album
●1st Album『first』● '98/9/18 release
L⇔Rとしての活動が休止となり、フロントマンであった黒沢“兄”健一がソロ活動を開始。そして2枚のシングル「Wondering」「Rock'n Roll」と立て続けにリリースし、まんをじして1st Albumをドロップ。 その名も「first」。そのまんま。やはりソロになった分、黒沢健一のより個人的な部分が曲に注ぎ込まれたのではないでしょうか。 L⇔Rで見せたハイセンスでポップな部分を残しつつ、よりクリエーターとしての才能が発揮された1枚となりました。 もうね、職人技が炸裂。追求されたセンスを出し尽くしています。ブックレットは真ん中に丸い穴が開いていて、面白い仕様だね。 黒沢健一、ソロとしていいスタートを切ったのではないでしょうか。
1. Oh Why
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
アルバムのオープニングチューンは、3拍子のバラードナンバー。 アコースティックギターのザックリ音と、黒沢健一の優しいヴォーカルが響いています。サビが柔らかく、コーラスがすべてを包み込んでくれるようだ。
2. Rock'n Roll
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
後にも先にも、こんな名曲は生まれないとの呼び声が高い、衝撃的なナンバー。 黒沢健一自身、ソロ2作目となるシングルチューンは、その名の通り、ロックンロールを突き詰めつた曲です。 独特の拍子に攻撃的なサウンド、今まで心の奥底に溜まっていたものが溢れ出したかのように、どんどんと攻めてくる。とにかくすごいの一言。
3. Round Wound
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
冒頭部分でちょっとロカビリーな雰囲気を出す、小粋なロックチューン。やっぱり、その部分が出ているのか、カントリーやブルース的な匂いがあって、心地良いね。 弾むピアノサウンドと、カラッと元気な黒沢健一のヴォーカルが絡み合います。弦も効果的に曲を盛り上げていますよ。
4. Love Love
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
GOLDEN★ROADSTERSとしてのパフォーマンスで聞かせてくれるナンバー。 キラキラ煌びやかな音が眩しいです。まさに、Loveな1曲。この俗っぽいところもまたいいね。フニャっと柔軟な曲です。
5. Mad Man Across The Water
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
しっとり系バラードチューン。アコースティックギターの音がしんみり。 黒沢健一のヴォーカルもしっとりと。歌詞ははかないね。あぁ無常、といった感じです。ゆったりと流れる中で、何を考えるのだろうか。心にじわりと響きます。
6. Easy Romances
作詞:BRIAN PECK 作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
BRIAN PECKが歌詞を書き上げた、全編英語詞のポップロックチューン。 古きよき1960年代っぽい、軽快なサウンドがたまりませんな。これまた淡い恋心をくすぐるナンバーですね。黒沢健一のハーモニーもいい感じに。
7. Morning Sun
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
優しさ溢れるアコースティックナンバー。ギターの音色が心地良くさせてくれるね。 間奏での2本のアコースティックギターの調べがいい感じ。朝の光が優しく包み込んでくれるような1曲。
8. Wondering
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
L⇔Rが活動を休止し、フロントマンである黒沢健一が新たなスタートを切ったソロデビューナンバー。 L⇔R時代からのソングライティングセンスをギュッと凝縮させた黒沢節100%のナンバー。ポップなアコースティックロック。 ストリングスも加わって、豪華な仕上がりですな。いいスタートとなったのではないでしょうか。
9. FAR EAST NETWORK
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
ドラムスティックのカウントから入るロックチューン。 このアルバムの中では、結構重みのあるサウンドをぶつけてきているよね。それでいて優雅に歌う黒沢健一。物怖じせず、淡々とした歌いっぷりはさすがですな。
10. Really I Wanna Know
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
アコースティックテイストの、流れるような優しいナンバー。 もう、玄人のつくりだよね。かなりハイセンスで、仕事が細かいです。黒沢健一のヴォーカルは、落ち着きがありながらも力があるんです。
11. Rock'n Roll (reprise)
作詞・作曲:黒沢健一 produced & arranged by KENICHI KUROSAWA & YUTAKA TOHYAMA
ロックンロール再び。こちらはリプライズながら、ほとんどフルサイズで、ガツンと聞かせてくれる。 M-2との違いは、こちらは生音オンリーで聞かせてくれるという点ですね。ラフながらも、音の集合体が見事なまでにリスナーの耳をひきつける。
●2nd Album『B』● '01/3/14 release
L⇔Rの黒沢健一が約2年半ぶりに放った2nd Album。今作も職人魂を見せて聞かせてくれます。シングル曲などのリードトラック等はなく、全曲が自信の1曲に仕上がっています。かっこいいね。 そして遠山裕や岡田大二など、おなじみの面々とともに作りこまれた楽曲を届けてくれる。L⇔Rでともに活動していた木下裕晴も参加していますよ。至極の1枚。 これが音を楽しむ、音楽なんだと味わえる作品ですね。職人技を知らしめてくれます。
1. リトル・ソング
written by 黒沢健一 Arranged by 岡井大二
