album

MIX CD『Kitsune Udon / Shinichi Osawa / Kitsune Presents』● '07/2/21 release

MONDO GROSSOでおなじみ、大沢伸一が、avexにレコード会社を移籍。その第1弾となる作品は、おしゃれクリエーターのKitsuneとコラボしたMix CDということで、 これまたおしゃれに決めてきました。だからと言って、両者の味をミックスしたわけではなく、 KitsuneはKitsuneで、大沢伸一は大沢伸一で、独自色を出して流れを生み出すミックスをそれぞれ展開する2枚組です。 片やエレクトロ、片やハウスを中心に選曲しているんだけれども、色の濃さは違えど、バッキバキな音を投入して、とにかくノリを出してきました。 正直、DISC-1のKitsuneサイドの方が、おしゃれ感は出ているけれども、とにかくダンストラックの波に乗ることのできる作品です。

1st Album『The One』● '07/9/26 release

大沢伸一、初となるソロ名義のアルバムは、彼の持ち味でもあるエレクトロなアプローチを最大限に生かしたダンストラックを詰め込んだ1枚。 どうしてもMONDO GROSSOのイメージが強いせいか、ラテンやブルージー溢れるトラックを想像しがちなんだけれども、 DJとして名を馳せているだけあって、クラブ系を深化させたような、クリエーター魂炸裂のデジタルトラックで、心と体を躍らせる。 冒頭、いきなり聞かせてくるのが、The Chemical Brothersの「Star Guitar」のカバーっていうのが、卑怯だな。 また、ULTRA BRAiNの難波章浩をフィーチャーした楽曲など、実に大胆かつ新鮮なトラックで楽しませてくれます。 初回盤はDVD付きの2枚組仕様で、PVを5曲収録。どちらかといえば、クラブで一緒に映し出されるようなVJ的ビジュアルワークの要素が強い作品だね。

1. Star Guitar

(Thomas Owen Rowlands / Edmund John Simons)

アルバムのオープニングを飾るのは、なんとThe Chemical Brothersのカバー。 アゲアゲアグレッシヴなオリジナルを、さらに加速させる勢いで、大沢伸一ががっつりと料理してきました。 力強いビートとエッジの効いたギターが、攻勢を仕掛けてきましたね。オープニングチューンからかましてきたよ。

2. Detonator

(Shinichi Osawa / Princess Superstar / Alexsander Technique)

グツグツSEを加えて、バッキバキに攻めてくるダンストラック。 女性のラップのようなヴォーカルで、言葉がどんどんとなだれ込んでくる。サビはキャッチーなメロディを濃いアレンジでがっつりと聴かせてくれました。

3. Electro411

(Shinichi Osawa)

ピコピコ系ダンストラックを打ち込んできては、タイトルのごとく、エレクトロなテイストを振りまいてくる4つ打ちチューン。 バッキバキのビートで盛り上がり、ポップなSEの波に、こっちが呑み込まれていきます。そして、よりいっそう、アグレッシヴに。

4. Our Song

(Shinichi Osawa / Akihiro Namba)

軽やかに舞う音とビートが爽やかに絡み合うアップチューン。 そこからヴォーカルが入ってきては、がっつりデジタルサウンドを投入。大沢伸一と難波章浩のコラボチューンで、ヴォーカルも担当しています。 魅力があふれて引き込んでくる作品だね。ちないに、ギターは田中義人だ。

5. Dreamhunt

(Shinichi Osawa / Simone Rubi)

エレクトロな幕開けで見せるアグレシッヴチューン。力強いドラムの音と、女性ヴォーカルの輝きが眩しい1曲。伸びやかに広がっては、瑞々しさを加えてくる。 そして、じっくりと聴かせてくれるパートが鮮やかに広がってゆく。

6. Push

(Shinichi Osawa / Ania)

タイトル通り、押し出されるように、押しに押してくる圧が、逆に気持ちの良い1曲。 濃いのにメロディアスだったりするから、その世界に引き込まれていきますね。フレーズが頭の中を駆け巡る。

7. Rendezvous

(Shinichi Osawa)

冒頭の声がエロティックだけれども、あとはグツグツ音が攻めてくる熱いナンバー。 途中では華やいでパーティーよろしく、アゲアゲモードに突入しては、弾けまくりです。挿入されるヴォーカルも、切り刻んでは攻めて攻めて攻めまくりです。

8. The Patch

(Shinichi Osawa)

ゆったりミドルテンポで聴かせるグルーヴチューン。ビートもどしどしと押し寄せてくるんだけれども、全体的にサウンドは明るく、華やかな感じですね。

9. Last Days

(Shinichi Osawa)

