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5th Album『RAINBOW』● '02/12/18 release

浜崎あゆみの加速が止まらない。1年で2枚のオリジナルアルバムを発表するハイペースな仕事ぶりです。ちょっと急ぎすぎでは?今回もまた、ジャケットが衝撃的ですね。 中を開くと、タイトルのごとくカラフルな色が広がります。さて、今作はこの年唯一のミリオンセラーシングル「H」収録の3曲をはじめ、「Free & Easy」やドラマ主題歌として大ヒットした「Voyage」など タイアップ満載の全15曲を収録。そのうち3曲はインストなどの短いナンバーだけどね。今作も前作同様に、バリバリの浜崎あゆみ節が出まくり。 ただ、いつもの絶望的な悲しみをテーマにしたものは少なく、希望に満ち溢れた前向きな歌詞のが曲が多数収録されていますね。 さらには、初めて本格的に歌詞に英語を使ってみせたりと、色々と心境の変化が表れているみたいです。まぁ、英語の内容とか使い方は微妙ですが。 またCREA名義での作曲活動も相変わらず精力的ですね。ただ、残念なことに、CCCDでのリリースなんだよね。これは相当もったいないです。

0. RAINBOW

ブックレットなどに記載されていますが、CDには残念ながら収録されていない楽曲です。 タイトルトラックなのにね。封入されているパスワードをオフィシャルサイトでの画面で入力すると、楽曲を視聴できるというシステムです。 そして、曲を聞いたリスナーから歌詞を募集し、できあがったものが後のバラードアルバム「A BALLADS」へとつながるわけですよ。

1. everlasting dream

words:ayumi hamasaki music & arrangement:CMJK

実質的なアルバムのオープニングチューン。イントロダクションですね。「RAINBOW」の世界へと導入するデジタルナンバー。短い歌を聞かせてくれます。

2. WE WISH

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:HAL (Toshiharu Umesaki, Takehito Shimizu, Yuta Nakano)

バリバリとギターが鳴り響くデジタルロックナンバー。さすがはHALと言わんばかりのアレンジだね。ただ、暴れすぎたせいか、ちょっと手の内の仕事っぽく聞こえる。 浜崎あゆみの歌は、前向きな歌詞を力強く熱唱しています。ここまで希望に満ち溢れた歌詞も、浜崎あゆみにとっては珍しいね。

3. Real me

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:CMJK

ちょっとクールな雰囲気を醸し出すビートと、ロックサウンドを癒合させる、これまた浜崎あゆみの新しい姿を味わうことができるトラック。 まずは歌詞に英語が使われていることに驚き。今までは日本語しか使っていなかったので、これは新しいスタイルだね。 ただ、ちょと耳慣れない英語文です。そしてサウンドの方は、クラブテイストを出していて、かっこいい。踊る浜崎あゆみは、PVで確認することができます。

4. Free & Easy

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:HAL

前作シングル「Daybreak」からわずか1ヶ月(まぁ、リカットシングルでしたけど。)でのリリースとなったシングルナンバーは、 今まで浜崎あゆみのスタイルにはなかった曲展開を聞かせてくれる。Aメロパートはしっとりと静かに聞かせて、Bメロでは激しいサウンドで攻撃的に変身。 キーボードがちょっとスリリングですね。ただ、サビのパンチが弱いかな。どうしたHAL?それともミックスの問題かな。雑誌「Free & Easy」との連動がまた、面白い展開です。 シングルは初回版のみ、ピクチャーレーベル仕様となっております。それにしても、ジャケットもまた力が入っているよね。これ、写真じゃないんだから。絵ですよ。

5. Heartplace

words:ayumi hamasaki music:CREA arrangement:tasuku

いつもにも増してギターが鳴り響きロックしているミディアムバラード。 2番からは買いのストリングスも挿入され、曲が壮大に展開する。ただ、メロディがイマイチだし、歌詞も心に響く力はない。浜崎あゆみ、詞なら詞に徹したほうがいいと思う。

6. Over

words:ayumi hamasaki music:CMJK arrangement:Toshiharu Umesaki, Atsushi Sato

おっ、CMJKが曲を作るとは珍しいね。アレンジも佐藤と梅崎の個人名だけれども、HALです。でも、今までのHALサウンドではないところが、またいい。 ピアノが巧みに彩りを加えるバラードチューン。結構、複雑なメロディで歌詞が伝わりません。

7. HANABI

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:CMJK

トリプルA面扱いでリリースされた真夏のシングルチューン。この曲はバラード。静かにゆったりと聞かせてくれる浜崎あゆみ。 しかし、CMJKのアレンジは、とてつもなくいいね。アンビエント的な秘めた力を放つ。ただ、どこかで聞いたこのあるメロディのような感じがした。 歌本編は切なさがあっていいんじゃないですか。

8. tasukinillusion

music & arrangement:tasuku

tasukuによるインタルード。デジタルサウンドが攻撃的に攻めてくる。

9. everywhere nowhere

words:ayumi hamasaki music:pop arrangement:CMJK

POPが曲を書くとはね。驚きだよ。冒頭部のささやきは、一体何なんだ?後にも先にも、なんか浜崎あゆみのイメージを覆すかのような曲だね。 攻撃的なデジタルサウンドで、まさにポップに響き渡るダンスチューン。ビートとギターの絡みがうまいですよ、CMJK。

10. July 1st

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:tasuku

脅威の4曲A面シングル「A」から実に3年ぶりとなる、トリプルA面の夏シングル。夏の天気を一発お見舞いするようなポップロックチューン。 イントロのアコースティックギターは心地よかったけれども、後はもうノリだよね。「夏が来た!」と言わんばかりのはしゃぎっぷりです。ここぞとばかりにキャッチーを爆発させていますね。

11. Dolls

words:ayumi hamasaki music:CREA arrangement:HAL (Toshiharu Umesaki, Takehito Shimizu, Yuta Nakano)

北野武監督の映画「Dolls」に触発されて書き上げられたという歌詞が、情緒豊かに歌われるバラードチューン。 しかし、HALのアレンジはいかにもなデジタルサウンドで味付けられていて、曲の世界を飾り立て過ぎかな。いっそのこと、ストリングスのみで仕上げればよかったのでは?

12. neverending dream

music & arrangement:HAL (Toshiharu Umesaki, Yuta Nakano)

煌びやかなサウンドが彩るHALのインストナンバー。 別に浜崎あゆみのアルバムの中でやらなくてもいいんじゃない的な感じがします。勢いよく、作りこまれたデジタルサウンドをお届け。

13. Voyage

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:Ken Shima

ドラマの主題歌という印象がまったくと言っていいほどない、曲そのもの自体が突出しすぎた浜崎あゆみの大ヒットバラード。 よく作りこまれたサウンドとメロディだと思います。特に、島健によるアレンジは、極上だよね。ストリングス万歳。 メロディも競作というけれども、長尾大らしさがあって、しなやかだけれども力強いバラードとなっております。それに比べると、やっぱり歌詞が着いてこない感じがするんだよね。 この曲にインスパイアされて、ミュージックフィルム「月に沈む」も製作されましたね。

14. Close to you

words:ayumi hamasaki music:CREA arrangement:Seiji Kameda

ピアノの音がしっとりとした雰囲気を作り、オルガンの音が温かさを生むバラードチューン。なんとアレンジが亀田誠治じゃないですか。 ベースも担当しています。バラードならではのゆとりと包容力がありますね。ただ、メロディは大して面白い展開ではないよ、CREAさん。ちょっとイマイチ感が残るよね。

15. independent+

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:tasuku

トリプルA面という強力なシングルを夏に放った浜崎あゆみ。しかも、そのシングルがこの年唯一のミリオンセールスという功績を上げました。 イントロの手拍子でノリを作る。デジタルサウンドのポップロックチューンで、夏を走り抜けます。熱いね。勢いありきの曲で、そこまで面白いつくりではない。

アルバムでは、続けて聞いているとシークレットトラックが始まります。 タイトルは「+(プラス)」というそうです。パンクロックを彷彿とさせる攻撃的なデジタルロックで、突き抜ける。でも、勢い任せのような気もするね。

Best Album『A BALLADS』● '03/3/12 release

浜崎あゆみのベストアルバム第2弾。今作は、バラード集です。オープニングは、アルバム「RAINBOW」のトラック0として明記されていたナンバーを楽曲化。 ファンからのメッセージを元に、浜崎あゆみが詞にしたそうです。そのほかの収録曲は、主にシングルナンバーなんだけれども、リアレンジなどが施されており、新たな魅力で届けてくれます。 また一味違った角度から楽しめますね。浜崎あゆみを代表する「A Song for ××」や「Who...」も、新たなバージョンで収録され、浜崎あゆみの成長振りがうかがえます。 さらには、初となるカバー曲を収録。しかも、荒井由実の「卒業写真」と来たもんだ。浜崎あゆみらしいアレンジで仕上がっていますが、いかんせんヴォーカルがイマイチですな。 ベストアルバムの間隔が短いうえに、CCCDでのリリース。完全にレコード会社主導でやられているような感じもしますが、アレンジ面では工夫があって、なかなかいいんじゃないでしょうか。 浜崎あゆみが浜崎あゆみにキスをしようとするジャケットが、一時話題となりました。

1. RAINBOW

words:ayumi hamasaki music & arrangement:CMJK

しっとりアンビエントテイストで聞かせてくれるバラードナンバー。アルバム「RAINBOW」のトラック0にクレジットされていた曲が、このベストアルバムにて楽曲化。 オープニングのアコースティックギターが、なんかいいね。本編に入ると、分厚いサウンドが、逆に汚く聞こえてしまう。最後はコーラスで盛大に。

2. appears “HAL'S Progress”

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:HAL (Toshiharu Umesaki, Takehito Shimizu, Yuta Nakano)

2nd Album「LOVEppears」の要となっていたシングルナンバーが、HALの手によって生まれ変わった。 あの激しい4つ打ちがなくなり、キーボードのサウンドでドリーミングに仕上がった。曲自体がちょっと柔らかくなったね。

4. YOU “northern breeze”

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:HAL

初期のバラードチューンがtasukuによって変化を遂げた。 浜崎あゆみも歌い直しをしていて、表現力が豊かになったことを証明。素朴な感じを出しつつ、柔らかく温かいサウンドに。ぬくもりがあるね。