アコースティックギターをガッツリかき鳴らすアルバムのオープニングナンバー。 2分にも満たない曲なんだけれども、黒沢健一の全てが詰め込まれているような。アルバムの名刺のようなトラックです。
2. スピードを上げてく
written by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一, 遠山裕 & 岡井大二
いい意味でアナログ感の出たブリティッシュテイストを醸すミディアムロックチューン。 こういう曲がまた、おいしいんだよね。ノイジーながら、どこかしらノスタルジックな音のバランスが絶妙です。
3. トーキング・ブルース
written by 黒沢健一 Arranged by 岡井大二
ちょっと俗っぽい雰囲気が出ているロックナンバー。どこかしらぶっきらぼうな歌い方が曲に合っているね。ベースで盟友の木下が参加しています。
4. バラード
written by 黒沢健一 Arranged by 岡井大二
タイトル通りにバラードナンバー。とにかく渋いです。マニアックな作りではないからこそ、ストレートに響いてくるね。シンプルイズベストっていうことで。
5. 遠くまで
written by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一, 遠山裕 & 岡井大二
色々な音がぶつかってノイジーな音を出すロックチューン。若干、ヴォーカルにエフェクトをかけて、独特の空間を出してきます。 岡井大二のギターがやけにノイジーで、かっこいいんだけれども、何気に遠山裕のピアノもいい味を出しているんだ。
6. スリー・コード
written by 黒沢健一 Arranged by 岡井大二
1970年代の渋いロックテイストで聞かせてくれるナンバー。 ちょっとぶっきらぼうなヴォーカルが、逆にかっこよく感じます。ノイジーなセッションと、サビの流れるようなサウンドがかっこいいね。
7. What You Want
written by 黒沢健一 Arranged by nomco,黒沢健一 & 遠山裕
ギターがメインのミディアムロックチューン。いきなり濃いパンチを効かせて、どっぷり世界へ引きずり込む。間奏じゃ、ガッツリ音が飛び交っています。
8. Good To Me
written by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一, 遠山裕 & 岡井大二
イントロからポップに弾ける。Honkey Tonkey Pianoがいい味を出しています。 弾けたメロディパートに対して、サビのメロディはとっても美メロ。これが黒沢健一のセンスなんだよね。じっくりと美しい響き。
9. Do-Bee-Doo
written by 黒沢健一 Arranged by 岡井大二
ホンワカした印象を放つポップロックチューン。結構、ノリを出してますね。サビのキャッチーなフレーズがまたよい。
10. 視点
written by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一, 遠山裕 & 岡井大二
イントロからガツンと決めたロックナンバー。ガッツリとしたサウンドが骨太の印象を与えた。 ドラムとベース、ギターとヴォーカルと、全ての音に温かさと力強さ、繊細さが交じっています。
11. どこかにある場所
written by 黒沢健一 Arranged by 岡井大二
パンチの効いたヘビィなイントロで決めるロックチューン。淡々としたイメージのある曲なんだけれども、きちんと計算しつくされたメロディラインやサウンドは、さすが黒沢健一。 まだまだこの先の活動を期待させるようなナンバーです。
●3rd Album『NEW VOICES』● '02/4/17 release
いい意味で過去をぶっ壊したような作品という印象を受けた。このアルバムを聞いて、かつてL⇔Rのヴォーカルを務めていたとは思えないような、ロックに仕上がった作品です。 約1年ぶりのオリジナルアルバムは、タイトル通り、黒沢健一の「新しい声」をリスナーに届けてくれる。歌詞の方も、随分と気持ちを掘り下げていて、結構どっぷりとした雰囲気を放つ。 全体的にちょっと重たい感じなんだけれども、そこがかえっていい味となる。共同プロデューサーとして名を連ねる岡井大二がドラムを叩きまくっているところにも注目。
1. CHEWING GUM
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
アルバムのオープニングナンバーは、疾走感のあるストレートなロックチューン。 これがまた、かっこいいんだ。一方で、歌詞の方は、ちょっと突き刺してくるかのように、鋭く響き渡ってくる。
2. ALL I WANT IS YOU
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
前作アルバム「B」からの流れを組んだような丁寧な音作りが伝わってくるミディアムロックナンバー。 やはりポップス職人、黒沢健一の腕が表れているよね。親しみのあるメロディが、耳に届きます。キーボードも、おしゃれに流れてきます。
3. NEW WAYS TO SEE THE WORLD
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
激しさの中に黒沢健一のセンスが見事に浸透しているロックチューン。 攻撃的な音の中にも、穏やかな部分が見えてくるね。単純なつくりに思えて、実はものすごい計算された流れを持つ曲です。
4. (YOU DON'T NEED) NOTHIN' TO BE FREE
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
伸びやかで爽やかなアコースティックロックナンバー。 音の数々がしっかりとした力を持っていて、黒沢健一のヴォーカルと交わる。往年というか、ベテランの雰囲気も出ていますね。
5. SHORT CUT
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
これぞ黒沢健一の弾け方だね。サウンドは普通に思えて、実はかなりの力を持っている。 激しく攻めるというよりかは、1つ1つの音に卓越した力を含んでいる。この暴れ方、おもしろいよ。
