album
●1st Album『砂時計』● '94/10/10 release
宇徳敬子のソロとしての初アルバム。全10曲というちょっと少ない曲数ながらも、宇徳敬子の柔らかなヴォーカルは健在。
さすがはB-ingスタッフがバックを固めており、サウンドもきちんと洗練されたものとなっています。
シングル4曲を含むミディアムスロー中心のアルバム、見事にヒットを記録しました。
1. 夏の日の恋
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:池田大輔
しっとりとしたアコースティックバラードナンバー。 宇徳の優しさ溢れるヴォーカルが全編を包み込む温かい作品だ。
どこか懐かしさを覚えるサウンド。曲間の夕立のエフェクトなんか曲を見事に盛り上げてくれている。
2. きれいだと言ってくれた
作詞・作曲:川島だりあ 編曲:池田大輔
作詞・作曲をex.FEEL SO BADの川島だりあが担当。バンドの方とは全く正反対なサウンドにもかかわらず、 詞の方はやけにエロティックですね。
でもそういった部分も宇徳の歌声やサウンドで消している。いかにも曲が90年代だなぁ。典型的なポップナンバーです。
3. まぶしい人
作詞:宇徳敬子 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし
2ndシングルは栗林作曲のバラードナンバー。
何の変哲も無い流れだし、まぁサビはポップになっているんだけれども、どこかしら聞いたことのあるようなメロディーだ。
だから全体的にはあまりパッとしないんだよね。お粗末様。
ここでアルバムのタイトルチューンでもある“砂時計”がでてくるわけですね。 この曲が核になっているのでしょうか?
4. どこまでもずっと
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:明石昌夫
ドラマティックなバラードかと思いきや、ミディアムテンポのポップナンバーでした。 特にサビなんか超ポップです。
後半部なんかキャッチーだし、アコースティック感を残しつつ、ポップ感を前面に押出したナンバーです。
そうそう、CDTVのオープニングだったよね、この曲。 それにしてもジャケットの写真、ちょっと微妙な笑顔なんですが・・・。
5. 蒼い時刻
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:池田大輔
ピアノでしっとりと始まるバラードナンバー。 進むに連れて音が増してゆき、サビではきっちりと聞かせてくれます。
ただちょっと飾り気がないのか、あっさりしすぎでちょっとつまらないかな。 後半のサビで盛り返して挽回です。極上ラブソングですね。
6. 愛さずにはいられない
作詞:宇徳敬子 作曲:多々納好夫 編曲:池田大輔
この曲がまた名バラードなんだ。
Aメロに至っては普通なんだけど、Bメロからちょっと「おやっ?」と思わせて盛り上がっていき、サビで一気に切なさ爆発、みたいな。
このサビのメロディーラインときたらもう泣けるくらいいいんです。
最後の英語詞まで切ないですね。ただこの主人公は 一歩後に下がって追いかけている感じがする。これでいいのか?
7. FARAWAY
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:明石昌夫
続けてバラードナンバー。Aメロだけでも完結できちゃうメロディーだ。 ま、最後もAメロで締めているけどね。
そしてところどころで先の予測を裏切るメロディーがまた憎い。
そうくるか~?っと思ってしまう。後半はサックスが吹き荒れる。変則的でおもしろい曲ですよ。
8. 坂道
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:池田大輔
マイナー調のミディアムナンバー。A、B、とちょっとせつないね。
ZARDの「今日も」(from ALBUM“TODAY IS ANOTHER DAY”)って言う曲に似ている。
が、サビでちょっとポップになるのががっかりなんだよ。マイナー調で通して欲しかったんだけど・・・。 最後のエフェクトかかったヴォーカルが魅力的。
9. Good-by morning
作詞:庄野真代 作曲:中島薫 C.A. 編曲:D.N.
近藤房之介とのデュエットナンバーをソロで歌い上げました。
まぁ、いたってフツーのミディアムバラードなんですけど、ま、アコースティックテイストを召し上がれということで。
作詞がまた庄野真代っていうところがおもしろい。イスタンブールです。
10. あなたの夢の中 そっと忍び込みたい
作詞:宇徳敬子 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし
ソロデビュー曲はしっとりとしたバラードナンバー。 一瞬、「えっ、これが宇徳か?」と思うような疲れ切った声が。 何、Mi-Keで疲れたか?
