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7th Album『hotel』● '05/3/1 release

mobyが「18」以来となるオリジナルアルバムを発表。その名も「HOTEL」。 リラックスできる心地よい空間を提供してくれるホテルのように、mobyのおもてなしをじっくりと味わうことのできる作品です。 これまでのアルバムの流れに比べると、moby本人によるヴォーカルトラックが多くなって、打ち込みを生音にしてきたりと、いろいろと変化が表れているようだね。 歌詞の方は、どこかしら内省的な部分も見え隠れする。 バッキバキのテクノやレイヴはなく、どちらかというとデジロックチューンで攻めの姿勢を見せたり、アンビエントなリラックスmobyを聞かせてくれたり、バランスよく展開。 リードナンバーとしてキャッチーに引き込んだ「 lift me up」はじめ、「spiders」「beautiful」「raining again」「dream about me」「slipping away」など、 たくさんシングルカットされて、こちらのアルバムもヒットを記録。 デラックスバージョンは、moby本領発揮のアンビエントディスクを付属。ホテルで過ごすための、ゆったりまったり、極上のひとときを堪能できます。

1. hotel intro

written and produced by Moby

アンビエントな世界を彩るイントロダクション。 インストチューンで、シンセサウンドが壮大に広がってゆきます。ただただ、何もせず、ホテルでくつろいでは、夢見心地な気分にさせてくれるようだ。そんな感じで約2分。

2. raining again

written and produced by Moby

ドラムの音に耳が行くナンバー。mobyの淡々とした歌い方もご愛嬌。2番からは音数が増えては、サビではどっしりと。鮮やかなデジロックチューンを聞かせてくれます。 ギターの音がとにかく印象的なんだよな。かっこいいです。

3. beautiful

written and produced by Moby

ブレイクビーツを淡々とはなってきたかと思えば、エッジの効いたギターを絡めて聞かせるロックチューン。 ダンストラックとはまた別のアプローチで踊らせるmobyの手法に引き込まれます。特にサビではまさしくビューティフルな、爽やかかつ力強いロックサウンドに包まれます。 ミドルテンポも心地よく、アルバムからシングルカットされる力があるほどです。

4. lift me up

written and produced by Moby

moby、ついに始動。前作アルバム「18」から約3年振りとなるオリジナルアルバム「HOTEL」からの1st singleは、 いつも以上にロックなアプローチで聴かせながら、踊らせてしまうmobyマジックなデジロックチューン。 淡々とした印象で進行しては、溜めて溜めて、サビで爆発。覚えやすくてキャッチーに、メロディが展開。後半の畳み掛けに迫力を感じさせるね。とにかくギターの音がエネルギッシュです。

Radio mixは、オリジナルよりも10秒ほど短く。たかが10秒、されど10秒。

5. where you end

written by D. Ehrlich / R. Hall produced by Moby

メランコリックな雰囲気を出した4つ打ちロックチューン。mobyが淡々と歌っている1曲。広がるシンセの音は、前曲「Lift me up」の延長を行くような感じだね。 大きく盛り上がるというわけではないけれども、だからと言って面白さがないわけではない。

6. temptation

written by Bernard Sumner, Stephen Morris, Peter Hook and Gillian Gilbert produced by Moby

なんとNEW ORDERのカバー。mobyの友人がヴォーカルを務めているとのこと。まったり淡々とした世界。アンビエントに近い音を聞かせてくれます。 安らぎを与えるかのような、ゆるりとしたカバーで、心地よさを出してくる。

7. spiders

written and produced by Moby

淡々としたビートと淡々としたmobyのヴォーカルが展開する。Bメロからドラムが加わり、サビでざっくりとギターを加え、ロッカバラードな仕上がりで聴かせてくれる1曲。 蜘蛛が一瞬にして糸を広げて巣を作るかのような、音の広がりを感じさせる。 そして、後半ではサビで大きく展開して、なんだか壮大な曲になっていますね。アルバム「HOTEL」から2枚目のシングルカット。

Radio Editは、約10秒ほど短く。

8. dream about me

written and produced by Moby

Laura Dawnが浮遊感のあるヴォーカルを聴かせてくれる1曲。まったりとした雰囲気で進行。2番からはmobyのヴォーカルも加わって、2人で歌を聴かせてくれます。 音数も増えて、打ち込みベースに付け足して、少々躍動感も出てきた。それでいて、バックはシンセとピアノの麗しいひと時にうっとり。

Radio mixでは、最初から4つ打ちでどっしりと音を放って引き込んできた。

9. very

written and produced by Moby

デジタル色を前面に出したサウンドと、アンビエント要素を出すシンセサウンドを組み合わせた、唯一無二のmobyワールドが展開するアップテンポチューン。 Laura Dawnも、とっても気持ちよさそうに、伸びやかなヴォーカルを聴かせてくれる。

10. i like it

written and produced by Moby

まったりどっぷり、そして淡々とディープなビートを放ってくるミディアムスローチューン。 mobyの深い部分が前面に出ているね。laura Dawnとmobyの2人のヴォーカルも、ただただ、淡々と。

11. love should

written and produced by Moby

美しいピアノをメインに聴かせる美メロバラードチューン。 mobyのヴォーカルグア、Laura Dawnのコーラスが、そして広がるようなシンセの音に癒しを感じさせる。心地よい空間を提供してくれるmobyにうっとりだ。

12. slipping away

written and produced by Moby

切々と歌いあげるmoby。どこかしら切なさの出た雰囲気。アンビエント要素を出したサウンドと、ギターの音がポイントだね。 2番では、より力が加わって渋さ全開のデジロックな雰囲気を届ける。後半のサビの畳み掛けが、その世界を呑み込んでいくようだ。

13. forever

written and produced by Moby

淡々としたビートと、まったりmobyのヴォーカルが組み合わさっては、 広がるアンビエントなミディアムスローチューン。無機的なビートをバックに、ギターやシンセの音がスパイスとなって入り込み、mobyの語りのようなヴォーカルがまったりと広がってゆく。

14. homeward angel

written and produced by Moby

アルバム本編を締めるナンバーも、アンビエントテイストたっぷりのナンバー。 淡々としたビートと、温かさがにじみ出るようなシンセの音に包まれているようだ。これまでの山あり谷ありの人生をすべて無にさせてくれるような、優しいメロディとサウンドにうっとり。

secret track. 35 minutes

written and produced by Moby

アルバムのシークレットトラックは、もう1枚のディスク、アンビエントサイドへの橋渡しのようなナンバー。 こちらもメロディを繰り返しては、静かに、それでいて壮大に展開する。

HOTEL AMBIENT

1. swear

written and produced by Moby

4つ打ちのリズムと淡いサウンドが進行するナンバー。アンビエントな要素もあり、エレクトロな要素もあり、心地よさを提供してくれる1曲。

2. snowball

written and produced by Moby

程よいデジタルサウンドがスパイスとなるアンビエントチューン。まるで宇宙を泳ぐように、時に鋭く、時に優しく。

3. blue paper

written and produced by Moby

美しいピアノの音が響き渡っては、心の奥まで届くかのようだ。癒しを与えてくれるミディアムナンバー。まるで雫が落ちるかのようなイノセントワールド。

4. homeward angel (long)

written and produced by Moby

メインディスク本編ラストを飾ったナンバーのロングバージョン。これまた、いっそうとアンビエントな世界に浸った1曲。約11分の世界へ。

5. chord sounds

written and produced by Moby

スーッと広がってゆくようなシンセサウンドにうっとり。次第に主旋律を奏でる音もフェイドイン。幻想的な世界が構築されてきました。 その後、メロ自体は同じようにループしていくけれども、これまた頭の中をめぐる7分半。