5. TO BE “2003 ReBirth Mix”

words:ayumi hamasaki music:CREA arrangement:tasuku

オリジナルのトラックと大して変わりはないんだけれども、ちょっと細かいプログラミングや楽器が挿入されて、より壮大に曲の世界が表れたかな。

7. M “HAL'S Progress”

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:CMJK

冬を彩ったシングルンバーが、装いも新たにバージョンアップ。壮大なイントロが加えられ、ドラマティックなオープニングに変身。 HALによるアレンジも、煌びやかながら、どこかしら繊細なイメージを創り上げる。低音のキックビートを取り払ったせいか、どこかしら力強さがなくなり、同時に物足りなさが生じたね。

10. SEASONS “2003 ReBirth Mix”

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:tasuku

浜崎あゆみを代表するバラードナンバーをリミックス。 オリジナルのトラックの音のバランスを整えて、より上品なサウンドへと変身。あっさりとしていながらも、曲の世界観は保っています。

12. A Song for ×× “030213 Session#2”

music & arrangement:HAL (Toshiharu Umesaki, Yuta Nakano)

浜崎あゆみの思いが詰まったナンバーを、ニューバージョンで聞かせてくれる。セッションのようなバンドサウンドで、随分と作り込んだ感じですね。 最初はしっとりと淡々としていたんだけれども、サビパートになるとエレキギターがグイングインと鳴り響く。なんだかすごい1曲だ。浜崎あゆみは訴えかけるように、叫ぶように歌っています。

13. Who... “Across the Universe”

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:Ken Shima

ファンの人気が圧倒的なナンバーも、新たに歌い直してニューバージョンに。 ピアノやギターなど、アコースティック色を強めたサウンドで。優しさや柔らかさ、希望が交差しているようで、新たな生命が吹き込まれたね。

14. 卒業写真

words:yumi arai music:yumi arai arrangement:Seiji Kameda

ある種、このベストアルバムの目玉みたいな曲。荒井由実の代表曲を、浜崎あゆみがカバー。アンビエントテイストで、大胆なアレンジに。 随分と壮大な世界を創っちゃいましたね。ここまで来てしまうと、なんだか「卒業写真」っぽくなくなっちゃったね。

Remix Album『ayumi hamasaki RMX WORKS from ayu-mi-x 5 non stop mega mix Version』● '03/9/25 release

浜崎あゆみがリミックスアルバムを3作同時リリース。これまた、随分と大きなことをしましたね。こちらは、これまでリリースされてきたayu-mi-xシリーズの第5弾。 浜崎あゆみの楽曲を、多彩なDJ達が自分色に染め上げる。D・M・Xをはじめ、HugeやRAM RIDER、MAD PROFESSORなどがラインナップ。 さすがはavexだよな。変わり果てては楽しませてくれたり、ちょっと納得いかないようなものもあったり。 まぁ、好き嫌い分かれるリミックスを、今作も前作リミックスに引き続いて、ノンストップで聞かせてくれます。 これもなぁ、ノンストップでつなぐよりも1トラックごとにきちんと聞かせてほしかったかな。追い討ちをかけるかのように、CCCDでのリリースです。

1. Free & Easy“Huge Heavenly Mix”

remixed by Huge

Hugeによるリミックス。デジタルサウンドで、アグレッシヴに聞かせてくれる。グツグツ煮えたぎるごつごつした印象は、サビを力強くさせる。

2. Real me“RAM RIDER REMIX”

remixed by RAM RIDER

キラキラポップに輝くRAM RIDERによるリミックス。軽快なビートで、マイナー調の曲もどこかしら明るく。心地よいハウスビートが腰を打つ。

3. everywhere nowhere“NEWDEAL REMIX”

remixed by NEWDEAL

ピコピコSEを散りばめる、NEW DEALによるリミックス。浜崎あゆみのヴォーカルに手を加え、 リミキサー色に染め上げてゆく。ちょっと淡々とした印象があるね。

4. WE WISH“Dub's Club Remix”

remixed by Dub Master X

D・M・Xによるリミックスは、さすがといわんばかりの4つ打ちクラブミックス。ここではちょっと軽いテイストに抑えて、クールに仕上げてきました。

5. July 1st“Dub's FunFUn Remix”

remixed by Dub Master X

続けてもD・M・X。こちらも、派手さを抑えてクールに。ちょっとトランステイストを踏まえて、低温で仕上げています。 ラストのパンチの効いたビートがポイント。

6. Close to you“NEWDEAL REMIX”

remixed by NEWDEAL

これまた、NEW DEALは、自身の色に染めてきたね。 グツグツ煮えたぎるビートを添えて、独自色を出す。浜崎あゆみのヴォーカルを切り刻み、もう、すごいことになっています。

7. Voyage“Dub's Old Style Basic Remix”

remixed by Dub Master X

名バラードを、D・M・Xがリミックス。まずはオリジナルトラックを引き合いに出し、ドラマティックに。敢えて、そこまで手を加えず、 軽めのビートとともに聞かせてくれる。ミックス名どおりの仕上がりですね。

8. HANABI“ARIWA Dub Mix”

remixed by MAD PROFESSOR

MAD PROFESSORによるリミックスは、レゲエ/ダブと来たもんだ。 心地よいビートに、体が自然と揺れてきます。サビでのヴォーカルサンプリングがまた、すごいね。これぞMAD PROFESSORのお仕事だ。

9. HANABI“天の岩戸開いたよREMIX”

remixed by UBARTMAR.COM

このミックス名は一体なんなの?前曲のダブから一転、高速テクノビートで来たから、驚きです。 原曲のイメージも、すっかり無くなってしまって、なんだかよくわかりませぬな。

10. Over“Dub's Overload Remix”

remixed by Dub Master X

強力D・M・X。イントロは実に恐ろしく、壮絶なものだけれども、歌に入るとちょっと明るくなったね。 テクノ/クラブ/トランス要素を前面に出し、高速アタック。D・M・Xは、こうでないとね。キックビートが実に心地よいです。

11. everlasting dream“Rainbow Dew Drop Mix”

remixed by CMJK

CMJKによる、もっさりビートリミックス。なんだか熱帯雨林的な野生感、熱気、色々な要素が詰まっていますね。

12. Heartplace“dj Remo-con Remix”

remixed by DJ REMOCON

DJ REMOCONによるリミックスは、単調なビートが振りまく。サビになってゴージャスに聞かせてくれる。 ギターもうねり、ヴォーカルも重なり、ポップながらにアグレッシヴです。

13. Dolls“Dub's Wax Figure Remix”

remixed by Dub Master X

神秘性を兼ね備えたD・M・Xによるリミックス。 独特の浮遊感と無機質感の高速ビートがからみ合い、どこかしらはかない。サビでは、その世界観が広がってゆく。

14. independent“Daylight Mix”

remixed by SINGO

パンチの効いたビートとともに聞かせてくれるリミックス。でも、オリジナルトラックの延長線といった感じで、そこまで面白さは伝わってこないかなぁ。

15. Voyage“83Key's Eternal Remix”

remixed by 83Key

オープニングはゴージャスに飾って、壮大です。メロディパートは、独特のリズムビートが絡み、不思議な雰囲気を醸していますね。

Remix Album『ayumi hamasaki RMX WORKS from Cyber TRANCE presents ayu TRANCE 3』● '03/9/25 release

浜崎あゆみがリミックスアルバムを3枚同時にリリースするという大胆業を披露。こちらは、トランスリミックスアルバムの第3弾。今作は、前作とは違い、1曲1曲ごと、きちんと聞くことができます。 主に、アルバム「I am」と「RAINBOW」から選曲。これまた、ヨーロッパのトランス界に君臨するDJたちを起用して、見事なトランスワールドを聞かせてくれました。 Ramon ZenkerやLange、Flip & Fillなどが顔をそろえています。そして、ここでも「Connected」の未発表バージョンが登場。Ferry Corsten、とにかく力が入っていますね。 これほどまでの数々のトラック、トランスの極地だね。しかし、CCCDでのリリースは否めないなぁ。

1. WE WISH [Ramon Zenker remix]

Remix and additional production by Ramon Zenker

Ramon Zenkerによるトランスリミックス。 深く力強い4つ打ちビートとともに、煌びやかなサウンドが宙を舞う。サビも崩さず、勢いを増した状態で聞かせてくれる。

2. Real me [Megara vs DJ Lee remix]

Remix and additinal production by Nils Karsten and Michael Lee Bock aka DJ Lee, at VAN DER KARSTEN Studio Hamburg, Germany.

パンチの効いたビートが襲い掛かってくるトランス。サビを敢えてタメにして、 そこから来るぞ来るぞといわんばかりの勢いで、トランスワールドが広がり始める。

3. Voyage [Dirt Devils remix]

Remix and additional production by Jono Grant, Paavo Siljamaki & Tony McGuinness for Involved Productions.com

オリジナルのトラックを彷彿とさせるドラマティックなオープニング。 しかし、粘り気が生じるなぁ。若干、ヴォーカルトラックのテンポを落としてくるからかな。しかし、サビではトランスの本領発揮と言わんばかりに、派手にかましてきますよ。

4. everywhere nowhere [Norman Bass remix]

Remix and additional production by Norman Bass, Tohmas Woznik, Guldo Kramer, Dennis Biebrodt and Jurgen Dohr at Damage-Control Studios for Plastic Studio Productions

ごった煮感のするトランスリミックス。ウネウネしていて、ちょっと奇妙な印象もしたり。

5. Naturally [Wippenberg remix]

Remix and additional production by Olaf Dieckmann for Wippenberg Musicproduction Krefeld / Germany

スリリングな印象を醸し出す、トランスリミックス。低い温度で進行し、突き抜けてゆく。サビでは、見事にトランスサウンド爆発。

6. July 1st [Flip & Fill remix]

Remix and additional production by Flip & Fill

Flip & Fillらしい、ポップなトランスリミックス。初めは静かに、そこからためて、一気に解放するという高揚感たっぷりのトラック。

7. Dolls [Future Breeze remix]

Remix and additional production by Martin Hensing, John Leonardo Lepore, Markus Boehme

オリジナルの持つ神秘性を引き出したリミックス。 このテンポをどう攻略するかがポイントとなります。なんだか、無理矢理はめ込んだ感じで、結局はトランスサウンドを前面に押し出したか。リミキサーの力技ですね。

