album

Indies Album『ムシャブルイ』● '98/10/25 release

スケボーキングにとっての初のアルバム。これがSBKといったようなサウンドやラップが展開されている。 いやぁ、なんだか初々しいよね。

SHUNもSHIGEOもまだまだ青臭いラップを展開しています。 でも、スケボーキングなんだよ、すでに。

だから、インディーズながらに結構なクォリティをもった作品ともいえますね。 インディーズでのシングルが2枚収録されています。

1. SBKのテーマ

words by SHUN & SHIGEO music by SHIGEO arrangement by SBK

おっ、しょっぱなからアコースティックギターが出てくるとはね。

そして力強いドラムが登場し、シャウト、ベース、スクラッチが加わる、かなりのアングラサウンド。

ラップパートになるとさすが2MC、見事なラップを聴かせてくれます。

バリバリのミクスチャーの中にもキャッチーな部分があって、聞きやすいですね。最後はリフ&F.O.で。

2.

words by SHUN & SHIGEO music by SHIGEO arrangement SBK

一定ビートと巧みなベース。2MCとミクスチャーサウンドが重なるドープなナンバー。 SHUNとSHIGEOのトーンの差がやっぱり刺激的だね。

メロディパートがメジャーな色だけれども、 サビのフックはかなりディープです。この差がまたいいじゃないですか。

3. 太陽

words by SHUN music by SHIGEO arrangement by SBK

2MCのラップが攻撃的に言葉を発射するナンバー。 ミディアムテンポながらもかなり濃く聞こえるのはやっぱり2MCの掛け合い。 お見事です。

最後の2MC、ちょっと気持ち悪くないか?なんかたくらんでいるようなトーンだ。

4. 危機一髪

words by SHUN & SHIGEO music by MAC arrangement by SBK

なにやらド派手なイントロだ。そのテイストを保ったまま本編も進行。

ミディアムテンポながらも随分とビートが濃い。 SHUNとSHIGEOも自分のラップスタイルを崩していませんね。

それに比べるとサビがしょっぽいというか、 力を抜いているように聞こえてしまう。

タイトルを表すかのような切羽詰まったような スリリングなサウンドが展開されています。

何か中途半端にF.O.していったと思ったら、 サビが始まる巧みな展開。

5. 雨 ~INTERLUDE~

music by MAC

アナログのイズとフェイドインしてきたビートとメロディー。 タイトルのようなサウンドを聞かせてくれます。クールでかっこいね。

このままラップをのせてもいいんじゃない?

6. 神経衰弱

words by SHIGEO music by SHUYA

巧みなトラックのグルーヴチューン。これまたポップでクール。 SHUNとSHIGEPもかっこいいですなぁ。

ふわふわとしたSEがトランプを表しているかのようだ。 結構淡々と進行する曲でした。

7. つるみたい つるまない

words by SHUN & SHIGEO music by SHIGEO arrangement by SBK

イントロから激しいギターが重なるシングルチューン。 さらにスクラッチまで加わってかなり濃いです。

さらにさらに、SHUNがドスを効かせて入ってくる。

これはものすごい。サビでは2MCの早口ラップが飛び交い、SHIGEOは言葉をたたみかけてくる。 もう止められないね。

8. パンチドランカー ~INTERLUDE~

music by SHUYA

ギロがスパイスとなっているインタルード。ビートも効きまくって低音が刺激になります。

9. のみ会98

words by SHUN music by SHUYA

掛け声から始まるパーティーチューンでアップテンポの愉快なナンバー。 飲み会でのシチュエーションをSBKなりに表現し、斬って斬って斬りまくる。

スクラッチの勢いも抜群です。

10. ビンゴ

words by SHUN music by SHIGEO arrangement by SBK

SBKの記念的デビュー曲。ビートを強めたトラックと共にスクラッチとギターが絡み合う。

2MCのラップにエフェクトを被せて、がさつき感を出しています。

日常の中に起こるシチュエーションをSBKの観察力で見事にライムにしています。 それにしてもかなりデビュー曲から濃いもの持ってきたなぁ。

ある意味では衝撃。ミクスチャーの可能性が広がる一曲です。

11. いつかどこか (TSUTCHIE MIX)

words by SHUN & SHIGEO music by SHUYA & SBK remix arranged, produced & mixed by TSUTCHIE

SHAKAZOMBIEのDJ、TSUTCHIEによるリミックス。これがまたシャカを思わせるようなクールなトラックなんだよね。 歪んだ感じがいかにも。

2MCもさながら、かっこよくラップをしています。途中ドラムマーチみたいな軽いテイストの部分もあり、 明暗のある面白い作品となっています。

12. 太陽 (DJバリ“K”~ん REMIX)

words by SHUN music by SHIGEO remixed by DJバリ“K”~ん

いかにも打ち込み感が出ているトラックをバックに2MCのラップが響き渡るリミックスナンバー。 これもリミキサーの色が出ているよなぁ。

バリ“K”~んによるはっちゃけたりミックスに仕上がっています。

Best Album『SUPER BEST』● '95/12/11 release

メジャー第一作目にしてベストアルバムを持ってきたSBK。 やることが違いますなぁ。

まぁ、インディーズ時代のベストトラックを持ってきたものなんですが、だからといって 手を抜いているわけではありません。

既発のナンバーをリミックスして収録しているところ、メジャーフィールドでの挑戦を初っ端から変化球で投げています。

しかもリミキサーの人選が豪華だし。

インディーズからメジャーに移ってもSBKのスタイルはなんら変わりないね。さすが。

もはやベストというよりかはオリジナルアルバムといってもいいんじゃないか。

1.

2.

