album

1st Album『delicious way』● '00/6/28 release

GIZA studioの新世代歌姫、倉木麻衣が満を持して放つ1st Album。 デビューに至るまでの過程やサウンドが、某歌手と比較されながらも、1歩1歩着実に自分のスタイルを築き上げる倉木麻衣の成長が伺えるアルバムとなっております。 まぁ、どう考えてもレコード会社が主導になっていることが見え見えなんですが、それによって倉木麻衣というキャラクターも作り上げられたわけでありまして。 さて、本作はデビュー以来、これまでに放った4枚のヒットシングルをすべて収録し、ポップに、そしてキャッチーな仕上がりを聞かせてくれる。 R&B路線をうまくJ-POPよりに作り上げるメロディとアレンジが光ります。アルバムに収録されているほとんどの曲を手がけたGIZAのメロディメーカー、大野愛果がまたいい曲を作るんだ。 その曲をCybersoundがスムースなアレンジで聞かせてくれる。そこに、倉木麻衣の持つピュアなクリスタルヴォイスが響くわけでありますよ。 見事な三位一体でありますね。まぁ、正直このアルバムが彼女の最高地点ですが、いい布石となったと思います。 このヒットを機に、彼女の進む道もR&B寄りのJ-POPから、J-POPへとうまくスライドしたしね。 話題作りもうまかったし、それを狙っていたのも誰もがわかっていたからこそ、倉木麻衣という存在をアピールできた1枚ですね。まさに究極のGIZA商品です。

1. Delicious Way

Words by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

アルバムのオープニングを飾るポップなグルーヴチューン。R&Bフレーバーを残しつつ、キャッチーなメロディーで曲の世界へと引き込む。 倉木麻衣のヴォーカルは、随分としっかりしているね。そこまで高音域まで達するメロディじゃないので、中低音をしっかりしているヴォーカルだ。 コーラスも冴え渡っており、掛け合いもなかなかいいじゃないですか。

2. Love, Day After Tomorrow

Words by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

記念すべき倉木麻衣のデビュー作。 冒頭のスクラッチといいビートといい、ちょっとHIP-HOPテイストをうかがわせるR&Bトラックに、倉木麻衣の透き通ったヴォーカルが響き渡る。 当時16歳ですよ。どこまでも瑞々しいですね。ご時世がディーヴァ・ブームだったもので、倉木麻衣もそういう位置づけで扱われていましたね。まぁ、妥当なんだよね、どの点においても。 ヴォーカルにしろコーラスにしろ、発音にしろ。リズムトラックも心地よく、いわゆる本場のグルーヴというよりかはJ-POPの範疇に収まっているので、リスナー受けもいいわけですよ。 まぁ、ミリオンセールスも記録したものの、何気にオリコンでは最高2位というヒット曲なんですね。

3. Secret of my heart

Words by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

リリースするたびにヒットの快進撃を続ける倉木麻衣の3枚目となるシングルナンバー。 人気アニメ「名探偵コナン」のテーマソングということもあってか、“Secret”がかけられていますね。トラックのほうは、デビュー曲から続くミディアムチューンで、プログラミングの音が印象的です。 現実と幻想を行き来するようなアレンジで、うっとりとさせてくれます。さすがはCybersound。また、サビでのコーラスも重圧で印象的ですね。 メロディがキャッチーで覚えやすいです。こういう部分がJ-POP的ですな。

4. Stepping∞Out

Words by Mai Kuraki Music written by YOKO B. Stone Tracked by YOKO B. Stone

かなり低音部が強調されたグルーヴチューン。なかなかかっこいいじゃないですか。YOKO B. Stoneによるトラックで、R&B路線を突き抜けています。 倉木麻衣のヴォーカルやコーラスも、かなりアグレッシヴに聞こえるのはそのせい?クールなサウンドが印象的だし、Bメロがキャッチーで引き込んできるし。 やはり作り手の色がよく出ているトラックだと思います。前向きな歌詞もまたいいね。

5. Baby Tonight ~You & Me~

Words by Mai Kuraki・M. Africk Music written by YOKO B. Stone Tracked by YOKO B. Stone

このアルバムの中で、唯一の3拍子。ストレートなR&B路線を行くトラックはYOKO B. Stoneによるもの。 さすがだなぁ。どこかしら倉木麻衣の歌い方に癖があるようにも聞こえる。ミディアムテンポのバラードナンバーで、コーラスとヴォーカルのからみが絶妙なトラックです。 じっくりと曲の世界に浸ることのできる1曲、なかなかいいじゃないですか。

6. Can't get enough ~gimmie your love~

Words by Mai Kuraki・YOKO B. Stone Music written by YOKO B. Stone Tracked by Cybersound

ストレートにR&B路線を行くミディアムグルーヴナンバーは、YOKO B. Stoneのカバーです。 さすがと思わせるCybersoundのアレンジがとってもクールな雰囲気を生み出す。そして、倉木麻衣のヴォーカルもしっかりと地に足つけた落ち着き感がありますね。 ポップでキュートな倉木麻衣の雰囲気を、ぐっと大人にさせるナンバーです。

7. NEVER GONNA GIVE YOU UP

Words by Mai Kuraki・M. Africk・P. Geyer Music written by M. Africk・M. Pessoa Tracked by Cybersound

1st Album「delicious way」からの先行となった4枚目のシングルナンバー。これまで発表した3枚のシングルとは一線を画す雰囲気を持っています。 まぁ、Cybersoundが前面に出ているし、どちらかというと、洋楽テイストがふんだんに盛り込まれていて、かっこいい。 ということで、あまりJ-POP的要素を見せないので、ポップでキャッチーとは言いがたいね。倉木麻衣のヴォーカルにも、中低音域をたどっては、クールな雰囲気を放出します。 打ち込みベースのアップテンポなトラックがこれまたかっこいいんだ。この曲で倉木麻衣の持つイメージがちょっとは変わったかな?

