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9th Album『globe2 pop/rock』● '05/8/10 release

YOSHIKIの加入劇は一体なんだったのか、ふたを明けてみたら結局はまた3人で再始動したglobeの約2年半振りとなる9枚目のオリジナルアルバム。 今作は「globe2」とタイトルがつけられているように、デビューから10周年を迎えたglobeが、再び原点に戻った作品となっております。 副題にもあるようなPOPとROCKを追求し、リスナーに親しみやすい音楽を提供するという小室哲哉の思いが詰まったアルバムです。 確かに、今まで色々なサウンドを取り入れてきたglobeなんだけれども、先行シングルの「Here I am」を聞いてもわかるように、 随分とまたポップな楽曲を持ってきたんだよね。さらには、ライブで一足お先にお披露目され、 限定配信としても話題となった「Judgement」も収録しています。本当にglobe的王道を再び歩むような作品となっております。 ただ、globeを離れてしまったファンが戻ってくるかは難しかったようで、セールス的にはあまり振るわなかったようですね。正直、小室哲哉の覇気を感じにくくなったのは確かですね。

1. Love goes on!!

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

中低音域をしっかりと歌うKEIKOが活躍するポップなミディアムロックナンバー。結構、ギターが響き渡っていますね。少々トランスフレーバーも垣間見られて面白い。 サビではとってもキャッチーなメロディを放っているんだけれども、アレンジに力強さが感じられないというか、物足りない。なんか、妙にあっさりしすぎなんだよね。

2. EXPECTATION

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

ちょっとファンクテイストのあるロックナンバー。KEIKOのヴォーカルがこれまたかっこいいんだな。 特にAメロのじっくりと歌い上げる部分とBメロの弾けたヴォーカルのギャップがいいね。 globe流ヘビメタといわんばかりに、かなりドスが効いています。ってか、本当にglobeなの?と驚きますね。 後半は、突如ポップな展開になってびっくりした。まったくこの部分が別の曲のようにも思える。

3. Back 2 Be

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

低音ビートを効かせたポップなロックナンバー。A・Bメロは随分とダンスポップなアレンジで引き込んでくる。 サビではポップでロックに。意外と聞かせる力があるね。KEIKOの歌い方もどこかしらはっちゃけている。全体的には、この曲のアレンジに面白さがあると思った。

4. Here I am

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

再始動となったシングルナンバーは、globeの持つポップなセンスを放出したミディアムトラック。 前半はアコースティックテイストで、おして次第にロック調、デジタルサウンド調へと変身する華麗な曲です。 サビメロも極上にポップでキャッチーなんだけれども、なんかglobeとしての覇気がアレンジからは感じられないんだよね。 曲の展開も、意外と難しいし。6分を大々的に流れます。マークのラップは相変わらず、独特の雰囲気を放っています。それにしても、こういった曲がアニメのタイアップを持つと、チョット意識がまた変わりますね。

5. LOST

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

イントロ無しで始まるミディアムナンバー。ポップでロックなサウンドを聞かせてくれます。 小室哲哉、KEIKO、MARCのパートがそれぞれ確立されていますね。三位一体の力を感じさせる1曲。 サビのたたみかけはチョット攻撃的ながら、なかなか聞かせてくれますよ。無くなったものについての歌。

6. Asian Night

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

神秘的なサウンドと共にKEIKOのラップで始まるアップテンポのナンバー。 淡々としながらも、何かを狙ったような歌い方がまたかっこいいじゃないですか。盛り上がるのではなく、聞かせるタイプの曲ですね。サビでの小室哲哉のコーラスは、チョット怖い雰囲気を持ちます。 なんか、あまりアジアな印象はないんだけれども、現在を進行する大きなアジアを象徴しているんでしょうね。

7. goodBye NOW

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

アコースティックギターの音色とトランスフレーバーのあるダンスビートが絡み合うイントロで始まるポップなナンバー。 せつないメロディなんだけれども、詞の割り振りがまた、特有というかよくわからないというか。なんか、難しいな。しかも、4分に満たない曲。どこかしら複雑な印象でしたね。

8. Feel Like the Wind

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

MARCが不参加のミディアムポップチューン。キーワードは“疾風”です。ポップなメロディでそのまま流れると思いきや、サビでちょっと温度差が生じた気がする。でもまぁ、サビのメロデイは説得力がありますね。後半では転調して、さらに盛り上がります。

9. Judgement

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

話題曲として取り上げられたナンバーは、ロック、ポップ、ダンス、トランスを固めたようなトラック。なんだかとっても刺激的ですね。 静かな始まりから、次第に盛り上がりを見せる。サビではKEIKOのヴォーカルがフルに発揮されておりますね。高音ヴォーカルは健在。 サウンドも、キーボードとロックサウンドが緊迫感を作り上げる。かこいいんだ、これがまた。 MARCのラップも、また独特。

10. SHIFT

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

クラシックの名曲、バッハの「小フーガト短調」をサンプリングしたイントロがまた、インパクト大。 「DON'T LOOK BACK」のときのような、壮大感というか衝撃があるね。こういう使い方は、さすがは小室哲哉という様な展開で、かっこいいです。サビでのKEIKOの歌い方は、なんなんでしょうか。 区切りながらも、はっきりとしていますね。

11. see the next page

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO

アルバムのラストを飾るインストナンバー。職人、小室哲哉が作り上げる魅惑のワールド。キーボードを軸に、さまざまなサウンドが融合する。早くも次の展開が気になるトラックです。

