album3

Live Album『Showgirl Homecoming Live』● '07/1/8 release

紆余曲折を経て、Kylie復帰。オーストラリア公演の中から、11月に行われたライブを収録したCDを発表。ちなみに、同名タイトルのDVDとは、違った日の公演からの収録なので、 このCDには、U2のBonoが特別に参加した「KIDS」のデュエットバージョンが特別に収録されています。 やはり、目で見る、視覚効果があるライブなだけあって、耳だけで聞くと想像力を掻き立てられますね。観客の歓声もワーキャーワーキャー、興奮が伝わって来ます。 ヒット曲満載の2枚組CD。これを聞くと、Kylieの人気がすごいことを改めて知ることができるし、実際にライブに行きたくなりますね。

大歓声に迎えられてのM-1からスタート。とってもドラマティックでゴージャスなオープニングです。期待が高まりますね。 そして、大ヒットチューンM-2からKylieが登場。ポップに聴かせて、とっても楽しいひと時。 「こんにちは!」と挨拶してM-3。こちらも大盛り上がりのうちに楽しくポップに展開。 新曲アナウンスでM-4。元気いっぱいなダンスポップで清々しいね。 ピアノが美しく彩るM-5。中盤からはダンサブルなアレンジに変身して、カッコよくなりました。そして、最後はしっとりと。ピアノがいい味を出すね。 ドシドシとビートが盛り上げてくるM-6。初期ナンバーも、よりダイナミックに魅了して来ます。さらに「What Do I Have To Do」へ流れては、盛り上がりに拍車がかかり。そして「Spinning Around」へ。盛り上がっては、Kylie自身も楽しそうだね。とにかくビートがハンパなくて、パンチが効いています。体を動かしたくなるメドレーでした。

エスニックで妖しさ漂わせるM-7。インタルードで次へと導入するためのナンバーです。 本編M-8は、エキゾチックで、Kylieが妖艶に聴かせてくれます。 さらにM-9では、グルーヴィーにどっしりと聴かせます。 エスニックでエキゾチック。繊細さが絡み合うM-10で、Kylieの美しさが際立ちます。ただ、ヴォーカルはコーラスのみです。 早口でまくしたてるM-11。がっつりと攻めのスタイルで、かっこいいんだ。

妖しくセクシーにM-12。グルーヴィーかつポップに、途中で「Where The Wild Roses Grow」を挿入して、また雰囲気をガラッと変えて来ました。そして、再び戻ります。 さらにグルーヴィーかつセクシーにM-13。聞き入ってしまうね。 そして、「BONO!」と呼び込んでM-14。大きな歓声が上がりましたね。やはりサプライズの力はすごい。ロックシンガーならではのアプローチがピッタリあった楽曲です。アグレッシヴなKylieとの化学反応を示しました。

これまたドラマティックなサウンドで、うっとりさせてくれるM-1。 そして、M-2伸び伸びKylieのヴォーカルが美しく響き渡ります。そのヴォーカルに会場も引き込まれていますね。 さらにうっとりM-3。あのダンスポップチューンが、ゴージャスなバラードに変身だ。 一変して、グルーヴィーな音でじっくりのっしり聴かせるM-4。セクシーな雰囲気がヴォーカルからこぼれ落ちて来ます、最後に「thank you」と。 最新ナンバーM-5も、とってもポップで、華麗に聴かせてくれます。高音パートも最初から聴かせてくれました。歌い終わって感無量の様子「Thank you」。 「星に願いを」のメロディの後にM-6。おおらかに、伸びやかに包み込んでくれるように歌を聴かせてくれるKylieです。

妖しい音でグルーヴィーに聴かせてくれるM-7。どっしりバンドサウンドをバックに、Kylieの吐息が溢れる。さらいにラップ、そして「vogue」を披露だ。 一転して、ムードたっぷり、ジャジーに聴かせてくれる大ヒットナンバーM-8。アダルトフレーバーたっぷりのアプローチで、世界に惹かれます。 そして大ヒットナンバーM-9を、バリバリのダンスポップで。とってもキャッチーで、ノックアウトです。会場も大盛り上がりだね。 こちらも懐かしのナンバーM-10を、ポップに聴かせてくれます。弾けんばかりのサウンドで、乗りまくりです。

エフェクトヴォイスで始まるM-11。サイバーな音とドラマティックな音が交差します。 そこから大ヒットナンバーM-12へ。重たく激しいビートを武器に、Kylieが攻めて来ます。妖しさを携えて聴かせてくれるポップチューン。 さらにデジタルフレーバーのM-13。グルーヴィーでスペイシーで、かっこいいね。そこから「Turn It Into Love」へと繋がって、さらに魅了してくるKylieです。そしてフライトアテンデントナナレーションを披露。そして大歓声。

MCを少々披露。「いつも10分少々の遅刻をしているけれども、今回は1年半。ファッショナブルでしょ!」とKylie、すごいな。

そして、うっとりバラードのM-14。コーラス&会場とデュエットです。とってもドリーミングな世界を聴かせてくれますね。 「もう1曲!」ということでM-15。こちらもKylieを代表する曲だね。バンドらしさの出た音と、親しみやすさで中和してポップに聴かせてくれます。とっても楽しい雰囲気が伝わって来ました。

