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Sound Track『かもめ食堂 オリジナル・サウンドトラック』● '06/3/15 release

映画「かもめ食堂」のサウンドトラックは、全15曲を収録しながら、20分にも満たない長さで、ちょっとビックリ。 ラストに収録されたエンディングテーマ、井上陽水「クレイジーラブ」を除けば、1曲1分程度の曲の数々。 だけれども、その長さが実にちょうどよく、映画でもその長さでうまくシーンとマッチしているんだな。もうちょっと長く聞きたいと思う曲もあるね。 ピアノの音が鮮やかなテーマソングや、神秘的な曲、民族的な音など、北欧フィンランドになぞらえるような音づかい。 でも、全体から漂って来る温かさが映画を象徴しています。それにしても、エンディングテーマで井上陽水「クレイジーラブ」のチョイスもなかなかだよね。

1. かもめ食堂

作・編曲:近藤達郎

どっしりと力強く、それでいて心地よい空気が流れるメインテーマ曲。 ピアノのダイナミズムと繊細さがうまく絡み合い、心地よさを提供してくれる。

2. プール1

作・編曲:近藤達郎

フワッとしたキーボードの音が神秘的で不思議な空間を作り出す。

3. オカリナ

作・編曲:近藤達郎

パーカッションの音がほんわか、さらにオカリナの音も加わって、より一層ほんわか。 心温まる1曲で、ほっこりとした気分にさせてくれる。

4. トンミ

作・編曲:近藤達郎

癖のあるキャラクターにピッタリ合った、癖のある曲。 ユニークな音づかいで、ふにゃふにゃとした音がピッタリ。

5. マッティ1

作・編曲:近藤達郎

一変してアダルトフレーバーたっぷり、ジャジーなサウンドのトラック。 サックスがセクシーに響き渡り、全体的にクール。映画の中でも、キリッとさせてくれるナンバーだね。

6. 試食

作・編曲:近藤達郎

またまた癖のある曲。M-4と同じテイストで、まったり、ほっこりさせてくれる。 ロングバージョンみたいに、後半でさらにユニークでひねりを加える。

7. シナモンロール

作・編曲:近藤達郎

元気一杯、明るいサウンドで心も体もウキウキ。 何か新しいことを始めるかのように、背中を押してくれるようなエネルギーを注入してくれるナンバーだね。

8. 白いカーネーション

作詞・作曲:井上陽水 編曲:近藤達郎

小林聡美が、井上陽水の「白いカーネーション」を口ずさむ。そのバックで、ゴージャスにピアノやストリングスが飾っては、 ダイナミックに聴かせてくれるアレンジです。

9. 電話

作・編曲:近藤達郎

エスニックというか、アイリッシュ風味のヴァイオリンの音を少々。

10. ポーチと海辺

作・編曲:近藤達郎

メインテーマをスローテンポにして、まったり気分にさせてくれるバージョン。 弦の音もゆっくり丁寧に奏でられては、じっくりと届けてくれる。

11. マッティ2

作・編曲:近藤達郎

M-5の続編。同じくジャジーでクールでかっこいいね。サックスの音で印象付ける。

12.

作・編曲:近藤達郎

M-9の別バージョンのような。こちらもヴァイオリンで民族的な音を奏でて、異国情緒を表してきました。

13. ハラゴシラエして歩くのだ。

作・編曲:近藤達郎

メインテーマのゴージャスバージョン。豪華な音で、鮮やかに聴かせてくれます。 ピアノやフルートなど、ジャジーでおしゃれに展開。

14. プール2

作・編曲:近藤達郎

アンビエントな、神秘的な音を漂わせる曲。M-2の別バージョン。 映画のトラックをそのまま持ってきているので、小林聡美の語りと拍手も加わって、盛大に。

15. クレイジーラブ / 井上陽水

作詞・作曲:井上陽水 編曲:鈴木茂

元々は山口百恵に提供した曲を、井上陽水自身がセルフカバー。 癖がありながらも味わい深いロックに仕上がっています。相変わらずよくわからない歌詞ですが、井上陽水だからこそ、しっくりくる感じだね。 1999年には、ドラマ「アフリカの夜」の挿入歌としてシングルカット。そして、映画「かもめ食堂」のエンディングテーマとしても聴かせてくれました。

