album

1st Album『Over the Counter Culture』● '04/8/5 ('04/7/7 on Japan) release

The Ordinary Boysのデビューアルバム。The JamやThe Kinksといった名立たるUKバンドに影響を受けた王道UKロックを、これでもかとぶつけてきます。 平均年齢が19歳という若さが溢れんばかりに、ほとばしる。同時期のブレイクバンド「Franz Ferdinand」や「KEANE」とは一線を画すね。ていうか、ベクトルが違う。 いい意味でオーソドックスなロックサウンドを21世紀に持ってきたような、勢いありきでよろしくです。 でもね、歌詞からメロディからヴォーカルから、ギラギラするものが伝わってくる。 そこがフロントマンでもあるPrestonの味なのかも。それ故、1曲目のタイトルチューンから、キャッチーなメロディで引き込んではノックアウト。 ヒットシングル「MAYBE SOMEDAY」や「WEEK IN WEEK OUT」などの痛快ナンバーや、「TALK TALK TALK」「SEASIDE」など、ゆったりしていながらも力のあるシングルナンバー4曲を含む全12曲。 その中でも、The Specialsのカバーが光っていますね。UKギターロック、モッド・パンクなどなど、“イギリスらしさ”を体感できる作品です。

日本盤は、「MAYBE SOMEDAY」と「WEEK IN WEEK OUT」のPVを収録したCD-EXTRA仕様のうえ、 ボーナストラック2曲を追加。って、無理にその位置に入れなくてもいいんじゃない?

1. OVER THE COUNTERCULTURE

Written by Preston / Brown Brass Arranger:Michael Smith and Preston

勢い溢れるギターが瑞々しく響くアルバムのタイトルチューン。 シブいPrestonのヴォーカルとともに、リズミカルでキャッチーなメロディが流れる。 鮮やかな音が突き刺してきます。コンパクトに収まっていながらも、そこから飛び出すような音とヴォーカル。 ブラスも華やぎ、ラストではトランペットが吹き荒れるかのようでかっこいいんだ。 乗っけからThe Ordinary Boysの勢いをぶつけてきたぞ。

2. THE LIST GOES ON

Written by Preston / Brown

かき鳴るギターとアップテンポのビートが織り成すThe Ordinary Boysの世界。 若いながらに切り口が鋭い歌詞にも注目。その現状を自ら脱するかのような音をぶつけてくる。 といっても、やっぱり英国式ロックサウンドに従順しているんだけどね。

3. WEEK IN WEEK OUT

Written by Preston / Brown

デビュー曲「MAYBE SOMEDAY」のヒットに続いて、繰り出されたシングルナンバーは、 疾走感たっぷりなロックチューン。 かき鳴るギターがキャッチーなメロディを引き立たせる。ロックしているね。 そして、なんだかとっても楽しそうだ。リフが繰り返されるギターの音が全てを物語るように、この曲が展開してゆく。 伸びやかで、どこかセクシーなPrestonのヴォーカルもなかなかいいじゃない。

4. TALK TALK TALK

Written by Preston / Brown

どっしりとベースとギターの音が飾るロックチューン。 ミディアムテンポの流れで、会話について斬るThe Ordinary Boys。Prestonのヴォーカルも、退屈な話はよしてくれ、と突き放しているかのようだ。 意外とあっさりしている構成だね。1番、2番で終わり。トータル3分ちょっとの“話”です。 アルバムから3枚目のシングルナンバー。

5. LITTLE BITCH

Written by Jerry Dammers

The Ordinary BoysがThe Specialsのナンバーをカバー。 いいね、こういうノリの出たサウンドでロックンロールを聞かせてくれるところがかっこいいよ。 ベースのラインも、ワクワクさせてくれるね。Prestonのヴォーカルや、コーラスからもThe Ordinary Boysらしさが出ています。

6. LIES

Written by Preston / Brown

日本盤ではここでボーナストラックの登場。 いきなりこの位置ってなんだか不思議だね。やっぱりアルバムの色や流れとは、ちょっと違うかなっていう雰囲気。 全体的にソリッドで、力強さの出た音がかっこいいんだけれどもね。そう、 全ては嘘なのさ。

