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●7th Album『JOURNEY』● '09/6/10 release
RIP SLYME通算7枚目となるオリジナルアルバム。今回のアルバムタイトル「JOURNEY」という名のもとに、音楽の旅へと連れて行ってくれます。 サウンドの方は、DJ FUMIYAがこだわりにこだわった、1960年~1980年代の音楽を21世紀にもたらす、どこかしらノスタルジックで哀愁を漂わせながらも、しっかりと今の音として聞かせてくれる。 アルバムからのリードトラック「Good Day」が、モロにそれを表している。4MCのマイクリレーも抜群に、RIP SLYMEが旅のお供に。全体的に、ILMARIが歌詞に参加していないのが気になりますね。 今回はパフォーマンスに専念かな。ゲストには、JUNGLIST YOUTHSとトータス松本を迎えて、トコトンおいしく仕上がっています。 シングルナンバー「太陽とビキニ」や「STAIRS」をはじめ、タイアップ曲も満載の全13曲。さぁ、このCDとともに旅に出よう。 初回盤はDVD付きの2枚組み仕様。「COUNT DOWN JAPAN」のライブの模様をダイジェストで収録。さらにはアニメ「スポンジボブのテーマ」をPV出られると共に、 メンバーによるアテレコの模様も。トコトンおいしい内容のDVDです。
DVD
1.
2.
COUNT DOWN 0809 メドレー
(BLUE BE-BOP~SPEED KING)+STAIRS+熱帯夜
SpongeBob Extra 未発表曲「スポンジ・ボブのテーマ」のPV&オフショット映像
1. Intro
アルバムのオープニングを飾るイントロダクション。いろんな音がボコスカと入ってきて、 なんか楽しく感じる。最後に女性がタイトルをナレーション。さぁ、RIPの旅が始まり始まり。
2. Good Day
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA Horn arrangement by MONKY
ギターの音から始まり、様々な音が次々に登場。アルバムのリードトラックとなるポップでキャッチーなRIP SLYME。 やっぱりこうでないとね。音の方は、ちょっと1960~1970年代の軽快ロックフレーバー。 旅立ちの気持ちをそれぞれにマイクリレー。こんな気持ちの日は、まさしくGood Dayだね。
3. 太陽とビキニ
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
アルバム「FUNFAIR」以来、お久しぶりとなるRIP SLYMEのシングルナンバー。なんと1960年代風サーフミュージックをバックに、ポップな夏を彩るナンバー。 こういうサウンドを持ってくるところが、とってもおもしろいよね。こういうRIP SLYMEも、なんか実に興味深いです。 マイクリレーでは、さすがなんだけれども、それ以外にも間奏パートでコーラスが盛り上がるなど、面白さ満載。腕を前に揺らして踊りたくなりますね。
4. Rock'n' Roll Radio
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
ポップロックサウンドを彷彿とさせる軽快なラップチューン。 ラジオをテーマに、RIPがマイクリレー。やっぱりHookのサウンドとメロディが気を引くね。とにかく軽快でポップです。