Sound Track『めがね オリジナル・サウンドトラック』● '07/8/22 release

オール与論島ロケでお送りする映画「めがね」のサウンドトラック。 オープニングナンバーを軸に、アレンジを変えた曲をはじめ、劇中でも印象的な「メルシー体操」や、大貫妙子が美しく歌う主題歌「めがね」を聴かせてくれます。 特に、メインテーマのようなオープニングチューンは、チェロの太く芯のある音がどっしりとしていながらも、優雅に響き渡り、映画の世界を見事にバックアップしています。 日常からちょっと離れて、親しみのあるストーリーにシンクしたサウンドで、ゆったりリラックスできる1枚。 マンドリンの音も心温まるね。

1. たそがれの予感

作曲・編曲:金子隆博

しっとりとピアノが鳴り響き、どっしりとチェロの音が流れるナンバー。 次にピアニカ、そして再びチェロ。優雅に音が流れては、心が洗われるような1曲です。

2. ナッキー

作曲・編曲:金子隆博

まったりギターとバンジョーで、リラックスタイムな1曲。 温かさが出ていて、ほんわかと映画を包み込んでくれるようなトラック。

3. マリンパレスへの道

作曲・編曲:金子隆博

勇ましさが表れた1曲だね。弾むピアノとたくましいチェロの音、そして何よりダイナミックなウッドベースの音。 さらにはストリングスのピチカートの弾けた音が曲を主張してきます。

4. 新しい春

作曲・編曲:金子隆博

チェロからスタートし、暖かくピアノが支えるトラック。 美しさが際立っては、癒しを与えてくれるかのような1曲だね。

5. ハルナとユージのマンドリン

作曲・編曲:金子隆博

2本のマンドリンで聴かせてくれる黄昏ナンバー。 しっとりと胸に染み渡ります。

6. メルシー体操

作曲・編曲:金子隆博

「めがね」と言えば、もう1つの目玉がこちらの「メルシー体操」。シュールでユニーク。 ついつい一緒に踊りたくなるような1曲。曲自体はピアノの演奏でポップに。

7. タエコ、はじめてのかき氷

作曲・編曲:金子隆博

こちらはピアノで聴かせるメインテーマ曲。チェロの重さとはまた別の印象で、 軽やかで繊細で、ちょっと切なく。しかし、後半からはチェロも加わって、聴かせてくれる。

8. ヨモギ

作曲・編曲:金子隆博

マイン馬がほんわかしたイメージを作り上げるけれども、クラリネットのメロディはちょっと切なく。 美しく、儚く、黄昏を感じさせる1曲。

9. サクラのかき氷

作曲・編曲:金子隆博

メインテーマ曲を、今度はギターで軽快に聴かせてくれるトラック。 アコースティックのいい塩梅、優しく柔らかく。

10. BBQ

作曲・編曲:金子隆博

M-2の別バージョンは、なんとジャジーなアレンジでかっこいいんだな。 夜のシチュエーションがピッタリ合ったトラック。少々ビターでいい感じだね。

11. 月と自転車

作曲・編曲:金子隆博

メインテーマを2本のチェロで。味わい深い演奏。 そこにさらりと重なるストリングスをスパイスに。

12. メルシー体操2

作曲・編曲:金子隆博

またまた「メルシー体操」。弾むピアノの音に合わせて、楽しく体を動かしたくなる1曲です。

13. タエコのビーチ

作曲・編曲:金子隆博

メインテーマ。主旋律をトランペットが奏でます。 独特の広がりを見せる音のバックでは、アコースティックギターがやさしき響き渡ります。 そして、後半からはストリングスが登場し、よりドラマティックに。

14. めがねのチェリスト

作曲・編曲:金子隆博

ゆったりどっしり、ソロのチェロでじっくりと聴かせてくれる1曲。 この迫力はすごいね。チェロ1本だけでこの存在感。

15. ピアニカドライブ

作曲・編曲:金子隆博

ピアノでほんわかしている音なのに、やっぱりちょっとしんみり切なさを漂わせてきます。 グッとくるね。バックではパーカッションとストリングスでドラマティックに。

16. 夏のハマダ

作曲・編曲:金子隆博

メインテーマ。今度はウッドベースでじっくりと聴かせてくれます。 太い音なのに、温かい。最後にストリングスが美しく締めてきます。

17. めがね / 大貫妙子

作詞:太田恵美/大貫妙子 作曲:大貫妙子 編曲:フェビアン・レザ・パネ

しっとりとした音をバックに、大貫妙子のまっすぐなヴォーカルが響き渡る映画主題歌。 ありのまま、自然のままに生きることをストレートに歌っています。 この人のヴォーカルの不思議な包容力に、引き込まれます。

