album

1st Album『STOP MOTION』● '92/6/24 release

謎が謎を呼んだアーティスト、大黒摩季。彼女のデビューアルバムがこれです。

本当にデビューアルバムなのか?と思えるほど、歌唱力に圧倒される。

おまけに全曲彼女の手によって作られた楽曲であり、女性の視点からかかれた詞が 女性が共感するような作品で、お見事だと思います。

さすがは同姓の気持ちをよく知る女、大黒摩季。ミニアルバムサイズなので本当に物足りない。

1. あいつにSAY

作詞・作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

サイレンのエフェクトから入るちょいとスリリングなナンバー。 アレンジからしてチョットダンサブルでカッコいい曲。

う~ん、いかにも90年代前半のアレンジだ。 歌詞の方はチョットおもしろいかも。ちょっと激しめ。しかもエフェクトで喘ぎ声入り。

2. STOP MOTION (album version)

作詞・作曲:大黒摩季 編曲:明石昌夫

前曲から間髪入れずに突入はデビューシングル。 さすがもともとコーラスやっていただけに声量には力を感じます。

曲の方もミディアムテンポのロックナンバー。力入っています。 この曲がデビュー曲なんですねぇ。まったくそう感じさせないのはやはりバックもあり、自身の力もあり。

サックスの効果がまたいい感じで出ています。

シングルバージョンではちょっとラフな感じでざっくりざっくり。

3. That's イケイケ宣言!!

作詞・作曲:大黒摩季 編曲:池田大介

イケイケとか言って、今じゃあまり誰も使わないですね。 何かこの曲自体からバブリーな印象が感じられる。

今じゃ、めったに聞けないから必聴かも、こんな感じの曲。

4. Time&Time ~時の女神~

作詞・作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

なんだ、なんだ?いきなり大声のコーラス。コワイ。 でもチョット全体的に壮大的なアレンジで聴かせてくれる。 特にサビの部分だね。

力の入り具合で聴き応え十分。その力を引きずったまま最後のコーラスへと入るわけですね。圧巻。

5. 風に吹かれて

作詞・作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

ここでミディアムテンポのバラードが登場。 何、この頃のアレンジでは泣きのサックスが定番なのだろうか?ここでも登場していい味出している。

何気に切ないですね。しっとりとした世界が広がっている。

6. ふたり

作詞・作曲:大黒摩季 編曲:池田大介

こちらは本格的なバラードで大黒摩季の歌心が伝わってくる作品。 ピアノとストリングスのアレンジで泣きを誘う1曲。

前曲との方向性は違うけれども、同じバラードのカテゴリーの中ではなかなかいい魅力を出してくれている。

7. STAY

作詞・作曲:大黒摩季 編曲:明石昌夫

最後はポップなチューンで締め。 ここでもサックスがフィーチャーされています。ただ、Fuの合いの手が時代を感じさせてくれる。

いや、でも曲自体はいい感じです。初々しいというか、今じゃめったに感じることのできない大黒摩季の曲ですな。

2nd Album『DA・DA・DA』● '93/4/28 release

大黒摩季の人気を決定付けた2枚目のアルバム。ヒットシングル2曲のキャッチー振りが本作にも散りばめられており、ノックアウト。

曲もヴァラエティーに富んでおり、特にバラードは聞き応え充分ですよ。

もちろん、これだけではわかる部分とわからない部分もありますが、 単刀直入に聞くことで、大黒摩季自身を掴むことが出来るでしょうね。

とにかく名盤だ。

1. DA・DA・DA

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

アルバムのタイトルチューンはサビのアカペラから。コーラスワークがもう最高。 そして、いざ本編に入るとダンスチューンに変身。

キーボードはじけています。歌詞のほうはずいぶんと等身大を描いていますね。

謎のアーティストに思われがちだけれども、アルバムの中に入ると親近感が沸くかも。

2. 恋のTIME MACHINE

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

こちらもイントロの掛け声からしてなんかパーティーチューンだなぁ。 しかもなんかミステリアスなイメージと正反対の位置にある曲だ。

固定観念イメージを捨てないと恐ろしいほどの変わり様です。

3. チョット

作詞:大黒摩季 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

前シングルの勢いを伸ばしたような大黒自身を代表するヒットナンバー。 やはりサビのキャッチーさにひかれますね。

この頃のBeing絶頂期が懐かしい。織田哲郎による曲を見事自分のものにしています。 ダンスサウンドとロックサウンドとの融合。 間奏ではラップ?を披露していたりも。

4. DA・KA・RA

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

メロディアスなイントロ。その後には・・・ダンスミュージックだぁ。 大黒摩季の知名度を上げたCMソングのヒット曲。

コーラス部分なんかは“レイヴ”しているよね。 ディスコです。全体はロック色もあるポップなチューンで。 この曲とCMが見事にマッチしていたのを思い出しますねぇ。

5. Guts My Mind

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

なんとも前向きな歌詞なんですけれども、“デューダ”って言葉が時代を象徴する。 曲自体はミディアムテンポのロックチューン。

サビではやはりキャッチーなメロディーを展開。 パーカッションがポコポコ鳴っていますが、DIMENSIONの面々が活躍しています。

6. 求める未来が変わった

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

バラードナンバーがここに来て登場。 曲的にはフツーだね。少々ラウンジ系。詞の方は弱い女性が主人公でしょうか。

これがまたさらに曲を盛り上げるんだな。せつないねぇ。

7. CRAZY WOLF

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

ラテンフレーバーを盛り込んだダンスポップチューン。 ラテン系の音楽がこれまた見事に合うんだよね。

今後の「夏が来る」「いちばん近くにいてね」「夢なら醒めてよ」に通じるものがある。 前曲とは反対でこちらは強い女性が主人公。

彼女がCRAZY WOLF?

8. MAGY '92

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

このアルバムの中では最速のダンスナンバー。 イントロにヴォーカルサンプリングとか、工夫を施しちゃってね。

女同士の友情を歌ったものなのか。かなり“イケイケ”だね。

9. MANHATTAN BEACH

作詞:大黒摩季 作曲:葉山たけし 編曲:葉山たけし

前曲から一変してA.O.R.的なおしゃれサウンド。タイトルを想像させるような爽やかな曲だ。 内容は、要するにカップルの海外旅行だね。

あぁ、幸せ。

10. いつか見える・・・きっとわかる・・・

作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季 編曲:葉山たけし

本編最後を飾るバラードナンバー。しかも3拍子と来たもんだ。 サビの入り方がちょっと面白い。

マイナー入りしているんだけれども、ちょっとフツーと違ったように聞こえる。 詞は普通のラブソングということで。

3rd Album『U. Be Love』● '93/4/28 release

前作のアルバムが大ヒットし、その勢いを一気に放出したかのようなミニアルバム。シングルチューンを3曲含んだ強力版。

ミニアルバムながらにおいしいところが詰まっている。さすがは大黒摩季、そのヴォーカルや曲が力強かったりか弱かったり。

初のクリスマスソングを含んだ意欲版です。

1. DELIGHT

Words & Music by 大黒摩季 Arrangement by 葉山たけし

スクラッチが入るイントロがかっこいいけれど、本編入っちゃうといかにもなBeingサウンド。 特にキーボードが印象付けます。

しかしキャッチーなメロディーは健在。詞は随分と前向きです。 韻を踏んだりもして工夫が見られます。

2. U. Be Love

Words & Music by 大黒摩季 Arrangement by 葉山たけし

こちらもダンサブルなポップロックナンバーのアルバムタイトルチューン。 どちらかというとギターが効いていますね。

とっても攻撃的でかっこいい。 とにかく大黒摩季の迫力あるヴォーカルが堪能できる一品。

3. アレ・コレ考えたって・・・

Words & Music by 大黒摩季 Arrangement by 葉山たけし

街中の雑踏というかOLの会話?をイントロのSEとして持ってきた曲です。 曲のほうは極上のポップソング。まぁ、Being的典型ロックですよ。

サビもキャッチーでね。 ってか、やっぱり大黒摩季のヴォーカル&コーラスにやられます。

4. 別れましょう私から消えましょうあなたから

Words & Music by 大黒摩季 Arrangement by 葉山たけし

ちょっとR&B的なものを匂わせるヒット曲。ってかイントロが WILD CHERRY、76年のヒット曲「PLAY THAT FUNKY MUSIC」のパクリですね。

