album

1st Album『DEEN』● '94/9/14 release

DEEN、記念すべき1st Albumが満を持して登場。大ヒット曲「瞳そらさないで」から幕を開け、池森のヴォーカルが広がりまくるアルバムです。

ポップにはじける楽曲や、じっくりと聞かせるバラードなど、DEENの幅を効かせた内容。

B-ingのサポートあっての作品だと思うけれども、やはりDEENとしての役割もきちんと表れているね。

ただ、「翼を広げて」が未収録なのはなぜなんでしょうか。このアルバムは永遠の一枚。

1. 瞳そらさないで

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

アルバムのオープニングを飾るミリオンヒットを記録した曲。まぁ、バックが大物ですからねぇ。しかもB-ing全盛期。売れないわけが無い時代でしたね。 曲が夏向きでCMのイメージとピッタリ。DEENにさわやかなイメージが定着したのもこの曲が決めてですな。ちなみにZARDもボッサ風にアレンジしてセルフカバーしています。

よーく歌詞を見たら別れの歌なんですね。曲が爽やかだからわからなかった。この曲を最後にドラムが黒沢→宇津本にチェンジ。

2. FOR MY LIFE

作詞・作曲:池森秀一 編曲:池田大介

アカペラのコーラスから始まるポップソング。池森が好きなブラックテイストをふまえています。ホーンセクションも曲にピッタリ。

3. Keep on Dancin'

作詞:小田佳奈子 作曲:山根公路・古井弘人 編曲:大島康祐

こちらもブラックの要素を取り入れた歌。池森が楽しそうに歌っている感じが伝わってくる・・・ような来ないような。

4. いつかきっと・・・

作詞:池森秀一 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし

マイナー調でアップテンポな曲。いたって落ち着きを見せていて、どちらかといえば目立たない位置にある。

それにしても何かマイナー調の曲といえば栗林。

5. 思いきり 笑って

作詞:川島だりあ 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

このバラードがまたいい曲なんだ。アコースティックなサウンドを基調に池森がしっとりと歌っている。

カメラのCMソングとしてO.A.されていたんですが、見事にマッチしていました。

6. Memories

作詞:池森秀一・井上留美子 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

ブラックテイストをふんだんに取り入れたマイナー調のダンスポップナンバー。こういった曲となるとなんか“裏DEEN”って感じがする。

この曲は爽やかさよりも力強さを感じる。大黒摩季のコーラスが更に力強い。

7. このまま君だけを奪い去りたい

作詞:上杉昇 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

この曲なくしてDEENは語れない、というくらいのデビュー曲。とにかく“バラードの骨頂”。ロングセールスを記録し、おまけにミリオンヒットした理由が分かります。

とにかく切ない歌詞とサウンド、それに池森のヴォーカルが見事に融合してハーモニーを奏でている。

この曲、他にも織田哲郎バージョンとWANDSバージョンがあります。ところでDEENってどうやって結成したんでしょうか?

8. 広い世界で君と出逢った

作詞:池森秀一 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

いたって普通のポップソング。イメージ的には大自然がたくさんの丘の上で雄大に歌って、気持ちよく見晴らしている感じ。北海道がピッタリ。

9. FOREVER

作詞・作曲:池森秀一 編曲:大島康祐

ブラックテイストたっぷりのダンスチューン。詞も曲も池森だから好きなことをやってるね。

でもレコード会社的にはこの路線で行ってほしくないと思っているのは確実だな。ここでも大黒のコーラスがさえています。

10. 恋が突然よみがえる

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:古井弘人

とっても明るいポップソング。いかにもDEENって感じがする。ファンキーというまでは行かないけれど、本当に楽しい感じがする。

11. 永遠をあずけてくれ

作詞:川島だりあ 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし

DEENにとって初めてのクリスマスソング。やっぱりバラードですよ。ただ、クリスマスソングとしてはアレンジが物足りない。

ま、敢えてそういう風にしたのかもしれないけどね。後にアカペラでセルフカバーするんですが、もう圧巻ですよ。参りました。素晴らしすぎる。 それとこの曲を最後に中井→田川にギターがチェンジ。

2nd Album『I wish』● '96/9/9 release

DEENの2枚目のアルバムが前作から2年の月日を費やして登場。その間にリリースされたヒット曲が満載。

前作よりも格段とパワーアップしていますね。やはりB-ingサウンドを追従した形となっていますが、パフォーマンスにはやられます。

このアルバムでも「未来のために」が未収録なのが気になるところ。タイアップがガンガン付いているくらいに、ポップでキャッチーな曲がそろっています。

このアルバムのバラード「君の心に帰りたい」や「ありったけの笑顔」は本当に名曲だよね。

1. LOVE FOREVER

作詞:山本ゆり 作曲:田川伸治 編曲:葉山たけし

曲の流れがちょっと変わっていて、A-B-A-B-サビ-サビといった感じで。

最初はピアノだけでしっとりと、そして中盤からはバンドの本領発揮。結構いい曲。サウンドが爽やかなのに対して結構せつない詞なんですよね。編曲がGoodです。

2. SUNSHINE ON SUMMER TIME

作詞:池森秀一 作曲:宇津本直紀 編曲:古井弘人

こちらはタイトル通り夏の曲。そしてDEENらしく暑苦しくなく、爽やかな仕上がり。さすがです。

詞の方も爽やかでスカッと気持ちがよいです。

3. Teenage dream

作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし

しっとりとしたバラードナンバー。作詞にZARDの坂井泉水、作曲に栗林誠一郎とさすがB-ingってな感じ。

前半はアコースティック、中盤からバンドサウンドに。他人の詞曲を見事自分たちの物にしているDEEN。見事にシンクロしています。

4. ひとりじゃない

作詞:池森秀一 作曲:織田哲郎 編曲:古井弘人

アニメタイアップを無視した曲。ま、それが今的です。アップテンポの曲でアレンジは普通。

珍しくルビ使いがすごい。「社会」=「ひと」とか「世紀末」=「よのなか」とか「猜疑心」=「うたがい」とか・・・。

5. Sha・la・la・la ~I wish~

作詞・作曲:池森秀一 編曲:DEEN

ちょっと軽めのアップテンポなナンバー。サウンド的には1st Albumの流れを組んだ感じ。3分ちょっとの短い曲。池森らしさが出ています。

6. 果てない世界へ

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:池田大介

ブラスまで登場するカッコいいナンバー。サビがキャッチーでぐっと来ますね。ライブでは盛り上がる曲らしいです。

7. 素顔で笑っていたい

作詞:池森秀一 作曲:織田哲郎 編曲:池田大介

ミディアムテンポの曲なんですが、シングルにしてはあっさりしすぎてちょっとインパクトに欠ける。 言っちゃ悪いが、詩の世界が在り来りかな。ま、DEENでいうところの王道ポップって言う事ですね。

