album
●1st Album『Red』● '96/7/3 release
初のアルバムは織田哲郎のトータルプロデュース。“これぞ相川七瀬”と示すかのようなロックサウンドてんこもり。
しかも聞きやすくJ-POP仕様感覚でお手ごろです。ヴァラエティ豊かな楽曲と相川七瀬の良質反応が楽しめます。
ヒットシングル4曲の力も大きく、初のアルバムながら200万もセールスを記録したのはすごい。お茶の間ロックシンガーの誕生だよね。
1. 光と影の迷宮
作詞:SAKUYA、織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎
イントロからなんかやってくれる予感がしますね。 ミディアムテンポのロックチューンでじっくりと歌い上げる相川七瀬。
メロディー部とサビ部のシンプルな構成。
正直パンチに欠けますね。それなりにキャッチーな要素はあるものの、つかみきれていませんなぁ。
2. 夢見る少女じゃいられない
作詞・作曲・編曲:織田哲郎
デビュー曲ながらこの曲でブレイクを果たした出世作。 織田哲郎のロックな部分を前面に出しながら、キャッチーさと歌いやすさを盛り込んだ作品。
ハードなサウンドながらもうまい具合に曲に引き込ませている力を持ていますね。
タイトルからしてつかんでいるよね。この部分である意味ブレイクしたようなものか? リリース直後はよくCMが流れていましたね。なぜだか深夜帯に。
3. LIKE A HARD RAIN
作詞:相川七瀬、織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎
前曲からうまい流れでやってくるハードなロックナンバー。 こちらも同じくシングルナンバーで、それなりに力を持っている。
サビではパンチを効かせながら、キャッチーなメロディーを持ってくる。
織田哲郎もうまいテクニックをB-ingから持ってきたんだなぁと思う。 実際どうかはわからないがトータルプロデュースが見事に成功しましたね。
4. SHAKE ME BABY
作詞:相川七瀬 作曲:森徹也、織田哲郎 編曲:秋葉伸実、森徹也、織田哲郎
ミディアムテンポのロックナンバー。パーカッションが軽めにされて味付けされています。
イントロが1分近くあり、エフェクトのかかったヴォーカルが入ってくる。
なんか煮え切らないんだよね。ちょっと気持ちが悪いです。後半では雰囲気が変わってギターが畳み掛けてきます。
その勢いもすんなり終わってしまうので物足りないままです。
5. Sayonara
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
ミディアムテンポのバラードナンバー。 Aメロは静かだと思ったらBメロからキーボードとギターがジャーンと入ってきては力強いサビを展開。
全体的にはじっくりと聞かせてくれますね。渋いです。正直、歌詞までSayonaraと英語で表記するのはどうだろう。
かっこつけすぎじゃないですか?逆にダサいかも。
6. BREAK OUT!
作詞・作曲・編曲:織田哲郎
アルバムからの先行シングル。これがまた勢いありあり、あげあげのパーティーロックチューン。 激しい中のキャッチーさ。
コールアンドレスポンスは当り前。この曲ですべてがひとつになれるような気がしますね。
だからと言って曲自体はあまり工夫もなく、いたってフツーだな。
7. GLORY DAYS
作詞:相川七瀬、井出功二 作曲・編曲:織田哲郎
やけにリズムの良いリズム隊。それにのっかかる掛け声はスペルをひとつずつシャウト。ちょっと時代遅れ?
BRAND NEW MONKEYSによるラップをフューチャーした勢い溢れるロックナンバーです。 ちょっとサウンドやアレンジが昔の感じを出していますね。
8. Love me
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:ホリエアキラ
ミディアムテンポのロックチューン。やけにミステリアスな雰囲気を作る曲だ。
ただ、その流れで全てを包み込んでしまうから一つ盛り上がりにかけてしまうね。
9. バイバイ。
作詞・作曲・編曲:織田哲郎
賛否両論?コミカルソング?1st singleの勢いがここでひっくり返った2枚目。 これが相川七瀬なの?と思わせる曲ですね。
ちょっとリリースが早かったんじゃないかな。曲の存在自体が忘れ去られそう。
メロディー部はラップをフューチャーさせると言う大胆な試み。ただ、それに対するアレンジがちょっと軽すぎやしないかい?
サビでは相変わらずの織田節。
キャッチーなメロディーを出しています。
10. 最後の夜
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
ちょっと無機質な雰囲気が出ていますね。都会の孤独じゃないけれども、寂しさが表れています。
1番ではちょっとリズムビートとキーボードがメインで、2番からはベースが出て濃くなった。
今ひとつ曲は盛り上がらないけれども、渋くじっくりと決めてくれる。
11. 今でも・・・。
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
デジタルロックビートがとても強力ですね。そしてキーボードが華やかに飾る。サビでガツンとかましてくれますよ。
これまたなかなかいいメロディーで切なさもあります。
激しいロックチューンではなく、こういったミディアムテンポでも相川七瀬の魅力が思う存分表れていますね。
●2nd Album『paraDOX』● '97/7/2 release
前作から1年ぶりにリリースされた2枚目。初のミリオンシングル「恋心」をはじめとしたヒットシングル3枚を収録。
1stよりもやっぱりヴォーカルのパフォーマンスが成長していますね。サウンドのほうもより幅が広がって力強さがアピールできています。
引き続き織田哲郎プロデュース。
1. CAT on the Street
作詞:相川七瀬、織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
イントロからかっ飛ばしてくれます。これぞ相川七瀬のロック。ごつごつしたサウンド。 織田節炸裂のデジロック。激しいのにキャッチーですからね。
この曲でつかみはOK。相川本人を猫に例えた歌のようです。
2. 天使のように踊らせて
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
続いても脂乗りまくった激しいロックチューン。ロックサウンドに対してやけにキーボードが華やかだ。 すっごい響いています。
ちょっと曲構成がややこしいけれども、もっとストレートにすればよかったんじゃないかなぁ。終わり方が微妙ですね。
3. トラブルメイカー (trouble mix)
作詞・作曲・編曲:織田哲郎
変なシャウトから入るシングルヒット曲。激しいロックサウンド顕在の中、クールに歌う相川七瀬はかっこいい。
サビでのドラムが強調され、はじけっぷりが堪能できます。
Cメロ部のヴォコーダーヴォイスとの掛け合い部分、そしてシャウトに盛り上がること間違いなし。ストリートに駆け抜けた作品ですね。
なるほど、シングルテイクは音のバランスがすべて同じだから、変化に乏しいわけですね。 激しいのが好きな人はこっちのテイクのほうが好きかも。
4. 明けることのない夜 沈むことのない太陽
作詞:織田哲郎 作曲:上邑博 編曲:上邑博、織田哲郎
アルバムタイトルが含まれたミディアムテンポのロックチューン。イントロからガツンと来ています。
しかし、激しさよりもメッセージ性のほうをメインに聞かせてくれます。
このアルバムの中で核とも言える作品なんじゃないでしょうか。織田哲郎が書いた詞の世界が見事に展開されています。
5. 鳥になれたら
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
アンビエント要素とオリエンタルなサウンドが印象的なバラードナンバー。アコースティックギターが胸に響きます。
2番からは打ち込みサウンドを足して世界を構築しています。説得力を増してより印象深くなっています。
6. a piece of memory
作曲・編曲:織田哲郎
インタールードです。アコースティックギターの音色が響き渡ります。ずばり、次曲へのつなぎです。
7. 恋心
作詞・作曲・編曲:織田哲郎
相川七瀬の代名詞とも言えるロックナンバー。唯一の100万枚セールスを記録した作品です。 激しいながらも切なさを前面に押し出した曲です。
織田哲郎、本気になりましたね。
1st Album後のシングルとしてガツンとかましてきました。キャッチーなメロディーで覚えやすく、カラオケ受けもよかったです。
これがヒットの要因だったことでしょう。
8. こんなに愛しても (water version)
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
静かなイントロ。キーボードが響くバラードナンバー。1番はアンビエントなアレンジで、ちょっと癒しが入っています。このままでも十分行けましたね。
途中から打ち込みサウンドが入って、ちょっと無機質感が出てきました。
なんか後半になってトランペットまで出てくるとはなぁ。これは余計じゃないか?
シングルテイクは1番のキーボードの響きがなんか教会っぽくていい感じですね。
2番からは音数が増えてミディアムテンポのロッカバラードを思わせるサウンドへ変身しました。
中途半端にトランペットが出てくるんであれば、こっちのテイクのほうがいいと思います。
9. Love merry-go-round
作詞:相川七瀬、本郷信 作曲:本郷信 編曲:ホリエアキラ、織田哲郎
ゴツゴツグツグツとイントロから怪しげなサウンド放っています。激しくクールに決めてくれる相川七瀬。
サビでは覚えやすいメロディーながらも激しさは相変わらず。
始めから終わりまでギターがバリバリ叫んでいます。
10. Sweet Emotion (S.V. mix)
作詞:相川七瀬、織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎
イントロからギター激しく、これぞ相川七瀬といったサウンドでかましてくれるアルバムからの先行ナンバー。始終ギターがうねるうねる。
とにかくキャッチーだし、オーディエンスとのコール&レスポンスもできるので、盛り上がること間違えなし。
からっと晴れてポップポップ。ヒットして当たり前か?
