album
●1st Album『Be Happy』● '01/1/24 release
ヒットシングル4曲を含む愛内里菜、待望の1st Album。「パラパラ対応型アーティスト」として登場したものの、結局は普通に色々なサウンドに挑戦した、ヴァラエティ豊かな1枚目となりました。 歌詞はすべて彼女自身が担当。意気込みがまた、他の人とは違いますな。一方、ほとんどの曲やアレンジをGIZAアーティストが手がけています。 ヴォーカルと普段の声とのギャップで結構注目されるようになったけれども、彼女のヴォーカルが生かされたトラックが多く、随分と盛りだくさんの内容となりましたね。 アルバムのオープニングとエンディングの曲を同タイトルで持ってくるというところなんか、あまりほかのアーティストには見られない手法だから、結構やる気を感じさせられますね。 プロデュースに彼女のクレジットが載っているんだけれども、一体どこまでを手がけているんだろうか。また、Thanksの欄には、各所クラブがたくさん並んでいますね。 しかも、パラパラの振り付けを担当した「TWINSTAR」は、特別扱いでスペシャルサンクスとなっています。さて、愛内里菜、この1枚目をバネに、快進撃を続けることとなりますよ。
1. be happy?
作詞:愛内里菜 作曲:北浦正尚 編曲:尾城九龍
アルバムのオープニングを飾るタイトルチューンは、キーボードが弾けまくるダンストラック。軽やかさと力強さが混在しているナンバーだね。 でも、なんかまとまりがなくて、汚い印象が。アレンジに物足りなさを感じます。愛内里菜は中低音をしっかりと歌っていますね。 相変わらずな文字の区切り方というか、歌詞の区切り方がちょっと気になるね。それでも、オープニングから愛内里菜の力は感じますよ。なかなかポップでキャッチーなナンバー。
2. Close To Your Heart
作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果 編曲:尾城九龍
愛内里菜の記念すべきデビュー曲。ため息のようなオープニングは、結構ドラマティック。そこから4つ打ちキックが入り乱れるダンスポップチューンに早変わり。 テクノ/ハウス系サウンドを聞かせてくれて、なかなかの仕上がりじゃないですかね。ヴォーカルも情緒豊かで伸びやかで、曲の構成も珍しくていいね。 最後に畳み掛ける感じが、かなり力を感じさせるトラック。それでも、キャッチーさが前面に出ていて、ポップなんナンバーです。 初回版はなんと4種類のジャケットが存在しています。まぁ、ジャケットの色が違うだけなんですけどもね。GIZAにしては、珍しい力の入れようだよ。
3. 恋はスリル、ショック、サスペンス
作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果 編曲:尾城九龍
愛内里菜の知名度を少し上げた、4枚目のシングルナンバー。まぁ、GIZAお得意のアニメ・タイアップ作戦が成功したということで。 この奇妙奇天烈な曲名がインパクトを与えたということでしょうね。曲のほうは、バリバリと音を立てて響き渡る、ユーロビートテイストのダンスチューンです。 愛内里菜のヴォーカルも、随分と張っていますね。力を感じます。それにしても、タイアップの付いたアニメの主人公がこの曲に合わせてパラパラを踊るとは。
4. snow drop
作詞:愛内里菜 作曲:金子奈未 編曲:KCP
静かな幕開けから、手拍子も入ってきたりするダンスポップチューンに大変身。軽やかなハウスビートと力強い愛内里菜のヴォーカルが絡み合うアップテンポのトラック。 冬の切なさが表れているんじゃないでしょうかね。けれども、妙にすかすかというか、あっさりしすぎかも。
5. Her Lament ~誰にも聞こえない彼女の叫び~
作詞:愛内里菜 作曲:小松未歩 編曲:KCP
サビ入りから始まるアップテンポのダンスナンバーは、小松未歩が作曲を担当しています。いかにも小松未歩的メロディ。 切なさがちょっと出ていますね。曲のほうは、こてこてのテクノナンバーで、踊り狂えそうですね。ポップでキャッチーなんだけれども、相変わらず歌詞の区切り方が気になります。
6. It's crazy for you
作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果 編曲:尾城九龍
愛内里菜の2nd Singleは、デビュー曲同様にハイパーダンスチューン。打ち込みバリバリのパラパラ対応型テクノポップです。 アレンジがちょっと安っぽく聞こえるところが、またなんともGIZAらしさかな。オープニングや間奏などで、愛内里菜の伸びやかなコーラスを聴くことができる。 また、サビ直前のフレーズはこの曲でのポイントかな。そして、後半では盛り上がりに拍車がかかってきます。 間奏でラップを披露しているのは、Soul CRusadersとして活躍していたKing Opalですよ。
7. Can you feel my...?
作詞:愛内里菜 作曲:岩井勇一郎 編曲:尾城九龍
いきなり頭から4つ打ちを放ってくるハウステイストのポップなダンスナンバー。作曲は岩井勇一郎ということで、もう少しアグレッシヴにくると思ったけれども、 意外と抑え目で来たね。その分、メロディに波があって面白いね。最後は転調して、より味わい深くなっております。
8. Ohh! Paradise Taste!!
作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果 編曲:尾城九龍
愛内里菜の3rd Singleは、リリース時期にぴったりな真夏のリゾートチューン。 ポップに弾け、爽やかさと熱気のこもったナンバーです。愛内里菜のヴォーカルは、相変わらずパワフルで、伸びもあってなかなかいいね。 それに比べると、バックサウンドがちょっと安っぽく感じる。打ち込みにもう少し力を入れてもよかったんじゃないでしょうか。 まぁ、ライブ等で盛り上がるような作りですので、結果オーライといった感じの曲に仕上がっています。
9. kimi e no sayonara
作詞:愛内里菜 作曲:綿貫正顕 編曲:KCP
綿貫正顕が手がけた曲を歌う愛内里菜。イントロからちょっとR&B的要素を繰り出していますね。 ミディアムテンポのトラックながら、かなり力強さはありますね。じっくりと歌う愛内里菜のヴォーカルは聞き応えがありますね。
10. Dear…。From…。
作詞:愛内里菜 作曲:北浦正尚 編曲:尾城九龍
アコースティックギターの音色がしっとりとした気分にさせてくれる」、ミディアムテンポのバラードナンバー。 相手を愛する気持ちを素直に歌った曲ですね。サビでは愛内里菜の高音が聞き所です。
11. be happy.