8. Crazy for you

作詞・作曲:池森秀一 編曲:池田大介

マイナー調のポップチューン。この曲のサビがまた引き付けてくれるんですね。こういうの、結構好き。バンドサウンドの力強さが伝わってくる。

9. 君の心に帰りたい

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:古井弘人

さぁ、ここからバラード3連発。まずはアコースティック・サウンドを軸としたもので、サビがやっぱりいいんだわ。

少しマイナーになる部分がもうじ~んと来る。涙、涙。

10. ありったけの笑顔

作詞:池森秀一 作曲:宇津本直紀 編曲:DEEN

アコースティックバラード。しっとりとした感じで、サビでのコーラスワークが冴えている。1stに入っていた「思い切り笑って」の続編とも言える曲かな。

11. 少年

作詞:池森秀一 作曲:山根公路・田川伸治 編曲:古井弘人

そして締め。詞を読むと“あの頃が懐かしい”的な思いが伝わってくる。結構懐かしいんですよね。

コーラスといいサウンドの重圧感といい、DEENの“核”の部分の現れです。バラードはいいですね。味わい深いって言うんでしょうか。しみじみしみじみ。

Best Album『SINGLES+1』● '98/3/18 release

DEEN初のベストアルバムは今までのSingle曲をすべて網羅したもの。

たった2枚しかアルバムをリリースしていないにもかかわらずそのアルバムに未収録だったSingleを入れるからまたこれが売れるんだ。

「+1」は、長野オリンピックのサポーターを応援するキャンペーンソングです。この曲も、DEEN節炸裂のさわやかさ満載な曲に仕上がっています。

ちなみに全曲リマスタリングされていてクリアな音質に変わっています。このアルバムのブックレットはおもしろいですよ。見る価値あり。

15. 銀色の夢~All over the world~

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:池田大介

ボーナストラック的に“+1”として収録された長野五輪ボランティアへの応援歌。アコースティックでポップなナンバー。

確かに応援歌的な詞なんだけれども、やっぱりアーティスト性も消してはいない。

3rd Album『The DAY』● '98/12/16 release

レコード会社を移籍しての初アルバム。少々B-ingのスタッフから離れ、自分たちの力で曲作りを積極的に行っている姿勢が伝わってくる。

でも、シングル2枚は小松未歩。シングル以外の曲がやはりこのアルバムの中では聞き所かな。特に「VOYAGE」は大作で、このアルバムの中でも核を担っていると言ってもいいでしょう。 そして、最後のアカペラには驚きです。メンバーの案らしく、ぬくもりが伝わってくる曲に仕上がっています。このアルバム、そうとういいですね。

1. ONE DAY

作詞:池森秀一 作曲:宇津本直紀 編曲:DEEN

約2分のアコースティック・バラードナンバー。やっぱり池森の暖かいヴォーカルの魅力が出ています。

こういうシンプルなアレンジがバラードの魅力を引き出すってもんですよ。

2. love me

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:池田大介

「君がいない夏」のC/Wとして収録されていた曲をリマスターして収録。ポップなロックナンバー。

サウンドがよりクリアになっていい曲に仕上がりました。ごく平凡な日常の中で新たな発見をした、という内容を歌っていますが、本当にキャッチーでドライブミュージックにもってこいです。

3. 手ごたえのない愛

作詞・作曲:小松未歩 編曲:徳永暁人

今までに見たことのないDEENの登場。これほどまでにハードなロックサウンドを展開。

力強さ溢れていてDEENの別の顔を見ているみたいです。作詞・作曲を小松未歩、編曲を徳永暁人と若手の登場です。この名を見るとB-ingも世代交代ですね。新しい才能が花開く。

4. GRAVITY

作詞:池森秀一 作曲:DEEN 編曲:DEEN&池田大介

サビから力強く入る熱いロックナンバー。やっぱりサビでどーんとくると、タイトルさながら引き込まれるものがある。

やっぱこのAlbumでDEENは今までのイメージを覆している。ここまでハードで力強いサウンドアプローチ、DEENの新たな試みというか第2期ですね。

5. VOYAGE

作詞:池森秀一 作曲:山根公路・宇津本直紀 編曲:池田大介

このアルバムの核ともいえるバラードナンバー。自然の偉大さをたたえるこの曲はイントロからして他の曲とは異なる。

ちょっと南米っぽい笛の音がポイントかな。そしてサビでのロッカバラードとしての力強さ。とにかくイイ曲なんですね。

最後のコーラスなんか絶対やられるよ。母なる地球を思いたくなるような1曲。ちなみにコーラスで宇徳敬子が参加しています。

6. Guilty ~消えることのない罪~

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN

簡単に言えば男の浮気の歌。たった1度の過ちが罪深く思ってしまう真面目な男の主人公。

バラードに乗せるとさらにせつなく悲しい物語に聞こえます。

7. 逢いにゆくよ

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:古井弘人

バラードが続きます。DEENの魅力をうまく引き出していますね。サビでもコーラスがとってもキレイでいい印象をもつ。

ただのっけから、なんか違うなぁ~。歌詞全体を見ると今までのDEENの曲にあったようなシチュエーション。

8. 眠ったままの情熱

作詞:池森秀一 作曲:山根公路・宇津本直紀 編曲:DEEN

で久々にアップテンポな曲。曲といい詞といい弾けっぷりがたまらない。絶対にライブでやると盛り上がると思います。

とにかく前向きなポジティブソング。ギターもうねりにうねる。

9. さよなら

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN&池田大介

鈴の音がしゃんしゃんと入ってくるイントロがもう悲しい印象を与えている。情景は冬。

タイトルからわかるように別れの曲なので気持ち的にも季節的にも寒い曲です。落ち着きのあるミディアムテンポのナンバーでゆったりと。コーラスが曲のイメージをさらに膨らませる。