6. not sensitive

written and produced by Moby

出たり引っ込んだりするようなサウンドを聴かせてくれるアンビエントチューン。不思議で奇妙で、それでいてなんだか心地よい。

7. lilly

written and produced by Moby

色々な角度から音が流れてくるようなナンバーは、つかみどころのない感じで広がったり縮んだり。一瞬、懐かしさと鋭さを兼ね備えて、ゆったりと展開。

8. the come down

written and produced by Moby

安らぎを与えてくれるアンビエントチューン。タイトルがそのまま曲に表れている。シンプルですね。

9. overland

written and produced by Moby

静かながら、壮大な音を届けてくれるナンバー。染み渡るような美しいサウンドが、安らぎと優しさで包み込んでくれるようだ。

10. live forever

written and produced by Moby

深く、のっしりとした音が下から突き上げるように広がるナンバー。そこから雄大な世界が広がってゆく。

11. aerial

written and produced by Moby

不安と安らぎは紙一重といった感じだね。寄せては返す波のように、音が行ったり来たり、そして、その音にさらわれそうになる。

DVD+CD『moby:live the hotel tour 2005』● '06/4/1 ('06/3/15 on Japan) release

5. where you end - tiga's all i need is to be sampled mix

パンチのある4つ打ちビートとともに、ダブのような浮遊感のあるmobyのヴォーカルが奇妙な反応を示すリズミカルなリミックス。 その後、次第にデジタルサウンドへと鮮やかになってからは、4つ打ちではなく、ボコスカとビートを打ち込んできた。たっぷり7分。

8. dream about me - sebastian ingrosso remix

スイッチョンと、随分と粘り気を感じさせる4つ打ちビートで進行するリミックスチューン。 その後、ノイジーな音を加えては、ビッグビートな感じでのっしりと歩みを進める。後半は、まるでハードロックなヘビィな音のパートがインパクトあります。でも、なんだかんだでダブ的。

10. raining again - ewan pearson vocal

ゆったりまったり、リズミカルな4つ打ちを決めるとともに、鋭く煌びやかなSEを加えて、重みを増したリミックスチューン。 ちょっとノイジーな風味を加えて、熱を出してきたけれども、ちょっと耳が痛いかな。

13. dream about me - the shortwave set pick 'n' mix

ゆったりテンポで聴かせるトラックは、 少々アコースティックな味を出して、有機的に。まったりまったりとしていながらも、いろいろな音を投入して、楽しさも出している。

Compilation Album『go - the very best of moby』● '06/9/30 ('06/11/1 on Japan) release

mobyのベストアルバムがここにきて登場だ。しかも、リリースする国によって収録曲や形態が異なるという、実験大好きmobyが好む手法だね。 でも、ベースとなるのは、これまでリリースしたアルバムの中からのヒット曲を中心に押さえています。 デビューアルバムからの「Go」はじめ、「Honey」「Natural Blues」「We are made of stars」「Lift me up」など、最新アルバム「HOTEL」あでのオールタイムなmobyソングをカバー。 初期はレイヴやテクノをベースにし、そこから様々な音への飽くなき探求。ブルースやロックなどもひっくるめて、すべてがmobyになるわけだ。 そして、このアルバムからの新曲も強力。BrondyのDebbie Harryを迎えたポップなテクノチューンで、パンチの効いたヴーォカルが、New Yorkを舞います。 USA豪華盤は、リミックスベストも付いた2枚組。様々な角度から、リミキサーが料理したトラックを召し上がれ。ちなみにこの後にリリースされるリミックスベストアルバムとも収録曲が違うので、要注意。 日本盤は、最新アルバム「HOTEL」からのシングル「Slipping Away」をMylene Farmerとデュエットしたナンバーを収録。これまた妖艶な雰囲気が出ていて、かっこいいね。 何はともあれ、タイトルの「Go」が示すように、まだまだmobyは突き進むわけですよ。

2. Go - 2006

written by Moby / D. Lynch / A. Badalamenti produced by moby

名曲「Go」が装いも新たにパワーアップ。2006年バージョンでは、アッパーな4つ打ちビートにラテン熱を感じさせるようなピアノの音も加わって、 より弾けまくっています。もちろん、オリジナルの持つ怪しさは、終始覆ってきますね。

15. Slipping away (crier la vie) with Mylene Farmer

written by Moby / D. Lynch / A. Badalamenti produced by moby

オリジナルよりもエレクトロ要素を強め、さらにはMylene Farmerとのデュエットで聴かせてくれるナンバー。 うねうねビートが病みつきになります。両者のヴォーカルが、やっぱりおしゃれに感じるね。

2ー3. Natural Blues (Perfect Dub)

Remixed by Paul Oakenfold & Steve Osborne

どっしりと力強い4つ打ちビートに浮遊感たっぷりのSEを加えて、疾走してゆくリミックスチューン。 さすがPaul Oakenfoldが参加しているということもあり、リズミカルに進行。でも、ダブということで、程よいゆらぎで心地よさを出してきたね。

2-4. South Side (Pete Heller Park Lane Dub)

Mix & Additional Production by Pete Heller Courtesy of Junior Boy's Own

こもった感じの軽めの4つ打ちビートが舞うリミックストラック。次第にいろいろな音が加わってきては、パワーアップ。エレクトロな雰囲気も出てきましたね。 ダブということで、ヴォーカル等はほとんど無し。オリジナルの色もほとんど無い。あまり面白さは無いかな。

2-5. We Are All Made Of Stars (Timo Maas Vocal Remix)

Remix and additional production by Timo Maas and Martin uttrich for Hope Management

吸い付くようなビートに引き込まれるリミックスだね。ボコスカとどっしり飾ってきました。 でもmヴォーカルが入ってきて、合わせて聞くと、以外と淡々とした展開だ。

2-6. Extreme Ways (DJ Tiesto's Vocal Remix)

Additional remix and production by DJ Tiesto for www.blackholerecordings.com and www.tiestoo.com

緊迫感を出した後に、4つ打ちビートをまとって、どっしりと聴かせてくれるリミックスチューン。 mobyのヴォーカルも若干テンポが速くなっているからか、せわしなさが緊迫感を生み出す。

2-7. Jam For The Ladies (Nevins Club Blaster Mix)

Remix and additional production by Jason Nevins for Nevco Productions Inc

リズミカルな4つ打ちビートと、エッジの効いたSEが加わっては、鋭さを出したリミックスチューン。 その後はダンサブルに変身し、アッパーに攻めてきました。ボコスカと攻めてきては、激しさたっぷり。

2-10. Dream About Me (Booka Shade Remix)

Remix and additional production by Booka Shade

スペーシーな雰囲気を出して、4つ打ちビートが展開。 mobyのヴォーカルにもエフェクトをかけて、サイバーアレンジで決める。ビートはクラブミックス寄りの弾んだ感じでお届け。

Compilation Album『go - the very best of moby:remixed』● '07/3/1 release

mobyがベストアルバム「Go」に引き続き、今度はリミックスベストを発表。mobyの楽曲を様々なりミキサーたちが料理した、ベストなトラックをお届け。 先にUSA盤ベスト「Go」のボーナスディスクとして付いていたリミックスアルバムとも収録曲がいつくか異なっているので、これだけでも十分楽しめることができますね。 Armand Van HeldenにFerry Corsten、Benny BenassiやSteve Angelloなど、名だたるDJたちがアゲアゲに変身させる。 4つ打ちビートをベースに、ハウスやテクノ、トランスなど見事なまでにダンストラックに仕上がっていて、とにかくノリの出た1枚です。 moby自身も手がけたリミックスを収録しているし、様変わりしたものからほんのり味付け程度なトラックまで、様々なスタイルでお目見え。 全曲エディットバージョンなのは曲数重視だったのかな、それでもぎっしり詰まっている感じはして、聞き応えはあるね。

1. Natural Blues // Katcha Remix

Remixed by Katcha

トランシーなテイストで展開するクールなリミックス。サイバーなトラックで、フューチャリスティックな音を駆使して、緊迫感とともに進行。 壮大かつ荘厳だね。ただ、ヴォーカルはほぼ無しで、音だけでアゲアゲの気分にさせます。

2. Go // Vitalic Remix

Remix and additional production by Vitalic

キンキンした音を取り込んでは、オリジナルの持つ妖しさと組み合わさって、弾けまくるリミックス。 その後はスイッチャーを回したり、DJのセンスが出まくったトラックで楽しませる。

