album

1st Album『B'z』● '88/9/21 release

松本孝弘と稲葉浩志の2人組、B'zの記念すべきデビューアルバムは、自身のユニット名を冠したもの。 9曲という楽曲の中で、自分たちの魅力を思う存分に発揮させるスタイルがストレートに伝わってきます。 デビューシングル「だからその手を離して」に見られるような、デジタルビートを中心とするポップでキャッチーなナンバーをはじめ、アップテンポのナンバーやバラードチューンなど、様々な楽曲を収録。 でも、まあデビューしたての初々しさはあるよね。松本ギターの腕は、この時点で既に流石です。一方、稲葉のヴォーカルは、どちらかと言えばどっしり中音域のような雰囲気。 まさか、この数年後からバリバリのハイトーンヴォーカルでキレッキレになるとはね。 何はともあれ、作詞に作曲にと精力的な面は、この時期から出ていて、これからどんどんと化けてくる予感が伝わってきます。

1. だからその手を離して

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

すべてはここから始まった。松本孝弘と稲葉浩志の2人組、B'zの記念すべきデビューシングル。デジタルサウンドをベースにして、ポップなロックチューンを聞かせてくれます。 時代が時代だからなのか、シンセサウンドがメインになっているみたいだけれども、やっぱり松本ギターがエネルギッシュ。 そして、稲葉の鋭いヴォーカルもかっこいいね。キャッチーなメロディと歌詞で、つかみはOKですね。

2. Half Tone Lady

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

1980年代によくあるような、アップテンポのスタイリッシュなロックチューン。そう、ちょっと「FOOT LOOSE」的なノリが見られるね。 疾走感と爽快感が見事に合わさって、キャッチーな仕上がりを聞かせる。

3. ハートも濡れるナンバー 〜Stay tonight〜

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

しっとりとしたイントロでムードを作る。その後はグルーヴなトラック。 泣きの松本ギターがシブく響き渡ります。全体的には濃さが出ているんだけれど、聞きやすい仕上がり。稲葉のヴォーカルも同じくシブく。どっしりと聞かせてくれます。

4. ゆうべのCrying 〜This is my truth〜

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

リズミカルに聴かせてくれたイントロを経て、始まるミディアムポップチューン。 あれ、何か声が違うように思えるな。サビではキャッチーなんだけれども、メロディが平坦で物足りなさがあるかな。でも、シンセの音が飾ってきます。

5. Nothing To Change

Lyrics by TOMOKO ARAN Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

イントロからまったりと聴かせてくれるバラードチューン。この曲だけ、作詞が稲葉ではなく亜蘭知子です。 サビ前で豹変しては、エッジを効かせて力強いアレンジに変身。このギャップが面白い曲だね。稲葉のヴォーカルも力強さを感じさせる。

6. 孤独にDance in vain

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by HIROYUKI OHTSUKI

こちらは作詞は稲葉なんだけれども、作曲が松本孝弘ではなく別の方です。 作りが丁寧というか、抑えるところは抑えているんだけれども、無難というかね。もう少し面白さが欲しかったかも。ファンクの匂いも醸し出すデジタルロックチューンです。

7. It's not a dream

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

ポップに走り抜けるアップテンポのロックチューン。いい具合いに弾けては、キャッチーなメロディをぶつけてくる。 うーん、この曲もどこかしら無難な路線。爽やかさはたっぷり。

8. 君を今抱きたい

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

グルーヴィーなトラックとともに、クールでメロディアスなラインを聞かせるミディアムテンポのナンバー。 全体的に稲葉浩志のヴォーカルにエフェクトがかかっているよね。でも、力強く気持ちのこもったヴォーカルは、かっこいい。間奏では、松本ギター、さすがです。

9. Fake Lips

Lyrics by KOHSHI IBANA Music by TAKAHIRO MATSUMOTO

いきなりシャウトが飛び交って、びっくりした。アルバムのラストを締めるミディアムロックチューン。 どこかしら洋モノのパワーロック的な迫力を感じさせる。それでいて、シブさもあってかっこいいね。