作詞:愛内里菜 作曲:金子奈未 編曲:尾城九龍
アルバムのオープニングナンバーと対を成す、アルバムの締めトラック。深いピアノの音をバックに、じっくりと歌い上げる愛内里菜。 2番からはリズムビートも加わって、曲に盛り上がりを加えている。バラードなだけあって、ドラマティックな展開を聞かせてくれますよ。
●2nd Album『POWER OF WORDS』● '02/5/14 release
衝撃的なジャケットで話題をかっさらった愛内里菜の1年4ヶ月ぶりの2枚目となるオリジナルアルバム。とにかく1枚目で打ち出した路線とは、また一味違った魅力を放出している。 「パラパラ対応型」というキャッチフレーズは、もはや関係なくなったね。とにかくこのアルバムでは、いろいろなサウンドに挑戦している愛内里菜。 まぁ、J-POPという範疇からは逸脱していないんだけれども、愛内里菜のアーティストとしての幅は十分に広がったといえる作品ですね。 今作も前作同様にGIZAのクリエーターたちががっちりと固めていますよ。強すぎるね。 そして、オープニングナンバーとエンディングナンバーの楽曲で対をなすという作りも、前作と同じ様式だね。ここに愛内里菜のこだわりを見た。 ヒットシングルを5曲も含んだ全14曲というヴォリューム。まだまだ愛内里菜の快進撃は始まったばかりですよ。言葉の力もみなぎっています。
1. POWER OF WORDS
words:Rina Aiuchi music:Akane Hosen arrangement:KCP
ドラマティックな幕開けからデジロックサウンドで攻めてくるオープニングナンバー。アルバムのタイトルチューンなだけあって、のっけっから力がみなぎっています。 愛内里菜のヴォーカルもいつも以上にたくましいね。サビも随分とポップでキャッチーに仕上がっています。これほどまでに言葉の力を感じる曲もなかなかないね。
2. I can't stop my love for you
words:Rina Aiuchi music:Daria Kawashima arrangement:Quron Oshiro
アニメのテーマソングだからなのか、随分とポップに弾けまくっているシングルナンバー。 しかも、“あの”川島だりあが作曲っていうのも何だかすごいよな。サウンドの方は、ハウスビートをベースとしたダンスチューン。 覚えやすいメロディとキャッチーなサビがリスナーの心を射止める。Cメロがちょっと雰囲気を変えて、引き締めているんじゃないでしょうか。 2nd Album「POWER OF WORDS」からの先行シングルとして、先陣を切った感じですね。
3. NAVY BLUE
words:Rina Aiuchi music:Daria Kawashima arrangement:Midori Miwa
シングルとしては初めて本格的なバラードとなったナンバー。チャートも見事2位に食い込むなど、愛内里菜の快進撃を見せた1曲でもあります。 メランコリックな要素と力強さが交差するアレンジで、切ない心情を綴ったトラックです。しかも、作曲は川島だりあということもあって、彼女の濃さもどこかしら覗かせているね。 曲の展開も、後半に行くにつれてどんどんとリスナーを引き込んでいくかのようだ。
4. Forever you ~永遠に君と~
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:Akihito Tokunaga
勢いがとどまることのない愛内里菜の8枚目となるシングルナンバー。しっとりとしたサウンドで始まるオープニングが印象的なミディアムトラック。 しかし、2番からはガツンとロッカバラードへと変身し、力強さを増した。そして、最後はアップテンポに変身するという、1曲で3度も美味しい曲となっております。 ライブのラストによく歌われる曲でもあり、タイトルの「You」はファンに対しての気持ちが込められているのかもしれませんね。 サビでは十分にポップ路線的なメロディを聞かせてくれます。
5. pink baby's breath -album mix-
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Hiroshi Terao (from Soul Chrsaders)
ミディアムテンポのバラードナンバー。ゆったり流れる曲の中に愛内里菜のヴォーカルが思う存分に響きまくっています。 意外と高音が出るんだね。思い切り甘えているラブソングです。
アルバムでは新しくミックスが施され、よりドラマティックに変身しました。
6. be distant
words:Rina Aiuchi music:Akihito Tokunaga arrangement:KCP
サビから入り、ドラマティックな展開を聞かせてくれるナンバーは、作曲が徳永暁人なんだね。 歌が進むにつれて、ダンサブルに変身。ここはKCPの腕の見せ所だよね。そして、曲の持つ切なさを表すかのようなミディアムテンポのグルーヴチューンに変わりました。 どこかしら煮え切らない印象もあるんですが、愛内里菜のヴォーカルパフォーマンスがそこをカバーしているね。
7. WISH
words:Rina Aiuchi music:Akihito Tokunaga arrangement:Quron Oshiro
愛内里菜のコーラスが響き渡るイントロ。そこから何かしら迫りくるような緊迫感を呼び起こすトラックに変身。 ミディアムテンポのロックテイストでがっつり決めてくれますよ。少々サウンドとヴォーカルに温度差はありますが、メリハリはあっていいんじゃないでしょうか。
8. Painted Black
words:Rina Aiuchi music:Masataka Kitaura arrangement:Akiito Tokunaga
4つ打ちキックビートを叩き込んでくるミディアムナンバー。曲構成は随分とシンプルなんだけれども、やっぱり徳永暁人のアレンジが効いているんだな。 随分とクールな印象があって、かっこいいじゃないですか。サビが特に、愛内里菜の力を感じる。
9. FAITH
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:Quron Oshiro
4つ打ちキックが意外と淡々としているシングルナンバー。 1st Album「Be Happy」発表後の初シングルということもあって、また新しい魅力を出してくる1曲だね。 メランコリックな雰囲気を醸し出すマイナーポップチューン。間奏じゃ、B’Zaroのラップまで登場していて、かっこよく決まっています。 ただ、歌詞の区切り方が微妙なようで。だからかな?歌詞と曲がしっくり合っていないような感じです。
10. SPARK
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:Yoshinobu Ohga
なんだかヴォーカルとバックサウンドで温度差を感じる曲だ。サビから始まるアップテンポのロックナンバー。タイトル通りに弾けまくっているところがポイントだね。 ベースとなる打ち込みサウンドは、ドラムンベースのごとく高速に襲い掛かってくる。ただ、どこかしらまだ弾け切れていない印象も。
11. crystal pearl
words:Rina Aiuchi music:Daria Kawashima arrangement:Masaaki Watanuki
ノイズが混じるメランコリックなバラードナンバー。ギターが泣いています。愛内里菜の感情がこもったヴォーカルが、曲の世界を広げます。 随分とドラマティックな展開を繰り広げるバラードチューンですね。
12. precious pain
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:CORIENTA-RHYTHM
ハウスサウンド放出のアップテンポナンバー。A、Bメロはしんみりとした印象を保ちながら進行。 Bメロからサビへの移り方がちょっと引っかかるね。サビではキャッチーなメロディともっさりビートが聞かせてくれる。最後は曲の余韻を残し、じっくりと。
13. Run up
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:Midori Miwa
快進撃を続ける愛内里菜。夏前にリリースされたシングルは、トランスフレーバーを醸し出すアッパーなポップチューン。 パンチの効いたサウンドとパワフルな愛内里菜のヴォーカルが絡み合い、じっくりと聞かせてくれます。 前向きな歌詞も、ヴォーカルに載せて前面に押し出されています。なかなかかっこいいナンバーになりました。
14. Can you feel the POWER OF WORDS?
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:Akiito Tokunaga
結構厚いメロディで聞かせてくれる、アルバムのラストを飾るナンバー。オープニングと対を成す楽曲で、どっしりと構えてくるミディアムバラードです。 徳永暁人のビシッと決まったアレンジが、これまたかっこいいね。その音に乗る愛内里菜の歌声と言葉の力も大きいです。言葉を通じてのやり取りを歌っています。
●Remix Album『RINA AIUCHI REMIXES Cool City Production vol.5』● '03/7/30 release
Cool City Productionのリミックスシリーズに愛内里菜が登場。しかしこれまた、GIZAのクリエーター達によって作り上げられた、村社会的なアルバムですね。 リミキサーはM-oZやnight clubbersなどなど、GIZAでおなじみの顔が覗かせています。愛内里菜、初のリミックスアルバムはなんとノンストップミックスという、これまた斬新な形で発表されました。 愛内里菜の楽曲をディープに仕上げた1枚です。違った角度から彼女を見ることができて、リミキサーがおのおの好きな切り口を加えているのが面白いと同時に、 愛内里菜が新しい魅力をまとった作品でもありますね。
1. 恋はスリル、ショック、サスペンス ~M-oZ club mix~
remixed by M-oZ
元PAMELAH、小澤正澄によるリミックスチューン。フロア対応型のトランスサウンドで聞かせてくれます。 でも、そのほとんどはビート。歌はサビのみという、ちょっと物足りなさがありますね。
2. POWER OF WORDS ~raze mix~
remixed by AKIRA
もっさりビートで聞かせてくれるリミックスチューン。軽めのトランスフレーバーが、未知なる世界へ連れてゆく。
3. 風のない海で抱きしめて ~lightin' grooves breakin' dawn mix~
remixed by lightin' grooves
バラードチューンだったオリジナルのトラックが、lightin' groovesによって大胆に生まれ変わった。高速アッパーなトランスリミックスで、聞くものをぶった切る。 サウンドは高速なんだけれども、ヴォーカルがゆったりしていて、そのギャップがまた面白い。
4. Deep Freeze ~night clubbers mix~
remixed by night clubbers
いかにもnight clubbersなキラキラポップリミックス。ハードなポップロックチューンが、弾むハウスサウンドに。ただ、サビが一定で淡々としすぎだよね。
5. Sincerely Yours ~keen refrain~
remixed by Hiroshi Asai from the★tambourines
the★tambourinesの麻井寛司によるリミックス。 オリジナルをちょっとHIP-HOP寄りに持ってきたトラックだね。オリジナルのいいところを残しつつ、幾分にもパワーアップしていると思う。
6. Forever you ~永遠に君と~ ~lightin' grooves reprise mix~
remixed by lightin' grooves
単刀直入のトランスリミックスで、華が開く。メロディパートはヴォーカルにエフェクトをかけて、一捻り。 サビではパンチの効いたビートとともに、愛内里菜のヴォーカルが広がる。
7. Close To Your Heart ~2 Bitches mix radio edit~
remixed by ZERO ZERO
デビュー曲が大胆に衣替え。不思議な印象を与えるコーラスで幕開ける。ポップなビートを従えてやってくるぞ。オリジナルから面白いくらいに変わったね。
8. FULL JUMP ~All That Jazz mix~
remixed by Dr. Terauchi & Pierrot le fou
これまた大胆に変身。オリジナルの疾走感がなくなり、パーティーのごとく華やかなサウンドが飛び交うリミックス。 軽いトラックながら、ブラスの力が大きく放たれている。
9. NAVY BLUE ~DJ Keisuke club mix~
remixed by DJ Keisuke
バラードが見事なまでのスペイシーなトランスに。クールな印象を放ち、愛内里菜のヴォーカルがより切なさを生む。
10. FAITH ~lightin' grooves Super model walk mix~
remixed by lightin' grooves
これまた、ミックス名がなんだかすごいね。でもって、その名の通りにちょっとおしゃれテイストで聞かせてくれるリミックス。 コーラスやラップがかっこいいじゃないですか。クールなビートを聞かせてくれるクラブリミックスです。 オリジナルではアップテンポだったけれども、若干テンポを落としていることにより、味わい深い作品に変わった。
11. pink baby's breath ~night clubbers mix~
remixed by night culbbers
オリジナルトラックを、よりしっとりさせたバラードチューン。心温まるようなサウンドに変身した。ちょっとうっとりさせられますね。
●3rd Album『A.I.R』● '03/10/15 release
愛内里菜、待望の3rd albumは、前作「POWER OF WORDS」から約1年半ぶり。 今作も、同時発売となったシングル「空気」をはじめ、シングルナンバーを6曲も収録する、極上なまでのヴォリュームで届けてくれます。 ちなみに、今作のアルバムタイトルは、「空気」という意味と、「AIUCHI“INFINITY”RINA」という意味を掛け持っており(詳しくはシングル「空気」のCD-EXTRAで本人が説明)、 愛内里菜の無限の可能性がこのアルバムの中に込められております。サウンドの幅も実に広がり、色々な角度からのアプローチでリスナーを楽しませてくれる。 ヴォーカルだけでなく、ファッションなどのビジュアル面でも注目され、このアルバムは見事、チャートの1位に輝きました。 この年には紅白歌合戦にも出場し、飛ぶ鳥を落とす勢いの愛内里菜の快進撃は、まだまだ止まりません。 なお、初回特典はオリジナルステッカーと、スペシャル壁紙・スクリーンセーバーがダウンロードできるアクセス権が付いてます。
1. ∞INFINITY
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:corin.
