album

1st Album『moby』● '92/6/30 release

New York生まれのmoby、初となるアイテムは、自身のアーティスト名をタイトルに、名刺代わりとなるアイテムを届けてくれました。 mobyの名を一躍広めた「GO」はじめ、「Drop A Beat」「NEXT is the E」などのヒット曲を収録。 アグレッシヴなテクノ/レイヴを聞かせては、アゲアゲ気分にさせてくれると同時に、その反対に位置するアンビエントミュージックでしっとり優しく包み込んでくれる。 mobyの持つ二面性がうまい具合に入り混じって、濃厚に聞かせてくれる作品です。テクノ系ダンストラックは、とにかく勢いを感じるね。アッパーに攻めてくる。やっぱり「GO」のヒットの勢いを感じるしね。 その分、ほかの曲にも影響しているのかな。とにかく、ギラギラしています。mobyのらしさを、このアルバムで感じ取ることができる。次の作品へと、うまくつないでいくんだろうな。

1. DROP A BEAT

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

テクノ/レイヴな音を炸裂させて、アッパーにかましてくるダンスチューン。ヴォーカルをサンプリングして投入しては、熱を放出。 ゾクゾクさせながらも、イケイケドンドン、ビートをかましてくる。とにかく勢いで飲み込んでくると同時に、キャッチーに聞かせてきます。

2. EVERYTHING

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

恐ろしいほどに襲ってくるデジタルビートの波に呑み込まれるような1曲。4つ打ちビートはパンチがあって、力強く、ねじ伏せるような感じだね。 途中は弾んだピアノが入ってきて、軽やかに聞かせます。

3. YEAH

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

ジワリジワリと攻めてくるような、低い位置か聞かせるテクノチューン。 時に軽やかに、時にたくましく、軽快なリズムで楽しく展開。なるほど、盛り上がるよね、Yeah。パンチを畳み掛けてくるところが良かった。

4. ELECTRICITY

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

めくるめくデジタルビートと不安を煽るような深い音が織りなすテクノチューン。 ディープなんだけれども、疾走感があってかっこいいね。これぞmobyが成せる業だ。

5. NEXT IS THE E

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

これぞテクノなアッパービートに、「NEXT IS THE E」というサンプリングヴォーカルが入ってきて、 鮮やかなピアノの音色が流れたりと、いろんな要素を詰め込んで楽しませるテクノチューン。隙を与えないで、ドシドシと進行。

Editバージョンは、より音が鮮やかになり、カラフルな感じでパワーアップ。

6. MERCY

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

ディープにじんわりと聴かせてくれるタイプの曲ですね。アンビエントな要素を出しつつ、慈悲深く展開。淡々と、そう、淡々と。

7. GO

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

緊迫感の中にも、どこかしらポップな要素のあるナンバー。アンビエントな音の広がりと、ミディアムテンポのテクノビートの絡み。 そして、「Go!」という掛け声が入ってきては、独特のmobyワールドを展開。後半は、ピアノが弾けたりと。でも、終始クールなんだな。

8. HELP ME TO BELIEVE

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

シンセで壮大な世界を広げた後は、ピコピコ打ち込みまくりの弾けたミディアムテクノチューン。 リズミカルでノリのよいトラックだね。なんか、宇宙空間へ飛び立ったかのような鮮やかさがあるね。

9. HAVE YOU SEEN MY BABY

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

グツグツとパンチのあるビートを投げつけるようなテクノチューン。レイヴ感もあって、躍動するトラックが終始展開する。熱いぞ、moby。

10. AH AH

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

さらにギラギラした感じで、レイヴテイスト満載なアグレッシヴチューン。 タイトルにもなっている「AH」のヴォーカルサンプリングが、所々で入ってきてはスパイスに。

11. SLIGHT RETURN

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

軽快な打ち込みが近未来感を出すテクノチューン。SEの波に身を委ねて、リラックス。どこかへ連れて行ってくれるような心地よさもありますね。

12. STREAM

Written by Richard M. Hall Produced and Performed by Moby

アルバムのラストチューンは、これぞ静のmoby。 アンビエントなサウンドが、ゆったりと流れる中に、オリエンタルなSEを組み合わせて、異国感も出す。心地よさとスパイスが見事に絡み合う1曲。

2nd Album『AMBIENT』● '93/7/31 release

独特の世界を広げては聞かせてくれるmobyによる、アンビエントミュージックで構成されたアルバム。タイトルもそのまま「AMBIENT」。 いつもは攻撃的なクラブサウンドを仕掛けてくるmobyだけれども、今作では、終始、癒してくれるかのように、眠らせてくれるかのように、アンビエントミュージックを聞かせてくれます。 ジワリジワリ、広がるシンセサウンドの心地よさに包まれて、美しき世界を堪能。所々で打ち込んでくるところは、さすがDJプレイをするだけありますね。 でも、やっぱり静かな展開。悪く言えば、地味なんだけれども、mobyなりの美学をこのアルバムから感じ取ることができる。そう、mobyはいろいろな顔を持っているんだよね。