10th Album『maniac』● '06/3/23 release

前作アルバム「globe2 pop/rock」で再びポップへと回帰したglobeが早くも放つアルバムのタイトルは、その名も「maniac」。 さらには2枚組み仕様で、力の入れようが伺えますね。 1枚目はとにかく新章に突入したglobeのサウンドが詰まっています。 M-1「Soldier」なんか、パンチが効いていていいよね。どちらかというと、全体的にロック志向が出ているというか、 曲のメリハリがいい味を出している。こんなglobeもなかなかないんじゃないでしょうか。一方、2枚目は、どちらかというとボーナスディスク的な要素が強いね。 前作アルバムに収録されていた「Judgement」と「LOST」のスタジオライブバージョンを収録しています。 こちらはまた、オリジナルトラックとは違って、力強さを増して迫力満点だ。さらには、TKのソロナンバーやMARCのユニット「245」、KEIKOのソロナンバーも収録。 メンバーそれぞれの違った色がこの1枚に収録されていて、面白いディスクとなっております。タイトルの「maniac」という意味も、このアルバムを見る1つの角度であり、そう思わせる部分も潜んでいるね。

1. Soldier

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

ザックリと入ってくるギターの音色とポップなビートが絡み合うアルバムのオープニングチューン。一見、淡々としていながらも、やはりサビはglobe節と言わんばかりのキャッチーなメロディと、 KEIKOのハイトーンヴォーカルが聞かせてくれるんです。 やはりglobeはこうでなくちゃと、あらためて思わせてくれるナンバーですね。

2. Please don't give up

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by MARC & TK

ジャングルを思わせる高速ビートをぶちかましてくるトラック。メロディ部とラップはMARCが担当。サビではKEIKOがアンビエントなムードとともに、淡々と歌っています。ただ、イマイチつかみにくいきょくなんだよね。

3. Why Why tell me Why

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by KEIKO Rap Words:MARC

KEIKOが単独で詞を手がけたナンバー。ロックテイストを醸し出したミディアムトラックです。詞の譜割りがちょっと気になるし。曲構成もなんかつかみにくい。久しぶりに転調を聞かせてくれた感じでした。

4. from the beginning

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

久しぶりにじっくりと聞かせてくれるミディアムバラード。淡々としているサウンドと、生き生きとしているKEIKOのヴォーカルが絡み合う。進行するにつれて、変化を見せてくれる曲です。

5. Appreciate

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

もっさりハウステイストのあるダンスビートが展開するナンバー。デジタルサウンド満載のトラックに、KEIKOの語りが入ります。 globeとしては、なんか随分と斬新な印象を受ける。

6. orbit

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO

小室哲哉のピアノがしっとりと聞かせてくれるインストナンバー。じっくりと奏でられるピアノにうっとり。途中でタイトルを表すかのようなSEが挿入されて、ちょっとスペイシーに。

7. Tokyoという理由

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

小室哲哉節の出まくったメロディを聞かせてくれるミディアムナンバー。アコースティックテイストを踏まえたトラックからは、切なさがあふれ出てきますね。そして、KEIKOの気持ちのこもったヴォーカルも味が出ている。

8. Shine on you

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

ロックサウンドを前面に持ってきたアップテンポのナンバー。 2番ではKEIKOがガツンとラップを披露。これはかなりパンチが効いています。 TM NETWORK往年の名曲を組み込んだりと、面白い展開で聞かせてくれますよ。

9. SIMPLOVE

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by MARC

分厚いロックサウンドを聞かせてくれるミディアムナンバー。ヴォーカルを務めるのは、なんとMARCだし。MARCなりのシンプルなラブソング。サビのメロディが意外にいいんだよね。ラップパートも十分にMARCのキャラクターが出ている。

10. About Me

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

イントロからギターが泣いている。アルバムのラストを飾るナンバーは、サウンドのほうは、ポップさとロック感をglobeなりの手法で聞かせてくれる。 1人の女性が自分について考える内容の歌です。作詞が小室哲哉というのがちょっと不思議。 でも、なかなか壮大というか、メロディアスな展開を聞かせてくれるね。

DISC TWO

1. Judgement (Band Version)/globe

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

前作アルバムに収録されていた曲を、スタジオラブバージョンで。やっぱり生音で来られると、勢いや響き方、伝わり方が違うよね。特に、この曲では畳み掛けるサビの迫力が出ていて、生き生きしている。

2. LOST (Band Version)/globe

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

前曲と同じく、前作アルバムからのナンバーをスタジオライブバージョンで聞かせてくれます。ギターの音色がまた、せつないねぇ。そしてサビでの畳み掛けも、これまた迫力があって圧倒されます。globeの持つ独特の力強さがこの曲に表れていますね。

3. to solid snake/TETUYA KOMURO

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO

小室哲哉のソロナンバー。キーボードがメインのインストで、アンビエントなトラックとデジタルサウンドの波が押し寄せてくる、魅力的な楽曲です。

4. maunalua bay/TETUYA KOMURO

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO

デジタルサウンドがメインのインストナンバー。メロディを重視していて、小室哲哉の繊細な面がよく表れていますね。

5. cosmic dream (Short Edit)/245

Composed by 245 Written by MARC Track Produced in IBIZA by Dan2, Serge & Dado

MARCのユニットのナンバー。トランスフレーバーを放つアップテンポのトラックです。緊迫した雰囲気をかっこよく、そしてクールに聞かせてくれる。

6. 1000Lights (French Version)/245

Composed by 245 Written by MARC Track Produced in IBIZA by Dan2, Serge & Dado

こちらもMARCのユニットのナンバー。軽めのダンストラックにMARCのフランス語ラップがこれまた軽やかに響きわたる。アコースティックギターも要所要所でスパイスとなっているね。

7. Reason (LA Updated Mix)/keiko

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:STEVE I.

