furtherlistening

Reiisue Album『Please / Further listening 1987-1988』● '01/6/4 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 デビューアルバムも、リマスターによって、クールな音になりました。あらためてダンスとポップを結びつけた功績を、このアルバムで感じることができます。 「West end girls」「Love comes quickly」「Opportunities (Let's make lots of money)」「Suburbia」などなど、色褪せない名曲の数々ですよ。 一方、ボーナスディスクもこれまたレア曲がすごいね。CD化されていない未発表曲もあり、別バージョンあり、どれも貴重なものばかり。 B面曲は「Alternative」がリリースされているので、あまりレア度はないけれども、別バージョンの数々は、いろんな角度から楽しめると思います。 ブックレットの2人のインタビューも読み応えがあるし、曲に対しての当時の思い入れ裏話は必読ですね。

1. A man could get arrested (twelve-inch b-side)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Bobby‘O’

押し寄せるSEと、バリバリと入ってくるビートに勢いを感じさせる ダンスポップチューン。ヴォーカルにもエフェクトをかけて、効果的に。浮遊感があるシャウトの感じも、攻撃力や存在感を与える。

2. Opportunities (Let's make lots of money) (full length original seven-inch)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by JJ Jeczlik and Nicholas Froome

7インチバージョンをフルレンクスで。ピコピコ打ちこみを駆使しては、程よいバランスで打ち放つ1曲。オリジナルは軽さや打ち込み具合が異なり、 若干違って聞こえますね。

3. In the night

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Phil Hording

いかにもPWL系のユーロビートを聞かせてくれるポップチューン。 ピコピコポコポコと、音を飾りながらも、ニールの歌い方が終始落ち着いていて、タイトルに即したような感じに聞こえます。マシンガンの音入り。

4. Opportunities (Let's make lots of money) (original twelve-inch mix)

Remixed by JJ Jeczlik, Nicholas Froome and Pet Shop Boys

JJ Jeczlik, Nicholas FroomeとPet Shop Boys自身がリミックスを手がけた12インチミックスバージョン。 エクステンデッドの要素もあるけれども、歌なしトラックだけでも楽しめる流れになっていますね。

5. Why don't we live together? (original New York mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Ron Dean Miller

こちらはニューヨークでミックスを手がけたRon Dean Millerによるプロデュースナンバー。 アルバムに収録されたバージョンよりも、こちらの方がすっきりしていて、軽さがありますが、正直、物足りなさもあるかな。 ビートは強く、ギターもいい味を出しているけれども、もう1つ何かが欲しいところ。

6. West end girls (dance mix)

Remixed by Pet Shop Boys and Frank Roszak

大ヒットナンバーのダンスミックス。ビートをメインに全面に出しては、引き込んできますね。そのせいか、すっきりしたトラック。 オリジナルはキーボードのドラマティックな味付けがあったけれども、こちらはダブ的要素を加えてのトラックになっています。Pet Shop Boysの2人もミックスに参加。

7. A man could get arrested (seven-inch b-side)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Steven Spiro

Steven Spiroの手がけた、1980年代仕様のダンストラック。 12インチ用と、7インチ用と、大胆に変身していますね。勢いがあって、これまたいいんだ。

8. Love comes quickly (dance mix)

Remixed by Stephen Hague and Pet Shop Boys

オリジナルに、よりダンサブルなアレンジを加えたミックス。 Stephen HagueとPet Shop Boysがミックスを担当。よりドラマティックに。エクステンデッドな味付けのトラックで楽しませてくれます。かっこいいね。

9. That's my impression (disco mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

バリバリと打ち込みを聞かせては、PWL系のユーロビートを彷彿とさせるダンスミックス。 見事なまでのフロア対応型トラック。最後は拍手喝采で。

10. Was That What It Was?

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

これまた、バリバリユーロビートな印象をぶつけてくるミディアムチューン。 ニールのヴォーカルにエフェクトをかけては、浮遊感を出して、フワフワとした印象で包み込んでくる。

11. Suburbia (The full horror)

Remix by Juilian Mendelson and Pet Shop Boys *Remix Album「Disco」 収録*

12. Jack the Lad

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

イントロでピアノが美しく響き渡った。おっ、このままアコースティックテイストで行くのか? と思いきや、やっぱりPSBの本領発揮のポップなダンスチューンへ。若者ジャックを通して、教えを説くナンバーです。

13. Paninaro (Italian remix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys *Remix Album「Disco」 収録*

Reiisue Album『Actually / Further listening 1987-1988』● '01/6/4 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 オリジナルアルバム2作目の「Actually」は、もう何も言わなくても、大ヒットを記録した名作ですね。 強力シングル4曲「It's a Sin」「What have I done to deserve this?」「Rent」「Heart」を含む全10曲がリマスターされ、心地よい音で聞かせてくれます。 そして、2枚目は未発表のリミックスやB面曲、シングルテイクなどが収められたボーナスディスクです。 年代ごとのまとめなので、ここでは「Always on my mind」も収録されていたりと、聞き応えがありますね。やっぱりシングルのいろいろなバージョンは、とっても楽しめますね。

1. I want to wake up (breakdown mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Shep Pettibone

未発表バージョンは、ドラムの打ち込みがなく、アンビエントナテイストで空間を作る始まり。とても神秘的で、心地よさが出ているね。

2. Heart (Shep Pettibone version)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Shep Pettibone

未発表のリミックスチューン。軽やかながらに鋭さを届けるデジタルサウンドが、少しスペイシーな気分にさせるね。 オリジナルよりもシャープで軽やかなトラックだね。

3. You know where you went wrong

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Shep Pettibone

随分と軽い音が入ってくるなぁ。ピコピコと。しかし、全体的にはクールでグルーヴィーな仕上がりです。語りかけてくるようなNeilのヴォーカルは、 いつもよりも低く、引き込んでくるね。瑞々しさは出ているけれども、もう少し。あと1つ、何かが欲しいな。

4. One more chance (seven-inch mix)

Remixed by Stephen Hague and Pet Shop Boys

7インチバージョンは、アルバムバージョンよりも聞きやすい仕上がり。 まさしくシングル向きのトラックだね。オープニングからポップビートを打ってきては、キャッチーなサビへ向かってまっしぐらのナンバー。

5. It's a sin (disco mix)

Remixed by Stephen Hague and Pet Shop Boys

本人達曰く、エキサイティングなエクステンデッドミックス。 ド頭からゴージャス。しかも、ヴォーカルが加工されたりと、面白さに溢れるね。ピコピコ感も増しているようだ。

6. What have I done to deserve this? (extended mix)

Remixed by Julian Mendelsohn

煌びやかな音が入った始まりで、ちょっと驚き。こちらは延長ミックス。まずはボコスカビートで味付け。その後に鮮やかな本編へ。 ラストはDusty Springfieldの声をフィーチャー。

7. Heart (disco mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Andy Richards and Pet Shop Boys

ポップな4つ打ちビートを従えて、ピコピコ攻めてくるディスコミックス。歌が始まるまで約3分。じらします。 エクステンデッドで、とにかく踊れよと。じっくり聞かせてくれる8分半です。

8. A new life

Written by Chris Lowe/Neil Tennant/Helena Springs Produced by Pet Shop Boys and David Jacob

ミディアムテンポのポップなチューン。Neilの歌がまた、滑らかで聞き入ってしまう力があるね。 派手過ぎず、地味過ぎず。メロディアスなサビに爽やかさと清々しさがあります。

9. Always on my mind (demo version)

Written by Thompson/James/Christopher Produced by Pet Shop Boys

大ヒットナンバーのでもバージョン。全体的にシンセの音が弱めで、パンチを抑えている。サビではオリジナルよりも重圧感があるね。 もう、このバージョンでも十分に通用すると思う。

10. Rent (seven-inch mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced and engineered by Julian Mendelsohn

7インチバージョンということで、アルバム本編とはサウンド的には変わらず、1分半ほど短く。コンパクトな長さで端的に魅力を聞かせてくれる。

11. I want a dog

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

ピコピコサウンドが展開するポップなダンスチューン。タイトルは、PET SHOP BOYSならでは? 「犬が欲しい。チワワが欲しい」と歌うところも彼らならではの世界かな。動物の鳴き声も入ってきては、ワイルドな1曲。