アルバムの核となるオープニングチューン。 バリバリと鳴り響くギターがアッパーな印象を与える。が、おいおい、イントロのパートと本編はまったくの別物じゃないか。 この構成はどうなの?まぁ、本編もバリバリと愛内里菜の勢いを感じさせるデジロックチューンとなっております。
2. FULL JUMP
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Midori Miwa
煌びやかなイントロ。タイトル通りに勢いを感じるね。本編は、ドラムンベースを彷彿とさせるビートと、かき鳴るギターがバックで支えるポップナンバー。 スポーツ中継のタイアップだからか、とっても前向きな歌詞とサウンドだ。ヴォーカルも勢いと元気に満ち溢れているね。 この曲で紅白歌合戦のトップバッターで登場。この年の愛内里菜を象徴する曲となりました。
3. 空気 (Album Version)
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Daisuke Ikeda
3rd Album「A.I.R」と同時発売となったシングルナンバー。愛内里菜の成長が伺えるシンプルなバラードチューン。 ヴォーカリストとしての表現力が発揮されていますね。君は空気のような当たり前の存在といったテーマの歌詞も印象的です。優しいサウンドが包み込んできます。
アルバムでは池田大介が編曲を担当。装いも新たなバージョンです。オリジナルよりも若干テンポが上がっています。音のほうも深みを増して、よりドラマティックなアレンジで聞かせてくれる。 さすがはベテランアレンジャーだ。
4. Sincerely Yours
words:Rina Aiuchi music:Koji Goto arrangement:Quron Oshiro
HIP-HOPテイストのミディアムテンポを放つポップナンバー。 タイトルや歌詞は「手紙」をテーマにしています。両A面でリリースされたシングルチューンなだけあって、愛内里菜の魅力をうまく引き出しているね。 曲中で聞かせてくれるピアノは寺尾広。ヴォーカルが思ったよりも伸びやかで、なかなかいいパフォーマンスをしている。
5. 風のない海で抱きしめて
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:AKIRA, Daisuke Ikeda
新年早々シングルをリリースした愛内里菜。ミディアムテンポのもっさりとしたサウンドを聞かせてくれます。 サビではドラマティックなアレンジを放っているね。そして2番からは大胆にアップテンポにチェンジ。 アグレッシヴなサウンドをぶつけてきた。打ち込みビートがガツンとスパイスとなっていて、切ないメロディを盛り上げる。 こういう展開って、ちょっと壮大に感じるよね。歌詞もこれまた切ないんだ。ただ、タイアップとリンクしていない。アニメのテーマソングとしてはいかがなものか。
6. Over Shine
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Akihito Tokunaga
記念すべき愛内里菜の誕生日にリリースされたシングルナンバーは、夏という要素をたっぷりと味わせてくれる熱いナンバー。 ハードロックを彷彿とさせるアッパーチューンで、とにかく勢いが出まくってはノックアウトしてくる。メロディパートでは力をためて、サビで解き放つ。 かなり来てますね。うねるギターも気持ちがいい。徳永暁人のアレンジが効きまくっています。脂の乗った愛内里菜を表現するにふさわしい楽曲ですね。
7. NO NEEDS
words:Rina Aiuchi music:Yuri Godai arrangement:Midori Miwa
ドラマティックなイントロで始まるバラードナンバー。愛内里菜のヴォーカルを前面に押し出して、じっくりと聞かせてくれるトラック。 随分と壮大なアレンジで、効き応えのあるナンバーとなっております。
8. Deep Freeze
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:AKIRA
秋から冬へと季節を変えるタイミングでリリースされた愛内里菜のシングルナンバー。 切ないメロディのサビから始まるマイナーポップ。ベースの音が胸を打つデジタルロックナンバー。 メロディパートは淡々としていながらも、サビではメロディアスに飾る。ピアノの音がドラマティックに仕上げているね。 しかし、よく聞くとサビのアレンジが1番と2番では違い、また所々で汚く聞こえる部分がある。アレンジはもう1つだな。
9. double hearted
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:AKIRA
和テイストを醸し出すイントロがちょっとインパクトがありますね。基本は4つ打ちの打ち込みトラックが彩るアップテンポのポップナンバー。 疾走感があり、色々な音、そしてヴォーカルが襲い掛かってくる。
10. our sound
words:Rina Aiuchi music:corin. arrangement:corin.
ヘビィなロックチューン。やけにパーカッションが前に出ていて、ポコポコとスパイスになっている。 バリバリと鳴り響くギターと力強い愛内里菜のヴォーカルがぶつかって、いい物を生み出しています。
11. CODE CRUSH
words:Rina Aiuchi music:Yuri Godai arrangement:corin.
キーボードのドラマティックな音でスタート。そこからテンポアップしてギターがうねうねうねるアッパーなロックチューンに大変身。 アグレッシヴで愛内里菜の力は出まくっているんだけれども、少々その勢いに頼っている部分もあるね。サビにもう少し色があったらよかった。この曲はパンチが命だね。
12. profuse love
words:Rina Aiuchi music:Deron Reynolds arrangement:Buddhaphonic
極上のバラードナンバー。どっぷりとサウンドと共に愛内里菜のヴォーカルが魅了させてくれる。 愛内里菜の表現者としての力が、ここで発揮されているわけですよ。
13. Fortune
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Satoru Kobayashi
前曲に引き続いてのバラードナンバー。やっぱり前曲と比べちゃうよね。 そして、この曲は少し軽く聞こえてしまう。詞の譜割りもちょっとおかしく感じてしまうし。それでも、愛内里菜の持つ力が十分に発揮された1曲であります。
14. ra Happy Luppy
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:corin.
