album

1st Album『曖昧な引力』● '99/7/14 release

シンガーソングライター、小林建樹の記念すべき1st Album。2枚のシングル「Sweet Rendez-Vous」「満月」を含む全10曲。 ちょっと少なく感じるかもしれないけれども、この1枚からは小林建樹を十二分に味わうことができる。 とにかく、サウンドに魔力を感じるというか、編曲までも自分でやっていたりするので、結構、一筋縄に行かないようなトラックで楽しませてくれるね。 ただ、マニアックな面が強すぎる部分もあって、万人受けするにはチョット難しい部分もある。 歌詞の方は、これまた日常的なことから愛についてなど、様々。まさにシンガーソングライター魂を発揮させた1枚です。

1. 絵になる大人

詞・曲:小林建樹 編曲:窪田晴男・小林建樹・吉岡たく

奇妙なコーラスから始まるアルバムのオープニングチューン。 アップテンポの曲は、ギターがかき鳴るのと同時に、小林建樹の魅力が詰まった、ちょっと俗っぽさが前面に出されている。 現実と理想のギャップに嘆く唄ですね。痛みがよく伝わってきます。

2. 満月

詞・曲:小林建樹 編曲:小林建樹

小林建樹の2nd Single。ちょっと雰囲気的には前作デビューシングル「Sweet Rendez-Vous」の流れを汲む 玄人臭を放つ、俗っぽいミディアムトラックです。 それでも、サビのメロディはよく作りこまれているね。さすがは職人であります。 最後はセッション風に、スキャットで心地よく。

3. 迷信

詞・曲:小林建樹 編曲:小倉信二

ミディアムテンポのロックチューン。アコースティックギターをメインに、サビでは逆にエレキギターがうねりを上げる。 この強力サウンドを前面に、小林建樹の心の叫びがこの曲には染み込んでいます。Cメロのファルセットにはチョット驚き。

4. Sweet Rendez-Vous

詞・曲:小林建樹 編曲:ホッピー神山・小林建樹

小林建樹の記念すべきデビューシングル。ストリングスの響きと俗っぽいメロディの不思議な化学反応がたまらないミディアムポップチューン。 いろんなSEが飛び交い、ヴォーカルにもエフェクトがかかっていたりと、ちょっと奇妙な雰囲気がぴったりの曲だね。 とにかくいろんな展開で楽しませてくれる。これがデビュー曲というのも、なんだかすごいなぁ。

5. Nervous Colors

詞・曲:小林建樹 編曲:小林建樹

淡々とした感じが、意外にリラックスした雰囲気を作るミディアムチューン。 結構、複雑な展開を聞かせてくれるメロディと、深いところに意味を持つような歌詞が、独特の印象を放っている。 小林建樹、ブルースハープも吹きます。

6. Boo Doo Loo

詞・曲:小林建樹 編曲:窪田晴男・小林建樹

ピコピコした音は、羽毛田丈志のキーボード。 ファンクテイストをもたらすアップテンポのナンバー。これまた、作りこまれすぎと、ちょっと自己満足的な匂いがするね。 メロディも随分と、アングラ感を漂わせています。

7. Loop

詞・曲:小林建樹 編曲:小林建樹

ゆったりテイストのミディアムバラードチューン。 弾むキーボードとベースの音がポイントだね。小林建樹はギターも奏でる。 メロディも、ポップな要素とマニアックな要素が混在していて、おもしろいです。 サビのパートがなかなかいいじゃないですか。

8. パレット

詞・曲:小林建樹 編曲:窪田晴男

情緒的ラテンサウンドを彷彿とさせるアップテンポナンバー。 イントロの民族的な雰囲気がかっこいいね。かき鳴るギターが熱を生み出す。間奏後のサビパートは、フラメンコのごとく。 手拍子がこれまたかっこいいんだ。

9. 歳ヲとること

詞・曲:小林建樹 編曲:羽毛田丈志・小林建樹

ガッツリバンドサウンドで聞かせてくれるミディアムチューン。 小林建樹流人生哲学。サビは同じメロディの繰り返しだけれども、いい具合に盛り上がりを聞かせる流れとなっています。