8. Stay by my side

Words by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

デビュー曲に引き続き、大ヒットを記録した2nd Album。考えてみたら、デビュー曲もこの曲も、 タイアップが何も付いていないんだよね。それでヒットしたんだ、すごいよね。曲の方は、ミディアムトラックがCybersoundによるアレンジで心地よく仕上がっているバラードチューンです。 大野愛果の作り上げる優しいメロディに乗せ、倉木麻衣のピュアなヴォーカルが響き渡る。しばらくはこういった曲が倉木麻衣のスタンダードとなりましたね。

9. Everything's All Right

Words by Mai Kuraki Music written by Masatake Kitaura Tracked by Cybersound

ハウステイストを踏まえたポップナンバー。Cybersoundによる打ち込みテイストが心地よい。 デビューシングルにも収められており、なんか倉木麻衣のヴォーカルが初々しいですね。聞いていて心地のよいキャッチーなメロディが、覚えやすくていいですね。つかみはOKみたいです。

10. happy days

Words by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

当初「Memories」と名づけられていたタイトルを変更したという曲です。う~ん、全体的にはマイナー調なので、あんまりハッピーな感じはしないなぁ。 全体を包み込むCybersoundの無機質なトラックアレンジが、さらに淋しさ、むなしさを増大させる。大野愛果のメロディは、サビでキャッチーさを全開にし、引き込んでくるね。なかなかいい感じですよ。 Cメロでのデジタルなアレンジは、買いじゃないですか。これはかっこいい。ラストのサビの畳み掛けもぐっと来ますよ。

11. 君との時間

Words by Mai Kuraki Music written by Tomoo Tracked by Cybersound

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。優しいメロディに包み込まれ、倉木麻衣の温かいヴォーカルが広がる。 なかなか難しい展開の曲ながら、癒されるような雰囲気を漂わせる。アルバムの締めとしては、いい曲となったのではないでしょうかね。

2nd Album『PERFECT CRIME』● '01/7/24 release

倉木麻衣、約1年ぶりとなる待望の2nd Albumは、その名も「完全犯罪」。たくさんの罪深い、狂おしくも愛しいトラックが詰め込まれている全13曲。 シングル曲も5曲収録しているし、かなりの力の入れようだよね。 でも、前作の1st Album「delicious way」と似通っていて、このアルバムは既に「倉木麻衣」というポジションを確立した前作と同じように、やっぱりR&B寄りのJ-POPサウンドなわけですよ。 トラックアレンジを手がけるCybersoundがいくらアメリカのボストン在住と言えども、随分と純日本産に仕上がっているのが不思議でならない。 無機質的なアレンジも、倉木麻衣特有の温度と見事に融合しています。全体的にはポップな楽曲が揃っていますね。シングル「Reach for the sky」のリミックスまで収録したり、 バラードなどをじっくりと聞かせてくれたり。 やはり、前作よりも幾分と成長しており、パフォーマンスに磨きのかかったアルバムとなっております。完全犯罪、してやったりといったところかな。 シングル「Simply Wonderful」を収録しなかったのも、狙いだね。

1. PERFECT CRIME

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Akihito Tokunaga

アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。ミディアムテンポの打ち込みナンバーで、かなりじっくりと攻めてくるポップソング。このグツグツ感が妙にクセになる。 正直、詞の力は弱いけれども、徳永暁人の作り出すサウンドが支えているような気がしますね。特に、ベースラインは本職なだけあって、ぐっと来ますね。無機質がさらにマイナー調の曲を盛り上げます。 アルバムのオープニングから、つかみはOKということで。

後にカットされたシングルエディットでは、ドラマの主題歌ということで、ドラマの内容に合わせるようなトラックに変身。ミステリアスな雰囲気を演出しています。 低音ビートを強調させ、よりクールに。華やかさというか、派手さはなくなって、少々落ち着きある曲に仕上がった。

2. Start in my life

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

いかにもCybersoundなアレンジが耳に残る両A面のシングルナンバー。ミディアムテンポのバラードで、優しくメロディが包み込んでくる。 倉木麻衣のヴォーカルも、意外と伸びやかで瑞々しい。卒業、そして新たな旅立ちをテーマにした曲です。盛り上げるコーラスも、本場モノですね。

3. Reach for the sky

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

NHKの朝の連続テレビ小説のテーマソングとなった、バラードチューン。イントロの打ち込み具合がやっぱりCybersound。軽やかなビートが心地よいね。 アコースティックギターも後ろのほうで鳴り響いています。すがすがしく、朝を迎えるにはぴったりな曲ですね。倉木麻衣のヴォーカルも伸びやかで、心地よさを出しています。