HAPPY FUTURE (Original Version)

SBK CLASSICS

1. ビンゴ ~Captain Funk '89 School Mix~

WORDS BY SHUN MUSIC BY SHIGEO ARRANGED BY SBK Remixed by Captain Funk (Tatsuya Oe)

デビュー曲がCaptain Funkによって見事にリミックスされ、大変身を遂げた。 リミキサーの色が出まくってファンクなチューンに。

バスドラが巧みなビートを織り成すと同時に、ヴァラエティにとんだSEも飛び交っています。 いやぁ、とにかくすごいや。

2. いつかどこか

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SHUYA & SBK ARRANGED BY SBK

淡々とループされるクールなトラックにライムが乗っかるミディアムナンバー。

これがまたかっこいいし、共感したくなるような部分のライムもあって、なかなかの作品だと思います。

いやぁ、はっちゃけだけじゃないね、SBK。さすがです。

3. HAPPY FUTURE ~DJ WATARAI Remix~

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SBK ARRANGED BY SBK Remixed by DJ WATARAI

DJ WATARAIがリミックスを手がけたナンバー。軽めのサウンドながらも2MCのラップを前面に出しているハイチューン。

ただ、同じようなテイストでずっと進行してしまうとちょいと軽すぎに聞こえる。もうひと工夫ほしかったな。

4. SBK20000

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SHIGEO ARRANGED BY SBK

「SBKのテーマ」が装いも新たにパワーアップしてきました。ヘビィながらもメンバー一人ひとりの個性がより明確に表れたトラックとなった。

進化が得意みたいですね。

5. ドノミチ (Ver.赤) ~ROC-SKA 03 Mix~

WORDS BY SHUN MUSIC BY SHIGEO ARRANGED BY SBK Remixed by Tatsuya Hiyamuta (TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA)

なんとスカパラの冷牟田がリミックスを担当。これまた見事なスカテイストで味付けをしてくれましたね。

ヘビィなミクスチャーと軽やかなスカが合わさって独特のトラックが誕生した。終始アップテンポで攻めまくる。

途中の笑い方とかスカパラテイストだよね。

6. ドノミチ (Ver.青)

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SHUYA & SBK ARRANGED BY SBK

赤と青は何が違う。これがまったく違うんですよ。作曲者がまず違うしね。 サビの詞がまた違う。クールなトラックからしてかっこよく進行しますね。

ラップアパートが同じライムなんだけれども、 トラックが違うとまったく違った印象で聞こえてきますね。かっこいいや。

アッパーだった「赤」に対して、クールに対抗してきた「青」でした。

8. 風 ~Freddy Fresh Main Mix~

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SHIGEO ARRANGED BY SBK Remixed by Freddy Fresh

軽いながらも濃いサウンドを聞かせてくれるリミックス。

サンプリングが飛び交い、次から次へとまったく違ったアプローチで変わってゆくところがまた面白いね。

9. つるみたい つるまない ~Bentley Rhythm Ace Remix~

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SHIGEO ARRANGED BY SBK Remixed by BENTREY RHYTHM ACE

奇妙なイントロでとても気持ちが悪い。本編は回転の速いアップテンポトラック。 オリジナルの面影がほとんど無く、サンプリングの嵐です。

あまり面白いとは思えないなぁ。

11. 太陽 ~The Readymade JBL Mix~

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SHUYA & SBK ARRANGED BY SBK Remixed by Yasuharu Konishi

リミックス担当が“あの”小西さんですからねぇ。どんな内容になるかと思えば、 まんま小西節が炸裂です。

ポップでキャッチーなグルーヴを放っています。

SBKのカラーが一気に消えましたね。 恐るべし、小西マジック。ホーンが勢いあります。

12. I GOT CHA FXXX. I SXXX YO FXXX. CHECK IT NA BABY. PEACE.

WORDS BY SHUN & SHIGEO MUSIC BY SHIGEO ARRANGED BY SBK

SBKの持ち味を出したミクスチャーサウンド。 スクラッチでまくりながらもポップで陽気な要素が出ています。

いろいろなアプローチを示す ビートが変幻自在に曲を盛り上げるインストナンバーです。

disc-2

1. HAPPY FUTURE (Original Version)

ビート繰り出すイントロ。ビートとドラムの生音が見事に合わさるナンバーですね。

世相を切ったような歌詞もさることながら、ライムが暴れまくっていますね。

後半ではアコースティックギターの音色が心地よい部分も登場。 最後はトリップするかのようなふわふわサウンドで締め。

2. SBK CLASSICS

いろんなものが詰まりに詰まったSBKメガミックス?後半は激しくビートが畳み掛けてくる。 これでもか、というくらいに攻めてきますね。

さらにはギターまで登場してあふれんばかりのロックサウンドを聞かせてくれる。 これがまた結構な大作なんですよ。

1st Album『magic moment...』● '00/9/27 release

メジャー初のオリジナルアルバムはこれでもかというくらいにSBKが詰まっています。

HIP-HOPグループに思われがちな彼らだけれども、きちんとミクスチャーバンドとしての演奏が詰まっています。

相変わらずに切れのあるSHIGEOとドスの効いたSHUNのラップにはやられます。

ヒットシングル3枚とあっと驚く?おまけ付きのヴォリュームたっぷりアルバム。初回版のみ特殊ケース仕様。

1. test me

words SHUN, SHIGEO music SHUYA

だら~っとした感じの単調な打ち込みトラックのアルバムオープニングチューン。 トラックに相乗する2人のラップがまた見事に掛け合っています。

ちょっと無理あるような韻を使っていませんかね?最後のスクラッチが気持ちいいじゃありませんか。

2. EPISODE 1 feat. Kj

words SHUN, SHIGEO & KENJI music SHIGEO

Dragon AshからKjを迎えた記念すべきメジャー1stシングル。SHIGEOのシャウトがいかにもってな迫力を出している。

SHUNも負けじとドスの入った低音ラップを披露。HIP-HOPトラックにSBKならではのバンドサウンドを重ねたこれぞミクスチャー。 サビとラップのSHIGEOの差がありすぎですな。見事な声の使い分け。Kjは溶け込みすぎ。 それもまたグッド。