アグレッシヴなビートに乗せて、田中義人のギターがエッジを効かせて、炸裂するハードなトラック。 最初は静かに、しかしそこから次第に力をつけてきては、4つ打ちのダイナミックなビートとギターががっつりと攻めてきた。

10. State of Permission

(Shinichi Osawa / NygelHoyle / Anu Pillai)

ゆったりビートと、女性ヴォーカルが包み込んでくれるような、軽やかチューン。 4つ打ちビートも力強いけれども、味付けはあっさりと。大沢伸一と田中義人のWギターが、いい感じに展開していきます。切なくも鮮やかに。

11. Foals

(Shinichi Osawa / Nelson)

ジャーンと、ロックな感じがかっこいいね。ビートもアグレッシヴに入ってくるロックチューン。ギターの音もソリッドに。 そして、リズミカルに。Nelsonのヴォーカルも生き生きと聴かせてくれます。

12. The Golden

(Shinichi Osawa)

サンプリングヴォーカルが濃いですね。そして、同じく濃いビートがどしどしと押し寄せては、恐ろしいほどに熱くほとばしる。うん、濃い。とにかく濃い。

13. Maximum Joy

(Shinichi Osawa)

スペイシーなエレクトロサウンドで、浮遊感を出すサイバーエレクトロダンストラック。 いきなりうねうねビートのパートに入ってきては、ねっとりとしてきたりもするけれども、軽やかに聴かせてくれます。

14. Ami Nu Ku Tuu (The One Version)

(Shinichi Osawa / RYUKYUDISKO)

RYUKYUDISKOとのコラボナンバー。沖縄テイストのサウンドと、ピコピコダンスチューンが織りなす不思議なハーモニー。 オリエンタルなんだけれども、スタイリッシュに。両者の良い点がうまい具合に反映されているね。

[DISC 2:DVD]

こちらを参照→☆☆☆

Remix Album『The One+』● ’08/8/27 release

大沢伸一の初ソロアルバム「The One」をリミックスしたアルバムが登場。 ただでさえオリジナルのトラックがバッキバキなエレクトロなトラックでインパクトがあったから、リミックスといっても、さほど驚きはしないな。 どれだけ劇的に変わるのか、楽しみなんだけれども、一番良かったのは、M-4「OUR SONG / SONG & YOU MIX。 DE DE MOUSEがリミックスいたドリーミングなトラックに、心が洗われます。 大御所Armand Van Heldenはじめ、Freeform FiveやHerve、Streetlife DJsなどがリミックスに参加して、大沢伸一を盛り上げてきます。 全体的には、やっぱりテクノアプローチの濃いめのナンバーが揃っているかな。 DVDの2枚組仕様で、「The One」リリースパーティーより、4曲のパフォーマンスを収録。ただ、VJ映像をかぶせたりして、ちょっと見にくいんだな。 初回盤は、大沢伸一による「DREAMHUNT」のセルフリミックスを収録しています。

1. STAR GUIAR / ARMAND VAN HELDEN REMIX

Remix and additional production by Armand Van Helden for X-Mix Productions

いきなりArmand Van Heldenのリミックストラックだもんね。 しかも、ケミブラのトラックをリミックスしたと言ってもいいくらいで、大沢伸一を間に介する必要もないと思うんだけどな。うねりのあるアグレッシヴなビートをぶつけてきます。

2. DETONATOR / FREEFORM REFORM

Remix & Additional production by Freeform Five

Freeform Fiveによるリミックスチューン。ボコスカビートを軸に、がっつり攻めのスタイルで音をぶつけてくる1曲。 グツグツ煮込んだのちに、沸騰するかのような流れがなかなかよかったね。

3. MAXIMUM JOY / VAN SHE REMIX

REMIX AND ADDITIONAL PRODUCTION / VOCAL BY VAN SHE

コンコンとエフェクトを投入しては、うねうねエレクトロビートを濃く挿入してくるリミックスチューン。 濃くなったと思ったら、あっさりスペイシーになったり、ギターがかき鳴ったりと、めくるめく展開にどんどんと耳が奪われてゆくトラック。

4. OUR SONG / SONG & YOU MIX

REMIXED BY DE DE MOUSE

DE DE MOUSEによる煌めきリミックス。どこかしら1980年代のNHKで流れていそうな、近未来的サウンドで心をつかんできます。 懐かしさと新しさ、切なさと輝きをくれるトラック。このアルバムの中では、個人的に一番お気に入りのトラックだな。

5. PUSH / ALEX GOPHER REMIX

Remix & additional production by Alex Gopher

エッジを効かせたビートとともに、コンコンコンという音がインパクトを出すデジタルリミックスチューン。 濃さは相変わらずですが、がっつり攻めのスタイルで音をぶつけてきます。