アルバムテイクではより音がクリアに、そして軽やかに。まぁ、大げさには変わっていません。ちょろっと激しさを増したくらいかな?
11. Two of us
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
アルバムの締めのナンバーは煌びやかでまぶしいミディアムタッチの曲。 とっても伸びやかなヴォーカルを聞かせてくれます。
途中から4つ打ちのキックが入り、その後でギターがうねってくる。後半からはどっしりとしてきましたね。 なんか爽やかに締めくくってくれました。
●3rd Album『crimson』● '97/7/2 release
ジャケットの姿にちょっと驚きの3枚目。もう3枚目ともなると手の内が見えやすくなるものですがね、違いますよ、さすが相川七瀬。
楽曲のヴァラエティが豊かでいろいろなスタイルを見ることができます。これがまたおもしろい。
シングル曲にしても全てが違った色をもつ楽曲だからすごく新鮮。相川七瀬の成長も伺える意欲的作品。
1. ○○○○?
作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
いいですねぇ、相変わらずギターかましてくれるオープニング。タイトルは一応「無題」ということらしいです、ハイ。
リスナーに穴を埋めてもらいたいという狙いだそうですが、よくわからないや。それでもってキャッチーなサビではまるんだなぁ。織田節炸裂。
のっけからの脂みなぎる作品。これぞ相川七瀬だよな。最後のギターリフがちょいとしつこい。
2. Nostalgia
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
これまた濃いイントロだよね。随分ハードなラインへ行ってます。 Aメロの入り方とか今までには見られなかった形なのでちょっと新鮮。
サビもキャッチーで爽快ですね。キーボード弾けまくる音がポイントとなっています。終わり方も始まり方同様に濃い。
多分、相川七瀬ロックってこういうものなんだよね。アルバムでは若干、アレンジが違うんですよ。イントロも違うので、聞き比べが面白い。
3. さよならを聴かせて
作詞:相川七瀬 作曲:上邑博・織田哲郎 編曲:織田哲郎
ギターが心地よく刻むミディアムナンバー。相川七瀬のヴォーカルも結構気持ちが入っていますね。
サビでは相変わらずにキャッチーな味がついています。ということで無難なんです、この曲。
従来の相川七瀬にちょっと収まりすぎて、固められています。う~ん、物足りない。
4. 眠れない夜
作詞:相川七瀬 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
アコースティックギターとアンビエントなアレンジが曲を盛り上げるバラードナンバー。相川七瀬による詞も伝わってきますね。
内容はあなたのことを思って眠れない、というまぁごくありきたりな内容なんですがね。
最後の部分は妙にぐっと来ました。うまい仕上がりです。
5. Night Wave
作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
前曲の匂いを持ったインストナンバー。基本は打ち込みなんでちょっと機械的な冷たさがありますね。
夜の寂しさというか、暗さ、むなしさなどが音に乗せて届けられています。
6. Bad Girls
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
打ち込みのリズムと激しいギター。今までの相川七瀬の楽曲にはないグルーヴで進行するミディアムロック。
サウンド面では色々な実験性に溢れているのに対して、Bメロやさびのメロディに力の足りなさを感じますね。
サビ直前の刻みのギターが熱い。
アルバムでは前曲からうまい具合に流れ込んできます。サウンド的にはアルバムもシングルも変化はないですね。
7. fragile
作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
ちょっとびっくり。ここまでアップテンポな曲とはねぇ。タイトルだけで想像してしまうのは大間違いだね。
打ち込みサウンドで少々ダンサブルながらもギターサウンドが味付けをしています。サビもそのテイストを捨てていません。
疾走感があり、突き抜けていますね。アレンジにもう少し力をつけて欲しかった。
メロディはなかなか引き込まれますね。
8. Velvet moon
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲:ホリエアキラ 編曲:ホリエアキラ・織田哲郎
織田哲郎からホリエアキラにバトンタッチ。かなりハイテンションな楽曲だ。ギターも荒れるけれど、何よりもドラムンベースでくるとはかなり斬新。
特にサビの展開がかっこいいんだ。疾走感とキャッチーなメロディーが見事に組み合わさっています。
9. たまんない瞬間
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:ホリエアキラ・織田哲郎
かなりえぐいです。ヴォーカルにエフェクトをかけ、荒れた印象を与える。サビ?に入ると今度はロカビリーですよ。何だこれは?
このメロディー部とサビ部の変化がいいんじゃないでしょうかね。でもあまり好きな部類ではないなぁ。
10. 彼女と私の事情
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎
激しいながらも明るく、とてもキャッチーな仕上がりのポップな楽曲。楽曲的にはかなり挑発的なノリがありますね。
ちなみにゲストコーラスにはPUFFYの吉村由美やYUKIなんかが参加しています。アーティストの交流っていいですねぇ。
サビでは飛び跳ねながらモンキーダンスののりですね。ってかのりですよ、この曲は。後は何もいらないね。
11. 優しいうた
作詞:相川七瀬 作曲:織田哲郎 編曲:織田哲郎・竹内基朗
最後の締めはバラードです。アンビエントなサウンドとギターの音色、そしてキーボードが曲全体を包み込み、柔らかいサウンドを奏でています。
元気印の相川七瀬というよりかはアーティストとしての力を放出するかのようです。曲全体としてはごくありきたりなんじゃないでしょうかね。
●Best Album『ID』● '99/5/19 release
相川七瀬の初ベストアルバムはその名も「ID」。自身のイメージカラーでもある赤がとても強烈なインパクトを与えるジャケットだ。
内容はというと、3枚のアルバムからバランスよく取れたセレクション。
シングルチューンは全曲抑えながらも、アルバムの核を担った曲などを、いい具合に持ってきています。
このベストを聞けば、相川七瀬の成長ぶりもわかりますね。見事に高いセールスを記録したアルバムとなりました。
初回盤のみ特殊ジャケット&ボーナストラック入り。このボーナストラックがまたいいんだ。
名曲「恋心」をアコースティックで。しんみりと伝わってきます。あっと驚くあの曲が何とシークレットで!