KEIKOのソロナンバー。ちなみに、もともとは配信限定でリリースされた曲で、新たにミックスが施されて収録されました。全編英語詞で、KEIKOのヴォーカルが響き渡る。ポップな感じで決めてくれるダンストラックに仕上がっています。 アウトロで曲の余韻を残してくれる。

8. HUMANRACE/keiko

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

KEIKOの初ソロシングルナンバー。映画のタイアップが付いていて、映画さながらの勢いを表しているかのような楽曲に仕上がっている。 トランスをベースにした高速ビートが襲い掛かってくるアップテンポのダンスナンバー。それでいて、キャッチーなサビのメロディも好印象。 さらには、最後に転調して盛り上がりを聞かせてくれますよ。

9. 海との友情/keiko

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

メロディアスなサビとデジタルロックサウンドが絡み合うナンバー。 KEIKOのハイトーンなヴォーカルが響き渡るサビが、やっぱり聞き応えがあるんだよね。ヴォーカルを絞るような終わり方が、また面白いじゃないですか。

シングルに収められているデモバージョンは、ほぼオリジナルトラックに近いね。所々に粗さの残るアレンジを施しており、現在進行形の音を聞かせてくれます。

10. be true/Cyber X feat. keiko

Composed by RAMON ZENKER Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO

Cyber TRANCEのプロジェクトとして発表されたナンバー。 Cyber X feat. keiko名義で限定リリースされたトランスナンバーです。トランスの持つ盛り上がる要素をじっくりと聞かせてくれます。 ただ、サビはあっさりとしすぎて、もう少し激しさがあってもよかったんじゃないかと思います。 そのほかの部分は、いかにもトランス的な感じを放って、激しいんだよね。

Mini Album『new deal』● '06/8/9 release

2枚組みアルバム「maniac」をリリースしたかと思えば、間髪入れずにミニアルバムをリリースしたglobe。 アルバム「maniac」路線を辿るような全5曲。ちょっと数が少なくて物足りないかと思いきや、やはり小室哲哉は只者ではなかった。 畳み掛けるサウンド、独特のメロディ、全盛期を思い出させるKEIKOの力強いヴォーカル、そして滑らかながらに彩を加えるMARCのラップ。 やはり、どこを切ってもglobeなわけですよ。いやはや、もはやglobeでしかできない領域を端的に表した内容となりました。 もちろん、ミニアルバムよりもフルアルバムで出してほしかったね。前作「maniac」でも強力な魅力を伝えた「Soldier」が、 バンドサウンドで生まれ変わり、力を増した。こちらも魅力たっぷりで聞き応え十分だね。 ジャケットもなんか美しいです。

1. Soldier

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by Tetsuya Komuro Rap Words:MARC

Mini Albumからのリードトラックとなるタイトルチューン。往年のTKメロディを彷彿とさせるメロディラインを、KEIKOが見事に歌い上げる。結構攻めてきますね。 覚えやすくキャッチーなメロディは、しっかりと健在です。

2. Please Please Please

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by KEIKO

KEIKO単独の歌詞が広がるミディアムナンバー。怪しげな雰囲気を放ちつつ、決めるところは決めるTKサウンド。 意外と抑揚のあるメロディは、結構はまりますね。 KEIKOのヴォーカルもクールに決まりました。

3. Hey Say Hey Yeah!!

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by KEIKO Rap Words:MARC

始まりはしっとりと。バラード調かと思いきや、サビではハードにポップに激しいロックチューンに大変身。 突き抜けるような疾走感があり、globeらしくもなくglobeらしい曲。

4. ALL HOPE

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by MARC

往年のTK節が炸裂するミディアムナンバー。 globeもとより、TM NETWORKのようなサウンドとメロディなんだよね。 ここに来て原点回帰か。ロックあふれるサウンドと、KEIKOの瑞々しいヴォーカルが交差する。

5. Soldier LA Session Version

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words:MARC

前作アルバム「maniac」のリードトラックでもあったナンバーのスタジオライブバージョン。 勢いのあるロックサウンドとヴォーカルが交差する。新たに生まれ変わって、力を増したトラックとなりました。

Best Album『15YEARS -BEST HIT SELECTION-』● '10/9/29 release

globeの手ビュー15周年を記念したベストアルバムが登場。こちらはシングルコレクションにとどまらず、アルバム曲なども収録され、よりどりみどりな全30曲を3枚のディスクに収録。 攻撃的だったり、ポップだったり、しっとり聞かせたりと、KEIKOのヴォーカル、MARCのラップ、そしてTKのトラックセンスをとことん担当できます。 まぁ、一番の注目ポイントは、諸事情でお蔵入りとなっていたTM NETWORKのカバー「Get Wild」と、オリジナル曲「Spicy Girl」の初収録ですね。 ようやくここで日の目を見たか、と。ただ、「Get Wild」はオリジナルの圧倒的な存在力がありすぎて、globeらしさがあまり伝わってこないのが正直なところ。 また、PVをCD-EXTRAとして収録しています。さらには、ジャケットはシティーハンターでおなじみ、北条司の書き下ろしときたもんだ。かっこいいんだな。

3-9. Get Wild

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by MITSUKO KOMURO Rap Words by MARC

globe、まさかの「Get Wild」カバー。オリジナルよりもポップさが際立っている感じがするね。 やっぱりKEIKOのヴォーカルが明るさを出してくる。MARCのラップも鋭さが出ているね。ただ、やっぱりサビのパンチが足りない感じが否めないかな。

3-10. Spicy Girls

Composed & Arranged by TETSUYA KOMURO Written by TETSUYA KOMURO Rap Words by MARC

軽やかなダンスビートに乗せて、KEIKOが滑らかに歌いこなすポップチューン。 MARCがまさかのポエトリーリーディング的ラップを挿入。でも、実にキャッチーで、この時代を生き抜く女性についての内容がぴったり合っているね。

CD-EXTRA. Get Wild (Video Clip)