タイトルからして衝撃ですね。おいおいそれはないだろう、と。最初は極上にポップなナンバーと思いきや、マイナー調のメロディで攻めてくるトラックです。 そして、サウンドの力も、かなりアッパーなロックチューンで仕上げてきた。アルバムの締めに持ってきたということで、かなりの気合が入っています。 でもこの曲、ファンへの感謝の歌になっているんだよね。
●Best Album『Single Collection』● '03/12/17 release
愛内里菜の初となるベストアルバムが、まんをじして登場。2nd、3rd Albumが見事チャートの1位に輝いた彼女の功績を振り返ることが出来ます。 しかし、「Single Collection」と銘打っておきながら、これまで発表したシングルを全曲収録しているわけではないので、ちょっと謎。そして不満。 これもレコード会社の手法なのか?ずるいぞ、GIZA。「Ohh! Paradise Taste!!」と「FAITH」、「Over Shine」の3曲が収録されなかった理由は何だったのでしょうか。 なんか、中途半端な形となったアルバムのように感じられます。さて、愛内里菜の曲はコテコテのパラパラから始まり、バラードやポップ、トラスにロックと様々な姿を見せてきましたね。 これまでの音楽を総括して、これからを楽しませてくれるための準備なのでしょう。 なお、ビジュアルも魅力の1つの愛内里菜。このアルバムにはミニ写真集も付いていて、ファンにはうれしい限りなのではないでしょうか。 曲、ファッション、キャラクターを兼ね備えた愛内里菜を知ることの出来るベストアルバムであることは間違いないね。
●4th Album『PLAYGIRL』● '04/12/4 release
間にベストアルバム「Single Collection」を挟み、オリジナルアルバムとしては約1年ぶりにリリースされた4枚目の作品。 今作は、前作「A.I.R.」の延長線を行くような、ロックテイスト溢れるアルバムとなっております。 どんどんとサウンドを変化させてゆく愛内里菜。1曲1曲ごとに異なる女性をテーマに歌い、愛内里菜自身もブックレットで変身しています。大人の女性へと歩み始めているんでしょうか。 ただ、残念なことに、楽曲のほうはイマイチというか、ピンと来るものがあまり無いんだよね。 ポップな楽曲にしろ、バラードにしろ。アルバムタイトルの「PLAYGIRL」には、なんだかそぐわないような感じです。 精一杯の背伸びも、まだ早すぎるといった感じですね。3枚のシングル「Dream × Dream」、「START」、「Boom-Boom-Boom」を収録しています。 けれども、なんだかこの3枚のシングルを統一するのは難しいよね。初回版はボーナストラックを収録しています。
1. PLAYGIRL
words:Rina Aiuchi music:Daria Kawashima arrangement:Quron Oshiro
アルバムのオープニングを飾るタイトルチューン。このアルバムを表すかのような力強いロックサウンドを聞かせてくれる。 小澤正澄のギターがとにかくうねりまくり。激しいね。愛内里菜のヴォーカルも、強い女性のごとくダイナミックに。男慣れした女性、なんだかすごいね。
2. START
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:corin.
2ヶ月連続で名探偵コナンのタイアップが付くとは、さすがはGIZA。もう何でもありだね。 前作シングル「Dream × Dream」とは打って変わって、ハードな面を表に出したロックチューンでかっこよく決めています。 なんか、とにかく前へ進むぞという勢いは歌詞とサウンドから伝わってくるね。ただ、それ以上のものが無いんだよなぁ。 形はしっかりとしているんだけれども、何かが物足りないと感じさせる曲です。
3. Boom-Boom-Boom
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:corin.
4枚目のオリジナルアルバム「PLAYGIRL」からの先行シングルとなった、アップテンポのロックチューン。 愛内里菜が大人っぽく、エロく攻める歌詞に驚かされるが、イマイチ盛り上がりに欠ける。メロディパートはチョットゆったリ気味で、サビではパンチを効かせてアップテンポに。 また愛内里菜の悪い癖。歌詞の譜割りが中途半端なのは、やめてくれって。そして、チョット意味が不明なCメロの英語詞もなんだかな。
4. STEP UP!
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:masazumi Ozawa
ギンギンのロックサウンドが響きまくりのアップテンポナンバー。さすがは小澤正澄。それでいて、曲が随分とポップなのは、 大野愛果の大衆性溢れるソングライティング能力なんでしょう。歌詞は、どこにもあるような前向きソングだね。 「とにかくがんばろうよ」というのが、愛内里菜のヴォーカルから伝わってきますね。
5. CONTROL ME, RESCUE ME
words:Rina Aiuchi music:Masaaki Watanuki arrangement:Shinya Saito
随分とバリバリしたサウンドでヘビィに攻めてきた愛内里菜。恋愛とRPGを組み合わせたような歌詞が、ちょっと幼さをもたらすミディアムロックチューン。 何よりも、愛内里菜のヴォーカルがこの曲ではいいじゃないですか。そして、メロディもいいね。綿貫正顕がいい仕事をしました。
6. wonderful danger
words:Rina Aiuchi music:corin. arrangement:AKIRA
オープニングから宇徳敬子のコーラスががんばっています。A・Bメロディパートはよかったのに、サビは何だこれ?手抜き? なんか一定のメロディでつまらない。愛内里菜の努力も無駄に終わった1曲。アレンジはかっこいいんだけれどもな。
7. LOVE-FORMATION
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Ryo Hayashi
ポップすぎて眩しいね。4つ打ちキックビートと華やぐギターがうねるアップテンポナンバー。元気が売りといった感じだね。 ただ、サウンドといい歌詞といい、このアルバムでは浮いている感じが否めない。
8. NEVERENDING WINTER
words:Rina Aiuchi music:Daria Kawashima arrangement:MissTy
アコースティックギターが前面に出たミディアムバラードチューン。 最初は切なさが出ていて、サビではロッカバラードへと変身。訴えかけるようでかっこいい。それに対して、歌詞がなんだか変だ。曲とアレンジの勝ちだね。
9. Dream × Dream
words:Rina Aiuchi music:Akihito Tokunaga arrangement:corin.
ベストアルバム「Single Collection」で一区切りし、新たなステージへと突入した愛内里菜。 春先にリリースされたシングルナンバーは、これぞ愛内里菜というようなポップな楽曲。徳永暁人のメロディに、愛内里菜らしさの出た歌詞が載るラブソングです。 シングルとして120%の力が出ているね。万人向けで安全パイ。アレンジもポップとハードのバランスがいいね。
10. MISS YOU
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Hirohito Furui
バラードナンバー。古井弘人のアレンジがうますぎて、ドラマティックに聞かせてくれます。 愛内里菜のヴォーカルも、切なく思う歌詞の世界を見事に表現していますね。1番はピアノでしっとりと、2番からはちょっと強さを増したアレンジで。
11. Seductive Medicine
words:Rina Aiuchi music:Yuichiro Iwai arrangement:munetoshi
力強さを増したハードなミディアムロックチューン。かっこよさはあるんだけれども、若干漂う微妙な空気。愛の薬をテーマに歌う愛内里菜。 伸びのあるヴォーカルを披露しています。
