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Best Album『WORKS -THE BEST OF TRF-』● '98/1/1 release

TRFにとって初のベストアルバムは今までのシングルを全て網羅したまさにベスト・オヴ・ベスト。小室哲哉の作り上げたサウンドがこれでわかります。

2枚組のヴォリュームでもCDアルバム1枚のお値段というお手頃さ。

けれど現状は厳しく、やっとの事でミリオンを超えたと行ったくらいのセールスでしたね。

ミリオンシングルを6枚も含んでいるにもかかわらず。

突如文字も小文字から大文字へ変わって新たなスタートがここから始まるわけであって、一区切りつけたわけでしょうね。

TRFの名を一躍広めた「寒い夜だから・・・」に始まり、小室サウンド&メッセージの極地ともいえる「WORLD GROOVE」で終わるというにくい演出。

ただ、他の楽曲の振り分けをもう少しバランスよく入れて欲しかったなぁ。

7th Album『UNITE』● '98/5/20 release

ベストアルバムをはさんでいよいよTRFの新章がスタート。TKの手を完全に離れて独自の音楽スタンスを築きあげる。

意外とバックの製作者たちが揃っているので、なかなかいい作品をつくっているんですよね。富樫明生や木村貴志といった面子には驚き。

まぁ、avexリンクですよね。 そこに相変わらず高音ヴォーカルが魅力的なYU-KIの声が響き渡る。

とにかく相変わらず歌って踊れる楽曲が勢揃いのアルバムとなりました。

1. Realize

WORDS:DJ KOO MUSIC & ARRANGE:SATORU SUGAWARA (Strawberry Fields)

アルバムのオープニングはこれでもかというくらいのハウスビート。今までのTKプロデュースではあまり見られなかったアプローチかもね。

ここまでストレートなんだもの。サビがちょっと言葉数が多いせいか、フィット感がないけれども、YU-KIの伸びやかなヴォーカルを味わうことができる。

サビの英語部分はコーラスが誰かに任せたらスムーズだったかもね。

2. frisky a GO-GO! Sunset Boulevard Mix

WORDS:YU-KI MUSIC:DJ KOO ARRANGE:DJ KOO & TAKAHIRO TASHIRO

随分と濃い、ファンキーなチューン。ミディアムテンポでグルーヴィーなラインを辿るナンバーです。

ポップでキャッチーな部分もあるけれど、どちらかというとのりだよね、重視しているのは。かなりキレモノパーティーチューンといったところか。

一度終わったと思ったら再び湧き上がってくるし。シングルテイクの方が若干濃さがある。けど、音はいかにもプログラミングでなんかしっくり来ない。

3. Frame

WORDS:TAKAHIRO MAEDA & DJ KOO MUSIC & ARRANGE:TAKASHI KIMURA

なんとあの木村貴志が曲を提供した。キーボードとホーンが華やかに曲を盛り上げるソウルフルなチューン。

なんかFavorite Blueにありそうな曲だなぁ。サビはとてもポップでキャッチー。カラッとしていて爽やかさ溢れている。

生音やホーンも曲の持ち味が出ていて、新しいTRFを演出しているね。最後の転調も難無く歌いこなしてしまいました。

さすが鍛えられただけありますね。

4. in the move to be

MUSIC & ARRANGE:SATOSHI HIDAKA (GTS)

GTSによるインスト。って、それじゃあTRFじゃないよ。あたかも小室哲哉のピアノインストのようにフツーに挿入されています。

GTSの王道ハウスじゃないので聞いてみると GTSじゃないように聞こえます。ってしばらくするとキラーハウスチューン。でも、それもすぐに終わってしまう。変幻自在ですなぁ。

5. darkscape

WORDS:DJ KOO MUSIC:DJ KOO ARRANGE:DJ KOO & TAKAHIRO TASHIRO

詞も曲も編曲も、しかもラップまで披露しているDJ KOO。 DJ KOOのDJ KOOによるDJ KOOのための楽曲ですな。でも、ほぼインスト状態だから。

冒頭ではスクラッチをかますなど、本物の技を聞かせてくれます。テクノ要素で展開するアップテンポのナンバー。これも濃いですよ。

作り手が作り手だけにね。

6. EARL GREY

WORDS:JUNKO KUDO MUSIC:DJ KOO ARRANGE:DJ KOO & TAKAHIRO TASHIRO

ミディアムテンポのハウスナンバー。バックサウンドとヴォーカルのバランスがきちんと取れているので聞きやすいね。

聞きやすいからといって聞いていると、サビにパンチ力がないね。決定力に欠けますね。ちょっと弱すぎ。

下手したらするりと抜けてしまうような曲です。ま、おしゃれな要素を作っていることは確かですね。最後は意味深なヴォーカルSE。

7. TRY OR CRY

WORDS:JYUNKO KUDO MUSIC & ARRANGE:KAZUHIRO HARA

マイナー調のミディアムナンバー。この曲はアルバムからの先行というよりかは4ヶ月連続の3枚目といった感じですね。

重いビートと張り詰めた緊張感、現実のむなしさをあたかも曲で表しているかのよう。間奏でのキーボードがまたいい感じです。

うねりを上げています。

この曲でのYU-KIの歌い方は歌うということよりも聞かせるといった感じのヴォーカル法。こういった曲も今までのTRFにはなかったね。

最後にAメロに戻り、静かに終わってゆく。なかなかストーリー性のある曲展開でかっこいい。

8. Meltin' you

WORDS:EMI MAKIHO MUSIC & ARRANGE:KAZUHIRO HARA

R&B的要素たっぷりのグルーヴィーなミディアムバラード。もうとっても歌い方がセクシーです。こういうアプローチもできるんですね。

しかも作詞はあの牧穂エミ。他の曲に比べてちょっと世界が違うのはそのせいですかね。 TRFにとってストレートなラブソングは珍しいですよ。

9. Future Shock

WORDS:JYUNKO KUDO MUSIC:DJ KOO ARRANGE:DJ KOO & TAKAHIRO TASHIRO

ドラムが激しいイントロからスタート。ここまでロックに攻めて来るとはね。とにかく荒々しく、ヴォーカルも強さをアピールしまくっています。

また、ヴォーカルにエフェクトをかけているからより強力に聞こえますね。DJ KOOのラップもなんかかっこいいじゃないですか。

最後までこの勢いは止まりません。圧巻。

最後には次曲へとつなげるためのインタルードが流れる。街中の雑踏、鐘が鳴っています。

10. Friends

WORDS:DJ KOO MUSIC & ARRANGE:TWO-BE=FREE (RAISE)