7. SETTLE DOWN

Written by Preston / Brown

軽やかながらにエネルギッシュなミディアムロックチューン。 Prestonのヴォーカルをかぶせて、どこかしらアナログ的な感覚も。 サビではクリアになり、吐き出すように言葉を投げつける。続きそうで続かないサビのメロディが、異様に引っかかるけれども、 病み付きになったりね。

8. WEEKEND REVOLUTION

Written by Preston / Brown

俗っぽいメロディとギターの音がらしさを生み出すミディアムロックチューン。 英国的な薫りが漂うのは、やっぱり労働者について歌っているからかな。 だから、全体的に泥臭くも聞こえる。普通の、一般的な少年達の歌なわけだ。

9. JUST A SONG

Written by Preston / Brown

イントロのギターが切なさを出してくる。「ただの歌」について歌うThe Ordinary Boys。 ここでは元気よく突き出る勢いは抑えて、語るように。シンプルな感じがして、落着いたThe Ordinary Boysもまたよろし。 なんだか胸に響くね。

10. MAYBE SOMEDAY

Written by Preston / Brown Brass Arranger:Michael Smith and Preston

The Ordinary Boysのデビュー曲。イントロから叫んでは遊んでいますな。 しかし、音が入ると突き抜ける、駆け抜ける。ギターがかき鳴っては、サビでキャッチーに。パンクな感じで、2分ちょっとの時間をあっという間に The Ordinary Boysの色に染め上げた。いいね。勢い任せなのに、掴むところはしっかりと掴む。押さえる所はしっかり押さえる。 UKロックの王道を今、歩んでいる。

11. SEASIDE

Written by Preston / Brown

ちょっとおとなしめのリズムを聞かせるミディアムロックチューン。 でも、歌が始まると、どっしりと決めてくる。そして、サビでのパンチの効いた展開。 キャッチーなメロディとフレーズで、ノックアウトだね。まったく海辺らしさだ伝わってこないけれども、 彼らの誕生したBrightonの街が浮かんできそうだ。3分ちょっとに魅力をギュッと詰め込んで。 アルバムから4枚目のシングルとしてカットされたナンバー。シングルエディットは、イントロを少々カット。

12. SO CHARMING

Written by Preston / Brown

日本盤ボーナストラック。 パンチの効いたドラムが放たれるミディアムロックチューンは、淡々と聞かせるPrestonのヴォーカルと相性がいいね。 韻を踏んだ歌詞で、魅力を増す。なるほど、チャーミングだね。 そして、後半ではまさかのパッパッパラッパとスキャットを日々聞かせる。乗りが出ていますな

13. I AWE OF THE AWFUL

Written by Preston / Brown

リズミカルにかき鳴るギターが楽しさを生み出すロックチューンだね。 サビでのStop!の掛け声がいい。みんなできっとハンズアップすることでしょう。 でも、人生は止まってくれないと、不変的なことを歌っているわけですよ。

14. ROBOTS AND MONKEYS

Written by Preston / Brown

アルバムラストを飾るロックチューン。 The Ordinary Boysの魅力をたっぷり届けてくれます。途中、オルガンの音がまたいいね。 働かざるもの食うべからず。だからこそ、なりたいのはロボットなのか?猿なのか?そうじゃないだろ?と訴えかけてきます。

MAYBE SOMEDAY (VIDEO)

白黒ベースのPV。Prestonのはねた髪型は狙いか? 曲同様に疾走感があっていいね。ラストの静止画に何かしらを感じる。

WEEK IN WEEK OUT (VIDEO)