12. V.I.P.
words:Rina Aiuchi music:Masaaki Watanuki arrangement:Masaaki Watanuki
勢いのある掛け声とヘビィなサウンドで始まるナンバー。さすがは綿貫正顕と言えるようなミディアムトラック。そんなサウンドに比べると、ちょっと詞が弱いんだよな。 説得力に欠けるというか、サウンドにマッチしていないのかもね。随分と惜しい曲だ。
13. GIRLS PLAY
words:Rina Aiuchi music:Terukado arrangement:Masazumi Ozawa
M-1と対極関係にある、ある種、このアルバムのまとめとなるミディアムチューン。若干、ブルージーな印象を持ちながらも、 ハードなサウンドで聞かせてくれます。愛内里菜も、なんだかたくましくなっているね。強い女性を歌っています。
14. Dream × Dream -Love & Wishes Version-
初回版のみのボーナストラック。シングルナンバーのM-9のバラードバージョン。 ピアノをバックにしっとりと歌う愛内里菜。ヴォーカルパフォーマンスに注目ですね。
●5th Album『DELIGHT』● '06/5/31 release
愛内里菜、通算5枚目となるオリジナルアルバム。前作「PLAYGIRL」では、ジャケットや曲調から力強さをアピールしていましたが、今作では、原点に戻ったような煌びやかなイメージに路線を変更。 実に柔軟な姿勢を見せる愛内里菜です。全体的にダンサブルな曲調が多く、元気を全面に押してきました。シングルナンバーも、「赤く熱い鼓動」から「MIRACLE」までの5曲を収録。 「ORANGE★NIGHT」に至っては、リミックスが施されて、オリジナルテイクの面影が無くなるほど、アルバムに合わせてダンサブルでポップな感じに変身しました。 そして、今作も1曲目とラストナンバーが対を成すつくりで、こだわりを見せてきました。
1. DELIGHT
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno programming:Maiko Iuchi for STUDIO_MICE sound design:Junichi Matsuda for B.R.G
愛内里菜、アルバムのタイトルチューンからスタート。煌びやかなアレンジで飾るポップチューン。 ゆったり聞かせるメロディパートから、サビでは一気にダンスサウンドに大変身。 とっても眩しいね。1st Album「Be Happy」の頃のような元気いっぱいのイメージが成長したようなナンバーです。
2. GLORIOUS
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:Takeshi Hayama
両A面としてリリースされたシングルナンバー。これぞ愛内里菜と言わんばかりの4つ打ちポップダンスチューン。 大野愛果のキャッチーなメロディを、葉山たけしの力強くも弾むトラックアレンジでグイグイ引き込んでくる。 愛内里菜のヴォーカルも、力強さが表れている1曲。どこかしら、タイアップを意識した歌詞が響きます。
3. PRECIOUS PLACE
words:Rina Aiuchi music:Miho Komatsu arrangement:Kazuhito Tsukui
両A面でリリースされたシングルナンバー。こちらは、久しぶりとなる愛内里菜×小松未歩のコンビによるッパーなチューン。 やっぱり、アレンジが全てを持っていってしまうような高速ビートとキャッチーなサビが見事に混ざり合う曲です。
4. Believe your Bravery
words:Rina Aiuchi music:Yuichiro Iwai arrangement:Shinya Saito
これまた、4つ打ちのポップなアレンジを聞かせてくれるポップチューン。 盛り上がりそうで盛り上がらない、ひねりを加えたさびのメロディが不思議とツボです。岩井勇一郎、意外にやりますね。愛内里菜のヴォーカルは、力に溢れています。
5. LOVE OR BE LOVED
words:Rina Aiuchi music:carmine arrangement:Yuya Saka chorus arrangement:M A I
イントロのマイナー調メロディから、ちょっと先の展開が読めてしまうポップナンバー。 弾んだアレンジとは正反対に、歌詞は結構、主人公の苦悩が表れていますね。
6. 赤く熱い鼓動
words:Rina Aiuchi music:Masaaki Watanuki arrangement:Masazumi Ozawa
前作アルバム「PLAYGIRL」の勢いをそのままに、ダンサブルなビートを織り交ぜた力強いポップチューン。 勢いの出たエッジの効いたギターとともに、意思表示を示すような、たくましい愛内里菜のヴォーカルが、これまたかっこいいね。歌詞の方も、生き生きとしていてかっこいいです。
7. MIRACLE
words:Rina Aiuchi music:Aika Ohno arrangement:Takeshi Hayama
アルバム「DELIGHT」からの先行ナンバーとなったポップなダンストラック。まさに「DELIGHT」を表すかのような華やかさを持つ楽曲。 葉山たけしのアレンジとは思えないくらい弾けているけれども、きちんとエッジを効かせたギターが鳴っています。 でも、結局はフツーのポップソングだよね。単純明快なラブソングだしね。
8. REASON
words:Rina Aiuchi music & arrangement:Kazuhito Tsukui
クールなテイストを盛り込んだミディアムナンバー。しかし、ふたを開けてみると、案外、普通な印象がしますね。 サビでは切ない要素を振りまいて、感情で訴えかけてくるような愛内里菜です。
9. しるし
words:Rina Aiuchi music:jese arrangement:Yuya Saka
ゆったりアレンジで、温かく包み込むバラードチューン。サビでは、 いかにも打ち込みアレンジで、ガッツリ固めてきましたが、愛内里菜の真っ直ぐなヴォーカルが、それ以上にいいね。ストレートなラブソングを聞かせてくれます。
10. WE LOVE SUMMER
words:Rina Aiuchi music:corin. arrangement:Kenji Arai
懐かしのシングル「Ohh! Paradide Taste」を彷彿とさせるポップなサマーチューン。4つ打ちビートで弾ける夏を演出。歌詞の方も、キラキラ眩しいね。
11. モーニングエール
words:Rina Aiuchi music & arrangement:Kazuhito Tsukui
目覚ましのベルで始まるダンスポップトラック。 朝から踊る勢いですか。Bメロの掛け合いは、ちょっと衝撃。結局、見事にアルバムのコンセプトに合った弾けるンナンバーなんですよ。
12. ORANGE★NIGHT -La La La Lovin' you Mix-
words:Rina Aiuchi music:Mikiko Mizuno arrangement:corin.
愛内里菜がパンクに挑戦?と、三好誠による斬新なアレンジでノリノリロックサウンドを聞かせてくれるアッパーなポップチューン。 とにかく、疾走しまくりで、突き抜ける。勢いありきの曲だね。正直、歌詞についてはあまり考えない方がいいな。
アルバムでは、ガラリとアレンジが変わったよ。恐ろしいね。corin.による打ち込みたっぷりのポップなダンストラックに大胆チェンジ。アルバム色に染まってしまったね。
13. SET YOU FREE
words:Rina Aiuchi music & arrangement:corin.
トランステイストのダンストラックで、勢いづけるポップチューン。 ポジティヴな歌詞なんだけれども、サビのサウンドとメロディがイマイチなんで、あまり伝わってこないね。愛内里菜のヴォーカルは随分と伸びやかですね。
14. I'll be delighted
words:Rina Aiuchi music:Akihito Tokunaga arrangement:Atsushi Nagakura
M-1と対を成す、アルバムのラストナンバー。こちらは、極上のバラードチューンです。しっとりサウンドをバックに、伸びやかなヴォーカルを聞かせてくれる愛内里菜。 2番からは、音が厚くなったけれども、なんかアレンジが曲本来の持ち味を殺してしまっているようだ。もったいない。
●6th Album『TRIP』● '08/5/21 release
愛内里菜が2年ぶりとなる、6枚目のオリジナルアルバムをリリース。この2年間にリリースしたシングルナンバーを5曲も収録して、ヴォリュームたっぷりに聞かせてくれます。 今作は、それぞれの曲に「香り」のテーマがあり、様々な匂いを味わえる曲が揃っています。 前作アルバム「DELIGT」のキラキラポップで輝きに満ち溢れたアルバムに比べると、幾分とアーティスティックな作品になった印象がしますね。 今作でも、様々なクリエーター達の楽曲を、愛内里菜自らの詞を乗せて歌い上げています。そして、おなじみとなる初めの曲と終わりの曲の対を成す構成は、一貫性を貫いていますね。 アルバムタイトル同名の香水をプロデュースするなど、精力的な活動も見せる愛内里菜。素敵な旅へと誘ってくれるアルバムを届けてくれました。 初回版は、R-Liveの模様を収録したDVD付き2枚組み仕様で、ジャケットも別バージョンとなっているので要チェック。
1. TRIP
words:RINA AIUCHI music:KAZUHITO TSUKUI arrangement:JUNICHI MATSUDA
アルバムのタイトルナンバーがオープニングを飾る。いきなりディスコサウンドですか。とてつもなく濃い印象を残すトラックだよね。 つかみはOKなんだけれども、サビのメロディがイマ1つ。歌詞にこのアルバムに収録しているシングルのタイトルを散りばめる工夫はよかったけれどもね。
2. Harmony
words:RINA AIUCHI music & arrangement:Kenji Arai
愛内里菜のヴォーカルを加工し、ヴォコーダー仕立てで聞かせてくれるダンスポップチューン。 意外とあっさりテイストで、さらりと流れてゆく。歌詞の方も、シンプルに。サビではファルセットで聞かせるパートも登場し、美声が響き渡ります。
3. I believe you ~愛の花~
words:RINA AIUCHI music & arrangement:KOJI GOTO
アルバム「TRIP」からの先行シングルとなったバラードナンバー。 こういう壮大でドラマティックな曲を後藤康二が手がけることに、驚きを感じます。あのZYYGの頃のロックとは、ちょっとかけ離れた感じですね。 愛内里菜のヴォーカルが伸びやかに響き渡る曲です。ちなみに、この曲のテーマは、ずばり「結婚」だそうです。
4. Mint
words:RINA AIUCHI music & arrangement:TAISHI SENDA
夏に爽やかな風を誘い込むシングルナンバー。中途半端なハウステイストで、ノリを出すダンストラックです。 ポップに弾けるサウンドに、まったくもってしっくりこない歌詞が響き渡ります。愛内里菜のいいところが、うまく引き出されていないよ。なんだかもったいないというか、残念に感じる1曲です。 宇徳敬子のコーラスはいいですよ。
5. PARTY TIME PARTY UP
words:RINA AIUCHI music:AKIHITO TOKUNAGA (from doa) arrangement:YOSHINOBU OHGA (from OOM)
年の瀬にリリースされた両A面のシングルナンバー。こちらは、ポップでキャッチーなノリを放出するダンストラック。 せっかくの徳永暁人の作曲、本人のアレンジでやってほしかったね。ガールズパーティーをテーマに、楽しいノリを出しまくりで、弾けたナンバーです。 最近ではまれに見るほど、愛内里菜の逸材曲じゃないでしょうか。
6. Creamy day
words:RINA AIUCHI music:KENTA TAKAMORI arrangement:KOHEI FUJIWARA
タイトル通りに少々淡いテイストを織り交ぜたアップテンポのナンバー。 ベースの音がファンクの雰囲気を出すけれども、基本はポップなダンスチューンだね。サビの切ないメロディと、愛内里菜のヴォーカルが好印象です。素朴ながらにいい曲だね。
7. さくら色
words:RINA AIUCHI music:MASANORI KOBAYASHI arrangement:JUNICHI MATSUDA
シンプルなバラードナンバー。 少々、和風のテイストを出して、曲の世界へと引き込んでくる。しっとりと、ゆったりと流れるメロディに、情緒が見え隠れ。でも、なんか惜しく感じるんだよなぁ。
8. 薔薇が咲く 薔薇が散る
words:RINA AIUCHI music:HISANO KOJIMA arrangement:TAKESHI HAYAMA
正月からヒートアップして音をぶつけてくる愛内里菜。久々に攻撃的なロックサウンドでかましてくる姿が、かっこいいのなんのって。 さすがは葉山たけしのアレンジで、フルパワーにうねるギターがかっこよすぎです。 キャッチーなメロディとともに、どこか儚げな愛内里菜のヴォーカルがいいね。この時期の愛内里菜の勢いをそのまま曲に表したようだ。
9. Silent Motion
words:RINA AIUCHI music & arrangement:corin.