Compilation Album『Confide in Me:The Irresistible Kylie』● '07/6/16 release

Kylie MinogueのDeconstructionレーベル時代のベストアルバム。ここのレーベルは何枚も何発もリリースして、そしてどれもが似たり寄ったりの収録曲だから、区別が難しいんだな。 もちろん、このレーベルに残した2枚のアルバム「Kylie Minogue」「Impossible Princess」からのナンバーはじめ、シングルのB面曲、さらに未発表曲や リリースされていない曲なども収録していて、貴重さも感じさせる作品に仕上げてきました。 トラックの方は、やはりこの時期、アーティスト路線で独自色を放っていたわけで、キャッチーさで引き込むというよりかは、じっくりと聞かせてくれるナンバーが多い印象だね。 もちろん、本人非公認だろうけれども、独自のテイストで構成。なかなかまとまり感はあるんじゃないかな。

10th Album『X』● '07/11/21 ('08/12/1 Tour Edition) release

女神復活。乳癌を克服し、ついにKylie Minogueが帰って来た。オリジナル作としては、前作「Body Language」以来、実に4年ぶり、10枚目となるオリジナルアルバムです。 その間に、ベストアルバムを発表していたので、あまり久しぶり感はないんだけれども、ついに10枚目ですか。 サウンドは先行シングル「2 Hearts」がロックなアプローチだったので、驚かされたけれども、そのほかのトラックは案外エレクトロ路線を行っているので、キラキラ煌びやかでまぶしさいっぱいです。 収録シングル「Wow」「In My Arms」「The One」なども、腰を直撃するかのような4通知エレクトロチューンをベースにしているので、これぞKylieなトラックで楽しませてくれます。 一方で、じっくりと聴かせてくれる「No More Rain」や「Cosmic」、はたまた新境地のような「Nu-Di-Ty」など面白いサウンドも取り入れては、新たなKylieを見せてくれます。復活からの快進撃だね。

アルバム「X」の世界ツアーを記念して、ツアーエディションをリリース。ボーナスディスクが付いた2枚組み仕様となっています。 こちらはシングルナンバーのリミックスを、いろんなリミキサーたちが料理して、様々なKylie Minogueを聴かせてくれます。なかなかヴォリューミーですね。

1. 2 Hearts

Writers: Jim Eliot and Mima Stilwell Produced by Kish Mauve

ベスト盤を発売、全世界ツアー、乳癌克服と、波乱に満ち溢れたキャリアを経て、ついにKylieが帰って来た。と思ったら、まさかのロックチューンをドロップ。 これには驚かされました。ミディアムテンポのリズムに乗って、心地よいビートを感じるように、Kylieがのびのび歌っています。 また、意欲的に様々なサウンドを取り入れようとしている姿勢がいいね。

2. Like A Drug

Writers:Mich Hedin Hansen, Jonas Jeberg, Engelina Andrina and Adam Powers Produced by Cutfather and Jonas Jeberg

ドシドシビートとエレクトロサウンドが病みつきになるミディアムグルーヴチューン。 何かが忍び寄るような雰囲気だね。そこをうまく切り抜けてゆくような、Kylieのヴォーカルがクセになる1曲。「ドラッグみたい」に、曲の中へとはまってゆく。

3. In My Arms

Writers:Kylie Minogue, Calvin Harris, Richard"Biff"Stannard, Paul Harris and Julian Peake Produced by Calvin Harris and Richard"Biff"Stannard

きらめくエレクトロビートの4つ打ちトラックで、ポップでキャッチーに仕上げるKylie。なんとプロデューサーの中に、Calvin Harrisの名が。 濃いのに、あっさりポップなのに、それでいてしっかりと引き込む力に、世界の業を感じますね。サビのキャッチーさにノックアウトです。伸びやかなヴォーカルに包み込まれます。

4. Speakerphone

Writers:Christian Karlsson, Pontus Winnberg, Henrik Jonback and Klas Ahlund Produced by Bloodshy and Avant

囁くKylieからスタート。その後はうねうねビートが曲中を舞うエレクトロチューン。さらにヴォーカルにエフェクトをかけて、 レトロ感を演出。妖しさもたっぷりと注ぎ込んで、なかなかクールに仕上がっていますね。

5. Sensitized

Writers:Guy Chambers, Cathy Dennis and Serge Gainsbourg Produced by Guy Chambers and Cathy Dennis

イントロのストリングスのような音使いに、鋭さとスリリング感を覚えるオープニング。 曲本編も、ロックアプローチに近く、ガッツリとした演奏にハッとさせられる。その力強さの出た音の中を泳ぐように、Kylieのヴォーカルが華麗に舞います。

6. Heartbeat Rock

Writers:Kylie Minogue, Karen Poole, Calvin Harris and John Lipsey Produced by Calvin Harris

タイトルよろしく、ハートビートを刺激するようなトラック。ラップのように、軽やかにヴォーカルを聴かせるKylie。 この曲も、Calvin Harrisがプロデューサーとして参加しています。ストレートなダンストラックではなく、ひねりを加えて、味を出してきました。 それでいて、キャッチな仕上がりがGoodですね。

7. The One

Writers:Kylie Minogue, Richard"Biff"Stannard, James Wiltshire, Russell Small, John Andersson, Johan Emmoth and Emma Holmgren Produced by Richard"Biff"Stannard and The Freemasons

直球エレポップで、「あなたが1番」と、甘いヴォーカルで聴かせてくれるポップチューン。 瑞々しいサウンド、古くもあり新しくもあるサウンドで、Kykieの世界を堪能できます。サビのキャッチーさも強力だね。アルバムからもシングルカットされるほどに、力のある曲です。

8. No More Rain

Writers:Kylie Minogue, Karen Poole, Christian Karlsson, Pontus Winnberg and Jonas Quant Produced by Greg Kurstin

優しいアコースティックギターで、しっとりと始まったかと思えば、軽やかプログラミングビートも入ってきて、より一層軽やかさを増す。 爽やかに響き渡っては、心地よさを出してきます。ビートに重たさは感じないけれども、Kylieのヴォーカルの妖艶さが、うまく曲の持ち味を引き出してくるね。