何か後半ものすごくドラマティックなサウンドを展開してくる。 なかなかソロとしていいスタートをきった作品となりました。
●2nd Album『氷』● '96/11/11 release
約2年ぶりとなる宇徳敬子の2枚目のアルバム。ゆったりとマイペースながらもしっかりと音を作っていますね。
全曲宇徳敬子が手がけており、シンガーソングライターとして大きく成長を遂げた1枚となっていますね。 シングル曲も4曲とヴォリューム満点。
さらには瀬戸朝香に提供した曲をセルフカバー。これまた面白い作品となっています。
1. 氷
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by UK Project
アルバムのタイトルチューンでもあるオープニングナンバー。 ストリングスのイントロからアコースティックサウンドに展開するバラード。
音楽といいコーラスといいよりいっそう深みがあり、暖かみのあるヴォーカル。 溶けてしまいそう。
2. メッセージ
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by MASAO AKASHI・UK Project
ピアノのイントロからしっとりと。でギターが絡んでバーンとバンドサウンドへ流れる。 バラードなんだけれども、変化がいろいろあっておもしろい。
遠距離恋愛の曲です。愛するがゆえにあえない辛さは切ないですね。
最後の英詞はちょっと・・・曲の雰囲気とちょっと違うような気もするんですが 何とか収まりきっています。 途中のストリングはいいですねぇ。
3. YEAI YEAI (Album Version)
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by HIROHITO FURUI・UK Project
ミディアムテンポのバラードナンバー。さすがにトライセラの和田並みのyeahはないようです。 何気に結構聞かせてくれるナンバー。
シングルではシンプルに、アルバムではちょっと濃い目のアレンジ。
4. あなたは 私の ENERGY (Album Version)
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by DAISUKE IKEDA
爽やかなポップロックナンバー。ちょっと後ろ向きな歌詞だけれど、 サビではガンガン明るく振舞ってくれています。
タイアップを意識しているような歌詞。まぁ、元気元気ということで。
やっぱりアルバムテイクの方がどっしりと固まったアレンジになっている。 その分シングルテイクでは軽いね。いきなりイントロに変な音が。
5. あなたが世界一
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by HIROHITO FURUI・UK Project
1番のイントロ~Aメロはピアノでしっとりと。B~サビとちょっと変わったアレンジでフワフワした感じ。
ミディアムテンポのバラードナンバーは2番からロックテイストを含んできた。 ま、全体を通しても別に至ってフツーの曲なんだよね。
シンプル is ベストといった感じで。
この頃から古井弘人がいろいろなアーティストの編曲に携わってきた。 キャリア長いね。やっぱGARNET CROWはくっつけられたね。
6. 愛の戦士 ~I'm a Fighter~
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by HIROHITO FURUI・UK Project
6分越えの曲。イントロからバラードだと思ったら 結構激しいミディアムテンポのナンバー。A、Bとメロディーがマイナー調。
サビでほのかに光がさしてきた感じ。背中を押されるような前向きな歌詞でぐっときます。
7. ETERNITY
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by UK Project
でもってこちらは2分弱といったナンバー。 ピアノをバックにしっとりとした曲。後半からバンドサウンドで。一休みの曲だね、インタルード的。
一方シングルバージョンではフルで曲が聞けます。全体をロック調で仕上げたバラードナンバー。
8. この情熱はダイヤモンド
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by DAISUKE IKEDA
瀬戸朝香に提供した曲をセルフカバー。とってもポップで明るい仕上がりに。 何気に難しいメロディーライン。サビは本当にキャッチー。
ちょっと意外かと思った楽曲提供。確か初の提供だったような。 瀬戸朝香は微妙なものでしたがね。
9. 不思議な世界 (Fancy Version)
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by DIMENSION
ミディアムテンポのバラードナンバー。宇徳らしい柔らかなメロディーを DIMENSIONのアレンジでまさに“不思議な世界”に誘ってくれる。