3. In My Heart // Sandy Rivera Mix

Retouched by Sandy Rivera for Kings of Tomorrow Productions

イントロから鮮やかで滑らかなピアノの音が強調されています。 本編はディープな4つ打ちビートを放って展開するハウスベースのリミックストラック。普通に聴きやすい。

4. Slipping Away (Crier La Vie) with Mylene Farmer // Manhatten Clique Club Remix

Remix, additional production and keyboards by Philip larsen and Chris Smith for Planet Clique

1980年代テイストのあるビートに、ノイジーな音や切り刻んだmobyのヴォーカルを加えては、 熱を帯びたトラックを放出。その後もディスコテイストのビートを加えては、リズミカルに。

5. New York, New York featuring Dabbie Harry // Armand Van Helden Long Version

Remixed and additional production by Armand Van Helden for X-Mix Productions

ド頭からパンチの効いた4つ打ちビートに迫力を感じる。一瞬、New Order「Blue Monday」チックなところもあるけれども、 いい意味で1980年代テイストを出して、古さと新しさ、そしてうねうねビートに病みつきになる。これぞArmand Van Helden。

6. Bodyrock // Olav Basoski's Da Hot Funk Da Freak Funk Remix

Remixed by Olav Basoski

シャカシャカ4つ打ちハウスビートを展開するアッパーなクラブミックス。 ベースの音がファンキーグルーヴィーで、ディスコティークな雰囲気も出してきます。これはかっこいいなぁ。

7. Raining Again // Steve Angello's Vocal Mix

Additional remix and production by Steve Angello @ OverSized Studios Stockholm

オリジナルの、あのインパクトのあるビートを強調させた始まり。ためてためてのウネウネビートが繰り出す4つ打ちが たまらなくクセになるリミックスだね。ヴォーカルパートは音数が少なくなってからの、その後の攻めのスタイルがいいね。

8. Porcelain // Murk Remix

Remix by Ralph Falcon and Oscar G Additional production by Kobbe

ボコスカビートで展開するリミックス。地味にノイズが耳を痛めてくる感じなんだよね。それさえなければ聴きやすいリミックスかも。

9. Lift Me Up // Mylo Mix

Remix and additional production by Myles Maclnnes

新進気鋭のDJ、myloによるリミックス。mobyのmylo起用はなかなか面白いな。 mobyのオリジナルでもよく聞いた濃いシンセサウンドと4つ打ちビートの強力な絡みが頼もしい1曲に仕上がっています。これはフロアに見事対応していますね。

10. In This World // Push Vocal Club Mix

Remix and additional production by Push, courtesy of Lightning Records BV, Belgium

緊迫感たっぷりのトランスリミックス。さすがはPUSHだ。ストレートなトランストラックなのに、聞きやすい仕上がりで、ウキウキワクワクさせてくれます。 めくるめく音の波に呑み込まれてゆきます。

11. Honey // Rollo and Sister Bliss Remix

Remixed by Rollo and Sister Bliss, engineered by Goetz

どっしりと重たさを加えては、濃さを出す。そして、ためてためて、トランシーな味付けで聴かせるリミックス。 この冷たさが、本当に気持ちがいいんだ。

12. Beautiful // Benny Benassi mix

Remixed by Benny Benassi and Alle Benassi (Courtesy of Off Limits Srl)

こちらはBenny Benassiが手がけたリミックスチューン。軽さのある4つ打ちビートに、DJならではのSEを投入して、ピコピコと攻めてきます。 この幾分の軽さがノリやすさを生み出すね。途中でスローテンポになり、曲の美しさを強調しています。

13. In My Heart // Manhattan Clique Remix

Remix, additional production and keyboards by Philip larsen and Chris Smith for Planet Clique

オリジナルのようなパンチを加えて、ハードハウスな展開を見せるリミックスチューン。 ウネウネビートがクセなるね。聴きやすい仕上がりです。

14. We Are All Made Of Stars // Bob Sinclar Main Vocal Mix

Remixed by Bob Sinclar for Yellow Productions

4つ打ちビートに随分と特徴があるリミックスチューン。 ピコピコ要素のあるキャッチーなハウスサウンドで楽しませるトラック。リミックスのお手本のような感じだね。

15. Go // Trentemoller Remix

Additional production and remixing by Anders Trentemoller

ボコスカ打ち込んできたと思ったら、パンチのある4つ打ちビートでアグレッシヴに攻めてくるリミックスチューンに仕上がっています。 オリジナルの怪しげな雰囲気も、きちんと残っていますね。

16. James Bond Theme (Moby's re-version) // CJ Bolland Mix

Produced and mixed by CJ Bolland

スリリング感を保ちつつ、ボコスカとビートを振りまいては、アグレッシヴに攻めてくるリミックス。 デジタル要素とロックな部分にDJのスパイスを加えて、かっこよさが出てきましたね。

17. Feeling So Real // Old Skool Mix

Mixed by Moby

moby自身が手がけたリミックスは、いい感じにオリジナルのテクノ要素を残しつつ、 オールドスクール的なキーボードを弾ませて、軽やかに。シャカシャカビートも手伝って、かっこよさに拍車がかかりますね。

18. Why Does My Heart Feel So Bad? // Ferry Corsten Remix

Remixed by Ferry Corsten for Dance Therapy Productions

System FことFerry Corstenによるリミックスは、さすがといわんばかりのトランスミックスですよ。冷たさを放ちながらも、 秘めたる熱で圧倒させる。クールに疾走して、とってもかっこいいね。

8th Album『last night』● '08/2/29 release

moby、「hotel」以来、実に約3年ぶりとなる8枚目のオリジナルアルバム。雰囲気的にはディスコティークなダンスチューンや、 オールドスクールなテイスト。女性ヴォーカルをフィーチャーしたり、ラップが入ってくるファンクでHIP-HOPなトラック、 そしてアンビエントなトラックなど、moby要素てんこ盛り。「play」+「18」+「hotel」÷3のような、色々と魅力を詰め込んだ作品です。 顕著なのは、1st Single「disco lies」のソウルフルでポップなダンストラックを投入したmobyのいいバランス具合が、見事に出ています。 2nd Single「alice」も、かなり濃いHIP-HOPなアプローチの曲で、逆に3rd Single「I love to movei n here」は、終始淡々としているので、 この流れで、この曲をシングルカットした心意気がすごいな。そんな感じで、オープニング「ooh yeah」から引き込んできては、「disco lies」まで、ノリノリな感じで引き込み、 そこからラストのタイトルチューン「last night」までは、じっくりと聴かせるアンビエントなトラックで、安らぎを与える。 超絶キャッチーなトラックはないけれども、味わい深い作品となりました。うん、moby、すごいね。

1. ooh yeah

written by Moby Produced by Moby

アルバム「last night」のオープニングを飾るチューンだ、ooh yeah。 ゆったりビートに乗せて、まったり4つ打ちトラック、そして、エフェクトをかけたヴォーカルが響き渡っては、 どこかしらスペイシーに展開。かつグルーヴィーなベースにゆったり心地よさをミックスされて、冒頭を飾ってきましたよ、ooh yeah。

2. i love to move in here

written by Moby and Grandmaster Caz Produced by Moby

アルバム「last night」からの3枚目のシングルナンバー。ディープなベースに軽やかな4つ打ちビートを加えたクールなダンスチューン。 オールドスタイルのディスコテイストを少々聴かせながら、中盤のラップがどにかく濃いのなんのって、HIP-HOPなmobyワールドを展開。 ただ、終始淡々としていて、そこまで盛り上がる感じではないかな。

Radio Versionは、オリジナルよりも1分15秒ほど短く。

3. 257.zero

written by Moby Produced by Moby

ピコピコからドシドシへ。ビートに躍動感を追加しては、どんどんとmobyの世界へと連れていってくれるナンバー。 ボコスカ打ち込んだり、シンセの音で緊迫感を出したり、王道なのに新しさを感じさせてくれます。

4. everyday it's 1989

written by Moby Produced by Moby

グルーヴィーなアグレッシヴビートに乗せて展開するダンスチューン。 レイヴやハウスを彷彿とさせては、とにかくノリで聴かせる1曲。そんな中で挿入される女性ヴォーカルのサンプリングがいい効果を生み出す。