12. Always on my mind (extended dance mix)

Remixed by Julian Mendelsohn

エクステンデッド。ロングバージョンということで、まずは引っ張る引っ張る。 ユーロビートベースのトラックで、派手に飾り、ピストルの音なども入ってきたりで派手さを追加。ビートが強力で、これはフロアで盛り上がること間違い無しだね。

13. Do I have to?

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

哀愁漂うメロディアスなバラードナンバー。David Silvianのような曲を作ったということで、確かにどこかしら妖艶で耽美的な雰囲気が漂っていますね。 キャッチーに攻めるというよりかは、ジワジワ染み込んでくるように。

14. Always on my mind (dub mix)

Remixed by Pet Shop Boys and Phil Harding

ダブミックスね。ドラムの音を抜き、シンセ音が幻想的に広がるトラック。 どこかしらアンビエントな雰囲気が滲み出てきているね。フワフワと浮遊感も合って、心地よい。ただ、ショートバージョンっていうのが残念。

Reiisue Album『Introspective / Further listening 1988-1989』● '01/6/4 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 全曲リミックスを施したニューアルバムという斬新な形でリリースされた3枚目のアルバム。 「Domino dancing」「Left to my own devices」「It's alright」などの大ヒットナンバーも、よりクリアに。やっぱりダンスポップの職人でもあるPSBの2人にかかれば、魅惑の世界が広がってゆく。 一方、ボーナスディスクの収録曲は、本当に貴重なトラックの数々がお目見えです。 B面曲、7インチバージョン、12インチバージョン、デモバージョンやリミックスなど、様々なタイプの楽曲で楽しませてくれます。 Dusty SpringfieldやLiza Minnelliへの提供曲のデモなど、なかなかの作りで素晴らしいね。今作も豪華ブックレットで2人が徹底的に楽曲を解説してくれます。

1. I get excited (You get excited too)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

軽やかビートがワクワクさせるディスチューン。滑らかなNeilのヴォーカルと、コンピューターヴォイスの登場で、近未来感もあるね。なかなか、かっこいいんだ。

2. Don Juan (demo version)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

本当にデモバージョンなのかと疑うくらいにほぼ出来上がっているバージョン。 勇ましさがあって、ビートがバチコン打ち込まれていては、躍動感たっぷり。

3. Domino dancing (demo version)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

もう完成しているでしょ。と思うくらいに聞けてしまうデモバージョン。 ラテン熱を感じさせるトラックが心地よい歌パートは、メランコリックなギターで。サビのコーラスもアンビエントな雰囲気を出しては、さらっと聞かせてくれました。

4. Domino dancing (alternative version)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Lewis A. Martinee for Pantera Productions

バックのビートがなくなって、まるでアンビエントなテイストで聞かせてくれるトラック。 ふわふわ浮いた感じ。ビートがないだけで、結構魅力溢れるトラックになるもんだね。

5. The sound of the atom splitting

Written by Neil Tennant/Chris Lowe/Stephen Lipson/Trevor Horn Produced by Trevor Horn and Stephen Lipson

第一印象としては、不思議な曲だな。Neilが語っては、バックでテクノビートが鳴り響く。 どこかしら演説のような、扇動する様なディープトラック。B面だからこそなせる業。

6. What keeps mankind alive?

Written by Brecht/Weill Produced by Pet Shop Boys and Jonathan Ruffle

打ち込みバリバリ、ポップに弾んだトラックをバックに、ラテンの雰囲気を出す熱を帯びたメロディに乗せて、Neilが歌います。 言葉がどんどんと押し寄せてくるね。それ以上に、サビのメロディが難しい。上がったり、下がったりと、音程をとらえるのに必死です。

7. Don Juan (disco mix)

Mixed by David Jacob

軽めのピコピコで、オリジナルを引き伸ばしたリミックストラック。 テイストとしては、いかにも1980年代なダンスナンバーで、軽やかエクステンデッド。2人のヴォーカルはそのままに、アウトロでもしっかりと聴かせます。

8. Losing my mind (disco mix)

Mixed by David Jacob

いかにもな1980年代ユーロビートで、バリバリと音を立てて攻めてきます。 しかも、実に清々しく、気持ちがいいね。ただ、メロディラインは先が読めないくらいにトリッキーな1曲。面白さは伝わってきます。エクステンデッドに近い感じの6分。

9. Nothing has been proved (demo for Dusty)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

味わいのあるバラードは、Dusty Springfieldへ提供したナンバーのデモトラック。 こちらも既に完成しているんじゃないかと思うほどに、しっかりとした作りです。後半のたたみかけるような流るは、熱が伝わってきます。

10. So sorry, I said (demo for Liza)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

Liza Minelliのために提供したナンバーのデモバージョン。 瑞々しさ光るNeilの歌声に吸い込まれてしまうような美メロです。輝いていますね。癒されます。あまり「So sorry, I said」という語順では使われないみたいです。

11. Left to my own devices (seven-inchi mix)

Written by Neil Tennant/Chris LoweProduced by Trevor Horn and Stephen Lipson

軽やかなビートが踊るハウスチューン。アルバム「Introspective」から2枚目のシングルということで、かなり力の入った1曲。 Trevor Hornがプロデュースに絡んでいるということもあって、ポップなダンスビートを奏でている。さらには、オーケストレーションがダイナミックに登場しては交差する。 ラップとサビ歌の流れもPSBらしさを出して聞かせてくれました。

12. It's alight (ten-inch version)

Written by S. Void/Marshall Jefferson/Brightledge Produced by Trevor Horn, Stephen Lipson and Pet Shop Boys

Trevor Horn、Stephen Lipson、そしてPet Shop Boysがプロデュースを手掛けた10インチバージョン。 オリジナルや7インチバージョンに比べると、ユーロビートテイストが強い雰囲気だね。 ポップなところは変わりないけれども、色々と手が加わっている感じがわかります。コーラスにも厚みがあるね。

13. One of the crowd

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

ウネウネしたビートに乗せて、ヴォコーダーの声が入るダンスチューン。無機的雰囲気を広がせては、淡々と進行。なんと、ヴォーカルはChrisなんだって。 ちなみにNeilはコーラスで登場。

14. It's alight (seven-inch version)

Written by S. Void/Marshall Jefferson/Brightledge Produced by Trevor Horn

アルバム「Intorspective」から4枚目のシングルとしてカットされた際は、よりポップに変身。PSBお得意のダンスチューンに仕上がっていて、とってもキャッチー。 Trevor Hornによるプロデュースワークも冴えて、楽しい1曲だね。コーラスも巧みに聞かせてくれました。

15. Your funny uncle

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

ピアノの音が美しく響き渡るバラードナンバー。Neilのヴォーカルも透き通るように。歌詞の方も優しさ切なさ、詰まっています。 ドラマティックな仕上がりにうっとりです。

Reiisue Album『Behaviour / Further listening 1990-1991』● '01/6/4 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 通算4枚目の静かでおとなしいアルバム。じっくりと聴かせてくれる作品が多い分、芸術性に富んだ作品のような感じが伝わってきますね。 一方、ボーナスディスクは、シングルのエクステンデッドバージョンだったり、未発表のジングルだったり、B面曲の別バージョンだったり、 貴重なトラックてんこ盛り。「DJ Culture」や「Was it worth it?」は、年代区切りのためにこちらのサイドに組み込まれているわけですね。

1. It must be obvious

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

軽やかな4つ打ちビートダンストラック。丁寧な作りと味わい深いメロディでお届け。ポップい打ち込んで来るでサビで華やかに。 ただ、全体的にはあっさりとしているよね。アルバム「Behaviour」に入っていていいくらいに、色がある。

2. So hard (extended dance mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Harold Faltermeyer

イントロはいかにもなユーロビートサウンドで仕上げてきたエクステンデッドリミックス。 オリジナルよりもビートに力強さを感じます。6分半をじっくりと聴かせてくれる。そこまでハードではないね。

