album
●1st Album『SLOW DOWN』● '91/3/27 release
古内東子、記念すべきデビューアルバム。本当にデビューアルバムなのか?と思わせるほどできのいい楽曲達。
ミディアム・スローの曲が中心で、恋愛模様を描いた曲が彩りを加える。
「はやくいそいで」で、デビューした彼女がOLを中心に女性の心を掴むんですよね。恋愛の神様とかOLの教祖とか。そんな姿も垣間見える作品。
1. SLOW DOWN
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
いい感じにバラードナンバーからスタートを飾っています。静かにゆったりと展開する曲は古内東子の本筋を見事に表していますね。
この深く包まれている曲はジワジワと心に伝わってくるじゃありませんか。とても暖かい仕上がり。ピアノで河村結花が参加しているのにも注目ですね。
2. Destiny
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二 Strings Arrange:寺島民哉
とにかく詞の世界が切ない。別れの曲だからこそ古内東子が描ける世界かも。とってもリアルに伝わってきますよね。
マイナー調のピアノサウンドがどこかしら冷たく感じて聞こえてしまう。終わりでメジャーコードになってしまうならマイナーのままで通り過ぎてもいいと思った。
3. TWO COLORS
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二 Strings Arrange:寺島民哉
こちらも別れの曲となっております。曲のほうはシンプルなバラードナンバー。シンプルだからこそじっくりと詞の世界が伝わってくるんですねぇ。 なんでしょう、子の二人は価値観が合わなくなったのかな。わかってもらえないしわからないって。意見の食い違い、辛いですね。
4. さよなら
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
これもまた詞の世界が切ない。別れの曲っちゃあそうなんだけれども、主人公は片思いだったわけですね。
ここまでフランクな関係だと友達以上恋人未満の関係で終わっちゃんでしょうか。曲の方はミディアムテンポのシンプルなバラードナンバー。
このシンプルさがまた曲の持ち味を引き立たせています。
5. あいたくなったら
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
随分とポップなサウンドで展開する曲ですね。特にサビでのコーラスがとっても効いています。でもサビの終わりはぜったいに音を上げない方がいいと思うんですけれど。
何かおかしいんだよね。詞では複雑な気持ちを歌っております。すっきりしたいよね。
6. Alienation
作詞・作曲・編曲:古内東子
ちょっとラウンジ/ボッサ系のアレンジを聴かせてくれるミディアムバラードナンバー。主人公はちょっと強いですね。
「何故一人のことを知ろうとしないの?」「何故嫌われようと避けてみるの?」主人公が強いから相手が離れたがっていたりして。
7. Jeans
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
こちらもポップなアレンジを聴かせてくれるミディアムテンポの曲。この曲の世界もまた複雑ですね。
片思いなんだけれども、相手の彼女と比べてしまう主人公。彼を自分のものにするためには彼女を超えなければいけない、という必死な気持ちを歌っています。切実。
8. 彼の背中
作詞・作曲:古内東子 編曲:十川知司
イントロではギターがフューチャーされていますね。でも本編入っちゃうとちょっとシンプルなサウンドに変わっちゃう。これも別れの曲?
アウトロとでもいいましょうか、後半最後の曲部分がまた切なくなっております。
9. はやくいそいで
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
デビューシングルなんですが、いきなりクォリティ高い作品をぶつけてきましたね。ピアノが前面に出ているポップなサウンドを展開。
ちなみにピアノはこちらも河村結花が担当。つまり席から主人公を引きとめようとする歌なわけでしょ?そして自分自身との葛藤を描いているってことだね。
ピアノ、コーラスがもう抜群です。ここまでのサウンドを聴かせてくれる古内東子、こりゃあ今後の活躍を保証されているよね。
10. ただいま
作詞・作曲・編曲:古内東子
アルバムの締めは珍しくアコースティックギターのサウンドをバックにしたバラードナンバー。
なんか歌からぬくもりが伝わってくるような暖かい曲です。小さな幸せですね。短いながらもシンプルかつすばらしい曲の仕上がり。
●2nd Album『Distance』● '93/11/21 release
古内東子の2枚目。色々な恋愛シチュエーションが事細かに描写され歌われている。 特に頭2曲のシングルチューンが、切ないね。今回のアルバムは結構、悲しい恋愛が多いような気がしますね。これも実体験なんでしょうかね。 女心をくすぐる1枚。男性も、女性の気持ちがわかるかもしれませんね。女性は共感すること間違いない曲のオンパレードです。
1. Distance
作詞・作曲:古内東子 編曲:遠藤亮
アルバムのオープニングから新境地を聞かせてくれる意欲作。まさか古内東子がここまでダンサブルなアレンジのサビをぶちかますとはねぇ。
なかなかやってくれます。曲のほうはBメロからサビへ盛り上がりを見せ、コーラスが襲い掛かってきます。アウトロでのフェイクは圧巻。
それほどに重圧な構成です。詞のテーマもタイトルが示すように遠距離恋愛です。
シングルのリミックスバージョンはそこまでいじくってはいない。オリジナルのよさを軽く強調した感じです。まぁイントロに注目する事ですな。
2. 逢いたいから
作詞・作曲:古内東子 編曲:遠藤亮
シングル曲が続けて。ボッサの雰囲気を作り上げるアコースティックサウンドがとても印象的。
バラードナンバーでしっとりと、そしてじっくりと聞かせてくれます。この曲もBメロからサビにかけて盛り上がる。詞、珍しく男性の視点で書かれているところがまた面白いですね。 彼氏もちの女性を片思いする男性のまた切ない事。胸の内の葛藤を見事に古内節で味付けしています。
3. BYE
作詞・作曲:古内東子 編曲:十川知司
サビ入りで始まる弾けるポップナンバー。サウンド的には春っぽいんだけれども、テーマは「別れ」なんですねぇ。ずばり、別れの春。
一番の疑問はですねぇ、この主人公の別れの相手。「大人」であり、主人公の若さをうらやましがる男って30代後半くらいか?
もしかしてそれよりも↑?ってことは不倫?などと想像ができて面白い。案外1歳年上だったりして。それでも若さをうらやましがる。
4. もしかしたら
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
イントロからアコーディオンが出てくると思ったらなんとcobaですよ。花の街、パリを匂わせるかのような華やかさがあるミディアムテンポの曲。
間奏のSEはよくわからないし、邪魔くさい。曲自体はシンプルなんですけれど、古内節がでまくりです。
5. こたえないで
作詞・作曲:古内東子 編曲:十川知司
アップテンポのナンバーはとっても弾けているポップチューン。パーカッションといいギターといいやっぱり華やかなんだなぁ。
6. キッスの手前
作詞・作曲:古内東子 編曲:遠藤亮
こちらの曲はちょっとキラキラ輝き感のあるアコースティックタッチの曲。サビでのちょっとふわふわした部分が不安定に思わせる。
だんだん聞いているうちに慣れてくると、いい曲に思えてくる。後に発売されるベスト版にもきっちり収録。
7. I miss you
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
しっとり目のバラードナンバー。1番はピアノを前面に押しだして、2番からはがっちりと固めたサウンドを聞かせてくれる。
間奏でのサックスはなんともドラマティックですねぇ。過去に恋人だった二人に戻して、といったような内容です。曲的にはシンプルで落ち着いた雰囲気。
8. きっと
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
やけにSEを駆使したような煌びやかなイントロです。ピアノも本人が弾いたりしていますね。
サビでは爽快なメロディーと突き抜ける感じがいい印象を持つけれど、所々で無駄なSEがプシュッと入ってくるのが耳障り。このSEはいらないよ。
9. ここにいる
作詞・作曲:古内東子 編曲:十川知司
とっても柔らかい雰囲気が漂うイントロのミディアムバラードナンバー。サビのメロディーやコーラスはとっても聞き入ってしまうくらいいいメロディーしています。
が、サビ後のメロディーパートがもう少しほしいなぁ。タイトルワードがあるんだから、ここでパーンと引き込ませないとね。
10. Room
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
古内本人のピアノが前面に押し出されているポップなチューン。ただ、その要素をプログラミングがちょっと殺しているような気がするんだよなぁ。
もう少々抑えて軽くしたらよかったのにね。まぁ、間奏じゃ見事なピアノ捌きを聞くことができるので。曲の主人公は寂しがり屋なだけなのか、それともただ束縛したいだけなのか?
11. 友達
作詞・作曲:古内東子 編曲:十川知司
ラストはバラードで締めです。ピアノとストリングスの絶妙な絡みに聞き入ってしまうね。本編に入るとしっとりと落ち着きます。
再び間奏でストリングスの力が思う存分に表れています。曲に反映するかのように歌詞がまた切ないんだなぁ。
友達以上、恋人未満の関係を歌っています。最後の最後で古内ワールドを見せ付けてくれたような気がします。
●3rd Album『Hug』● '94/9/21 release
古内東子の3枚目。アルバムをリリースするたびに、恋愛要素が濃くなってくる内容に天晴れ。
でも、恋愛模様は様々で、恋をしているものもあれば、恋前、別れ、色々なシチュエーションがあって、豊富です。
しかも、実体験を元にしているのであれば、随分と経験豊富な方だよね。名バラード「うそつき」を含む、全10曲の大人な世界。
1. 恋上手
作詞・作曲:古内東子 編曲:古内東子、遠藤亮
アルバムのオープニングから古内節炸裂。う~ん、切ないメロディですなぁ。ジャジーテイストとたっぷりのバラードナンバー。
それを盛り上げるストリングスがまたいいじゃないですか。うまく引き立っていますね。よく言えば恋を重ねて成長していく、恋を通して恋愛技術を磨いていく女性の物語。
2. もっと
作詞・作曲:古内東子 編曲:遠藤亮
かなり明るいポップチューン。テイストとしては「はやくいそいで」みたいな感じです。ピアノを強調させるならばキーボードはいらないよなぁ。
その代わりにコーラスはいつも以上に豪勢ですね。
3. うそつき
作詞・作曲:古内東子 編曲:木原龍太郎
このアルバムからの先行シングル。小松&木原のオリジナル・ラヴコンビを従えて奏でる切ないバラードチューン。
簡単に言えば別れの歌なんですが、古内東子ならではの女心をくすぐるような歌詞に共感する方々も多いんじゃないでしょうかね。
きっとこの歌詞も奥が深いことでしょう。詞もさることながら、サウンドがまたいつも以上にアダルト路線でかっこいいです。ミュージシャンはすごいねぇ。
4. Girl is...
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
ギターとピアノが冒頭からがつんとくるミディアムポップ。Aメロ、Bメロとキャッチーなメロディーライン。それに比べるとサビがなぁ・・・。
あまりインパクトに残らないと言うか、流れるから流されてしまう感じがしますね。古内流ドゥーワップはOK。ってかスキャットコーラスか。
5. あなたのためにできること
作詞・作曲:古内東子 編曲:木原龍太郎
切ないビーム放出、珠玉のバラードチューン。そして曲の内容は別れです。いやぁ、いろいろなシチュエーションがあるものだ。
まぁ、いつもながらの古内節できゅんとさせてくれます。
6. Peach Melba
作詞・作曲:古内東子 編曲:木原龍太郎
アップテンポのキャッチーなサビから入ってくるナンバー。ピーチメルバって確かカクテルですよね。
このカクテルを通してまた古内節の出まくった切ないストーリーが展開される。友達なのか、他人の彼を好きになってしまうストーリー。やっぱりこういうことってあるんでしょうね、切ない。
7. さびたリング
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
バラードナンバー。打ち込みを使用して、ちょっと悲しさを演出。この歌も別れの曲。
今回のアルバムは「別れ」がテーマなんでしょうか、多いですね。この曲に関しては特に問題なし。というか、なんかピントこなかった。
8. Lighter
作詞・作曲:古内東子 編曲:古内東子、遠藤亮
イントロ間もなくサビ突入。このサビのメロディー、メジャーとマイナーを行き来して癖のあるサビがなかなかいいじゃないですか。
曲は全体を通してA.O.R.的な要素を持つミディアムポップ。
9. Weekend
作詞・作曲:古内東子 編曲:田辺恵二
正直この曲のアレンジは失敗だよね。なんかわしゃわしゃ言ってるもん。これが全てを潰しにかかっている。残念だ。
ポップなチューンだからでしょうか?でも派手にすればいいってもんじゃないしね。曲自体、なんか引きつける力が物足りないと思います。
10. hug
作詞・作曲:古内東子 編曲:遠藤亮
アルバムラストを飾るのはアルバムタイトルでもあるジャジーなバラードナンバー。
いいですねぇ、このメロウな感じが見事に古内東子のヴォーカルと合わさっています。愛すると言うことのすばらしさを歌っていますね。前向きなところが印象的です。
●4th Album『Strength』● '95/9/21 release
早くも4枚目だ、古内東子のアルバム。海外録音&外国人プロデューサーを迎えての新しい姿を楽しむことができる。
タイトル曲「Strength」のいい感じA.O.R.みたいな曲が多く、大人の匂いが漂っています。最後のバラード「水曜日の朝」まで、じっくりと味わえる作品、こりゃいいわ。
1. 朝
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
アルバムのオープニングはキーボードの音色が温かいミディアムナンバー。もうA.O.R.放出の大人な世界ですよ。
そんな音楽にのせて古内東子の詞の世界がやっぱり光を浴びるよね。オープニングから失恋ナンバーだけど、全くそんな感じをさせない曲です。最後のサックスもGood。
2. Strength
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
アルバムからの先行ナンバーアップテンポでポップなナンバー。イントロのピアノはしっとりなのにサビから入ってガツンと決めてきました。
ホーンも吹き荒れる。コーラスも濃い。サビに比べるとメロディ部分では落ち着きを見せ、じっくりと味わえますね。幸せなカップルの不満を代弁?