詞のほうは弱いながらも力強く 前向きに生きる歌詞でかっこいいんです。共感呼びそうですね。 長いタイトルが話題となりましたね。覚えるにも一苦労。 サビでのパーんと効かせるパンチのあるメロディー。これでもうノックアウトです。

5. 君に愛されるそのために・・・

Words & Music by 大黒摩季 Arrangement by 葉山たけし

これまた大黒摩季本領発揮のミディアムテンポのナンバー。 とにかくせつない。メロディといい詞といい。結構世界観に入りやすいですねぇ。 この前向きの歌詞がまたいいんですよ。 ヴォーカルの伸びやかで響きまくっているとことにぐっと来る。

6. Harlem Night

Words & Music by 大黒摩季 Arrangement by 葉山たけし

ミステリアスで印象的なイントロのヒット曲。 とにかくサビは入りでノックアウトですよ。ここまでダンサブルでブラスが入るとかっこよすぎ。

基本はサビパートとメロディパートの繰り返しだからわかりやすい。 キャッチーで単純明快なメロディだからわかりやすいしね。 ただ、歌詞がなんというかねぇ、こう逃げている奴を誘い込むような。 誘惑的な感じであまりスキではない世界です。

7. BLUE CHRISTMAS

Words & Music by 大黒摩季 Arrangement by 葉山たけし

鈴の音シャンシャン。大黒摩季初のクリスマスソングをアルバムの最後に持ってきました。

でも本編入っちゃうと普通のミディアムテンポのバラードになっちゃうんだよねぇ。 何とか重圧なコーラスがらしさを保っています。途中のアカペラも。

会いたくても会えない恋人。シチュエーションがなんともロマンティックじゃないですか。

4th Album『永遠の夢に向かって』● '94/11/9 release

シングルヒットを4枚も収録した4枚目のアルバム。とにかく濃い。

頭の2曲でもう大ぐロックをかましてきたと思えば、真ん中あたりでとても切なくさせてくれる。

最後はカラッとパンチを聞かせてくれるあたり、見事なパフォーマーであると実感。 この頃の勢いが懐かしいね。

1. 永遠の夢に向かって

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

スクラッチ、サンプリング系のSEを通り、ギターが怪しげなラインをたどる。

そして、再びスクラッチでブレイクした後は、ロックモード全開で行きます。

アルバムのタイトルチューンでもあり、シングルナンバーがオープニングを飾ります。 サビ直前のフレーズがとても印象的でした。これが決め手ですね。これによってサビが引き立ちます。 コーラスがまた盛り上げていますよ。

力強さをここでアピール。ブラックミュージックのテイストもあり、 かなりかっこいい作品となりました。

2. ROCKs

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

続けても濃い作品です。ゴスペル風のコーラスがたまらないねぇ。 ロッカバラードでイントロからかなり強力なサウンドを放っています。

前向きな歌詞、女性への応援歌を大黒節で展開。さすがにこれは濃いよな。

Cメロの頭がちょっとわかりにくいけれども、全体的にキャッチーな仕上がりです。だりあも活躍しています。

3. 戸惑いながら

Words by MAKI OHGURO Music by SEIICHIRO KURIBAYASHI Arrangement by TAKESHI HAYAMA

アコースティックサウンドで爽やかさを演出するアップテンポのナンバー。 珍しく他人に曲を書いてもらったけれども、その相手が何と栗林。

しかも栗林にしては珍しく メジャーで明るいナンバーを書くとはねぇ。

夏にぴったりのナンバーで、ヴォーカルも気持ちよさそうです。すがすがしいですねぇ。

4. あなただけ見つめてる

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

イントロからダンスサウンドでアプローチをかける大ヒット曲。 ロックとダンスの融合系で、聞く人を虜にするキャッチーなメロディーを展開。

アニメのタイアップをまったく感じさせない詞の内容がまたすごいですよ。 とにかく男のために何でもしてしまう女を大黒摩季的に歌っています。

男のためにサッカーを勉強したり、長電話を止めたりと色々やっていますね。 やはりキャッチーなメロディーが決め手でしょうね。 覚えやすいし歌いやすい。間奏が一部で話題となりいましたね、そういえば。

5. Return To My Love

Words by MAKI OHGURO Music by SEIICHIRO KURIBAYASHI Arrangement by TAKESHI HAYAMA

再び栗林の楽曲。こちらはダンサブルなアレンジのマイナーアップテンポ。 本領発揮のモロに栗林らしさが出ている曲です。

サビでちょっと畳み掛けるような感じと、 それを盛り上げるようなコーラスがたまらないですね。 ギターも要所要所でいい味を振り絞っています。

栗林にしてはなかなかかっこいい曲作りましたね。

6. Stay with me baby

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

イントロからブルージーな匂いがぷんぷんと漂うバラードナンバー。 大黒摩季、熱く心の奥底から歌い上げます、みたいな感じですね。

とってもソウルフル。とにかく盛り上げているゴスペル風のコーラスの力ががとってもよくでています。

7. 孤独ヶ丘に見える夕陽

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

イントロ無しで始まるアコースティックサウンド。 ミディアムテンポのナンバーはちょっとR&Bフレーバーを匂わせる曲。

まぁ、正直表向きな曲じゃないね。2番とかステレオサウンドを使って英語のラップと歌が合わさっている工夫はいいんじゃないですか。

後半も何とか盛り上がりを見せてはいるけれど、総合的にはいまいちです。

8. GYPSY

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

街中の雑踏で幕開けるイントロ。タイトルがまた曲のイメージを膨らませます。 メランコリックでエスニックなサウンド。

ミディアムテンポでホーンが曲を彩るナンバー。

間奏でもその力が発揮されています。ただ、何かが物足りないんだよなぁ。キャッチーさかな?

9. 白いGradation

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

はっきりいえば、シングルとして影が薄いナンバーだよね。 曲はまぁいたってフツーのポップソングながら、キャッチーなメロディー放っています。

が、サビだけなんだよね。Bメロで次第に盛り上がってはいますが。 ちょいと懐かしさも含んでいます。80年代風? 結局、リリースのタイミングだと思いますが。

10. Rainy Days

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

アコースティックギターをメインにしたバラードナンバー。

シンプルであっさりとしていながらも、押さえる所はきちんと押さえ、大黒摩季のヴォーカルが味わえる作品。

激しくない大黒摩季もいい感じですね。このまま行けばよかったんだけれども、最後の最後でロッカバラードになるとはねぇ。

出来ればシンプルで通して欲しかった。

11. 夏が来る

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

ループを使ったイントロ。そして夏らしく熱いラテン調の曲で大黒摩季の魅力を引き立たせるシングルナンバー。

キャッチーでホーン吹き荒れるサビはもう強力だね。こりゃ売れなきゃおかしくないね。 詞のテーマが「結婚」ということもあり、 同性の支持もあったんじゃないでしょうか?この曲の続編も後に作られました。

さて、主人公の結末はいかに?