ハードハウスを彷彿とさせる、ノイジーなデジタルビートが繰り広げるポップチューン。 いきなり変拍子でかますから、随分と勝負を仕掛けてきたよ。でも、アレンジとともに裏目に出てしまっている感が否めない。取っつき難いですな。
10. Marguerite
words:RINA AIUCHI music:carmine arrangement:TAKAHIRO HIRAGA (Make Flow, Inc.)
ちょっと2STEPな雰囲気を飾るポップなナンバー。 タイトルが曲を示すかのように、華やかさをまとったキャッチーチューンですよ。乙女心が爆発といった感じがしますね。なんとも平和な世界だ。
11. Secret Jasmine
words:RINA AIUCHI music & arrangement:ATSUSHI NAGAKURA
ドラマティックなメロディを聞かせてくれるミディアムバラードチューン。 ピアノの音を上品にまとったサウンドがいいね。サビのメロディも壮大です。儚さと切なさが、うまい具合に染み渡っている。でも、Cメロは微妙かな。
12. 眠れぬ夜に
words:RINA AIUCHI music & arrangement:KOJI GOTO
愛内里菜が年の瀬に両A面シングルをリリース。こちらは、極上のバラードナンバー。 包み込んでくる温かいヴォーカルに、耳を奪われる1曲です。後藤康二によるメロディとアレンジは、いたってフツーなんだけれども、 どこかしら味が出ているね。後半に行くにつれて、盛り上がりを見せる。結果的に、ゴージャスなバラードになりました。
13. A DAY TRIP
words:RINA AIUCHI music:HIROSHI IMAI arrangement:HIROHITO FURUI
アルバムのラストを飾るバラードナンバー。まさか3曲連続でバラードを配するとは。ちょっとダレルよね。 アルバムのタイトル、そして曲名、さらには今回のもう1つのテーマでもある「香り」をうまく絡めた歌詞で、じっくりと聞かせてくれる愛内里菜。 古井弘人らしい、温かみのあるアレンジは、なかなか心に響くものがあります。
[DISC 2:DVD]
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●7th Album『THANX』● '09/3/25 release
愛内里菜、7枚目となるオリジナルアルバムが、前作「TRIP」より10ヶ月という、ハイペースで早くも登場。 その間にシングル「君との出逢い ~good by my days~」「Friend/素顔のまま」「アイノコトバ」と、シングル4曲を発表し、精力的に活動を行った愛内里菜。 そのシングルナンバーを収録し、愛内里菜の感謝の気持ちが詰まった作品となりました。 様々な形での感謝。それは、向けられている人も様々で、ファンや自身の母親、さらに自分自身にと、いろんな思いを込めて歌う愛内里菜が印象的だよね。 サウンドの方は、感謝の気持ちを込めながらも、ガッツリとロックをぶつけてきましたよ。勢いとともに、思いも込められていて、かなりかっこよく仕上がっています。 さすがはデビュー10周年を祝うだけの作品でもあります。今回は3種類で発売という試みも。通常盤はCDのみの1枚仕様。 初回盤Aは、毎年恒例の「里菜祭り」の模様を収録したライブDVDとの2枚組み仕様。 MCなどはカットされていて残念なんだけれども、見応えのあるステージです。年に一度の祭りを楽しませてくれます。 初回盤Bは、シングル3曲のPVを収録。様々な表情を見せてくれる内容で、こちらも愛内里菜の気持ちが込められている様子。
1. THANX
words:RINA AIUCHI music:DARIA & FUYUKI arrangement:MASAZUMI OZAWA
いきなりギターバリバリ鳴り響くからびっくりしたよ。 「THANX」っていうから、てっきり感謝の気持ちを伝えるバラードかと思いきや、アグレッシヴに攻めてくるロックチューンです。 作曲がだりあと冬樹のF.S.B.コンビなら納得だ。さらには小澤正澄のアレンジで、とにもかくにも強力なトラックをアルバムのオープニングからぶつけてきました。 力強いサウンドに乗せて、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるナンバーです。
2. 素顔のまま
words:RINA AIUCHI music & arrangement:MASAZUMI OZAWA
両A面のシングルナンバー。作曲とアレンジを小沢正澄が手がけた力強いデジロックチューンで、バリバリと攻めてきます。 いいね、かっこいいね、さすがだね。ありのままの自分で前に進もうという気持ちが込められていて、歌う愛内里菜のヴォーカルも力強さが出ています。
3. Friend
words:RINA AIUCHI music:TOMOYUKI SUDO arrangement:KENJI ARAI
シングルをコンスタントにリリースしては精力的に活動する愛内里菜。両A面でリリースする今作、こちらは 友達のことを思い綴ったミディアムバラードチューン。でも、ただ単なる友達ではなく、恋人未満の友人について歌っている気がしますね。 力強いサウンドに乗せて、いつまでも大切にしたいという思いが伝わってきます。
4. Mother
words:RINA AIUCHI music:JUN SHIRATAKI arrangement:KENJI ARAI
タイトルそのままに、母への感謝の言葉を綴ったナンバー。 ミディアムテンポの軽やかロックチューンで、爽やかなアレンジに仕上がっています。まぁ、特筆することもなく。よくできた曲だよね。
5. アイノコトバ
words:RINA AIUCHI music:TAKAHIRO HIRAGA (Make Flow,Inc.) arrangement:KENJI ARAI
7枚目となるオリジナルアルバム「THANX」からの先行シングルは、バラードチューンです。 愛内里菜が声と言葉で勝負をかけてくる。「君がいつもいてくれてありがとう」という感謝の気持ちが表れた1曲です。 特段と注目すべき点はないんだけれども、間奏でうねりを上げるギターがかっこいい。
6. 夏の幻
words:RINA AIUCHI music:RYUHEI YAMADA arrangement:HIROHITO FURUI (from GARNET CROW)
優しい始まりからギターがうねりを上げる力強い展開を見せるオープニングでガッツリと心を掴んできたね。 GARNET CROWの古井弘人がアレンジを手がけているけれども、結構ロックな仕上がりで驚きです。 君との楽しい思い出が、美しくもはかないものだったと、懐かしくも切ない物語。
7. 君との出逢い ~good bye my days~
words:RINA AIUCHI music:TAKAHIRO HIRAGA (Make Flow,Inc.) arrangement:KENJI ARAI
いきなりキーボードの煌びやかなサウンドで驚かされたな。アルバム「TRIP」発売後も精力的に活動する愛内里菜。 切ない秋をポップに彩るアップテンポのナンバーは、タイトル通り、君との思い出を綴った歌詞で、リスナーの心をひきつける。 別れを経験して、また新たな恋に向かう気持ちが力強いサウンドに表れています。
8. Melodies
words:RINA AIUCHI music:Hiya & Katsuma arrangement:KENJI ARAI
これまた疾走感の出まくったロックチューンだね。しかし、この後のメロディ展開は見事に裏切られた。 Aメロはその疾走感をまとったまま進行し、Bメロラストからはサビへと流れるように。 でもって、サビ最後のメロディ展開が、いきなりポップな感じに変わっては、ちょっと躊躇する。いろんな顔を見せる曲。まさしくメロディだね。
9. little star
words:RINA AIUCHI music:SEITARO SUZAKI arrangement:Bonn
これまた、ヘビメタバリのうねりを上げるギターが気合を出すロックチューン。 向かってくる者をいとも簡単にぶっ倒すような勢いを感じるね。激しいサウンドながら、メロディラインは意外に親しみあるような流れを聞かせてくれる。 ちょっとしたうれしさが、逆に力になるような曲。
10. Change
words:RINA AIUCHI music & arrangement:KOJI GOTO (ck510)
後藤康二が作曲とアレンジを手がけた爽やかポップロックチューン。力強さ、アグレッシヴさをうまくミックスさせて、愛内里菜の勢いを出す。 前向きな歌詞も、それなりに映えるね。でも、下手したら、1990年代頭のサウンドで片付けられてしまいそうだ。
11. Feel you