離れていても好きに変わらないといった内容です。
3. あえない夜
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
ミディアムテンポのA.O.R.なサウンド。古内ワールド満載の大人バラード。しかしせつないですなぁ。切なさが曲にも表れています。
会いたいのに会えないこのわだかまり。ところで、女は耐えなきゃならないのか?女から男にガツンと言うような古内さんの詞ってあまり無いですね。
4. 今の二人が好き
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
ピアノがメインとなるミディアムポップナンバー。サビのメロディーもいつになくキャッチーに聞こえます。
もう詞からものすごく幸せムードが漂ってくるし、それが曲に表れてもいますね。この曲の中では本家恋愛至上主義者ですね。
二人が好きであれば、他のものなんて関係ないみたいです。
5. Promise
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
これがまたクールな楽曲。まぁ、ドラムがプログラミングっていうこともあるしね。ミディアムテンポで古内ワールドが展開されている。
この曲は華やかじゃないけれど、じっくりと聞かせてくれます。サボのコーラスがとても重圧です。癖のある古内東子の声がたまりませんね。
6. できるだけ
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
冒頭の一文にはちょっとすっこけたけどね。スローテンポのバラードナンバー。
ずるずると過去の恋愛を引きずり、元彼に似たような男性を捜してしまう女性の歌。この詞に共感する人、結構いるんでしょうかね?
全体的に味わい深いサウンドなんだけれども、あともう一息欲しいね。
7. 秘密
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
明るくアップテンポのポップナンバーにのせて、浮気の歌が展開。なんか、浮気がこんなに明るくポップに彩られるとは、さすが恋愛教祖様?
ただ、本命の彼に会う度に、後ろめたさがあるということはやっぱり後悔しているんでしょうね。
8. 歩き続けよう (Album Version)
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
煌びやかなA.O.R.サウンドにゆったりな気持ちにさせてくれるバラードナンバー。この曲がまたドラマティックです。
弦も登場して、コーラスとの相性が抜群です。この曲も幸せ絶頂気分を見事に表していますね。詞の力よりも曲の力の方がちょっと強いな。
9. 幸せの形 (Album Version)
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
後半のこの位置にこういうソフトなロックナンバーが来ると、ちょっと新鮮に聞こえるね。明るくポップなサウンドです。
しかし、詞の主人公は失恋をしたけれど、やっぱり恋愛はいいものだと再び動き出しています。古内さん、恋愛を促しすぎ。最後1分もアウトロ長いんだよね。
10. 雨の水曜日
composed & written by Toko Furuuchi arrangement by Michael Colina
アルバムの締めはバラードナンバーで、ピアノをバックに静かにゆったりと進み、弦が入ってきて叙情的に演出。サビで盛り上がりを見せる。
間奏では泣きのサックスと弦が絡んでドラマティックに。最後のサビが壮大で素晴らしい。いやぁ、最後きっちりと締めてくれました。
●5th Album『Hourglass』● '96/6/21 release
もう5枚目となるオリジナルアルバム。名曲「誰より好きなのに」を筆頭に、これでもかと言わんばかりの古内節が炸裂。
女心を見事に歌いきった曲が多数収録されており、女性の共感を得ている名盤ですね。
ジワジワとロングヒットを記録し、古内東子の人気と知名度を築き上げた作品でもありますね。とにかく刹那さ満載。
1. いつかきっと
composed & written by Toko Furuuchi Produced by Hideyuki Komatsu
アルバムのオープニングはアップテンポの爽快チューン。小松秀行プロデュースによるA.O.R.チューン。
ピアノもギターもなんだか大人っぽいですね。サビはとてもキャッチーで、クセのある古内東子のヴォーカルが見事に生かされている。
それを盛り上げるコーラスも、すがすがしいね。オープニングから古内節のでまくったトラックでした。
2. 誰より好きなのに (Album Remix)
composed & written by Toko Furuuchi Produced by Hideyuki Komatsu
古内東子の人気を一気に押し上げた名バラードチューン。とにかく切なさが曲を包み込み、詞が胸を掴むんだ。
二人の関係がまた難しいんだよね。女性からの視点を見事に描いた詞。古内東子に共感する人が増殖するわけだ。そこに美メロ。
ピアノベースのバラードだからついついグッときてしまう。サビの展開といい、コーラスが加わった重圧さにうっとりですよ。とにかく名曲。
アルバムではリミックスが施されて、一つ一つの音がよりクリアになりました。曲のごたごたがなくなってすっきりとした感じですかね。
3. ルール
composed & written by Toko Furuuchi Produced by Hideyuki Komatsu
ミディアムテンポのチューン。特にこれといった特徴がないメロディーで、流れ行く曲なんです。
この曲はプロデューサーでもある小松秀行がコーラスで参加している点で新しさがあるね。詞のほうも、結構考えてしまうんじゃないでしょうか。
4. 心を全部くれるまで
composed & written by Toko Furuuchi Produced by James Gadson
これまたぐっとくるバラードナンバーだ。単純な話、彼がモトカノのことをいまだ引きずっている。そのことに対して、彼女が嫉妬しているという内容。
その世界をきれいな古内節と言うオブラートで包み込んでいます。いやぁ、作り方がうまいんだよね、さすがは恋愛教祖様。
5. かわいくなりたい
composed & written by Toko Furuuchi Produced by James Gadson
後にシングルカットされるほどの力を持つポップでキャッチーなナンバー。からっと陽気なナンバーで、古内東子にしてはなんだか珍しい。
でも結局は、恋愛至上主義を謳ったものなんだよね。はぁ。コンプレックスを持ちながらも恋をすることで、自分は変われることができるということですよ。 ホーンのサウンドがちょっとしたスパイスになっています。ただ、サビ最後の歌詞は引っかかりますね。いやぁ、突っ込み来ますよ。
6. おしえてよ
composed & written by Toko Furuuchi Produced by James Gadson
これまたぐっとくるバラードナンバーだ。1番メロディーがピアノオンリーなので、ちっと曲の世界に引き込まれる。
過去の恋愛を忘れたくても忘れられない女性。その気持ちを古内東子が曲にして歌っています。何気にこの曲、じわじわときますね。
7. ユラユラ
composed & written by Toko Furuuchi Produced by James Gadson
ミディアムポップの明るいナンバー。揺らぐ恋心を古内東子なりの切り口で描いています。 結局誰かを愛し、誰かに愛されていたいんでしょうね。間奏のシンセがいい感じに揺らいでいました。
8. 置き去りの約束
composed & written by Toko Furuuchi Produced by James Gadson
スローテンポのバラードナンバー。これまた詞の中身がせつないですね。別れた後のシチュエーションが細かいし。 さすがは古内女史だ。その切ない世界を彩る曲もまたA.O.R.フレーバーで包み込み、洗練されたサウンドで聞かせてくれます。
9. あの日の二人 (Album remix)
composed & written by Toko Furuuchi Produced by Hideyuki Komatsu
ピアノサウンドとストリングスが絡み合うナンバー。アップテンポでからっとした感じがまた気持ちよいね。過去と現在の二人の関係を比べた歌。
これがまた、古内節で飾られた詞で描かれているんですよ。うまいよ、うますぎるよ。ブラスも華やかに曲を彩っています。
アルバムではリミックスが施されており、音の一つ一つに力が入った。
10. 星空
composed & written by Toko Furuuchi Produced by Hideyuki Komatsu
アルバムのラストを飾るバラードナンバー。アコースティックサウンドでしっとりと始まる。
このテイストでしっとりと進行するので、とてもじっくりと曲が伝わってきます。フェンダーのぬくもりも温かく、 アコースティックギターの音とパーカッションがほんのりと包み込んでくれます。
●6th Album『恋』● '97/8/21 release
前作アルバムがヒットしたことで、一躍知名度を上げた古内東子の約1年ぶりのオリジナルアルバム。
映画やドラマの主題歌のタイアップつきシングル2曲を含む内容で、ずばりタイトルが「恋」ですよ。
古内東子の描く恋愛描写が実にリアルに詰まったアルバムですね。もう、他の女性アーティストとは一味も二味も違った世界に引き込んでくれます。
もちろん、全曲詞・曲を手がけているので、シンガーソングライターの腕を見せ付けているアルバムにもなっている。
1. 悲しいうわさ
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
アルバムのオープニングを飾るミディアムナンバー。A.O.R.フレーバーのアレンジはさすが小松秀行。
軽いながらもきちっと力をこめたサウンドです。独特のヴォーカルとサウンドがまた合うんだ。しかし、詞の内容がすごいよね。
自分の恋人が友達と付き合っているという噂を聞いた主人公の葛藤を描いています。この世界は古内東子だからできるんだろうな。
2. ブレーキ
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
続けてもミディアムテンポのA.O.R.ナンバー。こちらは別れた人に恋心を抱いた女性の気持ちを描いた曲。
サウンドからもちょっと暖かな雰囲気もありますね。でも、「心のブレーキを放す」という表現で来るとはね。
その人にブレーキをかけていたという点に注目ですかね。
3. 大丈夫 (remix)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
古内東子節の出まくったシングルナンバー。サビからの入りでガツンと、一気に彼女の世界に引き込んできます。
A.O.R.サウンドにストリングスが加わってきたら、もうノックアウトされますよ。詞の内容はわかりやすいですね。会いたくても会えない。
それが寂しいけれど「大丈夫」と強がっている。それにしても「大丈夫」の「ぶ」を「ぶぅ」と、古内東子ならではの歌い方になっています。
アルバムではリミックスが施されていて、音がよりクリアになっています。大げさな変更はないので、どちらのテイクも「大丈夫」。聞きやすい仕上がりです。
4. 月明かり
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
タイトルを表すかのようなしっとりとしたピアノのイントロからスタート。ドラムの入りとか、とてもムードある仕上がりですね。
スローテンポのバラードナンバー。こんなにメロディアスなのに、別れの曲。いやはや、せつないですね。
5. そして二人は恋をした
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
イントロが今までの古内東子にはちょっとなかったような、面白さがありますね。弾むピアノが展開するミディアムナンバー。
力が入ってなくて、とても楽な感じがしにも曲にも出ています。ただ、ちょっと面白さには欠けるかな。
6. ケンカ (album version)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
キャッチーなサビ入りでA.O.R.サウンドを聞かせてくれるミディアムポップナンバー。ギターやパーカッションも前に出ては、曲を支えています。
後半ではコーラス隊が曲を彩る。好きな人と一緒にいることが出来れば、それでいい。けんかはより好きになるアクション。
アルバムテイクは、さらに磨きのかかったアレンジで。特にホーンが曲を盛り上げています。間奏も若干違っているので、聞き比べてみるのもいいね。
7. どれくらい
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
古内東子の魅力を見事に演出するミディアム・スローのA.O.R.ナンバー。不思議な距離感を古内東子ならではの歌詞で展開する。
スロウでメロウ、サウンドと詞の世界があっていますね。大人だ。
8. 余計につらくなるよ
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
ミディアムポップの曲。キーボードがいい味を出していますね。コンパクトサイズで幸せな気分を?歌っています。
幸せというよりかは2人の関係に疑問を抱いているようですね。難しいなぁ。
9. いそがないで
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
ポップなサウンドで聞かせてくれるナンバー。サビはとてもキャッチーで、親しみを感じる。でも、寂しさを紛らわすような曲なんだよね。
本当は寂しいけれども、焦らずに恋をしようといった内容か。デビュー曲では「はやくいそいで」と歌っていたのに、ここでは抑え目。
10. 宝物 (album version)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
コーラスからスタート。そして、サビ入りのアップテンポナンバー。生音でゴージャスな仕上がり。
とてもキャッチーで、古内東子の魅力を十分引き出す。何気に別れの曲。相手にまだ未練があるみたいだね。
アルバムバージョンではヴォーカルも録り直していますね。コーラスにも若干の変化があり、厚くなっています。
●Sound Track『Night & Day』● '97/9/21 release
古内東子が始めてドラマの音楽を担当。ということでリリースされたのがこのアルバム。ドラマ「オトナの男」の主題歌でもある「大丈夫」の別バージョンが何曲か収められています。 また、このアルバムのみで聞くことのできる新曲「本当ね」は、これまた古内節の出た曲なんだな。遠距離恋愛をつづった歌なんですが、これは本当に必聴です。 トータルで考えると、別バージョンが多く、物足りないかもしれないが、サウンドトラックアルバムと考えるよりかはミニアルバムのように捉えることが出来るね。 結構、楽しむこの出来るアルバムだと思います。古内さん、いいお仕事していますね。
1. 大丈夫 (anxious girl's verson)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
ほぼオリジナルの曲に近いインストバージョン。 古内東子のコーラスがいい効果を生み出しています。洗練されたサウンドに乗せ、心地よい気分にさせてくれるミディアムテンポの曲。 やっぱりサビ部での古内東子自身によるコーラスワークが聞き所ですね。
2. 大丈夫 (empty room verson)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
どこかのラウンジに流れていそうなスローテンポのインストナンバー。 このサウンドアプローチが、実にオトナっぽいです。ピアノを前面に持ってきては、しっとりとした演奏を披露。
3. Busy Busy Day
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
ちょっぴりファンクテイストを醸し出すミディアムナンバー。 キーボードとギターの絡みを筆頭に、古内東子のコーラスが響き渡り、かなりかっこいいナンバーに仕上がっています。曲中の手拍子も楽しませてくれるしね。