5th Album『LA. LA. LA.』● '95/7/19 release

夏真っ盛りにリリースされた5枚目のアルバム。

「ら・ら・ら」「いちばん近くにいてね」のヒットシングルを含むアルバムは、 やはり夏のフレーバーがたっぷり詰まったアルバムに仕上がっています。

爽やかな夏、熱い夏、切ない夏・・・。

大黒摩季の書く歌詞のシチュエーションもバリエーション豊か。 なかでも「FIRE」はとにかく爆発していますね。

これで気合を入れろ!ってな気持ちが伝わってきます。

1. Tender Rain

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

アナログノイズが曲を彩るバラードナンバーで幕開け。 いやぁ、のっけからこう来るとはねぇ。

いつものパワフルヴォーカルを押さえ、味わい深いじっくりヴォーカルを聞かせてくれます。 いやぁ、おまけに切ない歌ですなぁ。

男女の会話が間に登場。 演技していますよ、本人が。最後は電話のベルで締めというにくい演出。

2. FIRE

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

これぞ大黒の夏。パワフルなサウンドを聴かせてくれる、ブラックテイストもあり。 それに乗じて詞の勢いもすごいね。

世相を反映しているようで、大黒摩季がぶった切っています。 そうなんだよ、結局生きていかなくちゃ。

3. LOVIN' YOU

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

イントロなしで入ってくるミディアムナンバー。おっと、まるでインナー・サークルのような レゲエ・サウンドだ。

大黒摩季、こんなジャンルまでやるんだねぇ。

随分と音幅広げたもんだ。 心地よいグルーヴですね。詞の方は今ひとつなんだな。

4. いちばん近くにいてね

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

アルバムからの先行でカットされたシングルナンバー。これがまた勢いのあるラテンナンバー。 サンバホイッスルが始終鳴っています。

とにかくサビでパンチを効かせて聞かせてくれる熱い曲。 なんか前作の「夏が来る」とイメージかかぶるような。 夏のラテンということでね。こっちの曲はもうお祭り騒ぎですが。

5. あなたがいればそれだけでよかった

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

前曲とうってかわってじっくりビートで聞き入ることのできる ミディアムチューン。前半は音数が少ない。

代わりにヴォーカルが十分に引き立っている。 中盤からは音が増してガツンとやってきた。

しかし、それに負けじと大黒摩季もフルでヴォーカルパワーを発揮。

そこまで派手な曲ではないけれども、かなり力はありますね。なかなかいい曲でした。

6. Summer Breeze

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

冒頭ではタイトルさながらのそよ風が吹いていました。 本編ではミディアムテンポのマイナーポップチューン。静かな展開で進行。

サビでちょっと曲の世界に引き込むんだけれども、全体的には弱いなぁ。

7. 恋はメリーゴーランド ~Original Version~

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

熱く勢いのあるロックチューン。とにかくポップポップのダンスビート。 コーラスと併せて盛り上がること間違いなしのキャッチーなサビ。

もう王道ながらも太刀打ちできないくらいの曲に仕上がっています。 間奏とかものすごく楽しそうだしね。後半の転調でさらにパワーアップ。

シングルテイクでは1番は英語詞と言うもの。しかも浜家優子によるもの(懐かしいね)。 サウンド的にはあまり変化なし。

英語と日本語に温度差があるね。

8. 太陽をつかまえに行こう

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

サビ入りで見事にキャッチーなメロディーを放出するアップテンポナンバー。 タイトルさながらのカラッとした曲。

正直言うと何の変哲もないポップソングなんです。

間奏でのホーン隊とか間奏後のコーラスなんかが勢いあっていいですね。

9. もう一度だけ…

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

バラードナンバー。これもごくごくありきたりなナンバーです。 サビでのコーラスにちょっとやられますね。

まぁ、サウンドやメロディーでいい味を出しています。

10. ら・ら・ら

Words & Music by MAKI OHGURO Arrangement by TAKESHI HAYAMA

イントロのギターがすでにいい味を出している大黒摩季の代名詞となった大ヒット曲。

単純明快なメロディーと覚えやすい部分が受けたんでしょうかね。

それに併せてドラマのタイアップも大きかったよね。 「味いちもんめ」。懐かしいね。これがまた見事にマッチしていました。 明るくはじけている割には結構人生教訓みたいな歌だよね。 明るくポジティブに。大黒摩季的なメッセージソングです。

Best Album『BACK BEATs #1』● '95/12/11 release

大黒摩季初のベストアルバム。デビュー曲から最新曲まで入った超強力ラインナップ。

ただ、単なる詰め込み方シングルコレクションではなく、アルバムからのチョイスやカップリングなどからも曲を収録。

さらにはリミックスを施しています。これが売れないわけがない。Beingスタッフ総出席の豪華な宴、お祭りですね。

3年ちょっとの間にこれほどまでの勢いを見せるとは、ねえせんかなりやりますな。

最後の「ROCKs」で終わる所なんか、 単なるベストアルバムではないような意気込みを感じられます。

6th Album『POWER OF DREAMS』● '97/8/6 release

ベストアルバムを発表した後のオリジナルアルバム。ベストが売れに売れたプレッシャーも何のその、全編大黒摩季があらわれた作品。

ヒットシングル5枚という大量ドロップを始め、ラテンナンバーやバラードナンバーなど幅広く扱っております。 パワフルなヴォーカルも健在。

豪華なブックレットも見ごたえありです。この勢いはテレビ出演にもつながったね。

1. Mistral

Music by TAKESHI HAYAMA

大黒摩季のコーラスが幾重にもなっているオープニングナンバー。 とても瑞々しく、爽やかです。心地のよい幕開けだなぁ。

2. アンバランス

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

何せタイアップがあの「X-FILE」ですからね。その雰囲気を見事に表したデジタル色のかかったロックナンバー。

イントロからミステリアスに仕上げてきた。しかし、本編は真っ向なロックナンバーでバリバリと聞かせてくれる。

ホーンも勢いよく、熱い演奏を聞かせてくれる。 サビでのパワフルなヴォーカルとコーラスがとても迫力ある。盛り上がらない二人の関係を歌っています。

3. 熱くなれ ~album version~

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

イントロから激しいサウンドとコーラスを畳み掛けてくるロックナンバー。 タイアップがNHKのオリンピックということもあってか、とにかくパワフル。

これで選手たちも熱い気持ちになるね。 デジタルサウンドと併せたロックナンバー。とてもダンサブルな仕上がりだからノリがいいんです。 また、大黒摩季流ラップが登場したりと、新しい要素も聞き逃せない。

アルバムテイクではイントロから違うし、ビートを強めたバージョンとなっております。

4. あぁ

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

ベストアルバム発売後、初となるシングルナンバー。大黒摩季の王道ともいえる元気付けてくれる楽曲。

アコースティックギターがベースとなっているミディアムロックナンバー。イントロからキラキラ輝いていて、背中を押してくれます。

とても爽やかな仕上がりで、元気になれるような曲です。 意外と人生の教訓を訴えかけるような詞でもあるね。後半サビの盛り上がりにぐっと来る。

5. Power Of Dream

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

アルバムの核ともいえるポップなロックナンバー。もう夏というか、爽快な雰囲気が漂ってくる曲だ。

やっぱりサビの勢いを見事に表現してくれる大黒摩季。元気なイメージがよく表れているよ。

元気な歌詞に背中を押しされるような心意気がありますね。

6. 愛してたんだ

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

イントロがちょっとムーディーなミディアムバラード。 ピアノとキーボードの色がよく曲に出ています。2番からは大きくロッカバラードへと変身。

サビでのコーラスは結構やられますね。かなり切ない詞とサウンドでやられること間違いなし。

7.