Sound Track『プール オリジナル・サウンドトラック』● '09/8/21 release

タイのチェンマイを舞台にした映画「プール」のサウンドトラックは、タイらしさをそこまで感じさせない優しく柔らかく、それでいて壮大で温かいテーマソングをベースに、ギターやリコーダーなどの 温かい音を聞かせてくれるサントラです。 環境音楽のようでもあり、心が洗われるような曲でもあります。 メインテーマでコーラスを担当した、ハンバートハンバートの佐野遊穂の声の力に圧倒されます。彼女が歌う主題歌「タイヨウ」は、ハンバートハンバート「妙なる調べ」がオリジナルですが、 映画バージョンとしての味わいがあります。 そして、小林聡美が作詞・作曲を手掛けた「君の好きな花」も、温かさに包まれます。 シンプルな味わいが、1粒、幸せをくれるようなアルバムです。

1. プール

作曲・編曲:金子隆博

深みのあるチェロと、鳥のさえずりのようなティンホイッスルで幕開ける映画のテーマソング。 心地よい風のような安らぎと、力強さを兼ね備えたような、優雅な曲です。 タイが舞台の映画ですが、あまりタイらしさを感じさせず、逆にそこがいいのかもしれない。 イーリアンパイプの音も印象的。さらに、佐野遊穂のコーラスも加わり、ストリングスとともに、壮大でゴージャスに。とってもダイナミックな1曲に仕上がりました。

2. サヨ

作曲・編曲:金子隆博

アコースティックギターのゆったりとした音が、期待と不安な気持ちを表すように、 しっとりと染め渡ります。

3. プールのハーピスト

作曲・編曲:金子隆博

映画のメインテーマを、ハープでしっとりと聞かせてくれます。 静かで美しく、心が洗われるように、華麗な世界へと連れて行ってくれます。

4. ミナモ / 小林聡美

作曲・編曲:金子隆博

主題歌「タイヨウ」の小林聡美バージョン。 ギターも小林聡美自身が奏でる、引き語りです。その歌声は、誰に伝えるでもなく、独り言のようだけれども、温かさが滲み出ています。

5. ビー

作曲・編曲:金子隆博

トイピアノとマリンバという組み合わせがほんわかさせてくれるナンバー。 映画に登場するタイ人少年ビーのような、可愛らしさそのままに音が届けられます。

6. キクコのラヂオ

作曲・編曲:金子隆博

ジャズナンバー。とても渋くておしゃれ。 ピアノ、ベース、ドラムの3点セットにアルトサックスが加わって、深みを増す。誰よりも長く生きているからこその、 教訓みたいな音を繰り広げる。

7. ブンソンカフェ

作曲・編曲:金子隆博

ストリングスが華やぎ、楽しそうな音が広がります。 明るいナンバーで、町の人たちが集まってきそうな、よりどころな味を出して、音を奏でてきます。

8. 君の好きな花 / パクチーズ

作詞・作曲:小林聡美

劇中歌を劇中のまま収録。ただ、劇中ではビーが歌ってサヨが歌って、という流れなんだけれども、 CD収録バージョンは、キョウコ=小林聡美が加わってから、みんなで一緒に歌って聞かせてくれるところから。 シンプルなので、温かさが伝わってきます。

9. イチオ

作曲・編曲:金子隆博

ソプラノリコーダーとアコースティックギターが奏でる温かいナンバー。 メインテーマを軽やかで、どこか懐かしいリコーダーの音で聴かせてくれるけれども、 これが本当に温もりを感じさせるんだよね。うっとり。

10. キョウコ

作曲・編曲:金子隆博

メインテーマをしっとりピアノで聴かせてくれるナンバーです。 深みのある演奏は、まるで母親の娘に対する思いのよう。

11. タイヨウ / 佐野遊穂 (ハンバートハンバート)