6. RENDEZVOUS / CROOKERS REMIX

Produced and Mastered by Pha & Bot aka Crookers

来るぞ、来るぞと言わんばかりに音が入ってきては、期待を高まらせる。 その後はうねったビートを打ち込んで、どんどんと攻めてきます。ボコスカと音を入れたりもして、ガッツリ勝負を仕掛けてきましたね。

7. STAR GUITAR / ALAVI REROX

Reroxed by Alavi

リッミクスではなく、リロックスというところに注目の1曲。 ディスコティークなベース使いで、グルーヴィーに決めてくるファンキーなトラックだね。心地の良い1曲です。

8. DREAMHUNT / VERSION BY RUBIES

Produced and Arranged by Rubies & Erlend Oye.

ジャジーな雰囲気で、カッコ良さがにじみ出ているトラック。リミックスというよりかは、リアレンジなトラックだね。クールでかっこいいです。

9. FOALS / STREETLIFE DJS REMIX

Remix & additional production by Streetlife DJs

トランシーでサイバーなビートを打ち込んでくる4つ打ちチューン。 圧のあるビートでガシガシと走り抜けていき、後半の艶やかな変身には驚いだ。そこから、さらにパワーアップした感じだね。

10. DETONATOR / HERVE'S UXB REMIX

Remix and additional production by Herve

これまた、これぞエレクトロな濃ゆいビートで決めてくるリミックスだ。 でも、う~ん、無難な感じで終わってしまう感じだな。トラックから考えると、もうちょっとインパクトが欲しいところ。

11. STAR GUITAR / POPULAR COMPUTER REMIX

Remix performed and additional production by Popular Computer [DALIdo]

高速ビートでかとやかに決めるアッパーなテクノリミックス。 元がThe Chemical Brothersの曲だしね。リミックスとの相性がピッタリの中で、特徴のあるトラックを武器に展開。まずまずの面白さがありますね。

12. DREAMHUNT / SHINICHI OSAWA REMIX (Limited Edition Bonus Track)

Remix and additional producttion by Shinichi Osawa

ボーナストラックで収録されているのは、大沢伸一自身によるリミックスチューン。 うねりのあるグルーヴィーな4つ打ちビートで展開。ためからお解放は、やっぱり気持ちが高ぶってくるね。

Remix Album『Teppan-Yaki (A Collection of Remixes)』● '09/9/9 release

これまで大沢伸一が手がけてきたリミックスワークをパッケージしたコンピレーションアルバム。 しかも、2枚組で、洋楽サイドと邦楽サイドに振り分けられています。やっぱり、本人の趣向が思い切りトラックに表れていますね。 バッキバキのエレクトロなトラックをダイレクトに注入。洋楽ナンバーは、どれもがおしゃれに聞こえてきます。ただ、邦楽の方は、う~ん、いまひとつピンとこないような感じかな。 オリジナルトラックがポップに飛んでいるのに、どうしてもリミックスの癖を出してはひねりすぎて、ちょっとノリが合わないというか、独りよがり的な雰囲気になってしまっている感じかな。 こういう部分はリミックス作品としては残念。自己満で終わっちゃダメだって。なお、2曲の新曲を収録していますが、これがまたいい感じです。

1-15. EEAA/SHINICHI OSAWA

(Shinichi Osawa / Tomo Hirata)

「イーイーエーエー!」というフレーズをループさせては、乗っけから頭の中を駆け巡る。 その後は、バッキバキのビートを投入して、アッパーにかまして、がっちりと攻めてきました。 サンプリングしているような、ソウルミュージックなパートが、スパイスになっているね。ひねりを加えてきました。

2-12. Main Street Electrical parade [Disneyland]/SHINICHI OSAWA

ディズニーランドでおなじみのエレクトリカルパレードを、大沢伸一がリミックスを施す、斬新なトラックです。 どっぷり4つ打ちビートをまとっていながらも、煌めきを与えるリミックス。結構、ボコスカ打ち込みまくっているけれども、オリジナルの持ち味も生かしているね。

2nd Album『SO2』● '10/6/30 release

大沢伸一、ソロ名義での2作目のオリジナルアルバム。「大沢伸一の2作目」ということで、「SO2」というタイトルの元、ストレートに音を伝えてきます。 国内、海外での経験を踏まえて、自身の世界をクラブミュージックで表現。エレクトロニカでテクノ/ハウスなdのサウンドを筆頭に、 ゆったりグルーヴチューンなど、全13曲のプレイを楽しむことができます。 ブックレットには、ライナーノーツも用意され、それぞれの楽曲に対しての大沢伸一の想いも知ることができます。 前作「The One」では、持て余す力をそのままダイレクトに伝えてきたけれども、やはり、このリリースまでの間の経験が、今作に昇華されているね。 2枚組仕様のDVDには、13曲のPVを収録。VJ的な映像作品をはじめ、短編ムービーのような作品、アメコミ風作品、美しさの際立った作品などなど、 視覚でも大沢伸一の音楽を楽しむことができます。