8. Heartplace [Lab-4 remix]

Remix and additional production by Lab-4

高速ビートが押し寄せる、トランスリミックス。なんだか、せわしないね。サビでは大きく開ける。そこからはもう、大爆発の勢いで聞かせてくれますよ。

9. NEVER EVER [Decoy & DJ Bonka remix]

Remix and additional production by Decoy & DJ Bonka

この曲も、どうテンポをものにするかによるよね。 歌のパートはなんだか薄っぺらい感じがする。それを通り過ぎると、もはやリミキサーのオンステージ。派手なトランスサウンドが舞い踊る。

10. Endless sorrow [VooDoo & Serano remix]

Remix and additional production by VooDoo & Serano for Bass Bumpers Music at Studio I

ピアノをフィーチャーし、そこからトランスサウンドが広がってゆくリミックス。 軽やかながらに、力のあるビートがからみあいます。サビ後の開放感ときたら、たまらないね。

11. Connected [Tella 2XLC remix]

Produced and mixed by Ferry Corsten

Connected = System Fであり、Ferry Corsten。 今回も、スリリングな雰囲気と深いビートが混在するトランストラック。煌びやかに、ポップに弾けるサウンドは、フロアに最適ですね。

12. HANABI [Lange remix]

Remix and additional production by Lange

アンビエントなテイストで、深く深く聞かせてくれるトランスリミックス。その後は、高揚感を押さえ目にして、、疾走する。

13. independent [Cyber NATION remix]

Remix and additional production by Cyber NATION

これはもう、オリジナルトラックの要素がトランスに生かされていますね。 弾け具合と爽やかさが見事にマッチ。これは、初心者でも随分と聞きやすい仕上がりになっています。

Remix Album『ayumi hamasaki RMX WORKS from SUPER EUROBEAT presents ayu-ro-mix 3』● '03/9/25 release

浜崎あゆみが3作同時にリミックスアルバムをリリース。こちらは、人気シリーズのユーロビート・リミックスアルバムの第3弾。 アルバム「I am」と「RAINBOW」からピックアップして、バリバリのユーロビートに変身させて聞かせてくれます。 まぁ、こうなるであろうと展開は予想できるんだけれども、逆に、こういうお決まりパターンが受けるんでしょうかね。Dave Rodgers、かなりやりまくっていますよ。 さらには、今まで発表したリミックスを、メガミックスにて収録。アゲアゲモードで駆け抜ける。この勢い、止められません。ただ、CCCDでのリリースはどうにかならなかったのかな。これだけは本当に残念。

1. independent [Europop Mix]

Remixed by Dave Rodgers & Sandro Oliva

ミックス名通りに、極上ポップなユーロビートリミックス。とにかく、ピコピコSEの嵐。そして、スピーディーに駆け抜ける。

2. WE WISH [Starlight Mix]

Remixed by Sergio Dall'ora & Luca Degani

確かにミックス名のような、キラキラした印象がするリミックス。 しかし、これまた豪華な印象を与えます。浜崎あゆみのヴォーカルを重ねた部分がいいね。

3. Dearest [Sentimental Euro Mix]

Remixed by Laurent Newfield Additional Produced by G. Foglia

ユーロビートでセンチメンタルを見事に表現したりミックス。キラキラ輝くSEを散りばめながら、ポップに進行しています。転調にもしっかり対応。

4. July 1st [A Eurobeat Mix]

Remixed by Sergio Dall'ora & Luca Degani

アグレッシヴにめまぐるしく音をぶつけてくるユーロビートリミックス。 サビは予想どおりの展開に、ポップに弾けまくっています。曲本来の持ち味を、うまく引き出しているね。

5. Heartplace [Dreamland Mix]

Remixed by Dave Rodgers & Sandro Oliva

ギターがとにかくポイントとなるユーロビートリミックス。 ミックス名もすごいけれども、本編もすごいよ。うねるギターと派手なキーボードのサウンド、そして高速ビートに浜崎あゆみのヴォーカル。なんか、とにかくすごいよ。

6. Naturally [Human Mix]

Remixed by Laurent Newfield Additional Produced by C. Massera

煌びやかなサウンドが躍るユーロビート。低音のメロディがいい流れを聞かせてくれる。ちょっと圧倒されるトラックです。

7. HANABI [A Eurosenti Mix]

Remixed by Sergio Dall'ora & Luca Degani

ゆったりとスタート。いやいや、やはりユーロビートに変身して、本領発揮です。 バラードからの変身振りはほどほどに。独特の引き延ばしが、あっさりテイストに抑えていますね。

8. Daybreak [Eurospeedy Mix]

Remixed by Dave Rodgers & Sandro Oliva

独特のテンポなだけに、どのように仕掛けてくると思えば、やってくれますDave Rodgers。 とにかく激しく、アッパーに。攻撃的なユーロビートで、ちょっとせわしない。ヴォーカルトラックは、ゆったりしているのにね。

9. Real me [A Eurobeat Mix]

Remixed by Laurent Newfield

ミディアムテンポで、じっくり聞かせてくれるリミックス。ユーロビートとギターの絡みが最高にいいね。サビも実に聞き応えがあります。

10. everywhere nowhere [Time Mix]

Remixed by Sergio Dall'ora & Luca Degani

ユーロビートのお手本とでも言うべき、典型的な形で聞かせてくれるリミックス。スピーディーに、そしてポップに。

11. Free & Easy [Energy Mix]

Remixed by Dave Rodgers

静かに始まるんだけれども、やっぱりユーロビート。意外とあっさりしているね。サビではヴォーカルとサウンドにちょっと温度差があるかな。

12. Voyage [Sweet Mix]

Remixed by Laurent Newfield

ヴォーカルだけでなく、ストリングスもオリジナルのものを使っているので、ちょっと狭間が生じている。 激しいながらも、やはり曲本来の持ち味が生かされていて、伸びやかです。

13. ayu-ro super mega mix

これまでに発表した2枚のユーロビートアルバムから、ベストな選曲で聞かせるノンストップ・メガミックス。 「Depend on you」や「poker face」など、何気に4曲ほど初出しリミックスなので、聞き逃せないですね。どっぷりユーロビートに浸かれますよ。

Mini Album『Memorial address』● '03/12/17 release

オリジナルアルバムとしては、初のミニアルバムというところに注目だね。なんでも、この年にアルバムをリリースしなくてはならず、ミニアルバムサイズになっていまったらしいとか。 確かに、ボーナストラックを含めて全8曲という構成は、ちょっと残念だね。シングル5曲に対して、新曲は3曲。でも、コンパクトながらに浜崎あゆみを凝縮しています。 このサイズだからこそ、浜崎あゆみの表現方法にも多少の変化が見られるね。アルバム曲にしろシングル曲にしろ、王道なものからこだわりを聞かせてくれる曲など、何気にヴァラエティに富んだ8曲。 特に、ボーナストラック的位置付けとなっているラストナンバーでもありアルバムのタイトルチューンでもあるトラックは、 心情にしろサウンドにしろ、浜崎あゆみの慈悲という気持ちの込められた仕上がりに。 さて、今作も残念ながらCCCD仕様です。そして、CDとCD+DVDという2パターンでのリリースとなっています。DVDには、7曲のPVを収録するという大盤振る舞いが話題を呼びましたね。

1. ANGEL'S SONG

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HAL

派手派手なサウンドで、ダイナミックに聞かせてくれるHALの力をバックに、浜崎あゆみが歌い上げます。 極上なまでのポップチューンを聞かせるアップテンポナンバー。もうね、勢いがとにかくすごいんだ。これが浜崎あゆみの力ですよ。なんだかよくわからないが、圧倒されてしまう。

2. Grateful days

words:ayumi hamasaki music:BOUNCEBACK arrangement:HAL

定番となった夏を盛り上げるシングルナンバー。極上ポップメロディに、ガッチガチのHALアレンジで、究極浜崎あゆみが完成する。 まぁ、とにかく元気いっぱいに歌う浜崎あゆみですよ。夏の暑さをばねに、盛り上がりに拍車をかけてきます。

3. Because of You

words:ayumi hamasaki music:BOUNCEBACK arrangement:HAL

壮絶なイントロから、急転直下で切り刻むデジロックチューン。ここまでヘビィメタ調に持っていくとは、HALもやってくれますね。 バリバリのギターと、ダイナミックなキーボードがゴージャスです。浜崎あゆみのヴォーカルも、歌詞とともに鋭く刺してきます。

4. ourselves

words:ayumi hamasaki music:BOUNCEBACK arrangement:CMJK

この年の夏もまた、変則的なシングルをリリースした浜崎あゆみ。そのシングルのオープニングを飾るのは、R&Bを彷彿とさせるディープなビートのミディアムトラック。 パンチの効いた打ち込みとメランコリックなギターの音。絶望的な世界を演出するサウンドにやられます。サビでは希望の光が差してきたような感じです。なるほど、CMJK的ですね。

5. HANABI ~episode II~

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:tasuku

前作の夏シングル「H」に収録されていた「HANABI」の続編となるバラードナンバー。 でも、前作のような優しさはなく、強がりな自分を表すかのようなロッカバラードに仕上がっています。何よりも、サビのコーラスが印象的ですね。

6. No way to say

words:ayumi hamasaki music:BOUNCEBACK arrangement:HAL

年末に発売された初のミニアルバム「Memorial address」からの先行シングルとなったバラードナンバー。 もうね、HALのアレンジが強力すぎて、寒さとか無機質さがより際立つようになっています。全体的にメロディが、何かの曲に似ているんだよなぁ。

7. forgiveness

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:CMJK

シングル「&」で勢いを出す浜崎あゆみの夏。晩夏にリリースされたこちらのシングルは、打って変わってしっとりとしたバラードナンバーで勝負。 シンプルなアレンジながら、サビに向かうにしたがって段々と盛り上がる。特に、サビの境で若干テンポが遅くなる部分はポイントだろうね。 しかし、浜崎あゆみのシングルの中で、これほどまで極上なサウンドなのに、これほどまで存在が地味なシングルも珍しいよね。 何がいけないのだろうか。セールスも不発に終わってしまいました。

8. Memorial address (take 2 version)

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi form LOVER SOUND TRACK arrangement:tasuku

