album

1st Album『Krystal Meyers』● '05/6/7 release

アメリカからギターなロック少女がデビューだぞ。ギター+女性と言うと、どうしてもAvril Lavigneがよぎってしまう。それほど、彼女のそん味が大きい世の中に、一石を投じるように登場のKrystal。 ガッツリと作られた曲を聞かせてくれます。ソリッドでゴリゴリな部分はとっても強力だし、ヴォーカルも肝が座っていると言うか、結構ダイナミックだよね。 骨太な音と声で、新たな世界を確立する。自身でソングライティングもしているし、1曲1曲も短いし、端的に味わうことができますね。 まだまだ1枚目と言うこともあり、青さも見え隠れするけれども、これからどうなるのかが楽しみなアーティストであります。

1. the way to begin

(Krystal Meyers, Ian Eskelin, Andrew Bojanic, Elizabeth Hooper) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

重たいサウンドをぶつけてくるギターロックチューン。Krystal Mayersのヴォーカルも、力強さを持っているね。 あなたと別れて、新たに始めたいと言う思いをガツンとぶつけてきます。鮮やかなギターの音に、ドンドンと呑み込まれてゆく。所々、コードが不思議に思わせる。 この?が、またポイントになるのだろう。

2. my savior

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

イントロはヘビィに。メロディパートはアコースティックなテイストでじっくりと聞かせてくれるミディアムロックナンバー。 尖ったギターの音が印象的なサビでは、意外と落ち着いたヴォーカルで、じっくりと聞かせてくれる。

3. fire

(Krystal Meyers, Ian Eskelin, Andrew Bojanic, Elizabeth Hooper) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

タイトルからしてアップテンポできそうな感じだけれども、始まりはじっくり系のミディアムロックチューン。 歌詞とともに、丁寧に届けてくれるKrystal。そして、サビでは着火したかの如く、激しく鋭く突き刺してきます。サビ最後、higherとfireがうまくかかったね。

4. fall to pieces

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

メロディアス、かつ力強いイントロにうっとり引き込まれます。ヴォーカルも、べらんめぇみたいに癖を出しては、カッコよく展開。 キャッチーさの出たサビでも、一気に畳みかけてくるようにヴォーカルを聞かせてくれる。あなたがそばにいないと、私はかけら1つ1つ落としてしまう、と言う感じの歌です。

5. reflections of you

(Krystal Meyers, Ian Eskelin, Andrew Bojanic, Elizabeth Hooper) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

ダークというか、重たい空気が漂いながら歌を聞かせてくれるバラードチューン。サビに入って、どっしりと、よりヘビィに。楽器の音も鋭く、エッジを効かせてくれます。 フェイドアウトで余韻を残してきたね。

6. lovely traces

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

アコースティックギターの音と、しなやかな音が組み合わさった3拍子のナンバー。 寂しさや渋さが漂っては、グッと聞かせてくれるバラードな仕上がりだね。骨太なヴォーカルが感情を昂らせては、訴えかけてくるように響いてくる。

7. anticonformity

(Krystal Meyers, Ian Eskelin, Hannah Dwinell) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

デジタルサウンドを加えては、パンクよろしく、アグレッシヴな音をぶつけてくるアッパーチューン。ギターも鋭く、ヴォーカルも一気に突き刺してくる。 サビも一気に突き抜けてゆく。キャッチーさも兼ね備えてきたね。「No Way!」。とにかく終始、ギターがかき鳴りまくりで騒いでいます。 これがデビュー曲ということで、かなりインパクトを出してきました。

8. rescue

(Krystal Meyers, Jeremy Ash, Jeremy Bose) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

タイトルそのまま、助けを乞う歌詞で聴かせるロッカバラード。ソリッドなギターに乗せて、どっしりじっくりと歌声を届けてくれるKrystal。 魂の訴えというか、この思いを届けたいという気持ちがダイレクトなヴォーカルだよね。

9. sing for me

(Krystal Meyers) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

6拍子で、ひと工夫しているバラードチューン。ただ、イントロからものすごく暗い雰囲気が漂っていますね。 湿り気のあるサウンドの中で、「もう1曲、私のために歌って」と聞かせてきます。

10. can't stay

(Krystal Meyers, Matt Erickson, Ian Eskelin) Produced by Ian Eskelin and Wizardz Of Oz at Emerald City (Los Angeles, CA)

ゴリゴリのギターロックで、アッパーに仕掛けてくる。サウンドは激しいながらに、Krysatlのヴォーカルは冷静さを保っていて、かっこいいね。 そして、突き抜けてゆく。

2nd Album『Dying for a Heart』● '06/9/26 release

ガールズロックの新星、Krystal Meyersの2枚目となるオリジナルアルバム。前作のデビュー作の勢いそのままに、今作も同じチームで磨きをかけてきた感じだね。 その中でも、「the beauty of grace」や「hallelujah」など、曲の幅が広がったナンバーなどで、新たな魅力を出してきたかな。 そして、演奏面では、より一層パワフルでアグレッシヴで、骨太になってきたね。全10曲で30分ちょっとという時間も、随分とコンパクトで聴きやすい。 突き抜けていくような快心作ですね。さて、この後がまた、どうなるのか期待がかかるアーティストですね。