さっそうと登場のPreston。 そして川べりで演奏するメンバーと合流して、歌います。 よく見たら、青空ルームですね。とにかく夜まで盛り上がっての演奏だ。

2nd Album『Brassbound』● '05/6/20 ('05/6/22 on Japan) release

伝統的なUKロックの引継ぎバンドとして1st Album「Over The Counter Culture」が大ヒットしたThe Ordinary Boysの2枚目となるオリジナルアルバム。 今回は、その直球ロックに、2トーン・スカとレゲエの要素を持ってきては、ガラッと方向転換? ポップなサウンドとキャッチ-なメロディは健在で、相変わらずPrestonのヴォーカルはシブくてかっこいいんだよね。 「結局○○じゃん」と言われるような前作と比べると、多少は自分達の色みたいなものが出ているかな。 それ故、余裕みたいなものも感じるんだよね。ヒットからの反動みたいなものか? モッズとかパンクとか、とにかくいろんなものをミックスさせての音は、彼らの手中で遊ばれているようだね。 極上キャッチーなシングル「Boys Will Be Boys」がヒットしたことから考えると、 順調にヒット街道を進むと思いきや、本国イギリスでこのアルバムが不発だったことに驚きだね。 しまいには、レコード会社と契約を打ち切られたというThe Ordinary Boys。この先どうなる?

日本盤は、ボーナストラックを2曲収録。今回も不思議な位置に挿入してきています。 カバー曲で、Ramonesに挑戦とは直球ですね。The Ordinary Boysカラーで決めてくれます。

1. Brassbound

songs & arrangements by Preston / Brown

学校のチャイムメロディで始まるアルバムタイトルチューン。 そこから軽やかなギターロックが展開するナンバー。 ブラスも広がり、楽しさは出ているんだけれども、盛り上がるに盛り上がりきれていないような印象も。 Prestonのヴォーカルも落着いていますね。う~ん、ちょっと考えてしまうな。

2. Boys Will Be Boys

songs & arrangements by Preston / Brown written by Preston / Murphy / Brown

2作目となるオリジナルアルバム「Brassbound」からの先行ナンバーは、 まさかのスカロック?1st Albumで魅せたような伝統的UKロックを噛み砕いて、The Ordinary Boysが普通の少年から脱却した感じだね。 陽気なサウンドに加えて、重みのあるロックサウンドは、成長の証。キャッチーに聞かせるメロディは健在です。 途中のレゲエに変身する流れには驚かされますな。

3. Life Will Be The Death Of Me

songs & arrangements by Preston / Brown

アルバム「Brassbound」から2枚目となるシングルナンバー。 お気楽というか、とにかく音から楽しさが伝わってくる軽快なロックチューン。 タイトルは暗いけれども、The Ordinary Boysの根からの明るさが音に出ているんじゃないかな。 やっぱりメロディがキャッチーだしね、どんどんと引き込まれていっては、こっちまで楽しくなっちゃう1曲です。

4. Thanks To The Girl

songs & arrangements by Preston / Brown

ポップに弾けるロックチューン。タンバリンの音がいい味を出しています。 でもって、随分とメロディアスな面も持っている。この不思議。 まろやかな曲ながらに、言葉は容赦なく襲い掛かってくる。

5. On An Island

songs & arrangements by Preston / Brown

軽やかギターが陽気に踊るミディアムロックチューン。 リゾート感も出ていて、とってもポップです。随分と平和な歌という印象かな。 トゲトゲしかったThe Ordinary Boysの姿がここでは消えています。

6. One Step Forward (Two Steps Back)

songs & arrangements by Preston / Brown

疾走感を伴ったギターロック。一歩進んで、二歩下がる。 って、ドンドンと後退しているじゃないですか。周りに合わせなくてもいいんじゃない?みたいな教訓か。 パンチが効いていながらも、The Ordinary Boysの教えが伝わってきます。

7. Skull & Bones

songs & arrangements by Preston / Brown

どっぷりとパンチの効いたドラムが濃いね。 それ以上に濃いのが歌詞の世界。フリーメーソンとか出てきちゃうし。 秘密結社や妖しいものなんか信じねぇよ、と言い放つThe Ordinary Boys。かっこいいねぇ。

8. Don't Live Too Fast

songs & arrangements by Preston / Brown

レゲエ/スカをベースにしたロックチューン。 サビでは疾走感を交えて、ギターロックの面影も残すけれど、 随分とビートがお気楽だから、なんか陽気な雰囲気なんだよね。 歌詞も随分と健全だよね。健康第一みたいな。どうしたんだ?