3. Miserablism

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Harold Faltermeyer

弾むキーボードと滑らかなダンストラックがクールに進行するダンスナンバー。 メロディパートははかなさのあるNeilの歌い方だけれども、サビに入ると全体的に鮮やかに映えるポップでキャチーな展開を見せる。

4. Being boring (extended mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Harold Faltermeyer

12インチ用のエクステンデッドバージョンは、よりバックの音が前に出てきてヴォーカルと一体感が出ているような雰囲気を出す。 グルーヴィーでトリップさせてくれるような間奏パートをじっくりと聴かせてくれます。たっぷり10分半超え。

5. Bet she's not your girlfriend

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

George Michaelにインスパイアされて作った曲だそうで。イントロからチキチキ4つ打ちビートで攻めてくるイタロユーロな感じで弾むトラック。 冒頭からNeilが言葉を畳み掛けてきます。サビは超キャッチーに進行。ライブなどで演奏すれば、「Oh no」と合いの手を入れること間違いないね。

6. We all feel better in the dark (extended mix)

Remix by Pet Shop Boys and David Jacob

PET SHOP BOYSの2人もリミックスに携わったエクステンデッドバージョン。そこまでオリジナルのトラックと激変しているわけではないので、 同様に味わえるトラック。Neilのヴォーカルにエフェクトをかけては、より浮遊感で漂わせてきましたね。6分半超をじっくりと。

7. Where the street have no name (I can't take my eyes off you) (extended mix)

Written by Paul Hewson/Dave Evans/Larry Mullen/Adam Clayton Produced by Pet Shop Boys and Julian Mendelsohn

まずはインストのみの進行でスタート。爽快感たっぷりに聞かせてくれます。歌は1分半から入ってきました。 そして、アウトロも長いね。じっくりと余韻を出してきました。

8. Jealousy (extended version)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Harold Faltermeyer Orchestra arrangement by Harold Faltermeyer

これまた豪華。フルオーケストラを導入しては、よりいっそう壮大なイントロに仕上げてきました。 しかし、本編はエレクトロビートを全面に出したトラックを聞かせてくれる。うっとり具合は変わらないけれども、どうせならオーケストラ1本のバージョンで聞かせてくれてもいいよね。

9. Generic jingle

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

ジングル。シンセの音でフワーッと広がるサウンドをバックに、 エフェクトをかけたナレーションが喋るジングル。リリースされていなかった貴重な音源からだそうです。

10. DJ culture (extended mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Brothers In Rhythm

12インチ用に制作されたエクステンデッドミックス。メランコリックなピアノの音や、ボコスカビート、そしてギターの音などがそれぞれ際立って聞こえてきます。 全体的にパワーアップしているようにも思えますね。約7分、じっくりと聴かせてくれます。

11. Was it worth it? (twelve-inch mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Brothers In Rhythm

冒頭からコーラスが勢いよく言葉を飛ばしてのスタート。そして、よりいっそうグルーヴィーに。ハウス基調のダンストラックで、キーボードの音が入ってくると、 よりいっそう弾んできます。後半はうねうね聞かせたり、パンチが効いたりと、かなりアゲアゲな感じで伝わってきます。

12. Music for boys (ambient mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe

アンビエントミックスということで、オリジナルは派手派手なレイブを彷彿とさせるアゲアゲチューンだったのに対して、 こちらはサウンドを抑えめに。それでもグツグツとしたビートを織り交ぜて、じっくりと聴かせてくれるダンスチューン。正直、ミックス名のアンビエント要素はないと思うな。

13. DJ culture (seven-inch mix)

Written by Neil Tennant/Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys and Brothers In Rhythm

Reissue Album『Very / Further listening 1992-1994』● '01/6/4 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 5作目は、とことんポップに弾け飛んだ、これぞPSBなアルバムでした。そして、もう一枚は、かなり内容盛りだくさん。特にシングルのB面曲もかなりクオリティが高くて、 本編「Very」に収録されていてもいいと思えるくらいの出来栄え。ポップに弾ける「Shameless」「Too many people」「Euroboy」など、 とことんダンス道を突き進んでいます。ただ、もうちょっと未発表リミックスも収録してほしかったな。今回も、CDブックレットには、解説盛りだくさん。

1. Go West (1992 twelve-inch mix)

Written by Jacques Morali / Henri Belolo / V Wills / Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys Brass and choir arranged by Richard Niles

CDでは未リリースの12インチミックス。イントロを延ばしては、歌が始まるまでのインストでワクワクさせてくれます。 本編もそこまで大きな変化はないので、たっぷり味わえる1曲ですね。そして、ラストも延ばして、思う存分にトラックを堪能できる。

2. Forever in love

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

4つ打ちビートのディープなグルーヴチューン。 「Relentless」に入っているバージョンのヴォーカル入りトラックです。歌が入ってくると、軽やかに聴かせて、ポップ要素が前面に出てきました。

3. Confidential (demo for Tina)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

Tina Turnerへの提供曲デモバージョン。ムードたっぷりミディアムチューンで、グルーヴィーに。シンセサウンドの包容力があって、心地よいね。 所々でハイトーンヴォーカルも聞かせてくれるNeilのポイントが高い。

4. Hey, headmaster

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys Additional production by Stephen Hague

淡々としたリズムビートに鮮やかなシンセサウンドがアンビエントのごとく響き渡るミディアムチューン。 そして、瑞々しいNeilのヴォーカルにうっとりさせられる1曲。問題を色々と抱える校長先生の苦悩を歌にしています。

5. Shameless

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Additional production by Stephen Hague

ピコピコデジタルポップソング。PSBお得意のダンスミュージックといった感じだね。爽やかで非常にキャッチー。 Neilのヴォーカルも清々しさが出ています。恥も捨て、15分で名声を得られるのであれば、なんだってする、セレブの仲間になりたいという人の批判をしています。

6. Too many people

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

レイブ感の出た音づかいをクールに聴かせるポップチューン。 マイナー調のメロディがキリッとさせるナンバーです。自分の中にはいくつものキャラクターがあって、その都度その都度、使い分けていると言ったような歌詞だね。 八方美人的な内容ではなく、大きな意味での対人コミュニケーションのお話。アップテンポながらに、インパクトを加えてくる。

7. I wouldn't normally do this kind of thing (seven-inch version)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys Additional production by Stephen Hague

7インチバージョン。イントロがより一層鮮やかに聞こえてきますね。ぎゅっと詰まった魅力を一気に放出するような感じ。 間奏では、よりピコピコな音を加えて弾けてきました。アウトロでは音を付け足して、余韻を出してきました。

8. Violence (Hacienda version)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

元々は1st Album「please」に収録されていたナンバー。 マンチェスターにあったクラブ「Hacienda」でのライブ用に作ったアレンジが気に入ったみたいで、収録されたという流れです。 オリジナルの音に様々なサウンドを追加しては、鮮やかに変身。

9. Falling (demo for Kylie)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

きらめくイントロに躍動するビート。4つ打ちで攻めのスタイルを押し出す1曲は、Kylie Minogueの提供曲のデモバージョン。 これぞPSBなキャッチーさとダンサブルな音を武器に、ノックアウト。NEilのヴォーカルも高めです。

10. Decadence

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

映画主題歌のために書き下ろされたという曲。それ故、終始オーケストレーションが美しく飾って来ます。そこにポップなビートも加わって、グルーヴィーに。 聴かせるタイプの曲で、ゆっくりじっくりと展開。そこにスーッと惹かれていくんです。CメロパートのNeilのファルセットヴォーカルが聞き所だね。

11. If love were all

Written by Noel Coward Produced by Richard Niles Arranged and conducted by Richard Niles

Noel Cowardのナンバーをカバー。ゆったりジャジーに展開しては、うっとりさせてくれるようなおしゃれアレンジで聴かせてくれます。 「Hey ho」のフレーズが印象的だね。

12. Absolute fabulous (single version)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe / Jennifer Saunders / Joanna Lumley Produced by Pet Shop Boys

イギリスで大ヒットを記録するコメディドラマを題材にしたナンバー。 別にドラマの主題歌とか、そういうのではなく、ドラマのセリフなどをサンプリングして、曲にしてしまったという、 PSBの物好きが興じて、曲まで作ってしまうとはね。クリエーター心を躍起にさせた1曲。バリバリテクノチューンで攻めます。

