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5th Album『Shapes and Patterns』● '97/3/5 release

Swing Out Sister、ベスト盤を挟んで届いた約2年半ぶりのオリジナルアルバム。心地よいサウンドは、どこかしら懐かしく、全体的にソウルフレーバーやコーラスが加わることで、 温かさを届けてくれる。先行ナンバー「SOMEWHERE IN THE WORLD」の爽やかさ、「WE COULD MAKE IT HAPPEN」の心地よい軽やかグルーヴ、 「NOW YOU'RE NOT HERE」の染み渡る味わいと、シングルでは色々な面を見せてくれるけれども、やっぱり全体的におしゃれな作りになっています。 爽快感たっぷりな「HERE AND NOW」や、カバーチューン「STONED SOUL PICNIC」の楽しいコーラス&ハーモニーなど、よりどりみどりな楽曲に包まれて、 とことんSwing Out Sisterを味わい尽くせますね。

1. SOMEWHERE IN THE WORLD

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced by Paul Staveley O'Duffy

約2年半ぶりとなるオリジナルアルバムからの1st Singleは、これぞS.O.S.なA.O.R.テイストを醸しながらも、リゾート感もたっぷり聴かせてくれるミディアムチューン。 とっても爽快で、気持ちがいいくらいに響き渡るCorinneのヴォーカルがいいね。ブラスやコーラスも手伝ってキャッチーに聴かせてくれます。

2. HERE AND NOW

(Connell, Drewery) Produced by Paul Staveley O'Duffy

これぞS.O.S.なおしゃれなミディアムチューン。ストリングスの音と軽やかで爽やかな音が心地よく広がります。 特にサビのCorinneの伸びやかなヴォーカルが印象的。どこかしらバカラック的な雰囲気も効果絶大ですね。 そして、ストリングスとコーラスが彩るラストの展開が気持ちいいんだな。

3. WE COULD MAKE IT HAPPEN

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced by Paul Staveley O'Duffy

もっさりとまったりが交差するおしゃれなアップチューン。ボッサのような音使いの中に、ピアノの華麗さが舞います。 そして、サビのこの上ない爽快感。これぞSwing Out Sisterな世界を聴かせてくれます。コーラスもおしゃれだ。 この曲では、屋敷豪太もドラムで参加しているとのこと。

4. SHAPES AND PATTERNS

(Connell, Drewery) Produced by Paul Staveley O'Duffy

アルバムのタイトルチューン。ここでは前曲からの見事な流れで聴かせるインストナンバーです。 心地よさと爽やかさが広がります。

5. BETTER MAKE IT BETTER

(Connell, Drewery) Produced by Paul Staveley O'Duffy

アルバム「THE LIVING RETURN」に収録されていたナンバーのアレンジバージョン。 アコースティックな温かい雰囲気が実に気持ちの良いトラックに生まれ変わりました。ウキウキワクワクさせてくれるね。

6. SOMETHING OUT OF THIS WORLD

(Connell, Drewery) Produced by Paul Staveley O'Duffy

キリッとさせるような、クールなミディアムチューン。瑞々しいギターの音とプログラミングが織り成す世界が実に気持ち良い。 ゆったりテンポもいい感じに染み渡ってきます。

7. JOE MEEK'S CAT

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced by Paul Staveley O'Duffy

インタルード的なインストナンバー。無機的な音が広がる。

8. STONED SOUL PICNIC

(Nyro) Produced by Paul Staveley O'Duffy

Laura NyroやThe Fifth Dimensionが発表したナンバーをS.O.S.がカバー。ゆったりサウンドに乗せて、見事なコーラスワークで聴かせる1曲。 本家に負けじと、おしゃれで洗練されたサウンドが広がります。実に気持ちの良いカバーだね。ピクニックに行きたくなるよ。

9. YOU ALREADY KNOW

(Connell, Drewery) Produced by Paul Staveley O'Duffy

淡々としたリズムトラックながら、周りのサウンドが鮮やかに変身させて、気持ちよく広がるミディアムチューン。 言葉にヴォーカルにサウンドに、落ち着いた大人テイストです。

10. ALWAYS

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced by Paul Staveley O'Duffy

ソウルをベースに、サウンドとコーラスで魅了する1曲。S.O.S.のおしゃれな要素もきっちりと残っていながら、 アコースティックな温かさが色をつけてくるね。

11. NOW YOU'RE NOT HERE

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced by Paul Staveley O'Duffy

大ヒットシングルナンバーのニューバージョン。あの幻想的なイントロがドラマを生み出していたけれども、 今回はその部分はカット。まったりと落ち着いたテイストで聴かせてくれます。まぁ、ベースはシングルトラックとさほど変わりません。

12. ICY COLD AS WINTER

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced by Paul Staveley O'Duffy

クールで緊迫感のあるミディアムチューン。タイトル通りに冷たさや寂しさはあるけれども、 S.O.S.の新たな世界を覗かせてくれるような1曲だね。どこかしらアンビエント。

13. SHAPES AND PATTERNS -reprise-

(Connell, Drewery) Produced by Paul Staveley O'Duffy

アルバムタイトルチューンのリプライズ。フェイドインしてきては、コーラスで魅了したり、ストリングスを聴かせたりと、最後を丁寧に締めてきました。

6th Album『Filth and Dreams』● '99/3/17 release

日本ご贔屓アーティスト、Swing Out Sisterの6枚目となるオリジナルアルバムは、なんと、後にも先にも、日本のみでのリリースとなった特別盤。 まぁ、他国でリリースにこぎつけなかったのは残念ですが、日本のみで聞くことができるとなると、ちょっとうれしいよね。前作「Shapes and Patterns」に続いての「AND」なタイトル。 しかし、前作はカラッと晴れて透き通るようなサウンドだったのに対して、今作は、すごくシンプルに、派手なサウンドをそぎ落としては、生まれたての曲をそのままに届けてくれるような作品です。 例えば、オープニングを飾るリードトラック「Who's Been Sleeping」は、キャッチーなメロディでS.O.S.らしさはあるんだけれども、打ち込みのビートを淡々と鳴り響かせたり、 ものすごくシンプルながらにざらつき感もある。アルバム全体でも、ラテンのメロディラインを取り入れつつも、全体的に暗めでもやもやっとした印象です。 そう、まさしく夢の中にいるような感じで、曲が進行してゆく。コリーンが初めて打ち込みに携わったナンバーもあったり、よくよく聞いてみると、本当に面白い曲が揃っているんです。 なおかつ、おしゃれなイメージそのままに、シンプルに着飾るS.O.S.です。