9. Look What You Did

songs & arrangements by Preston / Brown

日本盤ボーナストラック。 前作アルバムのテイストを残しつつ、新しいステージへ行こうとしているようなサウンドだよね。 ギターがいい味を出すロックチューン。 とっても丁寧な演奏だな。ただ、歌詞はなんか重苦しい。

10. Call To Arms

songs & arrangements by Preston / Brown

ギターをかき鳴らして歌うオープニングがなかなかかっこいいね。本編に入っても、 コーラスワークがあったり手拍子があったりと、楽しさも出たナンバーです。 特に、間奏ではブラスも軽やかに。Love & Peaceな雰囲気も伝わってきますね。

11. A Few Home Truths

songs & arrangements by Preston / Brown

前作アルバムのテイストも出たクールなロックチューン。 ダークな雰囲気を持ち、嘘と真実の狭間で揺れる主人公の気持ちが曲に出ているね。 ストリングスやブラスの音が効果的に使われていて、 なかなかかっこいい曲に仕上がっています。

12. Rudi's In Love

songs & arrangements by Preston / Brown written by Preston / Brown / Haines

今回のカバーは、The Locomotive。スカ/レゲエビートに乗せて、 伸び伸びと歌うPrestonが印象的。なんだか、とっても気持ち良さそうだな。 心地よいリズムが、The Ordinary Boysの爽やかさを演出か。 この曲で彼らに恋に落ちそうだね。

13. KKK Took My Baby Away 2005

songs & arrangements by Preston / Brown

日本盤ボーナストラック。これまた、Ramonesのカバーをするとはね。 The Ordinary Boys、只者ではありません。彼女がKKKにさらわれた!と騒ぐ主人公の物語。 手拍子が入ったり、転調したり、サウンド面でも楽しさが伝わってくるようなナンバーに仕上がったね。

14. Red Letter Day

songs & arrangements by Preston / Brown

イントロからストリングスがゴージャスに響き渡って、すごい。 その後は、まったりミディアムテンポのロックチューン。じっくりと聞かせてくれる演奏からは、 シブさが光る。ただ、メロディラインはあまりお祝い的なものは感じないね。 サビのメロディがしっかりとしていて、結構じっくりと聞かせてくれます。

Secret Track. We Soldier On

songs & arrangements by Preston / Brown

「秘密」と囁いて、スタート。 ゆったりアコースティックロックサウンドを聞かせてくれます。 パッパッパラッパと軽快に響く。いいね、ほんわか気分だね。

3rd Album『How to Get Everything You Ever Wanted in Ten Easy Steps』● '06/10/23 ('06/11/22 on Japan) release

1stでは伝統的UKロックだったりモッド・パンクだったりを聞かせ、2ndでは2トーンスカやレゲエを取り入れてきたThe Ordinary Boys。 しかし、2枚目が不発に終わり、再起をかけた3枚目は、なんとエレクトロサウンドを導入し、デジロックで来ましたか。 ここまで作品ごとに音が違うと、1つのカテゴリーにはまることなく、自由気ままだね。 アルバムでは欲しい物を手に入れるためのステップを10個紹介してくれるんだな。 シングル「NINE2FIVE」では、「Boys Will Be Boys」のリミックスにも参加したLady Sovereignと共演したと思ったら、 「LONELY AT THE TOP」ではじっくりと聞かせるロックだったり、後に「I LUV U」をニューバージョンでカットしたりと、 実はシングルでも随分とばらついている。 アルバムの中では、やっぱり大胆に打ち込みを使用した「THE BIG RIP OFF」や「CLUB CHEZ-MOI」の勢いと破壊力がハンパなくて、好きだな。 いっそのこと、こういうノリの曲だけで構成してもよかったんじゃない? 本国版は、それこそ「Boys Will Be Boys」をボーナストラックとして収録しては、救いを求めているような幹事もする。