1. MY BEAUTIFUL BLUE SKY

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

押し寄せるシンセサウンドの波。まるで太古の海を泳ぐかのように。 まるで1日が始まるかのように。美しく広がるアンビエントミュージックに、癒されます。静かな音の中にも、所々で鋭さを感じさせる。ゆったりと包み込まれてゆくようだ。

2. HEAVEN

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

4つ打ちポップなビートを添えて、mobyが踊らせる。 アンビエント要素とダンスミュージックの要素をうまくミックスさせた極上のmobyワールドです。ま、淡々と聞かせてくれては、眠気を誘ってくるんだけれどもね。

3. TONGUES

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

深くも淡い4つ打ちビートと共に、その周りで浮遊するチキチキサウンドがこびりついてくるナンバー。 そして、ビート以外の打ち込みもたくみに入ってきては、スパイスとなる。

4. J BREAS

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

美しいピアノの音色から始まり、うっとりさせてくれます。 そのピアノと同じように、バックに入ってくるシンセのサウンドも美しく、うっとりとさせてくれる。癒しですね。

5. MYOPIA

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

タイトルは「近視」。よーく近づいて見てみましょう。深いビートに包まれて、淡々と進行してゆくサウンド。 ぼやけた感じも、時にはっきりとして、やはり不思議な世界を作り上げたmoby。

6. HOUSE OF BLUE LEAVES

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

ピコピコポコポコ、控え目なビートを伴って進行するミディアムチューン。 淡々と深い世界を聞かせてくれるように、mobyの世界が広がっていきます。

7. BAD DAYS

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

悪い日々。女性ヴォーカルのサンプリングがエスニック風だね。そして、広がるダークなシンセの音も、妖しさたっぷりだね。なんだか不思議な世界。

8. PIANO & STRING

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

タイトル通りにピアノが美しさを彩るナンバー。ドラマティックな音を作り上げるmobyです。うっとりしなやか、しかし小曲で、最後はF.O.していった。

9. SOUND

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

タイトル通りに音がメインとなるナンバー。宙に浮くように、シンセの音が広がってゆく。

10. DOG

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

タイトルはストレートに「犬」。イメージとしては、小さな犬かな。ポコポコとしたビートが、かわいく走る子犬のようだね。 縦横無尽に元気よく走り回るワンちゃんが大活躍。近未来感もたっぷりに。

11. 80

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

静かに、ジワリジワリと広がるサウンドを堪能できるアンビエントナンバー。淡々としていながらも、美しさを感じる。

12. LEAN ON ME

WRITTEN BY RICHARD M. HALL PRODUCED AND PERFORMED BY MOBY

眠りを誘うような、眠りから目覚めさせるような、妖しさ漂うインストチューン。深いところを漂って、そのまま沈んでいってしまったような。

3rd Album『EVERYTHING IS WRONG』● '95/2/28 release

moby、通算3枚目のオリジナルアルバム。「すべては間違っている」というmobyの主張が表れている作品は、 テクノやハウスといったクラブ系のミュージックと、ジャケットが示すようなディープでアンビエント名要素を出した、2面性をうまく使用。静と動のバランスが絶妙な作品となっています。 moby自身のヴォーカルは少なく、ゲストヴォーカルを招いては、不思議な世界を聞かせてくれる。 「HYMN」「FEELING SO REAL」「EVERYTIME YOU TOUCH ME」「INTO THE BLUE」などのシングルナンバーも強力だし、アングラ感からメジャーへ、水面下から水面を脱するような雰囲気。 あぁ、mobyの美しき世界が広がってゆく。また、ボーナスディスクも付いているので、聞き応えがある。「UNDERWATER」と題されたディスクは、アンビエントの極地を行くナンバーを収録。 その名の通り、水の中をゆらゆら揺れるように。また、一体化するように。漂うことができる作品だ。

UNDERWATER

UNDERWATER (PARTS 1~5)

1. HYMN

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

美しい旋律とアンビエントなサウンドが包み込んでくる繊細なナンバー。 そのままゆったりと、眠りに就くかのように。アルバムのオープニングから、静かな波を起こしてくる。

2. FEELING SO REAL

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

ジャングルのような、ドラムンベースのような高速ビートを巻き起こしては、もう、とにかく圧倒させられる。 女性のヴォーカルも突き刺してきますよ。ボコスカビートや弾けるピアノに、とにかくmobyの攻めの姿勢が表れている。とにかくすごいんだ。

3. ALL THAT I NEED IS TO BE LOVED

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

えっ、mobyがまさかのハードロック?ヘビメタか?とにかく勢いで攻めてくるナンバー。 でも、意外にキャッチーな面も見せてくる。ソフトとハードをうまくミックスさせたmobyの力を感じるね。

4. LET'S GO FREE

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

ボコスカビートを打ち込んでくる30秒足らずのインタルード。

5. EVERYTIME YOU TOUCH ME

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

軽やかな高速ビートと弾けるピアノが煌くテクノナンバー。ちょっとレイヴな感じで、アグレッシヴに聞かせてくれる。 メロディパートの抑えから、サビでの解放という流れが、実に心地よいね。軽やかに歌い上げるヴォーカルもかっこいい。