1. Who's Been Sleeping

written by Drewery / Connell / O'Duffy

淡々としながらも、軽やかなプログラミングビートに乗せて、コリーンが華麗に歌い上げるアルバム「Filth and Dreams」からのリードトラック。 従来のSwing Out Sisterに比べると、ちょっと無機質な感じが伝わってきたり、HIP-HOPのような印象も受けるし、なんだか斬新に思えて面白いね。 それでも、しっかり作りこまれた楽曲に仕上がっている。コーラスワークもさすが。聞かせるところはしっかりと聞かせてくれます。

2. Closer Than The Sun

written by Drewery / Connell / O'Duffy

モソモソとした感じがSwing Out Sisterにしては、なんか違和感に思えるトラック。 ビートも時折、ドラムンベースのようにも聞こえたりして、不思議。その中でも、終始彩りを加えるコーワスワークが冴え渡っています。

3. Sugar Free

written by Drewery / Connell / O'Duffy

物悲しい雰囲気が広がっては、淡々と進行してゆくミディアムスローのナンバー。プログラミングビートをコリーン自身が担当したという意欲作。 Missy Elliotの「Supadupafly」に刺激されての挑戦というのも、なんだかすごいね。曲の方は、ちょっとディープな感じをまとっていて、後半の間奏ではコーラスに光が差す感じで。

4. Filth And Dreams

written by Drewery / Connell / O'Duffy

ジャジー/ボッサ感を出したアルバムのタイトルチューン。 アンディがベースを自ら弾いていて、そのことが新鮮で、コリーンの歌い方もちょっと変わっているそうです。確かに、ちょっと軽い感じがするかな。 早口もなんか珍しく感じた。

5. Happy When You're High

written by Drewery / Connell / O'Duffy

まったりと聞かせてくれるスローなラテンチューン。 ギターの音もキーボードの音も、あっさり感が伝わってきて、非常に落ち着きのある1曲。囁きパートのざらつき感が、逆に新鮮に映える。

6. If I Had The Heart

written by Drewery / Connell / O'Duffy

どっぷりしたビートと囁き声が両耳から入ってくるミディアムスローのナンバー。 静かながらに、自由に歌うイメージが伝わってくるね。でも、全体的にはなんだかダークだよな。

7. When Morning Comes

written by Drewery / Connell / O'Duffy

ゆったりと。タイトル通りに朝が来るような、眩しい光を浴びるような曲。 コーラスも手伝って、爽やかなトラックの出来上がり。でも、歌詞の方は、ちょっと悲しいね。こんなに明るい曲なのに。

8. Invisible

written by Drewery / Connell / O'Duffy

淡々としたプログラミング。そして、ちょっと物悲しいアコースティックギターはアンディの演奏。 全体的にあっさりしているね。それ故、コリーンのヴォーカルも、前面に出ています。

9. World Out Of Control

written by Drewery / Connell / O'Duffy

クールな雰囲気のバクトラックと、時折入ってくるSEに、ちょっとわずらわしさを感じてしまうけれども、 根はSwing Out Sisterの曲としてきちんと伝えてくるね。サビのコリーン&アンディのデュエットがいい味を出している。

10. Make You Stay

written by Drewery / Connell / O'Duffy

どっぷりどっぷりと、押し寄せてくる波のように、ゆらり揺らめくミディアムバラード。 シンプルなんだけれども、緻密なつくり。ダークなんだけれども、ポップな印象もある1曲だね。浮遊感もあって、おしゃれ。でも、ノイジーに感じさせるSEは微妙かな。

Compilation Album『Breakout:Best of』● ’01/2/12 release

Swing Out Sisterのベストアルバムが登場。リリース時期がちょっと中途半端なんだけれども、本国UKより、廉価のベストアルバムという位置付けの作品みたいです。 収録曲数は18曲と盛りだくさん。ただ、1st「It's Better To Travel」、2nd「Kaleidoscope World」、3rd「Get In Touch With Yourself」の頃を中心としたもので、 4th「THE LIVING RETURN」以降の楽曲は収録されておりません。まぁ、初期の代表曲をしっかりと抑えているという点では成立しているかな。 おなじみ「Breakout」「Surrender」「Fooled By A Smile」「Am I The Same Girl?」「Notgonnachange」などは押さえているのに、 「You On My Mind」「Waiting Game」「Twilight World」を外しているという、謎な選曲となっています。不思議感たっぷりだけれども、こういう切り口もいいかもね。

7th Album『Somewhere deep in the night』● '01/5/23 release

“夜のどこか深いところへ”。Swing Out Sisterの7枚目となるオリジナルアルバムは、 前作「Filth and Dreams」から約2年。シンプルに研ぎ澄まされた前作の反動からか、今作ではとってもゴージャスでおしゃれなサウンドに仕上がっています。 まるで一編の映画のような美しさがありますね。飛び切りポップというわけでもなく、添えるだけで一段と光り輝くような力が、それぞれの曲にあって、ムードたっぷりに聞かせてくれるんです。 オープニングを飾る「Through The Sky」から始まり、Swing Out Sisterという映画が始まるかのようだ。 タイトルチューン「Somewhere deep in the night」の疾走感がスパイスとなり、「What Kind of Fool Are You」で、さらに曲の奥深い世界へ。 「Touch Me Now」で転機を迎えて、「Where Do I Go?」で結びを迎える。Happy Endingな内容ではないけれど、美しい光景が目に浮かぶような作品ですね。 歌モノをより輝かせるためのインストナンバーも緻密な作りで、おしゃれに輝かせたりゴージャスだったりと、サウンドを切り取る。 ジャケットも、CorinneとAndyが2人でバイクに乗るモノクロ写真がおしゃれなんだよね。