作詞:佐藤良成 作曲:佐藤良成・金子隆博 編曲:金子隆博

ハンバートハンバートの佐野遊穂が歌うテーマソングは、アコースティクギターの音色と包容力のあるヴォーカルが壮大に広がってゆくナンバー。 このヴォーカルの持つ不思議な力に包まれていきます。中盤からはより壮大に。タイが舞台の映画なのに、どこかしらアイリッシュ/ケルティックな雰囲気を聴かせてくれます。 元々は半バードハンバート「妙なる調べ」という曲がオリジナル。聴き比べるのも面白いです。

12. 君の好きな花 / 小林聡美

作詞・作曲:小林聡美

パクチーズとして劇中を彩った歌の小林聡美ソロバージョン、しかもスタジオ録音。 どこかしら、かしこまった印象なんだけれども、映画同様の温かさに溢れた1曲です。2本のギターとチェロが柔らかさと温かさ、しなやかさを演出してきます。

Sound Track『トイレット オリジナル・サウンドトラック』● '10/8/18 release

映画「トレイット」のサウンドトラックは、ベースを「有名ではないけれども名曲」という作品をチョイス。 リスト、ベートーベンなどのナンバーを中心に、アレンジされた曲が劇中を彩ります。 舞台がカナダということもあり、どこかしらおしゃれなテイストも感じさせる。 マリンバやストリングスなども使って、劇中を盛り上げてきます。 躍動感たっぷりのベートーベン「Waldstein」は、とにかく聞き応えがありますね。劇中でのミシンのリズムと合わせるほどに、かっこよさを感じさせます。 でもって、最後の最後で、まさかヘビメタハードロックでノックアウトしてくるとは。これには本当に驚かされます。

1. Farewell

Based on an excerpt from Legend no.2 by Franz Listz, arranged for strings by Grame Cornies

深いチェロの音から始まり、減額が美しく彩りを加えてくるナンバー。 繊細で深みがありながらも、切なく悲しみがよぎるかのようなメロディラインに心が打たれます。

2. Just Like Yesterday and Tomorrow

しっとりとしていながらも、空間をうまく利用して響かせるナンバー。

3. Etude de Conecert no.3 in D-flat Major“Un Sospiro”

By Franz Liszt

ピアノの音がアグレッシヴながら、美しく繊細に動きまくる1曲。 幾重にも音が押し寄せてきては、呑み込まれて、圧巻の世界を作り上げる。 ピアノで表現する「ため息」は、深く激しいものだった。

4. Learning to Live Together - Part 1

Inspired by Sonata no.21 in C Major, Op.53“Waldstein” by Ludwig van Beethoven

ピチカート演奏で軽やかに聴かせてくれるナンバー。 「Waldstein」をアレンジ。ピアノとチェとの音も加わって、力強さと軽やかさをミックスさせる。

5. A New Passion

Inspired by Sonata no.21 in C Major, Op.53“Waldstein” by Ludwig van Beethoven

同じく「Waldstein」のレンジナンバー。 ピアノでしっとりと。物悲しく、しっとりとした音が、とにかく寂しさを漂わせる。

6. Romanze in F Major, Op.118 no.5

By Johanners Brahms

ブラームス。美しく旋律を聴かせてくれるピアノ曲。 山あり谷あり、起承転結のような流れが鮮やかです。

7. Learning to Live Together - Part 2

Inspired by Sonata no.21 in C Major, Op.53“Waldstein” by Ludwig van Beethoven

マリンバでほんわかさせた後は、ストリングスを刻んで鋭さを演出。 そしてピアノと弦のピチカートで軽やかさも出してきた。 「Waldstein」のアレンジバージョン。

8. Sonata no.21 in C Major, Op.53“Waldstein”

By Ludwig van Beethoven

激しくリズムを打ち込んでくるピアノに、勢いと尊厳を感じるベートーベンのナンバー。 繊細かつ大胆に。ピアノも打楽器みたいに1オン1音が激しく打ち鳴らされているようだね。 静と動が入り混じる、魅惑のひと時。8分超。

9. The Final Push

Inspired by Sonata no.21 in C Major, Op.53“Waldstein” by Ludwig van Beethoven

弦の刻みが緊迫感を出すけれども、 マリンバの音がそれを和らげる。

10. Passing it Down

美しく響き渡るピアノナンバー。幻想的で夢見心地にさせてくれるような世界。 麗しのトラックです。

11. Fantasy in C Minor KV475

By Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトのピアノ曲。冒頭からドーンと重たく音をぶつけてきながらも、優雅な音を漂わせる魅惑のひと時。 山あり谷あり、抑揚をつけて聴かせてくれます。