5. Do it!
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by PES
イントロの音が、まるで「デトロイト・ロックシティ」だね。その音をループさせて、もっさりかつどっぷり重圧ロックがフックで爆発。 かなり強力な一発だね。めまぐるしく攻めてくる音とライムにノックアウト。ベースにSBKのMash、ドラムにDragon Ashの桜井誠が参加。これもRIPのリレイションシップだね。
6. Journey
Words by RYO-Z, PES and SU Composed and Sound produced by PES
アルバムのタイトルチューン。テクノベースの打ち込みトラックが、ポップに響き渡るナンバー。 Hookでは、ヴォーカルにエフェクトをかけて、どこかしら宇宙旅行をしているかのような感じに。何かを追い求めて動き出そうという意味合いもこもった、前向きラップチューンです。
7. love & hate
Words by RYO-Z, ILMARI and PES Composed and Sound produced by DJ FUMIYA Additional arrangement by Shin Kono
生音ロックサウンドを取り入れた、ポップでキャッチーなラップチューン。時に愛し合っている2人だけれども、ごくたまに嫌いになる。そんな2人の物語。 今回はラップパートがILMARIとRYO-Zのみ。HookはPESの歌声が響きます。力強さの中に、RIP特有の優しさが含まれたトラック。印象的なギターは、田中義人だ。
8. Watch out! feat. JUNGLIST YOUTHS
Words by RYO-Z, ILMARI, PES, SU and 来門, TAKUTO (JUNGLIST YOUTHS) Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
勢いのよいビートがイントロから畳み掛けてくる、かなりアグレッシヴなトラック。 JUNGLIST YOUTHSをゲストに迎えて、ちょっとアングラの雰囲気。しかも、RIPとJUNGLISTのラップに温度差があるような感じだ。ライムが全部英語というのがね。
9. Here comes the Hero feat. トータス松本
Words by RYO-Z and PES Composed by LOW JACK THREE Sound produced by RYO-W JACK THREE
なんとゲストにトータス松本を迎えて、ブルージーなナンバーをRIP SLYMEが聞かせてくれます。 もう、RIP2人(PES & RYO-Z)のライムも全て食ってしまう、トータスの存在感、ありすぎですね。 そして、ブルースハープが響き渡る。これがまた、渋いんだな。なんだかんだで、とってもかっこいい曲です。
10. ヒッチハイクガール
Words by ILMARI and SU Composed and Sound produced by ヨースケ@HOME and SU
ILMARI & SUによるコンビでお送りする、ポップなアップテンポチューン。 1960年代風ロックンロールサウンドをバックに、ナイスな2人のライムが踊るトラックです。GREAT 3の高桑&白井コンビもバックで参加しています。 間奏では、なんとラップではなく会話を挿入。おもしろびっくりですね。演技がきらりと光っています。
11. SPLASH
Words by RYO-Z, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
イントロは優雅なリゾートサウンドでリラックス。しかし、本編は随分と弾けたアグレッシヴチューン。 構成は、ライム部分がゆったりと、Hookでは激しく音が攻め立てる。このギャップがたまらない1曲。後半は勢いそのままに突き進む。
12. STAIRS
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed by and Sound produced by DJ FUMIYA Strings arrangement by Shin Kono
聞かせるRIP SLYME。アルバム「JOURNEY」からの先行シングルナンバーは、 ヒットシングル「One」や「黄昏サラウンド」のような切なさと前向きな気持ちを含んだミディアムトラック。派手さを抑えて、ストリングスで繊細さを出し、ちょっと上品で大人なRIP SLYMEだね。 Cメロパートでは、全員で歌いたくなるような一体感があります。みんなで手拍子。
13. Beauty Focus
Words by RYO-Z, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
アルバムのラストを飾るナンバーは、ゆったり流れるミディアムグルーヴトラック。 前作「FUNFAIR」に収録されている「流れの中で」のような雰囲気を放つ。HooKでは、コーラスが優しさを届けてくれる。 久しぶりに1つのヴァースで2人ずつのラップを聞かせてくれますよ。
[DISC 2:DVD]
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●Best Album『GOOD TIMES 2001-2010 COMPLETE BEST』● '10/8/4 release
祝メジャーデビュー10周年。ということで、RIP SLYME、メジャー2作目となるベストアルバムが登場。 CD2枚組みのヴォリューム。別バージョンを含め、シングルナンバーをほぼリリース順に収録しています。 1枚目はRIP SLYMEの飛躍期ですね。メジャーデビュー曲「STEPPER'S DELIGHT」や「楽園ベイベー」、「Dandelion」や「I・N・G」など、これでもかというくらいにRIP節が炸裂。 2枚目は、近年の作品を収録。頭から新曲「SCAR」をぶつけてきたり、名曲「One」の別バージョン、最新ナンバー「マタ逢ウ日マデ2010 ~冨田流~」、 配信曲「星に願いを」、そして新曲「Good Times」で幕閉じ。結構、ヴァラエティ豊かなサウンドが繰り広げられていますね。 シングルナンバーだけでなく、アルバム「FUNFAIR」や「JOURNEY」からの曲も収録され、こだわりを感じさせるね。 これからのRIP SLYMEがさらに楽しくなるための、区切りの作品。ますます今後に期待しちゃうね。 10年、随分と濃いナンバーばかりでインパクトを与えてきたけれども、まだまだ快進撃を予感させるグループだ。 初回版は豪華BOX仕様。groovisions作成のミックス映像や、ILMARIが監督をした「Beauty Focus」を収録したDVDも付いています。なんとも豪華ですな。
1.