1. Through The Sky

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

Swing Out Sister、7枚目のオリジナルアルバム「Somewhere deep in the night」からの1st Singleは、 優雅でおしゃれな映画のサウンドトラックのようなバラードナンバー。Corinneのヴォーカルがとっても伸びやか。 タイトルが示すように、空へとどんどんと広がってゆくサウンドが、本当に気持ちいいんだよね。アウトロのCorinneのコーラスもとっても優雅。

シングルエディットは、イントロを短く、コンパクトにまとまっています。

2. Will We Find Love?

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

淡々とした始まりから、次第に音が広っがっていっては、ゴージャスに。これぞSwing Out Sisterな展開。 丁寧な音とゴージャスなストリングスの音に包まれて、Corinneが伸びやかに歌います。途中で入ってくるアナウンスもおしゃれな仕上がりを聞かせてくれます。

3. Somewhere Deep In The Night

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

7枚目のオリジナルアルバムのタイトルチューン。この曲がまた、おしゃれでかっこいいんだ。優雅に始まるイントロから、スィングジャズテイストでアップテンポに変身。 妖しさよりもクールな雰囲気で、ドラマティックに仕上げてきます。美しく彩りを加えるストリングスやハープのような音、 そしてコーラスアンサンブルといいスキャットといい、大人テイスト満載。さぁ、魔法のじゅうたんに乗って夜を駆け抜けよう。

4. The Vital Thing

(Connell, Drewery, O'Duffy / Hitchcock) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

前曲の熱を冷ますかのようだ。ゆったりとムードたっぷりにサックスが響き渡って、 かっこいい。本当、おしゃれな映画のサウンドトラックみたいだ。Swing Out Sisterというグループを象徴するかのようなインスト。

5. What Kind Of Fool Are You?

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

アコースティックサウンドをさらりときかせるバラードチューン。サビのメロディとコーラスで一発KO。もうね、おしゃれ過ぎます。 聞いていて、心地の良さが広がる。複雑な恋愛模様を彩るナンバーです。

6. Suspended In Time

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

ゆったりサウンドとフランス語のナレーションが美しさを醸し出すインストナンバー。前曲と後曲をうまく結ぶかのような約1分半の小曲。

7. Alpine Crossing

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

意外に激しいパーカッションと、コーラスワークで聞かせるインストチューン。 寒さと熱さが交差する雪山スキーのイメージ。そのままにスピーディで、スタイリッシュ。滑降していくかのように。

8. Fool Tag

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

30秒にも満たない中で、Swing Out Sisterの魅力をぎゅっと詰め込む。

9. Where The Hell Did I Go Wrong?

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

爽やかアコースティックサウンドをベースに、伸びやかなCorinneのヴォーカルが舞うバラードナンバー。そして、美しく広がるコーラスワークでうっとりと。 おしゃれサウンドと親しみのあるメロディと。これぞSwing Out Sisterの世界。

10. Non E Vero Ma Ci Cred

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

美しく広がるストリングスと、ピアノの音が華麗に舞うインストナンバー。 聞いているだけで、おしゃれな気分。「Somewhere deep in the night」のイントロメロディを組み込んだりと、面白さもあります。途中の笑い方は何なんだ?

11. Touch Me Now

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

スリリングなイントロで気を引き締めるナンバー。 ベースとしては「Somewhere deep in the night」のイントロメロディをうまい具合に使って、そこから新たなワールドへと展開。 クールなのに、おしゃれな雰囲気が出ているところはさすがです。

12. The Vital Thing - Take B

(Connell, Drewery, O'Duffy / Hitchcock) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

M-4のオリジナルテイクからドラムを抜いては、優雅にサックスが舞うテイク。 でも、おしゃれ度は変わりませんよ。ムードたっぷりでクール。

13. Where Do I Go?

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

ゆったりバラードナンバー。 3拍子でSwing Out Sisterの魅力をたっぷり届けてくれる。特にサビのメロディとヴォーカル&ハーモニーでぐっと引き込まれる。そこに広がるのは、美しい世界。

14. Now Listen to Me

(Connell, Drewery, O'Duffy) Produced and engineered by Paul Staveley O'Duffy

映画のエンディングのような寂しさと鋭さを持ったインストチューン。 ナレーションが入ってきては、さらに渋い世界の染めてくる。ドラマティックなエンディングを迎えたわけだ。

Compilation Album『Cafe Orange ~Swing Out Sister Cafe Best~』● '02/8/28 on Japan release

Swing Out Sisterの楽曲の中で、カフェミュージックとして心地よさを出しているナンバーを集めた変則的なベストアルバム。 どう考えても日本のレコード会社の企画ということがわかるコンセプトですね。 もちろん、日本国内限定でのリリース。これまでリリースされた楽曲の中でも、「BREAKOUT」や「YOU ON MY MIND」「NOW YOU'RE NOT HERE」などのおなじみの曲や、 「MAMA DIDN'T RAISE NO FOOL」「LOVE CHILD」なんてコアな選曲も光る。まぁ、どの曲も元々オシャレなので、カフェだけでなく、オシャレな空間に流れるとピッタリな訳ですよ。 「BETTER MAKE IT BETTER」は、「Shapes and Patterns」バージョンで収録。確かに、こっちの方が柔らかさがあって、オシャレ度アップですね。 その中でも、個人的には後半の2曲、「PRECIOUS WORDS」「HERE AND NOW」の2曲の流れが本当に麗しくてオシャレに感じます。