6. TRASH
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
ミディアムテンポのロックチューン。ザックリしたサウンドに、黒沢健一のメロディが映える1曲。 メロディパートとサビパートのギャップも、いい味が出ている。
7. HANG GLIDER
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
ドラムの勢いが出まくっているロックナンバー。 キャッチーなメロディと、ちょっとクセのある音がからみ合う。黒沢健一の歌詞も、ちょっと空虚感というか、むなしさが漂っている感じがしますね。
8. PALE ALE
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
久しぶりのシングルナンバー。ちょっとアングラ感の出たロックチューンです。 黒沢健一の創るメロディとノイジーギターがいい具合に絡む。そして、どっぷりとしている岡井大二のプログラミングがまた、不思議な雰囲気を出してきます。 これが、アルバム「NEW VOICE」へとつながるわけです。2分半に満たないナンバーなんだけれども、十分に黒沢健一の魅力が凝縮されています。
9. SPEAK EAZY
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
独特のプログラミングを使用したミディアムチューン。 黒沢健一の持つマニアックな要素が前面に出ていますなぁ。SEの音とかも、ちょっと弾けた要素を兼ね備えて。お遊び的な面も、ちらほらと見えてきます。
10. NEW WAYS TO SEE THE WORLD (partⅡ)
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
M-3の続編ながら、対を成すかのようなトラック。バラードに大胆に変身しては、黒沢健一がしっとりと歌い上げる。
11. SHADOW STABBING
Written by KENICHI KUROSAWA Arranged by YUTAKA TOHYAMA, DAIJI OKAI & KENICHI KUROSAWA
アルバムの締めとなるナンバーは、黒沢健一がアコースティックギターを奏でるバラード。 しっとりとした音と、1つ1つの言葉を伝えるように歌われるヴォーカルがいい味を出す。途中からは、ちょっと激しいモードで。ブルースやフォークの要素も感じる。今回の集約だね。
●4th Album『Focus』● '09/3/4 release
黒沢健一再始動。ソロとしては、「NEW VOICE」以来、約7年ぶりのオリジナルアルバムとなりました。 しかし、7年の歳月は、彼をより大人にした。L⇔Rデビュー時から、すでに卓越したメロディメーカーであった黒沢健一のセンスが大爆発。 弾けまくってはいないけれども、アダルトフレーバーを醸し出して、年相応の良質ミュージックを届けてくれる。やっぱり、メロディラインに惹きつけられるね。 そして、どこかしらL⇔Rの頃のような、粗さや懐かしさも、ふと頭の中を過ぎったりもする。あぁ、この人は根っからの音楽好きなんだな。 今回は中音~高音域を聞かせる曲が多いね。それ故、優しさや温かさも滲み出てくるようだ。先行デジタル配信したナンバーもバージョンを変えて、より鮮やかになりました。 シライシ紗トリはじめ、遠山裕や黒沢本人もアレンジを手がけては、職人による音の世界をとくと味わえる。盟友、木下裕晴も何曲かでベースで参加していますよ。
1. Grow
Written by 黒沢健一 Produced by 黒沢健一 Arranged by 遠山裕
しっとりピアノで聞かせてくれるバラードナンバー。そして、四重奏になっては、うっとり。黒沢健一も、語りかけるように歌を聞かせてくれます。 切ない歌詞にぴったり合ったサウンドだね。弦の魅力もたっぷり。
2. Feel it (ver.)
Written by 黒沢健一 Produced by シライシ紗トリ Arranged by シライシ紗トリ
弾けまくりのポップなロックチューン。なんだか、デビューの頃のL⇔Rっぽい軽快さがあっていいね。 ギターの瑞々しい音が爽やかさを生み出す。黒沢健一も、なんだかあの頃に戻っているようだね。サビのメロディも、トリッキーながらにキャッチーです。
3. Love Hurts (al)
Written by 黒沢健一 Lyrics by Brian Peck Produced by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一/遠山裕
作曲は黒沢健一本人が、作詞はBrian Peckが手がけたミディアムチューン。 またこのコンビネーションがいい味を出すんだよね。ピアノベースのポップなナンバーで、やっぱりこの曲も初期のL⇔R感を漂わせる。
4. Scene39 (ver.)
Written by 黒沢健一 Produced by シライシ紗トリ Arranged by シライシ紗トリ
どっしりとした音で聞かせてくれるロックチューン。アコースティックサウンドをベースに「して、小粋な雰囲気を散りばめる。 中音域をじっくりと辿るメロディ。黒沢健一のヴォーカルも、しなやかながら、力強いね。
5. Maybe
Written by 黒沢健一 Produced by シライシ紗トリ Arranged by シライシ紗トリ
弾むピアノとふんわりした空気がおしゃれなミディアムチューン。 黒沢健一のヴォーカルに、エフェクトをかけては、淡く、まったりとした感じを出す。おしゃれカフェにぴったり合うような曲だね。
6. Silencio
Written by 黒沢健一 Produced by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一/遠山裕
イントロからかき鳴るアコースティックギターが、フォーキーで、 びっくりだね。その後も黒沢健一のヴォーカル&コーラスで、まるで初期のTHE ALFEEか、はたまたSIMON & GARFUNKELか。 寂しさや冷たさが出ているサウンドに対して、ヴォーカルに温もりを感じる。なんだか、シブい1曲だな。