13. Euroboy

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

タイトルさながら、ハードなユーロビートで攻めるダンスポップチューン。 いやぁ、まさしく彼らの武器が発揮されていますが、冷たさも漂って、クールだね。迫力が伝わってくる1曲。

14. Some speculation

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

どっぷりとした空気の中で広がるダンスビートで魅惑のひと時。 そして、緊迫感を出すと同時に、ヴォーカルも浮遊するように入って来ます。どこかしらDonna Summer「I feel love」的な、スペイシーなテイストも感じる。

15. Yesterday, when I was mad (single version)

Remixed by Julian Mendelsohn and Pet Shop Boys with thanks to Jam and Spoon

シングルバージョンは、イントロからテクノモードで大爆発。ラップパートもヴォーカルエフェクトを取っ払って、スタイリッシュに聞かせてくれます。 どこかしら、globe「genesis of next」なテイストを感じるけれども、PSBの方が何年も早い。

16. Girls and boys (live in Rio)

Written by Albarn/ Coxon / James / Rowntree

Rioでのライブから。Blurの大ヒットナンバーのカバーパフォーマンス。 まぁ、彼らもリミックスを手がけているからこそ、料理も得意でしょう。とにかくアゲアゲモード、レイブな感じで、ダイナミックなダンスアレンジ。この力はすごいです。

Reissue Album『Bilingual / Further listening 1995-1997』● '01/6/4 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 サンバやラテンテイストを盛り込んだ6作目の「Bilingual」、ボーナスディスクはB面てんこ盛りで収録。 アルバムからは4枚のシングルがカットされたし、その前後にも「Paninaro」や「Somewhere」なごがリリースされては、盛り上がりを見せてくれました。 その反面、今回は貴重トラックは少なめな印象がするかな。秘蔵トラックは、「single version」と名前がつきながらもお蔵入りとなっていた「Discotica」と、「A Red Letter Day」の別バージョン。 陽の目を見なかったトラックがここで登場と、これはこれで随分と貴重な1枚となりました。

1. Paninaro '95

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

新たなバージョンでお目見えのトラック。PSB自身がミックスしたエクステンデッドバージョンとなっております。 ハウスサウンドを武器に、4つ打ちビートが襲いかかってくる。やはり幾段もパワーアップしては、この時代に則した音で盛り上げてくれますね。

2. In the night (1995)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

ヒットチューンの1995年版ニューバージョン。弾けるシンセは明るさたっぷり。全く夜の暗さがない。 テクノビートでウキウキワクワク、ノリノリだね。ただ、ダブなのがもったいないかな。

3. The truck-driver and his mate

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

随分とエッジの効いた音が全体的にマッチョ感を出すダンストラック。コーラスも印象的なナンバーだね。 ただ、曲的にはキャッチーさ一歩手前。シングルのB面曲で、ちょうどいい感じかな。

4. Hit and miss

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

随分とメロディアス。それでいて、強力な印象を放つ1曲。Neilのハイトーンヴォーカルも華麗に舞います。

5. How I learned to hate rock 'n' roll

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

クールでグルーヴィー、そしてどこかしらダークなテイストを感じさせるミディアムナンバー。 こちらも妖しさたっぷりで、PSBらしさが出ていますね。どんどんと魅了しては引き込んでくる。タイトルも刺激が強いかな。

6. Betrayed

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

アンビエント風味のサウンド。そこへドラムンベースよろしくなアグレッシヴなビートを加えて、おしゃれに仕上げてくるPSBマジック。 心地よく、スーッと突き抜けてゆくような1曲です。

7. Delusions of grandeur

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

イントロはバラードっぽく。ピアノがしっとりと聞かせたと思ったのも束の間、高速テクノビートが入って来てはアグレッシヴに。 さすがはPet Shop Boysな流れを聞かせてくれます。そして、サビのメロディが意外にも染み渡るんだな。おまけに韻を踏んで、歌詞もキャッチーさを出してくる。

8. Discoteca (single version)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

「One Day We'll Be Fine」というフレーズが印象的なトラックは、シングルとしてリリースされるはずだった幻のバージョン。 深みを増して壮大に聞かせてくれるんだ。

9. The Calm Before the Storm

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

美しきバラードナンバー。繊細かつ大胆に。ピアノの音も煌めいて、なんだかうっとりとさせられるな。NeilはEnyaみたいな曲だと言っているけれども、通じるものはあるかな。

10. Discoteca (new version)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

ニューバージョンなんだけれども、もうリミックスバージョンと言っていいほどに変わったね。 アップテンポでデジタル感を強めて、よりダンストラックになった仕上がりで聴かせてくれました。

11. The boy who couldn't keep his clothes on

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Danny Tenaglia and Pet Shop Boys

イントロから情熱的な雰囲気を伝えてくる4つ打ちクラブトラック。ラテンなテイストも取り入れては、踊らさせてくれるナンバーに仕上がっています。 後半の女性ラッパーも大きく盛り上げて来ますよ。

12. A red letter day (expanded single version)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

PSB本人たちによるエクステンデッドリミックス。丁寧に聞かせてくれます。

13. The view from your balcony

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

美しきバラードナンバー。ゆったりまったりと展開しては、心地よいトラックを提供してくれる。 爽やかでハートフルなんだけれども、う~ん、そこまで残るような印象はないかなぁ。

14. Disco potential

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

イントロから攻めての音をぶつけて来て驚きだよね。The Chemical BrothersやThe Prodigyなアプローチをかましてくるデジロックチューン。 ディスコな感じはしないけれども、とにかくエッジが効きまくり。

15. Somewhere (Extended Mix)

Written by Bernestein / Sondheim Produced by Pet Shop Boys

エクステンデッドということで、何と伸ばしに伸ばして11分。これはすごいな。6分半経ったところで、ようやくオリジナルのトラックに突入。 それまでの女装もたまらなく盛り上がってくる。

Reissue Album『Nightlife / Further listening 1996-2000』● '17/7/28 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 夜を彩るPSB。この頃はとにかく多くの楽曲を制作していたみたいで、なんとこのシリーズ初となる3枚組となりました。 1枚目はもちろん「Nightlife」のリマスターで、残る2枚目、3枚目は、B面曲やデモ曲、未発表曲など、とにかく盛り沢山。 特に、ミュージシャンに書き下ろした曲のデモは、とっても貴重だし、あのElton Johnとの共演作もあって、ものすごくありがたみを感じる作品となりました。

2ー1. Vampires (Demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

デモバージョンということで、もうほとんど出来上がっているじゃないですか。そんな感じでじっくりと聞かせてくれます。 1996年の時点で、すでに出来上がっていたナンバー。ドラムリズムのクールな雰囲気に、鮮やかなピアノの音を加えて。

2ー2. For all of us (Demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ピアノ弾き語りのような雰囲気で聞かせてくれるデモバージョン。Neilのヴォーカルも、どこかしら切なくて、はかなくて。 プログラミングが入って来ては、より鮮やかさを増して来ました。

2ー3. Call me old-fashioned (Demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

Jonathan Harryをフィーチャーして聞かせてくれるナンバー。元々はミュージカル用に書かれたナンバーで、ポップに弾けるクラブトラックをベースにしている。 でも、このトラックもデモバージョンということに驚きな出来なんだよね。

2ー4. Friendly fire

(Tennant - Lowe) Produced and arranged by Pet Shop Boys and Craig Armstrong

じっくりと聞かせてくれるピアノをバックに、ニールがじっくりと歌を届けてくれるバラードチューン。 そして、美しく広がるように聞かせてくれるシンセサイザーが入ってきては、ドラマティックに。

2ー5. Believe / Song For Guy (feat. Elton John)

(Elton John - Bernie Taupin) Medley arranged and produced by Pet Shop Boys

Elton Johnとのコラボレーション。どっぷりビートと美しきピアノの音で魅了してきます。 ドラマティックな曲の誕生だね。うっとりさせてくれる世界です。

2ー6. Sail Away

(Noel Coward) Produced and performed by Pet Shop Boys

Noel Cowardのカバーチューン。アンビエントなビートを加えて、ゆっくりじっくりとまずは展開。 そして、伸び伸びとNeilが歌を聞かせてくれる。まさしく、どこかへ流れてゆくようだね。