2.
DISC3 SPECIAL MOVIE
「GOOD TIMES」Special Music Video Mix
(produced by groovisions / HALFBY)
Beauty Focus
2-1. SCAR
Words by RYO-Z, ILMARI and SU Composed and Sound produced by PES
ベストアルバムに収録されている新曲。ドラマ主題歌のタイアップがついて、随分とスリリングに攻めてくるトラックを聞かせてくれる。 メランコリックなギターやトランペットの音をスパイスに、ポップなPIRのイメージを捨て、ダークでクールな雰囲気を放ちます。そう、とにかくかっこいいんです。
2-14. 星に願いを
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
配信で先行販売されていたナンバーをCD初収録。ポップなビートをベースにもっさりもっさりと展開。なんか、タイトルにあっているのかどうかと思っていたら、 Bメロから煌びやかさを増して、サビではキラキラした展開に。さすがはRIP SLYME。流れを裏切らない、ポップなラップで。女性ヴォーカルの挿入もインパクトを与える。
2-16. Good Times
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
これまた新曲。ベストアルバムと同名のタイトル。バリバリの4つ打ちビート炸裂のデジタルナンバーで畳み掛けてくる。 パーティーチューンのごとく、華やかに爆発していますよ。相変わらずかっこいいね。
[DISC 3:DVD]
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●Best Album『BAD TIMES』● '10/12/1 release
RIP SLYMEメジャーデビュー10周年を記念したベストアルバムの第2弾は、その名も「BAD TIMES」。第1弾がシングルナンバーをメインにしていたつくりに対して、こちらは裏番ベストならぬ裏ベスト。 ジャケットのバカボンキャラクターも悪ぶっています。ということで、収録されているナンバーは、主にシングルのカップリング、そして投票で選ばれた上位10曲のアルバム収録曲、 さらに前作ベスト収録の新曲「Good Times」の砂原良徳によるリミックスを収録した全32曲の大盤振る舞い。 正直、1曲1曲だとシングルのメイントラックに埋もれてしまいがちだけれども、こうしてまとまって聞くと、隠れた名曲がたくさんあるよね。 しかし、やはり玄人向けというか、コアなファン向けのマストアイテムになりがち。 なお、初回版は豪華BOX仕様。さらに3Dメガネやステッカー、新曲「SCAR」や「マタ逢ウ日マデ2010 ~冨田流~」のPVなどを収録したDVDなど、とことん特典が豪華。 また、100枚に1枚、当たりカードが入っており、当選した人は後ほど、HALFBYによる「RIP SLYME“BAD TIMES”SPECIAL MIX CD」(ゴールドCD仕様)がもらえますよ。 ちなみに、私は運よく当たりました。やったね。
1.