ただ、シングルとアルバムでは若干しか違わないからねぇ。 ちょっとここでつまらないね。
10. ランナー
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by UK Project
マイナー調のロックナンバー。この曲がまた完成されていて とにかくかっこいい。メロディーに詞が見事にはまっている。
サビの部分も結びの部分もいい感じに。なんか妙に残るんだよね。
11. あなたを探してる
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by MASAO AKASHI
おちゃらけた歌詞の半面、内容が不倫です。かなり濃いなぁ。 また、曲もロックナンバーで攻撃性が強い。
宇徳さん、いろいろな面を持っているようで。ブックレットに対応して最後ドアが閉まりました。
12. 今日は調子悪いの
Words & Music by KEIKO UTOKU Arranged by DAISUKE IKEDA
アコースティックサウンドのミディアムバラード。 そしてこの曲の歌詞も結構どっぷりと内面に入ってきて、胸が痛い。
最後、波のエフェクトが何もかもをさらってくれるようで落ち着いてしまう。
●3rd Album『満月 ~rhythm~』● '98/8/26 release
ゆったりペースでコンスタントにリリースされる宇徳敬子の3枚目アルバム。 さらに磨きのかかった楽曲センスに脱帽ですね。
より一層、シンガーソングライターとしての力をつけてきました。 ヴォーカルの表現の幅も広がり、宇徳敬子も大きく成長している模様。
シングル曲4曲を筆頭に、キャッチーでポップなものやじっくり聞かせるバラードなど多種多様。
1. Don't forget me
作詞・作曲:宇徳敬子
アルバムのオープニングを飾る優しいナンバー。 にしても短くてコンパクトだけれども、この1曲で十分宇徳敬子の魅力を味わうことができます。
キーボードの柔らかい音が包んでくれています。
波のエフェクトに始まり波のエフェクトで終わる曲。但しシングルではカットされています。
2. ふたりのSeason
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:寺島良一
いかにも夏っぽいさわやかアコースティックナンバー。 高音部分が少し苦しそうに聞こえるが、なんとかクリアしているかな。
3. Higher ~青いそらねぇ~
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:寺島良一
これまたポップポップ。また、コミカルな歌詞でいつもの宇徳敬子とチョット離れていますね。
サウンドの方はとっても軽快なさわやかアコースティックポップ。
4. Are you kidding
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:徳永暁人
ちょいとフレンチポップを彷彿とさせるようなアコースティックナンバー。 なんか午後のカフェとか似合いそうな曲です。ちょっとおしゃれだよね。
打ち込みも違和感なく浸透している。
5. 二人のために未来のために
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:池田大輔
イントロがチョット幻想的。そしてドラマチックなメロディーライン。 ちょっとした感動を提供してくれるバラードナンバーです。いい曲ですなぁ。
6. Hideway -逃亡者-
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:寺島良一
こちらの曲がまたスリリング感漂うシリアルなロックナンバーでカッコいい。
Bメロではちょっと明るめになるんだけれどもやっぱりさびの力がいい感じです。畳み掛けるような力強さ。
さいごのシャウトといい、結構いいんじゃないですか。
7. 満ち潮の満月
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:池田大輔
このイントロがまた恐ろしくスリリング。別にホラーな世界へ連れてもらわなくてもいいんですけどね。
Aメロ、そしてサビと次第に音数が増えてゆき盛り上がりを見せえくれる。そしてそこに平行するかのように入ってくるコーラス。
間奏部がまたストリングス、恐ろしいです。
ただ後半のサビがね、もう少し低音を加えた方がよかったかもね。もう少し力強く。 そして最後までストリングスはホラーです。なんか嵐の夜だよね。
8. 光と影のロマン (Album Version)
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:池田大輔
ポップでキャッチーなメロディーが特徴あるミディアムテンポのロックナンバー。 やっぱりコーラスがいい味を加えている。
これぞ宇徳敬子の醍醐味なんでしょうね。後半の展開の仕方なんてちょいと今までにはなかったタイプなので新鮮だね。
アルバムテイクでは約30秒ほどドラマチックなイントロが加わっています。