9. All I See

Writers:Jonas Jeberg, Mich Hedin Hansen, Edwin Serrano and Raymond Calhoun Produced by Cutfather and Jonas Jeberg

どっぷりビートに身をゆだねるように、じっくりと聴かせてくれるミディアムグルーヴチューン。 チョッパーベースの音と煌びやかなキーボードの音が交差する1曲。スムースな雰囲気を出していて、なかなかアーティスティックな1曲。

10. Stars

Writers:Kylie Minogue, Richard"Biff"Stannard, Paul Harris and Julian Peake Produced by Richard"Biff"Stannard, Paul Harris and Julian Peake

グルーヴィーなトラックは、エレクトロ路線とロックなテイストをミックスさせたデジタルナンバー。 エッジを効かせて、キャッチーなのに硬質な仕上がりで、聴かせてくれます。アルバムの中では、攻める感じの曲だね。

11. Wow

Writers:Kylie Minogue, Julian Peake and Greg Kurstin Produced by Greg Kurstin

大ヒットアルバム「X」からのシングル。これぞKylie Minogueなピコピコポップチューンで、悩殺ノックアウト。 キャッチーなメロディと「wow wow wow」のフレーズがたまらない1曲。Greg Kurstinのプロデュースによって、 魅惑のひと時。懐かしくも最新ダンスポップでKylieの世界が広がってゆきます。Wow!

12. Nu-Di-Ty

Writers:Karen Poole, Christian Karlsson and Pontus Winnberg Produced by Bloodshy and Avant

これまた、かなり際どいトラックを持ってきたKylie Minogue。ビートをメインに、デジタルサウンドとヴォーカルをうまく楽器のように仕上がっては、濃厚な世界を聴かせる。 とにかくサウンドが革新的な曲で、一歩も二歩も先に進んだね。そして、ラストに「ドウイタシマシテ」と日本語を披露。これにはびっくりだ。

13. Cosmic

Writers:Kylie Minogue and Eg White Produced by Eg White

アルバムのラストを飾るまったりミディアムバラードチューン。前曲の反動からか、瑞々しく聞こえてきます。生音ベースでどっしり大人のロック。 ストリングスも加わって、心地よさを聴かせてくれるナンバーで締めてきました。

REMIXES

1. 2 Hearts (Harris & Masterson Extended Mix)

Remix and Additional Production by Paul Harris, Paul Masterson

オリジナルに、さらにパンチを加えて、どっしりのっしりと攻めてくるリミックス。うねうねビートも手伝って、デジタル色の強いサウンドアプローチとなりました。

2. 2 Hearts (Alan Braxe Remix)

Remix and Additional Production by Alan Braxe

サンプリングのごとく、Kylieのヴォーカルを投入。その後は4つ打ちビートが展開。 そして、濃いめの音に変身しては、エッジを効かせて進行する。どっしりドシドシしているものの、オリジナルの方が好みだな。

3. The One (Freemasons Vocal Club Mix)

Remix and Additional Production by Freemasons

冒頭から4つ打ちキック炸裂で、いきなり呑み込まれます。 その後もキラキラハードハウスビートを打ち込んで、アッパーに、それでいて丁寧に聴かせてくれるリミックスです。よりアグレッシヴで、より鮮やかに。

4. Wow (David Guetta Remix)

Remix and Additional Production by David Guetta

どっぷりビートで、たたみ込んでくるハードなリミックス。いい感じにエレクトロで、ピコピコしているんだけれども、Kylieのヴォーカルサンプリングを見事にし変えてくる。 これぞリミックス、な醍醐味で仕掛けてきた、David Guettaの手腕が光ります。

5. Wow (Css Remix)

Remix and Additional Production by CSS

1980年代テイストのデジタルサウンドで仕上げるリミックス。カンコンと、音を加えてポップにピコピコ。オリジナル同様に眩しくきらめく1曲。

6. In My Arms (Chris Lake Vocal Mix)

Remix and Additional Production by Chris Lake

ドープなエレクトロビートで、ディープに仕上げるデジタルリミックス。 ノイジーな雰囲気が鋭く突き刺してくるね。途中からオリジナルのテイストに変わったからびっくりです。

7. In My Arms (Steve Pitron And Max Sanna Remix)

Remix and Additional Production by Steve Pitron & Max Sanna

弾けるビートにノックアウト。そして、Bメロパートに入ると、静かになって、溜めてくるかのように。 そこから再び4つ打ちビートとともに、ハードに畳み掛けてきます。

8. In My Arms (Sebastien Leger Remix)

Remix and Additional Production by Sebastien Leger *Remix Album 「Boombox」 収録*

9. In My Arms (Spitzer Remix)

Remix and Additional Production by Spitzer

切り刻んだようなデジタルビートを送り込んで展開するハードなリミックス。おまけに、Kylieのヴォーカルも刻みまくりのサンプリング状態です。

10. All I See Featuring Mims

Mimsをラッパーに迎えてのコラボチューン。冒頭から濃さが出まくっていますね。 中身はオリジナルとそこまで変わったわけではないので、聴きやすい仕上がりです。

Remix Album『Boombox』● '08/12/17 release

Kylie Minogue、お久しぶりとなるリミックスアルバムは、「Parlophone」に移籍してからの楽曲を中心に、トラックをコンパイル。残念なのはシングルのB面で発表していたミックスが多いことかな。 もうちょっと、新規のリミックスがあったら嬉しかった。その中では、未発表の「THE ONE ‘BITROCKA REMIX’」のリミックスや、タイトルにもなっている「BOOMBOX ‘LA RIOTS REMIX’」が嬉しいところ。 昔はディスコなアレンジで魅了して来たKylieだけれども、すっかり最新クラブサウンドで、どっしり4つ打ちをアグレッシヴに放って来ます。 The Chemical BrotherやMyloなど、名だたるクリエーターたちもリミックスに参加して、あらためてKylie Minogueの人気をうかがわせる1枚です。