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

アニメのタイアップがついたシングルナンバー。ギターの音がとても爽快なポップロック。 曲が見事にタイトルを表していて、とてもすがすがしいです。

ほんの少しカントリーフレーバーもあって、曲的には面白い展開。 だからといって、本来の持ち味でもある大黒節は健在です。

全編惜しみなく広がりのあるヴォーカルを聞かせてくれますが、ラストのコーラスがこれまた圧巻。 会場がひとつになるような感じですね。

8. Afternoon Cafe

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

SEがずばりカフェの中。ボッサタッチのカフェミュージック。ただ、ちょっと大黒摩季のヴォーカルが強すぎやしませんか。

全体的にはしっとりと落ち着いた雰囲気なんだけれどもね。トランペットも登場してムードを作っています。

9. Sunshine

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by RYOICHI TERASHIMA

大黒摩季のヴォーカル&コーラスをフルで楽しめるバラードナンバー。 ってか。アカペラだよね。

ハンドクラップとあわせて見事なコーラスワークで聞かせてくれる。 やっぱり大黒摩季のコーラスは強力だよね。

どんな感じの曲でもしっかりと支えているね。

10. ゲンキダシテ

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

ごりごりのギターがイントロからかましてくれるミディアムロックチューン。 また、イントロにギターとブラスで激しい仕上がりなんだ。

かっこいいよ、大黒摩季。パワフルなヴォーカルが見事生かされた力強いナンバー。 そして、サビでガツンと決めてくれるんです。勇気付けてくれる歌詞と力強いヴォーカル。

そして、キャッチーなメロディーに聞いているほうも元気が沸きますね。

11. OH-MENI-MITE-YO!!

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

打ち込み満載、陽気なラテンナンバー。ポップなゆえにとってもからっとしていて、大黒摩季の持つ陽気な部分が出まくっています。

ホーンも登場していて、思い切り夏モードですね。 基本はメロディ部とサビ部の単純な構成。心の奥底から陽気な気分になれるナンバーですね。

12. いじわる

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

イントロのキーボードから切ない雰囲気が出てくるね。スローのバラードナンバーで、しっとりと。

2番からはベースやドラムがどっしり入ってきて曲を盛り上げる。サビでは大黒摩季の切ないヴォーカルとコーラスがいい具合に絡む。

もうじっくりと聞き込んでしまう曲ですね。

13. 「シ・テ・シ・テ■■■■」

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

掛け声とともに華やかなブラスが吹き荒れるポップなイントロ。 ミディアムテンポの明るいナンバーで、大黒摩季がはじけまくっています。

サビもポップに展開。 ブラスの弾けっぷりがたまらないね。夏モード全開で、熱いです。

14. 風になれ

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

いかにもBeing的なアレンジだなぁ。ギターとキーボードが味のあるサウンドを聞かせてくれるミディアムロック。

大黒摩季のヴォーカルがこれでもかというくらいに伸びやかに出ている。サビ最後なんて、とても迫力あるよね。

前向きな歌詞がメロディーにぴったりとあったナンバー。アルバムを締める力は十分に持っている大作だね。

7th Album『MOTHER EARTH』● '98/9/9 release

大黒摩季、前作より約1年ぶりにリリースされた、通算7枚目のオリジナルアルバム。 シングル曲はM-8「ネッ!~女、情熱~」の1曲だけの収録ながら、シングル曲に引けをとらない楽曲がたくさん詰まっています。 今回も、大黒摩季自身が全曲作詞・作曲を担当し(M-1のインストを除いて)、自身の持つ世界観を見事に歌で表現しています。 さまざまなシチュエーションがある中、いろいろな恋愛模様が繰り広げられています。 出会いあり、別れあり、大黒摩季ならではの強い部分と弱い部分を巧に操る歌詞に魅かれること、間違いなし。 葉山たけしによるアレンジも、大黒摩季を十分引き立たせるものにしていますね。さすがはBeingでもご立派なアレンジャーだ。 まさに地球規模で壮大なサウンドと歌詞が広がる渾身の1作。 ジャケットの歌詞フォントも、その曲の世界を表しており、視覚からも曲のよさが伝わってきます。

1. Introduction

Music by TAKESHI HAYAMA

アルバムのオープニングを切るイントロダクション。 ミディアムロックのファンキーなサウンドに、大黒摩季のヴォーカルが乗っかる。 勢いありますね。そしてそのまま次曲へと流れていきます。

2. 理由

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

イントロダクションから流れてくるように入ってくるミディアムロックナンバー。 男にとっての都合のいい女にされてしまった主人公の気持ちを歌った曲。 女性の心情が、大黒摩季の歌詞によってリアルに表現されている。 その詞を表すかのような力強いサウンドに、効き目があっていいじゃないですか。 特にイントロとアウトロのコーラスが突き刺してきますね。

3. この闇を突き抜ける

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

スリリングなイントロにインパクトを覚えるアップテンポナンバー。 Bメロでの掛け合いパートが、ぐいぐいと曲を引っ張る。そして、サビではタイトルのごとく突き抜けていますね。 ハードなサウンドとは裏腹に、キャッチーなメロディーが引っ張るね。 間奏のソロサックスも、雰囲気を見事に作り上げていますね。 全体的に疾走感があったたまりません。パワフルなヴォーカルも聞き所の1つ。

4. サ☆イ★ン

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

4つ打ちビートをベースとしたポップなミディアムナンバー。 ベースのうねるグルーヴがたまらないね。サビのキャッチーさが弾けていますね。 ど真ん中のラブソングは、彼氏に自分の気持ちを読み取って欲しいという歌です。 曲やサウンドが、見事に歌詞を表している。

5. 忘れてしまいたいのに

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

バラードナンバー。イントロからしっとりムードで広がる世界。 ヴォーカルがよく伝わってきますね。感情がこもっていて、曲の核が伝わってきますね。 2番からはレゲエビートを思わせるようなサウンドで、さらに盛り上げに拍車をかける。やっぱり本質はバラード。 曲の旨みがよく出ています。

6. うそつき

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

うねるギターとサウンドエフェクトが情熱的に作り上げるイントロで幕開け。 ミディアムテンポのマイナー調ロックナンバー。しかし、それもBメロまで。Bメロまではとっても深刻な雰囲気を醸し出すメロディー。 一転してサビでは爽快なメロディーとなっています。聞いていて心地よくなるね。なかなか味わい深い作品だと思います。

7. スキ・スキ・スキ

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

デジタルサウンドというか、コンピューターの音をイントロに、ハウステイストのポップなビートでかなり盛り上げる、アップテンポのグルーヴナンバー。 打ち込み具合が癖になる曲だね。一方的に好きになった女性の気持ちを歌っています。かなり強引のような気もするけれど、 ポップな曲がその勢いを被せているね。サビでは弾けまくっています。

8. ネッ!~女、情熱~

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

アルバムに収録されている曲の中で、唯一のシングルナンバーです。 リリースが春先だったということで、どこかしら春めいた温かさのあるミディアムナンバーに仕上がっています。 ブラスやキーボードも華やかなサウンドアプローチで、曲を楽しませる。どこかしらにラテン的な要素もあるね。 自分をあらためて「女」と感じる主人公が繰り広げる歌詞を、ポップなサウンドで表現。 タイトルが大黒摩季的というか、あまり他のアーティストが考えないような雰囲気を放っていますね。 それにもまして、大黒摩季のコーラスがとても強力です。