アルバムのタイトルチューンが、ボーナストラックという位置付けも不思議ですが、歌詞を掲載しないという意図から言うと、曲に対する思いは相当のものでしょう。 声のトーンは明るいんだけれども、歌詞の内容は死をテーマにしているのだろうか、全体的に重いです。その悲しみを振り払うかのように、力強いロックサウンドで聞かせてくれます。

[DISC 2:DVD]

こちらへ→☆☆☆

6th Album『MY STORY』● '04/12/15 release

前作「Memorial address」から1年。オリジナルのフルアルバムとしては、「RAINBOW」以来、実に2年ぶりとなる浜崎あゆみの6作目。 シングル曲は「Moments」「INSPIRE」「GAME」「CAROLS」の4曲を収録。シングルは大ヒットとまでは行かなかったものの、浜崎あゆみらしさを物語る曲たちでした。 アルバムでも、様々な楽曲を聞かせてくれます。なんせ、インタルードを含む全17曲ですから。ミニアルバムからの反動なんか、久しぶりにガッツリと詰め込んできた。 全体的に、激しさのあるデジロックサウンドが多く占めているような気がします。 HIKARIやHAL、tasukuのアレンジが物を言う。ただ、同じようなテイストの繰り返しという感じも否めないね。メロディの方は、とっても面白いんだけれどもね。久しぶりにCREAのが曲があったり。 ただ、歌詞の良し悪しが激しいな。遠回しでよくわからない表現を伴っても、だめですよ。 難しい言葉を使っていても、背伸びしているようにしか思えません。恋愛関係の歌詞は、彼女らしさが出ているんだけれども。 今作も、CDのみとCD+DVDの2形態でリリース。DVDにはPVやメイキングなど、盛りだくさんに収録。初回盤はジャケットが4種類もありますよ。

1. Catcher In The Light

words:ayumi hamasaki music & arrangement:CMJK

アルバムのオープニングチューン。これまた、ごり押しのギターが響きまくるデジロックサウンドで圧倒してくる。 ラララとハミングした後、チョロッと歌詞のパートがあります。その後も勢いよく、デジロックサウンドが暴れまくり。鳴り響いています。

2. About You

words:ayumi hamasaki music:Kazuhito Kikuchi arrangement:tasuku

作曲に菊池一仁、編曲がtasuku。強力ロックチューンを持ってきました。 ここまでアグレッシヴに攻めてくるのも、なかなかいいじゃないですか。かっこよく映えています。ただし、サウンドに比べると、浜崎あゆみのヴォーカルが若干弱いかな。

3. GAME

words:ayumi hamasaki music:BOUNCEBACK arrangement:HAL

イントロは幻想的なのに、中に入るといかにもHALなアレンジなので、聞く者をひれ伏せさせるような展開。ここまでゴシック調のデジロックサウンドで仕上げてくるとはね。 浜崎あゆみのみなぎる力が暴発しているかのようだ。敢えてヴォーカルにエフェクトをかけたメロディパートからの展開がいい。

4. my name's WOMEN

words:ayumi hamasaki music:BOUNCEBACK arrangement:HAL

これまた強力パンチで、ものすごい印象を放つミディアムナンバー。デジタルサウンド満載で、豪華絢爛なアレンジで聞かせてくれます。 さすがはHAL。何かの支配から自立を促す力強い歌詞が、サウンドと見事にマッチしています。メロディもキャッチーな要素があるね。

5. WONDERLAND

music & arrangement:CREA

作曲とアレンジをCREAが担当したインタルード。 インストなんだけれども、このアルバムの中のストーリーを見事に表す音で聞かせてくれる。豊かな表現で楽しませてくれますな。

6. Liar

words:ayumi hamasaki music:Raita Ikemoto arrangement:CMJK + Takahiro Izutani

静かな始まりからアグレッシヴなデジロックサウンドをかますイントロ。歌の入りは静かなんだけれども、次第に音数が増えて行くミディアムテンポのロックチューンです。 ただ、歌詞はいかにも創り上げられた感があり、あんまり耳に届いてこないかな。サビのメロディも、なんだか中途半端な感じがする。

7. HOPE or PAIN

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:CMJK

柔らかさと力強さが交差するミディアムナンバー。全体的に抑え目な印象ながら、訴えかけてくるような感じだね。 この微妙な力加減がポイントとなっているようだ。メロディに山場があまり盛り上がらないというか、転調後に唯一盛り上がるようだ。

8. HAPPY ENDING

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:CMJK

ポッコリポッコリと鳴り響くサウンドで聞かせてくれるミディアムテンポのバラードナンバー。 ゆったりとした印象だけれども、派手派手な楽曲に比べたら、ちょっと陰に潜んでしまうような曲です。歌詞の方も、ただただ言葉を並べただけのような印象。

9. Moments

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HIKARI

情緒深く、訴えかけてくるような浜崎あゆみのシングルナンバー。花鳥風月をテーマに、優雅な世界を歌ったミディアムテンポの楽曲です。 ただ、どうしても回りくどい表現を使って、ちょっと知性をアピールしたいようにも思えるけれども、インパクトは弱いよね。 いかにもなエイベックス的デジタルサウンドのロックチューン。一応、浜崎あゆみらしさが出ていて、ドラマティックな仕上がりとなっています。

10. walking proud

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HIKARI

随分とドラマティックながらに重厚サウンドを丁寧に聞かせてくれるミディアムチューン。 君のように生きてみたいという憧れを題材に、よくある言葉が並べられた歌詞をうまく組み立てた浜崎あゆみマジック。サビメロディのちょっと叙情的なところがいい感じです。

11. CAROLS

words:ayumi hamasaki music:Tomoya Kinoshita arrangement:CMJK

浜崎あゆみの冬到来。前作は「No Way To Say」で今年は「CAROLS」。 シングルリリースが9月ということもあり、ちょっと早めながらに冬の情景がたっぷり詰まったトラックになっています。 ピアノをバックにしっとりと聞かせてくれます。2番のサビが大盛り上がり。ストリングスも登場して、切なさをアピール。でも、歌詞はいたって普通のラブソングなんだよね。 シングルの初回盤はピクチャーレーベル。さらには、CDのみ、CD+DVD、DVDオーディオ、SACDと4形態でのリリースが一部で話題となりました。

12. Kaleidoscope

music & arrangement:HAL

HALによるインタルード。もう、デジタルドリーミングの世界で、煌びやか。 ちょっと硬質な感じながらに壮大です。幻想的でドラマティックでもある。すごすぎるよ。

13. INSPIRE

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HAL

うねるギターとパンチのあるサウンドで圧倒させる、浜崎あゆみ夏のシングル。いかにもなHALのデジロックで、力強く仕掛けてくるミディアムナンバー。 なんだか、自問自答して、結局、「あっ、これでいいんだ」と気づいた自分に乾杯といった感じの歌詞が、無邪気に躍っていますね。

14. HONEY

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukimi arrangement:HAL

1990年代の眩しい時を思い出させるようなポップダンスチューン。浜崎あゆみのヴォーカルも、なんだか甘ったるくかわいさを出していますね。 HALが手がけた打ち込みトラックで、キャッチーに仕上げる。ラブラブモードの出まくったラブソングです。熱いね。

15. Replace

words:ayumi hamasaki music:Kazuhito Kikuchi arrangement:HAL

さすがは菊池一仁とうならせる、元気に満ち溢れたメロディでを、HALがアグレッシヴなアレンジに変身させたポップチューン。 でも、なんだかんだでいつもの浜崎あゆみなんだよね。なんだかもったいない感じ。誰かのために頑張る自分を照らす歌詞が躍っています。

16. winding road

words:ayumi hamasaki music:CREA arrangement:HIKARI

CREAが作曲を担当した壮大なミディアムチューン。ただ、やはりここで生きるのはCREAのメロディではなく、HIKARIのアレンジなんだよね。 優雅に歌う浜崎あゆみのヴォーカルに、どこかしら力強さを秘めさせたナンバーです。伸びやかでいいじゃない。

17. Humming 7/4

words:ayumi hamasaki music:CREA arrangement:Kotaro Kubota

アルバムの締めに、こんなに激しいナンバーを持ってくるとは。やるな、浜崎あゆみ。 パンキッシュながらに力強いロックサウンドで勢いよく。ライブで思い切り盛り上がるような勢いが出ています。やっぱり、サビが命の楽曲となっているね。キャッチーで、効いている。

[DISC 2:DVD]

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Remix Album『MY STORY Classical』● '05/3/24 release

結構なフルヴォリュームで聞かせてくれたアルバム「MY STORY」。リミックス盤なんだけれども、またちょっと趣向を変えてのリリース。 今作は、クラシックですよ。佐渡裕がコンダクターを務めるパリの楽団が演奏を担当したりと、随分と豪勢に聞かせてくれるアルバムとなっております。 たざ、全曲がパリのオーケストラっていうわけでもないんだね。国内録音もあり。「MY STORY」の中から10曲、インスト曲もあって、ここまで変わってしまうものなのかという驚きな演奏もあります。 ただ、浜崎あゆみのヴォーカルとバックのオーケストラサウンドの間に、ちょっとしたギャップというか隙間みたいなものがあって、なんか一体感がちょっとないというかね。もったいない。 ボーナストラックとして、song+nationのコラボナンバー「A song is born」を収録。 こちらはインストということで、演奏をじっくりと聞かせてくれます。せっかくなので、ヴォーカルも欲しかったところかな。

1. WONDERLAND

Arrangement:Keiichi Oku

おとぎの国のような雰囲気を放出。優しく柔らかく。ワルツのリズムが余計に幻想的にさせるね。次第に音がダイナミックになってゆく。

2. Moments

Arrangement:Toshiyuki Watanabe

花鳥風月なシングルナンバーも叙情的に。ダイナミックに。オーケストラならではの波があって、心地よさが押し寄せる。

3. HAPPY ENDING

Arrangement:Tatsuya Murayama

弦が美しく彩ったあとは、島健のピアノがしっとりと聞かせる。しなやかさとダイナミズムの融合だね。

4. GAME

Arrangement:Ken Shima

弦の刻みがスリリングな雰囲気を作り上げる。かなり勢いがあって、襲い掛かってくるようだ。さすがは金原千恵子ストリングス。 エンディングもかっこよく決まったね。

5. HOPE or PAIN

Arrangement & Conductor:Neko Saito

ちょっとどっしりと、重みのアレンジで、弦も随分と迫力があるね。 サビでは刻んで迫力たっぷりに聞かせてくれる。ハープの音も入ってきては、ちょっとドリーミングに。

6. Kaleidoscope

Arrangement:Kazunori Miyake

ドラマチックな展開で聞かせてくれるインストナンバー。しっとりと淡く優しく。そして、最後はダイナミックに大変身。壮大でゴージャスに。

7. CAROLS

Arrangement:Yutaka Takezawa

バラードナンバーが、さらに盛り上がりを聞かせてくれるアレンジに大変身。 壮大でダイナミックに染まる。ただ、アコースティックギターのような音は、ちょっと違うんじゃない?

