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●Best Album『Alpen Best』● '07/12/5 release
「冬が来るたび好きになる」でおなじみ、広瀬香美のベストアルバム。今回は、広瀬香美との相性がいいスキーショップ「Alpen」のCMソングをまとめたもの。 正直、広瀬香美ってAlpen以外に歌っていないんじゃないかというくらいに代表曲が詰まっています。あの曲もこの曲、みんなAlpen。 また、初のベストアルバムと被る部分も多く、そこまで目新しさは感じないんだよね。唯一、新曲というかボーナストラック的に「ロマンスの神様」の弾き歌いバージョンが入っています。 これ、相当広瀬香美が作りこんでいて、すごいことになっていますよ。
●11th Album『Making My Life Better』● '08/12/3 release
広瀬香美、通算11枚目のオリジナルアルバム。休業明け以降、「LOVE BIRD」「GIFT+」とリリースし、その延長を行くようなクリエーター魂炸裂の作品がお目見えしました。 オープニングから大胆に、とことん元気いっぱいなナンバー「冬のモチベーション」をぶち込んできては、圧倒されます。 また、ベストアルバム「Alpen Best」にも収録されていた「ロマンスの神様 ~弾き歌いVersion~」も収録しては、インパクトを与える。後半は、とくかくその声で、その音で聞かせてくれる作りだね。 ライブトラックで聞かせる「曇りガラス」も、かなり世界に引き込まれる1曲です。とにかく1曲1曲が緻密な作りをしていて、広瀬香美のセンスがとことん詰まっています。 シングルを切らなくても、力があるナンバーが揃っているわけですよ。ただ、悪く言えば、相殺の可能性もあり、かなりギリギリのラインを行っているね。 でも広瀬香美自身がやりたいことを自由にやっている印象が伝わってきます。M-6「Love Award」の勢いがすごい。このアルバムの中で、一番頂点を極めている感じだね。 そんな作品群に比べると、ジャケットがイマイチ。これは絵なのか?グラフィックなのか?周りの景色とギャップがあって、CGとわかってしまうところが残念。
1. 冬のモチベーション
作詞・作曲:広瀬香美 編曲:h-wonder
冒頭から伸びやかなヴォーカルに、ビブラートも響かせて、突き抜ける歌声を聞かせる広瀬香美です。最初はゆったりと、サビからは打ち込みビートでグルーヴィーに。 とにかく華やかで元気いっぱいに聞かせてくれる。これぞ広瀬香美の冬だよね。どこまでも突き抜けて、明るいナンバーです。
2. サタデー☆ラバーズ
作詞・作曲:広瀬香美 編曲:h-wonder
これまた極上ポップなナンバーを投入。ウキウキワクワクな土曜日を、広瀬香美がノリノリで歌います。 とにかく楽しい気分が出ているんですよ。ハイテンションだ。ただ、サビ最後の展開は、同じメロディに同じテンポでつまらないかな。トリッキーなメロディラインでついていくのも精一杯です。
3. ビコーズ
作詞・作曲:広瀬香美 編曲:中塚武
アコースティックテイストで、しっとりとスタートするバラードナンバー。テンションを抑えて、じっくりと聴かせてくれる広瀬香美のヴォーカルは、 さすが引き込む力があります。サビでは賛美歌な雰囲気もありますね。ただ、コーラスがしつこくて、ウザい部分があって腹が立つ。編曲が中塚武だったとは。
4. ロマンスの神様 ~弾き歌いVersion~
作詞・作曲・編曲:広瀬香美
広瀬香美最大のヒット曲を、弾き歌いバージョンで聞かせてくれます。 もう、イントロからピアノの音が弾けまくり出し。コーラスもぶっ飛んでいる。まるでゴスペルです。ゴージャスです。 そのまま勢いを出しまくった展開で聞かせてくれます。しかも、ヴォーカルとピアノ以外にも、コーラスや手拍子などもすべて広瀬香美が手がけているというのも驚きだ。
5. 恋人を作る方法
作詞・作曲・編曲:広瀬香美
美しくピアノが響き渡るイントロ。さすがは広瀬香美だね。そのピアノのみをバックに、始まるミディアムナンバー。 その後、すぐに他の音も入ってきては、ポップなサウンドを展開。社会人の恋人の作り方を、広瀬香美が分析して歌にしています。しっとりテイストが切なさを生みだす。
6. Love Award
作詞・作曲:広瀬香美 編曲:h-wonder
オープニングから激しさ全開。しかも、随分とロックなアレンジで、ガッツリと聴かせてくれます。これがh-wonderの編曲というのは驚きだね。 言葉の選び方といい、コーラスといい、これぞ広瀬香美なテンションだね。ヒット曲「ストロボ」並みの激しさがあります。かなりポイントが高い曲だね。