華麗なるシンセサイザーの音色。あたかも教会の中にいるようだ。ミディアムテンポのラップナンバー。

「カノン」もしくは「G線上のアリア」をサンプリングしたようなトッラクには弦楽が響き渡っています。なかなかいい曲だと思います。

っていうか、詞や歌よりもトラックの勝利だ。反則勝ち。

11. It's My TIME

WORDS:TAKAHIRO MAEDA MUSIC:HITOSHI MUNAKATA ARRANGE:MUNEZO

スローなサビからスタートするが、それを通り過ぎたら4つ打ちキックビート炸裂のパーティーハウスチューン。う~ん、何だろうなぁ。

これは今までのTRFにありそうな感じだね。特に詞。やっぱりTKファミリーの一員だからか、前田たかひろさん。

正直この曲から面白さはあまり感じ取れない。

12. Get up! Stand up! Unity!

WORDS:m.c.A・T MUSIC & ARRANGE:AKIO TOGASHI

随分とファンキーな曲にYU-KIのぼそぼそポエトリーリーディングが曲中を進行してゆく。このヴォイスとサウンドのギャップがすごいです。

次曲とのペアとしてもいいでしょうね。作り手が同じですからテイストも同じ。

13. Unite! The Night!

WORDS:m.c.A・T MUSIC & ARRANGE:AKIO TOGASHI

さてさてアルバムのラストナンバーは新たなスタートを切ったシングル曲で。4つ打ちのハウステイストたっぷりのグルーヴィーなナンバーです。

まぁ、やっぱり曲に作り手の色が出るんですよね。「トガシ・レイヴ・ファクトリー」なんて揶揄されていましたからね。

ハウスサウンドの中にもソウルフルな部分やブラック要素の部分もあり、なんか面白い作品だ。m.c.A・TやDA PUMPが歌っていてもぴったりだよね。

8th Album『LOOP#1999』● '99/5/19 release

TRF、約1年ぶりのアルバム。シングル曲を多数収録(しかもリミックス!)して、ヴォリューム満点の内容となった。

いろいろな作曲家を迎え、いろいろなアプローチで作られたアルバム。TRFのサウンドの幅が広がったんじゃないでしょうかね。

朝本浩文まで来るとは驚いた。SAMやETSUも作詞で参加しています。必聴かな?

1. slug and soul

WORDS & COMPOSED BY DJ KOO ARRANGED BY DJ KOO & T. TASHIRO CHORUS ARRANGED BY YU-KI & DJ KOO

デジタルサウンド満載のコアなナンバーからスタートする。 YU-KIのシャウト、そして攻撃的なヴォーカルが力強い。曲がこれまた濃いんだ。

ギターもうねりを上げ、そのサウンドを持ったままサビに突入。サビがまた随分と明るいね。濃いサウンドながらに明るく仕上がった。

アルバムではイントロが付け足されています。スローテンポで曲を盛り上げる。本編にもDJ KOOのラップが足されています。なかなかやるな。

2. BE FREE Voice filter Mix

WORDS BY JUNKO KUDO COMPOSED BY KAZUHITO KIKUCHI REMIXED BY GARY ADANTE & ROB ARBITTIEr for NOISY NEIGHBORS PRODUCTIONS

TRFの王道かともいえるポップなダンスチューン。キラキラ輝くキーボードサウンドが爽やかなAメロ。ビートが胸打つBメロ。

それに比べるとサビがちょっと物足りないかな。せっかくサビの頭でハモっているんだから、もうちょっと飾ってもよかったんじゃないかな。

意外やギターのサウンドも効果的に使われています。

アルバムではリミックスが施されています。なんだか70年代フレーバーのイントロだ。

ミックス名どおり、ヴォーカルにフィルターがかかっており、曲全体に歪ませたような雰囲気が。独特の空気がかえって新鮮ですね。

3. Sign of the Innocence

WORDS BY MASAO URINO COMPOSED & ARRANGED BY HIROFUMI ASAMOTO

朝本浩文が手がけたハウスビートのポップなナンバー。ファンクの要素も取り入れられた曲で、随分とかっこいいよ。

曲はかっこいいんだけれども、ちょっと詞が浮くんだよね。売野さんの書く詞がちょっと当てはまらないんだよ、曲に。

やっぱり神秘性に飛んでいるからね、売野さんの詞。ファンク・ハウスにはちょっと不向きだった。

4. You're my soul

WORDS BY YU-KI & DJ KOO COMPOSED BY DJ KOO ARRANGED BY DJ KOO & T. TASHIRO

スクラッチから始まり、ミディアムテンポでぐいぐいと気持ちを昂ぶらせるグルーヴナンバー。

曲はDJ KOOによるもので、DJさばきも楽しめる曲となっている。

5. embrace Swing Out Remix

WORDS BY JUNKO KUDO COMPOSED BY KAZUHITO KIKUCHI REMIXED BY DJ KOO & T. TASHIRO

ドラマの主題歌になったグルーヴあふれるミディアムチューン。まぁまぁ、キャッチーさを放つサビ入りから。

メロディになるとしっとりとしたサウンドで聞かせてくれる。そこから次第に盛り上がってゆく。

でも、Bメロに入ってからのアレンジが普通にポップロックでつまらないなぁ。中域でヴォーカルをじっくりと聞かせてくれるYU-KIです。

意外にメロディアスでいい曲なんだけれども、もう少しシングルとしての華が欲しいところ。

アルバムではリミックスが施されており、イントロ無しでサビ入りから。ピアノとベースが強調されたグルーヴあふれるアレンジに変身。

正直、こっちのテイクのほうが力強さを感じていいね。

6. we can do that sit everything

WORDS BY Father SAM COMPOSED BY DJ KOO ARRANGED BY DJ KOO & T. TASHIRO

かなり強力ビートを放つナンバーだ。しかも作詞はSAMですよ。HIP-HOPのテイストがまた軽快なノリを生む。

DJ KOOとSAMのラップも華麗に?披露されています。間奏じゃ小芝居入っているし。なんじゃこりゃ?後半もかなり聞き応えあります。

7. DJ BIG BEAT

WORDS BY JYUNKO KUDO COMPOSED & ARRANGED BY KAZUHIRO HARA

前曲から流れてくるように入るインストナンバー。DJ KOOの華麗なるDJパフォーマンス。

アップテンポのビートにさまざまな仕掛けで展開される曲です。踊れる1曲。

8. JOY

WORDS BY YU-KI & JUNKO KUDO COMPOSED & ARRANGED BY KAZUHIRO HARA CHORUSU ARRANGED BY WORNELL JONES STRINGS ARRANGED TATSUYA MURAYAMA