SPECIAL DISC
RIP SLYME“BAD TIMES”SPECIAL MIX CD
2-16. Good Times (Bad Times remix) by Y. Sunahara
Remixed by Y. Sunahara
前作ベスト「GOOD TIMES」に新曲として収録されていた同名ナンバーを、早くもリミックスして収録。しかも、リミキサーは砂原良徳じゃないですか。これまた豪華。 ボコスカビートとピコピコサウンドで、激しくよりアグレッシヴに。より力を増したトラックで強力になったね。
[DISC 3:DVD]
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RIP SLYME“BAD TIMES”SPECIAL MIX CD
MIXED BY HALFBY
ベストアルバム「BAD TIMES」の初回盤に封入されている特典カードが当たったらもらえるミックスCD。 HALFBYが手がけた10分45秒の1本勝負。「BAD TIMES」の収録曲を繋いで、コンパクトに聞かせてくれる。ゴールドCD仕様で、豪華です。
・「By the way」
・「ミニッツ・メイド」
・「DISCO-MMUNICATION」
・「FRESH」
・「SPASSO」
・「M・I・L・K」
・「slowdown」
・「Bright in time」
・「BOUND to REBOUND」
・「VIP SLYME」
・「BLOSSOM」
・「Today」
●8th Album『STAR』● '11/3/2 release
2作のベストアルバム「GOOD TIMES」「BAD TIMES」でメジャーデビュー10周年を盛大に祝ったRIP SLYMEが、早くも新しいアルバムをドロップ。 これがまた、これまでとはちょっと趣向が違うイメージがするね。珍しくシングルをカットせず、全曲オール新曲で詰め合わせ。アルバムタイトルのように、キラリと光る作品が揃っているね。 特に、リードトラックとなった「センス・オブ・ワンダー」の煌びやかでドリーミングな世界は、RIP SLYMEならでは。 その他、メンバー個々のセンスが飛び交いまくりで、派手派手ポップというよりかは、よりじっくりと、実力を発揮させてきたという感じのアルバムですね。 これがメジャーデビュー11年目に突入したRIP SLYMEの持つ力。ポップさとアンダーグランドな雰囲気を掛け合わせて、さらに磨きをかけてきた彼らを御堪能あれ。 初回版は、2種類の3Dチェンジングケース仕様ジャケット。飛び出します。
1. The Beat Goes On
Words by RYO-Z Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
アルバムのオープニングを飾る4つ打ちビートトラック。 スペイシーな感じが、これまたかっこいいね。エフェクトヴォーカルがロボット風。一応、歌詞はRYO-Zが手がけているんだけれども、 ブックレットへの記載は無しなんだよね。まぁ、ラップがメインじゃなくって、トラックがメインの曲ですね。
2. Don't Panic
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
いかにもなトラック。初期の頃を感じさせるファニーなトラックに、4MCのマイクリレーで楽しませてくれます。 しかも、随分とコンパクトに収まっていますね。RIP SLYMEの魅力がぎっしりと詰まった1曲。
3. Pop Up なう
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by PES
PESがトラックを手がけたポップチューン。軽いノリの中でのマイクリレーが、 とっても楽しいね。タイトル通りに極上ポップで、キャッチーに仕上げてきた。サビではみんなでハンズアップな感じで。
4. センス・オブ・ワンダー
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA Strings arrangement and Programming by Gabriele Roberto
アルバム「STAR」からのリードトラック。これがまた、スペイシー。 タイトル通りにRIP SLYMEのセンスがクールに出たナンバー。宇宙飛行士の野口聡一さんの著書からインスパイアを受けたということで、 どこかしら神秘的な宇宙のイメージが広がる。キャッチーなメロディも、どこかしら落ち着いたアダルトフレーバーで聞かせるナンバーですね。
5. フォーチュン・クッキー
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
どっぷりビートと煌びやかなSEで始まるミディアムナンバー。 その2つの音が織り成すトラックをバックに、4MCがマイクリレーを披露。Bメロでテイストが変わり、フックでキャッチーに攻めてきた。このギャップと弾けっぷりがたまらないね。
6. RIDE ON
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by PES and DJ FUMIYA
珍しくFUMIYAとPESというコンビによるトラックは、ザックリテイストのミディアムナンバーで、軽快にライムが飛び交う。 4MCそれぞれの色を出してきているね。フックはキャッチーに聞かせるというよりかは、HIP-HOPのノリを前面に。みんなでハンズアップな感じだね。
7. TOKYO STOMP
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