日本盤は、ボーナストラックを2曲、そしてシングル「NINE2FIVE」「LONELY AT THE TOP」のPVを収録したCD-EXTRA仕様と、豪華な内容。

1. INTRODUCING THE BRAND

WRITTEN BY PRESTON

アルバムのオープニング。何かのテレビ番組が始まるような、イントロダクション。 昔懐かしい雰囲気が、逆に新鮮な感じだね。

2. LONELY AT THE TOP

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / PLASTIC MAN

デジタル音が響いては、淡々とビートを打ってくるシングルナンバー。 Prestonのシブい歌声は健在。ダークなサウンドが逆に声を際立たせているようだね。 でも、今までのThe Ordinary Boysの持つキャッチーさは不思議と感じられるんだよな。

3. THE GREAT BIG RIP OFF

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / PLASTIC MAN

打ち込みをバリバリ使ったイントロにびっくりだな。 これがThe Ordinary Boysなのか?勢いやキャッチーなメロディはそのまま、愉快痛快な部分はさすがだね。 ピコピコサウンドとバリバリギターの音と、とにかく攻めに攻めてきます。 逆に、こういう曲をシングルとして持ってきてもいいくらいの力があります。

4. CLUB CHEZ-MOI

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / PLASTIC MAN

このアルバムの中でいちばんのお気に入りナンバーです。 期待を裏切りまくりの4つ打ちデジロックチューン。勢いもあり、キャッチーな仕上がりなところは、やっぱりPreston、狙っているよね。 1stの頃のモッド・パンクやUKロック、2ndの頃の2トーンスカやレゲエを、ここでデジタルエレクトロとごっちゃにしましたって感じが面白いんだな。 踊りたいね。サビがキャッチーに攻めてきては、ブラスも華やぐキラーチューンです。

5. I LUV U

WRITTEN BY PRESTON

アコースティックテイストでサラッと聞かせるミディアムナンバー。 Prestonの甘い歌声がストレートな愛を届ける。The Beach Boysのようなコーラスもまた、おしゃれに飾ってきたね。 実にポップで、平凡なんだけれども、愛嬌があるよね。後にシングルカットされた際に、ニューバージョンでお届け。

6. NINE2FIVE

WRITTEN BY HARMAN / OLEGAVICH / PRESTON / BROWN

「Boys Will Be Boys」をガールズに仕立て上げたリミックスに参加していたLady Sovereignとの共演作。 サウンド的には、前作「Brassboud」なスカ/レゲエビートを基調としたミディアムロックチューン。 とにかく言葉が押し寄せてくる。Lady Sovereignに負けじと、Prestonもラップ並みの言葉を叩き込んできています。 HIP-HOPなThe Ordinary Boysも面白いね。

7. COMMERCIAL BREAKDOWN

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / JAMES

インベーダーゲームみたいな、TVゲームのような8bitサウンドを聞かせるインタルード。 チープだけれども、箸休めにはぴったりな雰囲気。

8. BALLAD OF AN UNREQUITED SELF-LOVE AFFAIR

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / PLASTIC MAN

タイトルに反して、ポップなビートを打ってくるナンバー。 Prestonのヴォーカルに力があって、でも随分と淡々とした印象もあるな。 途中で、煌びやかな音にはびっくり。でもって、ラストはお祭り騒ぎみたいに楽しそうだ。こういう流れも悪くない。

9. THE HIGHER THE HIGHS

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / PLASTIC MAN

妖しさというか、ナンパな雰囲気の漂うミディアムロックチューン。 淡々と打ち込まれるビートと、なにやら楽しそうに歌うPreston。 最後の方はノリも出まくって、愉快に仕上げてきました。

10. SHUT YOUR MOUTH

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / PLASTIC MAN

デジタル音はSEくらいかな。前作アルバムテイストで聞かせるミディアムロックチューン。 サビでは韻も踏んで、The Ordinary Boysらしさみたいなものも出ているね。 ギターの音も鮮やかで、なかなかいいじゃないですか。