8. walking proud

Arrangement:Michiru Oshima

静かな展開からダイナミックに大変身。迫力あるオーケストレーションが際立つアレンジに。重厚で、壮大に聞かせてくれる。

9. Catcher In The Light

Arrangement:Kow Otani

力強く迫力のある音をぶるつけてくる壮大なナンバー。 これがパリの管弦楽団の力だ。全ての音が集約して、そして解き放つかのようにぶつかってくる。もう圧巻。後半からはゆったりと静かで繊細に。

10. HONEY

Arrangement:Tatsuya Murayama

弦がシャキシャキと刻んで、サビでは優雅な流れで聞かせてくれる。でも、浜崎あゆみのヴォーカルがうきうきしすぎて、あまり合致していないような。

11. winding road

Arrangement:Hiroyoshi Nagayama

ドラマティックに華やかに、オーケストレーションの力を最大に放つナンバー。 ただ、ヴォーカルとバックの音の間に壁というか、ギャップを感じる。うまくマッチしているかのようには聞こえるんだけどね。

12. A Somng is born

Arrangement:Toshiyuki Watanabe

アルバム「MY STORY」以外からの曲として、ボーナストラック。song+nationでおなじみのコラボナンバーを、ゴージャスなオーケストラで体現。 今回は、ヴォーカルを取っ払って、音だけでの勝負。優雅でしなやか、大胆かつ繊細に、オーケストラの持てる力を思う存分に発揮していますね。

7th Album『(miss)understood』● '06/1/1 release

ファンの間では、結構賛否両論が相次いだ、浜崎あゆみの7枚目となるオリジナルアルバム。 全作から約1年1ヶ月ぶり。先行シングル「Bold & Delicious/Pride」で、SWEETBOXのGEOを起用したことで、これまでの浜崎あゆみとは違った印象を与えてきた。 これがどうもしっくり来ないという人と、新しい浜崎あゆみを歓迎する人に分かれたわけだ。 アルバム収録曲も、GEOのが曲が何曲が収録されているわけだけれども、やはりこれまでのJ-POPとはちょっと違った雰囲気で、新鮮といえば新鮮。だけれども、うまく馴染めるかね。 さて、今作はシングル曲やカップリング曲など、既発曲が多数収録していて、なんだか1年の総決算といった感じです。 インタルードを含めると全16曲というヴォリュームでノックアウトしてきたわけだけれども、やっぱりシングル曲やカップリング曲が多いと、そっちに移り気になってしまう。 しいて言うなら、アルバム曲の中では「Ladies Night」や「Beautiful Day」なんかが好印象に思えます。 ただ、相変わらず浜崎あゆみは回りくどい表現方法の歌詞で、あまり耳に言葉が届かない。その一方で、ヴォーカルには迫力を感じるし、いい感じに曲に染まっていると思う。 今作はCDのみとCD+DVDという2形態でリリース。どちらも、初回限定版は写真集が付いています。 DVDには、シングル曲のクリップ以外にも、アルバムの中から数曲のPVとそのメイキングを収録しています。こちらもフルヴォリューム級でとことん堪能しまくりですね。

1. Bold & Delicious

words:ayumi hamasaki music:GEO of SWEETBOX arrangement:CMJK

7枚目のオリジナルアルバム「(miss)understood」からの先行シングルは、あのSWEETBOXのGEOが作曲を手がけた異色作。 随分とソウルフルなロックチューンに仕上がっています。これが今までの浜崎あゆみには無かったタイプの曲で、賛否両論を巻き起こしたんだな。 確かにつくりがこれまでの浜崎あゆみとは違った感じだし、J-POPとは一線を画しているようだ。個人的には、浜崎あゆみの新境地としてとらえて、その新しい試みに面白さは感じるけれどね。 重圧コーラスとのやり取りも迫力満点。これだけでも、海外のにおいがしますよ。

2. STEP you

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:CMJK

アルバム「MY STORY」発売後のシングルとなるナンバーは、アグレッシヴに攻めに攻めてくるデジロックチューン。 1つ1つステップを上がっていく、1段1段君が好きになってゆく。回りくどい言葉を使っていますが、結構単純なラブソングだよね。 アレンジでぐいぐいと押し込んでくる感じだけれども、メロディはとってもポップでキャッチー。シングルとしては上々の要素を持った曲だね。

3. Ladies Night

words:ayumi hamasaki music:GEO of SWEETBOX arrangement:CMJK

ピコピコ間が1980年代サウンドを思わせるアップテンポナンバー。Aメロパートはヴォーカルにエフェクトをかけて、ヴォコーダーでデジタルな雰囲気を。 Bメロではとにかく攻めに転じる。そこからサビへはちょっと同じテイストなので、つまらなく感じるかも。詩の内容やメロディ云々よりも、この曲はCMJKによるアレンジが光った1曲だね。

4. is this LOVE?

words:ayumi hamasaki music:Miki Watanabe arrangement:HAL

シングル「STEP you」と両A面扱いのナンバー。エッジの効いたギターがイントロからかましまくるミディアムテンポのロックチューン。 って、浜崎あゆみがヘビメタに挑戦?と思ってしまうほどに、イントロが激しい。だからAメロがしっとりテイストで驚くほどの静けさ。 またも難しい言葉を使い、回りくどい表現になっていますが、A面としての力をきちんと持っていることは確かに感じる。もう、間奏でのギタープレイに圧巻ですよ。

5. (miss)understood

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:tasuku

アルバムのタイトルチューンが満を持して、この位置で登場だ。ギターバリバリのロックチューンで、サビでは意外とヘビィに攻めてくる。 そして、不思議とヴォーカルを前面に持ってきては、歌詞をぶつけてくる。浜崎あゆみ、せっかくの効果絶大のサビも、他人事のような歌詞がどうもしっくり来ない。

6. alterna

words:ayumi hamasaki music:Shintaro Hagiwara, Sosaku Sasaki arrangement:CMJK

イントロのスリリング感そのまま、へビィなロックチューンを聞かせてくれる浜崎あゆみ。次第にパワーアップしていくような雰囲気に、たくましさを覚える。 サビ最後のワンテンポ置くスタイルが、あまり似合わないな。あまりに力強く展開するものだから、聞いていてちょっと疲れます。終わり方も中途半端感が漂う。

7. In The Corner

words:ayumi hamasaki music:GEO of SWEETBOX arrangement:tasuku

この曲もSWEETBOXのGEOによる曲。妖しさを盛り込んで、スリリング感たっぷりのミディアムチューン。 ストリングスも効果絶大に。ただ、淡々と歌い上げる浜崎あゆみという印象を受け、そこまで面白さは感じられないかな。

8. tasking

music & arrangement:tasuku

おなじみtasukuによるインタルード。ストリングス風の刻み音とパンチのある打ち込みビートがかっこよく繰り広げられる。

9. Criminal

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:Kazuhiro Hara

原一博によるナンバーは、これまた絶望から這い上がるようなおどろおどろしさがあるね。 そして、全体的に暗い。聞いていて疲れる。1音節1音節が長いからかな。伸ばしていて。浜崎あゆみのヴォーカルも低く、言葉が耳に届きません。

10. Pride

words:ayumi hamasaki music:GEO of SWEETBOX arrangement:CMJK

これまたGEOによる曲です。随分と壮大に仕上がったゴシック調のバラード。浜崎あゆみのヴォーカルを食い尽くしてしまうようなコーラスに圧倒させられます。 ゴージャス過ぎて、浜崎あゆみの言葉が耳に届いてこない。なんだか、サウンドが恐ろしく、とにかくすごいんだ。 ストリングスといいコーラスといい、とてつもないものが出来上がってしまった感じだね。

11. Will

words:ayumi hamasaki music:CREA + D・A・I arrangement:tasuku

久しぶりにCREAとD・A・Iの組み合わせによる作曲で聞かせてくれるミディアムナンバー。 4分の3拍子で始まるAメロパートは、どこかしらせわしなく聞こえてくる。なんかアコースティックギターの音が、やけに際立っているね。サビでは切なさもはかなさも大放出で、訴えかけてくるようだね。 ただ、「魔女の宅急便」のサントラの「海の見える街」ぽいメロディだな。歌詞はいつもの浜崎あゆみワールド。力強く前を向いて生きています。

12. HEAVEN

words:ayumi hamasaki music:Kazuhito Kikuchi arrangement:Yuta Nakano & KZB

大型映画のタイアップが付いた壮大なバラードナンバー。静かな展開から、次第に盛り上がっていく流れで、中盤からは大きく音が加わってくる。 ちょっと和的なサウンドなのは、やっぱり映画を意識してのものなのかな。メロディはぐっと訴えかけてくるかのような雰囲気ながら、 意外とシンプルに聞かせてくれる。さすがは菊池一仁といったつくりの曲になっています。 ドラマティックに聞かせてくれる。歌詞の方は、時空を超えた愛とでも言いましょうか。こちらもかなりスケールの大きい作品になっているね。

13. Are You Wake Up?

music & arrangement:CMJK

CMJKによるインタルード。ゴリゴリとかきなるギターが響いたあとは、デジタルサウンド満載。いろんな面を見せてくれるトラックで、面白い。

14. fairyland

words:ayumi hamasaki music:tasuku arrangement:HAL

浜崎あゆみ、夏を彩るシングルナンバー。しかしながら、もう王道中のポップソングといった感じで、何のひねりもないところが面白さにかける。 これが浜崎あゆみである必然性はない。他の誰かでも十分に成り立つ曲ですね。いかにもHALなデジタルサウンドでアレンジ。 ドラマティックで幻想的な世界を映し出すけれども、なんだかはかないよね。間奏が無駄に長いかな。最後は転調してラストスパート。あぁ、爽やか爽やか。