10. 君さえいれば

作詞・作曲:小松未歩 編曲:池田大介

アコースティックギターをバックにバラードで始まるからこのまま行くかな?と思ったらジャカジャンとポップな曲に変身。

サビに向かうに従って盛り上がりを見せる。そしてサビではドーンと爆発する感じ。ベスト後初のSingleということで気合の入れ方が違いますね。

ジャケットの池森の目を見てください。作詞・作曲は小松未歩。詞の方がちょっと独特で珍しい仕上がりに。

11. 君のいないholiday

作詞:池森秀一 作曲:宇津本直紀 編曲:DEEN

アコースティックでポップな曲。この曲も違った意味で弾けている。 ドリカムやマービン・ゲイ(←池森がrespectするアーティスト)、ユーミンの「中央フリーウェイ」を思わせるような歌詞。

遊び心たっぷりです。その表れが間奏のコーラス。とっても楽しそう。

12. A day in my life

作詞:池森秀一 作曲:山根公路・宇津本直紀 編曲:DEEN&時乗浩一郎

以前からやってみたかったというアカペラに初挑戦した曲。ちなみに一番下の♪ボンボンボンは、Dr.の宇津本です。

それにしても初挑戦とは全く思えないコーラスワーク。さすがDEENって感じもするね。こんな1日だったら楽しいだろうな。

4th Album『'need love』● '00/5/24 release

3人体制となって初のアルバム。シングル3曲を始め、キャッチーな曲がそろっています。さすがはDEENだよね。爽やかだ。より深みを増した楽曲。

メンバー自身の手で作り上げた楽曲がそろっています。前作よりもより磨きを増して、精錬されたサウンドだよね。ただ、作り過ぎた曲もあって、裏目に出てしまっているのが否めない。

1. Power of Love

作詞:池森秀一 作曲・編曲:DEEN

いやぁ、これがまたいままでのDEENにあったようでなかったパーティーチューン。随分と砕けた感じで見線を少し落とし、みんなとひとつになる曲。

詞といい曲といい柔らかさがある。当初はとっつきにくかったんだよね。ちょっとこれは・・・っと。宇津本脱退後の3人による初のSingleでもあります。 でも何で脱退しちゃったんでしょうか、もったいない。

2. Soul inspiration

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN

タイトルからしてソウルフル?いやダンサブルです。 随分と熱いナンバーだ。ブラックテイストが見え隠れしているし、ギターがかき鳴っているし。とにかく自然に体が揺れるほどノリがいいんですね。

3. MY LOVE

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN

真骨頂のバラードシングル。もう前半しっとりとサビで重圧に。泣きのメロディー、優しさ溢れる詞にもう降参です。どこをどう切ってもDEENです。

ただ今回は1番と2番という構成でシンプルに来ましたねぇ。間奏のギターがまたいい感じ。

宇津本にとって、そしてDEENの8cm、最後のシングルです。特にこれといって意味はないんですが。

4. 風の中に・・・

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

続けてバラードナンバー。アコースティックな感じのミディアムテンポの曲。やっぱりタイトルからの影響か、ちょっとゆったりとしたホワっとした感じが伝わってくる。 でも、ぶっちゃけこのアルバムの中では印象薄くなってしまったなぁ。ちょっと飛びぬけた部分が無いんだな。

5. YOU GOTTA KICK

作詞:池森秀一 作曲:山根公路・宇津本直紀 編曲:DEEN

おぉ、ちょっとここでガラっと変えてきたな。A・Bとちょっと悪ぶったメロディーがDEENの新たな面を見せてくれる。

なかなかいいんじゃない?と思ったのも束の間、サビに問題あり。何か最後部分がしっくりこないなぁ。ちょっと納得いかない。う~ん。

6. すてちまえ!

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

冒頭の部分の台詞、いやぁ、いままでのDEENでは絶対ありえなかった。おもしろい。カッコいい。

でも、シングルテイクではカットされているからもったいないね。さて曲の方はポップなロックチューン。

だけどファンキーな部分もあり結構楽しい仕上がり。いろんな要素が詰まったごった煮な感じ。今までのDEENと新たなDEENが交差してます。ホーンセクションの勢いもなかなかですね。