7. POP SONG (al ver.)
Written by 黒沢健一 Produced by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一
滑らかなミディアムロックチューン。ファルセットも聞かせてくれる黒沢健一です。 メロディラインも実にスムース。そこまでタイトルが表すようなポップさはなく、作りこまれたトラックだよね。さすがは職人、黒沢健一。
8. Mute
Written by 黒沢健一 Produced by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一
楽しく弾むロックチューン。サウンドは、やっぱり初期L⇔Rにあったような、瑞々しさと、作り込まれた感じが同居するナンバーだね。 黒沢健一のソングライティングが出まくっているナンバー。
9. Do we do
Written by 黒沢健一 Produced by シライシ紗トリ Arranged by シライシ紗トリ
ちょっとファンクをかじるような軽快ロックチューン。黒沢健一のヴォーカルも軽いです。そして、ノリがあっていいね。
10. Somewhere I can go
Written by 黒沢健一 Produced by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一/遠山裕
ゆったりとしたミディアムバラードチューン。かき鳴るギターと澄んだ黒沢健一のヴォーカルが幻想的な世界を作る。 言葉とメロディも親しみやすさや温かさがあって、落ち着いた気分にさせてくれます。
11. September Rain
Written by 黒沢健一 Produced by 黒沢健一 Arranged by 黒沢健一/遠山裕
アルバムのラストを飾るミディアムナンバー。弾むピアノやねじ込んでくるようなSEがまったりと、いろいろな面を見せる。 一方で、黒沢健一のヴォーカルはハイトーンで、澄んだ世界を聞かせてくれます。
●Live Album『LIVE without electricity』● '08/6/4 release
黒沢健一、ソロキャリアとしては初めてのライブアルバムをリリース。2007年12月29日に渋谷で行われたライブをパッケージ。 「~without electricity」とタイトルにあるように、今回は黒沢健一のアコースティックギターやキーボードと、遠山裕のピアノのみの楽器で聞かせてくれます。 より生としての臨場感や温かさが伝わってくるつくりですね。ソングライターとしての能力も思う存分発揮された楽曲たちが、生き生きとしている。 ソロナンバーだけでなく、L⇔R時代の楽曲も歌ったりと、ファンには涙モノですね。エンジニアによるライナーノーツも、実に興味深く、読み応えがあります。 このアルバムができるまでや、ミキシング作業の四方山話だけでなく、これまでの黒沢健一を語っています。
大歓声に迎えられて、黒沢健一が登場。弾むピアノとアコースティックギターで始まるM-1。いきなりL⇔R時代のナンバーで来るとは、うれしいね。こうやってシンプルなサウンドで聞くと、新しい曲のようにも思えたり。新鮮な気分だ。歌詞の意味合いが、現代向きだったり。 MCを少々挟んで、M-2。踊るピアノが弾むギターと交差するナンバー。黒沢健一も、楽しそうに歌うね。それにしても、間奏での遠山氏のピアノ捌きが素晴らしい。 ゆったりとした深いメロディを聞かせてくれるM-3。作り手の温かさが曲に表れているね。 手拍子が沸き起こるM-4。こんなにポップで、こんなに弾けたアレンジになっているとは、驚きだ。まったくもって古さを感じさせず、2007年バージョンに生まれ変わっている。黒沢健一の歌い方は激しすぎるね。実はソウルファン久な1曲。 ピアノがアグレッシヴに踊るM-5。もう圧巻と言わんばかりの旋律にうっとりですよ。黒沢健一も攻撃的に仕掛けてくる。 観客の手拍子を携えて、さっそうと歌うM-6。なんか、これぞ黒沢健一といった感じで、弾けっぷりがたまらない。
一方、M-7ではしっとりと聞かせてくれる。ギターをかき鳴らして、なんだか路上のウタウタイのごとく。言葉が真っ直ぐに飛んできますね。 MCで笑いを取りつつ、M-8へ。黒沢健一もピアノを弾いて歌います。Brian Peckによる英語詞を、滑らかに歌っては聞かせてくれます。 L⇔R時代の名曲M-9。あの頃とまったく変わらない雰囲気で、時代が戻ったようだ。瑞々しいヴォーカルが響き渡ります。 これまた、L⇔R時代の初期の名曲M-10。遠山氏もコーラスで参加。このハーモニーがまたいいじゃないですか。観客も手拍子で応えます。そして、観客と一緒に歌う。なんだか温かい空間だなぁ。 弾けるギターとピアノがアグレッシヴに攻めてくるM-11。これぞポップと言わんばかりに、観客を曲の世界へと組み込んでしまう。ファルセットがまた、気持ちいいね。歌い終わって拍手喝さいですよ。 最後の曲M-12。高速ビートを伴って、疾走する。これがまた、かっこいい時間。遠山氏のピアノがまた、かっこよすぎるんだ。
アンコール。まずはL⇔R時代のM-13。しっとりモードで聞かせてくれますね。 M-14は、軽快なアコースティックギターと手拍子が重なる。 MCで感謝の弁を述べて、ブライアン・ウィルソンのカバーM-15をじっくりと聞かせてくれる。歌い終わって、即アンコールだ。 そして、M-16を最後に。L⇔R時代のナンバーを、かっこよくきかせてくれました。
●Live Album『V.S.G.P』● '10/12/15 release
黒沢健一、久しぶりとなる作品は、またひねりを加えた作品なので、びっくり。 ライブレコーディングしたトラックを引き出して、新たにスタジオでレコーディングするという、ちょっと工夫を凝らした作品。 さらには、そのスタジオトラックのベースとなったライブトラックも収録した2枚組みとなりました。ライブの方は、弦とピアノのみという構成で、黒沢健一がヴォーカルに徹するというスタイル。 これまた面白い試みだよね。ソロナンバーだけでなく、L⇔R時代のヒット曲も披露してくれます。そのライブを経てのスタジオ盤もいいんだよ。 弦とピアノのライブトラックに、新たにギターも加わって、不思議な融合。よりアグレッシヴになっては、なんだか不思議な匂いを醸し出す。 こういう作品は、実験的要素が強いんだけれども、見事に1つの作品として完成されたわけですよ。