Compilation Album『The Ultimate Collection』● '04/1/13 release

Swing Out Sisterの究極のベストアルバムということで、この時点でのベストな選曲で3枚組の作品が登場。 もう大ヒット曲、代表曲のオンパレードで、聞いていて気持ちがよく、おしゃれな気分にさせてくれます。1枚目と2枚目は、基本的には発表順なので、音の変遷もわかりますね。 3枚目はボーナスディスクということで、リミックスバージョンやB面曲などを特別に収録。ただ、リミックスはいつもと同じトラックだし、目新しさがないのが残念。 新しいミックスとか、秘蔵音源などがあったら嬉しかったんだけどな。一応全曲リマスタリング済みです。

8th Album『Where Our Love Grows』● ’04/4/28 on Japan release

イギリスのおしゃれコンビ、Swing Out Sister、約.3年ぶりとなる、通算9枚目となるオリジナルアルバムが登場。今作も、とことんS.O.S.節が満載の、おしゃれなナンバーが揃っております。 サウンド的には、前作「Somewhere deep in the night」や、2nd「Kaleidoscope World」のような、映画のサウンドトラック的ゴージャスサウンドを丁寧に聞かせてくれます。 時にジャジーに、時にラテンにと、要所で軽やかサウンドを加えて味付け。Corineの伸びやかなヴォーカルも手伝って、優雅なひと時を味わせてくれます。 オープニングのリードナンバー「Love Won’t Let You Down」のイントロが始まった時から、安心して聞くことのできるS.O.S.ワールド。 ただ、全12曲中、4曲がインスト、2曲が別バージョンといことで、歌モノが6曲だけというのが、なんだか寂しいかな。 アルバム全体としては、コンパクトにまとまっているけれどもね。当初は日本のみでのリリースだったということで、特別感もありますね。

1. Love Won’t Let You Down

Connell / Drewery / O’Duffy

アルバムのオープニングナンバーであり、リードナンバー。オープニングからゴージャスに。これぞSwing Out Sisterな、おしゃれな雰囲気を漂わせるミディアムチューン。 軽やかで心地よいサウンドに、気持ち良さそうなCorineのヴォーカル&コーラスが響き渡ります。 A.O.R.やジャズなどを取り入れては、上品な仕上がりで聞かせてくれます。夢見心地な1曲ですね。

2. Where Our Love Grows

Connell / Drewery / O’Duffy

どちらかと言えば、前作「Somewhere deep in the night」の雰囲気をまとった、 おしゃれサウンドのミディアムチューン。Corineの伸びやかなヴォーカルが響き渡るアルバムのタイトルトラック。まるで映画やドラマを彩るような、美しくて可憐な音が舞います。

3. When The Laughter is Over

Connell / Drewery / O’Duffy / Nichols / Roberds / Margolin

Roger Nicols & The Small Circle of Friends「I can see only you」をサンプリングして聞かせる、まったりミディアムチューン。 美しく響き渡るCorineのヴォーカルに、ストリングスもうっとりです。間にサックスが入ったり、大人の世界をじっくりと聴かせてくれる。さすがはSwing Out Sister。

4. Certain Shades of Limelight

Connell / Drewery / O’Duffy / Bacharach / David

Dionne Warwick「Don’t Say I Don’t Tell You So」をサンプリングして聞かせる、小粋なリズムインストチューン。 サンバやラテンでおなじみ、ギロが活躍していますね。軽やかにステップを踏んでは、おしゃれに盛り上がる1曲に。この曲でも、S.O.S.のBacharach愛が出ています。

5. From My Window

Connell / Drewery / O’Duffy

クールな雰囲気を振りまくミディアムチューン。最初は淡々と進行している感じがするけれども、サビに入ると大人テイストでゴージャスに。 やっぱり、テイストとしては前作アルバムや2nd期の、サントラ風味で聞かせる世界観が出ていて、ダイナミックでかっこいいね。

6. Caipirinha

Connell / Drewery / O’Duffy

ラテン要素を従えて、軽やかに聞かせるアコースティックチューン。 サックスと楽しげなコーラスが色を染める。ジャジーなテイストも加えて、とってもおしゃれに。Corineも負けじとコーラスに加わって、とっても伸び伸び。

7. Where Our Love Grows (A Cappella)

Connell / Drewery / O’Duffy

M-2のアカペラバージョン。しかし、下地の音があるけれども、これだけでもドラマティック。 よりいっそう、Corineのヴォーカルがフィーチャーされて、美しく響き渡ります。コーラスワークもじっくりと聞かせてくれるね。2分弱という長さが、インタルード的です。

8. Let The Stars Shine

Connell / Drewery / O’Duffy

リズミカルなビートとおしゃれサウンドで聞かせてくれるミディアムチューン。 軽やかながら、しっとりとした雰囲気の中で、Corineが歌を聴かせてくれるメロディパート、そしてそこからのサビパートでゴージャスに変身。 コーラスが飾り、ヴォーカルが重なって強力に。星が輝くような眩しさがありますね。

9. We’ll Find A Place

Connell / Drewery / O’Duffy

まるで映画を見るようなインストチューン。淡くおしゃれで、しっとりと。セピアやモノクロがお似合いな、まったりミディアムナンバーです。 ストリングスやピアノの音が、とにかくブリリアントに響いているね。この曲も、2ndや前作の色を強く感じる。

10. Happy Ending

Connell / Drewery / O’Duffy

イントロからおしゃれな雰囲気をまとったミディアムテンポのグル-ヴチューン。ジャジーなテイストも加えて、よりいっそう、S.O.S.の世界が広がってゆく。 Corineのヴォーカルも、元気というよりかは上品な感じだね。歌の内容は、Happy Endingな雰囲気ではなさそう。