大雨のイベントをベースにPV化。とにかくこの大雨でライブを敢行したことに驚きだね。勢いが伝わってきます。

MIX CD『J-POPハリケーン ~globeだけ60分本気MIX~』● '11/4/20 release

「昨今、溢れるカバーミックスCDに物申す」。ということで、avexが新たに仕掛けたミックスCDシリーズは、約60分、すべて本人ヴォーカルの楽曲を使用したというもの。これはさすが太っ腹なavex。 さて、こちらのglobe版は、TKフリークでもあるRAM RIDERがミックスを担当。 選曲も、シングルのみならず、アルバム曲から多数収録し、40曲という数々のglobeのナンバーを詰め込んできました。 シングルに関して言えば、「miss your body」「get it on now」「dreams from above」「Here I am」「biting her nail」「とにかく無性に・・・」「try this shoot」「seize the light」「DON’T LOOK BACK」 が漏れています。まぁ、31枚もシングルをリリースしているし、苦渋の選択でしょうね。ただ、つなぎ方はとってもスムーズ。何箇所か詰まった部分はあるものの、すんなり行っています。 突然バラードが来たときはびっくりするけれども。 うれしいのは、事情で未発売となっていた「Spicy Girls」「Get Wild」も収録されているという太っ腹。最後は「MUSIC TAKES ME HIGHER」で締めるという部分もなかなか通だね。 聞いていて、とにかくとことんglobeを満喫できます。このCDが縁で?globeのリミックスアルバム「house of globe」でも「Love again」のリミックスを担当し、 ポータブルディスコなトラックを聞かせてくれました。

Remix Album『house of globe』● '11/8/10 release

Twitterがきっかけで、こんな素晴らしいアルバムが誕生しました。globeのリミックスアルバムとしては、 「FIRST REPRODUCTS」「EURO global」「global trance」などがありますが、 今作では、国内屈指の名クリエーター達が、その業を駆使してglobeの楽曲をリミックス。 とにかく参加面子が豪華過ぎるんだよ。さすがはglobe、さすがはavex。 デビュー曲「Feel Like dance」をFPMの田中知之が、最大ヒット曲「DEPARTURES」を大沢伸一が、 「FREEDOM」を小西康陽がリミックス。他にも、スチャダラパーのSHINCOやRAM RIDER、TOKYO NO.1 SOUL SETの川辺ヒロシなどが参加しては、 globeのヒット曲を味のあるトラックにしあげてきました。小室哲哉自身も「Many Classic Moments」のリミックスを担当していますが、 やっぱり、どの曲もそれぞれリミキサーの色が出ているね。 なお、タイトルの「house of globe」は、ハウスリミックスという意味ではなく、globeのファンクラブ名からだそうで。紛らわしいな。 個人的にお気に入りなのは、q;indiviによる「Can't Stop Fallin' In Lobe」のリミックス。おなじみのキラキラハウスで極上ポップに生まれ変わっています。

1. Feel Like dance (FPM EVERLUST Remix)

Remixed by FPM (Tomoyuki Tanaka)

globeのデビュー曲を、FPMの田中知之がリミックス。もっとポップに弾けてくると思ったら、ビートを強調させたテクノリミックスに仕上げてきましたね。 KEIKOパートのみで構成。でも、終始淡々としている印象は否めない。

2. Joy to the love (Kentaro Takizawa Remix)

All Produced, programmed and arranged by Kentaro Takizawa

オリジナルがジャングルだったけれども、さらにパワーアップ。ドラムンベース要素も加えて、とにかくジャンジャンバリバリとビートを畳み掛けてきます。 瀧澤賢太郎、やるなぁ。激しい仕上がりにもかかわらず、聞きやすいトラックです。

3. SWEET PAIN (SWG Remix)

Remixed by SHINCO (スチャダラパー)

スチャダラパーのSHINCOがリミックスを担当。 4つ打ちビートとオリジナルのスペイシーな雰囲気が上手く融合していますね。時にしっとり、時に濃さも出して、バランスのよい仕上がり。

4. DEPARTURES (Shinichi Osawa Remix)

Remixed by Shinichi Osawa

大沢伸一親分が、globe最大のヒットナンバーをリミックス。幻想的なドリーミングな始まりで、不思議な世界へ。 サビまでのためも、流れを期待させるね。2番からは、程よくビートも加えて。もっとハウスやテクノ系のビートを畳み掛けてくると思いきや、このジワリジワリとした展開にはびっくりだ。

5. FREEDOM (524 mix)

Remixed by KONISHI Yasuharu

これはすごいぞ。いつも陽気な小西康陽が、極上ポップに弾けたトラックに仕上げてきました。 何でこんなにウキウキワクワクするんだろう。オリジナルの緊迫感が消えて、ものすごく楽しいリミックスとなりました。

6. Can't Stop Fallin' in Love (Q;indivi Remix)

Remixed by Q;indivi

Q;indiviによるキラキラハウスリミックス。低音ビートも強めていながら、軽やかな仕上がり。 ゴージャスな香りも漂わせて、ポップに聞かせてくれます。オリジナルの寂しさは消えて、弾けた1曲に変身です。

7. Love again (RAM RIDER Remix)

Remixed by RAM RIDER

どっぷりビートでスタート。まさかRAM RIDERがミックスを手がけたとはね。 サビでは、トランス風味で緊迫感が出ています。後半の盛り上がりから、ドンドンと楽しくなってくるね。オリジナルのテイストも残しつつ、RAM RIDERのポップセンスが光っています。

8. wanna Be A Dreammaker (DEXPISTOLS Remix)

Remixed by DEXPISTOLS

おどろおどろしかったデジロックチューンのリミックスは、さらにアングラ感を増したトラック。妖しさ満載。 しかし、Bメロに入ったら煌びやかに変身。このギャップはすごすぎるな。サビでも淡々としたパートと煌びやかなパートとあって、面白いね。

9. Perfume of love (Hiroshi Kawanabe Dubmosphere Remix)

Remixed by Hiroshi Kawanabe (TOKYO No.1 SOUL SET / InK)

TOKYO NO.1 SOUL SETの川辺ヒロシがglobeの曲をリミックスというのも、 なんだか意外な感じがするね。これまた、ディープでドープなトラックになっている。深い深いビートをともなって、あのオリジナルの持つ緊迫感を伝えてくる。 でも、ヴォーカルはほとんど無し。ダブテイストでクールに聞かせてくれます。

10. biting her nails (BLACK SEBBATH moombahton re:work)

Remixed by BLACK SEBBATH (NERDZ ERA / RAID SYSTEM)