9. 遠い空で きっと

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by RYOICHI TERASHIMA

アコースティックサウンドが展開する爽やかポップソング。 これでもかというくらいに清々しいね。大空や、何もない草原、平原がとても似合う曲だ。 サウンドとぴったりあった前向きな歌詞が背中を押してくれる。 せっかくの盛り上がりも、エフェクトヴォーカルでちょっと台無しに。ここでは不必要だよ。 せっかくの爽やかソングなんだし、すっきりとさせたほうが無難だったかもね。

10. I can't stop the rain

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

アコースティックサウンドで決めるバラードナンバー。 ギターとピアノサウンドがGoodだね。歌が始まるなり、ヴォーカルにエフェクトを被せては、なんかものすごい印象を生み出す。 それがサビに向かうとエフェクトが外れた。サビはシンプルなメロディーです。 2番からはグルーヴを放つ打ち込みビートでがっつりと味をつける。サビでもガツンと決めてくれるね。 一人がさびしいという女性が主人公の歌。曲全体が雨というシチュエーションを表しています。

11. ボクらの知らないところで

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

イントロからポップに弾けまくるアップテンポナンバー。 ちょっとスカテイストで、跳ねていますね。全体から明るさ放出。やけに楽しい仕上がりとなっています。 しかも、楽しすぎてあっという間に曲が終わってしまった。ここまで楽しくはじける大黒摩季も珍しいね。

12. Go with the wind

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

アコースティックロックサウンドで進行するミディアムバラード。 これまた、自然とか大地とかがぴったりと合う曲でございます。詞はごくごくありきたりな感じがします。風を感じて前へ進もうみたいなもの。 しかし、それを大黒摩季が歌うとこうなるわけなんです。なぜか壮大なものに仕上がってしまうというマジック。 爽やかな曲なので、心からすがすがしい気持ちになれますね。大黒摩季の魅力の1つでもある、パワフルなヴォーカルとコーラスが本当に気持ちよく伝わってくるね。

13. MOTHER EARTH

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

珍しく、アルバムの締めがインストナンバーとなっております。 アルバムのタイトルチューンというだけあって、とっても壮大です。母なる大地からの声を届けているかのようにコーラスが響き渡る。 サウンドはアコースティックスタイルながらに、大きな力を奏でています。

Best Album『BEST OF BEST ~All Singles Collection~』● '99/12/31 release

大黒摩季にとって、2枚目となるベストアルバム。 今作は副題に「All Singles Collection」とあるように、Being時代にリリースされたシングル曲が これでもかというくらいに、2枚のdiscに収録されています。さらに、これだけでは物足りないのか、 なんと秘蔵のライブトラックまで収録してしまうとはね。さらには新曲まで急遽収録するという、この大盤振る舞いぶり。 まぁ、どう考えても裏がありそうなんですがね。ちなみに、このアルバムがリリースされた大黒摩季の誕生日でもある大晦日を最後に、 翌年元日から充電に突入、その後レコード会社を古巣の東芝EMIへと移籍するわけですね。 で、Beingはというと、やらしい姑息な手段でベストアルバムやらライブアルバムやらをりりーすするわけなんですねぇ。大人の社会だ。 さて、このアルバムはほぼ年代順にシングル曲が収録されています。大黒摩季のサウンドの変遷を楽しむことができます。 このヴォリュームにおなかいっぱいですね。

1-11. 夢の続き

Words and Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

ベストアルバムに収録されている新曲です。始まりはオーケストレーションが登場し、随分と壮大なオープニングに。 和的なメロディーで、大黒摩季の新たな魅力を出している。

1-12. FIRE (Live Version)

イントロから歓声が湧き上がる。ブラスが鳴り響き、勢いを感じるライブバージョン。 大黒摩季のヴォーカルも張りがあって、かっこいいね。ライブならではのバンドサウンドも、曲に力を与えている。 とにかく熱い勢いを感じる1曲。これでライブが盛り上がらないわけがないね。後半では歌詞を変えてファンサービスも。

1-13. I can't stop the rain (Live Version)

拍手の後、ピアノをバックに歌い始める大黒摩季。バラードとしての魅力がうまく出ているね。 サビでの厚いコーラスも聞き所となっています。2番からはバンドサウンドでどっしりと。 そして、じっくりと大黒摩季が聞かせてくれます。

2-11. BRAND-NEW DAY

Words & Music by MAKI OHGURO Arranged by TAKESHI HAYAMA

ベストアルバムに急遽収録されたという新曲です。 この対応、さすがはBeingですな。結局、ブックレットやパッケージには記載されず、シークレットトラックのような存在に。 さて曲のほうは、始まりはスローテンポで、そしてテンポアップして勢いをかますポップなチューンに大変身。 心も体もノリノリです。打ち込みベースのビートと、キーボードの音が支えるナンバーです。 それなりにパンチはあるんだけれども、少々物足りないかな。

2-12. チョット (Live Version)

歓声、そして大黒摩季のシャウト。観客たちがいっせいにサビのフレーズを歌って始まる大ヒットナンバーのライブバージョン。 生ともなると、また一味違った印象で聞こえてきますね。これぞライブの醍醐味というか、パンチの効いたトラックとなっています。 間奏でのサックスもなんのその、大黒摩季のラップもこれまたかっこよすぎるぞ。

2-13. ら・ら・ら (Live Version)

大黒摩季の感謝の弁が会場内に響き渡り、大ヒット曲が始まる。 サビではやっぱり観客たちが大合唱だね。Cメロの「あなたしかいないし~」という部分を「みんなしかいないし~」と 歌詞を変えてファンサービス。これには観客も大盛り上がりですね。 最後の最後までパワフルなヴォーカルで魅了する大黒摩季でした。

Live Album『LIVE BEST』● '01/6/27 release

大黒摩季にとって、初となるライブアルバム。そのとき、そのときのライブから、ベストにテイクが収録されたライブベストアルバムというわけです。 ただしかし、大黒摩季本人の意思が反映されたアルバムではないというのが事実というこのアルバム。 Being側が勝手にリリースしたと思っていいでしょう。 こういうレコード会社主導のリリースというのは、賛否両論が出るよね。 大黒摩季も、色々と迷惑こうむっていることでしょう。特に、このライブアルバム後に発売されるBeingからのベストアルバムとかね。 ただ、このライブアルバムに関して言えば、大黒摩季の圧倒的なライブパフォーマンスが感じることができる作品ということもあり、 なかなかいい物となっております。とにかく、ヴォーカルの力は半端ないですね。 実在しないとまで言われた大黒摩季の本当の姿が、ライブにあると再確認できる。

壮大なイントロとともに始まるM-1。歓声を浴びながら、ラテンなナンバーを熱唱です。 ホーンのサウンドとパワフルなヴォーカルが弾けまくっています。続いても圧倒的なヴォーカルが印象的なM-2。サビではちょっとダンサブルなアレンジになっていますね。 ラストのサックスも大盛り上がりだね。

しっとりとしたキーボードのイントロから始まるM-3。大黒摩季、初期の代表曲に観客も手拍子。続けても初期の大ヒット曲M-4。 ということで、観客もフレーズを一緒に熱唱です。こういった盛り上がり方は、ライブではたまらないよね。そして、大黒摩季のラップが一番の見せ所ですよ。かっこいいね。

お次は、イントロからファンクテイストでかますM-5。少々、サビのパンチがCDの音よりも足りないかなぁ。なんか盛り上がりに欠けている気がする。 2番の頭も歌われなかったしね。最後にはサックスが吹き荒れています。妖しげなキーボードのサウンドが響くM-6。安定したヴォーカルで、じっくりと聞かせてくれる大黒摩季です。