7. ミュージカル ~Winter~
作詞・作曲・編曲:広瀬香美
クラシカルなピアノで始まったかと思えば、タイトルが「ミュージカル」。広瀬香美の1人舞台。多重コーラスでいきなりとどめを刺されるような感じだね。 舞台の様子を説明するような歌の内容が面白いし、やっぱりこの人、切り口が違いますね。
8. ニュービコーズ
作詞・作曲・編曲:広瀬香美
インタルード。広瀬香美のヴォーカルとコーラスで魅了するトラック。美しいハーモニーにうっとりだね。
9. ブランケット プリーズ
作詞・作曲:広瀬香美 編曲:服部隆之
しっとりピアノとストリングスが舞い降りるバラードナンバー。サビではダイナミックに。どこかしら昭和歌謡のテイストもあって、メロディで引き込む。 あなたへ懸ける想いがストレートにぶつかってきますね。壮大なバラードに、うっとりさせられます。
10. 曇りガラス (Live)
作詞・作曲・編曲:広瀬香美
2008年2月7日の名古屋でのライブトラック。タイトルを紹介して拍手。そして、ピアノを弾きながら歌う広瀬香美が、じっくりと伝わってきます。 時にどっしり、時にしんみり。ピアノ1本とヴォーカルのみで、表現力はさすがの広瀬香美です。 このアルバムでのヤマ場なのかな。スタジオバージョンでも聞きたいけれど、この緊迫感だからこそ生まれる曲なのかも。
11. 叱ってちょうだい
作詞・作曲・編曲:広瀬香美
よくわからない頭言葉があってから始まるバラードナンバー。 ウッドベースとドラム、そしてピアノで聞かせるジャジーなナンバー。しっとりサウンドと元気なヴォーカルが織り成す広瀬香美ワールドです。
●Best Album『タイアップコレクション ~広瀬香美のテレビで聴いたあの曲達~』● '09/12/16 release
広瀬香美のベストアルバム。って、またベスト?という感じ。だって、この間はアルペンのCMソングを集めたベストアルバムを出したばかりでしょう。 で、今回は映画やTV、CMのタイアップのついた楽曲を集めたベストアルバム。しかも、前作ベストとの被りもあるしね。 まぁ、何はともあれ、シンガーソングライターとしての情熱を十二分に発揮させては、テレビや映画、CMソングなど、相性がいいわけなんですね。 年に一度は必ず聞こえてくるほどに、冬の女王のイメージが強いけれども、それ以外の季節ももちろん活動しているんだぞという証明も。ただ、この1枚だけではあ、あまり力がないかな。
●Cover Album『DRAMA Songs』● '10/1/20 release
広瀬香美の久しぶりとなるカバーアルバム。今作は、ドラマの主題歌、しかも、冬のドラマ主題歌に限定して、カバーをしたということで、広瀬香美=冬のイメージは、まだまだ健在なのでしょうね。 しかも、カバーしている曲は、どれもこれも有名な曲ばかり。SPITZや浜省、trfに小泉今日子、Mr. ChildrenにMariah Careyなどなど、幅広すぎるね。 さらに、ベースをアコースティクなアレンジにして、広瀬香美のヴォーカル&コーラスにスポットが当たるような仕上がりとなっています。 こういう面では、広瀬香美流のカバーという色が出ているし、やっぱりオリジナルと印象が180度変わったりしていて面白いね。いい意味で突き抜けたのかもしれないね。 ただ、Mr. Children「名もなき詩」のカバーのヴォーカル&コーラスは、どこかしら奇妙に感じますね。ただ、やっぱり広瀬香美の腕というか、業というのは、職人だよね。 「冬が来るたび好きになる」のキャッチーフレーズは、まだまだ終わりません。
1. 空も飛べるはず
作詞・作曲:草野正宗 編曲:鳥山雄司
鳥山雄司のアコースティックギターをバックに、SPITZの名曲を熱唱する広瀬香美。 やっぱり、SPITZの持つ線の細さ、繊細さに広瀬香美のハリが出ていて、元気が加わった雰囲気になったね。アコースティックアレンジながら、元気はつらつなテイストを醸し出しています。 ただ、派手派手に音で固めてこなかったところが良かったね。
2. 悲しみは雪のように
作詞・作曲:浜田省吾 編曲:広瀬香美
しっとりピアノ1本勝負のアレンジで広瀬香美が浜省をカバー。印象的なピアノフレーズを聴かせては、広瀬香美流の味付けをしてきました。 重厚なコーラスとともに、フワッと優しいカバーに仕上がりましたね。2番からは、ピアノがどっしりとした演奏になりながらも、繊細さはきちんと伝わってきます。
3. ラブ・ストーリーは突然に
作詞・作曲:小田和正 編曲:鳥山雄司
