album

1st Album『DREAMS COME TRUE』● '89/3/21 release

Dreams come true、記念すべき1stアルバム。全てはここから始まった。ヴォーカル吉田美和の書く詩の世界に共感を覚える女子が多いということで。 ただ、今作のほとんどの曲では、あまり幸せな展開になって内容なんだけれどもね。それをバネにして、次へのステップ。それにしても、スキャットを除く全曲の作詞はまだしも、 1曲を除いて9曲の作曲もこなしてしまう吉田美和の技量がすごいね。しかも、ただ単なるポップなものに終わらず、ひねりを効かせて、 リスナーを引き込むデビューシングルにも選ばれた「あなたに会いたくて」のクールなメロディにやられます。 また、「APPROACH」も2枚目のシングルとしてカットされるほど、力強さを感じます。吉田美和のヴォーカルも、実に豊かで伸び伸び歌っていますね。サウンドの方は、打ち込みを主体に、 ブラスがファンキーに華やいだりしています。結構ブラックミュージックの要素も出しては、攻めの姿勢を感じる。 出だしのセールは不調ながらも、良曲が詰まった1作目。でも、この後の大躍進には、誰もが納得。

1. Hi, How're You Doin'?

PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

まずは、ご挨拶。さぁ、元気よくいきますよ、的な始まり。

2. APPROACH

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

鮮やかに広がるシンセサウンドと、ポップなビートが合わさるナンバー。吉田美和の元気いっぱいなヴォーカルが、広がります。 そして、女子心を見事に突く歌詞。シチュエーションに共感を呼ぶのでしょうか。サビはとってもキャッチーなんだけれども、サビ最後をマイナー調で結ぶテクニックがすごくひねっているね。 しかし、ラストサビは最後で爽快に突き抜けていった。なかなか高度な曲になりましたね。アルバムからカットされた通算2枚目のシングルです。

3. Don't You Say…

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

アナログノイズと、その向こうで吉田美和が歌うスタート。 まぁ、そんな前振りですが、本編はとってもポップに進行。強がり女子の気分を、吉田美和が高らかに歌い上げます。それにしても、音もヴォーカルも元気いっぱいだね。

4. あなたに会いたくて

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

記念すべきDreams Come Trueのデビュー曲。イントロから小技を効かせて、かっこいいね。ブラックミュージックの要素を取り入れて、クールに進行。 しかも、マイナー調のメロディが、恋の駆け引きを盛り上げる。吉田美和の巧みなシチュエーションを描く歌詞は、引き付ける力を放っている。 ヴォーカルも負けじとパワフルにぶつけてきて、強さを感じさせるね。

5. 週に1度の恋人

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

ミディアムテンポのグルーヴィーなナンバー。ホーンセクションも華やかに盛り上げてきたり、クールに響いいたりと、かっこいいね。 好きな人には彼女がいるけれども…な女性の心情を、吉田美和ならではの世界で描き出します。切ないけれども強がっているようにも感じ取れて、なかなか難しいね。

6. カ・タ・ガ・キ

作詩:吉田美和 作曲:中村正人 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

今回のアルバムの中で、この曲のみ、作曲を中村正人が手がけたナンバー。マイナー調のポップソング。ベースの音が生きているのは、さすが。 Bメロでは、躍動感もアップして、盛り上がります。そして、吉田美和の描く絶妙なシチュエーションも生きてきますね。

7. エメラルドの弱み

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

ドラマティックなイントロで始まるミディアムグルーヴチューン。Aメロは攻めてくるような、どっしりとした歌い方の吉田美和が勇ましい。 ただ、全体的には淡々と進行しているような印象かな。歌詞の世界も、どっぷりと。

8. それでも恋は永遠

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

煌めくサウンドを聴かせるポップチューン。これまた、吉田美和のヴォーカルが勢いよく響いています。 グルーヴ溢れるサウンドと、吉田美和の描く恋愛シチュエーションがうまい具合に絡み合います。

9. IT'S TOO LATE

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

こちらの曲も、実にグルーヴィーでノリが出まくったナンバーだ。非常にポップ。 かつ、間奏ではギターがギュインギュインとうねりを上げて、ホーンも華やかに。もう遅い、と後悔の念にかられる女性心理を見事歌にする吉田美和です。