2nd Album『OFF THE LOCK』● '89/5/21 release

「マインドも進化する」B'zの2nd Album。今作は、前作デビュー作の延長を行く、シンセサウンドを下地に置いて、松本ギターをエネルギッシュに聴かせてくれるポップチューン勢揃い。 そこに稲葉浩志の世界が溢れる歌詞とヴォーカルが広がってゆく。デビュー間もないのに、すっかり稲葉ワールドの歌詞が確立されているね。 2枚目のシングルにもなった「君の中で踊りたい」はじめ、ポップなナンバーでキリッと聞かせてくれる全10曲。 後にマストアルバム「The“Mixture”」にも収録される「OH! GIRL」「NEVER LET YOU GO」も収録。 全体的には地味目に映るけれども、友人へのアドバイス的なナンバーもあって、よく見ると面白い曲が揃っているんだよね。 ホップ、ステップと来て、次のミニアルバム「BAD COMMUNICATION」でうまくジャンプができたんじゃないかな。

1. 君の中で踊りたい

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

B'z、2枚目のシングルは、打ち込みビートとかき鳴るギター、さらにシンセサウンドが鋭く入っては飾ってくるナンバー。マイナー調のメロディがキリッとさせてくる1曲。 Aメロでパンチの効いたラップ調ヴォーカルでインパクトを与える。その後のBメロが弱いな。すぐにサビ流れるんだったら、もうちょっと伸ばしてもいいくらい。 間奏のラップがまた、かっこいいんだ。キャッチーなメロディで、B'zの新たな面を見せる。

2. HURRY UP!

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

ドカドカビートが押し寄せるアップテンポチューン。タイトル通りに急かされるような、疾走感たっぷりのポップなナンバーだね。 別れた友人に戻れよと、助言をするという内容ですが、なんだか自分じゃない恋愛シチュエーションを歌うって、新鮮に聞こえてきます。

3. NEVER LET YOU GO

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

渋さ全開のバラードチューン。シンセサウンドも鮮やかな音を添えて、飾ってきます。切ないラブソング。この2人の関係が複雑だからこそ、燃え上がる恋なんだろうね。 ラストは転調して、さらにクライマックスを盛り上げる。後にマストアルバム「The“Mixture”」にも再収録された名バラードですね。

4. SAFETY LOVE

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

デジタルサウンド全開のイントロが時代を表すね。ポップなテイストでさらりと展開。万が一、別れてもすぐに次の人がいるという恋人の物語。 しかし、21歳の設定にしては、かなりの濃さを持つ相手の女性ですね。ストーリーはいろんな意味で面白い。それに比べると、サウンドはもうちょっと弾けてもいいくらい。

5. GUITAR KIDS RHAPSODY

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

イントロから、これぞ松本ギター、響いています。高校~大学の多感な時期を描くギターキッズのブルース。 ギターにかける情熱、いつでも夢見てる物語。若さが漲るような1曲だね。でも、やっぱりこの曲でのメインは、松本ギターだね。

6. 夜にふられても

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

軽やかポップなナンバー。言葉が時代を表す。「from A」なんて、言葉が懐かしいね。 B'zにしては、なんかダサさ全開な感じ。夜に車を走らせると言うだけなのに、なんか変な歌だな。ラストサビで大勢のコーラスを従えてきたけれども、よりいっそう、ダサさを助長させる。

7. LOVING ALL NIGHT

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

ギターとラップであっと驚かせるイントロに、B'zの新しさを感じさせる。じっくりR&Bテイストのバラードチューンで、渋さ全開。 2人で朝まで愛し合うという歌。相手に彼氏がいても構わない。とにかく今は、2人だけで過ごそうという、いけない気持ちが出た曲です。

8. OH! GIRL

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

シンセサウンド爆発で、ポップに展開するナンバー。力強いバンドサウンドと絡み合って、かっこいいね。キャッチーなメロディも手伝って、どんどんと引き込まれる世界。 君に夢中だという気持ちが、ダイレクトに伝わってくる。後にマストアルバム「The“Mixture”」にも収録された人気曲。

9. ROSY

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

イントロはクールでかっこいいね。歌が始まっても落ち着いたサウンドで展開。 別れた相手のことを思う歌。哀愁を漂わせて、君のことを思い出して叫ぶようなヴォーカル。これまた、転調したことで、盛り上がりに拍車がかかるね。ラストは松本ギターが聞かせます。

10. OFF THE LOCK

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

アルバムのラストに配されたタイトルチューン。静かなサウンドに包まれて、松本ギターと稲葉ヴォーカルが、遠く向こうの方で響いています。 アウトロのようなナンバーですね。「OFF THE LOCK!」と叫んで、アルバムが締まった。