小田和正の大ヒットチューンを、アコースティックアレンジでカバー。リズミカルなプログラミングとパーカッションの音が、時に温かく、時に冷たく伝わってきますね。 ベースはアコースティックサウンドなので、優しさが込められているようだ。広瀬香美のヴォーカルも、丁寧に伝えるように。 伸びやハリはなく、抑えめで曲の世界を表現している感じだね。
4. Time goes by
作詞・作曲:五十嵐充 編曲:鳥山雄司
Every Little Thingの大ヒットバラードを、アコースティックアレンジでカバー。しっとりとした歌声で、広瀬香美が優しく響かせる。 アコースティックギターやベースのと音も、まったりとした雰囲気を出してきます。サビでは音が強調されたけれども、全体的に温かさを出して聞かせてくれますね。
5. YAH YAH YAH
作詞・作曲:飛鳥涼 編曲:広瀬香美
オープニングからアカペラコーラスで聴かせたと思ったら、そのままアカペラ&コーラスで進行する。 広瀬香美の声が所構わず、飛び交っていますね。元気なナンバーも、一味違った元気をくれるような仕上がりで、聴かせてくれました。
6. 今すぐKiss Me
作詞:朝野深雪 作曲:平川達也 編曲:鳥山雄司
オープニングはアカペラコーラスで、ちょっとゴージャスに。本編はアコースティックギターで軽快にかき鳴るポップなアレンジ。シンプルサウンドの中にも、 広瀬香美のヴォーカルが躍ります。この人、やっぱり英語の発音に特徴があるね。ほんわかとした雰囲気も出して、とても楽しさが出たカバーとなりました。
7. 名もなき詩
作詞・作曲:桜井和寿 編曲:広瀬香美
いきなりヴォーカルで、広瀬香美がぶつけてきた。まさかMr. Childrenのヒット曲をカバーするとはね。アカペラで始まるんだけれども、「っんあっ」みたいな、 不思議な合いの手を入れて、インパクトを出してきました。というか、度肝を抜かれます。2番からはピアノも登場しては、かなりロッキンなカバーに仕上がっています。 オリジナルの持つ力を、別の角度から再現しているみたいだね。後半Cメロの暴れっぷりから、ラストサビのゴージャス感への流れはすごい。
8. CRAZY GONNA CRAZY
作詞・作曲:小室哲哉 編曲:鳥山雄司
アコースティックアレンジで、ブラスも華やぐtrfのカバー。ギターのかき鳴る音が、心地よさを生み出すね。 サビはリズミカルに。ちょっとモータウンな雰囲気も出しては、ポップな味付けでお届け。しかも、DJ KOOのラップパートもカバーしています。なかなかやりますな。
9. 優しい雨
作詞:小泉今日子 作曲:鈴木祥子 編曲:鳥山雄司
しっとりギターで始まり、ジャジーなアレンジで聴かせてくれるカバー。 サウンドはおしゃれなんだけれども、広瀬香美のヴォーカルがちょっと突出しすぎていて、雰囲気がなんだか違うかなぁ。そう、サウンドはいいんですよ、おしゃれ感満載で。
10. OH MY LITTLE GIRL
作詞・作曲:尾崎豊 編曲:鳥山雄司
広瀬香美が尾崎豊をカバー。アコースティックギターをバックに、じっくりと歌を聴かせてくれます。温かさが伝わってきて、ほんわかとした感じかな。 でも、広瀬香美の英語の発音ばかりに耳が行ってしまう。
11. All I Want For Christmas Is You (恋人たちのクリスマス)
written by Mariah Carey / Walter N. Afanasieff Arranged by Yuji Toriyama
広瀬香美の本領発揮と言わんばかりに、Mariah Careyのごとく高音ヴォーカルを響かせて、元気いっぱいに聞かせてくれるクリスマスの大ヒットナンバー。 バックサウンドはアコースティックなアレンジ。どこかしらクリスマスの雰囲気も出ていて、なかなかいいね。ダイナミックな歌声が響くのは、さすがです。
12. If We Hold On Together
written by Will Jennings / James Horner Arranged by Kohmi Hirose
ハープがポロンポロンと、夢見心地な気分にさせてくれるカバーチューン。 2番からはピアノとヴァイオリンんも入ってきて、繊細な雰囲気がよりいっそう増したね。広瀬香美の伸びやかなヴォーカルが包み込んでくれます。
●Cover Album『Love X'mas』● '11/11/23 release