10. 悲しいKiss

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

ド直球のバラードナンバー。美メロと伸びやかな吉田美和のヴォーカルがじっくりと広がります。 それにしても、悲しさがいっぱい伝わってきますね。別れのシチュエーションも、とってもストーリー性があって、濃い物語を聞かせてくれます。最後のサックスがまた、切なさを伝える。

11. STILL

作詩・作曲:吉田美和 PRODUCED BY MIKE PELA, DREAMS COME TRUE

アルバムのラストを飾るナンバーは、心の中をそのまま表したようなポップチューン。別れの描き方も、独特だね。引きずるのではなく、何かいい方法はないのだろう。 なんて考えさせられるのかな?

2nd Album『LOVE GOES ON…』● '89/11/22 release

言わずと知れた名バラード、「未来予想図II」を収録した、ドリカム2枚目のオリジナルアルバム。 そのほかにも、オープニングを飾る代表曲「うれしい!たのしい!大好き!」はじめ、シングルとしてリリースされた「うれしはずかし朝帰り」「LAT.43°N ~forty-three degrees north latitude~」 などを収録した、超強力アルバム。 そのほか、アルバム収録曲も秀作揃いで、ポップ職人、吉田美和と中村正人の表現力が、この時もすでに最大限に発揮されているね。2枚目のアルバムで、ここまで濃厚なのはすごいです。 そのほか、じっくりミディアムチューンでその情景を浮かばせる「星空が映る夜」や、クリスマスソング「サンタと天使が笑う夜」、 ストレートなラブソングのタイトルチューン「LOVE GOES ON・・・」など、よりどりみどりの曲が詰まっています。ロングセールスも記録しては、ミリオン達成を果たした名盤です。

1. うれしい!たのしい!大好き! (‘EVERLASTING’VERSION)

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ドリカムといえばこの曲というくらいに、もはや代名詞と化したナンバーは、もともとはシングルのカップリングだったというから驚きだよね。 冒頭コーラスから、もうすでにドリカムワールド全開で、楽しくなってくる。 初めて会った時から、あなたのことが大好きだったんだ、とあらためて気づく主人公の気持ちがダイレクトに伝わってくる幸せ溢れるナンバーです。 「!」の力も効果的。シンセとブラスも華やかに広がる、ザ・ポップスなトラックです。

2. うれしはずかし朝帰り

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

冒頭から吉田美和のヴォーカル大爆発な、ドリカム3枚目となるシングルナンバー。朝帰りして家へと戻る主人公の心情を歌にしているけれども、 嬉しさや楽しさが前面に出ているね。あんまり後ろめたさみたいなものは全く感じないし、サウンドも超ポップで、吉田美和のヴォーカルがとにかく元気いっぱいだ。

3. BIG MOUTHの逆襲

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

まるで吉田美和自身のことをタイトルにしたかのような感じだね。相手の本音を知りたいがために、いろいろ努力したりデートに誘ったりと、奮闘しています。 でも、結局、結論はこの歌の中では出ていないね。中村正人作曲のメロディラインは、ファンキーテイストのあるポップチューンだ。

4. MEDICINE

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

イントロからグルーヴィー溢れていて、かっこいい。ブラスも華やぐソウルフレーバートラックで、ドリカム節展開。吉田美和の伸びやかなヴォーカルに、引き込まれます。 中村正人のメロディがピンとこないのが残念。別れた2人の薬は、時間の流れということで。

5. LAT.43°N ~forty-three degrees north latitude~

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

神秘的なイントロが特徴的な、ドリカム4枚目になるシングルナンバー。タイトルは吉田美和の出身地、北海道の池田町の位置だそうです。 アップテンポのマイナー調メロディがキリッと聴かせてくれる。訳ありの遠距離恋愛を歌っていますが、このシチュエーションがまた、リアルな感じで吉田美和が描いています。 でも、歌詞よりもメロディに惹かれるかな。

6. 自分勝手な夜

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

イントロから随分と派手でゴージャス。しかし、蓋を開けてみると、リズムが心地よいR&Bアプローチのポップチューン。 ブラックテイストを盛り込んだドリカムが、かっこよく聴かせてくれます。