頭からタイトルのようなストンプ要素でどっぷりと攻めてくるミディアムナンバー。 PESのラップも本領発揮で、4MCは攻撃的に仕掛けてくる。フックも随分とディープなんだけれども、キャッチーな要素もあり。ラストのSUによるローヴォイスもナイスです。
8. 甘い生活 ~La dolce vita~
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by PES
ザックリギターのテイストがおしゃれに飾るトラック。さらにフルートも加わって、まるでフランスはパリ?優雅に聞かせるフックもキャッチーに引き込む。 ボッサテイストのサウンドでとにかくポップ。甘い甘い1曲に仕上がっています。こういう面もRIP SLYMEならではだよね。
9. Clap Your Hands
Words by PES and SU Composed and Sound produced by PES
デジタルサウンドが飛び交っては、タイトル通りに手拍子を打ちたくなるような1曲。 歌詞の掲載はないけれども、PESがここでもキャッチーに本領発揮。4つ打ちビートとループヴォイスで責めあげる。
10. ○×△□
Words by SU Composed and Sound produced by USUS
SUによる、まったりテイストのトラック。ブルースハープもSUが演奏。 彼のキャラクターに似つかわしいのか、そうじゃないのか。ほんわかテイストでポップに。まるで、赤ちゃんをあやすかのような感じだね。
11. Under The Skin
Words by RYO-Z, PES, SU and YUTAKA (F.O.H) Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
これまた、ちょっとアダルトな雰囲気で、ゴージャスなフックからスタートのミディアムナンバー。 歌詞がちょっとエロティックで、大人のRIP SLYMEが本領発揮。ちょっととろける様な世界に浸ってしまう1曲だね。
12. Simply
Words by RYO-Z, ILMARI and PES Composed by and Sound produced by ILMARI and COA
ILMARIも手がけたというトラックは、ちょっとアコースティックな雰囲気も程よく、まったりテイストでポップに進行する1曲。 タイトル通りにシンプルイズベストな感じで、ほのかな幸せを感じさせるナンバー。随分とコンパクトに。
13. BABY
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed and Sound produced by DJ FUMIYA
タイトル通り、赤ちゃんについて歌ったナンバー。4MCのマイクリレーと同時に、フックで歌い上げる女性ヴォーカルもいい感じで。 意外とラストナンバーとしてしっくり来るテイストに仕上がっているね。ラップパートは、どこかしらmelody.の「Dreamin' Away」をサンプリングしているように思えた。
●9th Album『GOLDEN TIME』● ’13/12/4 release
お久しぶりとなるRIP SLYMEの9枚目となるオリジナルアルバム。再始動を切った「ロングバケーション」はじめ、「ジャングルフィーバー」「SLY」と、立て続けにリリースしたシングルナンバーや、 配信ナンバー「RUN with...」など、たっぷり全13曲を収録。 今作は、往年のテレビ番組のフレーズをちりばめたオープニングを飾るタイトルチューン「GOLDEN TIME」が示すように、テレビのような楽しさ、輝かしさが詰まった作品になっています。 RIP SLYMEって、やっぱり面白いなぁ、とあらためて感じることのできるナンバーが揃っています。 タイトルからしてパーティーチューン「AH! YEAH!」、RIPメンバーが自身のことを歌う「恋のシンキングタイム」などなど、 多彩なナンバーで見せる。歌うSUがとっても新鮮。ただ、女性ヴォーカルをフィーチャーした曲が多く感じるね。 新しい要素を加えてパワーアップしているけれども、もうちょっとRIPのラップを厚くしてもいいような。 初回限定版は、RIP SLYMEが初めて主催した夏のイベントより、彼らのステージをバックステージやインタビューなども交えて収録したDVD付き2枚組の特殊パッケージ仕様。 このイベント、まさしく真夏の盛り上がりでヒートアップしたパフォーマンスを見せてくれます。盛り上げ上手のRIPです。
1. GOLDEN TIME
Words by RYO-Z Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。まさしくゴールデンな勢いあふれるヒットパレード。 往年のテレビ番組のフレーズなどを散りばめて、随分とひねりがあるライムで、なかなかいいんじゃないですか。テレビの力を改めて感じさせると同時に、音楽で蘇らせてきましたね。 RYO-Z単独の作詞というところにも注目。
2. FAKE
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Co-written by KOSEN Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
エレクトロビートでクールかつ鋭く。美女の掌の上で、転がされているような。 フェイクの渦の中に入ってしまった主人公を、淡々とライミングするリップの面々。一緒になって騙されていないか?