●4th Album『FOXTROT』● '00/2/16 release
ベストアルバム後、コンスタントにシングルリリースしてきた相川七瀬の4枚目のオリジナルアルバム。
これまた織田哲郎プロデュースにより、随分とかっ飛ばしたサウンドで楽しませてくれる。
ただ、ベストアルバムで区切りをつけ、新章に突入したかのようなアプローチを聞かせてくれる。相川七瀬自らつづる歌詞も成長がうかがえるね。
より深みを増したロックサウンドに完敗です。ただ、やはりベストアルバムで区切りをつけたせいか、セールス的には落ち着きを見せている。
シングルを4作を含むヴォリュームにもかかわらず、力が発揮できなかった模様。これはちょっと残念だね。
ジャケットはイギリスで撮影されている渾身作でもありますね。かっこいい仕上がりじゃないですか。Seven Sistersにも行ってたみたいだし。
なお、初回限定版にはシークレットライブの音源が3曲収録されています。こちらも生ならではの最高のパフォーマンスを味わうことが出来ます。
1. Second Wind
作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎・ホリエアキラ 編曲:ホリエアキラ
打ち込みプログラミングをベースにしたデジタルロックナンバーからアルバムが幕開け。ミディアムテンポながらに力を持った曲です。
サビでは勢いよく力を放っている。これがまたカッコいいんだ。ギターがうねるうねる。静と動の二極性を味わえる曲です。
第2章というか、新たなスタートをこの曲から感じ取ることが出来ますね。
2. Bitch
作詞・作曲・編曲:織田哲郎
タイトルからしてやられます。さすがは織田哲郎というような勢いのあるロックナンバー。ホーンもいい味を出しています。
激しいながらもやっぱりキャッチーな仕上がりなんだよね。上手い作りはさすが織田節。
最後のサビ直前とか、せりふみたいでかっこいいじゃないですか。この曲、本当にやられますよ。
3. Heat of the night
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎
両A面としてリリースされたシングルナンバーで、ストレートに熱いロックを聞かせてくれる。タイトル通り熱を持った曲で、かっこいいじゃないですか。
初期の相川七瀬テイストを上手くこの時点での表現方法で表している感じです。
キーボードの音が懐かしいながらも、曲全体としては新しい印象を受ける。
とにかく、今の相川七瀬が感じ取れる作品。勢いに乗っています。
4. Chine Rose
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎
イントロのハモンドオルガンといい、ハンドクラップといい、リリース時の季節感たっぷりですね。ぬくもりがこめられたバラードナンバー。
もちろん単なるバラードではないんです。前半はしっとりとしていて、中盤からガツンとブラスが入ってくる。
サビではごり押しのロッカバラードへと変身する。熱い勢いを放っていますね。
雪も溶けるような熱が伝わってくる作品。この曲の流れでアルバムへと辿り着くわけですよ。
ちなみに、“China Rose”って、“ハイビスカス”のことなんだよね。
5. THANK U
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
奇妙なSE鳴り響くイントロ。ヴォーカルにもエフェクトをかけているバラードナンバー。
今までの相川七瀬にはちょっと無いような曲で、面白いですよ。ものすごい変化球を投げてきたね、織田哲郎。
アコースティックサウンドがベースなんだけれども、サビでは色々な楽器が登場してきます。特に、フルートなんか飛び交っちゃっています。
最後辺りがちょっとねちっこいかな。
6. “7”
作曲・編曲:長田直也
インタルード。ちょっとサイバーというか、広い空間を漂っているような気分。そして打ち込みが登場。淡々とした進行です。
そこに相川七瀬のエフェクトヴォイスがカウントアップ。次曲へのいいつなぎです。
7. COSMIC LOVE
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎 Additional arrangement:DJ TAKE
ベストアルバムリリース後、初となるシングル。今までの要素をすべて詰め込んだようなデジタルハイパーロックチューン。
とってもアッパーで、勢いを感じます。シタールっぽいSEを入れることで、ちょっと無国籍風な感じも匂わせる。
が、ここではタイトルのごとく、宇宙空間を突き抜けるようなロックしています。サビがまたキャッチーな仕上がり。
これだけ突き抜けるとノリもいいよね。
特にサビ入り直前の所なんて、「渚のシンドバッド」っぽくない?織田哲郎、狙っていませんか?相川七瀬を料理しまくっていますね。
8. 銀色の舟
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
おっ、アコースティックギターのアルペジオがせつないね。バラードナンバーです。 Bメロ部分は語っています。珍しい展開だね。
でも、サビが案外フツーだったりするし。歌詞も面白みが無いというかな。ちょっとありきたりな感じがしますが。
アコースティックギターとエレキギターの対比が良く表れています。
9. -午前2時の恋人-
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲・編曲:ホリエアキラ
こういうタイトルって案外バラードだったりするよね。でも、そこを裏切るところがまたいいじゃないですか。
ミディアムテンポのロックナンバーに仕上がっております。昂ぶるというよりも、力をこめてじっくりと聞かせてくれるような味わいを楽しめる。
最後は面白いけれど、もう少しアレンジ面を工夫して欲しいかな。
10. 世界はこの手の中に
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎
ポップなロックで展開するシングルナンバー。従来の相川七瀬をストレートに表現している曲ですね。バリバリとギターがかきなっています。
意外とヘビィだなぁ。サビではその要素すべてが投げ込まれ、かつキャッチーな仕上がりを聞かせてくれる。
自身初のマキシシングルということもあって、結構の力の入れ具合。だがしかし、セールスには結びつかなかったのが残念だ。
11. Crying
作詞:相川七瀬 作曲:上邑博 編曲:織田哲郎
ミディアムポップのナンバーです。歌詞の中の季節でもある春っぽさが曲によく出ています。
キラキラとしたアレンジが、新しい季節のスタートを彷彿とさせる。相川七瀬もじっくりと歌い上げる姿勢に、ちょっと惹かれる楽曲でもある。
2番からはガツンと勢いが良くなります。アコースティックギターがいい味を出していますね。
12. Jealousy
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
“これぞ相川七瀬”というような、ストレートなロックナンバーです。もう、とやかく言うことは無いね。
ここまでストレートだからこそ、相川七瀬の魅力を最大限に引き出せているんじゃないかな。
シングル曲さながらのキャッチーさを持ちつつも、アグレッシヴに展開しているナンバーです。
ギターの激しさがこれまた気持ちいいんだ。まるでリスナーをえぐるかのようにかきたてるギターがポイントです。
13. 花火が終わる頃
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
線香花火みたいなSEで幕開け。ただ、その後のノイズがちょっと耳障りだなぁ。
ピアノが全面出でているバラードナンバーで、しっとりとした雰囲気が出ています。ホーンがまた突出しておらず、曲に上手く浸透しています。
ギリギリのラインで抑えているところがいいじゃないですか。なかなかいい曲で聞き入ってしまいます。アルバムの締めを見事務めました。
初回特典8cm LIVE CD「'00.1.11」
1. Sweet Emotion
観客が手拍子でノリノリになる大ヒットナンバー。さすがライブなだけあって、熱いサウンドで聞かせてくれる。
サビ前のフレーズも、観客が声をそろえてシャウトしています。
2. China Rose
この時点での最新シングルナンバー。熱いロッカバラードだったオリジナルテイクとは違い、なんとギター一本をバックにしたしっとりアレンジで。
相川七瀬、歌い上げています。聞き応えがあり、ヴォーカルが直に突き刺してきますね。
3. BUB
熱く激しいロックナンバーをライブバージョンで。さらに激しくなっています。とにかくストレートいぶつけてきている。乗りに乗っています。
聞いていて、なんか突き抜けるよね。
●5th Album『Purana』● '01/2/21 release
相川七瀬、前作から約1年ぶりにリリースされた5枚目のオリジナルアルバム。 リリースを重ねるごとに、よりパワフルに、よりロックに力を入れてきている相川七瀬。 今作では、プロデューサーに布袋寅泰を迎えたシングルナンバーをはじめ、 ヴァラエティーに富んだミュージシャンたちを起用し、相川七瀬の可能性をさらに広げている。 ただ激しい音になっているだけではなく、ヴォーカルにもさらに磨きをかけ、より説得力を備え付けた声となっている。 相川七瀬もますますかっこよくなっていることの証明ですな。 シングルナンバーを4曲含む、ポップでキャッチーなロックアルバムが完成しました。 ジャケットがシンプルすぎるけれども、そのシンプルさにとらわれないサウンドで楽しませてくれる。
1. Party☆2001
作詞:GIORGIO CANCEMI 作曲・編曲:織田哲郎
アルバムのオープニングから、面白い曲を聞かせてくれる。作詞とラップでDELiGHT MiNTのGIORGIO CANCEMIが参加しています。曲のほうは、いかにも織田哲郎なロックナンバーに。ギターのうねりとポップなサウンドの化学反応が楽しめる。タイトルを表すかのようなパーティーチューンとなっています。シンデレラをモチーフにした歌詞も、おもしろいじゃないですか。そして、一番の聞かせ所は、やっぱりラップパートかな?相川七瀬も、そして織田哲郎までもライムっています。のっけからやってくれるぜ。
2. Trick
作詞:相川七瀬 作曲:本郷信 編曲:ホリエアキラ・本郷信
ノイジーなギターがまた、妙なスリリング感を演出。なんかどきどきさせてくれるよ。へビィなサウンドで、パンチをかますミディアムロック。攻撃的なモードで、相川七瀬が仕掛けてくる。かなり力強いサウンドで、聞く者を楽しませてくれるナンバー。
3. NO FUTURE
作詞:相川七瀬 作曲:布袋寅泰 編曲:KANAME
相川七瀬自身、初となる2枚同時シングルリリースのうちの1枚。こちらは布袋智寅泰をプロデューサーに迎えた曲です。デジタルロックサウンドで幕開け、何かが始まる予感。そして、ギターバリバリのロックでノックアウトさせる。さすがは布袋寅泰、ロックの料理方法はお手の元の中(でも、アレンジはKANAMEなんだよね)。やっぱりハードなサウンドが前面に押し出されていて、かなり力強いサウンドです。 Bメロのキャッチーなメロディーと、そしてより強力なサビでのフックに、どんどんと引き込まれてゆく。最後は、もう昇天するかのごとく、突き抜けていたね。2枚同時で、かなりパンチを効かせた1枚となった。
4. SEVEN SEAS
作詞:相川七瀬・布袋寅泰 作曲・編曲:布袋寅泰
前作シングル「midnight blue」に引き続き、布袋寅泰プロデュースの下に繰り広げるシングルナンバー。バリバリのデジタルロックに、夏ならではの爽快感が加わったミディアムロックナンバー。ギターのごり押し感が、とっても濃いけれども、周りのサウンドがうまく流すかのように、全体をうまく包み込んでゆく。そして、サビではうまく濃さを脱ぎ、爽やかで伸びやかな展開。相川七瀬もとってものびのびと歌っているね。ま、歌詞のほうはありきたりというか、「あなたがいれば怖くない」的なものです。なんでも、タイトルには「七瀬」という意味もあるとか無いとか。
5. Adieu
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:織田哲郎
キーボードのイントロが華やぐミディアムバラードナンバー。淡々とした進行にしては、相川七瀬のヴォーカルをより感じることができるね。サビでは一変して、キーボードをはじめとして、楽器が壮大なサウンドを聞かせてくれる。切ないメロディーは、別れの曲を表すのにぴったり。花びらが儚く散っていく様と、別れの場面を重ね合わせたナンバーです。
6. trust me
作詞:布袋寅泰・相川七瀬 作曲・編曲:布袋寅泰
いかにも布袋寅泰なミディアムロックナンバー。バリバリのギターをはじめ、全体が濃すぎる。歌詞もさながら、自分を信じて一度きりの人生を悔いなく生きようというもの。サウンドと歌詞がぴったりと相川七瀬のキャラクターにあった1曲。とにかくのりがいい。
7. サクラサク
作詞:相川七瀬 作曲:西賢二 編曲:野田雪文・長田直也
アコースティックサウンドがベースとなっているバラードナンバー。相川七瀬のヴォーカルも、柔らかく優しい印象がある。しっとりテイストで進行すると思ったら、サビでがっつりとロックサウンドへと変わった。それでも相川七瀬はヴォーカルを少々抑え目にして、曲の持つ世界を出している。かなわぬ恋と桜を重ね合わせた歌詞が印象的。
8. シュガー・ベイビー
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:KAZ
アッパーなロックチューンは、Oblivon dustのKAZによる曲。バリバリの濃いサウンドが駆け抜ける。とにかくご機嫌な曲で、サビでは弾け飛んでいます。キャッチーなメロディーと掛け声がポイントでしょうかね。
9. midnight blue
作詞:相川七瀬・布袋寅泰 作曲・編曲:布袋寅泰
相川七瀬 meets 布袋智寅泰。まさかこんな展開になるとは、驚きですね。前作Album「FOXTROT」発売後に発表されたシングルは、始めて織田哲郎の手から離れ、ロックの大御所、布袋寅泰のプロデュースの下、かなりアッパーなロックサウンドを展開。今までの相川七瀬の中で、1番ロックしている。ってか、今までの楽曲の中で BPM、最速じゃないか?ぎっしりと詰まったロックサウンドで、曲を駆け抜けてゆきます。特に、サビなんかキャッチーなメロディーながら激しさ満載で、もうかっこよすぎです。この化学反応は、大いに成功したんだけれども。セールスにはいまいち結びつきませんでしたね。これには不思議に思う節も。あまりにも速すぎて、みんなついていけなかったのか?