3. Fresh mode anthem

words SHUN, SHIGEO music SHUYA

ちょっとアンビエントな要素もあるけれど、従来のHIP-HOPトラックに近いものですね。

でもミクスチャーならではの生音やらスクラッチやらが大盛況。詞の部分は共感できる部分もあり、前曲と矛盾する点もあり・・・。

4. LADIES DON'T FIGHT

music SHIGEO

SHIGEO作曲によるインストナンバー。とにかく踊れ!といった具合のハウストラック。 ラップがなくともSBKだよなぁ。

後の展開を見据えた感じのナンバーでした。

5. REST OR BEST? (High and Low Panic Tune)

words SHUN, SHIGEO music SHUN

これまたジャングルというかドラムンベースというか。高速トラックに2人のヴォーカルをサンプリングして注入。 SBK“ならでは”の曲ですね。

スクラッチが効いている。

6. Finally feat. 坂本美雨

words SHUN, SHIGEO & 坂本美雨 music SHIGEO, 坂本美雨

これまた意外な組み合わせが実現した2nd Single。しかも坂本美雨だしね。

随分とディストーションがかかったイントロに絶望感/虚無感を覚えます。いやぁ、世界観が出ているねぇ。

坂本美雨の歌に入るとまるで救世主が現れたごとく光が差す。アンビエントで癒される。このギャップがたまりませんな。

7. PLAYBACK

words SHUN, SHIGEO music MAC

うねるようなコンピューターのプログラミングの後には激しいミクスチャーサウンドの登場。

そして2人のサンプリングされたヴォーカルが注入され、巧みなトラックに変身。“聴く”よりもむしろ“感じる”曲ですね。SBKの真骨頂。

8. YAGAI PROGRAM feat. Shin'G-Roy

words Shin'G-Roy, SHUN & SHIGEO music SHIGEO

ゲストにShin'G-Royを迎えたファンキーチューン。最初はレゲエかな?

と思えば次ではドラムンベースに変わり、この巧みな変化が聞き所となっています。

9. KAMONEGI HALL

words SHUN, SHIGEO music MAC

M-1をもう少し派手にしたようなグルーヴィーなチューン。 サビでもパッと花開いたような感じでいいんじゃないですか。

世間を切り、教訓を歌っています。途中の恐喝部分が面白いですね。ま、実際あったら怖いけど・・・。後半のスクラッチいいですね。

10. M.R.T

words SHUN, SHIGEO music SHUYA

最初のイントロはなんか神秘性があるけれど、本編に入ってしまうと見事なハウストラックだこと。 やっぱSHIGEOのパートが弾けています。

エフェクトを見事に効かせ、サビ部分でも爽快で痛快なトラック。随分とキャッチーな仕上がりになっています。

こういうコミカルな面もSBKにとっては大事かも。

11. Till Dawn

words & music SHIGEO

アナログのノイズとヴォコーダーでエフェクトをかけたヴォーカルが絡み合う ミディアムテンポのいかしたトラック。

英詞だし何を言っているのか聞き取れないのが難。でもゆったりとしたグルーヴが心地よい。

12. Child's Replay

words SHUN, SHIGEO music SHIGEO

ジワジワト音量が上がってゆき、ギターのみから音数も増えてゆく。 ちょっと今までに無いSBKを演出していますね。

そして切々と語るようなラップが続き、サビではSHIGEOのヴォコーダーとSHUNのラップが絡み合う。

注目すべきは2番のSHIGEOパートのベースライン。ここでちょっと魅かれます。地味ながらも強力なものを秘めている曲です。

Secret Track.

アンビエントなキーボードから入り、 ピアノでちょっと癒しを演出。その後はだんだんと激しくなる。でもアルバムの世界観を象徴していますな。

2nd Album『KILLING FIELD』● '01/8/29 release

1枚目とはがらりと変わった2枚目のアルバム。1枚目がHiP-HOPテイスト満載だったのに対して、2枚目はバンドとしてのサウンドを凝縮。

その分、2枚のシングルチューンが全体的に浮いてしまう。 結構、アングラかつミディアムスローのロックナンバーが多いのでね。

これがスケボーキングの本領発揮なのかもしれない。 いやぁ、実験に富んでいて面白い作品なんだけれども、とっつきにくいかもね。

初回版のみボーナスディスク付きです。

1. METAPHOR

words SHUN, SHIGEO music SHIGEO

がさついたサウンドがフェイドインしてくるイントロ。ゆったりとしたミディアムテンポでアングラ的な濃いサウンドです。

そしてエフェクトがかけられたSHIGEOのHIGHヴォイスとSHUNのLOWヴォイスが飛び交う。

今までの典型的ヒップホップサウンドではなく バンド的志向に、そして内側に掘り下げた音がおやっ?と思わせるね。

だからこそ、コアな部分に興味がないと離れてゆく危険性があります。

2. ANOTHER

words SHUN, SHIGEO music SHIGEO

打ち込みサウンドとエフェクトWヴォーカルが混じるミディアムテンポの曲。 この曲もアングラ的サウンドでダーク。

退廃的です。うちに深く入り込んだようでちょっととっつきにくいかな。 詞の方は従来のSBK節が見られます。

やっぱりこのアルバムでは新しい展開に出たんだなぁ。

3. REFLECTED

words SHIGEO music SHIGEO

ミディアムテンポのバンド的なサウンドでダークな展開を見せる曲。 ヘビィな曲ですっごいとがっています。

詞の方が省略されていて気になるが、こちらも重たい空気が漂っています。

4. EPISODE 3

words SHUN, SHIGEO, KENJI music SHIGEO

Dragon AshのKjを迎えてのシリーズ第3弾。こちらも第1弾とはかなり違ったヘビィなサウンドで攻撃性増しています。

サビでの掛け合いはばっちりでこの部分にはキャッチーな感じも伝わってきますね。ラップパートのマイクリレーも息がぴったり。

勢い感じます。このタッグ、最高。

5. CALM DOWN DEAR

words SHIGEO music SHIGEO

タイトルさながら静かなサウンドで幕開け。そこから重たいドラムとエフェクトかかったヴォーカルが無機質さを演出する。

曲のほうはスローテンポで伸びやか。SBKが単なるミクスチャーバンドではないことをこの曲で証明しているといても過言ではないか?