7. Long Distance

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:池田大介

ちょっと異国情緒溢れるメロディー。バラードなんだけれどもちょっと異質なイントロだよね。だけど本編に入るといたって普通。

ちょっとパンチが無いというか、サビの力が物足りないなぁ。ジャーンと音が強くなってもやっぱり物足りない部分がある。後半の巻き返しも遅かったね。

8. 愛があるから

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN

ちょっとプライベートな話で盛り上がっていてリラックス感が伝わってくるイントロ部分。

1発撮り?アコースティックで肩に力が入っていなくていい感じ。っていきなり中盤で弦楽器が入ってくる。ここだけちょっといびつかな。

何も無かったかのように再びアコースティックに軌道修正です。

9. ひとりぼちのAnniversary

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

ファンキーでダンサブルな曲でちょっとビックリ。タイトルがマイナスだったものでまさかこんな明るい曲で来るとは思わなかった。

とってもキャッチーでところどころS.L.T.みたいだったりT.B.C.だったり、懐かしさも感じます。

10. 起き上がれよBOY

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN

タイトルからも分かるようにポジティブな気持を歌ったポップなロックチューン。やっぱりサビで背中を押されるような気分になる。

DEEN的応援歌かな。とにかくひたすら前向きな歌詞。一歩踏み出したくなる曲。

11. JUST ONE -Break 4 Style-

作詞・作曲:池森秀一 編曲:DEEN・池田大介

Break 4 styleと銘打って随分とドラマティックなイントロとなっております。オーケストラ万歳。

ちょっとインタルード的な部分もあるけれど、全く支障をきたしていない。そこからアコースティックバラードの流れに入るにはちょっと微妙だけどね。

しか~し、バラードだからといって侮れないんです。とにかく心底気持をこめて歌っている。いい曲ですよ。

12. 蒼い戦士たち

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

締めにバラードをもってくるとは、DEENらしいなぁ。今までの「思い切り笑って」や「ありったけの笑顔」に通じるような優しいアコースティックバラードナンバー。

サビのメロディーがちょっと変わっているね。クセがある。なんか「青春」を歌っているねぇ。あの頃に戻りたいというか、若さいっぱい溢れてる。

Best Album『Ballads in blue ~The greatest hits of DEEN~』● '01/6/6 release

DEEN2枚目のベストアルバムはバラードばかりを集めたナンバー。

しかもその楽曲をインターネットでファンに選曲をしてもらったという双方向コミュニケーション方のベストに。

ただ、個人的には「思い切り笑って」「ありったけの笑顔」「VOYAGE」とかアルバム収録曲も入れて欲しかったなぁ。

C/W曲なんかはリアレンジされて今現在のDEENを表している。なによりも新曲がきらりと光るアルバムとなりました。一応前曲リマスタリング済み。手抜きではないみたい。

1. Blue eyes ~Introduction~

Music by KOJI YAMANE Arranged by DEEN

爽やかなイントロダクション。消えるような終わり方がいいんじゃない?

2. いつか僕の腕の中で ~Ballads in Blue style~

Words by SHUICHI IKEMORI Music by KOJI YAMANE Arranged by DAISUKE IKEDA

「瞳そらさないで」のc/wとして収録されていたナンバーをリアレンジ。オリジナルよりも濃くなった。どちらかといえばR&B寄りに。

ちょっとヴォーカルを聞かせてくれる。でも濃すぎかも。

14. 日曜日 ~Ballads in Blue style~

Words & Music by SHUICHI IKEMORI Arranged by DAISUKE IKEDA

小鳥のさえずりのエフェクトが入った。この曲もちょっとR&B寄りのアレンジとなった。

ますます日曜日のイメージからかけ離れているような気が・・・。

15. 瞳そらさないで ~Smooth Blue Mix~ (featuring 7th Beat)

Words by IZUMI SAKAI Music by TETSURO ODA Arranged by DEEN

アコースティックなアレンジ+R&B調のトラックで。どちらかといえばゴスペル調かな?コーラス、厚いです。

だけどやっぱり爽やかな曲に聴こえてしまうDEENマジック。

16. Blue eyes

Words by SHUICHI IKEMORI Music by KOJI YAMANE Arranged by DEEN

このアルバムのために書き上げられた新曲。やっぱR&Bトラックになっちゃうんだねぇ。

アコースティックサウンドが見え隠れもするバラードナンバー。やっぱトラックがトラックなだけにヴォーカルを聞かせてくれる。

コーラスといいクロスフェイドといい今現在のDEENを凝縮した曲とあいなりました。

Cover Album『和音 ~songs for children~』● '02/3/6 release

DEENの10周年を記念した企画アルバム。ただのカバーでは終わらず、一曲ごとに多彩なゲストを迎えてのコラボレーション盤。

アレンジもゴージャスに。まぁ、ヴァイオリンやピアノ、アルパなんて言う楽器まで出てくるからほぼクラシック的な清楚さがあります。

おまけに新曲まで収録。ここまで豪華な10周年記念盤はすごいですね。

1. 見上げてごらん夜の星を Featuring ダイアナ湯川(ヴァイオリン)

作詞:永六輔 作曲:いずみたく 編曲:DEEN&時乗浩一郎 ヴァイオリン・アレンジ:山根公路&時乗浩一郎 コーラス&オカリナ・アレンジ:時乗浩一郎

DEENの10周年企画第1弾はカバーソングで来ました。バイオリニストのダイアナ湯川を迎えて坂本九の名曲をカバー。

いきなり池森のフェイクにはビックリさせられましたが、やはりその暖かみのあるヴォーカルで包み込んでくれます。

またDEEN特有のコーラスワークとヴァイオリンの音色との融合で素晴らしい曲に仕上がりました。

2. 今日の日はさようなら Featuring 宗次郎(オカリナ)

作詞:金子詔一 作曲:金子詔一 編曲:DEEN ストリングス・アレンジ:田川伸治 コーラス・アレンジ:時乗浩一郎

オカリナの音色がとても淋しいです。頭部分でオンステージ。ちなみにシングルではカットされています。もったいない。

イントロで少々躍動感が出ているけれど、メロディーに入るとアレッ?て普通の曲になる。間奏はちょっとマーチング。

で、池森がじっくりと聞かせると同時に再び最後で躍動感を増す。大地の恵みを感じます。

3. 夢で逢えたら Featuring 原田知世(ヴォーカル)

作詞:大瀧詠一 作曲:大瀧詠一 編曲:DEEN コーラス・アレンジ:時乗浩一郎

池森曰く、マイナスイオンのヴォーカルの持ち主・原田知世との夢のデュエットが実現。

キーが原田知世に合っているから、池森ちょっと苦しそうに聞こえる。しかもちょっとバックに回っていますね。アレンジがとってもゴージャスだけど、持ち味は捨てていない。

4. 切手のないおくりもの Featuring 上松美香(アルパ)

作詞:財津和夫 作曲:財津和夫 編曲:DEEN アルパ・アレンジ:上松美香&山根公路 コーラス・アレンジ:時乗浩一郎

あぁ、なんて美しいんだろう、このアルパのイントロ。が、曲に入ってしまうと陰に潜まってしまい、なぜかブラックの要素が強い曲に。

しかもゴスペル調。浮いているようにも聞こえるが様になっているようにも聞こえる。

後半のコーラス部分といい、突然のカントリーロック調に変身する所もあったりと、凄い曲だ。

5. 戦争を知らない子供たち Featuring 塩谷哲(ピアノ

作詞:北山修 作曲:杉田二郎 編曲:DEEN ピアノ・アレンジ:塩谷哲

ピアノとヴォーカルのみの構成で、とってもしっとりしていながらも歌本来の持ち味が直に伝わってくる曲だ。

ちょっと重々しいかもしれないけれど、メッセージ性はあると思う。

6. 風をあつめて Featuring BEGIN (ヴォーカル、ギター、オルガン)