TRF、初の三連バラード。しかもタイアップが「土ワイ」ですよ。YU-KIのヴォーカルが全編に惜しみなく響きわたるナンバー。

ゴスペルの要素があって、コーラスはかなりゴージャス。じっくりと歌います。じっくりと聴かせます。じっくりと奏でます。

サウンドはロックテイストをいい塩梅で。やっぱり歌がメインですね。ダンサーはこの歌でどのように踊るのでしょか。最後に転調したらもっと盛り上がっただろうに。ちょっと残念。でも、弦楽が入るほどの大作で、かなりいい曲になっている。

9. Lookin' for the Paradise!

WORDS BY YU-KI COMPOSED BY DJ KOO ARRANGED BY DJ KOO & T. TASHIRO

なんだなんだ、この脱力感は?レゲエフレーバーを伴ったミディアムストーのナンバー。以前あった「dAnce to my life系」みたいな曲だ。

しかも、メンバー全員がソロで歌うという試みまで。いやぁ、すごいよTRF。こんなに軽いナンバーも時には必要なんでしょう。

10. Stand up and Dance

WORDS BY DJ KOO & ETSU COMPOSED BY DJ KOO ARRANGED BY DJ KOO & T. TASHIRO

往年のTKサウンドを彷彿させるキーボードがたまらない4つ打ちキックのテクノビートに体が揺れ出すダンスナンバー。

作詞にはETSUも参加しています。とはいいつつも、随分と熱いものなので、インストみたいな扱いでもいいかも。全編英語詞だし。

11. CLOSE TO THE END

WORDS BY MICHIKO YOSHIDA COMPOSED & ARRANGED BY KAZUHIRO HARA

ゆったりと流れるバラードナンバー。メロディーがちょいと妖しげだし、U-KIの歌い方もちょっといつもと違い、曲の雰囲気が見事に表れている。

なんかいつも以上に妖艶だなぁ。目立った曲ではないんだけれども、じっくりと浸透してくる曲じゃないでしょうかね。

12. WIRED Album Full Version

WORDS BY JUNKO KUDO RAP WORDS BY DJ KOO COMPOSED & ARRANGED BY KAZUHIRO HARA STRINGS ARRANGED BY TATSUYA MURAYAMA

ロックテイストのサウンドにストリングスが絡み合ってとてもかっこよい曲になったミディアムナンバー。とても勢いを感じますね。

サビの部分なんてとても攻撃的だし、さらに盛り上げるようなコーラスがかっこいい。

間奏なんかストリングスを見事に使ってスリリングでかっこよい演出にしびれます。これが本当にTRFなのか?と思ってしまうほど。

アルバムではフルバージョンということで、イントロやアウトロなど、微妙に長くなっていますね。アレンジなどは特に変化無し。

やはり間奏が聞き所だね。

13. He Lives in You

WORDS AND MUSIC BY MARK MANCINA, JAY RIFKIN, AND LEBO M WORDS IN JAPANESE BY YU-KI ADDITIONAL WORDS IN JAPANESE BY DJ KOO

ARRANGED BY GARY ADANTE & ROB ARBITTIEr for NOISY NEIGHBORS PRODUCTIONS

なんとディズニーの「ライオン・キング」のテーマだよ(とはいっても日本版)。見事にアフリカの大地を表現するようなアレンジだ。

コーラスも見事に曲に合っているね。壮大に広がる大地とライオンの力強さと孤独さをうまく曲に表しています。元が元だけに、かっこいいんだよね。

もう少しTRFとしてのオリジナリティが欲しかったけれども。

14. The Song Remains the Earth

WORDS & COMPOSED BY DJ KOO CHORUS ARRANGED BY YU-KI

イントロ無しでガツンと始まるコアなグルーヴ放つナンバー。アレンジはデジタルロックを彷彿とさせるサウンドでガッツリと。

メロディーの展開がものすごく難しいな。ようやく辿り着いたサビは新しい世界の始まりを思わせるかのように。

15. Breath

WORDS BY JUNKO KUDO COMPOSED & ARRANGED BY HITOSHI MUNAKATA

アルバムの締めを飾るバラードナンバー。アンビエントな要素を含んだスローな楽曲で、 YU-KIのヴォーカルを堪能できる。

いいね、こういう曲を聞くと心が落ち着きます。こういったTRFもありなんですね。

Remix Album『Burst Drive Mix -Album-』● '00/12/27 release

隔月にリリースされていた1万枚限定リミックスシングルをまとめたアルバム。 DJ KOOが中心となって作り上げた、初のNon-Stop Remix Albumとなっています。 オリジナルとは一味もふた味も違ったトラックをノンストップに。いろいろな魅力を含んだ作品があって、楽しませてくれる。 リミキサーがまず豪華だからね。Soul SolutionやGomi、Thunderpussなどなど、 さすがはavex人脈を使ってのリミキサーだよね。惜しみのない選者だ。さらには、DJ KOO自身もRemixを手がけています。 ノンストップならではの躍動感が詰まったアルバムですね。 ボーナストラックには「He Lives In You」のオリジナル詞でもある英詞をライブバージョンで。 そして「Brave Story」の英語バージョンも収録と、豪華な内容となっています。 ジャケットデザインはシングルに引き続き、ETSUが担当です。

1. BOY MEETS GIRL (DJ KOO Remix)

Remixed by DJ KOO

凝ったイントロダクションをつけて、大ヒット曲のリミックスナンバーへと流れる。 イントロダクション、ちょっと作りこんでいる感が伝ってくるね。激しいデジロック風味でガツンと決まっている。そしていよいよ本編。DJ KOO自身がリミックスを施している。さわやかなキーボードの音色で幕を開ける。こんなにイントロの部分で壮大なのに、歌に入るとちょっとがっかりだなぁ。随分とオリジナルテイクに近いというか、ちょっと±0といった雰囲気あるな。 4つ打ちキックのテクノフレーバーを加えたミックス。ま、オリジナルテイクの進化系だね。

2. It's MY TIME (Soul Solution Mix)

Remixed & Produced by Soul Solution for X-Mix Productions Inc., NYC.