9. 忘れな草
作詞・作曲:宇徳敬子
エレピのみをフューチャーしたバラードナンバー。 チョット“和”の要素が漂っていて、昔懐かしい感じ。特に後半のファルセットは今までにないです。
圧巻の歌いっぷり。
10. 風のように自由 ~free as the wind~ (Album Version)
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:UK Project
前作より10ヶ月ぶりにリリースされた久々のシングルナンバー。 ミディアムテンポのロックナンバーでサビもキャッチー。
ポジティブな詞の世界を展開。そしてコーラスもパワフルなんです。特に間奏とかもいい味出している。
ちなみにシングルテイクよりもアルバムでの方が音が濃いです。アレンジが深いね。 アウトロの仕方もチョット違います。
11. Change your life
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:徳永暁人
何かアラビアンというか、異国風のイントロ。ここも妖しいです。 曲はミディアムテンポのロックナンバーです。
ただ、イントロのほうに力が入ってしまい、チョット本体は物足りない部分が多々ある。
12. 遥かなる道
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:池田大輔
前半はしっとりと、そして後半からどっしりと来るバラードナンバーです。
これぞ“宇徳敬子”とも言えるような温かみもあり、心からぬくもりをもらえるような曲です。 じっくりと味わえますね、いい曲です。
13. Love
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:寺島良一
アルバムの締めを飾るバラードナンバーは約1分半というコンパクトな曲。 ある意味このアルバムのまとめというか総括するような曲。いいですね。
再び波の音のエフェクトで締めです。
●Best Album『THE Best“eternity”』● '01/9/27 release
宇徳敬子、初のベストアルバムはソロデビュー10周年の記念盤。 まぁ、今までの活動をバランスよくコンパイルしています。
未発表曲やカバー、さらには Mi-Keとしてのデビュー曲をRemixして収録するという荒業で来た。 蔵出しテイスト満載です。
ただ、最近は目立った活動がないのでこれを機に裏方に回りそうな予感が・・・。
てっきり「complete of Being Studio」シリーズで出ると思った。
13. Love Letters
作詞・作曲:Heyman/Young 編曲:小野塚晃
JAZZのスタンダードナンバーをカバーしています。 といっても原曲をあまりよく知らないもので・・・。とても温かみのあるサウンドとヴォーカルです。
いやぁ、これも宇徳敬子の本質ラインでしょうね。
14. 想い出の九十九里浜 -Remix-
作詞:長戸大幸 作曲:織田哲郎 編曲:小澤正澄
この中のアルバムではちょっと浮いていますね。Mi-Keとしてのデビュー曲を 斬新にデジロック色を強めて収録。
まぁ、編曲が小澤だからねぇ。ただ、メインの部分のアレンジが安っぽいなぁ。 何だこれ。
思い入れが強いのはいいんだけれども、やっぱこの曲だけ違いますね。
新たな発見が出来て面白いんじゃないでしょうか。作詞が長戸氏だしね。
●Remix Album『UK sweet ~Utoku Keiko~ Cool City Production Vol.7』● '04/7/7 release
しばらくリリースのなかった宇徳敬子の作品が、久々に登場。 Cool City Productionによる企画盤で、宇徳敬子の楽曲をリミックスした作品集です。 全7曲とコンパクトサイズながら、宇徳敬子のアーティスティックな世界をさらに広げたトラックが集まっています。 選曲もしっとり系が多く、GIZAならではのリミキサーが揃っております。 がらりと変わりながらも、新たな魅力を増幅させているね。 せっかくだったら、もう少し収録曲を増やしてもよかったんじゃないかな? 宇徳敬子の魅力はこんなものじゃないぞといった感じですよ。 でもまぁ、宇徳敬子という素材を見極めた、リラックスムード溢れる企画盤となりました。 おしゃれでGoodだね。
1. Don't forget me ~Un ete 04 mix~
Track Maker:Dr. Terauchi + Pierror Le Fou
3rd Albumのオープニングを飾ったしっとりアコースティックナンバーが、 ボッサタッチのあっさりテイストに仕上がったリミックスチューン。 宇徳敬子の優しさが前面に出ていて、穏やかな空間が広がる。 ジャジーな要素もあって、後半ではサックスが活躍しています。
2. Friend ~night clubbers mix~
Track Maker:night clubbers