6. BRING BACK MY HAPPINESS

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

煌びやかなSEに弾けるピアノ、女性ヴォーカルに濃いビートが絡み合うテクノチューン。この激しさ、 弾けっぷりはたまらないね。なんかもう、やりたい放題感もあって、楽しいです。

7. WHAT LOVE

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

渋いヴォーカルと、ギターを絡めた始まり。と思ったら、ヘビメタのごとく、アッパーに攻めて攻めて攻めまくる。 濃すぎるぞ、moby。こういうところまで、自由自在に操ってしまうとは。デス系なヴォーカルも味が出ている。

8. FIRST COOL HIVE

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

ベースの音が深く響き渡り、女性のハミングというかコーラスが広がる。落ち着いたテンポで、これまで激しかった流れを一気にクールダウン。

9. INTO THE BLUE

Written by Moby and Mimi Goese Performed, programmed, produced and engineered by Moby

ゆったりモードで広がるバラードナンバー。デジタル要素は薄く、ちょっと淡々とした雰囲気が広がる。 女性ヴォーカルもゆったりと聞かせてくれます。まったりと包み込んでくれるようだ。mobyの安らぎの世界を表現。そう、眠りに誘ってくれるのです。

10. ANTHEM

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

ダイナミックに始まった高速アッパーチューン。疾走するビート、時折入ってくるヴォーカル、熱気がムンムンと伝わってきます。

11. EVERYTHING IS WRONG

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

前曲の激しさから一転、しっとりモードで聞かせてくれるアンビエントなスローチューン。どこかへ連れて行ってくれるような感じの小曲。

12. GOD MOVING OVER THE FACE OF THE WATERS

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

巧みなピアノプレイを重ねて、鮮やかに聞かせてくれる。そして、アンビエントな雰囲気を放つシンセの壮大な広がりで、 圧倒させるナンバー。後半に行くにつれて、ダイナミックに。同じフレーズの繰り返しなのに、なんだかドラマティックな1曲に。

13. WHEN IT'S COLD I'D LIKE TO DIE

Written by Moby and Mimi Goese Performed, programmed, produced and engineered by Moby

優雅に響き渡るアンビエントサウンドに乗せて、女性ヴォーカルが包み込むように歌い上げる1曲。 まるで癒し効果があるような、ヒーリング要素的ナンバー。mobyの技量がトコトン出ているね。

UNDERWATER

Written, performed, programmed, produced and engineered by Moby

波が押し返すかのように、雄大で壮大な音が押し寄せては引き返して。ジワジワと浸透してくるように聞かせるトラック。 だから、パートの区切りもあまり感じなくて、全体で1曲のようなつくりじゃないかな。深くディープな面もあれば、癒しのようなゆったりとした気分にさせてくれたり、ちょっとノイジーな展開もあったり。 mobyの巧みな音作りをトコトン堪能できるディスクです。

4th Album『animal rights』● '96/8/31 release

moby、通算4枚目となるアルバムは、なんかとにかくすごいんだ。 冒頭ナンバーで、じっくりアンビエントな世界を聴かせてくれたと思ったら、次曲からハードコアパンクでデスメタルな雰囲気をぶつけてきて、もう誰にも止められないような勢いをかましてきました。 とにかく呆気に取られる。さらには、その合間合間にアンビエントナンバーを挿入。激しさと静けさ、両極端なサウンドで構成された1枚です。 動物愛護を掲げるmobyならではのアルバムタイトルですが、うまくないように反映されているのでしょうか、いまいちそこはわからない。 また、テクノやレイブ、ダンスサウンドを期待していた人をうまい具合に裏切りながらも、このエッジの効いた音でも魅了してくるところ、 mobyにジャンルでカテゴライズされる行為はあまり意味をなさないんだなと、実感。

1. Dead Sun

produced by moby

これぞmobyなアンビエントチューンで、ゆったりのっしりとスタート。 タイトルがまた、「死の太陽」ということで、まるで太陽が昇ると同時に、悲しみを注ぎ込んでくるようなトラック。シンセサウンドがじわりじわりと響いてきます。

2. Someone To Love

produced by moby

ヘビメタと言わんばかりにメタメタのロックで攻めるmoby。 叫んでいます。これはすごいぞ。前曲とのギャップもすごくいい。この勢いはとにかくすごい。圧巻です。

3. Heavy Flow

produced by moby

前曲同様に、メタメタハードなロックチューンで、ギターがバリバリ響きまくりです。 そして、シャウト。とにかく圧巻です。激しくて、手に負えないmoby。なんか、凄すぎるよ、moby。

4. You

produced by moby

シンプルなタイトルなのに、こちらも疾走しまくり。 パンクロックで、アッパーに仕掛けてくるmobyです。オープニングのアンビエントが一体何だったのか、この曲はとにかく勢いで走り抜けていきます。ラストはまさかの巻き戻し?