深い入りで随分とぐつぐつ煮えているような印象のあるリミックスナンバー。どちらかというと、アシッドハウスのようなトラックかなぁ。サビが歌われた後、もっさりもっさりとしたようなビートで進行。しかし、歌に入ると若干変化。いかにもSoul Solutionなトラックに大変身。しかも、英語詞で来るとはね。ドープなんだけれども、軽やかに仕上がった。

3. Samui Yoru Dakara (Sharp Boys UK Vocal Mix)

Remixed & Additional Production by The Sharp Boys for Sharp Productions / Disel Productions

SHARP BOYZによるリミックスナンバーは、これでもかというくらいに踊れるハウスナンバーです。しかも、ヴォーカルトラックは英語詞です。インターナショナルですな。ちょっともっさりとした感じのサウンドに、4つ打ちキックで淡々と進行していきます。ずっと同じテイストなのが否めないね。サビを切り離さず、もうひとつの曲として収まっている感じ。

4. Reason of Love (K-Klass Phazerphunk Vox)

Reproduced and Remixed by K-Klass for Diesel Productions

この曲もかなりハウスしているトラックだ。なんか印象としては、クラシックハウスだよね。コーラスとかのイメージがもろに。ベースも生音で来ましたか。リミキサー色もかなり出ているトラックですね。

5. Let it go (DJ KOO Remix)

Remixed by DJ KOO

アルバム「dAnce to positive」に収録されていたナンバーを、DJ KOO自らがリミックスを手がけたハウストラック。これまた4つ打ちキックでかましてくれるポップチューンだこと。まぁ、オリジナルテイクもある意味フロア対応のような曲だったしね。リミックスも十分に踊れる仕上がりとなっております。なぜかトランペットが吹き荒れている。

6. Inter Break TRACK

Music & Arranged by DJ KOO

ブレイクポイント。というか、M-5とM-7をスムーズにつなぐためのDJ KOOによるインタルードです。 HIP-HOPテイストで軽やかに、次曲へとつなげる。

7. WIRED (DJ KOO Remix)

Remixed by DJ KOO

ヘビィなロックナンバーを、DJ KOOがリミックス。R&Bよりのブラックテイストで仕上げております。まったりというか、淡白な感じです。ガツンと来るというよりかは、ちょっとねちねちとした感じで、後を引くような印象があります。このテイストだと、長くて退屈なのかもね。

8. slug and soul (Gomi's Club Mix)

Remixed by Gomi

数々のリミックスナンバーを手がけてきたGomiによるリミックスナンバー。 4つ打ちキック炸裂のハウスビートトラックで、イントロからして盛り上がっていますね。ってか、ヴォーカルパートはサビだけなんだね。後はビートの嵐。もう踊れ躍れの勢いだな。とにかくGomiの魅力が最大限に出まくったリミックスとなっている。

9. Slver and Gold Dance (Thunderpuss Club Mix)

Remix Produced by Thunderpuss (Barry Harris & Chris Cox)

avexのリミックスでおなじみ、Thunderpussによるリミックスナンバー。 選曲がこれまた懐かしいよね。とんがった楽曲をリミキサーの持ち味で、見事に変化を味付けしている。 ハードハウスリミックスで、かっこいい仕上がりになった。しかも英語バージョンでさらにパワーアップしたトラックを聞かせてくれる。 これぞThunderpussだね。

10. masquerade (Jason's Club Creation)

Remix Produced by Jason Nevis for Nevco Production, Inc.

4つ打ちキックでコーラスサンプリングをかましてくれる大ヒット曲のリミックスナンバー。 これまたオリジナルのミステリアスさを保ったまま、丁寧なハウスを作り上げた。 ただ、サビで同じテイストのまま流れ込んでくるので、もう少しサビの力を活かしてほしかったな。 疾走感はよく出ていますね。

11. Unite the Night! (Soul Solution Mix)

Remixed & Produced by Soul Solution for X-Mix Productions Inc., NYC.

TRFの新章を飾ったナンバーを、Soul Solutioonがりミックス。 力強いビートとともに、曲が進行するハウスナンバー。いかにもな味付けでやってくれますよ、Soul Solution。 しかも、英語詞という粋な計らいです。かっこよく仕上がっているじゃないですか。 そこまでアングラじゃないし、軽やかに進行するトラックです。

12. Brave Story (Jonathan Peters Club Mix)

Remixed by Jonathan Peters & Tony Coluccio for Jonathan Peters Enterprises

異国感あふれるナンバーを、これまたavexのリミキサーとしておなじみのJonathan Peterが軽やかにリミックス。 アップテンポのハウスナンバーへと変えて、踊れます。しかも歌詞は英語になり、さらに国籍が無くなってゆく。 ってかこのリミックスは、とてもダンサブルで乗りやすい一曲だね。 4つ打ちキックビートが本当に心地よく胸に響き渡る。

13. Overnight Sensation (K-Klass Klub Mix)

Reproduced and Remixed by K-Klass for Diesel Productions

3ヶ月連続リリースのトリを飾ったソウルフルなナンバーのリミックス。 もう、ストレートに4つ打ちキックのハウスで攻めてきました。とにかく聞けの勢いですな。 もっさりしたサウンドがオリジナルのテイストに通じるところがありますね。聞きやすい仕上がりです。

14. He Lives In you (English vox Live Style)

Words & Music by Mark Mancina, Jay Rifkin, anb Lebo M Arranged by Gary Adante & Rob Arbitter for Noisy Neighbors Productions

さすがは「ライオンキング」のテーマソングなだけあって、躍動感がありますね。 特に、コーラスがやっぱりアフリカンなんだよね。 元々が英語詞なわけであるから、まったく持ってスムーズに歌詞が乗っかっている。YU-KIのヴォーカルも、迫力を増しています。

15. Brave Story (English Main Pass)

Original Words by Tetsuya Komuro & Takahiro Maeda Music & Arranged by Tetsuya Komuro English Words & Vocal Directed by Brenda Vaughn

オリジナルのトラックに、英語詞で衣替えされたナンバー。 さらに妖艶さを増していますね。サウンドやほかの点での変化は特に変わっていないので、 YU-KIのヴォーカルをオリジナルと比べることができますね。