1. CAN'T GET BLUE MONDAY OUT OF MY HEAD

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: STUART CRICHTON FOR Z MANAGEMENT

Kylie Minogueの大ヒットナンバー「CAN'T GET YOU OUT OF MY HEAD」と、New Orderの「BLUE MONDAY」をミックスさせたリミックス。 “Mash Up”のさきがけとも言えるトラックは、とにかく相性抜群。ド頭のピコピコビートから、見事なまでにミックスさせ、面白すぎる展開を聞かせてくれます。

2. SPINNING AROUND ‘7TH DISTRICT CLUB MENTAL REMIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: LORENZO AL DINO PIZZILEO AND SERIGO FLORES AKA 7TH DISTRICT INC. FOR MINISTRY OF MUSIC

なぜかフライトアナウンスを披露。しかもKLM。パンチの効いたフィルターハウスのようなトラックで聞かせてくれる幕開け。シャキシャキのビートをまとっては、軽快に進行。 程よく添えられ、ギターの音を効果も発揮。エフェクトのかかったコーラスも活躍。6分半もあるけれども、長さを感じさせない、聞きやすい仕上がりのリミックスです。

3. WOW ‘DEATH METAL DISCO SCENE MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: DAVVID DEVVOID / FLASH DEATH METAL DISCO SCENE 2008

ピコピコポップトラックから、ガツガツロックに変身するリミックスチューン。 もっと激しくアレンジが変わるかと思いきや、結構、普通な感じだな。リミックスというよりかは、リアレンジ的な。

4. LOVE AT FIRST SIGHT ‘KID CREME VOCAL DUB’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: KID CREME FOR ELECTROJUICE / EYE INDUSTRIES

冒頭からラップが炸裂して、びっくりするけれども、中に入ってしまうと、いつもながらのシャカリキハウスリミックスでグルーヴィーに聴かせてくれます。 ただ、Kylieのヴォーカルがあまり入っていないのが残念だな。

5. SLOW ‘THE CHEMICAL BROTHERS REMIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: THE CHEMICAL BROTHERS

まさかまさかのThe Chemical Brothersが手がけたリミックストラック。7分。オリジナルを崩し過ぎず、それでいて彼らの音で聴かせてくれるこのバランスは、さすがです。 いい感じのピコピコ具合に、kylieのヴォーカルを絡めて、時に攻めてくるところがかっこいいのなんのって。後半の4つ打ちから、さらに燃えてきます。

6. COME INTO MY WORLD ‘FISHERSPOONER MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: FISHERSPOONER

まずは攻めてのリズム。そして、ウネウネビートも加わって、滑らかなトラックが進行。 サビに入っては、よりいっそうウネウネ感が増して来る。それなりに濃いんだけれども、聞きやすい仕上がりだね。

7. RED BLOODED WOMAN ‘WHITEY MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: NATHAN J WHITEY

がっつりロックなアレンジと煌びやかなプログラミングビートが絡み合う、リミックスチューン。 オリジナルはグルーヴィーで、かっこよさを出して来たけれども、こちらのリミックスもアッパーにかましては、面白い内容。ただ、Kylieのヴォーカルはあまりないのが残念。

8. I BELIEVE IN YOU ‘MYLO VOCAL’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: MYLES MACINNES

新進気鋭のDJ、Myloが手がけるリミックス。グツグツ煮込んだようなビートと妖しげなギターの音をバックに、さらに妖艶に響き渡るKylieのヴォーカル。 オリジナルでのサビの心地よく伸びるヴォーカルがないのが残念だな。けれども、じっくりと堪能できるリミックスです。

9. IN YOUR EYES ‘KNUCKLEHEADZ MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: THE KNUCKLEHEADZ

高速アッパービートを畳み掛けて、激しい展開を見せるリミックス。 ヴォーカルはダブ的にサンプリング投入。リミキサーの味を出して、こだわりを感じさせる。とにかくドカドカとビートが押し寄せて来ます。激しい1曲。

10. 2 HEARTS ‘MARK BROWN'S PACHA IBIZA UPPER TERRACE MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: MARK BROWN

オリジナルはロックなアプローチだったけれども、リミックスはグルーヴィーな打ち込みで、 どっぷりどっぷりと、妖しさもたっぷり。抑揚はあるけれども、Kylieのヴォーカルがあまり入ってこないのが残念だな。

11. ON A NIGHT LIKE THIS ‘BINI & MARTINI CLUB MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: BINI & MARTINI

シャキシャキしたビートを伴って、聞かせるクラブハウスリミックス。 ちょっとディスコティークな雰囲気を残しつつ、結構パンチを効かせて聞かせてくれます。鳴き声もさらにフィーチャーされて、ムードたっぷり。

12. GIVING YOU UP ‘RITON RE-DUB VOX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: RITON

どっしりビートにKylieのヴォーカルを投入する始まりです。 ボコスカアングラなテイストが出まくっています。濃いです。これぞリミックスなトラックなんだけれども、結構コアな感じですな。