12. What People Like Me Want

深くアンビエントなサウンドを響かせては、神秘的で鮮明さが際立つ1曲。

13. Legend no.2“ST. Francois de Paule Marchant Sur Les Flots”

By Franz Liszt

リストの「伝説」。「あまり知られていないけれども、聞き応えのある名曲」ということで選曲されたナンバー。 ピアノの躍動感がドシドシと伝わってきて、滑らかかつ大胆な音づかい。音階を走り抜けてゆくように、魅了させる。

14. Farewell - Part 2

Based on an excerpt from Legend no.2 by Franz Listz, arranged for strings by Brian Pickett

美しきストリングスの音と、ピアノのしっとりとした音で聴かせるナンバー。 悲しみが押し寄せるように、切なくはかない音が漂ってくるように。

15. Are You Ready!!

Inspired by Sonata no.21 in C Major, Op.53“Waldstein” by Ludwig van Beethoven

最後の最後で、なんとハードロック。 メタメタのアレンジで、ギターがギュインギュインと鳴り響く。ドラムがドカドカと暴れ出す。 もうね、誰にも手をつけられないような感じ。エンドロールで登場しては、出演者がエアギターを披露する姿にも度肝を抜かれました。

Sound Track『マザーウォーター オリジナル・サウンドトラック』● '10/9/22 release

京都を舞台にした映画「マザーウォーター」のサウンドトラック。今作も「プール」同様、金子隆博が作曲や編曲をメインに勤めたトラックを中心に、 心温まるナンバーを響かせます。マリンバや鉄琴、マンドリンやフルートなど、様々な音のバリエーションがあって面白いね。 ひねりを加えたメロディも手伝って、暖かくも面白みに溢れる曲が並んでいます。 まるで、映画に登場する子供を見守るような、シンプルながらに温かい目線で聴かせてくれるようだ。 もたいまさこが歌う子守唄も、独特の味が出ています。そして、主題歌は大貫妙子が担当。映画と同名タイトルの曲は、 街中を流れ行く水のごとく、サラサラとしていながらも、活気づけるように、前向きな気持ちにさせてくれます。

1. はじまり

作曲・編曲:金子隆博

アコースティックギターの音でまったりと聴かせてくれる、はじまり。 まったりゆったり、温かさと冷たさをうまく絡めて、しみじみ染み渡ってきます。

2. 豆腐や、発見。

作曲・編曲:金子隆博

ひねったメロディをマリンバとベースがどっしりと奏でる。この組み合わせでのインパクトが強いね。 その後、キーボードの温かさが加わって、三者三様ん音で楽しませてくれます。後半はジャズっぽく。

3. 風の道

作曲・編曲:金子隆博

ピアノがまるで水の流れるように、しっとりと1音1音を煌めかせて聴かせてくれるトラック。 サラサラとしていながら、音に生命が宿るかのような感じ。

4. 小さな橋

作曲・編曲:金子隆博

アコースティックギターの音がのんびりとした雰囲気を醸し出す、まったりチューン。 その中にも渋さがあって、なかなか聞き応えがあります。

5. かき揚げとビール

作曲・編曲:金子隆博

ポロンポロンとウクレレで奏でられるナンバー。 軽やかで心地よさを漂わせながら、自然に身をゆだねるようなトラックに心が寄せられます。

6. オトメの冒険、その1

作曲・編曲:金子隆博

マリンバの音が軽やかに弾むまったりナンバー。 そのバックで響くチェロの音もポイントになる3拍子のナンバー。

7. 大人の朝ご飯

作曲・編曲:金子隆博

ウクレレでまったりほっこり、ゆったりとした時間が流れる心温まる1曲。 日常を切り取るような、しみじみしたナンバーだね。

8. 眠れない子守唄 (おなじ話)