まず選曲のチョイスに拍手。globeのシングルナンバーの中でも、アルバムからのリカットということで、 かなりマイナーだとは思うんだけれども、リミックスでさらにマニアック度が上がったね。レゲトンのような激しさ、妖しさを組み込んで、燃え上がっています。

11. Many Classic Moments (Tetsuya_Komuro Remix)

Remixed by Tetsuya_Komuro

小室哲哉自身がリミックスを担当。キーボードが弾んで入ってきたけれども、滑らかなビートとともに、なんだか大人のテイストを醸しているようだ。 ウネウネした音がポイントだね。小室哲哉、こだわりの音を届けてくれます。そして、後半クライマックスの盛り上がりはさすがです。

12. Mega Mix (moombahton re-edit)

Mixed by BLACK SEBBATH (NERDZ ERA / RAID SYSTEM)

メガミックスは、とにかくあらゆる部分を抜き取って、おいしいとこ取り。 てっきり、今回のリミックストラックを目がミックスかと思いきや、「FACES PLACES」や「UNDER Your Sky」などもあって、とっても興味深い内容。正直、もっと長くていいかななんても思った。

「Many Classic Moments」

「wanna Be A Dreammaker」

「Can't Stop Fallin' in Love」

「DEPARTURES」

「FACES PLACES」

「Precious Moments」

「Love again」

「UNDER Your Sky」

「Feel Like dance」

Remix Album『globe EDM Sessions』● '13/3/27 release

globeの火を絶やさない、という思いのもと、globeのEDMリミックスアルバムがリリース。このアルバムの特徴は、なんといっても、MARCが主導して製作されたという点でしょう。 えっ、MARCってリミックスもできるんだ?という驚きとともに、意外にノリが出ていて、聞きやすい仕上がりになっています。 実際、リリース前に何度もクラブでプレイしては、反応をうかがっていたらしく、どうすれば盛り上がるのかを練り込んだトラックで勝負を仕掛けてきている。 うん、とっても聞きやすいし、いい感じにEDMのラインを行くね。 一方で、小室哲哉自身も2曲をリミックス。選曲が「garden」「try this shoot」という、このセンスに脱帽。そして、トラックの方も、 MARCに比べると、かなりディープ。さすがはTK。深いところへ行くね。何はともあれ、久しぶりにノリを前面に出したglobeのリミックスアルバムの誕生です。

1. Feel Like dance (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

イントロ無しでガツンと始まるから、びっくりしたじゃないか。 オリジナルの勢いをそのままに、ビートをエレクトロ仕様にして、軽やかに聴かせてくれるリミックスチューンです。原曲のキャッチーさそのままに、自然に体が乗り出すようなトラックだね。

2. Joy to the love (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

鮮やかながら、濃厚なシンセサウンドをまとって、よりアグレッシヴな変化を遂げたトラック。 ただ、歌が始まると、そうくるか、ちょっと単調路線を行くような展開だね。

3. SWEET PAIN (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

イントロから予想できないくらいに単純かつ大胆なEDMチューンへ変身。 ポップなナンバーが、よりいっそうポップに弾けてきます。MARCのパートは、無理してヴォーカルを弄らなくても良かったのにね。

4. DEPARTURES (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

イントロのブワーッと広がっていくオリジナルのサウンドから始まるEDMチューン。 若干テンポを上げて、より軽やかで攻めの姿勢を見せる。ただ、サビで妙にチープな感じになっちゃったかな。 メロディパートのテイストそのまま、緊迫感を持って進行してくれれば良かったのに。

5. FREEDOM (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

オリジナルのように弾けっぷりがたまらないね。ただ、その半面、ヴォーカルにエフェクトをかけて、なんだかこもったようにしなくてもよかったのに。 間奏のメロディラインは、オリジナルの勢いを思い出させる。

6. FACE (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

入りがとっても引き込まれるね。静か目で緊迫感があります。 そこからは弾けまくりのEDMトラックで、大盛り上がりの路線。しかし、サビは直球EDMで、レイブなテイストもあって、とっても派手に決めてくれるね。

7. Love again (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

落ち着いた雰囲気をまとったEDMリミックス。ただ単にすっきりしているだけでなく、やっぱりトラックの力がふつふつと伝わってくる。 地味目な始まりだったけれども、サビでは派手さも加わってきたね。

8. wanna Be A Dreammaker (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

アグレッシヴなナンバーが、よりいっそうアグレッシヴなダンストラックに変身。 濃さが元々あるし、かなり迫力ありますね。それゆえ料理しがいがあると思うんだよね。今回はちょっとポップなテイストを注入してきた感じがするな。

9. Many Classic Moments (2013 ORIGINAL PANTHER D.B.R REMIX)

Remixed by PANTHER PRODUCTIONS

元々がトランシーで緊迫感あったナンバーだし、より深さを増したEDMに仕上がった感じかな。サビが思い切り弾けまくっていて、ノリが若いな。

10. garden (TK Remix)

Remixed by Tetsuya Komuro

小室哲哉自らが手がけたリミックス。選曲がまた、渋いよな。オリジナルに比べると、ピコピコした音を加えて弾んだ感じかな。 ただ、やっぱりテクニックが詰まっていて、とっても濃いんだよね。

11. try this shoot (TK Remix)

Remixed by Tetsuya Komuro

意外な選曲で、また楽しませてくれるEDMリミックス。小室哲哉自身がこれまた、こだわりを駆使して聞かせる1曲。 派手ではないけれども、なんだかはまってしまう世界だな。

Remix Album『Remode 1』● '15/8/5 release

globe、20周年記念アイテムは、小室哲哉が新たにリプロダクト、またMARCも新たにラップを追加するなど、手の混んだトラックにリモデルさせた全20曲のスペシャルな作品。 リアレンジ、リミックスとは一味違ったテイストで届けられる今作は、シングル曲のみならず、アルバムナンバーからもチョイスされて、小室哲哉が一生懸命にトラックを手がけています。 正直、近年流行しているEDMなトラックがベースになっていて、これが今のglobeのスタイルなんだなと思わせる。 まぁ、オリジナルの方がいいと思わせたりするけれども、単なるベスト盤よりかは、よっぽど楽しさが伝わってくる作品にはなっていますね。