7. 星空が映る夜

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

冒頭コーラスワークがうっとりさせてくれますね。そこからゆったりと聴かせてくれるミディアムチューン。 さらっと聴かせてくれます。元気いっぱいな吉田美和のヴォーカルに、夜の海のシチュエーションが輝きだす。

8. サンタと天使が笑う夜

作詩:吉田美和 作曲:中村正人・吉田美和 編曲:中村正人

タイトルそのままクリスマスソング。4つ打ちポップの雰囲気で、シャンシャンシャンとイントロでクリスマスらしさを演出。 とにかく明るく楽しいクリスマスだね。間奏じゃ、笛が響いて、カーニバル状態に。熱いぞ、クリスマス。

9. LOVE GOES ON・・・

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

アルバムタイトルチューン。グルーヴィーなリウムとサウンドで、かっこよく仕上げてきたミディアムナンバー。 この木が続くように、主人公の思いがダイレクトに曲に表れてます。ドリカムの真骨頂。ポップなナンバーだね。

10. 未来予想図II

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

後にも先にも、ドリカム史上の最高バラードに挙げられるほどの曲。このシチュエーションが、恋人たちの心にズキュンと突き刺してくるんだろうな。 ブレーキランプの点滅や、ヘルメットをぶつける合図など、2人だけの世界を演出し、包み込んでくる。もう、幸せいっぱいの2人の愛は、ずっと続くんだろうな。

3rd Album『WONDER 3』● ' 90/11/1 release

前作「LOVE GOES ON…」から1年。ドリカム3枚目のオリジナルアルバムは、「さよならを待ってる」「Ring! Ring! Ring!」「笑顔の行方」 の3枚のシングルを筆頭に、ポップな楽曲を、吉田美和の女子心あふれる歌詞で魅了してきます。 恋愛シチュエーションは、様々あるけれども、まぁ、楽しかったり切なかったり、その表情は実に豊かです。 一方で、曲の方は意外な路線を投入していきます。グルーヴィーなR&Bをベースとしたトラックで、 引き込んでくるようなところは、将来の米国進出を狙っているかのような、クールテイストを放っています。 それでいて、ポップなセンスを引き出しては、キャッチーに聴かせるドリカムワールド。まさしくWonder-fulな作品です。

1. OPEN SESAME

作曲・編曲:中村正人

アルバムのオープニングは、インストを配置。「開けゴマ!」でおなじみの合言葉をタイトルにして、アルバムの始まり始まり。ゆったり始まったかと思えば、 シンセサウンド爆発で、ポップでファンキーでグルーヴィーに変身。ワクワクさせてくれますね。

2. 戦いの火蓋

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

前曲インストから流れるように入ってくるポップチューン。この弾けっぷりは、ドリカムらしさ全開だね。ブラスも華やかで、熱いです。 好きな人のことを好きかもしれないライバルについて、歌っています。非常にキャッチーなメロディで、引き込む力はさすが職人、中村正人ですね。

3. さよならを待ってる

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和、中村正人 編曲:中村正人

伸びのあるトラックをリズミカルな吉田美和のヴォーカルが印象的なナンバー。 少々のブラックテイストを持ち合わせたミディアムチューンで、別れを切り出して欲しいという主人公の思いを切々と描き出す。吉田美和の歌詞が、妙にリアルですね。 間奏でのサックスがまた、泣きを表しているようだね。

4. KUWABARA KUWABARA

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

タイトルが随分とファニー。吉田節が出ています。さらに、オープニングで「オーマイガッ!」って、なんだかすごいぞ。 曲の方は、ラテンモードを少々盛り込んで、グルーヴィーに決めるミディアムチューン。彼を部屋に連れ込んでいたのに、両親が突然の訪問。ピンチな状態をコミカルに聴かせてくれます。

5. Ring! Ring! Ring! (S・H・H VERSION)

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

「笑顔の行方」に続くシングルナンバーは、もうベッタベタのポップチューン。とにかく浮きういワクワクな気持ちがストレートにサウンドに、そして歌詞にヴォーカルにと、 表れている。自転車で元気よく駆け抜けてゆく様子がダイレクトに伝わってきますね。とにかく「Ring! Ring! Ring!」の掛け声が元気いっぱいだ。