4. Brand New Day

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Akihito Tokunaga

イントロからギターがかきなるミディアムロックチューン。 徳永暁人のアレンジが光る作品ですね。大野愛果の作り出すメロディも、淡く優しく、倉木麻衣のヴォーカルを引き立たせる。 倉木麻衣本人のヴォーカルも伸びやかで、心地よいじゃないですか。やっぱり、この曲ではざっくりギターがポイントですね。

5. Stand Up

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Akihito Tokunaga

イントロのギター音がいい雰囲気を醸し出すお気楽ポップナンバー。どこかしらカントリーフレーバーのあるミディアムポップ。 ノリは、倉木麻衣の楽曲の中で一番いいんじゃないか?徳永暁人がまた、いい仕事をしているんだ。 サビの展開なんて、ライブで盛り上がったりするでしょう。とにかくポジティブな歌詞で、元気になれる1曲。 ちなみに、シングルのジャケットは、あからさまにブルース・スプリングスティーンの「明日なき暴走/BORN TO RUN」からのインスパイアですね。

6. Come on! Come on!

Lyrics written by Mai Kuraki、Michael Africk Music written by Perry Geyer、Miguel Sa Pessoa、Michael Africk Tracked by Cybersound

Cybersoundのメンバーが曲を手がけたポップなグルーヴチューン。やっぱり本場の人たちが作ると、本場のテイストになるんだね。 打ち込み具合もほどよく、意外とおしゃれに仕上がった。単純な曲構成もかえって新鮮でいいしね。脳天気になろうよ、みたいな歌詞も、曲にぴったり合っているね。

7. always

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

壮絶、絶望感漂うイントロは、一体なんなんだろうね。歌が始まると、ポップな展開を聞かせてくれるミディアムナンバー。 いかにもCybersoundなアレンジが、やっぱり倉木麻衣という素材を生かしているね。軽やかで心地よいトラックは、すがすがしい気分にさせてくれる。 アコースティックサウンドも裏で支えていますね。アルバム「PERFECT CRIME」からの先行シングルにもなり、アニメのタイアップも付いています。 さすがはGIZAの力がかかったナンバーです。

8. What are you waiting for

Lyrics written by Mai Kuraki、Keith Bazzle Music written by Tomoo Kasahara、YOKO B. Stone Tracked by Yoko B. Stone

Yoko Black. Stoneがアレンジを手がけたR&Bナンバー。 ミディアムスローのビートと、グルーヴィーな打ち込みトラックがまた妖しさを生んでいるね。 倉木麻衣も中低音域のヴォーカルを生かして、独自の世界を展開していす。クールな雰囲気を醸し出し、かっこよいナンバーに仕上がっていますね。サビも随分と引き込むメロディです。

9. think about

Lyrics written by Mai Kuraki、YOKO B. Stone Music written and Tracked by YOKO B. Stone

こちらも、前曲同様にYoko Black Stoneが手がけたミディアムテンポのグルーヴィーなトラック。 やっぱり本物志向というか、サウンドがクールなんだよね。意外とメロディアスだし、コーラスもかっこよいです。 欲を言えば、倉木麻衣のヴォーカル力が物足りないかな。英語の発音は滑らかでいいんだけれどもね。バックで支えるギターの音色もかっこよく決まっています。

10. 冷たい海

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

これまた無機質感漂う打ち込みトラックとコーラスが絡み合うミディアムナンバー。 Cybersoundと大野愛果によるタッグで、倉木麻衣を盛り上げる。メロディ部分は中低音域で曲全体を支える感じ。そして、サビではファルセットを交えての高音ヴォーカルを聞かせてくれる。 サビメロが結構メロディアスだし、ちょっとクセになるね。サウンドやトラック、ヴォーカルが見事に曲名を表しているようです。

11. Reach for the sky GOMI REMIX ~Radio Edit~

Remix and All Programming by Gomi for Rhythmedia

NHKの朝ドラ主題歌のリミックスを、あのGOMIが手がけました。 これまた、4つ打ちキック炸裂のハウストラックで、心も体も乗りまくり。倉木麻衣のヴォーカルも殺さずに、リミックスの面白さが伝わってきます。これは随分と聞きやすい仕上がりだね。

12. いつかは あの空に

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Cybersound

ピアノメロディと打ち込みサウンドの融合形を聞かせてくれるミディアムバラードナンバー。 丁寧な倉木麻衣のヴォーカルが、曲を引き締めるね。伸びやかだし、聞き応えがあるナンバーです。大野愛果とCybersoundとの三位一体が十分に決まった。

13. The ROSE ~melody in the sky~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Aika Ohno

しっとりピアノサウンドとゴージャスコーラス。アルバムの締めをかっこよく決めてくれるトラック。しかも、全編英語詞で、本人が手がけています。 短くて、アウトロみたいなんだけれども、倉木麻衣の世界観はよく出ていますね。

