album
●1st Album『Goes Petshopping』● '06/6/07 ('06/7/26 on Japan) release
PET SHOP BOYSをこよなく愛する北欧ティーンの女の子2人によるカバーアルバム。まさか、こう言う展開になるとはね。 トリビュートやリスペクトの意味もある感じだけれども、正直、音には突出するものが感じられないかな。まぁ、妥当なまでのエレクトロサウンドに、アンニュイだったりキュートなヴォーカルが乗っかっています。 ヴォーカルのキーをあえてオリジナルに近いようにしているのか、時に低すぎると思える部分もある。 まぁ、下手したらカラオケのようになってしまうところ、何とかうまい具合にリスペクトな感じのカバーアルバムに仕上がりましたね。 日本盤はボーナストラックを1曲収録。
1. I'M NOT SCARED
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED, RECORDED & ARRANGED BY SAMI SIRVIO AT KAPTEN AH.AB, STOCKHOLM
コケティッシュなヴォーカルが淡々と響き渡るミディアムチューン。本家に劣らず、力強くもポップなエレクトロビートで飾ってきます。 妖しく艶やかな世界が繰り広げられる。
2. DOMINO DANCING
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
本家がラテン要素を前面に押し出していたナンバーを、若さいっぱいにカバー。元気な、時折舌足らずなヴォーカルでポップに魅了してくるカバーに仕上げています。 シングルとしてリリースしては、スウェーデンでTOP3にも入るヒットになったとか。
3. SUBURBIA
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM & JOAKIM UDD AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
イントロはドリーミングに。歌が始まると、アグレッシヴに聞かせてくれるヒットチューンのカバー。やっぱり、サビは壮大で爽快に広がるね。 ただ、ヴォーカルが低いので、もう半音くらいキーを上げても良かったんじゃないかな。
4. RENT
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
オリジナルよりも、より淡さが際立つオープニングかな。躍動感もあるけれども、どこか退廃的にも感じる。 複雑なティーンの心情をうまく曲に出してきたかな。アップテンポなオリジナルに対して、こちらはじっくりと聞かせてくるアレンジで。
5. SHOPPING
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
選曲チョイスが絶妙だね。シングルにはなっていない、アルバムからのナンバー。力強いデジタルサウンドをバックに、伸びやかに歌い上げます。 ただ、こうやって取り上げられることで、この曲の持ち力や、ポップさがあらためてわかるよね。
6. YOU ONLY TELL ME YOU LOVE ME WHEN YOU'RE DRUNK
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED, RECORDED & ARRANGED BY SAMI SIRVIO AT KAPTEN AH.AB, STOCKHOLM
このアルバムの中の選曲では、比較的新しい曲のカバーナンバー。 オリジナルの再現のような、エレクトリックな部分とフォーキーな部分がうまくミックスされて、心地よさを出してくる。トラックは美しく、ヴォーカルもソフトに包み込んでくれるように。
7. WEST END GIRLS
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
彼女たちがグループ名にもした、PET SHOP BOYSの代表曲でもあるナンバーのカバー。ピコピコポップなトラックをグルーヴィーに聞かせる。 キーがなかなか絶妙なところに行くけれども、彼女たちらしさをうまく出してはいるかな。
8. BEING BORING
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
スムースな1曲。淡々と、味わい深いラインをたどっては、オリジナル同様に、幻想的に仕上げてきました。 ただ、それ以上がないので、ちょっと残念なトラック。彼女たちらしさがあまり伝わってこないから、真似事で終わっちゃうかな。
9. LOVE COME QUICKLY
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED, RECORDED & ARRANGED BY SAMI SIRVIO AT KAPTEN AH.AB, STOCKHOLM
冒頭から軽やかに弾むデジタルビートと、アンニュイなヴォーカルが絡み合います。オリジナルよりも若干テンポも上がっているだけで、ちょっと印象が変わるね。 少々の攻撃的な面、アグレッシヴさがいい武器になっているカバーに仕上がっています。
10. IT'S A SIN
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
アグレッシヴでゴージャスなシングルナンバーのカバー。いかにもプログラミングを打ち込んでいます、と言うようなサウンドがなんだか勿体無い。 ここにもう1つ、2つとスパイスが加わって欲しかったな。
11. JEALOUSY
(NEIL TENNANT & CHRISTOPHER LOWE) PRODUCED BY JOHAN FJELLSTROM & JOAKIM UDD AT EMPIRE MUSIC PRODUCTION, STOCKHOLM
PSB史上、最も美しいと言えるナンバーのカバー。しっとり静かに。この曲もヴォーカルを合わせるように、キーの設定を変えた方が良かったんじゃないかな。 サビパートは幼すぎる印象。
12. GO WEST
日本版ボーナストラックは、もう世界的大ヒットしたナンバーのカバー。テクノ/ユーロビートなアプローチと、淡さの出たヴォーカルで、まぁ、妥当なカバー。