2ー7. It doesn't often snow at Christmas (Fan club mix)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ファンクラブのために書き下ろされたクリスマスソング。これがまた、PSB節炸裂の超ポップで超キャッチーな1曲だね。 4つ打ちビートの軽やかなリズムがクリスマスを彩ります。クリスマスらしさたっぷりのSEも加わって、華やかに広がります。

2ー8. Nightlife

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys and David Morales

David Moralesプロデュースのナンバーは、4つ打ちビートよろしくなハウストラック。とっても軽やかで、アコースティックな1曲。 Neilのヴォーカルもハイトーンの線を辿る。アルバムのタイトルチューンなのに、お蔵入りとなってしまったので、この機会に陽の目を見ることができた貴重な1曲。

2ー9. Playing in the streets

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

迫力のあるドラムビートがかっこいいね。プログレ風味ももたらす、かなりエッジの効いたPSBナンバー。 ヴォーカルもエフェクトのかかったフレーズのみで、ほぼインストな1曲。

2ー10. Tall thin men

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys

ミュージカルのような1曲。舞台で生えるような1曲だよね。愉快痛快なPSB劇場を聞かせてくれる。

2ー11. Radiophonic (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

きらびやかなダンスポップチューン。とにかくアグレッシヴな4つ打ちビートが踊ります。デジタルサウンドが押し寄せては、魅惑のひととき。 それでも余裕に歌いこなしてしまうPSBに感服。ラストの余韻が半端ないなぁ。

3ー1. Somebody else's business

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys and Chris Zippel

クールな雰囲気を放出するダンスポップチューン。アルバム「Release」から漏れた曲というナンバー。 確かに、アルバムの色よりも濃く出た力強さがあるね。でも、PSBの持つキャッチーな要素は前面に出ていて、ポップです。

3ー2. Silver age

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ゆったりまったり展開するグルーヴチューン。Silver Ageなんて言うから、てっきりお年寄りのことを歌っているようにも思えてしまうけれども、 ゆったりゆったりまったりまったりなトラックだ。ちょっと地味な感じかな。

3ー3. Screaming

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

タイトルさながら、叫びまくるオープニングを飾って来た4つ打ちポップなダンストラック。 音は弾けているのに、なんか残念なアレンジに聞こえてしょうがない。盛り上がりにイマイチかけるんだよな。

3ー4. For all of us

(Tennant - Lowe) Produced and arranged by Pet Shop Boys and Craig Armstrong

まったりまろやかなテイストで聞かせてくれるミディアムナンバー。ギターの音やストリングスの音が効果的に使われては、曲を大きく盛り上げて来ます。

3ー5. The ghost of myself

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

R&Bテイストな音使い、なんとBritney Spears「...Baby One More Time」にインスパイアされた曲ということ。 なるほど、似たような音使いがキャッチーに引き込んでくるね。それでいて、妖しい作りはさすがです。

3ー6. Casting a shadow

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

珍しくインストナンバー。デジタル色の強いエレクトロなトラックで、攻めに攻めてくるテクノチューン。 これぞPSBな手腕を発揮しては、グイグイと引き込んできます。

3ー7. I don't know what you want but I can't give it any more (The PSB Extension)

Remix by Pet Shop Boys

PBS自ら手がけたリミックス。鮮やかなデジタルサウンドで、より煌くトラック。妖しさとセクシーさがアップしては、魅了してくるんだな。かっこいいよ。

3ー8. Was it worth it? (live)

Recorded live in Dortmund, Germany, in February 2000

ライブトラックは、ドイツ・ドルトムントからの収録。アコースティックな雰囲気を伝えるサウンドをバックに、伸び伸びと聞かせてくれます。

3ー9. Lies

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ハイエナジー系なダンストラック。4つ打ちビートを決めては、フレーズを繰り返す。歌ものではない分、ビートに乗って楽しませてくれるような曲に仕上がっているね。 何はともあれ、Chrisが珍しくヴォーカルを聴かせてくれるんだな。

3ー10. Paris city boy (Full French)

(Tennant - Lowe - Morales) Remix by Julien Delfaud French lyrics:Jerome Soligny

トラックはそのまま、フレンチバージョンということで。舞台をパリへと移して、これまたどこかセクシーさが増したような雰囲気です。 コーラスのテイストを変えて、こちらもちょっと変身した感じかな。

3ー11. Positive role model

(Tennant - Lowe - WHite - Sepe - Radcliffe) Produced by Pet Shop Boys and Chris Zippel

イントロからして、このアルバムを示すようなディスコティーク感が漂うチューン。ポップなビートが走り抜けてゆく。 それでいて、本編では、ちょっとPWL系ユーロビートを思わせたり。サビでパッと広がり、壮大に開けてゆく。シンセの音がまたいいね。

3ー12. Somebody else's business (extended mix)

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys and Chris Zippel

エクステンデッドということで、よりオリジナルのガツガツしたビートを味わうことのできるトラックになっています。 躍動感とともに、アゲアゲですね。

Reissue Album『Release / Further listening 2001-2004』● '17/7/28 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 こちらもでもトラックや未発表トラックをたんまり2枚組のCDに収録しては、3枚組というヴォリュームでお届け。 多くはB面曲やデモトラックだけれども、デモトラックも、ほぼ完成系に近いし、それでいてお蔵入りしてしまったものの、Pet Shop Boysの名義として発表してほしい感じだね。 ベストアルバム用の新曲で、オリジナル版未収録の「Miracles」「Flamboyant」も、ここに収録と来たもんだ。はたまた、Elton Johnとのコラボチューンなどもあり、 その中でも、「Alone Again (Naturally)」のカバーがまた、いい味を出してくるんだな。

2ー1. Between two island

(Tennant - Lowe - Ware - Ross) Produced and performed by Pet Shop Boys

かき鳴るギターがまるでリゾートサウンドで、心地よく広がるナンバー。なるほど、2つの島の間をテーマに、爽やかな風が吹く。 この曲も、PSBの持つポップなダンストラックとはちょっと離れているけれども、キャッチーな要素でぶつかってきます。 後半では大きく盛り上がる。南の島のPSB。ちなみに、マーヴィン・ゲイの「I Want You」にインスパイアされている曲でもあります。

2ー2. Searching for the face of Jesus

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ベースの音が妖しさを漂わせる始まりで、クールだと思っていたら、随分とポップに変身。やるなぁ、PSB。 聞かせるメロディでうっとりとさせられます。引き込んできますよ。ニールの高音ヴォーカルにも、聞かせてくれますね。ちょっとキラキラした感じがいい。

2ー3. Time on my hands

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

懐かしさも漂わせるダンストラック。エフェクトヴォイスが示すとおり、70s、80s、90sのテイストを取り入れつつ、 クールに聞かせてくれる。古めかしさもなく、常に時代を見据えたようなナンバーだね。

2ー4. Morning (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

伸びやかなメロディ。力強いビート。美しきNeilのヴォーカルが織りなすアップテンポチューンのデモバージョン。 ほぼ出来上がっているじゃないですか。鮮やかでも、どこかしら単調に聞こえてくるかな。

2ー5. Love life

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys

しゃかりきビートで展開するポップチューン。愛にあふれたサウンドにノックアウトだね。でもって、超絶キャチーなんだな。

2ー6. Transparent

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

これぞPSBなエレポップチューン。ピコピコビートが軽やかにまうミディアムトラック。Neilのヴォーカルにエフェクトを加えて、 さらにエレクトリックに。でも、ヴォーカルよりもサウンド、トラックで聞かせるタイプのナンバーだね。

2ー7. Sex Northerner

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ド頭から4つ打ちビートで決めてくるなんて、かっこいいトラックだね。ダークで妖しさを放つ。ボコボコした感じも、またクール。 途中でジャカジャカギターが入ってきて、ガラッとサウンドが変わった。このギャップが面白いね。