てっきり、リミキサー色を前面に出すかと思いきや、 night clubbers、その正反対で来ましたね。 しっとりメロウでじわっと味わい深くなりました。どこかしらアンビエントテイストもあって、 体に浸透していくような瑞々しさがあります。 なかなかいいんじゃないでしょうか。 しかし、それは前半のお話。後半からはハウス色を出したポップチューンに変身しています。
3. 氷 ~KOORI Hirusaga-Remix~
Track Maker:Tetsu
2nd Albumのタイトルトラックをリミックス。 ボッサ/ジャズテイストでしっとりと聞かせてくれます。 宇徳敬子の声に焦点を当てて、前面に出してきます。 あっさりとしていて、リラックスムード放出ですね。
4. 泣いて ~Jaffa Remix~
Track Maker:Jaffa
もっさりテイスト溢れる4つ打ちキックビートで彩るハウスリミックス。 シングルのc/wだったナンバーながら、おしゃれに変身を遂げましたね。 なかなかいい感じで、クセになるかも。
5. あなたが世界一 ~Jack Tar Remix~
Track Maker:mu
シングルナンバーをリミックス。 ボッサタッチのナンバーに変身し、しっとり大人テイストで聞かせてくれる。 なんかとってもリラックスできて、味わい深い1曲となったね。
6. Good-by morning ~Type UK Night Remix~
Track Maker:Big-O
名バラードを大賀好修がリミックス。アコースティックテイストに仕上げ、 より歌本来の力を聞かせてくれます。1番が終わって入ってくるうち込みビートには、ちょっとひっくり返ったね。 これはいかがなものでしょうか。後半で何とか持ちなおした感じとなりました。
7. Make my day ~Dynamo Dresden Remix~
Track Maker:Dynamo Dresden
ネットで発表していたナンバーのリミックスチューン。 軽やかポップチューンに変身していながらも、宇徳敬子が持つ独特の神秘性が失われていないね。 サビでは世界が広がるような雰囲気がかっこいいです。
●4th Album『よろこびの花が咲く ~True Kiss~』● '06/11/22 release
オリジナルアルバムとしては、前作「満月 ~rhythm~」から、実に約8年ぶりのリリースとなる今作。 間にベストアルバムやリミックスアルバムを挟んでつないでいたものの、ようやく待望の新作のお出ましとなりました。 本人曰く、第2章の始まり。ただ、この長い間は主にコーラスワークに徹していたせいか、メインヴォーカルとなると、劣る部分が見え隠れするようにも思える。 もちろん、以前の宇徳敬子の持つイメージは損なわれてはいない。オーガニック溢れるメロディとヴォーカルもぴったり合っているんだけれども、 いかんせんアレンジとの相性があまりよくは無いんだよな。もったいない出来になってしまったような感じは否めない。 幾分か、収録されたシングルナンバー「Realize」や「大切に想うエトセトラ」のポップでキャッチーな部分が目立ってしまい、そのほかの楽曲が埋もれてしまったような気もする。 でも、何とかリリースにこぎつけたところはうれしいよね。全盛期のような活発さは無いけれども、落ち着いたりリース活動を続けてくれることを願いたい、そう思わせる1枚。 ミニ写真集的ブックレットの付いた三方背ボックス仕様で、ちょっと豪華に。
1. プロローグ
words & music by Keiko Utoku
バグパイプの音色が鳴り響くオープニング。どこかしら、スコティッシュな雰囲気が漂います。 そのままスムーズに次曲へと流れる。
2. I can feel ~世界でいちばん君が光ってる~
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:Hideyuki Terauchi
ベストアルバム「THE Best“eternity”」に、久々の新曲として収録されたのは、ゆうあいピック岐阜大会のために書き下ろされたもの。
アコースティック調のサウンドをバックに宇徳敬子の澄んだヴォーカルが響き渡るミディアムテンポのポップナンバー。
歌詞の方もタイアップを意識してか、とても前向きな世界で「らしさ」が出ています。
ちなみに、アルバムでは若干歌詞が一部で変わっていたり、Tin Whistleが加わったりと、アレンジにも少々変化を出して聞かせてくれます。
3. Strawberry night
words & music by Keiko Utoku Arrangement:NAKEDGRUN Additional arrangement:Yoshinobu Ohga
スムースなアレンジで聞かせてくれるアップテンポのナンバー。 宇徳敬子の持つ清楚なイメージの表れた1曲。なんだか、そのままスーッと流れていくような感じですね。
4. True Kiss
words by Keiko Utoku music by Keiko Utoku, Kohsuke Ohshima Arrangement:Kohsuke Ohshima, NAKEDGRUN