10. String

詞・曲:小林建樹 編曲:小林建樹

アルバムのラストトラックは、小林建樹の全てが詰まったようなバラードナンバー。 しっとりとしたサウンドをバックに歌う、小林建樹が印象的。ストリングスというタイトルながら、チェロが深い響きを聞かせてくれる。

2nd Album『Rare』● '00/7/5 release

シンガーソングライター、小林建樹の2枚目となるオリジナルアルバム。 スマッシュヒットとなったシングル「祈り」のような、シンプルで聞かせるトラックや、先行シングル「SPooN」でのポップで鮮やかな軽快ロックチューンなど、 バラエティー豊かな作品目白押しの全11曲。やはり、前作よりも小林建樹らしさが表現された。 マニアック要素が強いながらも、ポップ面を出し切った感じが伝わってきます。 シングルにもなった「青空」が、このアルバムを包み込んでくれる力を持っているようだ。 まだまだ、この先が気になるよね。ピアノやギターなどだけでなく、多彩なサウンドアプローチを楽しめます。

1. Rare

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

アルバムのタイトルチューンにもなっているオープニングナンバー。 滑らかなピアノの音と、民族的なビートが交差するミディアムトラック。 小林建樹独自のセンスが光る1曲。よりアーティスティックになったね。

2. SPooN

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

アルバム「Rare」からの先行シングルナンバーは、彼特有のマニアック要素を出したファンキーロックチューン。 前作のスマッシュヒットナンバー「祈り」を、いい意味で裏切ったね。 ギターがかき鳴り、パンチをぶつけてくる。静と動が混在する、小林建樹のセンスが光っているね。

3. 不思議な夜

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

ギター、ベース、シンセサイザーにプログラミングまで、全て自分で担当してしまった小林建樹。 弾むポップなトラックの中に、マニアック的な作りこんだ要素が散りばめられているね。 不思議な雰囲気が漂います。

4. 祈り

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

小林建樹の名が少しは広まったシングルナンバー。 とってもシンプルなバラードで、心に響く1曲です。1番はピアノのみをバックサウンドにしていて、とっても美しい音色。 2番から音が増えて、力を増す。ラストは大盛り上がりで、音をぶつけてくる。感情の高ぶりのようだ。 歌詞も真っ直ぐシンプルに。それが好印象なんだな。

5. Cube°2

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

イントロのピコピコ的な音が楽しさを届けてくれるポップチューン。 随分と本人はノリまくりなご様子で。弾むトラックがパンチ効いていますね。これが小林建樹のセンス。 なかなかの職人技ですね。

6. ANTONIO

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

鮮やかなピアノサウンドにやられてしまうポップチューン。 ヴォーカルにエフェクトをかけて、フワフワ感を演出。とにかく、このマニアックな弾けっぷりにやられますな。 衝撃。そして、笑撃。

7. 進化

written, composed & arranged by 小林建樹 Strings Arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

チクタクチクタク。時計の音とRohdesの柔らかい音が混在しあうバラードチューン。 ここにストリングスが加わって、随分としなやかで力強いナンバーに。 タイトルがタイトルなだけあって、どこかしら不思議で堅苦しいイメージもありますね。

8. トリガー

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

ウネウネするサウンドで、不思議な空気を醸し出すナンバー。 もう、小林建樹独自の世界が広がっているね。ガツンとした音が増えたら、ちょっと渋さも出てきた。 その勢いのまま、最後まで突き抜ける。

9. 目の前

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

ピアノで弾き語る小林建樹。 シンプルな演奏のバラードチューンで、言葉と声がストレートに伝わってくるね。 2番前からノイジーなギターが入ってきては、ちょっとピリッとスパイスを加える。愛を一生懸命に伝えるナンバーです。

10. 青空

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

1st Album「曖昧な引力」で独自のセンスを放った小林建樹のシングルナンバー。 不思議なSEがまとわりつくミディアムトラック。それ以上に、サビが本当に気持ちいい。 ゴスペルのようなコーラスと、突き抜けるような爽やかさがある。小林建樹の持つポップな面と、 マニアックな面が混在しているナンバーだね。