9th Album『Life-e-Motion』● '06/2/15 release

なんと5年ぶりに活動を再開!?そして、オリジナルアルバムとしては、 前作「LOOP#1999」以来、約7年ぶりとなる新作です。 2CDと2CD+DVDという2形態でのリリースとなったアルバムのタイトルは「Life-e-motion」。 「人生の感情」と「人生と動き」ともとれるタイトルを冠したこのアルバム。 1枚目はオリジナルアルバムで、待望の新曲がこれでもかというくらいにぎっしりと詰まっています。 活動再開の口火を切ったシングル「Where to begin」や、ポンキッキーズのテーマソング、ドラマの主題歌など、 これぞTRFというような動きのあるダンスチューンを放っております。 さらにはアルバム「dAnce to positive」に収録されていた名バラード「ENGAGED」のニューバージョンなど、 バラードも聞き応え十分ですね。YU-KIのヴォーカル力にも磨きのかかったアルバムとなっております。 そして2枚目は、TRFのトリビュートアルバムとなっております。avexを代表するアーティストをはじめ、 TRFとつながりのある人たちが TRFの曲を独自の解釈によって歌っております。地球ゴージャスがまた、面白いじゃないですか。 さらには、DVDにはTRFの歴史やショートPV、コラボアーティストのインタビューなど、 約100分というヴォリュームをたっぷり収録。祝復活の勢いが熱いです。

Disc 1

1. Good day, Sunshine

Words:NAHO Music & Arrangement:JUNKOO

ハードハウスサウンドで、ダンスポップをノリノリに歌い上げるナンバー。 これが「ポンキッキーズ」のテーマというのも、時代は変化しているんだなと実感できますね。 激しいサウンドの中に前向きに生きる歌詞が元気を届けてくれる。最後はみんなで合唱ですね。ふたを開けてみたらいつものTRFなわけでした。

2. Everlastings

Words:Sachiko Shimada Music & Arrangement:Yasunori Matsuda

打ち込みサウンドで攻めてくるトランスフレーバーのダンスポップ。 イントロで少々和的要素を感じましたね。違和感があるのは、やっぱり歌詞の区切り方でしょうか。 なんか、無機質感が曲から漂ってきます。Bメロからサビの展開もなんか変だよなぁ。転調しても勢いや力を感じられない作品。

3. Where to begin

Words:Miyako Kawahara Music & Arrangement:Kazuhiro Hara Interlude Arrangement:Takahiro Izutani

TRFの活動再開の口火を切ったオリジナルの作品としては約6年半ぶりとなるシングルナンバー。 ゴージャスなダンスナンバーに仕上がっています。さすがだ、これぞTRFだよね。歌って踊れる曲ですよ。 この曲に賭ける意気込みが違いますね。ダンサーチームもコーラスで参加しています。サビがこれまた極上ポップで、キャッチーなメロディなわけであって。 間奏のテイストがちょっと違うけれども、ラストに向かって突っ走っています。 なんらブランクを感じさせることのない作品となり、活動再開のいいスタートとなったようです。

4. You & me

Words:Miyako Kawahara Music, Arrangement & Guiter:Junjiro Seki

弾けるキーボードとゴスペル風コーラスが彩りを加えるハウスナンバー。 A・Bメロの展開に比べると、サビが少々面白さに欠けるんだよな。もう少しひねってくれた方がありがたかった。 でも、ノリは出ているので、ライブ等では結構盛り上がりそうだね。最後のファルセット部分は、なかなか聞き応えがありますね。

5. Precious

Words:Junya Urushino Music & Arrangement:Takehiko Iida Brass Arrangement:Youichi Murata

SAMとDJ KOOのラップでスタートするミディアムテンポのファンクナンバー。 ブラスがまた、いい味出していますね。サビのメロディも切なさとキャッチーさを持ちあわせていて、なかなかいいじゃないですか。 かっこいい曲なんで、好きかも。

6. As it is

Words:YU-KI & Hideki Naruse Music:Hideki Naruse Arrangement:Yoshimasa Kawabata

コーラスと4つ打ちキックで始まるポップなナンバー。 ギターサウンドが軽やかながら、ガッツリと入ったり、ハウステイストのビートを放ったりと、極上にポップポップと華開く。 ただ、無理矢理というか、極端な前向きの歌詞なような気がする。もうちょっと化けられると思ったね

7. Urbanature

Words:Sachiko Shimada Music:Satoshi Shimano Arrangement & Keybords:Asuka Sakai

MISIAの楽曲担当でおなじみの島野聡が曲を手がけたグルーヴィーなポップナンバー随分と 妖しげな雰囲気を放つYU-KIのヴォーカルとバックのサウンドに、ちょっと温度差がありますね。 って、アレンジはなんとm-floのリミックスコンテストで優勝した境亜寿香じゃないですか。これまた面白い組み合わせでびっくりです。

8. Signal Theta

Music & Arrangement:WILL (Wataru Yamada & DJ KOO)

近未来的なキラキラしたサウンドの後は、デジロックといわんばかりのボコスカサウンドに流れるインストナンバー。 さらにはデジタルビートを加えたり、ギターが鳴り響いたりと、かなり濃い展開を聞かせてくれてかっこいいです。

9. Life signs again

Words:HIDE from Dt. / Shigeco Ogula Music:Rio from SaGa Arrangement:Hayato Tanaka

色々なアーティスト達が集結して出来た1曲。これがまた、かなりかっこいい仕上がりなんだよね。 ポップなビートが放たれ、Dt.のHIDEのラップが飛び交う。進行するに連れて、曲の魅力がどんどんと染み渡ってくるね。 HIDEとYU-KIのからみもなかなかいいしね。サビの爽快なメロディも気持ちがいい。 最後まで聞くとわかりますが、この曲がアルバムの核となっているわけですね。

10. Be ever wonderful

Words & Arrangement:DJ KOO Music:YU-KI & DJ KOO

詞と曲とアレンジをDJ KOOが手がけた(曲はYU-KIと競作)ミディアムナンバー。 まさかここまでロック調のアレンジで来るとはね。かなり力強い曲に仕上がっています。 YU-KIのヴォーカルもかっこいいし、サビではみんなが1つになるような展開を聞かせてくれる。

11. One Nation

Words:Ken Harada & Maki Mihara Music:TETSUYA KOMURO Performed by TETSUYA KOMURO & DJ Dragon

チャリティアルバム「song+nation」にも収録されている曲。 久々に小室哲哉とTRFのタッグが聞けた涙モノ。このとき、小室哲哉が傾倒していたトランスサウンド満載で、ダイナミックに聞かせてくれます。 かなりかっこいいよ。初めと終わりのガムランテイストもなかなかだね。

12. ENGAGED '06

Words & Music:TETSUYA KOMURO Arrangement:Hyoe Yasuhara

5th Album「dAnce to positive」に収録されていた感動的なバラードナンバーをニューバージョンで収録。 しっとりアコースティックテイストのサウンドと、YU-KIの圧倒的なヴォーカルが絡み合う。 やっぱり、経験を積み重ねてこそのYU-KIのヴォーカルは、随分と変わりましたね。歴史を感じます。 時代が変わってもいい曲として存在し続けると改めて感じた。