壮大なイントロを放つM-7。大黒摩季のヴォーカルが入ると、歓声が上がった。そして手拍子。ヴォーカルからは曲の切ない雰囲気が伝わってきますね。 曲の頭で挨拶するM-8。成熟した大黒摩季のパフォーマンスを味わうことができる。そしてラテンなM-9。メランコリックなギターの音がいいですな。ステージ全体から熱が伝わってきます。 歌詞を一部変えてサービスしたり。ただ、1番肝心な最後のフレーズが苦しそうだった。

ブルージーなイントロでじっくりと聞かせてくれる、アルバム「永遠の夢に向かって」からのナンバーM-10。ヴォーカルと重圧なコーラスの組み合わせがかっこいいね。 大黒摩季も心を込めて歌っているせいか、なんかかっこいいよ。続けてもアルバム「LA. LA. LA.」に収められているナンバーのM-11。じっくりと聞かせてくれるバラードにやられますね。 しっとりとした曲にうっとり。観客からも喝采の拍手を送られています。

さて、サンプリングのオープニングで聞かせてくれるM-12。イントロからかなりアグレッシヴに聞かせてくれる。これまた、かっこいいね。 大黒摩季のヴォーカルも随分とパワフルだ。サウンドの方も随分とロックしている。そして勢いよくイントロからかましてくれるM-13。 大黒摩季、随分と脂が乗っていますね。熱い、熱すぎるよ。燃えているよ。圧倒的なヴォーカルが、かっこいいんだ。 ラップもかっちりと決まったね。観客をあおってスタートするM-14。かなりロックしていますね。サウンドといい、ヴォーカルといい迫力があります。 ダンサブルなヒット曲M-15も、盛り上がっています。間奏ではパーカッションパフォーマンスを聞かせてくれます。 感謝の言葉を叫んで始まるM-16。この曲がやっぱりないとね。大黒摩季が生き生きしています。観客も大合唱で幕。

Best Album『BACK BEATs #2 ~Maki Ohguro & Staff Works~』● '01/10/31 release

非難が集中した大黒摩季のベストアルバム。 こちらは大黒摩季が東芝EMIに移籍した後に、Beingが勝手にリリースしたもので、さらにはタイトルからもわかるように、大黒摩季とBeingスタッフが作り上げた作品集という位置づけをしています。 前々作のベストアルバム「#1」の続編かと思いきや、まったく違うものとなってしまったね。 作詞に関しては、大黒摩季とBeingスタッフによる共作となっています。このやり方に対し、多くのファンからBeingのやり方が汚いという非難が相次ぎました。 では、そのほかの点ではどうなのか。収録曲に関して言えば、まぁ、大黒摩季の代表曲がずらりと並べられております。 「#1」以降のシングルを中心としたラインナップ。ライブテイクが3曲収められているんですが、そのうち1曲「夏が来る」は、Beingが勝手にリリースした「LIVE BEST」と同じじゃないか。 頭悪いよね。唯一の目玉という意味では、スタンダードなクリスマスナンバー「WHITE CHRISTMAS」のカバーが聞けるという点が唯一の救いかな。

12. WHITW CHRISTMAS

作詞:Irving Berlin Music by Irving Berlin Arranged by Ryoichi Terashima

アコースティックギターをバックに、しっとりと歌い上げる大黒摩季。 やけに空間に響き渡っているヴォーカルにうっとり。ただ、一体いつごろの作品なのかがわからない。編曲が葉山たけしではなく寺島良一なんだよね。 声的にはかなり昔なような気がする。

8th Album『O』● '01/12/12 release

大黒摩季が帰ってきた。前作のベストアルバム「BEST OF BEST」リリース後、充電期間に突入していた大黒摩季。 実に約3年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリース。 B-ingから離れ、古巣の東芝EMIに戻っての大黒摩季の新章。 アルバム初っ端から、レーベルメイトの宇多田ヒカルをフィーチャーしたナンバーを持ってくるなんて、力の入れようが違います。 むしろ、充電満タンで、大黒摩季の持つ力を解き放っています。 長い付き合いの葉山たけしとの息もぴったり合った楽曲は、大黒摩季のパワフルな魅力をさらに引き立てる。 シングルナンバー2曲を含んだ今作は、最後にライブテイクを持ってくるなど、大黒摩季の魅力をこの1枚に閉じ込めた充実作。 歌詞の方も、色々な主人公が登場しては、様々な人生模様を描いています。 これぞ大黒摩季。民衆を率いる女神のごとく、かっこよく決めてくれています。

1. PROMISE“I DO”featuring UTADA HIKARU

Lyrics & Music by Ohguro Maki

アルバムのオープニングは、なんと宇多田ヒカルをフィーチャリングヴォーカルに迎えたロックナンバー。 アグレッシヴで力強いサウンドで、大黒摩季のパワフルなヴォーカルが、さらに曲の盛り上げに拍車をかける。 ってかさ、アルバムのオープニングからもう、エンジン全開だよね。かっこよすぎるよ。 宇多田ヒカルのコーラスも、所々でスパイスとなっております。

2. OVERDRIVE

Lyrics by Ohguro Maki Music by Hayama Takeshi & Ohguro Maki

アップテンポのロックナンバー。 いきなりラップをかましてくるとは驚きだよね。また、その後ろに響き渡るコーラスも、パワフルに展開。 とにかく勢いがすごいんだよ。まさに曲名どおりに荒れ狂っています。 飛び交うピコピコSEも効果出まくりですね。

3. ××!! No!! My Life!!

Lyrics & Music by Ohguro Maki

ゴリゴリのギターが鳴り響くミディアムのロックチューン。 サウンドに比べて、出だしの大黒摩季のヴォーカルは、随分と落ち着いているね。 一変して、サビでは見事なヴォーカルを発揮。これぞ大黒摩季。情けないオンナを代弁して歌っています。

4. さよならって…

Lyrics & Music by Ohguro Maki

イントロはとってもしっとりとしているね。 切ない要素が出まくっています。葉山たけしのアコースティックギターが効果大だね。 バックの打ち込みビートも、どこかしらむなしさや寂しさがにじみ出ている。 歌詞がまた切ない、別れの曲です。

5. KURAKURASASETEYO ~Tobby's Mix Introduction~

Lyrics & Music by Ohguro Maki & TIZ

インタルード的な配置のトラック。 HIP-HOPテイストのビートと大黒摩季のため息が絡み合う。 これだけで艶っぽいよね。

6. Starlight ~美しい星に気づかなければ~

Lyrics & Music by Ohguro Maki

アコースティックテイストのバラードナンバー。 ストリングスも加わって、美しい曲ですね。そして、大黒摩季のパワフルなヴォーカルが響き渡る。 2番からはドラムなどのサウンドが厚くなり、より固めたサウンドで。 もうね、これぞバラードってな感じで、じっくりと聞き入ってしまうナンバーですね。

7. 虹ヲコエテ

Lyrics & Music by Ohguro Maki

大黒摩季再始動。レコード会社を移籍してのシングルナンバーは、これぞ大黒摩季といえるようなアコースティックテイストのロックナンバー。 以前発売したシングル「空」にテイストが似ていますね。 パワフルながら、元気いっぱいの大黒摩季のヴォーカルはさすがだよね。歌詞も新たなスタートを切るような内容で、 新章に突入しました。背中を押してくれる、応援ソングですね。

8. Tripper☆Skipper☆

Lyrics by Ohguro Maki Music by Hayama Takeshi

沼沢尚のドラムが弾けるロカビリーテイストのアップテンポナンバー。 軽やかでお気楽で、大黒摩季のパワフルなヴォーカルも、もちろん健在。 旅をするような、流れるような感じが楽しくさせてくれる。肩に力が入っていなくて、リラックスできる1曲ですかね。