3. SLY (Album Version)
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
ファンキーポップなRIP SLYMEのシングルナンバーは、ドラマのタイアップのついたキャッチーチューン。 印象的なベースは、なんとOKAMOTO’Sのハマ・オカモトが参加。往年のディスコサウンドのような、ファンキーでグルーヴィーなトラックをバックに、RIP SLYMEの面々がライムを披露。 キャッチーに歌を仕上げては、引き込む。ドラマタイアップの内容も歌詞に散りばめたり、なかなか作り込まれているね。
アルバムでは、イントロを付け足したバージョンでお届け。
4. AH! YEAH!
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
タイトルからして、大盛り上がりなパーティーチューン。ピコピコビートを携えて、とにかくぶっ飛んだ1曲。 ただ、勢い任せな部分も感じるかな。ところどころ、SUの声がいい味を抱いているYo!
5. ジャングルフィーバー
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
再始動のRIP SLYME。前作シングル「ロングバケーション」に続いて、早くもシングルをドロップ。タイトルさながら、ジャングルSEを加えてのラップチューン。 ちょっとだらっとした感じが、夏の暑さを醸し出しているようだね。「楽園ベイべー」や「熱帯夜」の要素を感じさせます。 女性コーラスもポイントとなるね。サビのキャッチーさでフィーバーを迎える。ただ、もう1つ、何かが欲しいところだな。
6. 気の置けない二人
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
ドリーミングなサウンドで、2人の仲睦まじい様子が伝わってくるポップチューン。サンプリングのSEがグルグル回って、ポイントになります。 ILMARIは、今回はメロウな歌声を披露。3人がラップをしています。リアムの内容は、微妙な関係の2人。距離がうまくトラックにも反映されているね。
7. ROAD MAP
Words by PES Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
リズミカルなビートと軽やかなサウンドで聞かせるナンバーは、 PES単独の歌詞。女性ヴォーカル×SUという組み合わせで進行する。歌がメインのトラックっていうのも面白いな。 いつものRIPとは違った角度から攻めてくるね。自分の道は自分で切り開く。そんなメッセージがあります。
8. アプリオリ
Words by PES Composed, Sound produced and Programmed by PES and DJ FUMIYA
こちらもPES単独の歌詞でお届け。そして、ドリーミングなサウンドをバックにして展開するバラードチューンに仕上がっています。 ベースはILMARIと女性ヴォーカルの歌。ラストにSUのラップも入ってきては、まったりまったりと。
9. 恋のシンキングタイム
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
テレビのクイズ番組によくあるような、シンキングタイムのようなピコピコサウンドのアップチューン。 A、B、C、D、どれにする?RIPの面々、それぞれが自分自身のことをライムして、楽しいポップチューンだね。 キーボードでSFUの奥野真哉が参加していますよ。久しぶりに、コミカルに富んだ1曲。
10. 断捨離ズム
Words by RYO-Z and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
バチコンとビートを打ち込んで聞かせるナンバー。 RYO-ZとSUコンビでお送りするトラックは、とにかく捨てて捨ててスッキリしましょうというナンバー。ディープな音使いが2人のラップを盛り上げます。