11. WE'VE GOT THE BEST JOB EVER

WRITTEN BY PRESTON / BROWN / PLASTIC MAN

ピコピコ攻めるぞ。これが新しいThe Ordinary Boysの世界だ。 職の誇りみたいなものが曲から伝わってきますね。 でも、流れは意外とシンプルに。

12. WALKING ON THE FAULTLINES (THE ULTIMATE STEP)

WRITTEN BY PRESTON

さて、ステップのまとめ。しばらくは淡々とロックしている感じかな。 サビに入るとビートを打ち込んできてリズミカルに。 なかなかデジロックの味が出ていて、楽しいじゃないですか。ポップでキャッチーな仕上がりがThe Ordinary Boysの新しい世界を聞かせる。

13. THANK YOU AND GOODNIGHT

WRITTEN BY PRESTON / BROWN

アウトロナンバー。しっとりとしたギターを弾いて、これまでの熱を取り払うかのように、じっくりと聞かせてくれます。 何かの番組のエンディングテーマみたいだね。ハミングやコーラスで味付け。

14. WHO'S THAT BOY?

WRITTEN BY PRESTON

疾走ロックチューン。これまた、1stの頃の若さや青臭さ、勢いみたいなもの感じる1曲だね。 パンクロックな感じで聞かせてくれます。勢いと乗りに任せて駆け抜けていきます。

15. IKO IKO

WRITTEN BY ROSA LEE HAWKINS / BARBARA ANNE HAWKINS / JOAN MARIE JOHNSON / MARILYN JONES / JESSE THOMAS

お馴染みのカバー曲。今回はアメリカはニューオリンズの伝統的フォークソング。 The Ordinary Boysバージョンは、なんだかいろいろな音が混じってはいるけれども、 コーラスとか楽しそうなんだな。

16. ON ONE HAND

WRITTEN BY PRESTON

アコースティックなラインで聞かせるミディアムチューン。 本当の友達を片手で数えられる、とまじまじ歌い上げるThe Ordinary Boysです。 シンプルさが目立って、ボーナストラックの中に収まってしまうのがもったいない。

CD-EXTRA. LONELY AT THE TOP

終始カメラ目線で歌うPreston。The Ordinary Boysのライブを見に来ては、観客に紛れて歌っています。 ライブで歌うシーンはさすがバンドマン。

CD-EXTRA. NINE2FIVE

スーツを着込んでクールなThe Ordinary Boysの面々。 Presotn、後ろからやって来た車に乗り込んで。オフィスでは、まるで社長室のような場所でふんぞり返っています。 演奏シーンでは、周りで社員たち?が盛り上がっています。 Lady Sovereignは、パンチがあるね。

4th Album『The Ordinary Boys』● '15/10/2 ('15/10/3 on Japan) release

再活動を始めたThe Ordinary Boysが、ついにフルアルバムをリリース。前作「How to Get Everything You Ever Wanted in Ten Easy Steps」より、実に9年。 通算4枚目となるオリジナルアルバムは、セルフタイトルを冠して、自信の表れをダイレクトに伝えてきます。 どちらかといえば、1stの勢いある格好を踏襲し、より成長したBoysがガッツリとロックを聴かせてくれます。 とにかくヘビィでアッパーで濃厚。ガツガツした音とともに、走り抜けてゆく様は、あの頃が蘇ってくるようです。 メロディアスで爽やかなのに、力強さを感じさせる錆が心地いいですね。なんだかんだで、どこを切ってもThe Ordinary Boysの音。 こういうのを待ちわびていたのかもしれない。 「Do Or Die」じゃないけれども、本当にやりたいことをやっている姿勢がダイレクトに伝わってくるし、熱い想いも届いてきます。 日本版ボーナストラックは、熱を冷ますかのようにゆったりアコースティックナンバーを添えてきた。 こういうアプローチも抜かりなく聴かせてくれるBoysです。

1. About Tonight

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

ガツガツロックサウンドで、冒頭から勢いを放つ失踪ロックチューン。 キャッチーで親しみやすさを加えながらも、The Ordinary Boysらしい鋭さもぶつけて、カッコよくアプローチを仕掛けてきます。 この尖った音で戻ってきたという感じがするな。