10. 「THE END」
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:KANAME
ノイジーなギターで幕開ける、ミディアムテンポのロッカバラード。淡々と刻まれるビートからは、無機質感が漂ってくる。その印象を相川七瀬からも感じ取れるね。サビでは、一方的に攻撃を仕掛けてきた。息をつく暇も無い。やっぱり全体的に、機械的な印象がありますね。
11. あなたの温度
作詞:相川七瀬 作曲:北島健二 編曲:北島健二・長田直也
北島健二作曲によるバラードナンバー。アコースティックギターの音が、曲を柔らかく包み込んでくる。1番はアコースティックサウンドで、2番からは少々音が増えて、ボッサタッチに。全体を優しく包み込んでくれるナンバーです。歌詞からもほんのり温かい印象が出ているラブソング。
12. ~dandelion~
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲・編曲:織田哲郎
アルバムの先行ということで同時に切られた2枚のシングル。そのうち1枚は相川七瀬には欠かせない織田哲郎による楽曲。イントロからデジタルロックモードを展開。バリバリのサウンドの中に、キャッチーなメロディーが溢れる。ポップな要素も爆発し、その音に乗せ、歌詞も根付いてゆく。タンポポのごとく、どこまでも飛んでゆくといったような前向きな気持ちが込められています。織田哲郎の十八番とでもいえるような曲を、相川七瀬が見事に歌いきった。2枚のシングルで、布袋寅泰と織田哲郎のサウンドの違いがはっきりとわかりますね。
●6th Album『The Last Quarter』● '01/9/27 release
相川七瀬にとって、初のコンセプトミニアルバムとなるのが今作「The Last Quarter」。 7曲という少な目の楽曲ながら、アルバムの世界観はうまく出し切っていますね。いつもの元気のよい相川七瀬のイメージを脱ぎ去って、 しっとりとした雰囲気を醸し出しています。楽曲のほうも、作家陣がこれまた豪華なメンツで、素晴らしい。 川村結花に古内東子、加藤いづみに森若香織とまぁ、バラードに持って来いな人選ですね。 さらには恩田快人や鷺巣詩郎といった面々の名もあります。何気に豪華だなぁ。 相川七瀬自身による心温まる絵本も付いてくる作品でございます。このミニアルバムをリリースし、いったん相川七瀬は産休に入ります。
1. 恋人じゃなくなる日
作詞:相川七瀬 作曲:本郷信 編曲:根岸孝旨
根岸孝旨がアレンジを手がけたミディアムテンポのロッカバラードナンバー。アコースティックギターとエレキギターの見事なからみといい、サビでのコーラスの厚さは、これまた素晴らしいじゃないですか。元気な相川七瀬も、ここでは聞かせる歌い手としての声を発揮している。覚えやすいメロディだし、アルバムの出だしからなかなかいい作品です。歌詞のほうは、とことん切ないんだけどね。
2. STILL RAIN
作詞:相川七瀬 作曲:川村結花 編曲:鷺巣詩郎
シンガーソングライターの川村結花による楽曲を、鷺巣詩郎のアレンジで歌う相川七瀬。なんとも豪華なタッグで決めたバラードチューン。作曲した人がした人なだけに、やっぱり基盤はピアノ曲だね。そこに、さすがとうならせてくれる鷺巣詩郎のアレンジが生きてくる。シンセサイザーや打ち込みの音と、ストリングスとの絶妙なバランスが、実にいい。相川七瀬のヴォーカルも、引き立っています。
3. しあわせなじかん
作詞:相川七瀬 作曲:加藤いづみ 編曲:武部聡志
こちらはヒット曲「好きになってよかった」でおなじみの加藤いづみが手がけた曲であります。そして、これまたベテランの武部聡志がアレンジを手がけています。アコースティックサウンドをベースにしたバラードナンバーで、ストリングスがバックで曲を支えています。ちょっと相川七瀬のヴォーカルが突き抜けてしまっているような気がする。もう少し抑え目でもよかったんじゃないでしょうかね。
4. 「最高の友達」
作詞:相川七瀬 作曲・編曲:恩田快人
作曲・編曲・プロデュースを恩田快人が担当しているロックなナンバー。やはり、相川七瀬が生き生きしていますな。根はやっぱりロックということでしょう。ポップでキャッチーな部分は、JAM時代を思わせるようなところもあります。無難なくこなしているところがいいじゃないですか。
5. ヒマワリ
作詞・作曲:古内東子 編曲:小松秀行
なんと、作詞・作曲を古内東子、そして編曲を小松秀行が担当したナンバー。随分と豪華だよなぁ。おまけに、古内東子はコーラスでも参加しています。古内節満載のせつないバラードナンバーで、大人の雰囲気を漂わせるA.O.R.です。じっくりと聞かせてくれるトラックで、しっとりとした気持ちになりますね。
6. BYE-BYE-BYE
作詞・作曲:森若香織 編曲:明石昌夫
作詞・作曲を森若香織が手がけたロックナナンバー。編曲に明石昌夫の名があることに、ちょっと驚いた。出だしの相川七瀬の歌い方も、驚きますよ~。単純明快な構成で、サビでのたたみかけがまたいいね。ポップな仕上がりながら、切ない別れの曲なんです。
7. THE LAST QUARTER
作詞・作曲:相川七瀬 編曲:菊池雅晃、長田直也
アルバムのラストを飾る曲では、詞・曲ともに相川七瀬自身が担当しています。アンビエントなトラックで、神秘的ですね。月をテーマにしていて、それらの雰囲気がとても出ています。しっとりとしたバラードナンバーで、相川七瀬の気持ちが詰まっていますね。
●Best Album『ID:2』● '03/3/26 release
相川七瀬の第2弾となるベストアルバム。 前作のベストアルバム「ID」から4年ぶりとなったアルバムのタイトルは、その続編ということで「ID:2」。 ストレートでいいね。ジャケットの相川七瀬の姿も、構図はまったく変わっておらず、 前作の色が赤だったのに対して、今作は青となりました。結婚、出産、復帰と、 色々な人生を過ごしてきた相川七瀬の劇的な活動が、この1枚に凝縮されて降ります。 前作のベストアルバム以降に発表されたシングルナンバーは、もちろん全曲を収録。 また、オリジナルアルバムやカップリングなどに収録されていた隠れた名曲なども入っていて、 単なるベストアルバムで終わらせていないところにも注目。 さらには、復帰後に出したシングル「終わりない夢」と「六本木心中」も、しっかりとパッケージ。 これで第2期相川七瀬を押さえることができますね。 でもって、初回限定版の特典もすごいんだ。なんと、ボーナスディスク付き。 相川七瀬の代表曲「夢見る少女じゃいられない」、「LIKE A HARD RAIN」、「COSMIC LOVE」を、 それぞれ POLYSICS、JOHN TAYLOR、DANCE☆MANがリアレンジを担当しました。なんとも豪華なメンツが相川七瀬を再構築。 これらのトラックは、本当に激ヤバで、聞き逃し厳禁ですよ。
2-1. 夢見る少女じゃいられない <arranged by POLYSICS>
作詞・作曲:織田哲郎 編曲:POLYSICS
80年代のニューウェーブを思い出させるようなピコピコサウンドで攻めてくる POLYSICSによるリアレンジバージョン。これはもう、POLYSICSの味がよく出ていて、楽しくなってきますね。ロックサウンドとデジタルビートが混在していて、かなりのアゲアゲナンバーに仕上がっていますよ。おもしろすぎますね。なるほど、イモ欽トリオのオマージュでもあるわけですね。