9. クラクラさせてよ

Lyrics & Music by Ohguro Maki & TIZ

TIZをラッパーに迎えたHIP-HOPテイストのロックナンバー。 全編に効果的に挿入されたスクラッチがかっこいいぞ。 ブラックテイスト溢れるトラックは、大黒摩季をさらに盛り上げる。より一層パワフルなヴォーカルが響きまくるナンバーです。

10. Baby Baby Baby

Lyrics & Music by Ohguro Maki

前曲の熱を一気に冷ますロッカバラード。 しっとりテイストとストリングスの繊細さが柔らかく包み込む。過去の恋愛を思い出す主人公の気持ちが、 曲によく表れていますね。うん、切ない。

11. 雪が降るまえに ~Album Version~

Lyrics & Music by Ohguro Maki

アルバム「O」に先駆けてリリースされたシングルナンバー。 ドラマの主題歌としても流れた、ミディアムロッカバラードです。 煌びやかなイントロに、大黒摩季のファルセットから始まるサビでいきなり聞かせてくれます。 メインパートは大黒摩季の豊かなヴォーカルを堪能できます。 それでも、やっぱり一番ぐっと来るのは、サビでの大黒摩季のファルセットなんだよな。キュンとさせられるんだよ。 そして、ヴァイオリンソロは情熱的です。

アルバムでは、よりドラマティックなイントロに。そして、ストリングスも加わって、かなりゴージャスな展開に。 それでいて、切ないテイストをキープしています。

12. この日のために

Lyrics & Music by Ohguro Maki

おしゃれなボッサタッチで進行するミディアムナンバー。 軽やかでおしとやかなサウンドに、大黒摩季も抑え目のヴォーカルを披露。 それでいて伸びやかなんだよ、ヴォーカルが。なんか小休憩的な曲で、心地よい気分にさせてくれます。 大黒摩季のサウンドも、随分と広がった印象だよね。

13. LIFE IS ALIVE

Lyrics & Music by Ohguro Maki

あたかもライブのような盛り上がりを聞かせてくれるオープニングから始まるミディアムロック。 大黒摩季の持つ力をすべて解き放つような、アッパーチューンです。 大黒摩季の名曲「ROCKs」に通じるような力があるよね。 そして、聞き所はやっぱりサビでの掛け合いなんだよな。

14. 虹ヲコエテ ~Live Version~

Lyrics & Music by Ohguro Maki

感謝の弁を述べて始まる再始動シングルナンバーのライブバージョン。 赤坂BLITZでの公演から。やっぱりライブだと伸び伸びしていて、大黒摩季も楽しそうだよね。 最後は観客と一緒に歌ったりと。 これからの大黒摩季に期待できそうなパフォーマンスですね。

9th Album『PRESENTs』● '02/12/11 release

大黒摩季、1年ぶりとなる9枚目のオリジナルアルバムは、初のコンセプトアルバムです。 全12曲の愛で綴られたバラードを歌ったものです。 さすがはデビュー10周年を迎えただけありますな。こういった変化球を投げることで、大黒摩季の魅力もまたパワーアップしてくることでしょう。 だから、今までパワフルなイメージが強かった大黒摩季なだけに、 ここまでじっくりとバラードを歌われると、ぐっと来ちゃいますよ。 ヴォーカル、聞きほれちゃうなぁ。 武部聡志のプロデュースもさることながらTHE ALFEEの坂崎幸之助、Theater Brookの佐藤タイジ、坂田学や田中義人、ウルフルズのウルフルケイスケなど 多彩なミュージシャンたちが参加している点も要チェックです。 このアルバム、本当に聞き応えのある作品となっております。 レコード会社主導の下でCCCDでのリリースはちょっと残念ですがね。

1. 真夜中のホイッスル

written by Ohguro Maki Arranged by Shimizu Shunya

ガッツリとギターが入り、すぐに歌が始まるミディアムナンバー。 周りのサウンドは強いんだけれども、メロディや大黒摩季の歌声は柔らかく包み込んでくる。 切ない歌詞がまた、ぐっと来ますね。ラストのアカペラもいい感じじゃないですか。

2. 『愛してる』のかわりに ~Everything in my heart~

written by Ohguro Maki Arranged by Ohgiya Kento & Ohguro Maki

ちょっとジャジーなテイストで聞かせてくれるバラードナンバー。 ドラムに坂田学、ギターに田中義人が参加しています。これまた、切ない歌詞で、大黒摩季のヴォーカルからも気持ちがあふれ出ていますね。

3. TRUE LOVE

written by Ohguro Maki Arranged by Shimizu Shunya

大黒摩季本人がピアノを弾くバラードナンバー。 歌詞の方は、まさに真実の愛を貫く内容ですね。決断というか、強い気持ちが込められている。 壮大な世界とサウンドが繰り広げられていますよ。

4. Come To Me, Once Again

written by Ohguro Maki Arranged by Tanabe Keiji

これまた過去を後悔するようなやりきれない思いを、大黒摩季がダイナミックなヴォーカルで聞かせてくれるミディアムチューン。 1番では淡々とした感じだったんだけれども、2番からはガツンとサウンドが厚くなった。 さらには、サビのコーラスと大黒摩季のファルセットがいい味を出している。

5. 海でも行こうか

written by Ohguro Maki Arranged by Takebe Satoshi

アコースティックギターでTHE ALFEEの坂崎が参加しているバラードチューン。 ピアニカもいい味を出している、しっとりとしたナンバーです。 大黒摩季もあえてささやくように静かに歌っているところが印象的。歌詞もこれまた切ないなぁ。

6. キイチゴ

written by Ohguro Maki Arranged by Ohgiya Kento & Ohguro Maki

ブラスがいい味付けをしているミディアムチューン。曲の構成が難しいんだけれども、 相変わらずな大黒摩季のパワフルヴォーカル。全体を包み込むジャジーなサウンドが、 大人の恋愛を演出しています。

7. 赤い糸

written by Ohguro Maki Arranged by Takebe Satoshi & Ohguro Maki

ボッサのようなイントロを過ぎると、佐藤タイジのザックリアコースティックギターがかき鳴るミディアムチューン。 Aメロの言葉が多い部分とは反対に、Bメロではただ一言。このギャップがうまくサビへとつないでゆく。 曲といい大黒摩季のヴォーカルといい、熱いソウルを感じますね。サックスも渋いや。

8. Lonely Child

written by Ohguro Maki Arranged by Takebe Satoshi & Ohguro Maki

大黒摩季のピアノと武部聡志のハモンドオルガンが絡み合うイントロがまたいいね。 しっとりとしたサウンドの中で、大黒摩季のヴォーカルが響きまくる。 どこかしらゴスペル的な雰囲気もあって、コーラスも厚く決まっていてかっこいい。 ウルフルケイスケのギターも渋くてかっこいいよ。

9. River

written by Ohguro Maki Arranged by Takebe Satoshi

壮大なストリングスが響き渡るイントロでぐっと来るバラードナンバー。 歌が入るとピアノの演奏をメインに、ストリングスとともに高らかに歌い上げる大黒摩季。 シンプルなメロディと重圧なコーラスがいい味を出しています。

10. 3-Call & 1-Mail

written by Ohguro Maki Arranged by Tanabe Keiji

ベースに小松秀行、コーラスに松本英子を迎えたミディアムテンポのバラードナンバー。 ストリングスの壮大な音が、ちょっと一方的な愛を表現しているかのようです。 愛することに一生懸命な主人公ですね。

11. 最後のプレゼント

written by Ohguro Maki Arranged by Takebe Satoshi

アコースティックギターとパーカッションをバックに、あっさりテイストで聞かせてくれるバラードナンバー。 途中からはピアノがおしゃれに挿入される。曲同様に歌詞のほうも切ない要素満載ですね。 さすがは大黒摩季、よくわかっていらっしゃる。