5. Now I Let It Go

produced by moby

熱を冷ますかのような、ゆったりナンバー。しなやかに響き渡る弦の音が美しい。2分少々の曲なんだけれども、ぎゅっと魅力が詰まっているね。

6. Come On Baby

produced by moby

ミクスチャー的なハードなロックチューン。mobyのヴォーカルも、突き刺すように、歌い襲ってきます。シャウトがやっぱり半端ないね。 このハードな音と一緒に、脳天に衝撃を与える。

7. Soft

produced by moby

タイトルが表すようなソフトな感じが一切ない。ただ、これまでのアルバムの流れからいうと、ソフトな感じなのかもしれないけれど。 ゆったりまったり、ダウンテンポのバックで、ギターがギュインギュインと流れ、mobyも語るように聴かせたと思ったら、シャウトするんだ。

8. Anima

produced by moby

ゆったり淡々と響くトラック。シンセサウンドがブワーッと広がっては、呑み込まれて行くように。 深い海へ吸い込まれるように。ただただ、淡々と。

9. Say It's All Mine

produced by moby

ゴシックロック/ヘビメタよろしく、ハードなロックチューンとシャウトで、圧倒する1曲。 その後はmobyが語るように、ヴォーカルも聴かせてくれる。嘆きというか、訴えに似ているような、シャウトが印象的ですね。

10. That's When I Reach For My Revolver

produced by moby

軽快なロックチューン。リズミカルで激しさは感じさせないので、聴きやすい仕上がりです。 サビもエッジの効いたギターが、ゴリゴリと攻めてくるけれども、曲全体としては、結構あっさりめ。

11. Alone

produced by moby

どっぷりビートがこだまして、軽やかながらに躍動感を伝える1曲。 終始、静かに展開しては、クールに聴かせてくれる。もうね、mobyの静と動を一緒に味わえるトラックです。何と10分半の大作。

12. Face It

produced by moby

ギターをかき鳴らして歌うmoby。どうかしらブルージーに。しかし、その後、ノイジーな音が漂ってきては、どっしりヘビィな音に変身。激しく荒々しく、音がほとばしる。 そして、激しくシャウトしたり、じっくり歌を聴かせたりと、変幻自在だね。後半は鮮やかなギターで魅了してきます。約10分。

13. Old

produced by moby

美しきピアノの音色がしっとりと広がる始まりが、これまた気持ちを落ち着かせてくれるような、 癒しを与えてくれるようだ。ヒーリングミュージックのごとく、ゆったりとピアノの音が胸に染み渡ります。

14. Living

produced by moby

淡々と響き渡るビートと、さらっとした味付けのギターで聴かせるナンバー。前曲同様に安らぎを与えてくれるかのような、ゆったりとした展開です。 渋さと味わいを添えて、ゆったり聴かせてくれます。そして、ラスト手前ではベースの音がどしりと入ってきては、力を加えてきた。ただ、最後の終わり方が怖かった。

15. Love Song For My Mom

produced by moby

前曲同様に、ギターの音をじっくりと聴かせては、さらにヴァイオリンの音を加えて、 しなやかに音が舞います。1編の物語が展開するかのように、抑揚をつけて魅了してきます。

16. A Season In Hell

produced by moby

シンセの音がダイナミックで壮大に広がるナンバー。まるでM-1と対をなすかのような、ドラマティックでmobyの無限の可能性を示す。 ああやかで繊細な音で包み込んでくれるようだ。アンビエントミュージックの真髄を示す。

Compilation Album『I Like to Score』● '97/8/26 ('97/11/15 on Japan) release

mobyがこれまで発表してきた楽曲の中から、映画音楽に関わっている楽曲をコンパイルしたコンピレーションアルバム。 「The Saint/セイント」や「Double Tap」、「SCREAM」など、意外と色々な映画音楽に携わっていたことに驚くと同時に、mobyの楽曲も映画をうまい具合に盛り上げているように仕上がっているね。 代表曲「GO」は「Twin Peaks」の劇中ナンバーをサンプリングしたものだけれども、こういうアイデアを出してきたところは、さすがmobyのセンスです。 全体を見ても、お得意のダンスチューンやヒーリング/アンビエントな楽曲など様々あって、このアルバムも、まるでオリジナルアルバムのごとく、1つの作品として聞くことができますね。 リードトラックとなっている「007」のmobyバージョンも、かなりいけてます。日本版は、そのmobyバージョンのエクステンデッドをボーナストラックとして収録。

5th Album『PLAY』● '99/4/30 release

世界を踊らせ、世界を癒すmoby。トコトン味わいつくせる全18曲は、タイトルも、ずばり「PLAY」。 お得意のテクノやダンスミュージック、そして静の面を見せるアンビエントミュージックはもちろんのこと、今回は、かなり古い音源をサンプリングして、現代に甦られるようなトリックもあり、 ブルースやロックで渋さを出してきました。もうね、ありとあらゆるジャンルの音が詰まっていて、mobyの幅広さをうかがい知ることが出来ます。 「Honey」「Porcelain」「Why does my heart feel so bad?」「Bodyrock」「Run on」「Natural Blues」「South side」「Find my baby」 など、リカットを含めてシングルナンバーが多数あるほど、自信の溢れた1枚。そりゃ、全世界で1200万枚ものセールスを挙げるわけですよ。 mobyも喜びのあまり、ジャケットでは飛び跳ねた姿を見せて、うれしさを表現。って、違うか?