1. Many Classic Moments

Remode by Tetsuya Komuro

トランシーなシングルナンバーが、より味わい深さを含んできた。 オリジナルはクールな印象が強かったけれども、今回はより温もりを感じさせては、かっこよくなったね。 トランスからEDMへとモードもシフトチェンジ。これが今のglobeを表すにぴったりなトラックになっています。

2. FACE

Remode by Tetsuya Komuro

シンセサウンドをベースにした、鮮やかさを増したトラック。そして、力強いビートとともに、スイッチョン、といった感じでEDMと化した大ヒットチューンです。

3. You are the one

Remode by Tetsuya Komuro

鮮やかで麗しいピアノの音色でスタート。そして、シンプルなテイストで、聴かせてくれるアレンジ。 より温かさを感じる。オリジナルのへんちくりんなSEも無くなり、すっきりしたテイストだね。

4. Love again

Remode by Tetsuya Komuro

よりパンチを効かせたビート、ギターのような音がザックリ入ってきては、鋭さを増したリモードトラック。 トランシーな雰囲気を加えては、音が広がっていく。

5. Judgement

Remode by Tetsuya Komuro

デジタル色を前面に出したトラックで、より派手さを出してくる。軽やかビートに乗せて、KEIKOのヴォーカルも舞っているようだ。

6. UNDER Your Sky

Remode by Tetsuya Komuro

オリジナルに一味、二味加えて、どこかしら優しさが出てきたトラック。 躍動感はそのままに、心地よい軽やかさが出てきた感じだね。

7. Shine on you

Remode by Tetsuya Komuro

ダイレクトにEDM路線で聴かせるトラック。めくるめくデジタルビートの波に呑み込まれて行きそう。

8. Wanderlin' Destiny

Remode by Tetsuya Komuro

イントロからドラマティックな展開にびっくり。ここまでどっしりと飾ってくるとはね。 まさしくドレスアップして、原曲を超えてきたような、魅了されるトラックに仕上がっています。

9. SWEET PAIN

Remode by Tetsuya Komuro

オリジナルとは違って、3拍子のトラックで始まるから、びっくり。 再び4つ打ちに戻って、少々電子サウンドに派手さが加わった感じかな。どこかしら懐かしのユーロビートテイストで、鮮やかに展開。

10. FACES PLACES

Remode by Tetsuya Komuro

イントロからドラマティックにピアノの音色を聴かせて始まるリモードバージョン。 そこからエレクトロニカなビートを加えて、アップデートされています。なんとKEIKOのヴォーカルは、オリジナルとは違ったものを使用しているとのこと。

11. wanna Be A Dreammaker

Remode by Tetsuya Komuro

EDM、魅惑のエレクトロモードに突入したトラック。ん~、どこかしら軽く感じてしまう部分があるなぁ。 あの、おどろおどろしさが恋しい。

12. SHIFT

Remode by Tetsuya Komuro

最初は変わったテイストを放り込んできたと思ったら、その後、どっしりビートを叩き込んできた。 迫力たっぷりに聴かせてくれるトラックです。

13. garden

Remode by Tetsuya Komuro

この曲を選曲しただけでも拍手喝采ですね。ストレートなダンストラックをテクノアプローチで聴かせてくれたオリジナルだったけれども、 さらにボコスカと味を加えて、インパクトを出してきました。

14. OVER THE RAINBOW

Remode by Tetsuya Komuro

よりポップで明るく、それでいてパワーアップしたビートを打ち込んでくるトラック。 より虹色に輝いているEDMトラックに変身ですね。

15. on the way to YOU

Remode by Tetsuya Komuro

元々はKEIKOのソロナンバー。globeバージョン、そしてリモードバージョンと、さらなる進化を遂げてきた曲でもありますね。 いい感じにアコースティック。いい塩梅にエレクトロな音使い。この絶妙なバランスを味わうトラックです。

16. 楽園の嘘

Remode by Tetsuya Komuro

これまた絶妙なナンバーのセレクトにびっくり。よりドラマティックなアレンジで、楽園感を出してきたね。 ピアノをベースに、しっとりと、それでいてゴージャスに決めてきました。

17. FREEDOM

Remode by Tetsuya Komuro

随分とレトロな雰囲気の打ち込みを放ってきます。そして、KEIKOの雄叫びよろしくヴォーカルが広がりまくりですね。 せっかくのパンチの効いたビートなのに、サビがなんだか残念だな。

18. Anytime smokin' cigarette

Remode by Tetsuya Komuro

エレクトロ要素を身につけて、重量感が減ったかな。でも、アップデートされて、軽やかになった感じに聞こえてきます。

19. still growin' up

Remode by Tetsuya Komuro

よりアグレッシヴさを増して、アングラなラインを行く。そこにMARCとKEIKOの掛け合うラップが加わって、 なんだかオリジナルとは違ったテイストで楽しませてくれます。

20. Is this love

Remode by Tetsuya Komuro

よりアコースティックテイストを出し、上品な味わい深いトラックで、まったりとさせてくれる。 globeの、小室哲哉の思いがより注ぎ込まれているような感じだね。

Cover and Best Album『#globe20th -SPECIAL COVER BEST-』● '15/12/16 release

globeデビュー20周年記念アイテム第2弾は、なんとトリビュートアルバム。 globeの楽曲をあんな人やこんな人がカバーして、あっと驚かせます。この中で一番の目玉は、やっぱりL'Arc~en~Cielのhydeによる「 DEPARTURES」でしょう。 参加も意外ながら、選曲も意外。さらに、すっかりhydeの世界になっていて、面白いね。 そのほか、木村カエラや浜崎あゆみ、AAAや倖田來未、TRFに超特急、hitomiに當山みれい、坂本美雨など、事務所やレコード会社もバラバラながら、 こんなに多くの人たちが顔を揃えています。 それほど、globeが色々な方面に浸透して、影響を与えていたということでしょうね。なお、個人的には一番気に入ったのはDa-iCE「FREEDOM」。 自分たちらしさを出しつつ、オリジナルとの融合をうまく果たしているような気がします。 なお、カバー曲のオリジナルトラックをベスト盤として、2枚組としてもリリース。こちらは収録時間の影響で、エディットをかける大胆な編集が施されている楽曲もちらほらと。 だからと言って、2番まるまるカットする手法はどうなんだろうと、こちらは賛否両論があるようです。