13. IN MY ARMS ‘SEBASTIEN LEGER VOCAL MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: SEBASTIEN LEGER

軽やかビートとデジタルビートが交差するリミックス。重低音も効かせてから、手拍子のようにSEを加えて、不思議な重力で展開します。

14. THE ONE ‘BITROCKA REMIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: BITROCKA FOR BIFFCO PRODUCTIONS

エレクトロなピコピコサウンドをまとって、スタイリッシュに聴かせるグルーヴィーナ4つ打ちトラック。 あまり変にひねりを加えていないので、聴きやすい仕上がり。

15. YOUR DISCO NEEDS YOU ‘CASINO RADIO & CLUB MIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: ROETGENS, WESSLING

オリジナルの持つゴージャスな雰囲気に、さらに打ち込みのダンストラックを加えて、もう向かうところ敵なしの大胆なリミックスの誕生。 なんかもう、すごい。すご過ぎるよ。派手だしポップだし、大盛り上がりなナンバーです。楽しんでいるというよりかは、伝えるような感じ。 キャッチーなメロディで、PWL流ユーロビートも手伝って、よりポップなKylie Minogueを聞かせてくれました。

16. BOOMBOX ‘LA RIOTS REMIX’

REMIX & ADDITIONAL PRODUCTION: LA RIOTS

新曲は強力な4つ打ちビートを展開されるアッパーなクラブチューン。歌が入ってくると同時に、うねうねビートにやられるエレクトロチューン。 なんか、あらゆる方向から、音が飛んでくるような不思議でありインパクト大な1曲。でも、いい感じに音で遊んでいるよね。面白い。

11th Album『Aphrodite』● '10/6/2 ('10/6/30 on Japan) release

女神降臨。オリジナルアルバムは、「X」以来となる11枚目の作品。親しみやすくポップなエレクトロサウンドで魅了してくる「ALL THE LOVER」はじめ、 キャッチーさたっぷり「GET OUTTA MY WAY」や、ピコピコたっぷり「BETTER THAN TODAY」、そして1980年代のリバイバルな感じで「PUT YOUR HANDS UP」と、 どれもがKylieらしさを放出してくるシングル4曲どれもが強力すぎて困っちゃう。 そして、アルバム曲も、EDMやデジタル路線でめくるめく4つ打ちワールド。なるほど、アルバムにはStuart Priceが参加しているのか。こんなにも腰を打ってくるわけなんだね。 そのほか、Carvin HarrisやKEANEのTim Rice-Oxleyなども参加しているところに注目。 Kylie自身も楽曲制作に参加しては、魅了してきますよ。まだまだ輝きを放ち続ける女神に感服ですね。 日本版にはボーナストラックを1曲収録。さらにDVD付き限定盤には、「ALL THE LOVER」のメイキングやライブの模様を収録。

1. ALL THE LOVERS

Written by Jim Eliot / Mima Stilwell Produced by Jim Eliot for and on behalf of Solar Management Ltd.

Kylie Minogue、2年半ぶりとなるアルバムからの先行ナンバーは、彼女の魅力をたっぷりと詰め込んだエレクトロポップチューン。 なるほど、Additional ProductionでStuart Priceが参加しているんだね。華やかで軽やかでポップです。今まで愛してきた人たちよりもあなたが一番という内容ですよ。 なんだか聞いていても安らぎというか、安心感があるのは、Kylieに魅了されているからだろうね。

2. GET OUTTA MY WAY

Written by Lucas Secon / Damon Sharpe / Peter Wallevik / Daniel Davidsen / Mich Hansen Produced by Cutfather, Peter Wallevik and Daniel Davidsen for XL Talent Co-produced by Damon Sharpe, Lucas Secon and Stuart Price

これまた、ポップな楽曲を投入してきたKylie Minogueです。強い主人公。退いて、邪魔しないでと、堂々と言い放っては前へと進む。 Cutfatherが手掛けた極上キャッチーなトラックは、シングルに持ってこいな要素がたっぷり入っているね。勢いがあるし、とにかく盛り上がる楽曲なわけですよ。

3. PUT YOUR HANDS UP (IF YOU FEEL LOVE)

Written by Fin Dow-Smith / Miriam Nervo / Olivia Nervo Produced by Starsmith Co-produced by Stuart Price

アルバムから4枚目のシングルナンバー。往年のPWL時代を彷彿とさせるデジタルナンバー。緊迫感のあるオープニング。 メロディパートを経て、ピコピコに弾けるサビが気持ちいいくらいにユーロしている1曲で、とってもキャッチー。 これは盛り上がること間違いなしの1曲なわけですよ。懐かしさと新しさが交差しては、みんなでハンズアップしたくなる。

4. CLOSER

Written by Stuart Price / Beatrice Hatberley Produced by Stuart Price

デジタルポップとクラシカルな要素が絡み合うポップチューン。4つ打ちビートとともに、艶やかなKylieのヴォーカルが気持ちよく広がるんだな。 それでいて、キャッチーな要素もたっぷり。愛のため、どんどんと近づいてゆく2人の物語。3分ちょっと、随分とコンパクトに仕上がっています。

5. EVERYTHING IS BEAUTIFUL

Written by Tim Rice-Oxley / Fraster T Smitb Produced and mixed by Fraster T Smitb

力強いビートとともに、優雅なヴォーカルが響き渡るミディアムチューン。 こちらの曲、KEANEのTim Rice-Oxleyが手掛けているということもあって、なるほど彼のセンスの出たメロディラインだね。まさしくビューティフルな1曲ですね。

6. APHRODITE

Written by Nerina Pallot / Andy Chatterley Produced by Andy Chatterley and Nerina Pallot (We Are The Chatterleys)