5. live for tomorrow

written by Moby Produced by Moby

じわじわと広がるテクノチューン。シンセサウンドとChrissi Polandのヴォーカルがおおらかに広がり、 この曲を全体から包み込んでくれるような感じだね。間奏はスペイシーに。

6. alice

written by Moby, Aynzil Jones and S.O.Simple and SMokey from 419 Squad Produced by Moby

moby、アルバム「last night」からの2nd Singleは、タイトルの可愛らしさとは裏腹に、どっしりと濃い音を放って来るミディアムチューン。 そして、ラップも入ってきては、かなりアグレッシヴに言葉が攻めてきます。ダンスチューンというより、HIP-HOPの要素が強いトラックだね。

Radio Editは、約1分ほど短く。

7. hyenas

written by Moby Produced by Moby

奇妙なアラーム音とブレイクビーツ。そして妖しいヴォーカルが広がってゆくミディアムチューン。 ヴォーカルはNabila Benladehem。語るように添えて来るんだけれども、暗くて淡々としている。

8. i'm in love

written by Moby Produced by Moby

ポコポコとしたビートをちりばめては、4つ打ちでドンドコと進行。時にグルーヴィーで、時にアングラ。 進行するに連れて、mobyらしいシンセとダンストラックの融合するサウンドが広がってゆく。さらに力強さを増して、かっこよく攻めてきますよ。

9. disco lies

written by Moby Produced by Moby

moby、久しぶりとなるオリジナルアルバムからの先行ナンバーは、まさしくディスコティークを感じさせながらも、moby特有のグルーヴが押し寄せて来る1曲。 見事なダンストラックで、キャッチーに聴かせるサビでつかみはOK。Shayna Steeleのソウルフルなヴォーカルも聞き応えがあります。

10. the stars

written by Moby Produced by Moby

伸びやかなヴォーカルを聴かせるヴォーカルのバックで、バチコン打ち込んで来るハードなハウスビート。 そこに弾けるシンセサウンドを加えて、強力に聴かせるポップなダンスチューン。ノリが生きてきます。

11. degenerates

written by Moby Produced by Moby

淡々と響き渡るブレイクビーツと、幻想的なシンセサウンドで魅了させてくれるアンビエントなスローチューン。 ここまで結構、激しい道のりだったので、ここで小休止な感じですね。

12. sweet apocalypse

written by Moby Produced by Moby

どっぷりビートと鋭いシンセサウンドで展開するダンスチューン。 スペイシーかつグルーヴィーに。緊迫感もあり、幻想的でもあり、実にmobyらしい世界を構築していきます。

13. mothers of the night

written by Moby Produced by Moby

もっさりビートと麗しのシンセサウンドが融合するナンバー。 力強さと優しさがいい具合に絡み合って、素敵なひと時を聴かせてくれます。

14. last night

written by Moby and Sylvia Gordon Produced by Moby

アルバムのラストを飾るタイトルチューン。優しく包み込むようなサウンドをバックに、Sylvia Gordonのヴォーカルが語りかけて来るように、添えてきます。 夢見心地、まさしくLast Nightな1曲で、静かに沈んでゆく。

Secret Track. Lucy Vida

アンビエントナンバー。電子音とピアノの音が結びついては、幻想的なmobyの世界へ連れて行ってくれます。

Remix Album『last night:remixed』● '08/10/31 release

moby8枚目のオリジナルアルバム「last night」を、様々なりミキサーたちが料理をして、さらにはmoby自身がノンストップミックスを手掛けた1枚。これがまた、聞き応えあるんです。 ノンストップということもあって、次の展開がどんどんと楽しくなって来る。「Kris Menace」や「General Midi」、「D.Ramirez」などが名を連ね、 テクノやハウス、ディープでドープなトラックからダブまで、様々なサウンドアプローチで勝負を仕掛けて来る。 シングルのc/wですでに聴かせてくれたトラックも、ノンストップということで、前後の曲と続けて聞くと、雰囲気が少々変わりますね。 いやぁ、全14曲だなんて、物足りない。もっと、トラックを投入して味わいたいと思わせる作りです。

1. i love to move in here holy ghost! remix

Remix & additional production by Holy Ghost!

イントロからファンキーな音を聴かせれくれたけれども、中身はじっくり聴かせるクラブミックス。 ディスコファンクな濃さがあって、とってもグルーヴィーだったりもする。ブラスの音が熱いね!

2. ooh yeah kris menace remix

Remix & additional production by Kris Menace

ハードハウスなビートとスタイリッシュなシンセサウンドが交差するクールなリミックス。 グルーヴィーに音をまとっては放つ。とにかくアグレッシヴ。音がより貪欲になっては、時にきらめくサウンドと刻んだヴォーカルを投入して、燃え上がります。なかなか、かっこいいね。

3. live for tomorrow tocadisco mix

Remix & additional production by Tocadisco

ブーストビートとともに展開するハードハウスリミックス。時にピコピコまくし立てては、音圧で攻めてきます。

4. i'm in love the shapeshifters maximal remix

Remix & additional production by The Shapeshifters

緊迫感たっぷりのクールな4つ打ちトラック。トランシーな要素も加えて、冷たくひんやりとしていながらも、ビートの躍動感で熱をぶつけて来る。 曲中に加えられる弦のような鋭い音使いもポイントが高いね。

5. disco lies freemasons club remix

Remix & additional production by the Freemasons at the Coach house, Brighton, UK

the Freemasonsによるスタイリッシュなクラブミックス。 緊迫感と躍動感が結びつき、静から動へと変化した後は、アグレッシヴに音が押し寄せてきます。原曲を崩しすぎず、聴きやすいトラックですね。

6. i love to move in here seamus haji remix

Remix & additional production by Seamus Haji

8分超のハードなハウスリミックス。ラップが炸裂しては、キーボードのサウンドも映えて、 かなり鮮やかでアグレッシヴ。煌めくリミックスで、とってもかっこいい。ノリもあるし、聞いていて楽しさいっぱいだね。

シングルに収録のRadio Editは、3分40秒のにぎゅっと凝縮しています。

7. alice general midi remix

Remix & additional production by General Midi

ピコピコ要素を加えて音をぶつけて来るリミックス。ノイジーな音を加えながらも、どっしりとビートを叩き込んで来る。 全体からアグレッシヴな濃さを感じるトラックです。

8. the stars ac slater remix

Remix & additional production by Aaron Clevenger

デープナビートをメインに聴かせるリミックス。オリジナルをさらにドープに。それでいて、より弾けるトラックに仕上がっています。このバランスがいいね。

9. disco lies spencer & hill remix

Remix & additional production by Peter Spencer & Josh Hill aka Spencer & Hill / S&H Project @ Double M. Studios London

冒頭から4つ打ちビートでグイグイと攻めて来るクラブミックス。タメを作って、盛り上がりに拍車をかけてきては、少々トランステイストも感じさせる。 フューチャリスティックなディスコリミックスだね。アグレッシヴに腰を打って来るトラックです。

10. alice drop the lime-heavy bass remix

Remix & additional production by Drop The Line

冒頭から4つ打ちビートとピッチを上げたラップが襲いかかって来る始まり。 これは、またかなり濃いね。バチコンと打ち込んできては圧を感じさせるトラックに仕上がっています。

11. ooh yeah d.ramirez hounted playground remix

Remix & additional production by D.Ramirez

ボコスカと膜を張ったようなビートが展開するクラブミックス。補う顔用に、熱のあるSEやサウンドも注入しては、リミキサーの腕を華麗に披露していきます。

12. i'm in love mason's glowsticks remix

Remix & additional production by Mason

基本はどっぷり4つ打ちビート。そこに、「i'm in love」のヴォーカルサンプリングを投入しては、クールに。 程よいピコピコサウンドが、次第に強力になって行っては、ドープに聴かせる。

13. i love to move in here style of eye piano remix

Remix & additional production by Linus Eklow Aka Style Of Eye

どんどんどんどん、深いビートを打ち込んでくるリミックス。ダブっぽい雰囲気で進行。ヴォーカルも浮遊しては、夢見心地。 そして、ピコピコなテイストも盛り込んでは、スペーシーな展開も見せてきます。