1. What is this song?
words & music:黒沢健一
弦より濃いのがジャンベの音なんだよね。結構、どっぷりとした音で展開。 コーラスもなかなか飾ってくる。シタール、トライアングル、ボンゴにコーラスと、器用な黒沢健一の技が光るトラックです。
2. Package
words:黒沢秀樹 music:黒沢健一
コーラスがとにかく何重にもなって、押し寄せてくる。そして、Bメロのちょっとぶっきらぼうな感じのヴォーカルも、この曲ならではだね。 全体的に軽快に仕上がった。
3. 方舟
words & music:黒沢健一
アコースティックサウンドをベースにした、まったりアレンジで聴かせてくれる新録ナンバー。 ここでも黒沢健一が様々な楽器に挑戦。中でも、ヴォイスパーカッションまで披露しているところにびっくりですよ。
4. Keep the circle turning
words:黒沢健一 music:黒沢健一、黒沢秀樹
黒沢健一のヴォーカル&コーラスが、より際立つバラードに仕上がっています。 ストリングスも程々な感じで、アコースティックサウンドが結構前に出ている。それよりも、ゴージャスなのはコーラスだけどね。
5. Walking on a rainbow
words & music:黒沢健一
ヴォーカルが近いというか、ちょっとこもった感じもするね。 まったりとした演奏をスタジオライブの融合系が示す。エフェクトがちょっと際立ち過ぎだね。なんだか嵐みたいに襲ってくるようだ。
6. Love is real?
words & music:黒沢健一
まったりバラードで、黒沢健一のヴォーカルも映えている。アコースティックがベースのスタジオトラックが温かみあるね。 ベーシックのライブトラックとうまく融合して、バラードならではの温かい空間が出来上がる。間奏の演出は、逆になくてもよかったと思う。
7. Northern town
words & music:黒沢健一
フィンガースナップと重厚コーラスがモノをいうバラードナンバー。作り手のセンスが見事に出た作品だよね。かっこいいし、聞き応えのある良作だ。
DISC 2
拍手に迎えられてM-1からスタート。なんだか、黒沢健一のヴォーカルがとっても近いね。優雅に漂う弦とピアノに包まれるように。ヴォーカルも、どこかしら柔らかく届けられる。 結構、アグレッシヴな展開で驚かされるM-2。弦も力強く、ピアノも大いに弾ける。黒沢健一も、ちょっとハスキーヴォイス。静と動をうまく使い分けて聴かせてくれる。 ポップからグッとアダルトな雰囲気に変わったイントロを聞かせるM-3。弾け具合がありながらも、楽器が違うだけで、結構印象が変わるね。 ゴージャスな雰囲気を奏でるM-4。会場の空気を大いに利用して、大きく音が広がってゆく。曲の持つ楽しさがポップに広がってゆく。 優雅に音が躍るM-5。短い曲ながらに、楽器の持つ魅力が出まくっているね。 弦にピアノ、さらには会場からの手拍子も合わさってM-6。こういう曲を弦を使って聴かせてくれるのが、面白い。黒沢健一のヴォーカルもノッていますね。
まったり気分で浸るM-7。優しいヴォーカルが温かく包み込んでくれます。 ソロデビュー曲のM-8。う~ん、イントロのピアノはもうちょっと弾んでもよかったんじゃないかな。ちょっとベタッとした感じで、中身は優雅に進行。 黒沢健一のヴォーカルがうっとりと響き渡るM-9。ちょっとまどろんだような雰囲気がぴったり合う曲だよね。 L⇔R時代の大ヒットナンバーM-10。グッとアダルトな雰囲気で、じっくりと聴かせてくれるね。弦とピアノのみで、より曲の深みを味わえる。 M-11も、随分と黒沢健一のヴォーカルがドリーミングに響き渡る。まったりのバラードナンバーです。 弦の響きとピチカートでうっとりさせるオープニングを彩るM-12。曲の持つ、ちょっと幻想的な雰囲気がよく出たステージ。ここまでシンプルな編成だし、ちょっとクリスマスな感じはないけれども、夜のシチュエーションはぴったりだね。最後はちょっとカノンのような雰囲気で。
●Live Limited Album『V.S.G.P plus ~PAPER SLEEVE COLLECTION vol.2~』● '10/12/15 release
黒沢健一のニューアルバム「V.S.G.P」を、r.p.mのオフィシャルwebショップにて購入すると、特典として付いてくるのが、この“plus”。 こちらは、「V.S.G.P」には収録されなかったライブレコーディングトラック4曲を収録。 「Package」も、こちらのライブテイクがスタジオレコーディングのベーシックトラックなので、聞き比べると面白いかも。また、L⇔R時代の最大ヒットナンバー「Knockin' on your door」も披露。 こちらは、黒沢健一がギターを弾きながらの熱唱。いつものバンドサウンドとはちょっと違った雰囲気を味わえますよ。
優しいピアノの音とギターが織り成すM-1。黒沢健一のヴォーカルは、結構ダイレクトに伝わってくるね。ラストでピアノがちょっと弾んだ音を聞かせてくれたり。 しなやかに弦が広がるM-2。刻みも結構鋭く、突き刺してくるね。でもって、黒沢健一のヴォーカルも食ってしまうこのバランスは、どうにかなったでしょう。 観客席から手拍子も参戦のM-3。負けじとピアノも躍る展開。やっぱり、この曲ならではの弾けっぷりがたまりませんな。 ギター1本でM-4。こういうアレンジで聴かせてくれるのも、なんか新鮮だよね。ポップさは相変わらず。やっぱり歌い方が進化しています。
●Mini Album『V.S.G.P naked ~PAPER SLEEVE COLLECTION vol.3~』● '10/12/18 release
黒沢健一のライブ会場にて発売された、ニューアルバム「V.S.G.P」の“Naked”盤。 こちらは、そのアルバム「V.S.G.P」のスタジオ盤から、ベーシックトラックのライブテイク部分を抜き取ったトラックで構成されたアルバムです。 なんか複雑だけれども、純スタジオレコーディングなわけですね。弦とピアノが抜け、ギターやコーラス、フィンガースナップ等で曲を作り上げる。 なんだか、よりシンプルになったというか、確かにアルバムタイトルを表す、裸にされた1枚だよね。曲本来の持つ力をうまく料理した、シンプルな1枚です。