11. La Source

Connell / Drewery / O’Duffy

おしゃれなインストチューン。優雅なコーラスに、パーカッションが情熱を注ぎ込む。 夢見心地な空間を作り上げて魅了してくるところは、さすがSwing Out Sister。ジャズやボッサのテイストを加えて、飾ってきました。

12. Love Won’t Let You Down (More Love)

Connell / Drewery / O’Duffy

M-1の別バージョン。よりいっそう、愛を注ぎ込んで、聞かせてくれます。オリジナルバージョンよりも、落ち着いた雰囲気。 そして、よりいっそうアダルトな感じで、艶っぽい仕上がりですね。厳かながら、やっぱり曲本来の持ち味が出ています。

Live Album『Live in Tokyo』● '05 ('05/8/23) release

「LIVE AT JAZZ CAFE」以来となるライブアルバム。やっぱり、年月が経って、円熟味溢れる演奏とヴォーカルを聴かせてくれるSwing Out Sisterですね。 オシャレなイメージはさることながら、そこにジャズの落ち着いた要素を加えて、ゆったりとライブが展開します。 まったりスローな「BREAKOUT」や、マイナー調で聴かせてくれる「AM I THE SAME GIRL」、アグレッシヴなパーカッションが響き渡る「SURRENDER」や、 TLC「No Scrubs」を挿入した展開が面白い大ヒットチューン「NOW YOU'RE NOT HERE」など、おなじみの曲に加えて、 「SUGAR FREE」や「STONE SOUL PICNIC」などの演奏も披露。「ドウモアリガト」と挨拶をするCorinneにも注目です。 ライブ会場やオフィシャルサイトでの限定発売から、流通系をも確保して売り出された作品です。

拍手に包まれて、「Hello Tokyo」。かき鳴るギターがスタイリッシュに響き渡るM-1。オリジナルよりもテンポを上げて、勢いが出ています。Corinneのヴォーカルも、伸びやかながら熱を帯びています。最後にCorinneが「ドウモアリガト」と。 ファンキーグルーヴィーにM-2。コーラスも厚く、濃い仕上がりですね。中盤のスキャットコーラスタイムが効いています。その勢いが楽しさに変わります。 かき鳴るギターが自然に手拍子を誘うM-3。ベースの音といい、随分とメロウなアレンジで、まろやかだね。バラードよりもポップなアレンジで、みずみずしさを伝えて来ます。それでいて、やっぱり清々しい。 ディープなベースの入りで一気にクールな世界が広がるM-4。淡々としていながらも、ものすごく濃い時間が流れる。 一転して、晴れて眩しいソウルチューンM-5。とっても楽しい時間が流れています。軽やかな空間が楽しさを伝える。コーラスワークも盛り上げて来ますね。

こちらもクールなM-6。ベテランな演奏をバックに、Corinneが華麗に歌い上げる。どちらかというと、じっくりと聴かせるタイプのステージだね。途中で「FOREVER BLUE」を挿入してくる流れを聴かせてくれます。さらにラストでは、Vanessa Williams「Alfie」をさらっと取り入れて締める展開。 瑞々しいサウンドで聞かせてくれるM-7。キーボードの音が鮮やかで、オシャレな雰囲気が漂って来ます。 M-8は軽やかにドラムやパーカッションのはじけ具合、ベースのたどるライン、Corinneの優雅なヴォーカルとコーラスが、これほどまで気持ちよく融合するとはね。ノリもあって、楽しいひと時です。そして、後半ではエネルギッシュにヴォーカルを聴かせるCorinneがかっこいい。 おなじみのイントロが流れ出すと拍手が広がる大ヒットチューンM-9。ジャジーな雰囲気を漂わせながら進行していきます。やっぱり、この曲の持つ力はすごいね。ドラマティックな空間に包まれていきます。しかも、間奏ではTLC「No Scrubs」を組み込んでくる流れも面白いね。そして、ラストではビートも楽しませる終わり方。ただ、終わるタイミングがわかりにくな。 幻想的な空気に包まれながらM-10。キールなテイストで、少々ひんやりと。とっても明るいカバーチューンが、マイナー調アレンジで、アダルトな雰囲気に変身してかっこいいです。間奏でギターが泣いています。そこからジャングルビートとレゲエな音を投入して、濃さを出して来ました。すごい流れだ。 ゆったりと始まるM-11。イントロがオシャレすぎて、最初、なんの曲だというくらいに、オリジナルをガラッと変えて来ました。上品な味付けのジャズテイストで、ムードたっぷり。明るく元気いっぱいなイメージを排し、新たなイメージをS.O.S.の中に作り上げて来ました。じっくりと聴かせてくれます。 こちらの曲も雰囲気が変わって、オシャレなアレンジでM-12。少々、軽やかになって、妖しさを省いた感じだね。間奏のギターがまた、艶っぽい。一転して、間奏ではラテンモード突入で、パーカッションやドラムがアグレッシヴに変身です。ラストにCorinneが「ドウモアリガト!」と。

9th Album『Beautiful Mess』● '08 (2008/2/27 on Japan) release

Swing Out Sister、前作アルバム「Where Our Love Grows」より、約4年ぶり、9作目となるオリジナルアルバム。日本ではエイベックスからのリリースということもあってか、 どうしたんだろう?という疑問も少々あるけれども、蓋を開けてみたら、いつものS.O.S.節満載なオシャレトラックを聴かせてくれます。 打ち込みバリバリだった、どっぷりグルーヴチューン「Secret Love」も、Andyが参加したバージョンで再収録。うん、やっぱりこちらのバージョンの方が、S.O.S.らしさが出ているよね。 そのほか、今回もミディアム~スロー系の音を中心に、時に2nd Album「Kaleidoscope World」あたりのゴージャス感を漂わせたり、時に「THE LIVING RETURN」のジャジーな音を聴かせたり、 また「Shapes and Patterns」期のオーガニックなテイストを盛り込んだりしては、Swing Out Sisterの進化を極める。 随分とマイペースな雰囲気もあって、今回もバージョン違いのリミックスがあったり、濃厚な作りなんだけれども、ちょっと残念に感じる部分もあるかな。 それでも、美しさ、オシャレなSwing Out Sisterは変わらないね。