再リリースにあたっては、3曲のリミックスをナンバーを収録した8cm CDとの2枚組み仕様で。Rob DouganやPaul Oakenfold、Mike Dと、 個性豊かなクリエーター達がmobyの楽曲と化学反応を示します。

1. Honey

Written, produced, engineered and mixed by Moby

手拍子とブレイクビーツ、そしてピアノの重くどっしりとした音色に、mobyの世界が表れるナンバー。 アンビエントやテクノといった面を見せていたmobyの新たなるサウンドが、攻めの姿勢として出ているミディアムチューンは、濃さの出たグルーヴも放って、なんだか面白い作品なんだ。

2. Find my baby

Written, produced, engineered and mixed by Moby

ギターがかき鳴る、ロックでブルージーで、それでいてクラブ要素もあるトラック。 HIP-HOPなノリもあって、器用なmobyの業が光る。とにかく濃いんだ。

3. Porcelain

Written, produced, engineered and mixed by Moby

ブレイクビーツに乗せて、美しいピアノの音色を聞かせてくれるミディアムナンバー。 moby自らヴォーカルを担当し、これまた淡々と聞かせてくれるんだ。優雅な一時を過ごす。アンビエント要素もたっぷり。癒される感じで、素敵だ。

4. Why does my heart feel so bad?

Written, produced, engineered and mixed by Moby

ブレイクビーツに乗せて、ちょっと悲しげなヴォーカルとコーラスが響き渡るトラック。 同じフレーズの繰り返しなんだけれども、ドラマティックに仕上がってしまうmobyマジック。メロディパートは淡々と、サビパートのコーラスのように、聞かせる仕上がりで。 より大きな世界を聞かせてくれます。

5. South side

Written, produced, engineered and mixed by Moby

淡々としたブレイクビーツに、moby自ら淡々と歌い上げるミディアムチューン。しかし、サビパートに入ると、力のあるメロディが待っていた。 なかなか綺麗なメロディラインにうっとりさせられる。その後、間奏ではギターがうねりを上げたりと、内容盛りだくさんな曲だよね。

6. Rushing

Written, produced, engineered and mixed by Moby

まったりアンビエントナンバー。淡々としたビートに乗せて、さらりとコーラスが乗っかってくる。 そして、ピアノの旋律も入ってきては、繊細さを出してきた。眠気を誘ってきましたね。

7. Bodyrock

Written, produced, engineered and mixed by Moby

いきなりHIP-HOPな感じでヴォーカルが入ってくるミディアムチューン。ギターも濃さを出してきては攻めてくるナンバーですね。 音をぎゅっと凝縮してぶつけてきます。なるほど、ロックですな。

シングルではリミックスが施され、ちょっと煌びやかさを増した。

8. Natural blues

Written, produced, engineered and mixed by Moby

渋いヴォーカルと濃いビートでクールに聞かせるミディアムテンポのグルーヴチューン。 派手に決めるのではなく、浸透するように染み渡るように、広がってゆくように。mobyの渋さが伝わるブルース。

アルバムから5枚目のシングルとしてカットされた際は、バージョンを変更して。まぁ、大きくは変わっておらず。でも、1分もカットされて端的になったエディットバージョンですね。

9. Machete

Written, produced, engineered and mixed by Moby

これぞmobyなテクノチューン。攻めていながらも、軽くあしらう感じでクールなんだ。そして、mobyもさらりと歌い上げる。 でも、中盤からはギターもうねるし、mobyもシャウトするみたいに吠えているし。段々とダイナミズムを加えて、大きくなってゆく。

10. 7

Written, produced, engineered and mixed by Moby

ファンクというかブルージーな感じのインタルード。渋さを漂わせては、通り抜けてゆく。

11. Run on

Written, produced, engineered and mixed by Moby

淡々としたビートに、ソウルフルなヴォーカルを加えて、独特の味を出すトラック。mobyのサンプリング技が光る一品。 まぁ、派手に聞かせるわけではなく、じっくりと聞かせてくれるタイプの曲です。

12. Down slow

Written, produced, engineered and mixed by Moby

タイトル同様に、スロウビートで聞かせてくれるナンバー。ゆったりまったり。アンビエントな静の面が出たmobyです。1分半ほどの小曲。

13. If things were perfect

Written, produced, engineered and mixed by Moby

ベースの深い音とスクラッチが絡み合うミディアムナンバー。mobyはポエトリーリーディングのように淡々と語りを入れてくる。 また、低く深い声なんだよ。かっこいいね。挿入される別のヴォーカルも効果的に。

14. Everloving

Written, produced, engineered and mixed by Moby

アコースティックの静かな調べと、渋い声のハミングで始まるミディアムスローチューン。 その後は、淡々としたビートが入ってきたり、ドラマティックなSEが入ってきたり、ドンドンとがージャスに変身してゆく。右肩上がりの曲だね。