Mini Album『BAD COMMUNICATION』● '89/5/21 release

B'z初のミニアルバム。といっても、3曲しか収録されていないEPみたいな感じかな。収録されている3曲は、クラブフロアに対応できる12インチトラックで、楽しませる。 リードトラックでもあるタイトルチューン「BAD COMMUNICATION」は、キャッチーさとデジタルサウンドが先行し、それでいてB'zの持ち味でもある松本ギターの鋭さと、 稲葉のシャウトヴォーカルがほとばしる。これは、ヒットするよ。実に7分半のロングランだけれども、長さを全く感じさせない。 また、ほかの2曲は既発曲の英語バージョンダンストラックで、これもオリジナルとは一味違った魅力で放ってきます。なかなか、濃さ全開のミニアルバムとなりました。初回盤は三方背ボックス仕様。

1. BAD COMMUNICATION

words:KOHSHI IBANA music:TAKAHIRO MATSUMOTO arrange:TAKAHIRO MATSUMOTO / MASAO AKASHI

4つ打ちのデジタルビートに乗せて、ギュインギュインとギターが響き渡るデジロックチューン。 歌詞の語呂の良さやキャッチーなメロディがヒットへと導いたナンバーは、12インチ的な位置づけでリリースされたミニアルバムのリード曲。 7分半もあるのに、全く飽きさせないところはまさしくマジックだね。Aメロで攻め、Bメロでちょっと引きを入れて、サビで再び攻め込む。 かっこいいB'zが確立されたよな、デジタルサウンドを武器に、よりパワーアップしたね。

2. OUT OF THE RAIN -OFF THE LOCK STYLE-

words:KOHSHI IBANA music:TAKAHIRO MATSUMOTO arrange:TAKAHIRO MATSUMOTO / MASAO AKASHI

「君を今抱きたい」を英語バージョンで聞かせてくれるトラック。こちらも12インチ仕様で、 シンセサウンドとともに、アグレシッヴなギターが味をつける。全編英語詞は雰囲気がオリジナルとガラッと変わるね。 ちなみに、歌が始まるまで2分。その後はオリジナルの良い部分をパワーアップ。この曲も全く長さを感じさせない7分半。

3. DA・KA・RA・SO・NO・TE・O・HA・NA・SHI・TE -OFF THE LOCK STYLE-

words:KOHSHI IBANA music:TAKAHIRO MATSUMOTO arrange:TAKAHIRO MATSUMOTO / MASAO AKASHI

デビュー曲もよりダンサブルに12インチ仕様。エクステンデッドバージョンでバリバリとしかけてくるトラックです。 4つ打ちビートとシンセの音が飾るサウンドでパワーアップです。全編英語詞ながら、サビのタイトルフーズのみ日本語で聞かせてくれるので、ちょっと不思議な感じがして面白い。 こちらもグイグイと曲の世界に引き込まれるので、長さを全く感じさせないね。

3rd Album『BREAK THROUGH』● '90/2/21 release

B'z、待望の3枚目となるオリジナルアルバム。またまたシンセをフューチャーしたダンスポップへ戻ってきたような雰囲気だね。 シングル「LADY-GO-ROUND」や「LOVE & CHAIN」で見られるような、ポップでキャッチーなテイストもGoodです。でもって、相変わらずエネルギッシュな松本ギターがほとばしる。 特に、タイトルそのまま「GUITARは泣いている」なんて、ラストでまさしく泣きのギターが響き渡ります。稲葉も歌詞にヴォーカルにと、より瑞々しさを増してきたかな。自由度がアップしているね。 本格的なブレイクはこのあとということで、ますます楽しみになる2人です。 初回盤は、三方背ボックス仕様です。

1. LADY-GO-ROUND

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

デジタルポップなサウンドと、エネルギ種なギターがほとばしる、B'z3枚目となるシングルナンバー。 卒業を機に別れるというお話。それでも女は巡るという主人公の世界もすごいな。この曲で一番耳に残るのは、百人一首とを取り入れた部分。「神のまにまに」なんて、久しぶりに聞いたな。