1. Package
words:黒沢秀樹 music:黒沢健一
ドゥーワップ的なコーラスが華やかに舞う。その後もヴォーカルとコーラスで魅了してくる黒沢健一です。 そこに軽やかなギターも入ってきては、曲の楽しさがポップに爆発。
2. Keep the circle turning
words:黒沢健一 music:黒沢健一、黒沢秀樹
ギターの優しくまったりとした音に乗せて、黒沢健一が柔らかいヴォーカルを届けてくれる。そして、コーラスとともに包み込んでくれるように。
3. Love is real?
words & music:黒沢健一
ザックリギターとともに、麗しのヴォーカルを聞かせるトラック。まどろみのような、まろやかな感じで。幻想的な世界に浸るような空気を放っています。
4. Northern town
words & music:黒沢健一
コーラスとともに、見事なハーモニーで聞かせるナンバー。 フィンガースナップもいい味を出していますね。1番はアカペラということもあり、魅惑の世界へと誘ってくれる。
●Mini Album『Alone Together VOLUME ONE』● '12/12/29 release
黒沢健一が企画ライブで行なったアカペラパフォーマンスをベースに、ミニアルバムをリリース。黒沢健一のヴォーカル&コーラスを駆使して、魅惑のトラックを聞かせてくれます。 さすがは職人、黒沢健一。基本はロックサウンドなんだけれども、どちらかというと声を生かして魅了してきます。 まさしく「Alone Together」。自分のコーラスをバックに、伸び伸びと歌う様子を伝えてきます。石田ショーキチとのバンド、MOTORWORKSの曲や、L⇔R時代の曲、 セルフカバーなど、全5曲のパフォーマンス。曲数が少なくてちょっと物足りなさもあるけれども、インストも収録されていて、このトラックだけでも十分に聞きごたえがあります。
1. Show Must Go On
words:黒沢秀樹 music:黒沢健一
ジャカジャカギターにドゥー=ワップコーラスで楽しませてくれるアップテンポチューン。 どっしりと力強いビートと、軽快ヴォーカルがいい感じに反応しています。間奏でははーみにかも吹き荒れて、いい感じに暴れています。掴み所がいいね。
2. Shangri-La
words:黒沢健一 music:黒沢健一、黒沢秀樹
シュビドゥバコーラスが軽やかに響き渡るアップチューン。アコースティックテイストの軽快さと合わさって、心地よい楽曲を聴かせてくれます。 黒沢健一のこだわりが詰まっていますね。間奏ではKazooも。
3. Love Goes Withered
words & music:黒沢健一
優しく柔らかく、まったりと聴かせてくれるナンバーは、石田ショーキチらとのバンド、MOTORWORKSの楽曲のセルフカバー。 子守唄のように優しく包みこでくれるかのような1曲に、ドリーミング。
4. Ding-Dong-Bus
words & music:黒沢健一
フィンガースナップが軽やかに響き渡り、ドゥー=ワップコーラスもまったりさせてくれるミディアムナンバー。 セルフコーラスの重なりが、より淡くまろやかにさせてくれる黒沢マジック。ディンドンディンドン、軽やかに。
5. Holdin' Out -You & Me Together-
words & music:黒沢健一
L⇔R時代のナンバー。どっしりとくるかと思いきや、ピアノをバックにしっとりと。でも、コーラスが分厚く、どっしり。 ハーモニーにうっとりさせてくれますね。サビはもう予想通りに、いい感じにハーモニーで包み込んでくれます。
●Best Album『LIFE TIME BEST“BEST VALUE”』● '15/1/21 release
黒沢健一のベストアルバムは、これまでのキャリアを総括するかのように、L⇔R時代のナンバーから、近年ソロで発表した楽曲をEric Rosseが選曲、プロデュースした異質な1枚。 ニューヨークのミュージシャンたちによって演奏された楽曲の深みが、これまた新鮮。黒沢健一も歌に徹することができたんじゃないかな。 オリジナルの曲からガラッと印象を変えてきたりもするけれども、あの頃の色がより鮮やかになって衣替え。 「HELLO IT'S ME」「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」など、L⇔R時代の楽曲も、アプローチを変えて、よりアダルトフレバーを含んだロックサウンドに仕上がってかっこいいね。 トータルでプロデュースされているので、音によるバランスは全体的に統一されていて、ベストアルバムでもあり、新しい作品としても聞くことができますね。「ブルーを撃ち抜いて」の選曲は意外。
1. HELLO IT'S ME
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
どっしりとした音と、シンセの味付けで洗練された雰囲気を出す名曲のセルフカバー。 ただ、歌い方が昔みたいな伸びやかさはなく、言い切るような歌い方が気になったかなあ。でも、あらためていい曲だなと思った。
2. ALL I WANT IS YOU
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
歌が進むにつれて、どんどんと鮮やかになってゆくナンバー。 結構、どっしりとした音使いの中でも、黒沢健一のヴォーカルは芯がしっかりとして、じっくりと聴かせてくれます。
3. PALE ALE
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
オリジナルから雰囲気をガラッと変えてきたね。より味がしみわたった、熟したロックチューンです。ドラムの力強さがモノを言うね。
4. SOUL KITCHEN
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
まったりテイストとどっしりサウンドが織りなすナンバー。 サビではヴォーカルが重なって、鮮やかな雰囲気を出してきました。後半の¥繰り返しで、どんどんと染み込んでくる。