3rd Album『FAIRY TALE』● '02/10/23 release

1年3ヶ月ぶりとなる倉木麻衣、待望の3rd Album。10代最後にリリースされる作品ということもあり、子供と大人の間で揺れる思いを表現した、コンセプチュアルな作品となっています。 タイトルも「おとぎ話」ということもあり、現実と幻想を倉木麻衣なりの表現方法で示していますね。 特に、表題曲でもあるM-1「Fairy tale ~my last teenage wish~」は、意外とパンチが効いていて、かっこいいんですよ。 おなじみGIZAのTOPクリエーター集団やCybersoundなど、倉木麻衣なじみのミュージシャンたちが見事なバックアップ。 とにかく、ここまで徹底したパフォーマンスで、見事にチャート1位を獲得した力作です。 今までリリースされた2枚のアルバムとはちょっと位置づけも異なっており、彼女のターニングポイントとなったのではないでしょうかね。 ヒットシングルも4曲収録しており、見事にアルバムのコンセプトに浮くことなく収められています。

1. Fairy tale ~my last teenage wish~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Akihito Tokunaga

快進撃を見せる倉木麻衣の3rd Albumのオープニングチューン。徳永暁人の作曲・編曲によるアッパーなロックチューンです。 そして、淡々としていながらも力強さを持ち、サビでパンチを効かせる手法でリスナーの耳を傾かせる。 10代最後に立った倉木麻衣が、大人と子供の狭間の複雑な気持ちを、歌詞に乗せて歌っています。意外とドラマティックに仕上がっている1曲は、聞き応え十分ですよ。

2. Feel fine!

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Akihito Tokunaga

夏に先駆けてリリースされた、倉木麻衣の12枚目のシングルナンバー。本人初出演となるCMのタイアップで、勢いを見せつけるサマーチューン。 ウエストコースト風のロックチューンは、さすが徳永暁人と言わんばかりのごり押しサウンドにキャッチーなメロディを味付けた攻めのアレンジ。 ここまでギターをバリバリにする曲の構成も、倉木麻衣にとっては珍しい路線だよね。爽快でかっとんでいる。倉木麻衣のヴォーカルも、いつも以上に力強いです。

3. Ride on time

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Akihito Tokunaga

クールなギターサウンドが印象的なミディアムチューン。淡々としたビートとともに、淡々と歌うA・Bメロ。次第に盛り上がりを見せ、サビへ。 キャッチーなメロディとポップなサウンドで決めてきました。間奏じゃ、徳永暁人がラップを披露しちゃったりも。とにかく勢いのあるナンバーです。

4. key to my heart

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound

ゆったりグルーヴ溢れるミディアムナンバー。Cybersoundならではの軽めの打ち込みが心地よいね。 しかし、サビではジャングルビートを髣髴とさせるトラックを持ってくるとは。何たる展開を聞かせてくれるんだ。 それでも、濃すぎないところがやっぱりCybersoundなんだよね。今回は曲の構成が変わっていて、面白いですね。

5. Winter Bells

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Akihito Tokunaga

寒い冬をポップに彩る倉木麻衣のシングルナンバー。ザックリギターとハンドクラップ、 そしてベルが鳴り響く。サビではポップに、キャッチーに。コーラスも厚く、じっくりと聞かせてくれる。 メロディ部で少々、往年のクリスマスソングを思わせる、にくい演出も。寒い冬に、室内でパーティーをしているかのような楽しさがあります。

6. Loving You…

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound

どっしりとしたビートとコーラスが、いかにもCybersound。そして切ないメロディ倉木麻衣のヴォーカルが、また絶妙に響くんだ。 ヴォーカルの軽さと、トラックの軽さがあっているからね。いかにも倉木麻衣なナンバーでした。

7. Can't forget your love

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound & Akihito Tokunaga

2nd Album「PERFECT CRIME」がヒットし続けている中、間髪入れずにニューシングルをドロップした倉木麻衣。しかも、両A面という力の入れようで、精力的です。 こちらはドラマの挿入歌。Cybersoundならではの軽くて優しい打ち込みサウンドと、倉木麻衣のヴォーカルが極上のハーモニーを生み出すバラードナンバーです。 派手に飾らず、シンプルながらに力のあるトラックに仕上がっています。手抜き感がまったくなく、いい曲なんですよね。

8. Trip in the dream

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Akihito Tokunaga

攻撃的なビートと重苦しい雰囲気を放つミディアムナンバー。なんか、徳永暁人のアレンジと大野愛果のメロディに温度差が生じているように思える。 Cメロと間奏の盛り上がりがスパイスになっている。サビはちょっとパンチが弱いかな。

9. Not that kind a girl

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by YOKO B. Stone Arranged by YOKO B. Stone

YOKO B. Stoneのトラックは、どこまでもブラックだね。イントロからクールなサウンドで攻めてくる。 「シンデレラ」をベースにした倉木麻衣による歌詞は、なんか工夫が見られて面白いよ。アルバムの中で、どの曲よりもクールでブラック要素溢れるナンバーです。

10. Like a star in the night

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Akihito Tokunaga Strings Arranged by Daisuke Ikeda

ピアノとオーケストレーションでしっとりと始まるバラードナンバー。 3rd Album「FAIRY TALE」からの先行シングルということもあり、どこかしら壮大なストーリーを展開させる曲です。倉木麻衣の優しさ溢れるヴォーカルと、温かく柔らかいメロディが包み込む。 ラストも随分と壮大になったね。徳永暁人のギターもうねっていたり。