15. Beautiful Day

words:ayumi hamasaki music:GEO of SWEETBOX arrangement:tasuku

GEO作曲の2連発。まずは、ほどよくJ-POPに仕上がったポップチューン。 キャッチーなつくりのメロディに、tasukuのアレンジがゴージャスに飾り立てる。サビでのヴォーカルとコーラスの組み合わせで、かっこよく。でも、意外とあっさりしているね。

16. rainy day

words:ayumi hamasaki music:GEO of SWEETBOX arrangement:Yuta Nakano

GEOによる、アルバムのラストを飾るナンバー。雨のようなしっとり感が出ていながらも、結構淡々とトラックは進行する。 確かに聞かせてくれるタイプの曲で、盛り上がるようなナンバーではない。ただ、こういうトラックで挑戦的な浜崎あゆみみたいなものが出ていて、なかなか好感触。最後はドラマティックに。

[DISC 2:DVD]

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8th Album『Secret』● '06/11/29 release

浜崎あゆみの8枚目となるオリジナルアルバム。前作「(miss)understood」のリリースから1年にも満たないうちでのリリースと、なんともハイペースに動いていますね。 しかも、元々ミニアルバムでのリリースがアナウンスされていたものの、直前になってフルアルバムへと変更されたほど、こだわりのある1枚となりました。 どれだけ浜崎あゆみのやる気が満ち溢れているんだ。シングル「Startin'/Born To Be...」、「BLUE BIRD」とカップリングの4曲を収録。 珍しく新曲が多い全14曲という構成になっているのもうれしいところ。あまりたくさん詰め込みすぎて華美になるよりかは、このくらいのバランスが取れている方が、聞く方も落ち着けますね。 とは言うものの、全体的にはエイベックス色に染まったサウンドで、ゴリ押しデジロックや美メロバラードなど、おなじみの曲調で落ち着けはしない。 前作の反動からか、ちょっと耳馴染みしやすいメロディが多くなっています。 それでも、浜崎あゆみの書く歌詞は、信念を持って真っ直ぐ突き進む主人公ががんばっている模様。浜崎あゆみの強い意志や秘密がここに隠されているのだろうか。 今作もCDのみとCD+DVDという2形態で発売。DVDには、シングル曲をはじめ、アルバムに収録されているナンバーなど、計7曲のPVにメイキングも加えて収録。 とにかくフルヴォリュームで力を注ぎ込んだ姿勢に屈服しますね。

1. Not yet

words:ayumi hamasaki music & arrangement:CMJK

アルバムのオープニングを飾る小曲。一応、歌詞はあるものの、ブックレットには記載されていません。 「秘密」がキーワードということで、アルバムの始まりにもってこいな感じで。CMJKによるクラブ寄りのデジロックアレンジも、なかなかいいね。

2. until that Day...

words:ayumi hamasaki music & arrangement:CMJK

うねるギターと弾むリズムが勢いを出すミディアムチューン。いきなりヴォーカルにエフェクトをかけて、ちょっと違った一面を見せてきたようで。 とにかくパンチの効いた仕上がりです。サビでは畳み掛けてくるように歌っていますな。歌詞の中では、とっても力強い主人公です。

3. Startin'

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:CMJK

アルバム「(miss)understood」から次なるステージへ。浜崎あゆみの仕掛けるシングルナンバーは、勢いよくアグレッシヴに攻めてくるデジロックチューン。 うねるギターに、前を真っ直ぐ見詰める浜崎あゆみの歌詞。そして、ヴォーカルも熱を帯びているぞ。しかも、サビのメロディがとことんキャッチーで、覚えやすくノリもよい。 ここまで燃えている浜崎あゆみもすごいね。なんだか圧巻。

4. 1 LOVE

words:ayumi hamasaki music:Yoji Noi arrangement:HAL

イントロのギターからして、ヘビメタの雰囲気を出すミディアムテンポのデジロックチューン。 ここまでドスの効いたサウンドを持ってくるとは。浜崎あゆみが勢いよく立ち向かってくる。とにかく迫力のあるヴォーカルで、自分自身に揺らぎがないことを証明するかのように歌っていますね。 なんか、とにかく全てが激しすぎる。何かに躍起になっているかのようだ。

5. It was

words:ayumi hamasaki music:Naruya Ihashi arrangement:tasuku

前曲に比べると、幾分も落ち着いた雰囲気にも聞こえるミディアムテンポのロッカバラード。 しっかり重みのあるサウンドとともに、真っ直ぐな浜崎あゆみのヴォーカルが印象的ですね。君との過去を懐かしむ主人公です。

6. LABYRINTH

music & arrangement:HAL

HALによるインストナンバー。これまたドラマティックな仕上がりで、浜崎あゆみの世界観を引き立たせる。 バックのオーケストラも、陰ながら大きな力を出しているよ。

7. JEWEL

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:Shingo Kobayashi

シンプルテイストで聞かせてくれるド直球のバラードナンバー。 あっさりテイストの打ち込みサウンドと、アコースティックピアノの音に差があって、ピアノの音がより際立って聞こえてくるね。 それ以上に前面に出た浜崎あゆみのヴォーカル。もう、君のことが好きで好きでたまらない気持ちが、思う存分に表れたラブソングですね。

8. momentum

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HAL

さあさあ、今回もHALがガツンと仕上げてきますよ。ちょっと歌謡曲チックなメロディラインを、これまたエイベックス的デジロックチューンへと見事に着飾ってきました。 うねるギターやドラマティックなキーボードの裏で、ストリングスがしなやかさをアピールする。これまた君に出会えた喜びを歌にしています。

9. taskinst

music & arrangement:tasuku

恒例、tasukuによるインストナンバー。オルゴールのような音が、しっとりとしていながら聞かせてくれると思ったら、 その後はエッジの効いたハードロックのような音を展開させる。この差が激しくて面白いな。

10. Born To Be...

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:Kazuhiro Hara, CMJK

「Startin'」との両A面扱いでリリースされたシングルナンバー。重圧コーラスが押し寄せてくる始まりで、力強さを感じさせるね。 ふたを開けてみると、いたって普通のポップチューンなんだけれども。しかしアレンジがものすごい装備を重ねてきたから、それなりに壮大なナンバーに変身するんだ。すごいぞ、この力。

11. Beautiful Fighters

words:ayumi hamasaki music:Kazuhito Kikuchi arrangement:CMJK

ホイッスルとともに始まるデジタルポップなナンバー。CMJKの親しみやすいデジロックサウンドの味付けがよく活きる菊池一仁のキャッチーなメロディーだ。 全ての女性達に向けられた応援歌?浜崎あゆみが代弁するかのように、前向きなヴォーカルで聞かせてくれます。大衆コーラスも、 なんだか浜崎あゆみをジャンヌ・ダルクのように担いでいるかのようだ。

12. BLUE BIRD

words:ayumi hamasaki music:D・A・I arrangement:HAL

本格的シーズンを迎える前にリリースされた、浜崎あゆみの夏ナンバー。作曲がD・A・IでアレンジがHALって、もう鉄板じゃないですか。どこをどう切ってもavex的なノリ。 あれ?これってなんだか前年の「fairyland」でもあったような...。結局、それくらいの曲にしか思えないんだよな。 すでに全てが夏パッケージといった感じに思ってしまうのは、やっぱりHALのせい?爽やかに仕上げたのはいいけれども、ちょっとマンネリな感じも。

13. kiss o' kill

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:Keiji tanabe

アレンジャーの田辺恵二が起用されるとは、なんだか珍しいような気がする。キーボードの音がゴシック要素を出すミディアムテンポのヘビィメタロッカバラード。 さすが「口づけか殺しか」なんて選択を迫るだけありますね。力強いアレンジにヴォーカルが攻めてくる。そこに響き渡るキーボードとストリングスの音が、とにかくスリリングだ。 重たいサウンドながらに相手を包み込む歌詞に、浜崎あゆみのスタイルを覗かせる。

14. Secret

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HIKARI

アルバムのラストを飾るバラードナンバー。アコースティックテイストで優しくメロディが響き渡ります。 穏やかに歌う浜崎あゆみのヴォーカルとは裏腹に、歌詞の方はちょっと重たい雰囲気。自分の現状を悩むかのように、迷っているかのように、答えを求めているかのように。 秘めたる思いが込められていますね。まさしくシークレット。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『A BEST 2 -BLACK-』● '07/2/28 release

浜崎あゆみのベストアルバム第2弾は、白盤、黒盤と2作同時発売。随分と思い切ったことをやるね。 収録曲は21世紀に入ってからリリースされたシングル「evolution」から、アルバム「(miss)understood」までの中から、こちらの黒盤は心に訴えかけるようなバラードやミディアムナンバーを中心に収録。 21世紀型浜崎あゆみの快進撃は止まらない。シングルだけでなく、アルバムからの曲もあり、さらには黒盤には新曲も収録されているということで、バランスはいい方だね。 CCCDでリリースされていた楽曲も、ここでは解かれて収録はうれしい。さらに、あの曲もシークレットトラックとして収録。 ただ、やっぱりリリースのタイミングが微妙。確かに楽曲がたまったから、ここでまとめてよかったと思うけれども、翌年のデビュー10周年を待ってもよかったと思うんだけれどもね。 しかも、後に10周年記念でシングルコレクションもリリースされるし。結局、レコード会社の決算にあわせた思惑でのリリースといった感じが否めない。 ちなみに、今作は黒盤、白盤それぞれ2枚のDVDをつけたタイプもあり、計4種類でのリリース。 黒盤1枚目のDVDはベストクリップ集。黒盤収録楽曲のPVが収められています。もちろん、新曲のPVもここで見ることができます。 2枚目のDVDは、白盤に収められているカウントダウンライブのドキュメンタリー。 本編ではないので注意。ステージが成り立つ過程、浜崎あゆみのステージにかける熱意、チームとしての一体感を見ることができます。