words:RINA AIUCHI music:shoka arrangement:MANABU NAKURA
バラードナンバー。ピアノのみをバックに、しっとりとした歌声を聞かせてくれる1番。 2番からはヴァイオリンも入ってきて、バラードならではのしなやかさを前面に出して曲が進行。でも、意外にシンプルな流れだよな。
12. thanksful for the birthday
words:RINA AIUCHI music:HIROSHI IMAI arrangement:KENJI ARAI
アルバムのラストを飾るナンバーは、ミディアムテンポのロッカバラード。 愛内里菜おなじみの、アルバムのオープニングと対を成すトラックで、感謝の気持ちがよりいっそう伝わってくる曲だね。 力強いサウンドながらに、愛内里菜のヴォーカルがきちんと伝わるような。きれいにまとまったと同時に、アルバム全体のメッセージ性を持つような曲。 すべての感謝の気持ちが、ここに集約されているんですね。
[DISC 2:DVD]
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●Best t Album『ALL SINGLES BEST ~THANX 10TH ANNIVERSARY~』● '09/12/16 release
愛内里菜、デビュー10周年を記念してのベストアルバムは、シングルコレクション。前作シングルベストは、発表時期や収録から漏れたシングルなどもあって中途半端感があったけれども、 今作はリリース順に、しかも両A面扱いの曲までしっかりとコンパイル。3枚組のCDにギッチリと詰めてきました。 ユーロビート/パラパラ対応型な曲から始まり、ポップになり、トランスにパンクなどなど、様々な楽曲に挑戦している姿勢はいいね。 相変わらず、歌詞の譜割り変だけれども、メッセージは伝わってきます。これを機に、ますます飛躍していな、なんて思っていたら、この後に引退という道を選ぶとは。 今作では、CD+DVDの初回盤と、CDのみの通常盤を用意。通常盤のボーナストラックがまた、いい曲なんだな。
3-13. GIFT
words:RINA AIUCHI music:TOMOYUKI SUDO arrangement:JUNICHI MATSUDA
通常盤のみに収録されているボーナストラック。新曲は、切なさたっぷりなバラードナンバーです。 サウンドもゴージャスで、愛内里菜が感情のこもったヴォーカルを届けてくれます。まさしく、彼女からの贈り物。中身は普通のラブソングでも、メロディがなかなかいいんだな。
●Best Album『COLORS』● '10/3/24 release
愛内里菜、初の企画アルバムは、カップリングやアルバム収録曲からの選曲という、コアなファン向けのアイテム。その名も「COLORS」。そう、色のついた曲名を集めたアルバムです。 黒から始まり銀、金、紫、ピンク、緑、黄色に赤など、たくさん色がついているんだよね。色とは言い難い曲名もあるんだけれども、いろんな角度からの視点が面白い。 でもまぁ、結局はアルバム未収録のカップリング寄せ集め集。よく言えば“裏ベスト”みたいな。サウンドも色とりどりと言うことで、お後がよろしいようで。
●8th Album『LAST SCENE』● '10/9/15 release
10周年を迎えて、ますます勢いに乗るかと思ったら、なんとアーティスト活動の引退を発表した愛内里菜。その最後の花道を飾るオリジナルアルバムは、タイトルが「終幕」。 ちょっと悲しさはあるけれども、次への一歩の意味も込められているような気がする。先行ナンバー「HANABI」のダイナミズムを感じるようなバラードを筆頭に、収録されているナンバーは ミディアム~スローのバラードが多いね。制作期間がわずか4ヶ月しかなかったにもかかわらず、やはり最後は歌にこだわりを見せてきましたね。 また、初となる3ヶ月連続配信シングルも収録され、ポップな面もここで見せる。 いずれにせよ、愛内里菜自身の言葉で綴られた歌詞は、別れもあれば出会いもあり、楽しさや悲しさなど、様々な感情をストレートにぶつけてくる。これが10年の力ですね。 そういや、愛内里菜といえば、アルバムの最初と最後の曲が対を成す構成だけれども、今回は...?まぁ、最初から最後までじっくりと聞いてみてくださいよ。始まりがあれば終わりもありますから。 初回盤は、アルバムの製作過程を追ったドキュメンタリーを収録したDVD付きの2枚組み仕様。 アルバムだけでなく、引退についてなど、愛内里菜自身がその真相について語ります。見応え、聞き応えあります。
DVD
DOCUMENT OF THE LAST SCENE
1. Prologue
words:RINA AIUCHI music:AIKA OHNO arrangement:KENTARO ISHII (UNORTHODOX)
愛内里菜の「終わりの始まり」。ラストアルバムのオープニングは、イントロパートでアナログの雰囲気を出して、 どこかしら懐かしさも演出。歌本編は、ピアノをバックに真っ直ぐ歌を届ける。ドラマティックな仕上がりで、ちょっとウルッとさせるね。
2. GOOD DAYS
words:RINA AIUCHI music:KOJI GOTO (ck510) arrangement:KENTARO ISHII (UNORTHODOX)
愛内里菜にとって、初のデジタルシングルナンバー。しかも、3ヶ月連続ということで、意気込みが違いますね。 その先陣を切るミディアムナンバーは、アコースティックギターが爽快に広がる。伸びのある愛内里菜のヴォーカルが、生き生きしていて、心地よいね。
3. Sing a Song
words:RINA AIUCHI music:AIKA OHNO arrangement:TAKESHI HAYAMA
3ヶ月連続の配信限定シングル第2弾。かき鳴るギターが随分とファンキーな印象を与えるポップチューン。 軽快なアレンジは葉山たけしというところに驚きを感じるね。音楽用語を散りばめた歌詞も、 随分と弾けまくっています。それに比べると、愛内里菜のヴォーカルは妙に落ち着いていないかな?
4. MERRY-GO-ROUND
words:RINA AIUCHI music:KENTARO ISHII (UNORTHODOX) arrangement:TAKESHI HAYAMA
ポップからハードへと移り変わってゆくようなロックチューン。キャッチーなメロディをギターサウンドに染めて、アグレッシヴに聞かせてくれる愛内里菜です。 しかし、歌詞はネガティヴワードが並びますね。悲しみに満ち溢れたようなナンバーです。
5. Love me
words:RINA AIUCHI music:JOE MIN SUNG / SHIN HWAN HEE arrangement:SATORU KOBAYASHI
爽やかに広がるサウンドと包み込んでくれるようなヴォーカルに、うっとりとさせてくれるミディアムナンバー。 アコースティックベースのトラックも爽やかに。強がりなんだけれども、本当は素直になりたい、あなたにもっとかまってほしい主人公の気持ちが、歌詞から溢れ出ていますね。
6. TIME
words:RINA AIUCHI music:KENTARO ISHII (UNORTHODOX) arrangement:MASAZUMI OZAWA
じっくりと聞かせてくれるバラード。メロディパートはしっとり静かだったけれども、サビではアグレッシヴにバリバリと音が鳴り響く。 さすがは小澤正澄のアレンジだね。Bメロ最後とサビ頭のクロスの仕方がイマイチだな。どっちかにきちんと重心を置いて、スムーズに聞かせてくれればな。
7. Priority
words:RINA AIUCHI music:KENTARO ISHII (UNORTHODOX) arrangement:TAKESHI HAYAMA
ヘビィなサウンドで圧倒してくるミディアムテンポのロッカバラード。 なんか歌い方もサウンドに合っていて、力強い主人公像が出来上がっていますね。かっこいい愛内里菜は健在です。
8. HANABI
words:RINA AIUCHI music:AIKA OHNO arrangement:KENTARO ISHII (UNORTHODOX)
愛内里菜、事実上のラストシングルとなった極上バラードチューン。最後の花道を飾るにふさわしい楽曲を届けてくれました。 大野愛果、珍しく3拍子の楽曲で来ましたね。それでいて、ドラマティックな展開を聞かせてくれる。歌詞も、別れのシチュエーションと愛内里菜の引退が重なるかのようだね。 胸の奥に余韻を残すような1曲です。
9. IN MY SHOES
words:RINA AIUCHI music:TAKAHIRO HIRAGA (Make Flow,Inc.) arrangement:TETSUSHI HASEGAWA (Make Flow,Inc.)