5. (I WANNA) BE WITH YOU
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
かなり懐かしいナンバーだね。セルフカバーもどっしりとした音使いで、クールに変身。黒沢健一のヴォーカルも、深みを増した感じで。
6. MAYBE
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
ベテランな音で、じっくりと聴かせてくれるナンバー。切ないナンバーにしては、ちょっと音の圧が強すぎる印象もあるな。
7. KNOCKIN' ON YOUR DOOR
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
キーが下がったのはしょうがないとは思うけれども、当時を思い出させるかのような派手なアレンジで 楽しませてくれる大ヒット曲。リズミカルなビートも味わいが出ています。
8. DAYS
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
選曲もアルバムの中からの曲ということで、マニアックながらアレンジでアルバム色に染まったミディアムナンバー。 黒沢健一のヴォーカルも、いつも通りな感じで無難なトラック。
9. DON'T BRING ME DOWN -tookumade-
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
味わいのあるメロディと分厚いサウンドで黒沢健一も結構生き生きしている。ベテランな音で魅了してくれます。
10. TOO LONELY TO SEE
Music:Kenichi Kurosawa Lryic:Brian Peck Produced and Arranged by Eric Rosse
全編英語詞は、もちろんBrian Peckが手がけています。 このアルバム用の新曲は、これぞこのアルバムの色とでも言わんばかりの、どしりとロックサウンドで聞かせます。そして、シンセが煌いたりもして、眩しいね。
11. WONDERING
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
黒沢健一のソロデビューナンバー。 オリジナルは、弾けたサウンドが軽快に展開したけれども、今回は随分と成熟した音と言葉で聞かせてくれました。うん、上品な味わいです。
12. SHOOTING THROUGH THE BLUE -blue wo uchinuite-
Written by Kenichi Kurosawa Produced and Arranged by Eric Rosse
アルバム「Doubt」からのナンバー。 オリジナルと、そこまで変わらない雰囲気かな。ヴォーカルは、より落ち着き感を増して、味わい深くなっています。
●6th Album『HEAR ME NOW』● '17/12/5 release
残念ながら、2016年12月5日に逝去した黒沢健一。彼の作品がもう聞けないのかと思いきや、レコーディング途中や秘蔵音源などが残っていたそうな。 そして、それを親交のあるミュージシャンたちが力を添えて完成させたアルバムが登場。なんとも嬉しいね。 しかも、基本的には黒沢健一が作詞・作曲、ヴォーカルを務めているけれども、中には黒沢健一以外のヴォーカルで完成させたりしている。 石田ショーキチや徳山秀典といった親交あるアーティストたちが歌い継ぐわけだ。そして、アレンジを加えているのがMOTORWORKSだったり、岡井大仁や遠山裕だったりと、 もう往年のL⇔Rを思い出させるようなトラックに仕上げに感動を覚えるね。デモトラックなども収録されており、この先、黒沢健一だったらどう仕上げていたんだろうか、なんて思ったりも。 本人はこの世を去ったけれども、楽曲は後世にも残るわけですね。
1. I Need You Loving
Music:Kenichi Kurosawa Lyrics:Kenichi Kurosawa & Hideki Kurosawa Arranged by Hideki Kurosawa & Yuzuru Tomita
爽やかさたっぷりのサーフサウンド。ナイアガラ的な音に心地よさを感じるポップチューン。黒沢兄弟のヴォーカル&コーラスのハーモニーがまた、とっても気持ちいいね。 素敵に仕上がっている1曲にうっとりです。
2. Baby You Are Mine
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Yasuhiko Shigemura Performed by BVT Band + Kenichi Kurosawa
こちらの曲も、懐かしさと爽やかさを感じさせるウエストコースト風なロックナンバー。軽やかに聞かせてくれる黒沢健一のヴォーカルが丁寧かつ爽やかさたっぷりなんだな。 ヴォーカルにエフェクトをかけていては、ノスタルジックな演出もGood。
3. Hear Me Now
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Yutaka Tohyama English Rendering by Brian Peck
ささよくようなまったりヴォーカルがクセになるミディアムチューン。やっぱりL⇔R初期の頃のようなセンスを感じるナンバーだよな。 音使いしかり、滑らかな音にうっとりなタイトルチューンです。
4. A Song For Christmas
Music:Kenichi Kurosawa Arranged by Yutaka Tohyama
ラララと歌うナンバー。デモ段階のヴォーカルトラックをうまく曲に仕上げてしまっては、拍手な出来栄え。 爽やかで丁寧で、それでいてクリスマスな感じもオシャレです。ストリングスやらハープやらの音がまた、いいね。
5. Dream Of Life