11. Tuning

written, composed & arranged by 小林建樹 Produced by 小林建樹

タイトル通り単なるチューニングかと思いきや、Rohdesでちょっと柔らかいイメージで包み込んできます。 思いのままの演奏。アルバムのアウトロですね。

3rd Album『Music Man』● '01/9/12 release

小林建樹の3枚目となるアルバムは、その名も「Music Man」。ここまでストレートに名づけられるほどの、勝負の1枚です。 これまでは陽なイメージを持っていた小林建樹だけれども、スマッシュヒット曲「祈り」のような洗練されたイメージを、 ここではあえて払拭し、本来のあるべく姿をさらけ出しています。 顕著なのが、先行シングルにもなっている「ヘキサムーン」でしょうかね。 このアルバムでは、1曲1曲に個性が注ぎ込まれ、唯一無二の楽曲を創り上げている。 ポップなんだけれども、どこかしらマニアック。Music Man = 小林建樹であるが故の1枚に仕上がった。 サウンドや曲のタイトルからも、どこかしら吹っ切れたような自由さが漂い、クリエーター魂を感じること間違いなし。 ヴァラエティ豊かな全11曲が詰まっています。

1. それは愛ではありません

written, arranged & produced by 小林建樹

アルバムのオープニングから、かなりインパクトのあるタイトルをもってきた小林建樹。 ジャカジャカかき鳴るギターと、攻撃的な歌詞がとにかく突き刺してくる。 小林建樹の歌い方が、なんか今までのしがらみから抜け出したかのごとく、弾けまくっているね。 最後の展開が面白い。

2. ピカレスク

written, arranged & produced by 小林建樹

ちょっとダークな印象を放つファンキーなナンバー。 ベースの音やブラスの音がいい味を出しているね。言葉の選び方もセンスを物語る。なかなかかっこいい1曲です。

3. ヘキサムーン

written, arranged & produced by 小林建樹

「奇跡」や「イノセント」での小林建樹の瑞々しく洗練された部分を、見事に裏切った感のあるシングルをアルバム「Music Man」 から先行カット。毒気のある小林建樹、かなりおもしろすぎるぞ。 ピアノサウンドをベースに、弾けたポップチューンに仕上がっています。 こういう切り口の歌詞がいいんだよ。小林建樹らしさの出た1曲。この曲からアルバムへ、見事につなぐわけです。 ちなみに、やまだないとによるイラストがジャケットになっていますよ。

4. イノセント

written, arranged & produced by 小林建樹 Strings arranged by 小林建樹

アルバム「Rare」から、また次なるステージへと歩き出した小林建樹が、両A面でシングルをリリース。 名曲「青空」や、スマッシュヒット「奇跡」のような路線を行く、ゆったりと聞かせてくれるバラードナンバーですよ。 1番はしっとりと、2番からは音が厚くなる。ストリングスも美しく彩り、曲の存在感をヴォリュームアップさせる。切ない曲ですね。

5. Silence

written, arranged & produced by 小林建樹

淡々とした雰囲気が漂うミディアムチューン。タイトルを表すかのように、 静けさが漂うけれども、どこかしら無機質的なトラックだね。エフェクトを使ったり、試行錯誤のような感じです。

6. 目覚め

written, arranged & produced by 小林建樹

小林建樹が自らピアノを奏でるミディアムテンポのバラードナンバー。 ピアノをベースとしているトラックなので、旋律が良く響き渡りますね。 随分と伸びやかな雰囲気も漂っています。

7. コスモス

written, arranged & produced by 小林建樹

両A面でリリースされたシングルナンバー。 アコースティックギターをかき鳴らして、随分とカラッとした雰囲気を放つ。なんだかフォーキーな面を前面に出しているけれども、 のどかな感じもするね。マンドリンの音がぶつかってくる。小林建樹のヴォーカルは、クセが出まくりだね。 歌詞の方も、なんだか若くて元気だよなぁ。

8. 夏の予感

written, arranged & produced by 小林建樹

じっくりと聞かせてくれるバラードナンバー。ピアノの音がしっかりと響き、 小林建樹のクセのあるヴォーカルが響きます。 2番からは、ジャジーなサウンドでおしゃれに。一変して、Cメロではヴォーカルにエフェクトをかけて、小林建樹の攻撃的な面を出してきた。 これが彼の本当の姿なのかもね。