4. On the way home
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
この曲もホテルのラウンジやバーで流れていそうなムードたっぷりのスローナンバー。 曲の質が違いますよ。もうオトナテイストで味付けされた曲ですね。ピアノのゆったりとした流れが、本当に心地よいんです。
5. On the way home (spoiled Sunday version)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
オリジナルに比べると、随分とリラックスした感じのアップテンポナンバーに変身。 曲全体から温かさが伝わってきますね。からっと晴れた天気が似合うナンバー。
6. Busy Busy Day (yellow sun-dress version)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
ちょっとラテンのテイストを含んだミディアムナンバーに。イメージ的にはムード歌謡か? ちょっとイントロのピアノの跳ね具合がよかったね。オリジナルに負けないインパクトがあります。 やっぱりパーカッションが決めてかな。ピアノも負けじといい音色を奏でています。
7. 大丈夫 (under the moon version)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
こちらは夜にぴったりなスローバージョン。しっとりとしたテイストで、落ち着いた雰囲気が曲のテイストにありますね。 それとなくゴージャス。でも、ゆったりとしていて、古内東子のコーラスが、また曲の世界を盛り上げているかのようなムードを作る。
8. 大丈夫 (traffic jam version)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
これまたファンクテイスト溢れたポップなナンバーに。アップテンポでまさにジャムっています。ここまで軽やかな仕上がりで来ると、心が弾みます。 古内東子のスキャットもGood。なかなか面白アレンジが好きですね。
9. 本当ね (interlude)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
フェイドインしてくるミディアムナンバー。次曲への予告ということもあって、いい具合の雰囲気を作り上げています。
10. 本当ね
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
このアルバムの中で、唯一の新曲となっているナンバー。ミディアムスローのテンポでゆったりと。古内東子の世界が広がっています。 遠距離で恋愛をしている女性の気持ちを代弁するかのように古内東子が感情をこめて歌い上げる。
11. 大丈夫 (reprise)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED by HIDEYUKI KOMATSU
サウンドはもう小松秀行のアレンジが光るA.O.R.となっています。 フェイドインしては、スキャットコーラスで。じっくりと聞かせて、そしてフェイドアウトで去ってゆく。なかなか心地のよいリプライズ。
●Best Album『TOKO ~best selection~』● '98/2/14 release
古内東子にとって初となるベストアルバムは、彼女の思惑通り?バレンタインデーのリリース。 1st Album「SLOW DOWN」からヒット作「Hourglass」までの秀作をコンパイルしたベスト盤。もちろん、リマスタリング済みでのクリアなサウンドとなっております。 “これぞ古内東子”というような、恋愛シチュエーションを描いた歌がたくさん詰まっています。だからこそ、1曲1曲で「うん、うん」と共感する人も多いんじゃないかと思います。 ひとまず、選曲もバランスよく収録されているので、初ベストとしては大きな成果を挙げたと思います。 やっぱり、名曲「誰より好きなのに」で、一躍彼女の名前が広まったから、そのラインをたどっているんだよね。 隠れた名曲もたくさん詰まっています。特にラストを飾る「星空」にはぐっと来てしまうね。
●7th Album『魔法の手』● '98/8/19 release
前作のオリジナルアルバム、そしてベストアルバムの大ヒット&ロングセールスを記録した古内東子が、満を持して放つ待望の7枚目となるオリジナルアルバム。 相変わらず、女性からの同意を得られるような恋愛を綴った曲が数多く占めていますね。さすがは「恋愛の教祖」と称されるだけあります。 アルバムを出すたびに、ますます恋に対して積極的な姿勢を見せてくれます。もちろん幸せに満ちたものだけではなく、失恋の歌もあります。 しかし、さすがは古内東子だからこそ描くことのできるストーリーに圧巻。シングルナンバー3曲を含む全10曲のコンパクトなアルバムとなりました。 プロデューサーの小松秀行が、やっぱりいい仕事をしているんだ。古内東子の魅力を引き立たせるかのようなA.O.R.サウンドで楽しませてくれる。 もしかしたら、「魔法の手」って、このアルバムを手にしたリスナーの手のことかもしれませんね。 初回版のみ三方背BOXケース仕様となっております。
1. だいすき
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
アルバムのオープニングを飾るミディアムテンポのバラードナンバー。 A.O.R.を彷彿とさせるサウンドが、変におしゃれで大人っぽいです。洗練されたサウンドに、古内東子がストレートに描くラブソング。 もう、彼女の魅力が出まくっているんです。「あなた」への思いを綴った1曲で、間奏のサックスには泣かせられます。
2. 雨降る東京
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
ジャジーなテイストも垣間見られるミディアムテンポのA.O.R.ナンバー。 メロディー部はゆったりと、古内東子の魅力を滲み出しています。サビでは彼女のヴォーカルとコーラスのシンクロにより、さらに魅力が出ていますね。もう、この独特の声にはやられます。 歌もまた訳ありな感じで、恋愛をしている人には色々な思いをさせるのではないでしょうかね。
3. 魔法の手
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
アップテンポでちょっとラテンサウンドを感じさせるアルバムのタイトルチューン。 ホーンセクションもバリバリ入ってきては、曲を盛り上げています。キャッチーな要素もあるとは思うんだけれども、そこまで引き込まれるわけではないなぁ。 サビのメロディーとかは、どちらかといえば洋楽的センスな雰囲気を持っています。でも、ライブでやったら盛り上がるだろうね。間奏のセッションが聞き所ですよ。 しかも、一度終わって再びフェードインするという区切り方も、古内東子にしては斬新だね。
4. くちづけを待ってる
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
アップテンポのポップナンバー。サビ入りからスタートして、いきなり積極的な歌詞に、ちょっとドキッとさせられますね。 曲中はそんなテイストで進行しています。Bメロパートのコーラスと歌の組み合わせがまたいいじゃないですか。 最後はフェイクともいえるコーラスで、畳み掛けてきます。テイストとしては、そこまでキャッチーといえるものではないけれども、引き込まれていきますね。
5. 心にしまいましょう
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
夏にリリースされたシングルナンバーは、打ち込みプログラミングがベースのクールなポップナンバー。 ループを使用し、ちょっと今までには無かったような古内東子サウンドとなっております。メロディー部分は、そのサウンドがベースとなっているので、 クールで落ち着いた印象がありますね。一方、サビとなるとボッサタッチの爽やかなA.O.R.サウンドで彩ってくれる。 メロ-サビ-メロ-サビという構成で、最後はフェイクのような歌い方で楽しませてくれる。 F.O.で消えてゆく。片思いのまま、自分から身を引く女性を歌っています。さすがは古内東子、この思いに共感する人は多いはず。
6. シャワールーム
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
ミディアムスローのバラードナンバー。古内東子節出まくりのサウンドです。失恋の歌で、その悲しさをシャワーを浴びながら一緒に流してしまおうという内容。 シチュエーションとしてはよくあるようなものだとは思うんですけれども、そこは古内東子、見事なヴォーカルとこもった感情でみるみる曲の世界を広げてゆく。 じっくりと聞き入ってしまう曲となっております。
7. ぎりぎりまで
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
サビ入りから始まるミディアムナンバー。やっぱりサウンドがいいね。 古内東子の魅力を引き出すA.O.R.サウンドが、彼女のヴォーカルやコーラス、詞にいい具合で浸透している。歌詞がまた、2人の距離をぎりぎりで歌っています。 もどかしいというか、敢えてストレートに言わないところにこだわりがあるんでしょうね。サックスがまた泣かせてくれるじゃないですか。
8. 銀座 (ginza version)
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
ベストアルバム後に発売された、久しぶりとなるシングルナンバー。 アコースティックサウンドがベースとなっているミディアムテンポのバラードナンバーで、ゆったりとした曲となっております。 「これぞ古内東子の真骨頂」と言わんばかりのテイストで包み込んでくれます。「銀座」での思い出を振り返っている女性が主人公。 古内東子ならではのせつなさが、曲、詞、そしてヴォーカル、コーラスと思う存分に詰まっているんです。
アルバムでは「ginza version」として収録。サウンドがよりクリアに。そしてA.O.R.フレーバーを散りばめたアレンジとなっております。
9. ずっと一緒に
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
低音ビートがもっさりとした印象を与えるミディアムナンバー。イメージ的には暗いというか、ダークなんだよね。 でも、サビではその印象が一気に削ぎ落とされ、ポップで明るいサウンドに変身。 プログラミングがメインですね。でも、歌詞の内容は、別れの曲なんだよね。別れてしまった相手に対して、別れたことを後悔している主人公を、 古内東子ならではの歌詞で表現されています。結構、リアルですね。
10. 淡い花色
COMPOSED & WRITTEN BY TOKO FURUUCHI ARRANGED BY HIDEYUKI KOMATSU HORN ARRANGED BY HARRY KIM (M one, three) VOCALS ARRANGED by TOKO FURUUCHI
ピアノの音が、ちょっと悲しさを生み出すバラードナンバー。メロディーがまた暗く切ないんだよね。 こういう曲だと、より一層、古内東子の世界観が伝わってきます。サビではストリングスも加わって、結構じっくりと聴かせてくれるナンバーに。 アルバム「魔法の手」からカットされたシングルナンバー。あまり目立つような曲ではないけれども、やっぱり古内東子が凝縮されたような曲となっています。
●8th Album『winter star』● '99/12/1 release
古内東子、久々のオリジナルアルバムは、なんと彼女自身初のセルフプロデュース作品。タイトル通りに冬にぴったりな切ないナンバーが勢ぞろい。 そのほとんどの曲が、ちょっと淋しい別れの曲だったり、相手を一途に思ったり、後悔したり、片思いだったり。様々なシチュエーションを恋愛マスター古内東子が優しく歌い上げます。 サウンド面においても、ミディアム/スロー系楽曲を中心としていて、じっくりと聞かせてくれる。アレンジャーも今まで支えていた小松秀行をはじめ、海外ミュージシャンが手がけている。 そして、古内東子自身もアレンジに挑戦している意欲作なアルバムなわけであります。シングル曲は2つながら、全体的にうまくまとまりのあるアルバムとなりました。 そして、隠し玉のようにEPOとのデュエットナンバーも収められていて、古内東子の新境地があらわとなった作品ですね。ブックレット最後に載っている古内東子の言葉がまたいいね。 「winter starはいつも心の中で輝いているもの」。ジーンと来ますね。
1. 45分 (album mix)
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by TOKO FURUUCHI
2ヶ月連続でリリースされた古内東子15枚目のシングル。作詞・作曲はもちろんのこと、なんとアレンジまでもを古内東子自身が手がけた意欲作。 もっさりとしたビートと古内東子節の出た切ないメロディが絡み合うミディアムナンバーです。なんか、妙にクセになる曲なんだよね。派手さはそこまでは無く、結構シンプルな展開を聞かせてくれる。 タイトルは相手に待たされた時間です。結局、相手は仕事のために会えなかったけれども、この会いたい気持ちが次に会った時、さらに思いが強くなると、結構ポジティブに考える主人公です。
アルバムでは音がリマスタリングされていて、結構クリアに。よりドラマティックなアレンジで聞かせてくれます。
2. Sun and Moon
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by HIDEYUKI KOMATSU
おなじみ小松秀行がアレンジを手がけたナンバー。ムードたっぷりのバラードナンバーで、しっとりと古内東子が聞かせてくれる。 メロディ的には複雑な展開なんだけれども、どこかしら安心感もあるんだよね。古内東子の不思議な力がはたらいているという事でしょうかね。
3. ピアス
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by HERMAN JACKSON
イントロからA.O.R.要素満載のミディアムナンバー。随分と色っぽいですね。「あなた」からもれあったピアスは、別れたからもうつけないよ、というような曲。 このシチュエーションがまた古内東子のリアルな恋愛模様が現れているようで。共感する人がいるんだろうな。 さすがは恋愛の教祖様だ。盛り上がりというよりかは、じっくりと聞かせてくれる曲です。大人のメロディ。
4. ウソだとしても
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by HIDEYUKI KOMATSU
シンプルテイストで進行するバラードナンバー。片思いしていた人に恋人がいたので、自ら身を引く女性が主人公。 うーん、せつないですなぁ。とにかく歌詞を表すかのようなしっとりサウンドが、ぐっと曲を盛り上げる。 主人公の女性の気持ちをストレートに表しているかのようなメロディで、聞き入ってしまうね。
5. 星の数ほど (album mix)
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by HERMAN JACKSON
なんか、今までの古内東子には無かったような歌詞で面白いです。主人公は、なぜこんな男と付き合ったのか?まず、そこまでの流れが知りたくなります。 周りの評判が悪いながら、主人公にとっては忘れられない人のようで。なんか複雑な内容だ。まぁ、慰められているようで。曲のほうは、打ち込みベースのミディアムナンバー。 ポップでキャッチーな要素もあり、軽やかです。
アルバムでは、音のバランスが整えられ、打ち込みプログラミングが後ろに回っているようです。その反対に、ヴォーカルが前面に来たので、古内東子の声を堪能できます。
6. オンナらしく、オトコらしく
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by HERMAN JACKSON