1. collide

(Ian Eskelin, Barry Weeks) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

イントロからヘビィで、どこかしらダーク。明るく活発というよりも、思いをダイレクトにぶつけてくる感じだね。 Bメロで一瞬、アップテンポに変わるけれども、サビはじっくりと伝えてくる流れ。

2. live

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

じっくり聴かせっるヴォーカルは健在。メロディも訴えかけてくるように、染み込んでくるように。 そして、サビ。Cメロと突き抜けてゆくヴォーカルがまた、かっこいいね。ヘビィな音ながら、聞きやすいミディアムロックチューン。

3. the beauty of grace

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

美しいイントロに心を奪われますね。Krystakの代表曲と化したロッカバラード。 1番サビは次第に盛り上がってゆく流れがかっこいいんだ。聞かせてくれるじゃないですか。力強さと美しさが重なる1曲です。

4. the situation

(Krystal Meyers, Brian Hitt) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

バリバリと力強いロックが展開するかっこいいナンバー。疾走。とにかく突き抜けてゆくシチューエーションがたまらないね。 彼女の事情。彼の事情を歌うナンバーは、サビでの韻を踏んだパートがいい具合に効果を出して引き込んできます。

5. love is on the run

(Krystal Meyers, Ian Eskelin, Andrew Bojanic, Elizabeth Hooper) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

イントロのメロディがひねりがあって奇妙で、クセになる。そこに、バチコンと音を叩き込んでは、パンクなロックで圧倒してくるぞ。 アルバムのタイトルは、この曲の歌詞からということで、核を担うような力強さの出た1曲です。とにかくパンチがありますね。

6. only You make me happy

(Krystal Meyers, Ian Eskelin, Andrew Bojanic, Elizabeth Hooper) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

勢いのあるドラムのビートに乗せて、ダイナミックに展開するロックチューン。シンガロング的なテイストの出たメロディパートから、 一気に引き込んできますね。こういうところがアメリカンな印象。このフレーズの繰り返しがほとんどだから、ほら、気づけば口ずさんでいるよ。

7. together

(Krystal Meyers, Ian Eskelin, Andrew Bojanic, Elizabeth Hooper) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

ひねりを出すメロディパートから、一気にストレートなパワーをぶつけてくるサビパートとの対比がうまいね。 Cメロでは、一転してお伽話のような音遣いに呑み込まれる。何はともあれ、ギターがバリバリと鳴っているわけですよ。

8. shake it off

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

軽快なリズムで聴かせるロックチューン。キャッチーなメロディとキャッチーなフレーズで、サビは畳みかけてくるけれども、 なんだろう、あまり残らないんだよな。ちょrと、勿体なさのある曲だ。

9. stand and scream

(Krystal Meyers, Tiffany Arbuckle Lee, Matt Bronleewe) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

疾走感たっぷりの、バリバリロックチューン。いい感じにメロディパートを駆け抜けてゆく。ヴォーカルも狙ってきては、エッジを効かせています。 一転して、サビではテンポを落として、じっくりと聴かせてきます。でもって、Cメロではシャウトだ。

10. hallelujah

(Krystal Meyers, Brian Hitt) Produced by Wizardz Of Oz and Ian Eskelin

アコースティックギターの音が優しさを奏でるバラードチューン。サビでのハレルヤのコーラスが、心を洗い流してくれるようだ。 力強さもありながら、じっくりと聴かせてくれる世界を展開。ストリングスとヘビィなバンドサウンドの融合が美しさを生み出す。

3rd Album『Make Some Noise』● '08/9/9 release

ギターサウンドを武器に、新星ガールズロックな路線を進んでいたKrystal Meyers。3枚目の作品はよく転機となると言われるけれども、 彼女も大きく変化を遂げました。って、まさかデジタルサウンドを投入してくるとはね。こうくると、なんだ、普通になっちゃったんだな、と言わざるを得ないな。 彼女がやりたい曲、やりたい音というのがこういうものだったということで、逆に1枚目、2枚目よりも肩に力が入らずに、のびのびとヴォーカルを聞かせてくれる感じかな。 前作までのような音は微かに残っているけれども、う~ん、どうなんだろう。結局、この作品が今のところ彼女にとってのラストアルバムなのかな。 日本版は初回盤として、ビデオクリップなどを収録したDVDをつけての大盤振る舞い。総決算だったのかね。

1. Make Some Noise

(Krystal Meyers, Colleen Fitzpatrick, Michael Kotch, Dave Derby) Produced by Doubledutch