作詞:松本隆 作曲:細野晴臣 編曲:DEEN

往年の名曲だね。本家“はっぴぃえんど”を思わせるようなアレンジ。BEGINとのコラボレートもばっちりで、シティ・ロックの醍醐味が伝わってくる。

7. 大きな空 小さな僕 Featuring 宮本文昭 (オーボエ)

作詞:池森秀一 作曲:DEEN 編曲:DEEN オーボエ・アレンジ:時乗浩一郎

今回のための新曲ですね。オーボエの音色とアコースティックサウンドとの融合系。

池森のヴォーカルさながら、何気にこの曲がコンセプトに妙にあっていていい曲ですね。

8. かあさんの歌 Featuring 楊興新 (胡弓)

作詞:窪田聡 作曲:窪田聡 編曲:DEEN 胡弓・アレンジ:楊興新

胡弓が入るとここまでアレンジが変わってしまうものかと、逆に感心してしまう1曲。 大陸から流れてきた雄大なる母の歌。壮大です。草の香がする。

9. 月の砂漠 Featuring 桑山哲也 (アコーディオン)

作詞:加藤まさを 作曲:佐々木すぐる 編曲:DEEN アコーディオン・アレンジ:桑山哲也

大陸の次は南米アルゼンチン。アレンジも情熱的でアコーディオンのスパイスが効き過ぎています。

でもここまで変化を見せると逆におもしろいアプローチになっている。

10. 少年 Featuring Lynx (フルート)

作詞:池森秀一 作曲:山根公路・田川伸治 編曲:DEEN ストリングス・アレンジ:山根公路&時乗浩一郎 フルート・アレンジ:時乗浩一郎

フルートのイントロ、息まで聞こえてきて生々しいです。今回唯一のセルフカバー。若干キーが下がっているのが気になる。

アコースティックなアレンジで曲の持ち味を引き出していて、改めてこの曲のよさを感じる。見事に締まった。と思いきや、最後に再びフルートが登場。華麗なハーモニー。

5th Album『pray』● '02/11/20 release

DEEN、10年目の新たな旅立ち。べスト、カバーアルバムをはさんで久々のオリジナルアルバムは、DEENの新たな新境地へといざなってくれます。

なんとAOR路線へとシフト変更。いやぁ、DEENも大人になったんだね。サウンドは今までのポップさに磨きがかかってぐっと大人になりました。

かっこいいです。ジャケットからもそんなクールな気持ちが伝わってきますね。なを初回版には「Christmas time」のアカペラ・ヴァージョン入り。聞き逃せませんね。

1. magic

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 Arranged by DEEN

DEEN、新章突入アルバムのオープニングチューンは彼らが新たに掲げる“DDEN流A.O.R.”を直に伝えるアップテンポチューン。

ホーンがバリバリと登場したりと今までのDEENにはなかったようなサウンドで攻め立てる。相変わらず良質な曲を作っています。

一歩間違えるとSING LIKE TALKINGと被ってしまうのではないでしょうかね。まぁ、そんなことは無いと思いますが、オープニングからつかみはOKですね。

2. Birthday eve ~誰よりも早い愛の歌~

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 Arranged by DEEN&Koichiro Tokinori

アルバムからの先行シングルという形でリリースされたシングルナンバー。

もうイントロから大人の落ち着いた雰囲気が漂っていますが、今までのDEENの色ももちろんこの曲では出ています。

この曲もサビでぐっと引き付けていますね。が、問題はサビの最後部分だな。もうちょっとスムーズにメロディーを下げて終わらせればよかったと思う。 なんかそこだけ不安定なメロディーラインなんだよね。でもやっぱり新境地の開拓は成功と言えるでしょうね。

爽やかさを踏まえつつ今までのファンも新しいファンもうまく取り入れる事ができる世界が出ています。

3. i...

作詞:池森秀一 作曲:土田則行 Arranged by DEEN&Tsutomu Ohira

もうイントロから極上バラードの予感たっぷり。洋楽的楽曲ですな。ピアノをバックに池森が伸びやかなヴォーカルを聞かせてくれる。

Bメロの下がる音階はちょっとありがちかな。“i”って別に“あぁ”に置き換えても大して変わらないような気がしますが、どうなんでしょう。タイトル、もしかしてやっつけ?