11. RUN with...
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
チアリーディングの掛け声で始まるポップチューン。熱くエネルギーを注入するような、高カロリーナンバー。 各々のラップが、とにかく熱いね。サビパートもキャッチーに決めてきています。配信で先行リリースされた、ランニングチューン。 それにしても、チアリーディングの応援に、テンションが上がります。
12. ロングバケーション
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by PES and DJ FUMIYA
RIP SLYME、シングルとしては前作「マタ逢ウ日マデ2010 ~冨田流~」から、実に約3年ぶりとなるナンバー。 淡々としたビートが、アンビエントな空間を作り上げるミディアムグルーヴチューン。相変わらず、スムースなマイクリレーと絶妙なライムが耳に届きます。 瑞々しいトラックに、これまでとはちょっと一味違ったRIP SLYMEを聞かせてくれます。派手ではないけれども、じっくりと聴かせてくれます。新しいRIPワールドが完成。
13. Butterfly Effect
Words by RYO-Z, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
アルバムのラストを締めるナンバーは、打ち込み盛りだくさんのHIP-HOPチューン。 蝶をテーマに、優雅に歌いライムする面々。時に幻想的な音は、蝶の神秘性を表すようだね。アルバムの締めを担えるくらいの力はあると思います。
[DISC 2:DVD]
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●10th Album『10』● ’15/9/30 release
RIP SLYME、ついにオリジナルアルバムも10枚目。タイトルもストレートに「10」と来たもんだ。 今作は、先行ナンバー「ピース」「この道を行こう」「POPCORN NANCY」「JUMP with chay」「いつまでも」の5曲を筆頭に、カラフルポップな全15曲を収録。 確かにRIP SLYMEなんだよね。DJ FUMIYAの作るこだわりの音をベースに、4人のマイクリレーが展開。ただ、随分と丸くなったというか、 ラップかっこいい!と思えた初期の頃の雰囲気をあまり感じないんだよな。みんなで盛り上がれるようなナンバーはあれど、 う~ん、もうちょっと鋭さやクールな部分が欲しかったな。それゆえ、守りに入ってしまったな、と感じでしまう。 いしわたり淳治や在日ファンク、Chayなどのコラボは面白いんだけれども、アルバム全体で見ると、前作「GOLDEN TIME」の方が良かったかな。 ジャケットはおなじみ、groovisionsなんだけれども、これもそっけない感じだ。 初回盤はデジパック仕様なんだけれども、なんだかこれだけだと寂しいぞ。
1. Powers of Ten
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
アルバムのオープニングチューンは、アルバムのタイトルを表すような濃厚どっぷりビートナンバー。 4人のマイクリレーがガッツリと押し寄せるとともに、FUMIYAの作るトラックがとにかくディープ。 RIP SLYMEの真骨頂なラップチューンだね。勢いの良い幕開けとなりました。
2. ピース
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
RIP SLYME、お久しぶりとなるシングルナンバーは、なんとトリプルA面。 こちらは、とっても温かい、タイトル通りにピースフルな1曲。ブラスアレンジも効いては、少々ファンクな音を加えるHIP-HOPチューン。 とにかく笑顔の絶えないナンバーだね。ただ、なんだろうね、無難というか、あともう1つ欲しいところだな。 みんなで1つになろうという気分にはさせてくれる。辛い時は笑おうというメッセージを伝えて来ます。
3. POPCORN NANCY (Album ver.)
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA and Jazzin'park
RIP SLYME、またまたトリプルA面のシングルをリリース。こちらの曲は、サウンドプロデュースにJazzin'parkを迎えて、濃いギターの味付けが加わったミディアムチューン。 軽快な味付けが、まさしくポップコーンのように弾けています。2番のRYO-Zパートが、顕著に弾けまくっているね。
アルバムバージョンは、アウトロが長く、より味わえます。
4. KINGDOM
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
どっしりビートと程よいデジタルサウンドで、のしのし歩み寄るトラック。 アコギもジャカジャカ鳴っては、スパイスになっているね。タイトルは、まさしくRIP王国。彼らがやりたいことをやっているような展開。 「生きてるだけで丸儲け」「遊びが仕事。仕事が遊び」。なんだか、どこかで聞いたことあるようなフレーズが登場します。
5. だいたいQuantize
Words by RYO-Z, ILMARI, PES, SU and デモリッションマンズ Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
ピコピコサウンドが繰り出すポップチューン。テクノなトラックで、軽やかマイクリレー。「補正」という意味のQuantizeを用いて、対人関係をテーマにして展開。 なんとなく、だいたい、合っちゃうというか、合わせてしまっている部分もあるよな、という曲。
