It’s My Party)

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / Zekkariyas / Z. Zekkariyas)

これまた面白いな。CHAKA KHANの「IT’S MY PARTY」をサンプリングして、アーバンソウルなHIP-HOPに仕上がっているね。 ただ、Hookのパンチが弱いけれど、ラップパートは勢いあるし、なかなかいい出来だね。

14. 分身 feat. SRSAHNN

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / T. SHIRAKAWA)

緊迫感を漂わせる壮大なイントロが、何が始まるのかと思わせるけれども、 なんかチープな打ち込み音が入ってきては、がっかり。SRSAHNNとのタッグで聞かせてくれるんだけれども、 SHAKKAモSRSAHNNも、随分と言葉がマニアック。広川太一郎や宮川一朗太なんて、わかる人少ないよ。

15. IT’S OKAY feat. DABO

(T. OSUMI / H. IGUCHI / S. TSUCHIDA / D. ASHIDA / Y. OHNO / S. TERAYAMA)

OKなトラックでアルバムの締めを飾るSHAKKAZOMBIE。 今作では、DABOを迎えているんだけれども、それ以上にトラックに耳が行きますね。 サンプリングしているのは、しばたはつみ「南十字星を撃て」という曲。この使い方といい、元ネタといい、グッジョブですね。

TSUTCHIE Solo Album『THANKS FOR LISTENING』● '02/12/26 release

SHAKKAZOMBIEの音楽の要、TSUTCHIEの初となるソロアルバム。SHAKKAZOMBIEのドスの効いた部分はあまり出ておらず、 むしろ深い夜に流したくなるような、ムードのあるブレイクビーツを中心に聞かせてくれる。 そして、ゲストもまた豪華なんだな。TICAの石井マサユキやキタキマユ、曽我部恵一やECD、DABOや真城めぐみなどなど、 面白い面々が集まっては、HIP-HOP、R&B、ジャズやファンクなどのグルーヴィーなトラックを作り上げています。 合間合間のインタルードでTSUTCHIEの本領発揮な部分も感じるけれども、HIP-HOPファンだけでなく、 色々なひろたちが楽しめるアルバム。 そんなアルバムのタイトルは、「聞いてくれてありがとう」。

1. LEFT TO RIGHT (INTRO1)

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE)

まさしく、左と右のトラックをうまい具合に操ったイントロダクション。 ただ、トラック的には淡々として、進行し、ゆっくりゆっくりと浸透していくかのよう。

2. SLUCKEE STEEL featuring 石井マサユキ (TICA)

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE, 石井マサユキ)

TICAの石井マサユキを迎えたインストチューン。石井マサユキの操るギターの瑞々しさがものを言うトラックで、 ファンクグルーヴを響かせては心地よく。どっぷりと濃厚に展開します。まったり、メロウに。

3. 40's featuring SDP+ロボ宙

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE / Lyrics by M. Koshima. Y. Matsumoto, ロボ宙)

スチャダラパーとロボ宙をフィーチャーしたトラック。これまた、ブレイクビーツトラップの融合がいい感じだね。 BOSEのヴォーカルサンプリングもスパイスに。だらっとしているのに味わい深い、ラップの力が最高なんだな。

4. UNCHAIN featuring キタキマユ

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE)

この曲もまた、意外な組み合わせで楽しませてくれる。 まさか、キタキマユをヴォーカルに迎えるとはね。滑らかで浮遊感たっぷりのキタキマユのヴォーカルに合わせるように、 トラックの方もスムースでドリーミングに。そんな感じでみるみるうちに9分の旅。

5. BREAKFAST (INTRO2)

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE)

ブレイクビーツを堪能するためのインタルード。 クラップハンズとともに、ビートに乗って軽やかに。

6. カフェインの女王 featuring 曽我部恵一

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE Lyrics by 曽我部恵一)

このコラボも面白いね。曽我部恵一を迎えて、まったりと聞かせてくれるソウルグルーヴチューン。 曽我部恵一のヴォーカルがまた、ハイトーン&セクシーに響き渡るんだ。とってもメロウでゆったりと。夜に包み込まれていきそうだ。

7. PUTTY featuring Lori Fine (COLDFEET)

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE, Lori Fine Lyrics by Lori Fine)

チキチキサウンドがまた、オシャレだなぁ。Lori Fineのヴォーカルがオシャレ&クールに響き渡るアーバングルーヴなミドルチューン。 TSUTCHIE自身が奏でるピアノの音がまろやかで、こちらも夜を演出するかのよう。アダルトフレーバーたっぷり。そして溶けてゆく約6分。

8. I'M READY

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE)

4つ打ちビートを軽やかに放つ、ファンクグルーヴのインストナンバー。 基本、リズムビートなので単調になりがちなんだけれども、ほのかに挿入されるキーボードなどの音が淡く仕上げて来る。

9. DOWN BELLOW featuring 瘋癲

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE / Lyrics by MILI, B-BANDJ)

ブレイクビーツをバックに、癇癪の2人がラップを展開。 SHAKKAZOMBIEとはまた違った色で、TSUTCHIEのトラックを盛り上げてきます。

10. ダイアルQ-エスト featuring ECD

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE Lyrics by ECD)

ECDを迎えてのガッツガツファンクチューン。 これまた、生音よろしく、かっこいい音をぶつけて来るんだけれども、驚きなのは、ECDがラップだけでなく、 SAXも披露していること。これがまた、かっこいいんだ。

11. ? featuring DABO

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE / Lyrics by DABO)

こちらはDABOをフィーチャーしたグルーヴチューン。 結構、深めの音でクールに仕上がっていますが、こちらも生音主体となっていて、かっこいいんだな。 DABOのちょいワルラップも、突き刺してきます。

12. TWO TEARS featuring 真城めぐみ (HICKSVILLE)

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE Lyrics by Sugiurumn)

真城めぐみを迎えてのメロウなグルーヴチューン。ゆったりブレイクビーツをバックに、 気持ち良さそうなヴォーカルが広がります。なんだか、大人テイスト。ちなみに、木暮晋也もギターで参加。

13. TIPS

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE)

ゆったりまったり、そこに流れるようにさらりと加わるアコースティックギターの瑞々しさにうっとりなインストナンバー。 クールに彩るTSUTCHIEのトラックです。

14. LAZZ featuring 渡辺俊美 (TOKYO No.1 SOUL SET / THE ZOOT 16)

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE / Lyrics by 渡辺俊美)

ゆったり心地よいミディアムスローのジャジーテイスト溢れるナンバー。 TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美が、これまた渋いヴォーカルを聴かせてくれるんだな。ギターまで操って、大人の世界を響かせます。 なんか、聞き入ってしまって、深く落ちてゆくね。

15. UNTITLE (Agness Speaks)

Produced by TSUTCHIE (Music by TSUTCHIE)

ゆったりとフェイドインして来るブレイクビーツ。 そして、再び静かに消えてゆくように、フェイドアウト。 そこから心地よくビートを加えて、さらにヴォーカルサンプリングを投入。少々、近未来感が出ているね。

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