Music:Kenichi Kurosawa Lyrics:Yasuhiko Shigemura Arranged by Yasuhiko Shigemura Strings Part Arranged by Yutaka Tohyama Performed by KACTUS + LaLaLa Strings
ストリングスがまた、美しいね。そこからどっしり部Rージーなロックサウンドへと変身。黒沢健一が残したトラックを、今回は茂村泰彦が意思を継いで聞かせてくれます。 茂村の歌詞がまた切ないな。まるで黒沢健一に宛てたようなメッセージだ。
6. Looking Like My Player
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged and Performed by MOTORWORKS English Rendering by Brian Peck
ガツガツロックチューン。スタイリッシュな音、キレがあってかっこいいんだな。ここではMOTORWORKSが曲を仕上げては、石田ショーキチが軽やかに歌い上げる。 黒沢健一のヴォーカルだったら、どうだったんだろうと思いながら。
7. Fontana
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Hideki Kurosawa & Yuzuru Tomita English Rendering by Brian Peck
爽やかさたっぷりに英語詞を歌い上げる黒沢健一。時に濃さを出してくるけれども、ベースはもう爽やかさたっぷりの音で楽しませて聞かせてくれるわけだ。
8. Reason For Your Smile
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Yutaka Tohyama
これはすごいぞ。L⇔R時代からプロデュースを行っていた遠山裕がヴォーカルを務めたナンバーだ。黒沢健一の思いを代表するかのようなヴォーカルからは愛を感じるね。 木下裕晴もベースで参加しています。
9. Winds Blow (demo)
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa English Rendering by Brian Peck
デモトラックをお届け。ゆったり麗しの3拍子。遠山裕によるサウンドで、全てがきっちりと飾られて、ほぼ完成しているよね。 心地よい上品なナンバー。黒沢健一のヴォーカルにエフェクトがかかっては、浮遊感たっぷりで心地よいんだ。
10. Please My Baby Tonight
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged and Performed by MOTORWORKS
こちらも音が初期L⇔Rのような味わいがあってかっこいいね。MOTORWORKSの演奏が軽やかロックな仕上がりでお届け。 英語詞を軽やかに操って、とってもオシャレナンバーに仕上がっていますね。
11. Don't Let It Bring You Down
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Yasuhiko Shigemura English Rendering by Brian Peck Performed by BVT Band + Kenichi Kurosawa
丁寧に歌われるみずみずしいロックチューン。黒沢健一の本領発揮と言わんばかりのメロディパートと、サピパートがカチッとハマる1曲だね。 かっこよさ全開で、なおかつオシャレに感じさせるナンバーです。
12. Shake It Back!
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Yasuhiko Shigemura Performed by KACTUS + Hidenori Tokuyama
いかにもイントロからロックンロールしているね。それでいてJ-POPなキャッチーさを出しています。こちらはプロデュースを受けたこともある徳山秀典がヴォーカルを務めます。 サビの英語詞とギターサウンドが見事にマッチして、かっこいいね。
13. Rainin' In My Heart
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Yasuhiko Shigemura Performed by KACTUS + Kenichi Kurosawa
爽やかさや瑞々しさにウエストコースト風だったり、ナイアガラ風なテイストを感じさせる身でィアムロックチューン。 優しさあふれる黒沢健一のヴォーカルが心に染み込んでくるんだよね。 まさしく黒沢節のメロディとサウンドでノックアウト。特にサビの切ないメロディに、重なるようにコーラスが飾ってくるところはもうポップ職人ですよ。
14. Good Night
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Yutaka Tohyama
タイトルよろしく、おやすみと囁いてくるかのように歌を聞かせてくれるバラードナンバー。しっとりアコギのみをバックに、じんわりと染み込んでくるように。 別れた後のシチュエーションがより一層世界を作る。
15. 45's Love Song
Music and Lyrics:Kenichi Kurosawa Arranged by Maximilian Underwood & youmix
イントロからリズム、エースの音使いがモータウンだな。その後はウクレレが響き渡ります。まったり聞かせてくれると思ったら、そういう展開に驚きなラストです。 ちなみにインストナンバーです。これにもし歌が入っていたらと考えると面白いな。
16. 19 Aug. 1987
Music:Kenichi Kurosawa Arranged by Daiji Okai Add. Arranged by Haruhiko Nishioka
デモに近いようなまったりトラック。ラララと歌うトラックに愛を感じるね。岡井大仁がアレンジを手掛けては、アナログ感もたっぷりに。 完成形をぜひとも聴きたくなるようなナンバー。