9. ある場所にて

written, arranged & produced by 小林建樹

ある場所とはどこなのか、疑問が生じますね。 そして、出だしの歌詞がわからない。電話ボックスは今日も雨。これは一体どういうことなのか。 電話ボックスの外が雨ならわかる。この歌詞から始まり、不思議な世界へと誘ってくる。なんだかジャム的要素で、 様々な音が入り混じる。ベースはピアノなんだけれども、ちょっとドリーミング。

10. 斜陽

written, arranged & produced by 小林建樹

アグレッシヴにギターがかき鳴るミディアムロックチューン。 シンガーソングライターの力を出し切っているような歌詞とメロディ、そして曲構成。 どれをとってもいいね。主人公の複雑な心境や葛藤がうまく小林建樹によって代弁されているようだ。

11. ミモザ

written, arranged & produced by 小林建樹

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。 小林建樹の弾き語りでしっとりと聞かせてくれます。ちょっとネガティブというか、内に入った歌詞を切々と歌う小林建樹でありますね。 ピアノの演奏が、いい味を出しています。

Cover Album『リバース ~Private Covers~』● '02/3/27 release

小林建樹、初のカバーアルバムは全6曲のミニアルバムサイズ。 しかも、6曲といっても、他人の楽曲は山下達郎、大沢誉志幸、桑田佳祐の3曲で、2曲は自身のナンバーのセルフカバー。 そして新曲も収録するといった構成なわけだ。さらに今作は、スタジオライブレコーディングという試みで、新鮮な空気をパッケージ。 小林建樹が影響を受けたという山下達郎の「RIDE ON TIME」は、とっても伸びやかなヴォーカルが響いています。 もう、好きで好きでしょうがないんだろうね。聞いていて、楽しさが伝わってくる。 個人的に興味深いのは、セルフカバーの「祈り」。 敢えて自分ではなく、RIKUOのピアノをバックに歌い直すという試みに、新しい小林建樹を感じさせる。 それにしても、やっぱりこの曲は泣けますよ。

1. RIDE ON TIME

作詞・作曲:山下達郎 ARRANGED BY 小林建樹、鹿島達也、宮川剛、田中義人

スタジオでのライブレコーディング感が見事に現れたトラックだね。 カバーアルバムのオープニングは、山下達郎のヒット曲。もう、小林建樹が影響を受けたからだと思うけれども、 とても楽しそうなんだよ。バックミュージシャンたちとの息もぴったりです。 独特のヴォーカルも、やっぱりポイントですね。ラストのセッションパートも盛り上がっている。

2. 祈り

作詞・作曲:小林建樹 ARRANGED BY RIKUO

小林建樹のスマッシュヒットナンバーを、RIKUOのピアノのみをバックに、歌い直し。 小林建樹、今回は演奏はせず、歌のみに徹しています。生という空間で、その味のあるヴォーカルに説得力を持たせる。RIKUOのピアノも、惚れ惚れしますね。

3. そして僕は途方に暮れる

作詞:銀色夏生 作曲:大沢誉志幸 ARRANGED BY 小林建樹、鹿島達也、宮川剛、田中義人

大沢誉志幸を代表するナンバーを、小林建樹がカバー。 パーカッションが独特のリズムを走らせては、しっかりと大地に足をつけて、小林建樹のダイナミックなヴォーカルが響きます。 彼の世界が十二分に発揮されているトラックだね。

4. 歳ヲとること

作詞・作曲:小林建樹 ARRANGED BY 小林建樹、鹿島達也、宮川剛、田中義人

ダイナミックなバンド演奏で魅了させてくれる、アルバム収録曲ながら小林建樹を代表する曲。 小林建樹の自由かつシンガーソングライターとしての味、歌い手としての楽しさやバックバンドとの一体感が思う存分に味わえるトラックです。 ライブならではの醍醐味ですな。

5. Oh! クラウディア

作詞・作曲:桑田佳祐 ARRANGED BY 小林建樹、鹿島達也、宮川剛、田中義人

小林建樹、まさかの桑田佳祐のカバーを披露。 淡々とした雰囲気の中で、ドラマティックなピアノと感情を込めたヴォーカルが響きまくります。 いいね。曲本来の味わい深さが、小林建樹を通じて伝わってきます。