14. last night

written by Moby and Sylvia Gordon Produced by Moby

9th Album『wait for me』● '09/6/29 ('09/7/8 on Japan) release

moby、9枚目のオリジナルアルバムは、前作「last night」から約1年半のインターバル。 今作は、自身のレーベル「little idiot」からのリリースということもあり、mobyの並々ならぬ意思が伝わって来る同時に、自由気ままに届けてくれる。 しかし、今作は、前作、前々作のようなアグレッシヴさはあまり感じられず、どちらかというと「18」や「PLAY」の頃の、静かな曲、ダウンテンポの曲、 ソウルフルなヴォーカル曲など、通じるものがあるかな。とにかく全体的に漂う損失感、喪失感、悲壮感などが、mobyの思いとともにサウンドに乗せて届けられる。 インストチューンも多く、どちらかといえば、アンビエントなトラックも多くて、mobyの当時の心境が現れているようだ。 壊れたマイクや楽器を使っては、こだわりの音を作って聴かせてくれている。 日本版は、ボーナストラックとして「pale horses」のリミックス2曲に、あの映画監督david lynchが手がけたPVをCD-EXTRAにて収録。

1. division

written and produced by moby

アルバムのオープニングを担うナンバーは、これぞmobyなアンビエントな世界を繊細に構築するスローチューン。 ゆったりまったり、そして弦楽のしなやかさを加えて聴かせてくれる、2分足らずのナンバー。壮大なんだけれども、ギュッと凝縮されたような曲だね。

2. pale horses

written and produced by moby

mobyの友人でもあるamelia zirin-brownがヴォーカルを務めるナンバー。 mobyのこだわりによって、初見で歌ったテイクを使用しているとのことで、どこかしら不安を感じさせるような部分が曲のテイストを引き出して来るとのこと。 古臭さも出しているとのことで、どこかしら「why does my heart feel so bad」に似ているね。

3. shot in the back of the head

written and produced by moby

左右ステレオサウンドを使って効果を出して来る。 ノイジーなギターの音が入って来るんだけれども、実は逆回しというところもまた、mobyのひねくれた要素が出ていて面白いね。濃厚で、随分とヘビィな1曲。これもまた、すごいんだな。

4. study war

written and produced by moby

ゆったりと進む中で、美しきピアノと壮大なストリングス、そしてダウンテンポのビートにstarr blackshereのヴォーカルを添えて、 どこかしら「PLAY」時に通じるような1曲に仕上がっています。でも、実際は緻密な音作りで、ものすごく細い。でもって、心地いいんだな。

5. walk with me

written and produced by moby

ハスキーなヴォーカルが特徴のLeela Jamesを迎えて、しっとりと展開。 コード1つでここまでじっくりとした展開を作り上げるmobyのすごさが、ダイレクトに伝わってきますね。古めかしさをうまく表現して、ノスタルジックに聴かせます。

6. stock radio

written and produced by moby

ノイジーなエフェクトが入って来るトラックは、moby曰く、eBayで友達のために買ったラジオが壊れていて、 ラジオを弄って、遊んでいる曲とのこと。55秒のインタルードです。

7. mistake

written and produced by moby

アルバムの中で、唯一mobyがヴォーカルをとるナンバー。絶望と希望が交差するかのような シンセサウンドから始まり、ギターの軽やかな音が入ってきて展開するアップテンポナンバー。 ダンストラックにギター、そしてシンセサウンドと、これぞmobyなテイストを盛り込んだ1曲。

8. scream pilots

written and produced by moby

インストナンバー。ゆったりと響き渡るギターの音と、まったり響き渡るドラムビートが淡々と流れて、 アルバムの世界観をうまく引き出してくれる。そして、進むにつれて音数も増えてゆき、スペイシーな雰囲気を増していく。

9. jltf-1

written and produced by moby

次曲へと繋ぐ小曲インストチューン。フワッと広がるシンセサウンドが美しいです。

10. jltf

written and produced by moby

ゆったりと聴かせるナンバーながら、実はドラッグを題材にしているというこの曲。 麻薬中毒の果てに消えていった人の物語。ドラッグしている最中は喜びに満ち溢れているかもしれないけれども、 いざ醒めるともの悲しさが押し寄せて来る、虚しさを歌っています。Melody Zimmerのヴォーカルも、切なく儚く。

11. a seated night

written and produced by moby

合唱団のようなヴォーカルをサンプリングして、アンビエントなテイストを出したインストチューン。 美しくも、どこかしら儚く、mobyの奏でるシンセの音に心が洗われる。だんだんとダイナミックになっては、ドラマティックに。

12. wait for me

written and produced by moby

アルバムのタイトルチューン。ピアノのリフが美しさと儚さを演出。そして、女性ヴォーカルが淡々と語るように、歌声を聴かせてくれます。 そこから次第に深みを増してゆく。「私を待っていて」と歌われると、凄みが伝わって来るね。

13. hope is gone

written and produced by moby

ゆったりじっくり聴かせてくれるトーチソング。子守唄のように安らぎを与えてくれるようだけれども、タイトル通り、諦めを歌っています。 「もう1人にして」。やるせなさがこの柔らかいヴォーカルに見事に表れていますね。

14. ghost return

written and produced by moby

ゆったりと聴かせるインストナンバー。ドラムの音がポイントになっているのかな。 ギターの音と合わせて、全体的に虚無感が漂って来る。どんどんと音に厚みが出て来る流れです。

15. slow light

written and produced by moby

前曲同様に、ドラムの音がポイントとなるインストナンバー。 しかし、メジャーコードで明るく聴かせる。まるで希望の光が差し込んで来るかのように、途中から音が厚くなってゆく。 シンセサウンドも入ってきては、派手さを出して来るんだけれども、上品な仕上がりです。

16. isolate

written and produced by moby

アルバム本編のラストを飾るインストナンバー。ギターの音がしっとりと入ってきては、 ゆったりビートともに、音を聞かせてくれます。弦のようなキリッと鋭くしなやかな音も加わって、スタイリッシュに。

17. pale horses (vc1)

どっぷりどっぷりとビートを打ち込んできながらも、ディープでドープになりすぎず、 アンビエントテイストとくわ部ミックスをうまく絡めて来るようなトラックに仕上がっています。自然に引き込まれて、6分半超。

18. pale horses (apparat remix)

静かながら、力強さを引き出して来る展開に痺れるリミックス。 途中からブワーッと音が広がってゆく流れには震えますね。その後はビートを打ち込んで、どっぷりと。こちらも濃厚な6分半超。

video. shot in the back of the head

video by david lynch *9th Limited Album 「wait for me deluxe edition」 DVD収録*

9th Limited Album『wait for me deluxe edition』● '09/11/2 release

9枚目のオリジナルアルバム「wait for me」のデラックスエディションが、しばらくしての登場。 こちらは、内容がとっても豪華。disc1には、ボーナストラック2曲を収録。あらに、disc2にはアンビエントバージョンを収録したCDを付属。 これがまた、静の極地を思う存分に味わえる1枚で、癒し効果もあるかな。 さらにDVDもついていて、近年の各地でのフェスのパフォーマンスを収録。また、今回のアルバム収録曲のうちの数曲のPVを収録と、まさしくデラックスな作品になっているんじゃないでしょうか。

1ー17. one time we lived

written, engineered and produced by moby

デジタルビートを炸裂させるグルーヴィーなトラック。mobyのヴォーカルと、重なるように入って来るエフェクトコーラス、そしてしなやかなシンセ音が絡み合う。 なんだか「18」の頃のようだ。アグレッシヴな面を見せるトラックは、mobyの静かな部分が出ています。

1ー18. stay down

written, engineered and produced by moby

スタイリッシュな4つ打ちビートに乗せて、mobyが静かで伸びやかにヴォーカルを聞かせるダンストラック。 落ち着いた雰囲気で、クールだね。ビートは弾んでいるけれども、まさしくstay downな1曲。