Disc 2

1. EZ DO DANCE -meets KEIKO-

Words, Music & Arrangement:TETSUYA KOMURO

アレンジまで小室哲哉がやってしまうとは。これはずるい。夫婦共演でお送りするかなりのアゲアゲなナンバー。 トランスフレーバーで、よりダンサブルに。オリジナルの展開を崩し、見事な再構築で聞かせてくれます。もはやglobeの世界だな、こりゃ。 7分半の大作。

2. Silver and Gold dance -meets T.M.Revolution-

Words & Music:TETSUYA KOMURO Arrangement:Takanori Nishikawa / Satru Suzuki

T.M.Revolutionというよりかは、もはや西川貴教の新バンド「abingdon boys school」でのカバーですね。 ってか、かなりハードなロックナンバーに再構築。もはやデスメタルか。 西川貴教のヴォーカルも、ドスが効いていて、かなりかっこよい仕上がりになっています。

3. survival dAnce ~no no cry more~ -meets BoA-

Words & Music:TETSUYA KOMURO Arrangement:Nao Tanaka (SUPA LOVE)

なんだなんだ、このスカスカなアレンジは?いかにもBoAにありそうなアレンジなんだけれども、 TRFの曲とは相性がよくないね。なんか、ひどくつまらない。アレンジの問題か、選曲の問題か、残念だよ、BoA。

4. TRUTH '94 -meets Tomiko Van-

Words & Music:TETSUYA KOMURO Arrangement & Piano:sin

4th Album「BULLIONAIRE」に収録されていたバラードナンバーを、伴都美子が歌い上げます。 よりしっとりとした印象を放つ、大人なジャズアレンジで。 YU-KIもバックヴォーカルで支えています。いやぁ、かっこよくなったね、この曲。

5. CRAZY GONNA CRAZY -meets AAA-

Words & Music:TETSUYA KOMURO Arrangement & Guiter:Jiro Miyanaga

アレンジ的にはオリジナルにギターを足したような、そして勢いを加えたような雰囲気ですね。 AAA、元気で乗り切ってください。そんな感じ。

6. masquerade -meets Youki Kudoh-

Words & Music:TETSUYA KOMURO Arrangement:yuk

舞台でYU-KIと共演したこともある工藤夕貴が、妖艶に歌い上げるTRFの大ヒット曲。 かなり世界に入っていますね。意外や中低音域ヴォーカルで魅せる聞かせる。 アレンジも、ガムラン系を彷彿とさせながらも、バリバリとギターサウンドが融合して、妖しい雰囲気を作り上げる。

7. Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~ -meets Goro Kishitani & Yasufumi Terawaki-

Words & Music:TETSUYA KOMURO Arrangement:yuk

前曲同様、舞台でYU-KIが共演した岸谷五郎と寺脇康文がTRFのソウルフルなナンバーを歌い上げます。 まぁ、メインはYU-KIなんですが、男性陣2人はなかなか味のある掛け合いを聞かせてくれます。 それに比べて、アレンジがちょっと安っぽくなったような。

8. teens -meets AYUMI HAMASAKI-

Words:TAKAHIRO MAEDA Music:TETSUYA KOMURO / COZY KUBO Arrangement:Yuta Nakano

avexの歌姫、浜崎あゆみがTRFのバラードチューンをしっとりと歌い上げる。 幻想的でドラマティックな仕上がり。貫禄のあるヴォーカルで勝負。表現力がこれまた豊かなんだよね。

9. BRAVE STORY -meets Every Little Thing-

Words:TETSUYA KOMURO / TAKAHIRO MAEDA Music:TETSUYA KOMURO Arrangement & Piano:Yasunari“nam-nam”Nakamura

よりエスニックな雰囲気を醸し出したグルーヴナンバーを、Every Little Thingがカバー。 ギターサウンドが加えられ、ちょっぴりあっさりテイストで。間奏じゃギターがうねりを上げたりも。 持田香織のねちっこい歌声が絡み合って、曲の持ち味がうまくひき出ています。

10. JOY -meets Koda Kumi-

Words:YU-KI / Junko Kudo Music:Kazuhiro Hara Arrangement:Tohru Watanabe Strings Arrangement & Strings:CHICA

小室哲哉が手がけてない楽曲を、倖田來未が思う存分に歌い上げるバラードナンバー。 パワフルながらにクセのあるヴォーカルを披露しています。YU-KIも負けじと圧倒的なヴォーカルで応戦。 2人のパフォーマンスがかっこいいね。1番聞き応えのあるナンバーだと思います。

[DISC 3:DVD]

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Best Album『TRF 15th Anniversary BEST -MEMORIES-』● '07/2/7 release

祝デビュー15周年。TRF、2枚目となるベストアルバムは、この15年をギュッと凝縮し、大ヒット曲目白押しの作品集。 1作目のベスト「WORKS」は、全シングル作品+αの構成だったけれども、今作は、リスナー選曲とメンバー選曲の2枚のサイドからのアプローチ。 「EZ DO DANCE」「寒い夜だから…」「survival dAnce」「BOY MEETS GIRL」「CRAZY GONNA CRAZY」「masquerade」「Overnight Sensation」などなど、 言わずと知れた大ヒットナンバーはじめ、「where to begin」「Silence Whispers」「We’re all BLOOMIN’」など、最新シングルまで押さえています。 メンバーサイドの収録曲が面白いよね。「ISLAND ON MY MIND」「FUNKY M」「CLOSE TO THE END」など、アルバム曲など隠れた名曲などを収録。 またひと味違ったTRFを楽しむことができますね。ヴォリュームたっぷりの2枚組CD盤と、これまで発表したPVを収録した2CD+2DVD盤も発売。 こちらは、フルサイズで収録されたPVをコンプリートで収録。CMサイズしかないクリップも収録してほしかったな。 ただ、今作未収録のシングルナンバーも補完できますね。 さらには、15周年特別盤も登場。 2CDのリミックスCD、2DVDにインタビューを収録した特別DVD、さらにはマフラータオルにヘッドフォンを付けた、かなり豪華な祝い品ですね。 15年のキャリアながら、ベストアルバムはまだ2枚目ということで、随分とキメてくれた感じですね。

[DISC 3&4:DVD]

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10th Album『GRAVITY』● '09/2/11 release

TRF、通算10枚目となるオリジナルアルバムは、前作のオリジナル作「Lif-e-Motions」から、 実に3年ぶりのリリースです。その間には、デビュー15周年を記念したベストアルバムが発売されたものの、 いやぁ、本当に待たされました。収録されているシングルは、「iNNOVATiON」「Live Your Days」「Memorial Snow/CLOSURE」の4曲。 しかし、正直、どの曲もシングルとしてのキャッチーさはあるものの、大ヒットまでにはつながらず、力不足感が漂う。 今回のアルバムは、そんな力不足感を一気に払拭するパワーを持ったオープニングチューン「lights and any more」にやられます。 これぞTRFといわんばかりのダンスチューンで、ノックアウトしてきますよ。 この勢いのまま、TRFが突っ走るダンスチューンが目白押しなわけだ。 今回も、いろいろな作家を起用し、新化し続けるTRF。ダンス+DJ+ヴォーカルの見事なまでのバランスを打ち出していますね。 今作は、CDのみとCD+DVDという2形態で発売。 DVDには、「Uncontrollable」のPVや、これまでのヒット曲をつないだVJ Mixなどを収録。十分に楽しめる内容となっております。

DVD

1.