後半は音数が増えてデジタルな世界へ。すごいよ、この展開は。

6. BE MY FRIEND FOREVER

words SHUN, SHIGEO music SHUYA

アコースティックサウンドを下地にしたチューン。このアルバムの中では前作からの流れを組んだポップな曲です。

なおかつ、ちょっと哀愁漂う感動的なナンバーです。特にサビでのSHIGEO パートがぐっと来る。タイトルさながら、いいじゃないですか。

7. TOKIO LV

words SHUN, SHIGEO music SHIGEO, 小田和正

あの大ヒット曲をネタにSBKが料理したヒップホップチューン。 ただポップすぎてちょっとこのアルバムでは浮いちゃっているね。

やっぱ大ヒット曲だからこそのプレッシャーとか抵抗とかもあるとは思うんですが、 そんなものは一切吹っ飛ばして見事にSBK色に染まった。

まぁ、サビでは本当、弾けまくっています。ストリングスがきれいだこと。 また詞のほうはこの当時ヒットしていた番組をモチーフにしています。

8. ITALIAN FOOTBALL

music SHUN

打ち込み炸裂のインストナンバー。 タイトルと曲があっているのかがよくわからないが、クラブ風のテンポとサウンドにサンプリングヴォイスが絡む。

途中でのDJプレイはさすがだなぁ、と関心。サポーターの応援みたいなものまで入り、ごちゃ混ぜ入り乱れです。

9. MA GLAMES?

words SHUN, SHIGEO music SHUN

こちらもヘビィなサウンドを聞かしてくれるラップチューン。 前作と今作のほぼ中間に位置するような曲だ。

詞のお遊び具合といい見事なHIGHとLOWの掛け合い。 もう言う事なしです。

10. YOU ARE GOD

words SHUN, SHIGEO music SHUYA

ファンキーディスコティックサウンドのヒットシングルナンバー。 やっぱり浮くねぇ、なんか色が違うよ。テーマのほうは「合コン」だそうです。

それを見事SBKなりの解釈でやってくれています。この曲、後半の追い上げ部分がすごいよ。 全体的にはなかなかいいこと歌っています。

11. KEEP YOUR MIND

words SHUN, SHIGEO music SHUYA

ちょっとダラーッとしたサウンドにバンドならではのサウンドと打ち込みを足したような曲。 このグルーヴィーなトラックに飲まれますよ。

そこにLOWテンションのラップが乗っかる。 ちょっと落ち着いたというか、一定な感じがします。

インタルード的な扱いになってしまうんじゃないでしょうか。

12. OWN TO THE NEXT

words SHUN, SHIGEO music SHUYA

最後にメロディアスなナンバーを持ってくるとは、うーんにくいねぇ。 ちょっとした泣きのメロディに前向きな歌詞でじーんと来る。

そしてゴスペル風のコーラスが後押しをし、感動物に。リズムトラックにかかるピアノ風のサウンドが何ともいい感じじゃないですか。

最後に聞き入ってしまう曲です。エピローグ的でドラマチック。

初回限定ボーナスCD

1.

愉快な音楽とナレーション。このナレーションがまた、手が込んでいておもしろい。 変なところで効果的にエフェクトがかかっていたり。

2.

クリーン中。

3.