15. Inside

Written, produced, engineered and mixed by Moby

フワフワしたサウンドと深いビートが織り成すミディアムナンバー。とにかく淡々と物語が流れてゆく。

16. Guitar flute & string

Written, produced, engineered and mixed by Moby

タイトル通りにアコースティックギターとフルート、そしてストリングスがしっとりと聞かせてくれるミディアムチューン。 mobyの繊細さがよくわかるナンバーで、とにかくうっとり。

17. The sky is broken

Written, produced, engineered and mixed by Moby

mobyのポエトリーリーディングを聞かせてくれるミディアムスローチューン。淡々と鳴り響くドラムの軽快さが、逆に物寂しさを生み出す。 よく聞くと、本のページをめくるような音も聞こえるね。

18. My weakness

Written, produced, engineered and mixed by Moby

壮大に広がるアンビエントミュージック。幻想的なシンセサイザーの音に、お経のような声が組み合わさって、 これまた不思議なmobyワールドが誕生するのであります。

Bonus CD

1. Porcelain : Clubbed To Death Version By Rob Dougan

癒し要素たっぷりのナンバーが、随分と頑丈な武装を施したような、いかついリミックス。 優雅なピアノの音色は、オリジナルそのままに、全体がよりアグレッシヴに感じられる。

2. Natural Blues : Perfecto Remix remixed by Paul Oakenfold & Steve Osborne

Paul Oakenfoldならではのディープでドープな4つ打ちリミックス。ピコピコSEも加えて、不思議な世界を駆け抜ける。 キーボードの弾み具合は軽やかに。でも、全体としては、どっしりと構えているね。これぞ大御所の技ですよ。

3. Natural Blues : Mike D Edit

なんだかエスニックというか、ガムランというか、インディア風にスパイスが加えられたりミックス。 オリジナルの渋さが無くなり、とにかく濃く熱いリミックス。妖しさたっぷりだけれども、面白いね。

Compilation Album『mobysongs 1993-1998』● '00/6/30 ('00/9/27 on Japan) release

レコード会社移籍に伴って、リリースされたベスト盤は、これまでのmobyの活動をまとめた作品集。 テクノ、ハードコア、アンビエントなど、様々なジャンルに精通しては、その卓越な業で魅了してきたmoby。 ここには、そんな彼の代表作をこれでもかというくらいに収録しています。やはり「GO」の存在感はハンパなく大きいけれども、 アンビエントの決定版「GOD MOVING OVER THE FACE OF THE WATERS」やアグレッシヴなビートで聴かせる「MOVE」、 さらにアッパーに聴かせる「FEELING SO REAL」など、いろいろな角度からじっくりと楽しめる曲が揃っていますね。 ただ1つ、なぜ「Animal rights」からの収録曲が、アンビエントナンバーなんだろうと。あのハードでメタメタなロックが未収録なのが、ちょっと残念な気もするんだよな。 あれも、立派なmobyだし。何はともあれ、この初期mobyの楽曲から、次作の名作「play」へと流れるとことは、面白さを味わえますね。

6th Album『18』● '02/4/29 ('02/5/2 on Japan) release

moby、通算6枚目となるオリジナルアルバム。今作は、前作「PLAY」より、さらにジャンルレスになってきたかのような作品に感じます。 シングルでも、「We Are All Made Of Stars」「Extreme Ways」「In This World」「Sunday」と、随分とばらつきのあるサウンドだね。 ただ、根底にはメロディアスなラインで魅了するところがあるので、mobyも随分と魅力を増してきているね。 全体的にはアンビエントなトラックが多く、ミディアム~スローテンポのサウンドを聞かせては、癒しや安らぎを与えてくれるかのようだ。CDジャケットのように、宇宙的な壮大な部分も感じます。 それ故、前作「PLAY」がものすごくハードに感じ、こちらのアルバムがソフトに感じる印象。 moby自身も歌っていたり、はたまた前作の手法でヴォーカルをサンプリングしたり、女性ラッパーやSinead O'Connorをゲストに迎えたりと、 中身の詰まった全18曲。いろいろなジャンルをミックスさせて、mobyの音楽の世界を堪能できる1枚です。とにかくうっとりとした気分にさせてくれる。

日本盤は、Corneliusがリミックスした楽曲や、別バージョンなど、3曲を収録したボーナス8cmCD付きの2枚組み仕様です。

1. WE ARE ALL MADE OF STARS

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

アルバム「18」からの1st Singleは、淡々と響くビートにエッジの効いたギターがうねりを上げるミディアムチューン。mobyも伸び伸びと気持ち良さそうに歌を披露。 確かに宇宙のような壮大な雰囲気もあり、mobyの得意とするダンストラックとアンビエントな音楽がいい感じに融合しているね。 ポップでキャッチーな要素もあって、シングルとしては掴みはOKです。