11. 不思議の国

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Daisuke Ikeda

池田大介がアレンジを手がけたミディアムポップ。ラップ調のヴォーカルがあったり、コーラスとの見事なハーモニーがあったり、いろいろな要素が詰まっているね。 サビは随分と爽やかに響き渡る。間奏は一瞬、RPGのような展開を聞かせてくれた。全体的にからっとしていて、ポップですね。

12. fantasy

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Akihito Tokunaga

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。アコースティックサウンドでしっとりと。倉木麻衣のヴォーカルを前面に押し出して、じっくりと聞かせてくれる。 まさにファンタジーな1曲。敢えてシンプルなアレンジによって、曲本来の持ち味を引き出しています。ストレートに伝わってくる感じが、心地よくさせますね。

4th Album『If I Believe』● '03/7/9 release

ついに4枚目となる倉木麻衣のオリジナルアルバム。今作も倉木麻衣ならではのスムースなサウンドとヴォーカルを聞かせてくれる作品となっております。 おなじみ大野愛果や徳永暁人、Cybersoundがバックを支えていますが、違った人が新たな倉木麻衣を演出するM-5「mi corazon」、M-8「SAME」などもお勧めです。 倉木麻衣が大学で学んだというスペイン語も使われたM-5は歌詞にも注目ですね。しかし、倉木麻衣、ヴォーカルはどこかしらフラットで、もう少し幅を広げてもよかったんじゃないかな。 随分と抑え目で、あえて安定した既存の路線をいく作品だと思います。M-11「Tonight, I feel close to you」での台湾アーティスト、孫燕姿とのデュエットは、両者にとってプラスとなっていますね。 3ヶ月連続リリースのシングルはじめ、カップリングなども含んだクールな夏テイストのアルバムです。前作から1年も経っていないのに、精力的な活動を見せる倉木麻衣。 ブックレットも倉木麻衣の直筆の歌詞があったり、特徴あるものとなっております。爽やかな夏に申し分の無い作品ですね。

1. If I Believe

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound

アルバムのオープニングを飾るのは、アルバムのタイトルチューン。 これぞ倉木麻衣というような爽やかな夏トラックです。大野愛果&Cybersoundの作り上げたトラックに、倉木麻衣の軽やかなヴォーカルが心地よく響き渡る。 やっぱりここまで爽やかに作り上げるCybersoundのテクニックが活きているんだよね。スムースながらに引き込むキャッチーさを持つ。オープニングから魅力たっぷりだね。

2. Time after time ~花舞う街で~ (theater version)

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound, Daisuke Ikeda

おなじみのアニメタイアップの付いたシングルナンバー。(しかも、映画版だ)。 なんと3ヶ月連続リリースのトップを飾ったこの曲。倉木麻衣の通う立命館大学のある京都の街をイメージして書かれたという歌詞が、 大野愛果の作り上げる和的なメロディと絶妙なシンクロで聞かせてくれる。アレンジを手がけたのも、おなじみCybersound。しかし、いつも以上に力強さが出ているね。 倉木麻衣のヴォーカルにも、情が色濃く出ているような気がする。

アルバムでは、アレンジに池田大介が加わって、よりドラマティックに変身した。なんか、曲全体が生き生きいしているね。

3. 風のららら

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Michiya Haruhata Arranged by Cybersound

3ヶ月連続リリースの締めとなるシングルナンバー。これまたおなじみのアニメタイアップが付いた曲です。珍しく、作曲はTUBEの春畑道哉が手がけています。 ロック色が前面に出ていると思いきや、やはりCybersoundならではの力がいい意味で抜けているスムースなトラック。 でも、逆にそれがタイトルの様な爽やかなイメージを格段とアップさせる。やっぱりさびに顕著に表れているよね。1人デュエットのようなヴォーカルの掛け合いも倉木麻衣には珍しいね。

4. Kiss

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by YOKO B. Stone Arranged by Cybersound

3ヶ月連続リリースの第2弾は、夏を先取りするかのような爽やかテイストを持つミディアムトラック。 作曲をYOKO B. Stone、そしてアレンジをCybersoundが手がけるという、ちょっと洋楽志向的な1曲ですね。 Bメロが特にクールに表れているけれど、サビでは一転、清々しさを届けてくれる。ギターの音も結構、決まっていますね。 クールとポップを見事に融合させたナンバーは、倉木麻衣のアーティストとしての幅を広げたんじゃないでしょうかね。

5. mi corazon

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Miguel Sa Pessoa, Michael Africk, Perry Geyer Arranged by Miguel Sa Pessoa

スペイン語のタイトルを持ってくるとは、ここで学業の腕が出た倉木麻衣。 ラテン要素満載のトラックは、倉木麻衣を情熱的に仕立て上げる。夏モード全開だね。ギターの音色も曲にぴったり。とっても軽やかな1曲です。

6. I don't wanna lose you

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arranged by Akihito Tokunaga

R&Bベースのグルーヴィーなミディアムトラック。徳永暁人の作りが本当にうまいよね。 じっくりと聞かせてくれながらも、キャッチーな要素もしっかりと放出。倉木麻衣のヴォーカルも、スムーズに曲に乗っています。ただ、ちょっとMISIAにもありそうな曲なんだよね。