2. B・U・M

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

淡々としたビートをバックに、松本ギターがほとばしるミディアムチューン。 全編英語詞で、稲葉もラップのようなヴォーカルを聴かせてくれます。音は軽目だけれども、その分、ギターがよく聞こえてきます。

3. BREAK THROUGH

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

デジタルサウンド満載な、煌めいたサウンドに、アグレッシヴなギターが舞う、アルバムのタイトルチューン。 サビのメロディもなかなか引き込む力がありますね。全体的には、TM NETWORKなテイストを感じさせる1曲。

4. BOYS IN TOWN

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

アップテンポのビートチューン。ギターもポップに踊る。 稲葉のヴォーカルがソフトな入りなのには驚いたけれども、その後は色々な角度から声も飛ぶ。弾けまくって、ノリが出まくって、踊れる1曲だね。

5. GUITARは泣いている

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

タイトルそのまま、イントロからギターが泣いています。切なさたっぷりのバラードナンバー。 ステージの上に立つギタリストが。会場にいつあなたのことを思う歌。うん、切ないね。そして、ラストはたっぷりと、松本ギターの聴かせどころです。

6. LOVE & CHAIN

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

シンセ炸裂のデジタルナンバー。そこにアグレッシヴなギターも加わって、踊るB'zがクールに展開。 でもって、こんな恋愛シチュエーション。愛でつなぎとめられない2人の関係を歌っています。

7. となりでねむらせて

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

緊迫感を漂わせるイントロダクション。これまた、どこかしらTM NETWORKな雰囲気。 打ち込みグルーヴで展開させるメロディパートがグイグイと進行。そのまま同じテイストでサビに突入するけれども、なんか盛り上がりにかけるんだよな。歌詞はエロさを出してきた。

8. HEY BROTHER

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

ファンキーグルーヴなノリで、ナンパな歌詞を歌い上げる稲葉が印象的だね。 シングルライフを生きている男性に、「恋をしようよ!」と、女性を探しに行こうよ誘うナンバー。時代のイケイケ感が出ていますな。

9. 今では・・・今なら・・・今も

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

落ち着いた雰囲気で聞かせるミディアムナンバー。抑えめの稲葉ヴォーカルで、じっくりと言葉を伝えてくるような感じ。 熱い想いが、やがて冷めてしまう。でも、今ならちょっと昔を思い出す歌。切ないメロディもクールに。のちにMixture Albumにも収録された人気曲。

10. SAVE ME!?

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

イントロからギュイーン、と松本ギターが勢いを出してきます。女友達を呼び出しては、酒を飲んで盛り上がる。 でもって、友達以上の関係を求めてしまう男の歌です。ラストの「なりなさい」が、効き目たっぷり。

11. STARDUST TRAIN

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫

アルバムのラストを飾るナンバー。タイトル通りに疾走感があって、かっこいいね。 メロディラインも、ドラマティックで、駆け抜けてゆく。でも、内容は人妻とのイケない恋ですよ。とにかくその人への愛が溢れんばかりに出ています。

Mini Album『WICKED BEAT』● '90/6/21 release

B'z、2枚目となるミニアルバム。今作は既発4曲を英語で歌い直したクールな作品になっています。何曲かはリミックスが施されていて、よりパワーアップ。 また、曲間がないので、ノンストップな展開を聞かせてくれます。ノリが良く駆け抜けてゆく、4曲というのがちょっと少なくて残念だけれども、パンチが効いていますね。

1. I Wanna Dance Wicked Beat Style

Words:Kohshi Inaba Music:Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

「君の中で踊りたい」をリミックス&英語バージョンで聞かせてくれるトラック。 ディスコフロアでも盛り上がるような、12インチ的グツグツビートと、シンセサウンド飛び交う、スパイスたっぷりのナンバー。 冒頭「踊りたい君の中で」は、まさか日本語のまま。それ以外の部分は英語で展開していて、このギャップがたまらないね。

2. Komachi-Angel Red Hot Style

Words:Kohshi Inaba Music:Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

オリジナルのアレンジにほど近いけれども、所々でスパイスが追加されている感じかな。 ノリは変わらず、情熱的に展開。「KOMACHI」という言葉がやっぱり際立つね。英語バージョンでも、すんなり盛り上がることのできる1曲。

3. Bad Communication E. Style

Words:Kohshi Inaba Music:Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

大ヒットミニアルバムのタイトルチューンを、これまた英語バージョンで聞かせてくれるリミックスチューン。 トラックてきには大きな変化もなく、英語になったということで、よりクールでスタイリッシュに聞こえてきます。