1. LOVE WILL GUIDE YOU feat. TOMMIE SUNSHINE

(Shinichi Osawa / Tommie Sunshine)

アルバムのオープニングを飾るナンバーは、本人もこだわりを持って制作されたエレクトロチューン。 エフェクトにシンセの音にプログラミングビートが煌めき、ドリーミングな世界からアグレッシヴなパートへと移り、 がっつりと攻めてきます。ヴォーカルが入ってからは、より鮮やかな音で魅惑のひと時。

2. SYLKILL

(Shinichi Osawa)

異国感を出すこちらの曲、タイトルは造語だそうだけれども、 その言葉を見事に音に表すかのように、作り込んでは染めてくる。幻想的な雰囲気そのまま進行していきます。

3. ZINGARO

(Shinichi Osawa)

シンセのフレーズが頭の中を駆け巡る4つ打ちビートのクラブトラック。 冒頭のメロディがインパクトあるので、異国とこちらを結びつけてくるかのような、スタイリッシュな雰囲気もあるね。 ピコピコさせすぎは、ちょっとやり過ぎかも。そして、タメでの音の集約が、すごいことになっているね。

4. HEART GOES BOOM feat. THE BLACK GHOSTS

(Shinichi Osawa, Simon Lord)

レーベルメイトのTHE BLACK GHOSTSをフィーチャーしたエレクトロチューン。 どこかしら哀愁を漂わせながらも、ピコピコと、その一歩作へと進む音を届けてくれる。ヴォーカルで魅了してくる曲でもあるね。

5. PIANOCTRO

(Shinichi Osawa)

ピアノの音を投入しては、ピコピコサウンドと4つ打ちビートで攻めに攻めてくるエレクトロチューン。 とにかくフロアを沸かせるアグレッシヴなトラックは、時にディープに、時に鮮やかに魅了する。大沢伸一の腕が、如何なく発揮されていますね。

6. TECHNODLUV

(Shinichi Osawa, Tomo Hirata)

ドラムビートがアグレッシヴに響き渡るテクノチューン。 語感で決めたというタイトルは、ずばり「テクノドラヴ」。押し寄せるビートとともに、ディープかつ大胆に攻めてくる流れにノックアウト。フロアで盛り上がることが容易に想像できるね。

7. BUTTON!!

(Shinichi Osawa)

偶然の産物でできたナンバーということで、いい感じのサンプリングをミックスさせては、不思議な心地よさを生み出してきます。

8. SINGAPORE SWING feat. PAUL CHAMBERS

(Shinichi Osawa, Paul Chambers)

めくるめくビートの波に呑み込まれていくような、 エレクトロトラック。グツグツと煮えたぎらせては、上がったり下がったり、気持ちを高ぶらせたりと、躍動感をダイレクトに伝えてくるナンバーです。

9. BBG BBB

(Shinichi Osawa, Hac Mac)

これでもかと言わんばかりに、様々な音をぶっ込んできては、 軽やかでアグレッシヴなビートを放つナンバー。テクノベースのアップなビートを携えて、フロアを沸かすトラックだね。

10. MORPHY

(Shinichi Osawa, Tomo Hirata)

タイトルが曲を表すトラック。まさしく、モーフィングでありとあらゆる音が行ったり来たり、 プラスとマイナスを組み合わせて、唯一無二のトラックに仕上げてきました。職人、大沢伸一の見事なお仕事ながら、本人曰く、難産だったそうで。

11. PARIS

(Shinichi Osawa)

ピコピコ音を迎え入れるように、聞かせては、淡々と展開していく中で、 アートを感じさせるトラック。クールでスタイリッシュな音と、どこかしら物寂しさを思わせる音が融合するように、聞かせてくれます。

12. LONDON (HOMES NOT WHERE YOU LAY YOUR HEAD)

(Shinichi Osawa, Luke Solomon, Mark Lange)

パリの次はロンドンということで、エレクトロなビートをバチコンと打ち込んでは、 軽やかにヴォーカルのエフェクトを投入し、軽やかでカラッとした明るさを出してきました。

13. THANK YOU FOR YOUR LOVE

(Shinichi Osawa, Gota Yashiki)

屋敷豪太との共作。ドカドカビートと煌めきSEが加わって、 さらにオリエンタルなヴォーカルサンプリングも投入して、不思議な世界へ。悪く言えば、カオスです。

[DISC 2:DVD]

こちらを参照→☆☆☆

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