6. 今度は虹を見に行こう

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ゆったり伸びやかに聴かせてくれるバラードチューン。グルーヴィーな部分は洋楽ポップスのような雰囲気を放って、おしゃれだね。 間奏では吉田美和が英語で歌ったりと、かっこいいです。でも、歌詞はいたってシンプル。

7. ひさしぶりのI Miss You

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

片思いの女性の気持ちを歌ったナンバー。そんな相手を振り向かせるために、頑張る主人公の物語を、 吉田美和が伸び伸び歌います。曲は爽やかに展開。でも、そこまで盛り上がるようなテイストは感じないかな。Cメロの躍動感がGoodだね。

8. 笑顔の行方 (ORIGINAL VERSION)

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

シングルとして初めて中村正人単独での作曲ナンバー。グルーヴィーなマイナー調のメロディが、キリッとさせるのに、 伸びやかな吉田美和のヴォーカルが気持ち良い1曲。ファンキーでグルーヴィーでディスコティークな部分をうまくポップに聞かせてきました。 特に、最後の展開で親しみやすい方向に持ってきたね。

9. かくされた狂気

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

イントロからラップが炸裂。ブラック要素をたっぷり盛り込んで聞かせるグルーヴチューン。ドリカムのクールな面が出たミディアムナンバーですね。 シンセがじゃんじゃんと入ってくる様子が、まさしく狂気っぽい演奏だね。

10. ESCAPE

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

ドカドカとリズムが入ってきては、まさしく脱出するような緊迫感を漂わせるグルーヴィーなアップテンポチューン。かなりかっ飛ばしてくるね。 いつものポップなドリカムからは離れて、かっこいいです。ファンキーなんだな。

11. 2人のDIFFERENCE

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和、中村正人 編曲:中村正人

ゆったりアンビエントな雰囲気で聞かせてくれるバラードチューン。 別れてしまった相手のことを忘れられない主人公と、私のことを忘れてしまった相手のことを歌った切ないナンバー。サウンドと落ち着いた感じがより切なさを出しているね。

12. 時間旅行

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和、中村正人 編曲:中村正人

アルバムのラストを飾る壮大でダイナミックなポップチューン。伸びやかな吉田美和のヴォーカルが、爽やかに風を受けて広がっていくようだね。 この曲は、なんといっても2012年の金環食のことを歌っていて、実際にその年に、この曲があらためて注目を浴びました。 まさしく時間を超えて、愛された1曲かもしれませんね。

4th Album『MILLION KISSES』● ' 91/11/15 release

Dreams Come Trueのオリジナルアルバムは4作目。前作「WONDER 3」のサウンドを軸に、より一層ドリカムワールドを展開していきます。 シングル「Eyes To Me」「忘れないで」などを収録して、瑞々しいサウンド、時にファンクでグルーヴィーな音を届けてくれたり、じっくりバラードを聞かせてくれます。 あの名曲「未来予想図II」の前編「未来予想図」を収録していたりと、なかなか面白い内容になっています。 吉田美和の描くシチュエーションも、等身大の女子の心を掴んできますね。恋愛や幸せの絶頂、別れた後の相手への思いなどなど、巧みな表現とヴォーカルで魅了してくれる。

1. STELLA OF DREAMS COME TRUE ~OPENING THEME~

作詞:吉田美和、MIKE PELA、YANCHI 作曲・編曲:中村正人

ゴスペル風コーラスが盛り上げてくれるイントロダクション。前作収録ナンバー「笑顔の行方」をモチーフに、 コーラスワークで導入してくるノリノリな楽曲。これぞドリカムな世界だね。

2. 彼は友達(“What a fabulous” VERSION)

作詞・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

グルーヴたっぷりのナンバー。シンセサウンドをベースに、ウキウキな気分のトラックが展開。 友達以上恋人未満の彼のことを歌うナンバー。主人公の複雑な気持ちが、うねるベースの音に表れているようだ。

3. Goodbye, Darlin'

作詞・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ゆったりビートで聞かせるっミディアムチューン。別れの歌なんだけれども、どうも訳ありなこの関係性。 「あなたには帰る場所がある」ということは、不倫の歌なのかな?色々と勘ぐってしまうけれども、ドロドロしないサウンドがGood。