2.

Uncontrollable [Music Clip -including dancers anthem multi angle-]

TRF GRAVITY VISUALIZE-MEGAMIX 1992-2009 mixed by DJ KOO

1. lights and any more

Words:Sachiko Shimada / Juki Kureta Music & Arrangement:Jiro Miyanaga

実に3年ぶりとなるオリジナルアルバムのオープニングチューンは、激しさがぶつかってくる究極アッパーダンスチューン。 DJ KOOのラップが所々に入ってきては、YU-KIのヴォーカルが真っ直ぐ突き刺してくる。 TRF、伊達に15年も活動していません。 これまでの力をすべて解き放つかのように、聞かせてくれるビートトラック。 サビもとってもキャッチーに仕上がっていて、オープニングからワクワクドキドキさせてくれる。かっこよすぎますね。

2. iNNOVATiON

Words:Miyako Kawahara Music & Arrangement:Kazuhiro Hara

活動15周年を記念したベストアルバムをリリースし、ライブもこなしたTRFが次なるステージへ。 シングルナンバーとしてリリースされたトラックは、ダイナミックなダンストラック。原一博の作曲・編曲で、TRFの魅力が思う存分に増大する。 ちょっとアラビアンテイストのスパイスをバックに、サビではすべてを解き放つかのようだ。キャッチーで引き込むというよりかは、聞かせる1曲だね。

3. Uncontrollable

Words:leonn Music:Masaki Yoshida Arrangement:Tohru Watanabe

なんだかどっぷりというか、ディープでドープなビートを刻みまくるダンスポップチューン。 グツグツ煮込んだようなテイストで、とにかく踊れる1曲には仕上がっている。だけれども、なんか引っかかるんだよな。 やっぱりビートかな。まぁ、キャッチー差で引き込むというよりかは、トラックのノリで圧倒させる感じだね。

4. do you wanna dance?

Words:mitsuki Music:Kazuhiro Hara Arrangement:Yoshimasa Kawabata, Kazuhiro Hara

ポップに弾けるアップテンポチューン。軽やかに舞うトラックに、ちょっとおしゃれにTRFが広がるようだ。 ただ、サビのメロディはよくありがちというか、どこかで聞いたことがあるような。そう考えると、トータルだとちょっとあっさりし過ぎかもな。

5. CLOSURE

Words:Miyako Kawahara Music:DJ KOO Arrangement:Yasutaka Mizushima

「Memorial Snow」と両A面扱いでのリリースとなったシングルナンバー。 DJ KOOが作曲を行い、SPEEDでおなじみ水島康貴がアレンジを手がけたミディアムバラードチューン。 今回は踊りよりも、聞かせる1曲で仕上げてきた。アコースティックサウンドがベースとなり、YU-KIのヴォーカルがフィーチャーされているね。 サビのキーボードで、冬らしさアップです。

6. Fake and Fate

Words:Miyako Kawahara Music:COLDFEET Arrangement:COLDFEET

これまたTRF×COLDFEETという組み合わせが面白いね。 スムースで軽やかなアップテンポのトラックに乗せて、クールにYU-KIが歌い上げる。もう、かっこいいしおしゃれだし。 さすがCOLDFEETなトラックなんだ。ガツンと聞かせてくれるのではなく、じっくりと聞かせるナンバーです。

7. virtual sea

Words:Yusuke Toriumi Music:mizuho & Plum Arrangement:Plum

4つ打ちビート炸裂のアップテンポナンバー。いかにもなダンストラックで、踊りがメインになっているね。 正直、ノリで乗り切っているというか、勢いで逃げているというか。曲自体は単純構成なので、サビの淡々としたパートをキャッチーに攻めることなく展開。 なんかイマイチなんだな。

8. Live Your Days

Words:Miyako Kawahara Music:Daisuke Suzuki×BOUNCEBACK Arrangement:h-wonder

TRFのお久しぶりとなるシングルナンバーは、これぞ王道と言わんばかりのダンスポップチューン。 バリバリの打ち込みビートに、キャッチーなメロディが攻めてくる。ちょっとありきたりなんだけれども、前向きの歌詞が背中を押してくれるような感じだね。 YU-KIのヴォーカルも伸び伸びと。間奏では、ダンサーチームのパフォーマンスを味わえるような感じに。トラックがいい味を出している。

9. one love -Sun on the moon-

Words:Miyako Kawahara Music & Sound Produce:Hayato Tanaka (agehasprings)

ラララとコーラスを歌って、ポップに始まるナンバー。さらに極上の4つ打ちハウスビートで、心地よく軽やかに。 ただなぁ、若干サビとメロディパートに差が生じてしまって、ノリがつながらない。もったいないな。サビの力がちょっと足りない。 もっと引き込んで、キャッチーさが欲しかった。

10. Change my life

Words:Yusuke Toriumi Music:Kazuhiro Hara Arrangement:kazuhiro Hara

サビ入りでいきなりアッパーなプログラミングビートを撒き散らしてきたアップテンポのダンスナンバー。 原一博、なんか暴発しているなぁ。ただ、派手だけではなく、しっかりとした構成とメロディで、意外にさらりと聞かせてくれる。 YU-KI、まったく後ろめたさがなく、力強いヴォーカルを聞かせてくれる。

11. Broken Flower

Words:BOUNCEBACK Music:Shibasaki Hiroshi Arrangement:Sadahiro Nakano

まさかの作曲が柴崎浩というのが驚きだね。でもってミディアムロックチューンと来たもんだ。 イントロから柴崎浩のギターもうねります。いやぁ、激しく荒ぶるメロディがかっこいいじゃないですか。 YU-KIのヴォーカルの合間で入ってくるDJ KOOのポエトリーリーディング的ラップも何気に雰囲気に合っているね。ちょっと新しい面が覗けた感じ。

12. Memorial Snow

Words:leonn Music:Kazuhiro Hara Arrangement:h-wonder interlude Arrangement:Hyoe yasuhara

TRF、冬を彩るシングルナンバーは、なんと名曲「寒い夜だから・・・」のアンサーソング。 といっても、TKプロデュースではないわけで。原一博のメロディとh-wonderのアレンジで、切なキャッチーに攻めてくるミディアムポップチューン。 間奏では、久しぶりにDJ KOOがラップを披露。そして、ダンサーがメインのトラックで踊れるパートを聞かせてくれます。全体的に打ち込みが強すぎじゃない?