じっくり聞かせてくれるバラードナンバー。前曲、前々曲に比べると、ちょっと軽さを感じる。 一歩一歩、歩いてきた道は間違いじゃなかったと、信じている主人公の力強い気持ちが表れた曲だね。
10. 37℃
words:RINA AIUCHI music:TAKAAKI IBUKI (Make Flow,Inc.) arrangement:SATORU KOBAYASHI
ピアノをベースにしたバラードナンバー。優しいメロディと温かいアレンジが生き生きした流れを聞かせてくれる。 ちょっと感動が入るね。あなたとずっと愛し愛されたいという気持ちの表れた歌詞もいいね。
11. LAST SCENE
words:RINA AIUCHI music:SILVER STREAM arrangement:HIROKAZU TAJIRI (Make Flow,Inc.)
アルバムタイトルを冠したナンバーは、これまた力強いバラードナンバー。しっとりピアノをはじめ、ちょっと分厚くゴージャスなアレンジも心強いね。 でも、悲しいかな、失恋ソングです。説得力のあるヴォーカルでガツンと胸に刺してきます。
12. C・LOVE・R
words:RINA AIUCHI music & arrangement:KENTARO ISHII (UNORTHODOX)
3ヶ月連続配信限定のトリを飾るナンバーは、ポップに満ち溢れたミディアムチューン。そして、幸せオーラも溢れる歌詞がヴォーカルを生き生きさせる。 大きな意味で、すべての人への感謝の歌なのかも。爽やかさも手伝って、心地のよい仕上がり。ラストは合唱とともに、一体感を出してきた。
Secret Track. Epilogue
愛内里菜といえば、アルバムのオープニングとエンディングナンバーが対を成すつくり。今回のアルバムは対を成していないぞ? と思っていたら、シークレットトラック扱いとは。30曲目に登場です。ピアノをバックに芯のあるヴォーカルを聞かせてくれる愛内里菜。 意外とピアノのダイナミズムに驚かされます。愛内里菜の前向きな歌詞も際立つね。最後の最後は必聴ですよ
[DISC 2:DVD]
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●Remix Album『Forever Songs ~Brand New Remixes~』● '11/9/28 release
衝撃の引退をした愛内里菜。ここに来て、過去楽曲を人気DJたちがリミックスを手がけたアルバムが登場。 デビュー曲「Close To Your Heart」やチャート1位を獲得した「FULL JUMP」はじめ、ヒット曲、代表曲などから選曲。 ただ、初期楽曲に偏っているのが残念なんだよな。近年のナンバーからチョイスしても、いいとは思うんだけれども、引きが弱いのかな。 肝心のトラックの方は、どれもがDJ色に染まっていて、ノリが出ていますね。 ハウスやトランス、テクノにユーロビートなどなど、様々なアプローチで仕掛けてきます。Remo-conやRAM RIDERなんかは、いかにもなリミックスで楽しませてくれます。 ガラリと変わったナンバーもあれば、少しだけ変えてきたような楽曲など、様々。前作リミックスアルバム「RINA AIUCHI REMIXES Cool City Production vol.5」 よりかは、全体的に聴きやすい仕上がりかな。ただ、リミックスという特性上、オリジナル楽曲に思い入れが強い人は、この変身ぶりに拒否反応を示す場合もあるかな。
1. Close To Your Heart -Itns:D rmx-
Remixed by Shinya Saito
アッパナーなビートをかましてくるテクノリミックス。でも、オリジナルの持つ緊迫感は保っているね。サビ最初でのエフェクトヴォーカルが、ちょっと残念な気がする。 普通に聞かせてくれればいいものの。ラストのクライマックスパートも同じ手法で、耳が痛い。結論としては、ヴォーカルにエフェクトをかけなくても良いよ、ということかな。
2. MIRACLE -★STAR GUiTAR Remix-
Remixed by ★STAR GUiTAR
★STAR GUiTARによるリミックスチューンは、ピコピコビシバシと、打ち込みで攻めに攻めてくるトラック。 サビではどっしりと攻めている分、聞き応えのある展開だね。メロディパートはポップに。オリジナルをよりドリーミングにした雰囲気だね。
3. FULL JUMP -DJ Command Remix-
Remixed by Hiroshige“DJ Command”Youhei
ど直球ユーロビートリミックスでノックアウト。ここまでやってくれると、逆に潔いかな。好きだなぁ。 バリバリと音を立てて、とにかくアゲアゲモード。来るものを寄せ付けないほどに、アッパーなトラックで勝負してきました。かっこいいね。
4. 恋はスリル、ショック、サスペンス -Remo-con classic trance mix-
Remixed by Remo-con
ユーロビートアプローチだったオリジナルの楽曲が、トランシーに変身。クールなサウンドと、パンチの効いた4つ打ちビートが力強く攻めてきます。 そこまでディープではないけれども、聞きやすいね。オリジナルの持つドラマティックな部分をうまく使用しています。タメも盛り上がりに拍車がかかるね。
5. Dream × Dream -★STAR GUiTAR Remix-
Remixed by ★STAR GUiTAR
もういっちょ、★STAR GUiTARによるリミックス。様々なSEを散りばめて、どっぷりどっぷりと聴かせる。近未来感を出して、いろんな意味で濃厚な1曲。 オリジナルを大胆に再構築して、リミックスらしさがうまく出ているね。
6. NAVI BLUE -RAM RIDER Remix-
Remixed by RAM RIDER
冒頭からヴォーカルをサンプリングしては、驚かせるRAM RIDER。もうね、十八番のポータブルディスコリミックスで、夢中にさせてくれます。 キラキラテイストを加えたようなクラブハウストラックで、眩しさを出してきたね。トリッキーな感じはさすがRAM RIDERです。
7. It’s crazy for you -8#Prince Remix-
Remixed by 8#Prince (八王子P)
軽やかユーロリミックスで、キャッチーに仕掛けてくるトラック。これくらいのヴォーカルエフェクトだったら、全然OKだよね。 ユーロビートとの相性もいいし、展開も面白い。サビでのウネウネビートが病みつきになります。
8. Deep Freeze -Sumijun Remix-
Remixed by Sumitomo“Sumijun”Jun
コーラスを前面に出して聞かせるトランスリミックス。オリジナルの持つ冷たさ、緊迫感がうまく出ているね。 アグレッシヴな音と、コーラスの組み合わせがなかなかいいね。痛快で爽快。むしろ、ここまで振り切ってくれた方が面白い。
9. Run up -DJ Command Remix-
Remixed by Hiroshige“DJ Command”Youhei
こちらはオリジナルがトランスだったけれども、ガラッとユーロビートに大変身。 もうね、面白すぎなリミックスですよ。何も言うことありません。これくらい吹っ切れて、正解。バリバリと力強くていいですね。
10. Ohh! Paradise Taste!! -note native remix-
Remix Produced by Tomoyuki Tajiri (note native) Arranged by Tomoyuki Tajiri / N. Hanzawa
軽やかなダンスビートリミックス。 オリジナルの持つお祭りテイストは抑えめに、スタイリッシュに変身。これくらい、あっさりしていてもいいね。
11. Forever You ~永遠に君と~ -RAM RIDER Remix-
Remixed by RAM RIDER
RAM RIDER再登場で、愛内里菜を代表するナンバーのリミックスを担当。随分と深いサウンドを投入してきたね。サビに入ると、力強い4つ打ちビートを加えて、どっしりと。 デジタル要素を加えて、2番が展開。いろんな表情を見せるトラックに仕上がっています。ただ、いつものRAM RIDERらしさは、あまり感じられないかな。
12. I can’t stop my love for you -valle blanco mix-
Remixed by Shirasawa“valle blanco”Ryo
こちらもバリバリのユーロビートリミックスに大変身。 オリジナルの持つポップなテイスト120%増しで、とことんキャッチーに攻めてきます。アッパービートもなんのその、華やかに聞かせてくれました。