1. Something Every Day

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery / Gina Foster

アルバムのリードナンバー。どこかしら味わいがあると思ったら、なんとなく「上を向いて歩こう」みたいなメロディを聴かせてくれる。 打ち込みを使用している部分はちょっと淡白だけれども、サビの後の感じは、やっぱりS.O.S.らしさみたいなものを表す。コーラスも美しく、見事に存在感を出して来ました。

2. Time Tracks You Down

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery

ゆったりスローなミディアムバラード。静かで包み込んでくれるようなサウンドと、 Corinneのヴォーカルのオシャレ感がダイレクトに伝わってくる。伸びやかだね。

3. Butterfly

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery / Gina Foster

オシャレジャズ/A.O.R.なアダルトフレーバーを出して、包み込んでくれるミディアムチューン。 まさしく蝶が羽を広げて軽やかに舞うように、サビのパートで華やぐ。でも、全体的には落ち着いた雰囲気で進行。

4. My State Of Mind

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery / Gina Foster

ファンクでグルーヴィーで、ジャジーでモダンな1曲。これまでのS.O.S.サウンドをミックスさせたような濃淡が表れた1曲。 リズミカルで、どっぷりしていながらも、軽やかに歌い上げるCorinneが印象的。

5. I'd Be Happy

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery

オシャレ感満載のナンバーは、とっても軽やかで華やか。 2nd Album「Kaleidoscope World」の頃のゴージャス感や、「Shapes and Patterns」の頃のような温かさが出ていて、 これぞSwing Out Sisterなハッピーな1曲。華麗に舞うサウンドに身を包みながら、展開しています。

6. Butterfly Lullaby

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery / Gina Foster

オシャレナンバーをさらにオシャレに。インストで聴かせてくれるトラック。 あっさりとしているんだけれども、味わいがにじみ出て来ています。Andyのキーボードの優しさと、トランペットの鋭さが絡み合う。

7. Secret Love (You're Invisible)

Produced and mixed by Andy Connell written by Hajime Uchiyama / Corinne Drewery / Morgan Fisher

日本のCMソングとしてシングルカットもされたナンバーの、アルバムバージョン。 前回はAndyが不参加だったために、こちらが本来のS.O.S.バージョンといってもいいよね。 アップテンポの流れで鮮やかなギターが響き渡ります。伸びやかなCorinneのヴォーカルと、味のあるジャジーなアレンジで展開。 コーラスも美しさを添えて来ます。「Somewhere deep in the night」期あたりのスタイリッシュさがあるね。

8. All I Say, All I Do

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery

ゆったりとした落ち着きあるサウンドで飾るナンバー。ジャジーなサウンドを軽やかに広げて、伸びやかに。オシャレな音が舞い踊る。

9. Out There

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery

オシャレかつ濃厚に。こちらもゴージャスなテイストがあって、「Kaleidoscope World」期を思い出させる。 それでいて、芯のある音と伸びやかなCorinneのヴォーカルが美しく彩る。まさしく最新S.O.S.だね。後半はインストで、よりうっとりと。

10. Beautiful Mess

Produced and mixed by Andy Connell written by Andy Connell / Corinne Drewery

アルバムのタイトルチューン。最初は淡々と打ち込みが前に出ていてちょっとだけダークな印象。しかし、サビではコーラスがカラフルに飾って、 鮮やかに色付けされた。懐かしさと新しさを組み合わせた、新しいS.O.S.の姿を感じさせる1曲。

11. Butterfly (Little Wizard Mix)

ボコスカアレンジで、どっぷりと聴かせては、パンチを効かせた濃厚リミックスチューン。 ビートがとにかく強力で、アングラ感をまとっていても、オシャレに聞かせる。

12. Something Everyday (Little Wizard Mix)

フィンガースナップでまずはスタート。そこからどっぷりと、そしてガシガシと。いろいろな音を投入しては、濃さを出して、ものすごくディープな感じだね。 オリジナルの要素はサビフレーズのみで、どこかに置いて来たようなトラック。

1st Reissue Album『It's Better To Travel』● '12/7/16 release

祝デビュー25周年を記念して、1st Album「it's better to travel」がパワーアップして帰ってきました。リマスターがされた上に、2枚組でのリリースで、フルヴォリュームでお届けしてくれます。 やはりリマスターの効果は絶大で、1音1音のきめ細やかさが表れて、リリース当初の音よりも、よりはっきりと聞こえてきます。 やはり、その当時の音源のままだと、のっぺりして聞こえてしまうから、こういう施しは嬉しいところです。 そして、2枚目のディスクの方は、これまた、Swing Out SisterのBサイドな曲、リミックスなどをまとめて収録。と聞くと、秘蔵音源発掘みたいな雰囲気があるけれども、 日本にとってみれば、限定でリリースされた「Another Non-stop Sister」という作品がそのまま詰め込まれた感じです。 ただ、「Who's To Blame」と「Blue Moon (Growner Mix)」は、CDでは限定の「Splendid Collection」にしか収録されていなかったので、ここでは貴重ですね。

2-8. who's to blame?