2ー8. The night is a time to explore who you are (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

どっしりビートに加えて、ヴォーカルにエフェクトをかけては、サイバー感たっぷりに聞かせてくれるナンバー。 元々はミュージカル「Close to Heaven」のために書かれた楽曲だけれども、こちらのでもも、是非完成系で聞かせてほしいところだよね。

2ー9. Closer to Heaven (slow version)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

じっくりとした音で展開するバージョン。オリジナルはトランシーな雰囲気を出していたんだけれども、 こちらは味わいがあって、染み渡るスローバージョンということで。3分半でようやくヴォーカルが入って来たよ。

2ー10. Run, girl, run (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

切ないメロディとギターの音をざっくりと聞かせてくれるトラック。この曲もミュージカル用のもの。幾分と渋さを加えてのナンバーだね。

2ー11. I didn't get where I am today

(Tennant - Lowe - Lambert) Produced and performed by Pet Shop Boys

随分と軽快なギターがイントロから鳴り響くと思ったら、Fire「Father's Name Was Dad」をサンプリング。ロッキンなPSBが登場する。 いい感じにポップとロックを行き来するJohnny Marrもギターで参加するなど、かなり聞き応えがありますね。「ヘヘイヘイ!」のノリもいい感じ。

2ー12. Always

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

淡々とした印象のある打ち込みナンバー。ちょっと暗めというか、聞かせる感じのメロディなんだけれども、 前向きの歌詞とはあまり合う感じがしない。ゆったりじっくりと流れていく中にも、混沌とした雰囲気が漂ってくる。

2ー13. Home and dry (Ambient mix)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ドラムパートを削ぎ落とし、キーボードで美しい世界を構築するトラック。 アンビエントな雰囲気を出して、幻想的なトラックに仕上がっています。ニールのヴォーカル&コーラスに包み込まれていくように。

2ー14. Bright young things (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

エレクトリックでフューチャリスティックな雰囲気を出すデモバージョンは、 これまたPSBらしさがこの時点で大いに出ているね。淡いのに躍動感のあるビートに呑み込まれます。

2ー15. Kazak

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

インストチューン。コサックダンスをイメージして作られた1曲。ロシアンテイストなコーラスが生きていきますね。

2ー16. A powerful friend (John Peel version)

(Tennant - Lowe) Prerformed by Pet Shop Boys Produced by Miti Adhikiri

これまた勢いあふれるナンバーだね。ピコピコな音と、エネルギッシュなギターが交差するトラック。まさしくパワフルな1曲で、ノックアウトですな。

2ー17. If looks could kill (John Peel version)

(Tennant - Lowe) Prerformed by Pet Shop Boys Produced by Miti Adhikiri

こちらもピコピコな1980年代テイストを彷彿とさせるバージョン。瑞々しくて、もうPSBお得意の世界を見事に演出しています。

3ー1. Try it (I'm in love with a married man)

(Bobby Orlando) Produced by Pet Shop Boys and Chris Zippel

PET SHOP BOYSのデビュー曲「West End Girl」の1st Versionを手がけたプロデューサー、Bobby Orlandoの作品を取り上げたPSB。 1980年代のサウンドをアップデートして、2000年代仕様にクールに仕上げた1曲。ヴォコーダーヴォイスが、さらにエレクトロ感を出す。

3ー2. Here (PSB new extended mix)

Remixed by Pet Shop Boys

オリジナルをさらにハードに。全体的な力強さが増したりミックスは、PSB自らミックス手がけた1品。 トラックやヴォーカルには、それぞれの力があって、うまくまとまっている。そこまでリミックス感はなくて、オリジナルを整えた感じなのかな。

3ー3. If looks could kill

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ウネウネビートで聞かせるトラック。1980年代から温めていた曲という事で、ギターとともに懐かしのバリバリイタロユーロを聞かせてくれます。 終始、ニールのヴォーカルにエフェクトをかけて、浮遊感もたっぷりに。

3ー4. A powerful friend

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

タイトル通りにパワーを感じるね。どっしりじっくりとビートを打ち込み、聞かせてくれるバラードチューン。 基本はゆっくりと、時折見せる狂気的なギターの音がインパクト大。

3ー5. Party song

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys

まずはじっくりと、歌を聴かせてくれるNeil。そのバックでシンセサウンドが広がってゆく始まり。しかし、中盤はテクノビートをまとって、まさしくパーティーな1曲に変身。 往年のディスコソング「 That’s The Way (I Like It)」をサンプリングしているんだけれども、その影は見えない分、PSBらしさを思う存分に出しているね。

3ー6. No excuse (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

「Did you see me coming?」ようにB面曲を色々と制作していたうちの1曲。エレクトロ要素たっぷりに聞かせてくれる4つ打ちチューン。 サビのキャッチーさが効いていますね。Madonna「American Life」に通じるものがあるとのこと。

3ー7. Blue on blue

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys

これぞPSBなエレクトロチューン。妖しげな雰囲気とともに、Neilが軽やかに歌い上げる。歌を聞かせるというよりかは、 トラックを堪能せよ、というような、フロアライクな1曲だね。

3ー8. Jack and Jill party (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ディスコティークな要素を感じさせる4つ打ちのエレクトロチューン。 デモトラックだけれども、十分にPSBの世界がギュッと凝縮されているね。そして、妖しさもあって、なかなか魅力的。

3ー9. Baby (demo)

(Tennant - Lowe) Performed and produced by Pet Shop Boys

元々はシングル用に製作を進めていたということで、超絶キャッチーな1曲に仕上がっています。 エレクトロなビートとともに、キャッチーさがかなり際立っています。Neilは十代の若い女の子の立場として歌っているそうで。

3ー10. Flamboyant (original demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

デモバージョンは、もうほとんど出来上がっているから、全然表に出ていいものだよね。 デジタルサウンドの派手さは抑え目になんだけれども、より1980年代あたりの音を彷彿とさせるウネウネするビートが病みつきになるね。

3ー11. Miracles

(Adam F / Neil Tennant / Chris Lowe / Dan Fresh Stein) Produced and engineered by Adam F for Adam F Productions and Dan Fresh Stein

2作目となるベストアルバム「Pop Art」からのシングルナンバー。とにかくドラマティックな始まりは、まさしく奇跡を感じる。 やっぱり、キャリアが15年もあると、ベテラン風を吹かせてきますよ。様々な経験を経ての、このサウンドに惹かれること間違い無しです。 耽美的ながらにポップな要素をかもし出し、アダルトフレーバーで包み込む1曲。歌詞もまた美しければ、オーケストレーションも彩を加えてきます。なかなかいい曲なんだな。

3ー12. Flamboyant (7”mix)

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys / Tomcraft and Felix J. / Stuart Crichton

ベストアルバム「Pop Art」からのセカンドシングル。これぞPSBなエレクトロサウンドを放つポップチューン。 ポップなグルーヴが流れては、Neilのヴォーカルが響き渡る。注目を集めた人についての切り口を出した歌詞も、なかなか聞き応えがありますね。イッセイ・ミヤケなんていう言葉も歌詞に登場してきます。 タイトルのごとく、音も派手に飾っては、キラキラ煌くように、デジタルサウンドが交差する。アルバムからシングルカットされた際には、ミックスが施されてパワーアップしています。

3ー13. Numb (demo)

(Diane Warren) Produced and performed by Pet Shop Boys

デモバージョンということで、PSB自らプロデュース。オーケストレーションの代わりにシンセが入っては、繊細な雰囲気を出す。 でも、エレクトロの要素が強いバラードが仕上がったとういうのは、さすがだね。

3ー14. In private (feat. Elton John)

(Tennant - Lowe) Performed by Pet Shop Boys feat. Elton John Produced by Pet Shop Boys and Stuart Circhton

Pet Shop BoysとElton Johnのコラボチューン。クリアで繊細なNeilのヴォーカルと、意外と真の太いEltonのヴォーカルがいい具合に融合するトラックは、 PSBよりのポップな4つ打ちチューン。エレクトロなサウンドがキャッチーに響き渡る。

3ー15. Alone again, naturally (feat. Elton John)