4. 空もハレルヤ

作詞&作曲:池森秀一 Arranged by DEEN&Koichiro Tokinori

ホーンやハンドクラップが多用されているポップなナンバー。いやぁ、詞の世界が大きいですね。音楽で世界は変わる。

まさにその通りだと思います。コーラスがゴスペルの勢いでものすごく曲を盛り上げている。この曲、すごいね。

ブラックミュージック好きの池森の色がよく現れています。きっとこういうことがやりたかったんですね。

5. We can change the world

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 Arranged by DEEN

ギターがやけにカントリーロックを思わせるサウンドで来たポップチューン。でもサビでは大変身して弾けまくっています。

ここでもゴスペル調の大合唱登場。なんかみんなで歌える歌にでもしたかったのかな。間奏では作曲担当の田川のギターが見事にホーンと絡み合っている。

6. Call your name

作詞:池森秀一 作曲:鈴木寛之 Arranged by DEEN&Hiroyuki Suzuki

再び極上のバラードナンバー。弦まで登場し彩りを添える。まず、Aメロではアコースティックギターがメインで、Bメロから弦が盛り上げ。

サビはやっぱりコーラスとかヴォーカルの池森の声が盛り上げているね。ファルセットもあわせてキュンとなる。

まさにA.O.R.的バラードでじっくりと、そしてしみじみと聴く事ができます。切ない別れの曲というテーマもまたいいじゃないですか。

転調後の曲にもうノックアウト。コロッと行っちゃうよ。

7. I say to my love

作詞:池森秀一 作曲:時乗浩一郎 Arranged by DEEN&Koichiro Tokinori

続けてバラードナンバー。ピアノがバックで奏でるメロディーがなんか曲の質を高級にしている感じがします。

前曲が悲しい曲に対してこっちはすごく幸せな曲だなぁ。この対比、面白いかも。同じ主人公だったり。

全体的にはアルバムのコンセプトに忠実に従ったバラードの作りをしていますね。DEEN、以前の爽やかポップスから見事に大人へと脱皮しましたね。

8. Take your hands

作詞:池森秀一 作曲:鈴木寛之 Arranged by DEEN

ポップな曲で心弾むナンバー。ただ、サビメロディーがなんかありがちだなぁ。しかも、何か最後部とまとまりが無いような気が・・・。

弦がいい味出して盛り上げているね。ぜもありがちな曲になってしまっている。

9. Tears on Earth

作詞:池森秀一 作曲:入日 茜 Arranged by DEEN

タイトルからしてバラードナンバーと想像ができましたね。詞のテーマも壮大ですね。ここまで重圧なサウンドで来るとは思わなかった強力な曲。

サビの最後部分、文字数減らしたほうがいいと思った。しかもマイナー調で下がって終わるからどこかしらすごい重いんだ。「voyage」的な曲ですね。個人的にはもう一息!

10. Break it!

作詞&作曲:池森秀一 Arranged by DEEN&Koichiro Tokinori

始まりとかのギターからマイナー調で来ると思ったら、覆された。なんかリゾート感満載の爽やかA.O.R.ときたもんだ。

いやぁ、山下達郎とか角松敏生とかだよね、この線は。夏だしね、サウンドがもろに。心地よい、気持ちよい。

以前のDEENのイメージが今風に表された曲に感じました。

11. Bridge ~愛の言葉 愛の力~ <Boogie Woogie Style>

作詞:池森秀一 作曲:Kim-Hyungsuk Arranged by DEEN&Kim-Hyungsuk

日韓共同製作アルバム「PROJECT 2002 The Monsters」に収録されていた曲をリミックスして収録。

なんか今までのDEENにはありえなかったようなメロディーなんだよね。エスニックというか、怪しげで異国感ありありの曲。

やけにファンキーなアレンジでラテン要素もあり。ある種、DEENにとってこの曲が日韓の架け橋になったんでしょうね。素晴らしい。

12. もみの木の下で…

作詞:池森秀一 作曲:伊澤 ビンコウ Arranged by DEEN

アルバムの締めはやっぱりバラードで。アコースティックサウンド満載で珍しく3連バラード。

キーボードの故郷を思わせるようなサウンドがまたぐっと来るね。弦も要所要所で曲を盛り上げるし。サビでの重圧なコーラスがまたすごいいいです。

Bonus Track 13. Christmas time <a capella>

初回版のみに収録されているボーナストラック。以前、classicシリーズでリリースされた楽曲をアカペラバージョンで。

これがまた見事な声技なんだよね。さらに鈴の音もバックでかき鳴っては聖なる夜を盛り上げる。

オリジナルもいいけれど、このバージョンもやっぱりいいですね。アカペラがDEENの武器になりましたか。

6th Album『Utopia』● '03/11/5 release

我流A.O.R.を突き進むDEENの6枚目となるオリジナルアルバム。前作アルバムよりもさらに洗練されたサウンドとメロディーが収録されている。 タイトルが、理想郷を表す「Utopia」ということで、DENN流A.O.R.の理想がうまく形に表れた結果を表しているかのようですね。 ちなみに、初のL.A.レコーディングに挑んでいるところも、DEENの意欲が垣間見ることができます。 3枚のシングル曲は、Al Schmittによるミックスを経て、かなり大人っぽい仕上がりに変身しています。素晴らしいね。ジャケット撮影もL.A.と、DEENが世界に羽ばたいています。 ちなみに、全曲ドラムで沼澤尚が参加しているところもポイントとなっていますね。 初回版の特典として、リードシングルとなった「ユートピアは見えてるのに」のVIDEO CLIPと、ドキュメントがCD-EXTRAとして収録されています。ますます磨きのかかったDEENが詰まったアルバムです。

1. ユートピアは見えてるのに ~Twilight style~ (Al Schmitt MIX)

作詞:池森秀一 作曲:土田則行 編曲:DEEN & 大平勉

アルバムからの先行カットされたシングルナンバー。物悲しいギターの音色とオリエンタル風サウンドで幕開けるミディアムナンバー。 DEEN流A.O.R.を踏襲しつつも、また一味違ったアプローチで楽しませてくれるね。多彩なゲストミュージシャンと作り上げたサウンドはとっても重圧で、とってもゴージャス。 間奏だけちょっと雰囲気が違うんじゃない?サビ前のブレイクがまた気を引き締める。最後サビ直前のサビ導入はいらなかったんじゃないか?

アルバムでは、またかなり大人っぽいサウンドに変わった。ソプラノサックスが全編を彩り、サビでは弦楽が柔らかく世界を包み込む。 サビがオリジナルよりも柔らかいながら、世界観が広々として入れ、アレンジャーの腕が出しつくされているね。

2. Someday

作詞:池森秀一 作曲:鈴木寛之 編曲:DEEN & 大平勉

いつものDEENらしさが出ているポップロックナンバー。 イントロから、爽やかながらに強力サウンドで決めてくれる。池森のファルセットが登場しまくっています。少々、ふわふわとした印象だな。 ちょっと妥当な線で、安定していると思います。歌詞も「君は僕の力の源」的なもので、ちょっとありきたりかな。後半サビの転調で、ちょっと盛り上がっているね。

3. Driving my car

作詞:池森秀一 作曲:土田則行 編曲:DEEN & 大平勉

いかにもA.O.R.な上質サウンドで届けられた曲。キーボードの音で、サビが保たれているように思えます。 まぁ、ドライブミュージックには最適な音が披露されていますね。間奏でのサックスが曲を盛りあげる。曲的には夏真っ盛りですな。