ゆったりと始まり、音も次第に増えていっては盛り上がっていくタイプの曲なんだけれども、 そこまで大きな盛り上がりやキャッチーさを感じさせないので、正直、そこまで面白い感じではないね。バックのコーラスも、ちょっとお経みたいで怖いんだよね。 瑞々しさを感じるのに、少々時間がかかります。

2-11. blue mood (growler mix)

まずはインストを挿入して、イントロから引き伸ばしてワクワク楽しませる。 そして、より鮮やかに変身しては、とっても伸びやかなヴォーカルで魅了してきます。そしてパーカッションがアグレッシヴになっては、ピアノの音色も付け足して、とってもポップな約7分。

Compilation Album『Private View+2』● '12/7/18 release

近年はジャズラウンジ形式でのライブが多いSwing Out Sister。そのツアーメンバーで作り上げたセルフカバーアルバム集の発表です。 オリジナルのスタイリッシュなサウンドに比べて、まろやかで温かさが前面に出ていますね。それでいて、楽しそうにのびのび歌っているCorinneのヴォーカルも、いい感じに広がります。 インストなどを挟んで、1つのストーリーが展開するような流れがいいね。「Breakout」「You on my mind」「La La Means I Love You」などのヒット曲、代表曲が衣替え。 ただ、「Now You're Not Here」がインストバージョンなのがちょっと残念なんだよな。 日本版は2曲のボーナストラックを収録しているので、+2ということです。

1. Incomplete Without You

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

アコースティックな味わいが大きく広がりを見せるアレンジバージョン。パーカッションの音にストリングスも加わり、さらにブラスも味付け。 とっても温かくてハートフルな、それでいておしゃれなセルフカバーとなっています。とっても心地よいサウンドだね。

2. You On My Mind

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

スタイリッシュなオリジナルの要素も残しつつ、アコースティックの温かさと柔らかさで聞かせてくれるセルフカバーバージョン。 サウンドアプローチが違えども、ノリは出ているし、とってもポップでキャッチー。楽しさがストレートに届いてきます。

3. It May Not Be Enough (Interlude)

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

インタルードのインストチューン。都会的な音は、「Somewhere Deep In The Night」あたりを思い出させてくれるような、クールな仕上がり。 アーバンな薫りが漂ってきます。

4. La La Means I Love You

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

イントロのベースの音から、いつもとは違った雰囲気。ボッサのような温かい音で、アコースティックなアレンジに仕上がった1曲。 ピアノの音がジャジーに響き渡ります。長年歌ってきたからこその、たどり着いたアレンジ、歌い方だね。

5. And The Flowers Will Grow (Interlude)

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

インタルード。「You on my mind」をベースに、アンビエントな風味を届けてくれる。どこかへトリップしたくなるね。

6. Am I The Same Girl?

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

こちらはSwing Out Sister色の強いカバーだよね。今回もアコースティックライブなアレンジで、おしゃれに仕上げてきました。 パーカッションの音が心地よく、コーラスと息の合ったパフォーマンスで魅了してきます。温かさとウキウキワクワクな感じが交差する。

7. Notgonnachange

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

随分とムードを出してきたアレンジで、元々はクラブよりの打ち込み要素があったからか、ビックリな様変わりだ。 アコースティックなアレンジながら、クールでおしゃれな雰囲気を振りまいて、かっこいいんだな。 スムースながらクセを出して、キリッとさせてくれる。ラストもいい流れに。

8. Breakout (Fabulous Party Mix)

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

Swing Out Sisterの大ヒットナンバーをセルフカバー。グッと印象を変えてきましたね。オリジナルのポップさは残っているものの、 じっくりと聞かせるようなアレンジで大人っぽく。おしゃれに染み渡るトラックは、まさしくS.O.S.の醍醐味を凝縮しています。

9. Mama Didn't Raise No Fool

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

ジャズボッサなタッチで聞かせてくれるナンバー。選曲チョイスがなかなかオツだね。ブラスも軽やかで、おしゃれに仕上げています。 何よりも、Corinneが伸びやかで、気持ち良さそうにヴォーカルを聴かせてくれるんだ。

10. Now You're Not Here (Taj Calder Instrumental)

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

ラウンジ系のアレンジで、おしゃれに聞かせてくれる大ヒットチューン。ただ、残念なことに、インスト仕様なんだな。 これはちょっともったいない。是非ともこのアレンジで、Corinneのヴォーカルを聴かせて欲しかったものた。 曲自体はもう言うことなしのアレンジで、とにかおしゃれです。

11. Love Won't Let You Down (Vantricina Mix)

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

比較的新しいナンバーのセルフカバーバージョン。結構重めの音を放っては、地に足をつけたようなアレンジで、しっかり届けてくれるようなトラック。

12. Get In Touch With Yourself

Mixed and produced at Aurora by Swing Out Sister

オリジナルは結構グルーヴィーだったけれども、セルフカバーバージョンは、いい具合にアコースティック系サウンドのノリが効いているね。 パーカッションもアグレッシヴに、もっさりとどっぷりが交差する。

Compilation Album『THE ESSENTIAL』● '15/2/18 (2014/8/27 on Japan) release

Swing Our Sisterが結成30周年を記念してベストアルバムを発表。1980年代のヒットナンバーから近年の作品、カバー曲や未発表バージョンなどなど、 よりどりみどりの選曲で楽しませてくれます。何はともあれ、「BREAKOUT」の大ヒットが物を言いますね。その後も「SURRENDER」「YOU ON MY MIND」「PECIOUS WORDS」「TWILIGHT WORLD」 「LA LA MEANS I LOVE YOU」「AM I THE SAME GIRL」「SOMEWHERE DEEP IN THE NIGHT」など、S .O.S.には欠かせないポップでおしゃれなナンバーが揃っております。 また、AKIKOとのデュエットで聞かせる、Antonio Carlos Jobin「おいしい水」のカバーや、「Forever Blue」の未発表ビッグバンドアレンジなども収録し、 これまでのベスト盤とは違ったひねりを加えて、楽しませてくれます。まだまだこの先も楽しみの2人組ですね。 日本版はボーナストラックとして、「NOW YOU'RE NOT HERE」を収録。日本的には、やっぱりこの曲があってのS.O.S.だよね。