2-2. LIKE A HARD RAIN <arranged by JOHN TAYLOR with DAN CHASE>
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:John Taylor with Dan Chase
雨のSEで始まるヒットシングルナンバー。若干、テンポを落としながらも、エッジの効いたギターが印象的なハードロックに衣替え。バリバリなロックナンバーで、相川七瀬の力がみなぎっている感じが伝わってきます。オリジナルの疾走感とはまた一味違った感じで、パワーアップしていますね。
2-3. COSMIC LOVE <arranged by DANCE☆MAN>
作詞:相川七瀬・織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:DANCE☆MAN
DANCE☆MANがアレンジを手がけて、ファンクでソウルでヒップに大変身したシングルナンバー。オリジナルはハードなデジロックサウンドだったのに対して、こちらは随分と温かみのある生音演奏で決めてくれました。なんか、愉快痛快といった感じで、一体感があるよね。まさに、ディスコフロアが似合う1曲に仕上がっています。
●7th Album『7 SEVEN』● '04/2/18 release
オリジナルアルバムとしては、「The Last Quarter」から約2年半ぶり。 フルアルバムとしては「Purana」以来、実に3年ぶりとなる相川七瀬の記念すべき7枚目の作品。 タイトルもそのまま「7 SEVEN」ときたものだ。このアルバムを発表するまでに、相川七瀬は色々な人生を経験してきたわけだけれども、 その中でも、カラーセラピストの資格を得たことが大きいよね。そういうわけで、 今作ではカラーセラピストならではの試みで、収録曲それぞれに色のイメージをつけています。 だからといって癒されるわけではなく、相川七瀬ロックを今回もバリバリと聞かせてくれるんですよ。 先行シングルのM-8「愛ノ詩 -マジェンタレイン-」や、布袋寅泰プロデュース作「midnight blue」としのぎを削るであろう、 高速アッパーチューンのM-2「R-指定」など、シングルを3作収録。さらにはPUFFYの吉村由美と詞を共作した作品を2曲収録したり、 柴草玲や柴崎浩といったミュージシャンたちが曲を提供したり、 さらにはプロデュースが岡野ハジメだったりと多彩な内容となっております。 初回限定版のDVDには、「R-指定」のいろんな意味での危ないバージョンのビデオクリップと、 尾崎豊の名曲「OH MY LITTLE GIRL」のアコースティックカバーを収録。こちらのDVDからも目が離せませんね。
DVD
1.
2.
R-指定<R-version>
OH MY LITTLE GIRL<>
1. LIE LIE LIE
words:相川七瀬 music:室姫深 arrangement:室姫深 & 岡野ハジメ
記念すべき7枚目のアルバムのオープニングを飾るナンバーは、ヘビィなサウンドをぶつけてくるロックナンバー。地に足つけた重たいイメージを放ちます。その中にも繊細さがあり、サビのメロディなどはじっくりと聞かせてくれるね。相川七瀬らしさを見事に表現した1曲。イメージカラーはヴァイオレット。
2. R-指定
words:相川七瀬 music:yasu arrangement:小池敦 & 岡野ハジメ
久しぶりに放たれた相川七瀬のシングルチューンは、ゴリ押しハードロックナンバー。とうとう本性が表れたか? 布袋寅泰プロデュースの「midnight blue」と匹敵する高速アッパーチューンで、畳み掛けてきます。これでもかというくらいに向かってくる相手を切り倒すようなインパクトがあるね。ちなみに、作曲はJanne Da Arcのyasuです。総括すると、色々な意味でR-指定な曲だね。ちなみに、この曲のイメージカラーはオレンジです。
3. BLUE KNIFE
words:相川七瀬 music:AKIHIDE arrangement:KAZ & 岡野ハジメ
ざっくりギターとともに分厚いサウンドで聞かせてくれるミディアムテンポのロッカバラード。別れの歌なだけに、イメージカラーはブルーです。人は1人で生きられない、人は恋をするものと歌う曲です。
4. 恋愛体質
words:相川七瀬 & 吉村由美 music:原一博 arrangement:岡野ハジメ
PUFFYの吉村由美が作詞とコーラスで参加した1曲。相川七瀬の交友力だね。歌詞はそのまんま、恋愛に対する体質を歌っています。歌詞がこれまたディープだ。それを激しいサウンドに乗せて歌います。イメージカラーはゴールドだって。
5. BLACK ANGEL
words:相川七瀬 music:柴崎浩 arrangement:柴崎浩 & 岡野ハジメ
柴崎浩がギターと作曲で参加したミディアムロックチューン。堕天使の歌。イメージカラーもタイトル通りにブラック。柴崎浩なりのセンスが出たメロディがまたいいじゃないですか。重苦しさの中にもキャッチーな要素がある。
6. 目下の恋人
words:相川七瀬 music:柴草玲 arrangement:柴草玲
柴草玲による曲は、彼女がピアノで参加するシンプルなバラードナンバー。 サウンドの方も、バンドサウンドではなく、ピアノと四家卯大のチェロでしっとりと聞かせてくれる極上バラード。 イメージカラーはクリアだって。色、無いじゃん。
7. ダリア -She Knows Love-
words:相川七瀬 music:室姫深 arrangement:室姫深 & 岡野ハジメ
デジタルサウンドのオープニング。 そこから勢いよくロックサウンドで展開する痛快なアップテンポナンバー。その中にも爽やかなテイストがあって、気持ちがいいね。 サビもキャッチーなメロディを放っている部分がポイントになっている。イメージカラーはピンクです。
8. 愛ノ詩 -マジェンタレイン-
words:相川七瀬 music:高田有紀子 arrangement:Pixy & Brounie, & 岡野ハジメ
7枚目のアルバム「7 SEVEN」からの先行シングルナンバー。 重たくヘビィなロックサウンドを聞かせてくれるバラードナンバー。 壮大な愛を歌っているんだけれども、その大きさと匹敵するのがギターでしょうね。 あのMARTYN FRIDMANが担当しています。これがまたっかこいいんだよ。イメージカラーは、タイトル通りにマジェンタ。
9. 夏の日のコーラル
words:相川七瀬 music:柴崎浩 arrangement:柴崎浩, 小池敦 & 岡野ハジメ strings arrangement:村山達哉
ストリングスが美しい旋律を奏でるイントロ。 さらにはそこにバリバリのロックサウンドが加わりる劇的なオープニングを聞かせてくれる。アップテンポのロックナンバーは、柴崎浩が楽曲を担当し、ギターも軽やかに披露しています。曲のほうはせつない内容となっております。2番のサビが、歌ではなくストリングスという点がかっこよかった。ポップでキャッチーです。イメージカラーはコーラル。
10. 火をつけろベイビー!!