12. 愛のうた

written by Ohguro Maki Arranged by Takebe Satoshi

ドラムに真矢が参加している、アルバムのラストナンバー。 ポップな要素を出しているミディアムチューンです。もうアルバムの世界をうまくきれいにまとめているような曲ですね。 みんなで1つになって歌えるような一体感があります。サビでは大合唱間違いなしですね。 大きな愛に溢れています。

10th Album『RHYTHM BLACK』● '03/6/25 release

前作「PREENTs」から半年振りにリリースされた、大黒摩季の通算10枚目となるオリジナルアルバム。 前作がバラードをコンセプトにしたアルバムだったのに対して、今作は大黒摩季節が炸裂したパワフルなロックナンバーがそろった作品といえますね。 それもそのはず、初のセルフプロデュースでもありますからね。先行シングル「夏が来る、そして…」や「勝手に決めないでよ」などからも、 そのストレートな力を感じることが出来ます。 サウンドと共に注目すべきなのはやっぱり大黒摩季の歌詞です。とにかく共感を得る歌詞は女性の視点ならではなんです。 とってもリアルで、時に恐ろしく感じることもありますね。「大人の女性」大黒摩季が社会を一喝していたりも。 かっこいいですよ。アルバムタイトルを表すかのようなリズムが今回のアルバムではポイント。 パワフルなサウンドで力強さもアピール。 ただ、残念なのがCCCDでのリリースという点。ご時世がそういう流れなのは仕方ないが、出来れば避けてほしかったよね。

1. 夏が来る、そして…

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by NISHIHIRA AKIRA

アルバム「RHYTHM BLACK」からの先行シングルナンバー。 情熱的にかき鳴るギターがラテンフレーバーを醸し出すポップロックナンバー。 タイトルからもわかるように、あの大ヒット曲「夏が来る」の続編というこの曲。 「夏が来る」の主人公の10年後の姿を描いている歌詞にも注目。 やはり、この10年間で結婚観や恋愛間も色々と変わってきているんですね。何はともあれ、相変わらずパワフルなヴォーカルを披露する大黒摩季。 かっこよすぎます。最後のフレーズがまた、たまりませんなぁ。

2. 勝手に決めないでよ

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by NISHIHIRA AKIRA

タイトルからして大黒摩季節が出まくったシングルナンバー。 タイトル同様に勢いのあるデジタルロックが襲い掛かってきます。赤裸々に綴られた歌詞は、同世代の女性から共感を得そうですね。 それほどこの歌詞がインパクトあるんです。強い女性なのか?それとも強がっている女性なのか?とてもリアルです。

3. Cyber Love intro

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by HONMA AKIMITSU

デジタルサウンドのポップビートが駆け抜けるインストナンバー。 次曲へのイントロダクションで、わくわくさせてくれる。

4. Cyber Love

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by HONMA AIMITSU

タイトル通りにサイバーな印象を与えてくれるデジタルロックナンバー。 アップテンポのビートにラップを彷彿とさせる大黒摩季のヴォーカルが、ディープに広がります。 サビでは力がみなぎるようなヴォーカルを披露。パンチが効いていますね。 間奏でもギターがうねっていたり、ラストでは転調したりと、勢いを出しまくったナンバーに仕上がっています。

5. 0℃のTENDERNESS

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by ENDO MIKIO

キラキラしたデジタルサウンドにアコースティックギター、そしてホーンが加わって軽快なサウンドを聞かせてくれるミディアムナンバーです。 こんなかっこいいサウンドなのに、歌詞の方はちょっと過激だ。 タイトル通りに冷え切った関係を脱却すべく、望みを抱えている主人公です。

6. 砂の孤独

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by NISHIHIRA AKIRA

どっぷり重たいビートと壮大なコーラスで巻く開けるミディアムナンバー。 ギターの音色といい、リズムビートのテイストといい、ジプシー的なラテン調だ。 情熱的に聞かせてくれますよ。この熱さは、大黒摩季だからこその表現力だよね。歌詞にはスペイン語も登場。ルビも多いぞ。

7. 運命なんかクソ食らえ -RUNAWAY BLOOD-

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by NISHIHIRA AKIRA

タイトルからしてパンチが効いているね。 強いぞ、大黒摩季。そして、うねるギターとともに、高らかに歌い上げる大黒摩季。おぉ、なかなか聞かせてくれるじゃないですか。 そして渾身のデジタルビートが襲い掛かってくる。この打ち込みテイストに、どこかしら懐かしさを感じるね。 サウンドと共に盛り上げてくれるのは、歌詞なんですね。OLの心情をぶつけているかのようで、かなりインパクトがあります。

8. Get The Groove

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by HONMA AKIMITSU

勢いよく鳴り響くギター。ホーンにコーラス。どれもがパワフルで、力を出し尽くしているミディアムナンバー。 タイトル通りにグルーヴが溢れています。なんか、勢い任せのような気もするけれどね。 それでも大黒摩季の力が出ているから、素晴らしい。

9. あのバスに乗って

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by SHIMIZU SYUNYA

バスの音がどこかしら懐かしさを醸し出すミディアムチューン。 クラクションをサンプリングして、インパクトを出しています。ほんわかほがらかなトラックで、リラックスムード満載の曲です。 小粋なナンバーだね。子供の声もいい味を出している。何気に6分のロングラン。

10. friendship

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by SOGAWA TOMOJI

友達を応援する曲。大黒摩季なら元気を出させてくれるよ。 爽やかなミディアムロックチューン。サビでの突き抜けた爽快感が、心地よいね。 大黒摩季のヴォーカルも、支えになります。

11. 潮騒

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by SHIMIZU SYUNYA

優しさ溢れるバラードチューン。でも、歌詞の方はかなり切ないんです。 大黒摩季節が出ているね。曲が進行するにつれて、ドラマティックなサウンドへと変わってゆく。TOKUも参加しては、いい音を聞かせてくれます。

12. 素晴らしい世界

lyrics & music by OHGURO MAKI sound designed by SUZUKI GOH for Water Pipe & Dreams

4つ打ちキック炸裂のハウスナンバー。グルーヴがうねり、ビートが弾ける勢いの出たトラック。 大黒摩季のヴォーカルにエフェクトをかけて、デジタルアプローチ。 間奏でのコーラスが、随分とパワフルなんだ。

13. アイデンティティ

lyrics & music by OHGURO MAKI arranged by KONISHI TAKAO

これぞ大黒摩季といわんばかりの熱く勢いの詰まったシングルナンバー。 打ち込みビートとギター、そしてブラスが吹き荒れるラテン要素のあるポップチューン。 とにかく迫力あるのは、コーラスです。大黒摩季を筆頭に、パワフルにバックが支えています。 スポーツ番組のテーマということもあり、力がみなぎるナンバーに仕上がっています。メロディパートでためにためて、サビで爆発。 ポップでキャッチーなメロディに、大黒摩季のヴォーカルが響き渡ります。 間奏でかっこよく決めてくれるのは塩谷哲のピアノです。この曲でガッツリ背中を押してくれますね。 見事な大黒摩季流応援歌です。

14. flowin' [Maki's Scat Mix]

lyrics & music by OHGURO MAKI sound designed by SUZUKI GOH for Water Pipe & Dreams

ディープなベースのビートとサックスが絡み合うハウスナンバー。 オリジナルはシングル「夏が来る、そして…」に収録されています。 今回のトラックは、ダブの要素が強いミックスバージョン。こういうトラックをアルバムのラストに持ってくるとは、大黒摩季もちょっと違いますね。 踊れる1曲。

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