4. Lady-Go-Round “W-40”Style

Words:Kohshi Inaba Music:Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

こちらは3枚目のシングルナンバー。同じく英語バージョンで聞かせますが、 トラック自体はオリジナルのまま変化なし。そして、メインサビ後の百人一首も日本語のままで伝えてきます。やはりその部分は、この曲のキモなんだよね。

4th Album『RISKY』● '90/11/7 release

B'zにとって、4枚目となるオリジナルアルバム。これまでのデジタルサウンドメインな感じから、ハードでロックなサウンドへの展開を試みるような、でもこれぞB'zな音を届けてくれる作品。 ポップなんだけれども、時に鋭く、尖った音で魅了してきます。 シングル「EASY COME,EASY GO!」「愛しい人よGood Night...」の3曲を含む全10曲。稲葉の描く歌詞もまた、時代を象徴するかのような言葉を並べて、リスナーの心をくすぐってきます。 また、松本の作り上げたサウンドも、時にキャッチーに、時に妖しさを漂わせたりと、色々な世界を聴かせてくれるんだ。ラストチューンんあんか、稲葉の語るスタイルで、ちょっと新鮮に映えます。 初回盤はブックレット付きの特殊ケース仕様です。

1. RISKY

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

アルバムのオープニングを飾るタイトルチューンは、インストナンバーです。優しめのギターから、激しいのギターの音へと流れる。 そして、稲葉のセリフで次曲へと流れていきます。

2. GIMME YOUR LOVE ~不屈のLOVE DRIVER~

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

とにかく歌詞は稲葉節全開だね。付き合ってみたら、随分とお金がかかる女性について歌ったナンバー。 シンセの音とロックの音をミックスさせた、THE B'z的な音で魅了してきます。なんだかんだ、どんなに愛しているか、そして最後に自分が笑うんだと前向きなんだよね。

3. HOT FASHION ~流行過多~

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

派手派手なイントロでもう、ノックアウトなポップロックチューン。歌詞がまた多いこと多いこと。さすがは稲葉な語彙で魅了してきます。 そのままの勢いでキャッチーなサビへと突入。さらには間奏での松本ギターの吠え具合もまた、乙だね。

4. EASY COME, EASY GO! - RISKY Style

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

B'zらしさ全開で初期デジタルサウンドからロックサウンドへの転換、過渡期にいるようなミディアムチューン。 それでいて、稲葉の歌詞がまた、親近感もあるし背中を押してくれるしで、前向きな気分にさせてくれるんだな。 出会いも別れも、金も恋も、幸も不幸も、Easy Come Easy Go。キャッチーさ爆発で、引き込まれていきます。

アルバムではバリバリとよりハードなバージョンに変身。こっちの方が先にあったトラックだそうだ。

5. 愛しい人よGood Night...

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

B'z初のバラードシングルナンバー。元々はアルバム曲だったけれども、タイアップのついたドラマ関係者がたいそう気に入って、急遽シングルカットされたトラック。 しかも、アルバムからの先行シングルとしてリリースされたわけなんだな。最初に聞いた時は、あまりキャッチーさもなく、随分と地味な雰囲気なんだけれども、 聴き慣れてくると、じわじわ染み込んでいい曲に聞こえてくるんだな。やっぱり2番サビからの英語詞パートが入ると、印象も変わってくるね。

6. HOLY NIGHTにくちづけを

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

イントロから松本ギターがギュインギュインと響き渡るとともに、ポップい弾けまくるナンバー。クリスマスソングなんだけれども、クリスマスらしさはないね。 どうやら特別な日の夜を表しているとか。とにかく、ウキウキワクワク弾けっぷりが楽しい1曲だ。

7. VAMPIRE WOMAN

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

妖しさたっぷりのナンバーは、なんとハウスサウンド。これにはびっくりだけれども、男と女の会話劇にはぴったりなんだな。 男は稲葉で、女は坪倉唯子とのこと。「BAD COMMUNICATION」なテイストで、キャッチーに攻めてくるところがかっこいいんだな。

8. 確かなものは闇の中

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

イントロのサックスがまた、ムードを出すんだな。かっこいいじゃないですか。いななbのヴォーカルもじっくりと伝えるように聞かせてくれる。 クールでしっとりと聞かせてくれるタイプの曲。でも、地味でもあるね。