4. 翼を風に乗せて ~fly away~ (Al Schmitt MIX)

作詞:池森秀一 作曲:鈴木寛之 編曲:DEEN

もともと「Classics」シリーズでリリース予定だったらしい。ちなみに「sakura」だったとか。 けれども、急遽変更となって、普通のシングルとしてリリース。春の旅立ちシーズ人にぴったりなミディアムのバラードナンバー。 サビでのスローメロディーが、池森のヴォーカルをさらに聞き応えあるものに仕上げています。季節色の強いナンバーだね。1番はしっとりと、2番サビからは音が増えては曲を周りから固めてきた。 全体的な印象から、曲の壮大な感じが伝わってきます。

アルバムでは、更なるミックスを経て、ゴージャスなサウンドで楽しませてくれる。洗練された音に、大人の色気を醸し出すDEENですな。

5. Rock my heart

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN & 時乗浩一郎

タイトル通りに弾けまくったアップテンポのロックナンバー。A、Bメロディーがこう、ガツンと来ているのに対して、サビのメロディーが、やけに落ち着きすぎじゃない? いちリスナーとしては、盛り上がれず、じっくりと聞き入ってしまう方向だね。 山根リーダー、ちょいと裏目に出ていますよ。この曲をプレイするDEENのパフォーマンスに期待ってところだね。

6. Lost time

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN & 時乗浩一郎

イントロのせつないメロディーと、ブラスがまたぴったりと合っているんだ。また、Aメロでは珍しく、池森のヴォーカルにエフェクトをかけています。 歌詞はごくごくありきたりな印象。しかし、メロディーとサウンドがうまくごまかすように、ゴージャスな曲へと転換しているんだ。サビの哀愁漂う雰囲気がとってもいいね。

7. I could change

作詞:池森秀一 作曲:鈴木寛之 編曲:DEEN & 大平勉

柔らかいサウンドで、曲の持つ温かみを放出させるミディアムナンバー。盛り上がるというよりかは、聞かせる楽曲ですな。 サウンドも派手派手には仕上がっておらず、コーラスワークでうまく曲の世界を引き出している。歌詞もうまくサウンドとメロディーに溶け込んでいるね。

8. 星の雫

作詞:池森秀一 作曲:山根 公道 編曲:DEEN

煌びやかなイントロで幕開けるバラードナンバー。これまた、じっくりと作りこまれた曲だ。 山根のキーボードが、A、Bメロディーでは表に出ているね。そして、サビでは田川のギターと弦楽が盛り上げに拍車をかけている。 2番サビでは、歌なしでギターソロがメロディーを奏でる。これまた曲の魅力を増幅させているね。丁寧な曲で、聞き入っちゃう名バラードです。

9. 太陽と花びら (Al Schmitt MIX)

作詞:池森秀一 作曲:池森秀一 & 時乗浩一郎 編曲:DEEN & 大平勉

夏真っ盛りの季節にリリースされたシングルナンバー。A.O.R.ど真ん中路線を行く曲で、暑苦しさがまったくない仕上がりとなっております。 歌詞が今までのDEENになかったようなタイプの楽曲ですね。サビ入りでガツンと引き込んだあとは、上質なサウンドで味付けされたメロディーが展開。 ブラスとギターがうまい具合に絡み合う。Cメロがまた、池森のヴォーカルの聞かせどころとなっているんです。高音で辛そうなんだけれども、何とか乗り切っているようだ。

アルバムでは、少々勢いを抑えて、聞かせる曲となっています。サウンドよりも、コーラスやヴォーカルガ前面に出ているので、聞き応えある曲に変わっていますね。

10. Shaking the ground

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

イントロから驚かされ、そして踊らされる。DEEnがラテンで勝負に出た。 イントロの力がかなりのインパクトを生み出していますね。ただ、ここが強すぎるので、ほかの部分が弱くなっている。 特に、サビが生かしきれていないんじゃないか。重ねたコーラスの勢いで、どうにか持って行きたいんだけれども、残念。メロディーに引き込む力がいまひとつ足りなかった。

11. いくつものありがとう

作詞:池森秀一 作曲:tanatonote 編曲:DEEN

アコースティックギターが、カントリー調のサウンドで心を和ませてくれるポップな曲。 軽いミディアムテンポの曲で、さっぱりとした仕上がり、ポップな仕上がりになっています。 曲中には感謝の言葉が響き渡る。DEENとリスナーが一体となれる曲だね。コーラスと手拍子の効果が大。アルバムの締めとしてふさわしいのではないでしょうか。

CD-EXTRA ユートピアは見えてるのに (VIDEO CLIP)

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DEEN in U. S. A.

まずはロサンゼルスでトラックダウン作業の風景を。The Rolling StoneやJanet Jacksonなどがレコーディングをしているスタジオでの作業だって。 田川の片言英語でなんとか意思も疎通できているみたい。ミキサー、Al SchmittもDEENをべた褒めです。 ロスから今度はラスベガスへ飛行機で移動。ベガスといっても、「VALLEY OF FIRE」という場所でのジャケット撮影に励んでいます。 次に「ユートピアは見えてるのに」のクリップ撮影を。そして場所移動。 古きよき西部開拓時代を思わせるようなガソリンスタンドでの撮影。なかなかかっこいい撮影ですね。 そしてラスベガス市街に戻り、撮影を。日が変わり、撮影最終日も一生懸命お仕事をしていますね。

7th Album『ROAD CRUISIN'』● '04/8/18 release

DEENのアルバムも7枚目。彼らなりのA.O.R.サウンドを展開し、このアルバムでも洗練された曲を聴かせてくれる。アルバムを重ねるごとにかっこよくなっていますね。