words:相川七瀬 & 吉村由美 music:有原雅人 arrangement:岡野ハジメ
タイトルからしてパンチがありますが、曲の方もアッパーなロックチューンです。 PUFFYの吉村由美が作詞とコーラスで参加しています。とにかくノリ命。それがサビでうまく生きている。 みんなで一緒に歌いたくなるようなナンバー。イメージカラーはイエローです。
11. 時の風
words:相川七瀬 music:柴草玲 arrangement:山口一久
柴草玲が曲とピアノを担当したバラードナンバー。 ガツンとロックサウンドを展開させるサビと、ストリングスがはかない雰囲気を作り上げるメロディ部のギャップがいいね。 悲しい別れの曲です。それでいてドラマティック。イメージカラーはグリーンです。
12. NIGHT RAINBOW
words:相川七瀬 music:室姫深 arrangement:室姫深 & 岡野ハジメ
ポップな要素の強いデジタルロックナンバー。 イメージカラーはタイトル通りにレインボー。曲からもそのカラフルで鮮やかさな感じが伝わってきますね。 このアルバムのまとめといったようなトラック。これが相川七瀬の持つ力。恋人と一緒に入れることのうれしさを歌っています。
13. Shock of Love
words:大黒摩季 music:織田哲郎 arrangement:INA chorus arrangement:織田哲郎
久々に織田哲郎プロデュースの下、相川七瀬が熱唱。 しかも、今作は大黒摩季の歌詞&コーラスが強力にバックアップ。往年のB-ingサウンドが復活かと思いきや、まったく新しい方向に。 とにかくノイジーなギターが響きまくる。それでいてキャッチーなサビのメロディでノックアウト。まさしくショックな1曲。
[DISC 2:DVD]
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●8th Album『The First Quarter』● '05/2/16 release
相川七瀬、2作目となるバラードアルバム。前作は下弦の月で今作は上弦の月。 やはり月というのは優しさやはかなさの表れなんでしょうかね。いつもは痛快なロックサウンドをぶつけて来る相川七瀬も、 今作ではしっとりと聞かせてくれます。ヴォーカリストとしての本領を発揮。 前作では様々なミュージシャンがトラックを手がけていましたが、 今作では全作詞を相川七瀬自身が担当。自分の言葉で曲を届けています。ラストトラックM-8「祈り」は、 作曲までこなしています。これでまた、相川七瀬がアーティストとして一皮剥けましたね。
1. 限りある響き
Words:相川七瀬 Music:高田有紀子 Arrangement:羽毛田丈史
第2弾となるバラードアルバム「The First Quarter」からの先行ナンバーとなるシングル。 しっとりとしたピアノをバックに、美しくもはかない相川七瀬のヴォーカルが響き渡る。何を隠そう、羽毛田丈史のピアノが包み込む。 さらには、弦のサウンドがより壮大な曲を作り上げる。バラードの真骨頂を相川七瀬が見事に表現する1曲です。
2. 万華鏡
Words:相川七瀬 Music:柴崎浩 Arrangement:小西貴雄
アルバム「7」後に発売されたシングルナンバー。 柴崎浩が作曲を手がけたミディアムバラードチューン。相川七瀬には珍しく、ブラスが華やぐちょっとファンクをかじったトラックです。 なかなかおしゃれでかっこいいじゃないですか。こういう曲をシングルとして持ってくるところに、相川七瀬の新たなる試みを見た。 歌詞はストレートなラブソング。バラードアルバム「The First Quarter」を示す指標となった曲です。
3. リアルな夢
Words:相川七瀬 Music:岡野泰也 Arrangement:小西貴雄
A.O.R.なおしゃれサウンドとストリングスが美しく彩るバラードナンバー。 相川七瀬のヴォーカルもリアルに感じることができるね。 メロディ展開とかよくある感じなんだけれども、このスタンダードさが逆に魅力を増しているね。最後はスキャットも披露だ。
4. RADIANCE MOON
Words:相川七瀬 Music:田村謙 Arrangement:田村謙 & 高橋圭一
これまた、アルバムタイトルの「月」をキーワードにしたバラードナンバー。 シンプルかつ壮大なバックミュージックとともに、相川七瀬の表現力豊かなヴォーカルが響き渡る。 ヴァイオリンとピアノの音が、それぞれいい感じ。
5. DONMAI∞DONMAI
Words:相川七瀬 Music:高田有紀子 Arrangement:葉山たけし
アレンジを葉山たけしが手がけるバラードは、タイトルからもわかるように応援歌です。 どんなにつらいことがあっても、がんばっていこうと励ましてくれる曲。相川七瀬も元気を与えてくれる。コーラスが結構強力だね。
6. I LOVE YOU
Words:相川七瀬 Music:bice Arrangement:安部潤
こちらも驚き。アレンジが安部潤だって。 このアルバムの中ではアップテンポよりのナンバーで、ストリングスと弾むキーボードの音が魅力を醸し出す。タイトルはストレートながら、ちょっと訳ありな雰囲気の歌詞に注目です。
7. SHARING OF LOVE
Words:相川七瀬 Music:吉田美智子 Arrangement:西脇辰弥
イントロのストリングスが、本当にドラマティック。 しっとり目のバラードチューンは3拍子で、ちょっとした変化球。サビの重圧な音がインパクトあり。
8. 祈り
Words & Music:相川七瀬 Arrangement:小西貴雄
相川七瀬が作詞・作曲を手がけたバラードナンバー。シンプルながら、ストリングスが強力なバックアップをこなし、よりドラマティックに変身。相川七瀬のクリエーター魂が燃えていますね。最後はオルゴールでしっとりと。
●9th Album『R. U. O. K?!』● '05/11/9 release
豪華アーティスト達をサポートに従えた「7月7日七瀬の日」のライブの勢いを、 そのままCDに詰め込んだオリジナルアルバム。本当に豪華だよね。真矢にD.I.E.、MARTIN FRIEDMANやPATAなど、 バリバリのロック魂を炸裂させています。相川七瀬の勢いを感じさせるようなヴォーカルを披露。 まさしく、この勢いについていけるのかを尋ねているようなタイトルが印象的だよね。 岡野ハジメのプロデュースワークも、なかなか冴えています。
1. FOOLISH 555
作詞:相川七瀬 作曲:澄田健 編曲:澄田健、岡野ハジメ
オープニングからヘビィーなロックを聞かせてくれるアッパーなチューン。 かなりキレています。バリバリと。
2. R. U. O. K?!
作詞:相川七瀬 作曲:室姫深 編曲:室姫深、岡野ハジメ
アルバムのタイトルチューンは、疾走感のたまらないロックチューン。 激しくヘビィながらにスカッとさせてくれる。そして耳に残るサビのメロディは、とってもキャッチーだね。 活を入れてくれる歌詞がかっこいいぞ。
3. FLY TO RAINBOW RAY
作詞:相川七瀬 作曲:室姫深 編曲:室姫深、岡野ハジメ
ポップとハードをうまく操るロックチューン。 サビでは観客に歌わせるようなつくりだね。相川七瀬もかっ飛んでいます。意外と爽快ですな。
4. ROCK STAR's STEADY
作詞:相川七瀬 作曲:玉田学 編曲:Pixy & Brounie、岡野ハジメ
6拍子の激しいロックナンバー。歌詞も結構ハードに書き上げていますね。 遊び人っぽい男に振り回されているようで、実は振り回す強い主人公。なかなかやるな。
5. RED WHEEL
作詞:相川七瀬 作曲:Three Djwal Khul 編曲:Three Djwal Khul、岡野ハジメ
深く入り込むロッカバラード。静かな展開からハードに大変身。 サビでは訴えかけるように、心の奥底から歌い上げる相川七瀬。ちょっと大きな世界が広がるね。 サビの歌詞がカタカナということもあって、印象がちょっと違う。
6. Snowfall
作詞:相川七瀬 作曲:長瀬弘樹 編曲:岡野ハジメ、D.I.E.
切ないサビから入るバラードかと思いきや、アップテンポのロックチューンに。 しかし、切ない要素は健在です。はらはらと舞う雪の中でたたずむ情景が浮かんできそうですね 。間奏のギターが泣いています。
7. EVERYBODY GOES
作詞:相川七瀬 作曲:有原雅人 編曲:岡野ハジメ、D.I.E.
後にアルバム「R. U. O. K?!」からリカットされたシングルナンバー。 これぞ相川七瀬といわんばかりのロックチューン。アッパーなサウンドは、バリバリとギターをかき鳴らして、聞く者を奮い立たせる。 PATAとMARTINのダブルギターがいい仕事をしています。とにかく疾走感があって、パンチが効いているね。
●Live Album + Live DVD『7.7.7.』● '05/11/9 release
2005年7月7日の「七瀬の日」に行われた渋谷AXでのライブをDVD化。しかも、映像だけでなく、2枚のCDとしても組み合わせて、 DVD+2CDという形態でパッケージ。何はともあれ、相川七瀬のロック全開姿勢に屈服。 そして、超豪華なサポートメンバーに圧倒させられますね。真矢やマーティ・フリードマンとか、もう熱すぎます。 演奏曲目も、デビュー曲の「夢見る少女じゃいられない」や「BREAK OUT!」などをはじめとする大ヒットナンバーを多数聞かせてくれます。 さらには、この時点での最新ナンバーもパフォーマンスし、相川七瀬が魅せてくれます。「R-指定」「midnight blue」の流れは、やばいね。 白熱。激熱です。しかしながら、DVDもCDも、1公演丸々収録しているわけではないので、この点が残念だ。 おいしいところをピックアップして、 DVDと2CDも収録内容が違うということで、魅せる部分と聞かせる部分に分けたということでしょう。 何はともあれ、七瀬の日の盛り上がりを堪能できる作品であります。 ちなみに、DVDに収録されているダイジェストには、全曲が短く収録されています。何なんだ、この仕様は。
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●9th Album『REBORN』● '09/2/18 release
相川七瀬、実に3年3ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバム。 今回は、「REBORN」Projectのもと、ダンサブルなロックサウンド目白押し。 まさしく長い年月から目を覚ました相川七瀬が覚醒した。 目玉というか、注目すべきなのは、やはりオープニングを飾るナンバー「yumemiru..」でしょうね。 デビュー曲でもある「夢見る少女じゃいられないを」リプロダクトして、マッシュアップ要素を加えて新たな曲へと創り上げた。 かっこいい仕上がりと、変わらぬガールズロックの力を感じさせます。 ほかにも、先行で配信されていたナンバーや、Janne Da ArcのYASUが提供したナンバーなど、 ブランクをまったく感じさせないヴァラエティ豊かな楽曲がそろっています。これぞ相川七瀬。 生まれ変わっても、その力は本物だね。今作は、2形態でのリリース。 CDのみバージョンには、ボーナストラックとして「Circle of Life」を収録。 CD+DVDバージョンには、アルバムに収録されている2曲のPVと、2008年の「七瀬の日」、7月7日に行われたライブをダイジェストで収録。 こちらはぜひともフルサイズで収録してほしかったな。