6. すばらしい日々

作詞・作曲:小林建樹 ARRANGED BY 小林建樹、鹿島達也、宮川剛、田中義人

新曲。ちょっとファンクテイストを持ち合わせたミディアムナンバー。 小林建樹本来のソングライティングセンスが光まくる。一癖もふた癖もあるトラックで、バックバンドとの息もぴったりに、小林建樹ワールドが広がる。 田中義人のギターがいい味を出しているね。

Best Album『Blue Notes ~The Best of Tateki Kobyashi~』● '02/10/16 release

シンガーソングライター、小林建樹の初となるベストアルバムが満を持して登場。名曲「Sweet Rendez-Vous」でデビューしてから3年半。 シングル8枚、オリジナルアルバム3枚、カバーアルバム1枚を精力的にリリースしてきた小林建樹の活動を凝縮して、1枚のCDに仕上げた作品。 全シングルナンバーをはじめ、アルバムの中からもチョイスされた楽曲たちは、いい意味でマニアックな要素を持った楽曲だったり、 極上キャッチーな楽曲だったりと、小林建樹の裏と表が良く表れているよね。 そして、新曲「最初のメロディー」までも収録されており、これからの小林建樹の動きを予見させてくれる。 残念ながら、メジャーレーベルでの活動をここでいったん終了し、インディーズへと移りますが、 この独特な切り口とセンスは健在です。

16. 最初のメロディー

written by 小林建樹 arranged & produced by 奥田健治 / 小林建樹

ベストアルバムに収録された新曲。最初はゆったりと落ち着いた雰囲気でスタート。 そして、サビからはリズミカルに。小林建樹も伸び伸びとした歌声を披露。なんだかとっても楽しそうなのは、バックの演奏の影響もありますな。 どことなく迷いがある人に対して、初心忘るべからず的な応援をしてくれる歌です。

Mini Album『WINDOW』● '03/8/20 release

ベストアルバム「Blue Notes」で一区切りをつけたシンガーソングライターの小林建樹が、 フィールドをメジャーからインディーズにお引越し。今作は、そのインディーズから再出発となるミニアルバムです。 マニアック且つ繊細で緻密に作りこまれた小林建樹ならではの歌詞とメロディが交差し、 聞く者に訴えかけてくるようだ。 そして、「ライブの勢いを残す」ということで、コンセプトは「一発録り」。 小林建樹渾身の1枚となっております。ミニアルバムサイズながらに、フルアルバムのような魅力が詰まっています。とくと御堪能あれ。

1. Window

written, arranged & Produced by Kobayashi Tateki

アコースティックギターがかき鳴るタイトルチューン。 ゆったりした雰囲気と、爽やかさが交差するミディアムナンバー。 新たな旅立ちへの意気込みとも思える小林建樹の歌詞がいい感じ。特に、自由を求める部分とかね。

2. 約束

written, arranged & Produced by Kobayashi Tateki

心地よくギターが広がるポップなナンバー。 メロディもポップに。ただ、サビではちょっとマイナー風味も利かせて、ひねりを加えた感じが面白いね。一部のファルセットなんかポイント。 真っ直ぐなラブソング。

3. TUGUMI

written, arranged & Produced by Kobayashi Tateki

ベースの音が心地よいアップテンポナンバー。リズミカルなビートとメロディアスなキーボードの音、 そして小林建樹のヴォーカルが不思議と空間を縦横無尽に走る。落ち着いた雰囲気の中にも、小林建樹の歌詞が訴えかけているようだ。 メロディもなかなかいいね。

4. How?

written, arranged & Produced by Kobayashi Tateki

軽快なギターをバックに、ゆったりテイストが広がるミディアムナンバー。 小林建樹の思いが詰まったような歌詞がちょっと刺してくるね。ラストのコーラスが、随分とホンワカな空気を醸しています。

5. Diary

written, arranged & Produced by Kobayashi Tateki

ギターの弾き語りのような始まりで、じっくりとした雰囲気を聞かせるミディアムスローチューン。 間、間でピアノの音が鮮やかに広がる。小林建樹の気持ちのこもったヴォーカルも、曲の雰囲気にぴったりだね。