(Gilbert O'Sullivan) Performed by Pet Shop Boys feat. Elton John Produced by Stargate for 45th & 3rd Music LLC and Pet Shop Boys

まさかGilbert O'Sullivanの「Alon Again」をカバーするとはね。しかも、Pet Shop BoysとElton Johnのコラボで聴かせてくれるわけなんですよ。 名曲はいいねぇ。こちらはElton寄りのサウンドで、ビートもほどほどに、染み渡るように聴かせてくれるカバーですね。

3ー16. Reunion (Electro mix)

(Tennant - Lowe - Hermansen - Eriksen) Produced by Stargate for 45th & 3rd Music LLC and Pet Shop Boys

StargateとPet Shop Boysのコラボトラック。滑らかなエレクトロトラックが、なかなか心地よいんだけれども、 あまりキャッチーさは感じないかな。でも、PSBらしさは出ているね。

3ー17. Bright young things

(Tennant - Lowe) Produced by Chris Zippel and Pet Shop Boys

タイトル通り、輝きを増したエレクトロアウンドでノックアウトしてくるデジタルチューン。 癖のあるメロディで、畳み掛けてくるPSB。もうね、ベテランのお仕事の素晴らしさがダイレクトに伝わってくる作品です。

3ー18. We're the Pet Shop Boys

(My Robot Friend) Produced by Chris Zippel and Pet Shop Boys

タイトルがまたいいね。「俺たち、Pet Shop Boys」。これがまた、随分とドラマティックな仕上がりで、じっくり聞かせるタイプのミディアムチューン。 アンビエントな要素もあるダンスチューンで、PSBの空気を見事に醸し出す。ちょろっと、これまで発表した曲名を散りばめた歌詞にもなっていて。 お遊びもしています。でも、本人達は作詞も作曲も絡んでいないというところが面白い。

3ー19. It's a sin (Barfly version)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

オリジナルをエレクトロモードにアップデートしたようなバージョンだね。ウネウネしたビートも病みつきになる。 オリジナルの持つ勇ましさや荘厳な雰囲気が少ないのが残念だな。

Reissue Album『Fundamental / Further listening 2005-2007』● '17/7/28 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 今作は2枚組というヴォリューム。そして、貴重なトラックは、ご時世でお目見えのリングトーン。携帯電話の呼び出し音も、製作してたPet Shop Boysの幅広いお仕事に驚きです。 そして、お馴染みのデモトラックやB面曲、未発表曲など盛り沢山ですね。22曲も収録のFurther Listeningです。 中でも、「戦艦ポチョムキン」用に書き下ろされた「No time for tears」のオーケストラバージョンが、これまた繊細で美しいんだ。 ここに収録されたことで、多くの人が聴いて感動を覚えることでしょう。

1. Fugitive (Richard X extended mix)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

2. Ring road (demo)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

アルバム製作段階で、初期にあった曲だそうで。そして、スウェディッシュグループの「West End Girls」に提供したとかしないとか。 で、こちらのデモバージョンは、アルバム色に染まったエレクトロビートで展開するポップチューン。このまま完成系に持って行って欲しかったな。

3. The performance of my life (demo)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

ディーヴァをテーマに、制作されたミディアムバラードチューン。ゆったりとした音使いの中に、人生が注ぎ込まれているようで、なかなかかっこいいじゃない。

4. One-way street (demo)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

タイトル通り、ドライブミュージックのようなアップテンポのエレクトロな4つ打ちナンバー。 とってもクールな風を吹かせて、気持ちの良い1曲に仕上がっています。

5. Girls don't cry

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

まろやかなヴォーカルが響き渡るデジタルソング。淡いエレクトロがPet Shop Boysの優しさをダイレクトに表現。 染み渡るように、スーッと中に入ってくるね。

6. The Resurrectionist

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

乗っけからノリノリなダンストラックでノックアウトさせてくれるナンバー。懐かしさもあり、新しさもあり、とにかく勢いを感じさせるトラックです。 PSB自身がプロデュースを手掛けており、やりたいことを思う存分に発揮しているね。キャッチーな仕上がりは、B面ではもったいないくらい。

7. The Sodom and Gomorrah Show (original demo)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

デモバージョンは、エレクトロでディスコティークなトラックだね。メロディパートで完成版とはちょっと違った雰囲気なので、新鮮に映えます。

8. Dancing in the dusk (demo)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

なるほど、「Home and dry」に通じるような1曲だね。滑らかでスムースなミディアムチューン。丁寧なヴォーカルが染み渡るように広がります。

9. After the event

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

イントロで緊迫感を出しては、鋭い音を投入して、ドキドキさせてきます。その後は淡々とビートを響かせて、クールに聴かせてくれるPSB。 どこか深く、そして重たくのし掛かってきます。いつもにも増して、説得力のあるNeilのヴォーカルが突き刺さってきますね。コーラスも加わって強力です。

10. The former enfant terrible

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

グツグツ煮えたぎるようなビートを投入しては、訴えるようなヴォーカルが、ポエトリーリーディングのように入ってくる1曲。 攻撃的な感じのトラックで、珍しくメロディを歌うものではないので、好みが分かれそうだね。

11. No time for tears (orchestra mix)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Danny Tenaglia and Pet Shop Boys

「戦艦ポチョムキン」用に発表されたナンバーのオーケストラバージョン。これはこれで、映画を華麗に彩るような楽曲で、美しくて感動します。 とにかくストリングスの幅の広さにやられますね。

12. God willing (original full-lengh mix)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

インストナンバーのフルレンクス。といっても、2分半ほどなんだよね。アルバムはエディットバージョンとして短く挿入されては、 いいブリッジになっているけれども、こちらはこれでいい感じになっていますね。

13. I'm with Stupid (PSB maxi-mix)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

パンチの効いた4つ打ちビートと、うねうねビートが絡み合って、とっても力強く感じる、PSB自身が手がけたリミックスチューン。 これはかなりインパクトがありますね。ハードハウスラインのパンチの効いたリミックスは、かなりエレクトロな仕上がりです。濃厚な8分。

14. Answer the phone! (ringtone)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

「電話に出て!」といっても、ヴォーカルにエフェクトをかけているから、聞き取りにくいんだな。

15. Where are you? (ringtone)

Written by Bernestein / Sondheim Produced by Pet Shop Boys

美しきNeilのヴォーカルが広がるリングトーンです。

16. Water (ringtone)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

アンビエントなテイストで、包み込まれるような1曲。20秒で心が洗われます。

17. Numb (single edit)

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Danny Tenaglia and Pet Shop Boys

アルバム「Fundamental」から3枚目のシングルとしてカット。その際はニューバージョンで収録。 オーケストラの音色を良き際立たせて、プログラミングの音を抑え、効果的に使用しています。

18. One night

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

随分とダーク。タイトルそのまま表したような、クールな1曲。 元々はKylie MinogueやMadonnaに提供する曲だったとか。でも、十分にPSBの色として聴かせてくれるね。

19. A certain‘Je ne sais quoi’

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

グルーヴたっぷり4つ打ちダンスポップチューン。Kylie Minogueとのセッションで制作されたとのことらしい。 でもって、「Elysium」にも収録しようと思ったものの、泣く泣くカットされたとのこと。

20. Transfer

Written by Neil Tennant / Chris Lowe Produced by Pet Shop Boys

淡く優しいサウンドに軽やかな4つ打ちビートを加えた小曲。 気づくと眠りに陥ってしまうかのような、優しさいっぱいのナンバーで、安心を覚えます。

21 / 22. Integral (PSB Perfect Immaculate 7”mix) / Integral (PSB Perfect Immaculate mix)

Written by Bernestein / Sondheim Produced by Pet Shop Boys

PSB自らが手がけるリミックスは、緊迫感を出すサウンドと、重たくパンチの効いた4つ打ちビート炸裂で、 クールなトラック。ヴォーカルにエフェクトをかけては、無機的に仕上げてきました。そして、中盤からは、野太くたくましいコーラスが覆ってきます。これがまた、とてつもない圧なんだな。