13. WATERS OF MARCH (WITH AKIKO) (SINGLE EDIT)

(Jobim)

Akikoとの共演で聞かせるAntonio Carlos Jobinのカバーチューン。心地よいボサノヴァも、ちょっとおしゃれなラウンジ系アレンジで。 時に力強いヴォーカルもスパイスに。それでいてスタイリッシュに広がる音の波。2人のヴォーカルも心地よく寄せてきます。

15. FOREVER BLUE (Big band version)

(Connell / Drewery)

代表曲の未発表バージョン。ビッグバンド風なアレンジで、より一層ゴージャスな世界へと連れて行ってくれます。 なんともSwing Out Sisterな展開だね。

10th Album『Almost Persuaded』● '17/11/10 ('18/6/27 on Japan) release

Swing Out Sisterの記念すべき10作目となるオリジナルアルバムがついに登場。デビュー30周年で、10枚目とは、なんともマイペースでゆったりとしています。 しかも、今作は10年ぶりのオリジナル作。待ちに待った甲斐がありました。なんでも、クラウドファンディングで資金調達して作り始めたということで、 これまでとはちょっと違った制作過程となっている模様。でも、中身の方は、これぞSwing Out Sisterなおしゃれサウンドが展開。 どこかしら「The Kaleidoscope World」「Somewhere deep in the night」など、豪華でゴージャスな雰囲気が漂ってきますね。 ただ、これといった超キャッチーチューンがないので、パンチが弱い印象。全体を通して1つの作品として、スムースに聞くことができるというわけです。 30周年を迎えて、まだまだ精力的に活動を続ける2人組です。日本版はボーナストラックとして2曲追加収録。

1. Don't Give The Game Away

Produced by Swing Out Sister

繊細さ、美しさ、映画のような世界を彷彿とさせるゴージャスな演奏。これぞSwing Out Sisterな世界を聞かせてくれます。 アルバムのオープニングチューンは、優雅に流れるメロディラインといい、往年のサウンドでじっくりと聞かせてくれます。

2. Happier Than Sunshine

Produced by Swing Out Sister

ジャジーのようなラウンジのようなサウンドで、どっしりじっくりと展開。この心地よいリズムを器用に操り、まったりと聞かせてくれるミディアムチューン。 クールな音使いだけれども、タイトル通りに日差しのような暖かさも交えて聞かせてくれます。

3. Almost Persuaded

Produced by Swing Out Sister

ざらりとしたギターの音。そしてストリングスのようなシンセ音がまるで映画音楽のように飾るタイトルチューン。 とっても心地よくて、避暑地で過ごしているかのような爽やかさを感じさせる。いいね、大人テイストだね。

4. Which Wrong Is Right?

Produced by Swing Out Sister

淡々と演奏される中で、生きるフルートの音がポイントになるね。次第に染み込んでくるような、そしてクセになってゆく。 S.O.S.マジックに溶け込んでゆく。中盤のスキャットコーラスもおしゃれだね。

5. All In A Heartbeat [Late Night Version]

Produced by Swing Out Sister

M-9の別バージョン。夜の雰囲気を出すジャジーなトラックで、とってもムードがあります。 そして、じっくりと伸びやかに聞かせてくれるCorinneのヴォーカルです。夜に呑み込まれてゆくね。

6. Until Tomorrow Forgets

Produced by Swing Out Sister

映画のサントラのように、清々しさたっぷりで聞かせてくれるミディアムチューン。 じっくりと聞かせてくれるね。Corinneのヴォカルがとっても頼もしいです。

7. I Wish Knew

Produced by Swing Out Sister

軽やかに展開するアップチューン。これぞS.O.S.な心地よい風を届けてくれる。確かに爽やかに広がるサウンドと、 どこまでも伸びるCorinneのヴォーカルが気持ちいい。

8. Everybody's Here

Produced by Swing Out Sister

心地よいギターの音色と共に、広がるジャズナンバー。味わい深さのあるヴォーカル&コーラスで魅了してくるミディアムチューン。 中盤に広がるスキャットコーラスも温かく、でもどこかしら寂しさを覗かせる歌詞にグッときます。

9. All In A Heartbeat

Produced by Swing Out Sister

イントロからとてもゴージャスなサウンド。そして、少々緊迫感を添えて聞かせるアップチューン。 サビでは一気に華やかに。これぞS.O.S.なおしゃれでゴージャスな雰囲気を振りまいてきます。最後のギターの音がいいんだな。

10. Something Deep In Your Heart

Produced by Swing Out Sister

どこかディープで、どこかおしゃれで、アーバンな夜にぴったりなジャズチューン。おしゃれなピアノの音とともに、まったり展開するミディアムスローなトラック。 語りかけてくるような、Corinneのヴォーカル、そしてコーラスがおしゃれに響き渡ります。フルートも華麗に舞っていますね。

11. Be My Valentine

Produced by Swing Out Sister

どこかしら「Forever Blue」なテイストで聞かせてくれるスローなジャズチューン。心地よさたっぷりで、やっぱりおしゃれだね。 それぞれの楽器やヴォーカルが、じわりじわりと染み込んでいます。

12. Something Deep [Reprise]

Produced by Swing Out Sister

リプライズということで、M-10の別バージョン。オルゴールのような音を携えて、おしゃれジャズボッサが展開。 フルートとベースも加わっては、コーラスとともに、さらにディープな夜へと誘ってきます。

13. Never Let Me Go

Produced by Swing Out Sister

オープニングからまた、おしゃれなんだ。なんでも花澤香菜への提供曲のセルフカバーということで、 Swing Out Sisterの奥ゆかしさの元、心地よさたっぷりに聞かせてくれます。瑞々しいサウンドとともに、浸れますね。

14. Never Let Me Go [Lullaby]

Produced by Swing Out Sister

スローアレンジのインストチューン。まさしくララバイな感じで、まったりと眠りを誘うかのような小曲です。

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