9. FRIDAY MIDNIGHT BLUE

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

金曜日の夜の華やかさを題材に、聞かせてくれるロックチューン。松本ギターがいい感じにゴリゴリと響き渡ります。 主人公が売れない絵描きの女性というのも面白い設定だな。タクシードライバーが大家と裁判をするというシチュエーションもなんかすごいぞ。これが稲葉の歌詞の世界だ。

10. It's Raining...

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

アルバムのラストを飾るムードあるナンバー。なんと稲葉の会話で展開するから、これまた驚きだね。随分とリラックスした感じで、話も楽しさが伝わってくる。 サビはムードたっぷりに。メロディがいい感じに染み渡る。

Mini Album『MARS』● '91/5/29 release

B'zの3枚目となるミニアルバム。こちらは5曲入りなのに、相当濃い中身となっています。 アルバム「RISKY」の延長を行くような感じかな。最新シングル「LADY NAVIGATION」の別バージョンはじめ、既発曲の英語バージョン、提供曲のセルフカバ0など、色々な楽曲盛りだくさんでお届け。 タイトルチューンも淡々とした稲葉の語り口調で、聞かせてくれます。実験生にも富んでいて、面白すぎますね。

1. 孤独のRunaway

Words by Kohshi Inaba Music by Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

安宅美春に提供したナンバーをセルフカバー。さすが稲葉なヴォーカルで冒頭から魅了してきます。 デジタルサウンドにエッジの効いたギターが燃え上がる流石なアレンジ。キャッチーさも抜群の1曲に仕上がっているね。

2. Mars

Words by Kohshi Inaba Music by Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

アルバムのタイトルチューン。デジタルサウンドの中を泳ぐように、ギターが響き渡る。と同時に、稲葉の語りが入ってきてびっくりだ。 淡々とした口調もおしゃれというか、かっこいいなぁ。

3. Loving All Night ~Octopus Style~

Words by Kohshi Inaba Music by Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

2nd Album「OFF THE LOCK」収録ナンバーを英語で歌い直したバージョン。言葉に鋭さが感じられて、なんかかっこいいよね。 間奏では衝撃の稲葉の喘ぎ声。

4. Love & Chain ~Godzilla Style~

Words by Kohshi Inaba Music by Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

こちらも英語詞で歌い直したセルフカバーみたいなもの。アレンジはハードに、より力強く。 ギターの音もエッジが効いています。コーラスはなんと大黒摩季だ。ということで、聞きどころもたっぷり。最後は英語のナレーション。

5. LADY NAVIGATION ~Cookie & Car stereo Style~

Words by Kohshi Inaba Music by Takahiro Matsumoto Arrangement:Takahiro Matsumoto & Masao Akashi

リリースしたばかりのシングルナンバーを、装いも新たに英語バージョンでかっこよくなりました。 オリジナルのサウンドを引き継ぎ、ドラムやギターの音を前に出して、ロックなアプローチでアップデート。間奏での松本ギターは、とにかくすごいね。 そして、最後に稲葉がかっこよく英語で喋ってノックアウトだ。

5th Album『IN THE LIFE』● '91/11/27 release

B'zの5枚目となるオリジナルアルバム。先行シングル「ALONE」では美しき壮大なロッカバラードを聞かせてくれたけれども、全体的にはロック寄りなアルバムとなりましたね。 それでいて、ポップさやキャッチーさを兼ね備えては、これぞB'zなアプローチで仕掛けてきます。 冒頭ナンバー「Wonderful Opportunity」から引き込んできては、隠れてもない名曲「もう一度キスしたかった」でノックアウト。虜にさせられます。 パワーがあるけれども、後半では一気に力を抜いて、フォークな「あいかわらずなボクら」で楽しませてくれたりと、とにかく幅広いね。ある種話題曲「憂いのGYPSY」は是非自分の耳で確かめでほしい。 全体を通して、B'zを確立したかのような大作感が漂っていますね。うん、かっこいいや。 初回盤は、三方背ボックス仕様、並びにブックレット付きと、見応えがあるんです。