1. DEPARTURES/HYDE

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO Arranged by Tetsuya Komuro

今回のカバーの中で、一.番目玉かもしれない。大ヒット曲「DEPARTURES」を、 L'Are~en~Cielのhydeがパフォーマンス。耽美的なヴォーカルで、妖艶なメロディパート。一転して、サビでは芯のある 鋭いヴォーカルで、突き刺してきます。もはやhydeの世界にどっぷりと浸っていますね。ちなみに、アレンジは小室哲哉が手がけています。

2. FACES PLACES/木村カエラ

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO Arranged by Tetsuya Komuro

木村カエラの参加も意外ながら、この選曲も意外だよな。 でも、ロックなアプローチが強い分、様になっています。ただ、ヴォーカルがなぁ。あのKEIKOの高音あっての曲だと思うんだよな。 優等生がそのまま歌いました、という感じ。もうちょっと感情を剥き出しにして、裸になって歌って欲しいくらい。

3. Joy to the love/AAA

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Additional Rap Lyrics:Mitsuhiro Hidaka Music:TETSUYA KOMURO Arranged by ats-

AAAによるパフォーマンスは、勢いあふれる若さたっぷりのナンバー。 MARCのラップを押しのけて、自身でラップを付け足しては、独自色を出してきた。うん、AAAらしさは出ているね。

4. Many Classic Moments/浜崎あゆみ

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO Arranged by Produced by Yohanne Simon for RedOne Productions, LLC

avexといえば、この方もやっぱり登場ですよね。浜崎あゆみ。前回、宇多田ヒカルのカバーは好評だったけれども、今回はまた、あのビブラート地獄で復活ですか。 そこまで強調しなくてもよかったのにな。トラックはトランスアプローチのEDMチューン。之まうまくマッチしているかな。

5. Precious Memories/坂本美雨

Words and Music:TETSUYA KOMURO Produced by Seigen Tokugawa

かなりのTKフリークだという坂本美雨によるカバーは、これまた彼女の繊細なヴォーカルを最大限に生かした弦楽アレンジ。 徳澤青弦にりょうアレンジが、とにかく美しいんだ。そして、打ち込みプログラミングとのバランスもちょうどいいね。 しなやかで優しく柔らかく、それでいて幻想的に聴かせてくれました。

6. FACE/GReeeeN

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Additional Rap Lyrics:GReeeeN Music:TETSUYA KOMURO Produced by JIN Arranged by nishi-ken (Diosta inc.), JIN

これがまた、賛否両論のカバー。個人的には、否。 KEIKOのヴォーカルを残して、そこにGReeeeNのヴォーカルをかぶせて、なんだか汚く聞こえるんだよね。 ってか、ほぼKEIKOのヴォーカルじゃん。アレンジはよりアグレッシブさが出てきているんだけどな。はい、残念です。

7. Can't Stop Fallin' in Love/當山みれい

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO Arranged by SHINICHIRO MURAYAMA

乗っけっからものすごくクセのあるヴォーカルをぶつけてきて、只者ではない感じを出してきた。 1998年生まれの彼女が、生まれる前の楽曲をカバーというのも、なんだかすごい話だ。ソニー一押しのアーティストらしいんだけれども、うん、歌はうまいよね。

8. FREEDOM/Da-iCE

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Additional Rap Lyrics:GASHIMA from WHITE JAM Music:TETSUYA KOMURO Track Produced & Mixed by Markus Bogelund

多分、今回のカバーアルバムの中で、一番個人的にお気に入りだ。原曲の勢いがありつつ、EDMアプローチのトラックもうまく融合してアグレッシヴに。 Da-uCE2人のヴォーカルも個性があるし、ラップもオリジナリティを加えてきたね。 まさしくフリーダムなトラック。サビの2回目で一瞬音数が少なくなって、そこでいいスパイスを加えてきたね。

9. Wanderin' Destiny/倖田來未

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO Arrangement:UTA

倖田來未によるglobeのカバー。てっきり、バリバリのダンストラックで来るかと思いきや、 じっくりとヴォーカルを聴かせてくるようなアレンジできましたね。UTAならではの壮大感あるトラックと、四家卯大のチェロが 絶望と希望の狭間を行くような壮大なサウンドを影響する。ヴォーカルもどっしりと地に足をつけて、たくましさがありますね。MARCのラップパートも倖田來未本人が歌っています。

10. Love again/超特急

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO

イントロから勢いがすごいな。ギュインギュインとギターも響き渡り、若さ溢れるカバーに仕上がった超特急。 ただ、それ以上の部分がないのが残念。同じくDa-iCEのような個性がもうちょっと欲しかった。無難なカバーで終わってしまった感じです。

11. Anytime smokin' cigarette/hitomi

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO

小室ファミリー再集結と言わんばかりに、hitomiの登場。しかも、この選曲は実にいいね。 オリジナルのロックなテイストに4つ打ちビートを加えて、いい具合に重さと軽さをバランスよくコントロールする。 hitomiのヴォーカルに若干のエフェクトも加えて、なんだか当時を思い出させるようでいい感じだ。

12. SWEET PAIN/lol

Words and Music:TETSUYA KOMURO Arranged by EIGO (ARTIMAGE / ONEly Inc.)