あぁ、なんだかジェンダー論者が突っ込みを入れたくなるよぷなタイトルだ。 歌詞の中身は、幸せそうなカップルの日常を歌っておりまして、古内東子によるリアルな風景が生き生きと描かれています。 まぁ、それぞれが努力しているんだね。一方、曲の方はミディアムテンポのポップナンバー。なんか、歌詞のうれしさが曲にも表れているみたいだ。
7. 冬の日
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by HERMAN JACKSON
ストレートなバラードナンバー。 しっとりと、そしてじっくりと聴ける1曲です。歌詞をよく読むと、これから新たなスターを切るカップル2人が主人公みたいです。 何気に「新婚」がテーマだったり。でも、幸せムードをぷんぷん出すのではなく、じわじわとにじませているね。そして後半が目玉なんですよ。コーラスがさらに曲を盛り上げてくれるんだ。 これはかなりいいね。2人の門出を祝うような曲です。
8. Red sign
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by TOKO FURUUCHI
アレンジを古内東子自身が手がけたミディアムポップのナンバー。ギターが軽やかにかき鳴り、からっとした印象を与えてくれる。あっさりテイストでなかなかいいね。 恋し始めた女性が主人公です。赤信号がきっかけだなんて、これまたなんか不思議だ。もう何でもかんでも恋愛のきっかけになるんですね。さすがは古内東子女史。
9. 意外と簡単に
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by YASUAKI MAEJIMA, CARLOS KANNO
おっと、ギターがかき鳴りちょっとラテンのテイストが入ったポップなナンバー。 アコーディオンが入っていたりと、かなり情熱的だね。しかも、EPOがとデュエットしているんですよ。こんなコラボレーションがるとは、驚きです。とっても2人の息もぴったりです。
10. 返事 (album mix)
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by HERMAN JACKSON
前作シングル「淡い花色」より約1年ぶりにリリースされた古内東子のマキシシングル。打ち込みベースのアレンジが、ちょっと新鮮に聞こえるバラードナンバーです。 それでも古内東子節出まくりの切ない曲に仕上がっています。すれ違い、そして別れた2人の関係を歌っています。なんか、このシチュエーションが本当にリアルなんだよね。さすがは古内東子だ。
アルバムでは、クリアにミックスが施されており、音が整いました。聞き応え十分です。
●Album『宝物 ~Le temps de l'amour / 古内東子フレンチ コレクション』● '00/1/21 release
古内東子の楽曲をフレンチでカバーした企画アルバム。 古内東子自身はノータッチのようなつくりですね。女性シンガーのNathalieがおしゃれに歌い上げる古内東子のナンバーの数々。 パリやニューヨーク、東京で演奏された楽曲をバックに聞かせてくれるんだけれども、う~ん、ちょっとアレンジが斬新というか。 フレンチポップで、たとえばボッサやカフェミュージックのような優しく柔らかいイメージを想像してしまうんだけれども、 見事に裏切られたように。ガツンとした演奏で、迫力満点。う~ん、せっかくの古内東子の楽曲なんだから、 もうちょいおしゃれで落ち着いたサウンドで聞かせてくれてもよかったんじゃないかな。というのが本音。
●9th Album『Dark ocean』● '00/12/6 release
前作より約1年ぶりにリリースされた、通算9枚目となるオリジナルアルバム。今作も、古内東子によるセルフプロデュースで、彼女らしさが痛いほどに伝わってくる作品となりました。 全体的にちょっとスローな楽曲やミディアムテンポなどの落ち着いた曲が中心となっています。こういうところが、なんだか大人っぽい雰囲気を醸し出してくるね。 やはり、どの曲も彼女お得意の恋愛模様を描いています。しかも、彼女の実体験を基にしているということは、M-9「くすり指」は相当切ないじゃないですか。 それ以外にも、結構、胸に突き刺すような曲がそろっております。これが、そのときの古内東子の気持ちの表れだったのでしょうか。 2枚同時発売で話題となった先行シングル「My brand bew day」、「「そばにいて」」を含む全10曲。惜しむことなく古内東子ワールドが展開しています。
1. Dark ocean
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by SHINICHIROH MURAYMA
R&Bのような雰囲気を出す、アルバムのオープニングチューン。打ち込みトラックは、グルーヴィーな要素を生み出し、古内東子独特の世界を作り上げる。 特徴的な古内東子のヴォーカルも、もちろん健在。コーラスとあわせて、聞き応えありますよ。 歌詞はもう、切なさ爆発。冷たく深い海を1人で見ている主人公のシチュエーションがまた悲しいね。
2. sandalwood
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by TOKO FURUUCHI
古内東子自らアレンジを手がけたミディアムテンポのグルーヴィーなナンバー。 かなり豪華な雰囲気を醸し出すのは、やはり聞き応えのあるコーラスですね。明るめのサウンドが印象的なんだけれども、 この曲は失恋ソングです。こういうシチュエーションを描ける古内東子のソングライティングの才能はすごすぎます。 ちなみに、Skoop On SomebodyのTAKEがコーラスで参加しています。
3. My brand new day
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by ICHIROH MURASHIMA Strings arranged by ASUKA KANEKO
古内東子自身初となる2枚同時リリースのシングルナンバー。 しかも、女と男、両方の目線からつづられたラブソングとなっております。こちらは女性側の立場で歌ったナンバーです。 これがまた、切ないんだよね。叶わない恋とわかっていても、好きな人と一緒にいる時間を大事にしたいという思いが込められています。 そんなせつないシチュエーションを盛り上げるようなトラックが美しい。コーラスやグルーヴィーなリズムビートが心地よく響き渡ります。
4. 想ってれば想ってるほど
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by ICHIROH MURASHIMA
軽めの打ち込みビートがちょっと新鮮に聞こえるグルーヴィーなトラック。シチュエーションとしては、付き合い始めた2人のことを歌っているんでしょうね。 でも、主人公は随分と先のことを心配しているような感じです。どうやら恋愛にはベテランの域に達している人なのでしょう。
5. あの歌
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by TOKO FURUUCHI
アレンジを古内東子自身が手がけたミディアムナンバー。1つの歌について歌っています。どうやら、2人の思い出ソングらしいですね。 2人は別れてしまったけれども、この歌だけは大切にしてほしいという主人公の気持ちが込められています。引きずっている感もありますが、大切な思い出なんでしょうね。
6. 一度だけ
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by SHINICHIROH MURAYAMA
クールなミディアムバラードチューン。サビから入っては、古内ワールドが広がってゆきます。 片思いの主人公が恋になればいいなと思う切なさが、古内東子ならではの歌い回しでつづられています。
7. Xmas present
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by TOKO FURUUCHI
クリスマスプレゼントを題材にしたバラードナンバー。欲しいのは物じゃないんだと、愛する気持ちなんだと歌っています。 またこれ、切ない要素がぷんぷんと出ていますね。この曲ではSkoop On SomebodyのTAKEがコーラスで参加しています。いい具合に曲を盛り上げてくれますよ。
8. 「そばにいて」
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by ICHIROH MURASHIMA
古内東子自身初となる2枚同時シングルリリースの1枚。しかも、男と女のそれぞれの目線からつづったラブソング。こちらは男性の視点に立った曲です。 しかも、内容が別れなんだよね。自分が恋愛に対して強くなかったことを後悔している内容です。これは男性だけでなく、女性からも共感を得そうな曲ですね。 クールながらに温かみのあるトラックが曲を飾り立てます。
9. くすり指
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by TOKO FURUUCHI
この曲がまた切なすぎるね。結婚してしまう男性を好きになってしまった女性が主人公。 男性のことをいつまでも待っているという内容。しかも、シンプルなサウンドがバックに流れることで、より切なさアップです。
10. 助手席
songs written and composed by TOKO FURUUCHI Arranged by ICHIROH MURASHIMA
アルバムのラストを飾るミディアムバラード。これまたグルーヴィーな打ち込みを使用し、クールに仕上げてきました。 さらに、これは別れの曲なんですね。いつも自分が乗っていた男性の車の助手席は、もう違う人が座っているんだなぁ、と感慨深い詞になっています。 そして、別れてしまったことに対して、自分を責めてしまう主人公。やっぱり恋愛って難しいですね。
●Cover Album『CRAZY FOR YOU』● '01/11/21 release
古内東子が初のカバーアルバムをリリース。彼女が青春時代を過ごした時代の音楽を、自らのスタイルで披露してくれます。1980年代の楽曲が中心なわけですよ。 しかも、洋楽のみで構成され、いきなりMADONNAから聞かせてくれるとはね(しかも、名バラードの「CRAZY FOR YOU」)。古内東子、やることが違いますね。 そのほかにも、ホール・アンド・オーツやフィル・コリンズ、さらにはワム!まで(定番だけれども、古内東子の手によって生まれ変わった「LAST CHRISTMAS」は絶品です)。 いわゆる、「MTV世代」の曲を中心にカバーしていますね。古内東子の真骨頂でもあるA.O.R.サウンドを中心に、しっとり大人モードで聞かせてくれます。その中でも、やはり一番の驚きは、 アイズレー・ブラザースの「BETWEEN THE SEETS」かもね。古内東子の極上なまでのR&Bっぷりが、たまらなくセクシーなんだ。 聞いていて。ほれぼれとしますね。Additional Trackとして、これまたビートルズのナンバーをカバーした曲を収録。 新たな古内東子ワールドを聞かせてくれると共に、彼女のルーツを探ることが出来る1枚です。
1. CRAZY FOR YOU
Words & Music by John Bettis & John Lind
クールな打ち込みが彩りを加えるマドンナのカバー。 古内東子特有のヴォーカルと、バックのコーラスがまたおしゃれなんだな。バラードの温かさがにじみ出ていて、いい仕上がりですね。
2. ONE ON ONE
Words & Music by Daryl Hall
古内東子自身が大好きだと語るホール・アンド・オーツの楽曲。やっぱりピアノ曲がルーツなんだろうね。抑え目の弾け具合が、心を躍らせます。 しなやかながらにポップ。コーラスも華やかに盛り上げています。
3. OUTSTANDING
Words & Music by R. Calhoun
クールな打ち込みのサウンドでガッツリと決めてくれるカバーナンバー。ベースラインがかっこいいね。本人も示しているように、グルーヴィーでファンキー。 かっこいいんですよ。
4. SEPARATE LIVES
Words & Music by S. Bishop
フィル・コリンズのヒット曲。本当はデュエットナンバーなんだけれども、古内東子が1人2役をこなしています。最初はしっとりとしたアレンジで、 サビからはガツンと重みを増してくる。なかなか聞かせてくれるじゃないですか。 随分と壮大なバラードへと変身しましたね。1人デュエットも、古内東子の味が出ていてかっこいいですね。
5. YOU GOT IT ALL
Words & Music by R. Holms
THE JETSの名曲を古内東子がカバーしました。クールなトラックに乗せて、あの独特の歌声が響き渡ります。 コーラスを重ねることで、古内東子色に染め上げていますね。なかなかかっこよい仕上がりとなりました。
6. MERCEDES BOY
Words & Music by Pebbles
随分とクールながらにポップなアレンジを聞かせてくれるカバーナンバー。 ギターのリフが印象的ですね。こんなにかっこいい古内東子も初めてかも。深い線をたどるかのような味があり、聞き応えがありますね。
7. HEAVEN HELP ME
Words & Music by Deon Estus, George Michael
ミディアムテンポでクールに決めてくれるカバーナンバー。古内東子のヴォーカルとコーラスの融合が、またおしゃれなんだな。 その中にもポップな要素があります。
8. BETWEEN THE SEETS
Words & Music by E. Isley, M. Isley, C. Jasper, R. Isley, O. Isley, R. Isley
あのIsley Brothersの名曲を古内東子がカバーしました。クールな打ち込みトラックと大人っぽいピアノが絡み合うトラックが心地いいんだ。 そして、古内東子のこれまた独特のヴォーカルとコーラスが包み込んでくるんです。こういうスムース溢れるグルーヴィーなトラックは、古内東子の持つアダルトなイメージを増幅させるね。 かなりかっこいいカバーとなりました。
9. SHOWER ME WITH YOUR LOVE
Words & Music by B. Jackson
surfaceのナンバーを、古内東子がカバー。 極上のラブバラードを、古内東子が思いを込めて熱唱。トラックのほうも、A.O.R.をベースとしていて、聞き応えありです。コーラスも盛り上げます。
10. LAST CHRISTMAS
Words & Music by George Michael
誰もが知っているワム!のクリスマスナンバーを、古内東子がカバー。 オリジナルは極上ポップで華やかだったのに対して、古内東子はクールなR&Bベースで仕上げてきました。 これまた、大人のクリスマスを演出しているようだね。なかなかかっこいいアレンジで聞かせてくれました。
11. IN MY LIFE <「最後の家族」version>
Words & Music by J, Lennon & P. McCartney
シングルで発売されたビートルズのカバーナンバーを、ドラマ主題歌のためにアレンジしなおしたバージョン。 しっとりアコースティックサウンドで、古内東子のヴォーカルもよりストレートに伝わってきます。ピアノとギターのみの演奏が、よりドラマを引き立てる感じがしますね。
●10th Album『10stories』● '02/9/4 release
カバーアルバム「CRAZY FOR YOU」を挟み、オリジナルアルバムとしては約2年振りとなる10枚目の作品。その名も「10stories」と来たもんだ。 キャッチフレーズは「10篇のラブストーリーの中に、きっとあなたがいます」。もう、どこまで愛を歌い続けるのか。恋愛を歌わせたら右に出る歌手はいない、古内女史であります。 もはやベテランの域に達していますが、その歌詞のシチュエーションはやはり彼女らしい視点から描かれていますね。 ブックレットの最後に記載されているように、今回のアルバムでも多彩なミュージシャンが参加し、古内東子を支えております。大人ならではの世界を創り上げるサウンドがまた、かっこいいんだ。 バラードやミディアムスローの楽曲を中心に、丁寧に作り上げられた作品が揃っております。 シングルにもなった「恋なんて」、「この手のひら」を収録しております。この作品がソニーからの最後となり、ある種、ソニー古内の集大成となっております。