アルバムのタイトルチューン。随分と力強さの出たナンバーだね。ポップなんだけれども、自身の表れみたいなものがダイレクトに伝わってきます。 ヴォーカルもたくましいんだよね。ラップのように早口も披露だ。Kylie様に平伏してしまう1曲。

7. ILLUSION

Written by Kylie Minogue / Stuart Price Produced by Stuart Price

ファンキーポップなデジタルチューン。こちらも力強いビートが打ち込まれては、Kylieがヴォーカルをじっくりと聞かせてくれます。 KylieとStuart Priceの共作というのも興味深いナンバーだね。ちょっとレトロに感じさせる音使いで引き込んできます。

8. BETTER THAN TODAY

Written by Nerina Pallot / Andy Chatterley Produced by Andy Chatterley and Nerina Pallot (We Are The Chatterleys)

1980年代のサウンドを思わせる音使いで引き込んでくるナンバー。ゆったりまったりと展開する中で、Kylieの高らかなヴォーカルが響き渡ります。 ポップさとキャッチーさを操っては、引き込んでくる1曲。くよくよ悩んでいないで、前向きになろうと背中を押してくれます。 アルバムからは3枚目のシングルとしてカット。

9. TOO MUCH

Written by Kylie Minogue / Carvin Harris / Jake Shears Produced and mixed by Carvin Harris

Kylie自身が手掛けた作品。共作とプロデュースでCarvin Harrisが参加しているということもあって、弾んで弾んでのダンスポップが展開。 Too Much?いやいや、物足りないよ。このサウンドにハマってはもっともっと欲しくなる。歌詞の方は、愛が溢れんばかりにこぼれ落ちています。

10. CUPID BOY

Written by Sebastian Ingrosso / Magnus Lideball / Nick Clow / Luciana Caporaso Produced by Stuart Price, Sebastian Ingrosso and Magnus

どしどしと攻めてくるような4つ打ちビートに呑み込まれる1曲。見事なEDMトラック。 Bメロでヴォーカルにエフェクトをかけては、ちょっとスパイスに。そして、サビでは一気に宝珠流な感じがかっこいいんだな。この曲に虜にさせられるほど。 アルバムのクライマックスに差し迫っている感じで、どんどんのめり込んでいくナンバーですね。

11. LOOKING FOR AN ANGEL

Written by Kylie Minogue / Stuart Price Produced by Stuart Price

ストリングスの華やなオープニングを飾っては、幻想的に聞かせます。こちらもKylieとStuart Priceの共作。 さすがな4つ打ちで、ビートの軽やかさが決まっていますね。サビも清々しく、キャッチーさも加わって、天使に誘われて昇天してしまいそうだ。

12. CAN'T BEAT THE FEELING

Written by Hannab Robinson / Pascal Gabriel / Borge Fjordbeim / Matt Prime / Richard X Produced by Stuart Price, Pascal Gabriel (For This Much Talent) and Borge Fjordbeim

アルバムのラストを飾るナンバーは、これまた4つ打ちビートがディスコティークなナンバー。 とにかくポップでキャッチー。愛の溢れる歌詞も手伝っては、ウキウキワクワクな気分にさせてくれます。幻想的で、見事にアルバムのラストを華やかに仕上げてきました。

13. HEARTSTRINGS

軽やかな4つ打ちビートに乗せて、華麗に舞い降りる天使。伸びやかで、それでいてポップに展開するトラックです。 心地よさもあって、ななかないいナンバーだね。日本盤のみのボーナストラックだなんて、もったいない。

[DISC 2:DVD]

こちらへ→☆☆☆

Compilation Album『Kylie Hits』● '11/3/16 on Japan release

来日を記念して、Kylie Minogueのベストアルバムが、日本限定で発売。復活を遂げたPerlophone移籍後の曲を中心にパッケージしているので、 どの曲もエレクトロでポップでキャッチーで妖艶なKylie Minogueを味わえます。また、大ヒットナンバー「I should be so lucky」「The Loco-motion」は、ライブトラックでの収録。 いつもとは違った雰囲気を味わい楽しむことができます。DVD付きのバージョンは、これまたPVをたくさん収録。CD未収録ナンバーもあるので、これは嬉しいね。 そして、日本限定ということもあり、ボーナストラックには、なんとcapsuleの中田ヤスタカによるリミックスを収録。とにかく盛り沢山な内容ですね。 ただ、その後、すぐに全世界で公式オールタイムベスト盤がリリースされることとなったので、このアルバムのそない意義がちょっと薄れてしまったかな。

14. GET OUTTA MY WAY (Yasutaka Nakata Remix)

まさかまさかの中田ヤスタカが手掛けたリミックス。アコーステイックギターのざっくりとした音と手拍子で始まるトラック。 ピコピコ要素もあるけれども、う~ん、なんか物足りないな。と思っていたら、2番からはエレクトロ要素を出してきました。でも、やっぱり物足りない。もっとバッキバキでも良かったと思うよ。

[DISC 2:DVD]

こちらへ→☆☆☆

11th Tour Edition Album『Aphrodite Les Folies Tour Edition』● '11/6/7 release

大ヒットアルバム「Aphrodite」のツアーエディションが登場。今回は、リミックス盤とメガミックス盤の付いた3枚組としてリパッケージ。 リミックスには、Pete HammondやPaul Harris、Bimbo Jonesなどが手がけたトラックを収録。様変わりながらも、オリジナルのテイストを生かしたクールなリミックスを聞かせてくれます。 さらには、Taio Cruzとのコラボナンバーもここに収録。両者の魅力がぎっちりと詰まったナンバーでなかなか生かしているね。 そしてメガミックス。Denzal Parkによって、リミックス盤に収録の6曲を20分程度にミックス。見事フロアで盛り上がれるようなトラックに仕上がっています。