広瀬香美がクリスマスアルバムを発表。スタンダードなナンバーを中心に、オリジナル曲も追加して彩るクリスマス。 アレンジャーには中塚武や鳥山雄司、安倍潤やシライシ紗トリなどを迎えていますが、ジャジーナテイストを中心に、ムードたっぷりに聞かせてくれます。 その中でも、力を思い切り発揮させた広瀬香美のヴォーカルが、とにかくハンパないんだ。寒さを全く感じさせないほどにハイトーンヴォーカルが突き抜けています。 「WINTER WONDERLAND」「BLUE CHRISTMAS」「LET IT SNOW LET IT SNOW LET IT SNOW」「HAPPY XMAS (WAR IS OVER)」などなど、誰もが耳にしたことがある曲がほとんどなので、 聞きやすいし、新曲もあまり広瀬香美らしさがなくて、逆にこのアルバムにはぴったりあっている感じかな。
1. LAST CHRISTMAS
Words and Music by George Michael Arrangement:Takeshi Nakatsuka
グルーヴィーなアレンジには、なるほど中塚武が手掛けているんだね。 キラキラダンスポップなテイストで進行。広瀬香美のヴォーカルは、ハイトーンだけれども、どこかソフトだね。ふわっと軽やかに聞かせてくれます。
2. WHEN YOU WISH UPON A STAR
Words by Ned Washington Music by Leigh Harline Arrangement:Yuji Toriyama
レゲエなビートで「星に願いを」。とっても軽やかなトラックと、どこまでも突き抜けるような広瀬香美のコーラスワークは、さすがです。 中盤の管弦がいい味を出す。
3. THE CHRISTMAS SONG
Words and Music by Mel Torme & Robert Wells Arrangement:Jun Abe
ジャジーに聞かせてくれるスタンダードなナンバー。安倍潤のアレンジで、さすがな麗しの世界が広がります。 中盤の間奏なんて、とってもゴージャスな仕上がりですよ。かっこいいんだ。
4. WHITE CHRISTMAS
Written by Irving Berlin Arrangement:Takeshi Nakatsuka
こちらもクリスマスの定番ナンバー。中塚武によるジャジーなアレンジで、深く味わいが出ています。 広瀬香美のヴォーカルは伸びやかに広がりますね。
5. WINTER WONDERLAND
Words by Dick Richard B. Smith Music by Felix Bernard
広瀬香美自身が弾き語りで聴かせるカバーチューン。弾んだピアノを自由に操り、ヴォーカルも自由気ままに歌っている印象だね。 まさしくワンダーランドな広瀬香美の世界です。
6. BLUE CHRISTMAS
Written by Billy Hayes / Jay W. Johnson Arrangement:Satori Shiraishi
こちらはどこかなごくな雰囲気の音を感じさせる。ペダルスチールギターの影響かな。ゆったりまったりな味わいです。
7. FROSTY THE SNOWMAN
Words and Music by Steve Nelson & Jack Rollins
なんとアカペラで聞かせてくれます。すべて広瀬香美のヴォーカルで仕上げたトラック。ずいぶんとファンキーだね。
8. LET IT SNOW LET IT SNOW LET IT SNOW
Words by Sammy Cahn Music by Jule Styne Arrangement:Yuji Toriyama
フルートやオルガンが加わって、オシャレな味付けになっているナンバー。 オシャレなアレンジだけれども、広瀬香美のヴォーカルがちょっと元気良すぎる印象だな。
9. SLEIGH RIDE
Leroy Anderson / Mitchell Parish Arrangement:Takeshi Nakatsuka
ビッグバンド風なアレンジで、とても弾けまくっています。ものすごく元気いっぱいで、楽しそうな広瀬香美です。 サックスにストリングスに、とっても生き生きしています。
10. POTAGE ~Dreaming of a Winter Love
Words & Music by Kohmi Hirose English Lyrics by Gary Perlman Arrangement:Jun Abe
広瀬香美のペンによるジャジーな新曲。全編英語詞で、とってもオシャレ。寒い冬に嬉しいポタージュスープをテーマに。 まったりほっこりと聞かせてくれます。
11. HAPPY XMAS (WAR IS OVER)
John Lennon Winston / Yoko Lennon Ono Arrangement:Satori Shiraishi
ラブでピースなクリスマスソング。やっぱり最後のコーラスで全てを包み込んでくれるようだね。 もっと分厚くしてもいいくらい、それくらいゴージャスにしてもよかった。