6. いつまでも
Words by RYO-Z, ILMARI, PES, SU and Nami Miyahara Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
淡いデジタルビートがまろやかに展開するポップチューン。タイアップを意識して、「いつまでも変わらぬフレーバー」なんて言葉も登場します。 いつまでも変わらない二人の関係を歌っているんだけれども、音が軽いので、そこまで重たい関係性は感じられないね。まったり。
7. 青空
Words by RYO-Z, ILMARI, PES, SU and Nami Miyahara Composed by DJ FUMIYA Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
イントロがとってもおしゃれ。そして、中身もとてもおしゃれ。RIP SLYME meets ボサノヴァ。軽やかなギターをバックにマイクリレー。 ピアノとオルガンでSOFFetのYoYoが参加していたり、宮原永海の歌声も心地よく感じる1曲。タイトル通り、爽やかさが合って、いいね。どこかへ行きたくなる。
8. 気持ちいい for Men
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed by PES Sound and Words produced by Junji Ishiwatari Arranged by PES and ヨースケ@HOME
いしわたり淳治が歌詞やサウンドをプロデュース。また面白いコラボが実現したね。 ラップパートがなんと、しりとりになっているので、これも面白さを感じます。ゆったりビートが気持ちいい曲で、ヨースケ@HOMEの奏でる音がさらに心地よさを提供してくれる。
9. TIDE
Composed by DJ FUMIYA Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
インタルード。波の音がリラックスさせる。そして、揺らぎのように、ギターの音が入って来ては、まったりさせてくれる。
10. Happy Hour
Words by RYO-Z, ILMARI, PES, SU and デモリッションマンズ Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
ボコスカビートとキラキラサウンドが交差するナンバー。単調なリズムながら楽しさを出すのは、居酒屋ハッピーアワーがテーマだからかな。 「ビール!」のかけがえがまたいい味を出すんだ。そして、2人で過ごしたハッピーアワーと絡めた展開。
11. JUMP with chay
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
テーマは跳ねる。「飛んで」「跳んで」「兎んで」弾みまくり。そして、chayをゲストに迎えては、楽しく歌うヴォーカルで生き生きしている。 でも、なんだか勢いだけで進行しているような感じかな。ピコピコとどっぷりビートが絡み合うッップチューン。もう、ノリが出まくり。
12. Vibeman feat. 在日ファンク
Words by RYO-Z, ILMARI, PES, SU and Kenta Hamano (在日ファンク) Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
なんと在日ファンクとのコラボナンバー。ハマケンが冒頭からやってくれます。どっぷりと軽やかさがうまく融合しては、震わせてくれるVibeman。 ポップでファンク、やっぱりブラスの音ってかなり強力だね。そして、ハマケンが濃いよ。RIPも負けじと、マイクリレー。この曲、面白いなぁ。
13. メトロポリス
Words by RYO-Z, ILMARI, PES and SU Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
滑らかなギターの音が印象的でクール。ゆったりビートからも心地よさが伝わって来て、 これぞRIPな雰囲気が展開。お笑いコンビ、うしろシティの上京コントが下地になっていて、夢を見続けるって大変だな。 まっすぐになっている。今までになかったようなメッセージ性のある曲だと思うな。応援歌的な位置づけかな。
14. この道を行こう
Words by PES Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
イントロのストリングスが、少々COLDPLAY「VIVA LA VIDA」な鋭いテイストを感じさせる。 じわじわエレクトロサウンドと、RIPのラップが絡み合う1曲。サビ後のボコスカビートがものを言う1曲。 この曲、要所要所でタメが多くて、期待を持たせるんだけれども、そこから先の弾けるまでの距離が長くて、ちょっと残念。 派手さはあるんだけれども、構成がもう1つ欲しい。4分ちょっとなのに、ものすごく時間が長く感じる。
15. 時のひとひら
Words by RYO-Z and PES Composed, Sound produced and Programmed by DJ FUMIYA
時計、針の音がイントロから入って来るアンビエントチューン。その後はリズミカルなビートが入ってきては、RIPが聴かせるラップを展開。 時間の中での出会いがテーマ。かっこいいと言うか、綺麗な感じの曲で、うまくアルバムを締めてきた感じだな。う~ん、ちょっと綺麗過ぎと思ってしまうかも。