1. PUT YOUR HANDS UP (Pete Hammond Remix)

さすがPete Hammondなユーロビートリミックス。一気にあの頃へと戻してくれるような音使いで、なんだかウキウキワクワクさせてくれる。 それでいて、鮮やかに聞かせてくれるんだ。Radio Editはイントロカットの3分、オリジナルサイズは8分とたんまり堪能できます。

2. APHRODITE (Denzal Park Remix)

Denzal Parkによるリミックス。サイバーパンクな感じで、シンセが鮮やかに映えるリミックス。そこに強力な4つうちビートを手掛ければ、 もうそこは魅惑の世界。踊れ踊れと言わんばかりに、弾けまくっていますよ。

3. CUPID BOY (Stereogamous Dub)

Stereogamousによるダブミックス。ピコピコビートを加えては、どっぷりどっぷりと展開。 程よい浮遊感とともに、夢見心地な気分にさせてくれます。

4. GET OUTTA MY WAY (Paul Harris Vocal Mix)

Paul Harrisによるリミックス。4つ打ちビートの強力さと、シンセの作る幻想的な空間がミックスされて、不思議なひと時が流れる。 サビ最初では、あえてビートを放たず、これまたおしゃれ。山あり谷ありで、ドラマティックなリミックスですね。

5. ALL THE LOVERS (WAWA & MMB Anthem Remix)

エレクトロな要素をさらに強めて、どっしりとビートを聞かせてくれるナンバー。より力を増して、Kylieの愛がダイレクトに伝わってくる内容ですね。 キラキラと眩しいです。

6. PUT YOUR HANDS UP (Muscles Club Remix)

4つ打ちビートとピコピコSEを加えたリミックスなんだけれども、アングラ感を漂わせて、結構ディープな感じのリミックス。

7. BETTER THAN TODAY (Bimbo Jones Remix)

ピコピコエレクトロサウンドを軽やかに聞かせてくれるリミックス。 オリジナルの要素も上手く引き出しては、ノリよく聞かせてくれますね。

8. HIGHER (Taio Cruz feat. Kylie)

Written by Nerina Pallot / Andy Chatterley Produced by Andy Chatterley and Nerina Pallot (We Are The Chatterleys)

Taio CruzがKylie Minogueを招いたナンバーは、クールなダンスチューン。 エレクトロな面とクールな面がうまくミックス。パンチの効いたビートを武器に、両者が伸び伸びと歌うヴォーカル対決。ポップでキャッチーな仕上がりがまたいいね。

DISC-3. 20 MINUTE PARTY REMIX

by DENZAL PARK

Disc-2のリミックスより、6分を20分にまとめたリミックス。これまた、見事なまでに流れるようなトラック。これはフロアは大盛り上がりだね。

Compilation Album『The Best of Kylie Minogue』● '11/11/28 ('12/6/13 on Japan) release

Kylie Minogue、デビュー25周年を記念してのベストアルバムがここで登場。日本では来日記念でついこの間、ベストアルバムが出たので、国内では少し間を開けてのリリースとなったね。 公式ベストで全22曲をたんまりと収録。前作オフィシャルベスト「Ultimate Kylie」は2枚組だったけれども、こちらは曲数は少なくなったものの、これぞKylieな代表曲が詰まっています。 「I should be so lucky」「Can't get you our of my head」「I believe in you」「The loco-motion」「All the lover」などなど、 この25年、山あり谷ありいろいろあったけれども、ポップな楽曲を振りまいては、楽しくさせてくれました。まだまだこの先も輝きを放つ女神の宝石箱をじっくり堪能ですね。 DVD付きエディションには、収録曲全曲のPVを収めてくれる、これまた豪華な内容になっています。 また、日本版は特別にボーナストラックとして「Better than today」を収録していますよ。

[DISC 2:DVD]

こちらへ→☆☆☆

Compilation Album『The Abbey Road Sessions』● '12/10/24 ('12/10/24 on Japan) release

Kylie Minogue、デビュー25周年を祝う記念プレジェクト「K25」のラストを飾るアイテム。これまでに発表してきたナンバーを、Abbe Road Studioでレコーディングし直したコンピレーションです。 ストリングスを加えては、優雅になったり、アコースティックな味付けをしては生まれ変わったヒット曲の数々。印象がガラッと変わって、面白さが出ていますね。 「CAN'T GET YOU OUT OF MY HEAD」のイントロで、弦が大胆に刻んできたり、「BETTER THE DEVIL YOU KNOW」はピアノをバックにしっとりと聞かせてくれたり、 懐かしのナンバーから最新ナンバーまで、装いも新たになって聞かせてくれます。また、「X2008」ツアーで披露していた新曲「FLOWER」が、ここにきて初収録。 また、Nick Caveとのデュエット「WHERE THE WILD ROSES GROW」も、再録されたりと、このアルバムプロジェクト、相当に力が入っていて聞き応えたっぷりです。 日本版は豪華なパッケージと、ボーナストラック1曲追加と嬉しい仕様で、聞き逃し厳禁ですね。

1. ALL THE LOVERS

[KIM ELIOT / MIMA STILWELL] Strings arranged by STEVE ANDERSON & CLIFF MASTERSON Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

とっても優雅に広がる最新ヒットナンバー。しなやかなストリングスの音、そしてどっしりバンドサウンドが加わっては、かなり強力に音をぶつけてくる。 Kylieのヴォーカル「も、伝えようとメッセージがダイレクトに届けられます。