Reissue Album『Yes / Further listening 2008-2010』● '17/10/20 release

これまでPSBが発表してきたオリジナルアルバムをリマスターし、さらにはボーナスディスクまでつけて2枚組みとして登場したFurther Listeningシリーズ。 今作も、未発表曲、デモトラック、B面曲など盛り沢山の2枚組を付属して、3枚組でのパッケージ。 「Brit Medley」はなかなか面白いね。PSBの往年のヒット曲をメドレーで。色あせることのないヒット曲の数々は、さすがです。 そして、EPとしてリリースされた「CHRISTMAS」収録曲や、ベストアルバムからの先行シングル「Together」は、タイミング的にここに収録。 さらに、一足お先にシングル「Leaving」のでもトラックも収録です。まだまだ未発表曲があるんじゃないかと思うくらいに、よりどりみどりで楽しませてくれるPSBです。

2ー1. Gin and Jag

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

とってもダークな1曲。ちょっと恐ろしさも感じさせるPet Shop Boys。「The Independent」を読んで、インスパイアされた曲だそうで。 インターネットで知り合った女性が、男性からレイプされそうになったというお話。

2ー2. This used to be the future (with Phil Oakey)

(Tennant - Lowe) Produced by Brian Higgins / Xenomania

2ー3. We're all criminals now

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

力強くも軽やかに聴かせてくれる4つ打ちビートに乗せて、聴かせてくれるナンバー。 サビでの「Hey Hey」が新鮮に広がるね。

2ー4. Gin and Jag (Frisky mix)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

ピコピコテクノな4通知リミックス。ヴォーカルもほとんど入ってこなくて、ダブのようなテイストも感じさせるトラックだね。フロア向きです。

2ー5. Beautiful people (demo)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

デモバージョン。美しさが際立った優しいアレンジで、染み渡るように。でも、やっぱり物足りなさはあるかな。

2ー6. My girl

(Mike Barson) Produced by Pet Shop Boys

Madnessのカバーチューン。いい感じにPet Shop Boysの味付けで、クールかつポップに。 本当、この人たちは見事に自分たちの色に染めてしまいますね。

2ー7. The loving kind (monitor mix)

(Cooper - Higgins - Powell - Tennant - Lowe) Produced by Brian Higgins / Xenomania

キャッチーさ爆発。ポップさ爆発の4つ打ちナンバー。Pet Shop Boysの業が思い切り出て来ているね。 キャッチーなメロディラインも親しみやすく、メロディアスに展開。

2ー8. Love etc (PSB mix)

Remixed by Pet Shop Boys

2ー9. Did you see me coming? (PSB Possibly more mix)

Remix and additional production by Pet Shop Boys

PSB自らが手がけるリミックスチューンは、オリジナルがキラキラポップなサウンドだったのに対して、 力強さのある4つ打ちビートをまとってきたグルーヴィーなダンスチューンに。 時にディープに、時に爽やかに、うまく流れが出てきています。ラストで登場するヴォコーダーヴォーカルが、ポイントになる9分。

2ー10. The former enfant terrible (PSB Bring it on mix)

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys

グツグツ煮込んだようなトラックで覆い尽くす、PSBによるリミックストラック。とにかく妖しくてダークです。 何か恐ろしく、襲いかかってくるような雰囲気もあるね。

2ー11. Up and down

(Tennant - Lowe) Produced by Pet Shop Boys

4つ打ちビートと妖しく深いヴォーカルが舞う。低温やけどしそうなサウンドで、とにかくクール。 どちらかといえば、前作アルバム「Fundamental」のような、少々重たい空気を昇華させてくるようだね。終始深いラインをたどりながらも、PSBらしさを出してきた。

2ー12. Brits medley

Arranged by Stuart Price and Pet Shop Boys Additional production by Stuart Price

Brit Awardsように制作されたメドレー。「Suburbia」「Always on my mind」「Go West」「What have I done to deserve this?」 「Being Boring」「It's a Sin」「All over the world」、そして「West End Girls」。所々に他の曲も挿入したりと、なかなか面白いメドレーに仕上がっています。

3ー1. I cried for us

(Kate McGarrigle) Produced and performed by Pet Shop Boys

こちらはKate McGarrigleのカバー。じっくりと包み込んでくれるような落ち着きのあるシンセサウンドで、しなやかに聴かせてくれます。 Neilのヴォーカルも、風に舞うように届けてくれる。優しさいっぱいで、語りかけてくるようだね。

3ー2. It doesn't often snow at Christmas (new version)

New production by Marius de Vires and Pet Shop Boys

ファンクラブのために発表したクリスマスナンバーが、ニューバージョンでお目見え。深みが増したビートとコーラスで、ベテラン風が吹きます。 やっぱりキャッチーな仕上がりだね。そして、ダイナミック。さらには、EPとしてリリースするというサービスもありがたいね。

3ー3. All over the world (new version)

New production by Marius de Vires and Pet Shop Boys

オーケストラを生音にしてのニューバージョン。クラシックナンバーをサンプリングしている曲だからこそ、より生きてくるアレンジになったね。 かっこいいのなんのって、とってもゴージャスでハンパないって。

3ー4. Viva la vida / Domino dancing

(Berryman / Buckland / Champion / Martin / Tennant / Lowe) Produced and mixed by Stuart Price

これまた、すごい所を突いて来ましたね。Coldplay「Viva la vida」のカバーですよ。しかも、PSB自身のヒット曲「Domino dancing」とミックス。 もうね、彼らの業が光ります。4つ打ちの軽やかビートに仕上げたStuart Priceも、いい仕事をしています。なかなか、かっこいいし、ノリが出まくっています。 そして、「オオーオオ」の大合唱が気持ちいいんだな。

3ー5. My Girl (Our house mix)

Produced and remixed by Pet Shop Boys

絶妙クールな4つ打ちリミックスで、かっこよく聴かせてくれるナンバー。ミックス名はジョークで、ハウスリミックスではないというところに注意が必要。 でも、軽やかダークな雰囲気がクセになるね。

3ー6. Leaving (demo)

(Tennant - Lowe) Performed and produced by Pet Shop Boys

クールな雰囲気を漂わせるデモバージョン。スタイリッシュでアンビエントな雰囲気を出しては、オリジナルに近い雰囲気で聞かせてくれる。 デモの段階のコーラスがなかなかしっくりくるし、かっこいいね。

3ー7. Together

(Tennant - Lowe - Powell) Produced by Tim Powell and Pet Shop Boys

久しぶりとなるPET SHOP BOYSのベスト盤からの新曲。6拍子のリズムを取り入れては、ちょっとテクニカルなアプローチを仕掛けてきます。 トランシーなサウンドとともに、一緒にこの先も生きていくという心意気が表れたナンバー。躍動感もたっぷりあって、全く衰え知らずの2人です。

3ー8. Glad all over

(Dave Clark / Mike Smith) Produced by Tim Powell and Pet Shop Boys

The Dave Clark Fiveのカバー。Chrisの出身地でもあるBlackpoolのサッカーチームの応援歌にもなっていて、今回はその縁でこの曲をチョイスしたみたいです。 躍動するビートは、まさしく選手たちを鼓舞させるかのような力を感じさせる。Neilのしなやかなヴォーカルが、曲に見事にマッチしているね。後半はドラムンベースに変身だ。

3ー9. The dumpling song (demo from My Dad's Birdman)

(Almond - Lowe - Tennant) Produced and performed by Pet Shop Boys

随分と楽しさいっぱいなナンバーだね。ダンプリングという名の如く、弾んで弾んで、とってもポップ。 子供向けながら、アヴァンギャルドな仕上がりとのこと。

3ー10. Wings and faith (demo from My Dad's Birdman)

(Tennant - Lowe) Produced and performed by Pet Shop Boys

バラードチューン。PSBの優しさがストレートに伝わってくる1曲だね。染み渡るような優しさが伝わってくるデモナンバーです。

3ー11. Night song (fan club download 2010)

(Almond - Lowe - Tennant) Produced and performed by Pet Shop Boys

これまた、美しさたっぷりのおやすみソング。しっとりとしていながらも、ゴージャスな仕上がりは、さすがですね。 うっとりと、そしてコーラスも優しく挿入される。

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