前半6曲は他人との、そして後半6曲は自身でのアレンジという、まるでアナログ盤みたいな形は面白い仕様。

ゲストミュージシャンも豪華で、DEENの布石に大きな跡を残す作品となったでしょうね。

今回のアルバムのテーマはタイトルからも表れているように、ドライブ・ミュージック。夏を彩るDEENの曲が爽快な気分にさせてくれます。

なお、初回限定版にはシングル曲のクリップとメイキングを収録。彼らの素顔が覗ける貴重な一枚ですね。

1. レールのない空へ

作詞:池森秀一 作曲:鈴木寛之 編曲:DEEN & 鈴木寛之

前作アルバムを経てのシングルナンバー。イントロからA.O.R.サウンドを彷彿とさせるキーボードの音色がとってもおしゃれ。

そして、ホーンやギターも加わって、ゴージャスなイントロを奏でています。作りこんでいる感じが曲全体から伝わってきますね。

春にリリースということもあり、旅立ちをテーマにしている内容も心に伝わってきます。サビでは本当に豪華サウンドを展開。

コーラスが重圧だし、弦も効果大です。間奏でのキーボード&ギターでは、メンバーの腕が出ていますね。昔のDEENからは想像しがたいくらいにかっこよくなっています。

2. ROUTE 466

作詞:池森秀一 作曲:前嶋 康明 編曲:DEEN

DEENには珍しく現実味あふれた詞ですね。国道466号を始め、環八、第三京浜ってね。多分、実際にこのコースを走ったんだろうね。

サウンド的にはメロディー部は落ち着いた雰囲気で。コーラスが付け足されたサビではホーンが楽曲を盛り上げる。

そこまで激しくなく、抑え目テイストで進行するミディアムナンバーに仕上がっています。アルバムタイトルを表すかのようなドライブミュージックかもね。

3. STRONG SOUL

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN & 時乗浩一郎

ギターと手拍子。そして掛け声とブラスが絡み合うポップチューン。サッカー、東京ヴェルディの応援歌ということもあってか、随分と熱を持った楽曲になっている。 だからといってDEENが展開しているA.O.R.のフレーバーを捨てているわけではなく、曲に散りばめられていますよ。いい塩梅の仕上がりですね。

コーラスにはヴェルディの選手などが参加していることもこの曲の魅力かな。キャッチーな仕上がりで、サポーターと一体化できそうな楽曲だね。 ヴェルディのイメージカラーでもある「緑」が歌詞に登場しています。

4. OCEAN

作詞:池森秀一 作曲:鈴木寛之 編曲:DEEN & 鈴木寛之

イントロからまたちょっと壮大じゃないですか。ストリングスを生かしたサビからスタートです。ミディアムスローのバラードで、味わい深くじっくりと聴くことが出来る。 Aメロはゆったりと、Bメロから次第に盛り上がるペースで。間奏からはギターとストリングスが絡み合いながらも、 DEEN流A.O.R.を維持しています。素直にいい曲だと思えますね。

5. 明日へのOFF ROAD

作詞:池森秀一 作曲:吉川 慶 編曲:DEEN & 時乗浩一郎

イントロがポップですね。初期のDEENに通じるような印象がある。王道中の王道を行くような曲は、サビもポップに弾ける。

曲の展開が読めますがね。歌詞のほうもちょっとありきたりに走っています。まぁ、DEENらしさが出ていていいんじゃないでしょうかね。

山根や田川も思う存分、自身の力を出しています。

6. 南の風

作詞:池森秀一 作曲:池森秀一 & 時乗浩一郎 編曲:DEEN & 時乗浩一郎

イントロがものすごく明るい。ポップに弾けるミディアムナンバー。なぜかワラビーが出てくる歌詞。南の風って、オーストリアですか?

そしてやけに壮大な歌詞に驚きだ。地球の一部と化している。サウンドと歌詞がちょっと不釣合いのような気がするね。

7. 月光の渚

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

ボッサタッチのミディアムバラード。タイトルを表すかのような煌びやかなアレンジで、サビが展開される。コーラスも曲を盛り上げる。

なんか、月の夜の海で聞きたくなるような、ムードのある曲ですね。最後のアウトロも、じっくりと聞かせてくれます。

8. Good Good Time!!

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

ギターの田川が作曲を手がけた勢いのあるロックナンバー。とにかくポップポップに弾けまくっています。暴れています。

このアルバムの中では異色な存在?歌詞はまぁ、ありきたりなんですけれども、曲の勢いだけでかなり持ってきていますね。ノリ命です。

ライブでは盛り上がるだろうね。

9. ミラクル ボーイ!

作詞:池森秀一 作曲:田川伸治 編曲:DEEN

同じくギターの田川が作曲担当。アップテンポながらクールに渋いさうん緒で勝負をかける1曲。A.O.R.というよりかはソウルだよね。

こちらもノリがよく出ています。ブラスと弦が効果的に使われており、さらに曲を盛り上げる。

10. 雨上がりの空、この道を行こう

作詞:池森秀一 作曲:tanatonote 編曲:DEEN

DEENの王道でもあるDEEN流A.O.R.のフレーバーを散りばめたバラードナンバー。アコースティックサウンドが爽やかな曲を演出する。

サビもメロディー部の流れをスムーズよく入ってきますね。派手さよりも曲自体の力で勝負していますね。

11. 遠い日のシャボン玉

作詞:池森秀一 作曲:山根公路 編曲:DEEN

アコースティックサウンドをメインとしたバラードナンバー。Bメロのコーラスと池森のヴォーカルとの組み合わせがとてもいい。

その流れのサビもじっくりと伝わってくる。パッとした印象としてはDEEN版「少年時代」とても言いましょうか。とってもまったり爽やかな曲です。

12. 歌に願いを ~SONG FOR YOU~

作詞:池森秀一 作曲:シオダマサユキ 編曲:DEEN

ストリングスが響き渡るイントロに心奪われるバラードナンバー。アルバムの締めを飾るにふさわしい曲だね。1番はピアノのみをバックに。

2番からはアコースティックギターが加わって、DEEN=3人の魅力をよく出している。シンプルながら詞のメッセージが1番伝わっているんじゃないでしょうかね。 間奏からはストリングスが加わって、さらに曲を盛り上げてくれる。すごくシンプルな終わり方には、この曲の持ち味が一番よく表れていた。

[DISC 2:DVD]

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