album

1st Album『Apparat Organ Quartet』● '02 release

アイスランド初のグループは、なんとオルガンが4人(しかも1人で2台ずつ操っている)、ドラムが1人という構成。なんか、すごいよね。そして、音はというと、ピコピコなエレクトロにとどまらず、 どっしりロックなアプローチやゴシック要素も放って来たりと、サウンド面も随分と挑戦的です。こういう発想は、なかなかできません。 中心人物となるJohann Johannssonの力も絶大です。とにかく老若男女、誰しもが楽しめる音楽を聴かせてくれます。 ジャケットも可愛いんだ。

1. ROMANTIKA

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

めくるめくデジタルサウンドの波。懐かしくも新しいオルガン4台のひと時。鮮やかでキャッチ0なメロディラインに呑み込まれるアップチューン。 タイトル通りに、ロマンティックに奏でられます。躍動感を出すドラム1台の参加がやっぱりポイントになるんだよね。

2. STEREO ROCK & ROLL

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

独特なスィング感を出しては、濃さを出してひねくれる1曲。こちらもドラムのガツガツ感がたまらなくかっこいいんだな。程よいスペーストリップ。

3. THE ANGUISH OF SPACE - TIME

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

フワフワした音に対して、ドラムをガツンと加えては、インパクトを出すミディアムチューン。 ダブにような浮遊感もあり、聞いていて、次第に心地よさが出てくる。さらに、エッジを効かせたり、鋭くなったり、変身を味わう1曲。

4. CRUISE CONTROL

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

ガツガツとドラムが打ち放たれて、いきなりエグいと思わせるアッパーなトラック。エフェクトをかけたヴォーカルが、 まさしくアウトオブコントロール。暴走気味なところが面白さを生み出していますね。

5. ONDULA NOVA

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

静かな始まり。ダークな雰囲気を出しては、じわじわ忍び寄るかのように、そして、エフェクトヴォーカルを加えては淡々と進行。 いいですねぇ、壮大になってはロックバンドよろしく、大胆に聴かせてくれます。ダイナミックな1曲。

6. GLOBAL CAPITAL

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

こちらはうねうねしたようなオープニング。濃いめのシンセサウンドを加えつつ、 がっつりとドラムも入ってくる1曲。その中をシンセのメロデイが優雅に泳ぎます。メインのサビパートになると、派手さを増して明るく眩しく聴かせてくれます。キャッチーなトラック。

7. SEREMONIA

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

妖しさ満載で、まるでゴシックメタルのような1曲。タイトルのごとく、壮大な儀式が行われているような荘厳で重厚な雰囲気を放つ。 その中で聞かせるピコピコがまた、いい感じ。

8. CHARLIE TANGO

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

重たくのっしりと、独自の世界を出して、鋭く音を加えてくる1曲。 オルガンの音がまるでギターのように、エッジを効かせていたり、まるで「風の谷のナウシカ」のようなファンタジックな音を聞かせたりと、不思議なナンバーだ。

9. SOFDU LITLA VEL

Produced by Johann Johannsson and Apparat Organ Quartet songs written & arranged by Apparat Organ Quartet

ダークな音で展開し始め、次第にぴこぴこの音が加わって、随分とカオスな雰囲気となりました。 独自の世界観が出ていて、なんだか圧倒されるな。アルバムのラストを飾るナンバーなだけあって、ラスボス感満載の、重たい音をどっしりと聴かせてくれました。

2nd Album『Polyfonia』● '10/11/9 release

4人のオルガンと1人のドラムという不思議な組み合わせで魅了するアイスランドのグループ、APPARAT ORGAN QUARTETの2枚目となるスタジオアルバム。 今回も、前作以上に音がダイナミックになりましたね。本当にオルガンとドラムだけの演奏で、ここまで楽しく聞かせてくれるとは。 ぴこぴこな8bit的な音はもとより、今回は結構どっしりと重たさの出た曲が多くなった印象。ヘビィでゴシックで、そんな感じをダイレクトにぶつけて来ます。 ブックレット仕様で、デザインもおしゃれ。こういうところが北欧ならではですね。

1. BABBAGE

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET ADDITIONAL PRODUCTION BY BEN FROST

躍動感あるビートと、ピコピコサウンドが交差するオープニングナンバー。 温かくもあり、かなりアグレッシヴなトラックに魅了されますね。4人が操るオルガンのめくるめくドラマティックファンタジーな世界にうっとり。

2. CARGO FRAKT

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET

エッジの効いた音と、勢いの出たドラムが、いきなりロックを聞かせてくれます。 その後は1980年代テイストで、エフェクトのかけたヴォーカルが舞うアグレッシヴチューン。時に静かになったり、時にゴシック入っていたりと、流れに翻弄されます。でも面白い。

3. KONAMI

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET ADDITIONAL PRODUCTION BY BEN FROST

なにせタイトルが「KONAMI」ですからね。ということで、関係があるのかは置いといて、8bit的ピコピコサウンドがRPGゲームのトラックにぴったりな 勇ましさを感じさせます。その後、エフェクトのかかったヴォーカルが入って来ては近未来感が出て来て、さらにはコーラスが「KONAMI~」と歌い上げる。

4. POLYNESIA

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET

ピコピコサウンドが心地よい1曲。愉快で明るくポップに展開。親しみやすい1曲ですね。その後は宇宙遊泳するかのように、 自由気ままに音が踊ります。鮮やかな1曲です。

5. PENTATRONIK

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET

重たくのっしりと、たくましいオルガンとドラムの音の組み合わせ。ゆっくりな流れからアップテンポへ。 そして5拍子のトラックをお見舞いだ。非常に濃いんだな。エッジも効かせて、ダークサイドに攻めてくるヘビィなナンバーだね。

6. MACHT PARAT DEN APPARAT

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET

デジタルサウンドを鮮やかに響かせるナンバー。1980年代風な音使いは、レトロなんだけれども新しく、 クセになる。メロディラインも、どこかしら懐かしさを出していますね。

7. SIRIUS ALFA

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET

これまた、何かが始まる予感をさせる。次第に音が広がってゆく始まり。 そして、アップテンポのレトロな音使いがワクワク駆け抜けてゆく。ちゃんとヤマ場を迎えたりと、流れもいい感じだね。

8. 1 2 3 FOREVER

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET

鮮やかでドラマティックな幕開け。次第にヴォーカルにエフェクトをかけて入って来ては、1980年代な雰囲気の雰囲気のレトロフューチャーですよ。 そして、がっつりビートを組み込んでポップに聞かせてくれます。かっこいいんだな、それがまた。

9. SONGUR GEIMUNGLINGSINS

WRITTEN AND ARRANGED BY APPARAT ORGAN QUARTET PRODUCED BY APPARAT ORGAN QUARTET

ピコピコな音なのに、どっぷりダークに聞かせてくれるスローチューン。オルタナのような、独自の世界を貫いています。 何か、混沌とした世界をぐるぐるとかき回すかのような。

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