1. Yumemiru..
Lyric:Nanase Aikawa / Tetsuro Oda Music:Atsuhiro Watanabe / Tetsuro Oda Arrangements & Programming by Wall 5
今回のアルバムタイトルにふさわしい1曲。 なんとデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」をリプロダクトして、まったく新しい曲にしてしまった。 まさしくリボーンなナンバーだね。本編は、デジロックサウンドで攻撃的に攻めてくる。 力強いビートとともに、相川七瀬のヴォーカルが突き刺してくる。 サビでは、例のフレーズがやっぱり生きてくるんだよね。いいね、いいね。 サビはオリジナルの要素も残っていて、ベースのちょいと懐かしく感じるね。 それでいて、パワーアップしている相川七瀬にノックアウト。
2. Keep Singin'
Lyric:Nanase Aikawa Music:Shin Hongo (from THE TRANSFORMER) Arrangements & Programming by Wall 5
デジタルサウンド炸裂のアップテンポナンバー。 相川七瀬のヴォーカルにエフェクトをかけて、ちょっとひねりを加えてきた。 サビで一気に音が集まってきては、攻めに攻めてくるね。熱いぞ。そして相川七瀬のヴォーカルは、どこまでも真っ直ぐに。
3. I love my way
Lyric:LINDEN Music:JUON (from FUZZY CONTROL) Arrangements & Programming by Wall 5
畳み掛けてくるビートとエッジの効いたギターが弾けるデジロックチューン。 4つ打ちキックで味付けされたりと、変幻自在なビートが襲い掛かってくる。一転して、サビでは爽やかなデジロックナンバーに。 相川七瀬のヴォーカルも、なんか突き抜けていく。このメロディパートとサビパートのギャップをお楽しみあれ。
4. PRISM
Lyric:Nanase Aikawa Music:Shin Murohime Arrangements & Programming by Wall 5
先行でデジタル配信されていた、アップテンポのデジロックチューン。 4つ打ちビートが駆け抜ける、爽やかなメロディとサウンドで、相川七瀬の本領発揮。 ポップでキャッチーな要素を全開にしつつ、新鮮さも出してかっこいいね。生まれ変わった相川七瀬が見事に表現された1曲。
5. Come Closer
Lyric:Nanase Aikawa Music:Yukiko Takada Arrangements & Programming by Masao Mase (SpiceMagic), Atsuhiro Watanabe (SpiceMagic)
しっとりとしたピアノをバックに、うっとりと聞かせてくれるバラードナンバー。 ヴォーカリスト・相川七瀬の包容力があり、曲の持つ世界観で染め上げてくる。 1番のサビで音数が増えて、よりドラマティックに。2番のサビからは、さらにガツンとダイナミックに変身する。 じっくりと聞かせてくれる曲ですね。
6. REBORN
Lyric:Nanase Aikawa Music:Miki Fujisue Arrangements & Programming by Wall 5
アルバムのタイトルチューン。いきなりデジタルサウンドでかます。 かなりにくい展開で始まるナンバーだね。メロディパートはじっくりミディアムテンポだったんだけれども、 サビで一気に解き放つかのように、アッパーなアップテンポへと変身。相川七瀬の持つ元気さ、活発さがよく出ているね。 ポップでキャッチーです。
7. GOODBYE YESTERDAY
Lyric:Nanase Aikawa Music:Steven Lee / Joey Carbone Arrangements & Programming by Wall 5, Masao Mase (SpiceMagic), Atsuhiro Watanabe (SpiceMagic)
キーボードの柔らかい音から一転、エッジの効いたギターが飛び交うデジロックチューン。 Aメロパートはしっとりと、Bメロからは聞かせるヘビメタ。 アッパーなサウンドに、物怖じせずに芯のあるヴォーカルを利かせてくれる相川七瀬。かっこいいですね。
8. Dark & Bright
Lyric:LINDEN Music:Shin Murohime Arrangements & Programming by Wall 5, Shin Murohime
いきなり妖しげなイントロ。そして、ハードなデジロックサウンドでアッパーに仕上げてくるアップチューン。 疾走の中に切なさもあるね。歌謡曲テイストもあるナンバーで、キャッチーに仕掛けてくる。 打ち込みビートもウネウネ攻めてきますよ。まさしくダークでブライトな1曲。アウトロも面白い展開だね。
9. Glorious Night
Lyric:Nanase Aikawa / YASU (from Janne Da Arc) Music:YASU (from Janne Da Arc) Arrangements & Programming by Wall 5, Masao Mase (SpiceMagic), Atsuhiro Watanabe (SpiceMagic)
Janne Da ArcのYASUが、「R-指定」に続いて楽曲を提供。 サウンドの方はデジタル色を強め、ウネウネするビートを施して。 一方で、サビでは一気にキャッチーに軽快に。AメロサビとBメロサビの差で、曲の魅力を引き立たせているような曲ですね。
10. 「すきだよ」
Lyric:Nanase Aikawa Music:Yukiko Takada Arrangements & Programming by Yuta Nakano
アルバムのラストを飾る、ド直球のバラードナンバー。 しっとりと優しく、相川七瀬が語り掛けてくるように、愛する気持ちを歌う曲。 歌詞が、これまた切ないんだね。いつもは強くてかっこいいイメージの相川七瀬も、この時ばかりは優しくかわいく、 か弱いイメージで聞かせてくれます。
[DISC 2:DVD]
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●MIX CD『J-POPハリケーン ~相川七瀬だけ60分本気MIX~』● '11/4/20 release
「昨今、溢れるカバーミックスCDに物申す」。ということで、avexが新たに仕掛けたミックスCDシリーズは、約60分、すべて本人ヴォーカルの楽曲を使用したというもの。 これはさすが太っ腹なavex。 さて、こちらの相川七瀬版は、corin.がミックスを担当。 ロックなサウンドをどのようにミックスするのか。音のつなげ方が多分難しいと思うんだけれども、 ふたを開けてみたら、これが面白い内容なんだ。 ライブの掛け声、相川七瀬のあおり声やMCの声を巧みに使って、盛り上げてくる。 曲から曲へのつなぎ方は、スムーズに流れるのではなく、どちらかというと1曲完了のような形。 つながっている曲もあるんだけれども、インストを加えたりして、ミックスというよりかは、なんかメドレーと言った方がお似合いかな。 シングルは両A面曲も含めて全曲ミックス。さらにアルバムナンバーなどもあったりして、相川七瀬の全てをぶつけてくる。 うん、なかなかいいじゃないか。タイプの違う楽曲が多いから、corin.の苦労も垣間見れるような。
●10th Album『今事記』● ’13/2/6 release
相川七瀬、実に4年ぶりとなるオリジナルアルバム。 今作は、日本語や和にこだわった作品で、これまでの相川七瀬のイメージを覆すかのような、優しさや温かさで包み込んでくれるような作品です。 サウンドのベースはアコースティックなもので、時に力強さの出たナンバーもあるけれども、全体的に落ち着いたものが多いね。 とにかく今回はその歌詞、言葉に要注目の1枚。夢の中に現れたという「ことのは」はじめ、全篇ひらがな、カタカナで表記させることで、より一層曲の持つイメージや 世界観が広がっていくナンバーもあります。 相川七瀬のヴォーカルも、力強くもあり、時に優しく切なくはかなく、表現に磨きがかかっていますね。 シンプルながら、1曲1曲をじっくりと味わえる作品となっております。 美しくセクシーなジャケットは、あのLeslie Keeによるもの。さすが、上品な美しさが表れています。
1. ヒカリノミ
Words:Nanase Aikawa Music:Toshio Kamei Arrangement:Toshio Kamei, Hideyuki“Daichi”Suzuki
しっとりとピアノとアコースティックギターが包み込んでくるバラードナンバー。 相川七瀬の持つ優しさが前面に出たトラックで、力強くも芯の通ったヴォーカルを聴かせてくれます。 シンプルなのに、大胆な雰囲気をまとって、かっこいい曲だね。 ひとりじゃない、みんなで支え合っているという、メッセージを届けてくれる。
2. カレイドスコープ
Words:Nanase Aikawa Music:Ayako Ikeda Arrangement:Toshio Kamei, Erino Yumiki
どっしりとダイナミックな音を清々しく聞かせてくれるナンバー。 万華鏡のように、色鮮やかなサウンドで相川七瀬の魅力を伝えてきます。 サビも爽快なんだけれども意外とあっさりとしているね。あれ、でも相川七瀬、「万華鏡」っていう歌をすでに出していたよね。