1. Wonderful Opportunity

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

アルバムのオープニングを飾るリズミカルなナンバー。シンセのサウンドを前に出しては、ポップさを出してくる。 そして、キャッチーさ全開のサビはすごいね。松本メロディに乗せる稲葉の歌詞が見事にハマるんだ。まさしくワンダフルな最後のフレーズにノックアウト。

2. TONIGHT (In The Night)

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

イントロのサックスがムードを出してくるわけですよ。かっこいいね。セクシーだね。歌の方はクールに。 稲葉ヴォーカルも落ち着いた感じで、キリッとした味わい。メロディアスで濡れるようなアレンジ。そして、サビでは見事に韻を踏んでくるパートに拍手。

3. 『快楽の部屋』

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

随分と曲名が攻めているね。メロディはキャッチーさを出して、松本ギターもエッジを効かせてくれます。 そして、稲葉ヴォーカルも勢いに溢れているね。快楽の絶頂を行くように突き刺してくる。間奏でのキーボードの暴れっぷりがかっこいい。小野塚晃、さすがです。

4. 憂いのGYPSY

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

渋さ全開のロッカバラード。イントロから味のある松本ギターが響き渡ります。さすらい感のある雰囲気、まさしくジプシーの如く。 彷徨い、そしてまた次の地へ恋愛模様を絡めて、稲葉が歌い上げます。ちなみに、某ロックバンドの曲と似ているとかなんとか。

5. Crazy Rendezvous

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

エンジンふかして始まり始まり。バリバリなギターとシンセの弾けたサウンドで展開するポップロックチューン。 車を飛ばして聴きたくなるような、ドライブミュジックだね。助手席に彼女を乗せて、深夜高速を走るシチュエーションもまた、かっこいいんだ。

6. もう一度キスしたかった

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

B'zの中でも人気のあるアルバム曲。ちょっと切ないイントロから、美しさと儚さを伝えて引き込んできます。 2人のシチュエーションも細かく描き出しては、感情が移入しやすくなっているんだな。そして、やっぱりサビのメロディが切なく訴えかけてくるわけですよ。もう、名曲。 最後の最後、エンディングで松本ギターがトドメを刺してくるんだ。

7. WILD LIFE

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

アルバムのタイトルを含んだ歌詞も登場する、勢いあるロックチューン。 「人生は一度しかない」という映画のセリフも登場。この人生、ワイルドに行こう。そんな勢いを感じさせる激しいナンバーだね。

8. それでも君には戻れない

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

ポップなサウンドにハードなギターが加わっては、聞かせるロックチューン。 歌詞がまた、親近感があるというか、等身大の主人公に誰もが感情を移入しやすいね。仕事が忙しすぎて、君が離れていったというお話です。

9. あいかわらずなボクら

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

アコースティックなテイストで、リラックスした感じがいいね。稲葉以外にも、松本はじめ、サポートメンバーもコーラスで参加しているところに注目。 やりたいことをやりたいから、とにかく行こうという前向きソングだね。最後のくしゃみがまた、インパクト大です。

10. ALONE

Words by KOHSHI INABA Music by TAKAHITO MATSUMOTO Arranged by TAKAHIRO MATSUMOTO, MASATO AKASHI

9枚目のB'zのシングルナンバー。ピアノの印象が強いのは、よくテレビの歌番組等でライブパフォーマンスを見ていたからかな。ザ・ロッカバラード。 シンプルながらにメロディアスで染み込んできます。いい曲なんだよ。出会って別れて、また1人という切ない歌がまた、グッとくる。 ラストの英語コーラスまた、圧倒されるんだな。力がすごいですよ。

ちなみに、アルバムではこの英語コーラスがオープニングから飾ってきます。感動の涙を誘ってくるじゃないですか。

Compilation Album『Flash Back -B'z Early Special Titles-』● '97/4/26 release

これがまた、曰く付きの作品なんだな。Rooms/VERMILLIONの前に所属していたレコード会社BMGが発表したベストアルバム。 あえてコンピレーションアルバムと呼ぶことにします。メンバー非公認ということもあり、ジャケットにも一切、メンバーの写真は使われておりません。 CGでおどろおどろしいアートワーク、気持ちが悪いな。1st、2nd、3rdアルバム、そして「BAD COMMUNICATION」の収録曲からのセレクト。 確かに初期B'zを味わうには手っ取り早いけれども、契約だの原盤権だの、色々とドロドロしている実情がわかっていまう世界ですね。