1. DON'T PRETEND
作詞・作曲・編曲:古内東子
アルバムのオープニングは、これぞ大人のグルーヴという心地よいサウンドを聞かせてくれるA.O.R.。 クセのある古内東子のヴォーカルと、瑞々しいロックサウンドがかなりぐっと来るシンクロで聞かせてくれる。そして、別れを描く古内東子の歌詞もぐっと来ますよ。
2. 恋なんて <album version>
作詞・作曲・編曲:古内東子
10枚目のオリジナルアルバム「10stories」からの先行シングルナンバー。アコースティックテイストのA.O.R.バラードチューンです。 さすがは古内女史とうならせるメロディと曲の展開。そして、何はともあれ、別れを題材にした歌詞がまた、リアルなんです。 古内東子は自身の経験しか歌わないというから、この曲もなんでしょうかね。過去を引きずりつつも、新しい恋愛に踏み出そうとする主人公です。
アルバムでは、古内東子自らが編曲を担当。低音が強調されたんだけれども、シングルバージョンのほうが好きだな。
3. すべてには理由がある
作詞・作曲・編曲:古内東子
チキチキサウンドを届けてくれるミディアムナンバー。いつになく滑らかに言葉を辿る古内東子のヴォーカル。ただ、メロディは特に盛り上がりを聞かせるでもなくて、 淡々と進行している。ちょっと物足りないかな。一方、歌詞はまた、危ない恋です。
4. シャツのボタン
作詞・作曲・編曲:古内東子
軽快なサウンドを決めるミディアムロックチューン。サウンドのほうは上品で、ちょっと盛り上がりには欠けるけれども。落ち着いた様子を見せる。 歌詞がまたすごいね。もう、あなただけしか見えない的なまっすぐな恋愛です。
5. 最後の曲
作詞・作曲・編曲:古内東子
タイトル、そして歌詞からはちょっと驚かされるナンバーだね。これは古内東子自身を歌っているのかな。とにかく「あなた」に対して思い続ける主人公が印象的。 曲の方は、落ち着き感のあるバラードチューン。大人テイストで聞かせてくれます。
6. あってみたい人
作詞・作曲・編曲:古内東子
しっとりテイストで聞かせてくれる3拍子のバラードナンバー。会ってみたい人はあなただったと、出会いの喜びを歌った曲。 ストレートなラブソングにうっとりさせられます。とっても丁寧な音作りはさすがですね。クセのあるヴォーカルとコーラスが曲を彩る。
7. COME CLOSER
作詞・作曲・編曲:古内東子
ゆったりテンポで聞かせてくれるミディアムチューン。サビから入るんだけれども、これまた随分と大人っぽいナンバーだね。 しかも、歌詞はちょっと妖しいです。ちょっと淡々とした感じなんだけれども、歌詞が表すシチュエーションが曲によく出ている。
8. 純粋に、単純に
作詞・作曲・編曲:古内東子
ポップなテイストを覗かせるA.O.R.的なミディアムチューン。ちょっと小粋でおしゃれな感じがいいね。 これまた、愛することにつっかえている主人公の描き方がうまい。さすがは古内東子。
9. いちばん欲しいもの
作詞・作曲・編曲:古内東子
ゆったりミディアムバラードが、古内東子の曲を盛り上げる。 歌詞が切なくて、ぐっと来るね。結局は叶わぬ恋ですか。相手を思い続けていますが、なかなか恋愛はうまくは行かないね。メロディはやわらかくて優しいです。
10. この手のひら
作詞・作曲・編曲:古内東子
古内東子、久しぶりのシングルナンバーは、とっても切ないバラードチューン。昼ドラの主題歌ということもあり、かなり重たい内容だったりもしますね。 サウンドのほうは、随分と上品なA.O.R.的な音なんだよね。曲のメロディも、最初は深くて重たいんだけれども、希望に満ち溢れるような明るいサビへと変化する。 意味深な歌詞がポイントとなるバラード。最後までドラマティックな曲です。
●11th Album『フツウのこと』● '04/3/10 release
古内東子がレコード会社をソニーからポニーキャニオンへ移籍。そしてリリースされた通算11枚目となるオリジナルアルバムは、 ごくごく普通のどこにでもあるような恋愛模様を歌にした10篇の作品集。 タイトルも「フツウのこと」ということで、普通を普通じゃなくさせてしまう古内東子の恋愛世界が出まくっています。 曲の方は、ミディアムスロー系のA.O.R.を中心にじっくりと聞かせてくれたり、久々にアップテンポのナンバーを聞かせてくれたり、おしゃれに着飾ってる様子。 なんだか原点回帰といった感じがしますね。年を重ねるごとに、より成熟した恋愛の歌を届けてくれる古内女史であります。先行シングル2曲も、彼女の世界を構築していますね。
1. フツウのこと
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by shin kono
アルバムのオープニングは、アレンジを河野伸が担当したタイトルチューン。美しいストリングスで始まるミディアムナンバー。 落ち着きのあるポップロックサウンドで、大人の恋愛模様を古内東子が歌い上げます。何気ない日常の1コマ1コマを幸せと感じる歌。うん、いいね。
2. スーパーマン
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by shin kono
随分とポップに華やぐミディアムテンポのポップロックチューン。A.O.R.を貴重としたサウンドに、ブラスも華やぐサビが印象的。ものすごく明るいナンバーだね。 相手を思い、愛する気持ちがよく表れた歌詞です。なんだか幸せな感じだね。
3. 最初から
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by hitoshi harukawa
古内東子自身がキーボードを奏でるアップテンポナンバー。随分と華やぎ感がしますね。なんだか、ものすごく明るい曲で、古内東子にしては結構派手な曲だね。 だけど、片思いの歌なんだよな。実にこの詞の世界がリアルに伝わってきます。間奏のナレーションが、またいいじゃないですか。
4. Stay
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by hitoshi harukawa
ポニーキャニオン移籍第2弾のシングルは。アルバム「フツウのこと」からの先行ナンバー。 古内東子の王道とでも言うべき、大人テイストのミディアムバラードチューン。メロディパートからサビに向かう盛り上がりが、なんとも言えないくらいにかっこいい。 古内ワールドが見事に表れた1曲。ゴージャスだけれども、上品なA.O.R.をお届け。これまた別れの曲なんだよね。切ない。
5. weak point
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by hitoshi harukawa
古内東子史上最速の?ポップチューン。こっちの思いがなかなか伝わらない、すれ違いの曲。いやぁ、主人公の女性はすごいね。 男性の彼女を印象に残らない人とばっさり斬っています。そんな強い気持ちも、曲やサウンドに表れています。
6. ココロマド
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by hitoshi harukawa
イントロからちょっとラテンの香りが漂うメランコリックなミディアムトラック。 ギターの音が切ないんだ、これまた。古内東子自身はキーボードを担当。切ないメロディから、サビでちょっと明るくなるような展開を見せます。
7. OK, OK
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by hitoshi harukawa
ミディアムスローのバラードナンバー。 ギターの音色でしっとりとしながらも、ムードをたっぷり届けてくれる。ほのかに温かさも出る曲だけれども、別れの曲なんだよね。切ない。
8. サヨナラアイシテタヒト (album mix)
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by hitoshi harukawa
古内東子がレコード会社をソニーからポニーキャニオンへ移籍。心機一転でも、古内節は変わらないね。ミディアムテンポのA.O.R.でじっくりと聞かせてくれる。 これまた古内女史しか描けぬ恋愛シチュエーションだよね。いつまでも別れた相手を思い続ける主人公。ならではの世界に、リスナーもどんどんと引き込まれていきます。
アルバムではミックスか施され、すっきりとしながらもゴージャスさを増した感があります。
9. 僕の宇宙 (album mix)
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by hitoshi harukawa strings arranged by tatsuya murayama
ピアノとストリングスがしっとりと奏でられるバラードチューン。タイトルからして壮大だけれども、曲も壮大な展開で聞かせてくれる。なかなか美しいナンバーだね。
アルバムでは、よりドラマティックにミックスされ、聞かせてくれる。
10. 淡雪
written, arranged by toko furuuchi sound produced & arranged by shin kono
アルバムのラストトラック。古内東子らしさの出た、ミディアムスローのバラードナンバー。 河野伸のアレンジが、古内東子のヴォーカルを際立たせる。特にラストのサビの展開は、とっても聞き応えがありますよ。
●12th Album『Cashmere Music』● '05/11/30 release
ポニーキャニオンに移籍してから2枚目となるアルバムは、カシミアのような柔らかさと繊細さをそのまま曲にしたようなアルバムです。 今作の注目すべき点は、多彩なミュージシャンがアレンジを手がけていることでしょう。 河野伸によるアレンジは美しく、一方で、森俊之は古内東子の新たな一面を見せてくれるような斬新なアレンジで楽しませてくれる。 古内東子の作り上げるメロディも、より洗練された感じで、聞くものの耳を包み込んでくれるかのようだね。 そして、やっぱり実体験を基にするという歌詞は、恋愛の教祖ならではのラブソングに仕上がっています。 古内女史、今作もかなり上質で大人の世界を聞かせてくれます。シングルナンバー2曲にも注目。
1. KISEKI
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:森俊之
アルバムのオープニングチューンは、クールな打ち込みを交えてのミディアムナンバー。 とっても大人っぽい古内東子のイメージを、見事に表現したトラックです。ちょっと切なく、でも、どこかしら温かく包み込んでくれる。
2. 10%
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:森俊之
イントロの打ち込み具合に古内東子の新しさを見るミディアムスローのナンバー。サビでは自身のコーラスがいい味を出していますね。 久しぶりに男性視点で書かれた歌詞。彼氏のいる女友達がちょっと気になっている主人公です。古内東子ならではの表現と描写に注目。
3. 心もつれて
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:河野伸
ミディアムチューンのA.O.R.ナンバー。 オープニングが今までの古内東子にはなかったタイプ。別れた男性への思いを綴った歌詞がまたいいんですね。切ないね。
4. Beautiful Days
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:山本隆二
前作アルバム「フツウのこと」発表後、初となるシングルナンバーは、古内東子の真髄ともいえるA.O.R.のバラードチューン。 ストリングスがいい味を出していて、さらにはwurlitzerの音が温かく包み込んでくる。メロディの映えるアレンジに拍手ですね。 とにかく幸せが歌詞から溢れ出ています。優しく、それでいてとっても前向きな気分にさせてくれるナンバーですね。これが古内東子なんだよ。素直にいい曲だと思います。
5. ドアを叩くように
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:河野伸
古内東子らしさの出たバラードナンバー。ちょっと複雑なサビのメロディが、ジワジワ浸透していく感じがするね。 これが曲の持つ力なのかな。ストリングスも美しく響きます。1つの恋愛に区切りをつけた女性の気持ちを歌っています。
6. コートを買って
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:森俊之
アルバム「Cashmere Music」からの先行シングルは、古内東子には斬新すぎるインパクトを与える、打ち込みのポップナンバー。森俊之、やりましたね。 テクノ風味のビートとともにお届けする、大人トラック。心機一転も図り、新たな気持ちで歩き出す主人公が、実に生き生きとしたナンバーに仕上がっています。
7. ガーベラ
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:河野伸
イントロのベースがいい味を出すミディアムチューン。ファンク要素があり、どこかしらGrover Washington Jr.の「Just the two of us」みたいな雰囲気もあるね。 スクラッチも入って、何気にクールに決めています。ただ、サビの終わりはちょっと取っ付き難いかな。
8. good friend
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:河野伸
弾むピアノが軽快に心を躍らすポップナンバー。サビのメロディ、ヴォーカルのファルセット部分まではよかったんだけれども、 この曲もサビの終わり方になんか違和感を覚える。
9. pale moon
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:河野伸
アップテンポのサウンドとストリングスがからむナンバー。河野伸のアレンジが、この曲でとてつもなく効きまくっていますね。 古内東子の作るメロディも、いい流れで聞かせてくれます。サビのマイナー調パートが、なんかいいよね。
10. いつもどおり
Lyrics:古内東子 Music:為岡そのみ Arrangement:森俊之
珍しく、他人の作曲ナンバーを古内東子が歌います。ちなみに、作曲を担当したのは、CHEMISTRY「白の吐息」などを手がけている為岡そのみです。 古内東子の描く切ない歌詞もいいね。サビのメロディラインは読めてしまうところが惜しいかな。
11. happy
Lyrics:古内東子 Music:古内東子 Arrangement:斎藤有太
アルバムのラストナンバーは、ミディアムテンポのバラードチューン。佐橋佳幸によるIrish Bouzoukiがポイントですね。同時に、ハモンドもいい味を出しているよ。 淡々としたプログラミングビートと、温かみあるサウンドが、包み込んでくる。サビのメロディも、ファルセットを含めて味わい深いです。
●13th Album『IN LOVE AGAIN』● '08/10/15 release
古内東子、今度はポニーキャニオンからレコード会社をエイベックス系「tearbridge」に移籍。3年ぶりとなるオリジナルアルバムで、その存在感を再び表舞台に出してきました。 やはり「恋愛」を歌にしてきただけあって、より熟した大人のナンバーを聞かせてくれる古内東子。歌詞だけでなく、音の幅も十分に広がって聞かせてくれる。参加ミュージシャンもかなりいい人選ですね。 河野伸と森俊之という2人のアレンジャーを軸に、古内ワールドがいい具合に展開しています。特に、古内東子がテクノポップを彷彿とさせるナンバーに挑戦しているのには驚いた。 とにかく古内東子が凝縮された12曲と、CMでもおなじみの「Beautiful Days」のうれしいニューバージョンを含む全13曲。もはや熟成されたお酒のように、味わい深い作品となっています。 今回は、初回限定版としてDVDが付いた2枚組み仕様でもリリース。「帰る場所はあなた」のPVと、 アコースティックライブから、彼女自身のヒット曲「誰より好きなのに」のステージの模様を収録。こちらも見逃せませんね。
DVD
1.
2.