作詞・作曲:佐藤良成

もたいまさこが歌う不思議な子守唄。 なるほど、作詞をハンバートハンバートの佐藤良成が手がけているわけだ。 ほっこりとした歌声が、ふわふわと耳に流れていきます。

9. オトメの冒険、その2

作曲・編曲:金子隆博

マリンバでほっこりなワルツ、再び。何気ない部分を冒険させてくれるような盛り上がりが楽しいです。

10. ベランダ、風のグラタン

作曲・編曲:金子隆博

アコースティックギターでまったりまったり。 過ぎゆく時間を感じさせない、心地よい音がゆるりゆるりと響き渡ります。

11. リクのいる庭

作曲・編曲:金子隆博

フルートの音が優雅に響き渡るナンバー。 細かい揺らぎが、さらに心地よさを生み出す。そして、時に切なく。

12. 男の昼飯、親子丼

作曲・編曲:金子隆博

こちらは鉄琴バージョン。M-11と同じメロディだけれども、 音の響き方が違うと、雰囲気もガラッと変わる。どちらかといえば、ちょっとキリッとした空気になっているね。

13. 大きな、椅子

作曲・編曲:金子隆博

チェロの勇ましく力強い音で奏でられるトラック。 どっしりとした佇まいがかっこいいね。

14. 旅への予感

作曲・編曲:金子隆博

メインテーマのピアノバージョン。ポロンポロンと優しい音色に身を委ね、心地よさを感じるトラック。 シンプルだからこそ伝わる、温かさに心が洗われるようだね。

15. みんなと、ポプラ

作曲・編曲:金子隆博

ジャジーに聴かせるナンバー。ゆったり丁寧に、響き渡る上品な音に惚れ惚れ。 かっこいいのに親しみやすさ、温かさが伝わってきます。ゆったりと街の中を散歩させるような、リラックスさせてくれるジャズナンバーですね。

16. マザーウォーター / 大貫妙子

作詞・作曲:大貫妙子 編曲:小倉博和

アコースティックロック調のサウンドに乗せて、清々しい大貫妙子のヴォーカルが響き渡る主題歌。 語るようなヴォーカルも、主張がはっきりと伝わるように。言葉1つ1つに気持ちがこもっているね。 ゆったりミディアムテンポのリズムが、歩幅のように1歩1歩進んでいく。

Sound Track『東京オアシス オリジナル・サウンドトラック』● '11/10/12 release

まったりと見せてくれる映画「東京オアシス」。女優トウコと、その周りの人たちとのやり取りの中で、都会の中のオアシスを鋳つけ出す物語。 サントラの方も、ちょっと不思議な展開。アコースティックサウンドの曲や、マリンバがメインを聴かせる曲、パーカッションが踊る曲など、 様々なスタイルで、聴かせてくれます。 そして、主題歌は今回も大貫妙子が優しく柔らかいメロディと歌声で聴かせてくれます。うん、まったりまったり。 肩の力を抜いて、リラックスして聴きたくなるような雰囲気です。味わい深く、ゆったりじっくり、浸透していくようなサントラ。

1. サスライの街

作曲・編曲:小倉博和

アコースティックギターの音色が優しく響き渡り。 ごくごく、当たり前の日常の中を通り過ぎてゆくように。 優しく温かく、途中からドラムも加わり、力強くアピール。

2. ハジマリの海

作曲:大貫妙子 編曲:森俊之

しっとりピアノで始まり、ストリングスが鋭く響き渡る。 その音は、しなやかに切なく、悲しく、それでも力強く。美しいメロディに涙です。

3 / 4. ツナガリの道a / ツナガリの道b

作曲・編曲:大貫妙子

マリンバでまったりまったり。そして、オーボエの音も加わって、温かくほんわか。 2曲に分かれていますが、1曲にしてもいいんじゃないか?

5 / 6. ウロウロの広場a / ウロウロの広場b

大儀見元のパーカッションがものを言うリズムトラック。 この曲も2部構成というか、2曲に分かれているんだけれども、なんか不思議。フルートの音色も加わって、まったり。

7. 東京オアシス

作詞・作曲:大貫妙子 編曲:小倉博和

映画のテーマソング。アコースティックサウンドがまったりと響き渡り、大貫妙子のヴォーカルに救われるようだね。 サビのカットギターが加わって、カントリーな調もいい感じ。 相変わらずの温かさで、包み込んでくれるような不思議な包容力を持っています。

8. のっぽの木

作詞・作曲:大貫妙子 編曲:小倉博和

M-7のインスト。大貫妙子がハミングで声を聞かせてくれます。まったり、まったり。

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