M-1みたいな展開。ナレーションはいったい何なんだ? 外国人が最後に吠えたり。

DISC-1のM-12のメロディーが流れてこちらもいい感じに終わっています。

3rd Album『EVERYTHING IS MY FAULT』● '02/8/21 release

これまたタイトルからしてやられる3枚目。すべては自分の失敗。

何がそう思わせたのか、1stの頃の色が払拭されており、もろにミクスチャーとしての色を強めたかなりのアングラ品。 どうしたんだスケボーキング。

あえて実験性を求めて、ポップな作品ではないところで勝負してくるとは。

かなりの意気込みが感じられる。

1. Space time location

words:SHIGEO music:SHIGEO

機械仕掛けのアグレッシヴなサウンドに乗せて途切れ途切れのエフェクトヴォイス。

何から何まですべてが問題作アルバムのオープニングチューンはかなりのハードナンバー。

ひとまずこのアルバムで今までのSBKの既成概念をぶっ壊しましたね。 この曲でも何かをぶっ壊しているかのような重圧を感じることができる。

2. Made by steel

words:SHIGEO music:SHIGEO

続けても今までのSBKには見られなかったような怪しい雰囲気漂うナンバー。

曲の主人公は鉄でできているというストーリーで、主人公の心情を表すかのような電子音が飛び交っています。

3. Disgusted with you

words:SHIGEO music:SHIGEO

少々バンドサウンドでの軽いロックテイストが表れたイントロ。 しかしそれもイントロだけであり、いきなり荒々しいサウンドに豹変した。激しいです。

しかし、再びロックテイストに変身。ヴォーカルにエフェクトがかけられて 不思議な空間を作り上げる。サビでは激しく荒々しく。

間奏のヴォイスサンプリングが耳に痛い。 「逃げてばかりで」。

4. Bishop and Damon

music:SHIGEO

静かな雰囲気の中で所々にエッジの効いたサウンドが入ってくる。

スクラッチも入ってきて、今までのSBKの面影を感じることができるが、やっぱりこれは新しい試みだよなぁ。アウトロで仕掛けがあるようですね。

5. Divorce

words:SHIGEO music:SHIGEO

4つ打ちキック登場のダンスロックチューン。この曲は静かな雰囲気を保ったまま展開。 次第に力を増していき、ビートも強力になってゆく。

6. Forget your dream

music:SHIGEO

これがまた秀作でもあり問題作だ。 SUPER BUTTER DOGのヒット曲「サヨナラCOLOR」を何とサンプリングしてしまった。

といっても原曲は姿形をすっかりかたちを変えているので新しい曲状態ですね。 SBKの新たなワールドを作り上げています。

最初はゆったりのっしりと。

次第に力を増してゆき、ビートの勢いが放たれる。4つ打ちキックビートとサンプリングヴォーカルが絡み合う不思議なナンバー。

7. J'AVAIS TOUT

words:SHIGEO music:SHUN

おっと、女性のフランス語がやってきました。静かに展開した後は、 見事なバンドサウンドとサンプリングの嵐。刻み具合がたまらないですね。

後半も勢い乗った熱いサウンドで聞かせてくれる。 この曲が折り返し地点となっていて、この曲を境にちょっと音の質が違っているように聞こえます。

8. Thrown A Bone

words:LORI FINE (COLDFEET) music:SHUYA

COLDFEETのLORIを迎えたナンバー。おっ、ピアノやフルートなんかも登場してちょっとおしゃれですね。 ここでちょっと一息ってな感じですかね。

このアルバムの中ではポップな方ですね。 ジャジーな雰囲気を作り上げて見事LORIのヴォーカルが引き立っています。

9. Alcatraz

words:SHUN, SHIGEO music:SHUYA

このトラックからはいつものHIP-HOPビートが出ていますね。

従来のSBKテイストを携えた曲で、ここではSHUNとSHIGEOのラップやサンプリング、スクラッチも顕在。

にしてもSHUNは一段と声が低いですねぇ。まぁ、これが持ち味なんでしょうが。 激しさよりもじっくりと聞かせてくれる曲ですね。

10. Set me free

words:SHUYA music:SHUYA

激しいロックサウンドを聞かせてくれるとともに、 エフェクトヴォーカルの登場。ヴォーカル以外はほぼ生音だよね。

そこまでごつごつしていなくて、軽めにあしらっています。

こういうテイストもなかなかですね。常に進化しているSBKを感じ取れます。

11. Devastated

words:SHUN, SHIGEO music:SHUYA

お得意というか、いつもながらのSBK流ミクスチャーで勢いよくガツンと決めてくれます。

やっぱラップ担当の両者独自の色を持っているから、登場すると雰囲気ががらっと変わるね。 二人揃うと更なる魅力が出てくる。

12. Genius

words:SHUN, SHIGEO music:SHUYA

やけにピコピコ音の印象が強いです。この曲もいつもの、 なんか1st Albumの頃の(例えば「test me」とか)みたいなテイストですね。

軽いサウンドとスクラッチの競演。聞き入れやすいです。

13. Why don't you come to my place? (extended mix)

words:SHIGEO music:SHIGEO

この曲がシングルとしてリリースされた時、衝撃が大きかったような気がする。 あれっ?いつものSBKじゃないじゃん。

と思い、まったくの違うテイストをぶつけてきては驚いたね。

基本は4つ打ちのキックを持つダンスビートナンバーで、最初のほうにはレゲエのもっさりテイストもありますね。

いやぁ、SBKラップが登場しないのはちょっと残念ですが。

既成をぶっ壊す事の勇気といい、新規開拓への挑戦に拍手です。 延ばし延ばされ7分20!