しっとりとしたピアノの音色と冷たさの出た、打ち込みビートが不思議な空気を生み出すミディアムナンバー。 落ち着いた中で、丁寧なメロディが伝わってくるアルバムの副題チューン。 ちょっと淡々としすぎて、盛り上がりが欲しいところ。コーラスワークはさすがだね。
5. Deep story
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:NAKEDGRUN
ノイズを効果的に使い、タイトル通りにディープな世界を作る。それにしても、暗い。 暗すぎるぞ。淡々と、どっぷりと。ギターの音色も、とっても悲しく響き渡って聞こえます。
6. 雨の日はポジティヴ
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:Hiroshi Asai
タイトル通りに、雨の音から始まるミディアムスローのバラードナンバー。1週間限定の恋を歌っています。 しっとりテイストで、じっくり聞き入ることは出来るが、歌の世界がよくわからない。 サビの展開も複雑で、急にファルセットに行くとは驚き。
7. Realize -album ver.-
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:Akihito Tokunaga
宇徳敬子には珍しく打ち込みサウンドを大胆に導入したポップなナンバー。ってアレンジが徳永だったか。 納得できる。無機質な打ち込みが続くと思ったらきちんとサビではギターも登場しています。天晴れな展開。 とってもポジティブで前向きな曲でよ。
アルバムでは、F.I.して始まる。アレンジの方も、打ち込みと生音のバランスがよくなった雰囲気。すっきり爽やかに仕上がっています。
8. 大切に想うエトセトラ
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:Hideyuki Terauchi
前作シングル「Realize」から1年ぶりにリリースされた作品です。アコースティックサウンドをメインにしたポップな曲。
歌詞カードを見てからも分かるようにとにかく言葉の波です。でもとってもキャッチーな仕上がり。 まさかこの曲でリリースが途切れるとはねぇ。
9. friend
words & music by Keiko Utoku Arrangement:UK Project
ボッサテイストのアコースティックなさわやかナンバー。しかも2分弱というコンパクトさが魅力的。 まさかイェイイェイと歌うとは、ビックリ。
10. 神様からのプレゼント
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:Daisuke Ikeda/font>
池田大介のアレンジで、ガッツリピアノバラードに仕上がった1曲。 歌詞の内容はよくわからないし、一応、親への感謝の気持ちが表れているね。でも、アレンジの方が耳に行く。 Yoko Blaqstoneのコーラスには力があるんだけれども、なんだかいまいちな1曲になってしまったね。
11. 泣いて
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:Hideyuki Terauchi
アコースティックバラードなんですけれど、この曲セルフカバーなんですね。
いつの間に提供していたのか香港のシンガー“ヘレナ・タム(母国名:小環)”に提供。
さて宇徳本人バージョンはとっても優しいアコースティックサウンドにのせて 本人の柔らかく包むようなヴォーカルが響き渡っています。
12. Now & Forever
words & music by Keiko Utoku Arrangement & Programming:Daisuke Ikeda/font>
ピアノの音をバックに、しっとりと聞かせてくれるバラードナンバー。 なんか、言葉の選択が現実味を帯びていて、ちょっと冷める部分がある。 それほどリアルを追求した1曲ということで。
13. Kiss -piano ver.-
words & music by Keiko Utoku Arrangement:U-zo Ohkusu
エレピの優しいメロディーに包まれた温かみのあるバラードナンバー。 この曲がまたチョット切なくて涙が出てくる。
コンパクトでまたいい感じです。シングルA面「満ち潮の満月」とのギャップも凄い出ている。向こうが動でこっちが静。
アルバムでは、しっとりとしたピアノバージョンで聞かせてくれる。宇徳敬子の持つ柔らかさがより濃くなって、包み込んでくれるようだ。
14. エピローグ ♪Highland Cathedral♪
words & music by Keiko Utoku HIGHLAND CATHEDRAL(Music by Michael Korb / Uli Roever)
バグパイプの音色が静かに鳴り響く。
15. 神様からのプレゼント -guiter ver.-
Arrangement & Programming:Yoshinobu Ohga
シークレットトラックなのか?M-10のギターアレンジバージョンということで、ちょっとドップリさっくりとしたサウンドで聞かせてくれます。