2. ON A NIGHT LIKE THIS

[STEVE TORCH / MARK TAYLOR / GRAHAM STACK / BRIAN RAWLING] Strings arranged by COLIN ELLIOT Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

ダンスポップバリバリだったナンバーが、これまたおしゃれなトラックに変身。もともと伸びのあるナンバーだったけれども、 短くしたことで随分と力強さを増した感じ。ストリングスもより鋭く刺してきます。

3. BETTER THE DEVIL YOU KNOW

[MIKE STOCK / MATT AITKEN / PETE WATERMAN] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

初期ヒットナンバーが、おしゃれジャズに変身。ピアノをバックに、しっとりと歌い上げるKylieに注目。後半でコーラスが加わると、さらに盛り上がりますね。

4. HAND ON YOUR HEART

[MIKE STOCK / MATT AITKEN / PETE WATERMAN] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

選曲がまた、絶妙でいい感じ。まったりカントリーテイストで優しくアコースティックなサウンドが届けられます。温かいね。

5. I BELIEVE IN YOU

[KYLIE MINOGUE / S. HOFFMAN / J. SELLARDS] Strings arranged by STEVE ANDERSON & CLIFF MASTERSON Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

大ヒットナンバーをしっとりアコースティックギターで。でも、テンポもあるし、コーラスが加わってはかなり力強さが出ているね。 中盤からはストリングスも加わって、さらにしなやかさを増してきた。

6. COME INTO MY WORLD

[CATHY DENNIS / ROB DAVIS] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

ピアノがしっとりと、そしてしなやかなKylieのヴォーカルが美しく。ドラマティックな世界を作るように展開しては、かっこいいトラックが出来上がった。

7. FINER FEELINGS

[MIKE STOCK / MATT AITKEN / PETE WATERMAN] Strings arranged by STEVE ANDERSON & CLIFF MASTERSON Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

ストリングスの大胆な音使いと、しっとり歌い始めるKylie。そして、バンドの音が加わっては、エキゾチックな世界を作る。 この世界、なかなかクセになるね。虜にさせられますね。

8. CONFIDE IN ME

[STEVE ANDERSON / DAVE SEAMAN / EDWARD BARTON] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

Kylieには欠かせない曲。今回も、より妖しさと繊細さを兼ね備えて、届けられてきました。 しなやかながら、バックの音は意外とエッジを効かせてきたり、かっこいいぞ。熱が上がります。

9. SLOW

[KYLIE MINOGUE / DAN CAREY / EMILIANA TORRINI] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

こちらもかなりパワーアップした感じだね。より妖しさ、妖艶さを加えてどっしり聞かせてくれます。

10. THE LOCOMOTION

[GERRY GOFFIN / CAROLE KING] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

オリジナルに近い、モータウン風のトラックで、弾けてきました。いいね、この楽しさ。ダイレクトに伝わってきます。 全部の音が笑っているよ。さらに転調して、拍車をかけてくる流れを聞かせてくれました。

11. CAN'T GET YOU OUT OF MY HEAD

[CATHY DENNIS / ROB DAVIS] Strings arranged by STEVE ANDERSON & CLIFF MASTERSON Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

大ヒットナンバーは、やっぱりこう来たか、なイントロ。ストリングスの刻みがスリリング感を出して、ゾクゾクさせてくれる。 さらにドラムのビートを加えては、躍動感を出してきた。とってもゴージャスでエレガントだ。

12. WHERE THE WILD ROSES GROW

[NICK CAVE] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

Nick Caveとのデュエットナンバーは、アコースティックギターをバックに、しっとりと聞かせてくれるバージョンで展開。 とにかく、Nick Caveが渋くて渋くて、かっこいいんだ。

13. FLOWER

[KYLIE MINOGUE / STEVE ANDERSON] Strings arranged by STEVE ANDERSON & CLIFF MASTERSON Produced by STEVE ANDERSON for 365 ARTISTS

今回のアルバムの中での唯一の新曲。といっても、すでにライブツアー「X2008」で発表していました。 この機会についに音源化。美しく輝く、まさしくKylieのような曲だね。1番はしなやかに、2番からはどっしりと聞かせてくれるアレンジに変身です。

14. I SHOULD BE SO LUCKY

[MIKE STOCK / MATT AITKEN / PETE WATERMAN] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

Kylieと言ったら、やっぱりこの曲。始まりはまるでアカペラのように。そして、ドリーミングな音使いで、よりしなやかさを纏って展開。 さらにゴージャスに聞かせてくれます。オーケストレーションがとにかくかっこいいアレンジで美しいね。

15. LOVE AT FIRST SIGHT

[KYLIE MINOGUE / RICHARD STANNARD / JULIAN GALLAGHER / ASH HOWES / MARTIN HARRINGTON] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

ミディアム調のポップなトラックに変身。ウキウキワクワクなカントリーロックな感じかな。 温かさそのままに、晴れた空がお似合いなトラックに仕上がっています。

16. NEVER TOO LATE

[MIKE STOCK / MATT AITKEN / PETE WATERMAN] Produced by STEVE ANDERSON & COLIN ELLIOT for 365 ARTISTS

ピアノでしっとりと、そして力強く。Kylieのヴォーカルも時に静かに、時に張っては、抑揚をつけて聞かせてくれます。 なかなかかっこいいトラックに仕上がりましたね。

17. IN MY ARMS

ストリングスとアコースティックギターのしなやかな絡みに、Kylieのヴォーカルも生き生き伝わってくるトラック。 サビではキリッとして、かっこいいな。ただ、いつものメロディとちょっと違うのが残念。間奏のヴァイオリンはいい感じ。ラストのサビでは大盛り上がりな展開だ。

その1へ その2へ 前へ戻る