DVD2

Documentary Film of COUNTDOWN LIVE 2006-2007 A

15. part of me

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HAL

今回のベストアルバムに唯一収録された新曲。しっとり聞かせてくれるバラードナンバー。サビでガツンと来る仕上がりは、さすがHALだな。 離れ離れになってしまう2人のことを歌っているようで、切ないね。メロディも、より切なく押し寄せてくる。

[DVD]

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Best Album『A BEST 2 -WHITE-』● '07/2/28 release

浜崎あゆみのベストアルバム第2弾は、白盤、黒盤と2作同時発売。随分と思い切ったことをやるね。 収録曲は、21世紀に入ってからリリースされたシングル「evolution」から、アルバム「(miss)understood」までの中から、こちらの白盤は、ポップなナンバーやアッパーな楽曲を中心に収録。 21世紀型浜崎あゆみの快進撃は止まらない。シングルだけでなく、アルバムからの曲もあり、バランスはいい方だね。CCCDでリリースされていた楽曲も、ここでは解かれて収録はうれしい。 ただ、やっぱりリリースのタイミングが微妙。確かに楽曲がたまったから、ここでまとめてよかったと思うけれども、翌年のデビュー10周年を待ってもよかったと思うんだけれどもね。 しかも、後に10周年記念でシングルコレクションもリリースされるし。結局、レコード会社の決算にあわせた思惑でのリリースといった感じが否めない。 ちなみに、今作は黒盤、白盤それぞれ2枚のDVDをつけたタイプもあり、計4種類でのリリース。 白盤1枚目のDVDはベストクリップ集。黒盤収録楽曲のPVが収められています。 2枚目のDVDは、カウントダウンライブの模様をフルで収録。相変わらず、壮大で大規模で、迫力満点のめまぐるしいステージ。圧巻です。

[DVD]

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9th Album『GUILTY』● '08/1/1 release

前作のオリジナルアルバム「Secret」から約1年ぶりとなる浜崎あゆみ、9枚目となるオリジナルアルバム。 タイトルで、かなり突き刺してくるような感じはするんだけれども、中身はというと、なんだかいつもの浜崎あゆみ。 というか、無理やりまとめあげたような力業でパッケージしましたという雰囲気が漂うんだよね。 シングル「talkin' 2 myself」や初のデジタルシングル「Together When...」は、それこそアルバムをフォーカスしたような感じは出ているんだけれども、 「glitter」はちょっと軽すぎるかな。アルバムの全体的なアレンジも、やっぱり力業。ゴリゴリのヘビメタゴシックロックはもういいって。力強さを通り越して、ノイズ交じりで汚く聞こえるようにも感じる。 その勢いと粗っぽさが浜崎あゆみの魅力なのか?だとしたら、ちょっとやけどするな。 オープニングを飾った小曲「Mirror」は、後にシングルカットされ、10周年第1弾シングル「Mirrorcle World」として、フルバージョンで日の目を見ます。 アルバムの歌詞は、浜崎あゆみの思いが詰まっているかもしれないけれども、全体的な作りとしては、やっぱり罪作りな1作だね。 CDとCD+DVDの2形態でリリース。DVDにはアルバム収録曲から7曲のPVとメイキングを収録。さらに、それぞれの形態の初回版には、海外で撮影されたミニ写真集も付いていて豪華仕様です。

1. Mirror

words:ayumi hamasaki music & arrangement:Yuta Nakano

9作目のオリジナルアルバムのオープニングを飾る小曲。いきなりスリリングで冷たい感じがするアップテンポチューンと来たもんだ。 サビでは力強いビートとともに、アグレッシヴなヘビメタ同然の音が攻めてくる。いきなりオープニングからかましてきましたね、浜崎あゆみ。

ちなみに、このアルバム発売後、新たにフルサイズの「Mirrorcle World」としてシングルカットされました。珍しい展開を見せてきましたね。

2. (don't) Leave me alone

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HAL

バリバリハードなデジロックサウンドを聞かせてくれるミディアムチューン。 さすがはHALだね。浜崎あゆみの世界をかなり強力に飾り立てる。強さを見せるが実は弱い主人公?でも、そんなことを微塵も感じさせない音にやられます。

3. talkin' 2 myself

words:ayumi hamasaki music:Yuta Nakano arrangement:HAL

夏を爽やかポップに彩った「glitter」に続くシングルナンバーは、ゴシックへビメタサウンドで畳み掛けてくる、近年の浜崎あゆみの王道と化したロックチューン。 なぜ、ここまで強力に悲劇的なサウンドに仕上げられるんだろうか、HALは。バリバリのメタメタで、とにかく圧倒させられます。ストリングスも緊張感を生むね。歌詞はよくわからないけれども、 自己陶酔していませんかね?

4. decision

words:ayumi hamasaki music & arrangement:Yuta Nakano

これまた弦楽とゴシックロックの組み合わせで音をぶつけてくるミディアムバラード。 歌が入ると静かになったけれども、そこからまたバリバリと音を立てては、すべてのものをぶっ壊すかのような勢いでまくし立てる。

5. GUILTY

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:CMJK

静かな始まりかと思いきや、またまたヘビィな音が入ってきたりと、いろいろな面を見せるアルバムのタイトルチューン。 力強さがありながら、意外にあっさりとしていたりも。さらに言えば、スカスカな感じもするし、薄いよね。歌詞の中身もあまりないように思える。全体的に罪な1曲。

6. fated

words:ayumi hamasaki music:Shintaro Hagiwara, Akihisa Matsuura arrangement:CMJK

シングル「glitter」と両A面扱いでのナンバーは、バラードチューン。 ヘビメタゴシック系の多い、昨今の浜崎あゆみの楽曲に比べると、あっさり目のロックサウンドに仕上がっているから、ちょっとびっくりだね。 浜崎あゆみのヴォーカルも抑え目で、曲の世界観を見事に表現している。はかなくも悲しい別れの曲。

7. Together When...

words:ayumi hamasaki music:Kunio Tago arrangement:CMJK

浜崎あゆみ初のデジタル配信シングルナンバー。これまた、浜崎あゆみの王道とも言えるバラードナンバーで、 じっくりと聞かせてくれる仕様であります。ちょっと和な感じのするパートは、さすが多胡邦夫のメロディだよね。 王道中の王道失恋ソングということで、切々と浜崎あゆみのヴォーカルが訴えかけてきます。まぁ、本当に王道なので、これといって特筆するようなところはないかな。

8. Marionette -prelude-

music & arrangement:Yuta Nakano

次曲へとつなげるためのインタルード。 確かに人形劇のような不思議な雰囲気が漂っていますね。西洋ゴシックのような妖しさをぷんぷんと放つ。

9. Marionette

words:ayumi hamasaki music & arrangement:Kazuhiro Hara

絶望や悲劇といった言葉が似合う悲壮感たっぷりのバラードナンバー。 静かな始まりかと思いきや、やっぱりサビではゴシックメタルのごとく激しさを兼ね備えて、唯一無二の浜崎あゆみワールドを展開。 サビなんて、言葉数が少ないながらに、ちょっと堅苦しく遠まわしの表現で訴えかけてくる。仮面とか表面とか、お面人形劇のこと?それともmasqueradeと勘違いしている?

10. The Judgement Day

music & arrangement:CMJK

「審判の日」と名づけられたインタルード。鐘の音と浜崎あゆみのハミングが織り成すトラック。最初はゆったりと、そして次第にテンポアップしては、 見事なまでのポップなダンストラックへと変身。次曲へうまくたすきを渡した形ですね。

11. glitter

words:ayumi hamasaki music:Kazuhiro Hara arrangement:HAL

シングルとしては、前作「BLUE BIRD」から約1年ぶりとなる夏トラック。これまた夏の曲って、最近はどれも同じラインだよね。「BLUE BIRD」然り、「fairyland」然り。 原一博のキャッチーなメロディを、HALがポップなダンストラックに味付けして聞かせてくれます。キラキラ煌いて輝きを放っていますよ。 今を一生懸命楽しく過ごそうという気持ちが表れた歌詞を、浜崎あゆみが楽しそうに歌っています。

12. MY ALL

words:ayumi hamasaki music:Tetsuya Yukumi arrangement:HAL

いきなりギターがうねりを上げて入ってくるポップなナンバー。HALがまた、キャッチーなデジタルトラックに仕上げてきたね。 ただ、この曲の雰囲気、なんだかこれまでの浜崎あゆみ、いやavexの中の誰かの曲に似ている雰囲気。 メロディやアレンジにしろ、馴染みやすいんだよな。ひとまず、あなた一筋の歌です。

13. reBiRTH

music & arrangement:HAL

ドラマティックなインタルード。確かに、再び生まれ変わったような、 輪廻転生的な雰囲気が漂ってきますね。ヴァイオリンも美しく響き渡る。

14. untitled ~for her~

words:ayumi hamasaki music:Kunio Tago arrangement:Shingo Kobayashi

アルバムの最後を締めるバラードナンバー。デジタルサウンドを匂わせながらも、今回はバンドサウンドをメインに。強さを鋭く添えてきた。 まぁ、この曲のすべては歌詞だよね。浜崎あゆみが大事にしていた人を失った気持ちを、そのまま歌詞にしています。ブックレットの最後にも記載されている人に向けて。切ないね。

[DISC 2:DVD]

こちらへ→☆☆☆

Remix Album『ayu-mi-x 6 -GOLD-』● '08/3/26 release

浜崎あゆみのリミックスアルバム「ayu-mi-x」シリーズの第6弾が登場。前作から実に約4年ぶりとなる今作は、なんと金・銀2作同時発売。 ミニアルバム「Memorial adress」から最新作「GUILTY」までの楽曲から、シングルナンバーを中心に、選りすぐりの楽曲たちを、選りすぐりのDJたちがリミックス。 こちらの金盤は、「STEP you」や「Startin'」、「BLUE BIRD」や「glitter」など、ポップでアゲアゲなナンバーが揃っていますね。 それらの楽曲を、ARMAND VAN HELDENやCOLDCUT、大沢伸一やMAD PROFESSORなどなど、国内外のDJたちが、それぞれ巧みな業で料理しては楽しませてくれる。さすがはエイベックスだ。 しかし、随分とDJの個性を出してきたトラックが多いね。それ故、好き嫌いがはっきり分かれるリミックスだけなあって、今作も激しい仕上がりです。 初回版はスリーブケース仕様。