7. Make my day ~album version~

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Cybersound

3rd Album「FAIRY TALE」を発表して間もないのに、その勢いを保ったままシングルをドロップ。徳永暁人のかなりエッジの効いた力強いトラックがインパクトを与える。 いつもは抑え目に聞こえる倉木麻衣のヴォーカルも、躍動感たっぷりで生き生きしています。 キャッチーなメロディとハードなサウンドが倉木麻衣をさらに盛り上げる。前向きな歌詞とともに、力がみなぎるナンバーに仕上がっています。

アルバムではCybersoundがアレンジを担当し、大胆な変身を遂げた。ハードだったオリジナルの要素も残しつつ、Cybersoundならではの打ち込み感が味を出す。

8. SAME

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arraged by Perry Geyer, Miguel Sa Pessoa, Michael Africk, Johnny Rick

これまたディープなR&Bのナンバーだ。作りも本場仕込み。しかし、あまり耳になじまないトラックは、ある意味、倉木麻衣の新たな挑戦と受け止めた。 だから、以前リリースしたシングル「NEVER GONNA GIVE YOU UP」の時のような新鮮さがあるよね。倉木麻衣、こういうことも出来るんだと。ただ、やっぱりコアな1曲だよね。

9. Just A Little Bit

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Arraged by Perry Geyer, Miguel Sa Pessoa, Michael Africk, Johnny Rick

アコースティックサウンドが彩っていたけれども、力強いサウンドが次第に加わって力強いナンバーへと変わったミディアムチューン。 メロディパートは淡々としているけれど、サビではガッツリとしたサウンドと前向きな歌詞が、曲の勢いをつける。倉木麻衣のヴォーカルも芯が立っているね。

10. You are not the only one

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Arranged by Cybersound

サビ入りでちょっと衝撃を与えるアップテンポのナンバー。「Mai-K!」っていう掛け声がちょっと気になりますね。軽やかながら、勢いを感じさせるCybersoundのアレンジ。 特にサビは華やいでます。Michael Africkのラップも決まっていますね。

11. Tonight, I feel close to you (with 孫燕姿<Yan-Zi >)

Lyrics written by Mai Kuraki, Tokiko Nishimuro Music written by Aika Ohno Arranged by Cybersound

このアルバムの目玉といってもいい、倉木麻衣のアーティストとしてのステップを踏むナンバー。 台湾の歌手、孫燕姿とのデュエット。お互いが刺激しあって、曲を盛り上げていますね。 いかにもな大野愛果のメロディを、いかにもなCybersoundのアレンジで聞かせてくれます。悠々としながらも、やはりアーティスト魂が火花を散らしているね。

Best Album『Wish You The Best』● '04/1/1 release

倉木麻衣にとって、初となるベストアルバムが登場。しかも、元日にリリースとは、新年早々めでたいですな。 今作はデビュー曲「Love, Day After Tomorrow」や朝ドラの主題歌となった「Reach for the sky」など、数々のヒットを飛ばしたシングルナンバーを中心に、 これまでリリースした4枚のアルバムの中から2曲を加えた全16曲を収録。 しかも、全曲リマスタリング済みですよ。発売順に並べられた楽曲は、何のひねりもなく、倉木麻衣の変遷をストレートに辿ることが出来ます。 R&B的な楽曲からスタートし、J-POPの中心へと歩み続けた新世代歌姫の歴史を確認。 ただ、これが本当にベストなのかな?という感じがする、ちょっと中途半端な印象がするところが残念かな。 見応えのある別冊ミニ写真集のついたアルバムです。このアルバムで弾みをつけ、倉木麻衣はさらに成長を続けるわけですね。

5th Album『FUSE OF LOVE』● '05/8/24 release

倉木麻衣も新章に突入。ベストアルバム「Wish You The Best」以降に発売したシングル4枚を含む全12曲を収録した5枚目のオリジナルアルバム。 色々な経験を踏まえてたどり着いた今作は、誰にでも親しみやすいサウンドとメロディに、倉木麻衣の柔らかいヴォーカルが乗る。 しかし、大衆性に富みすぎて、なんだかアーティストとして突出するものが見えてこないというか、ちょっと陰りが見えるのが残念だな。倉木麻衣、一体どの方向へ行くのか。 ベストアルバムで区切りをつけたからこそ、何か光るものを見てみたいですね。内容的には、「愛の導火線」と名づけられただけあって、ラブソング的なものが多いです。

1. Honey, feeling for you

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Shigeo Kamata

サビから爽やかなコーラスとともに届けてくれる倉木麻衣。アルバムのオープニングを飾るミディアムテンポのナンバーからスタートです。 低音パートと協調させながらも、くどく仕上げず、温かさを加えたトラックで心地よいグルーヴを聞かせてくれる。アレンジがいつも以上にいい感じに聞こえます。

2. P.S MY SUNSHINE

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Hitoshi Okamoto

朝のテレビ番組のテーマソングとして発表されたシングルナンバーは、アルバム「FUSE OF LOVE」からの先行トラック。 4つ打ちのビートがポップに華やぐトラックは、GARNET CROWOの岡本仁志によるもの。 こんなに爽やかなサウンドなのに、倉木麻衣のヴォーカルはどこかしら低血圧っぽい感じでクールに。朝に弱いのかな? ヴォーカルよりも曲の方に軍配が上がったね。倉木麻衣自身に物足りなさを感じた。うーん、なんかもったいないなぁ。

3. You look at me~one

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Yoshinobu Ohga

あっさりテイストで軽やかなテンポのナンバー。 ちょっとラテンの要素も加わって、情熱も注ぎ込んでいる。ただ、詞の譜割りが半端に感じるんだよね。区切り方、変じゃない?