2. Awkward

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

とにかく勢いで突き抜けてゆくロックチューン。 ドシドシとした音をこれでもかとぶつけてきます。それでいて、メロディアスでキャッチーな要素もあって、かっこいい。 いいね、このアグレッシヴな音にやられます。

3. Four Letter World

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

冒頭ナレーションを経て、じっくりと落ち着きのあるヴォーカルと、力強い演奏を聴かせてくれる。 音に厚みがあるのに、親しみやすさがあって、これがまたかっこいいんだ。The Ordinary Boysらしい愛を語り、ぶつけてくるロックチューンだ。

4. I'm Leaving You (And I'm Taking You With Me)

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Matt Johnson

イントロからガッツリと聴かせてくれる、エネルギッシュなロックチューン。 ハードなんだけれども、親しみやすさがある点は、The Ordinary Boysの持つセンスだね。君から離れるけれども、君を連れてゆく、 という遠回しのラブソング。

5. Losing My Cool

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

力強いロックサウンドの中に見える、清々しい音使いに、The Ordinary Boysの業が光るロックチューン。 「僕が落ち着かないのは、君のせいだ」という、想いをぶつけてくるラブソング。 音も気持ちも、若いんだな。Boys be ambitious。

6. Cruel

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Matt Johnson

疾走感の中にも丁寧に伝える姿勢がうかがえるアッパーなロックチューン。 音は明らかにThe Ordinary Boysだね。特にサビは爽やかで、伸びやかなヴォーカル&コーラス。 激しいのに聞き応えのあるナンバーです。

7. Panic Attack

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Matt Johnson

タイトルからして弾けているし、曲本編も頭から引き込んでくるほどにキャッチーに仕上げてきました。 何も考えないで、どんどんと突き進んでいくような、単純明快なんだけれども、The Ordinary Boysの濃さが所々に出てきているね。

8. Do Or Die

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

イントロのマイナーとメジャーを混ぜ込んだ音に懐かしさを感じるなぁ。 力強くメッセージを届けては、なかなかかっこいいことを言い放つ。 この曲で、昔の勢いがそのまま蘇ってくるような感じがするね。サビの伸びやかな部分も合わせて、The Oridinary Boysな1曲です。

9. Almost Ready

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

鮮やかなギターの音色が、とってもポップで爽やかに聴かせてくれます。 ちょっと弱気なんだけれども、君一筋な気持ちが、言葉から、音から伝わってくる。 バンドが一丸となってヴォーカル&コーラスで伝える姿勢が温かいね。

10. Putting My Heart On The Line

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

ガッツリとギターをかき鳴らして、疾走するかのように走り抜けてゆくナンバー。 濃いのに爽やかさたっぷりで、かっこいいね。まるで青春が蘇ってくるかのように、The Ordinary Boysの面々が生き生きしています。

11. Disposable Anthem

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

ゆったりテンポと鮮明に聴かせるギターの音が絡み合うミディアムチューン。 The Ordinary Boys流のアンセム。みんなと一緒に歌いたいという気持ちの表れ。冒頭、のっぺりとしたPrestonのヴォーカルで、 あの頃を呼び戻したかのようだ。サビの繰り返しで、シングアソングな流れだね。

12. Creep On Me

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

アコースティックな音も加えつつ、どっしりと勢いのあるロックサウンドで走り抜けてゆくナンバー。 一方で、ヴォーカルは淡々としている雰囲気を出すメロディパート。サビでは伸びやかに響き渡って、爽やかさを感じさせます。

13. Heard You Wanna Beat Me Up

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

心地よさの出たアコースティックチューン。ゆったりリラックス気分で軽快さを感じさせます。 Prestonのヴォーカルも、とっても軽やかで楽しそうだな。一転して、感想ではノイジーなギターの音を聴かせてくれたけれども、 全体的にはまったりとした味付けのナンバーですね。

14. The Way You Were

Written and performed by the Ordinary Boys Recorded and produced by Rory Attwell

かき鳴るアコースティックギターが懐かしさと優しさを出すナンバー。 どこかしらカントリーな、牧歌的な温かさもあって、鋭く濃い音を放つThe Ordinary Boysの違った面を感じ取ることができますね。

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