ちなみにシングルテイクだとイントロのビートがなく、レゲエからスタートです。4分ちょっとで終了。

Remix Album『NO INDEPENDENT THOUGHT』● '02/11/13 release

SBKにとって初のリミックスアルバム。シングルチューンは既発ものだったのでちょっとつまらないなぁ。

できたら新しいリミックスを聞かせて欲しかった。でもって、新しいトラックのリミックスは、主に2nd Albumからピックアップ。

ただでさえアングラに走っていたトラックの数々が、更なるリミックスの手ほどきを受けて未知なる世界へと辿り着いた。

もうお見事な大変身にお手上げです。

1. REFLECTED [HERBERT'S BROKEN MIX]

REMIXED BY MATTHEW“UNAGI”HERBERT

なんとも説明しがたいトラックだ。ギターの勢いのある刻みが入ったと思ったら、 よくわからないヴォイスサンプリングが入ってきたり。

その後もいろいろなエフェクトの詰まった打ち込みサウンドが展開。

時にピコピコ音が鳴り響いたり、時にもっさりもっさりサウンドで包み込まれたり。 そのペースで延々と流れるので、ちょっと後半は退屈かも。

2. DISGUSTED WITH YOU [S.I. FUTURES REMIX]

REMIXED BY SI BEGG AKA S.I. FUTURES

いかにもDJさばきのようなプログラミングとスクラッチ。これまた濃さ大爆発のアングラリミックスだ。

チキチキサウンドといい、エフェクトのかかったヴォーカルといい、いい意味で曲をぶっ壊しています。

後半はビートが畳み掛けるループがたまらないね。約7分をご堪能あれ。

3. WHY DON'T YOU COME TO MY PLACE? [SHUFFLEMASTER HOUSEDUST REMAKE]

REMIXED BY TATSUYA KANAMORI

なんとも宇宙的なループで煌びやかに始まるリミックスだ。 そんなエフェクトが飛び交いながらも、重たいビートが入ってくる。

この2本のテイストで進行するリミックス。まったく原形とどめていませんね。

随分と違うので、新しい曲として捕らえたほうがいいのかも。それにしても濃いぞ。

4. CALM DOWN DEAR [DEAR SBK MIX]

REMIXED BY CALM

軽快なエスニックビートが響き渡るトラック。温度がちょっと軽すぎやしないか? オリジナルはもっと冷たく、クールだったのにね。

このリミックスはやはりビートがアップテンポだから温かいんだ。 結局、トラックのビートにやられてしまうわけなんですよ。

キーボードのサンプリングもいいスパイスとなっているしね。

5. YOU ARE GOD [LIFE COULD BE A DREAM DUBWISE]

REMIXED BY HAKASE-SUN

レゲエチックというか、亜熱帯サウンドだよね。暑苦しい。 ベースの具合が特にそう思わせるし、おまけにヴォーカルがダブだから・・・。

リミックスとしてはいいけれど、個人的にはちょっと取っつきにくいです。

6. REFLECTED [HERBERT'S MIRROR DUB]

REMIXED BY MATTHEW“UNAGI”HERBERT

オリジナルがヘビィなアングラ系ロックチューンだったのに対して、 こちらはいかにもリミックスなテイストを持つ4つ打ちキックビートが走る走る。

ピコピコ音にピアノ音にと色々な音で味付けされているダブナンバー。あまりオリジナルのテイストが残っていませんな。

新しい曲として考えていいかもね。

7. FINALLY [JAY-ROCK'S FREESTYLERS MIX]

REMIXED BY JAY-ROCK FOR FREESTYLERS

随分とトラックが簡素化され、すかすかとしていますね。その半面にラップ部分が強調された。

美雨の歌部分は変なエフェクトがかかったり、あまり好きにはなれないリミックスだ。

8. CHILD'S REPLAY [THE GOLDEN CHICKEN REMIX]

REMIXED BY TOMMY GUERRERO

随分とアングラなリミックスだこと。リミキサーの自己満で終わってやしませんかねぇ?もったいない。

9. EPISODE 1 [PAIPA-MIX]

REMIXED BY KJ + BOTS FOR STEADY & CO.

Kj&BOTSによるユニット、Steady&Co.によるディープなりミックス。 バスドラをメインにしたR&B寄りのトラックがまたクールでかっこいいこと。

Emikoなるシンガーを迎えて歌ものに変身。もうまったくの別物と言っていいでしょう。

10. TOKIO LV [CENTER STAGE RMX. 004]

REMIXED BY DJ BURRICANE

とっても煌びやか。バスドラを効かせて重低音が増量。 ちょっとファンキーというかソウルというか。生音的なサウンド志向です。

メロディーはすっかり無視され、新しいサウンドの展開。悪くはないけど。

11. BE MY FRIEND FOREVER [COLDFEET MIX]

REMIXED BY COLDFEET

浮遊感のあるサウンドに女性ヴォーカルが響き渡るリミックスナンバー。 って、COLDFEETのLORI FINEじゃないですか。

本編はなんだかレゲエビートで包み込み、暑苦しすぎないテイスト。 しかし、ピアノが入るとなんだかかっこよくなって大変身。

クールなCOLDFEETならではの作品ですね。LORIのヴォーカルと2MCの絡みも最高です。

12. OWN TO THE NEXT [SHUYA'S EDIT]

REMIXED BY SHUYA

作曲も担当したSHUYAによるリミックス。生音ベースでうねるビートが心地よいね。

ジャジーなテイストも踏まえて、コーラスがフィーチャーされています。

なんだか、意外とシンプルなんだけれども、落ち着いた雰囲気がうまく伝わって来ますね。

4th Album『RED FLASH』● '03/10/29 release

前作アルバムで「すべては自分失敗」とし、今までのキャリアをぶっ壊してしまったSBKにとって、4枚目のオリジナルアルバム。 これまた、濃い作品に仕上がっています。本当に、今までのSBKはどこへいっちゃったんだろう?と思うようなアルバムの内容です。 ミクスチャーサウンドにあたかも終止符を打つようなシングル「Back to the basic」はちょっと衝撃。基本にもどれってことですがね。 しかも、さらに音の枠を広げて、テクノ要素を含んだ作品や、アンダーグラウンドに入りそうなコアな楽曲まで、とことんSBKを極める作品が詰まっている。 なんか吹っ切れた感というか、J-POPという概念に枠にとらわれることなく、逆にその枠への挑戦なのかもしれないようなサウンドだ。 なお、初回限定盤にはDVDが付いています。 シングル曲2曲のPVや、リミックスなんかも楽しめるボーナス作品ですね。

1. Intro

music:SHIGEO

イントロということで、このインストナンバーからこのアルバムのすべてが始まる。 SHIGEOが曲を担当。アンビエントな要素もあり、バンド的な勢いも感じられるイントロダクション。でも、この曲がSBKというのがまだ信じられないよな。

2. Stone age

words:SHUN, SHIGEO music:SHIGEO

イントロから見事な流れを受け始まるミクスチャーナンバー。 どうなるかと思いきや、新SBKサウンドともいうべきか、今までのSBKサウンドというべきか。 ラップとバンドサウンドが融合して作りあげる見事な業です。久しぶりにSHIGEOとSHUNのラップを聞いたような。 しかし、その先を行き、ちょっとダンスポップへの領域にも足を伸ばしているような感じです。

3. Back to the basic

words, music:SHIGEO

「基本に戻れ」。そう投げかけるSBKの新たなステージ。 従来のスタイルでもあるミクスチャーで展開するサウンドだ。しかし、基本を踏襲し、どんどんと進化するSBKを止めることはできない。 サウンドは激しく鳴り響き、SHIGEOはシャウトをかます。まるで今までのSBKを壊しているかのようだ。 全編英語詞なだけあって、ちょっと荒くれ感があるね。だけれども、この仕上がりはかっこいいよな。

4. Bait

words, music:SHIGEO

ノイジーな音がF.I.してきた後は、プログラミングがチカチカと鳴り響く。 これも本当にSBKなのか?2STEP風味のサウンドに乗せたデジタルトラック。 今まで感じたことの無いこのSBKサウンド。かなり斬新な切り口だなぁ。 しかも、詞がグロテスクというか、どういう方向へ行きたいのかわからんぞ!