4. 駆け抜ける稲妻

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Yoshinobu Ohga

タイトルが勢いを感じさせるんだけれども、サウンドの方はいたってフツーに落ち着き感のあるミディアムグルーヴチューン。 大賀好修、ちょっとつまらないよ。なんだろう、展開もひねりが無い。これが倉木麻衣なのか?そんなもんじゃないだろう。

5. Don't leave me alone

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Yoshinobu Ohga

ミディアムバラードでしっとりと聞かせてくれる。サビでは、ちょっと力強いマイナー調のメロディが妙にクセになる。 なかなか倉木麻衣のヴォーカルにも感情が入っていていいね。

6. Love,needing

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Hiroshi Asai

年を重ねるごとに魅力を増す倉木麻衣。このシングルナンバーは、なんと倉木麻衣のセルフプロデュースということで、 これが倉木麻衣のやりたかった方向を示す1曲となっています。クールなミディアムテンポのトラックで、難なくこなしてしまうヴォーカルがかっこいいね。 それにしても、麻井寛史がこういったアレンジも手がけてしまうとは。ジャケットもセクシーに、倉木麻衣もこの路線?

7. ダンシング

Lyrics written by Mai Kuraki Music written and Tracked by Akihito Tokunaga

立命館大学を卒業してから1発目となるシングルトラック。とにかく元気いっぱいにポップに弾けるサウンドを聞かせてくれるアップテンポナンバーです。 タイトル通りにダンスしたくなるような軽快感があっていいね。ギターやベースがとってもファンキーで、かっこよく決めてくれます。 とにかくノリの出た1曲。楽しすぎるぞ、倉木麻衣。

8. Tell me what

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Hitoshi Okamoto

グルーヴの効いたミディアムナンバー。倉木麻衣の十八番とでも言うような、クールなトラック。でも、アレンジは岡本仁志なんだよね、驚き。 R&B寄りのJ-POPを丁寧に聞かせてくれます。ただ、歌詞の方はありきたりで、なんだか説得力に欠けますね。

9. LOVE SICK

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Yoshinobu Ohga

4つ打ちのハウストラックを彷彿とさせるビートが繰り広げる爽やかなポップナンバー。大賀好修は、こういうトラックが得意なんだね。 サビも実に極上なキャッチーメロディーを放ちます。いやぁ、このアルバムの中では一番いい曲じゃないかな。歌詞はストレートなラブソングです。

10. 明日にかける橋

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Tracked by Daisuke Ikeda, Akihito Tokunaga

シングルのリリースとしては、「風のららら」以来、約1年振りとなるナンバー。ゆったりと瑞々しく流れる、倉木麻衣お得意のミディアムグルーヴチューン。 至って普通のポップソングを、2人のアレンジャーが豪華に仕上げます。1番はしっとりと、2番からは力をつけて、より前向きな雰囲気を醸します。 ドラマティックながらに親しみやすい部分がいいですね。

11. I sing a song for you

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Pf Arranged and Performed by Aika Ohno

大野愛果のピアノをバックにして、倉木麻衣が歌い上げるバラードナンバー。 ここまでシンプルなアレンジだと、ヴォーカルが目立つんだよね。倉木麻衣の表現力が求められるナンバーであり、勝負の1曲でしょう。高音部分は敢えて押さえて、儚さを演出。

12. chance for you

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Hiroshi Asai

アルバムのラストナンバーは、倉木麻衣の十八番ともいえるミディアムテンポのグルーヴチューン。 この曲でも、歌詞の譜割りが気持ち悪い部分があり、それがとっても気になってしょうがない。 最後は手拍子とともに大合唱コースで。みんなで一緒に歌いたくなるナンバーに化けましたね。

6th Album『DIAMOND WAVE』● '06/8/2 ('06/8/11) release

前作「FUSE OF LOVE」から1年という短いインターバルで届けられた、倉木麻衣6枚目のオリジナルアルバム。 前作リリース後から今作発売までの間にリリースされたシングル3曲「Growing of my heart」「ベスト オブ ヒーロー」「Diamond Wave」を収録した全11曲で構成されています。 今作は、珍しく多彩な楽曲提供者が曲を賑わせていて、なかなか面白い展開になっているね。 しかしながら、どこかしら中途半端間が漂うのは、やはり倉木麻衣のサウンドアプローチが一体どこへと向かいたいのか、今1つはっきりしないところか。 ヴォーカルスタイルや歌詞には工夫が見られるんだけれども、いかんせん、前作からの期間が短いがために、急ぎすぎたような気がする。 ラストの「Voices of Safest Place」では、多重ヴォーカルに挑戦。このナンバーが、このアルバムの中では救いかな。 初回版は「Diamond Wave」のPVなどを収録したDVD付き2枚組み仕様。また、通常版も、裏ジャケットとブックレットに違うカットを使用した限定版を後日リリース。色々とやってみるもんだね。

1.