帰る場所はあなた
誰より好きなのに -2008 Acoustic Live Version-
1. 歩幅
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
アコースティックギターで始まるオープニングチューン。ゆったりテンポの音楽に、古内東子の甘いヴォーカルが響き渡る。 2番のサビからは、ストリングスも入ってきて、ゴージャス感を漂わせてきます。これぞ古内東子のラブソングと言わんばかりに、聞かせてくれるバラードです。
2. 恋の不思議
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
ポップでピコピコしたSEを加えた軽めのミディアムポップチューン。 そして、この歌詞の世界がまた、古内東子ならではの表現で楽しませてくれる。大人の恋愛模様をストレートに聞かせてくれますよ。
3. あなたのトモダチ
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Toshiyuki Mori
森俊之らしいポップな打ち込みチューン。やっぱり古内東子にしては斬新だよね。 テクノビートと独特のヴォーカルが中を舞う。音の軽さとは裏腹に、あなたの友達に恋をしてしまうという歌詞にドキッとさせられるね。この“あなた”が男か女で、ちょと違う印象になる。
4. IN LOVE AGAIN
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
アルバムのタイトルチューンでもある絶品バラードナンバー。しっとりテイストの大人サウンドで聞かせてくれる古内東子メロディ。 恋する気持ちを歌った十八番ですよ。ブラスもサビで花を添えて盛り上げてくれる。さすがは古内女史とも言える、極上ミディアムを召し上がれ。
5. Mystical
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Toshiyuki Mori
ちょっと軽めのサウンドが味を出すミディアムナンバー。これまた2人の関係がどうなのか気になる歌詞の世界。 さすが古内東子です。クセのあるヴォーカルが、結構前面に出ています。自身のコーラスがさらに盛り上げてくれる。
6. カサノバ
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
イントロからフルートが踊っています。軽快ラテン要素を出したおしゃれナンバー。アップテンポのサウンドとともに、古内東子が情熱的に歌い上げる。 好きなのに実らない恋の切なさを、古内東子ならではの歌詞が語りかけてくれるようだ。
7. 今夜ベッドで
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
A.O.R.をベースにしたミディアムナンバー。 大人の恋愛模様を古内東子が歌います。片思いながらに控え目に自分をアピールする主人公。瑞々しいサウンドとともに、鮮やかにその姿が映りますね。
8. 帰る場所はあなた
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
イントロなしで始まるバラードナンバー。ゆったりと歌う古内東子に包容力を感じます。あらためて彼という存在の大切さを思う曲です。 友達から恋人へ変わる心情が詰まっています。
9. よくある物語
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Toshiyuki Mori
マット・ビアンコのようなブラスが華やぐファンクチューンに、古内東子が挑戦しています。かっこよすぎです。森俊之の荒業も、随分と見せ付けてくれるよね。 イントロやメロディパートに比べると、サビのパンチ力が弱いというか、一定のメロディのようで、変化に乏しさを感じるかな。
10. Confusion
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Toshiyuki Mori
アルバム「魔法の手」の頃のような、瑞々しさを纏うミディアムチューン。 恋の駆け引きに、ちょっと戸惑う主人公がかわいらしいね。ゆったりテンポと楽しさを含んだサウンドが、曲をいい方向へと導く。
11. game
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Toshiyuki Mori
独特なアンビエントサウンドで、ゆったりテイストを生み出すミディアムナンバー。 サビになると、より広がった世界を聞かせてくれる。強がりというか、自分を見せない人をテーマに歌っています。
12. 半分だけ
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
河野伸のピアノがしっとりと響き渡るバラードナンバー。相手のことが好きで好きでたまらない女性が主人公です。 そんな気持ちを代弁するかのように、ゴージャスに彩るサウンドが印象的。静かなピアノの音と優雅に舞うストリングスが曲を盛り上げます。
13. Beautiful Days -New Version-
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
前作アルバム「Cashmere Music」にも収録されており、CMソングとして人気を博したシングルナンバーが、ニューバージョンで収録されたボーナストラック的楽曲。 より洗練され、熟成された大人っぽいアレンジで聞かせてくれます。ちょっとジャジーでおしゃれに飾っていますね。実に聞き応えのあるナンバーで、あらためてこの曲のよさが伝わってきます。
[DISC 2:DVD]
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●Repackage Album『IN LOVE AGAIN -ENCORE EDITION-』● '09/2/18 release
好評を博して、古内東子3年ぶりのオリジナルアルバム「IN LOVE AGAIN」のアンコールプレス盤をリリース。 CDの方は変わりないんですが、DVDの方は、アルバムリリース後に行われたライブツアーの中から、ヒット曲「大丈夫」のステージを収録。 初回限定版を手にすることができなかった人には、うれしい仕様ですね。 なお、「大丈夫」のパフォーマンスが行われたライブは、後にライブDVD単体として発売されていますので、要チェック。ちょっとおしゃれなスリーブケース仕様でもあります。
[DISC 2:DVD]
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●Best Album『middle and mellow of toko furuuchi』● '09/2/18 release
グルーヴィーなトラックをコンパイルする「middle and mellow」シリーズに、古内東子がラインナップ。 選曲は、ポニーキャニオン時代の楽曲のみという、かなり強い縛りがあるので、相当苦しいな。正直、2枚しかアルバムを出していないので、この中からほとんど収録して、 middle and mellowの世界を作るというのは、ちょっと無理があるよね。確かにソニー時代とは若干楽曲のアプローチの仕方が変わっているけれども、オールタイムな楽曲から選曲をしてほしかったな。 これには正直、無理やり感は否めない。無理してmiddle and mellowシリーズとしてラインナップしなくても良かったのにな。いや、むしろオリジナルアルバムを2枚揃えて、 古内東子の世界を堪能した方がいいよ。ジャケットは、良くも悪くも、インパクトあります。
●14th Album『PURPLE』● '10/3/3 release
古内東子、待望のオリジナルアルバムは、前作「IN LOVE AGAIN」から約1年5ヶ月ぶり。今作も、恋愛の教祖らしく、いろんな愛に満ち溢れたナンバーが揃っています。 先行シングルにもなった「スロウビート」でKREVAとのコラボが話題にもなりましたが、そのシングルナンバー以外はすべて新曲という構成。 しかも、古内東子の作詞・作曲に河野伸が全曲アレンジを手がけ、よりいっそう、古内東子の世界観が深まった感じがしますね。 歌詞の方も、より熟した言葉が並びます。特にタイトル曲は絶品。不安な青とうれしさの赤が混じりあう紫色の楽しさを古内東子が見事に描き出す。 クセのあるヴォーカルも、どんどんと引き込んできますね。ジャケットも、大人の女性の色っぽさが出ているよな。セクシーですよ、古内東子。 初回版は、タイトル曲「PURPLE」のクリップを収録したDVDつきの2枚組み仕様。こちらのPVも、手の込んだ作品になっているので、要チェックですね。
DVD
1.
PURPLE
1. LOVE SONGS
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
美しく彩るピアノのイントロにうっとりさせられる、アルバムのオープニングを飾るナンバー。A.O.R.サウンドを彷彿とさせるミディアムバラードチューン。 サビ前から入ってきては、大きく盛り上げるブラスセクションがいい味を出しているね。あたかも自身の事を歌っているかのような歌詞ですね。あなたへ届けるラブソング。
2. PURPLE
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
アルバムのタイトルチューンは、打ち込みビートにキーボードとストリングスが取り巻くバラードナンバー。 真骨頂というか、本領発揮というか、女心を歌った古内東子が届ける直球ラブソング。紫色という、鮮やかながら妖しい色を、古内東子の恋愛テイストを交えて聞かせてくれる。
3. Where you are
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
ガツンとドラムが入ったり、ブラスセクションが華やかに広がるポップなナンバー。なんか、いつも以上に言葉を詰め込んでいるようなナンバーだね。 ちょっと古内東子にしては珍しく感じる。あなたに着いてゆく女性の気持ちを歌ったナンバー。
4. 映画を見よう
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
ファンキーでグルーヴィーな展開を聞かせてくれるアップテンポナンバー。なんか、とっても弾けたような古内東子の歌い方から、聞いているこっちの方まで楽しくなってくるね。 ヴォーカルだけでなく、音もとっても楽しそうに弾けている。2人で部屋で一緒に映画を見るというシチュエーションが、鮮明に映っています。
5. Pages
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
ビートにどっぷりと浸ったミディアムナンバー。メロディパートは、ちょっと主人公のなんだかつまんないなぁ、みたいないじけた雰囲気が出ていますね。 そこからサビでパッと明るくなるような展開にうっとり。君に出会える喜びの表れた1曲。
6. 涙
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
これまた、淡々とした4つ打ちビートに、あっさりと歌い上げる古内東子。結構、単純な構成なんだけれども、なんだか随分と奥深く感じるものがあるね。 珍しくサビでどんどんと畳み掛けてくるような展開。じわじわとかっこよさが出てきて、いつの間にやら夢中になってしまう1曲。
7. 広いシーツにひとりきり
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
キーボードのジャンと入ってくる音が、なんか1980年代の雰囲気。シティポップ風サウンドで聞かせてくれるミディアムポップチューン。 主人公の恋人への夢中な様子がよく出ているね。だけれども、今回は1人きり。でも、まったく寂しさが表れていないよね。
8. コラージュ
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
ちょっとリゾート感を出したポップチューン。アコースティックギターの音が爽やかテイストで。サビでは久しぶりに古内東子の高音ヴォーカルを聞くことができます。 間奏でブラスが鮮やかに彩る。リラックスムード満載のトラックですね。
9. Boyfriend
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Toshiyuki Mori
しっとりと河野伸のキーボードが響いて始まるバラードチューン。 切なく歌う古内東子のヴォーカルにうっとり。そして、コーラスとフィンガースナップが付け足されて、豪華に聞かせてくれる。サビの盛り上がりが本当にゴージャスですね。
10. スロウビート
Produced by Toko Furuuchi & KREVA Lyrics:Toko Furuuchi & KREVA Music:Toko Furuuchi & KREVA
古内東子とKREVAのまさかのコラボレーションナンバーを、両A面でシングルリリース。こちらはタイトル同様に、スロウビートで展開するミディアムナンバー。 頭からKREVAのラップに聞かされる。いいね、かっこいいね。古内東子のパートは、高音の部分にキュンとさせられる。ストリングスがバックで豪華に彩りを加える。うっとり聞かせてくれる1曲。
11. レッスン
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
イントロなしで古内東子のヴォーカル、河野伸のキーボード、そしてストリングがどっと押し寄せて始まるミディアムナンバー。 いきなりゴージャスに聞かせてくれるね。ポンポンと打ち込みのリズムビートが淡々としていながらも、その他の音が生き生きしているように映る。
12. 太陽
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
アルバムのラストナンバーは、実にシンプルなタイトルで、ギターが鮮やかに色を添える。メロウなバラードチューンでございます。 あなたと太陽を重ね合わせて、とにかくあなた一筋の主人公の生き様が現れていますね。 ゆったりとしていながらも、きっちりと聞かせてくれる。アレンジの河野伸の力もあるけれども、古内東子のヴォーカルもキュンと来る。
[DISC 2:DVD]
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●Best Album『THE SINGLES SONY MUSIC YEARS 1993~2002』● '10/3/24 release
古内東子のソニー時代を総括するベストアルバム。「SINGLES」という名の通り、これまでリリースしたシングルナンバーをベースに、アルバムの曲なども組み合わせて、2枚組のフルヴォリュームでお届け。 「昨日にさよなら」はオリジナルアルバム未収録だったので、ようやく収録された感じだね。おまけに、豪華にBlu-spec CD2仕様ということで、高音質で味わえるところにも注目。 1枚目の方は、シンガーソングライターとしての古内東子の世界を思う存分味わえる。 やはり大ヒットナンバー「誰より好きなのに」はじめ、「逢いたいから」「星空」「大丈夫」などの世界観で、男女の恋愛模様を表現しています。これが受けたんだろうな。 2枚目の方は、シンガーソングライターとしての力に加えて、アレンジャーとして、ミュージシャン・古内東子の世界を伝えてきます。 アルバムでいうと、「winter star」あたりからは、編曲も担当し始めて、打ち込みやピアノなどを多用して、楽曲を彩ってきました。世界観はより一層深化していきます。 ソニー時代を凝縮し、初心者からコアなファンまで広く対応のできる作品です。
●15th Album『透明』● '11/2/23 release
レコード会社移籍後もコンスタントに活動を続ける古内東子。前作アルバム「PURPLE」から1年を経て、待望のニューアルバムをリリース。 その名も「透明」。女性という立場を明確に示し、純な気持ちを描き続ける彼女の、まさしく透明な気持ちが詰まった作品。 恋する女性、別れた相手を思う女性など、様々なシチュエーションを見事に表現しては、古内ワールドをきちんと確立しています。 今作はセルフプロデュースということもあり、作詞、作曲のみならず、アレンジまで手がけた意欲作。ただ、こだわり抜いたのか、ドラムは生ではなく打ち込みにしたのは、ちょっと残念かな。 張りというか、盛り上がり欠けた、少々気の抜けた軽さが生じるところがもったいなく思うんだよね。その分、派手さを脱ぎ捨てて、じわじわと身近な存在、よりパーソナルな雰囲気を出しているのも確か。 よりコアな視点に立ったことで紡ぎ出す音の味わいを感じさせる作品でもあるわけだ。深いな、古内東子の世界は。 今作ではDVD付きバージョンもリリース。こちらは先日行われたニューヨークでのライブのオフショットを収録。これがまた評判が悪くて、画質もイマイチ。もう少し古内東子の魅力を出して欲しい。残念だ。
DVD
1.