2. IN THIS WORLD

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

アルバムから3枚目のシングルナンバー。Jennifer Priceのソウルフルな歌声が響きます。そこに淡々としたビートと、煌びやかに広がるシンセの音。 若干のアナログノイズを加えたりと、前作「PLAY」に近い世界も感じられる。この、ジワッと広がる雰囲気がいいじゃないですか。

3. IN MY HEART

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

鮮やかなピアノの音色にうっとりとさせられるイントロ。そして、ヴォーカルも加わっては、どっしりとグルーヴィーな雰囲気を醸し出してきました。 リズミカルな中にも、スペイシーな雰囲気が鮮やかに映える。さすがはmoby、ラストもシンセで巧みな世界を作り上げた。

4. GREAT ESCAPE

produced, engineered and mixed by Moby Written by R. Hall / Orenda Fink / Maria Taylor

Azure Rayのヴォーカルがしっとりと響き渡るミディアムチューン。 ヴォーカル&コーラスがしっとりまったりと展開しています。バックのサウンドも添えるかのように、しっとりまったり。2分弱の小曲です。

5. SIGNS OF LOVE

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

どっしりと広がってゆくサウンドをバックに、mobyが淡々と歌い上げるミディアムうろーチューン。 メロディパートでは、ボソボソと歌うmobyだけれども、サビパートでは、ゆったりと。そして、途中でサビでギターが入って、エッジが効いていますね。

6. ONE OF THESE MORNINGS

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

Diane McCauleyのヴォーカルをフィーチャーしては、ビートを淡々と響かせるミディアムチューン。 ピアノは鮮やかで美しく、アンビエントな要素も出していて、大変麗しいですね。

7. ANOTHER WOMAN

produced, engineered and mixed by Moby Written by R. Hall / Barbara Linda Ozen

Barbara Lynnの「I'm a Good Woman」をサンプリングして聞かせるミディアムチューン。 ベースのうねるビートとともに、シンセが添えられては、mobyお得意のまったりとした空間の出来上がりだね。

8. FIREWORKS

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

まったりサウンドの中で映える美しきピアノの音。うっとりミディアムテンポのインストチューンで、魅了してきます。まったり、まったり。

9. EXTREME WAYS

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

イントロからスリリングな音を飛ばして入ってくる。とにかくどっぷりとしたブレイクビーツのような音とともに、ロックよりの濃いサウンドがノシノシと響き渡ってきます。 mobyも淡々としていたヴォーカルが、サビでは躍動感に溢れています。歌詞がまた、mobyらしいというか、シニカルな感じで。でも、メロディはとっても豊か。 アルバム「18」から2枚目のシングルナンバー。

シングルでは、オリジナルよりも30秒ほどカットされたエディットバージョンで聞かせてくれます。

10. JAM FOR THE LADIES

produced, engineered and mixed by Moby Written by R. Hall / Michael McDermon / Angela Stone / Lana Michele Moore

Mic Geronimo「Whenever You Are」をサンプリングして聞かせるHIP-HOPな1曲。 トータルで見ると、あまりこのアルバムの中ではそぐわなく用にも思える。ただ、ファンキーでかっこいいことは確かです。

11. SUNDAY (THE DAY BEFORE MY BIRTHDAY)

produced, engineered and mixed by Moby Written by R. Hall / Sylvia Robinson

まったりとした展開と共に、サンプリングヴォーカルを組み込んで、新たな世界を作るmoby。 今作は、Sylvia Robinson「Sunday」という曲をサンプリング。淡々とした世界を表現しています。 ヴォーカルとサウンドとのギャップが、どこかしら、前作アルバム「PLAY」あたりを思わせるね。クールな仕上がり。アルバム「18」から、4枚目のシングルとして華とされたナンバー。

シングルバージョンは、オリジナルよりも1分半ほど短くなっています。

12. 18

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

アルバムタイトルチューン。ピコピコな感じの音と、美しく鮮やかに広がるピアノの音が絡み合う。 さらに、シンセが広がっては、幻想的で壮大に。スペイシーで心地よさもあって、なかなかいいね。

13. SLEEP ALONE

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

1人で眠ることを音で表現。アンビエントなテイストで、ゆったりまったり。 静かに。そこに乗っかるは、mobyの眠たそうな、抑え目のヴォーカル。淡々と展開。

14. AT LEAST WE TRIED

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

Freedom Bremnerがヴォーカルを聞かせるミディアムスローチューン。 まったりとしたトラックをバックに、美しく伸びやかに聞かせてくれるヴォーカルが映えますね。

15. HARBOUR

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

ヴォーカルに、なんとSinead O'Connorが参加したミディアムチューン。 まったりビートと共に、魅惑のひと時を作り上げる。声は、やっぱり引き込む力があるよね。抑え目なんだけれども、どこかしらエモーショナル。

16. LOOK BACK IN

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

力強いビートと広がるシンセサウンドに包まれるミディアムスローチューン。幻想的でいてメロディアスな世界が繰り広げられる。

17. THE RAFTERS

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

リズミカルに弾むポップチューン。思わず手拍子したくなるような空気を醸し出しています。それでいて、シンセが壮大に広がったりもするから、 mobyの巧みな業が出まくっていますね。