2.

初回限定DVD

DIAMOND WAVE PV

DIAMOND WAVE Making

1. Diamond Wave

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Tracked by Akihito Tokunaga (from doa)

同名タイトルのアルバムから、先行シングルとしてリリースされたナンバー。 随分とポップに仕上げたキャッチーなトラックですね。ちょっとラテンやハウスのテイストも交えて、ダンサブルに聞かせてくれます。まさか、これが徳永暁人のアレンジとは。驚きです。 でも、バックのサウンドの力が、ちょっと弱いと思う。なんだか物足りないな。あと、倉木麻衣のヴォーカルにエフェクトをかけなくてもいいんじゃない?なんだかごまかしのように思えてしまう。 でも、暑い夏を涼しくさせてくれるような爽やかさのあるナンバーだね。

2. Ready for love

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Munetaka Kawamoto Tracked by Day Track

軽快なグルーヴが突出したミディアムチューン。打ち込みのビートのリズムとメロディはとってもいいんだけれども、なんか歌詞のはまり具合がいまいちかなぁ。 倉木麻衣ががんばってラップもやっていますが、なんだかこれもイマイチだ。

3. ベスト オブ ヒーロー

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Tracked by Akihito Tokunaga

前作シングル「Growing of my heart」の勢いをそのままに、極上ポップなトラックをシングルでドロップした倉木麻衣。 ビートが弾むダンストラックがとってもキャッチーなアップテンポトラック。前向きな歌詞はありきたりだけれども、倉木麻衣なりに背中を押してくれるポジティヴソング。 ドラマの主題歌として盛り上げたけれども、ドラマの方が今1つの視聴率でして。あと、曲の最後の絶望感に浸った終わり方はなんだか怖いよ。

4. Juliet

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Hitoshi Okamoto Tracked by Hitoshi Okamoto (from GARNET CROW)

岡本仁志が作詞と編曲を担当したミディアムチューン。 アコースティックギターの音使いと打ち込みプログラミングをうまく絡み合わせて、倉木麻衣のヴォーカルを引き立てる。ドラマティックなメロディ展開も、タイトルに相応していますね。

5. Growing of my heart

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Takeshi Hayama

アルバム「FUSE OF LOVE」での力をそのままに、倉木麻衣の攻撃的な面が表れたシングルナンバー。 まぁ、葉山たけしのアレンジが効きに効きまくっているデジタルロックチューンがいいということですよ。 ヴォーカルパフォーマンスにも問題なく、曲の展開もいいんだけれども、歌詞にイマイチ魅かれないんだよな。ちょっと残念です。薄っぺらく感じてしまうのは、どうしてだろう。

クレジットはないけれども、アルバムではバージョン変更。微妙にサウンドが変化していますよ。

6. 会いたくて…

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Tracked by Akihito Tokunaga

しっとりバラードナンバー。倉木麻衣のヴォーカル力が試される1曲でもあるね。 徳永暁人の抑揚あるメロディ展開をうまく浸透させて、表現する倉木麻衣。なかなか味のあるナンバーで、いいじゃないですか。

7. ホログラム

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Akihito Tokunaga Tracked by Akihito Tokunaga

ギターのザックリかき鳴る音が軽快に踊るミディアムナンバー。ただ、それ以外のトラックがなんか不足というか、バランスが変に感じる。 メロディ展開や倉木麻衣のヴォーカルはいいんだけれどもね。ラストのコーラスもなかなかよかったのに、なにかが残念に感じられる。

8. State of mind

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Tracked by Takeshi Hayama

和歌を歌詞に取り入れるという大胆な手法を取り入れた倉木麻衣。 ただ、あまり言葉が耳に入ってこない。というのも、サウンドの力が強烈過ぎて、とてつもないイメージをぶつけてくる。 テクノとまではいかないものの、ここまでポップなアップテンポのビートで染めてくるとは。葉山たけし、恐るべしだね。

9. 今 君とここに

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Masaaki Watanuki Tracked by Day Track

ギター音がメランコリックな世界を創り上げるミディアムバラードナンバー。 歌詞の方はいたってシンプル。綿貫正顕のメロディを、うまく自分のものにした倉木麻衣という印象だね。やっぱりサビがいい。

10. Cherish the day

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Masaki Kurechi Tracked by Yoshinobu Ohga (from OOM)

左右のステレオサウンドをうまく利用した倉木麻衣のヴォーカルがいいね。 それ以外の部分は、正直あまりぴんと来ないというか。ラップ調のパートも、なんだかありきたりな印象です。残念。

11. Voice of Safest Place

Lyrics written by Mai Kuraki Music written by Aika Ohno Vocal Arranged by Mai Kuraki

シングル「Diamond Wave」に収録されていたバラードナンバーを、 装いも新たにアカペラバージョンで聞かせてくれる。倉木麻衣が始めて多重録音に挑戦。なかなか面白い試みで、いいんじゃないかな。ヴォーカル全体で包み込んでくれるようだ。

[DISC 2:DVD]

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