3. Butterfly
Words:Nanase Aikawa Music:Toshio Kamei Arrangement:Toshio Kamei, Hideyuki“Daichi”Suzuki
6拍子のアコースティックロックナンバー。 蝶のように優雅に舞うバラードチューンで、相川七瀬のヴォーカルにも優しさを感じます。 アコーディオンの音色が隠れたポイントになっているかな。ピアノの音も雅ですね。
4. オトヒメ
Words:Nanase Aikawa Music:Toshio Kamei Arrangement:Toshio Kamei, Hideyuki“Daichi”Suzuki
古典や昔話の雰囲気を出す、しっとりアコースティックチューン。 歌詞も全てカタカナ表記というところに、こだわりを感じますね。 日本古来の神秘性をモチーフにしているような。 相川七瀬の魅惑の世界を表現。アルバムタイトルにもふさわしいナンバーだね。
5. 花のように
Words:Nanase Aikawa Music:Toshio Kamei Arrangement:Toshio Kamei, Hideyuki“Daichi”Suzuki
このアルバムの中では、随分とポップに弾けています。 まるでSylvie Vartan「あなたのとりこ」のように、ウキウキワクワクなギターの音がポイントです。 なんだか、もうマンマで面白すぎます。とっても親しみやすメロディに、 聞いているこっちまで楽しい気分になってきますね。
6. 誰かのためになら
Words:Nanase Aikawa Music:Toshio Kamei Arrangement:Toshio Kamei, Erino Yumiki
美しく飾るピアノと、バリバリ鳴り響くギターの音が力強さを出すロックチューン。 せっかくメロディパートでいい流れができたのに、なんかサビでのアレンジに物足りなさを感じるんだよな。 もっとドシッと音をぶつけてきてほしいな。せっかくいいサビメロディなんだし。
7. A message
Words:Nanase Aikawa Music:Atsuhiro Watanabe Arrangement:Toshio Kamei, Atsuhiro Watanabe
しっとりと聴かせるアコースティックバラード。 オルガンの淡い音と、シンセの煌びやかで壮大なサウンドが、切なさや儚さを味付けて盛り上げてきます。 2番からはどっしりサウンド。より説得力のあるトラックで、ヴォーカルをぶつけてきます。
8. ことのは
Words:Nanase Aikawa Music:Ayako Ikeda Arrangement:Hiroshi Uesugi
これまた、日本の美を意識したかのようなバラードナンバー。 歌詞は全てひらがなで構成されたところに、日本の趣や奥ゆかしさがあるね。 池田綾子の曲も、和を感じさせます。後半のダイナミズムを感じさせる部分がかっこいいね。
9. Hello
Words:Nanase Aikawa Music:Toshio Kamei Arrangement:Toshio Kamei, Hideyuki“Daichi”Suzuki
シンプルな雰囲気。アットホームな感じで、優しさや温かさの出たミディアムロックチューン。 出会えてよかったという素直な気持ちをストレートに聞かせる相川七瀬の言葉。 コーラスもいい感じだね。子供の誕生を歌にしているような曲だね。
10. あっというま
Words:Nanase Aikawa Music:Toshio Kamei Arrangement:Toshio Kamei, Hiromi U10G
まるでスティールドラムのような、ぽっこりとした音が、癒しのテイストを加えるバラードナンバー。 この曲も全てひらがなで記していて、優しさや温もりを伝えるように。 相川七瀬のヴォーカルも、じっくりと言葉を伝えるように。 「いのちはあっというま」という言葉に、ちょっとグサッと来るね。
●Cover Album『TREASURE BOX -TETSURO ODA SONGS-』● ’15/10/28 release
相川七瀬がデビュー20周年を記念して、作品を発表。カバーアルバムなんだけれども、これがまた、彼女を見出したプロデューサー、織田哲郎の楽曲のみのカバーというアイテムです。 「世界中の誰よりきっと」「いつまでも変わらぬ愛を」「碧いうさぎ」「君がいたから」「翼を広げて」などなど、どの曲も大ヒットしているし、聞き覚えのある楽曲ばかり。 それを相川七瀬らしいロックサウンドに味つけてのカバーとなりました。 だがしかし、う~ん、なんだかバリバリとギターがかき鳴って、相川七瀬らしさはあるものの、ちょっとうるさいだけのカバーになってしまった気もするな。 これはあまりいいカバーと言えない。なんだか勿体無い。せっかくの織田楽曲。さらには大黒摩季や浅岡雄也、宇徳敬子などのコーラスや、つるの剛士や寺田直子、杏子に中村あゆみを迎えたりと、 豪華に飾っているんだけれども、サウンドが残念すぎてね。 企画内容は良かっただけに、ちょっと期待過剰になりすぎたかも。
1. 世界中の誰よりきっと
作詞:上杉昇、中山美穂 作曲:織田哲郎 編曲:nikka
メタメタのバリバリロックアレンジで聴かせてくれる、中山美穂&WANDSのデュエットナンバー。 正直、ただうるさいだけの音になってしまった感が否めない。相川七瀬らしいアプローチだけれども、もうちょっといい方法があったような気がするな。 ちなみに、ゲストにつるの剛士が参加、ってなんでまた。
2. いつまでも変わらぬ愛を
作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:鈴木Daichi秀行
織田哲郎がソロでリリースした大ヒットナンバーのカバー。 ハードなロックサウンドで、バリバリと聴かせてくれます。うるさいだけなんだけれども、まだバランスはいいほうかな。 サビ最後の「終わらない」の「い」で、上がる部分ばかりに耳が行ってしまう。
3. チョット
作詞:大黒摩季 作曲:織田哲郎 編曲:宅見将典
こちらはバリバリのデジタルロックチューンに仕上げてきました。 エッジを効かせて、プログラミングビートが炸裂。ただ、色々とひねっている展開が、逆につまらなくしていると思うな。 大黒摩季自身もコーラスで参加しているところに注目。ラップパートが最高だね。
4. Precious Summer
作詞:浜田麻里 作曲:織田哲郎 編曲:宅見将典
浜田麻里のナンバーのカバー。ただでさえハードにかっこいい浜田麻里だから、ちょっと比べてしまうんだよね。 キーが低い、ヴォーカルの太さの違いが明らかな分、相川七瀬の色に染まった感じかな。
5. 碧いうさぎ
作詞:牧穂エミ 作曲:織田哲郎 編曲:鈴木Daichi秀行
酒井法子の大ヒットナンバーをハードなロックアレンジで聴かせてくれる相川七瀬。 どこかしら「恋心」な雰囲気もあって、なかなかいいね。Bメロはもうちょっとシンプルなアレンジでもよかった感じ。 サビをもう少し濃くしても引き立ったと思うな。このアルバムの中ではいいカバーになったんじゃないかな。
6. 世界が終わるまでは…
作詞:上杉昇 作曲:織田哲郎 編曲:nikka
ドラマティックなイントロは、オリジナルに負けじと、いい雰囲気を醸してきた。 そこでもバリバリとギターがうねりを上げる。オリジナルの上杉昇のキーよりも結構下がっているね。 それでも相川七瀬らしさが出ていて、なかなかかっこいい仕上がりに。このアルバムの中では、まともなアレンジかな。
7. 君がいたから
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鈴木Daichi秀行、THE WASTED
はつらつとしたヴォーカルが印象的。アップテンポのアレンジが意外と爽やかでかっこいい仕上がり。 聴きやすい上に元気いっぱいに歌う相川七瀬が好印象。しかも、ゲストコーラスに浅岡雄也が参加しているところもポイント高いね。 もうちょっと前に出てきても良かったんじゃないかな。
8. 咲き誇れ愛しさよ
作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎 編曲:酒井ミキオ、鈴木Daichi秀行
スパニッシュデジロックといったアレンジで、かきなるギターが情熱を醸し出してくる。 Winkの代表曲も、かなりハードでエネルギッシュに仕上がっています。サビパートのバックの音に、もう少しインパクトが欲しいかな。 間奏は情熱的でかっこいい。
9. BOMBER GIRL
作詞:康珍化 作曲:織田哲郎 編曲:山崎淳
これまた、かなり迫力あるガールズヴォーカル。 寺田直子に杏子、中村あゆみと、女性ロックシンガー達が顔を揃えては、かなりアグレッシヴなカバーが誕生。 しかも、これがものすごくかっこいいんだな。この曲だけでも十分売れるような気がする。見事なコラボレーションだね。
10. 翼を広げて
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:関口Q太、鈴木Daichi秀行
DEENの名バラードが、ハードで壮大なロッカバラードに大変身。 相川七瀬も曲の世界に染まった。ちょっと切なさのあるヴォーカルで、魅了してきます。 でも、バックのサウンドが妙というか、ドカドカしすぎるドラムが気になってしまう。 このアレンジはイマイチだな。