18. I'M NOT WORRIED AT ALL

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

アルバムのラストを飾るナンバー。The Shining Light Gospel Choirのヴォーカルをサンプリングして、ブルージーでスペイシーで、不思議な世界を生み出すmoby。 ゆったりしていながら、力強いヴォーカルが舞います。

Bonus CD

1. WE ARE ALL MADE OF STARS - CORNELIUS REMIX

REMIX AND ADDITIONAL PRODUCTION BY CORNELIUS

mobyとCorneliusという組み合わせも興味深いね。淡々と、そしてアンビエントな雰囲気で進行するリミックス。 リラックスさせてくれるような静寂を与えてくれる。アンビエントサイドのmobyのアプローチだね。

2. SOUL TO LOVE

PRODUCED, ENGINEERED AND MIXED BY MOBY WRITTEN BY MOBY *B-Side Album 「18 DVD + B SIDES」 収録*

3. WE ARE ALL MADE OF STARS - SLOW SYNTH

PRODUCED, ENGINEERED AND MIXED BY MOBY WRITTEN BY MOBY

ゆったり、オリジナルを幾分かテンポを落とし、まったりムードの展開を聞かせる。心地よい雰囲気が流れては、リラックスさせてくれる展開。

DVD+CD『18 DVD + B SIDES』● '03/11/30 ('04/2/25 on Japan) release

1. Landing

produced, engineered and mixed by Moby Written by R. Hall / Orenda Fink / Maria Taylor

AZURE RAYのヴォーカルが美しく響き渡るミディアムチューン。 mobyお得意のデジタルサウンドとアンビエントミュージックを組み合わせて、ゆったりと流れるように。艶かしさも加えて、mobyの耽美的な面も出ているね。

2. Love Of Strings

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

華やかに広がるシンセの音が、幻想的な世界をつくるミディアムナンバー。 リズミカルなビートとともに、アンビエントなサウンドで魅了するインストチューンです。途中からは、滑らかなピアノの音も加わって、うっとり。

3. Nearer

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

淡々と、そう、淡々と。打ち込むビートに乗せては、ブルージーなヴォーカルで魅力を伝える。 さらには、シンセサウンドが広がり、スペイシーな空間も作り出しているぞ。癒されるねぇ。

4. Afterlife

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

ギターを静かにかき鳴らし、mobyも囁くように歌を聞かせるミディアムロックチューン。 その中でも、ダイナミックな広がりもあったりして、アンビエントな要素も感じたりします。

5. Strings Electro

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

女性ヴォーカルのサンプリングと、ピコピコ感のある4つ打ちビートで魅了するミディアムナンバー。 ってか、「In This World」んぽ別バージョンです。なるほど、こういうアプローチもあるんだね。充実の6分半超え。

6. Downhill

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

ミディアムテンポのビートと、サンプリングヴォーカルが交差するナンバー。淡々としていながらも、深い音で味わい深さを出してくる。

7. Soul To Love

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

淡々と打ち込んでくるビートよろしく、そのバックでシンセサウンドも響き渡る。 まったりとしていながらも、バックのシンセサウンドが意外と巧みな音をぶつけてくるかのようにダイナミズムを感じさせる。何気に攻めてきますね。

8. Bed

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

タイトルが「Bed」なので、てっきり眠たくなるような楽曲かと思いきや、mobyお得意の4つ打ちテクノビートで来たもんだ。 激しく攻勢を仕掛けてくるアップテンポチューンで、呑み込まれます。

9. Piano & Strings

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

アルバム「AMBIENT」にも同名タイトルが収録されているけれども、まったくの別物。こちらはアナログノイズを散りばめて、どこかしら物憂げ。 淡々と響き渡るトラックと、壮大に広がるシンセサウンドの融合系で、大胆な展開を迎える。神秘的に飾るところは、さすがmobyです。 そして、ラストではストリングスが前面に出てきました。

10. Horse & Carrot

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

「馬と人参」というタイトル、なんだかすごいね。 確かにパカパカと駆け抜けてゆくようなリズミカルなトラックだし、ウキウキワクワク楽しませてくれる。疾走感といい、さわやかさといい、不思議と感じさせるトラックなんだよね。

11. Life's So Sweet

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

どっぷり4つ打ちビートを放っては、ディープな展開を見せるミディアムグルーヴチューン。 途中からはシンセの音が広がって、美しさが際立ってきたね。そして、女性ヴォーカルも加わっては、華を添えます。

12. ISS

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

ぽっくりぽっくり。柔らかいビートとともに、シンセサウンドがフワッと広がってゆくミディアムスローチューン。 しばらくすると、ベースの音も入ってきては、深さを増してゆく。全体で8分45秒のゆったりロングジャーニーです。

13. Stay

produced, engineered and mixed by Moby Written by Moby

どっしりビートと美しいキーボードの音、そしてmobyのヴォーカルをじっくりと聞かせてくれるミディアムスローの バラードチューン。淡々と語るように歌うmobyが、より美しきアンビエントの世界を作っているような感じだね。

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