N.Y.ライブ (2010.9.21)オフショット映像
1. 透明
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
しっとりとピアノが広がる、アルバムのオープニングチューン。静かな始まりから、次第に音数が増してきては、ドラマティックに盛り上がってゆく。 打ち込みのビートが無機質感を漂わせるけれども、古内東子のヴォーカルから有機的な色があふれ出る。いきなり美メロのバラードだもん。ノックアウトだよ。
2. Swallow
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
リズミカルに聞かせてくれるアップチューン。その中で古内東子の持つ技量がギュッと凝縮されていて、 詞と曲から大人っぽい部分がドンドンと溢れ出てくる。苦い薬みたいに飲み込んでって、ちょっとマイナス的な表現だけれども、良薬口に苦し的なストーリー展開で聞かせるんだな。
3. 君がわかるから
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
これぞ古内東子な視点でキュンとさせるバラードナンバー。優しく響き渡るギターとピアノで包み込んでくれるような優しさがあります。 君のことがわかるよ、と。だからちょっと攻めたり引いたりするこの行動がまた、切なさを生み出す。強そうに振舞っているけれど、実は弱い主人公の姿なんです。
4. Devotion
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
これまたグサッと刺してくるような失恋ソング。しっとりとしたストリングスから幕開けて、歌とともに飾るピアノバラード。 サビで一気に盛り上がって、ゴージャスに変身するんだけれども、 ちょっとここで打ち込みっていうのが残念に感じるな。もう少し力が欲しいところ。その反動か、Aメロ、Bメロが実に美しく聞こえる。
5. オール
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
お、なんだか手拍子まで入ってきて、グルーヴィーなナンバーだね。 とっても軽快でリズミカル、ものすごく明るい雰囲気ですね。メロディもサビでキャッチーさを武器に、ドンドンと引き込んでくる。古内東子も、どこかしら大らかに歌っているようだ。
6. 気になる人
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
これまら、ちょっとクールな雰囲気をまとった力強いナンバーだね。なんか、その印象で圧倒されては、メロディもいつもとちょっと趣向が変わっているようだ。 なんか、不思議な匂いを醸すね。ヘイヘイとか歌っちゃいますか。あなたの魅力が気になってしょうがなくなるという歌。
7. できない
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
ちょっとA.O.R.なメロディを軽やかに聞かせてくれるミディアムナンバー。そこに古内女史の描く恋心が見事に絡み合う。 自分のわがままにつき合わせてしまう相手に、申し訳ない気持ちを表す主人公。後半でちょっとサウンドに変化を出して、アウトロではゴージャス感を味わえます。
8. キライになりたい
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
まさかのハウスサウンドで来ましたか。軽やかな4つ打ちの打ち込みと、鮮やかなキーボードでおしゃれに仕上げてきました。 あまりに驚かされるから、あまり詩の内容が入ってきません。トラック的には意外とあっさり。ギターもいい味付けで聞かせてくれる。
9. 蝶のように
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
アップテンポの軽やかなトラック。どこかしら陰があるというか、クールな面を見せる。 自身を蝶に例えて繰り広げる恋愛模様。相手に対する一途な想いが伝わってきます。アウトロもちょっと長めに。余韻を出してきました。
10. ear candy
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
これまた古内東子の新境地か?言葉を畳み掛けてくるように、まるでラップをするかのように、 軽快なヴォーカルを聞かせてくれる。フックみたいな部分もコーラスを重ねては、古内東子らしさを出す。攻めの姿勢ながらも、これまでの古内東子を重ねて新しさを生み出した。
11. 地図
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
うっとりしっとり、まったりと流れるトラックで聞かせてくれるバラードナンバー。1つ1つの音が際立っているが故に、ちょっとけんかをしているようで音のまとまりを感じにくい。 歌詞はありきたりの世界観を、古内東子が瑞々しく仕上げてきたところは、さすがだよな。
12. 片想い
Lyrics and Music:Toko Furuuchi Arrangement by Toko Furuuchi
アルバムのラストナンバーは、それこそ古内東子の真骨頂でもあるバラードナンバー。 これまた、違う女性に片想いする男性に、片想いする女性の気持ちを歌っています。この独特のシチュエーションを、ドラマティックなサウンドで仕上げてきました。さすがは古内東子。
[DISC 2:DVD]
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●16th Album『夢の続き』● '12/3/14 release
古内東子も随分とハイペースで曲を届けてくれるね。セルフプロデュースを手がけた前作「透明」から約1年ぶりとなるオリジナルアルバムの登場。 今作では、プロデューサーに再び河野伸を迎えて、どっしりとした大人のバンドサウンドを聞かせてくれます。やっぱり生音だと迫力が違うよね。特にドラムは。 歌詞の方は、もうどれもが古内東子の世界です。今作では「別れ」がテーマの曲が多く、内容的にも重たくなると思いきや、うまく古内東子が飾り付けましたね。 メロディラインも、うっとりさせてくれるようなものが多く、A.O.R.のような雰囲気で綺麗に聞かせてくれます。しかし、歌い方がドンドンとクセが出たものになってきたね。 鼻にかかったような歌い方は、特徴的なんだけれどお、聞いていて、すんなり受け入れられるものではないよな。 さて、今作はDVD付きの2枚組み仕様です。収録曲「時間を止めて」のPVと、そのメイキング、そしてライブのバックステージの模様を収録。 まぁ、avexがJUNOをゴリ推しして無理矢理組み合わせた感はハンパないけれども、やっぱりそれなりの作品には仕上がっているね。 初回盤は、コットンクラブで行われたライブの模様を収録したCD付き。河野伸のピアノ/キーボードとともに、古内東子が歌って弾いての大活躍。 どうせだったらもっとMCや曲を入れてフルサイズで聞きたいところだね。
1. 笑顔
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
イントロからサックスがおしゃれに飾ります。大人テイストあふれるサウンドを届けてくれる古内東子。 A.O.R.よろしく大人の恋愛模様を歌っています。さすがです、姐さん。男性視点で歌い上げる物語。
2. 夢の続き
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
冒頭から切ないメロディを届けてくれるアルバムのタイトルチューン。歌詞の方は、随分とネガティブな雰囲気が漂いますね。サビのメロディもマイナー調で、 より曲の世界がグッと押し寄せてきます。2人の愛はもう終わったもの。再び戻ることはないんだという思いが伝わってくる。
3. 冬の終わり
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
イントロが随分と悲しさを漂わせます。ストリングスの力も強いけれど、 冬の極寒なイメージが伝わってきますね。冬の終わりに恋の終わりを結び付けては、極上の古内ワールドを聞かせてくれます。切ないねぇ。
4. ここまで来るために
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
ピアノの音が印象的なバラードナンバー。別れてしまったあなたはもう、関係ない。 私は真っ直ぐ歩いていこう、という強い決意を感じる1曲。それぞれの道を今は歩いている。
5. 時間を止めて
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
出だしからも古内節満載のミディアムチューン。優しく柔らかく包み込んでくれるような歌詞。とにかくあなたのことが好きなんだなという気持ちの表れだね。 あなたと一緒にいる時間が永遠であってほしいという気持ちが出まくっています。これが古内ワールド。
6. 流れ星
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
河野伸のピアノ1本をバックに、古内東子が歌をじっくりと聞かせてくれるバラードナンバー。 片想いの切ない切ない気持ちを、美しいメロディとともに聞かせてくれます。3分ほどの短いナンバーでも、うっとり聞き入ってしまう曲ですね。
7. ずっと探してた
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
ミディアムチューンをじっくりと聞かせてくれる古内東子ですが、プログラミングビートと他の生楽器と差がちょっと出てしまった感じが否めないかな。 珍しくサビではファルセットに近い高音ヴォーカルを聞かせてくれます。素直に君が好きという気持ちが出ていますね。
8. あの部屋に帰ろう
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
ギターの音がサラッと流れる具合がいいね。ゆったりとしたミディアムナンバーは、安らぎをくれるようなメロディを届けてくれる。 それにしても、サビでの古内東子のヴォーカルは、より鼻にかかった歌い方が際立っているね。随分とクセの出たヴォーカルになってしまったと言わざるを得ない。
9. 何も言わずにさよならを
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
大人の恋愛模様を聞かせてくれるミディアムチューン。言葉の1つ1つに古内東子の思いみたいなものが込められているね。
10. コンパス
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
イントロのピアノが綺麗です。そして、サビからスタートしては、ゴージャスに聞かせてくれる バラードに仕上がっています。メロディパートでの、ちょっとかすれ気味な古内東子のヴォーカルが、意外にもセクシーに聞こえたり。
11. 時間を止めて (monochrome version)
Lyrics:Toko Furuuchi Music:Toko Furuuchi Arrangement by Shin Kono
M-5のオリジナルバージョンよりも、よりゴージャスで華やかなアレンジで聞かせてくれるバージョン。 管楽器が入るだけで、これほど大きく変化するとは。古内東子の世界も奥が深いな。ストリングスが無くなったら、繊細さよりも力強さを増したね。
The Piano Night 2011 at COTTON CLUB
ピアノとキーボードの2台の音が優しく伝わるM-1。古内東子のヴォーカルも、うっとり響き渡る。やっぱり河野伸の温かみのある音と、巧みな音技が光るね。 ソニー時代の名バラードM-2。こちらもピアノ/キーボードの優しい音が伝わってくる。しかし、細かい雑音が入ってきて、ちょっと残念だな。 同じく代表曲のM-3も、おなじみのテイストで、まったりじっくりと。一瞬のブレイクが、緊張感を生むね。 手拍子とともに聞かせてくれるM-4。ノリが出ていて、楽しそうだね。歌い方は最近の鼻にかかったような感じだけれども、高音もしっかり出ているね。 さらに手拍子を煽ってM-5。曲紹介した後に、すぐ歌に突入。河野伸の弾んだキーボードがより楽しさを演出するね。歌い終わって手拍子にお礼を。
バラードナンバーM-6をじっくりと。生のピアノはやっぱりドラマティックに響き渡りますね。古内東子のヴォーカルは、心がこもっていますね。 よりクセの出た歌い方になっているM-7。ピアノの音色はさすがに力強く、ゴージャスな感じもたっぷり。さすがのバラードの世界を出しまくりです。 最新ナンバーのM-8。こちらも古内東子の世界感がでまくったピアノの音とヴォーカルにうっとりですね。 古内東子といえばこの曲だよね、のM-9。やっぱり歌い方だなぁ。クセが出まくりで、ちょっとあの頃とは違う。当たり前だけれど。 そして、近年の古内東子を代表するナンバーM-10。手拍子も自然に沸き起こり、観客の注目度が伺えるね。それにしても、この曲もノリが出ているからなのか、クセの出たヴォーカルになっているんだよね。 なるほど、この曲でのダイナミックなピアノは河野伸だったか。すごいや。
[DISC 3:DVD]
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●Best Album『and then... ~20th anniversary BEST~』● ’13/2/20 release
古内東子もデビュー20周年か。そんな彼女の活動を、2枚組のCDにパッケージしたベストアルバム。 DISC-1は、avexに移籍してからの楽曲を中心に選曲。よりいっそう、洗練され、熟成されたメロディラインやサウンドとは裏腹に、古内東子の歌い方はずいぶんとクセが強調されたものになってきたね。 こうしてavex時代の楽曲をまとめて聞いて思うのは、やっぱり「透明」の頃、打ち込みじゃなくて生音で聞きたかったなということ。 アレンジをj古内東子自身が行っていたということで、意欲は伝わってきたけれども、生音が良かったという思いです。 DISC-2は、Sony~ポニーキャニオン時代の楽曲を中心に選曲。名曲、代表曲がたくさんある中でのこのチョイス。ほぼバラードだけで構成されているけれども、これぞ古内東子なんだよな。 正直、「Distance」や「Peach Melba」「45分」など、ポップな楽曲も聞きたかったけれども、それを言ったらキリがない。アルバムの統一感を抱いた選曲なんだろうな。 そして、このベストアルバムのために用意された新曲も、かなり強力。DISC-1のオープニングを飾る「Reason」は、ファルセットヴォーカルからのスタート。 いつもの古内東子とは、ちょっと違った雰囲気を放つ。そして平井堅とのデュエット、槇原敬之とのコラボレーションなどを経て、ラスト「KOKYO」で締め。 This is 古内東子な1曲で、完全ノックアウトです。そして、これからも、古内東子の世界は続くわけです。 初回限定版は、スリーブケース仕様です。
1-1. Reason
Lyrics & Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
冒頭から珍しく高音ヴォーカルを聴かせてくるから、びっくりした。 今回のベストアルバムに収録された新曲は、これぞ古内東子な切なさ爆発のメロディで、訴えかけてくるようだね。 こちらのミディアムバラードチューンは、河野伸のサウンドプロデュースで、ドラマティックに曲を盛り上げてきます。 A.O.R.を彷彿とさせる生音サウンドをお届け。あなたと一緒にいる理由がここにあります。
1-2. さよならレストラン feat. 平井堅
Lyrics & Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
こちらもベストアルバム用の新曲。なんと平井堅とのデュエットナンバー。 こういうコラボも、20周年のお祝いならではだね。聞いていると、平井堅の方が、時に古内東子よりも高音ヴォーカルをじっくりと聴かせてくれる。 2人の巧みなハーモニー&ヴォーカルがじっくりと聴かせてくれるバラードナンバーです。2人の思い出が、どんどんと消えていってしまうね、という懐かしさに浸るストーリーです。
2-12. 誰より好きなのに feat. 槇原敬之
Lyrics & Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
これまた、デビュー20周年を記念してのスペシャルコラボ。なんとお相手は、槇原敬之だ。オリジナルとはちょっとキーが下がっている分、違った印象を醸し出ているね。 しかし、槇原敬之のヴォーカルも、どっぷりと浸透してゆく。 そして、サビでは極上圧巻のハーモニーを展開。古内東子が、あえてバックに回っていても、かなり力強いのは、やっぱり曲の持つ力なんだろうね。
2-13. KOKYO
Lyrics & Music:Toko Furuuchi Arrangement:Shin Kono
ピアノとキーボードの温かいハーモニーが麗しいバラードナンバー。故郷を古内東子なりのストーリーで飾る曲です。 アコースティックベースの音もまた、太くて頼り甲斐がありますね。帰りたい、でも帰らない、おやすみ故郷。複雑な心情も、古内東子節でお届け。
●Live Album『古内東子 Billboard Live 2016』● '16/2/5 release
古内東子、初となるライブアルバム。今回はちょっと形態を変えて、LIVE DIRECT商品。Amazonオリジナルのようなんだけれども、簡素なジャケットにCD-Rに焼かれた音源、ちょっと残念な感じも。 さて、ライブの方は、ビルボードライブ東京での公演を収録。ギター、ピアノ、ヴォーカルの3人のみという構成で、より一層、古内東子の世界が引き立ちますね。 いきなり「逢いたいから」で来るとは。その後も新旧ナンバー目白押し。前半はしっとりバラードを中心に、もちろん名曲「誰より好きなのに」も聞かせてくれますよ。 後半は「大丈夫」「Peach Melba」などで軽やかに。ベテランの熟したステージを堪能あれ。
いきなり名バラードM-1からスタートですが、ピアノをバックにしっとりと聞かせてくれます。初期の頃よりも、やっぱり癖の出たヴォーカルがきになるところだけれども、曲の持ち味は残っている。
MC。ご挨拶。そして、今回のライブに参加しているゲストを紹介。
じっくりと聞かせてくれるバラードM-2。ギターとピアノの音の響き渡りは、三位一体の世界を聞かせてくれます。瑞々しいね。 滑らかなギターと言葉数の多いヴォーカルが印象的なM-3。アコースティックテイストのソフトな感じながら、ポップさも出ていて、伝わってきます。古内東子もハイトーンな域に突入。そして、コーラスも加わって、なかなかいい感じ。
MC。次の曲についての説明を。
ピアノがムードを出すM-4。ギターとともに、弾みを効かせた展開です。古内東子もヴォーカルを生かして、ファルセットを操ったりして聞かせる。おしゃれな仕上がりに、うっとり引き込まれる世界。 じっくりバラードの真髄、真骨頂なM-5。ムードを作るピアノがおしゃれ。やっぱりサビがきになるな。「Stay yei yei yei」と、古内東子が世界に入っています。 まったりしっとりバラードM-6。ピアノの繊細さ、そして古内東子の感情のこもった流れがいいんだ。 古内東子といったらやっぱりこの曲M-7。やっぱりピアノのイントロのメロディ、滑らかで引き込まれるね。どんどんと熟して聞かせてくれるナンバーです。
MC。次のコーナーの説明。
ボッサタッチでM-8。滑らかなギターと弾んだキーボードに合わせて、古内東子のヴォーカルが踊ります。ただ、ちょっと高音部がきつそうだな。 かき鳴るギターが情熱的なM-9。古内東子のヴォーカルも、どこかしらパッションを感じさせるステージです。アグレッシヴな古内東子ですよ。演奏後にメンバー紹介をして幕。
拍手に迎えられての再登場。そして、手拍子を煽ってM-10。瑞々しい演奏に引き込まれますね。ざっくりギターとピアノが爽やかです。 新しい年への願いも込めて、久しぶりに聞かせてくれるM-11。この曲も弾んで、とっても楽しく温かいステージだね。古内東子自身も、なんだか楽しそう。 「また会える日を楽しみにしています!」でM-12。軽快なピアノとギター。古内東子もノリを出して、生き生きと歌っています。「今年もよろしくお願いします」で幕です。
●Collaboration Album『Toko Furuuchi with 10 legends』● '16/3/30 release
お久しぶりのリリースとなる古内東子。今回は、10人の男性ヴォーカリストとのデュエットを仕掛けてきました。その人生んもなかなか濃いんだ。 奥田民生に藤井フミヤ、鈴木雅之に大澤誉志幸、TEEに斉藤和義、前川清にCHEMISTRYの堂珍嘉邦という人選ですよ。 なお、既発の平井堅、槇原敬之も今回ここに追加されています。そして、さらに驚きなのが、ビッグバンドフのジャズアレンジでかっこよくゴージャスに決めてくるんですよ。 そんな豪華なサウンドに負けず劣らず、ゲストと古内東子の「ヴォーカルも味を出してきます。ただ、古内東子のヴォーカルはここ最近のクセの強さが出まくっているかな。 全体的に、エレガントな古内女史らしい作品に仕上がっています。 初回盤は、収録曲の2曲のPVを収めたDVDとの2枚組仕様となっています。
DVD
1.