1. STEP you (THE YOUNG PUNX! Remix Edit)

Remix and additional production by Hal Ritson and Phonat

ウネウネビートと合いの手のような音、そして加工しまくりの浜崎あゆみのヴォーカルが宙を舞うリミックスチューン。 ある程度、壊してはいるけれども、崩しにはかかっていないので、聞きやすい仕上がりに。

2. Moments (dj KENTARO Full Mix)

Remixed by dj KENTARO

畳み掛けてくる高速ドラムンベースに、のっけからノックアウトされるリミックス。 ここまで来ると、オリジナルトラックの持つ花鳥風月だろうがなんだろうが、もう関係ないね。ボコスカと激しさを、これでもかというくらいにぶつけてくる。

3. talkin' 2 myself (STONEBRIDGE Radio Edit)

Remix and additional production by StoneBridge for StoneBridge Productions 2007

アップテンポでリズミカルなトラックに変身したりミックスチューン。 ためを作っては、来たぞ来たぞと期待させるね。サビパートをベースに、ループをさせて聞かせる。オリジナルの持つスリリング感もたっぷりに届けてくれます。

4. Beautiful Fighters (AL-P MSTRKRFT Radio Edit)

Remixed and additional production by AL-P MSTRKRFT

パンチの効いたビートでエネルギッシュに攻めてくるリミックスチューン。 エレクトロ要素満載のポップさと、激しさが交差する。もうね、なんだかものすごいカラフルなトラックが後半に押し寄せてきたよ。

5. INSPIRE (ARMAND VAN HELDEN Radio Edit)

Remix and additional production by Armand Van Helden for X-Mix Productions

ARMAND VAN HELDENが手がけたりミックス。っていうか、いきなりヴォーカルをサンプリングしては、ループさせて、 なんだか元の影が見えない。これが世界の業なのか。しかも、サビの部分はメロディラインではなく、低パートのハモリラインだよね。加工してるの。

6. Grateful days (PARA ONE Remix)

Additional production by Para One @ 1618

ピコピコとポップな雰囲気で始まったかと思えば、またしてもヴォーカルを加工しまくって、なんだかもう、わけがわからない世界へと誘ってくれる。 その音をバックに、なんだかくらくらするリミックスに。

7. Startin' (SHINICHI OSAWA Remix)

Remix and additional production by Shinichi Osawa

大沢伸一によるリミックス。てっきり、MONDO GROSSOバリにハウスでノックアウトするかと思いきや、 ジワリジワリ、ジメジメしながら這ってくるようなリミックスだ。なんか、オリジナルの持つアッパーな疾走感がなくなって、ダークに聞かせてくれますね。

8. glitter (SOUL CENTRAL Remix)

Additional production programming and remixes by Andy Ward and Timmy Vegas for Soul Central Productions

サンバカーニバルのようなノリの出た4つ打ちキックでポップなビートを操るハウスリミックス。 オリジナルも幾分かキラキラ輝いていたけれども、さらに輝きを増したようなトラックに変身。瑞々しく弾けまくっています。

9. BLUE BIRD (7TH GATE Snow Bird Remix)

Remix and additional production by 7TH GATE

ちょっとトランシーな雰囲気も覗かせるイントロで始まったりミックスチューン。本編は心地よくビートを打ち鳴らしては、クールに進行。 オリジナルはスカッと爽やかな感じだったけれども、このミックスはどこかしら夜の海が似合うようなトラックに変身したね。

10. ourselves (COLDCUT Club Mix)

Remix by Coldcut by kind permission of Ninja Tune

イントロがハウスかと思ったら、本編に入ったらぽっこりぽっこりと軽やかテイストで繰り広げられるリミックス。 4つ打ちビートもあっさり目で。全体的にライトタッチで仕上がっています。

11. Ladies Night (AFRA & INCREDIBLE BEAT BOX BAND Remix)

Remixed by AFRA & INCREDIBLE BEAT BOX BAND

さすがAFRAといわんばかりのヒューマンビートボックスを交えて聞かせてくれるリミックス。 本編は、ウネウネビートを伴っては、妖しく繰り広げる。歌も追加されて、なんだか盛りだくさんだね。

12. HAPPY ENDING (MAD PROFESSOR Remix)

Remixed and additional production by Mad Professor at Ariwa Sound

さぁさぁ、MAD PROFESSORがリミックスとくれば、もちろんダブですよ。左右の音を歪ませては、もう異次元の世界へと誘い込む。 ここまでヴォーカルを加工すると、あぁ賛否両論が出ても致し方ないよね。どっぷりどっぷりと、ダブ漬けです。

Remix Album『ayu-mi-x 6 -SILVER-』● '08/3/26 release

浜崎あゆみのリミックスアルバム「ayu-mi-x」シリーズの第6弾が登場。前作から実に約4年ぶりとなる今作は、なんと金・銀2作同時発売。 ミニアルバム「Memorial adress」から最新作「GUILTY」までの楽曲から、シングルナンバーを中心に、選りすぐりの楽曲たちを、選りすぐりのDJたちがリミックス。 こちらの銀盤は、「No way to say」や「HEAVEN」、「JEWEL」や「Together When...」など、オリジナルトラックがミディアム~バラード系ナンバーが揃っていますね。 それらの楽曲を、YOJIやDAISHI DANCE、CARL CRAIGなどなど、国内外のDJたちが、それぞれ巧みな業で料理しては楽しませてくれる。さすがはエイベックスだ。 まぁ、バラード系はハウスなどのリズミカルなアップテンポトラックが一番合うと思うんだけれども、やっぱり随分とDJの個性を出してきたトラックが多いね。 かなり不思議に感じさせたり、慣れずに、ちょっと顔をしかめたくなるようなトラックがあると感じるのも正直なところ。でも、個性溢れる楽曲郡に圧倒されたりもして、楽しい作りになったと思う。 初回版はスリーブケース仕様。

1. GAME (YOJI's Remix - Radio Edit)

Remixed and additional produced by YOJI

激しさと切なさが交差したナンバーを、YOJIがリミックス。 ボコスカビートとトランス風味のスリリングなサウンドが駆け巡る。途中でゆっくりになっては、どこかしら幻想的にも。

2. Together When... (CO-FUSION Remix)

Remixed by Co-Fusion (DJ WADA, Wall5)

DJ WADAとWall5によるCo-Fusionが手がけたりミックスチューンは、パンチを効かせたビートが押し寄せては、どっしりと構えたトラックに。 サビではさらに力を付けて、ゴージャスな感じで。音で圧倒させてきましたね。2番からはアップテンポに変わって、さらにアグレッシヴに攻めてきましたね。

3. No way to say (HIGH CONTRAST Main Mix)

Remix and additional production by Lincoln Barrett

サイバーでスペイシーな雰囲気を漂わせたりミックス。しかし、ふたを開けてみると、ドラムンベースばりの高速ビートがたたみかけてきた。 バラードの幻想的なイメージを崩しては、アッパーで攻撃的なトラックに見事再構築。いやぁ、圧巻ですよ。

4. alterna (FREEFORM FIVE Remix Edit)

ウネウネしながらも、キレのあるビートで仕掛けてくるハードハウスなリミックス。 浜崎あゆみのヴォーカルも、効果的に切り離したりと、もうリミキサーの好き勝手やりたい放題が逆に面白いトラックへと変身させた。これがリミックスなんだな。

5. HEAVEN (DAISHI DANCE Remix with Chieko Kinbara - Radio Edit)

Additional production and remixed by DAISHI DANCE

初めから終わりまで、DAISHI DANCE。美しくしなやかに響き渡る金原千恵子のヴァイオリンも組み込んで、キラキラハウスをお届け。 幻想的なバラードナンバーが、これまた相性抜群なハウストラックに変身。じっくりと聞かせてくれます。ただ、DAISHI DANCEらしさが120%出ていて、面白さは減るな。

6. fated (MAKOTO Remix - Edit)

Remixed by MAKOTO

始まりはシンセの音で幻想的に。そして、これまたドラムンベース的高速ビートをぶつけてきては、高圧的に攻めに攻めてくる。 激しさと驚き、はかなさと悲しさ、あらゆる感情がミックスされているようだね。

7. About You (BLACK STROBE Edit)

Remix and additional production by Arnaud Rebotini

これまたウネウネしたデジタルビートとヴォーカル、メロディに微妙な隙間の生じるリミックスだね。 トラック的には、とにかく派手でゴージャスに攻めて攻めて攻めまくるトラック。もう、頭を下げてひれ伏してしまうくらいの強力ナンバー。怖いものなんて、何もないよね。

8. decision (FORCE OF NATURE Remix Original Edit)

Remixed by FORCE OF NATURE at FON LABS

グツグツと煮込んでいるようなリミックス。なんか、おどろおどろしい雰囲気と無機質な雰囲気が見事に組み合わさったという感じだね。 歌が始まったら、ストリングスの音が際立ったけれども、トラックが逆にものすごく冷たく感じる。この温度差を味わうリミックス。

9. JEWEL (STEPHANE POMPOUGNAC Main Version Edit Remix)

Excutive production by Pschent Music

パンチの効いたビートが終始トラックを覆い尽くすアップテンポのリミックスチューン。 ヴォーカルにエフェクトをかけては、ちょっと延ばして独特の歪みを生み出す。なかなか面白く仕上がっていますな。

10. CAROLS (PLAYGROUP RAdio Edit)

Reproduced and mixed by Trevor Jackson for the playgroup 2007

グツグツ系の4つ打ちビート炸裂で、パンチを効かせたリミックス。 浜崎あゆみのヴォーカルもいじくりまくって、サンプリングしまくって、ループしまくってで、遊びまくりです。

11. part of Me (CARL CRAIG Remix - Radio Edit)

Remix and production by Carl Crag for Planet E Communications, Inc, Detroit

随分とカラフルポップに弾けた音がポイントとなるリミックス。 全体的にはパンチの効いたビートがどっぷりと包み込んでは、じっくりと聞かせてくれる感じで。

12. walking proud (CALM's Balearic Remix Radio Edit)

Remix and reproduction by CALM

こちらも随分とカラフルな色付けで、鮮やかに聞かせるリミックスチューン。音が幾重にも重なっては、壮大に変身。 オリジナルの持つ情緒深さが、よりいっそう厚くなってきた感じだね。

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