1. a seated night

written, engineered and produced by moby

合唱団コーラスを前面に、声で癒してくれるアンビエントナンバー。その後、シンセサウンドも前に出てきては、究極の癒しでうっとりさせてくれます。

2. study war

written, engineered and produced by moby

遠く、向こうの方から音がやってきては、壮大に広がり、こっちを呑み込んでくれるような展開で、魅了してきます。 音に重みがありながらも、繊細感をたっぷり。寄せては返す波のように、繰り返し聞かせてくれます。

3. pale horses

written, engineered and produced by moby

静かに入ってきては、どこかしらノスタルジックに。そして、シンセの波がやってきて、一気に呑み込んでゆく約5分半。染み渡ります。

4. stay down

written, engineered and produced by moby

オリジナルのシンセパートを抜き取って、アンビエントに仕上げたトラック。漂うサウンドと、挿入されるエフェクトヴォーカルが不思議な波を引き寄せる。

5. hope is gone

written, engineered and produced by moby

ヴォーカルにエフェクトをかけて、懐かしさを出すように。そのバックでは、シンセサウンドがゆっくりと響き渡ります。

6. wait for me

written, engineered and produced by moby

ヴォーカルを包み込むように、美しきシンセサウンドが広がってゆくアンビエントチューン。そのままゆっくりと、吸い込まれていきそうだ。

7. division

written, engineered and produced by moby

静かに音が入ってきて、やがて音に厚みが加わって来るナンバー。幻想的であり、癒しの極地へ連れて行ってくれるかのような曲だね。

8. mistake

written, engineered and produced by moby

じわじわと染み込んで来るようなシンセ音が広がって来る。 そして、シンセの波に包まれては、うっとりとした気分にさせてくれます。mobyのヴォーカルも、まるでノイズのようにチリチリしている。

9. walk with me

written, engineered and produced by moby

ダブ的ヴォーカルサンプリングとともに、展開しるアンビエントミュージック。ゆったりと、そしてじっくりと聞かせてくれる3分です。

10. isolate

written, engineered and produced by moby

印象的なピアノのループがメインになって聞かせてくれます。そして、ゆっくりしなやかに弦の音が入ってきては、魅了してきます。

11. shot in the back of the head

written, engineered and produced by moby

地味に奥底のノイズが伝わってきて、不快感をもたらす。音が揃って来ると、淡々と聞かせてくれるトラック。そして、最後に再びノイズ的な音。 うーん、ストレートにアンビエントな音が聞きたかっただけに、ちょっと残念なトラックだ。

12. slow light 1

written, engineered and produced by moby

シンセの音が寄せてきては、覆いかぶさるように、 緊迫感と神秘的な雰囲気が重なり、美しき世界を聴かせてくれるアンビエントナンバーです。

13. ghost return

written, engineered and produced by moby

全体的に膜が張ったような雰囲気。 印象的だったピアノのフレーズも、奥の方でこもっている感じだね。ただただ、流れに身を任せてゆくようだ。

14. scream pilots

written, engineered and produced by moby

シンセサウンドがゆっくりと奥の方からこっちへ向かって来る。 じわじわと響いて来ると、夢見心地な気分にさせてくれるような世界を聴かせてくれます。うっとりさせる7分50秒。

15. jltf3

written, engineered and produced by moby

オリジナルが結構アンビエントなテイストがあったからね。 サウンドを前面に持ってきて仕上げたようなトラック。うっとり吸い込まれるように、曲の世界に染まる。ヴォーカルも、少々付け加えられている程度が絶妙です。

16. slow light 2

written, engineered and produced by moby

深く厚いシンセサウンドが広がって、包み込んでくれる展開。その後、少々ノイズっぽく聴かせながら、静かに消えていった。

disc 3:DVD

こちらへ→☆☆☆

Remix Album『wait for me. remixes!』● '10/5/9 release

mobyの9枚目のオリジナルアルバム「wait for me」のリミックスアルバム。今作は、2枚組でのリリースという、ヴォリューミーな内容で届けてくれます。 disc 1は、数々のリミキサーたちが、「wait for me」収録曲をあの手この手でリミックス。個性あふれるトラックのオンパレードで、 テクノやハウスをベースに、トランスやダブなどを繰り広げるクラブミックス勢揃い。オリジナルが静か目だったから、ハードなトラックは変にインパクトがありますね。 paul kalkbrennerやsavage skulls、tiestoなどが参加しています。 一方、disc 2は、disc 1のトラックを、moby自身がノンストップミックス。こちらのサイドのみに収録されたリミックストラックもあって、また違ったテイストで聴かせてくれます。 順序もうまくミックスされていて、めくるめくダンストラックの波に呑み込まれてしまう。 今回は、とにかくパンチが効いたリミックストラックの数々に耳を奪われますね。もう1枚くらいできそうなほどに、魅力が溢れています。

1. isolate (mixhell remix)

remix and additional production by mix blum, igor cavalera and laima leyton

どっしりバチバチと打ち込んできては、ロックなアプローチも見せてくれる始まり。 そして、印象的なピアノとハープと弦の音はそのままに、やがてエレクトロな音も加わってきて、ダイナミックに変身してゆく。

2. slow light (maps remix)

remix and additional production by maps

パンチの効いた4つ打ちビートとアンビエントなシンセサウンドが絡み合うクラブミックス。 2つのmobyの世界観を見事に表しているトラックで面白いね。その後、デジタルサウンドに変身しては、アグレッシヴ感が増幅。躍動するビートとともに、ノリが出たトラックです。

3. wait for me (paul kalkbrenner remix)

remix and additional production by paul kalkbrenner

のしのしと重たいビートとともに、カラッと揚がったようなサウンドを加えて、 軽快に進行してゆくリミックスチューン。まるで和太鼓をどんどんと叩いているかのようで、面白いね。オリジナルのテイストもうまく残っていますね。

4. pale horses (gui boratto's last window remix)

remix and additional production by gui boratto

吸引力のあるビートをまとって、ゆったりどっぷり聴かせてくれる軽やかクラブリミックス。 力強さとともに、力も次第に出てきて魅力を増幅させてゆく。うん、クールだね。

5. walk with me (carl cox remix)

remix and additional production by carl cox

ピコピコサウンドとシャカシャカビートが織り成すリミックスチューン。 しかし、すぐにどっぷりしたビートに変わっては、圧を加えてきました。濃いめに味付けされたトラックで、その後は進行していきます。

6. mistake (yuksek remix)

remix and additional production by yuksek

コンピューターミュージックのようなピコピコした音から始まっては、同じくロボットヴォイスのようなヴォーカルが入ってくる。 近未来感たっぷりだね。1980年代テイストのデジタルサウンドで、レトロながらにこだわりの出たリミックスチューンで、いい感じにエレクトロしています。

7. one time we lived (laurent wolf remix)

remix and additional production by laurent wolf

のっけからパンチの効いた4つ打ちビートが襲いかかってくるリミックスチューン。 とにかくアグレッシヴで濃い音を大胆にぶつけてきます。そして、少々のトランステイストで緊迫感もあって、なかなか力のあるトラック。

8. jltf (chuckie remix)

remix and additional production by chuckie, dave moreaux, silvio ecomo

冒頭からパンチのあるビートを打ち込んできては、アッパーに仕掛けてくるリミックス。 そして、ブーストよろしく、エネルギッシュに弾けてきました。さらに後半ではグツグツ煮込んだトラックに変身。

9. wait for me (laidback luke remix)

remix and additional production by laidback luke

勢いよくビートを放ってきたかと思ったら、オリジナルのようなスローチューンになって、 じっくりと聴かせてくれる。しかし、ノイズが入ってきて、水を得た魚のようにどっぷりと重たいビートを携えてきた。弾ける4つ打ちクラブミックスに変身だ。

10. stay down (popf remix)

remix and additional production by popf

濃いめのどっぷりビートが襲いかかってくるリミックスチューン。 これがまた、圧が強いし、叩きのめされるようだ。インパクト貼るんだけれども、あまり面白さは感じられないんだよな。