5. Strike back

words:SHUN, SHIGEO music:SHIGEO

ヘビィなイントロといい、スクラッチといい、従来のSBKを彷彿とさせるミクスチャーナンバーがここで登場。 ドスの効いたSHUNのラップも健在です。でも、以前のように戻ったのではなく、やはり断然進化したサウンドが繰り広げられている。 濃さもレベルアップし、襲い掛かってくるラップにノックアウト。that's SBK新章。

6. Easy

words:SHUN, SHIGEO music:SHUYA

激しく濃いサウンドを展開するミクスチャーロックナンバー。 英語詞と日本語詞のバランスがよく、流れがいい感じに伝わってくる。サビの跳ね具合に引き込まれる。

7. Dis off

words:SHIGEO music:MAC

デジタルビートがゆったりと流れるスローナンバー。 こちらはドラムンベース風のサウンドに乗せ、エフェクトヴォーカルが登場する。とにかく、襲い掛かってきますよ。 容赦なくね。デジタルミュージックの世界に包まれています。

8. drain

words:SHIGEO music:SHUN, MAC, SHIGEO

バラードテイストのスローナンバー。ゆったりとしたサウンドに、SHIGEOのヴォーカルが静かに乗る。 これもSBKなのか?サビ前後はかなり荒れたSEが入ってくる。そういうところがこのアルバムで見られる現象だよな。 やっぱり、ただのトラックには終わらせないところがかっこいい。サビも、進行するにつれて音に厚みが増し、固まったバンドサウンドに変身した。 そして、再び静の場へ。なんだか大作のような感じです。

9. Breaks and comes

words:SHUN, SHIGEO music:SHUYA

ミディアムテンポでグルーヴを放つナンバー。 サビでは伸びやかな英語詞を披露。そして、本編に入り、SHUNの低音ラップが登場する。 サビとラップのいいバランスが、この曲での面白いところだろう。結局は、不変だというような内容の曲ですかね。

10. Sabbath

words, music:SHIGEO

イントロからしてデジタルサウンドを放出。そして、エフェクトヴォーカルが登場。 進行して4つ打ちキックが入り、デジタルビートに曲が包み込まれた。 一応、生音も奏でられていますね。でも、やっぱりデジタル系サウンドには変わりないです。 かなり濃い仕上がり。そして、ノイズが入って、どうなるか不安にさらされる。 しかし、ふたを開けてみると、4つ打ちビートのデジタルロックに。こんな煌びやかなSBKもあっておかしくは無いね。 なんだかすごすぎるや。

11. Figure it out -extended mix-

words, music:SHIGEO

2ヶ月連続リリースの第2弾シングル。前作「Back to the basic」と打って変わって、 どちらかというと、「Why don't you come to my place?」のような色の強いトラックになっています。 もう、ほぼダンスポップチューンだよね。テクノで弾けるSBK。それでもSBK。 4つ打ちキックに乗せ、英語詞を歌うSHIGEO。特に後半のためが効き目ありです。ふつふつと沸いて爆発。もうノリにノリまくっています。 アルバムはロングバージョンで。

12. Cynically

words, music:SHIGEO

アンビエントなインストで幕開けるナンバー。 最初、スローだったので、てっきりバラードかと思いきや、打ち込みを使用したアップテンポのナンバーに変わっていった。 テクノ、2STEP系で、軽やかな仕上がりに。その後はアンビエントなトラックで、癒しの空間へと誘ってくれる。

13. I see you but you don't see me

words, music:SHIGEO

続けてもアングラ系にちょっと歩み寄るようなスローナンバー。 しばらくしてからは、ロックサウンドでガツンと決めてくれる。結構ゴリゴリと来るもんだね。 サウンド的にはSBKの本領発揮ともいえます。静と動が織り成す、不思議な楽曲。いやぁ、大作ですな。

14. ladder

words, music:SHIGEO

前曲からの流れを組んでいる楽曲。 アルバムの締めを飾るにふさわしい楽曲でありますね。スローテンポと静かなサウンドで、じっくりと聞かせてくれる。 エフェクトのかかったヴォーカルが、今までに無いSBKらしさを演出。SBK流デジタルワールドのトリを飾っています。

[DISC 2:DVD]

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5th Album『RETURNS』● '08/11/26 release

SBK is BACK! アルバム「RED FLASH」を最後に活動を休止していたSBKが、約4年ぶりに活動を再開。 再開一発目のシングルを、坂本龍一の名曲「energy flow」を独自の手法「ドメスティック・サンプリング」でサンプリングして、 度肝を抜かせたと思ったら、このアルバムは一体なんなんだ? ミクスチャーバンドとして名を馳せた彼らしかできない業のオンパレード。 アコースティックサウンドやバンドサウンドから、完全打ち込みダンストラックやビートがほとばしるサウンドなど、めまぐるしく広がるSBKワールド。 ゲストも、盟友のKjをはじめ、PES、VERBAL、片瀬那奈と、豪華すぎる面々。 ハイ&ローのラップが持ち味だったSBKの既成概念は捨てて、単純に感じた方がいいね。 初回版は、PV2曲や秘蔵映像を含んだDVD付き2枚組み仕様です。

1. intro

words & music:Shigeo

復活作のオープニングは、その名の通りのイントロダクション。 プログラミングビートのピコピコ感と、ガッツリバンドサウンドがからみあったミクスチャートラック。 新たなSBKワールドがここから始まる。すごい。