4. 愛しのハピィデイズ

作詞・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

グルーヴィーなサウンドをポップに聞かせるアップチューン。ブラスも華やかに弾んで、ウキウキワクワクな気分にさせてくれます。 とっても前向きな気分にさせてくれる恋愛ソングだね。まさしくハピィな1曲。

5. この恋はハードボイルド

作詞:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

ダークな雰囲気でクールに仕上げてくるミディアムチューン。妖しさたっぷりなところは、まさしくハードボイルド。 まぁ、内容はというと、なかなか仕事が終わらない主人公が、早くあなたに会いにいきたい、というもの。

6. 薬指の決心

作詞:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

タイトルそのまま、結婚ソング。彼から突然のプロポーズを受けて、動揺している主人公。でも、感謝の気持ちを素直に表しています。 いつもは強気だけれども、今回ばかりは弱さを出している主人公であります。

7. あなたにサラダ

作詞・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

コミカルソング。シャカシャカパーカッションが温かさを出してきます。 夕方にスーパーに買い物に行き、具材を調達。そして、サラダを作ってあげるという、それだけの歌なのに、ドラマを生み出す吉田美和のマジックです。 ほんわかしているね。この何年後かには、「あなたにサラダ以外も」という曲が誕生。

8. 未来予想図

作詞・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

2nd Album「LOVE GOES ON...」に収録されている「II」の1つ前の物語。こちらもバラード。じっくりと聞かせてくれます。 「ヘルメット5回ぶつける」サインがここで登場。また、2人の濃厚な関係がよく表れているね。

9. 忘れないで

作詞:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

Dreams Come True、記念すべき10枚目のシングル。淡々とした雰囲気が、クールに仕上げるミディアムテンポのソウルポップ。 別れた相手のことを忘れられない主人公の、気持ちが重たくのしかかってくるナンバー。吉田美和のヴォーカルも、時折ダイナミックに響き渡っては、ハードに。

10. 4月の雨

作詞・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ムードたっぷりのバラードチューン。ボッサタッチで軽やかに、サックスが渋く華麗に響き渡っては、世界を作る。 遠く離れたあなたへ、お誕生日おめでといと、気持ちで伝えるナンバー。でも、なんで離れているんだろう、という想像をしたくなります。

11. Eyes to me(VERSION #2)

作詞:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

ポップセンスが爆発したドリカムの9枚目のシングルナンバー。爽やかさたっぷりなサウンド、伸びのある吉田美和のヴォーカルが実に気持ちの良い1曲。 サビの超キャッチーなメロディは、CMソングとしても威力を発揮しています。素晴らしいね。

アルバムでは、ラストを伸ばしてコーラスを追加した、エクステンデッドなバージョンで。

12. 銀河への船

作詞:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。6拍子のテンポ、イントロから飾ってくるゴスペルコーラスがものを言うね。 吉田美和のヴォーカルも、とことん伸びやかで、夜空を覆い尽くすかのように広がっていきます。 夜の丘の上から見る星空のシチュエーションがドラマティックでいいね。

5th Album『The Swinging Star』● ' 92/11/14 release

ドリカム、5枚目のオリジナルアルバム。この作品も、モンスター級の大ヒット。なんと日本で初めて300万枚のセールスを記録したビッグなアルバムですよ。 アルバムリリース前に出したシングル「決戦は金曜日/太陽が見てる」「晴れたらいいね」のヒットを受けて、ホップステップジャンプなビッグセールスとなりました。収録曲のよりどりみどりな感じで、ポップな作品、クールな作品、ユニークな作品などなど多種多様です。 イントロを経て冒頭ナンバー「あの夏の花火」は、初めて西川隆宏が作曲に参加したということもあり、変化球を投げては面白さを出してくる。 ジャケットもとってもポップで、宇宙の果てまでドリカム旋風を起こしそうだね。何はともあれ、日本のポップス史上にも残る作品となりました。

1. The Swinging Star

作曲・編曲:中村正人

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。前作アルバム収録曲「銀河への船」をジャジーなアレンジで聴かせてくれるクールなトラックです。 これがまた、おしゃれでかっこいいんだな。

2. あの夏の花火

作詩:吉田美和 作曲:西川隆宏、中村正人 編曲:中村正人

実質、アルバムのオープニングを飾るナンバーは、初めて西川隆宏が作曲に加わったグルーヴチューン。季節感の出た歌詞ながら、時折聞かせるマイナー調のメロディがうるっとさせてくれる。 あなたも今頃思い出しているだろうか、誰かと一緒に。別れた相手を忘れられr図にいる主人公です。