まさかのエレクトロチューン。3枚目のオリジナルアルバムのオープニングを飾るタイトルチューンです。 これまでのロックな路線とは大きく異なるものの、歌詞はこれまで通りにアグレッシヴな感じかな。前へ前へと突き進む姿勢がかっこいい1曲。 でも、あらためて、この路線はどうなんだろうかと。

2. Love It Away

(Josiah Bell, Stephanie Lewis, Robert Marvin, Krystal Meyers) Produced by Doubledutch

こちらもどっしりとしたビートを加えては、じっくりと聴かせてくれる1曲。軽やかに流れながらも、重たい音をどっしりと聴かせてくれる。 サビもヴォーカルで引き込んでくるように、落ち着いている印象。たくましさがどっしりと伝わってくるんだな。

3. Shine

(Krystal Meyers, Robert Marvin, Josiah Bell, Aaron Rice) Produced by Doubledutch

F.I.してきては、これまた野太いビートを聞かせてくれるエレクトロチューン。「この輝きは止められない」、なんて、まるで今が輝いて勢いが出ているようだ。 Krysta自身のことを表現しているのかな。

4. S.O.S.

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Doubledutch

静かな空間の中をゆったりと進んでいくようなナンバー。サビはこれまでのKrystalのごとく、ギターロックでガッツリと攻めてきます。 この曲は耳馴染みがあるね。そりゃそうだ、初期楽曲で制作していたIan Eskelinのナンバーじゃないか。

5. Feels So Right

(Krystal Meyers, Robert Marvin, Josiah Bell, Adam Smith) Produced by Doubledutch

攻めのエレクトロビートがグツグツと妖しい音を放つ1曲。クールでダークなテイストがかっこいいな。 曲はなかなかなのに、歌詞がなんかチープに感じてしまうな。

6. My Freedom

(Phillip LaRue, Krystal Meyers, Paul Moak) Produced by Doubledutch

しっとりとした中で、サウンド1つ1つは煌き、そしてサビでは鋭くギターを響かせるロッカバラード。あなたが私を自由にさせてくれるという、 まぁ、この曲もよくある歌詞の世界なわけですよ。でも、サウンド、音使いはなかなかかっこいいんだよ。

7. Beautiful Tonight

(Krystal Meyers, Adam Smith) Produced by Doubledutch

漲るビートにたくましいヴォーカルが重なる1曲。滑らかなメロディラインのもとで展開。 とっても自然な流れで、サビに突入。そして、アグレッシヴな要素がアップして、見事なデジロックがサビで華開く。まさしくBeautifulな1曲ですね。

8. Up To You

(Krystal Meyers, Brian West) Produced by Doubledutch

ギターのおととどっぷりビートが織りなすミディアムチューン。ヴォーカルも随分と気持ち良くて、高音を一瞬聴かせてくれるポイントがいいね。 ガッツリと、ロックテイストが実に気持ちの良い1曲。

9. You'll Never Know

(Krystal Meyers, Ian Eskelin) Produced by Doubledutch

これまでタッグを組んでいたIan Eskelinとのナンバーも、この曲ではデジロックなアプローチで分厚い音を届けてきます。 ギターはいい感じにかき鳴るけれども、ビートの音やプログラミング、キーボードなどの音は煌めいていますね。

10. In Your Hands

(Krystal Meyers, Robert Marvin, Josiah Bell) Produced by Doubledutch

アルバムの本編ラストを飾るナンバー。ゆったりとしたビートと淡さを出すサウンドスケープ。 時に切なく、時に伸びやかなKrystalのヴォーカルに引き込まれます。もちろん、デジロックなテイストを放って、サビでどっしりと展開。でも、はかなげな雰囲気も漂います。

11. Sweet Dreams

(Annie Lennox, David Allan Stewart) Produced by Linney and Busbee

このタイミングで、Eurhythmicsのカバー。しかも、「Sweet Dreams」ですよ。 もう、想像していた通りの音使いです。もちろん、彼女なりにアップデートされた音で、尖ったギターの音と共に聴かせてくれます。 デジタルロックチューンで、安心して聴くことができますね。

DVD

1. Anticonformity (Video)

Directed by Otis Mass

髪を振り乱しての熱唱熱唱。インベーダーTシャツがいい感じ。桟橋でのパフォーマンス。若さ爆発です。

2. Fire (Video)

Directed by Otis Mass

暗い中での熱唱。マイクを握って、こっちを見ては、迫力を感じさせます。照明が点いて、ライブ会場で暴れたり。

3. The Beauty of Grace (Video)

Directed by Wes Edwards

薄化粧のKrystal。切ない表情を見せては、熱唱。洋館みたいな場所がまた、世界を創る。

4. Hallelujah (Video)

Directed by Wes Edwards

落ち着いた雰囲気なのに、随分と幼さが見えるね。ギターを弾くシーンは年相応。

5. Make Some Noise (Video)

Directed by Wes Edwards

絵に描いたような変身ぶり。ものすごくギャルギャルしていて、なんか見ているこっちが驚きだ。クラブで大盛り上がりなPV。

前へ戻る