DVD

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MIX CD『J-POPハリケーン ~trfだけ60分本気MIX~』● '11/4/20 release

「昨今、溢れるカバーミックスCDに物申す」。ということで、 avexが新たに仕掛けたミックスCDシリーズは、約60分、すべて本人ヴォーカルの楽曲を使用したというもの。これはさすが太っ腹なavex。 さて、こちらのtrf版は、懐かしのデビュー曲から最新ナンバーまで、幅広く選曲されてはミックスされています。 オープニングの「EZ DO DANCE」「CRAZY GONNA CRAZY」「Live Your Days」と、けっこう体を動かしたくなるような流れでくると思いきや、 「FUNKY M」の後で急にバラードへ移行。しかも、YU-KIのMC入りとか、どんな演出だ? 「JOY」や「LEGEND OF WIND」とか、何気にTRFのバラードは難しいんだよね。つなげるのも楽じゃ無いのかな。 その後は、再びノリのよい流れに。個人的には「Hey! Ladies & Gentlemen」が「wow wow wow yeah yeah yeah」のパートだけで終わりというのが解せ無い。 そして「where to begin」「BOY MEETS GIRL」「survival dAnce」という流れで終わると思いきや、再びバラードの「WORLD GROOVE」で終わるんだ。 う~ん、このミックスの流れは、正直微妙だな。DJ takayasu、頑張れ。

Mini Album『WATCH THE MUSIC』● '13/2/25 release

活動20周年を記念して、限定的に小文字表記になったtrfの、新作は、なんと完全小室哲哉プロデュース作品。 まさか、この時がまたくるとは思わなかったな。 今回は、最新EDMをベースにしていながら、ポップでキャッチーさを出して華麗に踊らすtrf×小室哲哉の世界です。 4つ打ちあり、インストありで、楽しませてくれるんだけれども、ミニアルバムというのが残念だな。 フルサイズでガッツリと聞きたい作品。 それにしても、YU-KIは、20年経っても全くヴォーカルに衰えがなく、びっくりだ。 DVD付きの2枚組バージョンは、収録曲「PUSH YOUR BACK」「Because of U」の2曲をじっくりと見せてくれるPVを収録。 アラフィフなダンサーチームの動きも、キレッキレだね。年齢を感じさせない動きにびっくりです。

1. Show Time (4 Executive Seats)

Words, Music:Tetsuya_Komuro Arranged by Tetsuya Komuro Produced by TETSUYA KOMURO

押し寄せてくる、躍動するビートがイントロから走り抜けてくる。 そうそう、この感じ。あの頃のtrfが戻ってきた感じだね。ポップに展開するダンスチューンを聞かせてくれます。 小室哲哉も作り込んできているね。SNSとか最新トレンドを歌詞に盛り込んできた。さらに、「Yeah Yeah」とか「wow wow」とか、往年のヒット曲を 彷彿とさせたりも。trfも歌詞に登場してインパクトを放つキャッチーなナンバーを冒頭からぶつけてきました。

2. PUSH YOUR BACK

Words, Music:Tetsuya_Komuro Arranged by Tetsuya Komuro Produced by TETSUYA KOMURO

アルバムからの先行的位置付けナンバーは、どしどし押し寄せるビートが心を奮い立たせるナンバー。 メロディパートの歌詞が、いかにも小室哲哉な、ちょっと説教くさくもあり、回りくどい感じもするね。 サビの緊迫感と力強さは、もっと激しくてもいいんじゃないかな。

3. arigatow

Music:Tetsuya_Komuro Arranged by Tetsuya Komuro Produced by TETSUYA KOMURO

インストナンバー。感謝の言葉「ありがとう」をタイトルにしていながらも、 攻めのスタイルを感じさせるデジタルトラックで、小室哲哉が業を見せつける。魅惑のグルーヴで包み込んでくれますよ。

4. Because of U

Words, Music:Tetsuya_Komuro Arranged by Tetsuya Komuro Produced by TETSUYA KOMURO

グツグツ感のあるシンセ音と、ピコピコな音を絡ませる。 これまた、不思議な世界を醸し出す。ちょっと1980年代ふうのエレクトロ要素を出して、 懐かしくもあり、新しさも感じさせるマジック。これが小室哲哉ですよ。ただ、ラストは同じメロディを繰り返すだけというのが、物足りない。

5. LOVE is like a candle light

Words, Music:Tetsuya_Komuro Arranged by Tetsuya Komuro Produced by TETSUYA KOMURO

じわじわと響かせて始まり、緊迫感を出して魅了するクールなダンストラック。 どしどしと音をぶつけてきては、YU-KIのハイトーンヴォーカルが曲中を華麗に舞う。 とってもポップでキャッチーというわけではないんだけれども、いかにもtrf、いかにも小室哲哉な感じが伝わってくるのがすごいな。

6. Watch the Music

Words, Music:Tetsuya_Komuro Arranged by Tetsuya Komuro Produced by TETSUYA KOMURO

デジタルサウンドで魅了してくるアルバムタイトルチューン。 「listen」ではなく「watch」なんだね。YU-KIのヴォーカルは入ってこないけれども、まるでヴォイスサンプリングのように展開。 インストのようなサウンド重視のトラックで、魅了してきます。 後半は鮮やかに。小室哲哉も、随分とイキイキしたトラックを作ったね。一見、優雅なメロディラインだけれども、高音やキャッチーさをきちんと含んで聞かせる。 そう、これがtrf。

7. EVERYDAY

Words, Music:Tetsuya_Komurov

ベストアルバム「TRF 20TH Anniversary COMPLETE SINGLE BEST」に収録された新曲。 ポップなダンスビートにテクノ要素をプラスした踊れるトラック。さすがは小室哲哉な音使いだね。 サビでの伸びのあるYU-KIのヴォーカルも印象的です。

DVD

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