avexが仕掛ける男女グループのlolがカバーしたのは、 globeの3枚目のシングルナンバー。いい感じの4つ打ちEDMチューン。フロアを沸かせるようなポップなトラックで聞かせてくれます。 この曲でもMARCのラップを彼らのオリジナルのものに差し替えて、個性を出してきました。うん、確かにこの方が勢いも出ているね。間奏が何気にいい感じ。

13. wanna Be A Dreammaker/TRF

Words:MARC and TK Music:TETSUYA KOMURO Arranged by TAKUMI / Daichi Yokota

これまた、恐ろしいほどにTRFの世界を出してきた。YU-KIのヴォーカルなど、時期としてはシングル「WIRED」にあったような 鋭いロックトラックで魅せてきたね。しびれます。後半に行くに連れて、迫力が増していく。このアルバムのクライマックスと言っていいほどに、壮大です。 その分、エンディングが少々残念かな。

14. Sa Yo Na Ra/梅田彩佳 (NMB48)

Words:TETSUYA KOMURO and MARC Music:TETSUYA KOMURO Arranged by Tetsuya Komuro

梅田彩佳のカバーは、アレンジも小室哲哉が手がけたもの。 シンプルなピアノバラードで、ヴォーカルが前面に出ています。アイドル的な部分は、やっぱりちょっと感じるかな。まぁ、それ以上に、小室哲哉のピアノパフォーマンスなわけですよ。

15. Feel Like dance (Piano Solo)/小室哲哉

Music:TETSUYA KOMURO Arranged by Tetsuya Komuro

冒頭、「新世界より」を奏でて始まるglobeのデビュー曲は、 小室哲哉のピアノソロパフォーマンス。でも、どこかで聞いたことがあるような流れ、展開で、そこまで面白いものでもないかな。

Remix Album『Remode 2』● '16/8/3 release

globe20周年記念アイテム「Remode」の第2弾が登場。前作に収録されていなかったナンバーが、今回は新たなスタイルで聴かせてくれます。 特にトランス期を彩った2曲「try this shoot」と「genesis of next」のRemodeは、オリジナルと甲乙つけがたいものとなりましたね。 正直、TMカバーの2曲は、う~ん、あまり引き込まれないところ。また、今回も「Anytime smokin' cigarette」が収録されているんだけれども、 なんでも別のヴォーカルテイクが見つかったとのことで採用されたみたいです。 今回は初回盤も用意されて、「Feel Like dance」の撮り直しPVを収録したDVDとの2枚組となっております。休養中のKEIKOの直筆ジャケットも注目ですね。

DVD

1.

2.

「Feel Like dance」 MUSIC VIDEO

TK & MARC “Remode 2” INTERVIEW

1. Feel Like dance

Remode 2 by Tetsuya Komuro

デジタルサウンドの鮮やかさが加わり、MARCのラップも新たに投入。 デビュー曲もパワーアップモードで、魅力を増してきたEDMトラックで聴かせてくれます。

2. MUSIC TAKES ME HIGHER

Remode 2 by Tetsuya Komuro

デイjたる色が強かったナンバーも、現代的EDMなアプローチでクールさを増して、かっこよくなりました。 MARCのラップも新しく、もはや別の曲と化しているようだ。

3. DEPARTURES

Remode 2 by Tetsuya Komuro

アコースティックがメインとなるバージョン。優しさと軽やかさが加わって、 新たな衣装をまとった感じだね。ライブ的な構成でこんな感じもありなんですね。するとMARCの新たなラップパートは、デジタルサウンドで。このギャップを楽しめる。

4. Anytime smokin' cigarette

Remode 2 by Tetsuya Komuro

イントロだけでも魅力を放出。本編もピアノの音が鮮やかさを放つ。「Remode 1」でも収録されていたけれども、 どうやら別のヴォーカルテイクが見つかったとのことで、採用されたトラック。こっちのバージョンの方がいいな。

5. Can't Stop Fallin' in Love

Remode 2 by Tetsuya Komuro

よりEDM路線にシフトチェンジされ、クールでポップに。踊る君が見られる1曲。 そして、一番の変化は、サビ頭の部分がマイナー調ではなくメジャー調に変わって、どこかしら希望の光が差しているように。でも、不倫の歌だけれどもね。

6. try this shoot

Remode 2 by Tetsuya Komuro

トランス期の隠れた名曲。神曲とまで言われるナンバーをリモード。 オリジナルでも十分アゲアゲだったけれども、こちらはビートにパンチが加わって、迫力を増した感じだね。 ただ、EDM路線だと、トランシーな疾走感が薄くなってしまっていて、それがちょっと残念なんだな。

7. Get Wild

Remode 2 by Tetsuya Komuro

オリジナルカバーもポップだったけれども、新たなEDMアプローチで、躍動感も加わって、楽しく感じられる。 もちろん、エレクトロな要素や鋭さもあって、より磨きがかかった感じかな。

8. Perfume of love

Remode 2 by Tetsuya Komuro

オリジナルは結構ロックなアプローチだったけれども、エレクトロなアプローチでプラスでオリエンタルな要素も加わってきたね。 随分と様変わりして、好印象のトラック。

9. genesis of next

Remode 2 by Tetsuya Komuro

こちらもトランス期のglobeを盛り上げたナンバー。様変わりしては、EDMアプローチのトラックですね。 それゆえ、軽さが出て、少々魅力が落ちてしまったという感じが本音かな。やっぱりあのトランス特有の冷たさと疾走感を残して欲しかったな。

10. illusion

Remode 2 by Tetsuya Komuro

チョイスがなかなかいいね。オリジナルを彷彿とさせるデジタルサウンドから始まり、 新たな4つ打ちビートできらめく躍動感をプラス。より鮮やかになって、大きく盛り上がっていく。かっこいい変身を聞かせてくれました。

11. Self Control

Remode 2 by Tetsuya Komuro

globeのTM NETWORKカバー第2弾。イントロから随分とウキウキワクワクモードで出発。 いい感じに盛り上がっていたけれども、サビでヴォーカル弄りすぎでは?こだわりすぎて、逆にダメになってしまうパターンですな。

[DISC 2:DVD]

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