11. study war (savage skulls remix)

remix and additional production by savage skulls

弾みまくる4つ打ちビートに飲み込まれるリミックス。シンセの音づかいが派手に仕上がってきて、いいね。 なんかリミキサー自身も楽しい気分というのが伝わってきます。その後は、独特の味付けビートとヴォーカルサンプリングが押し寄せてきました。

12. shot in the back of the head (tiesto remix)

remix and additional production by tiesto

ボコスカと4つ打ちビートを打ち込んでくるTiestoによるリミックス。かなり圧があって、腰や耳に襲いかかってきます。 そして、キラキラした音を加えては、アグレシヴに踊りをかます。ポップなエレクトロ、ハードハウスな仕上がり。濃厚な7分超えトラックです。

2-4. mistake (dabruck and klein remix)

remix and additional production by dabruck and klein

パンチの効いた4つ打ちビートで躍動感をぶつけてくるハードなハウスリミックス。 いい感じにビートが弾けていて、アグレッシヴ。フロアに見事対応していて、盛り上がりますね。

2-8. one time we lived (sharooz remix)

remix and additional production by sharooz

mobyのヴォーカルをフィーチャーした後に、トランシーなテイストを盛り込んだ4通知ビートのテクノリミックスが展開。 弾けるピコピコサウンドと躍動する音がぶつかり合います。

2-9. stay down (julian jeweil remix)

remix and additional production by julian jeweil

トランシーな4つ打ちビートが展開する中で、エフェクトのかかったヴォーカルが加わって、 パンチのあるダンストラックへと変身。躍動感もあって、踊りたくなるね。ウィーンと入ってくる音もポイントが高い。

2-10. wait for me (jean elan remix)

remix and additional production by jean elan

先ずは緊迫感を漂わせるシンセのリフをエフェクトヴォーカルとともに注入。 溜めからのデジタルサウンド。トランス要素を出した後は、ビートを弾ませて聴かせるリミックス。とにかくクールだな。

2-11. walk with me (jon rundell remix)

remix and additional production by jon rundell

クールな4つ打ちビートを放つリミックス。ヴォーカルサウンプリングを挿入するけれども、あまり原曲の形がないな。 ラストはアンビエントな方向で、落ち着いたテイスト。そして、再びビートを打ち込んできて、躍動感を増してきました。

10th Album『destroyed』● '11/5/16 ('11/5/11 on Japan) release

mobyが前作「wait for me」から2年ぶりとなるオリジナルアルバムを発表。今作も、より一層mobyワールドを聞かせてくれます。 前作の延長を行くようなアンビエントで心地よの良いサウンドを筆頭に、 時にエレクトロニカな4つ打ちビートを導入したり、時にロックなアプローチでどっしりと勝負を仕掛けてきたりと、様々な表情を見せてくれます。 もはやジャンルレスだね。今回も信頼のおけるヴォーカリストを招いたり、moby自身が歌を聞かせてくれたりと、魅惑のひととき。 タイトルの「Destroyed」という力強さとは裏腹に、優しさと気持ちのこもった作品で、リスナーを虜にさせます。これがベテランの業なんですよ。 なお、日本版はボーナストラックを1曲収録。ただ、のちに発売されるデラックス版にも収録されてしまうので、なんともね。

1. the broken places

written and produced by Moby

アルバムのオープニングを飾るインストナンバー。アンビエントな要素たっぷりだ。じっくりとじっくりと。まるで夜が明けるような、夜にさまようにようなトラック。 まどろむサウンド、そして呑み込まれては深く深く落ちてゆく。デジタルサウンドの波が気持ちいいね。

2. be the one

written and produced by Moby

エフェクトのかかったヴォーカルで幕開けるトラック。しばらくすると、ガッツリとロックなサウンドが広がっては、音に厚みが出てきました、なかなかかっこいいね。 それでいて、どこかしらドラマティックでかっこいいんだよね。

3. sevastopol

written and produced by Moby

ピコピコなデジタルトラックを打ち込んでは、魅力的なナンバーへと仕上げていく曲。ノイズらしき音も味を出す。 そして、シンセの音がアンビエントな雰囲気で包み込むんだ。スタイリッシュな4つ打ちテクノが展開です。

4. the low hum

written by Moby and Emily Zuzik produced by Moby

煌くSEと女性ヴォーカルが交差する4つ打ちトラック。Emily Zuzikが美しい声を響かせてくれるね。うっとり。エレクトロな世界が広がってはスペイシーで。 ビートが強調されて、躍動感を増すと、さらにカッコよく世界が拓けてゆく。

5. rockets

written and produced by Moby

チキチキな音を加えつつ、美しくアンビエントなサウンドが広がるトラック。そこに加えられる女性ヴォーカルもまた美しい。 癒しのような心地よさを振りまいては、mobyの世界を構築していく。歌詞は合ってないようなものだね。

6. the day

written and produced by Moby

心地よいエレクトロニカ、ピコピコな音を加えては、mobyが淡々と歌い始める。そして、音が広がり始めては、とっても伸びやかに。 意外と前向きな歌詞で、ちょっと驚き。mobyが背中を押してくれます。

7. lie down in darkness

written by Moby, Joy Malcolm & Justin Kielty produced by Moby

魅惑のシンセサウンドにまずうっとりだね。そして、美しきコーラスが広がり、ソウルフルなヴォーカルを追加。 味わいのあるトラックに、これまた心が持っていかれます。

8. victoria lucas

written and produced by Moby

ハミングで展開するナンバーは、ピコピコなSEと軽やかに跳ねるキーボードの音を加えて進行。妖しくも美しい、やがてアップテンポの4つ打ちビートも入ってきては、 唯一無二のmobyの世界が構築。

9. after

written and produced by Moby

ヴォコーダーヴォーカルが、どこかしら1980年代風。そこからボコスカビートを加えては、これまた濃さと鮮やかさをうまく組み合わせる。 mobyのヴォーカルも入ってきては、訴えかけてきます。

10. blue moon

written and produced by Moby

程よい4つ打ちビート。ヴォーコーダーヴォーカルをバックに響かせては、mobyが淡々と歌を聞かせてくれます。その後、ウネウネな音が広がる。 いい感じのエレクトロワールド。青い月というロマンティックなタイトルの如く、美しさの出たトラックですね。

11. the right thing

written and produced by Moby

しぶさ全開のまったりミディアムチューン。どこかしらブルージーな音使い。少々のハスキーヴォーカルも手伝っては、じっくり味わい深いトラックに仕上がっています。 歌詞は、その反面、ちょっとシリアスな雰囲気を漂わせる。

12. stella maris

written and produced by Moby

mobyお得意のアンビエントなトラック。とにかく美しい。熟成されているような、心地よいサウンドと、とにかくもう、うっとりですね。 時に重たい音がどっしりと押し寄せて、呑み込まれています。

13. the violent bear it away

written and produced by Moby

これまた、美しいピアノのイントロに吸い込まれていきそうだ。 滑らかなピアノの旋律、淡く広がるシンセの音、そして軽やかなビートが手伝って、魅惑のひと時を作り上げる。

14. lacrimae

written and produced by Moby

心地よさがありながらも、切ないメロディラインを辿るインストナンバー。しばらくすると、無機的なブレイクビーツやSEも加えて、より切なくなってゆく。 ドラムの音も加わって、どんどんと鮮やかさを増してゆくね。生と打ち込みの融合が気持ち良い。

15. when you are old

written and produced by Moby

シンセの音がダイナミックに広がるインストチューン。それでいて、本編終了を示すかのような壮大なサウンドスケープに呑み込まれます。

16. sandpaper

written and produced by Moby

10th Limited Album『destroyed deluxe』● '11/10/31 release

mobyの傑作アルバム「Destroyed」のデラックスバージョンが登場。今作は、本編ディスクに加えて、さらなる延長戦をいくディスクをプラス。 アンビエントやダンストラックなどを筆頭に、Disc 1の収録曲の別バージョンがあったりと、これまたmobyの世界をさらに広げてくる。 そして、PVやライブ映像、インタビューなどを収録したDVDも付いたスペシャル盤なわけですよ。 特に、一般公募したPV作品を一気に見せてくれたり、オリジナルのPVも、やっぱりmobyの世界が出まくっていて、かっこいいんだな。