6. 6月のマーチ

written, arranged & Produced by Kobayashi Tateki

ギターで青山陽一が参加したロックな1曲。ドストレートに聞かせてくれますよ。 なんだか、このアルバムの中では異色なような気もする。前へ前へと進む気持ちの表れた歌詞が、耳に届きます。

7. Brazil

written, arranged & Produced by Kobayashi Tateki

しっとりしながらもリズミカルなトラック。小林建樹のヴォーカルが大いに広がる。 パーカッションよろしく、ブラジリアンテイストも少々。でも、そこまでアグレッシヴには攻めてこない。

Mini Album『SHADOW』● '03/12/10 release

前作「WINDOW」からインディーズレーベルで活動を始めた小林建樹、引き続きミニアルバムをリリース。 あたかも前作と対を成すかのような、珠玉のトラックが揃っております。 シンプルであったりダイナミックであったり、マニアックであったりポップであったり、音を自由自在に操る姿勢が相変わらずいいね。 インディーズだからこその自由なスタイルで魅了する、小林建樹であります。 だからこそ、ミニアルバムではなくフルアルバムでガツンと来ることを期待してしまうんだよな。

1. Shadow

written, arranged & Produced by 小林建樹 lyric by masumi, 小林建樹

しっとり系のバラードナンバー。淋しさや切なさがにじみ出ているかのような曲だね。 メロディがじわじわ伝わる。1番はピアノをメインに、2番からはギターも加わって、鮮やかになってゆく。

2. Am6

written, arranged & Produced by 小林建樹

小林建樹のクセのあるヴォーカルが生きるアップテンポナンバー。 小林建樹流ファンクといった雰囲気で、ちょっと濃く攻めてくる。コーラスで松崎ナオが参加しています。

3. 告白

written, arranged & Produced by 小林建樹

ドラムがクールに弾けるナンバーは、 ラップというかポエトリーリーディング的な語り口調で、言葉を詰め込んで届けてくれる。 こういうアプローチの曲も、小林建樹流に仕上がっているね。

4. モノクローム

written, arranged & Produced by 小林建樹

「祈り」とか「イノセント」に通じるようなバラードナンバー。 ゆったりサウンドに小林建樹のヴォーカルが広がる。そして、このメロディもさすがシンガーソングライターといわんばかりに作りこんできた。 サビのメロディも、しっとり切な系でいいね。

5. Kangaroo

written, arranged & Produced by 小林建樹

Indigo Cage Airlinesとの共演ナンバー。 これまたジャムセッション見たいに、音と音がぶつかり合っている。アグレッシヴに攻めてきますね。 小林建樹はしっとりと歌った後に、スキャットで応戦してくる。

6. Say once more

written, arranged & Produced by 小林建樹

クールな落ち着き感を放つアップテンポナンバー。 秘めたる熱を放出するように、音は随分と控えめな雰囲気で。

7. Largo

written, arranged & Produced by 小林建樹

しっとりと歌った後は、音がどーんとやってくる。小林建樹もヴォーカルを一段階上げて。 何かを解き放つように突き進む。

Best Album『GOLDEN☆BEST』● '06/7/5 release

GOLDEN☆BESTシリーズに、シンガーソングライターの小林建樹がラインナップ。 シングルナンバーだけでなく、アルバム収録曲やシングルのカップリングナンバーからも選曲されていて、 まさしくベストな1枚となっています。 メジャーで活動した時のベストアルバム「Blue Notes」とは、ちょっと違ったアプローチなので、 これはこれで1つの作品としてきちんと楽しめますね。 シンガーソングライターとしての作品の数々をいろんな角度から聞くことができ、小林建樹の幅の広さをうかがい知ることができる。 そして、今作の目玉として、平原綾香に提供したナンバー「誓い」をセルフカバー。 後にも先にも、このアルバムでしか聞けないという事もあって、貴重なトラックだよね。 ブックレットには、本人によるライナーノーツも掲載されていて、曲ごとに制作秘話などを知ることができます。

16. 誓い

作詞・作曲・編曲:小林建樹

平原綾香に提供したナンバーを、小林建樹がセルフカバー。 ピアノでしっとりと幕開けるバラードナンバーです。そのままピアノのみで伴奏が進む。 小林建樹のクセのあるヴォーカルも、真っ直ぐ届くように響き渡ります。

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