1.
愛のために feat. 奥田民生 (Music Video)
ベイビー・アイラブユー feat. TEE (Music Video)
1. 愛のために feat. 奥田民生
作詞:奥田民生 作曲:奥田民生 編曲:岡村トモ子、河野伸
冒頭ビッグバンドジャズの音がまた、ゴージャスに響き渡って華麗ですね。それにしても、このコラボもまた、驚きですよ。 古内東子と奥田民生の組み合わせで来るとはね。古内東子のヴォーカルスタイルもちょっとクセが減ったか?でも、こんなヴォーカルだった?
2. ロンリー・チャップリン feat. 鈴木雅之
作詞:岡田ふみ子 作曲:鈴木雅之 編曲:岡村トモ子、河野伸
ラテンジャズなアレンジは情熱的に。鈴木雅之のヴォーカルも渋くてかっこいいんだ。 古内透子のヴォーカルもびっくりなんだけれども、う~ん、この曲の持つムードがちょっとなくなってしまって残念。ロンリー感がないじゃん。
3. Another Orion feat. 藤井フミヤ
作詞:藤井フミヤ 作曲:増本直樹 編曲:岡村トモ子、河野伸
藤井フミヤとのデュエットで、このバラードをチョイスとはまた、かっこいいんだな。ゴージャスなストリングスが彩を加えて、満点の星空の様な空間を作り上げる。 1番を古内東子が、2番を藤井フミヤがメインにヴォーカルを聞かせてくれるんだけれども、フミヤ、カッケェよ。
4. ベイビー・アイラブユー feat. TEE
作詞:TEE 作曲:HIRO、TEE、Ryosuke Imai 編曲:大西まみ、河野伸
このコラボも驚きだね。TEEと古内東子のコラボレーションもあまり想像できないですよ。ムードたっぷりのジャズサウンドをバックにTEEのラップが展開。 上品さも漂わせては、新たな魅力を届ける。サビではビッグバンドなリズムで軽快に。
5. Don't cry baby feat. 斉藤和義
作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義 編曲:大西まみ、河野伸
斉藤和義とのデュエットはいい感じの濃さをぶつけてきては、ゆったりと。ブルースな味わいで、両者のヴォーカルもいい感じに響き渡ります。 どっしりとゴージャスな音がなかなかかっこいいんだな。
6. そして僕は途方に暮れる feat. 大澤誉志幸
作詞:銀色夏生 作曲:大澤誉志幸 編曲:大西まみ、河野伸
これは名曲。大澤誉志幸のナンバーを本人とデュエットなわけですよ。軽やかジャズモードで、うっとりと聞かせてくれる古内東子。 滑らかなサウンドで、新たな魅力が出ているね。そして、大澤誉志幸本人のヴォーカルがまた、渋いこと渋いこと。
7. 花の時・愛の時 feat. 前川清
作詞:なかにし礼 作曲:三木たかし 編曲:岡村トモ子、河野伸
これまた意外。まさかの御大、前川清とのデュエットを披露するとはね。正直、そこまで氏の楽曲を知らないので、こういうタイミングで知る機会を得ることが貴重ですね。 大人のバラードといった感じに仕上がっては、古内東子が熱唱。ちょっとヴォーカルのクセが強いかな。
8. LOVE SONGS feat. 堂珍嘉邦
作詞:古内東子 作曲:古内東子 編曲:河野伸、岡村トモ子
堂珍嘉邦とのデュエットは、古内東子のアルバム「PURPLE」収録ナンバーを。同じキーで歌を聞かせてくれるところは、さすが名ヴォーカリストなわけだ。 主旋律を歌う堂珍は、さすがな響きを聞かせてくれるわけですよ。ビッグバンド風サウンドも、ゴージャスでかっこいいし、ムードも出ているね。
[DISC 2:DVD]
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●18th Album『After The Rain』● '18/10/17 release
祝25周年。古内東子が、6年半ぶりとなるオリジナルアルバムをリリースです。今作では河野伸や松本良喜、小松秀行といったベテランミュージシャンたちとタッグを組んだ意欲作に。 どちらかといえば、A.O.R.な音使いで、古内東子がきらめく。結婚、出産を経ても、相変わらず女性の気持ちをダイレクトに表現してきましすね。 楽しい恋愛、悲しい恋愛、辛い恋愛、この人といえば、いろいろな恋愛シチュエーションがリアルに伝えてきますね。 ポップでキャッチーというよりかは、ミドルテンポのナンバーでしっとりと聞かせれくれるような感じです。25周年の熟成された世界をテイスティング。 初回盤は、先行ナンバー「Enough is Enough」のPVを収録したDVD付きの2枚組仕様です。
DVD
1.
Enough is Enough music video
1. Enough is Enough
作詞・作曲:古内東子 編曲:クニモンド瀧口
丁寧な音使いと、瑞々しい演奏で聞かせてくれる、アルバムからの先行チューン。A.O.R.的なムードのある演奏とヴォーカルで魅了してきます。 This is 古内東子な世界ですね。サビでの「ねぇ」に少々加えたエフェクトが効果を発揮。ミックスをDub Master Xが手がけているところも気になるな。
2. After the Rain
作詞・作曲:古内東子 編曲:INCOGNITO
Additional Music Written by Jean-Paul Maunick, Matthew Cooper, Richard Bull
いいね、このサウンドがまた引き込む力があって、ついつい聴きこんでしまいます。タイトルチューン。 アレンジを手がけているのがINCOGNITO。なんとまぁ、豪華なんでしょうか。ムードのある大人ポップス。コーラスが美しいね。そして、ブラスもいい味を出すんだ。
3. Bye-bye Bluebird
作詞・作曲:古内東子 編曲:松本良喜
松本良喜のアレンジは、アコースティックなギアtーやピアノの音が際立つね。ゆったり聞かせてくれるバラードで、古内東子の真骨頂な世界を聞かせてくれます。 それでいて、なんとまぁ切ない歌詞なんでしょうか。一転して、間奏ではエッジを効かせたギターが響きますよ。
4. Away from You
作詞・作曲:古内東子 編曲:宮野弦士
随分と始まりはもっさりとした印象だったんだけれども、サビでようやく本領発揮をしてきたような1曲だね。 A.O.R.よろしく、みずみずしいサウンドで魅了してくるミディアムグルーヴチューン。失恋からの新しい生活を始める主人公の歌です。でも、数字のない時計を選ぶセンスはさすがにねぇ。
5. Lost in the Wind
作詞・作曲:古内東子 編曲:河野伸
イントロから超絶グルーヴィーでおしゃれ。河野伸、やるなぁ、このアレンジ。ベースからグイグイとうねりをあげて、シンセも爽やかさを出して輝き出す。 切ない歌詞が躍るんだけれども、あまりそんな悲しさ寂しさを感じさせないほどに、鮮やかなアレンジが効いています。
6. Answer in the Seashell
作詞・作曲:古内東子 編曲:宮野弦士
どっぷりとした音をベースに、ゆったりまったり大人テイストを加えて聞かせるグルーヴィーミディアムチューン。 A.O.R.よろしく、ムードを出しては、おしゃれに。古内東子のヴォーカルも、艶っぽいね。イケナイ関係を匂わす歌詞がなんとも言えないね。間奏のピアノがとにかくいい。
7. Shade and Shadow
作詞・作曲:古内東子 編曲:松本良喜
とにかく切なく寂しい始まり。ピアノをうっとりと奏でて聞かせるバラードナンバー。 全ての音が冷たくて、歌詞の寂しいシチュエーションを見事に飾ってきます。秋色、セピア、灰色、くすぶった色、そんなイメージかな。間奏のサックスがまた、涙を誘うんだ。
8. Empty Room
作詞・作曲:古内東子 編曲:渡辺和紀
クールに聞かせるミディアムナンバー。軽やかに音を操り、自由に舞うようにしっくりと聞かせる1曲。 ベテランムードを漂わせて、スーッと聞かせてくれます。
9. Just Because I Know
作詞・作曲:古内東子 編曲:河野伸
みずみずしさを出すバラードナンバー。もう古内東子の十八番のような、おしゃれでムードがあって、言うことなしな1曲ですよ。 河野伸のアレンジが、ドラマティックだけれども、ゴージャスでも華美になりすぎず、おしゃれに仕上がります。離れた2人の歌。
10. Sunday Monologue
作詞・作曲:古内東子 編曲:小松秀行
本編ラストを飾るバラードナンバー。小松秀行が久しぶりにアレンジを手がけては、おしゃれに仕上げてきました。 さらにミックスをDub Master Xが手がけているという、面白い組み合わせ。言いたいのに言えない、この気持ち。シチュエーションをリアルに描き出す、さすが古内東子。
11. KIRIKO
作詞・作曲:古内東子 編曲:河野伸
数寄屋橋TOKYU PLAZAへ、古内東子からのプレゼント。美しいアレンジはさすが、河野伸。古内東子お得意の大人なバラードチューン。 アコースティックギターが音を引き立たせ、ミディアムスローのトラックが染み込んできます。やっぱり都会とか銀座とか、おしゃれな街がお似合いの人だよね。
[DISC 2:DVD]
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●Live Album『25th ANNIVERSARY LIVE 2018 Toko Furuuchi』● '18/12/26 release
古内東子の久し振りとなるライブアルバム。新作「After the Rain」を引っ提げて行った公演は、有楽町の「ヒューリックホール東京」。 前半は最新アルバムからのナンバーを中心に披露。熟した古内東子の恋愛の世界が、濃厚に広がります。バラードが中心なだけあって、まったりゆったり、じっくりと展開。 中盤では、ヒット曲というよりかは、古内東子が今回披露したい曲、歌いたい曲をじっくりと聞かせてくれます。 その中には、お馴染みの「誰より好きなのに」のパフォーマンスもあり、しっかりと聞かせてくれます。 後半、CD2枚目の方は、もうグルーヴたっぷりに盛り上がるナンバーでお届け。まさか「心にしまいましょう」を聞かせてくれるとは思わなかったな。打ち込みたっぷり「コートを買って」で大盛り上がりだね。 アンコールのラストナンバー「宝物」まで大盛り上がり。これあ25周年を迎えた古内東子の魅力あふれるステージ。クセがあったヴォーカルも、ライブではしっかり伝わってくるね。
瑞々しいバンドサウンドで始まるM-1。新作からのナンバーということもあり、新鮮さが出ているね。そして、心地よいバンドサウンドで伝わってきます。 ピアノの音が上品に弾むM-2。ゴージャスなラウンジムードを漂わせて、ゆったりまったりと聞かせてくれます。 美しきピアノがオープニングを彩るM-3。古内東子のヴォーカルが、どこかしら破裂音的なテイストに感じるな。歌うにつれて、より切ないモードに入っていく古内東子です。
MC。ご挨拶。「最後まで楽しんでいってください」
切なすぎるイントロにもう涙なM-4。訴えかけてくるように、もう切なすぎる歌詞の世界がブワーッと広がる。追い討ちをかけてくるかのような間奏でのサックス。 こちらも瑞々しいバラードM-5。AORの様な大人の味わいが曲から、ヴォーカルから伝わってくるね。滑らかに流れてゆきました。 歌謡曲の様な味わいも伝わってくるM-6。古内東子の魅力がギュッと詰まったステージだね。大人なバンドの音に加えて、切なく歌い上げる世界へと引き込まれる時間が流れます。 明るく広がる様な音に吸い込まれてゆくM-7。古内東子のヴォーカルがちょっとクセ強すぎかな。 ギターの音はじめ、音がいいグルーヴを放つM-8。この濃さはなかなかかっこいい仕上がりだね。ステージ上のんバーものりが出ている様なパフォーマンスが伝わってくる。そして、やっぱり間奏でのギターがなかなかいい味を出してくるんだな。 ドリーミングなイントロで始まるM-9。少々のディスコティークな味わいを出したグルーヴで、じっくりと聞かせてくれるナンバー。見事に引き込んできたね。さらに、ホーンがゴージャズに飾ってくるんだな。最後に「ありがとうございました」。 淡さたっぷりに始まるM-10。まったりテイストが心地よいね。この曲は、やっぱりサビでの古内東子のクセのあるヴォーカルが発揮してくるわけですよ。 ゆったりまろやかM-11。独特の個性的な歌い方が妙にしっくりくるバラードになったね。 続いては、さらっと瑞々しくM-12。古内東子の世界を満遍なく味わえる時間ですね。 ピアノをメインに、ゆったりAORなサウンドで聞かせてくれるM-13。サビの美しさ、上品さが染み渡ってくるね。 古内東子といえばこの曲M-14。しかし、ヴォーカルが随分とクセが強いな。サビももうちょっと、伸びやかに歌って欲しかったかな。曲の良さはいつまでも変わらないんだけれどもね。
イントロのグルーヴがいい感じなM-1。会場からも手拍子が響き渡っているかな。とにかくゴージャス。極上の空間を味わえます。ラストのサックスがまた、いい味を出してくるわけだ。
MC。感謝、そしてバンドメンバー紹介を。
「拍手とか、手拍子とか大好き」からのM-2。この曲をライブでやる新鮮さが、なんだかいい感じだね。バンドと打ち込みのいいところを組み合わせては、ライブならではのグルーヴを生み出す。 「今日は本当にありがとうございました」でM-3。やっぱり打ち込みナンバーは、ライブで映えるね。サビでは見事にバンドシフトの音でかっこいい。盛り上がりと共に終了。
アンコールに応えて再登場。「もう少しやらせていただいてよろしいでしょうか?」ということでM-4。初期ヒットチューン。オリジナルのキーだけれども、ちょっとキツそうかな。起立を促して、ノリよくパフォーマンス。歌っている本人が、本当に楽しそうなんだな。 ファンクなグルーヴでM-5。古内東子のヴォーカルも随分と張っているね。力強さがステージ全体から押し寄せてくる。最後に「どうもありがとうございます」。 会場から声も上がったM-6。もちろん、手拍子も加わって、会場が大盛り上がりな雰囲気が伝わってきます。