3. DA DIDDLY DEET DEE

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

シュビドゥわ、ウキウキワクワクなポップチューン。ブラスの音がファンクな雰囲気を出すけれども、随分とキャッチーで光り輝いていますね。 とにかくあなたと一緒に居られることが楽しいという気持ちが爆発。吉田美和のスキャットが強力。

4. SAYONARA(Extended Version)

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

4つ打ちビート炸裂で、強力な一発。マイナー調の別れの歌で、躍動感たっぷりに聞かせてくれます。 ディスコフレーバーも手伝って、キャッチーに聞かせてくれるけれども、歌詞の内容はクール。 仲の良い3人、彼女が彼に告白して付き合い始めて主人公から別れを切り出すという歌。

5. 行きたいのはMOUNTAIN MOUNTAIN

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和、中村正人 編曲:中村正人

ビッグバンド風のジャズサウンドを決めるドリカム。これまた、かっこいい音楽を届けてくれましたね。 同窓会で気になる相手にアタックな歌。このおしゃれサウンドと、コミカルな歌詞のギャップを楽しむ1曲だね。

6. 眼鏡越しの空

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

こちらはボッサタッチのまったりミディアムチューン。味わい深さのあるこのメロディライン。 1980年代風の洋楽ポップスにありそうなテイストが、染み渡るんだな。 あなたを好きな主人公の物語。図書館であなたの借りた本を借りる私。このシチュエーション、一歩間違えると怖いよな。

7. 決戦は金曜日(Version of “THE DYNAMITES”)

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

ドリカムのグルーヴな代表曲は、とっても熱くほとばしるFriday Nightを彩るソウルなトラック。 なんでも、SING LIKE TALKING佐藤竹善とCheryl Lynn「Got To Be Real」をモチーフにした楽曲対決で勝負とのことで、なるほどディスコライクなファンキーチューンが誕生したわけだ。 キャッチーなんだけれども、この歌は結構難しそうだよね。サビでのハイトーンを難なく歌ってしまう吉田美和に拍手喝采です。 アルバムでは、吉田美和のヴォーカルがとことん味わえるダイナマイトなバージョンでお届け。

8. 涙とたたかってる

作詩:吉田美和 作曲:吉田美和、中村正人 編曲:中村正人

ミディアムテンポのバラードナンバーは、ちょっとクールでじっくりと聞かせるタイプの曲。でも、ちょっと地味目なのは、深刻さの方が強く出ているのかな。 別れのシチュエーションの描き方が、やっぱりドラマを生み出す吉田美和の歌詞です。

9. HIDE AND SEEK

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

ファンキーグルーヴな1曲。イントロからブラスが吹き荒れては、ワクワクさせてくれますね。 妖しさ漂わすメロディもかっこいいし、コーラス隊の合いの手の入れ方もクール。そしてBメロで繰り出すラップ調のヴォーカルも新鮮な1曲。

10. 太陽が見てる

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

4つ打ちビートを打ち放っては、ポップに聞かせてくれるナンバー。がっつりとダンスしていない具合のトラックに乗せて、ブラスも華やかに飾ってくる。 まだまだ初々しい付き合い始めて間もないカップルの歌。お天道様も見守ってくれますね。

11. SWEET SWEET SWEET

作詩:吉田美和 作曲・編曲:中村正人

ゴージャスなサウンドに包まれて始まるバラードナンバー。ブラスやハープも登場しては、魅力たっぷりに。まさしく2人のスィートな関係を歌ったラブソング。 どれだけドラマティックなんだと。歌詞の方も幻想的。FRANKのヴォーカルも支えになる。

12. 晴れたらいいね

作詩・作曲:吉田美和 編曲:中村正人

ドリカムがなんと、朝ドラも主題歌を歌うという、画期的なことなんだよね。ということで、ウキウキワクワクな気分にさせてくれるポップソングは、 「ひらり」とドラマのタイトルをさりげなく歌詞に加えて聞かせてくれます。内容は父娘のお話、これまた感動を生み出す歌詞の世界。吉田美和の描き方がいい感じですな。

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