album
●Album『REPRESENT 01』● '01/9/12 release
小室哲哉、原田大三郎、DJ DRAGONによる3人組みユニット、GABALLの初アルバム。 トランスムーブメントの中で、いかに彼ら独自のセンスを出すかが勝負となる今作は、テクノとトランスの流れを汲み取る打ち込みサウンドに、 時に切なく、ときにエスニックなテイストを盛り込んで、畳み掛けてきます。 音だけ聴くと、やっぱり小室哲哉の力が大きく出ているね。 是非とも、映像と合わせて、GABALLとしての世界観を楽しみたくなる。全9曲があっという間に駆け抜けていった。
1. GOING OUT THING
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
冒頭からアグレッシヴなビートを繰り出しては、ドカドカと攻めてくるトラック。 そして、シンセサウンドを響かせては、クールに音を操る。 美しき旋律が彩りを加えて、鮮やかに曲を導いていく。
2. OUT OF PERSPECTIVE
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
前曲から流れるように入ってきては、次第に音が押し寄せてくる。 激しさの中にあるテクノビートが現れては消えていった。
3. LIFE OF VIBE
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
ピアノの鮮やかな音と、アグレッシヴなビートが折り重なるテクノ/トランスチューン。 中盤ではソロのピアノが前面に出てきては、優しく繊細なメロディを重ねる。その強弱の組み合わせが病みつきなるナンバーだね。
4. PULSE OF IMPULSE
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
イントロが初期TM NETWORKっぽくて、なんだかいいな。 その後はボコスカとビートを打ち込んでいては、より攻めのスタイルで聞かせるトラック。
5. ARIA
PRODUCED BY GABALL WRITTEN BY TETSUYA KOMURO COMPOSED, ARRANGED & MIXED BY DRAGON
奇妙な音を投入させては、頭の中をぐるぐると駆け巡る。 さらに、いろいろな音が右から左から。あらゆる方向から入ってきて、不思議な感覚にさせる。
6. CHANNEL B.P.M.
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
冒頭からシンセが響いては、攻めに入るトランスナンバー。 それでいて、メロディアスなラインを進み、リスナーを取り込んで来るところは、さすが小室哲哉だ。 王道トランスチューンだからこその、ノリの良さが出た作品。
7. KUTA MOON
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
シンセサウンドと、なぜかエスニックなテイストを組み合わせた1曲。 妖しさと不思議さが漂いまくりで、こういう方向も難なくこなしてしまうあたりがすごいね。
8. WIND OF YOU
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
ゆったりナンバー。アンビエントなテイストもあって、スーッと浸透してくるようなナンバーでもある。 こういうピアノの旋律が、いかにも小室哲哉な世界だよね。そして、おきまりの転調。
9. Represent 01
PRODUCED BY GABALL COMPOSED, WRITTEN, ARRANGED & MIXED BY TETSUYA KOMURO
ギュインと鋭い音が入ってきた後は、高速ビートをあしらって、どっぷりどっぷりと聞かせてくれる。 攻めに入ってくるトランスチューンなんだけれども、時にシンセの音で安らぎを与えるようなひと時も。
●Maxi Single『幸せの表現』● '03/8/6 release
幸せの表現 ~featuring Joanne
Produced by GABALL Words & Music:Tetsuya Komuro
イントロが美しいのなんのって。さすがは小室哲哉なGABALLのシングルナンバーは、 Joanneをヴォーカルにフィーチャーしたミディアムチューン。 Bメロ前の打ち込みがいかにもDave Fordなミックス。メロディは複雑ながら、小室哲哉らしい切なくもキャッチーに聴かせるライン。 ただ、詞の割り振りが変に感じる。
幸せの表現 ~featuring DRAGON
Produced by GABALL Words & Music:Tetsuya Komuro
メインが女性目線だったのに対して、DJ DRAGONをフィーチャーした、こちらは男性目線で聞かせるナンバー。 小室哲哉自身がミックスを担当したトラックは、若干の軽さを出す。さらにコーラスにも参加してきて、なよっとしてきます。
幸せの表現 ~featuring Erika (from CAT MUSIC COLLEGE)
Produced by GABALL Words & Music:Tetsuya Komuro Rearanged by Reiji Matsumoto (ROJAM JAPAN)
Erikaをフィーチャーしたトラックは、どっしりダンスポップといった感じ。 なんだかオリジナルに比べると、若いというか、安っぽさが出てきちゃったのがもったいない。
幸せの表現 ~featuring Joanne -Ambient Mix-
Produced by GABALL Words & Music:Tetsuya Komuro
アンビエントミックスは、バックのどっぷり打ち込みトラックを排除し、 シンセをメインに、コーラスもより前面に出てきて、神秘性を出してきた感じの1曲。 こちらのバージョンも、なかなか聞き応えがありますね。