1. the poison tree

written and produced by Moby

ブルースのようなカントリーのような要素も感じるね。そこにソウルフルなヴォーカルと、リズミカルなビートも加わってポップな音が広がってゆく。

2. sandpaper

written and produced by Moby

4つ打ちビートがアグレッシヴに攻めてくるアップチューン。冒頭から、これまたワクワクさせるトラックだね。さらにシンセがアンビエントな音を壮大に広げてくる。 素晴らしいmobyの世界ですね。

3. breakdown

written and produced by Moby

ヴォーカルが響き渡り、じっくりと聞かせてくれる。そして、バンド的な音が加わってはどっしりと。 さらにエレクトロなSEを加えては、流れるように展開するトラック。これもまたmobyの世界だね。かっこいい。

4. unter den linden

written and produced by Moby

無機的なドラムビートに淡々としたヴォーカルが加わる。さらにエフェクトのかかったヴォーカルも加えては、サイバーチックに。 バンド的などっしりとした音使いだけれども、デジタルな雰囲気が出ていては、かっこよさを出すミディアムチューン。

5. fortitude

written and produced by Moby

躍動感たっぷりの4つ打ちビートからスタート。シンセの壮大な音を加えては、ゴージャスに。冷たくクールな世界を駆け抜けるアップチューン。 クールかつダンサブルに展開し、ノリを出してきましたね。ほどよくピコピコSEも加えて。

6. washing

written and produced by Moby

アンビエントの麗しさとともに、躍動するビートを重ね合わせて、mobyならではの世界を演出。 静かながら、じっくりと染み渡る1曲を提供。なかなか心地よい8分。

7. sweet dreams

written and produced by Moby

軽やかビートと麗しのピアノ、さらには深みのある弦の音で奏でられる1曲。 さらにシンセの音が広がっては、幻想的なムードが広がっていきます。実に心が洗われるね。

8. the broken places (full length version)

written and produced by Moby

アルバムのオープニングを飾ったナンバー。フルレンクスということで、約6分のアンビエントな旅へと連れて行ってくれました。

9. lie down in darkness (basement studio version)

written and produced by Moby

スタジオライブバージョン。ヴォーカルが前に出てきては、曲の魅力を引き出してくる。静かながら、じっくり力強さもし見込ませるように響いています。

10. the day (orchestral version)

written and produced by Moby

オーケストラバージョン。始まりはアコースティクなテイストで、まったりと。ストリングスの音も優しく薄く響き渡ります。 mobyのヴォーカルも語りかけてくるようで、優しいね。

11. slow

written and produced by Moby

デジタルサウンドの波が押し寄せては、淡々とプログラミングに呑み込まれる1曲。タイトルの「Slow」らしさを全く感じさせないリズムも心地よく響き渡ります。 さらにアンビエントなサウンドでゴージャスに。

disc 3:DVD

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Remix Album『destroyed remixed』● '12/4/30 release

mobyの傑作アルバム「Destroyed」のリミックス盤が登場。今回は、Big Room、Small Roomという2部屋に分かれて、2枚組のCDに収録。 しかも、どちらもノンストップ使用で、一気に聞き流してきます。それぞれの曲間に違和感はなく、スムース。 でもって、リミキサーも曲者揃いで、holy gohst!に始まり、sashaやtommy trash、Ferry Corstenなど懐かしい名前も登場したりと、見事なまでにEDM、クラブ、テクノなどのトラックで楽しませてくれる。 いやあ、強力だ。

big room

1. blue moon

holy ghost!

holy ghost!によるリミックス。キレのあるシンセの音と、どこかしら1980年代風ユーロビートな組み合わせがなんとも新鮮で面白いトラックだ。 まさか「blue moon」と「blue monday」を結びつけようとしたのか?

2. lie down in darkness

arno cost

冒頭からシンセが弾みまくりで、ゴージャスな雰囲気が漂っています。そして、トランステイストの4つ打ちビートを軽やかに放っては、 一気に世界に呑み込んでくる。気持ち良い爽快感だ。

3. sevastopol

john lord fonda

深めの4通知ビートで叩き込むクラブミックス。オリジナルに力を加えつつも、随分とスタイリッシュな味わいになったね。 かっこよさの出たトラックは、少々のトランステイストも醸し出してくる。

4. the day

basto!

basto!によるリミックス。いい感じにシャカリキ4つ打ちビートと派手でゴージャスなシンセサウンドを生かしたトラックで、ノリノリの波に呑み込まれます。 いい具合にピコピコで、いい具合にバッキバキ。親しみやすさのあるリミックスで、楽しいね。

5. lie down in darkness

bassjackers

bassjackersによるリミックスチューン。冒頭からためてためて、放出する流れはあがりますね。そして、低音を効かせて続行。 時にきらびやかになったりするけれども、基本はEDMなフロア対応型トラックで盛り上がっていきます。

6. after

ferry corsten

System FことFerry Corstenによるリミックス。これまた、お得意のトランスリミックスで、クールな世界を放出。 カッコ良すぎるんだな、これがまた。そして、途中ではスローテンポになって、かなりサイバーな感じにもなったり、再びテンポアップで仕掛けてきたり。

7. the low hum

system divine

オリジナルで彩っていたヴォーカルが薄く、どっしりと4つ打ちビートが彩りを加えてくるアグレッシヴなリミックス。 前曲、後曲に溶け込みすぎて、これだけのトラックで味わうとしたら、ちょっと物足りなさを感じるな。

8. victoria lucas

sasha

こちらはsashaによるリミックス。深めのビートとシャカリキSEによる組み合わせが気持ちよく展開。心地よいハミング。

9. lie down in darkness

paul van dyk

Paul van dykによるリミックス。かなり強力な4つ打ちビートでもうノックアウトだよね。派手さも兼ね備えて、トランス寄りEDMトラックをお見舞いだ。 とにかくアグレッシヴ。これぞリミキサーの力だね。

10. the day

eddie thoneick

いかにもEDMな、アングラトラックで、ぐつぐつ煮込んできます。かなりクセがあって、濃いめの味付け。 パンチがあって何よりですな。広げたパートでも、ヴォーカルもほどよく弄って、これぞリミックスなトラックに仕上げてきました。

11. lie down in darkness

gregor tresher

静かな雰囲気の中、深いビートを携えて展開。そして、ビートは力強さを出してきたけれども、全体的に漂うアンビエントな雰囲気がいいね。

12. the right thing

kleerup

意外やボコスカした音でアグレッシヴな面を見せる始まり。 そこにエレクトロなデジタル音を加えて、クールに展開するトラックの誕生。躍動するビートがいい感じ。

13. after

tommy trash

ビート炸裂で、アッパーに渦巻くリミックス。とにかく濃くて、やられますね。緊迫感もあり、熱量もあってたまらない。

small room

1. lie down in darkness

photek

重たいビートをのっしりのっしりと響かせて、迫力たっぷりに聞かせてくれるトラック。このスローなテンポだからこそ伝わってくるものがある。

2. the day

yeasayer

ノイジーなデジタルサウンドを纏って聞かせるリミックスチューン。 時にヴォーカルを切り刻んだり、それでも聴きやすい仕上がりになっています。

3. the right thing (featuring inyang bassey)

the do

ノイジーな音、そこに1980年代風のSE加えて、なかなか濃いリミックスの出来上がりだ。 そう、濃いけれども、実に聴きやすい仕上がりでもあるんだな。

4. the poison tree

david lynch

どっしりのっしり、なんか恐怖とともに襲いかかってくるリミックス。しかも、David Lynchがリミックスしているということ。 とにかくアングラ感がたっぷりですね。

6. the right thing (featuring inyang bassey)

ben hoo

浮遊感たっぷり。ダブの要素を含んだどっぷりリミックス。妖しさもたっぷりとお届け。

9. all sides gone

これぞアンビエントの極地みたいな、ゆっくりと寛げる1曲。さすがはmobyだね。美しくリラックスできるサウンドスケープ。 とにかくうっとりです。最後の最後まで、小さな音まで聞き逃せないですね。しかも、30分。これはすごいぞ。

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