2. load the disc featuring VERBAL

words:Shigeo, Shun, VERBAL music:Shigeo, hitoshi ohtani

ゲストラッパーにVERBALを迎えたダンサブルチューン。デジタルサウンド満載のトラックと躍れるビートに乗せて、 SBKの攻撃が降りかかってくる。恐ろしくポップでキャッチーなトラックながら、彼ら特有の毒気あるテイストも交えたSBKナンバー。かっこいいよな、やることが。 4つ打ちビートが腰を打ちます。

3. episode Ⅴ featuring Kj

words:Shigeo, Shun, Kj music:Shigeo

恒例となったKjとのコラボも、今回で5作目。 SBKサイドアプローチを前面に持ってきた、バキバキ打ち込みトラックでノックアウト。 さすがは同志でというだけあって、息がぴったり合っています。激しいながらにポップな面も見せてくれるSBKマジック。 楽しく弾けています。

4. cassette

words:Shigeo, Shun music:Shigeo

往年のHigh&Lowラップを堪能できるトラックに感涙だね。 淡々としたプログラミングビートと、冷たさ漂うトラックに、ShunとShigeoのラップが響き渡る。 それでいてSBKらしさの出たナンバーと思えるほど。

5. interlude

インタルード。歩く足音。ドアを開けたら猫?

6. revibubble

words:Shigeo, Shun music:Shigeo

サビパートは1990年代レイヴ/ディスコを彷彿とさせるメロディとサウンドを現代風に加工したポップチューン。 って、「トワイライトワールド」をサンプリングしているんだね。 さすがはSBK。攻撃的ながらにキャッチーな要素も振りまくナンバーです。

7. secret path

words & music:Shigeo

派手で鋭いSEをバックにディスコビートが宙を舞うトラック。 軽快ながらにどこか冷たさと重苦しさが交差する、独特なSBKワールドを展開。 と同時に、キャッチーな要素も出しているね。

8. bash featuring NANA KATASE

words:Shigeo, Katase Nana music:Shigeo

これまた、異色のコラボレーション。まさか片瀬那奈とSBKがタッグを組むとは、夢にも思わなかったね。 トラックの方は、片瀬那奈の十八番とでも言うべき極上エレクトロポップのトラックで、ビートが腰を打つ。 それでいて、SBKの2人のラップも、活躍を見せ付けてくれます。 ポップでキャッチーなトラックに、キュートな片瀬那奈のヴォーカルがまたいいんだ。

9. white sonata no.8 featuring PES

words:Shigeo, Shun, PES music:Shigeo

これまた、同志でもあるRIP SLYMEのPESを招いて。 アコースティックのサウンドとピアノ、プログラミングビートが静かな夜を彩るラップチューン。 やはり、下地にピアノソナタを敷いているところに、SBKのセンスが光る。 切なくも美しいナンバーで、とってもおしゃれです。

10. turn it up

words:Shigeo, Shun music:Shuya

デジタルサウンドの幕開け。力強さが胸を打つ。 ゴツゴツとビートが刻まれ、Shunの低いラップが広がる。 全体的に淡々とした展開で、じっくりと侵食してくる感じが病みつきになるね。

11. slash/slash

words:Shigeo, Shun music:Shigeo

随分とディープでドープなトラックで驚かされますね。 濃すぎます。でも、今までのSBKのようなテイストだよね。 ShunとShigeoのラップも濃く、脳を刺激する。 程よいアングラ感が、逆にインパクトを与えるわけですよ。

12. u and i

words:Shigeo, Shun music:Shuya

美しく広がるピアノの音色とデジタルサウンドが美しい世界を創るナンバー。 このアルバムの中でも、明るい部類に入るね。ミクスチャーらしい濃さとキャッチーな要素がうまく絡み合っている。 サビの歌詞もシンプルに伝わってきます。

13. what can i say

words:Shigeo, Shun music:Shigeo

重たく暗く、ディープな印象を放つトラック。 ShunのラップとShigeoのラップ。いい意味で相反する要素を持つ2人のバースとフックもじっくり聞かせてくれるつくりです。 淡々としたデジタルサウンドにスクラッチ、ドラムが刺激を与える。これがSBKスタイル。

14. elegy train

words:Shigeo, Shun music:Ryuichi Sakamoto, Shige strings arrangement:Gen ITTETSUo

SBKが4年ぶりに再始動。 そのスタートとなったトラックは、なんと坂本龍一のヒットナンバー「energy flow」を大胆にサンプリング。 SBKの提唱する「ドメスティック・サンプリング」手法で、新たな魅力を届けてくれる。 癒しサウンドが目玉だった坂本龍一のオリジナルトラックが、 High&Lowのラップがからみ合い、美しいナンバーに仕上がりました。ライムの方も、また物悲しいね。心に響きます。 見事な復活劇。

15. sabbath (bloody sabbath mix)

words & music:Shigeo

前作アルバム「RED FLASH」に収録されていたナンバーを、リミックスして収録。 前作は、今作の助走になったかな。4年の歳月が物語るようだ。 トラックの方は、4つ打ちビートとピコピコしたSEが飛び交うポップなチューンに。 そこに加工したヴォーカルを突っ込んで、見事なまでのエレクトロワールドが広がる。

[DISC 2:DVD]

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Best Album『ZOMBIE BEST』● '08/11/26 release

約4年ぶりに活動を再開させたSBK。彼らがドロップしたオリジナルアルバム「RETURNS」と同日に、 前レコード会社のワーナーから、ベストアルバムをリリース。 以前の活動をまとめるような形で、ワーナーからリリースされたシングル全曲とアルバムの中からも代表するような曲を集めた16曲をコンパイル。 全曲リマスタリング済み。ミクスチャーバンドならずとも、彼らのこだわり感やお遊び感、そして音楽変遷の移り変わりをじっくりと味わえる1枚ですね。 復活作と合わせて聞きたい1枚ですね。